JP7447845B2 - ロータ、それを備えたipmモータ及びロータの製造方法 - Google Patents

ロータ、それを備えたipmモータ及びロータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ロータ、それを備えたIPMモータ及びロータの製造方法に関する。
磁石挿入孔内に磁石が挿入されたIPMモータ用のロータにおいて、前記磁石挿入孔内の内部に向かって突出する突出部によって前記磁石を保持する構成が知られている。例えば、特許文献1には、穴部の内側に向かって突出するコアシートのバネ板部の復元力によって、磁石を前記穴部の幅方向に固定するIPMロータが開示されている。
国際公開第2018/189822号
特許文献1に開示のIPMロータでは、前記磁石は前記バネ板部の弾性復元力によって、前記穴部の外向面に押し付けられている。このため、特許文献1の構成では、ロータが回転すると、前記磁石に遠心力が加わって、前記バネ板部が変形を繰り返す。そうすると、前記バネ板部の強度が低下して、前記磁石を保持する力が低下する可能性があった。よって、IPMモータ用のロータにおいて、磁石を保持する力の低下を抑制可能な構成が求められている。
本発明の目的は、IPMモータ用のロータにおいて、磁石を保持する力の低下を抑制可能な構成を提供することである。
本発明の一実施形態に係るロータは、厚み方向に積層された複数のコア板と、軸線方向に延びる磁石挿入孔と、を有する円柱状のロータコアと、前記磁石挿入孔内に挿入される磁石と、を備えるロータである。前記ロータにおいて、前記複数のコア板のうち少なくとも1つのコア板は、前記ロータコアの前記磁石挿入孔の内部に向かって突出して前記磁石と接触する突出部を有する第1コア板であり、前記突出部の先端部は、前記磁石挿入孔内で、前記突出部の基端部よりも、前記磁石が前記磁石挿入孔内に挿入される方向である磁石挿入方向に位置し、且つ、前記磁石と、前記磁石挿入孔の内面のうち、前記突出部を有する前記第1コア板とは別のコア板によって構成される内面とによって挟まれている。
本発明の一実施形態に係るIPMモータは、上記の構成を有するロータと、ステータコイル及びステータコアを有するステータと、を有する。
本発明の一実施形態に係るロータの製造方法は、上記の構成を有するロータを製造する方法である。前記製造方法は、前記複数のコア板を厚み方向に積層することにより、軸線方向に延びる磁石挿入孔を有する円柱状のロータコアを得るコア板積層工程と、前記磁石を前記ロータコアの前記磁石挿入孔内に挿入する磁石挿入工程と、を有する。前記磁石挿入工程では、前記磁石を前記磁石挿入孔内に挿入することにより、前記磁石によって前記突出部の先端部を該突出部の基端部よりも前記磁石の挿入方向に位置付けるとともに、前記突出部の先端部を前記磁石と前記磁石挿入孔の内面との間に挟み込む。
本発明の一実施形態に係るロータによれば、磁石を保持する力の低下を抑制可能な構成を提供することができる。
図1は、実施形態1に係るIPMモータの概略構成を示す断面図である。 図2は、実施形態1に係るロータの平面図である。 図3は、図2の部分拡大図である。 図4は、図3のIV-IV線断面図である。 図5は、基本コア板の部分平面図である。 図6は、第1コア板の部分平面図である。 図7は、第2コア板の部分平面図である。 図8は、実施形態1に係るロータの製造方法を説明する図である。 図9は、実施形態1の変形例に係るロータの図4相当図である。 図10は、第3コア板の部分平面図である。 図11は、実施形態2に係るロータの図4相当図である。 図12は、実施形態3に係る第2コア板の部分平面図である。 図13は、実施形態3に係るロータの図4相当図である。 図14は、その他の実施形態に係るロータの図4相当図である。 図15は、その他の実施形態に係る第1コア板の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
なお、以下では、モータ1の説明において、ロータ2の中心軸Pと平行な方向を「軸線方向」、中心軸Pに直交する方向を「径方向」、中心軸Pを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。ただし、この定義により、ロータ2の使用時の向きを限定する意図はない。
また、以下では、磁石挿入孔24内に磁石22を挿入する方向を「磁石挿入方向」と称し、磁石挿入孔24内に挿入された磁石22の挿入先端が位置する側を、ロータの2の「軸線方向一側」、その反対側を「軸線方向他側」と称する。
また、以下の説明において、磁石22及び貫通孔の「長手方向」及び「短手方向」は、ロータ2を軸線方向に見たときの磁石22及び貫通孔の長手方向及び短手方向を意味する。
また、以下の説明において、「同じ」とは、厳密に同じ場合だけでなく、実質的に同じとみなせる範囲を含む。また、「一致する」とは、厳密に一致する場合だけでなく、実質的に一致しているとみなせる状態を含む。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
(実施形態1)
(モータの構成)
図1に、本発明の例示的な実施形態に係るロータ2を有するIPMモータであるモータ1の概略構成を示す。モータ1は、ロータ2と、ステータ3と、ハウジング4と、シャフト20と、を備える。ロータ2は、磁石がロータ内に埋め込まれたIPMモータ用のロータである。ロータ2は、ステータ3に対して、中心軸Pを中心として回転する。本実施形態では、モータ1は、筒状のステータ3内に、ロータ2が中心軸Pを中心として回転可能に位置する、いわゆるインナーロータ型のモータである。
ロータ2は、ロータコア21と、磁石22と、を備える。ロータ2は、ステータ3の径方向内方に位置し、ステータ3に対して回転可能である。
ロータコア21は、中心軸Pに沿って延びる円柱状である。ロータコア21には、中心軸Pに沿って延びるシャフト20が軸線方向に貫通した状態で固定される。これにより、ロータコア21は、シャフト20とともに回転する。
ロータコア21は、複数の円板状のコア板25が厚み方向に積層されることにより構成されている。複数のコア板25は、電磁鋼板からなる。ロータコア21は、複数のコア板25を厚み方向に積層した状態で軸線方向に延びる磁石挿入孔24を有する。
図2は、ロータ2を軸線方向に見た図である。図2に示すように、本実施形態では、ロータコア21は、24個の磁石挿入孔24を有する。24個の磁石挿入孔24内には、それぞれ、磁石22が収容されている。24個の磁石挿入孔24は、3つを1組として、ロータコア21の中心軸Pを中心として回転対称に位置する8組で構成されている。なお、磁石挿入孔24の数、位置及び長手方向は、図2で示す数、位置及び長手方向以外であってもよい。
磁石22は、軸線方向に延びる直方体状である。すなわち、磁石22は、ロータ2を軸線方向に見て長方形状である。磁石22の軸線方向の長さは、磁石挿入孔24の軸線方向の長さと同等か、少し短い。磁石22は、ロータ2の軸線方向他側から磁石挿入方向に沿って磁石挿入孔24に挿入され、磁石挿入孔24内に収容されている。磁石22は、磁石挿入孔24内に収容された状態で、複数のコア板25のうち後述する第1コア板60の突出部62によって保持されている。複数のコア板25による磁石22の保持構造については、後述する。
ステータ3は、ハウジング4内に収容されている。本実施形態では、ステータ3は、筒状である。ステータ3の径方向内方には、ロータ2が位置する。すなわち、ステータ3は、ロータ2に対して径方向に対向して位置する。ロータ2は、ステータ3の径方向内方に中心軸Pを中心として回転可能に位置する。
ステータ3は、ステータコア31と、ステータコイル36とを備える。ステータコア31は、軸線方向に延びる円筒状である。ステータコイル36は、ステータコア31に巻線されている。ステータ3は、一般的なステータと同様の構成を有する。したがって、ステータ3の詳細な説明は、省略する。
次に、図3から図8を参照して、本実施形態に係るロータ2について詳細に説明する。
図3は、図2において破線で囲まれた部分を拡大して示す図である。図4は、図3のIV-IV線断面図である。図4に示すように、ロータコア21では、複数のコア板25が厚み方向に積層されている。複数のコア板25は、基本コア板50と、第1コア板60と、第2コア板70とを含む。ロータコア21の磁石挿入孔24の内面は、基本コア板50の貫通孔51の内面と、第1コア板60の貫通孔61の内面と、第2コア板70の貫通孔71の内面とを含む。
図4に示すように、ロータコア21では、所定の順番で積層された基本コア板50、第1コア板60及び第2コア板70を1つの積層グループ27として、複数の積層グループ27が軸線方向に積層されている。
本実施形態では、積層グループ27は、1枚の第1コア板60、1枚の第2コア板70及び複数枚の基本コア板50を含む。第2コア板70は、第1コア板60に対して軸線方向一側に隣接して積層されている。基本コア板50は、第2コア板70に対して軸線方向一側に複数枚連続して積層されている。
図5は、基本コア板50において図2の破線で囲まれた部分を拡大して示す図である。図6は、第1コア板60において図2の破線で囲まれた部分を拡大して示す図である。図7は、第2コア板70において図2の破線で囲まれた部分を拡大して示す図である。図5から図7では、説明のため、磁石挿入孔24内に磁石22が挿入されている状態の貫通孔51,61,71に対する磁石22の位置を破線で示す。また、図5から図7では、説明のため、磁石挿入孔24を斜線で示す。
図5に示すように、基本コア板50の貫通孔51は、基本コア板50を軸線方向に見て、一方向に長い形状である。基本コア板50では、貫通孔51の長手方向に延びる一対の内面のうち径方向内側に位置する内面51aは、磁石22と接触しない。図4に、内面51aの径方向の位置を、P1で示す。
図6に示すように、第1コア板60の貫通孔61は、第1コア板60を軸線方向に見て、一方向に長い形状である。第1コア板60は、貫通孔61の内部に向かって突出して磁石22と接触する突出部62と、突出部62の基端部63を挟んで位置する一対のスリット64とを有する。突出部62は、貫通孔61に対して第1コア板60の径方向内側から貫通孔61の内部に向かって突出している。なお、以下では、説明のため、第1コア板60において、貫通孔61の内面のうち、貫通孔61の径方向内側に位置し且つ突出部62を除く直線状に延びる部分を内面61aと呼ぶ。内面61aの径方向の位置は、基本コア板50の内面51aの径方向位置P1と一致する。
一対のスリット64は、径方向に延びている。すなわち、一対のスリット64は、突出部62の基端部63に対して突出部62が突出する方向に延びている。一対のスリット64によって挟まれた部分が、突出部62の一部を構成する。これにより、突出部62は、一対のスリット64において最も径方向内側に位置する径方向内側端部の径方向位置P2で、第1コア板60の厚み方向に変形することができる。すなわち、突出部62は、一対のスリット64の径方向内側端部によって挟まれている基端部63で、第1コア板60の厚み方向に変形することができる。
図4に示すように、磁石挿入孔24内に磁石22が挿入された状態で、突出部62は基端部63で第1コア板60の厚み方向に曲がっている。突出部62の先端部65は、磁石挿入孔24内で、突出部62の基端部63よりも、第1コア板60の軸線方向一側に位置している。突出部62の先端部65は、磁石22と、基本コア板50の貫通孔51の内面とによって挟まれている。
図7に示すように、第2コア板70の貫通孔71は、第2コア板70を軸線方向に見て、一方向に長い形状である。第2コア板70は、第2コア板70を軸線方向に見て、第1コア板60の突出部62と重なる位置に、径方向内側に向かって凹む凹部72を有する。凹部72は、第2コア板70を軸線方向に見て、突出部62の突出方向とは反対の方向に凹んでいる。貫通孔71の長手方向に延びる一対の内面のうち一方の内面71aの径方向位置は、基本コア板50の内面51aの径方向位置P1と一致する。
図4に示すように、ロータコア21を軸線方向に見て、凹部72を構成する内面のうち最も径方向内側に位置する径方向内側面72aの径方向位置P3は、第1コア板60の一対のスリット64の径方向内側端部の径方向位置P2と一致する。凹部72を構成する内面のうち径方向内側面72aの両側に延びる凹部側面72bは、ロータコア21を軸線方向に見て、第1コア板60のスリット64と重なる。これにより、第1コア板60の突出部62の先端部65が磁石22の挿入方向に変形した際に、突出部62において基端部63と先端部65との間に位置する中間部が、第2コア板70の凹部72内に収容される。
このように、第1コア板60の軸線方向一側に第2コア板70を隣接して積層することにより、第1コア板60の突出部62の先端部65を、磁石挿入孔24内で軸線方向一側に容易に曲げることができる。これにより、磁石挿入孔24内で軸線方向一側に曲げられた第1コア板60の突出部62の先端部65を、磁石22と基本コア板50の貫通孔51の内面とによって挟むことができる。
以上の構成を有するロータ2は、厚み方向に積層された複数のコア板25と、軸線方向に延びる磁石挿入孔24と、を有する円柱状のロータコア21と、磁石挿入孔24内に挿入される磁石22と、を備えるロータである。複数のコア板25のうち少なくとも1つのコア板は、ロータコア21の磁石挿入孔24の内部に向かって突出して磁石22と接触する突出部62を有する第1コア板60である。突出部62の先端部65は、磁石挿入孔24内で、突出部62の基端部63よりも、磁石22が磁石挿入孔24内に挿入される方向である磁石挿入方向に位置し、且つ、磁石22と、磁石挿入孔24の内面のうち、突出部62を有する第1コア板60とは別のコア板によって構成される内面とによって挟まれている。
例えば、磁石を磁石挿入孔内で保持する構成として、磁石挿入孔の内部に向かって突出する突出部の先端を前記磁石挿入孔内の磁石に接触させて前記突出部の弾性復元力によって磁石を磁石挿入孔内で保持する構成が知られている。このような構成では、ロータの回転によって前記磁石に遠心力が加わる場合などに、前記突出部が変形を繰り返す。そうすると、前記突出部の強度が低下する可能性がある。
これに対して、本実施形態に係るロータ2では、第1コア板60の突出部62の先端部65が、磁石挿入孔24内で、第1コア板60の基端部63よりも磁石挿入方向に位置するとともに、磁石22と磁石挿入孔24の内面のうち第1コア板60とは別の基本コア板50によって構成される内面とによって挟まれている。これにより、磁石22及び突出部62は、磁石挿入孔24内で移動しない。よって、ロータ2の回転によって磁石22に遠心力が加わった場合でも、突出部62の強度低下を抑制できる。よって、磁石挿入孔24内での磁石22の保持力の低下を抑制できる。
また、本実施形態に係るロータ2では、突出部62が磁石挿入孔24内で磁石22と磁石挿入孔24の内面とによって挟まれているため、上述の従来の構成に比べて、磁石挿入孔24内での磁石22に対する保持力を大きくすることができる。したがって、磁石22に対する保持力が大きいロータ2を提供することができる。
また、本実施形態では、ロータコア21は、第1コア板60に対して前記磁石挿入方向に隣接して積層された第2コア板70を有する。ロータコア21を軸線方向に見て、第2コア板70は、第1コア板60の突出部62と重なる位置に、突出部62の突出方向とは反対の方向に凹み、且つ、第1コア板60の突出部62の少なくとも一部が収容される凹部72を有する。
これにより、磁石挿入孔24内に磁石22が挿入された状態で、第1コア板60の突出部62において基端部63と先端部65との間に位置する中間部が、第2コア板70の凹部72内に収容される。よって、突出部62の前記中間部は、図4に示すようにロータコア21を中心軸Pを含む断面で見て、円弧状に曲がることができる。したがって、突出部62が直角状に曲げられる場合に比べて、基端部63に生じる曲げ応力を小さくすることができる。よって、突出部62を、磁石挿入孔24内で前記磁石挿入方向により確実に曲げることができるとともに、突出部62の先端部65を磁石22と磁石挿入孔24の内面とによってより確実に挟むことができる。これにより、磁石22を磁石挿入孔24内でより確実に保持できる構成を実現できる。
また、第1コア板60は、突出部62の基端部63を挟んで位置する一対のスリット64を有する。
これにより、第1コア板60の他の部分を変形させることなく、突出部62は第1コア板60の厚み方向に容易に曲がる。したがって、突出部62の先端部65を、磁石挿入孔24内で磁石22と磁石挿入孔24の内面とによってより確実に挟むことができる。よって、磁石22を磁石挿入孔24内でより確実に保持できる構成を実現できる。
本実施形態では、ロータコア21は、それぞれ1枚の第1コア板60が含まれる複数の積層グループ27で構成されている。すなわち、本実施形態では、ロータコア21は、複数の第1コア板60を有する。複数の第1コア板60の突出部62の先端部65が、それぞれ、磁石挿入孔24内で、第1コア板60の基端部63よりも前記磁石挿入方向に位置するとともに、磁石22と磁石挿入孔24の内面とによって挟まれている。
これにより、ロータ2では、複数の突出部62によって磁石挿入孔24内で磁石22を保持することができる。したがって、ロータコア21が1つの突出部62を有する場合に比べて、より大きい保持力によって磁石22を保持することができる。
(ロータの製造方法)
次に、図8を参照して、上述のように構成されるロータ2を製造する例示的な方法について説明する。ロータ2の製造方法は、コア板積層工程S1と、磁石挿入工程S2と、を有する。
コア板積層工程S1では、基本コア板50、第1コア板60及び第2コア板70を厚み方向に所定の順番に積層することにより、軸線方向に延びる磁石挿入孔24を有する円柱状のロータコア21を得る。詳細には、本実施形態では、軸線方向他側から軸線方向一側に向かって、1枚の第1コア板60、1枚の第2コア板70、複数枚の基本コア板50がこの順に積層された積層グループ27を、複数組積層する。コア板積層工程S1が完了すると、ロータコア21の磁石挿入孔24内には、内部に向かって複数の突出部62が突出している。また、突出部62の軸線方向一側には、凹部72が位置している。
磁石挿入工程S2では、磁石挿入孔24内に磁石22を挿入する。磁石挿入孔24内に磁石22を挿入する際に、磁石22の先端によって突出部62を押す。これにより、突出部62の先端部65が磁石挿入方向に押されて、突出部62の先端が曲げられる。このとき、突出部62において基端部63と先端部65の間に位置する中間部は、突出部62の軸線方向一側に位置する凹部72内に収容される。さらに、磁石22を磁石挿入孔24内に押し進めることで、突出部62の先端部65が磁石22と磁石挿入孔24の内面との間に挟み込まれる。
以上の工程により、第1コア板60の突出部62の先端部65が、磁石挿入孔24内で、第1コア板60の基端部63よりも軸線方向一側に位置するとともに磁石22と磁石挿入孔24の内面とによって挟まれたロータ2を得ることができる。
すなわち、ロータ2を製造する方法は、複数のコア板25を厚み方向に積層することにより、軸線方向に延びる磁石挿入孔24を有する円柱状のロータコア21を得るコア板積層工程S1と、磁石22をロータコア21の磁石挿入孔24内に挿入する磁石挿入工程S2と、を有する。磁石挿入工程S2では、磁石22を磁石挿入孔24内に挿入することにより、磁石22によって突出部62の先端部を該突出部の基端部よりも磁石22の挿入方向に位置付けるとともに、突出部62の先端部65を磁石22と磁石挿入孔24の内面との間に挟み込む。
これにより、磁石22と磁石挿入孔24の内面との間に複数のコア板25の一部が挟み込まれたロータ2を製造することができる。したがって、磁石22に対する保持力の低下が抑制されるロータ2の製造方法を提供できる。
また、本実施形態に係るモータ1は、上述の構成を有するロータ2と、ステータコイル36及びステータコア31を有するステータ3と、を有する。
これにより、磁石22に対する保持力の低下が抑制されるロータ2を有するモータ1を提供することができる。
(実施形態1の変形例)
次に、図9を参照して、実施形態1の例示的な変形例について説明する。本変形例に係るロータ102では、ロータコア121を構成する第1コア板160の構成が実施形態1の第1コア板60と異なる。それ以外の構成は、実施形態1と同じである。以下では、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
図9に示すように、第1コア板160は、磁石挿入孔24の内部に向かって突出して磁石22と接触する突出部162と、突出部162の基端部163を挟んで位置する一対のスリットとを有する。第1コア板160の前記一対のスリットの図示は省略する。前記一対のスリットの構成は、実施形態1の第1コア板60の一対のスリット64と同じである。
突出部162の先端部165は、突起部166を有する。突起部166は、突出部162において磁石22と対向する側の面上に位置している。突出部162が、磁石22と磁石挿入孔24の内面とによって挟まれている状態において、突起部166は、磁石22に接触する。これにより、突出部162と磁石22との接触面積が小さくなる。
すなわち、本実施形態に係るロータ102では、第1コア板160の突出部162は、先端部165における磁石22と対向する部分に、磁石22に向かって突出する突起部166を有し、突出部162の先端部165が第1コア板160の基端部163よりも磁石挿入方向に位置するとともに磁石22と磁石挿入孔24の内面とによって挟まれている状態において、突起部166は、磁石22に接触している。
これにより、突出部162と磁石22との接触面積を小さくすることができる。よって、突出部162が磁石22に接触する部分の面圧を大きくすることができる。したがって、突出部162による磁石22に対する保持力を向上することができる。また、突起部166は、磁石22に対する緩衝材として機能する。したがって、突出部162によって、磁石22に対する保持力を向上しつつ、磁石22の破損を防止することができる。
(実施形態2)
次に、図10及び図11を参照して、例示的な実施形態2について説明する。本実施形態に係るロータ202では、ロータコア221を構成する複数のコア板225の構成及び積層順が実施形態1のロータコア21と異なる。それ以外の構成は、実施形態1と同じである。以下では、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態では、ロータコア221は、基本コア板50と、第1コア板60と、第2コア板70と、第3コア板280と、を含む。また、ロータコア221の磁石挿入孔24は、基本コア板50の貫通孔51と、第1コア板60の貫通孔61と、第2コア板70の貫通孔71と、第3コア板280の貫通孔281とを含む。
図10は、第3コア板280において図2の破線で囲まれた部分と同様の部分を拡大して示す図である。図10では、説明のため、磁石挿入孔24内に磁石22が挿入されている状態の貫通孔281に対する磁石22の位置を破線で示す。また、説明のため、図10では、磁石挿入孔24を斜線で示す。
図10に示すように、第3コア板280の貫通孔281は、第3コア板280を軸線方向に見て、一方向に長い形状である。第3コア板280の貫通孔281は、基本コア板50の貫通孔51と同様の大きさである。すなわち、第3コア板280では、貫通孔281の長手方向に延びる一対の内面のうち径方向内側に位置する内面281aは、磁石22と接触しない。内面281aの径方向位置は、基本コア板50の内面51aの径方向位置P1と一致する。
第3コア板280は、一対のスリット282と、変形部283とを有する。一対のスリット282は、径方向に延びている。すなわち、一対のスリット282は、第1コア板60の突出部62の基端部63に対して突出部62が突出する方向に延びている。一対のスリット282によって挟まれた部分が、変形部283を構成する。これにより、変形部283は、一対のスリット282において最も径方向内側に位置する径方向内側端部の径方向位置P4で、第3コア板280の厚み方向に変形することができる。すなわち、変形部283は、一対のスリット282の径方向内側端部によって挟まれている位置で、第3コア板280の厚み方向に変形することができる。
一対のスリット282の径方向長さは、第1コア板60の一対のスリット64の径方向長さと同じである。すなわち、第3コア板280の一対のスリット282の径方向内側端部の径方向位置P4は、第1コア板60の一対のスリット64の径方向内側端部の径方向位置P2と一致する。
同様に、一対のスリット282の径方向内側端部の径方向位置P4は、第2コア板70の凹部72の径方向内側面72aの径方向位置P3と、一致する。
図11は、ロータコア221を構成する複数のコア板225の積層順を示す図である。ロータコア221では、所定の順番で積層された基本コア板50、第1コア板60、第2コア板70及び第3コア板280を1つの積層グループ227として、複数の積層グループ227が軸線方向に積層されている。
本実施形態では、積層グループ227は、1枚の第1コア板60、2枚の第2コア板70、1枚の第3コア板280及び複数枚の基本コア板50を含む。積層グループ227内で、複数のコア板225は、軸線方向他側から軸線方向一側に向かって、第1コア板60、第2コア板70、第3コア板280、第2コア板70、複数の基本コア板50の順に積層されている。
この構成により、磁石挿入孔24内に磁石22が挿入された状態で、第1コア板60に対して軸線方向一側に位置する第2コア板70の凹部72には、第1コア板60の突出部62が収容される。磁石挿入孔24内に磁石22が挿入された状態で、第2コア板70の凹部72内に収容された第1コア板60の突出部62は、第3コア板280の変形部283に接触する。第3コア板280の変形部283に対して軸線方向一側には、第3コア板280の変形部283が収容される第2コア板70の凹部72が位置する。よって、第1コア板60の突出部62が接触する第3コア板280の変形部283も、磁石挿入方向に変形することができる。このように、第1コア板60の突出部62は、他のコア板によって変形を大きく阻害されることなく、磁石挿入方向に変形することができる。したがって、第1コア板60の突出部62は、実施形態1の構成に比べて、第1コア板60の厚み方向に大きく変形することができる。
すなわち、本実施形態に係るロータコア221は、第1コア板60に対して前記磁石挿入方向に積層された複数の第2コア板70と、第1コア板60及び第2コア板70以外の構成を有する第3コア板280と、を有する。複数の第2コア板70のうち、積層方向に隣り合う第2コア板70の間には、第3コア板280が位置している。
これにより、磁石挿入孔24の内面上で且つ第1コア板60の前記磁石挿入方向に複数の凹部72が位置する。よって、突出部62をより大きく曲げることができる。これにより、突出部62を、磁石挿入孔24内で前記磁石挿入方向により大きく曲げることができる。よって、突出部62の先端部65を磁石22と磁石挿入孔24の内面とによってより確実に挟むことができる。したがって、磁石22に対する保持力の低下を抑制可能なロータ202を提供することができる。
(実施形態3)
次に、図12及び図13を参照して、例示的な実施形態3について説明する。本実施形態に係るロータ302では、ロータコア321を構成する複数のコア板325の構成及び積層順が実施形態1及び実施形態2のロータコア21,221と異なる。それ以外の構成は、実施形態1及び実施形態2と同じである。以下では、実施形態1及び実施形態2と同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態では、ロータコア321は、基本コア板50と、第1コア板60と、軸線方向他側の第2コア板70と、第3コア板380と、軸線方向一側の第2コア板390と、を含む。また、ロータコア321の磁石挿入孔24は、基本コア板50の貫通孔51と、第1コア板60の貫通孔61と、軸線方向他側の第2コア板70の貫通孔71と、第3コア板380の貫通孔と、軸線方向一側の第2コア板390の貫通孔391と、を含む。
軸線方向他側の第2コア板70は、実施形態1の第2コア板70と同様の構成を有する。すなわち、軸線方向他側の第2コア板70は、第1コア板60の突出部62と重なる位置に、径方向内側に向かって凹む凹部72を有する。凹部72を構成する内面のうち最も径方向内側に位置する径方向内側面72aの径方向位置P3は、ロータコア21を軸線方向に見て、第1コア板60の一対のスリット64の径方向内側端部の径方向位置P2と一致する。
第3コア板380は、実施形態2の第3コア板280と同様の構成を有する。第3コア板380は、一対のスリットと、変形部383とを有する。前記一対のスリットの内面上の位置は、実施形態2の第3コア板280の一対のスリット282と同じである。第3コア板380の前記一対のスリットの図示は省略する。
変形部383は、前記一対のスリットの径方向内側端部の径方向位置P4から貫通孔281の内面まで延びている。変形部383は、前記一対のスリットによって、第3コア板380の厚み方向に変形可能である。
前記一対のスリットの径方向長さは、第1コア板60のスリット64の径方向長さよりも長い。すなわち、第3コア板380の前記一対のスリットの径方向内側端部の径方向位置P4は、第1コア板60の一対のスリット64の径方向内側端部の径方向位置P2よりも、突出部62の先端部65に対して径方向に離れている。
図12は、軸線方向一側の第2コア板390において図2の破線で囲まれた部分と同様の部分を拡大して示す図である。図12に示すように、軸線方向一側の第2コア板390は、貫通孔391と、凹部392とを有する。ロータコア321を軸線方向に見て、内面391a上の凹部392の位置は、軸線方向他側の第2コア板70と同じである。ロータコア321を軸線方向に見て、凹部392を構成する内面のうち、第1コア板60の突出部62の先端部65に対して最も径方向内側に位置する径方向内側面392aの径方向位置P5は、軸線方向他側の第2コア板70の径方向内側面72aの径方向位置P3よりも、第1コア板60の突出部62の先端部65に対して径方向に離れている。
図13は、ロータコア321を構成する複数のコア板325の積層順を示す図である。ロータコア321は、所定の順番で積層された基本コア板50、第1コア板60、軸線方向他側の第2コア板70、第3コア板380及び軸線方向一側の第2コア板390を1つの積層グループ327として、複数の積層グループ327が軸線方向に積層されている。
本実施形態では、積層グループ327は、1枚の第1コア板60、1枚の軸線方向他側の第2コア板70、1枚の第3コア板380、1枚の軸線方向一側の第2コア板390及び複数枚の基本コア板50を含む。積層グループ327では、複数のコア板325は、軸線方向他側から軸線方向一側に向かって、第1コア板60、軸線方向他側の第2コア板70、第3コア板380、軸線方向一側の第2コア板390、複数の基本コア板50の順に積層されている。
この構成により、磁石挿入孔24内に磁石22が挿入された状態で、第1コア板60に対して軸線方向一側に位置する第2コア板70の凹部72には、第1コア板60の突出部62が収容される。磁石挿入孔24内に磁石22が挿入された状態で、第2コア板70の凹部72内に収容された第1コア板60の突出部62は、第3コア板380の変形部383に接触する。第3コア板380の変形部383に対して軸線方向一側には、第3コア板380の変形部383が収容される第2コア板390の凹部392が位置する。よって、第1コア板60の突出部62が接触する第3コア板380の変形部383も、磁石挿入方向に変形することができる。このように、第1コア板60の突出部62は、他のコア板によって変形を大きく阻害されることなく、磁石挿入方向に変形することができる。したがって、第1コア板60の突出部62は、実施形態2の構成に比べて、第1コア板60の厚み方向に大きく変形することができる。
すなわち、本実施形態に係るロータコア321は、ロータコア321を軸線方向に見て、複数の第2コア板70,390において第1コア板60に対して積層方向に遠い第2コア板ほど、該第2コア板の凹部を構成する内面のうち第1コア板60の突出部62の突出方向とは反対側に位置する部分が、第1コア板60の突出部62の先端部65に対して離れている。
これにより、突出部62において基端部63と先端部65との間の部分である中間部が収容される凹部を大きくすることができる。よって、突出部62は、容易に曲がることができるとともに、突出部62の基端部63に生じる応力を低下させることができる。したがって、突出部62は、磁石挿入孔24内で前記磁石挿入方向により確実に曲がることができる。よって、突出部62の先端部65を磁石22と磁石挿入孔24の内面とによってより確実に挟むことができる。したがって、磁石に対する保持力の低下を抑制可能なロータ302を提供することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、ロータコア21,221,321は、複数の積層グループ27,227,327によって構成されている。しかしながら、ロータコアは、1つの積層グループによって構成されてもよい。ロータコアは、積層グループ27,227,327を組みあわせて構成されてもよい。
前記各実施形態では、第1コア板60,160は、一対のスリットを有する。しかしながら、第1コア板は、一対のスリットを有さなくてもよい。
前記各実施形態では、第1コア板60,160において、各貫通孔の内部に突出する突出部62,162の数は2つである。しかしながら、突出部の数は、2つ以外であってもよい。
前記実施形態1では、ロータコア21は、基本コア板50、第1コア板60及び第2コア板70を有する。しかしながら、ロータコア21は、第2コア板70を有さなくてもよい。
例えば、図14に示すように、ロータ402のロータコア421は、複数枚積層された基本コア板50の間に所定の間隔で第1コア板460が積層されて構成されてもよい。この場合、第1コア板の突出部の基端部における厚み方向の寸法が、前記第1コア板の他の部分の厚み方向の寸法よりも小さく構成されてもよい。例えば、図15に示すように、第1コア板460は、ロータコア421を中心軸Pを含む断面で見て、突出部462の軸線方向一側に溝460aを有してもよい。第1コア板460の突出部462において溝460aが設けられている部分の厚み方向の寸法L2は、他の部分の厚み方向の寸法L1よりも小さい。なお、第1コア板は、ロータコアを中心軸を含む断面で見て、突出部の軸線方向他側に溝を有してもよい。第1コア板は、ロータコアを中心軸を含む断面で見て突出部の軸線方向他側及び軸線方向一側に溝を有してもよい。第1コア板の突出部が、薄肉部を有していてもよい。
これにより、突出部462が厚み方向に変形しやすくなる。よって、突出部462が容易に曲がることができる。よって、突出部462の先端部465を磁石22と磁石挿入孔24の内面とによってより確実に挟むことができる。したがって、磁石挿入孔24内で磁石22を保持する力が低下するのを抑制可能な構成を実現できる。
前記実施形態1のロータ2の製造方法では、ロータ2は、磁石挿入工程S2で磁石22を磁石挿入孔24内に挿入する際に、第1コア板60の突出部62が曲げられることで製造される。しかしながら、ロータは、あらかじめ突出部の先端が曲がった状態の第1コア板を用いて製造されてもよい。
本発明は、IPMモータのロータに利用可能である。
1 モータ(IPMモータ)
2、102、202、302、402 ロータ
3 ステータ
4 ハウジング
20 シャフト
21、121、221、321、421 ロータコア
22 磁石
24 磁石挿入孔
25、225、325 コア板
27、227、327 積層グループ
31 ステータコア
36 ステータコイル
50 基本コア板
51、61、71、281、391 貫通孔
51a、61a、71a、281a、391a 内面
60、160、460 第1コア板
62、162、462 突出部
63、163 基端部
64、282 一対のスリット
65、165、465 先端部
70、390 第2コア板
72、392 凹部
72a、392a 径方向内側面
72b 凹部側面
166 突起部
280、380 第3コア板
283、383 変形部
460a 溝

Claims (10)

  1. 厚み方向に積層された複数のコア板と、軸線方向に延びる磁石挿入孔と、を有する円柱状のロータコアと、
    前記磁石挿入孔内に挿入される磁石と、
    を備えるロータであって、
    前記複数のコア板のうち少なくとも1つのコア板は、前記ロータコアの前記磁石挿入孔の内部に向かって突出して前記磁石と接触する突出部を有する第1コア板であり、
    前記突出部の先端部は、前記磁石挿入孔内で、前記突出部の基端部よりも、前記磁石が前記磁石挿入孔内に挿入される方向である磁石挿入方向に位置し、且つ、前記磁石と、前記磁石挿入孔の内面のうち、前記突出部を有する前記第1コア板とは別のコア板によって構成される内面とによって挟まれている、
    ロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記ロータコアは、複数の前記第1コア板を有し、
    前記複数の第1コア板の突出部の先端部が、それぞれ、前記磁石挿入孔内で、前記第1コア板の基端部よりも前記磁石挿入方向に位置するとともに、前記磁石と前記磁石挿入孔の内面とによって挟まれている、ロータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロータにおいて、
    前記第1コア板の前記突出部は、先端部における前記磁石と対向する部分に、前記磁石に向かって突出する突起部を有し、
    前記突出部の先端部が前記第1コア板の基端部よりも前記磁石挿入方向に位置するとともに前記磁石と前記磁石挿入孔の内面とによって挟まれている状態において、前記突起部は、前記磁石に接触している、ロータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のロータにおいて、
    前記第1コア板は、
    前記突出部の基端部を挟んで位置する一対のスリットを有する、ロータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のロータにおいて、
    前記突出部の基端部の厚み方向の寸法は、前記第1コア板の他の部分の厚み方向の寸法よりも小さい、ロータ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のロータにおいて、
    前記ロータコアは、前記第1コア板に対して前記磁石挿入方向に隣接して積層された第2コア板を有し、
    前記ロータコアを軸線方向に見て、前記第2コア板は、前記第1コア板の突出部と重なる位置に、前記突出部の突出方向とは反対の方向に凹み、且つ、前記第1コア板の前記突出部の少なくとも一部が収容される凹部を有する、ロータ。
  7. 請求項6に記載のロータにおいて、
    前記ロータコアは、
    前記第1コア板に対して前記磁石挿入方向に積層された複数の前記第2コア板と、
    前記第1コア板及び前記第2コア板以外の構成を有する第3コア板と、
    を有し、
    複数の前記第2コア板のうち、積層方向に隣り合う前記第2コア板の間には、前記第3コア板が位置する、ロータ。
  8. 請求項7に記載のロータにおいて、
    前記ロータコアを軸線方向に見て、前記複数の第2コア板において前記第1コア板に対して積層方向に遠い第2コア板ほど、該第2コア板の前記凹部を構成する内面のうち前記第1コア板の突出部の突出方向とは反対側に位置する部分が、前記第1コア板の突出部の先端部に対して離れている、ロータ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のロータと、
    ステータコイル及びステータコアを有するステータと、
    を有する、IPMモータ。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のロータを製造する方法であって、
    前記複数のコア板を厚み方向に積層することにより、軸線方向に延びる磁石挿入孔を有する円柱状のロータコアを得るコア板積層工程と、
    前記磁石を前記ロータコアの前記磁石挿入孔内に挿入する磁石挿入工程と、
    を有し、
    前記磁石挿入工程では、前記磁石を前記磁石挿入孔内に挿入することにより、前記磁石によって前記突出部の先端部を該突出部の基端部よりも前記磁石の挿入方向に位置付けるとともに、前記突出部の先端部を前記磁石と前記磁石挿入孔の内面との間に挟み込む、ロータの製造方法。
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