JP2012197546A - 不織布および吸収性物品用シート材 - Google Patents

不織布および吸収性物品用シート材 Download PDF

Info

Publication number
JP2012197546A
JP2012197546A JP2011270134A JP2011270134A JP2012197546A JP 2012197546 A JP2012197546 A JP 2012197546A JP 2011270134 A JP2011270134 A JP 2011270134A JP 2011270134 A JP2011270134 A JP 2011270134A JP 2012197546 A JP2012197546 A JP 2012197546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
nonwoven fabric
cross
main
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011270134A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5833418B2 (ja
Inventor
Mai Nagano
舞 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Frontier Co Ltd
Original Assignee
Teijin Fibers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Fibers Ltd filed Critical Teijin Fibers Ltd
Priority to JP2011270134A priority Critical patent/JP5833418B2/ja
Publication of JP2012197546A publication Critical patent/JP2012197546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5833418B2 publication Critical patent/JP5833418B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有する不織布、および該不織布を用いてなる吸収性物品用シート材を提供する。
【解決手段】前記主体繊維の単繊維横断面形状が、下記式により定義する横断面の扁平度2.0以下であり、かつ120度未満の開口角を有する開口部を2個以上有する主体繊維と、バインダー成分とを用いて目付けが48g/m以下の不織布を得る。
扁平度=A/B
A:繊維横断面における最長となる長さ
B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ
【選択図】図1

Description

本発明は、主体繊維とバインダー成分を含む不織布であって、目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有する不織布、および該不織布を用いてなる吸収性物品用シート材に関するものである。
従来、紙おむつ、生理用ナプキンにおけるシート材(表面材)としては、軽量性、強度、ドライ感の向上、優れた風合いなどが要求されている。そして、かかるシート材として、ドライ感の追求から開孔フィルム等のフィルム、サーマルボンド不織布等の不織布、構成繊維の繊度を大きくして毛管径を上げ、液残りを減少させた不織布(例えば特許文献1参照)などが提案されている。
しかしながら、フィルムで形成したシート材では、フィルムが毛管構造をもたないので、液残りは発生しないものの、ヌメリ感、ムレ感、べとつき感等の使用感が劣るという問題があった。また、不織布で形成したシート材では、実用において、シート材がドライな状態(乾いている時)での使用感は良好であるが、ウェットな状態(濡れた時)での使用感及び使用後の外観において劣るという問題があった。また、不織布を用いて形成したシート材表面のドライ感を向上させるために、構成繊維の繊度を大きくして毛管径を上げ、液残りを減少させた不織布では、経血等の吸収された体液が透けて見えるため視覚的印象が悪く、また、不織布の特徴である風合いを損なうという問題があった。
特に近年では、乳児の排泄物や尿による黄色の着色、女性の経血による赤色の着色は、使用感に多大な影響を及ぼすため、これらの着色を見え難くする、紙おむつ、生理用ナプキンにおけるシート材(表面材)が求められている。
シート材の防透性や隠蔽性を向上させる方法としては、構成繊維のTiOの含有量をあげて白度をアップする方法(特許文献2)や、構成繊維の繊度を小さくする方法、シート材の目付けを大きくする方法などが提案されている。
しかしながら、構成繊維のTiOの含有量が多すぎると、繊維の紡糸性、不織布への加工工程性、カット性等で問題があるだけでなく高コストになるという問題があった。また、構成繊維の繊度を小さくすると、不織布の生産性の低下を招くだけでなく、シート材(表面材)としての液の透過速度が低下したり、液滲みが増加し、工程上および機能上の問題があった。また、不織布の目付けを大きくする方法では、軽量性、コスト、液残りのなどの問題があった。
また、軽量性と、引張り強度および防透性とは通常相反する性質であり、シート材を軽量化すると、引張り強度および防透性が損なわれ、シート材の引張り強度および防透性を向上させるためにシート材の目付けを大きくすると軽量性が損なわれるという問題があった。
特開昭57−205506号公報 特開昭61−45753号公報
本発明は、主体繊維とバインダー成分を含む不織布であって、目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有する不織布、および該不織布を用いてなる吸収性物品用シート材を提供することにある。
本発明者は上記課題を達成するため鋭意検討した結果、主体繊維とバインダー成分とにより不織布を構成する際、主体繊維として特定の単繊維横断面形状を有する繊維を用いることにより、目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有する不織布が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「前記主体繊維の単繊維横断面形状が、下記式により定義する横断面の扁平度2.0以下であり、かつ120度未満の開口角を有する開口部を2個以上有することを特徴とする不織布。」が提供される。
扁平度=A/B
A:繊維横断面における最長となる長さ
B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ
その際、前記主体繊維の単繊維横断面形状において、前記開口部を5個以上有することが好ましい。また、前記主体繊維が中空繊維であることが好ましい。また、前記主体繊維の単繊維横断面形状において、下記式により定義する繊維充填率が30〜80%の範囲内であることが好ましい。
繊維充填率(%)=(C/D)×100
C:繊維横断面の面積
D:繊維横断面の外接円面積
また、前記主体繊維の単繊維繊度が0.5〜10dtexの範囲内であることが好ましい。また、前記主体繊維の繊維長が3〜100mmの範囲内であることが好ましい。また、前記バインダー成分が芯鞘型バインダー繊維であることが好ましい。また、前記バインダー成分が非繊維系樹脂バインダーであることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の不織布を用いてなる吸収性物品用シート材が提供される。
本発明によれば、主体繊維とバインダー成分を含む不織布であって、目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有する不織布、および該不織布を用いてなる吸収性物品用シート材が提供される。
開口部を説明するための模式図である。
まず、本発明の不織布に含まれる主体繊維の単繊維横断面形状において、単繊維横断面の扁平度(以下、単に「扁平度」ということもある。)が2.0以下(好ましくは1〜1.2)であることが肝要である。該扁平度が2.0よりも大きいと、繊維間に空隙ができにくいため、バインダー成分の流動性が低下しバインダー成分による固着点が形成されにくくなり、優れた引張強度を有する不織布が得られないおそれがある。さらには、該扁平度が2.0よりも大きいと、繊維の分散性が低下することにより不織布の嵩性が低下し、ソフトな風合が損なわれるおそれがある。ただし、前記扁平度は下記式により定義する。
扁平度=A/B
A:繊維横断面における最長となる長さ
B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ
また、前記主体繊維の単繊維横断面形状が、120度未満の開口角を有する開口部を2個以上(好ましくは5個以上、より好ましくは5〜25個、さらに好ましくは12〜20個)有することが肝要である。該開口部が2個未満の場合、バインダー成分の流動性が低下しバインダー成分による固着点が形成されにくくなり、優れた引張強度を有する不織布が得られないおそれがある。さらには、該開口部が2個未満の場合、繊維の分散性が低下することにより不織布の嵩性が低下し、ソフトな風合が損なわれるおそれがある。ただし、本発明でいう開口部とは図1に示す箇所のことである。
特に、前記主体繊維の単繊維横断面形状において、下記式により定義する繊維充填率が30〜80%の範囲内であると、バインダー成分の流動性が向上しバインダー成分による固着点が形成されやすく好ましい。
繊維充填率(%)=(C/D)×100
C:繊維横断面の面積
D:繊維横断面の外接円面積
前記単繊維断面形状の具体例としては、十断面、H断面、T断面、Y断面、異型多フィン断面などが例示される。なかでも、単繊維断面形状内に中空部を有する中空繊維が好ましい。特に、単繊維断面形状内に中空部を有する異型多フィン断面が、バインダー成分の流動性が向上しバインダー成分による固着点が形成されやすく好ましい。
前記主体繊維において、単繊維繊度は0.5〜10dtex(より好ましくは2〜9dtex)の範囲内であることが好ましい。該単繊維繊度が0.5dtex未満ではカードおよびエアレイド工程における工程安定性や開繊性を害する恐れがある。逆に、該単繊維繊度が10dtexよりも大きいと不織布の触感を害する。
また、前記主体繊維において、繊維の形態は長繊維でもよいが繊維の分散性をあげることによりバインダー成分の流動性を向上させバインダー成分による固着点が形成されやすくする上で短繊維が好ましい。その際、繊維長としては3〜100mmの範囲内であることが好ましい。カード工程によりウエブを形成する際は、該繊維長が3mmよりも小さいと、開繊工程などのカード工程性が困難になるおそれがある。逆に、該繊維長が100mmよりも大きいと、均一な地合いを有する不織布が得られないおそれがある。また、エアレイド工程によりウエブを形成する際は該繊維長が3〜25mm(より好ましくは3〜10mm)であることが好ましい。
また、前記主体繊維において、捲縮が付与されていると、バインダー成分の流動性が向上しバインダー成分による固着点が形成されやすく好ましい。その際、捲縮付与方法としては、熱収縮率の異なるポリマーをサイドバイサイド型に張り合わせた複合繊維を用いてスパイラル状捲縮を付与するか、または異方冷却によりスパイラル状捲縮を付与するか、または捲縮数が3〜40個/2.54cm(好ましくは7〜15個/2.54cm)となるように通常の押し込みクリンパー方式による機械捲縮を付与するなどの種々の方法を用いればよいが、嵩高性、製造コスト等の面から機械捲縮を付与するのが最適である。
前記主体繊維を形成するポリマーの種類としては特に限定されず、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの通常の繊維形成性ポリマーなどでよい。なかでも、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸などのポリエステルや、第3成分を共重合させた共重合ポリエステルなどが好ましく例示される。かかるポリエステルとしては、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルや、特開2009−091694号公報に記載された、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレートであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
また、前記主体繊維において、シリコーン樹脂、油剤、抗菌剤、防虫剤、撥水剤、吸湿剤、制電剤、難燃剤、マイナスイオン発生剤および消臭剤からなる群より選択される1種以上の剤が繊維表面に付着していると、これらの剤が脱落しにくいので、耐久性よくこれらの剤の機能を発現することができ好ましい。なお、前記油剤には、脂肪酸エステル、多価アルコールエステル、エーテルエステル、ポリエーテル、シリコーン、鉱物油などの平滑剤や帯電防止剤、界面活性剤、集束剤、防錆剤、防腐剤、酸化防止剤を加えてもよい。
本発明の不織布において、前記主体繊維はバインダー成分によって固着されている。その際、バインダー成分としては、バインダー繊維でもよいし、非繊維系樹脂バインダー(例えば、粉末状のケミカルバインダー)でもよい。なかでも強固な固着点を得る上で、芯鞘型バインダー繊維が好ましい。
かかる芯鞘型バインダー繊維としては、前記主体繊維を形成するポリマーよりも40℃以上低い融点を有するポリマーが熱融着成分としてその表面に配されたものが好ましい。
ここで、熱融着成分として配されるポリマーとしては、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、非弾性ポリエステル系ポリマー及びその共重合物、ポリオレフィン系ポリマー及びその共重合物、ポリビニルアルコール系ポリマー等を挙げることができる。
このうち、ポリウレタン系エラストマーとしては、分子量が500〜6,000程度の低融点ポリオール、例えばジヒドロキシポリエーテル、ジヒドロキシポリエステル、ジヒドロキシポリカーボネート、ジヒドロキシポリエステルアミド等と、分子量500以下の有機ジイソシアネート、例えばp,p’−ジフェニールメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート水素化ジフェニールメタンイソシアネート、キシリレンイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ヘキサメチレンジイソシアネート等と、分子量500以下の鎖伸長剤、例えばグリコールアミノアルコールあるいはトリオールとの反応により得られるポリマーである。
これらのポリマーのうちで、特に好ましいのはポリオールとしてはポリテトラメチレングリコール、またはポリ−ε−カプロラクタムあるいはポリブチレンアジペートを用いたポリウレタンである。この場合の有機ジイソシアネートとしてはp,p’−ビスヒドロキシエトキシベンゼンおよび1,4−ブタンジオールを挙げることができる。
また、ポリエステル系エラストマーとしては、熱可塑性ポリエステルをハードセグメントとし、ポリ(アルキレンオキシド)グリコールをソフトセグメントとして共重合してなるポリエーテルエステル共重合体、より具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸またはこれらのエステル形成性誘導体などから選ばれたジカルボン酸の少なくとも1種と、1,4−ブタンジオール、エチレングリコールトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールネオペンチルグリコール、デカメチレングリコール等の脂肪族ジオールあるいは1,1−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンメタノール等の脂環式ジオール、またはこれらのエステル形成性誘導体などから選ばれたジオール成分の少なくとも1種、および平均分子量が約400〜5,000程度のポリエチレングリコール、ポリ(1,2−および1,3−ポリプロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの共重合体等のポリ(アルキレンオキサイド)クリコールのうち少なくとも1種から構成される三元共重合体を挙げることができる。
特に、接着性や温度特性、強度の面からすれば、ポリブチレン系テレフタレートをハード成分とし、ポリオキシブチレングリコールをソフトセグメントとするブロック共重合ポリエーテルエステルが好ましい。この場合、ハードセグメントを構成するポリエステル部分は、主たる酸成分がテレフタル酸、主たるジオール成分がブチレングリコール成分であるポリブチレンテレフタレートである。むろん、この酸成分の一部(通常、30モル%以下)は他のジカルボン酸成分やオキシカルボン酸成分で置換されていても良く、同様にグリコール成分の一部(通常、30モル%以下)はブチレングリコール成分以外のジオキシ成分で置換されていても良い。また、ソフトセグメントを構成するポリエーテル部分は、ブチレングリコール以外のジオキシ成分で置換されたポリエーテルであってよい。
共重合ポリエステル系ポリマーとしては、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸類および/またはヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂環式ジカルボン酸類と、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、パラキシレングリコールなどの脂肪族や脂環式ジオール類とを所定数含有し、所望に応じてパラヒドロキシ安息香酸などのオキシ酸類を添加した共重合エステル等を挙げることができ、例えばテレフタル酸とエチレングリコールとにおいてイソフタル酸および1,6−ヘキサンジオールを添加共重合させたポリエステル等が使用できる。
また、ポリオレフィン系ポリマーとしては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、さらにはそれらを変性した物等を挙げることができる。
前記芯鞘型バインダー繊維において、熱融着成分の相手側成分としては前記のようなポリエステルが好ましく例示される。その際、熱融着成分が、少なくとも1/2の表面積を占めるものが好ましい。重量割合は、熱融着成分とポリエステルが、複合比率で30/70〜70/30の範囲にあるのが適当である。芯鞘型バインダー繊維の形態としては、特に限定されないが、熱融着成分とポリエステルとが芯鞘型であることが好ましい。この芯鞘型バインダー繊維では、ポリエステルが芯部となり、熱融着成分が鞘部となるが、この芯部は同心円状、若しくは、偏心状にあってもよい。主体繊維との接着性や、抄紙工程での工程性(分散性等)の観点から、芯にポリエステルを配し、鞘に低融点ポリエステルを配する事がより好ましい。
なお、上述のポリマー中には、各種安定剤、紫外線吸収剤、増粘分岐剤、艶消し剤、着色材その他各種の改良剤等も必要に応じて配合されていても良い。
前記芯鞘型バインダー繊維において、単繊維繊度は1〜10dtex(より好ましくは1〜8dtex)の範囲内であることが好ましい。該単繊維繊度が1dtex未満ではカードおよびエアレイド工程における工程安定性や開繊性を害するおそれがある。逆に、該単繊維繊度が10dtexよりも大きいと不織布の触感を害するおそれがある。
また、前記バインダー繊維において、繊維長としては3〜100mmの範囲内であることが好ましい。カード工程によりウエブを形成する際は、該繊維長が3mmよりも小さいと、開繊工程などのカード工程性が困難になるおそれがある。逆に、該繊維長が100mmよりも大きいと、均一な地合いを有する不織布が得られないおそれがある。また、エアレイド工程によりウエブを形成する際は該繊維長が3〜25mm(より好ましくは3〜10mm)であることが好ましい。
また、前記バインダー繊維において捲縮が付与されていることが好ましい。その際、捲縮付与方法としては、熱収縮率の異なるポリマーをサイドバイサイド型に張り合わせた複合繊維を用いてスパイラル状捲縮を付与するか、または異方冷却によりスパイラル状捲縮を付与するか、または捲縮数が3〜40個/2.54cm(好ましくは7〜15個/2.54cm)となるように通常の押し込みクリンパー方式による機械捲縮を付与するなどの種々の方法を用いればよいが、嵩高性、製造コスト等の面から機械捲縮を付与するのが最適である。
本発明の不織布において、前記主体繊維はバインダー成分によって固着されている。ここで、前記主体繊維が不織布の重量対比30重量%以上(より好ましくは45〜75重量%)含まれることが好ましい。主体繊維の含有率が30重量%未満の場合、バインダー成分の流動性が低下しバインダー成分による固着点が形成されにくくなるおそれがある。その際、不織布に他の繊維も含ませる場合、かかる他の繊維としては、コットン等の天然繊維、レーヨン等の半合成繊維、他の断面形状を有するポリエステル繊維等の合成繊維が、カード工程の通過性がよく好ましい。
本発明の不織布は例えば、以下の製造方法により製造することができる。すなわち、前述のように、主体繊維とバインダー繊維(または非繊維系樹脂バインダー)とを混綿し、ローラーカードにより均一なウエブとして紡出した後、または、エアレイド法によりウエブを形成した後、必要に応じて積層した後加熱処理を施す(エアスルー法)ことにより、主体繊維をバインダー成分によって固着する。その際、ケミカルボンド法によりウエブを形成した後、液状または泡状バインダー樹脂を噴霧してもよい。また、前記ウエブをアコーディオン状に折りたたみながら加熱処理し、熱融着による固着点を形成させることにより、構成繊維が繊維構造体の厚さ方向に配列した繊維構造体としてもよい。
かくして得られた不織布において、目付けが48g/m以下(より好ましくは10〜48g/m、特に好ましくは20〜48g/m)であることが肝要である。該目付けが48g/mよりも大きいと、軽量性が損なわれるおそれがある。逆に該目付けが10g/mよりも小さいと、カード法やウエブ法によりウエブを形成する際、均一な地合いが得られないおそれがある。
また、不織布の密度としては、ソフトな風合を得る上で0.02g/cm以下(より好ましくは0.005〜0.02g/cm)であることが好ましい。また、不織布の厚さとしては、1〜10mm(より好ましくは2〜8mm)の範囲内であることが、軽量性、優れた引張強度、および防透性を両立させる上で好ましい。
なお、かかる不織布には、撥水加工、防炎加工、難燃加工、マイナスイオン発生加工など公知の機能加工が付加されていてもさしつかえない。
かかる不織布には、前記のような単繊維横断面形状を有する主体繊維が含まれるので、バインダー成分の流動性が向上しバインダー成分による固着点が形成されやすくなるので、目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張り強度を有する。また同時に、前記のような単繊維横断面形状を有する主体繊維同士間に光線が閉じ込められ防透性が向上する。
次に、本発明の吸収性物品用シート材は前記の不織布を用いてなる吸収性物品用シート材である。
かかるシート材を表面材または中間材として適用する吸収性物品としては、紙おむつ、生理用ナプキンなどの衛生材料が好適であるが、水分を吸収するための、乾燥剤、吸湿剤、おしぼり、壁材などの水分吸収性物品でもよい。
かかる吸収性物品用シート材は前記の不織布を用いているので、目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有する。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
(1)融点
Du Pont社製 熱示差分析計990型を使用し、昇温20℃/分で測定し、融解ピークをもとめた。融解温度が明確に観測されない場合には、微量融点測定装置(柳本製作所製)を用い、ポリマーが軟化して流動を始めた温度(軟化点)を融点とする。なお、n数5でその平均値を求めた。
(2)捲縮数
JIS L 1015 7.12に記載の方法により測定した。なお、n数5でその平均値を求めた。
(3)扁平度
主体繊維を20本抜き取り、SEM観察をした後、下記式により算出しその平均値を求めた。
扁平度=A/B
A:繊維横断面における最長となる長さ
B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ
(4)繊維充填率(%)=(C/D)×100
C:繊維横断面の面積
D:繊維横断面の外接円面積
(5)硬さ(弾力性)
JIS−K6400による25%圧縮硬さにより測定した。
(6)繰返し圧縮残留歪(耐久性)
JIS−K6400に記載の方法により測定した。6.5%以下であれば良好とする。
(7)厚さ、目付け、密度
JIS K6400により測定した。
(8)120度未満の開口角を有する開口部の個数
主体繊維を1本抜き取り、SEM観察をした後、120度未満の開口角を有する開口部の個数を数えた。
(9)強度比
引張・圧縮試験機を用い引張モードで測定した。先ず、不織布を100mm×25mmの大きさに裁断し試験片を採取する。試験片を引張・圧縮試験機に装着されたエアーチャック間に初期試料長(チャック間距離)を50mmでセットし、引張・圧縮試験機のロードセル(定格出力5kg)に取り付けられたチャックを200mm/分の速度で上昇させ、試験片を伸長させる。この一連の操作によって、不織布の長手方向(MD)における最大強度K1(N)を測定した。
一方、同繊度の中実丸断面繊維を主体繊維とし、同条件、同製法で不織布にしたものを基準とし、その不織布の最大強度をK0とした。
そして、下記計算式によりその他主体繊維の断面形状が異なる不織布の強度比を算出した。
強度比=K1/K0
K0 :同繊度の中実丸断面繊維を主体繊維とし、同条件、同製法で作成した不織布のK値
K1 :不織布のK値
(10)防透性
不織布のL値を、Machbeth Colour−Eye 3100(製)を用いて、光源D65、10度視野で測定した。同繊度の中実丸断面繊維を主体繊維とし、同条件、同製法で不織布にしたものを基準とし、その不織布のL値をL0とした。そして、主体繊維の断面形状を変更した不織布の防透性を下記計算式により算出した。
防透性=(L1−LR)/(L0−LR)
L0 :赤色基準布(L値が34である。)を裏に重ねたときの同繊度の中実丸断面繊維を主体繊維とし、同条件、同製法で作成した不織布のL値
L1 :赤色基準布(L値が34である。)を裏に重ねたときの不織布のL値
LR :赤色基準布のL値34
[実施例1]
固有粘度が0.85、融点225℃のポリトリメチレンテレフタレートを用いて、口金を適宜変更して、溶融紡糸、延伸することで、表1に示すような単繊維断面形状を有する、単繊維繊度6.6dtexの主体繊維(繊維長51mm、捲縮数9ケ/2.54cm)を得た。
一方、帝人ファイバー(株)製芯鞘型バインダー繊維(単繊維繊度6.6dtex、繊維長51mm、捲縮数9ケ/2.54cm、単繊維断面形状:丸断面)を用意した。なお、この芯鞘型バインダー繊維は、融点が110℃の共重合ポリエステル(テレフタル酸とイソフタル酸とを60/40(モル%)で混合した酸成分と、エチレングリコールとジエチレングリコールとを85/15(モル%)で混合したジオール成分とからなる。)を鞘成分に配し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分に配したものである。
次いで、前記主体繊維と芯鞘型バインダー繊維とを(主体繊維/芯鞘型バインダー繊維)30/70の混綿比率で混綿した後にローラーカードを用いて均一なウエブを得た。このウエブを秤量し、熱風循環式乾燥機を用いて、熱処理を施し(180℃×1分)、不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
次いで、該不織布を表皮材としておむつ(吸収性物品)を得たところ、該おむつは目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有するものであった。
[実施例2]
実施例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は実施例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[実施例3]
実施例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は実施例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[実施例4]
実施例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は実施例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[実施例5]
実施例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は実施例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[実施例6]
実施例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は実施例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[実施例7]
実施例1で用いた主体繊維と実施例1で用いた芯鞘型バインダー繊維とを(主体繊維/芯鞘型バインダー繊維)30/70の比率で混綿し、エアレイド設備を用いて均一なウエブを得た。このウエブを熱風循環式乾燥機を用いて、熱処理を施し(180℃×1分)、不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表3に示す。
[実施例8]
実施例7で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は実施例7と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表3に示す。
[比較例1]
実施例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は実施例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[比較例2]
実施例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は実施例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[比較例3]
実施例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を、特開2004−162194号公報の実施例1に記載されたものと同じ、くびれ部を3箇所有する四つ山扁平断面形状に変更すること以外は実施例1と同様にした。得られた不織布の物性を表2に示す。
[比較例4]
主体繊維を中実丸断面に変更する以外は実施例1と同様の条件にて不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[比較例5]
主体繊維を中空丸断面に変更する以外は実施例1と同様の条件にて不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
[比較例6]
主体繊維を中実丸断面に変更する以外は実施例7と同様の条件にて不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表3に示す。
本発明によれば、主体繊維とバインダー成分を含む不織布であって、目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有する不織布、および該不織布を用いてなる吸収性物品用シート材が得られ、その工業的価値は極めて大である。
1〜16:120度未満の開口角を有する開口部

Claims (9)

  1. 主体繊維とバインダー成分を含む、目付けが48g/m以下の不織布であって、
    前記主体繊維の単繊維横断面形状が、下記式により定義する横断面の扁平度2.0以下であり、かつ120度未満の開口角を有する開口部を2個以上有することを特徴とする不織布。
    扁平度=A/B
    A:繊維横断面における最長となる長さ
    B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ
  2. 前記主体繊維の単繊維横断面形状において、前記開口部を5個以上有する、請求項1に記載の不織布。
  3. 前記主体繊維が中空繊維である、請求項1または請求項2に記載の不織布。
  4. 前記主体繊維の単繊維横断面形状において、下記式により定義する繊維充填率が30〜80%の範囲内である、請求項1〜3のいずれかに記載の不織布。
    繊維充填率(%)=(C/D)×100
    C:繊維横断面の面積
    D:繊維横断面の外接円面積
  5. 前記主体繊維の単繊維繊度が0.5〜10dtexの範囲内である、請求項1〜4のいずれかに記載の不織布。
  6. 前記主体繊維の繊維長が3〜100mmの範囲内である、請求項1〜5のいずれかに記載の不織布。
  7. 前記バインダー成分が芯鞘型バインダー繊維である、請求項1〜6のいずれかに記載の不織布。
  8. 前記バインダー成分が非繊維系樹脂バインダーである、請求項1〜6のいずれかに記載の不織布。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載された不織布を用いてなる、吸収性物品用シート材。
JP2011270134A 2011-03-08 2011-12-09 不織布および吸収性物品用シート材 Active JP5833418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011270134A JP5833418B2 (ja) 2011-03-08 2011-12-09 不織布および吸収性物品用シート材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011050338 2011-03-08
JP2011050338 2011-03-08
JP2011270134A JP5833418B2 (ja) 2011-03-08 2011-12-09 不織布および吸収性物品用シート材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012197546A true JP2012197546A (ja) 2012-10-18
JP5833418B2 JP5833418B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=47180042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011270134A Active JP5833418B2 (ja) 2011-03-08 2011-12-09 不織布および吸収性物品用シート材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5833418B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014132690A1 (ja) 2013-02-26 2014-09-04 東レ株式会社 不織布
KR20170044064A (ko) 2014-08-20 2017-04-24 도레이 카부시키가이샤 위생 재료용 부직포 및 위생 재료 제품

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6445811A (en) * 1987-07-30 1989-02-20 Courtaulds Plc Cellulose fiber
JPH02251649A (ja) * 1989-03-22 1990-10-09 Kuraray Co Ltd 吸水性不織布
JPH09273096A (ja) * 1996-04-08 1997-10-21 Teijin Ltd ポリエステル系湿式不織布

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6445811A (en) * 1987-07-30 1989-02-20 Courtaulds Plc Cellulose fiber
JPH02251649A (ja) * 1989-03-22 1990-10-09 Kuraray Co Ltd 吸水性不織布
JPH09273096A (ja) * 1996-04-08 1997-10-21 Teijin Ltd ポリエステル系湿式不織布

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014132690A1 (ja) 2013-02-26 2014-09-04 東レ株式会社 不織布
KR20150120964A (ko) 2013-02-26 2015-10-28 도레이 카부시키가이샤 부직포
KR20170044064A (ko) 2014-08-20 2017-04-24 도레이 카부시키가이샤 위생 재료용 부직포 및 위생 재료 제품

Also Published As

Publication number Publication date
JP5833418B2 (ja) 2015-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101224095B1 (ko) 벌크성, 유연성이 우수한 열접착성 복합 섬유 및 이것을 이용한 섬유 성형품
US10100441B2 (en) Thermal bonding conjugate fiber and nonwoven fabric using the same
JP2010513594A (ja) 繊維の形成に使用する生分解性ポリエステル
JP5405926B2 (ja) 繊維構造体および繊維製品
JP2010194478A (ja) 分離膜用湿式不織布および分離膜支持体
CN109196150B (zh) 热熔着性复合纤维及其制造方法、片状纤维集合体、及无纺布的制造方法
JP5329919B2 (ja) 吸音構造体の製造方法および吸音構造体
JP2008089620A (ja) 吸音材およびその取付け方法および繊維製品
JP2013209777A (ja) 湿式不織布および繊維製品
JP5155016B2 (ja) 吸音材用繊維構造体の製造方法および吸音材の製造方法
JP2009186825A (ja) 吸音構造体
JP2007125153A (ja) 中綿および繊維製品
JP5833418B2 (ja) 不織布および吸収性物品用シート材
JP2013154583A (ja) 吸音材
JP5676226B2 (ja) 車両用クッション材
WO2012161840A1 (en) Fluid permeable structured fibrous web
JP3148056U (ja) 衣料用保温材
JP3949023B2 (ja) キッチン用途用吸水性不織布構造体
JP2012036528A (ja) 吸収性物品用シート材および吸収性物品
JP3136608U (ja) 内装材
JP5607494B2 (ja) 湿式不織布および繊維製品
JP2009185417A (ja) セルロースナノファイバー不織シート
JP4856403B2 (ja) 車両用内装材およびその製造方法
JP2013112911A (ja) 衣料用保温材および衣料
JP3151737U (ja) 寝具

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5833418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250