JP7448931B2 - 断熱容器 - Google Patents

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Description

本発明は、断熱容器に関する。
物品を収容することができる断熱容器が、従来知られている(特許文献1等参照)。断熱容器は、底板、複数の側板及び頂板を有し、これら底板、複数の側板及び頂板には、それぞれ断熱材が設けられている。
特開2014-024567号公報
上記した従来の断熱容器は、ボックス状の形状を有する容器であって、状況に応じて形状を変更することが困難である。
本発明が解決しようとする課題は、状況に応じて形状を容易に変更することができる断熱容器を提案することにある。
本発明の一様態に係る断熱容器は、断熱板を含む底板と、各々が断熱板を含む複数の側板と、断熱板を含む頂板と、前記底板と前記複数の側板と前記頂板とを可撓的に連結させるシート部とを備える。
前記シート部は、前記底板に対して前記複数の側板をそれぞれ可撓的に連結させる複数の底部連結シートと、前記複数の側板のうち1つの側板に対して前記頂板を可撓的に連結させる頂部連結シートとを含む。前記複数の側板は、前記底板に対して互いに独立して起倒自在である。
本発明は、状況に応じて形状を容易に変更することができるという効果を奏する。
図1は、一実施形態の断熱容器の組み立て状態を示す斜視図である。 図2は、同上の断熱容器の展開状態を示す平面図である。 図3は、同上の断熱容器が備える防水シートを示す平面図である。 図4は、同上の断熱容器を折り畳む手順の第1段階を示す平面図である。 図5は、同上の手順の第2段階を示す平面図である。 図6は、同上の手順の第3段階を示す平面図である。 図7は、同上の手順の第4段階を示す平面図である。 図8は、同上の断熱容器の折り畳み状態を示す平面図である。 図9は、同上の断熱容器の別の組み立て状態を示す斜視図である。 図10は、同上の断熱容器の更に別の組み立て状態を示す斜視図である。 図11は、同上の断熱容器の変形例の展開状態を示す平面図である。
(一実施形態)
図1には、一実施形態の断熱容器9の組み立て状態を示し、図2には、一実施形態の断熱容器9の展開状態を示し、図8には、一実施形態の断熱容器9の折り畳み状態を示している。
[断熱容器の全体]
図2等に示すように、一実施形態の断熱容器9は、平板状である底板1と、いずれも平板状である複数の側板2と、平板状である頂板3と、これらを可撓的に連結させるシート部4とを備えた保冷容器である。
底板1、複数の側板2、頂板3及びシート部4は、その全体が一つながりに形成されている。言い換えれば、一つながりに形成された断熱容器9に含まれる複数の領域が、底板1、複数の側板2、頂板3及びシート部4を構成している。
断熱容器9は、2枚の防水シート8の間に複数の断熱板10,20,30を挟み込んで貼り合わせることで、その全体が形成されている。防水シート8は、一例として、ターポリンと称される2枚の防水布を重ね合わせ、両者を熱溶着により接合させることで、1枚の大きなシート状に構成されたものである。ターポリンは、布の表裏両側に合成樹脂製シートを貼り合わせ、防水性を高めたシートである。防水シート8において、2枚の防水布を接着剤で接合させることも可能である。また、防水シート8を、二枚の防水布で形成するのではなく、一枚の防水布で形成することも可能である。
防水シート8は、図3に示すように、八角形状の部分と、これより小さな四角形状の部分とが、一連につながった外形を有している。比較的小さな四角形状の部分は、後述の頂部83を構成する。比較的大きな八角形状の部分は、防水シート8のうち頂部83を除いた部分を構成する。
複数の断熱板10,20,30はそれぞれ内部が真空に構成された真空構造を有するが、他の構造を有してもよい。具体的には、複数の断熱板10,20,30のうち全部又は一部が真空構造を有してもよいし、複数の断熱板10,20,30のうち全部又は一部が、内部に空気が封入された中空構造を有してもよいし、複数の断熱板10,20,30のうち全部又は一部が、内部に発泡樹脂が充填された発泡構造を有してもよい。つまり、複数の断熱板10,20,30のそれぞれの内部構造として、真空構造、中空構造又は発泡構造を採用することが可能である。
複数の断熱板10,20,30は、具体的には、底板1に含まれる1つの断熱板10と、複数の側板2のそれぞれに含まれる複数の断熱板20と、頂板3に含まれる1つの断熱板30である。これら複数の断熱板10,20,30は、2枚の防水シート8によって、表裏両側から挟み込まれている。一実施形態の断熱容器9では、2枚の防水シート8の間に複数の断熱板10,20,30を挟み込み、2枚の防水シート8と複数の断熱板10,20,30とを貼り合わせている。
なお、防水シート8と複数の断熱板10,20,30とを貼り合わせる方法はこれに限定されず、例えば、後述の変形例(図10参照)のように、1枚の防水シート8の一面上に複数の断熱板10,20,30を直接貼り付けることも可能である。
以下、底板1、複数の側板2、頂板3及びシート部4について、順に詳しく説明する。
[底板]
底板1は、断熱容器9全体のうち、2枚の防水シート8の各一部(以下、この一部を「底部81」という。)に断熱板10が挟み込まれた領域で、構成されている。底板1(つまり2枚の防水シート8の底部81に断熱板10が挟み込まれた部分)は、四角形状(詳細には長方形状)である。
[複数の側板]
複数の側板2は、具体的には4つの側板2である。4つの側板2は、第1側板2a、第2側板2b、第3側板2c及び第4側板2dである。
4つの側板2のそれぞれに含まれる4つの断熱板20は、具体的には第1断熱板20a、第2断熱板20b、第3断熱板20c及び第4断熱板20dである。
第1側板2aは、断熱容器9全体のうち、2枚の防水シート8の各一部(以下、この一部を「第1側部82a」という。)に第1断熱板20aが挟み込まれた領域で、構成されている。一実施形態において、第1側板2aは四角形状(詳細には正方形状)であり、防水シート8の第1側部82aは、防水シート8の底部81に隣接した四角形状(詳細には正方形状)の部分である。
第2側板2bは、断熱容器9全体のうち、2枚の防水シート8の各一部(以下、この一部を「第2側部82b」という。)に第2断熱板20bが挟み込まれた領域で、構成されている。防水シート8において、第2側部82bは、底部81を挟んで第1側部82aとは反対側に位置する。一実施形態において、第2側板2bは四角形状(詳細には正方形状)であり、防水シート8の第2側部82bは、防水シート8の底部81に隣接した四角形状(詳細には正方形状)の部分である。
第3側板2cは、断熱容器9全体のうち、2枚の防水シート8の各一部(以下、この一部を「第3側部82c」という。)に第3断熱板20cが挟み込まれた領域で、構成されている。一実施形態において、第3側板2cは四角形状(詳細には長方形状)であり、防水シート8の第3側部82cは、防水シート8の底部81に隣接した四角形状(詳細には長方形状)の部分である。
第4側板2dは、断熱容器9全体のうち、2枚の防水シート8の各一部(以下、この一部を「第4側部82d」という。)に第4断熱板20dが挟み込まれた領域で、構成されている。防水シート8において、第4側部82dは、底部81を挟んで第3側部82cとは反対側に位置する。一実施形態において、第4側板2dは四角形状(詳細には長方形状)であり、防水シート8の第4側部82dは、防水シート8の底部81に隣接した四角形状(詳細には長方形状)の部分である。
[頂板]
頂板3は、断熱容器9全体のうち、2枚の防水シート8の各一部(以下、この一部を「頂部83」という。)に断熱板30が挟み込まれた領域で、構成されている。頂部83及びこれに貼り合わされる断熱板30の形状は、四角形状(詳細には長方形状)である。
四角形状である頂板3は、底板1よりも一回り大きく形成されている。頂板3の長辺は、底板1の長辺よりも長く設定されており、また、第3側板2cと第4側板2dの長辺よりも長く設定されている。頂板3の短辺は、底板1の短辺よりも長く設定されている。
なお、頂板3を底板1と同大同形に形成することも可能であるし、頂板3を底板1よりも一回り小さく形成することも可能である。
[シート部]
シート部4は、貼り合わされた2枚の防水シート8のうち断熱板10,20,30が挟み込まれていない領域によって、構成されている。つまり、シート部4は、貼り合わされた2枚の防水シート8のうち、底部81、第1側部82a、第2側部82b、第3側部82c及び第4側部82dを除いた部分で、構成されている。
シート部4は、4つの底部連結シート41と、1つの頂部連結シート42と、4つの側部連結シート43とを含む。貼り合わされた2枚の防水シート8において、これらのシート41,42,43を構成する部分は、一つながりに形成されている。第1側板2a、第2側板2b、第3側板2c及び第4側板2dは、4つの底部連結シート41を介して、底板1に対して互いに独立して起倒自在である。
4つの底部連結シート41のそれぞれについて、順に説明する。
4つの底部連結シート41は、底板1に対して第1側板2aを可撓的に連結させる第1底部連結シート41aと、底板1に対して第2側板2bを可撓的に連結させる第2底部連結シート41bと、底板1に対して第3側板2cを可撓的に連結させる第3底部連結シート41cと、底板1に対して第4側板2dを可撓的に連結させる第4底部連結シート41dである。
第1底部連結シート41aと第2底部連結シート41bは、ともに底板1の短辺に連結する連結シートであり、底部81を挟んで互いに反対側に位置する。第1底部連結シート41aは、底板1の一つの短辺と第1側板2aの一辺とを連結させるように構成されている。第2底部連結シート41bは、底板1のもう一つの短辺と第2側板2bの一辺とを連結させるように構成されている。
第3底部連結シート41cと第4底部連結シート41dは、ともに底板1の長辺に連結する連結シートであり、底部81を挟んで互いに反対側に位置する。第3底部連結シート41cは、底板1の一つの長辺と第3側板2cの長辺とを連結させるように構成されている。第4底部連結シート41dは、底板1のもう1つの長辺と第4側板2dの長辺とを連結させるように構成されている。
第1底部連結シート41a、第2底部連結シート41b、第3底部連結シート41c及び第4底部連結シート41dは、いずれも細長い長方形状の可撓性シートである。このうち、第4底部連結シート41dが最も幅広に形成されており、第3底部連結シート41cが、第4底部連結シート41dの次に幅広に形成されている。
第1底部連結シート41aと第2底部連結シート41bは、第3底部連結シート41c及び第4底部連結シート41dよりも幅狭に形成されている。第1底部連結シート41aと第2底部連結シート41bは同一の幅を有しているが、第1底部連結シート41aのほうが第2底部連結シート41bよりも幅広であってもよいし、あるいは、第2底部連結シート41bのほうが第1底部連結シート41aよりも幅広であってもよい。
つまり、第1底部連結シート41aの幅寸法をWa、第2底部連結シート41bの幅寸法をWb、第3底部連結シート41cの幅寸法をWc、第4底部連結シート41dの幅寸法をWdとしたとき、一実施形態の断熱容器9においてはWd>Wc>Wb=Waの関係にあるが、Wd>Wc>Wb>Waの関係にあってもよいし、あるいは、Wd>Wc>Wa>Wbの関係にあってもよい。
幅寸法Waは、互いに直交する長手方向と短手方向を有する第1底部連結シート41aの短手方向の寸法であり、この幅寸法Waは、第2側板2bの厚み寸法以上に設定されていることが好ましい。
幅寸法Wbは、互いに直交する長手方向と短手方向を有する第2底部連結シート41bの短手方向の寸法であり、この幅寸法Wbは、第1側板2aの厚み寸法以上に設定されていることが好ましい。
幅寸法Wcは、互いに直交する長手方向と短手方向を有する第3底部連結シート41cの短手方向の寸法であり、この幅寸法Wcは、第1側板2a及び第2側板2bの厚み寸法の総和以上に設定されていることが好ましい。
幅寸法Wdは、互いに直交する長手方向と短手方向を有する第4底部連結シート41bの短手方向の寸法であり、この幅寸法Wdは、第1側板2a、第2側板2b及び第3側板2cの厚み寸法の総和以上に設定されていることが好ましい。
また、第1底部連結シート41a、第2底部連結シート41b、第3底部連結シート41c及び第4底部連結シート41dの厚みは、それぞれ側部連結シート43の厚みよりも薄く設定することが好ましい。このように厚みを設定するための手段としては、例えば、防水シート8を形成するために2枚のシートを熱溶着するときに、第1底部連結シート41a、第2底部連結シート41b、第3底部連結シート41c及び第4底部連結シート41dに対応する部分では、側部連結シート43に対応する部分よりも大きな圧力で熱溶着を行うことが考えられる。
次に、頂部連結シート42について説明する。
頂部連結シート42は、第4側板2dに対して頂板3を可撓的に連結させるように構成された、細長い長方形状の可撓性シートである。頂部連結シート42は、第4側板2dの長辺と、頂板3の長辺とを連結させる。
頂部連結シート42は、第4側板2dを挟んで、第4底部連結シート41dの反対側に位置する。
次に、4つの側部連結シート43について説明する。
4つの側部連結シート43は、第1側部連結シート43a、第2側部連結シート43b、第3側部連結シート43c及び第4側部連結シート43dである。
第1側部連結シート43aは、貼り合わされた2枚の防水シート8のうち、各防水シート8の第1側部82aとこれに隣接する第3側部82cとをつなぐように位置する可撓性の部分である。第1側部連結シート43aは、全体として五角形状の外形を有する。
第1側部連結シート43aの外形の一部を構成する二辺431a,432aは、互いに離れて位置する二辺であって、そのうちの一辺431aは、第1側板2aの上辺21aから一直線状に延長されたように、直線で形成されている。もう一辺432aは、第3側板2cの上辺21cから一直線状に延長されたように、直線で形成されている。
第1側部連結シート43aの外形の残りの部分を構成する三辺433a,434a,435aは、上記の二辺431a,432aをつなぐ直線状の辺433aと、第1側部82aに連結される直線状の辺434aと、第3側部82cに連結される直線状の辺435aである。上記の二辺431a,432aと、この二辺431a,432aの間に位置する辺433aとの間の角度は、いずれも鈍角である。
第2側部連結シート43bは、貼り合わされた2枚の防水シート8のうち、各防水シート8の第3側部82cとこれに隣接する第2側部82bとをつなぐように位置する可撓性の部分である。第2側部連結シート43bは、第1側部連結シート43aと同様に、全体として五角形状の外形を有する。
第2側部連結シート43bの外形の一部を構成する二辺431b,432bは、互いに離れて位置する二辺であって、そのうちの一辺431bは、第3側板2cの上辺21cから一直線状に延長されたように、直線で形成されている。もう一辺432bは、第2側板2bの上辺21bから一直線状に延長されたように、直線で形成されている。
第2側部連結シート43bの外形の残りの部分を構成する三辺433b,434b,435bは、上記の二辺431b,432bをつなぐ直線状の辺433bと、第3側部82cに連結される直線状の辺434bと、第2側部82bに連結される直線状の辺435bである。上記の二辺431b,432bと、この二辺431b,432bの間に位置する辺433bとの間の角度は、いずれも鈍角である。
第3側部連結シート43cは、貼り合わされた2枚の防水シート8のうち、各防水シート8の第2側部82bとこれに隣接する第4側部82dとをつなぐ可撓性の部分である。第3側部連結シート43cは、第1側部連結シート43a及び第2側部連結シート43bとは異なり、全体として三角形状の外形を有する。
第3側部連結シート43cの外形を構成する三辺431c,432c,433cは、第2側部82bに連結される直線状の辺431cと、第4側部82dに連結される直線状の辺432cと、この二辺431c,432cの端同士をつなぐ直線状の辺433cである。
第4側部連結シート43dは、防水シート8において互いに隣接する第4側部82dと第1側部82aとをつなぐ可撓性の連結シートである。第4側部連結シート43dは、第3側部連結シート43cと同様に、全体として三角形状の外形を有する。
第4側部連結シート43dの外形を構成する三辺431d,432d,433dは、第4側部82dに連結される直線状の辺431dと、第1側部82aに連結される直線状の辺432dと、この二辺431d,432dの端同士をつなぐ直線状の辺433dである。
上記の構成を備える一実施形態の断熱容器9は、組み立て状態と、展開状態と、折り畳み状態との間で変形自在である。これらの各状態について、以下に更に説明する。
[組み立て状態]
図1に示すように、組み立て状態では、底板1に対して4つの側板2(第1側板2a、第2側板2b、第3側板2c及び第4側板2d)がいずれも起立している。底板1と4つの側板2とで囲まれた収容空間S1は、頂板3によってその上方が覆われている。
組み立て状態において、第1側部連結シート43a、第2側部連結シート43b、第3側部連結シート43c及び第4側部連結シート43dは、いずれの2つ折りの状態となる。なお、ここでの2つ折りは、厳密な中心線を基準としてぴったりと2つ折りされることに限定されず、略2つ折りになる程度の形態を含む。
2つ折りとなった第1側部連結シート43aは、隣接する第1側板2aと第3側板2cとの間に介在し、第1側板2aと第3側板2cの間から収容空間S1の冷気が流出することを抑える。
同様に、2つ折りとなった第2側部連結シート43bは、隣接する第3側板2cと第2側板2bとの間に介在し、第3側板2cと第2側板2bの間から収容空間S1の冷気が流出することを抑える。
2つ折りとなった第3側部連結シート43cは、隣接する第2側板2bと第4側板2dとの間に介在し、第2側板2bと第4側板2dの間から収容空間S1の冷気が流出することを抑える。
2つ折りとなった第4側部連結シート43dは、隣接する第4側板2dと第1側板2aとの間に介在し、第4側板2dと第1側板2aの間から収容空間S1の冷気が流出することを抑える。
ここで、第1側部連結シート43aと第2側部連結シート43bにおいては、上記したようにその外形を五角形状としている。
そのため、2つ折りとなった第1側部連結シート43aでは、互いに重なるように位置する二辺431a,432aと、隣接する第1側板2a及び第3側板2cの上辺21a,21cとが、側面視において平行に位置する。ここでの平行は、幾何学的に厳密な意味での平行には限定されない。五角形状の第1側部連結シート43aが2つ折りになることで、第1側板2aと第3側板2cの間から冷気が流出することが更に効果的に抑えられる。
同様に、2つ折りとなった第2側部連結シート43bでは、互いに重なるように位置する二辺431b,432bと、隣接する第3側板2c及び第2側板2bの上辺21c,21bとが、側面視において平行に位置する。五角形状の第2側部連結シート43bが2つ折りになることで、第3側板2cと第2側板2bの間から冷気が流出することが更に効果的に抑えられる。
一実施形態の断熱容器9では、第3側部連結シート43cと第4側部連結シート43dが三角形状であるが、これらを第1側部連結シート43a及び第2側部連結シート43bと同様の形状に設けることも可能である。ただし、第4側板2dに連結する第3側部連結シート43cと第4側部連結シート43dについては、五角形状でなく三角形状であるほうが、組み立て状態において頂板3の邪魔になりにくい。第4側板2dに連結しない第1側部連結シート43aと第2側部連結シート43bについては、上記の五角形状であることが冷気の流出抑制の面で有利である。
図1に示す組み立て状態では、第1側部連結シート43a、第2側部連結シート43b、第3側部連結シート43c及び第4側部連結シート43dの全てが外側方に突出するように2つ折りされているが、突出の形態はこれに限定されず、例えば全てが内側方に突出するように2つ折りされてもよい(図9参照)。
第1側部連結シート43a、第2側部連結シート43b、第3側部連結シート43c及び第4側部連結シート43dのそれぞれにおいて、外側方に突出するように2つ折りされる場合と、内側方に突出するように2つ折りされる場合とが、選択自在である。
上記した組み立て状態の断熱容器9を用いれば、例えば、コンテナの内側に断熱容器9を配置することで、コンテナ内の断熱性(保冷性)を良好に保った状態で物品を運搬することができる。
[展開状態]
図2に示すように、展開状態では底板1、第1側板2a、第2側板2b、第3側板2c、第4側板2d及び頂板3に加えて、シート部4の全体(つまり第1底部連結シート41a、第2底部連結シート41b、第3底部連結シート41c、第4底部連結シート41d、頂部連結シート42、第1側部連結シート43a、第2側部連結シート43b、第3側部連結シート43c及び第4側部連結シート43d)が、一平面上に展開される。
一実施形態の断熱容器9においては、組み立て状態から展開状態に変更することで、被洗浄性が高められる。つまり、一平面上に全体が展開された展開状態の断熱容器9に対して、ホース等を通じて勢いよく水を噴射すれば、高圧の水によって断熱容器9の全体を効率的に水洗いすることができる。展開状態の断熱容器9においては、洗浄後の水はけも良好である。
図2等に示す点線は、展開状態の断熱容器9を折り曲げる際に利用される折り目である。断熱容器9に折り目が設けられることは必須ではないが、このような折り目が防水シート8に予め癖付けされていることで、断熱容器9を展開状態から組み立て状態に変更する作業や、断熱容器9を展開状態から折り畳み状態に変更する作業が、効率的に行われる。
[折り畳み状態]
折り畳み状態は、底板1に対して第1側板2a、第2側板2b、第3側板2c及び第4側板2dが積み重ねられ、更に、これらのうち最も上に位置する(つまり底板1から最も距離をあけて位置する)第4側板2dに対して、頂板3が積み重ねられた状態である(図8等参照)。
具体的には、底板1に対して第1側板2aと第2側板2bが積み重ねられ、これらに対して第3側板2cが更に積み重ねられ、第3側板2cに対して更に第4側板2dが積み重ねられ、第4側板2dに対して更に頂板3が積み重ねられる。第1側板2aと第2側板2bが積み重ねられる順番は、いずれが先でもよい。
展開状態の断熱容器9を折り畳む手順は、以下の通りである。
まず、図4に示すように、第1側板2aとこれの両側に連結された第1側部連結シート43a及び第4側部連結シート43dとを、底板1とこれの両側に連結された第3側板2c及び第4側板2dとに重なるように、一体的に折り畳む。
このとき、第1側板2aは底板1に重なり、第1側部連結シート43aは第3側板2cに重なり、第4側部連結シート43dは第4側板2dに重なる。
次いで、図5に示すように、第2側板2bとこれの両側に連結された第2側部連結シート43b及び第3側部連結シート43cとを、底板1とこれの両側に連結された第3側板2c及び第4側板2dとに重なるように、一体的に折り畳む。
このとき、第2側板2bは底板1に重なり、第2側板2bの一部は更に第1側板2aに重なる。第2側部連結シート43bは第3側板2cに重なり、第2側部連結シート43bの一部は更に第1側部連結シート43aに重なる。第3側部連結シート43cは第4側板2dに重なり、第3側部連結シート43cの一部は更に第4側部連結シート43dに重なる。
次いで、図6に示すように、第3側板2cとこれの両側に連結された第1側部連結シート43a及び第2側部連結シート43bとを、底板1、第1側板2a及び第2側板2bと重なるように折り畳む。
次いで、図7に示すように、第4側板2dとこれの両側に連結された第3側部連結シート43c及び第4側部連結シート43dとを、底板1、第1側板2a、第2側板2b及び第3側板2cと重なるように折り畳む。
最後に、図8に示すように、頂板3を、底板1、第1側板2a、第2側板2b、第3側板2c及び第4側板2dと重なるように折り畳む。
断熱容器9は、折り畳み状態において全体がコンパクトに収まるので、例えば、折り畳み式のコンテナの内側に断熱容器9を配置して利用した後は、コンテナを折り畳み、更に断熱容器9を折り畳むことにより、全体をコンパクトにして運搬することが可能である。
(変形例)
以上、一実施形態の断熱容器9について説明したが、断熱容器9は上記した構成に限定されず、適宜の設計変更を行うことが可能である。
例えば、一実施形態の断熱容器9では、2枚の防水シート8の間に複数の断熱板10,20,30を挟み込んでいるが、図10に示す変形例のように、1枚の防水シート8の一面上に複数の断熱板10,20,30を直接貼り付けて断熱容器9を形成することも可能である。図10の変形例では、断熱板10,20,30がいずれも外側を向くように組み立てられているが、これとは異なり、断熱板10,20,30がいずれも内側を向くように(言い換えれば収容空間S1に面するように)組み立てられてもよい。
また、一実施形態の断熱容器9において、図11に示す変形例のような付勢構造6を更に備えることも可能である。付勢構造6は、複数の側板2の一部(この例では、第1側板2aと第2側板2b)に対して、展開する方向の付勢力を与えるように構成されている。この付勢力によって、第1側板2aと第2側板2bのそれぞれが起立した姿勢(組み立て状態)にあるときに、第1側板2aと第2側板2bは、外側方に向けて倒れるように付勢される。これにより、例えば断熱容器9をコンテナの内側に配置したときに、第1側板2aと第2側板2bがコンテナの内面に弾性的に押し付けられるので、断熱容器9はコンテナ内において安定的に位置決めされる。
付勢構造6は、複数の側板2の全てに付勢力を与えるように構成されてもよいし、あるいは、複数の側板2のうち1つにだけ付勢力を与えるように構成されてもよい。
図11に示す変形例において、付勢構造6は、底板1から第1側板2aにかけて貼り付けられた少なくとも1つ(この変形例では2つ)の樹脂シート61と、底板1から第2側板2bにかけて貼り付けられた少なくとも1つ(この変形例では2つ)の樹脂シート62とを含む。これらの樹脂シート61,62は、折り畳まれることを阻害しない程度の付勢力を第1側板2aと第2側板2bに与える板バネのように機能する平板状の部材である。樹脂シート61,62は、例えばポリエチレンを用いて、防水シート8よりも厚く形成されている。
なお、付勢構造6は上記構造に限定されない。例えば、底板1、複数の側板2及び頂板7に対して、その裏表から樹脂フィルムを一対貼り合わせることで、複数の側板2の全てに対して、起立姿勢にあるときに外側方に倒れる方向の付勢力を与えることも可能である。また、4つの底部連結シート41のうち少なくとも1つにおいて、その全体又は一部の厚みを増すことにより、厚みの増した部分を、付勢力を与える板バネのように機能させることも可能である。
つまり、各底部連結シート41が本来的に発揮する復元力を、付勢構造6の付勢力(つまり起立姿勢にあるときに外側方に倒れる方向の付勢力)として利用することも可能である。上記したように、一実施形態では、2枚の防水シート8の間に複数の断熱板10,20,30を挟み込んだ状態で2枚の防水シート8同士を貼り合わせているが、この作業において、貼り合わされた2枚の防水シート8が、一平面上に展開された状態をベースとして復元力を発生させるように(つまり貼り合わされた2枚の防止シート8を折り曲げても展開状態に戻る復元力が自ずと生じるように)、2枚の防水シート8に対して全体がピンと張る方向の張力を加えておくことが好ましい。
また、一実施形態の断熱容器9の構成に加えて、4つの側板2と頂板3とを組み立て状態で仮固定する仮固定手段を備えることも好ましい。ここでの仮固定手段としては、例えば、4つの側板2のうち頂板3に連結されていない3つの側板2(第1側板2a、第2側板2b及び第3側板2c)の上縁部と、頂板3のうち側板2に連結されていない3辺側の端縁部とを、仮固定するように構成された面ファスナーを採用することが好ましい。
上記した複数の変形例は、単独で採用することに限定されず、このうち二つ以上を組み合わせて採用することも可能である。
(作用効果)
以上、一実施形態及びこれの変形例に基づいて説明したように、本発明の断熱容器9は、第1の特徴として、断熱板10を含む底板1と、各々が断熱板20を含む複数の側板2と、断熱板30を含む頂板3と、底板1と複数の側板2と頂板3とを可撓的に連結させるシート部4とを備える。シート部4は、底板1に対して複数の側板2をそれぞれ可撓的に連結させる複数の底部連結シート41と、複数の側板2のうち1つの側板2に対して頂板3を可撓的に連結させる頂部連結シート42とを含む。複数の側板2は、底板1に対して互いに独立して起倒自在である。
したがって、第1の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、複数の側板2を、底板1に対して独立に起倒させることができ、断熱容器9の全体形状を、状況に応じて容易に変更することができる。
本発明の断熱容器9は、第2の特徴として、組み立て状態と、展開状態との間で変形自在である。組み立て状態は、底板1に対して複数の側板2がそれぞれ起立し、かつ底板1と複数の側板2とで囲まれた収容空間S1を頂板3で覆うように組み立てられた状態である。展開状態は、底板1と、複数の側板2のそれぞれと、頂板3とが一平面上に展開された状態である。
したがって、第2の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、使用時には組み立て状態とし、不使用時においては展開状態として、例えば、断熱容器9が汚れたときに全体を簡単に洗浄することができる。
本発明の断熱容器9は、第3の特徴として、組み立て状態と、折り畳み状態との間で変形自在である。組み立て状態は、底板1に対して複数の側板2がそれぞれ起立し、かつ底板1と複数の側板2とで囲まれた収容空間S1を頂板3で覆うように組み立てられた状態である。折り畳み状態は、底板1に複数の側板2が積み重ねられ、かつ複数の側板2に頂板3が積み重ねられた状態である。
したがって、第3の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、使用時には組み立て状態とし、不使用時においては折り畳み状態として、簡単に運搬することができる。
本発明の断熱容器9は、第4の特徴として、組み立て状態と、折り畳み状態と、展開状態との間で変形自在である。展開状態は、底板1と、複数の側板2のそれぞれと、頂板3とが一平面上に展開された状態である。
したがって、第4の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、使用時には組み立て状態とし、不使用時には折り畳み状態として簡単に運搬することができ、また、例えば断熱容器9が汚れたときには展開状態として全体を簡単に洗浄することができる。
本発明の断熱容器9では、第5の特徴として、シート部4は、複数の側板2のうち互いに隣接する2つの側板2同士をつなぐ可撓性の側部連結シート43を、更に含む。組み立て状態において、側部連結シート43は、2つ折りの状態で2つの側板2の間に介在するように構成されている。
したがって、第5の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、収容空間S1から外部に冷気が流出することを、側部連結シート43の存在によって抑えることができる。
本発明の断熱容器9では、第6の特徴として、シート部4は、複数の側板2のうち互いに隣接する2つの側板2同士をつなぐ可撓性の側部連結シート43を、更に含む。組み立て状態においては、側部連結シート43が、2つ折りの状態で2つの側板2の間に介在し、展開状態においては、側部連結シート43と、複数の底部連結シート41のそれぞれと、頂部連結シート42とが一平面上に展開されるように構成されている。
したがって、第6の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、組み立て状態においては、収容空間S1からの冷気の流出を側部連結シート43により抑えることができ、展開状態においては、断熱容器9の全体を簡単に洗浄することができる。
本発明の断熱容器9では、第7の特徴として、側部連結シート43は、互いに離れて位置する二辺431a,432a(431b,432b)を有する。
組み立て状態において、二辺431a,432a(431b,432b)と、2つの側板2の上辺21a,21c(21c,21b)とが、側面視において平行に位置するように構成されている。
したがって、第7の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、収容空間S1から外部に冷気が流出することを、側部連結シート43によって更に効果的に抑えることができる。
本発明の断熱容器9では、第8の特徴として、組み立て状態において側部連結シート43は、外側方に突出するように2つ折りされる場合と、内側方に突出するように2つ折りされる場合とで、選択自在である。
したがって、第8の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、側部連結シート43を外側方に突出させて収容空間S1に物品を収容しやすくすることができ、また、側部連結シート43を内側方に突出させて冷気が流出することをより効果的に抑えることができる。
本発明の断熱容器9では、第9の特徴として、複数の底部連結シート41は、複数の底部連結シート41のうちで最も幅広の底部連結シート41(第4底部連結シート41d)と、この底部連結シート41の次に幅広の底部連結シート41(第3底部連結シート41c)とを含む。
したがって、第9の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、複数の底部連結シート41を同一幅にするのでなく、あえて相違させることによって、所定の順番で折り畳んだときに全体を一層コンパクトにまとめることができる。
本発明の断熱容器9では、第10の特徴として、最も幅広の底部連結シート41(第4底部連結シート41d)の幅寸法Wdは、複数の側板2のうち、最も幅広の底部連結シート41に連結される側板2(第4側板2d)を除いた残りの複数の側板2の、厚み寸法の総和以上に設定されている。
したがって、第10の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、複数の側板2を折り畳んだ後に頂板3を折り畳み、全体を一層コンパクトにまとめることができる。
本発明の断熱容器9では、第11の特徴として、頂部連結シート42に連結する1つの側板2は、最も幅広の底部連結シート41に連結されている。
したがって、第11の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、複数の側板2を所定の順番で折り畳んだ後に頂板3を折り畳み、全体を一層コンパクト
にまとめることができる。
本発明の断熱容器9は、第12の特徴として、複数の側板2の少なくとも一部に対して付勢力を与える付勢構造6を、更に備える。付勢力は、複数の側板2がそれぞれ起立した姿勢にあるときに、複数の側板2の少なくとも一部を外側方に向けて倒れさせる付勢力である。
したがって、第12の特徴を備える本発明の断熱容器9によれば、例えば断熱容器9をコンテナの内側に配置したときに、複数の側板2の少なくとも一部がコンテナの内面に押し付けられることで、断熱容器9がコンテナ内において安定的に位置決めされる。また、断熱容器9を展開する作業が簡単になる。
1 底板
10 断熱板
2 側板
21a 上辺
21b 上辺
21c 上辺
20 断熱板
3 頂板
30 断熱板
4 シート部
41 底部連結シート
42 頂部連結シート
43 側部連結シート
9 断熱容器
S1 収容空間
Wd 幅寸法

Claims (7)

  1. 断熱板を含む底板と、
    各々が断熱板を含む複数の側板と、
    断熱板を含む頂板と、
    前記底板と前記複数の側板と前記頂板とを可撓的に連結させるシート部とを備え、
    組み立て状態と、展開状態との間で変形自在な断熱容器であって、
    前記シート部は、
    前記底板に対して前記複数の側板をそれぞれ可撓的に連結させる複数の底部連結シートと、
    前記複数の側板のうち1つの側板に対して前記頂板を可撓的に連結させる頂部連結シートと
    前記複数の側板のうち互いに隣接する2つの側板同士をつなぐ可撓性の側部連結シートと、を含み、
    前記複数の側板は、前記底板に対して互いに独立して起倒自在であり、
    前記組み立て状態は、前記底板に対して前記複数の側板がそれぞれ起立し、かつ前記底板と前記複数の側板とで囲まれた収容空間を前記頂板で覆うように組み立てられた状態であり、
    前記展開状態は、前記底板と、前記複数の側板のそれぞれと、前記頂板と、前記側部連結シートと、前記複数の底部連結シートのそれぞれと、前記頂部連結シートとが一平面上に展開された状態であり、
    前記組み立て状態において、前記側部連結シートは、2つ折りの状態で前記2つの側板の間に介在するように構成されており、
    前記側部連結シートは、互いに離れて位置する二辺と、前記二辺をつなぐ辺と、を有し、前記二辺とこの間に位置する前記辺との間の角度は、いずれも鈍角であり、
    前記組み立て状態において、前記二辺と、前記2つの側板の上辺とが、側面視において平行に位置するように構成されている
    断熱容器。
  2. 断熱板を含む底板と、
    各々が断熱板を含む複数の側板と、
    断熱板を含む頂板と、
    前記底板と前記複数の側板と前記頂板とを可撓的に連結させるシート部と、
    前記複数の側板の少なくとも一部に対して付勢力を与える付勢構造と、を備えた断熱容器であって、
    前記シート部は、
    前記底板に対して前記複数の側板をそれぞれ可撓的に連結させる複数の底部連結シートと、
    前記複数の側板のうち1つの側板に対して前記頂板を可撓的に連結させる頂部連結シートとを含み、
    前記複数の側板は、前記底板に対して互いに独立して起倒自在であり、
    前記付勢構造は、前記底板から前記複数の側板の少なくとも一部にかけて貼り付けられた樹脂シートを含み、
    前記樹脂シートの付勢力は、前記複数の側板がそれぞれ起立した姿勢にあるときに、前記複数の側板の少なくとも一部を外側方に向けて倒れさせる付勢力である
    断熱容器。
  3. 前記組み立て状態と、前記展開状態と、折り畳み状態との間で変形自在であり、
    前記折り畳み状態は、前記底板に前記複数の側板が積み重ねられ、かつ前記複数の側板に前記頂板が積み重ねられた状態である
    請求項1の断熱容器。
  4. 前記組み立て状態において、前記側部連結シートは、外側方に突出するように2つ折りされる場合と、内側方に突出するように2つ折りされる場合とで、選択自在である
    請求項1又は3の断熱容器。
  5. 前記複数の底部連結シートは、前記複数の底部連結シートのうちで最も幅広の底部連結シートと、この底部連結シートの次に幅広の底部連結シートとを含む
    請求項1から4のいずれか一項の断熱容器。
  6. 前記最も幅広の底部連結シートの幅寸法は、前記複数の側板のうち、前記最も幅広の底部連結シートに連結される側板を除いた残りの複数の側板の、厚み寸法の総和以上に設定されている
    請求項5の断熱容器。
  7. 前記頂部連結シートに連結する前記1つの側板は、前記最も幅広の前記底部連結シートに連結されている
    請求項5又は6の断熱容器。
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