JP4926456B2 - ステータの製造方法 - Google Patents

ステータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4926456B2
JP4926456B2 JP2005328020A JP2005328020A JP4926456B2 JP 4926456 B2 JP4926456 B2 JP 4926456B2 JP 2005328020 A JP2005328020 A JP 2005328020A JP 2005328020 A JP2005328020 A JP 2005328020A JP 4926456 B2 JP4926456 B2 JP 4926456B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
teeth
circumferential direction
stator
straightening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005328020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007135356A (ja
Inventor
一志 杉島
真二 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2005328020A priority Critical patent/JP4926456B2/ja
Publication of JP2007135356A publication Critical patent/JP2007135356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4926456B2 publication Critical patent/JP4926456B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本発明は、回転電機に備えられるステータの製造方法に関するものである。
従来、回転電機は、ロータ、及び、該ロータと径方向に対向するステータを備えている。そして、ステータは、例えば、円筒状の環状部と該環状部から径方向に沿って延びるティースとを有するコアを備えて構成されている。ティースの先端には、周方向両側に向かって突出形成された突出部が設けられており、突出部を含むティースの先端面がロータと径方向に対向する。このようなコアには、ティース毎に分割された形状の分割コアを環状に配列して構成したものが提案されている。このコアを有するステータを製造する際には、複数の分割コアを円環状に整形する前に各ティースに巻線を巻回すると、隣り合うティースが邪魔になることなく巻線を巻回することができるため、巻線の占積率を向上させることができる。
ところで、複数の分割コアを円環状に整形して形成されるコアは、分割コア毎に寸法誤差を有することから、ティース毎に分割されていない一体型のコアに比べて、コアの内径や外径の真円度を高精度とすることが難しい。そして、回転電機においては、コアにおけるロータと対向する対向面(コアの内周面若しくは外周面)の真円度が高精度に保たれないと、回転電機におけるコギングトルクが増大され、回転電機における振動・騒音が増大される虞がある。例えば、自動車に搭載される電動パワーステアリング装置に用いられるモータにて振動・騒音が増大されると、ステアリングホイールを介して運転者に振動が伝達されてしまったり、車両室内の騒音が増大されてしまったりすることがある。
そのため、例えば、特許文献1では、組み立てられたコアにおけるティースの先端を、基準寸法となる外径を有する心金の外周面に相対的に押し付けることにより、コアの内径を心金の加工精度に応じた真円度に向上させている。尚、「基準寸法」とは、誤差を含まないコアの寸法を意味する。
特開2002−199666号公報
ところで、例えばインナロータ型の回転電機において、組立て前の分割コアは、通常、当該分割コアを組み立てて形成されるコアの内径が基準寸法と等しい長さなるように、ティースの先端の円弧形状が、基準寸法と等しい長さの直径を有する円に合わせて形成される。そして、図7(a)及び図7(b)に示すように、組み立てられたコア51においては、各分割コア52の寸法誤差により、突出部52cが、基準寸法D2と等しい長さの直径を有する円C2よりも径方向内側に突出したり、円C2よりも径方向外側となる位置に配置されたりする。尚、図7(a)及び図7(b)においては、突出部52cのうち、円C2よりも径方向内側に突出した部位を有する突出部52cを第1突出部53aとし、円C2よりも径方向外側となる位置に配置された突出部52cを第2突出部53bとしている。この状態のコア51に対して特許文献1に記載の方法を用いた場合、図7(c)及び図7(d)に示すように、第1突出部53aは、心金から加えられる押圧力により矯正されて心金に応じた形状となる。しかしながら、第2突出部53bには、心金が当接されないため、第2突出部53bを心金に応じた形状とすることが困難となる。従って、特許文献1に記載の方法では、部分的に、ティース52bの先端を、基準寸法D2と等しい長さの直径を有する円C2に沿った形状とすることができない場合がある。このように、特許文献1の方法では、コアの内径、即ちコアの対向面の直径を周方向に一定とすることができない場合があるという問題があった。そして、アウタロータ型の回転電機に備えられるステータコアの外径を矯正する場合についても、同様のことが言える。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の分割コアを環状に配列してなるコアにおけるロータと対向する対向面の直径を、周方向に一定とすることができるステータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ティースと、該ティースの先端から周方向に突出形成された突出部とを備えた複数の分割コアを、前記ティースが放射状となるように周方向に配列してなるコアを備え、前記突出部を含む前記ティースの先端面によってロータと径方向に対向する対向面が構成されるステータの製造方法であって、前記分割コアを周方向に配列した際に、前記突出部が、前記対向面の直径の基準寸法と等しい長さの直径を有する円よりも、前記ロータが配置される側に突出した部位を有するように、前記分割コアを形成する分割コア形成工程と、前記ティースが放射状となるように複数の前記分割コアを周方向に配列し、環状に整形してコアを形成する整形工程と、矯正工具によって前記突出部を前記ティースの基端側へ押圧し、前記対向面を前記円に沿った形状とする矯正工程と、を備え、前記整形工程では、複数の前記分割コアは、前記ティースの先端が径方向内側を向くように整形され、前記矯正工程では、前記基準寸法と等しい長さの外径を有する前記矯正工具を前記コアの径方向内側に挿入し、前記コアと前記矯正工具とを周方向に相対回転させ、前記矯正工具によって前記突出部を径方向外側へ押圧することをその要旨としている。
請求項2に記載の発明は、ティースと、該ティースの先端から周方向に突出形成された突出部とを備えた複数の分割コアを、前記ティースが放射状となるように周方向に配列してなるコアを備え、前記突出部を含む前記ティースの先端面によってロータと径方向に対向する対向面が構成されるステータの製造方法であって、前記分割コアを周方向に配列した際に、前記突出部が、前記対向面の直径の基準寸法と等しい長さの直径を有する円よりも、前記ロータが配置される側に突出した部位を有するように、前記分割コアを形成する分割コア形成工程と、前記ティースが放射状となるように複数の前記分割コアを周方向に配列し、環状に整形してコアを形成する整形工程と、矯正工具によって前記突出部を前記ティースの基端側へ押圧し、前記対向面を前記円に沿った形状とする矯正工程と、を備え、前記整形工程では、複数の前記分割コアは、前記ティースの先端が径方向外側を向くように整形され、前記矯正工程では、前記基準寸法と等しい長さの内径を有する前記矯正工具に、前記コアを挿入し、前記コアと前記矯正工具とを周方向に相対回転させ、前記矯正工具によって前記突出部を径方向内側へ押圧することをその要旨としている。
請求項1及び請求項2に記載の発明の構成によれば、分割コア形成工程で形成された分割コアの突出部は、対向面の直径の基準寸法と等しい長さの直径を有する基準円よりも、ロータが配置される側に突出した部位を有している。従って、整形工程にて整形されたコアのティースにおける全ての突出部は、基準円よりも、ロータが配置される側に突出した部位を有することになる。よって、矯正工程においては、矯正工具によって、全ての突出部をティースの基端側に押圧することができるため、従来のように部分的に矯正されない突出部ができてしまうことを防止することができる。その結果、全ての突出部を矯正工具によってティースの基端側へ押圧して、ティースの先端面を基準円に沿った形状とすることができるため、ロータと対向する対向面の直径を、周方向に一定とすることが可能となる。
尚、本発明において、「対向面」とは、ロータと径方向に対向する複数のティースの先端面によって構成される円筒状(周方向に部分的に途切れているものを含む)の面を意味する。従って、インナロータ型の回転電機に備えられるステータにおいては、「対向面」はコアの内周面であると共に、「対向面の直径」はコアの内径である。一方、アウタロータ型の回転電機に備えられるステータにおいては、「対向面」はコアの外周面であると共に、「対向面の直径」はコアの外径である。
また、請求項1に記載の発明の構成によれば、基準円よりもロータが配置される側に突出した部位を有する突出部、即ち基準円よりも径方向内側に突出した部位を有する突出部を、基準寸法と等しい長さの外径を有する矯正工具によって径方向外側に押圧することにより、インナロータ型の回転電機に備えられるステータのコアの内径を、基準寸法と等しい長さとすることができる。また、矯正工程では、コアと矯正工具とが相対回転されるため、コアの内径を、より精度良く周方向に一定とすることができる。その結果、コア内径の真円度をより向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明の構成によれば、基準円よりもロータが配置される側に突出した部位を有する突出部、即ち基準円よりも径方向外側に突出した部位を有する突出部を、基準寸法と等しい長さの内径を有する矯正工具によって径方向内側に押圧することにより、アウタロータ型の回転電機に備えられるステータのコアの外径を、基準寸法と等しい長さとすることができる。また、矯正工程では、コアと矯正工具とが相対回転されるため、コアの外径を、より精度良く周方向に一定とすることができる。その結果、コア外径の真円度をより向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項又は請求項に記載のステータの製造方法において、前記矯正工程では、前記矯正工具は、前記コアの軸方向に沿って前記コアに対して相対移動されることをその要旨としている。
同構成によれば、矯正工具がコアの軸方向に沿って該コアに対して相対移動されるため、コアにおける軸方向の何れの部位においても、コアの内径を周方向に一定とすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項乃至請求項の何れか1項に記載のステータの製造方法において、前記矯正工具は、前記コアの軸方向に沿って延びる円柱状をなし周方向に間隔を空けて配置された複数のローラを備えていると共に、複数の前記ローラは、その中心軸線を回転軸として回転可能に保持されており、前記矯正工程では、前記ローラが前記突出部を前記ティースの基端側へ押圧することをその要旨としている。
同構成によれば、ローラは、該ローラの中心軸線を回転軸として回転可能であることから、ティースの先端面と矯正工具との間の摺動抵抗が低減される。従って、コアと矯正工具とが周方向に相対回転されながら、コアと矯正工具とが軸方向に相対的に移動されることにより、コアに対する矯正工具の軸方向に沿った相対的な移動が容易となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のステータの製造方法において、前記ローラ1個あたりの軸方向の長さは、前記コアの軸方向の長さよりも短いことをその要旨としている。
同構成によれば、ローラは、その軸方向の長さがコアの軸方向の長さよりも短いことから、その軸方向の長さがコアの軸方向の長さ以上である場合よりも、コアとの接触面積が小さくなる。従って、ローラの軸方向の長さがコアの軸方向の長さ以上である場合に比べて、コアと矯正工具とを相対回転させる際の回転トルクが小さくてすむため、コアと矯正工具とをより容易に相対回転させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項又は請求項に記載のステータの製造方法において、前記整形工程にて形成されたコアは、周方向に隣り合う前記突出部間に間隙を有しており、前記矯正工具が備える前記ローラの総数は、前記コアに備えられる前記ティースの数の約数と一致しない数に設定されていることをその要旨としている。
同構成によれば、周方向に隣り合う突出部間にローラが落ち込むことが抑制され、一部分の突出部のみが偏って変形されることが抑制される。
請求項7に記載の発明は、ティースと、該ティースの先端から周方向両側に突出形成された突出部とを備えた複数の分割コアを、前記ティースが放射状となるように周方向に配列してなるコアを備え、前記突出部を含む前記ティースの先端面によってロータと径方向に対向する対向面が構成されるステータの製造方法であって、前記分割コアを周方向に配列した際に、各分割コアにおける前記周方向両側の前記突出部のそれぞれが、前記対向面の直径の基準寸法と等しい長さの直径を有する基準円よりも、前記ロータが配置される側に突出した部位を有するように、前記分割コアを形成する分割コア形成工程と、前記ティースが放射状となるように複数の前記分割コアを周方向に配列し、環状に整形してコアを形成する整形工程と、矯正工具によって前記突出部を前記ティースの基端側へ押圧し、前記対向面を前記円に沿った形状とする矯正工程と、を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、分割コア形成工程で形成された分割コアの突出部は、対向面の直径の基準寸法と等しい長さの直径を有する基準円よりも、ロータが配置される側に突出した部位を有している。従って、整形工程にて整形されたコアのティースにおける全ての突出部は、基準円よりも、ロータが配置される側に突出した部位を有することになる。よって、矯正工程においては、矯正工具によって、全ての突出部をティースの基端側に押圧することができるため、従来のように部分的に矯正されない突出部ができてしまうことを防止することができる。その結果、全ての突出部を矯正工具によってティースの基端側へ押圧して、ティースの先端面を基準円に沿った形状とすることができるため、ロータと対向する対向面の直径を、周方向に一定とすることが可能となる。
尚、本発明において、「対向面」とは、ロータと径方向に対向する複数のティースの先端面によって構成される円筒状(周方向に部分的に途切れているものを含む)の面を意味する。従って、インナロータ型の回転電機に備えられるステータにおいては、「対向面」はコアの内周面であると共に、「対向面の直径」はコアの内径である。一方、アウタロータ型の回転電機に備えられるステータにおいては、「対向面」はコアの外周面であると共に、「対向面の直径」はコアの外径である
本発明によれば、複数の分割コアを環状に配列してなるコアにおけるロータと対向する対向面の直径を、周方向に一定とすることができるステータの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に、本実施形態のブラシレスモータを示す。図1に示すように、ブラシレスモータを構成する有底円筒状のケース1の内周面には、略円筒状のステータ2が圧入固定されている。そして、ステータ2の内側には、ロータ3(図1においては一点鎖線にて図示している)が配置されている。ロータ3は、周方向に並設された複数のマグネット(図示略)を備えており、該マグネットがステータ2と対向するようにしてステータ2の内側に配置されている。
ステータ2を構成するコアとしてのステータコア4は、軸方向から見た形状が略T字状をなす12個の分割コア5を周方向に配列してなると共に、前記ケース1の内周面に圧入固定されている。
図1及び図2(a)に示すように、各分割コア5(図2(a)では1個のみ図示)は、ステータコア4の軸方向から見た形状が円弧状をなす分割環状部5aと、ステータコア4の軸方向から見て前記分割環状部5aの周方向の中央から該分割環状部5aに対して略直角をなすように延びるティース5bとが一体に形成されて構成されている。また、ティース5bの先端には、周方向両側に突出形成された突出部5cが一体に設けられている。そして、各分割コア5は、略T字状をなす第1積層部材11と、該第1積層部材11と対称形状をなす第2積層部材12との2種類の積層部材が交互に積層されて形成されている。
図2(b)に示すように、板状の第1積層部材11は、積層されて分割環状部5aとなる円弧状の積層分割環状部11aと、該積層分割環状部11aに対して略直角をなすように延びる略長方形状の第1積層ティース部11bと、該第1積層ティース部11bの先端部から周方向両側に突出した略三角形状の積層突出部11cとが一体に形成されてなる。
積層分割環状部11aの周方向の一端(図2(b)における左側の端部)には、周方向に円弧状に突設されてなる円弧凸部11dが形成されていると共に、周方向の他端(図2(b)における右側の端部)には、周方向に略円弧状に凹設されてなる円弧凹部11eが形成されている。そして、隣り合う第1積層部材11においては、一方の第1積層部材11の円弧凹部11e内へ、他方の第1積層部材11の円弧凸部11dを径方向外側から挿入可能となっている。また、積層分割環状部11aにおいて、円弧凸部11d及び円弧凹部11eが設けられる部位よりも径方向内側の部分には、隣り合う分割コア5の回動の終端位置で当接する周方向当接面11fがそれぞれ形成されている。周方向当接面11fは、分割環状部5aを組み立てて構成される円筒状の環状部4a(図1参照)の径方向に延びる直線に沿った平面状をなしている。
上記のように構成された第1積層部材11においては、円弧凸部11dが隣り合う第1積層部材11の円弧凹部11eに嵌り、円弧凸部11d及び円弧凹部11eによって第1積層部材11同士の回動が案内される。そして、分割コア5の回動の終端位置で、隣り合う第1積層部材11の周方向当接面11f同士が当接する。
図2(c)に示すように、前記第2積層部材12は、前記第1積層部材11と線対称となっている。板状の第2積層部材12は、積層されて分割環状部5aとなる円弧状の積層分割環状部12aと、該積層分割環状部12aに対して略直角をなすように延びる略長方形状の第2積層ティース部12bと、該第2積層ティース部12bの先端部から周方向両側に突出した略三角形状の積層突出部12cとが一体に形成されてなる。
積層分割環状部12aの周方向の他端(図2(c)において右側の端部)には、周方向に円弧状に突設されてなる円弧凸部12dが形成されていると共に、周方向の一端(図2(c)において左側の端部)には、周方向に略円弧状に凹設されてなる円弧凹部12eが形成されている。そして、隣り合う第2積層部材12においては、一方の第2積層部材12の円弧凹部12e内へ、他方の第2積層部材12の円弧凸部12dを径方向外側から挿入可能となっている。また、積層分割環状部12aにおいて、円弧凸部12d及び円弧凹部12eが設けられる部位よりも径方向内側の部分には、隣り合う分割コア5の回動の終端位置で当接する周方向当接面12fがそれぞれ形成されている。周方向当接面12fは、分割環状部5aを組み立てて構成される円筒状の環状部4a(図1参照)の径方向に延びる直線に沿った平面状をなしている。
上記のように構成された第2積層部材12においては、円弧凸部12dが隣り合う第2積層部材12同士の円弧凹部12eに嵌り、円弧凸部12d及び円弧凹部12eによって第2積層部材12同士の回動が案内される。そして、分割コア5の回動の終端位置で、隣り合う第2積層部材12の周方向当接面12f同士が当接する。
図2(a)に示すように、前記各分割コア5は、上記の第1積層部材11と第2積層部材12とが板厚方向に交互に積層されてかしめられることにより形成されている。そして、積層された積層分割環状部11a,12aにより分割環状部5aが形成されると共に、積層された第1及び第2積層ティース部11b,12bによりティース5bが形成され、更に、積層された積層突出部11c,12cにより、突出部5cが形成される。尚、突出部5cを含むティース5bの先端面5dは、第1及び第2積層部材11,12の積層方向から見ると、円弧状をなしている。
図1に示すように、前記ステータコア4においては、12個の分割コア5は、ティース5bの先端が径方向内側を向くように且つティース5bが放射状となるように周方向に配列されていると共に、周方向に配列された分割環状部5aによって円筒状の環状部4aが形成されている。そして、周方向に隣り合うティース5bによって12個のスロット13が形成されていると共に、周方向に隣り合う突出部5c間には、間隙が設けられている。このステータコア4には、該ステータコア4の外周面及び内周面以外の部分を覆うインシュレータ14が、ステータコア4の軸方向の両側から装着されている。そして、各ティース5bには、インシュレータ14の上から、スロット13内を通るように巻線15が巻回されている。この巻線15には、電源装置(図示略)から電源が供給される。
次に、ステータコア4を製造する際に使用されるコア矯正装置について説明する。
図3及び図4に、本実施形態のコア矯正装置21を示す。図3及び図4に示すように、コア矯正装置21は、回転台22と、矯正工具23と、回転台22を駆動する回転台駆動装置24と、矯正工具23を駆動する矯正工具駆動装置25と、コア矯正装置21の制御を行う制御装置26とを備えて構成されている。
前記回転台22は、円柱状をなすと共に、該回転台22には、図3における右側の端面に開口部を有する固定凹部22aが形成されている。固定凹部22aは、軸方向から見た形状が円形状をなしており、その内径は、ケース1の外径と略等しく形成されている。また、固定凹部22aの底面は、ケース1の底部に応じた形状をなしている。尚、この回転台22は、図示しない支持機構により、周方向に回転可能に支持されている。
前記矯正工具23は、円柱状のスライド軸31と、該スライド軸31の外周に配置された円筒状のローラ支持部32と、該ローラ支持部32にて回転可能に支持された11本の円柱状のローラ33とを備えて構成されている。
前記スライド軸31は、前記ステータコア4の内径より小さい外径を有している。そして、スライド軸31は、図3における左側の端面と前記固定凹部22aの底面とが対向するように、且つ、前記回転台22の回転軸線、即ち固定凹部22aの中心軸線と、該スライド軸31の中心軸線とが一致するように配置されている。このスライド軸31は、図示しない支持機構によって、軸方向に沿ってスライド移動可能に支持されている。
前記ローラ支持部32は、スライド軸31の外径と等しい内径を有すると共に、前記ステータコア4の内径より小さい外径を有している。そして、ローラ支持部32は、その回転台22側の端面がスライド軸31の回転台22側の端面と同一面内に配置されるようにして、前記スライド軸31に対して一体移動可能に固定されている。このローラ支持部32には、該ローラ支持部32の軸方向の中央部よりも回転台22側となる位置に、11個のローラ支持凹部32aが形成されている。11個のローラ支持部32は、それぞれ軸方向に沿って延びると共に、周方向に等角度間隔となる位置に形成されている。各ローラ支持凹部32aは、その軸方向の長さがステータコア4の軸方向の長さよりも短いと共に、軸方向から見ると中心角が180°よりも大きい円弧状をなしている。このローラ支持凹部32aに、11本の前記ローラ33がそれぞれ収容されている。
各ローラ33は、軸方向から見ると、ローラ支持凹部32aの内周面の曲率半径と略等しい半径を有していると共に、その軸方向の長さは、ローラ支持部32の軸方向の長さと等しく形成されている。そして、ローラ33は、ローラ支持凹部32a内に収容された状態では、その中心軸線とスライド軸31の中心軸線とが平行となっていると共に、ローラ支持凹部32aによってその中心軸線を回転軸として周方向に回転可能に保持されている。尚、前記ローラ支持凹部32aは、軸方向から見た形状が、中心角が180°よりも大きい円弧状をなしていることから、このローラ支持凹部32aに収容されたローラ33は、ローラ支持凹部32aからの脱落が防止されている。また、ローラ33を含む矯正工具23の外径D1は、ステータコア4の内径の基準寸法Ds(図6(b)参照)と等しくなるように形成されている。因みに、「ステータコアの内径の基準寸法」とは、完成したステータ2において、寸法誤差のない状態のステータコア4の内径の寸法を意味する。
前記回転台駆動装置24は、モータ等を備えて構成され、前記回転台22を周方向に回転させる。また、前記矯正工具駆動装置25は、モータ等を備えて構成され、前記スライド軸31の軸方向に沿って該スライド軸31をスライド移動させることにより、矯正工具23を図4における左右方向に移動させる。回転台駆動装置24及び矯正工具駆動装置25を構成するモータ等は、前記制御装置26によってその駆動が制御される。
次に、コア矯正装置21を用いたステータ2の製造方法を説明する。
まず、第1積層部材11及び第2積層部材12を打ち抜き形成し、これら第1積層部材11及び第2積層部材12を積層して分割コア5を形成する分割コア形成工程が行われる。分割コア形成工程においては、まず、金属板をプレス機(図示略)にて打ち抜いて第1積層部材11及び第2積層部材12を形成する。この時、第1積層部材11は、図5(a)に示すように、板厚方向から見て、積層突出部11cを含む第1積層ティース部11bの先端面11gが、ステータコア4の内径の基準寸法Dsを2で割った値(内径の半径)よりも小さい曲率半径R1の円弧状をなすように打ち抜かれる。同様に、第2積層部材12は、図5(b)に示すように、板厚方向から見て、積層突出部12cを含む第2積層ティース部12bの先端面12gが、ステータコア4の内径の基準寸法Dsを2で割った値(内径の半径)よりも小さい曲率半径R2の円弧状をなすように打ち抜かれる。尚、本実施形態では、第1積層ティース部11bの先端面11gの曲率半径R1と、第2積層ティース部12bの先端面12gの曲率半径R2とは、同じ値である。
更に、第1積層部材11は、積層分割環状部11aが円環状となるように12枚の当該第1積層部材11が周方向に配置された場合に、第1積層ティース部11bの先端面11gにおける周方向の中央部が、ステータコア4の内径の基準寸法Dsと同じ長さの直径を有する円C1(図5(a)中破線にて図示)上に配置されるように打ち抜かれる。同様に、第2積層部材12は、積層分割環状部12aが円環状となるように12枚の当該第2積層部材12が周方向に配置された場合に、第2積層ティース部12bの先端面12gにおける周方向の中央部が、円C1上に配置されるように打ち抜かれる。
そして、図5(a)に示すように、上記のように打ち抜き形成された12枚の第1積層部材11が、積層分割環状部11aが円環状となるように周方向に配置された場合、各積層突出部11cは、円C1よりも径方向内側に突出する部位を有する。同様に、図5(b)に示すように、上記のように打ち抜き形成された12枚の第2積層部材12が、積層分割環状部12aが円環状となるように配置された場合、各積層突出部12cは、円C1よりも径方向内側に突出する部位を有する。これらの積層突出部11c,12cにおける円C1の径方向内側への突出量は、例えば、エアギャップG(図1参照)におけるケース1の径方向の幅内に収まる程度の量である。
上記のように打ち抜き形成された第1積層部材11及び第2積層部材12は、板厚方向に交互に積層される。そして、積層された第1積層部材11及び第2積層部材12を軸方向にかしめて一体化させることにより、分割コア5が形成される。
次に、12個の分割コア5を組み立てる配列工程が行われる。この配列工程において、12個の分割コア5は、各分割コア5における第1積層部材11及び第2積層部材12の円弧凸部11d,12dが、隣の分割コア5における第1積層部材11及び第2積層部材12の円弧凹部11e,12eにそれぞれ嵌め込まれる。これにより、12個の分割コア5が回動可能に接続される。連結された12個の分割コア5には、前記第1積層部材11及び前記第2積層部材12の積層方向の両側からインシュレータ14が装着される。
次に、インシュレータ14の上から各ティース5bに巻線15が巻回される巻線工程が行われる。この巻線工程では、ステータコア4を構成する12個の分割コア5は、ティース5bが平行となるように、且つ分割環状部5aが略直線状となるように配置される。この状態で、各ティース5bに巻線15が巻回される。
次に、巻線15が巻回された12個の分割コア5を整形する整形工程が行われる。巻線15が巻回された分割コア5は、ティース5bの先端が環状部4aの径方向内側を向くように丸められ、12個のティース5bが放射状となるように、且つ12個の分割環状部5aにて円筒状の環状部4aが形成されるように整形される。そして、整形された12個の分割コア5は、溶接等により一体化される。そして、12個の分割コア5よりなるステータコア4は、ケース1内に圧入固定される。尚、ステータコア4がケース1内に圧入固定された状態では、該ケース1によって、隣り合う分割コア5同士が周方向に離間されることが防止されている。
次に、前記コア矯正装置21を用いて各ティース5bの先端形状を矯正する矯正工程が行われる。
ここで、分割コア5を構成する第1積層部材11及び第2積層部材12は、それぞれ、第1積層ティース部11b及び第2積層ティース部12bの先端面11g,12gが、板厚方向から見て、ステータコア4の内径の基準寸法Dsを2で割った値よりも小さい曲率半径R1,R2の円弧状をなすように形成されている。更に、第1及び第2積層部材11,12は、積層分割環状部11a,12aが円環状となるように各12枚の第1及び第2積層部材11,12がそれぞれ周方向に配置された場合に、先端面11g,12gにおける周方向の中央部が、基準寸法Dsと同じ長さの直径を有する円C1上に配置されるように形成されている。従って、このような第1積層部材11及び第2積層部材12から構成されたステータコア4においては、図6(a)に示すように、全ての突出部5cは、円C1よりも径方向内側に突出した部位を有することになる。そして、矯正工程では、円C1よりも径方向内側に突出した部位を有する突出部5cを矯正する。
矯正工程では、図3に示すように、まず、ステータコア4が圧入固定されたケース1が、その底部が固定凹部22aの底面に当接するまで固定凹部22a内に挿入されて固定される。この時、ステータコア4は、上記したように、円C1よりも径方向内側に突出した部位を有する突出部5cを備えている。そして、固定凹部22a内に挿入されたケース1は、回転台22に対して周方向に回転不能、且つ軸方向に移動不能とされる。尚、この時、矯正工具23は、該矯正工具23の回転台22側の端面と回転台22の矯正工具23側の端面との間に、ケース1の軸方向の長さ以上の距離が確保される位置に配置されている。また、図3及び図4においては、インシュレータ14及び巻線15を省略して図示している。
次いで、制御装置26が、回転台駆動装置24に回転台22を回転させる。回転台22が回転すると、ケース1は、回転台22と共に周方向に回転する。そして、制御装置26は、矯正工具駆動装置25に矯正工具23をスライド軸31の軸方向に沿って回転台22に向かってスライド移動させる。
矯正工具23がスライド移動されてステータコア4の内部に挿入されると、ローラ33の外周面が突出部5cを含むティース5bの先端面5dに接触する。この時、ステータコア4はケース1と共に回転していることから、各ローラ33は、ティース5bの先端面5dとの間の摩擦力により該ローラ33の中心軸線を回転軸として周方向に回転する。また、ステータコア4がケース1と共に回転していることから、各ティース5bの先端面5dに順次ローラ33が接触される。そして、ローラ33を含む矯正工具23の外径D1の長さは、ステータコア4の内径の基準寸法Dsと等しいことから、各ティース5bの先端に形成された各突出部5cにおいて、基準寸法Dsと同じ長さの直径を有する円C1よりも径方向内側に突出した部位は、ローラ33によって、径方向外側に押圧される。この時、突出部5cの径方向外側には、空間であるスロット13が存在していることから、突出部5cは、ローラ33から加えられる荷重によって変形し易い。一方、ティース5bの周方向の中央部は円C1上にあること、更に、ティース5bの径方向外側には、分割環状部5a及びケース1が存在することから、ティース5bの周方向の中央部はローラ33から加えられる荷重によって変形し難い。従って、図6(a)及び図6(b)に示すように、ローラ33がティース5bの先端面5dに接触しながら回転して周方向に移動すると、ローラ33によって径方向外側に向かって押圧された突出部5cが塑性変形する。これにより、各ティース5bの先端面5dは、軸方向から見た該先端面5dの曲率半径が、前記曲率半径R1,R2と同じ値である曲率半径R3から、ステータコア4の内径の基準寸法Dsを2で割った値と等しい値である曲率半径R4となるように変形される。
そして、回転する回転台22に対して、矯正工具23が回転台22に近づくように徐々にスライド移動されると、突出部5cを含むティース5bの先端面5dにおいてローラ33が接触した部位が、順次、曲率半径R4の円弧状に変形されていく。そして、11個のローラ33における回転台22側の端面がステータコア4におけるケース1の底部側の端面を越えるまで、矯正工具23が回転台22側に移動されると、各ティース5bの先端面5d全体が、矯正工具23によって、軸方向から見て曲率半径R4の円弧状に変形される。これにより、ステータ2が完成する。
次いで、制御装置26は、回転台22を回転させた状態のまま、矯正工具駆動装置25に矯正工具23をスライド軸31の中心軸線に沿って回転台22から遠ざかるようにスライド移動させる。そして、制御装置26は、矯正工具23の回転台22側の端面と回転台22の矯正工具23側の端面との間に、ケース1の軸方向の長さ以上の距離が確保される位置に該矯正工具23が配置されると、回転台駆動装置24に矯正工具23のスライド移動を停止させる。更に、制御装置26は、回転台駆動装置24に回転台22を停止させる。そして、完成したステータ2が圧入固定されたケース1が回転台22から取り外される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の作用・効果を有する。
(1)分割コア形成工程にて形成された分割コア5の突出部5cは、ステータコア4の内径の基準寸法Dsと等しい長さの直径を有する円C1よりも、ロータ3が配置される側、即ち径方向内側に突出した部位を有している。従って、整形工程にて整形されたステータコア4のティース5bにおける全ての突出部5cは、円C1よりも径方向内側に突出した部位を有することになる。よって、矯正工程においては、矯正工具23によって、全ての突出部5cを径方向外側に押圧することができるため、従来のように矯正されない突出部ができてしまうことを防止することができる。その結果、全て突出部5cを矯正工具23によって径方向外側へ押圧して、ティース5bの先端面5dを円C1に沿った形状とすることができるため、ロータ3と対向するステータコア4の内周面の直径、即ちステータコア4の内径を、周方向に一定とすることができる。
(2)矯正工程では、矯正工具23に対してステータコア4が回転されるため、ステータコア4の内径を、より精度良く周方向に一定とすることができる。その結果、ステータコア4の内径の真円度をより向上させることができる。
(3)矯正工程において、矯正工具23は、ステータコア4の軸方向に沿って該ステータコア4に対してスライド移動されるため、ステータコア4の軸方向の何れの部位においても、ステータコア4の内径を周方向に一定とすることができる。
(4)ローラ33は、該ローラ33の中心軸線を回転軸として回転可能であることから、ティース5bの先端面5dと該先端面5dに接触するローラ33との間の摺動抵抗が低減される。従って、矯正工具23に対してステータコア4が周方向に回転されながら、ステータコア4に対する矯正工具23の挿脱が行われると、ローラ33が回転されない場合に比べて矯正工具23のステータコア4に対する挿脱をより容易に行うことができる。
(5)ローラ33は、その軸方向の長さがステータコア4の軸方向の長さよりも短いことから、その軸方向の長さがステータコア4の軸方向の長さ以上である場合よりも、ステータコア4との接触面積が小さくなる。従って、ローラ33の軸方向の長さがステータコア4の軸方向の長さ以上である場合に比べて、ステータコア4を回転させる際の回転トルクが小さくてすむため、ステータコア4をより容易に回転させることができる。
(6)矯正工具23は、11本のローラ33を備えている。このように、ローラ33の数がスロット13の数の約数と一致しない数に設定されていると、矯正工程において、周方向に隣り合う突出部5c間にローラ33が落ち込むことが抑制され、一部分の突出部5cのみが偏って変形されることが抑制される。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ローラ33の軸方向の長さは、ステータコア4の軸方向の長さよりも短く形成されているが、ステータコア4の軸方向の長さ以上の長さであってもよい。
・上記実施形態では、矯正工具23には、ローラ33が11本備えられているが、矯正工具23に備えられるローラ33の数は、これに限らない。ローラ33の数は、スロット13の数(ティース5bの数に同じ)の約数にならない数で、複数備えられていればよい。従って、上記実施形態においては、ローラ33の数は、例えば5本であってもよいし、13本であってもよい。このように構成すれば、上記実施形態の(6)の作用・効果と同様の作用・効果を得ることができる。
・上記実施形態では、ステータ2がケース1に圧入固定された状態で矯正工程が行われる。しかしながら、矯正工程は、ステータ2がケース1に圧入固定される前に行われてもよい。この場合、整形工程後のステータ2は、例えば円筒状の治具内に固定されると共に、該ステータ2の外周面が治具によって覆われる。そして、矯正工程においては、回転台22の固定凹部22a内に治具が固定され、上記実施形態と同様に、突出部5cの矯正が行われる。ステータ2は、矯正工程終了後に治具から取り外され、ケース1に対して圧入固定される。
・上記実施形態では、コア矯正装置21は、回転台22が回転可能に構成されると共に、矯正工具23がスライド移動可能に構成されている。しかしながら、コア矯正装置21は、回転台22が回転しないように構成されると共に、矯正工具23が回転可能且つスライド移動可能に構成されてもよい。この場合、矯正工程では、回転台22に固定されたステータコア4に対し、矯正工具23が回転されると共に、スライド移動されることにより、突出部5cの矯正が行われる。
・上記実施形態では、矯正工具23は、ローラ33を備えて構成されている。しかしならが、矯正工具23は、例えば、基準寸法Dsと等しい長さの外径を有する円柱状の心金や、基準寸法Dsと等しい長さの外径を有する円筒状のリング等であってもよい。矯正工具23をこのように構成した場合、上記実施形態の矯正工具23よりも、その外径の精度出しを容易に行うことができる。
・上記実施形態では、モータは、12個のティース5bを備えているが、ティース5bの数は12個より少なくてもよいし、多くてもよい。
・上記実施形態では、モータは、インナロータ型のモータである。しかしながら、アウタロータ型のモータに、本発明を適用してもよい。この場合、複数の分割コアは、ティースの先端が環状部の径方向外側を向くように整形される。また、矯正工具は、複数の分割コアから構成されるステータコアの外径の基準寸法と等しい長さの内径を有するように構成される。そして、矯正工程では、矯正工具に対してステータコアが挿入されると共に、矯正工具とステータコアとが周方向に回転される。これにより、ステータコアの外径の基準寸法と等しい長さの円(基準円)よりも径方向外側に突出した部位を有する突出部が、矯正工具によって径方向内側に押圧され、突出部を含むティースの先端面がステータコアの外径の基準寸法と等しい長さの円に沿った形状とされる。
・上記実施形態では、モータに備えられるステータ2を例に本発明を説明したが、モータに限らず、回転電機に備えられるステータに本発明を適用してもよい。
上記実施形態、及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記矯正工具は、前記基準寸法と等しい外径を有する円筒状の心金であることを特徴とする。このようにすると、例えば突出部を押圧するためのローラを備えた矯正工具よりも、その外径の精度出しが容易に行われる。
モータの径方向断面図。 (a)は分割コアの斜視図、(b)は第1積層部材の平面図、(c)は第2積層部材の平面図。 コア矯正装置を概略的に示す軸方向断面図。 コア矯正装置を概略的に示す径方向断面図。 (a)は第1積層部材の平面図、(b)は第2積層部材の平面図。 (a)矯正前のステータコアの平面図、(b)は矯正後のステータコアの平面図。 (a)は従来における矯正前のステータコアの平面図、(b)は図7(a)の部分拡大図、(c)は従来における矯正後のステータコアの平面図、(d)は図7(c)の部分拡大図。
符号の説明
2…ステータ、3…ロータ、4…コアとしてのステータコア、5…分割コア、5b…ティース、5c…突出部、5d…対向面を構成する先端面、23…矯正工具、33…ローラ、C1…基準円としての円、D1…矯正工具の外径、Ds…基準寸法。

Claims (7)

  1. ティースと、該ティースの先端から周方向に突出形成された突出部とを備えた複数の分割コアを、前記ティースが放射状となるように周方向に配列してなるコアを備え、前記突出部を含む前記ティースの先端面によってロータと径方向に対向する対向面が構成されるステータの製造方法であって、
    前記分割コアを周方向に配列した際に、前記突出部が、前記対向面の直径の基準寸法と等しい長さの直径を有する基準円よりも、前記ロータが配置される側に突出した部位を有するように、前記分割コアを形成する分割コア形成工程と、
    前記ティースが放射状となるように複数の前記分割コアを周方向に配列し、環状に整形してコアを形成する整形工程と、
    矯正工具によって前記突出部を前記ティースの基端側へ押圧し、前記対向面を前記円に沿った形状とする矯正工程と、
    を備え、
    前記整形工程では、複数の前記分割コアは、前記ティースの先端が径方向内側を向くように整形され、
    前記矯正工程では、前記基準寸法と等しい長さの外径を有する前記矯正工具を前記コアの径方向内側に挿入し、前記コアと前記矯正工具とを周方向に相対回転させ、前記矯正工具によって前記突出部を径方向外側へ押圧することを特徴とするステータの製造方法。
  2. ティースと、該ティースの先端から周方向に突出形成された突出部とを備えた複数の分割コアを、前記ティースが放射状となるように周方向に配列してなるコアを備え、前記突出部を含む前記ティースの先端面によってロータと径方向に対向する対向面が構成されるステータの製造方法であって、
    前記分割コアを周方向に配列した際に、前記突出部が、前記対向面の直径の基準寸法と等しい長さの直径を有する基準円よりも、前記ロータが配置される側に突出した部位を有するように、前記分割コアを形成する分割コア形成工程と、
    前記ティースが放射状となるように複数の前記分割コアを周方向に配列し、環状に整形してコアを形成する整形工程と、
    矯正工具によって前記突出部を前記ティースの基端側へ押圧し、前記対向面を前記円に沿った形状とする矯正工程と、
    を備え、
    前記整形工程では、複数の前記分割コアは、前記ティースの先端が径方向外側を向くように整形され、
    前記矯正工程では、前記基準寸法と等しい長さの内径を有する前記矯正工具に、前記コアを挿入し、前記コアと前記矯正工具とを周方向に相対回転させ、前記矯正工具によって前記突出部を径方向内側へ押圧することを特徴とするステータの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のステータの製造方法において、
    前記矯正工程では、前記矯正工具は、前記コアの軸方向に沿って前記コアに対して相対移動されることを特徴とするステータの製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    前記矯正工具は、前記コアの軸方向に沿って延びる円柱状をなし周方向に間隔を空けて配置された複数のローラを備えていると共に、複数の前記ローラは、その中心軸線を回転軸として回転可能に保持されており、
    前記矯正工程では、前記ローラが前記突出部を前記ティースの基端側へ押圧することを特徴とするステータの製造方法。
  5. 請求項4に記載のステータの製造方法において、
    前記ローラ1個あたりの軸方向の長さは、前記コアの軸方向の長さよりも短いことを特徴とするステータの製造方法。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のステータの製造方法において、
    前記整形工程にて形成されたコアは、周方向に隣り合う前記突出部間に間隙を有しており、
    前記矯正工具が備える前記ローラの総数は、前記コアに備えられる前記ティースの数の約数と一致しない数に設定されていることを特徴とするステータの製造方法。
  7. ティースと、該ティースの先端から周方向両側に突出形成された突出部とを備えた複数の分割コアを、前記ティースが放射状となるように周方向に配列してなるコアを備え、前記突出部を含む前記ティースの先端面によってロータと径方向に対向する対向面が構成されるステータの製造方法であって、
    前記分割コアを周方向に配列した際に、各分割コアにおける前記周方向両側の前記突出部のそれぞれが、前記対向面の直径の基準寸法と等しい長さの直径を有する基準円よりも、前記ロータが配置される側に突出した部位を有するように、前記分割コアを形成する分割コア形成工程と、
    前記ティースが放射状となるように複数の前記分割コアを周方向に配列し、環状に整形してコアを形成する整形工程と、
    矯正工具によって前記突出部を前記ティースの基端側へ押圧し、前記対向面を前記円に沿った形状とする矯正工程と、
    を備えたことを特徴とするステータの製造方法。
JP2005328020A 2005-11-11 2005-11-11 ステータの製造方法 Expired - Fee Related JP4926456B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005328020A JP4926456B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 ステータの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005328020A JP4926456B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 ステータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007135356A JP2007135356A (ja) 2007-05-31
JP4926456B2 true JP4926456B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=38156568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005328020A Expired - Fee Related JP4926456B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 ステータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4926456B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4560735B2 (ja) * 2005-12-09 2010-10-13 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータ位置の調整方法及び装置
DE102007034195A1 (de) * 2007-07-23 2009-01-29 Robert Bosch Gmbh Stator in einem Innenläufer-Elektromotor
KR101135251B1 (ko) 2010-10-08 2012-04-12 엘지이노텍 주식회사 Eps모터 스테이터의 분할 코어

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5641735A (en) * 1979-09-10 1981-04-18 Mitsubishi Electric Corp Motor
JPS56126141A (en) * 1980-03-07 1981-10-02 Hitachi Ltd Cooling mechanism for core mold for injection-molding
JP2000253603A (ja) * 1999-03-04 2000-09-14 Matsushita Seiko Co Ltd 誘導電動機の固定子鉄芯
JP3932177B2 (ja) * 2002-05-24 2007-06-20 株式会社ジェイテクト モータの製造装置
JP4444737B2 (ja) * 2003-06-24 2010-03-31 アスモ株式会社 ブラシレスモータ及びパワーステアリング装置用モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007135356A (ja) 2007-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6933649B2 (en) Method of installation of a laminated stator core stack in the motor casing
US6977456B2 (en) Core having axially assembled core sub-parts and dynamo-electric machine member having the same
WO2014192076A1 (ja) 回転電機の鉄心
JP4444737B2 (ja) ブラシレスモータ及びパワーステアリング装置用モータ
JP4885689B2 (ja) ステータの製造方法
JP2703066B2 (ja) 電動機
JP4516463B2 (ja) ブラシレスモータのステータ及びブラシレスモータ
US9287741B2 (en) Stator for rotating electric machine
JP4926456B2 (ja) ステータの製造方法
JP2008275385A (ja) バリアブルリラクタンス型レゾルバロータ及びブラシレスモータ
WO2018179736A1 (ja) ロータ及びロータを備えたモータ
US20150008785A1 (en) Armature for rotating electric machine
JP5296856B2 (ja) ステータの製造方法
JP2019187180A (ja) モータ
JP4700229B2 (ja) 回転電機の電機子の製造方法
US20200313484A1 (en) Rotating electrical machine
JP2004222344A (ja) 回転電機用ロータ
JP5146077B2 (ja) モータ及びその製造方法
JP4490248B2 (ja) インシュレータの組付方法及びステータの製造方法
JP7344687B2 (ja) ステッピングモータ
JP7433183B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
WO2021205890A1 (ja) ステータコア
JP2018007380A (ja) 回転電機
JP7383561B2 (ja) ロータ、モータ、及び、ロータの製造方法
WO2024048137A1 (ja) モータフレーム及びモータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110622

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111209

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees