JP6855107B2 - 液体吐出装置およびそれを備えたインクジェットプリンタ - Google Patents

液体吐出装置およびそれを備えたインクジェットプリンタ Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出装置およびそれを備えたインクジェットプリンタに関する。
従来から、液体が貯留された圧力室と、圧力室の一部を区画する振動板と、振動板に連結されたアクチュエータと、圧力室に連通するノズルと、アクチュエータに駆動信号を供給することによりアクチュエータを駆動する駆動回路と、を備えた液体吐出装置が知られている。このような液体吐出装置は、例えば、液体としてインクを吐出するインクジェットプリンタなどに設けられている。
上記液体吐出装置を備えたインクジェットプリンタでは、駆動回路がアクチュエータに駆動パルス信号(以下、駆動パルスという)を供給すると、アクチュエータが変形し、それに伴って振動板が変形する。これにより、圧力室の容積が増加または減少し、圧力室内のインクの圧力が変化する。この圧力の変化に伴い、ノズルからインクが吐出される。吐出されたインクはインク滴となって飛翔し、記録紙などの記録媒体に着弾する。その結果、記録媒体上に1つのドットが形成される。そして、このようなドットを記録媒体上に多数形成することにより、画像などが形成される。
ドットの寸法を調整できれば、記録媒体上に高画質の画像を形成することができる。しかし、上記のようなインクジェットプリンタでは、1つの駆動パルスで安定的に吐出することができるインクの液量に限界がある。そこで、記録媒体上に1つのドットを形成するための時間として予め設定された時間(以下、駆動周期という)内に、アクチュエータに対して複数の駆動パルスを供給する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。複数の駆動パルスを供給することにより、ノズルからインクが複数回吐出される。吐出されたインクは空中で合体してから記録媒体に着弾し、または、記録媒体に連続的に着弾して、記録媒体上に1つのドットを形成する。以下、このような記録方式をマルチドロップ方式という。マルチドロップ方式によれば、1つの駆動パルスでは形成できないような大きなドットを形成することが可能となる。
図9は、従来のマルチドロップ方式の液体吐出の一例に係る駆動信号およびインクの様子を表す図である。本例では、始めに第1駆動パルスP101が供給され、ノズルから第1インク液柱K101が吐出される。次に、第2駆動パルスP102が供給され、ノズルから第2インク液柱K102が吐出される。第1インク液柱K101は分離し、インク滴D101とサテライトS101とになる。第2インク液柱K102も2つに分離し、インク滴D102とサテライトS102とになる。その後、インク滴D102はサテライトS101に衝突し、減速するとともに、インク滴D102よりも大きなインク滴D103となる。インク滴D101およびインク滴D103は記録媒体に着弾し、インク滴D101のみで形成するインクドットよりも大きなインクドットを形成する。
特開2007−62326号公報
しかし、上記従来技術では、以下のような課題があった。第1に、ノズルと記録媒体との間の風の影響や、走査中のインクジェットヘッドの振動の影響などにより、第1インク液柱K101の軌跡と第2インク液柱K102の軌跡とが一致しない場合があった。この場合には、図10に示すように、インク滴D102がサテライトS101と衝突せず、インク滴D101とインク滴D102とが異なる位置に着弾してしまう。その結果、画質が低下してしまう。第2に、第2インク液柱K102により発生するサテライトS102の量が比較的多くなりがちであり、このサテライトS102によって画質が低下してしまう場合があった。なお、このような課題はインクジェットプリンタのインクジェットヘッドに限らず、他の液体吐出装置においても同様に生じる課題である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数回の吐出動作により吐出される液体を、サテライトを抑えつつ正確な位置に着弾させることのできる液体吐出装置およびそれを備えたインクジェットプリンタを提供することである。
本発明に係る液体吐出装置は、内部に液体が貯留される圧力室が形成されたケースと、前記ケースに設けられ、前記圧力室の一部を区画する振動板と、前記振動板に連結され、電気信号が供給されると変形するアクチュエータと、前記ケースに形成され、前記圧力室と連通するノズルと、前駆動パルスと、前記前駆動パルスの後に供給される後駆動パルスと、を含む駆動信号を前記アクチュエータに供給する駆動回路と、を備えている。前記前駆動パルスによって前記ノズルから吐出される液柱である先行液柱の先頭の速度をV3とし、前記後駆動パルスによって前記ノズルから吐出される液柱である後続液柱の先頭の速度をV4とし、前記先行液柱の吐出開始から前記後続液柱の吐出開始までの時間をt4aとし、前記アクチュエータに前記前駆動パルスを供給しかつ前記後駆動パルスを供給しなかった場合に前記先行液柱が前記ノズルから吐出されてから分離するまでの時間と、前記時間t4aとの差をt4bとし、前記アクチュエータに前記前駆動パルスを供給しかつ前記後駆動パルスを供給しなかった場合に、前記先行液柱の吐出開始から前記先行液柱が前記ノズルから離間するまでの時間をt3aとしたときに、
t4a≦t3a
V4≧V3×(t4a/t4b+1)
に設定されている。
本発明に係る他の液体吐出装置は、内部に液体が貯留される圧力室が形成されたケースと、前記ケースに設けられ、前記圧力室の一部を区画する振動板と、前記振動板に連結され、電気信号が供給されると変形するアクチュエータと、前記ケースに形成され、前記圧力室と連通するノズルと、前駆動パルスと、前記前駆動パルスの後に供給される後駆動パルスと、を含む駆動信号を前記アクチュエータに供給する駆動回路と、を備えている。前記駆動信号は、前記前駆動パルスによって前記ノズルから吐出される液柱である先行液柱が前記ノズルから離間する前に、前記後駆動パルスによって吐出される液柱である後続液柱が前記ノズルから吐出され、前記先行液柱が分離する前に、前記後続液柱の先頭が前記先行液柱の先頭に追いつくように設定されている。
本発明によれば、複数回の吐出動作により吐出される液体を、サテライトを抑えつつ正確な位置に着弾させることのできる液体吐出装置およびそれを備えたインクジェットプリンタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。 上記インクジェットプリンタの主要部の正面図である。 吐出ヘッドの断面図である。 駆動回路およびアクチュエータのブロック図である。 駆動信号生成回路により生成される駆動信号の波形図である。 小ドット形成時の駆動信号およびインクの様子を表す図である。 中ドット形成時の駆動信号およびインクの様子を表す図である。 中ドット形成時のインクの様子の一例を撮影した図である。 従来のマルチドロップ方式の液体吐出の一例に係る駆動信号およびインクの様子を表す図である。 第1インク液柱の軌跡と第2インク液柱の軌跡とが一致しない場合のインクの様子を表す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る液体吐出装置およびそれを備えたインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ10の斜視図である。図2は、インクジェットプリンタ10の主要部を表す正面図である。図1および図2において、符号LおよびRは、それぞれ左および右を示している。符号FおよびRrは、それぞれ前および後を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、インクジェットプリンタ10の設置態様を何ら限定するものではない。
インクジェットプリンタ10は、記録紙5に印刷を行うためのものである。記録紙5は記録媒体の一例であり、インクが吐出される対象物の一例である。なお、記録媒体には、普通紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)やポリエステルなどの樹脂材料、アルミニウム、鉄、木材などの各種の材料からなる記録媒体が含まれる。
インクジェットプリンタ10は、ケーシング2と、ケーシング2内に配置されたガイドレール3とを備えている。ガイドレール3は、左右方向に延びている。ガイドレール3には、インクを吐出する吐出ヘッド15が設けられたキャリッジ1が係合している。キャリッジ1は、キャリッジ移動機構8によって、ガイドレール3に沿って左右方向(走査方向)に往復移動する。キャリッジ移動機構8は、ガイドレール3の左端側および右端側に配置されたプーリ19b、19aを有している。プーリ19aにはキャリッジモータ8aが連結されている。なお、キャリッジモータ8aはプーリ19bに連結されていてもよい。プーリ19aは、キャリッジモータ8aによって駆動される。両プーリ19a、19bには、それぞれ無端状のベルト6が巻き掛けられている。キャリッジ1はベルト6に固定されている。プーリ19a,19bが回転してベルト6が走行すると、キャリッジ1が左右方向に移動する。
インクジェットプリンタ10は、大判のインクジェットプリンタであり、例えば家庭用の卓上型プリンタと比べて大きい。解像度との兼ね合いもあるが、スループットを向上する観点からは、キャリッジ1の走査速度が速めに設定されることがある。例えば通常の走査速度は、概ね600〜900mm/s程度に設定され、駆動周波数は14kHz程度である。また、例えば高速動作時には、駆動周波数が20kHz程度で、走査速度が概ね1000mm/s以上、例えば1100〜1200mm/sに設定される。ただし、上記走査速度および駆動周波数は単なる例示であり、特定の値に限定される訳ではない。
記録紙5は、紙送り機構(図示せず)によって、紙送り方向に搬送される。ここでは、紙送り方向は前後方向のことである。ケーシング2内には、記録紙5を支持するプラテン4が設けられている。プラテン4にはグリッドローラ(図示せず)が設けられている。グリッドローラの上方にはピンチローラ(図示せず)が設けられている。グリッドローラはフィードモータ(図示せず)に連結されている。グリッドローラはフィードモータによって駆動され、回転する。グリッドローラとピンチローラとの間に記録紙5が挟まれた状態でグリッドローラが回転すると、記録紙5は前後方向に搬送される。
インクジェットプリンタ10は、複数のインクカートリッジ11を備えている。それら複数のインクカートリッジ11には、色の異なるインクが貯留されている。例えば、インクジェットプリンタ10は、それぞれシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ホワイトインクを貯留する5つのインクカートリッジ11を備えている。
吐出ヘッド15は、各色のインク毎に設けられている。各色の吐出ヘッド15とインクカートリッジ11とは、インク供給路12により接続されている。インク供給路12は、インクカートリッジ11から吐出ヘッド15へインクを供給するインク流路である。インク供給路12は、例えば可撓性を有するチューブにより構成されている。インク供給路12には、送液ポンプ13が設けられている。ただし、送液ポンプ13は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。インク供給路12の一部は、ケーブル類保護案内装置により覆われている。
吐出ヘッド15は、記録紙5に向かってインクを吐出し、記録紙5上にインクのドットを形成するものである。このドットが多数並べられることにより、記録紙5上に画像などが形成される。吐出ヘッド15は、記録紙5と対向する側の面(本実施形態では吐出ヘッド15の下面)に、インクを吐出するための複数のノズル25(図3参照)を備えている。
図3は、吐出ヘッド15の1つのノズル25近傍における部分断面図である。吐出ヘッド15は、開口21aを有する中空のケース21と、開口21aを塞ぐようにケース21に取り付けられた振動板22とを備えている。振動板22はケース21と共に、インクが貯留される圧力室23を区画している。振動板22は、圧力室23の一部を仕切っている。振動板22は、圧力室23の内側および外側に弾性変形可能なものである。振動板22は、圧力室23の容積を増加および減少させるように変形可能に構成されている。振動板22は、典型的には樹脂フィルムまたは金属箔である。
ケース21には、インクが流入するインク流入口24が形成されている。なお、インク流入口24は圧力室23とつながっていればよく、インク流入口24の位置は何ら限定されない。圧力室23には、インク流入口24を通じてインクカートリッジ11からインクが供給され、インクが貯留される。ノズル25は、ケース21の下面21bに形成されている。
振動板22の圧力室23側と反対側の面には、圧電素子26が連結されている。なお、ここでいう「連結」には、振動板22と圧電素子26とが直接接続されている場合と、他の部材を介して間接的に接続されている場合との両方が含まれる。圧電素子26は振動板22と接触していてもよく、接触していなくてもよい。本実施形態では、振動板22と圧電素子26との間に、弾性を有するフィルム22aが介在している。圧電素子26の一部は、固定部材29に固定されている。圧電素子26は、アクチュエータを構成している。圧電素子26は、フレキシブルケーブル27を介して制御装置18に接続されている。圧電素子26には、フレキシブルケーブル27を介して信号が供給される。本実施形態において、圧電素子26は、圧電材料と導電層とを交互に積層した積層体である。圧電素子26は、制御装置18から信号を受けると膨張または収縮し、振動板22を圧力室23の外側または内側に弾性変形させるように機能する。ここでは、縦振動モードのピエゾ素子(PZT)を採用している。縦振動モードのPZTは、上記積層方向に伸縮自在であり、例えば放電すると収縮し、充電すると伸長するようになっている。ただし、圧電素子26の形式は特に限定されない。
このような構成の吐出ヘッド15では、例えば圧電素子26の電位を基準電位から下降させることによって、圧電素子26が収縮する。すると、これに追従して振動板22が初期位置から圧力室23の外側に弾性変形し、圧力室23が膨張する。なお、圧力室23が膨張するとは、振動板22の変形により圧力室23の容積が大きくなることをいう。次いで、圧電素子26の電位を上昇させることによって、圧電素子26が積層方向に伸長する。これにより、振動板22が圧力室23の内側に弾性変形し、圧力室23が収縮する。なお、圧力室23が収縮するとは、振動板22の変形により圧力室23の容積が小さくなることをいう。このような圧力室23の膨張および収縮により、圧力室23内の圧力が変動する。この圧力室23内の圧力変動によって、圧力室23内のインクが加圧され、ノズル25から吐出される。その後、圧電素子26の電位を基準電位に戻すことにより、振動板22が初期位置に復帰して、圧力室23が膨張する。このとき、インク流入口24から圧力室23内にインクが流入する。
制御装置18は、キャリッジ移動機構8のキャリッジモータ8aと、紙送り機構のフィードモータと、送液ポンプ13と、吐出ヘッド15とに対して、通信可能に接続されている。制御装置18は、これらの動作を制御する。制御装置18は、典型的にはコンピュータである。制御装置18は、例えば、ホストコンピュータ等の外部機器からの印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROMと、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAMと、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置とを備えている。
制御装置18は、図4に示すように駆動回路30を備えている。駆動回路30は、駆動信号を生成する駆動信号生成回路31と、駆動信号生成回路31が生成する駆動信号の一部または全部を吐出ヘッド15の各圧電素子26に供給する駆動信号供給回路32とを有している。なお、以下の説明では、吐出ヘッド15の圧電素子26のことをアクチュエータ26と称する。
駆動信号生成回路31および駆動信号供給回路32のハードウェア構成は何ら限定されない。駆動信号生成回路31および駆動信号供給回路32のハードウェア構成には、周知のものを利用することができるので、ここではその説明は省略する。
後述するように、駆動信号生成回路31が生成する駆動信号には、複数の駆動パルスが含まれる。駆動信号供給回路32は、それら複数の駆動パルスのうち1つまたは2つ以上の駆動パルスを選択し、アクチュエータ26に供給する。アクチュエータ26に供給する駆動パルスを適宜選択することにより、1駆動周期中に吐出ヘッド15のノズルから吐出されるインクの液量を変更することができる。これにより、記録紙5上に形成されるインクのドットの寸法(ドットの直径)を変更することができる。また、ドットの濃度や着弾位置を変更することができる。本実施形態に係るインクジェットプリンタ10では、寸法の異なる3種類のドットを形成することができる。以下の説明ではこれら3種類のドットのことを、寸法の大きい方から順に、大ドット、中ドット、小ドットと称することとする。
図5は、駆動信号生成回路31が生成する駆動信号の波形図である。図5には、1駆動周期の波形が示されている。横軸は時間を表し、縦軸は電位を表す。駆動信号生成回路31は、図5に示すような駆動信号を駆動周期毎に繰り返し生成するように構成されている。
駆動信号は第1〜第4駆動パルスP1〜P4を含んでいる。なお、駆動信号は第1〜第4駆動パルスP1〜P4以外の駆動パルスを含んでいてもよい。ここで駆動パルスとは、電位が降下する波形要素と、降下した電位が維持される波形要素と、維持された電位を上昇させる波形要素とからなる波形、または、電位が上昇する波形要素と、上昇した電位が維持される波形要素と、維持された電位を降下させる波形要素とからなる波形のことである。
第1駆動パルスP1は、電位が基準電位V0からV1に降下する放電波形要素T11と、電位がV1に維持される放電維持波形要素T12と、電位がV1からV0に上昇する充電波形要素T13とからなっている。第2駆動パルスP2は、電位がV0からV2に降下する放電波形要素T21と、電位がV2に維持される放電維持波形要素T22と、電位がV2からV0に上昇する充電波形要素T23とからなっている。第3駆動パルスP3は、電位がV0からV3に降下する放電波形要素T31と、電位がV3に維持される放電維持波形要素T32と、電位がV3からV0に上昇する充電波形要素T33とからなっている。第4駆動パルスP4は、電位がV0からV4に降下する放電波形要素T41と、電位がV4に維持される放電維持波形要素T42と、電位がV4からV5に上昇する充電波形要素T43とからなっている。第1〜第4駆動パルスP1〜P4は、圧力室23の容積をいったん増加させてから元の容積にまで減少させる、または元の容積よりも減少させる駆動パルスである。ただし、第1〜第4駆動パルスP1〜P4は、圧力室23の容積をいったん増加させてから、元の容積よりも大きい容積まで減少させる駆動パルスであってもよい。言い換えると、第1〜第4駆動パルスP1〜P4は、圧力室23をいったん減圧させてから加圧する駆動パルスであるが、減圧後の加圧の程度は特に限定されず、減圧前の圧力よりも小さくて大きくてもよく、減圧前の圧力と同じであってもよい。
駆動信号供給回路32は、小ドットを形成するときには、アクチュエータ26に対して第2動パルスP2を供給し、かつ、第1駆動パルスP1、第3駆動パルスP3、および第4駆動パルスP4を供給しない。これにより、圧力室23の容積はいったん増加してから減少し、ノズル25からインクを吐出する動作が1回だけ行われる。その結果、ノズル25から第1の液量のインクが吐出され、記録紙5上に小ドットが形成される。
駆動信号供給回路32は、中ドットを形成するときには、アクチュエータ26に対して第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4を供給し、かつ、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2を供給しない。第3駆動パルスP3、第4駆動パルスP4は、それぞれ「前駆動パルス」、「後駆動パルス」の一例である。アクチュエータ26に第3駆動パルスP3が供給されると、圧力室23の容積はいったん増加してから減少し、ノズル25からインクを吐出する動作が1回行われる。続いてアクチュエータ26に第4駆動パルスP4が供給されると、圧力室23の容積は再びいったん増加してから減少し、ノズル25からインクを吐出する動作が更に1回行われる。このようにして、アクチュエータ26に第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4を供給すると、ノズル25からインクを吐出する動作が合計2回行われる。その結果、ノズル25から前記第1の液量よりも多い第2の液量のインクが吐出され、記録紙5上に中ドットが形成される。
駆動信号供給回路32は、大ドットを形成するときには、アクチュエータ26に対して第1〜第4駆動パルスP1〜P4を供給する。アクチュエータ26に第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2が供給されると、ノズル25からインクを吐出する動作が合計2回行われる。続いてアクチュエータ26に第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4を供給すると、ノズル25からインクを吐出する動作が更に2回行われる。よって、アクチュエータ26に第1〜第4駆動パルスP1〜P4が供給されると、ノズル25からインクを吐出する動作が合計4回行われる。その結果、ノズル25から前記第2の液量よりも多い第3の液量のインクが吐出され、記録紙5上に大ドットが形成される。
次に、小ドット形成時のインクの様子について説明する。図6に示すように、小ドットを形成するときには、アクチュエータ26に対して第2駆動パルスP2が供給される。すると、ノズル25からインク液柱K2が吐出される。なお、図面ではインクにハッチングを付している。インク液柱K2は、吐出開始から時間t2aが経過した時に、ノズル25から離間する。その後、インク液柱K2は、吐出開始から時間t2bが経過した時に分離する。例えば、インク液柱K2は、インク滴D2とサテライトS2とに分離する。
中ドットを形成するときには、アクチュエータ26に対して第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4が供給される。図7に示すように、アクチュエータ26に対して第3駆動パルスP3が供給されると、ノズル25からインク液柱K3が吐出される。アクチュエータ26に対して第4駆動パルスP4が供給されると、インク液柱K3がノズル25から離間する前に、インク液柱K4がノズル25から吐出される。なお、インク液柱K3とインク液柱K4との区別が容易なように、図7ではインク液柱K3とインク液柱K4とに異なるハッチングを付している。インク液柱K3、インク液柱K4は、それぞれ「先行液柱」、「後続液柱」の一例である。第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4は、インク液柱K3が分離する前に、インク液柱K4の先頭A4がインク液柱K3の先頭A3に追いつくように設定されている。インク液柱K4の大部分はインク液柱K3と合体し、インク滴D2(図6参照)よりも大きなインク滴D4が形成される。インク液柱K4の残りの部分はサテライトS4となる。
ここで、インク液柱K3の吐出開始からインク液柱K4の吐出開始までの時間をt4aとする。アクチュエータ26に対して第3駆動パルスP3を供給しかつ第4駆動パルスP4を供給しなかった場合に、インク液柱K3が吐出されてからノズル25から離間するまでの時間をt3aとする。すると、インク液柱K3がノズル25から離間する前にインク液柱K4が吐出されるための条件は、t4a≦t3aとなる。
インク液柱K3の先頭A3の速度をV3とし、インク液柱K4の先頭A4の速度をV4とする。第3駆動パルスP3を供給しかつ第4駆動パルスP4を供給しなかった場合にインク液柱K3が吐出されてから分離するまでの時間t3bと、インク液柱K3の吐出開始からインク液柱K4の吐出開始までの時間t4aとの差を、t4bとする。ノズル25からインク液柱K3の先頭A3までの距離をH3とし、ノズル25からインク液柱K4の先頭A4までの距離をH4とする。ここで、インク液柱K3が分離する直前に、インク液柱K4の先頭A4がインク液柱K3の先頭A3に追いついたと仮定する。すると、その時のノズル25からインク液柱K3の先頭A3までの距離H3は、H3=V3×(t4a+t4b)であり、ノズル25からインク液柱K4の先頭A4までの距離H4は、H4=V4×t4bである。H3=H4の場合、V3×(t4a+t4b)=V4×t4bとなる。よって、V4=V3×(t4a/t4b+1)である。したがって、V4≧V3×(t4a/t4b+1)であれば、インク液柱K3が分離する前に、インク液柱K4の先頭A4がインク液柱K3の先頭A3に追いつくと考えられる。
そこで、本実施形態に係る第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4は、下記の条件式を満たすように設定されている。
t4a≦t3a
V4≧V3×(t4a/t4b+1)
なお、本実施形態では、インク液柱K4の先頭A4がインク液柱K3の先頭A3に追いついた後に、インク液柱K3とインク液柱K4の一部とが合体してなるインク滴D4が記録紙5に着弾する。そのため、ノズル25と記録紙5との間の距離は、上記H4(=V4×t4b)以上に設定されている。
図8は、第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4を供給したときのインクの様子の一例を撮影した図である。図8において、t1〜t20は経過時間を表す。図8から、t4付近においてノズルからインク液柱K3が吐出され、t7付近においてノズルからインク液柱K4が吐出されていることが分かる。t9〜t10においてインク液柱K4の先頭がインク液柱K3の先頭に追いつき、t14〜t15においてインク液柱K4の一部が分離し、インク液柱K3とインク液柱K4の大部分とが合体してなるインク滴と、インク液柱K4の残部からなるサテライトとが生成されていることが分かる。
大ドットを形成するときには、アクチュエータ26に対して第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2を供給した後、第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4を供給する。本実施形態では、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2は、第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4と同様に設定されている。すなわち、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2は、第1駆動パルスP1によってノズル25から吐出されるインク液柱(以下、第1インク液柱という)がノズル25から離間する前に、第2駆動パルスP2によってノズル25からインク液柱(以下、第2インク液柱という)を吐出し始めるように設定されている。また、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2は、第1インク液柱が分離する前に、第2インク液柱の先頭が第1インク液柱の先頭に追いつくように設定されている。ここでは、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2は、下記の条件式を満たすように設定されている。
t2a≦t1a
V2≧V1×(t2a/t2b+1)
なお、V1は第1インク液柱の先頭の速度であり、V2は第2インク液柱の先頭の速度である。t1aは、第1駆動パルスP1を供給しかつ第2駆動パルスP2を供給しなかった場合に、第1インク液柱の吐出開始から第1インク液柱がノズル25から離間するまでの時間である。t2aは、第1インク液柱の吐出開始から第2インク液柱の吐出開始までの時間である。t2bは、第1駆動パルスP1を供給しかつ第2駆動パルスP2を供給しなかった場合に第1インク液柱がノズル25から吐出されてから分離するまでの時間と、前記t2aとの差である。なお、ノズル25と記録紙5との間の距離は、V2×t2b以上に設定されている。
以上のように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ10によれば、中ドットを形成する際には、アクチュエータ26に対して第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4を供給する。第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4は、第3駆動パルスP3によってノズル25から吐出されるインク液柱K3がノズル25から離間する前に、第4駆動パルスP4によってノズル25からインク液柱K4が吐出されるように設定されている。インク液柱K4が吐出されるよりも前にインク液柱K3がノズル25から離間すると、ノズル25と記録紙5との間の風の影響や、走査中の吐出ヘッド15の振動などの影響により、インク液柱K3の軌跡とインク液柱K4の軌跡とがずれる場合がある。しかし、本実施形態によれば、インク液柱K3がノズル25から離間する前にインク液柱K4が吐出されるので、インク液柱K3とインク液柱K4とは一体となったまま記録紙5に向かって進行する(図7参照)。インク液柱K3がガイドとなって、インク液柱K4がインク液柱K3の中を移動することができる。そのため、インク液柱K3の軌跡とインク液柱K4の軌跡とのずれを防止することができる。
また、本実施形態に係るインクジェットプリンタ10によれば、第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4は、インク液柱K3が吐出されてから、第4駆動パルスP4を供給しなかった場合にインク液柱K3が吐出されてから分離するまでの時間t3b(図7参照)内に、インク液柱K4の先頭A4がインク液柱K3の先頭A3に追いつくように設定されている。インク液柱K3がインク滴とサテライトとに分離すると、サテライトの先頭には、表面張力により、進行方向と逆方向に向かう力が働く。サテライトの先頭には、サテライトが柱状から球状になるように、進行方向と逆方向に向かう力が働く。そのため、インク液柱K4の先頭A4がインク液柱K3の先頭A3に追いつく前にインク液柱K3が分離してしまうと、インク液柱K4の先頭A4には、進行方向と逆方向に向かう力が作用する。その結果、インク液柱K4の先頭の速度が低下してしまい、記録紙5に着弾する前に、インク液柱K4を先行するインク滴に良好に合体させることが難しくなる。それにより、中ドットを形成するのに十分な液量のインク滴を形成することが難しくなる。しかし、本実施形態によれば、インク液柱K3が分離する前に、インク液柱K4の先頭A4がインク液柱K3の先頭A3に追いつく。そのため、インク液柱K3は分離せず、インク液柱K3およびインク液柱K4により、中ドットを形成するのに十分な液量のインク滴D4(図7参照)を形成することができる。十分な液量を有するインク滴D4により、記録紙5に良好な中ドットを形成することができる。また、インク液柱K4の先頭A4がインク液柱K3の先頭A3に追いつくことにより、インク液柱K4の先頭A4の速度が低下するため、インク液柱K4からサテライトS4が分離する時のインク滴D4の速度を遅くすることができる。その結果、サテライトS4の液量を抑えることができ、サテライトS4に起因する画質の低下を抑制することができる。
このように本実施形態によれば、インク液柱K3の軌跡とインク液柱K4の軌跡とのずれが防止され、十分な液量を有するインク滴D4が形成され、サテライトS4の液量が抑えられることにより、中ドット用のインク滴を正確かつ安定して吐出することができる。サテライトS4の液量を少なく抑えつつ、インク滴D4を正確な位置に着弾させることができる。その結果、記録紙5に良好な中ドットを形成することができ、高品質な印刷を行うことができる。
また、本実施形態に係るインクジェットプリンタ10によれば、大ドットを形成する際には、アクチュエータ26に対して第1〜第4駆動パルスP1〜P4を供給する。第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4は前述の通りであり、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2は、第1駆動パルスP1によってノズル25から吐出される第1インク液柱がノズル25から離間する前に、第2駆動パルスP2によってノズル25から第2インク液柱が吐出されるように設定されている。また、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2は、第1インク液柱が吐出されてから、第2駆動パルスP2を供給しなかった場合に第1インク液柱が吐出されてから分離するまでの時間内に、第2インク液柱の先頭が第1インク液柱の先頭に追いつくように設定されている。したがって、第1インク液柱および第2インク液柱によって形成されるインク滴と、インク液柱K3およびインク液柱K4によって形成されるインク滴とにより、記録紙5に良好な大ドットを形成することができる。よって、高品質な印刷を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他にも種々の形態で実施することができる。
上記実施形態では、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2は、第3駆動パルスP3および第4駆動パルスP4と同様に設定されたものであった。しかし、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2は、特に限定されない。
図5に示す第1〜第4駆動パルスP1〜P4は一例であり、第1〜第4駆動パルスP1〜P4の具体的な形状や大きさは特に限定されない。
上記実施形態に係るインクジェットプリンタ10は、記録紙5に寸法の異なる3種類のドットを形成するものであった。上記実施形態に係るインクジェットプリンタ10は、記録紙5に小ドット、中ドット、および大ドットを形成可能に構成されていた。しかし、インクジェットプリンタ10は、記録紙5に寸法の異なる2種類または4種類以上のドットを形成するものであってもよい。例えばインクジェットプリンタ10は、記録紙5に小ドットおよび中ドットを形成可能に構成されていてもよい。この場合、第1駆動パルスP1は不要であり、省略することができる。また、インクジェットプリンタ10は、記録紙5に同一寸法のドットを形成するように構成されていてもよい。例えばインクジェットプリンタ10は、中ドットのみを形成可能に形成されていてもよい。この場合には、第1駆動パルスP1および第2駆動パルスP2を省略することができる。
上記実施形態では、アクチュエータは縦振動モードの圧電素子であったが、これには限定されない。アクチュエータは横振動モードの圧電素子であってもよい。また、アクチュエータは、圧電素子に限らず、例えば磁歪素子等であってもよい。
上記実施形態では、液体がインクであったが、これには限定されない。液体吐出装置が吐出する液体は、例えば樹脂材料や、溶質と溶媒とを含む各種液状組成物(例えば洗浄液)などであってもよい。
上記実施形態では、吐出ヘッドがインクジェットプリンタに搭載される吐出ヘッド15であったが、これには限定されない。吐出ヘッドは、例えばインクジェット方式を採用する種々の製造装置や、マイクロピペットなどの計測器具などに搭載することができ、各種用途で使用可能である。
10 インクジェットプリンタ
15 吐出ヘッド
18 制御装置
21 ケース
22 振動板
23 圧力室
24 インク流入口
25 ノズル
26 圧電素子(アクチュエータ)
30 駆動回路
K3 インク液柱(先行液柱)
K4 インク液柱(後続液柱)
P3 第3駆動パルス(前駆動パルス)
P4 第4駆動パルス(後駆動パルス)

Claims (4)

  1. 内部に液体が貯留される圧力室が形成されたケースと、
    前記ケースに設けられ、前記圧力室の一部を区画する振動板と、
    前記振動板に連結され、電気信号が供給されると変形するアクチュエータと、
    前記ケースに形成され、前記圧力室と連通するノズルと、
    前駆動パルスと、前記前駆動パルスの後に供給される後駆動パルスと、を含む駆動信号を前記アクチュエータに供給する駆動回路と、を備え、
    前記前駆動パルスによって前記ノズルから吐出される液柱である先行液柱の先頭の速度をV3とし、
    前記後駆動パルスによって前記ノズルから吐出される液柱である後続液柱の先頭の速度をV4とし、
    前記先行液柱の吐出開始から前記後続液柱の吐出開始までの時間をt4aとし、
    前記アクチュエータに前記前駆動パルスを供給しかつ前記後駆動パルスを供給しなかった場合に前記先行液柱が前記ノズルから吐出されてから分離するまでの時間と、前記時間t4aとの差をt4bとし、
    前記アクチュエータに前記前駆動パルスを供給しかつ前記後駆動パルスを供給しなかった場合に、前記先行液柱の吐出開始から前記先行液柱が前記ノズルから離間するまでの時間をt3aとしたときに、
    t4a≦t3a
    V4≧V3×(t4a/t4b+1)
    に設定され
    前記駆動信号は、前記前駆動パルスの前に供給される第1駆動パルスと、前記第1駆動パルスの後であってかつ前記前駆動パルスの前に供給される第2駆動パルスと、を含み、
    前記第1駆動パルスによって前記ノズルから吐出される第1液柱の先頭の速度をV1とし、
    前記第2駆動パルスによって前記ノズルから吐出される第2液柱の先頭の速度をV2とし、
    前記第1液柱の吐出開始から前記第2液柱の吐出開始までの時間をt2aとし、
    前記アクチュエータに前記第1駆動パルスを供給しかつ前記第2駆動パルスを供給しなかった場合に前記第1液柱が前記ノズルから吐出されてから分離するまでの時間と、前記時間t2aとの差をt2bとし、
    前記アクチュエータに前記第1駆動パルスを供給しかつ前記第2駆動パルスを供給しなかった場合に、前記第1液柱の吐出開始から前記第1液柱が前記ノズルから離間するまでの時間をt1aとしたときに、
    t2a≦t1a
    V2≧V1×(t2a/t2b+1)
    に設定され、
    前記第1駆動パルスは、電位が基準電位から第1電位に降下する第1放電波形要素を含み、
    前記第2駆動パルスは、電位が前記基準電位から第2電位に降下する第2放電波形要素を含み、
    前記前駆動パルスは、電位が前記基準電位から第3電位に降下する第3放電波形要素を含み、
    前記後駆動パルスは、電位が前記基準電位から第4電位に降下する第4放電波形要素を含み、
    前記第1電位と前記基準電位との電位差である第1電圧と、前記第2電位と前記基準電位との電位差である第2電圧と、前記第3電位と前記基準電位との電位差である第3電圧と、前記第4電位と前記基準電位との電位差である第4電圧とは、
    第2電圧>第4電圧>第3電圧>第1電圧
    に設定されている、液体吐出装置。
  2. 内部に液体が貯留される圧力室が形成されたケースと、
    前記ケースに設けられ、前記圧力室の一部を区画する振動板と、
    前記振動板に連結され、電気信号が供給されると変形するアクチュエータと、
    前記ケースに形成され、前記圧力室と連通するノズルと、
    前駆動パルスと、前記前駆動パルスの後に供給される後駆動パルスと、を含む駆動信号を前記アクチュエータに供給する駆動回路と、を備え、
    前記駆動信号は、
    前記前駆動パルスによって前記ノズルから吐出される液柱である先行液柱が前記ノズルから離間する前に、前記後駆動パルスによって吐出される液柱である後続液柱が前記ノズルから吐出され、
    前記先行液柱が分離する前に、前記後続液柱の先頭が前記先行液柱の先頭に追いつくように設定され
    前記駆動信号は、前記前駆動パルスの前に供給される第1駆動パルスと、前記第1駆動パルスの後であってかつ前記前駆動パルスの前に供給される第2駆動パルスと、を含み、
    前記駆動信号は、
    前記第1駆動パルスによって前記ノズルから吐出された第1液柱が前記ノズルから離間する前に、前記第2駆動パルスによって吐出される第2液柱が前記ノズルから吐出され、
    前記第1液柱が分離する前に、前記第2液柱の先頭が前記第1液柱の先頭に追いつくように設定され、
    前記第1駆動パルスは、電位が基準電位から第1電位に降下する第1放電波形要素を含み、
    前記第2駆動パルスは、電位が前記基準電位から第2電位に降下する第2放電波形要素を含み、
    前記前駆動パルスは、電位が前記基準電位から第3電位に降下する第3放電波形要素を含み、
    前記後駆動パルスは、電位が前記基準電位から第4電位に降下する第4放電波形要素を含み、
    前記第1電位と前記基準電位との電位差である第1電圧と、前記第2電位と前記基準電位との電位差である第2電圧と、前記第3電位と前記基準電位との電位差である第3電圧と、前記第4電位と前記基準電位との電位差である第4電圧とは、
    第2電圧>第4電圧>第3電圧>第1電圧
    に設定されている、液体吐出装置。
  3. 前記各駆動パルスは、前記圧力室内の液体の圧力を減少させてから増加させる駆動パルスからなっている、請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の液体吐出装置を備え、前記液体はインクである、インクジェットプリンタ。
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