JP7448358B2 - 液滴の構成比率の設定方法、液体吐出装置、およびインクジェットプリンタ - Google Patents

液滴の構成比率の設定方法、液体吐出装置、およびインクジェットプリンタ Download PDF

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本発明は、液滴の構成比率の設定方法、液体吐出装置、および、液体吐出装置を備えたインクジェットプリンタに関する。
従来から、液体を吐出する液体吐出装置が知られている。このような液体吐出装置は、例えば、液体としてインクを吐出するインクジェットプリンタなどに設けられている。インクジェットプリンタなどに設けられた液体吐出装置の中には、異なるサイズを有する複数種類の液滴を同時に吐出できる液体吐出装置が存在している。例えば、特許文献1には、サイズの異なる3つ以上のインク滴を形成できる液体吐出装置、および、そのような液体吐出装置を備えたインクジェットプリンタが開示されている。
上記のようなサイズの異なる複数の液滴を形成できる液体吐出装置では、液体の吐出量に応じて各液滴の構成比率を変更している。例えば、小滴、中滴、大滴の3つのサイズの液滴を吐出する液体吐出装置の場合、液体の吐出量が少ないときには、液滴は小滴だけから構成される。液体の吐出量が多くなると、液滴に中滴が追加される。その際、場合によっては、小滴の量を少なくする場合がある。さらに液体の吐出量が多くなると、液滴に大滴が追加される。その際、場合によっては、小滴または中滴の量を少なくする場合がある。小滴、中滴、および大滴の構成比率は、このように、液滴の吐出量に応じて調整される。
特開2017-159463号公報
上記したようなサイズの異なる複数の液滴を形成できる液体吐出装置では、複数の液滴の構成比率を変更することによって、液体の吐出品質を調整している。例えば、小滴、中滴、大滴の3つのサイズの液滴を吐出する液体吐出装置の場合、吐出される液体が小滴だけから構成されているときには、バンディングの問題が発生しやすい。バンディングは、液滴の分布に筋状のムラが発生する不具合である。また、吐出される液体において大滴の構成比率が高いときには、ダマや粒状性の問題が発生しやすい。ダマは、液滴の密度が高い部分が目立つ液滴の分布のムラである。粒状性の不具合は、液滴の密度が低い部分が目立つ液滴の分布のムラである。液体吐出装置では、このような問題を広い範囲でできるだけ小さくするために、複数の液滴の構成比率が調整されている。
従来、上記したような複数の液滴の構成比率の設定は、構成比率の変更と結果の確認とを繰り返すことによって行われていた。この構成比率の変更および結果の確認は、液体吐出量の広い範囲にわたって問題の少ない液滴の構成比率が発見されるまで繰り返される。そのため、好適な構成比率が設定されるまでに多くの工数と時間とを必要としていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のサイズの液滴を吐出する液体吐出装置において、好適な液滴の構成比率を容易に設定できる液滴の構成比率の設定方法を提供することである。また、そのような方法を実現することができる液体吐出装置を提供することである。さらに、そのような液体吐出装置を備えたインクジェットプリンタを提供することである。
ここに開示する液滴の構成比率の設定方法は、それぞれ大きさの異なる第1液滴~第m液滴(mは、3以上の自然数)を形成可能な液体吐出装置において、前記第1液滴~前記第m液滴の液体量の合計である総液体量に応じた各液滴の構成比率を設定する方法である。前記第1液滴~前記第m液滴の大きさは、前記第1液滴~前記第m液滴の順に大きくなるように設定される。前記第1液滴の構成比率は、前記総液体量が予め定められた第1液体量に達する地点まで増加した後、前記総液体量が予め定められた最大量に達する地点でゼロになるように減少するように設定される。第n液滴(nは、2以上m未満の全ての自然数)の構成比率は、第(n-1)液滴の構成比率が最大となる地点から前記第1液滴~前記第n液滴の構成比率の合計が予め定められた最大値に達する地点まで増加した後、前記総液体量が前記最大量に達する地点でゼロになるように減少するように設定される。前記第m液滴の構成比率は、第(m-1)液滴の構成比率が最大となる地点から前記総液体量が前記最大量に達する地点まで増加するように設定される。
また、ここに開示する液体吐出装置は、第1液滴~第m液滴(mは、3以上の自然数)を同時に形成可能な吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを制御する制御装置とを備えている。
前記制御装置は、第1登録部と、第2登録部と、第3登録部と、第4登録部と、演算部と、吐出制御部とを備えている。前記第1登録部には、前記第1液滴~前記第m液滴の大きさが登録されている。前記第2登録部には、前記第1液滴~前記第m液滴の構成比率の合計の最大値が登録されている。前記第3登録部には、前記第1液滴~前記第m液滴の液体量の合計である総液体量についての最大量が登録されている。前記第4登録部には、前記総液体量についての第1液体量が登録されている。前記演算部は、前記総液体量に応じた前記第1液滴~前記第m液滴の構成比率を演算する。前記吐出制御部は、前記演算部で演算された前記第1液滴~前記第m液滴の構成比率に基づいて前記第1液滴~前記第m液滴を前記吐出ヘッドから吐出させる。
前記第1液滴~前記第m液滴の大きさは、前記第1液滴~前記第m液滴の順に大きくなるように設定されている。前記演算部によって演算された前記第1液滴の構成比率は、前記総液体量が前記第1液体量に達するまで増加した後、前記総液体量が前記最大量に達する地点でゼロになるように減少するように構成されている。前記演算部によって演算された第n液滴(nは、2以上m未満の全ての自然数)の構成比率は、第(n-1)液滴の構成比率が最大となった地点から前記第1液滴~前記第n液滴の構成比率の合計が前記最大値に達する地点まで増加した後、前記総液体量が前記最大量に達する地点でゼロになるように減少するように構成されている。前記演算部によって演算された前記第m液滴の構成比率は、第(m-1)液滴の構成比率が最大となった地点から前記総液体量が前記最大量に達する地点まで増加するように構成されている。
上記液滴の構成比率の設定方法および液体吐出装置によれば、定数としての第1液滴~第m液滴のサイズ、総液体量の最大量、および各液滴の構成比率の合計の最大値と、変数としての第1液体量とを設定すれば、総液体量に応じた各液滴の構成比率が一義的に求まる。また、上記液滴の構成比率の設定方法および液体吐出装置によれば、総液体量が第1液体量以下の領域において液体の吐出品質を好適な品質に調整すれば、総液体量が第1液体量を越える領域においても好適な吐出品質が達成される。よって、設定者は、第1液体量を決定するだけで容易に各液滴の好適な構成比率を設定することができる。
一実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。 インクジェットプリンタの主要部を表す正面図である。 吐出ヘッドのノズル近傍の部分断面図である。 S滴、M滴、およびL滴を吐出するための駆動信号の一例を示す波形図である。 インクジェットプリンタのブロック図である。 総インク量と各インク滴の構成比率との関係を示すチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る液体吐出装置およびそれを備えたインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ10の斜視図である。図2は、インクジェットプリンタ10の主要部を表す正面図である。図1および図2において、符号LおよびRは、それぞれ左および右を示している。符号FおよびRrは、それぞれ前および後を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、インクジェットプリンタ10の設置態様を何ら限定するものではない。
インクジェットプリンタ10は、記録媒体5に印刷を行うためのものである。記録媒体5は、インクが吐出される対象物である。記録媒体には、普通紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)やポリエステルなどの樹脂材料、アルミニウム、鉄、木材などの各種の材料からなるものが含まれる。
インクジェットプリンタ10は、ケーシング2と、ケーシング2内に配置されたガイドレール3とを備えている。ガイドレール3は、左右方向に延びている。ガイドレール3には、インクを吐出する吐出ヘッド15が設けられたキャリッジ1が係合している。キャリッジ1は、キャリッジ移動機構8によって、ガイドレール3に沿って左右方向(走査方向)に往復移動する。キャリッジ移動機構8は、ガイドレール3の左端側および右端側に配置されたプーリ19b、19aを有している。プーリ19aにはキャリッジモータ8aが連結されている。なお、キャリッジモータ8aはプーリ19bに連結されていてもよい。プーリ19aは、キャリッジモータ8aによって駆動される。両プーリ19a、19bには、それぞれ無端状のベルト6が巻き掛けられている。キャリッジ1はベルト6に固定されている。プーリ19a,19bが回転してベルト6が走行すると、キャリッジ1が左右方向に移動する。
記録媒体5は、紙送り機構(図示せず)によって、紙送り方向に搬送される。ここでは、紙送り方向は前後方向のことである。ケーシング2内には、記録媒体5を支持するプラテン4が設けられている。プラテン4にはグリットローラ(図示せず)が設けられている。グリットローラの上方にはピンチローラ(図示せず)が設けられている。グリットローラはフィードモータ7(図5参照)に連結されている。グリットローラはフィードモータ7によって駆動され、回転する。グリットローラとピンチローラとの間に記録媒体5が挟まれた状態でグリットローラが回転すると、記録媒体5は前後方向に搬送される。
インクジェットプリンタ10は、複数のインクカートリッジ11を備えている。それら複数のインクカートリッジ11には、色の異なるインクが貯留されている。例えば、インクジェットプリンタ10は、それぞれシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ホワイトインクを貯留する5つのインクカートリッジ11を備えている。
吐出ヘッド15は、各色のインク毎に設けられている。各色の吐出ヘッド15とインクカートリッジ11とは、インク供給路12により接続されている。インク供給路12は、インクカートリッジ11から吐出ヘッド15へインクを供給するインク流路である。インク供給路12は、例えば可撓性を有するチューブにより構成されている。インク供給路12には、送液ポンプ13が設けられている。ただし、送液ポンプ13は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。インク供給路12の一部は、ケーブル類保護案内装置により覆われている。
吐出ヘッド15は、記録媒体5に向かってインクを吐出し、記録媒体5上にインクのドットを形成するものである。このドットが多数並べられることにより、記録媒体5上に画像などが形成される。吐出ヘッド15は、記録媒体5と対向する側の面(本実施形態では吐出ヘッド15の下面)に、インクを吐出するための複数のノズル25(図3参照)を備えている。
図3は、吐出ヘッド15の1つのノズル25近傍における部分断面図である。吐出ヘッド15は、開口21aを有する中空のケース21と、開口21aを塞ぐようにケース21に取り付けられた振動板22とを備えている。振動板22はケース21と共に、インクが貯留される圧力室23を区画している。振動板22は、圧力室23の一部を仕切っている。振動板22は、圧力室23の内側および外側に弾性変形可能なものである。振動板22は、圧力室23の容積を増加および減少させるように変形可能に構成されている。振動板22は、典型的には樹脂フィルムまたは金属箔である。
ケース21には、インクが流入するインク流入口24が形成されている。なお、インク流入口24は圧力室23とつながっていればよく、インク流入口24の位置は何ら限定されない。圧力室23には、インク流入口24を通じてインクカートリッジ11からインクが供給され、インクが貯留される。ノズル25は、ケース21の下面21bに形成されている。
振動板22の圧力室23側と反対側の面には、アクチュエータ26が当接している。アクチュエータ26は、ここでは、圧電素子である。アクチュエータ26の一部は、固定部材29に固定されている。アクチュエータ26は、フレキシブルケーブル27を介して制御装置100に接続されている。アクチュエータ26には、フレキシブルケーブル27を介して信号が供給される。本実施形態において、アクチュエータ26は、圧電材料と導電層とを交互に積層した積層体である。アクチュエータ26は、制御装置100から信号を受けると膨張または収縮し、振動板22を圧力室23の外側または内側に弾性変形させるように機能する。ここでは、縦振動モードのピエゾ素子(PZT)を採用している。縦振動モードのPZTは、上記積層方向に伸縮自在であり、例えば放電すると収縮し、充電すると伸長するようになっている。ただし、アクチュエータ26の形式は特に限定されない。
このような構成の吐出ヘッド15では、例えばアクチュエータ26の電位を基準電位から下降させることによって、アクチュエータ26が収縮する。すると、これに追従して振動板22が初期位置から圧力室23の外側に弾性変形し、圧力室23が膨張する。なお、圧力室23が膨張するとは、振動板22の変形により圧力室23の容積が大きくなることをいう。次いで、アクチュエータ26の電位を上昇させることによって、アクチュエータ26が積層方向に伸長する。これにより、振動板22が圧力室23の内側に弾性変形し、圧力室23が収縮する。なお、圧力室23が収縮するとは、振動板22の変形により圧力室23の容積が小さくなることをいう。このような圧力室23の膨張および収縮により、圧力室23内の圧力が変動する。この圧力室23内の圧力変動によって、圧力室23内のインクが加圧され、ノズル25から吐出される。その後、アクチュエータ26の電位を基準電位に戻すことにより、振動板22が初期位置に復帰して、圧力室23が膨張する。このとき、インク流入口24から圧力室23内にインクが流入する。
吐出ヘッド15は、互いに大きさの異なる複数のインク滴を同時に形成可能に構成されている。ここでは、吐出ヘッド15は、互いに大きさの異なるS滴、M滴、およびL滴を吐出する。吐出ヘッド15は、S滴、M滴、およびL滴のインク量の合計(以下、総インク量と呼ぶ)に応じてS滴、M滴、およびL滴の構成比率を変えながらインク滴を吐出する。S滴、M滴、およびL滴の構成比率は、制御装置100によって指令される。
図4は、S滴、M滴、およびL滴を吐出するための駆動信号の一例を示す波形図である。図4に示すように、インクジェットプリンタ10では、駆動周期毎に、5つの駆動パルスP1~P5を含む駆動信号を生成する。L滴を形成するときには、制御装置100は、アクチュエータ26に対し全ての駆動パルスP1~P5を供給する。制御装置100は、M滴を形成するときには、アクチュエータ26に対して3番目の駆動パルスP3および5番目の駆動パルスP5を供給する。制御装置100は、S滴を形成するときには、アクチュエータ26に対して5番目の駆動パルスP5のみを供給する。ただし、図4に示した駆動信号は一例に過ぎず、駆動信号の態様は限定されない。
制御装置100は、紙送り機構のフィードモータ7と、キャリッジ移動機構8のキャリッジモータ8aと、送液ポンプ13と、吐出ヘッド15とに対して、電気的に接続されている。制御装置100は、これらの動作を制御する。制御装置100は、典型的にはコンピュータである。制御装置100は、例えば、ホストコンピュータ等の外部機器からの印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROMと、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAMと、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置とを備えている。制御装置100は、操作パネル150(図1参照)に接続されている。操作パネル150は、ユーザーがインクジェットプリンタ10の状態を確認したり、各種設定を行ったりするためのパネルである。図示は省略するが、操作パネル150は、操作画面を表示するディスプレイと、入力キーとを備えている。
図5は、インクジェットプリンタ10のブロック図である。図5に示すように、制御装置100は、構成比率設定部110と、吐出制御部120とを備えている。構成比率設定部110は、第1登録部111と、第2登録部112と、第3登録部113と、第4登録部114と、入力部115と、演算部116とを備えている。制御装置100は、その他の処理部を備えていてもよいが、ここでは、図示および説明を省略する。
第1登録部111には、S滴、M滴、およびL滴の大きさが登録されている。S滴、M滴、およびL滴の大きさは、この順に大きくなるように設定されている。第1登録部111に登録されているS滴、M滴、およびL滴の大きさは、ここでは、吐出ヘッド15から吐出されるS滴、M滴、およびL滴の標準的な重量である。S滴、M滴、およびL滴の標準的な重量は、例えば、吐出されたS滴、M滴、およびL滴の重量を実際に測定して求められる。第1登録部111に登録されているS滴、M滴、およびL滴の大きさは、演算部116において、総インク量に応じたS滴、M滴、およびL滴の構成比率を設定するための定数として使用される。
第2登録部112には、S滴、M滴、およびL滴の構成比率の合計の最大値が登録されている。インク滴の構成比率は、単位面積当たりに吐出されるインク滴の数に対応する。本実施形態では、S滴、M滴、およびL滴の構成比率の合計の最大値を100%と定めている。ただし、S滴、M滴、およびL滴の構成比率の基準(100%)をどこに設定するかは任意であり、例えば、最大値が100%を超えるように、または100%を下回るように基準(100%)を定めてもよい。S滴、M滴、およびL滴の構成比率の合計は、上記最大値以下となるように設定される。上記最大値に対応するインク滴の数は、ここでは、吐出ヘッド15が単位面積当たりに吐出可能な最大のインク滴の数に設定されている。マルチパス印刷の場合には、1回のパスで単位面積当たりに吐出可能な最大のインク滴の数にパス数を乗じた数が上記最大値に対応する。
第3登録部113には、総インク量の最大量が登録されている。本実施形態では、総インク量の最大量は、L滴の構成比率が最大値(100%)のときのインク量に設定されている。言い換えれば、総インク量の最大量は、すべてのノズル25がL滴を吐出したときのインク量に設定されている。総インク量が最大量のときのS滴およびM滴のインク量は、ともに0%である。上記総インク量の最大量は、印刷の最大濃度に対応している。総インク量は、上記最大量を100%とする比率として表される。総インク量は、印刷の最大濃度に対する相対濃度に対応している。
第4登録部114には、総インク量についての第1インク量が登録されている。詳しくは後述するが、総インク量が少ない領域において、総インク量が第1インク量未満の場合には、吐出インクは、S滴だけによって構成される。総インク量が第1インク量以上となると、吐出インクの構成にはM滴が追加され、S滴の構成比率は低下を開始する。本実施形態に係るインクジェットプリンタ10は、ユーザーが第1インク量を変更可能なように構成されている。制御装置100は、第1インク量を入力可能に構成された入力部115を備えている。入力部115は、例えば、インクジェットプリンタ10の操作パネル150に、第1インク量を入力するための操作画面を表示する。第4登録部114は、入力部115で入力された第1インク量を登録するように構成されている。第1インク量の決定方法については後述する。
演算部116は、総インク量に応じたS滴、M滴、およびL滴の構成比率を演算する。演算部116は、ここでは、総インク量が0%~100%のときのS滴の構成比率、M滴の構成比率、およびL滴の構成比率を連続的に演算する。
詳しくは後述するが、演算部116は、S滴の構成比率を、総インク量が第1インク量に達するまでは増加するように設定する。演算部116によって演算されたS滴の構成比率は、総インク量が第1インク量となる地点において最大となる。演算部116によって演算されるS滴の構成比率は、最大となった後、総インク量が増加するのに従って減少する。詳しくは、S滴の構成比率は、総インク量が最大量(100%)に達する地点でゼロになるように減少する。
また、演算部116は、M滴の構成比率を、S滴の構成比率が最大となった地点(総インク量が第1インク量となった地点)から増加させる。演算部116は、S滴とM滴の構成比率の合計が最大値(100%)に達するまではM滴の構成比率が増加するように、M滴の構成比率を設定する。S滴とM滴の構成比率の合計が最大値(100%)となった地点で、M滴の構成比率は最大となる。演算部116によって演算されるM滴の構成比率は、最大となった後、総インク量が増加するのに従って減少する。詳しくは、M滴の構成比率は、総インク量が最大量(100%)に達する地点でゼロになるように減少する。これについても、詳細は後述する。
演算部116は、L滴の構成比率を、M滴の構成比率が最大となった時点から増加するように設定する。演算部116が演算するL滴の構成比率は、総インク量が最大量(100%)に達するまで増加する。そこで、総インク量100%の地点では、吐出インクはL滴のみから構成され、かつ、L滴は吐出可能な最大密度で吐出される。これについても、詳細は後述する。
吐出制御部120は、演算部116で演算されたS滴、M滴、およびL滴の構成比率に基づいて、S滴、M滴、およびL滴を吐出ヘッド15から吐出させる。
以下では、演算部116によって、総インク量に応じたS滴、M滴、およびL滴の構成比率が設定される手順について説明する。本実施形態のように、サイズの異なる複数のインク滴を形成できる液体吐出装置では、複数のインク滴の構成比率を変更することによって、印刷画質が調整される。図6は、総インク量と各インク滴の構成比率との関係を示すチャートである。図6の横軸は、総インク量Qiである。総インク量Qiの最大量Qmaxは、図6の横軸の100%である。図6の縦軸は、S滴、M滴、およびL滴の構成比率である。S滴の構成比率は、Rsで示されている。M滴の構成比率は、Rmで示されている。L滴の構成比率は、Rlで示されている。インク滴の構成比率の最大値Rmaxは、図6の縦軸の100%である。S滴の構成比率Rs、M滴の構成比率Rm、およびL滴の構成比率Rlの合計は、100%以下となるように設定される。以下、総インク量Qiを0%から100%まで次第に増加させていく想定で説明を行う。
演算部116によって演算されるS滴の構成比率Rs、M滴の構成比率Rm、およびL滴の構成比率Rlは、図6に示すように、総インク量Qiが「0%」のとき、いずれも「0%」である。この状態から総インク量Qiを増加させると、S滴の構成比率Rsが0%から増加する。M滴の構成比率RmおよびL滴の構成比率Rlは、この時点では増加しない。図6に示すように、S滴の構成比率Rsは、総インク量Qiが第1インク量Q1に達するまで直線的に増加する。言い換えれば、総インク量Qiが第1インク量Q1に達する地点までは、総インク量Qiは、S滴の構成比率Rsを増加させることによって増加する。
第1インク量Q1は、第4登録部114に予め登録されているが、ユーザーが変更可能である。ユーザーは、所望の印刷品質に合わせて第1インク量Q1を変更することができる。演算部116における演算で使用されるパラメータのうち、S滴、M滴、およびL滴の大きさ、総インク量Qiの最大量Qmax、および各液滴の構成比率の合計の最大値Rmaxは定数である。第1インク量Q1は、ユーザーが変更可能な変数である。
第1インク量Q1は、例えば、印刷された画像に現れるバンディングおよび粒状性の程度を基準に決定される。バンディングは、インク滴が着弾したインクドットの分布に筋状のムラが発生する不具合である。バンディングによる筋は、一般的に、キャリッジ1の走査方向(ここでは、左右方向)に平行に現れる。バンディングは、インク滴の種類が少ないとき、とりわけ1つの種類のインク滴だけを使用するときに発生しやすい。また、バンディングは、総インク量Qiが大きい(印刷濃度が濃い)方が目立ちやすい。よって、総インク量が0%~第1インク量Q1までの領域では、バンディングが発生しやすく、バンディングの程度は、総インク量Qiが大きいほど悪い傾向にある。そこで、第1インク量Q1は、バンディングが許容可能な範囲に収まるような総インク量Qi以下に設定される。また、粒状性の不具合は、インクドットの密度が低い部分が目立つ吐出ムラである。粒状性の不具合が発生した部分は、他の部分に比べて画像が粗く見える。第1インク量Q1は、バンディングと粒状性とのバランスを取って設定される。このように第1インク量Q1が設定されることで、総インク量が0%~第1インク量Q1までの領域におけるバンディングおよび粒状性のいずれもが許容範囲内のものとなる。
第1インク量Q1が設定されると、総インク量Qiに応じたS滴の構成比率Rs、M滴の構成比率Rm、およびL滴の構成比率Rlは、一義的に算出される。図6に示すように、S滴の構成比率Rsは、総インク量Qiが第1インク量Q1の地点から減少を開始する。S滴の構成比率Rsは、総インク量Qiが第1インク量Q1のときに最大値Rsmaxとなる。S滴の構成比率Rsは、そこから、総インク量Qiが最大量Qmaxとなる地点(総インク量Qiが100%となる地点)においてゼロになるように減少を開始する。図6に示すように、S滴の構成比率Rsは、総インク量Qiが第1インク量Q1から最大量Qmaxに増加するまでの間に、最大値Rsmaxからゼロまで直線的に減少する。
M滴の構成比率Rmは、総インク量Qiが第1インク量Q1となった地点から増加を開始する。M滴の構成比率Rmは、総インク量Qiが第1インク量Q1の地点ではゼロである。M滴の構成比率Rmは、そこから、総インク量Qiの増加に伴って増加する。このとき、S滴とM滴との合計のインク量は、総インク量Qiに等しい。図6に示すように、総インク量Qiが第2インク量Q2に達するまでの領域では、S滴の構成比率Rsは減少を続け、M滴の構成比率Rmは増加を続ける。S滴の構成比率Rsが直線的に減少するため、M滴の構成比率Rmは、直線的に増加する。
総インク量Qiが第2インク量Q2に達したとき、S滴の構成比率RsとM滴の構成比率Rmとの合計は、最大値Rmax(100%)となる。同時に、M滴の構成比率Rmは、最大値Rmmaxとなる。総インク量Qiが第2インク量Q2のとき、M滴の構成比率Rmmaxと、S滴の構成比率Rs2の合計は、100%である。M滴の構成比率Rmは、そこから、総インク量Qiが最大量Qmaxとなる地点においてゼロとなるように減少を開始する。図6に示すように、M滴の構成比率Rmは、総インク量Qiが第2インク量Q2から最大量Qmaxに増加するまでの間に、最大値Rmmaxからゼロまで直線的に減少する。
L滴の構成比率Rlは、総インク量Qiが第2インク量Q2となった地点から増加を開始する。L滴の構成比率Rlは、総インク量Qiが第2インク量Q2の地点ではゼロである。L滴の構成比率Rlは、そこから、総インク量Qiの増加に伴って増加する。このとき、S滴、M滴、およびL滴の合計のインク量は、総インク量Qiに等しい。図6に示すように、総インク量Qiが最大量Qmaxに達するまで、S滴の構成比率RsおよびM滴の構成比率Rmは減少を続け、L滴の構成比率Rlは増加を続ける。S滴の構成比率RsおよびM滴の構成比率Rmが直線的に減少するため、L滴の構成比率Rlは、直線的に増加する。L滴の構成比率Rlは、総インク量Qiが最大量Qmax(100%)に達した地点で、最大値Rlmaxとなる。Rlmaxは、ここでは、100%である。このとき、S滴の構成比率RsおよびM滴の構成比率Rmは、ともに0%となる。総インク量Qiが最大量Qmaxの地点では、吐出インクはL滴のみから構成され、かつ、L滴は吐出ヘッド15が吐出可能な最大密度で吐出される。
このように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ10では、第1インク量Q1を設定するだけで、総インク量Qiに応じた各インク滴の構成比率が算出される。従来、複数のインク滴の構成比率の設定は、構成比率の変更と結果の確認とを繰り返すことによって行われていた。この構成比率の変更および結果の確認は、総インク量の広い範囲にわたって問題の少ない構成比率が発見されるまで繰り返し行われるため、多くの工数と時間とを必要としていた。それに対し、本実施形態に係るインクジェットプリンタ10では、第1インク量Q1を設定するだけで、総インク量Qiに応じた各インク滴の構成比率が算出される。そのため、各インク滴の構成比率の設定に係る工数および時間を大幅に節約できる。
図6に示すようなS滴の構成比率Rs、M滴の構成比率Rm、およびL滴の構成比率Rlの設定によれば、次の(1)~(3)の理由で、印刷画質を改善することができる。
(1)図6に示すチャートにおいて、バンディングが特に発生しやすい領域は、総インク量Qiが第1インク量Q1以下である領域である。この領域では、S滴だけが吐出されるため、バンディングが発生しやすい。しかし、この領域では、バンディングが許容範囲内であることが確認されている。よって、総インク量Qiが第1インク量Q1以下の領域では、問題となるほどのバンディングは発生しない。また、この領域では、粒状性も許容範囲内であることが確認されている。
(2)図6に示すチャートにおいて、S滴は、総インク量Qiが第1インク量Q1となった地点以降は構成比率を減少させながらも、総インク量Qiが最大量Qmaxに達するまで吐出され続ける。M滴も同様に、総インク量Qiが第2インク量Q2となった地点以降は構成比率を減少させながらも、総インク量Qiが最大量Qmaxに達するまで吐出され続ける。従って、吐出インクを構成するインク滴の種類は、総インク量Qiの増加に伴って増加する。バンディングは、インク滴の種類が少ないとき、とりわけ1つの種類のインク滴だけを使用するときに発生しやすい。そこで、かかるインク滴の構成比率の設定によれば、総インク量Qiが第1インク量Q1以上の領域におけるバンディングを抑制することができる。また、バンディングは、総インク量Qiが大きい方が目立ちやすいが、かかるインク滴の構成比率の設定によれば、吐出インクを構成するインク滴の種類が総インク量Qiの増加に伴って増加するため、バンディングをさらに抑制することができる。
(3)図6に示すチャートにおいて、M滴の構成比率Rmは、S滴の構成比率Rsとの合計が最大値Rmax(100%)となるまで増加する。L滴は、この時点から吐出が開始される。即ち、L滴を追加することなく総インク量Qiを実現可能な範囲では、S滴およびM滴が吐出され、L滴は吐出されない。L滴の吐出開始は、他の条件が許す限りにおいて最も遅く設定されている。
インクの吐出においては、吐出インクに占めるL滴の構成比率Rlが高い場合にダマや粒状性の問題が発生しやすい。ダマは、インクドットの密度が高い部分が目立つ吐出ムラである。ダマが発生した部分は、白色の粒子状に見える。前述したように、粒状性の不具合は、インクドットの密度が低い部分が目立つ吐出ムラである。ダマや粒状性の問題は、総インク量Qiが大きい領域では、S滴の構成比率RsおよびM滴の構成比率Rmが小さく、L滴の構成比率Rlが大きいと発生しやすい。
本実施形態に係る各インク滴の構成比率の設定によれば、L滴の吐出開始は、他の条件が許す限りにおいて最も遅く設定されている。そこで、L滴が吐出されず、従ってダマや粒状性の問題が起こりにくい領域が広い。また、L滴が吐出され、ダマや粒状性の問題が起こりやすい領域が狭い。よって、ダマや粒状性の問題を抑制することができる。
上記(1)~(3)に示したように、本実施形態に係るインク滴の構成比率の設定方法によれば、総インク量Qiの広い範囲において問題の少ないインク滴の構成比率を容易に設定することができる。
さらに、本実施形態では、総インク量Qiの最大量Qmaxは、L滴の構成比率Rlが最大値Rmax(100%)のときのインク量に設定されている。かかる設定によれば、総インク量Qiの最大量Qmaxは、吐出ヘッド15が吐出可能な最大インク量に一致する。例えば、総インク量Qiの最大量Qmaxにおいて一部のノズル25からS滴またはM滴が吐出されるように設定されていると、総インク量Qiの最大量Qmaxは、吐出ヘッド15が吐出可能な最大インク量よりも小さくなる。言い換えれば、このような設定では、吐出ヘッド15の能力を最大限に発揮させることができない。しかし、本実施形態に係るインク滴の構成比率の設定方法によれば、吐出ヘッド15の能力を最大限に発揮させることができる。
また、本実施形態では、第1インク量Q1は、ユーザーが設定変更可能に構成されている。かかる構成によれば、ユーザーは、自ら、しかも容易に印刷画質を調整することができる。例えば、低濃度域のバンディングを抑え、高濃度域のダマや粒状性を若干許容するようなインク滴の構成比率にしたい場合には、ユーザーは、第1インク量Q1を小さく変更することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
例えば、上記した実施形態では、インク滴の種類は、S滴、M滴、およびL滴の3種類であった。しかし、インク滴の種類は、4種類以上であってもよい。上記した実施形態における各インク滴の構成比率の演算方法は、以下のように拡張することができる。即ち、それぞれ大きさの異なる第1インク滴~第mインク滴(mは、3以上の自然数)を形成可能な液体吐出装置において各インク滴の構成比率を設定する場合、第1インク滴の構成比率は、総インク量が予め定められた第1インク量に達する地点まで増加した後、総インク量が予め定められた最大量に達する地点でゼロになるように減少するように設定される。また、第nインク滴(nは、2以上m未満の全ての自然数)の構成比率は、第(n-1)液滴の構成比率が最大となる地点から第1インク滴~第nインク滴の構成比率の合計が予め定められた最大値に達する地点まで増加した後、総インク量が最大量に達する地点でゼロになるように減少するように設定される。第mインク滴の構成比率は、第(m-1)液滴の構成比率が最大となる地点から総インク量が最大量に達する地点まで増加するように設定される。かかるインク滴の構成比率の設定方法によれば、インク滴の種類が3種類以上の場合に、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記した実施形態では、インクジェットプリンタ10によってインク滴の構成比率が設定されたが、そうでなくてもよい。上記したインク滴の構成比率の演算は、インクジェットプリンタ10の設定者によってインクジェットプリンタ10の外部で行われてもよい。インクジェットプリンタ10には、その演算結果が登録されるだけでもよい。従って、インクジェットプリンタ10は、演算部や、ユーザーが第1インク量Q1を入力する入力部を備えなくてもよい。かかる方法によっても、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
上記した実施形態では、液体はインクであったが、これには限定されない。液体吐出装置が吐出する液体は、例えば樹脂材料や、溶質と溶媒とを含む各種液状組成物(例えば洗浄液)などであってもよい。
上記した実施形態では、アクチュエータは縦振動モードの圧電素子であったが、これには限定されない。アクチュエータは横振動モードの圧電素子であってもよい。また、アクチュエータは、圧電素子に限らず、例えば磁歪素子等であってもよい。
上記した実施形態では、液体吐出装置は、インクジェットプリンタに搭載される吐出ヘッドおよびその制御装置であったが、これには限定されない。液体吐出装置は、例えば、インクジェット方式を採用する種々の製造装置や、マイクロピペットなどの計測器具などに搭載することができ、各種用途で使用可能である。
10 インクジェットプリンタ
15 吐出ヘッド
100 制御装置
111 第1登録部
112 第2登録部
113 第3登録部
114 第4登録部
115 入力部
116 演算部
120 吐出制御部
Qi 総インク量(総液体量)
Qmax 総インク量の最大量(総液体量の最大量)
Q1 第1インク量(第1液体量)
Rs S滴の構成比率(第1液滴の構成比率)
Rm M滴の構成比率(第2液滴の構成比率)
Rl L滴の構成比率(第3液滴の構成比率)
Rmax 構成比率の合計の最大値

Claims (4)

  1. 第1液滴~第液滴同時に形成可能な吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1液滴~前記第液滴の大きさが登録された第1登録部と、
    前記第1液滴~前記第液滴の構成比率の合計の最大値が登録された第2登録部と、
    前記第1液滴~前記第液滴の液体量の合計である総液体量についての最大量が登録された第3登録部と、
    前記総液体量についての第1液体量を設定可能に構成された第4登録部と、
    前記総液体量に応じた前記第1液滴~前記第液滴の構成比率を演算する演算部と、
    前記演算部で演算された前記第1液滴~前記第液滴の構成比率に基づいて前記第1液滴~前記第液滴を前記吐出ヘッドから吐出させる吐出制御部と、
    を備え、
    前記第1液滴~前記第液滴の大きさは、前記第1液滴~前記第液滴の順に大きくなるように設定され、
    前記演算部によって演算された前記第1液滴の構成比率は、前記総液体量が前記第1液体量に達するまで直線的に増加した後、前記総液体量が前記最大量に達する地点でゼロになるように直線的に減少するように構成され、
    前記演算部によって演算された前記液滴構成比率は、前記液滴の構成比率が最大となった地点から前記第1液滴および前記第液滴の構成比率の合計が前記最大値に達する地点まで直線的に増加した後、前記総液体量が前記最大量に達する地点でゼロになるように直線的に減少するように構成され、
    前記演算部によって演算された前記第液滴の構成比率は、前記液滴の構成比率が最大となった地点から前記総液体量が前記最大量に達する地点まで直線的に増加するように構成されており、
    前記演算部は、前記第1液体量が設定されると、前記第1液滴、前記第2液滴、および前記第3液滴の構成比率を算出するように構成されている、
    液体吐出装置。
  2. 前記総液体量の前記最大量は、前記第液滴の構成比率が前記最大値のときの液体量に設定されている、
    請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御装置は、前記第1液体量を入力可能に構成された入力部を備え、
    前記第4登録部には、前記入力部で入力された前記第1液体量が設定される、
    請求項またはに記載の液体吐出装置。
  4. 請求項のいずれか一つに記載の液体吐出装置を備え、
    前記吐出ヘッドから吐出される液体は、インクである、
    インクジェットプリンタ。
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