JP7113906B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本願は、回転電機に関するものである。
従来、ステータの径方向内側にロータが配置され、ロータにシャフトが締結されたインナーロータ型の回転電機が知られている。このような回転電機のロータは、磁性体の薄板を積層してなるロータコアと磁石とを有し、ロータコアの径方向中央部にはシャフトが締結される貫通孔が形成されている。ロータは、ステータとの間に生じる電磁力により回転トルクが与えられてシャフトとともに回転する。このとき、ロータの回転トルクをシャフトに伝達するために、ロータとシャフトとの締結部分には強固なねじり強度が必要となる。
ロータとシャフトとを強固に締結する方法の1つとして圧入があるが、圧入ではシャフトの外径及びロータコアの内径の加工精度の誤差が問題となる場合がある。例えば、シャフトの外径に対してロータコアの内径が大きいと、締結部分のねじり強度が不足し、回転トルクがシャフトに伝達されない。逆に、シャフトの外径に対してロータコアの内径が小さいと、圧入時にシャフトの外周面に焼付きが生じ、圧入荷重が増大するため、シャフトが座屈する可能性がある。ロータ及びシャフトの加工精度を向上させるには、バニシング加工等の仕上げ加工を行う必要があるが、製造コストが増大し、生産性が悪化するという問題があった。これに対して、例えば特許文献1では、ロータコアの中央穴の穴壁が複数の歯を配設した凹凸からなり、中央穴にシャフトが圧入された際、歯部の変形により加工精度上の誤差を容易に吸収するロータ構造が開示されている。
特開平4-285446号公報
しかしながら、シャフトとロータコアとが接触する部分が軸方向に連続している場合、シャフトの圧入が進行するにつれて、シャフトの外周面がロータコアの内周面に引き摺られて焼付きが生じる可能性があるという課題があった。
本願は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、圧入時のシャフトの外周面の焼付きを低減する回転電機を提供することを目的とする。
本願に係る回転電機は、シャフトと、第1コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、第1コア片の径方向中央部にシャフトが圧入されている第1貫通孔の内周面に、シャフトに接触している第1凸部とシャフトに非接触の第1凹部が周方向に沿って交互に形成されている第1ロータコア部、及び第2コア片が複数枚シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、第2コア片の径方向中央部にシャフトが圧入されている第2貫通孔の内周面に、シャフトに接触している第2凸部とシャフトに非接触の第2凹部が周方向に沿って交互に形成されている第2ロータコア部を有し、第1凹部と第2凸部との周方向位置及び第1凸部と第2凹部との周方向位置がそれぞれ合わされて第1ロータコア部及び第2ロータコア部が軸方向に並んで配置され、第1ロータコア部及び第2ロータコア部の周方向に沿って磁石が設けられたロータと、ロータの径方向外側に対向して配置されたステータと、を備え、第1ロータコア部は、第1凹部及び第1凸部の周方向位置を位置決めする第1位置決め部を有し、第2ロータコア部は、第2凹部及び第2凸部の周方向位置を位置決めする第2位置決め部を有し、第1ロータコア部及び第2ロータコア部は、第1位置決め部の周方向位置が第2位置決め部の周方向位置に合わされて軸方向に並んで配置され、第1凹部と第1凸部とは、第1位置決め部とシャフトの回転中心とを通る直線に対して互いに反転された配置にあり、第2凹部と第2凸部とは、第2位置決め部とシャフトの回転中心とを通る直線に対して、互いに反転された配置にあることを特徴とする。
本願に係る回転電機によれば、第1ロータコア部と第2ロータコア部とが、第1凹部と第2凸部との周方向位置及び第1凸部と第2凹部との周方向位置が合わされて軸方向に並んで配置されることにより、シャフトがロータコアに圧入される際に、シャフトのロータコアと接触する面が軸方向に沿って異なるため、シャフトの外周面の焼付きを低減することができる。
実施の形態1に係る回転電機の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す側面図である。 実施の形態1に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機のロータコア部の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の製造工程を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る回転電機の製造方法を説明するための説明図である。 実施の形態1に係る回転電機の製造方法を説明するための説明図である。 実施の形態1に係る回転電機のロータコア部の他の例の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機のロータコア部の他の例の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機のロータコア部の他の例の概略構成を示す断面図である。 実施の形態2に係る回転電機の製造工程を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る回転電機のロータコア部の概略構成を示す断面図である。 実施の形態2に係る回転電機の製造方法を説明するための説明図である。 実施の形態3に係る回転電機のロータコア部の概略構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る回転電機の製造方法を説明するための説明図である。 実施の形態3に係る回転電機の製造方法を説明するための説明図である。 実施の形態4に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す断面図である。 実施の形態5に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す側面断面図である。 実施の形態5に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本願の実施の形態について説明する。以下では、回転電機がモータである場合を例に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る回転電機の概略構成を示す断面図である。図1に示すように、回転電機100は、インナーロータ型であり、円筒状のステータ10と、ステータの10の径方向内側に所定のエアギャップを介して対向して配置されたロータ20と、ロータ20の径方向内側に締結され、回転可能に支持されたシャフト30とを備える。
回転電機100は、ステータ10が発生させる磁界及びロータ20が発生させる磁界の相互作用により、ロータ20及びシャフト30を回転させる。以下の説明では、シャフト30の回転軸に沿う方向を軸方向、シャフト30の回転軸に直交する方向を径方向、ロータ20及びシャフト30が回転する方向を周方向とそれぞれ記す。
ステータ10は、軸方向に沿って磁性体の薄板が積層されたステータコア11と、ステータコア11に銅またはアルミニウムの導体線が巻回されて形成されたコイル12とを備える。
ロータ20は、軸方向に沿って磁性体の薄板が積層されたロータコア21と、ロータコア21の周方向に沿って設けられた磁石22とを備える。磁石22は、例えば、ロータコア21の外周面に周方向に沿ってN極及びS極が交互に着磁されている。
シャフト30は、ロータ20の径方向内側にロータ20と同軸に締結され、軸受101によりロータ20とともに回転可能に支持されている。
図2は、実施の形態1に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す側面図である。図2及び以下の図面では、簡単のため、磁石22等の一部を省略している。図2に示すように、ロータコア21は、シャフト30の軸方向に沿って並んで配置された第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとを有する。第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとは、互いに密着するように配置されている。
図3は、実施の形態1に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す断面図である。図3Aは、図2のA-A’線に沿った断面図、図3Bは、図2のB-B’線に沿った断面図である。図3Aに示すように、第1ロータコア部21aは、径方向中央部にシャフト30が圧入される第1貫通孔211aを有する。第1貫通孔211aの内周面には、軸方向に沿って延びた複数の第1凹部212aと第1凸部213aとが周方向に沿って交互に設けられている。シャフト30が第1貫通孔211aに圧入された状態において、第1凸部213aはシャフト30と接触してシャフト30を固定し、第1凹部212aはシャフト30と非接触となる。
複数の第1凹部212aは、1つの幅がそれぞれ等しく、周方向に等間隔に設けられることが好ましい。同様に、複数の第1凸部213aは、1つの幅がそれぞれ等しく、周方向に等間隔に設けられることが好ましい。これにより、シャフト30を締結するための荷重を周方向に沿って均等に負荷させることができる。ここで、幅が等しいとは、各幅が完全に一致する場合だけでなく、所定の誤差の範囲内で等しいことをいう。また等間隔とは、距離が完全に等しい場合だけでなく、所定の誤差の範囲内で等しいことをいう。以下の説明で、幅が等しい又は等間隔と記した場合も同様のことをいう。
第1ロータコア部21aは、面内の周方向に離間した少なくとも2箇所に第1位置決め孔214aを有している。第1位置決め孔214aは、第1ロータコア部21aの軸方向に貫通している。第1ロータコア部21aは、シャフト30が圧入される際、第1位置決め孔214aに基づいて、第1凹部212a及び第1凸部213aの周方向の位置決めが行われる。
また図3Bに示すように、第2ロータコア部21bは、径方向中央部にシャフト30が圧入される第2貫通孔211bを有する。第2貫通孔211bの内周面には、軸方向に沿って延びた複数の第2凹部212bと第2凸部213bとが周方向に沿って交互に設けられている。シャフト30が第2貫通孔211bに圧入された状態において、第2凸部213bはシャフト30と接触してシャフト30を固定し、第2凹部212bはシャフト30と非接触となる。
複数の第2凹部212bは、1つの幅がそれぞれ等しく、周方向に等間隔に設けられることが好ましい。同様に、複数の第2凸部213bは、1つの幅がそれぞれ等しく、周方向に等間隔に設けられることが好ましい。これにより、シャフト30を締結するための荷重を周方向に沿って均等に負荷させることができる。
第2ロータコア部21bは、面内の周方向に離間した少なくとも2箇所に第2位置決め孔214bを有している。第2位置決め孔214bは、第2ロータコア部21bの軸方向に貫通している。第2ロータコア部21bは、シャフト30が圧入される際、第2位置決め孔214bに基づいて、第2凹部212b及び第2凸部213bの周方向の位置決めが行われる。
第1ロータコア部21aの第1凹部212aと第2ロータコア部21bの第2凸部213bとは、例えば、互いに幅が等しく、数が同一に形成される。また第1ロータコア部21aの第1凸部213aと第2ロータコア部21bの第2凹部212bとは、例えば、互いに幅が等しく、数が同一に形成される。
第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、シャフト30の軸方向から見て、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bの周方向位置が合わされて配置される。このとき、第1ロータコア部21aの第1凹部212aと、第2ロータコア部21bの第2凸部213bとの周方向位置が合わされる。また、第1ロータコア部21aの第1凸部213aと、第2ロータコア部21bの第2凹部212bとの周方向位置が合わされる。
すなわち、シャフト30の軸方向端部から見たとき第1凸部213aの周方向範囲と第2凹部212bの周方向範囲とが重なる周方向範囲において、第1凸部213aに接触するシャフトの接触面を含むシャフト30の面には、第1凸部213aのみが接触する。シャフト30の軸方向端部から見たとき第2凸部213bの周方向範囲と第1凹部212aの周方向範囲とが重なる周方向範囲において、第2凸部213bに接触するシャフト30の接触面を含むシャフト30の面には、第2凸部213bのみが接触する。
このように、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、第1凹部212aと第2凸部213bの周方向位置及び第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置がそれぞれ合わされて軸方向に並んで配置されることにより、シャフト30が圧入される際に、シャフト30のロータコア21と接触する面が軸方向に沿って異なるため、圧入時にシャフト30の外周面に焼付きが生じるのを低減することができる。
ここで、第1凹部212aと第2凸部213bとの周方向位置及び第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置が合わされるとは、互いの形状及び幅が完全に一致していなくてもよい。
例えば、第1凹部212aの幅が第2凸部213bの幅よりも大きく、第2凹部212bの幅が第1凸部213aの幅よりも大きくてもよい。このように、シャフト30と非接触となる第1凹部212a及び第2凹部212bの幅が、それぞれシャフト30と接触する第2凸部213b及び第1凸部213aの幅よりも大きくすることで、加工時の寸法誤差又はロータコア21を組み立てる際に生じる組立公差等の影響により、第1凸部213aと第2凸部213bとが重なり、シャフト30の外周面に焼付きが生じることをさらに防ぐことができる。なお、シャフト30と非接触となる第1凹部212aの幅及び第2凹部212bの幅が、それぞれシャフト30と接触する第2凸部213bの幅及び第1凸部213aの幅よりも小さくても、第1凸部213aと第2凸部213bとが一部重なる程度であれば、シャフト30の外周面に焼付きが生じるのを防ぐ効果がある。
次に、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bの第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bの周方向位置の一例について説明する。図4は、実施の形態1に係る回転電機のロータコア部の概略構成を示す断面図である。図4Aは、第1ロータコア部の断面図、図4Bは、第2ロータコア部の断面図を示す。
第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bの周方向位置を除いて、外形、第1貫通孔211a及び第2貫通孔211bの形状が互いに等しくなるように形成されている。すなわち、第1ロータコア部21aの第1凹部212a及び第1凸部213aの幅及び数は、第2ロータコア部21bの第2凹部212b及び第2凸部213bの幅及び数と等しくなるように形成されている。
また、第1凹部212a及び第1凸部213aは、例えばそれぞれ偶数個であり、等間隔に形成されている。同様に、第2凹部212b及び第2凸部213bは、例えばそれぞれ偶数個であり、等間隔に形成されている。ここで図4では、第1凹部212aと第1凸部213a及び第2凹部212bと第2凸部213bがそれぞれ4つずつ形成された例を示したが、2つ又は4つ以上であってもよい。
図4Aに示すように、第1ロータコア部21aの第1位置決め孔214aは、回転中心Oを挟んで対向する位置に2つ設けられる。2つの第1位置決め孔214aのそれぞれの中心は、例えば回転中心Oから、第1凹部212aと反時計方向に隣り合う第1凸部213aとの間を通る直線P上に設けられる。このように第1位置決め孔214aが設けられることで、第1凹部212aと第1凸部213aとは、直線Pに対して互いに反転された配置となる。ここで回転中心Oとは、シャフト30の軸心又はシャフト30と同軸のロータ20の軸心のことをいう。
同様に、図4Bに示すように、第2ロータコア部21bの第2位置決め孔214bは、回転中心Oを挟んで対向する位置に2つ設けられる。2つの第2位置決め孔214bのそれぞれの中心は、例えば回転中心Oから、第2凹部212bと時計方向に隣り合う第2凸部213bとの間を通る直線P上に設けられる。このように第2位置決め孔214bが設けられることで、第2凹部212bと第2凸部213bとは、直線Pに対して互いに反転された配置となる。
第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、シャフト30の軸方向から見て第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bの周方向位置が合わさるように直線Pを一致させたとき、直線Pに対して互いに線対称となるように配置される。すなわち、第1ロータコア部21aの第1凹部212aと、第2ロータコア部21bの第2凹部212bとが直線Pに対して対称に位置し、第1ロータコア部21aの第1凸部213aと、第2ロータコア部21bの第2凸部213bとが直線Pに対して対称に位置する。
このように、第1位置決め孔214aと第2位置決め孔214bとが配置されることで、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bのうち、一方を裏返すことで他方と同じ形状となる。そのため、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとは、以下の製造方法で説明するように、同じ金型を用いて作製することができる。
上述のとおり、実施の形態1に係る回転電機100では、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとが、第1凹部212aと第2凸部213bとの周方向位置及び第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置がそれぞれ合わされて軸方向に並んで配置される。これにより、シャフト30がロータコア21に圧入される際に、シャフト30のロータコア21と接触する面が軸方向に沿って異なる。これにより、シャフト30の外周面がロータコア21の内周面に引き摺られて表面粗さが悪化し、焼付きが生じるのを低減できる。そのため、焼付きにより圧入荷重が増大してシャフト30が座屈するのを抑制することができる。
次に、回転電機100の製造方法について説明する。図5は、実施の形態1に係る回転電機の製造工程を示すフローチャートである。
まず、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bを構成する第1コア片210a及び第2コア片210b をそれぞれ複数枚形成する(コア片形成工程ST101)。第1コア片210a及び第2コア片210bは、磁性体の薄板であり、例えばSPCC(Steel Plate Cold Commercial)の鉄板又は珪素鋼板等がプレス又はレーザにより所定形状に打ち抜かれて形成される。第1コア片210a、第2コア片210bの形状は、図4A、図4Bで示す第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bの断面形状と同一である。
第1コア片210aは、径方向中央部に第1貫通孔211aを有し、第1貫通孔211aは、内周面に第1凹部212a及び第1凸部213aが周方向に沿って交互に設けられるように打ち抜かれて形成される。第2コア片210bは、径方向中央部に第2貫通孔211bを有し、第2貫通孔211bは、内周面に第2凹部212b及び第2凸部213bが周方向に沿って交互に設けられるように打ち抜かれて形成される。
第1コア片210a及び第2コア片210bは、周方向に複数設けられた第1凸部213aの径方向内側の先端部同士を繋げた円の内径及び第2凸部213bの径方向内側の先端部同士を繋げた円の内径が、それぞれシャフト30の外径より圧入の締め代(半径に対して 0.01~0.2mm程度)だけ小さくなるように形成される。また、第1凹部212aの径方向内側の先端部同士を繋げた円の内径及び第2凹部212bの径方向内側の先端部同士を繋げた円の内径が、それぞれシャフト30の外径より半径に対して0.03~1mm程度大きくなるように形成される。
第1コア片210a及び第2コア片210bは、面内の周方向に離間した2箇所に第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bをそれぞれ有するように打ち抜かれて形成されている。第1コア片210a及び第2コア片210bは、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bの周方向位置を除いて、外形、第1貫通孔211a及び第2貫通孔211bの形状、および厚み等が互いに等しくなるように形成される。
第1位置決め孔214aは、例えば回転中心Oから、第1凹部212aと反時計方向に隣り合う第1凸部213aとの間を通る直線P上に形成される。また第2位置決め孔214bは、例えば回転中心Oから、第2凹部212bと時計方向に隣り合う第2凸部213bとの間を通る直線P上に形成される。このように、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bを形成することで、第1コア片210a及び第2コア片210bのうち、一方を裏返すことで他方と同じ形状となる。そのため、第1コア片210a及び第2コア片210bは、同じ金型を用いて形成することができる。
次に、複数枚の第1コア片210a及び第2コア片210bをそれぞれ厚み方向に沿って積層し、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bを形成する(ロータコア部形成工程ST102)。複数枚の第1コア片210aは、第1位置決め孔214aの周方向位置が合わされることにより、第1凹部212a及び第1凸部213aがそれぞれ軸方向に連なるように積層される。同様に、第2コア片210bは、第2位置決め孔214bの周方向位置が合わされることにより、第2凹部212b及び第2凸部213bがそれぞれ軸方向に連なるように積層される。積層された第1コア片210a及び第2コア片210bは、加締め、レーザ溶接、接着等によりそれぞれの積層間が固定される。
次に、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bをそれぞれ圧入固定治具50に固定し、シャフト30を圧入する(シャフト圧入工程ST103)。図6は、実施の形態1に係る回転電機の製造方法を説明するための説明図である。図6に示すように、圧入固定治具50は、シャフト30が挿入される孔が設けられ、第1ロータコア部21aの2つの第1位置決め孔214aに対応する2つのピン51を有している。また、圧入固定治具50は、第1ロータコア部21aの第1凸部213a、及び第2ロータコア部21bの第2凸部213bの径方向内側の先端近くまで支持しており、複数枚の積層されたコア片と共に圧入荷重を圧入固定治具50で受けることができ、面外変形を抑制することができる。
第1ロータコア部21aは、2つの第1位置決め孔214aに、圧入固定治具50の2つのピン51をそれぞれ挿通することで、周方向位置が固定される。そして、固定された位置で第1ロータコア部21aの第1貫通孔211aにシャフト30が圧入される。圧入後、第1ロータコア部21a及びシャフト30がともに圧入固定治具50から取り外される。
なお、図7に示すように、第1ロータコア部21aにシャフト30が圧入された際、シャフト30の外周面のうち、第1ロータコア部21aの第1凸部213aと接触した部分31aは、第1ロータコア部21aに引き摺られて表面が荒れている。一方、シャフト30の外周面のうち、第1ロータコア部21aの第1凹部212aが非接触で通過した部分31bでは、表面が荒れず、第1ロータコア部21aが圧入される前の状態を維持している。
第1ロータコア部21aと同様に、第2ロータコア部21bは、2つの第2位置決め孔214bに、圧入固定治具50に設けられた2つのピン51をそれぞれ通すことで、周方向位置が固定される。そして、固定された位置で第2ロータコア部21bの第2貫通孔211bに、既に第1ロータコア部21aが圧入されているシャフト30が圧入される。
シャフト30は、第1ロータコア部21aの第1凸部213aが接触した部分31aに、第2ロータコア部21bの第2凹部212bが非接触で通過し、第1ロータコア部21aの第1凹部212aが非接触で通過した部分31bに、第2ロータコア部21bの第2凸部213bが接触して通過するように圧入される。このとき、シャフト30は、第1ロータコア部21aの一方の端面と、第2ロータコア部21bの一方の端面とが互いに密着するように軸方向の位置が制御される。
このように、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとを分けてシャフト30を圧入することにより、一度に圧入する圧入長さを短くし、圧入荷重を小さくすることができ、圧入時にシャフト30が座屈するのを抑制することができる。
次に、図5で示すように、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bの外周面に、周方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁された磁石22が接着剤を介して取り付けられ、ロータ20を形成する(磁石接着工程ST104)。
最後に、ロータ20及びシャフト30の径方向外側に、ステータ10を組み付ける(ステータ組み付け工程ST105)。このようにして、回転電機100が製造される。ここで、工程ST101から工程ST105は、一部の手順を省略、又は入れ替えてもよく、例えば磁石22の取り付け(工程ST104)は、シャフト30の圧入(工程ST103)の前に行われてもよい。また、第1コア片210a及び第2コア片210bの積層間の固定は、シャフト30が圧入された後に行われてもよい。
また、第1ロータコア部21aにシャフト30が圧入された後に、第2ロータコア部21bにシャフト30が圧入される例を示したが、予め第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとを軸方向に並べて圧入固定治具50に配置し、シャフト30を一度に圧入してもよい。
この製造方法によれば、簡単な工程により、第1凹部212aと第2凸部213bとの周方向位置及び第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置をそれぞれ合わせ、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bを軸方向に並べて配置することができる。これにより、シャフト30を圧入する工程において、シャフト30の外周面に焼付きが生じるのを低減でき、圧入荷重が増大してシャフト30が座屈するのを抑制することができる。そのため、シャフト30の外径及びロータコア21の内径の加工精度を向上させるための製造コストを削減し、生産性を向上させることができる。
また第1コア片210a及び第2コア片210bは、一方を裏返した場合、他方と同じ形状となるように形成することで、同じ金型を用いて作製することができ、金型にかかるコストを削減し、生産性を向上させることができる。
更には、複数枚のコア片を積層したロータコアを圧入するため、圧入荷重を複数枚のコア片で受けることにより、コア片の面外変形を抑制することができる。そのため、コア片の面外変形に起因するシャフトとロータコアの締結トルクの低下が防止される。また、シャフト30の外径及びロータコア21の内径の加工精度を向上させるための工程を増やす必要がなく、製造コストを削減し、生産性の高い回転電機100を製造することができる。
また、シャフト30を第1ロータコア部21aに圧入した時、第1ロータコア部21aのシャフト30と接触する第1凸部213aの軸方向端部に、バリ、又は積層された第1コア片210a及び第2コア片210bの面外変形が発生した場合であっても、第2ロータコア部21bの第2凹部212bにバリ、又は面外変形部分が位置することとなるため、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとを隙間なく圧入することができる。
なお、実施の形態1の一例として、第1ロータコア部21aは、第1凹部212aの幅と第1凸部213aの幅とが等しい例を示したが、例えば図8に示すように、シャフト30を締結するのに十分な荷重を負荷できる範囲で、第1凸部213aの幅を第1凹部212aの幅より小さくしてもよい。このとき、第2ロータコア部21bの第2凹部212bの幅は、第1ロータコア部21aの第1凸部213aの幅と等しく、第2ロータコア部21bの第2凸部213bの幅は、第1ロータコア部21aの第1凹部212aの幅と等しく形成されている。
このような構成でも、シャフト30の軸方向から見て、第1凹部212aと第2凸部213bとの周方向位置及び第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置がそれぞれ合わされて配置されることができる。
また、実施の形態1の一例として、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、一方を裏返すことで他方と同じ形状となるように、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bが設けられる例を示したが、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bの配置はこれに限らない。例えば図9Aに示すように、第1ロータコア部21aには、回転中心Oを挟んで対向する第1凹部212aの中心位置を通る直線M上に2つの第1位置決め孔214aを設け、図9Bに示すように、第2ロータコア部21bには、回転中心Oを挟んで対向する第2凸部213bの中心位置を通る直線N上に2つの第2位置決め孔214bを設けてもよい。ここで、第1凹部212aの中心位置とは、第1貫通孔211aに沿って形成された1つの第1凹部212aの弧の長さが半分となる位置をいう。また、第2凸部213bの中心位置についても同様である。
このような構成でも、シャフト30の軸方向から見て、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bの周方向位置を合わせ、直線M及び直線Nを一致させることにより、第1凹部212aと第2凸部213bとの周方向位置及び第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置がそれぞれ合わされて配置されることができる。
また、実施の形態1の一例として、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bがそれぞれ2つずつ設けられる例を示したが、2つ以上であってもよい。例えば図10に示すように、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bをそれぞれ4つ有してもよい。このとき、図10Aに示すように第1位置決め孔214aは、回転中心Oから、第1凹部212aの中心位置までを通る直線M上に、回転中心Oを挟んで2つ設けられる。また、回転中心Oと第1凸部213aの中心位置とを通る直線N上に、回転中心Oを挟んで2つ設けられている。第2ロータコア部も同様に、図10Bで示すように、4つの第2位置決め孔214bを有し、第2位置決め孔214bは、回転中心Oから、第2凹部212bの中心位置までを通る直線M上に、回転中心Oを挟んで2つ設けられている。また、回転中心Oと第2凸部213bの中心位置とを通る直線N上に、回転中心Oを挟んで2つ設けられている。
第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bは、第1ロータコア部21aの直線Mと第2ロータコア部21bの直線Nとが合わされて軸方向に並べて配置することで、シャフト30を圧入する際、ロータコア21と接触する面が軸方向に沿って異なるためシャフト30を容易に圧入できる。さらに、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bをそれぞれ4つ設けることで、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとは回転中心Oに対して回転対称となり、同じ金型を用いて作製できる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る回転電機100について説明する。以下では、実施の形態1と同様である点の説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図11は、実施の形態2に係る回転電機のロータコアの概略構成を示す断面図である。図11Aは、第1ロータコア部21aの断面図、図11Bは、第2ロータコア部21bの断面図である。
図11Aに示すように、第1ロータコア部21aの第1貫通孔211aは、例えば第1凹部212a及び第1凸部213aをそれぞれ3つずつ有し、第1凹部212a及び第1凸部213aは、それぞれ1つの幅が等しく、等間隔に交互に配置されている。また、第1凹部212aと第1凸部213aとは、例えば、互いに数が同一で幅が等しくなるように形成されている。このように形成されることで、第1ロータコア部21aは、回転中心Oに対して180度回転させた場合、第1凹部212aと第1凸部213aとが互いに反転した配置となる。
第1位置決め孔214aは、回転中心Oを挟んで対向する位置に2つ設けられる。2つの第1位置決め孔214aのそれぞれの中心は、例えば、第1凹部212aの中心位置と、回転中心Oを挟んで対向する第1凸部213aの中心位置とを通る直線Q上に設けられる。
図11Bに示すように、第2ロータコア部21bの第2貫通孔211bは、例えば第2凹部212b及び第2凸部213bをそれぞれ3つずつ有し、第2凹部212b及び第2凸部213bは、それぞれ1つの幅が等しく、等間隔に交互に配置されている。また、第2凹部212bと第2凸部213bとは、例えば、互いに数が同一で幅が等しくなるように形成されている。このように形成されることで、第2ロータコア部21bは、回転中心Oに対して180度回転させた場合、第2凹部212bと第2凸部213bとが互いに反転した配置となる。
第2位置決め孔214bは、回転中心Oを挟んで対向する位置に2つ設けられる。2つの第2位置決め孔214bのそれぞれの中心は、例えば、第2凹部212bの中心位置と、回転中心Oを挟んで対向する第2凸部213bの中心位置とを通る直線Q上に設けられる。
第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、外形、第1貫通孔211a及び第2貫通孔211bの形状が互いに等しく、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bのうち一方を、回転中心Oを中心として180度回転させた場合又は裏返した場合、シャフト30の軸方向から見て他方と同じ形状となる。
また第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bの周方向位置を合わせて直線Qを一致させたとき、第1凹部212aと第2凸部213bとの周方向位置が合わされ、第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置が合わされる。
ここで、第1凹部212aと第1凸部213a及び第2凹部212bと第2凸部213bとがそれぞれ3つである例を示したが、回転中心Oに対して第1凹部212aと第1凸部213aとが対向して設けられ、第2ロータコア部21bの回転中心Oに対して第2凹部212bと第2凸部213bとが対向して設けられていればよく、3つ以上の奇数個であればよい。また、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bが、第1凹部212a及び第1凸部213aの中心位置、第2凹部212b及び第2凸部213bの中心位置を通る直線Q上に設けられる例を示したが、回転中心Oを挟んで対向する位置に少なくとも2つ設けられていればよい。
上述のとおり、実施の形態2に係る回転電機100では、シャフト30を圧入する際に、シャフト30のロータコア21と接触する面が軸方向に沿って異なるため、シャフト30の外周面に焼付きが生じるのを低減でき、シャフト30が座屈するのを抑制することができる。さらに本実施の形態では、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bのうち一方を、回転中心Oを中心として180度回転させた場合又は裏返した場合、他方と同じ形状となるため、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとを同じ金型で作製することができ、製造コストをさらに抑え、生産性を高めることができる。
次に本実施の形態2における回転電機100の製造方法について説明する。ここで、実施の形態1と同様である部分は簡略化又は省略して説明する。図12は、実施の形態2に係る回転電機の製造工程を示すフローチャートである。
第1コア片210a及び第2コア片210bを複数枚形成する(コア片形成工程ST201)。第1コア片210a及び第2コア片210bは、同じ金型を用いてプレス又はレーザ加工により所定形状に打ち抜かれて形成される。図11Aに示すように、第1コア片210aは、回転中心Oを中心として180度回転させた場合、第1凹部212aと第1凸部213aとが互いに反転した配置となる。同様に、図11Bに示すように第2コア片210bは、回転中心Oを中心として180度回転させた場合、第2凹部212bと第2凸部213bとが互いに反転した配置となる。
次に、複数枚の第1コア片210a及び第2コア片210bを厚み方向に沿ってともに積層し、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bを形成する(ロータコア部形成工程ST202)。第1コア片210a及び第2コア片210bは、互いに区別されずにともに積層される(コア片積層工程ST202a)。積層されたものを所定の積層厚みに応じて2つに分け、一方を第1ロータコア部21aとし、他方を第1ロータコア部21aに対して回転中心Oを中心として180度回転させて第2ロータコア部21bとする(積層コア片回転工程ST202b)。
第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bを圧入固定治具50に固定し、シャフト30を圧入する(シャフト圧入工程ST203)。図13は、実施の形態2に係る回転電機の製造方法を説明するための説明図である。第1ロータコア部21aは、第1位置決め孔214aに圧入固定治具50のピン51が挿通されて配置される。そして、第2ロータコア部21bは、第2位置決め孔214bに圧入固定治具50のピン51が挿通され、第1ロータコア部21aに軸方向に重なるように配置される。シャフト30は、第1ロータコア部21aの第1貫通孔211a及び第2ロータコア部21bの第2貫通孔211bに一度に圧入される。
このように、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとを圧入固定治具50に並べて配置し、シャフト30を一度に圧入することにより、別々に分けてシャフト30を圧入する場合に比べ、生産性を向上させることができる。
第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bの外周面には、磁石22が接着剤を介して取り付けられ、ロータ20を形成する(磁石接着工程ST204)。ロータ20及びシャフト30の径方向外側には、ステータ10が組み付けられる(ステータ組み付け工程ST205)。
このようにして、回転電機100が製造される。ここで、工程ST201から工程ST205は、一部の手順を省略、又は入れ替えてもよい。例えば、第1コア片210a及び第2コア片210bを積層後に一方を180度回転させるとしたが、第1コア片210a及び第2コア片210bのうち、一方を180度回転させた後に積層してもよい。また、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bを軸方向に並べて配置し、シャフト30を一度に圧入する工程としたが、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとは別々に分けて圧入してもよい。
また、第1ロータコア部21aに対して回転中心Oを中心として180度回転させたものを第2ロータコア部21bとしたが、第1ロータコア部21aに対して裏返したものを第2ロータコア部21bとしてもよい。
上述のとおり、実施の形態2に係る回転電機100の製造方法では、簡単な工程により、第1凹部212aと第2凸部213bとの周方向位置及び第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置をそれぞれ合わせることができ、シャフト30の外周面に焼付きが生じるのを低減してシャフト30を容易に圧入できる。さらに、本実施の形態に係る回転電機100の製造方法では、第1コア片210aと第2コア片210bとを同じ金型で打ち抜くことができ、金型にかかる製造コストを削減できる。また、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bとの積層厚みが等しければ、第1ロータコア部21aを予め多数製造しておき、第1ロータコア部21aを、回転中心Oを中心として180度回転又は裏返すことで第2ロータコア部21bとして用いることができるため、さらに生産性を高めることができる。
実施の形態3.
次に実施の形態3に係る回転電機100について説明する。以下では、実施の形態1と同様である点の説明を省略し、異なる点を中心に説明する。実施の形態1では、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bは、周方向に離間して設けられた2つの孔が同じ形状である例を示したが、本実施の形態では、2つの孔の形状がそれぞれ異なる。
図14は、実施の形態3に係る回転電機のロータコア部の概略構成を示す断面図である。図14Aは、第1ロータコア部の断面図、図14Bは、第2ロータコア部の断面図である。図14に示すように、第1ロータコア部21aは、回転中心Oを挟んで対向し、径の大きさが異なる第1の孔2141a、第2の孔2142aを有する。同様に、第2ロータコア部21bは、回転中心Oを挟んで対向し、径の大きさが異なる第1の孔2141b、第2の孔2142bを有する。第1ロータコア部21aの第1の孔2141aと第2の孔2142aで第1位置決め孔を構成し、第2ロータコア部21bの第1の孔2141bと第2の孔2142bで第2位置決め孔を構成する。
図15及び図16は、実施の形態3に係る回転電機の製造方法を説明するための説明図である。図15に示すように、第1ロータコア部21aは、シャフト30を圧入する際、第1の孔2141a、第2の孔2142aにそれぞれ対応する圧入固定治具50aの第1のピン51a、第2のピン52aを挿通し、周方向位置が固定される。同様に、図16に示すように、第2ロータコア部21bは、シャフト30を圧入する際、第1の孔2141b、第2の孔2142bにそれぞれ対応する圧入固定治具50bの第1のピン51b、第2のピン52bを挿通し、周方向位置が固定される。
このように、第1位置決め孔214aは、回転中心Oを挟んで対向して径の大きさが異なる第1の孔2141a及び第2の孔2142aを、及び第2位置決め孔214bは、回転中心Oを挟んで対向して径の大きさが異なる第1の孔2141b及び第2の孔2142bをそれぞれ有することにより、適切な周方向位置を見分けて圧入固定治具50a、50bに固定でき、作業性を向上させ、生産性をさらに高めることができる。
ここで、図14Aに示すように、第1ロータコア部21aの第1の孔2141a及び第2の孔2142aは、第1の孔2141aの半径をr1、第2の孔2142aの半径をr2、回転中心Oから第1の孔2141aの中心までの距離をR1、回転中心Oから第2の孔2142aの中心までの距離をR2とすると、式(1)を満たすように形成されると好ましい。
Figure 0007113906000001
ただし、r1≠r2、R1≠R2である。
すなわち、第1の孔2141aの半径r1の二乗と第1の孔2141aの中心から回転中心Oまでの距離R1との積は、第2の孔2142aの半径r2の二乗と第2の孔2142aの中心から回転中心Oまでの距離R2との積に等しい。このように、第1の孔2141a及び第2の孔2142aが形成されることで、第1の孔2141aと第2の孔2142aによる質量分布の不揃い(以下、アンバランスという)が相殺され、ロータ20が回転したときに、遠心力で振動又は騒音が発生するのを防ぐことができる。
例えば、第1ロータコア部21aの積層厚みをH、材料密度をρとすると、第1ロータコア部21aにおける第1の孔2141aが生じさせるアンバランスU1は、式(2)で表される。
Figure 0007113906000002
同様に、第1ロータコア部21aにおける第2の孔2142aによるアンバランスU2は、式(3)で表される。
Figure 0007113906000003
式(1)を満たすことにより、式(2)、式(3)によりU1=U2となり、第1の孔2141a及び第2の孔2142aのアンバランスが相殺されることになる。
同様に、第2ロータコア部21bの第1の孔2141b及び第2の孔2142bについても、式(1)の関係を満たすように形成されることで、第2ロータコア部21bのアンバランスが相殺され、ロータ20が回転したときに、遠心力で振動又は騒音が発生するのを防ぐことができる。
上述のとおり、実施の形態3に係る回転電機100では、シャフト30を圧入する際に、シャフト30のロータコア21と接触する面が軸方向に沿って異なるため、シャフト30の外周面に焼付きが生じるのを低減でき、シャフト30が座屈するのを抑制することができる。
さらに実施の形態3に係る回転電機100では、第1ロータコア部21aの2つの第1位置決め孔214aが互いに異なる形状であり、第2ロータコア部21bの2つの第2位置決め孔214bが互いに異なる形状である。これにより、シャフト30を圧入する際、第1ロータコア部21aの第1の孔2141a及び第2の孔2142aがそれぞれ圧入固定治具50の第1のピン51a及び第2のピン52bのいずれに対応するかを容易に見分けることができる。同様に、第2ロータコア部21bの第1の孔2141b及び第2の孔2142bがそれぞれ圧入固定治具50の第1のピン51b及び第2のピン52bのいずれに対応するかを容易に見分けることができる。これにより、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bをそれぞれ適切な周方向位置に容易に配置することができ、作業性を高め、生産性を向上することができる。
さらに、実施の形態3に係る回転電機100では、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bは、それぞれ2つの孔を有し、2つの孔のうち、一方の孔の半径と一方の孔の中心から回転中心までの距離との積が、他方の孔の半径と他方の孔の中心から回転中心までの距離との積に等しいことにより、ロータ20が回転したときにアンバランスにより遠心力で振動又は騒音が発生するのを防ぐことができ、高品質な回転電機100を提供することができる。
なお、実施の形態3では、第1位置決め孔214a及び第2位置決め孔214bがそれぞれ有する2つの孔は、互いに円形状で径の大きさが異なる例を示したが、当該2つの孔はそれぞれ区別ができる程度に形状が異なっていればよく、例えば、2つの孔のうち一方の孔が円形で他方の孔が正四角形であってもよい。このとき、アンバランスが相殺されるように、2つの孔の大きさが決定されることが好ましい。
実施の形態4.
実施の形態4に係る回転電機100について説明する。以下では、実施の形態1と同様である点の説明を省略し、異なる点を中心に説明する。実施の形態1では、第1貫通孔211a及び第2貫通孔211bは角部を有する形状であったが、本実施の形態では連続的な曲面を有する
図17は、実施の形態4に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す断面図である。図17Aは、第1ロータコア部及びシャフトの断面図、図17Bは、第2ロータコア部及びシャフトの断面図である。図17に示すように、第1ロータコア部21aは、第1凹部212a及び第1凸部213aを形成する第1貫通孔211aの内周面が連続的な曲面で形成されている。同様に、第2ロータコア部21bは、第2凹部212b及び第2凸部213bを形成する第2貫通孔211bの内周面が連続的な曲面で形成されている。
第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bは、シャフト30の軸方向から見て、第1凹部212aと第2凸部213bとの周方向位置が合わされ、第1凸部213aと第2凹部212bとの周方向位置が合わされて軸方向に並んで配置される。
上述のとおり、実施の形態4に係る回転電機100では、シャフト30が圧入される際に、シャフト30のロータコア21と接触する面が軸方向に沿って異なるため、シャフト30の外周面に焼付きが生じるのを低減でき、シャフト30が座屈するのを抑制することができる。
さらに実施の形態4では、第1ロータコア部21aの第1貫通孔211a及び第2ロータコア部21bの第2貫通孔211bの内周面を連続的な曲面で形成することにより、シャフト30を圧入する際に発生する応力が角部で集中するのを防ぐことができ、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bを形成する第1コア片210a及び第2コア片210bの面外変形を抑制することができる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る回転電機100について説明する。以下では、実施の形態1と同様である点の説明を省略し、異なる点を中心に説明する。実施の形態1では、第1ロータコア部21a及び第2ロータコア部21bの2つのロータコアをシャフト30に圧入する構造であったが、第1ロータコア部21a、第2ロータコア部21b、及び第3ロータコア部21cの3つ、あるいは、それ以上のロータコアをシャフト30に圧入する構造とすることができる。以下では、3つのロータコアをシャフト30に圧入する構造について説明する。
図18は、実施の形態5に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す側面断面図である。
図19は、実施の形態5に係る回転電機のロータ及びシャフトの概略構成を示す断面図である。図19Aは、図18のA-A’線に沿った第1ロータコア部及びシャフトの断面図、図19Bは、図18のB-B’線に沿った第2ロータコア部及びシャフトの断面図、図19Cは、図18のC-C’線に沿った第3ロータコア部及びシャフトの断面図である。
図19Aに示すように、第1ロータコア部21aの第1貫通孔211aは、第1凸部213aの総和が円周の3分の1、すなわち120°程度を占め、第1凹部212aの総和が円周の3分の2、すなわち240°程度を占めている。例えば、第1凸部213a及び第1凹部212aがそれぞれ3つずつあり、第1凸部213aの3つのそれぞれの幅が等しく、第1凹部212aの3つのそれぞれの幅が等しい場合 、第1凸部213aの1つの幅は40°、第1凹部212aの1つの幅は80°となる。
同様に、図19Bに示すように第2ロータコア部21bの第2貫通孔211bに形成された第2凸部213bの1つの幅は40°、第2凹部212bの1つの幅は80°となる。さらに、図19Cに示すように、第3ロータコア部21cの第3貫通孔211cに形成された第3凸部213cの1つの幅は40°、第3凹部212cの1つの幅は80°となる。
更に、第1凸部213aと第2凹部212bと第3凹部212cとの周方向位置、第2凸部213bと第1凹部212aと第3凹部212cとの周方向位置及び第3凸部213cと第1凹部212aと第2凹部212bとの周方向位置がそれぞれ合わされるようにシャフト30に圧入されている。
すなわち、シャフトの軸方向端部から見たとき第1凸部213aの周方向範囲と第2凹部212bおよび第3凹部212cの周方向範囲とが重なる周方向範囲において、第1凸部213aに接触するシャフト30の接触面を含むシャフト30の面には、第1凸部213aのみが接触する。シャフト30の軸方向端部から見たとき第2凸部213bの周方向範囲と第3凹部212cおよび第1凹部212aの周方向範囲とが重なる周方向範囲において、第2凸部213bに接触するシャフト30の接触面を含むシャフト30の面には、第2凸部213bのみが接触する。シャフト30の軸方向端部から見たとき第3凸部213cの周方向範囲と第1凹部212aおよび第2凹部212bの周方向範囲とが重なる周方向範囲において、第3凸部213cに接触するシャフト30の接触面を含むシャフト30の面には、第3凸部213cのみが接触する。
上述のとおり、実施の形態5に係る回転電機100では、軸方向に長いロータコアであっても、シャフト30が圧入される際に、シャフト30のロータコア21と接触する面が軸方向に沿って異なるため、シャフト30の外周面に焼付きが生じるのを低減でき、シャフト30が座屈するのを抑制することができる。
なお、実施の形態1から5では、第1ロータコア部21a、第2ロータコア部21b、及び第3ロータコア部21cは、面内に軸方向に貫通した第1位置決め孔214a、第2位置決め孔214b、及び第3位置決め孔214cを有する例を示したが、周方向位置を決定するための第1位置決め部、第2位置決め部、及び第3位置決め部が設けられていればよく、第1位置決め部、及び第2位置決め部、及び第3位置決め部は、例えば第1ロータコア部21a、第2ロータコア部21b、及び第3ロータコア部21cの外周面に切削等によって設けられた溝であってもよい。
また、実施の形態1から5では、第1ロータコア部21aと第2ロータコア部21bと第3ロータコア部21cとが互いに密着して配置された例を示したが、コギングトルクを低減させるために間隙を有する段スキュー構造であってもよい。
また、実施の形態1から5では、ロータコア21が略多角柱形状である例を示しているが、略円柱形状であってもよい。ここで略多角柱形状とは、多角形の角が丸まった柱体を含む。また略円柱形状とは、軸方向に垂直な平面での断面形状が真円である柱体の他、楕円である柱体を含む。
なお、実施の形態1から5では、表面磁石型(SPM:Surface Permanent Magnet)構造の回転電機100について説明したが、埋込磁石型(IPM:Interior Permanent Magnet)構造の回転電機100にも適応可能である。
また、実施の形態1から5では、周方向にN極及びS極が交互に着磁された複数の磁石22を用いる例を示したが、周方向にN極及びS極が交互に着磁されたリング型の磁石22であってもよい。
また、実施の形態1から5では、回転電機100がモータである例を示したが、発電機であってもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
100:回転電機、10:ステータ、20:ロータ、30:シャフト、21:ロータコア、21a:第1ロータコア部、21b:第2ロータコア部、21c:第3ロータコア部、211a:第1貫通孔、211b:第2貫通孔、211c:第3貫通孔、212a:第1凹部、212b:第2凹部、212c:第3凹部、213a:第1凸部、213b:第2凸部、213c:第3凸部、214a:第1位置決め孔、214b:第2位置決め孔、214c:第3位置決め孔。

Claims (11)

  1. シャフトと、
    第1コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、前記第1コア片の径方向中央部に前記シャフトが圧入されている第1貫通孔の内周面に、前記シャフトに接触している第1凸部と前記シャフトに非接触の第1凹部が周方向に沿って交互に形成されている第1ロータコア部、及び第2コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、前記第2コア片の径方向中央部に前記シャフトが圧入されている第2貫通孔の内周面に、前記シャフトに接触している第2凸部と前記シャフトに非接触の第2凹部が周方向に沿って交互に形成されている第2ロータコア部を有し、前記第1凹部と前記第2凸部との周方向位置及び前記第1凸部と前記第2凹部との周方向位置がそれぞれ合わされて前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部が前記軸方向に並んで配置され、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部の周方向に沿って磁石が設けられたロータと、
    前記ロータの径方向外側に対向して配置されたステータと、
    を備え、
    前記第1ロータコア部は、前記第1凹部及び前記第1凸部の周方向位置を位置決めする第1位置決め部を有し、前記第2ロータコア部は、前記第2凹部及び前記第2凸部の周方向位置を位置決めする第2位置決め部を有し、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部は、前記第1位置決め部の周方向位置が前記第2位置決め部の周方向位置に合わされて軸方向に並んで配置され、
    前記第1凹部と前記第1凸部とは、前記第1位置決め部と前記シャフトの回転中心とを通る直線に対して互いに反転された配置にあり、前記第2凹部と前記第2凸部とは、前記第2位置決め部と前記シャフトの回転中心とを通る直線に対して、互いに反転された配置にあることを特徴とする回転電機。
  2. 前記シャフトの軸方向端部から見たとき前記第2凸部の周方向範囲と前記第1凹部の周方向範囲とが重なる周方向範囲において、前記第2凸部に接触する前記シャフトの接触面を含む前記シャフトの面には、前記第2凸部のみが接触し、
    前記軸方向端部から見たとき前記第1凸部の周方向範囲と前記第2凹部の周方向範囲とが重なる周方向範囲において、前記第1凸部に接触する前記シャフトの接触面を含む前記シャフトの面には、前記第1凸部のみが接触する請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記第1凹部及び前記第1凸部はそれぞれ周方向に沿って等間隔に形成され、前記第2凹部及び前記第2凸部はそれぞれ周方向に沿って等間隔に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記第1凹部及び前記第2凸部は互いに幅が等しく数が同一であり、前記第1凸部及び前記第2凹部は互いに幅が等しく数が同一であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部は、それぞれ前記軸方向に貫通した第1位置決め孔及び第2位置決め孔であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. シャフトと、
    第1コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、前記第1コア片の径方向中央部に前記シャフトが圧入されている第1貫通孔の内周面に、前記シャフトに接触している第1凸部と前記シャフトに非接触の第1凹部が周方向に沿って交互に形成されている第1ロータコア部、及び第2コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、前記第2コア片の径方向中央部に前記シャフトが圧入されている第2貫通孔の内周面に、前記シャフトに接触している第2凸部と前記シャフトに非接触の第2凹部が周方向に沿って交互に形成されている第2ロータコア部を有し、前記第1凹部と前記第2凸部との周方向位置及び前記第1凸部と前記第2凹部との周方向位置がそれぞれ合わされて前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部が前記軸方向に並んで配置され、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部の周方向に沿って磁石が設けられたロータと、
    前記ロータの径方向外側に対向して配置されたステータと、
    を備え、
    前記第1ロータコア部は、前記第1凹部及び前記第1凸部の周方向位置を位置決めする第1位置決め部を有し、前記第2ロータコア部は、前記第2凹部及び前記第2凸部の周方向位置を位置決めする第2位置決め部を有し、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部は、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部との周方向位置が合わされて軸方向に並んで配置されており、
    前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部は、それぞれ前記軸方向に貫通した第1位置決め孔及び第2位置決め孔であり、
    前記第1位置決め孔は、前記ロータの回転中心を挟んで対向する位置に有り、
    前記第1ロータコア部は、前記回転中心と前記第1凹部における周方向の中心位置とを通る直線上に前記第1位置決め孔を有し、
    前記第2位置決め孔は、前記回転中心を挟んで対向する位置に有り、
    前記第2ロータコア部は、前記回転中心と前記第2凸部における周方向の中心位置を通る直線上に前記第2位置決め孔を有することを特徴とする回転電機。
  7. 前記第1ロータコア部は、前記回転中心と前記第1凸部における周方向の中心位置とを通る直線上に前記第1位置決め孔をさらに有し、
    前記第2ロータコア部は、前記回転中心と前記第2凹部における周方向の中心位置を通る直線上に前記第2位置決め孔をさらに有する請求項6に記載の回転電機。
  8. シャフトと、
    第1コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、前記第1コア片の径方向中央部に前記シャフトが圧入されている第1貫通孔の内周面に、前記シャフトに接触している第1凸部と前記シャフトに非接触の第1凹部が周方向に沿って交互に形成されている第1ロータコア部、及び第2コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、前記第2コア片の径方向中央部に前記シャフトが圧入されている第2貫通孔の内周面に、前記シャフトに接触している第2凸部と前記シャフトに非接触の第2凹部が周方向に沿って交互に形成されている第2ロータコア部を有し、前記第1凹部と前記第2凸部との周方向位置及び前記第1凸部と前記第2凹部との周方向位置がそれぞれ合わされて前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部が前記軸方向に並んで配置され、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部の周方向に沿って磁石が設けられたロータと、
    前記ロータの径方向外側に対向して配置されたステータと、
    を備え、
    前記第1ロータコア部は、前記第1凹部及び前記第1凸部の周方向位置を位置決めする第1位置決め部を有し、前記第2ロータコア部は、前記第2凹部及び前記第2凸部の周方向位置を位置決めする第2位置決め部を有し、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部は、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部との周方向位置が合わされて軸方向に並んで配置されており、
    前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部は、それぞれ前記軸方向に貫通した第1位置決め孔及び第2位置決め孔であり、
    前記第1凹部及び前記第1凸部は、3つ以上の奇数個がそれぞれ周方向に沿って等間隔に形成され、前記第1位置決め孔は前記ロータの回転中心を挟んで対向する位置に有り、前記第2ロータコア部の前記第2凹部及び前記第2凸部は、3つ以上の奇数個がそれぞれ周方向に沿って等間隔に形成され、前記第2位置決め孔は前記回転中心を挟んで対向する位置に有り、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部は、前記回転中心に対して互いに180度回転対称に配置されたことを特徴とする回転電機。
  9. シャフトと、
    第1コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、前記第1コア片の径方向中央部に前記シャフトが圧入されている第1貫通孔の内周面に、前記シャフトに接触している第1凸部と前記シャフトに非接触の第1凹部が周方向に沿って交互に形成されている第1ロータコア部、及び第2コア片が複数枚前記シャフトの軸方向に連なって積層されて構成され、前記第2コア片の径方向中央部に前記シャフトが圧入されている第2貫通孔の内周面に、前記シャフトに接触している第2凸部と前記シャフトに非接触の第2凹部が周方向に沿って交互に形成されている第2ロータコア部を有し、前記第1凹部と前記第2凸部との周方向位置及び前記第1凸部と前記第2凹部との周方向位置がそれぞれ合わされて前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部が前記軸方向に並んで配置され、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部の周方向に沿って磁石が設けられたロータと、
    前記ロータの径方向外側に対向して配置されたステータと、
    を備え、
    前記第1ロータコア部は、前記第1凹部及び前記第1凸部の周方向位置を位置決めする第1位置決め部を有し、前記第2ロータコア部は、前記第2凹部及び前記第2凸部の周方向位置を位置決めする第2位置決め部を有し、前記第1ロータコア部及び前記第2ロータコア部は、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部との周方向位置が合わされて軸方向に並んで配置されており、
    前記第1位置決め部及び前記第2位置決め部は、それぞれ前記軸方向に貫通した第1位置決め孔及び第2位置決め孔であり、
    前記第1位置決め孔及び前記第2位置決め孔は、前記ロータの回転中心を挟んで対向する位置にそれぞれ形状の異なる2つの孔を有することを特徴とする回転電機。
  10. 前記2つの孔のうち、一方の孔の半径の二乗と前記一方の孔の中心から前記回転中心までの距離との積は、他方の孔の半径の二乗と前記他方の孔の中心から前記回転中心までの距離との積に等しいことを特徴とする請求項9に記載の回転電機。
  11. 前記第1ロータコア部の前記第1貫通孔の内周面及び前記第2ロータコア部の前記第2貫通孔の内周面は、それぞれ連続的な曲面を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の回転電機。
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