JP7447684B2 - 超音波診断装置、及び超音波プローブ - Google Patents

超音波診断装置、及び超音波プローブ Download PDF

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Description

本開示は、超音波診断装置、及び超音波プローブに関する。
従来、超音波プローブを用いて、被検体内に向けて超音波を送信すると共に当該被検体内で反射した超音波エコーを受信することにより、被検体の超音波画像を生成する超音波診断装置が知られている。
この種の超音波診断装置における超音波ビームの走査方式としては、電子走査式と機械走査式とが存在する。電子走査式の超音波診断装置では、例えば、振動子アレーの各振動子を電気制御することによって、超音波ビームの走査を行う。又、機械走査式の超音波診断装置では、例えば、単板状の振動子を機械的に回転することによって、超音波ビームの走査を行う。電子走査式の超音波診断装置は、超音波ビームの形成を電気的に行うため、ビームの形成位置、方向、時間の自由度が高い、という利点がある。一方、機械走査式の超音波診断装置は、超音波ビームの走査を機械的に行うため、ビームの形成位置、方向、時間の自由度が電子式に比較してかなり低いものの、装置構成を簡単にできることから、小型、低価格な超音波診断装置として、よく用いられている。
更に、近年、電子走査式と機械走査式とを共に利用した超音波診断装置の開発も進められている。この種の超音波診断装置においては、4Dプローブと称される超音波プローブが用いられ、モータ(典型的には、ステッピングモータ)を用いて、振動子アレーが設けられた振動子ユニットを、振動子の配列方向に直交する方向に往復移動(揺動)させることで、断層画像を各揺動位置で取得する処理が行われる。そして、この種の超音波診断装置は、このようにして生成される三次元画像を、リアルタイムで更新していく。これによって、二次元画像では分かりづらかった検査対象の立体形状や位置関係をより容易に操作者が知得可能になっている。
特開昭62-109549号公報
ところで、機械走査式の超音波診断装置において、より高精細な超音波画像を生成するためには、振動子ユニットの位置をより高精度に把握する必要がある。このような背景から、従来、この種の超音波診断装置においては、エンコーダを用いて、振動子ユニットを移動させるモータの回転位置を検出し、これによって、振動子ユニットの位置を特定する手法が用いられている。
しかしながら、高分解能のエンコーダを使用しようとすると、エンコーダのサイズが大きくなってしまい、モータ及びエンコーダを収納する超音波プローブ自体のサイズが大きくなってしまうという課題がある。
このような背景から、例えば、特許文献1には、より高分解能な振動子ユニットの位置情報を得るため、エンコーダのパルス周期を逐次測定し、直前のパルス周期をm分割した分割パルスを用いて、現在の振動子ユニットの位置情報を算出する技術が開示されている。
特許文献1に係る従来技術は、モータが定速回転する態様では有効な方法である。しかしながら、モータの動作に加減速領域を含む場合には、加減速領域ではパルス周期が常に変化していくため、特許文献1に係る従来技術では、エンコーダの検出信号から得られる振動子ユニットの位置情報の分解能を向上させることができない。特に、4Dプローブのように、振動子ユニットを揺動動作させる場合には、その揺動動作中に加減速領域が含まれるため、特許文献1に係る従来技術では、高精度な振動子ユニットの位置情報を得ることができない。
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたもので、エンコーダの検出分解能自体を変更することなく、振動子ユニットの位置情報を高分解能化することを可能とする超音波診断装置、及び超音波プローブを提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本開示は、
超音波プローブを用いて、被検体の超音波画像を生成する超音波診断装置であって、
前記超音波プローブ内に配設され、超音波の送受信を行う振動子ユニットと、
前記超音波プローブ内に配設され、前記振動子ユニットを移動させるステッピングモータと、
前記ステッピングモータに対して、マイクロステップ駆動方式の駆動信号を送出するモータ制御部と、
前記超音波プローブ内に配設され、前記ステッピングモータの回転運動を検出し、前記ステッピングモータの単位時間当たりの回転変位量に応じたパルス列状の検出信号を発生するエンコーダと、
前記ステッピングモータ回転時、前記検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりを検出すると共に、前記駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がりを検出し、前記検出信号のパルス間のタイミングを、前記駆動信号のマイクロステップ数を基準として補間することにより、前記検出信号から得られる前記振動子ユニットの位置データを高分解能化した高分解能位置データを生成する位置データ生成部と、
を備える超音波診断装置である。
又、他の局面では、
被検体の超音波画像を生成する超音波診断装置の超音波プローブであって、
超音波の送受信を行う振動子ユニットと、
前記振動子ユニットを移動させるステッピングモータと、
前記ステッピングモータに対して、マイクロステップ駆動方式の駆動信号を送出するモータ制御部と、
前記ステッピングモータの回転運動を検出し、前記ステッピングモータの単位時間当たりの回転変位量に応じたパルス列状の検出信号を発生するエンコーダと、
前記ステッピングモータ回転時、前記検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりを検出すると共に、前記駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がりを検出し、前記検出信号のパルス間のタイミングを、前記駆動信号のマイクロステップ数を基準として補間することにより、前記検出信号から得られる前記振動子ユニットの位置データを高分解能化した高分解能位置データを生成する位置データ生成部と、
を備える超音波プローブである。
本開示に係る超音波診断装置によれば、エンコーダの検出分解能自体を変更することなく、振動子ユニットの位置情報を高分解能化することが可能である。
超音波診断装置の外観の一例を示す図 超音波診断装置の機能構成の一例を示すブロック図 超音波プローブの内部構造の一例を示す概略図 超音波プローブの内部構造の一例を示す概略図 ステッピングモータをマイクロステップ駆動させるための駆動信号(励磁電流)の波形の他の一例を示す図 位置データ生成部による位置データの生成処理の一例について、説明する図 400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダの検出信号から、500パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合の変換テーブルの一例を示す図 400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダの検出信号から、500パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合のカウント処理設定テーブルの一例を示す図 位置データ変換部及び位置データ補間処理部による高分解能位置データの生成処理の一例を示すフローチャート 位置データ変換部及び位置データ補間処理部による高分解能位置データの生成処理の一例を示すフローチャート 位置データ生成部による位置データの生成処理の他の一例について、説明する図 400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダの検出信号から、1000パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合の変換テーブルの一例を示す図 400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダの検出信号から、1000パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合のカウント処理設定テーブルの一例を示す図である 変形例2に係る超音波診断装置の構成を示す図
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[超音波診断装置の構成]
図1は、本実施形態に係る超音波診断装置Aの外観を示す図である。図2は、本実施形態に係る超音波診断装置Aの機能構成を示すブロック図である。
超音波診断装置Aは、超音波診断装置Aの本体1に超音波プローブ2が取り付けられて構成されている。本体1と超音波プローブ2とは、ケーブルCを介して電気的に接続されている。尚、本実施形態では、超音波プローブ2として、4Dプローブが用いられている。
本体1は、制御部11、画像処理部12、操作入力部13、表示部14、及び、送受信部15を備えている。
制御部11は、超音波診断装置Aの全体動作を制御する。制御部11は、例えば、送受信部15を制御して、超音波プローブ2の振動子ユニット21から超音波ビームを出力させたり、振動子ユニット21で生成された超音波信号の受信処理を行わせる。尚、制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、及び、出力ポート等を含んで構成されるマイコンである。
又、制御部11は、例えば、振動子ユニット21が所定の態様(速度及び揺動範囲等)で揺動動作するように、超音波プローブ2のモータ制御部24に対して制御信号を出力する。そして、制御部11は、例えば、振動子ユニット21が各揺動位置にあるときに、振動子ユニット21に設けられたアレー状に配列された複数の振動子を一方側から他方側に向かって順に駆動することにより、被検体内を超音波走査する。又、制御部11は、例えば、位置データ補間処理部27dから振動子ユニット21の位置情報(後述する高分解能位置データ)を取得し、画像処理部12に転送する。
画像処理部12は、振動子ユニット21により受信されて送受信部15から取得された超音波信号に基づいて、超音波画像を生成する。画像処理部12は、振動子ユニット21が各揺動位置にあるときに取得された二次元状のフレームデータ(即ち、断層画像データ)を、当該フレームデータが取得されたときの振動子ユニット21の位置情報をもとに合成することにより、三次元超音波画像を生成する。超音波画像を生成する際の処理の内容は、公知であるため、ここでの説明は省略する。
操作入力部13は、操作者の入力操作を受け付けて当該入力操作に応じた入力信号を画像処理部12に出力する。操作入力部13は、例えば、押しボタンスイッチ、キーボード、マウス、若しくはトラックボール、又はこれらの組み合わせを備える。或いは、操作入力部13は、上述の構成に加えて又は代えてタッチセンサーを備え、表示部14の表示画面に対するタッチ動作を検出して動作種別を位置に係る操作信号を出力しても良い。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイ、無機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode RayTube)ディスプレイといった種々の表示方式のうち、何れかを用いた表示画面とその駆動部を備える。表示部14は、制御部11から出力された制御信号や、画像処理部12で生成された画像データに従って表示画面(各表示画素)の駆動信号を生成し、表示画面上に超音波診断に係るメニュー、ステータスや、受信された超音波に基づく計測データの表示を行う。又、一又は複数のランプ(LEDランプなど)が設けられて、点灯状態により電源のオンオフなどの表示を行わせることが出来る。
送受信部15は、制御部11の制御に基づいて振動子ユニット21における各振動子を走査させ、順次所望の振動子に超音波を発生、出射(送信)させる駆動信号を出力するとともに、当該振動子に入射した(受信)超音波に係る電気信号を取得する。送受信部15は、例えば、駆動信号のパルス幅を調整したり、振動子ごとに超音波を送受信するタイミングを調整、遅延させたりするといった各種処理を行う。又、送受信部15は、受信した信号を増幅して所定のサンプリング周波数でデジタル変換し、又、振動子ごとに所望のタイミングずつ遅延させて整相加算する処理などを行う。
超音波プローブ2は、振動子ユニット21、ステッピングモータ22、駆動回路23、モータ制御部24、エンコーダ25、回転方向センサ26a、原点センサ26b、位置データ生成部27、及び、メモリ28を備えている。尚、これらは、超音波プローブ2の筐体内に収納されている。
図3A、図3Bは、本実施形態に係る超音波プローブ2の内部構造を示す概略図である。図3Aは、超音波プローブ2の側面断面図を示し、図3Bは、図3Aにおける断面線Aで切断した超音波プローブ2の正面側の断面図を示している。
振動子ユニット21は、例えば、アレー状に配設された複数の振動子が固定されたものである。振動子ユニット21の各振動子は、例えば、超音波と電気信号との相互変換を行う圧電素子である。振動子ユニット21の各振動子は、送受信部15と電気接続されており、送受信部15からの送信信号を超音波に変換して被検体内に送信し、被検体内で反射される超音波エコーを電気信号に変換して送受信部15に送出する。
振動子ユニット21は、超音波プローブ2内にて揺動可能に支持されている。振動子ユニット21は、ステッピングモータ22の回転動作に応じて、振動子の配列方向に直交する方向で、且つ、超音波の送受信方向に対して直交する方向に、所定の角度範囲内で往復移動するように円弧状に揺動動作を行い、超音波の送受信に係る指向方向を変化させることができるように配設されている。ここでは、振動子ユニット21は、プーリー機構22a(図3A、図3Bを参照)を介して、ステッピングモータ22の回転軸に接続され、ステッピングモータ22の回転移動に伴って、揺動する。
ステッピングモータ22は、モータ制御部24からのパルス状の駆動信号により、マイクロステップ駆動されて、振動子ユニット21を揺動させる。ステッピングモータ22の種類は、PM型(永久磁石型)、VR型(歯車状鉄心形)、又はHB型(複合形)等、任意であるが、本実施形態では、例えば、磁極が設けられたステータと、磁化されたロータとによって構成されたHB型(複合形)のステッピングモータが用いられている。
尚、ステッピングモータ22の基本ステップは、ステッピングモータ22の磁極数及び相数によって定まり、本実施形態では、基本ステップが1.8度のステッピングモータ22が用いられている。
駆動回路23には、モータ制御部24から出力される駆動信号が入力されており、駆動回路23は、当該駆動信号によりモータ駆動電力(又は、駆動信号により定電流制御した駆動電流)を生成し、ステッピングモータ22に対して送出する。
モータ制御部24は、駆動回路23を介してステッピングモータ22に対して駆動信号を送出し、ステッピングモータ22を駆動する。モータ制御部24は、例えば、パルス状の駆動信号により、ステッピングモータ22のステータに設けられた複数の磁極を、順次励磁することにより、ロータをステップ状に回転させる。
モータ制御部24は、例えば、超音波診断装置本体1の制御部11からの制御信号に基づいて、ステッピングモータ22を回転動作させる態様(即ち、振動子ユニット21を揺動させる際の速度、及び振動子ユニット21を揺動させる範囲等)を決定する。この際、モータ制御部24は、エンコーダ25と原点センサ26bからの検出信号に基づいて、ステッピングモータ22の回転中心位置を識別し、ステッピングモータ22を回転させる範囲を決定する。又、モータ制御部24は、位置データ生成部27とデータ通信して、位置データ生成部27に対して、ステッピングモータ22の回転中心位置に係る情報、及びステッピングモータ22の回転方向に係る情報等を通知する。
ここでは、モータ制御部24は、マイクロステップ駆動方式にて、ステッピングモータ22を駆動するように構成されている。マイクロステップ駆動は、ステッピングモータ22の各相の磁極に流す励磁電流の大きさを細かく変化させることで(例えば、正弦波状に変化させる)、ステッピングモータ22のロータの回転位置(以下、単に「ステッピングモータ22の回転位置」とも称する)をより高精度に制御する駆動方式である。
図4は、ステッピングモータ22をマイクロステップ駆動させるための駆動信号(励磁電流)の波形の一例を示す図である。図4では、2相のステッピングモータ22を想定し、A相磁極とB相磁極それぞれに対して出力するパルス列状の駆動信号(以下、「マイクロステップ出力パルス」と称する)の励磁電流の大きさを時間的に変化させ、基本ステップ単位の駆動信号を正弦波波形とする態様を示している。
モータ制御部24は、例えば、図4に示すように、ステッピングモータ22の基本ステップを、所定数に分割したマイクロステップ単位で励磁電流の大きさを変化させ、ステッピングモータ22のロータを正転方向又は逆転方向に回転(即ち、ステップ動作)させる。本実施形態では、モータ制御部24は、例えば、ステッピングモータ22の基本ステップ1.8度を更に40分割した0.045度単位のマイクロステップで、ステッピングモータ22のロータをステップ動作させる。尚、図4のd1が、単位マイクロステップに相当する。
本実施形態では、モータ制御部24は、ステッピングモータ22をマイクロステップ駆動させる際、図4に示す態様の駆動信号におけるマイクロステップ単位のステップ状の立ち上がり又は立ち下がりの両方を総称して「マイクロステップの立ち上がり又は立ち下がり」とも言う。
ステッピングモータ22のロータの回転位置は、マクロ的には、モータ制御部24から出力される駆動信号のみから推定可能である。しかしながら、ミクロ的には、ステッピングモータ22のロータの回転位置は、負荷変動等に起因して、本来、駆動信号にて目標とする回転位置からずれている場合がある。これは、揺動動作中の振動子ユニット21の加減速に伴って、ステッピングモータ22の負荷変動が生じて、ステッピングモータ22のロータの回転動作に遅延が生じる場合があるためである。又、マイクロステップ駆動であっても、ステッピングモータ22の磁極が発生する磁界が、ステッピングモータ22のロータに作用する回転動力は、マイクロステップごとに角度誤差を持っており、マイクロステップごとの回転角度が均一とならなかったりする場合もある。かかる観点から、本実施形態では、ステッピングモータ22のロータの回転位置を、エンコーダ25にて検出する構成となっている。
エンコーダ25は、ステッピングモータ22の回転運動を検出し、ステッピングモータ22の単位時間当たりの回転変位量に応じたパルス列状の検出信号を発生する。エンコーダ25から出力されるパルスは、ステッピングモータ22の所定回転角毎に発せられる。本実施形態に係るエンコーダ25は、例えば、ステッピングモータ22一回転あたり400個のパルスを出力する。
本実施形態では、エンコーダ25として、例えば、光学式のエンコーダ25が用いられている。エンコーダ25は、例えば、ステッピングモータ22のロータの回転軸に取り付けられ、円周方向に等間隔に複数のスリットが刻まれたスリット円板と、当該スリット円板のスリットを挟んで対向するように配設された発光素子及び受光素子と、によって構成されている。そして、エンコーダ25は、例えば、スリット円板がステッピングモータ22の回転移動に伴って回転した際に、光の明暗に伴って受光素子が発生するパルス列から、ステッピングモータ22の単位時間当たりの回転変位量を検出する。
尚、本実施形態に係るエンコーダ25は、光学式のエンコーダでB相の出力波形がA相の出力波形に対して1/4周期ずれて出力するようになっている(以下、「A相パルス」及び「B相パルス」とも称する)。
原点センサ26bは、振動子ユニット21の揺動位置(又は、ステッピングモータ22の回転位置)が原点位置にあることを検出する。原点センサ26bの構成は、任意であるが、原点センサ26bとしては、例えば、磁気センサやフォトセンサが用いられる。尚、振動子ユニット21の揺動位置の原点位置は、例えば、振動子ユニット21の揺動位置が動作可能な角度範囲の中心位置に相当する位置である。
回転方向センサ26aは、ステッピングモータ22の回転方向を検出するセンサであり、例えば、半円上のスリット板とフォトセンサで構成されている。尚、モータ制御部24は、振動子ユニット21の揺動位置の原点位置を検出する際、まず、回転方向センサ26aの検出信号に基づいて、ステッピングモータ22が、左右のどちらに移動するかを判断した後、エンコーダ25及び原点センサ26bそれぞれの検出信号を参照して、振動子ユニット21の揺動位置の原点位置を特定する。
位置データ生成部27は、エンコーダ25から出力される検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりを検出すると共に、モータ制御部24から出力される駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がりを検出する。そして、位置データ生成部27は、ステッピングモータ22回転時、エンコーダ25から出力される検出信号のパルス間のタイミングを、モータ制御部24から出力される駆動信号のマイクロステップ数を基準として補間することにより、エンコーダ25の検出信号から得られる振動子ユニット21の位置データを高分解能化した高分解能位置データを生成する。このとき、位置データ生成部27は、例えば、直前の検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりが検出されてからの駆動信号のマイクロステップ数に基づいて、検出信号のパルス間のタイミングを補間する。
位置データ生成部27は、エンコーダカウンタ27a、位置データ変換部27b、マイクロステップカウンタ27c、及び、位置データ補間処理部27dを有している。尚、位置データ生成部27の動作の一例については、図5~図9を参照して後述する。
エンコーダカウンタ27aは、エンコーダ25から出力される検出信号を取得して、ステッピングモータ22の回転位置(即ち、振動子ユニット21の揺動位置)を示すカウンタ値(以下、「エンコーダカウント値」と称する)を生成する。エンコーダカウンタ27aは、例えば、インクリメンタル形のカウンタであって、検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりを検出する度にアップカウントする。本実施形態に係るエンコーダカウンタ27aは、A相パルス及びB相パルスそれぞれの立ち上がり及び立ち下がりを検出する度にアップカウントする構成となっている。
位置データ変換部27bは、エンコーダカウンタ27aから出力されるカウント値を取得して、メモリ28に格納された変換テーブル28a(後述する図6を参照)を用いて、エンコーダカウンタ27aが示すカウント値を、高分解能位置データの目標分解能を基準とするカウント値(以下、「変換エンコーダカウント値」と称する)に変換する。
マイクロステップカウンタ27cは、モータ制御部24から出力される駆動信号を取得して、駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がり毎にカウント処理を行う。本実施形態に係るマイクロステップカウンタ27cは、駆動信号のマイクロステップ出力パルスの入力数を示すカウンタ値を生成する。マイクロステップカウンタ27cは、例えば、インクリメンタル形のカウンタであって、駆動信号のマイクロステップ出力パルスの立ち上がりタイミングを検出する度にアップカウントする。
位置データ補間処理部27dは、位置データ変換部27bから出力されるカウント値、及び、マイクロステップカウンタ27cから出力されるカウント値を取得して、これらに基づいて、高分解能位置データを生成する。このとき、位置データ補間処理部27dは、位置データ変換部27bから出力されるカウント値のカウント値間の値を、駆動信号のマイクロステップ数(ここでは、駆動信号のマイクロステップ出力パルス数)を基準として補間するように、高分解能位置データを生成する。換言すると、位置データ補間処理部27dは、エンコーダ25の検出信号のパルスから検出可能な回転位置については、位置データ変換部27bから出力されるカウント値をそのまま用いて、高分解能位置データを生成する。一方、エンコーダ25の検出信号のパルスからは検出不可能な回転位置については、モータ制御部24から出力される駆動信号のマイクロステップ数(即ち、マイクロステップカウンタ27cから出力されるカウント値)から、高分解能位置データを生成する。
より詳細には、位置データ補間処理部27dは、高分解能位置データを表すカウント値(以下、「位置データカウント値」と称する)を生成する位置データカウンタ27daを有している。そして、位置データ補間処理部27dは、駆動信号のマイクロステップ数が所定数に達するに伴って、位置データカウンタ27daにカウントアップさせると共に、位置データ変換部27bが変換エンコーダカウント値をカウントアップさせるに伴って、当該変換エンコーダカウント値を位置データカウンタ27daのカウント値に上書き更新する。
換言すると、位置データ補間処理部27dは、エンコーダ25の検出信号を、振動子ユニット21の位置を特定するための真値として用い、駆動信号のマイクロステップ出力パルス数を、エンコーダの検出信号から得られない分解能の値を補間するためのみに参照する。
尚、位置データ補間処理部27dは、かかる動作を実現するため、駆動信号のマイクロステップ出力パルスの立ち上がり又は立ち下がりが検出された際、メモリ28に格納されたカウント処理設定テーブル28b(後述する図7を参照)を参照して、検出された立ち上がり又は立ち下がりタイミングが位置データカウント値をカウントアップさせるタイミングに該当するか否かを判定する構成となっている。そして、位置データ補間処理部27dは、検出された立ち上がり又は立ち下がりタイミングが位置データカウント値をカウントアップさせるタイミングに該当する場合、位置データカウント値をカウントアップさせ、検出された立ち上がり又は立ち下がりタイミングが位置データカウント値をカウントアップさせるタイミングに該当しない場合、位置データカウント値をカウントアップさせない。
又、位置データ補間処理部27dは、例えば、ステッピングモータ22の原点位置が位置データカウント値「0」となるように、位置データカウンタ27daを制御している。そして、位置データ補間処理部27dは、位置データカウンタ27daに対して、ステッピングモータ22が正方向側に回転している場合には、プラスの位置データカウント値として、ステッピングモータ22の回転位置を表現し、ステッピングモータ22が負方向側に回転している場合には、マイナスの位置データカウント値として、ステッピングモータ22の回転位置を表現している。
尚、位置データ補間処理部27dのかかる処理は、ステッピングモータ22回転時における、モータ制御部24から出力される駆動信号と、エンコーダ25の検出信号との同期性に着目したものである。モータ制御部24から出力される駆動信号の単位時間当たりのマイクロステップ数(即ち、マイクロステップ出力パルスのパルス数)は、典型的には、エンコーダ25の検出信号の単位時間当たりのパルス数よりも多い。そして、ステッピングモータ22の回転運動は、モータ制御部24から出力される駆動信号に依拠するため、駆動信号のマイクロステップ出力パルスのパルス列と、エンコーダ25の検出信号のパルス列とは、通常、同期に近い状態となっている。それ故、エンコーダ25の検出信号のパルス間に含まれる駆動信号のマイクロステップ出力パルス数を、エンコーダカウンタ27aのカウント値間の補間に用いることで、実質的に、エンコーダ25の検出分解能よりも高分解能な振動子ユニット21の位置データを生成することが可能となる。
尚、位置データ生成部27は、所定時間の間、エンコーダ25の検出信号のパルス入力がない場合、エラー信号を生成してもよい。これによって、ステッピングモータ22の異常を検出することが可能となる。
メモリ28は、変換テーブル28a、及び、カウント処理設定テーブル28bを記憶する。
変換テーブル28aは、エンコーダカウンタ27aが示すエンコーダカウント値を、高分解能位置データの目標分解能を基準とするカウント値に変換するためのテーブルデータである(後述する図6を参照)。例えば、高分解能位置データの目標分解能がエンコーダ25の実際の検出分解能の2倍である場合には、変換テーブル28aには、エンコーダカウント値「1」を「2」に変換し、エンコーダカウント値「2」を「4」に変換し、エンコーダカウント値「3」を「6」に変換するようにテーブルデータが記憶される。そうすることで、「0」、「2」、「4」、「6」それぞれの間のカウント値(ここでは、1、3、5)を、駆動信号のマイクロステップ出力パルス数を基準として、補間することが可能となる。
尚、変換テーブル28aは、ユーザ又は本体1の制御部11から、高分解能位置データの目標分解能が指定される度に、エンコーダ25の検出分解能と目標分解能とに基づいて、設定されてもよい。
カウント処理設定テーブル28bは、位置データカウント値をカウントアップ又はカウントダウンさせるタイミングを規定するテーブルデータである(後述する図7を参照)。カウント処理設定テーブル28bには、例えば、位置データカウント値と、当該位置データカウント値をカウントアップさせる条件(以下、「位置データカウンタ27daのカウントアップ条件」と総称する)と、が関連付けて記憶されている。
位置データカウンタ27daのカウントアップ条件は、好ましくは、直前の検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりが検出されてからの駆動信号のマイクロステップ数を基準に設定されている。即ち、カウント処理設定テーブル28bは、エンコーダ25の検出信号(即ち、エンコーダカウント値)をステッピングモータ22の回転位置の真値として用いたときに、エンコーダ25の検出信号から得られない分解能の回転位置を駆動信号のマイクロステップ出力パルスからどのように補間するかを規定する。
尚、位置データカウンタ27daのカウントアップ条件は、ステッピングモータ22の単位回転変位量当たりにエンコーダ25から出力される検出信号のパルス数、ステッピングモータ22を単位回転角度回転させるためにモータ制御部24から出力される駆動信号のマイクロステップ出力パルス数、及び、エンコーダカウント値を高分解能化する際の目標分解能に基づいて設定される。
尚、モータ制御部24及び位置データ生成部27は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等で構成されたデジタル演算回路によって実現されてもよいし、これらの一部又は全部は、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、又は、GPGPU(General-Purpose Graphics Processing Units)等がプログラムに従って演算処理することによって実現されてもよい。
[位置データ生成部の動作例]
図5は、位置データ生成部27による位置データの生成処理の一例について、説明する図である。図5には、エンコーダ25から出力される検出信号、及びモータ制御部24から出力される駆動信号のタイムチャートを示すと共に、これらにより生成されるエンコーダカウント値、マイクロステップカウント値、変換エンコーダカウント値、及び、位置データカウント値のタイムチャートを示している。
図5では、400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダ25の検出信号から、500パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合の例を示している。ここでは、エンコーダ25の検出信号として、A相パルス及びB相パルスを用いているため、400パルス/回転の検出分解能は、回転角度0.225°(=360°/(400×4))単位の検出分解能に相当し、500パルス/回転相当の検出分解能は、回転角度0.18°(=360°/(500×4))単位の検出分解能に相当する。又、ここでは、駆動信号のマイクロステップは、ステッピングモータ22の回転角度では0.045°単位となっており、エンコーダカウンタ27aが1カウントする間に、駆動信号のマイクロステップ出力パルスが5パルス存在する場合を想定している。
この場合、高分解能位置データの目標分解能を実現するためには、位置データ生成部27は、ステッピングモータ22回転時、回転位置0.18°、0.36°、0.54°、0.72°、0.9°・・・を検出する必要がある。しかしながら、エンコーダ25の検出信号のパルスからは、0.225°の整数倍の回転位置(例えば、0°、0.9°、1.8°)については、検出可能であるが、0.225°の整数倍に該当しない回転位置(例えば、0.18°、0.36°、0.54°、0.72°)については、検出不可能である。そこで、位置データ生成部27は、0.225°の整数倍に該当しない回転位置については、駆動信号のマイクロステップ出力パルス数を利用して、検出する。
図6は、400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダ25の検出信号から、500パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合の変換テーブル28aの一例を示す図である。
図6の変換テーブル28aには、エンコーダカウント値を1.25倍(=500パルス/回転÷400パルス/回転)し、小数点以下を切り捨てた値が、変換エンコーダカウント値として設定されている。尚、図6では、エンコーダカウント値が「0」の場合が、ステッピングモータ22(振動子ユニット21)が原点位置に存在する場合に相当する。
ここで、エンコーダカウント値が4の倍数(即ち、変換エンコーダカウント値が5の倍数)のときには、変換エンコーダカウント値は、ステッピングモータ22の実際の回転位置と一致する真値となるが、エンコーダカウント値が4の倍数以外のときには、変換エンコーダカウント値は、ステッピングモータ22の実際の回転位置と一致する真値とはならない。具体的には、エンコーダカウント値が4の倍数以外のときの変換エンコーダカウント値は、目標分解能を基準としたとき、小数点以下を切り捨てた分だけ、ステッピングモータ22の実際の回転位置よりも小さい回転位置を示すことになる。そのため、位置データ生成部27は、エンコーダカウント値が4の倍数以外のときのステッピングモータ22の回転位置については、駆動信号のマイクロステップ出力パルス数を基準として特定する。
図7は、400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダ25の検出信号から、500パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合のカウント処理設定テーブル28bの一例を示す図である。
図7のカウント処理設定テーブル28bには、位置データカウント値が5の倍数となるタイミングを一周期として、位置データカウント値が5m(mは整数を表す。以下同じ)、5m+1、5m+2、5m+3、及び、5m+4それぞれのときにおける、位置データカウント値をカウントアップさせる条件が設定されている。位置データカウント値が5の倍数となるタイミングは、エンコーダカウント値が4の倍数となるタイミングであり、変換エンコーダカウント値が示すカウント値が、高分解能位置データの目標分解能において、真値を示すタイミングに相当する。
換言すると、図7のカウント処理設定テーブル28bには、例えば、ステッピングモータ22の回転位置が0.18°、0.36°、0.54°、0.72°・・・のように、エンコーダ25の検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりタイミングからは検出できない回転位置を、駆動信号のマイクロステップ出力パルス数から検出するようにカウントアップ条件が設定されている。尚、図7のカウント処理設定テーブル28bには、検出精度を向上させる観点から、直前のエンコーダ25の検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりタイミングからの、駆動信号のマイクロステップ出力パルスの入力パルス数を基準として、カウントアップ条件が設定されている。
例えば、位置データカウント値が5m(ステッピングモータ22の回転角度が0.18°×5m)のときには、直前の変換エンコーダカウント値(即ち、5m)を反映させた後、ステッピングモータ22が0.18°回転したときに、位置データカウント値をカウントアップさせる必要がある。そのため、駆動信号のマイクロステップ出力パルスが4個入力されたときに(0.045°×4=0.18°)、位置データカウント値をカウントアップさせるように条件設定されている。
又、位置データカウント値が5m+1(ステッピングモータ22の回転角度が0.18°×(5m+1))のときには、直前の変換エンコーダカウント値(即ち、5m+1)を反映させた後、変換エンコーダカウント値を算出した際に切り捨てた分(ここでは、小数点以下の0.25)だけ、位置データカウント値が5mのときよりも早くカウントアップする必要がある。そのため、直前の変換エンコーダカウント値を反映させた後、ステッピングモータ22が0.135回転したときに、位置データカウント値をカウントアップさせるべく、駆動信号のマイクロステップ出力パルスが3個入力されたときに(0.045°×3=0.135°)、位置データカウント値をカウントアップさせるように条件設定されている。
又、位置データカウント値が5m+2(ステッピングモータ22の回転角度が0.18°×(5m+2))のときには、直前の変換エンコーダカウント値を反映させた後、駆動信号のマイクロステップ出力パルスが2個入力されたときに(0.045°×2=0.09°)、位置データカウント値をカウントアップさせる。
又、位置データカウント値が5m+3(ステッピングモータ22の回転角度が0.18°×(5m+3))のときには、直前の変換エンコーダカウント値を反映させた後、駆動信号のマイクロステップ出力パルスが1個入力されたときに(0.045°×1=0.045°)、位置データカウント値をカウントアップさせる。
又、位置データカウント値が5m+4(ステッピングモータ22の回転角度が0.18°×(5m+4))のときには、エンコーダ25の検出信号のパルスが入力されるタイミングが、高分解能位置データの目標分解能のタイミングと一致するため、エンコーダ25の検出信号のパルスが入力されたときに、変換エンコーダカウント値を、そのまま位置データカウント値に反映させる。
図5の信号処理は、図6の変換テーブル28a、及び図7のカウント処理設定テーブル28bに基づいて実行されている。図5では、400パルス/回転のエンコーダのエンコーダカウント値は、カウントアップされる毎に、500パルス/回転相当のカウント値に変換されていることが分かる。そして、この変換エンコーダカウント値は、逐次、位置データカウンタ27daのカウント値に反映されている。又、位置データカウンタ27daのカウント値は、カウント処理設定テーブル28bに従って、直前の変換エンコーダカウント値が反映された後、駆動信号のマイクロステップ出力パルスが所定数入力される毎に、カウントアップされている。
図8、図9は、位置データ変換部27b及び位置データ補間処理部27dによる高分解能位置データの生成処理の一例を示すフローチャートである。図8、図9のフローチャートの処理は、所定の時間間隔で、位置データ補間処理部27dがコンピュータプログラムに従って実行する処理である。尚、図8のフローチャートの処理と図9のフローチャートの処理とは、単一のプロセッサにて時分割で実行されてもよいし、複数のプロセッサにてパラレルに実行されてもよい。
まず、図8のフローチャートの処理について、説明する。
ステップS11において、位置データ変換部27bは、エンコーダカウンタ27aのカウントアップタイミングか否かを判定する。そして、位置データ変換部27bは、エンコーダカウンタ27aのカウントアップタイミングである場合(S11:YES)、ステップS12に処理を進め、エンコーダカウンタ27aのカウントアップタイミングではない場合(S11:NO)、特に処理を実行することなく、図8のフローチャートの処理を終了する。
ステップS12において、位置データ変換部27bは、エンコーダカウンタ27aのカウント値を、変換テーブル28aを用いて変換する。
ステップS13において、位置データ変換部27bは、ステップS12にて変換されたエンコーダカウント値を、位置データ補間処理部27dに出力する。そして、位置データ補間処理部27dは、位置データ変換部27bから出力されるエンコーダカウント値がカウントアップされる毎に、当該エンコーダカウント値(変換エンコーダカウント値)を位置データカウンタ27daのカウント値に上書きする。
位置データ補間処理部27dは、図8のフローチャートの処理を、典型的には、マイクロステップ出力の単位マイクロステップの時間幅よりも短い時間間隔(例えば、25nsec間隔)で、実行する。
次に、図9のフローチャートの処理について、説明する。
ステップS21において、位置データ補間処理部27dは、マイクロステップカウンタ27cのカウントアップタイミングか否かを判定する。そして、位置データ補間処理部27dは、マイクロステップカウンタ27cのカウントアップタイミングである場合(S21:YES)、ステップS22に処理を進め、マイクロステップカウンタ27cのカウントアップタイミングではない場合(S21:NO)、特に処理を実行することなく、図9のフローチャートの処理を終了する。
ステップS22において、位置データ補間処理部27dは、カウント処理設定テーブル28bを参照して、位置データカウンタ27daをカウントアップするタイミングか否かを判定する。そして、位置データ補間処理部27dは、位置データカウンタ27daをカウントアップするタイミングである場合(S22:YES)、ステップS23に処理を進め、位置データカウンタ27daをカウントアップするタイミングではない場合(S22:NO)、特に処理を実行することなく、図9のフローチャートの処理を終了する。
ステップS23において、位置データ補間処理部27dは、位置データカウンタ27daのカウント値をカウントアップする。そして、位置データ補間処理部27dは、位置データカウンタ27daのカウント値を本体1の制御部11に対して出力する。
位置データ補間処理部27dは、図9のフローチャートの処理を、典型的には、マイクロステップ出力の単位マイクロステップの時間幅よりも短い時間間隔(例えば、25nsec間隔)で、実行する。
尚、上記では、ステッピングモータ22が原点位置に対して正方向側に回転している場合における高分解能位置データの生成処理について説明したが、ステッピングモータ22が原点位置に対して負方向側に回転している場合における高分解能位置データの生成処理も同様である。ステッピングモータ22が原点位置に対して負方向側に回転している場合には、位置データ補間処理部27dは、例えば、マイナスの位置データカウント値として、ステッピングモータ22の回転位置を表現する。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る超音波診断装置Aによれば、エンコーダ25の検出分解能自体を高分解能化することなく(即ち、小型のエンコーダを用いながら)、エンコーダ25の検出分解能よりも高分解能な振動子ユニット21の位置データを取得することが可能である。これによって、例えば、振動子ユニット21の揺動位置をより高精度に把握することが可能となり、より高精細な超音波画像を生成することが可能となる。
特に、本実施形態に係る超音波診断装置Aは、共に現時点のステッピングモータ22の回転挙動を示す、エンコーダ25の検出信号と、モータ制御部24から出力される駆動信号と、を用いて振動子ユニット21の揺動位置を特定するため、ステッピングモータ22が加減速しているときであっても、高精度に、振動子ユニット21の揺動位置を特定することができる。
又、特に、本実施形態に係る超音波診断装置Aにおいては、直前のエンコーダ25の検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりが検出されてからの駆動信号のマイクロステップ数に基づいて、検出信号のパルス間のタイミングを補間する。つまり、本実施形態に係る超音波診断装置Aにおいては、エンコーダ25の検出信号を、ステッピングモータ22の回転位置(即ち、振動子ユニット21の位置)を特定するための真値として用い、モータ制御部24から出力される駆動信号のマイクロステップ出力パルス数を、エンコーダ25の検出信号から得られない分解能の値(即ち、振動子ユニット21の位置)を補間するためのみに参照する。これによって、振動子ユニット21の回転負荷の増大等に伴って、駆動信号に遅延が生じた場合にも、適切に、ステッピングモータ22の回転位置を捉えることが可能となる。
又、特に、本実施形態に係る超音波診断装置Aにおいては、カウント処理設定テーブル28bを用いて、位置データカウンタ27daのカウント値に応じたカウントアップ処理を実行する。これによって、ステッピングモータ22の機械角(即ち、ステップ角)とエンコーダ25のスリット間隔との関係に規制されることなく、本発明を適用することが可能となる。つまり、これによって、超音波プローブ2に内蔵されたステッピングモータ22やエンコーダ25の種類に依拠することなく、本発明を適用することが可能となるため、実用的観点から有用である。
(変形例1)
図10は、位置データ生成部27による位置データの生成処理の他の一例について、説明する図である。図10では、400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダ25の検出信号から、1000パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合の例を示している。尚、1000パルス/回転相当の検出分解能は、回転角度0.09°(=360°/(1000×4))単位の検出分解能に相当する。
図11は、400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダ25の検出信号から、1000パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合の変換テーブル28aの一例を示す図である。図11の変換テーブル28aには、エンコーダカウント値を2.5倍(=1000パルス/回転÷400パルス/回転)し、小数点以下を切り捨てた値が、変換エンコーダカウント値として設定されている。
図12は、400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダ25の検出信号から、1000パルス/回転相当の高分解能位置データを生成する場合のカウント処理設定テーブル28bの一例を示す図である。図12のカウント処理設定テーブル28bには、位置データカウント値が10の倍数となるタイミングを一周期として、位置データカウント値が10m、10m+1、10m+2、10m+3、10m+4、10m+5、10m+6、10m+7、10m+8、及び10m+9それぞれのときにおける、位置データカウント値をカウントアップ又はカウントダウンさせる条件が設定されている。
図12のカウント処理設定テーブル28bには、例えば、ステッピングモータ22の回転位置が0.09°、0.18°、0.27°、0.36°、0.54°、0.63°、0.72°、0.81°・・・のように、エンコーダ25の検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりタイミングからは検出できない回転位置については、駆動信号のマイクロステップ出力パルス数から検出するように条件が設定されている。
又、図12のカウント処理設定テーブル28bにおいても、検出精度を向上させる観点から、直前のエンコーダ25の検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりタイミングからの、駆動信号のマイクロステップ出力パルスの入力パルス数を基準として、カウントアップ条件が設定されている。
このように、上記実施形態に係る超音波診断装置Aによれば、変換テーブル28a及びカウント処理設定テーブル28bを変更するのみで、高分解能位置データの目標分解能を変更することが可能である。
(変形例2)
図13は、変形例2に係る超音波診断装置Aの構成を示す図である。
変形例2に係る超音波診断装置Aは、駆動回路23、モータ制御部24、位置データ生成部27、及び、メモリ28が、超音波プローブ2の筐体内ではなく、超音波診断装置Aの本体1の筐体内に収納されている点で、上記実施形態に係る超音波診断装置Aと相違する。尚、各構成の機能は、上記実施形態で説明した機能と同一である。
変形例2に係る超音波診断装置Aにおいては、超音波検査を実行する際、超音波診断装置本体1の内部で、信号処理を完結することが可能である。これによって、超音波診断装置本体1と超音波プローブ2との間でのデータ伝送の手間を省くことができる。又、これによって、超音波プローブ2を小型化することも可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限らず、種々に変形態様が考えられる。
上記実施形態では、400パルス/回転の検出分解能を有するエンコーダ25の検出信号から、高分解能位置データを生成する際の目標分解能として、500パルス/回転相当及び1000パルス/回転相当の二例を示した。高分解能位置データの目標分解能は、例えば、ステッピングモータ22の単位回転変位量当たりにエンコーダ25から出力される検出信号のパルス数と、ステッピングモータ22を単位回転変位量だけ回転させるためにモータ制御部24から出力される駆動信号のマイクロステップ出力パルスのパルス数と、に基づいて、設定されればよい。高分解能位置データの目標分解能は、例えば、当該目標分解能の回転角度単位が、駆動信号のマイクロステップ出力パルスの回転角度単位の整数倍であって、且つ、当該目標分解能の回転角度単位の10単位以内毎に、エンコーダ25にて検出可能な回転位置が出現する値であるのが好ましい。
又、上記実施形態では、位置データ生成部27の一例として、エンコーダ25の検出信号のパルスの立ち上がりが検出された際、エンコーダカウンタ27aから出力されるすべてのエンコーダカウント値を、位置データカウンタ27daに反映させる態様を示した。しかしながら、位置データ生成部27は、エンコーダカウント値のうち、高分解能位置データの目標分解能を基準とするカウント値に変換しようとしたとき、端数を含むものについては、高分解能位置データに反映させない構成(即ち、位置データカウンタ27daに上書きしない)としてもよい。但し、かかる構成であっても、位置データ生成部27は、エンコーダ25の検出信号の直前のパルスの立ち上がりのタイミングを基準として、位置データカウンタ27daのカウントアップ条件を判断するのが好ましい。
又、上記実施形態では、カウント処理設定テーブル28bの一例として、位置データカウント値と、当該位置データカウント値をカウントアップさせる条件と、が関連付けられたデータテーブルを示した。しかしながら、カウント処理設定テーブル28bにおいては、位置データカウント値に代えて、現時点のエンコーダカウント値や現時点のエンコーダカウント値を変換した値を基準として、位置データカウント値をカウントアップさせる条件が設定されていてもよい。
又、上記実施形態では、超音波診断装置Aに適用する超音波プローブ2の一例として、振動子ユニット21を円弧状に揺動させる方式のプローブを示した。しかしながら、本発明に係る超音波診断装置Aに適用する超音波プローブ2は、リニア揺動方式(振動子ユニットを直線的に平行に揺動させる方式)等、他の機械式の超音波プローブにも適用し得る。
又、上記実施形態では、エンコーダ25の一例として、光学式エンコーダを用いた態様を示した。しかしながら、本発明において、エンコーダ25は、磁気式又は機械式エンコーダであってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本開示に係る超音波診断装置によれば、エンコーダの検出分解能自体を変更することなく、振動子ユニットの位置情報を高分解能化することが可能である。
A 超音波診断装置
1 本体
11 制御部
12 画像処理部
13 操作入力部
14 表示部
15 送受信部
2 超音波プローブ
21 振動子ユニット
22 ステッピングモータ
22a プーリー機構
23 駆動回路
24 モータ制御部
25 エンコーダ
26a 回転方向センサ
26b 原点センサ
27 位置データ生成部
27a エンコーダカウンタ
27b 位置データ変換部
27c マイクロステップカウンタ
27d 位置データ補間処理部
27da 位置データカウンタ
28 メモリ
28a 変換テーブル
28b カウント処理設定テーブル

Claims (9)

  1. 超音波プローブを用いて、被検体の超音波画像を生成する超音波診断装置であって、
    前記超音波プローブ内に配設され、超音波の送受信を行う振動子ユニットと、
    前記超音波プローブ内に配設され、前記振動子ユニットを移動させるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータに対して、マイクロステップ駆動方式の駆動信号を送出するモータ制御部と、
    前記超音波プローブ内に配設され、前記ステッピングモータの回転運動を検出し、前記ステッピングモータの単位時間当たりの回転変位量に応じたパルス列状の検出信号を発生するエンコーダと、
    前記ステッピングモータ回転時、前記検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりを検出すると共に、前記駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がりを検出し、前記検出信号のパルス間のタイミングを、前記駆動信号のマイクロステップ数を基準として補間することにより、前記検出信号から得られる前記振動子ユニットの位置データを高分解能化した高分解能位置データを生成する位置データ生成部と、
    を備え
    前記位置データ生成部は、
    前記検出信号を入力とし、前記検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がり毎にカウント処理を行うエンコーダカウンタと、
    前記駆動信号を入力とし、前記駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がり毎にカウント処理を行うマイクロステップカウンタと、
    所定の変換テーブルを参照して、前記エンコーダカウンタから出力されるエンコーダカウント値を前記高分解能位置データの目標分解能を基準とするカウント値に変換する位置データ変換部と、
    変換後の前記エンコーダカウント値と、前記マイクロステップカウンタから出力されるマイクロステップカウント値と、に基づいて、前記高分解能位置データを生成する位置データ補間処理部と、
    を有し、
    前記位置データ補間処理部は、
    前記高分解能位置データを表すカウント値を生成する位置データカウンタを有し、
    前記駆動信号のマイクロステップ数が所定数に達するに伴って、前記位置データカウンタにカウントアップ又はカウントダウンさせ、
    変換後の前記エンコーダカウント値のカウントアップ又はカウントダウンに伴って、変換後の前記エンコーダカウント値を、前記位置データカウンタのカウント値として上書き更新する、
    超音波診断装置。
  2. 前記位置データ補間処理部は、
    前記駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がりが検出された際、所定のカウント処理設定テーブルを参照して、検出された立ち上がり又は立ち下がりタイミングが前記位置データカウンタのカウント値をカウントアップ又はカウントダウンさせる所定のタイミングに該当するか否かを判定し、
    検出された立ち上がり又は立ち下がりタイミングが前記所定のタイミングに該当する場合、前記位置データカウンタのカウント値をカウントアップ又はカウントダウンさせ、
    検出された立ち上がり又は立ち下がりタイミングが前記所定のタイミングに該当しない場合、前記位置データカウンタのカウント値をカウントアップ又はカウントダウンさせない、
    請求項に記載の超音波診断装置。
  3. 前記位置データ生成部は、所定時間の間、前記検出信号のパルス入力がない場合、エラー信号を生成する、
    請求項1又は2のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  4. 前記振動子ユニットが取得する超音波エコーと、前記高分解能位置データと、に基づいて、前記超音波画像を生成する画像処理部を更に備える、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  5. 前記超音波画像は、前記振動子ユニットが各回転位置のときに取得された前記被検体の断層画像を合成して構成された3D画像である、
    請求項に記載の超音波診断装置。
  6. 前記超音波プローブは、前記振動子ユニットを、当該振動子ユニットの振動子の配列方向に直交する方向に往復移動可能に構成された4Dプローブである、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  7. 前記モータ制御部が、前記超音波プローブ内に配設されている、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  8. 前記モータ制御部が、当該超音波診断装置の本体内に配設されている、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  9. 被検体の超音波画像を生成する超音波診断装置の超音波プローブであって、
    超音波の送受信を行う振動子ユニットと、
    前記振動子ユニットを移動させるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータに対して、マイクロステップ駆動方式の駆動信号を送出するモータ制御部と、
    前記ステッピングモータの回転運動を検出し、前記ステッピングモータの単位時間当たりの回転変位量に応じたパルス列状の検出信号を発生するエンコーダと、
    前記ステッピングモータ回転時、前記検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がりを検出すると共に、前記駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がりを検出し、前記検出信号のパルス間のタイミングを、前記駆動信号のマイクロステップ数を基準として補間することにより、前記検出信号から得られる前記振動子ユニットの位置データを高分解能化した高分解能位置データを生成する位置データ生成部と、
    を備え
    前記位置データ生成部は、
    前記検出信号を入力とし、前記検出信号のパルスの立ち上がり又は立ち下がり毎にカウント処理を行うエンコーダカウンタと、
    前記駆動信号を入力とし、前記駆動信号のマイクロステップの立ち上がり又は立ち下がり毎にカウント処理を行うマイクロステップカウンタと、
    所定の変換テーブルを参照して、前記エンコーダカウンタから出力されるエンコーダカウント値を前記高分解能位置データの目標分解能を基準とするカウント値に変換する位置データ変換部と、
    変換後の前記エンコーダカウント値と、前記マイクロステップカウンタから出力されるマイクロステップカウント値と、に基づいて、前記高分解能位置データを生成する位置データ補間処理部と、
    を有し、
    前記位置データ補間処理部は、
    前記高分解能位置データを表すカウント値を生成する位置データカウンタを有し、
    前記駆動信号のマイクロステップ数が所定数に達するに伴って、前記位置データカウンタにカウントアップ又はカウントダウンさせ、
    変換後の前記エンコーダカウント値のカウントアップ又はカウントダウンに伴って、変換後の前記エンコーダカウント値を、前記位置データカウンタのカウント値として上書き更新する、
    超音波プローブ。
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