JP2020162392A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャフトを圧入させる際の圧入荷重の低減と回転電機の生産性の向上とを両立させることが可能な回転電機を提供する。【解決手段】この回転電機1では、複数の電磁鋼板73の各々は、シャフト圧入孔71に圧入されるシャフト7aに接触する複数の圧入突出部173と、電磁鋼板72の内周部72aにおいて、圧入突出部173よりも少ない突出量でシャフト7a側に突出され、シャフト圧入孔71に圧入されるシャフト7aをガイドする複数のガイド突出部171とを含む。シャフト7aの軸方向において、隣接する電磁鋼板72のうち、一方側の電磁鋼板721の圧入突出部173と他方側の電磁鋼板722のガイド突出部171とがオーバーラップするように周方向にずらして積層されている。【選択図】図5
Description
本発明は、回転電機に関し、特に、積層された複数の電磁鋼板を有するロータコアを備える回転電機に関する。
従来、積層された複数の電磁鋼板を有するロータコアを備える回転電機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、積層された複数の金属板(複数の電磁鋼板)を有するコア(ロータコア)を備えるステッピングモータ(回転電機)が開示されている。ステッピングモータは、シャフトを備えている。コアの中心部には、複数の金属板の各々の中心部を貫通する孔が形成されている。シャフトは、複数の金属板の貫通した孔に圧入されることによりコアに対して固定されている。
上記特許文献1の複数の金属板のシャフト側の内周部には、複数の切り欠きが形成されている。また、複数の金属板のシャフト側の内周部には、複数の切り欠き以外の部分に、シャフトの圧入の際にシャフトにより曲げられる圧入代(圧入突出部)が形成されている。複数の金属板の各々において、複数の切り欠きは、シャフトの延びる方向に一直線上に配置されている。複数の金属板の各々において、複数の切り欠き以外の複数の圧入代は、シャフトの延びる方向に一直線上に配置されている。
上記特許文献1の複数の金属板の各々は、同じ複数の切り欠きおよび同じ複数の圧入代の部分を有することにより、共通のプレス金型を用いて形成されている。これにより、複数の金属板を形成するために複数のプレス金型が設けられる場合と異なり、同一の工程で複数の金属板を形成することができる。これにより、ステッピングモータの生産性が向上されている。
しかしながら、上記特許文献1のステッピングモータでは、複数の金属板の各々の圧入代が、シャフトの軸方向に互いに隣接している。したがって、上記特許文献1のステッピングモータでは、複数の金属板が共通のプレス金型を用いて形成することにより、ステッピングモータの生産性が向上される一方、複数の金属板の各々の圧入代が、シャフトの圧入の際に曲がりにくいことに起因して、複数の金属板を貫通した孔へシャフトを圧入させる際の圧入荷重が増加するという不都合がある。このため、上記特許文献1のステッピングモータでは、シャフトを圧入させる際の圧入荷重の低減とステッピングモータ(回転電機)の生産性の向上とを両立させることが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、シャフトを圧入させる際の圧入荷重の低減と回転電機の生産性の向上とを両立させることが可能な回転電機を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における回転電機は、ロータと、ロータに径方向に対向して設けられているステータとを備え、ロータは、シャフトと、シャフトが圧入されるシャフト圧入孔が形成されるとともにシャフトの軸方向に沿って積層された複数の電磁鋼板を有するロータコアとを含み、複数の電磁鋼板の各々は、電磁鋼板の内周部において、シャフト側に突出され、シャフト圧入孔に圧入されるシャフトに接触する複数の圧入突出部と、電磁鋼板の内周部において、圧入突出部よりも少ない突出量でシャフト側に突出され、シャフト圧入孔に圧入されるシャフトをガイドする複数のガイド突出部とを含み、シャフトの軸方向において、隣接する電磁鋼板のうち、一方側の電磁鋼板の圧入突出部と他方側の電磁鋼板のガイド突出部とがオーバーラップするように周方向にずらして積層されている。
この発明の一の局面による回転電機では、上記のように、複数の電磁鋼板の各々に、シャフト圧入孔に圧入されるシャフトに接触する複数の圧入突出部と、シャフト圧入孔に圧入されるシャフトをガイドする複数のガイド突出部とを設ける。そして、シャフトの軸方向において、隣接する電磁鋼板のうち、一方側の電磁鋼板の圧入突出部と他方側の電磁鋼板のガイド突出部とをオーバーラップするように周方向にずらして積層する。これにより、他方側の電磁鋼板のガイド突出部の先端部よりもシャフト側の部分に空間を設けることができる。ここで、上記空間は、シャフトの軸方向において、一方側の電磁鋼板の圧入突出部のシャフト側の部分とシャフトの外周面との間に設けられている。したがって、上記空間を設けたことにより、一方側の電磁鋼板の圧入突出部におけるシャフト側の部分を圧入荷重によって他方側に曲げやすくすることができる。つまり、上記空間を設けない場合よりも、シャフト圧入孔にシャフトを圧入する際に必要となる圧入荷重を低減させることができる。加えて、複数の電磁鋼板の各々に、複数の圧入突出部および複数のガイド突出部を共通で設けることにより、複数の電磁鋼板を共通のプレス金型により加工することができるので、回転電機の生産性を向上させることができる。それらの結果、シャフトを圧入させる際の圧入荷重の低減と回転電機の生産性の向上とを両立させることができる。また、シャフトを圧入する際、シャフトを圧入させるための冶具のずれに起因してシャフトが傾いたとしても、ガイド突出部にシャフトが接触することにより、シャフトを所定の位置に戻すことができる。その結果、シャフトが傾いた状態で圧入されることに起因するシャフトの圧入荷重の増大を抑制することができるとともに、シャフトをシャフト圧入孔の所定の位置に配置する精度を向上させることができる。また、複数の電磁鋼板の各々に、複数の圧入突出部および複数のガイド突出部を共通で設けることにより、電磁鋼板の種類を1種類にすることができるので、電磁鋼板に圧入突出部およびガイド突出部を設けたとしても、プレス金型の種類が増加するのを抑制することができる。
上記一の局面による回転電機において、好ましくは、複数の電磁鋼板において、圧入突出部とガイド突出部とが、シャフトの軸方向に交互に並んで配置されている。
このように構成すれば、複数の電磁鋼板の圧入突出部におけるシャフト側の部分の各々に上記空間を隣接させることができるので、圧入荷重によって複数の圧入突出部の各々を曲げやすくすることができる。その結果、シャフトの軸方向において、シャフト圧入孔にシャフトを圧入する際に必要となる圧入荷重をより低減させることができる。
上記一の局面による回転電機において、好ましくは、隣接する電磁鋼板のうちの一方側の電磁鋼板の圧入突出部における周方向の中心線と他方側の電磁鋼板のガイド突出部における周方向の中心線とが、シャフトの軸方向に沿って揃うように、一方側の電磁鋼板および他方側の電磁鋼板が周方向にずらして積層されている。
このように構成すれば、上記空間と一方側の電磁鋼板の圧入突出部との周方向の位置ずれを抑制することができるので、シャフトの圧入荷重により電磁鋼板の圧入突出部をより確実に他方側に曲げることができる。その結果、シャフト圧入孔にシャフトを圧入する際に必要となる圧入荷重をより確実に低減させることができる。
上記一の局面による回転電機において、好ましくは、複数の圧入突出部の組と複数のガイド突出部の組とは、互いに周方向に隣接するように配置されている。
本願発明者が鋭意検討した結果、上記構成を複数の電磁鋼板の各々に設けることにより、単一の圧入突出部と単一のガイド突出部とが互いに周方向に隣接する場合と比較して、シャフトをシャフト圧入孔に圧入するために必要な圧入荷重をより低減させることができるとともに、シャフトの圧入荷重のばらつきを抑制することができるという有利な効果を発揮することを実験により見出していた。
上記一の局面による回転電機において、好ましくは、複数の圧入突出部の先端部の各々の内径は、圧入前において、シャフトの外径よりも小さくなるように設けられ、複数のガイド突出部の先端部の各々の内径は、シャフトの外径よりも大きくなるように設けられている。
このように構成すれば、シャフトをシャフト圧入孔に圧入した後、圧入突出部によるシャフトの固定力を確保することができる。また、シャフトをシャフト圧入孔へ圧入する間にシャフトがシャフトの軸方向に対して傾いたとしても、ガイド突出部がシャフトに接触することによりシャフトを所定の位置に戻すことができる。それらの結果、シャフトをシャフト圧入孔の所定の位置に精度よく配置することができるとともに、所定の位置において適切な固定力により固定することができる。
なお、上記一の局面による回転電機において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記一の局面による回転電機において、複数の圧入突出部の組と複数のガイド突出部の組とは、シャフトの軸方向の一方側から視て、シャフトの中心点に対して互いに点対称に配置されている。
すなわち、上記一の局面による回転電機において、複数の圧入突出部の組と複数のガイド突出部の組とは、シャフトの軸方向の一方側から視て、シャフトの中心点に対して互いに点対称に配置されている。
このように構成すれば、シャフトの軸方向に直交する方向において、複数の圧入突出部の組と複数のガイド突出部の組とを対向させることができるので、一方側の電磁鋼板の圧入突出部と他方側の電磁鋼板のガイド突出部とがオーバーラップするように周方向にずらして積層する際に、一方側の電磁鋼板の圧入突出部と他方側の電磁鋼板のガイド突出部との位置合わせを容易に行うことができる。
(付記項2)
上記複数の圧入突出部の組と複数のガイド突出部の組とを周方向に隣接した回転電機において、複数の圧入突出部の組および複数のガイド突出部の組は、電磁鋼板の内周部に沿って等角度間隔で並んで配置されている。
上記複数の圧入突出部の組と複数のガイド突出部の組とを周方向に隣接した回転電機において、複数の圧入突出部の組および複数のガイド突出部の組は、電磁鋼板の内周部に沿って等角度間隔で並んで配置されている。
このように構成すれば、シャフトの周方向において、複数の圧入突出部の組および複数のガイド突出部の組を偏りなく電磁鋼板の内周部に配置することができるので、複数の圧入突出部の組によりシャフトを略均一の固定力で固定することができるとともに、複数のガイド圧入突出部の組によりシャフトをシャフト圧入孔の所定の位置へ適切に導くことができる。
(付記項3)
上記一の局面による回転電機において、圧入突出部は、シャフトに対してしまりばめの寸法公差で形成されており、ガイド突出部は、シャフトに対してすきまばめの寸法公差で形成されている。
上記一の局面による回転電機において、圧入突出部は、シャフトに対してしまりばめの寸法公差で形成されており、ガイド突出部は、シャフトに対してすきまばめの寸法公差で形成されている。
このように構成すれば、圧入突出部が最大の寸法公差を含む場合でも、圧入突出部とシャフトとを確実に接触させることができる。また、ガイド突出部が最大の寸法公差を含む場合でも、ガイド突出部とシャフトとが接触することを抑制することができる。それらの結果、シャフトを圧入突出部により確実に固定することができるとともに、ガイド突出部とシャフトとの接触に起因するシャフトを圧入させる際の圧入荷重の増大を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9を参照して、本実施形態による回転電機1の構成について説明する。
回転電機1は、たとえば、モータとして構成されている。具体的には、回転電機1は、車両(自動車)のエアサスペンション装置の一部を構成するコンプレッサ用モータまたはブレーキ装置の一部を構成するハイドロブースター用モータなどとして構成されている。
図1および図2に示すように、回転電機1は、モータケース2と、ハウジング3と、整流子4と、ブラシ5と、ステータ6と、シャフト7aを含むロータ7とを備えている。
ここで、以下の説明では、シャフト7aの軸方向をZ方向とし、Z方向のうちモータケース2側をZ1方向とし、Z方向のうちハウジング3側をZ2方向とする。また、シャフト7aの周方向をR方向とする。また、シャフト7aの径方向をD方向とする。
図2に示すように、モータケース2は、Z1方向側からステータ6およびロータ7を覆っている。ハウジング3は、Z2方向側からステータ6およびロータ7を覆っている。モータケース2は、ハウジング3に締結部材により取り付けられている。整流子4は、シャフト7aのZ2方向側の部分に固定されている。また、ブラシ5部は、ハウジング3に固定されている。整流子4とブラシ5とは、接触している。ブラシ5部は、外部から電力を取得して、取得した電力を整流子4に供給するように構成されている。
ステータ6は、ロータ7およびシャフト7aを回転させるための磁力を発生させるように構成されている。ステータ6は、永久磁石などを含んでいる。ステータ6は、モータケース2の内面に固定されている。また、ステータ6は、D方向において、ロータ7に対向している。このように、回転電機1は、インナーロータ型のモータとして構成されている。
ロータ7は、ロータ7に生じる磁力と、ステータ6の磁力とにより、シャフト7aと一体的に回転するように構成されている。具体的には、ロータ7は、シャフト7aと、コイル7bと、ロータコア7cとを含んでいる。
シャフト7aは、Z方向に延びる回転軸線Cの回りに回転可能に構成されている。シャフト7aは、軸受け部21および軸受け部31により支持されている、軸受け部21および軸受け部31は、それぞれ、モータケース2およびハウジング3に固定されている。コイル7bは、ロータコア7cに巻き回されている。コイル7bは、電力が供給されることにより磁力を生じるように構成されている。
図3および図4に示すように、ロータコア7cは、シャフト7aが圧入されるシャフト圧入孔71が形成されるとともにZ方向に沿って積層された複数の電磁鋼板72を有している。
複数の電磁鋼板72の各々は、基部73と、複数の突極部74とを有している。基部73は、Z方向に直交する方向において、複数の電磁鋼板72の各々における回転軸線C側に設けられている。基部73には、Z方向に直交する方向における中心部分にシャフト圧入孔71が形成されている。シャフト圧入孔71は、Z方向において、複数の電磁鋼板72の各々を貫通している。シャフト圧入孔71の中心点は、回転軸線C上に配置されている。複数の突極部74は、Z方向に直交する方向において、基部73の外側端部から基部73から離れる方向に向かって突出している。
(圧入突出部およびガイド突出部)
図5に示すように、複数の電磁鋼板72の各々は、R方向において、シャフト7aの外周面17の全周にわたって接触するのではなく、シャフト7aの外周面17の全周における複数の箇所に分散して接触するように構成されている。
図5に示すように、複数の電磁鋼板72の各々は、R方向において、シャフト7aの外周面17の全周にわたって接触するのではなく、シャフト7aの外周面17の全周における複数の箇所に分散して接触するように構成されている。
具体的には、本実施形態の複数の電磁鋼板72の各々は、複数のガイド突出部171と、複数の圧入突出部173とを有している。ここで、複数の電磁鋼板72の各々は、Z1方向側から視て、複数のガイド突出部171と、複数の圧入突出部173とにより花びら形状に形成されている。
ガイド突出部171は、ガイド突出部171のR方向の幅が先端部171aから根元部に近づくにしたがって徐々に大きくなる略台形形状を有している。詳細には、ガイド突出部171は、先端部171aのR方向の幅よりも根元部のR方向の幅の方が大きい。
図6に示すように、複数のガイド突出部171の各々は、電磁鋼板72の内周部72aにおいて、圧入突出部173よりも少ない突出量でシャフト7a側に突出され、シャフト圧入孔71に圧入されるシャフト7aをガイドするように構成されている。つまり、複数のガイド突出部171の各々は、圧入の際、傾いたシャフト7aが接触することにより、シャフト7aを所定の位置に戻すように構成されている。ここで、所定の位置とは、圧入後、Z1方向側から視て、シャフト7aの中心点とシャフト圧入孔71の中心点とが略一致する位置を示す。
具体的には、複数のガイド突出部171の先端部171a同士間の内径Wa1は、シャフト7aの外径Mよりも大きくなるように設けられている。複数のガイド突出部171の各々は、D方向において、電磁鋼板72の内周部72aのうち最も外側に位置する部分172から内側に向けて突出している。ここで、複数のガイド突出部171の各々は、突出長さLaを有している。突出長さLaは、圧入の際、複数のガイド突出部171の各々と、シャフト7aの外周面17との間に隙間が設けられる長さである。ガイド突出部171の先端部171aから圧入突出部173の先端部173aまでの間には、ガイド側空間Sが形成されている。ガイド側空間Sは、D方向において、長さWa2を有している。このように、ガイド突出部171は、シャフト7aに対してすきまばめの寸法公差で形成されている。なお、電磁鋼板72の内周部72aとは、電磁鋼板72のシャフト圧入孔71側の内周面である。
このように、複数のガイド突出部171の各々は、圧入の際、シャフト7aの圧入に対する抵抗とならないように構成されている。また、複数のガイド突出部171の各々は、圧入後にシャフト7aの配置位置を固定するように構成されていない。
図5に示すように、圧入突出部173は、圧入突出部173のR方向の幅が先端部173aから根元部に近づくにしたがって徐々に大きくなる略台形形状を有している。詳細には、圧入突出部173は、先端部173aのR方向の幅よりも根元部のR方向の幅の方が大きい。
図7に示すように、複数の圧入突出部173の各々は、電磁鋼板72の内周部72aにおいて、シャフト7a側に突出され、シャフト圧入孔71に圧入されるシャフト7aに接触するように構成されている。つまり、複数の圧入突出部173の各々の先端側の部分173cは、Z1方向から視て、シャフト7aの外周面17分とオーバーラップする部分を有している。
具体的には、複数の圧入突出部173の先端部173a同士間の内径Wb1は、圧入前において、シャフト7aの外径Mよりも小さくなるように設けられている。複数の圧入突出部173の各々は、D方向において、電磁鋼板72の内周部72aのうち最も外側に位置する部分172から内側に向けて突出している。ここで、複数の圧入突出部173の各々は、突出長さLbを有している。突出長さLbは、圧入の際、複数の圧入突出部173の各々をシャフト7aが押圧可能な長さである。複数の圧入突出部173の各々は、D方向において、圧入前のシャフト7aの外周面17よりも内側に配置されるオーバーラップ部173bを有している。オーバーラップ部173bは、D方向において、圧入突出部173の先端位置Pbから長さWb2の分だけ外側の位置までの圧入突出部173の一部である。
また、複数の圧入突出部173の各々の先端側の部分173cは、圧入後、シャフト7aの外周面17との接触状態を保持している。つまり、複数の圧入突出部173の各々は、圧入後、シャフト7aの配置位置を固定するように構成されている。
具体的には、複数の圧入突出部173の各々の先端側の部分173cは、圧入の際にシャフト7aによりZ2方向側に曲げられた状態で、圧入後にシャフト7aを挟んでいる。この状態において、複数の圧入突出部173の各々の先端側の部分173cは、シャフト7aを回転軸線C側に押圧している。これにより、複数の圧入突出部173の各々は、圧入後、シャフト7aの配置位置を固定した状態で保持している。このように、圧入突出部173は、シャフト7aに対してしまりばめの寸法公差で形成されている。
図6および図7に示すように、D方向において、圧入突出部173の先端位置Pbは、ガイド突出部171の先端位置Paよりも内側に位置している。つまり、圧入突出部173のうちのガイド突出部171の先端位置Paよりも内側の部分は、ガイド側空間SのZ1方向側に配置されている。ガイド側空間Sは、圧入の際にシャフト7aによりZ2方向側に押圧される圧入突出部173の先端側の部分173cを変形可能とする空間としての機能を有している。詳細には、ガイド側空間Sは、圧入の際にシャフト7aによりZ2方向側に押圧された圧入突出部173の先端側の部分173cをZ2方向側に逃がすための空間である。これにより、圧入突出部173の先端側の部分173cは、シャフト7aの圧入によりZ1方向側に曲げられる。
〈圧入突出群およびガイド突出群〉
図5に示すように、複数の圧入突出部173の各々は、R方向において互いに隣り合って複数(2個)ずつ配置されている。複数のガイド突出部171の各々は、R方向において互いに隣り合って複数(2個)ずつ配置されている。ここで、R方向において隣り合う複数の圧入突出部173を圧入突出群273とし、R方向において隣り合う複数のガイド突出部171をガイド突出群271とする。なお、ガイド突出群271は、特許請求の範囲の「複数のガイド突出部の組」である。また、圧入突出群273は、特許請求の範囲の「複数の圧入突出部の組」である。
図5に示すように、複数の圧入突出部173の各々は、R方向において互いに隣り合って複数(2個)ずつ配置されている。複数のガイド突出部171の各々は、R方向において互いに隣り合って複数(2個)ずつ配置されている。ここで、R方向において隣り合う複数の圧入突出部173を圧入突出群273とし、R方向において隣り合う複数のガイド突出部171をガイド突出群271とする。なお、ガイド突出群271は、特許請求の範囲の「複数のガイド突出部の組」である。また、圧入突出群273は、特許請求の範囲の「複数の圧入突出部の組」である。
圧入突出群273とガイド突出群271とは、互いにR方向に隣接するように配置されている。詳細には、圧入突出群273とガイド突出群271とは、電磁鋼板72の内周部72aの全周にわたって、交互に配置されている。
圧入突出群273およびガイド突出群271は、電磁鋼板72の内周部72aに沿って等角度間隔(所定角度θ間隔)で並んで配置されている。ここで、圧入突出部173は、電磁鋼板72の内周部72aに沿って圧入突出群273を3組配置したことにより、電磁鋼板72の内周部72aに6個配置されている。ガイド突出部171は、電磁鋼板72の内周部72aに沿ってガイド突出群271を3組配置したことにより、電磁鋼板72の内周部72aに6個配置されている。これらにより、電磁鋼板72の内周部72aには、圧入突出部173とガイド突出部171とを合わせて12個配置されている。これらの結果、圧入突出部173およびガイド突出部171は、互いに約30度ごとに配置されている。つまり、圧入突出群273およびガイド突出群271の各々は、互いに約60度ごとに配置されている。
したがって、複数の圧入突出群273は、それぞれ、電磁鋼板72の内周部72aを所定角度θ(約60度)ごとに区切った区間内に配置されている。具体的には、複数の圧入突出群273は、それぞれ、電磁鋼板72の内周部72aにおいて、第1位置D1と第2位置D2との間、第3位置D3と第4位置D4との間および第5位置D5と第6位置D6との間に配置されている。
同様に、複数のガイド突出群271は、それぞれ、電磁鋼板72の内周部72aを所定角度θ(約60度)ごとに区切った区間内に配置されている。具体的には、複数のガイド突出群271は、それぞれ、電磁鋼板72の内周部72aにおいて、第2位置D2と第3位置D3との間、第4位置D4と第5位置D5との間および第6位置D6と第1位置D1との間に配置されている。
ここで、第1位置D1、第2位置D2、第3位置D3、第4位置D4、第5位置D5および第6位置D6の各々は、電磁鋼板72の内周部72aを所定角度θ(約60度)ごとに区切っている。
〈圧入突出部およびガイド突出部の配置〉
図5に示すように、複数の電磁鋼板72の各々は、D方向において、シャフト7aの外周面17に分散して接触するように構成されている。
図5に示すように、複数の電磁鋼板72の各々は、D方向において、シャフト7aの外周面17に分散して接触するように構成されている。
具体的には、圧入突出群273およびガイド突出群271の各々は、R方向に沿って並んで配置されているだけでなく、Z1方向側から視て、シャフト7aの中心点に対して互いに点対称に配置されている。すなわち、電磁鋼板72とシャフト7aとの接触面積は、R方向において減少するだけでなく、Z方向に直交する方向においても減少する。なお、シャフト7aの中心点とは、シャフト7aをZ1方向側から視たときの回転軸線Cの位置を示す。
また、本実施形態の複数の電磁鋼板72の各々は、Z方向において、シャフト7aの外周面17の全体にわたって接触するのではなく、シャフト7aの外周面17の複数の箇所に分散して接触するように構成されている。
具体的には、Z方向において、隣接する電磁鋼板72のうち、Z1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173と、Z2方向側の電磁鋼板722のガイド突出部171とは、Z方向において互いに隣り合っている。すなわち、Z方向において、隣接する電磁鋼板72のうち、Z1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173とZ2方向側の電磁鋼板722(点線で示す)のガイド突出部171とがオーバーラップするようにR方向にずらして積層(転積)されている。なお、Z1方向側の電磁鋼板721は、特許請求の範囲の「一方側の電磁鋼板」の一例である。また、Z2方向側の電磁鋼板722は、特許請求の範囲の「他方側の電磁鋼板」の一例である。
詳細には、隣接する電磁鋼板72のうち、Z1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173は、Z2方向側の電磁鋼板722のガイド突出部171に対してR方向に所定角度θ(約60度)ずらして積層(転積)されている。つまり、Z1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173は、Z2方向側の電磁鋼板722のガイド突出部171の配置位置に合わせて積層されている。
このように、図8に示すように、複数の電磁鋼板72において、圧入突出部173とガイド突出部171とが、Z方向に交互に並んで配置されている。詳細には、隣接する電磁鋼板72のうちのZ1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173におけるR方向の中心線R1とZ2方向側の電磁鋼板722のガイド突出部171におけるR方向の中心線R2とが、Z方向に沿って揃うように、Z1方向側の電磁鋼板721およびZ2方向側の電磁鋼板722がR方向にずらして積層されている。
また、図9に示すように、複数の電磁鋼板72の各々は、Z方向において、圧入の際にシャフト7aにより圧入突出部173に与えられる圧入荷重を逃がすように構成されている。つまり、複数の電磁鋼板72の各々は、圧入突出部173とガイド突出部171とをZ方向に交互に並んで配置することにより、圧入の際にシャフト7aによりZ2方向側に押圧される圧入突出部173の先端側の部分173cをガイド側空間SのZ1方向側に配置して積層されている。
これにより、シャフト7aをシャフト圧入孔71に圧入する際、Z方向に並ぶ複数の圧入突出部173は、それぞれ、Z2方向側に位置するガイド側空間Sに逃げることが可能である。すなわち、ガイド側空間Sは、圧入突出部173に対する逃げ代である。この結果、シャフト7aをシャフト圧入孔71に圧入した状態において、Z方向に並ぶ複数の圧入突出部173の先端側の部分173cは、それぞれ、Z1方向側に曲がっている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、複数の電磁鋼板72の各々に、シャフト圧入孔71に圧入されるシャフト7aに接触する複数の圧入突出部173と、シャフト圧入孔71に圧入されるシャフト7aをガイドする複数のガイド突出部171とを設ける。そして、Z方向において、隣接する電磁鋼板72のうち、Z1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173とZ2方向側の電磁鋼板722のガイド突出部171とをオーバーラップするようにR方向にずらして積層する。これにより、Z2方向側の電磁鋼板722のガイド突出部171の先端部171aよりもシャフト7a側の部分にガイド側空間Sを設けることができる。ここで、ガイド側空間Sは、Z方向において、Z1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173のシャフト7a側の部分とシャフト7aの外周面17との間に設けられている。したがって、ガイド側空間Sを設けたことにより、Z1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173におけるシャフト7a側の部分を、シャフト7aをシャフト圧入孔71に圧入する際の圧入荷重によってZ2方向側に曲げやすくすることができる。つまり、ガイド側空間Sを設けない場合よりも、シャフト圧入孔71にシャフト7aを圧入する際に必要となる圧入荷重を低減させることができる。加えて、複数の電磁鋼板72の各々に、複数の圧入突出部173および複数のガイド突出部171を共通で設けることにより、複数の電磁鋼板72を共通の金型により加工することができるので、回転電機1の生産性を向上させることができる。これらの結果、シャフト7aを圧入させる際の圧入荷重の低減と回転電機1の生産性の向上とを両立させることができる。また、シャフト7aを圧入する際、シャフト7aを圧入させるための冶具のずれに起因してシャフト7aが傾いたとしても、ガイド突出部171にシャフト7aが接触することにより、シャフト7aを所定の位置に戻すことができる。この結果、シャフト7aが傾いた状態で圧入されることに起因するシャフト7aの圧入荷重の増大を抑制することができるとともに、シャフト7aをシャフト圧入孔71の所定の位置に配置する精度を向上させることができる。また、複数の電磁鋼板72の各々に、複数の圧入突出部173および複数のガイド突出部171を共通で設けることにより、電磁鋼板72の種類を1種類にすることができるので、電磁鋼板72に圧入突出部173およびガイド突出部171を設けたとしても、プレス金型の種類が増加するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、複数の電磁鋼板72において、圧入突出部173とガイド突出部171とを、Z方向に交互に並んで配置する。これにより、複数の電磁鋼板72の圧入突出部173におけるシャフト7a側の部分の各々にガイド側空間Sを隣接させることができるので、圧入荷重によって複数の圧入突出部173の各々をZ2方向側に曲げやすくすることができる。この結果、Z方向において、シャフト圧入孔71にシャフト7aを圧入する際に必要となる圧入荷重をより低減させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、Z1方側の電磁鋼板72の圧入突出部173におけるR方向の中心線R1とZ2方向側の電磁鋼板722のガイド突出部171におけるR方向の中心線R2とを、Z方向に沿って揃うように、Z1方向側の電磁鋼板721およびZ2方向側の電磁鋼板722がR方向にずらして積層する。これにより、ガイド側空間SとZ1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173とのR方向の位置ずれを抑制することができるので、シャフト7aの圧入荷重により電磁鋼板72の圧入突出部173をより確実にZ2方向側に曲げることができる。この結果、シャフト圧入孔71にシャフト7aを圧入する際に必要となる圧入荷重をより確実に低減させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、圧入突出群273とガイド突出群271とを、互いにR方向に隣接するように配置する。これにより、本願発明者が鋭意検討した結果、上記構成を複数の電磁鋼板72の各々に設けることにより、単一の圧入突出部と単一のガイド突出部とが互いにR方向に隣接する場合と比較して、シャフト7aをシャフト圧入孔71に圧入するために必要な圧入荷重をより低減させることができるとともに、シャフト7aの圧入荷重のばらつきを抑制することができるという有利な効果を発揮することを実験により見出していた。
また、本実施形態では、上記のように、圧入突出群273の複数の圧入突出部173の内径Wb1を、圧入前において、シャフト7aの外径Mよりも小さくなるように設ける。ガイド突出群271の複数のガイド突出部171の先端部171aの各々の内径Wa1を、シャフト7aの外径Mよりも大きくなるように設ける。これにより、シャフト7aをシャフト圧入孔71に圧入した後、圧入突出群273によるシャフト7aの固定力を確保することができる。また、シャフト7aをシャフト圧入孔71へ圧入する間にZ方向に対してシャフト7aが傾いたとしても、ガイド突出部171がシャフト7aに当接することによりシャフト7aを所定の位置に戻すことができる。これらの結果、シャフト7aをシャフト圧入孔71の所定の位置に精度よく配置することができるとともに、所定の位置において適切な固定力により固定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャフト圧入孔71にシャフト7aを圧入する際に必要となる圧入荷重を低減させることにより、シャフト7aと圧入突出部173との摩擦による発熱を減少させることが可能であるので、シャフト7aと圧入突出部173との溶着(凝着)を抑制すること可能であるとともに、発熱に起因する電磁鋼板72の一部の溶解に伴う異物の発生を抑制することが可能である。
また、本実施形態では、上記のように、圧入突出部173の圧入代を変更することにより、シャフト7aを圧入させる際の圧入荷重およびシャフト7aを固定する固定力を変更することが可能であるので、圧入荷重および固定力を容易に調整することが可能である。
また、本実施形態では、複数の金属板を共通の型により加工することが可能であるので、回転電機1の部品点数の増加を抑制することが可能であるので、回転電機1の大型化を抑制することが可能である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、隣接する電磁鋼板72のうち、Z1方向側の電磁鋼板721の圧入突出部173は、Z2方向側の電磁鋼板722のガイド突出部171に対してR方向に所定角度θ(約60度)ずらして積層(転積)されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、Z1方向側の電磁鋼板の圧入突出部が、Z2方向側の電磁鋼板のガイド突出部のZ1方向側に配置されるのであれば、R方向にずらす所定角度は任意の角度であってよい。
また、上記実施形態では、複数の電磁鋼板72において、圧入突出部173とガイド突出部171とが、Z方向に交互に並んで配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図10に示す第1変形例のように、複数の電磁鋼板272において、圧入突出部373とガイド突出部371とが、Z方向に他の圧入突出部373を介してオーバーラップしてもよいし、図11に示す第2変形例のように、複数の電磁鋼板472において、圧入突出部573とガイド突出部571とが、Z方向に他のガイド突出部571を介してオーバーラップしてもよい。
また、上記実施形態では、圧入突出部173は、圧入突出部173のR方向の幅が先端部173aから根元部に近づくにしたがって徐々に大きくなる略台形形状を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、圧入突出部は、Z1方向側から視て、円弧状などの他の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、ガイド突出部171は、ガイド突出部171のR方向の幅が先端部171aから根元部に近づくにしたがって徐々に大きくなる略台形形状を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ガイド突出部は、Z1方向側から視て、円弧状などの他の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、圧入突出群273およびガイド突出群271の各々は、Z1方向側から視て、シャフト7aの中心点に対して互いに点対称に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、圧入突出群およびガイド突出群の各々は、R方向に沿って並んで配置されているだけでなく、Z1方向側から視て、シャフトの中心点に対して互いに点対称に配置されなくてもよい。
また、上記実施形態では、回転電機1は、コンプレッサ用モータまたはハイドロブースター用モータなどとして構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、回転電機は、電磁鋼板およびシャフトを有する他の種類のモータとして構成されてもよい。
また、上記実施形態では、R方向において隣り合う複数(2個)の圧入突出部173を圧入突出群273とする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、3個以上の圧入突出部を圧入突出群としてもよい。
また、上記実施形態では、R方向において隣り合う複数(2個)のガイド突出部171をガイド突出群271とする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、3個以上のガイド突出部をガイド突出群としてもよい。
1 回転電機
6 ステータ
7 ロータ
7a シャフト
7c ロータコア
71 シャフト圧入孔
72、272、472 電磁鋼板
72a (電磁鋼板の)内周部
171、371、571 ガイド突出部
173、373、573 圧入突出部
271 ガイド突出群(複数のガイド突出部の組)
273 圧入突出群(複数の圧入突出部の組)
721 Z1方向側の電磁鋼板(一方側の電磁鋼板)
722 Z2方向側の電磁鋼板(他方側の電磁鋼板)
M シャフトの外径
R1 (圧入突出部における)中心線
R2 (ガイド突出部における)中心線
Wb1 複数の圧入突出部の先端部の各々の内径
Wa1 複数のガイド突出部の先端部の各々の内径
6 ステータ
7 ロータ
7a シャフト
7c ロータコア
71 シャフト圧入孔
72、272、472 電磁鋼板
72a (電磁鋼板の)内周部
171、371、571 ガイド突出部
173、373、573 圧入突出部
271 ガイド突出群(複数のガイド突出部の組)
273 圧入突出群(複数の圧入突出部の組)
721 Z1方向側の電磁鋼板(一方側の電磁鋼板)
722 Z2方向側の電磁鋼板(他方側の電磁鋼板)
M シャフトの外径
R1 (圧入突出部における)中心線
R2 (ガイド突出部における)中心線
Wb1 複数の圧入突出部の先端部の各々の内径
Wa1 複数のガイド突出部の先端部の各々の内径
Claims (5)
- ロータと、
前記ロータに径方向に対向して設けられているステータとを備え、
前記ロータは、
シャフトと、
前記シャフトが圧入されるシャフト圧入孔が形成されるとともに前記シャフトの軸方向に沿って積層された複数の電磁鋼板を有するロータコアとを含み、
前記複数の電磁鋼板の各々は、
前記電磁鋼板の内周部において、前記シャフト側に突出され、前記シャフト圧入孔に圧入される前記シャフトに接触する複数の圧入突出部と、
前記電磁鋼板の内周部において、前記圧入突出部よりも少ない突出量で前記シャフト側に突出され、前記シャフト圧入孔に圧入される前記シャフトをガイドする複数のガイド突出部とを含み、
前記シャフトの軸方向において、隣接する前記電磁鋼板のうち、一方側の前記電磁鋼板の前記圧入突出部と他方側の前記電磁鋼板の前記ガイド突出部とがオーバーラップするように周方向にずらして積層されている、回転電機。 - 前記複数の電磁鋼板において、前記圧入突出部と前記ガイド突出部とが、前記シャフトの軸方向に交互に並んで配置されている、請求項1に記載の回転電機。
- 隣接する前記電磁鋼板のうちの前記一方側の前記電磁鋼板の前記圧入突出部における周方向の中心線と前記他方側の前記電磁鋼板の前記ガイド突出部における周方向の中心線とが、前記シャフトの軸方向に沿って揃うように、前記一方側の前記電磁鋼板および前記他方側の電磁鋼板が周方向にずらして積層されている、請求項1または2に記載の回転電機。
- 前記複数の圧入突出部の組と前記複数のガイド突出部の組とは、互いに周方向に隣接するように配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記複数の圧入突出部の先端部同士間の内径は、圧入前において、前記シャフトの外径よりも小さくなるように設けられ、
前記複数のガイド突出部の先端部同士間の内径は、前記シャフトの外径よりも大きくなるように設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機。
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DE102020108466A1 (de) | 2020-10-01 |
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