JP7446758B2 - パネル材の振れ止め構造 - Google Patents
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Description
パネル材と連結材とは、隙間なく嵌合させることが外観上及びがたつき防止の観点から好ましいが、完全に隙間のない状態で嵌合させると、設置及びメンテナンスが非常に困難になる。また、パネル材と連結材との間には、設計上公差程度の隙間は生じてしまうものでもある。
そこで、本発明は、パネル材でがたつきが生じ難いパネル材の振れ止め構造を提供する。
この構成によれば、補助部材と連結材との間が振れ止め具により支持されるので補助部材及びパネル材と連結材との間の搖動が抑制される。
この構成によれば、前記固定部の前記補助部材又は前記連結材への固定がより確実となる。
この構成によれば、前記固定部を前記補助部材又は前記連結材により確実に固定することが出来る。
この構成によれば、前記固定部の大きさよりも小さい部分に挿入しやすくなる。
この構成によれば、前記固定部を変形させやすくなるため、前記固定部の大きさよりも小さい部分に挿入しやすくなる。
この構成によれば、複数の突起間に隙間が形成されるため、摩擦力を適宜調整することが出来る。
この構成によれば、複数の突起が接触している対象に対して柔軟に変形しやすい。また、摩擦力を適度に調節することが出来る。
この構成によれば、突起が偏平に形成されているため、突起自身の剛性を高めて適度に摩擦力を発揮することが出来る。
この構成によれば、突起間で接触対象への摩擦力を変えることが出来る。
この構成によれば、少なくとも最も外側の突起によりしっかりと摩擦力を発揮し、内側の突起で補助的に摩擦力を生じさせることが出来る。
この構成によれば、パネル部材を桟に対して取り付けた際に搖動を防止することが出来る。
この構成によれば、補助部材が化粧材を兼ねるものであっても、上記と同様の作用及び機能を発揮することが出来る。
パネル材1を組み合わせた間仕切り壁Wは、一例として、床レール2、巾木3、パネル材1、パネル材1同士をつなぐスタッド(連結材)4、パネル材1の端部に嵌め込まれる力骨(補助部材)5、振れ止め具6(図3参照)及び笠木7を主要な構成としている。
巾木3は、本実施形態では、床レール2に被さるように設けられている。
パネル材1は、矩形で一定の厚みを有する板状のペーパーコア等による芯材8と、芯材8の偏平面に配された化粧板9とにより主として構成されている。
その中で、パネル材1の振れ止め構造は、主としてパネル材1、スタッド4、力骨5、及び振れ止め具6により構成される。
力骨5の形状は、化粧板9の形状に沿って配されるように、長尺な鋼板を変形させてやや扁平で角張った(長手方向に直交する)断面略C字状に形成されている。
これにより、力骨5をその断面視した際の開口部11の向きを嵌合空間Sの開口部10に合わせて設置した際に、力骨5の内側にスタッド4を略フィットさせつつ嵌合させることができる構成となっている。
第2空間S2は、本実施形態では、力骨5のパネル材1への設置時のパネル材1の厚さ方向の両端側に形成され、スタッド4を対向する2方向から挟み込む位置に形成されている。
被係止部15は、力骨5の長手方向に連続的に延伸している。
互いに対向する被係止部15同士の間は、その延伸方向(すなわち力骨5の長手方向で、紙面奥行き方向)に亘って一定の距離が空けられている。
振れ止め具6は、一方向に貫通する中空部16が形成されたやや扁平なチューブ状の部材である。振れ止め具6は、中空部16の軸線L方向を長手方向とする平面視略矩形に形成されている。
振れ止め具6の主要な構成要素は、力骨5を構成する側壁5bに対向させ力骨5側に固定させる固定部20及びスタッド4に接触させる脚部21である。
固定部20と脚部21とは、一体成形されている。固定部20及び脚部21の素材は、
ゴム等の弾性変形及び復元が可能な材料であればどのようなものを用いることもできる。
三本の突起26のうち、真ん中の突起26は、短手方向の両外側の突起26よりもやや短めに形成されている。
すなわち、図3に示すように、振れ止め具6の固定部20を力骨5の側壁5bに向かって被係止部15の間から挿入する。この際、図4に示すように、固定部20の頭部22は、被係止部15の先端15a,15a間の距離よりも幅広に形成されているため、頭部22をやや強引に押し込む。
図5に示すように、振れ止め具6を取り付けた力骨5は、パネル材1の端部1aの形状に合わせて嵌合空間Sに嵌合させる。すなわち、力骨5の端部5a,5a間の開口部11を化粧板9の端部9a,9a間の開口部10に合わせて設置する。
図6に示すように、スタッド4の長手方向(紙面奥行き方向)に延びる端部を隣接させる一方のパネル材1の第1空間S1に向け、対向する壁部を隣接させる他方のパネル材1の第1空間S1に向け、スタッド4とパネル材1とを嵌合させる。
このようにして、パネル材1とスタッド4とは、力骨5とこれに取り付けられた振れ止め具6とによって、しっかりと固定することが出来る。
また、図8に示すように、パネル材1同士を連結させたスタッド4に、ビス等を用いて更にパネル材1に直交する方向にパネル材1を連結させる場合にも本発明のパネル材の振れ止め構造を適用することが出来る。
その他の例として、図9に示すように、振れ止め具6は、半球状に複数形成された脚部26xを有していてもよい。又は、図10に示すように、振れ止め具6は、中空部16と同じ方向に延びる貫通孔27を有する半円筒状の脚部26yを有していてもよい。脚部26は、前記実施形態で示した脚部26とその変形例として示した脚部26x,26yなどを混在させた構成であってもよい。
4 スタッド(連結材)
5 力骨(補助部材)
5b 側壁(壁部)
6 振れ止め具
15 被係止部
20 固定部
21 脚部
25 係止部
26 突起
Claims (10)
- 複数のパネル材と、前記複数のパネル材の端部同士を連結する連結材と、前記パネル材の端部に取り付けられる補助部材とを備え、
前記補助部材を構成する壁部又は前記連結材の壁部のいずれかに対向させて固定するよう長手方向を有する固定部と、前記固定部が固定された前記補助部材又は前記連結材とは異なる対象に接触させて摩擦力を発揮する脚部とを具備し、
前記脚部は、前記異なる対象に向かって突出する複数の突起を有し、
前記複数の突起は、前記固定部の長手方向に沿って延在する偏平な板状で、前記長手方向に直交する断面視で突出方向に先鋭になっている振れ止め具を有し、
この振れ止め具が、前記補助部材と前記連結材との間に設けられているパネル材の振れ止め構造。 - 前記固定部は、固定されている前記補助部材又は前記連結材に対する係止部を有している請求項1に記載のパネル材の振れ止め構造。
- 前記補助部材は、前記固定部の前記係止部を係止させる被係止部を有している請求項2に記載のパネル材の振れ止め構造。
- 前記固定部は、前記補助部材又は前記連結材に対向させる面が凸状に形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のパネル材の振れ止め構造。
- 前記固定部は、中空に形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のパネル材の振れ止め構造。
- 前記脚部の前記複数の突起の少なくとも一部は、偏平に形成され、互いに平行に配されている請求項1から5のいずれか一項に記載のパネル材の振れ止め構造。
- 前記脚部の前記複数の突起は、一部に長さの異なる突起を有している請求項1から5のいずれか一項に記載のパネル材の振れ止め構造。
- 前記脚部の前記複数の突起は、少なくとも最も外側の複数の突起が、これら最も外側の複数の突起よりも内側にある突起より突出長さが長い請求項1から5のいずれか一項に記載のパネル材の振れ止め構造。
- 前記連結材は、前記パネル材の端部に配される桟である請求項1から8のいずれか一項に記載のパネル材の振れ止め構造。
- 前記補助部材は、前記パネル材の端部に配される化粧材である請求項1から9に記載のパネル材の振れ止め構造。
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