JP2017078514A - 充水機能付バタフライ弁 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、充水機能付きバタフライ弁は、管路に設置された一つのバルブの一つの弁体を操作しながら、微小開度で水を安定して供給できるため、作業者にとって初期充水作業が簡単になる。このバタフライ弁の弁体には特殊な形状の翼部が設けられ、この翼部に通水孔が設けられ、この通水孔を介して通水量が調整される。
漏れ量を少なくするために、弁体におけるゴムシートの前面、背面部にあたる金属部分に翼状部位を形成し、この翼状部位により弁箱側の金属弁座部との隙間を小さくすることもあるが、この場合、弁体の前面や背面部に別部品を組み合わせときの組付け精度が悪くなり、金属弁座と接触したり或は隙間が大きくなって要求される通水量とならない可能性がある。特に、水道用バタフライ弁の弁体は、ダクタイル鋳鉄に樹脂粉体塗装が施され、その塗膜が厚く設けられてその厚さにもバラツキがあるため、余計に組み付け精度が悪くなる。弁体に別部品を組み付けない場合にも、翼部の球面部分の塗膜厚のバラツキを考慮し、翼部が弁箱側金属弁座に接触しない隙間を設ける必要があるため、この隙間によって漏れが大きくなって充水性能が悪化したり、組立て後のバタフライ弁ごとに性能に差が生じる可能性がある。
中心点Bにおける球面外周部22の半径をR1、中心点Cにおける球面状の底部31の半径をR2とすると、半径R1<半径R2の関係に設定している。
これにより、弁体本体10には、球面外周部22、球面状外周部23と金属製の弁座面16とが成す極小開度から小開度までの間に、初期充水に適したなだらかな流量変化特性を発揮する領域が設けられる。
本実施形態のバルブ本体1では、球面外周部22をオリフィス側とし、球面状外周部23をノズル側として設けている。
弁座11に球面外周部22や球面状外周部23を密着状態で隣接配置しているので、極小開度から初期充水に適したなだらかな流量変化特性を発揮することができる。
本発明のバルブ本体1は、通常、全閉状態で上流側の管路が水で充たされつつ、二次側の管路が空の状態から動作される。この場合、急激な充水をおこなうと、満水時のウォーターハンマー等により配管の破損等が生じるおそれがあるため、適正な水量により通水しながら充水機能が発揮されるものである。
この図8の状態の少し前、具体的には弁開度15%の状態で、水圧7.5Kの時の充水流速が0.5m/sとなるように、隙間SとクリアランスC、特にクリアランスCの溝部30の断面積を設定している。
また、この図9の状態より少し後、具体的には弁開度25%の状態で、水圧1Kの時の充水流速が0.5m/sとなるように、隙間S、特に櫛歯状溝24の断面積を設定している。
また、上記実施形態と逆方向の流れである場合にも、同様の充水性能を発揮できる。
このような流量変化の特性を発揮するため、運用する圧力条件が異なる場合であっても、その管路の安全な充水に適した水量を容易に調整可能となる。
図11のグラフは、各種バタフライ弁の弁開度の変化に対する損失の変化を表しており、汎用のバタフライ弁と従来設計の充水機能付バタフライ弁、及び今回の充水機能付バタフライ弁を比較したものである。ここで、これ以降の図(グラフ)において、「汎用のバタフライ弁(充水機能無し)」とは、一般的な充水機能の無いバタフライ弁であり、「従来設計の充水機能付バタフライ弁」とは、従来の一般的な構造の充水機能を有するバタフライ弁であり、「今回の充水機能付バタフライ弁」とは、本発明における充水機能付バタフライ弁のことをいう。
このグラフにおいて、従来設計の充水機能付バタフライ弁では、開度を変化させても流量が一定となる領域があり、その前後では、今回の充水機能付バタフライ弁と比べて、開度変化による流量変化が急激になっている。
一方、本発明の充水機能付バタフライ弁では、弁の開度変化に応じて流量が確実に増加し、特に微小開度から小開度付近においても、確実に流量が増加しているといえる。
同図のグラフの結果より、従来設計の充水機能付バタフライ弁では、差圧0.5MPa時に、流量一定領域の開度(本例では開度10〜25%程度)になるといえる。これにより、この領域(差圧)以外では、開度調整による流量調整が必要になり、その際、本発明の充水機能付バタフライ弁よりも細かい開度での調整が必要になり、その操作も難しくなる。
ここで、表示部の具体例として、例えば、特開2016−11666号公報に開示された微小開度表示機能付きバルブが知られている。このバルブ本体の開度表示機構は、弁体の開度を示す開度目盛部と、開度目盛部の開度目盛部を指し示す開度指針部とを備える。開度目盛部は、出力軸キャリアの回転角度に対応する弁体開度を弁体の全開度範囲において表示する全開度表示目盛と、入力軸の回転角度に対応する弁体開度を微小開度範囲において表示する微小開度表示目盛を有している。開度指針部は、出力軸キャリアの回転に同期して全開度表示目盛において弁体の開度を指し示す全開度指針部と、入力軸の回転に同期して微小開度表示目盛において弁体の開度を指し示す微小開度指針を有している。
減速機30に表示部51を設ける場合、先ず、銘板82を弁閉状態の図1のバルブ本体1の操作部40の上面に所定の向きに取付け、開度軸90の上方より全開度指針部81を嵌合により一体に取付ける。次いで、キャップ63の下方より、表示部材80を上部に装着したプレート部材87を嵌め込み、これらキャップ63とプレート部材87(表示部材80)とを仮組み状態で入力軸60の上方から取付ける。キャップ61(入力軸60)を操作してバルブを全閉状態にし、全開度指針部81の指針81aを全開度表示部83のゼロ点表示部91に位置に合わせる。このとき、全開度指針部81の他方側の指針81aは、回転数表示部86のゼロの位置に合わさるようになっている。
この状態で、フリーの状態の表示部材80(プレート部材87)を回転させ、銘板82のゼロ点表示部91にゼロの数字を合わせ、表示部材80とキャップ63とを固定することで、入力軸60(キャップ63)と表示部材80とが同期した状態で回転可能となる。この構成により、図1の弁体本体10の回転操作時には、充水開始位置であるバルブ本体1の漏れ出し位置を充水開始位置として特定し、この充水開始位置をゼロ点として、充水開度範囲表示部85を介して、充水に適した水量の領域を微小開度で表示しつつ充水可能になる。
一方、入力軸60側の微小開度表示部84が、定点であるゼロ点表示部91に対して回転してその目盛84aを合わせる構成であるため、目盛84aの任意の目標値をゼロ点表示部91に合わせやすく、任意の開度に調整しやすい。
これらのことから、全開度指針部81、全開度表示部51により全体開度を把握しながら、微小開度表示部84、ゼロ点表示部91により微細な弁体角度に細かく設定し、任意の弁体開度に高精度に調整可能となる。
なお、全開度表示部83に用いられる、通常の全開度指針部81が回転する指針回転構造は、現在の開度を確認する用途に際しては十分な視認性を持ち合わせる。
この例では、銘板101の表示部102に全開度表示部83のみが記され、一方、全開度指針部103には、全開度表示部83を指し示す一つの指針103aが設けられる。このように、図14の回転数表示部86を省略することもでき、この場合、銘板101の表示や全開度指針部103の形状の簡略化が可能になる。
2 弁箱
3 弁体
10 弁体本体
11 弁座
12 弁座押さえ
13 スペーサ
16 弁箱側弁座面
22 球面外周部
23 球面状外周部
24 櫛歯状溝
30 溝部
31 底部
39 減速機
40 操作部
41 表示部
C クリアランス
S 隙間
Claims (5)
- 弁体本体に軟質材料からなる弁座を弁座押さえで着脱可能に装着した弁体を偏心形構造としたバタフライ弁において、前記弁座押さえの一方の弁翼側に球面の一部を成す翼状の球面外周部を設け、この球面外周部に中心点が異なる球面状の底部を有する複数の溝部を設けると共に、前記弁体本体の球面外周部とは異なる弁翼側に球面の一部を成す翼状の球面状外周部を設け、この球面状外周部に複数のV字形の櫛歯状溝を設け、前記球面外周部と弁箱側弁座面、及び前記球面状外周部と弁箱側弁座面とが成す極小開度から小開度までの間に、初期充水に適したなだらかな流量変化特性を発揮する領域を設けたことを特徴とする充水機能付バタフライ弁。
- 前記球面状外周部と前記弁箱側弁座面とは、前記弁体本体の弁開動作時に一定の隙間を有し、前記球面外周部と前記弁箱側弁座面とは、前記球面状外周部と前記弁箱側弁座面とが一定の隙間のときに徐々に拡大するクリアランスを有する請求項1に記載の充水機能付バタフライ弁。
- 前記球面外周部をオリフィス側とし、前記球面状外周部をノズル側とした請求項1又は2に記載の充水機能付バタフライ弁。
- 前記弁体本体と前記弁座押さえとの間にスペーサを介在させた請求項1乃至3の何れか1項に記載の充水機能付バタフライ弁。
- 前記弁体操作用の操作部は減速機を有し、前記操作部に使用圧力値に応じて充水に適した水量の領域を示す表示部を設けた請求項1乃至4の何れか1項に記載の充水機能付バタフライ弁。
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