JP7452258B2 - 制御装置、制御方法、画像形成装置及び搬送装置 - Google Patents

制御装置、制御方法、画像形成装置及び搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、制御方法、画像形成装置及び搬送装置に関する。
従来、2つのモータで1つの被駆動軸を駆動させる際に、2つのモータと被駆動軸との間のバックラッシュを抑制する技術が知られている。
また、第1及び第2モータで被駆動体を駆動させる際に、第1及び第2モータのそれぞれに対するトルク指令値と、加速度の変化に応答して生成されたプリロードトルク値に基づいて、第1及び第2モータを駆動させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術では、モータと被駆動軸との間のバックラッシュを適切に抑制できない場合があった。
開示の技術は、モータと被駆動軸との間のバックラッシュを適切に抑制することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る制御装置は、第1回転方向へのトルクを被駆動軸に与える第1モータを駆動させるための0以上の第1駆動指令値と、前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向へのトルクを前記被駆動軸に与える前記第1モータとは異なる第2モータを駆動させるための0以下の第2駆動指令値と、を生成する駆動指令値生成部を備え、前記駆動指令値生成部は、前記被駆動軸の回転角度を検出する角度検出部の現在出力値と、前記角度検出部の目標出力値との差の絶対値が、前記角度検出部による検出の最小分解能以下である場合に、前記第1駆動指令値及び前記第2駆動指令値を生成する
開示の技術によれば、モータと被駆動軸との間のバックラッシュを適切に抑制できる。
第1及び第2モータと被駆動軸の構成例を示す図である。 ギアの歯が離間した状態例を説明する図である。 第1実施形態に係る制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る駆動指令値生成部による生成例の図である。 第1実施形態に係る駆動指令値生成部による生成の他の例の図である。 エンコーダによる検出の最小分解能を説明する図である。 被駆動軸の回転速度の速度閾値例を説明する図である。 第1実施形態に係る制御装置の制御動作例のフローチャートである。 変形例に係る第1及び第2モータと被駆動軸の構成例の図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 第3実施形態に係る搬送装置の構成例を示す図である。 その他の実施形態に係るマニピュレータ装置の構成例の図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
まず、第1モータ1と第2モータ2の2つのモータを用いて、1つの被駆動軸3を回転駆動させるための構成について、図1を参照して説明する。図1は、第1モータ1、第2モータ2及び被駆動軸3の構成の一例を示す図である。
被駆動軸3は回転体の回転軸に連結され、被駆動軸3の軸回りの回転により回転体を回転させる機械要素である。回転体には、画像形成装置で用いられる給紙ローラ、搬送ローラ、2次転写ローラ、定着ローラ等の各種ローラが挙げられる。
被駆動軸3に取り付けられたギア31は、第1モータ1のモータ軸11に取り付けられたギア12と、第2モータ2のモータ軸21に取り付けられたギア22のそれぞれに噛み合っており、被駆動軸3は、ギア31を介して第1モータ1及び第2モータ2からトルクを伝達される。
第1モータ1は、矢印13の方向にギア12を回転させ、一点鎖線の丸で囲った箇所14でギア12とギア31の歯が接触して、被駆動軸3にCW(clockwise)方向へのトルクを与える。
また、第2モータ2は、矢印23の方向にギア22を回転させ、二点鎖線の丸で囲った箇所24でギア22とギア31の歯が接触して、被駆動軸3にCCW(counterclockwise)方向へのトルクを与える。
第1モータ1及び第2モータ2には、DC(Direct Current)ブラシレスモータやステッピングモータ等を用いることができる。第1モータ1及び第2モータ2が与えるトルクを制御することで、被駆動軸3の回転方向、回転位置及び回転速度等が制御される。
図1の構成において、被駆動軸3をCW方向に回転させる場合には、第1モータ1は被駆動軸3にCW方向へのトルクを与え、それとともに、第2モータ2はCCW方向へのトルクを被駆動軸3に与える。CCW方向へのトルクが与えられることで、ギア31の歯がギア12に、より強く押し付けられる。これにより箇所14におけるギア12とギア31の接面状態が維持され、両者の間に生じる隙間(バックラッシュ)が抑制される。
また、被駆動軸3をCCW方向に回転させる場合には、第2モータ2は被駆動軸にCCW方向へのトルクを与え、それとともに第1モータ1はCW方向へのトルクを与える。CW方向へのトルクが与えられることで、ギア31の歯がギア22に、より強く押し付けられる。これにより箇所24におけるギア22とギア31の接面状態が維持され、バックラッシュが抑制される。
このようにして、第1モータ1と第2モータ2を用い、バックラッシュを抑制して被駆動軸3を回転駆動させ、被駆動軸3の回転位置制御等を高精度に行うことができる。ここで、CW方向は「第1回転方向」に対応し、CCW方向は「第2回転方向」に対応する。
一方、図1の構成では、被駆動軸3のイナーシャが第1モータ1及び第2モータ2のイナーシャよりも大きい場合等に、被駆動軸3のイナーシャのためにギア31の回転が第1モータ1又は第2モータ2に対して時間的に遅れ、ギア12とギア31、又はギア22とギア31の歯が離間する場合がある。
例えば、被駆動軸3を静止させた状態から被駆動軸3をCW方向に回転させると、被駆動軸3のイナーシャのためにギア31の回転が第2モータ2の回転に対して遅れ、ギア22とギア31の歯が離間する場合がある。なお、被駆動軸3を静止させた状態では、第1モータ1及び第2モータ2から逆方向で且つ同じトルクが被駆動軸3に与えられている。
図2は、ギア22とギア31の歯が離間した状態の一例を示す図である。図2では、二点鎖線の丸で囲った箇所24'でギア22及びギア31の歯が離間している。このように歯が離間すると、第2モータ2がCCW方向へのトルクを被駆動軸3に与えられないため、バックラッシュを抑制する効果が得られなくなる。
被駆動軸3を回転させる量が大きい場合等には、回転中の加速によって、回転が終わるまでにこのような離間は解消し、バックラッシュの抑制効果が得られる状態になる場合もある。しかし、被駆動軸3を回転させる量が微小であると、離間した状態でバックラッシュの抑制効果が得られないまま回転が終了して、被駆動軸3の回転位置制御等を高精度に行えなくなりやすい。
これらに対し、実施形態では、CW方向へのトルクを被駆動軸3に与える第1モータ1を駆動させるために0以上の第1駆動指令値を生成し、また、CCW方向へのトルクを被駆動軸3に与える第2モータ2を駆動させるために0以下の第2駆動指令値を生成する。そして、第1駆動指令値により第1モータ1を駆動させ、第2駆動指令値により第2モータ2を駆動させることで、ギア12とギア31、又はギア22とギア31の間における歯の離間を抑え、バックラッシュを抑制する。
以下では、制御装置110を備える駆動システム100を例にして、実施形態を説明する。
[第1実施形態]
<制御装置110の機能構成>
まず、第1実施形態に係る制御装置110の機能構成について説明する。図3は、制御装置110の機能構成の一例を説明するブロック図である。図3に示すように、制御装置110は、位置・速度制御部111と、駆動指令値生成部112と、PWM生成部113及び114とを備える。
これらの機能は何れも電子回路で実現される。但し、これに限定されるものではなく、上記に示した機能の一部又は全部は、CPU(Central Processing Unit)が所定のソフトウェアを実行することで実現されてもよい。また、複数の回路又は複数のソフトウェアの組合せによって実現されてもよい。
位置・速度制御部111は、駆動システム100の上位コントローラから位置目標値xtgt及び速度目標値vtgtを入力する。また、位置・速度制御部111は、被駆動軸3の回転角度を検出するエンコーダ105から被駆動軸3のエンコード信号encを入力する。そして、エンコード信号encに基づき、被駆動軸3の位置現在値xdet及び速度現在値vdetを取得する。
また、位置・速度制御部111は、位置目標値xtgt及び速度目標値vtgtと、位置現在値xdet及び速度現在値vdetに基づいて、PID(Proportional Integral Differential)制御を行う。そして、被駆動軸3の位置を位置目標値xtgtに、また被駆動軸3の速度を速度目標値vtgtに、それぞれ一致させるための被駆動軸3の制御指令値drvinを生成し、これらを駆動指令値生成部112に出力する。ここで、制御指令値drvinは、電圧値であってもよいし、電流値であってもよい。また、トルクや位置、速度等を示すデータ又は信号であってもよい。
駆動指令値生成部112は、位置・速度制御部111から入力した制御指令値drvinに基づき、第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2を生成する。この第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2は、制御指令値drvinに合わせて、電圧値であってもよいし、電流値であってもよい。また、トルクや位置、速度等を示すデータ又は信号であってもよい。
駆動指令値生成部112は、生成した第1駆動指令値drvout1をPWM生成部113に出力し、また、生成した第2駆動指令値drvout2をPWM生成部114に出力する。なお、駆動指令値生成部112が制御指令値drvinに基づいて、第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2を生成する方法の詳細については、図4を参照して次述する。
PWM生成部113は、駆動指令値生成部112から入力した第1モータ1用の第1駆動指令値drvout1に応答したデューティ比のPWM信号を生成し、これをドライバ103に供給する。
PWM生成部114は、駆動指令値生成部112から入力した第2モータ2用の第2駆動指令値drvout2に応答したデューティ比のPWM信号を生成し、これをドライバ104に供給する。
ドライバ103は、PWM生成部113から供給されたPWM信号に従って動作することで、第1モータ1におけるU,V,Wの各相へ駆動電圧を印加する。これにより、第1モータ1が回転する。ドライバ103は、第1モータ1の内部に設けられてもよく、第1モータ1の外部に設けられてもよい。
ドライバ104は、PWM生成部114から供給されたPWM信号に従って動作することで、第2モータ2におけるU,V,Wの各相へ駆動電圧を印加する。これにより、第2モータ2が回転する。ドライバ104は、第2モータ2の内部に設けられてもよく、第2モータ2の外部に設けられてもよい。
エンコーダ105は、被駆動軸3に設けられており、被駆動軸3の回転に応答したパルス信号であるエンコード信号encを出力する。エンコード信号encは、制御装置110の位置・速度制御部111に入力され、位置・速度制御部111による位置及び速度のPID制御に用いられる。
<駆動指令値生成部112による第1及び第2駆動指令値の生成方法>
次に、駆動指令値生成部112による第1及び第2駆動指令値の生成方法について、図4を参照して説明する。
図4は、駆動指令値生成部112による第1及び第2駆動指令値の生成方法の一例を説明する図である。図4の横軸は、制御指令値drvinを示し、縦軸は駆動指令値drvoutを示している。また、実線で示した折れ線10は、第1モータ1を駆動させるための第1駆動指令値drvout1の制御指令値drvinに応答した変化を示し、破線で示した折れ線20は、第2モータ2を駆動させるための第2駆動指令値drvout2の制御指令値drvinに応答した変化を示している。
図4において、正の駆動指令値drvoutを供給されたモータはCW方向に回転し、被駆動軸3にCW方向のトルクを与える。また、負の駆動指令値drvoutを供給されたモータはCCW方向に回転し、被駆動軸3にCCW方向のトルクを与えるものとする。
折れ線10に示すように、第1駆動指令値drvout1は、予め定められたオフセット値offset1を切片として、制御指令値drvinに比例して増加する。そして、限界指令値drvlimit1に達すると、制御指令値drvinによらず一定の限界指令値drvlimit1となる。また、第1駆動指令値drvout1は、制御指令値drvinに比例して減少し、0に達すると、制御指令値drvinによらず0となる。ここで、限界指令値drvlimit1は、第1モータ1に供給可能な限界値を意味し、第1モータ1の仕様に応じて予め定められた値である。例えば、電圧を出力する場合は、第1モータ1に印加可能な限界電圧値が限界指令値drvlimit1に該当する。また、限界指令値drvlimit1は、「第1閾値」の一例である。
また、折れ線20に示すように、第2駆動指令値drvout2は、予め定められたオフセット値offset2を切片として、制御指令値drvinに比例して減少する。そして、限界指令値drvlimit2に達すると、制御指令値drvinによらず一定の限界指令値drvlimit2となる。また、第2駆動指令値drvout2は、制御指令値drvinに比例して増加し、0に達すると、制御指令値drvinによらず0となる。ここで、限界指令値drvlimit2は、限界指令値drvlimit1と同様に、第2モータ2に供給可能な限界値を意味し、第2モータ2の仕様に応じて予め定められた値である。また、限界指令値drvlimit2は、「第2閾値」の一例である。
駆動指令値生成部112は、入力した制御指令値drvinに基づき、折れ線10に従って生成した第1駆動指令値drvout1を、PWM生成部113に出力する。また、駆動指令値生成部112は、入力した制御指令値drvinに基づき、折れ線20に従って生成した第2駆動指令値drvout2を、PWM生成部113に出力する。
ここで、被駆動軸3をCW方向に回転駆動させる場合、図4に一点鎖線の矢印で示した制御指令値drvinの範囲41では、第1駆動指令値drvout1は、制御指令値drvinに応答して増加し、第2駆動指令値drvout2は負の値から0に向かって増加する。
被駆動軸3のイナーシャが第1モータ1及び第2モータ2のイナーシャより大きいと、制御指令値drvinが範囲41を超えて、第2駆動指令値drvout2が負から正の値に切り替わる場合、つまり第2モータ2の回転がCCW方向からCW方向に切り替わる場合に、被駆動軸3のイナーシャのためにギア31の回転が遅れ、第2モータ2のギア22に対して離間する場合がある。
これに対し、本実施形態では、図4に示すように、制御指令値drvinが範囲41を超える場合に、第2駆動指令値drvout2を0以下にし、第2モータ2をCW方向に切り替えさせない。これにより、ギア22に対するギア31の回転の遅れを抑え、ギア22とギア31との離間を防ぐことができる。
また、被駆動軸3をCCW方向に回転駆動させる場合、図4に二点鎖線の矢印で示した制御指令値drvinの範囲42では、第2駆動指令値drvout2は制御指令値drvinに応答して減少し、第1駆動指令値drvout1は正の値から0に向かって減少する。
上述したものと同様に、被駆動軸3のイナーシャが第1モータ1及び第2モータ2のイナーシャより大きいと、制御指令値drvinが範囲42を超え、第1駆動指令値drvout1が正から負の値に切り替わる場合、つまり第1モータ1の回転がCW方向からCCW方向に切り替わる場合に、被駆動軸3のイナーシャのためにギア31の回転が遅れ、第1モータ1のギア12に対して離間する場合がある。
これに対し、本実施形態では、図4に示すように、制御指令値drvinが範囲42を超える場合に、第1駆動指令値drvout1を0以上にし、第1モータ1をCCW方向に切り替えさせない。これにより、ギア12に対するギア31の回転の遅れを抑え、ギア12とギア31との離間を防ぐことができる。
ここで、上述した折れ線10及び折れ線20のそれぞれは、駆動指令値生成部112による第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2の生成で用いられる変換パターンの一例であって、変換パターンはこれらに限定されるものではない。駆動指令値生成部112は、0以上の第1駆動指令値drvout1を生成し、また、0以下の第2駆動指令値drvout2を生成できるものであれば、任意の変換パターンを使用できる。
また、第1駆動指令値drvout1が、0から限界指令値drvlimit1までの範囲内で、制御指令値drvinに比例して増加する例を示したが、これに限定されるものではない。制御指令値drvinに応答して非線形に変化するものであってもよい。同様に、第2駆動指令値drvout2は、制御指令値drvinに応答して非線形に変化するものであってもよい。
ここで、図5は、駆動指令値生成部112による第1及び第2駆動指令値の生成の他の例を説明する図である。図5の見方は、図4と同様である。
図5において、実線で示した折れ線10aは、第1駆動指令値drvout1の制御指令値drvinに応答した変化を示し、破線で示した折れ線20aは、第2駆動指令値drvout2の制御指令値drvinに応答した変化を示している。
折れ線10aに示すように、第1駆動指令値drvout1は、0から限界指令値drvlimit1までの範囲内で、制御指令値drvinに応答して非線形に変化する。また、折れ線20aに示すように、第2駆動指令値drvout2は、0から限界指令値drvlimit2までの範囲内で、制御指令値drvinに応答して非線形に変化する。駆動指令値生成部112は、このような変換パターンを用いて、第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2を生成することもできる。
<制御装置110による制御の開始条件及び終了条件>
次に、制御装置110による制御の開始条件及び終了条件について説明する。
制御装置110は、一例として、駆動システム100の上位コントローラから入力した位置目標値xtgtと、エンコーダ105による被駆動軸3のエンコード信号encに基づき取得された被駆動軸3の位置現在値xdetとの差の絶対値が、エンコーダ105による検出の最小分解能以下の場合に、上述した制御を開始する。
換言すると、位置目標値xtgtと、位置現在値xdetとの差の絶対値が、エンコーダ105による最小角度分解能Δp以下の場合に、駆動指令値生成部112は、0以上の第1駆動指令値drvout1を生成し、0以下の第2駆動指令値drvout2を生成して、上述した制御が開始される。
例えば、位置目標値xtgt及び位置現在値xdetをエンコード信号encのパルス数で表現し、エンコーダ105の最小角度分解能Δpを1パルスとした場合、位置目標値xtgtと位置現在値xdetの差が-1、0、又は1の何れかである場合に、制御装置110は、上述した制御を開始させる。
ここで、位置目標値xtgtは「目標出力値」の一例であり、位置現在値xdetは「現在出力値」の一例である。また、エンコーダ105は「角度検出部」の一例であり、最小角度分解能Δpは「最小分解能」の一例である。
図6は、エンコーダ105による検出の最小分解能の一例を説明するための図である。図6に示すように、エンコーダ105は、回転ディスク1051と、発光素子1052と、受光素子1053と、増幅回路1054とを備える。
回転ディスク1051は、被駆動軸3に取り付けられ、被駆動軸3の回転に伴って回転する円板状部材である。回転ディスク1051の平面部には、回転ディスク1051を貫通する微小な貫通孔1051aが、所定の角度間隔で輪帯状に形成されている。
発光素子1052は、LED(Light Emitting Diode)光源等で構成され、回転ディスク1051の貫通孔1051aに向けて光を照射する。
受光素子1053は、PD(Photo Diode)等により構成され、受光した光の強度に応答した電圧信号を出力する。受光素子1053は、回転ディスク1051を挟んで発光素子1052に対向して設けられている。
増幅回路1054は、受光素子1053からの電圧信号を増幅して制御装置110に出力する電気回路である。
発光素子1052は、被駆動軸3の回転に伴って回転する回転ディスク1051に光を照射する。そして、照射光の照射位置に貫通孔1051aが配置された時に、照射光は貫通孔1051aを通過して受光素子1053に受光される。受光素子1053は、回転ディスク1051の円周方向における貫通孔1051aの幅に対応する期間だけ受光し、当該期間だけHiとなるパルス信号を、所定の角度間隔に対応した周期で出力する。このようなパルス信号が増幅回路1054により増幅され、エンコード信号encとして制御装置110に出力される。また、所定の角度間隔は、エンコーダ105による最小角度分解能Δpに該当する。
なお、エンコーダ105は、図6に示した構成に限定されるものではなく、回転角度を検出できるものであれば、他の構成であってもよい。
また、上述した例では、位置目標値xtgtと位置現在値xdetとの差の絶対値が、エンコーダ105による最小角度分解能Δp以下の場合に、制御が開始されるものを示したが、これに限定されるものではない。制御装置110は、速度目標値vtgtと速度現在値vdetとの差の絶対値がエンコーダ105による検出の最小分解能以下の場合に、制御を開始してもよい。但し、この場合、エンコーダ105による検出の最小分解能は、最小角度分解能Δpの微分値に該当する。
また、他の例として、制御装置110は、被駆動軸3の回転速度が所定の速度閾値以下の場合に、上述した制御を開始できる。
ここで、図7は、被駆動軸3の回転速度の速度閾値の一例を説明する図である。図7の横軸は時間tを示し、縦軸は回転速度Vを示している。被駆動軸3が徐々に回転速度を減少させ、図7に破線で示した速度閾値Vthに到達した時に、制御装置110は、上述した制御を開始する。
一方、制御装置110は、上述した制御の実行により、位置目標値xtgtと位置現在値xdetが等しくなった場合、または、速度目標値vtgtと速度現在値vdetが等しくなった場合に、上述した制御を終了することができる。
<制御装置110による制御動作>
次に、制御装置110による制御動作について、図8を参照して説明する。図8は、制御装置110による制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、位置目標値xtgtと位置現在値xdetを用いて制御を行う場合を例に説明する。
まず、ステップS81において、位置・速度制御部111は、位置目標値xtgtと位置現在値xdetとの差の絶対値が最小角度分解能Δp以下であるか否かを判定する。
ステップS81で、最小角度分解能Δp以下でないと判定された場合は(ステップS81、No)、再度ステップS81の処理が行われる。
一方、ステップS81で、最小角度分解能Δp以下であると判定された場合は(ステップS81、Yes)、ステップS82において、位置・速度制御部111は、位置目標値xtgt及び位置現在値xdetに基づいて、PID制御を行う。そして、被駆動軸3の位置を位置目標値xtgtに一致させるための被駆動軸3の制御指令値drvinを生成し、これを駆動指令値生成部112に出力する。
続いて、ステップS83において、駆動指令値生成部112は、位置・速度制御部111から入力した制御指令値drvinに基づき、第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2を生成する。なお、第1駆動指令値drvout1、及び第2駆動指令値drvout2のそれぞれの生成は、順不同で順次行われてもよいし、両者が並行に行われてもよい。
続いて、ステップS84において、駆動指令値生成部112は、第1駆動指令値drvout1をPWM生成部113に出力し、第2駆動指令値drvout2をPWM生成部114に出力する。なお、PWM生成部113及びPWM生成部114のそれぞれへの出力は、順不同で順次行われてもよいし、両者が並行に行われてもよい。
続いて、ステップS85において、PWM生成部113は、第1駆動指令値drvout1に応答したデューティ比のPWM信号を生成し、PWM生成部114は、第2駆動指令値drvout2に応答したデューティ比のPWM信号を生成する。
続いて、ステップS86において、PWM生成部113は、生成したPWM信号を、ドライバ103を介して第1モータ1に供給する。また、PWM生成部114は、生成したPWM信号を、ドライバ104を介して第2モータ2に供給する。これにより、被駆動軸3が回転駆動される。
続いて、ステップS87において、位置・速度制御部111は、位置目標値xtgtと位置現在値xdetとが等しいか否かを判定する。
ステップS87で、等しいと判定された場合は(ステップS87、Yes)、制御装置110は処理を終了する。一方、ステップS87で、等しくないと判定された場合は(ステップS87、No)、ステップS82に戻り、ステップS82以降の処理が再度行われる。
このようにして、制御装置110は、第1モータ1及び第2モータ2を用いて、被駆動軸3の回転駆動を制御できる。
<制御装置110の作用効果>
従来、2つのモータで1つの被駆動軸を駆動させる際に、2つのモータと被駆動軸との間のバックラッシュを抑制する技術が知られている。
また、第1及び第2モータで被駆動体を駆動させる際に、第1及び第2モータのそれぞれに対するトルク指令値と、加速度の変化に応答して生成されたプリロードトルク値に基づいて、第1及び第2モータを駆動させる装置が、例えば特許文献1等に開示されている。
しかし、被駆動軸3のイナーシャが第1モータ1及び第2モータ2のイナーシャよりも大きい場合に、被駆動軸3のイナーシャのためにギア31の回転が第1モータ1又は第2モータ2の回転に対して時間的に遅れ、ギア12とギア31、又はギア22とギア31の歯が離間する場合がある。歯の離間により、第1モータ1によるトルクとは反対方向のトルクを第2モータ2が被駆動軸3に与えられないため、バックラッシュを抑制できなくなる。
特に、被駆動軸3を回転させる量が微小であると、離間した状態でバックラッシュの抑制効果が得られないまま回転が終了するため、バックラッシュの影響が顕著になる。
特許文献1の装置では、被駆動軸3のイナーシャが第1モータ1及び第2モータ2のイナーシャよりも大きい場合、及び/又は被駆動軸3を回転させる量が微小である場合について開示されておらず、上記のバックラッシュを適切に抑制できない場合がある。
本実施形態では、CW方向へのトルクを被駆動軸3に与える第1モータ1を駆動させるために0以上の第1駆動指令値drvout1を生成し、また、CCW方向へのトルクを被駆動軸3に与える第2モータ2を駆動させるために0以下の第2駆動指令値drvout2を生成する。そして、第1駆動指令値drvout1により第1モータ1を駆動させ、第2駆動指令値drvout2により第2モータ2を駆動させることで、図4を参照して上述した作用により、ギア12とギア31、又はギア22とギア31の間における歯の離間を抑え、バックラッシュを抑制できる。
また、本実施形態では、位置現在値xdetと位置目標値xtgtとの差の絶対値が、エンコーダ105による最小角度分解能Δp以下の場合に、駆動指令値生成部112による第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2の生成を開始する。これにより、ギア12とギア31、又はギア22とギア31の間で歯の離間が生じやすい被駆動軸3の微小回転時に、歯の離間を抑え、バックラッシュを抑制できる。
また、本実施形態では、被駆動軸3の回転速度が速度閾値Vth以下の場合に、駆動指令値生成部112による第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2の生成を開始する。これにより、上述したものと同様に、ギア12とギア31、又はギア22とギア31の間で歯の離間が生じやすい被駆動軸3の微小回転時に、歯の離間を抑え、バックラッシュを抑制できる。
また、本実施形態では、エンコーダ105の位置現在値と位置目標値が等しくなった場合に、駆動指令値生成部112による第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2の生成を終了する。これにより、適切なタイミングで制御装置110による制御を終了させることができる。
また、本実施形態では、第1駆動指令値drvout1が0から限界指令値drvlimit1になる範囲内で、制御指令値drvinに応答して増加又は減少する第1駆動指令値drvout1を生成する。また、第2駆動指令値drvout2が0から限界指令値drvlimit2になる範囲内で、制御指令値に応答して増加又は減少する第2駆動指令値drvout2を生成する。これにより、ギア12とギア31、又はギア22とギア31の間で歯の離間が生じやすい制御指令値drvinの場合にも、歯の離間を抑え、バックラッシュを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、第1駆動指令値drvout1が0から限界指令値drvlimit1になる範囲内では、制御指令値drvinに比例する第1駆動指令値drvout1を生成する。また、第2駆動指令値drvout2が0から限界指令値drvlimit2になる範囲内では、制御指令値drvinに比例する第2駆動指令値drvout2を生成する。これにより、ギア12とギア31、又はギア22とギア31の間で歯の離間が生じにくい制御指令値drvinの範囲では、制御指令値drvinに比例した第1駆動指令値drvout1及び第2駆動指令値drvout2を生成でき、制御指令値drvinに沿った被駆動軸3の制御を行うことができる。
(変形例)
ここで、図9は、第1実施形態の変形例として、第1モータ1及び第2モータ2と被駆動軸3との間に多段ギアを介在させた場合の構成の一例を示す図である。
図9では、第1モータ1aと被駆動軸3aとの間には多段ギアG1が設けられ、第1モータ1aによるトルクは、多段ギアG1を介して被駆動軸3aに伝達される。また、第2モータ2aと被駆動軸3aとの間には多段ギアG2が設けられ、第2モータ2aによるトルクは、多段ギアG2を介して被駆動軸3aに伝達される。このような構成においても、上述した実施形態を適用できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図10は、第2実施形態に係る画像形成装置900の構成の一例を示す図である。画像形成装置900は、プリントサーバ910及び本体920を備えている。プリントサーバ910には、印刷データが記憶されている。プリントサーバ910に記憶されている印刷データは、ユーザからの指示により、本体920へと送信される。
本体920は、光学装置921と、感光体ドラム922と、現像ローラ923と、転写ローラ924と、転写ベルト925と、転写ローラ926と、定着装置927と、搬送装置931と、用紙トレイ932と、搬送路933と、排紙トレイ934と、記録紙935とを備える。
本体920は、印刷データに色補正、濃度変換、小値化等の処理を行う。そして、本体920は、最終的に2値となった印刷データを、光学装置921に送る。
光学装置921は、レーザダイオード等をレーザ光源として用いている。光学装置921は、一様に帯電した状態の感光体ドラム922に対して、印刷データに応答したレーザ光の照射を行う。
感光体ドラム922は、一様に帯電した状態で、印刷データに応答したレーザ光が表面に照射されることにより、レーザ光が照射された部分だけ電荷が消失する。これにより、感光体ドラム922の表面には、印刷データに応答した潜像が形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラム922の回転に伴って、対応する現像ローラ923の方向へと移動する。
現像ローラ923は、回転しながら、トナーカートリッジから供給されたトナーを、その表面に付着させる。そして、現像ローラ923は、その表面に付着されたトナーを、感光体ドラム922の表面に形成された潜像に付着させる。これにより、現像ローラ923は、感光体ドラム922の表面に形成された潜像を顕像化して、感光体ドラム922の表面にトナー像を形成する。
感光体ドラム922の表面に形成されたトナー像は、感光体ドラム922と転写ローラ924との間において、転写ベルト925上に転写される。これにより、転写ベルト925上に、トナー画像が形成される。
図10に示す例では、光学装置921、感光体ドラム922、現像ローラ923、及び転写ローラ924は、4つの印刷色(Y,C,M,K)の各々に対して設けられている。これにより、転写ベルト925上には、各印刷色のトナー画像が形成される。
搬送装置931は、用紙トレイ932から搬送路933へ、記録紙935を送出する。搬送路933に送出された記録紙935は、転写ベルト925と転写ローラ926との間に搬送される。これにより、転写ベルト925と転写ローラ926との間において、転写ベルト925上に形成された各印刷色のトナー画像が、記録紙935に転写される。その後、記録紙935は、定着装置927によって熱及び圧力が加えられることにより、トナー画像が定着される。そして、記録紙935は、排紙トレイ934に搬送される。
例えば、このように構成された画像形成装置900において、第1実施形態の駆動システム100を適用して、各種ローラ(例えば、給紙ローラ、搬送ローラ、2次転写ローラ、定着ローラ等)の駆動軸を、第1モータ1及び第2モータ2によって駆動させるように構成する。そして、第1実施形態で説明したとおり、第1モータ1の駆動指令値drvout1と、第2モータ2の駆動指令値drvout2を、制御装置110(図3参照)によって制御する。これにより、画像形成装置900において、第1モータ1及び第2モータ2を用いて各種ローラを駆動させることができる。この際、第1モータ1及び第2モータ2と各種ローラの駆動軸との間のバックラッシュを抑制できる。
[第3実施形態]
図11は、第3実施形態に係る搬送装置1000の構成の一例を示す図である。図11に示す搬送装置1000は、用紙Pを搬送するための装置である。図11に示すように、搬送装置1000は、搬送ローラ1001及び搬送ローラ1002を備えている。搬送ローラ1001は、搬送ローラ1002との間に用紙Pを挟み込んで回転することにより、用紙Pを所定の搬送方向へ搬送する。
例えば、このように構成された搬送装置1000において、図11に示すように、第1実施形態の駆動システム100を適用して、搬送ローラ1001の駆動軸を、第1モータ1及び第2モータ2によって駆動するように構成する。そして、第1実施形態で説明したとおり、第1モータ1の駆動指令値drvout1と、第2モータ2の駆動指令値drvout2を、制御装置110(図3参照)によって制御する。これにより、搬送装置1000において、第1モータ1及び第2モータ2を用いて搬送ローラ1001を駆動させることができる。この際、第1モータ1及び第2モータ2と搬送ローラ1001の駆動軸との間のバックラッシュを抑制できる。
[その他の好適な実施形態]
図12は、その他の実施形態に係るマニピュレータ装置700の構成の一例を示す図である。このマニピュレータ装置700は、2つの関節部を備えた2自由度のマニピュレータ装置であり、回転ステージ上に取り付ける等して使用される。
図12に示すように、マニピュレータ装置700は、第一アーム701と、第二アーム702とを有し、第二アーム702の先端にエンドエフェクタとしてピッキングハンド703を備えている。
第一アーム701の基端は台座704の上部に固定された支持体705の上端に回転可能に取り付けられている。両者の取付部で第一関節部706を構成している。この第一アーム701の先端に第二アーム702の基端が回転可能に取り付けられ、両者の取り付け部で第二関節部707を構成している。
このように構成されたマニピュレータ装置700において、第1実施形態の駆動システム100を適用して、ピッキングハンド703、第一アーム701、又は第二アーム702の少なくとも1つの駆動軸を、第1モータ1及び第2モータ2によって駆動させるように構成する。
そして、第1実施形態で説明したとおり、第1モータ1の駆動指令値drvout1と、第2モータ2の駆動指令値drvout2を、制御装置110(図3参照)によって制御する。これにより、マニピュレータ装置700において、第1モータ1及び第2モータ2を用いて、ピッキングハンド703、第一アーム701、又は第二アーム702を駆動させることができる。この際に、第1モータ1及び第2モータ2と、ピッキングハンド703、第一アーム701、又は第二アーム702の駆動軸との間のバックラッシュを抑制できる。
なお、図12に示したマニピュレータ装置に限らず、産業用ロボットや家庭用ロボット等、ロボットアームを備える様々な用途のロボットが、第1実施形態の駆動システム100の適用対象となり得る。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について詳述したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上述した例では、制御装置110を画像形成装置や搬送装置、マニピュレータ装置に適用するものを説明したが、実施形態は、第1モータ1及び第2モータ2によって同一の駆動軸を駆動する構成を採用しているものであれば、如何なる装置にも適用することが可能である。
一例として、実施形態は、シート状のプリプレグや、紙幣等を搬送する搬送装置において、搬送ローラを駆動する構成に適用することができる。その他、実施形態は、例えば自動車やロボットやアミューズメント機器等において、第1モータ1及び第2モータ2によって駆動される駆動軸の回転運動により、動力を得ることを目的とする構成に適用することができる。
また、実施形態は、制御方法も含む。例えば、制御方法は、第1回転方向へのトルクを被駆動軸に与える第1モータを駆動させるための0以上の第1駆動指令値と、前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向へのトルクを前記被駆動軸に与える第2モータを駆動させるための0以下の第2駆動指令値と、を生成する工程を含む。このような制御方法により、上述した制御装置と同様の効果を得ることができる。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
1 第1モータ
10 折れ線
11 モータ軸
12 ギア
2 第2モータ
20 折れ線
21 モータ軸
22 ギア
3 被駆動軸
31 ギア
100 駆動システム
103,104 ドライバ
105 エンコーダ(角度検出部の一例)
110 制御装置
111 位置・速度制御部
112 駆動指令値生成部
113,114 PWM生成部
700 マニピュレータ装置
900 画像形成装置
1000 搬送装置
xtgt 位置目標値(目標出力値の一例)
vtgt 速度目標値(目標出力値の一例)
xdet 位置現在値(現在出力値の一例)
vdet 速度現在値(現在出力値の一例)
drvin 制御指令値
drvout1 第1駆動指令値
drvout2 第2駆動指令値
enc エンコード信号
drvlimit1 限界指令値(第1閾値の一例)
drvlimit2 限界指令値(第2閾値の一例)
Δp 最小角度分解能(最小分解能の一例)
G1,G2 多段ギア
Vth 速度閾値
特許5698777号公報

Claims (8)

  1. 第1回転方向へのトルクを被駆動軸に与える第1モータを駆動させるための0以上の第1駆動指令値と、前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向へのトルクを前記被駆動軸に与える前記第1モータとは異なる第2モータを駆動させるための0以下の第2駆動指令値と、を生成する駆動指令値生成部を備え、
    前記駆動指令値生成部は、
    前記被駆動軸の回転角度を検出する角度検出部の現在出力値と、前記角度検出部の目標出力値との差の絶対値が、前記角度検出部による検出の最小分解能以下である場合に、前記第1駆動指令値及び前記第2駆動指令値を生成する
    制御装置。
  2. 前記駆動指令値生成部は、
    前記被駆動軸の回転速度が所定の速度閾値以下の場合に、前記第1駆動指令値及び前記第2駆動指令値を生成する
    請求項に記載の制御装置。
  3. 前記駆動指令値生成部は、
    前記被駆動軸の回転角度を検出する角度検出部の現在出力値と、前記角度検出部の目標出力値とが等しくなった場合に、前記第1駆動指令値及び前記第2駆動指令値の生成を終了する
    請求項1、又は2に記載の制御装置。
  4. 前記駆動指令値生成部は、
    前記第1駆動指令値が0から所定の第1閾値になる範囲内で、入力される制御指令値に応答して増加又は減少する前記第1駆動指令値を生成し、
    前記第2駆動指令値が0から所定の第2閾値になる範囲内で、前記制御指令値に応答して増加又は減少する前記第2駆動指令値を生成する
    請求項1乃至の何れか1項に記載の制御装置。
  5. 前記駆動指令値生成部は、
    前記第1駆動指令値が0から所定の第1閾値になる範囲内で、入力される制御指令値に応答して比例する前記第1駆動指令値を生成し、
    前記第2駆動指令値が0から所定の第2閾値になる範囲内で、前記制御指令値に応答して比例する前記第2駆動指令値を生成する
    請求項1乃至の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 駆動指令値生成部により、第1回転方向へのトルクを被駆動軸に与える第1モータを駆動させるための0以上の第1駆動指令値と、前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向へのトルクを前記被駆動軸に与える前記第1モータとは異なる第2モータを駆動させるための0以下の第2駆動指令値と、を生成する工程を含み、
    前記駆動指令値生成部は、
    前記被駆動軸の回転角度を検出する角度検出部の現在出力値と、前記角度検出部の目標出力値との差の絶対値が、前記角度検出部による検出の最小分解能以下である場合に、前記第1駆動指令値及び前記第2駆動指令値を生成する
    制御方法。
  7. 第1回転方向へのトルクを被駆動軸に与える第1モータを駆動させるための0以上の第1駆動指令値と、前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向へのトルクを前記被駆動軸に与える前記第1モータとは異なる第2モータを駆動させるための0以下の第2駆動指令値と、を生成する駆動指令値生成部を備え
    前記駆動指令値生成部は、
    前記被駆動軸の回転角度を検出する角度検出部の現在出力値と、前記角度検出部の目標出力値との差の絶対値が、前記角度検出部による検出の最小分解能以下である場合に、前記第1駆動指令値及び前記第2駆動指令値を生成する
    画像形成装置。
  8. 駆動指令値生成部により、第1回転方向へのトルクを被駆動軸に与える第1モータを駆動させるための0以上の第1駆動指令値と、前記第1回転方向とは反対方向の第2回転方向へのトルクを前記被駆動軸に与える前記第1モータとは異なる第2モータを駆動させるための0以下の第2駆動指令値と、を生成する駆動指令値生成部を備え
    前記駆動指令値生成部は、
    前記被駆動軸の回転角度を検出する角度検出部の現在出力値と、前記角度検出部の目標出力値との差の絶対値が、前記角度検出部による検出の最小分解能以下である場合に、前記第1駆動指令値及び前記第2駆動指令値を生成する
    搬送装置。
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