JP7446173B2 - バルブ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、バルブ装置に関する。
バルブ装置に関する技術として、特許文献1には、弁座と弁体の締め代が弁体における弁体の径方向の回転軸方向端部の位置で最小となっているバルブ装置の技術が開示されている。
特開2019-19975号公報
燃料電池システムを搭載した車両において、燃料電池スタックへのエアの供給を制御するエアバルブの閉弁動作は、車両停止制御時以外に回生ブレーキ制御時にも実施される。すなわち、車両停止制御時には燃料電池スタックの劣化防止のため、また、回生ブレーキ制御時には燃料電池スタックの発電抑制のため、エアバルブを全閉状態にすることが実施される。ここで、車両停止制御時にはエアバルブのエアの漏れをゼロにすることが要求される一方で、回生ブレーキ制御時にはエアバルブのエアの微小な漏れが許容されるので、全閉状態時のエアの漏れに対する要求は、回生ブレーキ制御時よりも車両停止制御時の方が厳しい。つまり、回生ブレーキ制御時は全閉状態時のエアの漏れが多少許容されている。
そこで、このような全閉状態時のエアの漏れに対する要求の違いがあるため、従来より車両停止制御時と回生ブレーキ制御時とで制御される全閉開度域(すなわち、全閉状態となる開度の領域)を切り分ける必要がある。この点、特許文献1には、全閉開度域の拡大を図ることについて特に開示も示唆もされていない。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、全閉開度域の拡大を図ることができるバルブ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、環状のシート面を備える環状の弁座と、前記シート面に対応する環状のシール面を備える円板状または略円板状の弁体と、前記弁体を回転させるための回転軸と、を有し、前記回転軸の中心軸方向が前記弁座および前記弁体の径方向と平行であり、前記弁体を前記回転軸の中心軸を中心に回転させることにより開閉弁動作し、前記シート面または前記シール面は、前記弁座または前記弁体に設けられる環状のゴムシール部に形成されているバルブ装置において、前記弁体における前記回転軸の中心軸方向に位置する両端部を弁体軸方向両端部と定義し、前記弁体における前記回転軸の中心軸方向に直交する方向に位置する両端部を弁体直交方向両端部と定義し、前記バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、前記弁体にて当該弁体が前記弁座と接触し始める部分を接触開始部と定義し、前記弁体軸方向両端部における前記弁体の中心軸方向の中央を中央部と定義し、前記中央部から前記接触開始部までの前記弁体の中心軸方向における長さを中央部接触開始部間長さと定義するときに、前記弁体直交方向両端部における前記中央部接触開始部間長さは、前記弁体軸方向両端部における前記中央部接触開始部間長さよりも大きいこと、を特徴とする。
この態様によれば、弁体直交方向両端部における中央部接触開始部間長さを大きくした分、バルブ装置の全閉開度域を拡大させることができる。また、弁体軸方向両端部における中央部接触開始部間長さを小さくした分、ゴムシール部の摩耗抑制および駆動トルクの低減を図ることができる。
上記の態様においては、前記弁体の周方向に沿って前記弁体軸方向両端部から前記弁体直交方向両端部に向かうほど、前記接触開始部におけるR寸法が徐々に小さくなるように形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、弁体が開弁状態から閉弁方向へと移行する際の回転軸と弁体との接続箇所の負荷が過大となることを抑制できる。
上記の態様においては、前記中央部から、前記バルブ装置が閉弁動作を行うときに前記弁体が移動する方向側の端部までの前記弁体の中心軸方向における前記弁体の厚みを閉弁方向側厚みと定義し、前記中央部から、前記バルブ装置が開弁動作を行うときに前記弁体が移動する方向側の端部までの前記弁体の中心軸方向における前記弁体の厚みを開弁方向側厚みと定義するときに、前記弁体直交方向両端部では、前記閉弁方向側厚みが前記開弁方向側厚みよりも大きく形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、全周に亘って厚みが一定に形成される従来形状の弁体に対して、閉弁方向側厚みが大きくなるように形成すればよい。そのため、従来形状の弁体からの設計変更を最小限に抑えることができる。
上記の態様においては、前記中央部から、前記バルブ装置が閉弁動作を行うときに前記弁体が移動する方向側の端部までの前記弁体の中心軸方向における前記弁体の厚みを閉弁方向側厚みと定義するときに、前記弁体の周方向に沿って前記弁体軸方向両端部から前記弁体直交方向両端部に向かうほど、前記閉弁方向側厚みが徐々に大きくなるように形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、全閉開度域全体に亘って弁座と弁体との間のシール性(封止性)を確保できる。そのため、より確実に、全閉状態時にてバルブ装置の流体の漏れを抑制できる。
上記の態様においては、前記弁体直交方向両端部を構成する両方の端部は、前記バルブ装置が閉弁状態から開弁動作を行うときに、前記弁座から同時または略同時に離脱するように、および、前記バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、前記弁座に同時または略同時に接触するように、形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、バルブ装置が閉弁状態から開弁動作を行うときに、弁体直交方向両端部を構成する両方の端部のうちの一方の端部のみが先に弁座から離脱することで流体の漏れが生じること、を抑制できる。また、バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁体直交方向両端部を構成する両方の端部が弁座に同時または略同時に接触して、確実に全閉状態を実現できるようになる。
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、環状のシート面を備える環状の弁座と、前記シート面に対応する環状のシール面を備える円板状または略円板状の弁体と、前記弁体を回転させるための回転軸と、を有し、前記回転軸の中心軸方向が前記弁座および前記弁体の径方向と平行であり、前記弁体を前記回転軸の中心軸を中心に回転させることにより開閉弁動作し、前記シート面または前記シール面は、前記弁座または前記弁体に設けられる環状のゴムシール部に形成されているバルブ装置において、前記弁座における前記回転軸の中心軸方向に位置する両端部を弁座軸方向両端部と定義し、前記弁座における前記回転軸の中心軸方向に直交する方向に位置する両端部を弁座直交方向両端部と定義し、前記バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、前記弁座にて当該弁座が前記弁体と接触し始める部分を接触開始部と定義し、前記弁座軸方向両端部における前記弁座の中心軸方向の中央を中央部と定義し、前記中央部から前記接触開始部までの前記弁座の中心軸方向における長さを中央部接触開始部間長さと定義し、前記弁座の中心軸方向の一方側の端部であって、前記バルブ装置が閉弁動作を行うときに前記弁体が移動する方向側の端部を閉弁側端部と定義し、前記閉弁側端部から前記接触開始部までの前記弁座の中心軸方向における長さを端部接触開始部間長さと定義するときに、前記弁座直交方向両端部を構成する両方の端部は、前記弁座の中心軸方向に沿って切り取ったときの断面の形状が異なっており、前記弁座直交方向両端部の一方の端部における前記中央部接触開始部間長さは、前記弁座軸方向両端部における前記中央部接触開始部間長さよりも大きく、前記弁座直交方向両端部の他方の端部における前記端部接触開始部間長さは、前記弁座軸方向両端部における前記端部接触開始部間長さよりも大きいこと、を特徴とする。
この態様によれば、弁座直交方向両端部における中央部接触開始部間長さと端部接触開始部間長さを大きくした分、バルブ装置の全閉開度域を拡大させることができる。また、弁座軸方向両端部における中央部接触開始部間長さと端部接触開始部間長さを小さくした分、ゴムシール部の摩耗抑制を図ることができる。
上記の態様においては、前記弁座の周方向に沿って前記弁座軸方向両端部から前記弁座直交方向両端部に向かうほど、前記接触開始部におけるR寸法が徐々に小さくなるように形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、より確実に弁座直交方向両端部における中央部接触開始部間長さと端部接触開始部間長さを、弁座軸方向両端部における中央部接触開始部間長さと端部接触開始部間長さよりも大きくして、バルブ装置の全閉開度域を拡大することができる。
上記の態様においては、前記弁座直交方向両端部を構成する両方の端部は、前記バルブ装置が閉弁状態から開弁動作を行うときに、前記弁体から同時または略同時に離脱するように、および、前記バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、前記弁体に同時または略同時に接触するように、形成されていること、が好ましい。
この態様によれば、バルブ装置が閉弁状態から開弁動作を行うときに、弁座直交方向両端部を構成する両方の端部のうちの一方の端部のみが先に弁体から離脱することで流体の漏れが生じること、を抑制できる。また、バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁座直交方向両端部を構成する両方の端部が弁体に同時または略同時に接触して、確実に全閉状態を実現できるようになる。
上記の態様においては、前記バルブ装置は、モビリティに搭載される燃料電池システムの燃料電池スタックへの空気の供給、または、前記燃料電池スタックからの空気の排出を制御するエアバルブであること、が好ましい。
この態様によれば、エアバルブにおいて、全閉開度域の拡大を図ることができる。
上記の態様においては、前記エアバルブの開閉弁動作の制御を行う制御部により、減速回生制御時およびモビリティ停止制御時に前記エアバルブを全閉状態に制御され、前記エアバルブを全閉状態にしたときの全閉開度について、前記減速回生制御時の方が前記モビリティ停止制御時よりも大きくなるように制御され、前記減速回生制御時の前記全閉開度を、前記モビリティの総走行距離が長いほど前記モビリティ停止制御時の前記全閉開度との差分が小さくなるように制御されること、が好ましい。
この態様によれば、減速回生制御時では全閉開度が大きくなるように制御して、弁座と弁体との間における流体の微少な漏れを許容する開度に制御することにより、弁座と弁体との摺動抵抗を抑制して、ゴムシール部の摩耗を抑制できる。
また、モビリティの総走行距離が長いほど、ゴムシール部の摩耗が進行するため、上記構成とすることで、弁座と弁体との間における流体の漏れ増大を抑制することができる。
本開示のバルブ装置によれば、全閉開度域の拡大を図ることができる。
第1,2実施形態のエアバルブが設けられる燃料電池システムの概要図である。 第1,2実施形態のエアバルブの外観斜視図である。 全閉状態における弁部を一部破断して示した斜視図である。 全開状態における弁部を一部破断して示した斜視図である。 全閉状態であるときの弁座、弁体及び回転軸を示す側面図である。 図5のA-A断面図である。 全閉状態の弁座と弁体を示す断面図である。 全閉状態の弁座と弁体を示す上面図である。 第1,2実施形態における弁座と弁体と回転軸の上面図である。 第1実施形態において、図9のB-B断面図であり、開度が全閉開度域の開弁側の上限値であるときを示す図である。 図10の領域RE1の部分の拡大図である。 図10の領域RE2の部分の拡大図である。 エアバルブの開度と、弁座と弁体の接触状態と、車両停止制御時と回生ブレーキ制御時における開度の区分けについての一例を示す図である。 第1,2実施形態で行われる制御の内容を示すフローチャート図である。 エアバルブの制御開度を求めるために使用するマップを示す図である。 第2実施形態において、図9のB-B断面図であり、開度が全閉開度域の開弁側の上限値であるときを示す図である。 図16の領域RE1の部分の拡大図である。 図16の領域RE2の部分の拡大図である。
以下、本開示のバルブ装置(流体制御弁)の実施形態の一例であるエアバルブについて説明する。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態について説明する。
<エアバルブの概要>
まず、本実施形態のエアバルブ1の概要について説明する。図1に示すように、エアバルブ1は、車両やドローンなどのモビリティに搭載される燃料電池システム101のエア系において、燃料電池スタック102にエア(空気)を供給するためのエア供給流路103に設けられている。そして、エアバルブ1は、燃料電池スタック102に対するエアの供給および遮断を制御する。
なお、燃料電池システム101のエア系において、エア供給流路103の他に、燃料電池スタック102からエア(エアオフガス)を排出するためのエア排出流路104が設けられている。また、燃料電池システム101の水素系において、燃料電池スタック102へ水素を供給するための水素供給流路105と、燃料電池スタック102から水素(水素オフガス)を排出するための水素排出流路106が設けられている。
次に、エアバルブ1の構成について説明する。図2に示すように、エアバルブ1は、二重偏心弁より構成される弁部2と、モータを内蔵したモータ部3と、複数のギヤを内蔵した減速機構部4とを有する。図3と図4に示すように、弁部2は、内部に流体が流れる流路11を有する金属製の管部12を備え、流路11の中には弁座13、弁体14及び回転軸15が配置されている。流路11の内形、弁座13の外形、弁体14の外形は、それぞれ平面視で円形又はほぼ円形をなしている。回転軸15には、モータの回転力が複数のギヤを介して伝えられるようになっている。これにより、回転軸15は、弁体14を回転させる。また、流路11を有する管部12は、ハウジング6の一部に相当し、モータ部3のモータや減速機構部4の複数のギヤは、このハウジング6により覆われる。ハウジング6は、アルミ等の金属により形成される。
流路11には段部10が形成され、その段部10に弁座13が組み込まれる。弁座13は、円環状をなし、中央に円形又はほぼ円形の弁孔16を有する。弁孔16の縁部には環状のシート面17が形成されている。本実施形態では、弁座13は、環状のゴムシール部13aを備えており、このゴムシール部13aにシート面17が形成されている。弁体14は、円板状をなし(詳しくは、円板状の円板部14aを備え)、その外周には、シート面17に対応する環状のシール面18が形成されている。弁体14は回転軸15に固定され、回転軸15と一体的に回動する。
図6~図8に示すように、回転軸15の軸線L1は、弁体14及び弁孔16の径方向と平行に伸び、弁孔16の中心P1から弁孔16の径方向へ偏心して配置されると共に、弁体14のシール面18が回転軸15の軸線L1から弁体14の軸線L2が伸びる方向へ偏心して配置される。また、弁体14を回転軸15の軸線L1を中心に回転させることにより、エアバルブ1が開閉弁動作する。すなわち、弁体14のシール面18が、弁座13のシート面17に面接触する全閉位置(図3参照)とシート面17から最も離れる全開位置(図4参照)との間で移動可能に構成されている。
本実施形態では、図6において、全閉位置から弁体14が開弁方向(図6に示す矢印F1の方向、すなわち図6において時計方向)へ回動し始めると同時に、弁体14のシール面18が弁座13のシート面17から離れ始めると共に回転軸15の軸線L1を中心とする回動軌跡T1,T2に沿って移動し始めるようになっている。
図7と図8に示すように、弁体14は、回転軸15の軸線L1から弁座13および弁孔16の軸線L3(中心軸)(弁体14の軸線L2)が伸びる方向と平行に伸びる仮想面V1を境として第1の側部21(図7と図8において網掛けを付して示す部分。)と第2の側部22(図7と図8において網掛けを付さない部分。)に二分される。そして、図7に示す全閉位置から弁体14が矢印F1で示す開弁方向へ回動するとき、第1の側部21が弁孔16の中へ向けて回動し、第2の側部22が弁孔16の外へ向けて回動するように構成される。また、開弁位置(図4参照)から図7に示す全閉位置に向かう閉弁方向(矢印F1で示す方向とは逆方向)へ回動するときには、第1の側部21が弁孔16の中から外へ向けて回動し、第2の側部22が弁孔16の外から中へ向けて回動するように構成される。
図5~図8に示すように、弁体14は、円板状または略円板状の円板部14aと、当該円板部14aの上面から突出すように形成され回転軸15に固定される山形状の固定部14bを備えている。この固定部14bは回転軸15の軸線L1から回転軸15の径方向へずれた位置にて、回転軸15の先端から突出するピン15aを介して回転軸15に固定される。また、図6~図8に示すように、固定部14bは、弁体14の軸線L2上に配置され、固定部14bを含む弁体14が、弁体14の軸線L2を中心に左右対称形状をなすように形成される。
このような概要のエアバルブ1は、後述するように、制御部31(図1参照)により弁体14の開閉弁動作が制御される。なお、制御部31は、例えば、車両に設けられるECUである。
<弁体の形状について>
本実施形態では、弁体14の形状が、全閉開度域(すなわち、全閉状態のエアバルブ1の開度領域)の拡大を図ることができるように形成されている。
具体的には、図9に示すように、弁体14の周方向について軸方向両端部42から直交方向両端部41に向かうほど弁体14の厚みを大きくして、直交方向両端部41での弁体14の厚みが軸方向両端部42での弁体14の厚みよりも大きくなるように形成されている。
詳しくは、図10~図12に示すように、弁体14をその厚み方向De(すなわち、軸線L2方向)に切り取った断面において、直交方向両端部41における長さLE1は、軸方向両端部42における長さLE2よりも大きい。なお、図10~図12においては、軸方向両端部42における弁体14の外形状を破線で示している。
ここで、直交方向両端部41は、図9に示すように、弁体14において、当該弁体14の周方向について、当該弁体14の径方向かつ回転軸15の軸方向(すなわち、中心軸方向、軸線L1方向)に直交する方向に位置する両方の端部である。一方、軸方向両端部42は、図9に示すように、弁体14において、当該弁体14の周方向について、当該弁体14の径方向かつ回転軸15の軸方向に位置する両方の端部である。なお、直交方向両端部41は、本開示の「弁体直交方向両端部」の一例である。また、軸方向両端部42は、本開示の「弁体軸方向両端部」の一例である。
また、長さLE1,LE2は、図11と図12に示すように、中央部PE0から接触開始部50までの弁体14の厚み方向Deにおける長さである。ここで、中央部PE0は、軸方向両端部42における弁体14の厚み方向Deの中央である。さらに、接触開始部50は、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁体14にて当該弁体14が弁座13と接触し始める部分である。
別例として、直交方向両端部41における長さLE1を軸方向両端部42における長さLE2よりも大きくするために、直交方向両端部41と軸方向両端部42において、弁体14の厚みを変更する代わりに、接触開始部50におけるR寸法を変更してもよい。例えば、直交方向両端部41での接触開始部50におけるR寸法(R1)を、軸方向両端部42での接触開始部50におけるR寸法(R2)よりも小さくしてもよい。詳しくは、弁体14の周方向に沿って軸方向両端部42から直交方向両端部41に向かうほど、接触開始部50におけるR寸法が徐々に小さく(曲率が徐々に大きく)なるように形成され、弁体14の厚み方向Deについての中央部PE0から接触開始部50までの長さが徐々に大きくなるように形成されていてもよい。なお、図11と図12においては、接触開始部50におけるR寸法を変更しておらず、直交方向両端部41での接触開始部50におけるR寸法(R1)と、軸方向両端部42での接触開始部50におけるR寸法(R2)とが等しい例を示している。
また、本実施形態において、図11と図12に示すように、弁体14の直交方向両端部41では、閉弁方向側厚みTCが開弁方向側厚みTOよりも大きく形成されている。
ここで、閉弁方向側厚みTCは、中央部PE0から、エアバルブ1が閉弁動作を行うときに弁体14が移動する方向側の端部51までの厚み方向Deにおける弁体14の厚みである。また、開弁方向側厚みTOは、中央部PE0から、エアバルブ1が開弁動作を行うときに弁体14が移動する方向側の端部52までの厚み方向Deにおける弁体14の厚みである。
そして、本実施形態では、弁体14の周方向について軸方向両端部42から直交方向両端部41に向かうほど、閉弁方向側厚みTCが徐々に大きくなるように形成されている。
このようにして弁体14の形状により全閉開度域の拡大を図ることにより、図13に示すように、車両停止制御時(本開示の「モビリティ停止制御時」の一例)と回生ブレーキ制御時(本開示の「減速回生制御時」の一例)とで全閉開度(すなわち、全閉状態での開度)の差分を大きくできる。例えば、本実施形態では全閉開度域の開度を0°~6°に拡大することで、車両停止制御時の全閉開度を0°~1°(図13にて実線で示す範囲)、回生ブレーキ制御時の全閉開度を3°~5°(図13にて実線で示す範囲)と制御をより確実に切り分けるができる。
なお、車両停止制御時は、車両(本実施形態のエアバルブ1を備える燃料電池システム101が搭載される車両)が停止しており、エアバルブ1が全閉状態に制御されている。また、回生ブレーキ制御時は、回生ブレーキにより車両が減速しており、エアバルブ1が全閉状態に制御されている。
なお、別例として、直交方向両端部41における長さLE1を軸方向両端部42における長さLE2よりも大きくするために、直交方向両端部41と軸方向両端部42において、弁体14の厚みを変更するとともに、接触開始部50におけるR寸法を変更してもよい。
また、本実施形態では、弁体14における直交方向両端部41を構成する両方の端部41A,41B(図11と図12参照)は、エアバルブ1が閉弁状態から開弁動作を行うときに、弁座13のゴムシール部13aから同時または略同時に離脱するように形成されている。さらに、両方の端部41A,41Bは、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁座13のゴムシール部13aに同時または略同時に接触するように形成されている。
<本実施形態で行われる制御>
本実施形態では、前記のようにして弁体14の形状により全閉開度域の拡大を図った上で、車両停止制御時や回生ブレーキ制御時などにおいて、制御部31により図14に示す制御が行われる。
まず、制御部31は、車両の走行距離(totalkm)、回生閉弁制御回数(kaisei数)、全閉停止回数(close数)を取り込む(ステップS1)。なお、回生閉弁制御回数(kaisei数)とは、回生ブレーキ制御を行うために全閉状態に制御された回数である。また、全閉停止回数(close数)とは、車両停止制御を行うために全閉状態に制御された回数である。
次に、制御部31は、回生閉弁要求がなされたか否かを判断する(ステップS2)。そして、回生閉弁要求がなされた場合(ステップS2:YES)には、制御部31は、走行距離(totalkm)、回生閉弁制御回数(kaisei数)に応じた回生制御開度(tkaiseideg)を求める(ステップS3)。このとき、制御部31は、図21に示すマップを用いて、走行距離(totalkm)と回生閉弁制御回数(kaisei数)に基づいて、回生制御開度(tkaiseideg)を求める。なお、回生閉弁要求とは、回生ブレーキ制御を行うために全閉状態にする要求である。
そして、制御部31は、エアバルブ1の開度をステップS3で求めた回生制御開度(tkaiseideg)に制御する(ステップS4)。
また、ステップS2において、回生閉弁要求がなされなかった場合(ステップS2:NO)には、制御部31は、全閉停止要求がなされたか否かを判断する(ステップS5)。そして、全閉停止要求がなされた場合(ステップS5:YES)には、制御部31は、走行距離(totalkm)、全閉停止回数(close数)に応じた全閉停止制御開度(tclosedeg)を求める(ステップS6)。このとき、制御部31は、図21に示すマップを用いて、走行距離(totalkm)と全閉停止回数(close数)に基づいて、全閉停止制御開度(tclosedeg)を求める。なお、全閉停止要求とは、車両停止制御を行うために全閉状態にする要求である。
そして、制御部31は、エアバルブ1の開度をステップS6で求めた全閉停止制御開度(tclosedeg)に制御する(ステップS7)。
また、ステップS5において、全閉停止要求がなされなかった場合(ステップS5:NO)には、制御部31は、発電要求に応じた開弁制御開度(topendeg)を求め(ステップS8)、エアバルブ1の開度をステップS8で求めた開弁制御開度(topendeg)に制御する(ステップS9)。
ここで、図15に示すマップでは回生制御開度(tkaiseideg)は全閉停止制御開度(tclosedeg)よりも大きく規定されており、これにより、制御部31は、エアバルブ1を全閉状態にしたときの全閉開度について、回生ブレーキ制御時の方が車両停止制御時よりも大きくなるように制御している。
また、図15に示すマップでは走行距離(totalkm)が長いほど、回生制御開度(tkaiseideg)と全閉停止制御開度(tclosedeg)を小さくしつつ、回生制御開度(tkaiseideg)と全閉停止制御開度(tclosedeg)との差分が小さくなるように規定されている。そして、これにより、制御部31は、回生ブレーキ制御時の全閉開度を、車両の総走行距離が長いほど、車両停止制御時の全閉開度との差分が小さくなるように制御している。
なお、図15に示すマップでは回生閉弁制御回数(kaisei数)や全閉停止回数(close数)が多いほど、回生制御開度(tkaiseideg)や全閉停止制御開度(tclosedeg)が小さくなるように規定されている。
<本実施形態の効果>
本実施形態によれば、図11と図12に示すように、エアバルブ1の弁体14において、直交方向両端部41における長さLE1は、軸方向両端部42における長さLE2よりも大きい。
このようにして弁体14の直交方向両端部41における長さLE1を大きくすることにより、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁体14のうちで最も弁座13に接触するタイミングが遅い直交方向両端部41が、より高開度側(すなわち、より開弁側)のエアバルブ1の開度で弁座13に接触する。そのため、エアバルブ1の開度として高開度側で全閉状態にすることができるので、エアバルブ1の全閉開度域を拡大することができる。なお、全閉状態とは、弁座13のゴムシール部13aと弁体14がそれらの周方向の全周で接触した状態である。
また、弁体14の軸方向両端部42における長さLE2を直交方向両端部41での長さLE1よりも小さくした分、全閉状態において弁体14の軸方向両端部42におけるシール面18と弁座13のゴムシール部13aのシート面17との接触面積を小さくできる。そのため、開閉弁動作時にゴムシール部13aに作用する摺動抵抗を抑制できるので、ゴムシール部13aの摩耗抑制を図ることができる。
そして、本実施形態では、弁体14の周方向に沿って軸方向両端部42から直交方向両端部41に向かうほど、接触開始部50におけるR寸法が徐々に小さくなるように形成されていてもよい。これにより、弁体14が開弁状態から閉弁方向へと移行する際の回転軸15と弁体14との接続箇所の負荷の上昇を滑らかとすることで、回転軸15と弁体14との接続箇所の破損を抑制することができる。
また、弁体14の直交方向両端部41では、閉弁方向側厚みTCが開弁方向側厚みTOよりも大きく形成されている。
このようにして、全周に亘って厚みが一定に形成される従来形状の弁体に対して、閉弁方向側厚みTCが大きくなるように形成すればよい。そのため、従来形状の弁体からの設計変更を最小限に抑えることができる。したがって、全閉状態時における弁座13のゴムシール部13aと弁体14との間のシール性について、従来形状の弁体と同様に確保できる。ゆえに、全閉状態時にてエアバルブ1のエアの漏れを抑制できる。
また、弁体14の周方向に沿って軸方向両端部42から直交方向両端部41に向かうほど、閉弁方向側厚みTCが徐々に大きくなるように形成されている。
これにより、全閉開度域全体に亘って弁座13のゴムシール部13aと弁体14との間のシール性を確保できる。そのため、より確実に、全閉状態時にてエアバルブ1のエアの漏れを抑制できる。
また、弁体14における直交方向両端部41を構成する両方の端部41A,41B(図11と図12参照)は、エアバルブ1が閉弁状態から開弁動作を行うときに、弁座13のゴムシール部13aから同時または略同時に離脱するように形成されている。および、両方の端部41A,41Bは、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁座13のゴムシール部13aに同時または略同時に接触するように形成されている。
これにより、エアバルブ1が閉弁状態から開弁動作を行うときに、両方の端部41A,41Bのうちの一方のみが先に弁座13のゴムシール部13aから離脱してエアの漏れが生じることを抑制できる。また、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、両方の端部41A,41Bが弁座13のゴムシール部13aに同時または略同時に接触して、確実に全閉状態を実現できるようになる。
また、制御部31は、回生ブレーキ制御時および車両停止制御時にエアバルブ1を全閉状態に制御し、エアバルブ1を全閉状態にしたときの全閉開度について、回生ブレーキ制御時の方が車両停止制御時よりも大きくなるように制御する。
このように制御部31が全閉開度について回生ブレーキ制御時の方が車両停止制御時よりも大きくなるように制御して、回生ブレーキ制御時では全閉開度を弁座13のゴムシール部13aと弁体14との間におけるエアの微少な漏れを許容する開度に制御する。これにより、弁座13のゴムシール部13aと弁体14との摺動抵抗を抑制して、弁座13のゴムシール部13aの摩耗を抑制できる。
また、車両の総走行距離が長いほど弁座13のゴムシール部13aの摩耗が進むので、この点を考慮し、制御部31は、制御される頻度の多い回生ブレーキ制御時の全閉開度を車両の総走行距離が長いほど小さくしつつ車両停止制御時の全閉開度との差分が小さくなるように制御する。これにより、弁座13のゴムシール部13aの摩耗の抑制、および、弁座13のゴムシール部13aと弁体14との間のシール性の維持を両立させることができる。
また、別例として、弁体14において、直交方向両端部41での接触開始部50におけるR寸法(R1)が軸方向両端部42での接触開始部50におけるR寸法(R2)よりも小さければ、必ずしも、閉弁方向側厚みTCを開弁方向側厚みTOよりも大きく形成する必要はない。
また、ゴムシール部を弁体14に設けても良い。弁体14にゴムシール部を設ける場合、本実施形態のように弁体14自体を厚くしてもよいが、一方で弁体14の厚さをそのままにゴムシール部の厚みを大きくしても良い。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明するが、主に第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態では、弁座13の形状が、全閉開度域の拡大を図ることができるように形成されている。
具体的には、図9に示すように、弁座13の周方向について軸方向両端部62から直交方向両端部61に向かうほど弁座13の厚みを大きくして、直交方向両端部61での弁座13の厚みが軸方向両端部62での弁座13の厚みよりも大きくなるように形成されている。
詳しくは、図16に示すように、弁座13をその軸線L3方向に切り取った断面において、弁座13の直交方向両端部61の位置にて、直交方向両端部61を構成する両方の端部61A,61Bは、断面の形状が異なっている。そして、図17に示すように、直交方向両端部61の一方の端部61Aにおける長さLA1は、軸方向両端部62における長さLA2よりも大きい。さらに、図18に示すように、直交方向両端部61の他方の端部61Bにおける長さLB1は、軸方向両端部62における長さLB2よりも大きい。なお、図16~図18において、軸方向両端部62における弁座13の外形状を破線で示している。
ここで、弁座13における直交方向両端部61は、図9に示すように、弁座13において、当該弁座13の周方向について、当該弁座13の径方向かつ回転軸15の軸方向に直交する方向に位置する両端部である。一方、弁座13における軸方向両端部62は、図9に示すように、弁座13において、当該弁座13の周方向について、当該弁座13の径方向かつ回転軸15の軸方向に位置する両端部である。なお、直交方向両端部61は本開示の「弁座直交方向両端部」の一例であり、軸方向両端部62は本開示の「弁座軸方向両端部」の一例である。
また、長さLA1,LA2は、図17に示すように、中央部PS0から接触開始部70Aまでの弁座13の軸線L3方向における長さである。また、長さLB1,LB2は、図18に示すように、端部PS1から接触開始部70Bまでの弁座13の軸線L3方向における長さである。また、中央部PS0は、軸方向両端部62における弁座13の軸線L3方向の中央である。また、端部PS1は、弁座13の軸線L3方向の一方側の端部であって、エアバルブ1が閉弁動作を行うときに弁体14が移動する方向側の端部である。さらに、接触開始部70Aと接触開始部70Bは、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁座13にて当該弁座13が弁体14と接触し始める部分である。なお、長さLA1,LA2は本開示の「中央部接触開始部間長さ」の一例であり、長さLB1,LB2は本開示の「端部接触開始部間長さ」の一例である。また、端部PS1は、本開示の「閉弁側端部」の一例である。
なお、図16~図18に示すように、弁座13の断面形状は、領域RE1(弁体14の第2の側部22(図7や図8参照)側の領域)と領域RE2(弁体14の第1の側部21(図7や図8参照)側の領域)の位置にて非対称に形成されている。すなわち、図17で示される弁座13の断面形状と、図18で示される弁座13の断面形状とは非対称になっている。
また、本実施形態では、弁座13の直交方向両端部61を構成する両方の端部61A,61Bは、エアバルブ1が閉弁状態から開弁動作を行うときに、弁体14から同時または略同時に離脱するように形成されている。さらに、両方の端部61A,61Bは、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁体14に同時または略同時に接触するように形成されている。
<本実施形態の効果>
このようにして弁座13の直交方向両端部61における長さLA1,LB1を大きくした分、エアバルブ1の全閉開度域を拡大させることができる。また、弁座13の軸方向両端部62における長さLA2,LB2を小さくした分、弁座13のゴムシール部13aの摩耗抑制を図ることができる。
そして、本実施形態では、弁座13の周方向に沿って軸方向両端部62から直交方向両端部61に向かうほど、接触開始部70A,70BにおけるR寸法が徐々に小さくなるように形成されている。これにより、より確実に直交方向両端部61における長さLA1,LB1を軸方向両端部42における長さLA2,LB2よりも大きくして、エアバルブ1の全閉開度域を拡大することができる。
また、弁座13の直交方向両端部61を構成する両方の端部61A,61Bは、エアバルブ1が閉弁状態から開弁動作を行うときに、弁体14から同時または略同時に離脱するように形成されている。および、両方の端部61A,61Bは、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、弁体14に同時または略同時に接触するように形成されている。
これにより、エアバルブ1が閉弁状態から開弁動作を行うときに、弁座13の直交方向両端部61を構成する両方の端部61A,61Bのうちの一方のみが先に弁体14から離脱してエアの漏れが生じることを抑制できる。および/または、エアバルブ1が開弁状態から閉弁動作を行うときに、両方の端部61A,61Bが弁体14に同時または略同時に接触して、確実に全閉状態を実現できるようになる。
また、本実施形態では、前記のようにして弁座13の形状により全閉開度域の拡大を図った上で、第1実施形態と同様に、車両停止制御時や回生ブレーキ制御時などにおいて、制御部31により図14に示す制御が行われる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、弁座13にゴムシール部13aが設けられている代わりに、弁体14にゴムシール部が設けられていてもよい。このとき、弁体14のゴムシール部にシール面18が形成されている。
また、第1実施形態と第2実施形態のエアバルブ1は、燃料電池スタック102からの空気の排出を制御する弁としても適用可能である。
1 エアバルブ
13 弁座
13a ゴムシール部
14 弁体
14a 円板部
15 回転軸
15a ピン
31 制御部
41 (弁体の)直交方向両端部
41A,41B 端部
42 (弁体の)軸方向両端部
50 接触開始部
51 端部
52 端部
61 (弁座の)直交方向両端部
61A,61B 端部
62 (弁座の)軸方向両端部
70A 接触開始部
70B 接触開始部
101 燃料電池システム
102 燃料電池スタック
103 エア供給流路
L1 (回転軸の)軸線
L2 (弁体の)軸線
L3 (弁座および弁孔の)軸線
De (弁体の)厚み方向
LE1 長さ
LE2 長さ
PE0 中央部
R1,R2 R寸法
TC 閉弁方向側厚み
TO 開弁方向側厚み
LA1 長さ
LA2 長さ
LB1 長さ
LB2 長さ
PS0 中央部
PS1 端部

Claims (10)

  1. 環状のシート面を備える環状の弁座と、
    前記シート面に対応する環状のシール面を備える円板状または略円板状の弁体と、
    前記弁体を回転させるための回転軸と、を有し、
    前記回転軸の中心軸方向が前記弁座および前記弁体の径方向と平行であり、
    前記弁体を前記回転軸の中心軸を中心に回転させることにより開閉弁動作し、
    前記シート面または前記シール面は、前記弁座または前記弁体に設けられる環状のゴムシール部に形成されているバルブ装置において、
    前記弁体における前記回転軸の中心軸方向に位置する両端部を弁体軸方向両端部と定義し、
    前記弁体における前記回転軸の中心軸方向に直交する方向に位置する両端部を弁体直交方向両端部と定義し、
    前記バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、前記弁体にて当該弁体が前記弁座と接触し始める部分を接触開始部と定義し、
    前記弁体軸方向両端部における前記弁体の中心軸方向の中央を中央部と定義し、
    前記中央部から前記接触開始部までの前記弁体の中心軸方向における長さを中央部接触開始部間長さと定義するときに、
    前記弁体直交方向両端部における前記中央部接触開始部間長さは、前記弁体軸方向両端部における前記中央部接触開始部間長さよりも大きいこと、
    を特徴とするバルブ装置。
  2. 請求項1のバルブ装置において、
    前記弁体の周方向に沿って前記弁体軸方向両端部から前記弁体直交方向両端部に向かうほど、前記接触開始部におけるR寸法が徐々に小さくなるように形成されていること、
    を特徴とするバルブ装置。
  3. 請求項1または2のバルブ装置において、
    前記中央部から、前記バルブ装置が閉弁動作を行うときに前記弁体が移動する方向側の端部までの前記弁体の中心軸方向における前記弁体の厚みを閉弁方向側厚みと定義し、
    前記中央部から、前記バルブ装置が開弁動作を行うときに前記弁体が移動する方向側の端部までの前記弁体の中心軸方向における前記弁体の厚みを開弁方向側厚みと定義するときに、
    前記弁体直交方向両端部では、前記閉弁方向側厚みが前記開弁方向側厚みよりも大きく形成されていること、
    を特徴とするバルブ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つのバルブ装置において、
    前記中央部から、前記バルブ装置が閉弁動作を行うときに前記弁体が移動する方向側の端部までの前記弁体の中心軸方向における前記弁体の厚みを閉弁方向側厚みと定義するときに、
    前記弁体の周方向に沿って前記弁体軸方向両端部から前記弁体直交方向両端部に向かうほど、前記閉弁方向側厚みが徐々に大きくなるように形成されていること、
    を特徴とするバルブ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つのバルブ装置において、
    前記弁体直交方向両端部を構成する両方の端部は、
    前記バルブ装置が閉弁状態から開弁動作を行うときに、前記弁座から同時または略同時に離脱するように、
    および、
    前記バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、前記弁座に同時または略同時に接触するように、形成されていること、
    を特徴とするバルブ装置。
  6. 環状のシート面を備える環状の弁座と、
    前記シート面に対応する環状のシール面を備える円板状または略円板状の弁体と、
    前記弁体を回転させるための回転軸と、を有し、
    前記回転軸の中心軸方向が前記弁座および前記弁体の径方向と平行であり、
    前記弁体を前記回転軸の中心軸を中心に回転させることにより開閉弁動作し、
    前記シート面または前記シール面は、前記弁座または前記弁体に設けられる環状のゴムシール部に形成されているバルブ装置において、
    前記弁座における前記回転軸の中心軸方向に位置する両端部を弁座軸方向両端部と定義し、
    前記弁座における前記回転軸の中心軸方向に直交する方向に位置する両端部を弁座直交方向両端部と定義し、
    前記バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、前記弁座にて当該弁座が前記弁体と接触し始める部分を接触開始部と定義し、
    前記弁座軸方向両端部における前記弁座の中心軸方向の中央を中央部と定義し、
    前記中央部から前記接触開始部までの前記弁座の中心軸方向における長さを中央部接触開始部間長さと定義し、
    前記弁座の中心軸方向の一方側の端部であって、前記バルブ装置が閉弁動作を行うときに前記弁体が移動する方向側の端部を閉弁側端部と定義し、
    前記閉弁側端部から前記接触開始部までの前記弁座の中心軸方向における長さを端部接触開始部間長さと定義するときに、
    前記弁座直交方向両端部を構成する両方の端部は、前記弁座の中心軸方向に沿って切り取ったときの断面の形状が異なっており、
    前記弁座直交方向両端部の一方の端部における前記中央部接触開始部間長さは、前記弁座軸方向両端部における前記中央部接触開始部間長さよりも大きく、
    前記弁座直交方向両端部の他方の端部における前記端部接触開始部間長さは、前記弁座軸方向両端部における前記端部接触開始部間長さよりも大きいこと、
    を特徴とするバルブ装置。
  7. 請求項のバルブ装置において、
    前記弁座の周方向に沿って前記弁座軸方向両端部から前記弁座直交方向両端部に向かうほど、前記接触開始部におけるR寸法が徐々に小さくなるように形成されていること、
    を特徴とするバルブ装置。
  8. 請求項6または7のバルブ装置において
    記弁座直交方向両端部を構成する両方の端部は、
    前記バルブ装置が閉弁状態から開弁動作を行うときに、前記弁体から同時または略同時に離脱するように、
    および、
    前記バルブ装置が開弁状態から閉弁動作を行うときに、前記弁体に同時または略同時に接触するように、形成されていること、
    を特徴とするバルブ装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1つのバルブ装置において、
    前記バルブ装置は、モビリティに搭載される燃料電池システムの燃料電池スタックへの空気の供給、または、前記燃料電池スタックからの空気の排出を制御するエアバルブであること、
    を特徴とするバルブ装置。
  10. 請求項のバルブ装置において、
    前記エアバルブの開閉弁動作の制御を行う制御部により、
    減速回生制御時およびモビリティ停止制御時に前記エアバルブを全閉状態に制御され、
    前記エアバルブを全閉状態にしたときの全閉開度について、前記減速回生制御時の方が前記モビリティ停止制御時よりも大きくなるように制御され、
    前記減速回生制御時の前記全閉開度を、前記モビリティの総走行距離が長いほど前記モビリティ停止制御時の前記全閉開度との差分が小さくなるように制御されること、
    を特徴とするバルブ装置。
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