JP2703066B2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP2703066B2
JP2703066B2 JP1229132A JP22913289A JP2703066B2 JP 2703066 B2 JP2703066 B2 JP 2703066B2 JP 1229132 A JP1229132 A JP 1229132A JP 22913289 A JP22913289 A JP 22913289A JP 2703066 B2 JP2703066 B2 JP 2703066B2
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孝司 瀬下
義男 安部
政雄 水戸部
好男 大内
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電機固定子における内径の形状における最終
組立時の精度の向上と組立性の向上に関する。
〔従来の技術〕
従来、固定子鉄心の、ビルトイン時に於ける精度向上
のひとつとして、実公昭62−11173号公報に記載のよう
に、固定子鉄心外径部の変形を防止する提案がされてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、固定子鉄心の歯部先端自身の変形防
止は配慮されておらず例えば片持軸受構造における空隙
長の調整を要するものについてはふれていない。これら
の組立精度に関しては、内径にローラバニツシング等を
行なう工程を施すのが一般的に行なわれている。しかし
ながら、ローラバニツシング等の後工程での矯正方法
は、スプリングバツクが残ることが多く、空隙長を狭く
しようとする高効率化設計仕様の場合、わずかな空隙長
のアンバランスでも無視できない問題があつた。
本発明は、ローラバニツシング等の後工程に頼ること
を少くし、初工程からの改善を行なうことを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、内径を構成する歯部先端
の形状は、金型による打抜きの初工程に於いて、予め予
測される変形量をみこんだ形状にし、かつその形状は最
終組立工程時に最も効果が発起される部位に与えておく
もの、即ち、導体を収納する複数の溝と、磁束を通す継
鉄部と、複数の歯部を有する固定子鉄心とを有する固定
子と、この固定子内部に収納される回転子とを備え、電
動機として組み立てられたとき、前記固定子と前記回転
子の間の空隙を全周に渡ってほぼ均一となっている電動
機において、前記固定子の溝内に巻線を施す前、この固
定子内径部を形成する歯部先端を、歯部先端中央付近の
円弧を延長したとき歯部先端両端部がこの延長した円弧
から外側に向かって離れるように形成したものである。
〔作用〕
歯部先端形状が、その一部分であつても内径を小さく
する方向に変形(主として曲り等)を起すことは、回転
子を組合せて、他の機械要素に組込む場合に、固定子と
回転子間の空隙長を全周にわたり均一であるべく、調整
作業を行なう工程で、同芯治具や、チエツクゲージが通
りにくくなつて作業効率を著しく損うという問題を引起
す。従つて、変形を起す部分はその方向と反対方向に、
変形量の分だけ予め位置しておけば、変形が修正作用と
して働き、最終の使用時は、性能上はもとより、組立調
整作業に於いて、これらを損うものとはならない。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第7図により説
明する。
第1図は、本発明を説明するうえで代表的な形状を用
いて示す電機固定子の鉄心で、1は溝で巻線されたとき
の導体(図示せず)がここに収納される。2は歯部,3は
歯部先端で、ここが電機固定子の鉄心内径(以下内径と
呼ぶ)を形成しているところである。4は本発明を表わ
す為、以下に拡大図で示す部分である。11は継鉄部,12
は取付ボルトが貫通する穴である。
次に、4の部分を第2図乃至第4図を用い、その補足
説明を第5,6図を用いて説明する。
第2図に於いて、歯部2は、その歯部先端3の両側に
傾斜部をもつ突起5を有している。従来はAとBを単一
の半径R1のみで形成しているため、金型で内抜いたとき
の内径は、どこの部分を測定してもほとんど真円といえ
る精度にできていた。これに対し本発明は、同一中心線
上に原点をもつ複数の半径R1およびR2によつて、異る曲
率の円弧をもつ部分AおよびBの区間をつないで成る形
状としたもので、3は、R1により形成される円弧,3a
は、R2により形成される円弧である。これにより単一の
半径による円弧からみると、突端は離れた差分ができ
る。Cはその差分を表わす。このCの分量は、電機固定
子製造の工程で、巻線が施され、溝1の中に導体が挿入
された際に巻線および巻線治具等で押圧が加わり、内径
側に向つて変形される量を見込んで設定する。従つてこ
れを設定する場合は巻線の量、および線径による反力の
大きさや鉄心材の剛性等を勘案し、機種構成の中の最大
公約数として決める。また重要なことは、前記変形量
は、固定子鉄心を積層方向にも考慮する必要があり、端
面側と中央部とでは、その量に差があり、概ね、端面側
が中央部より変形しやすいことは、知られているので、
その分を含めることである。
第3図は一方の半径が同一中心線上でない場合を表わ
したもので、これをR3で示す。3bはその半径R3によつて
与えられる円弧である。突端に差分Cを有する事は前述
と同様である。
第3図は、AとBの区間を直線で形成してつないだも
ので、3Cは、半径R1に等しい直線距離D1で与えた部位に
あたる直線部,3dは、それに対し任意の角度θで与えら
れた直線部である。突端に差分Cを有する事は前述と同
様である。また、図示は省略するが、これらの円弧と直
線を互に組合せてA,B区間を任意に形成できることは言
うまでもない。
次に、本発明のもうひとつの実施例を、第5図により
説明する。基本形状は、第2図乃至第4図に示すもので
あり、その中のいずれかを端面側の少くとも1枚以上に
用いて組合せ積層したものである。この図では端面側の
2枚に第4図の場合を用いたもので、3′は単一の半径
R1によつてもたらされる真円に近いもので、積層方向の
大部分を占る。これに対し3dは、直線部であり、3′と
の間には突端部において、差分Cを有している。このよ
うな組合せは、片側だけで充分な場合や、両側に施す場
合等応用は任意にでき、それらは前述のような、変形量
の大小によつて決定される。なお、つけ加えるならば、
金型内でオートクランプされる方式であれば、異形の複
数種を組合せて積層してゆくことは自由にできる。
第6図は、電機固定子と回転子を組合せた状態を表わ
した図で、前述の固定子鉄心に主巻線6,補助巻線7が巻
回され整形されている。8は回転子で、円弧3との間
に、空隙9があり全周が均一な寸法を保たれるように組
立られる。
第7図は、組立られた一例として機械要素に、ビルト
インした場合で、図で判るように片持ち構造であり、フ
レーム14に電機固定子がボルト13によつて取付けられ、
軸15に、回転子8が焼嵌め又は圧入等により装着され
る。このとき、空隙9を均一にするため、治具(図示省
略)を用いて組立てられ、さらにはその均一さをチエツ
クする工程がある。16は圧縮要素(負荷)である。ここ
で、空隙は前述のように、巻線による変形で均一性を損
う場合のほかに、まれではあるが圧縮要素16受持つ部分
の空隙9aと、その他の空隙9bとの間に、特定の有意差を
もつことがある。本発明の応用として、そのような有意
差を確認したものにおいて、それをカバーする方向に予
め対応しておくことが可能となる。
また、取付ボルト穴12が正方形配置でない場合や、内
径中心に対し線対称でない場合の配置を採用したとき、
さらには、固定子鉄心の歯部の1部が、内径の中心を向
かない非対称形である為に、ローラバニツシングの効果
が充分ゆきわたらないことがある場合など、一定の空隙
方向ズレが起りやすいので本発明が有効となる。
なお、これら一連の方法によつて設ける差分Cの値
は、実験的に確認した値は、10μm程度であり、最終の
姿では修正されたかたちをとるので、電動機の運転特性
に与える影響は無視できる。
〔発明の効果〕 本発明は、以上説明したように、ローラバニツシング
等の後工程に修正を頼ることなく、精度のよい固定子内
径ができ、組立後の回転子との空隙を均一にできそのチ
エツクも容易である。このため、加工工数の短縮ができ
製造コストの低減となるばかりでなく、空隙の磁束分布
が均一化されるので、回転トルクのムラが少くなり、始
動電圧の安定や、騒音の低減に多大の効果をもたらすも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を説明するうえで代表的な電機固定子
用鉄心の実施例外形図、第2図乃至第4図は、第1図の
発明部分を詳述する部分拡大図、第5図は第2図乃至第
4図を応用した例を示す部分拡大斜視図、第6図は、本
発明の電機固定子の効果を説明する組立構造図、第7図
は、本発明の電機固定子の効果を説明する電動圧縮機へ
の組立断面図、である。 2……歯部、3……歯部先端 5……突起 3a,3b……円弧状歯部先端 3c,3d……直線状歯部先端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水戸部 政雄 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 大内 好男 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (56)参考文献 特開 昭57−101539(JP,A) 実開 昭62−185435(JP,U) 実開 昭56−126141(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体を収納する複数の溝と、磁束を通す継
    鉄部と、複数の歯部を有する固定子鉄心とを有する固定
    子と、この固定子内部に収納される回転子とを備え、電
    動機として組み立てられたとき、前記固定子と前記回転
    子の間の空隙を全周に渡ってほぼ均一となっている電動
    機において、前記固定子の溝内に巻線を施す前、この固
    定子内径部を形成する歯部先端を、歯部先端中央付近の
    円弧を延長したとき歯部先端両端部がこの延長した円弧
    から外側に向かって離れるように形成した電動機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記歯部先端両端部は
    円弧で形成されてこの円弧の半径よりも、前記歯部先端
    中央付近の円弧の半径を小さいものとした電動機。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記円弧は同一中心軸
    線上に存在するものである電動機。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記円弧は同一中心軸
    線上に存在しないものである電動機。
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