JP7442698B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、弁装置に関し、特に自動車等の燃料タンクに取付けられ、フロート弁を有する、弁装置に関する。
例えば、自動車等の車両の燃料タンクには、自動車が旋回したり傾いたりしたときに、燃料タンク内の燃料が、燃料タンク外へ漏れるのを防止する弁装置(カットバルブ)や、燃料タンク内の液面が、予め設定された満タン液面よりも上昇しないように、燃料タンク内への過給油を防止する弁装置(過給油防止バルブ)が取付けられている。
このような弁装置は、一般的にハウジングとフロート弁とを有し、ハウジングは、通気孔を有する仕切壁によって、上方に通気室、下方に弁室が形成され、弁室内にフロート弁が昇降可能に配置されている。ところでフロート弁は、上昇した状態から下降する際に、ハウジング底面に当接するため、打音が生じる。この打音を抑制するために、ハウジング底面に、フロート弁下降時に当接する弾性片を設けた弁装置がある。
例えば、下記特許文献1には、タンク外と通じる通気弁口及び燃料の流入部を備えるケースと、ケース内に昇降配置されるフロート体とを備え、ケースにおけるフロート体の底部に向き合う面部に、第一の円弧状割溝と第二の円弧状割溝とにより弾性片が形成され、その一部がフロート体の底部に当接する、燃料タンク用弁装置が記載されている。
特許第6113146号公報
ところで、燃料タンク内に燃料が給油されると、燃料タンク内の空気や燃料蒸気等の流体が吹き上がって弁室内に流入するので、この流体がフロート弁を底面側から押し上げて、フロート弁を浮き上がらせることがある。
上記特許文献1の燃料タンク用装置では、ケースのフロート体の底部に向き合う面部に、第一の円弧状割溝及び第二の円弧状割溝が形成され、開口面積が大きい。そのため、燃料給油時に、空気等の流体が、第一,第2二の円弧状割溝を通過しやすくなり、フロート体が浮き上がりやすいという不都合があった。
したがって、本発明の目的は、フロート弁の下降時における打音を抑制できると共に、フロート弁が浮き上がりにくい、弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る弁装置は、周壁、底壁、及び仕切壁を有し、前記仕切壁を介して、下方に燃料タンク内に連通する弁室、上方に燃料タンク外に連通する通気室が設けられ、前記仕切壁に前記弁室及び前記通気室を連通する開口部が形成された、ハウジングと、前記弁室内に昇降可能に収容され、前記開口部を開閉するフロート弁とを有しており、前記周壁及び前記底壁に亘ってスリットが連続して延びており、このスリットを介して撓み変形可能な弾性片が形成されており、該弾性片は、前記底壁側が自由端部をなしており、該自由端部に、前記フロート弁を支持するフロート弁支持部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、弾性片を形成するスリットが周壁及び底壁に亘って連続して延びているので、底壁側におけるスリットを短くしても、周壁側におけるスリットを長くすることで、弾性片を長く形成することができる。そのため、弾性片を撓み変形させやすくすることができるので、フロート弁下降時の、フロート弁支持部による打音抑制効果を高めることができる。
また、弾性片を長く形成しながらも、底壁側におけるスリットを短くすることができるので、底壁側におけるスリットの開口面積を小さくすることができる。そのため、ハウジング底壁側から吹き上がってフロート弁を底面側から押し上げる流体が、底壁側のスリットを通過しにくくなるので、フロート弁を浮き上がりにくくすることができる。
本発明に係る弁装置の、一実施形態を示す分解斜視図である。 同弁装置の斜視図である。 同弁装置の底面図である。 図2のA-A矢視線における断面図である。 同弁装置のハウジングを構成する下部キャップの、拡大斜視図である。 同キャップの、図5とは異なる方向から見た場合の拡大斜視図である。 同下部キャップの、平面図である。 同下部キャップの、底面図である。 図2のB-B矢視線における断面図である。 図4の要部拡大断面図である。 図3のD-D矢視線における断面図である。
(弁装置の一実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係る弁装置の、一実施形態について説明する。なお、以下の説明において、「燃料」とは、液体の燃料(燃料の飛沫も含む)を意味し、「燃料蒸気」とは、蒸発した燃料を意味するものとする。また、この実施形態における弁装置10は、自動車等の車両の燃料タンクに取付けられる、燃料タンク用の弁装置となっている。
図1、図2、及び図4に示すように、この実施形態における弁装置10は、第1開口部26及び第2開口部27が形成された仕切壁21を介して、下方に燃料タンク内に連通する第1弁室V1及び第2弁室V2、上方に燃料タンク外に連通する通気室Rを設けた、ハウジング15と、第1弁室V1内に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が設定された満タン液面付近に達したときに、第1開口部23を閉塞する第1フロート弁80と、第2弁室V2内に昇降可能に収容され、燃料タンク内の液面が所定高さ以上に上昇したときに、第2開口部27を閉塞する第2フロート弁85と、第1フロート弁80を付勢する第1付勢バネS1と、第2フロート弁85を付勢する第2付勢バネS2とから、主として構成されている。なお、第2フロート弁85が本発明における「フロート弁」をなしている。
また、この実施形態のハウジング15は、ハウジング本体20と、ハウジング本体20の下方に装着される下部キャップ40と、ハウジング本体20の上方に装着される上部カバー70とを有している。
まず、ハウジング本体20について、図1~4を参照して説明する。このハウジング本体20は、上方に仕切壁21を有し下方が開口した略筒状をなしている。また、ハウジング本体20は、周壁22と、ハウジング本体20の内側空間を、第1弁室V1及び第2弁室V2に画成する隔壁23とを有している(図4参照)。なお、周壁とは、ハウジング15の軸方向(図4に示すようなハウジング15の軸心Cに沿った方向を意味する)に延びるか、フロート弁80,85の昇降方向に延びる壁であることを意味する。前記周壁22の上方に、上記仕切壁21が配置されている。更に、周壁22は、第1弁室V1の外周を形成する第1弁室形成壁24と、この第1弁室形成壁24とは異なる外郭形状で、第2弁室V2の外周を形成する第2弁室形成壁25とを有している(図2参照)。この実施形態では、第1弁室形成壁24が略半円形状をなす一方、第2弁室形成壁25は、第1弁室形成壁24の半円部分の両端から段状部24a(図2参照)を介して縮径した異形外郭形状をなしている。
また、図1に示すように、周壁22の下方には、複数の第1係止爪22aが突設されており、上方には、複数の第2係止爪22bが突設されている。
上記仕切壁21には、弁室と通気室Rとを連通する開口部が形成されている。この実施形態の場合、仕切壁21の所定箇所に、円形状の第1開口部26が形成されており、この第1開口部26を介して、第1弁室V1及び通気室Rが連通されている(図4参照)。また、図4に示すように、仕切壁21には、第1開口部26よりも小径の第2開口部27が形成されており、この第2開口部27を介して、第2弁室V2及び通気室Rが連通されている。
更に周壁22の上方外周からは、フランジ部28が張り出している。このフランジ部28の内側には、リング装着溝28aが形成されており、このリング装着溝28aに、環状のシールリング28bが装着されるようになっている。
また、仕切壁21の表側であって、前記第2開口部27の周縁からは、上方が開口した筒状壁29が突設されている。この筒状壁29の上方開口には、キャップ30が装着されている。図4に示すように、これらの内側には、圧力調整弁31が昇降可能に収容されており、燃料タンク内の圧力調整が可能となっている。
図9に示すように、上記第2弁室形成壁25は、第1弁室形成壁24の半円部分の両端に隣接した位置に、第2フロート弁85の外径方向に張り出した、張り出し壁部32,32を有している。各張り出し壁部32の内側には、軸方向断面で見て略L字枠状をなした内壁部33が形成されている。これらの壁部32,33の内側に、気体(燃料蒸気や空気)及び液体等の流体が流通する、流路34が設けられている。また、張り出し壁部32の所定箇所には、流路34に連通する通口32aが形成されている。
次に、ハウジング本体20の下方に装着される下部キャップ40について、図5~8を参照して説明する。
この下部キャップ40は、上方が開口し下方に底部を有する有底キャップ状をなしている。図5に示すように、この下部キャップ40は、ハウジング本体20の周壁22に適合する形状をなした周壁41を有している。この周壁41は、ハウジング本体20の周壁22の外周形状よりも一回り大きな相似形状をなしており、図2に示すように、ハウジング本体20の周壁22の外周に配置されるようになっている。また、この周壁41は、第1弁室V1の外周を形成する第1周壁43と、この第1周壁43とは異なる外郭形状で、第2弁室V2の外周を形成する第2周壁44とを有している。図7に示すように、第1周壁43が略半円形状をなす一方、第2周壁44は、第1周壁43の半円部分の両端から段状部43aを介して縮径した異形外郭形状をなしている。
また、周壁41の下方に位置する底部は、第1フロート弁80の底面に対向する位置に設けられた第1底壁47と、第2フロート弁85の底面85aに対向する位置に設けられた第2底壁53とを有している。なお、底壁とは、フロート弁の底面に対向する壁を意味する。また、第2底壁53の両側には、後述する一対の棚状壁57,57が延びている。そして、第1底壁47と、第2底壁53及び一対の棚状壁57,57との間には、下部キャップ40の内部空間を、第1弁室V1及び第2弁室V2に画成する隔壁46が立設されている。この隔壁46は、ハウジング本体20の下方に装着したときに、ハウジング本体20の隔壁23の下端部と重なるようになっている(図4参照)。
また、図5に示すように、上記第1周壁43の外周には、一対の切欠き部43bが形成されていると共に、第2周壁44にも切欠き部55aが形成されている。そして、図2に示すように、下部キャップ40の各切欠き部43b,55aに、ハウジング本体20の、対応する各第1係止爪22aをそれぞれ係止させることで、ハウジング本体20の下方に下部キャップ40が装着される。その結果、仕切壁21を介して、ハウジング下方に図示しない燃料タンク内に連通する第1弁室V1及び第2弁室V2が形成されるようになっている(図4参照)。なお、第1弁室V1及び第2弁室V2は、ハウジング本体20の隔壁23及び下部キャップ40の隔壁46を介して区画されて互いに独立した空間となっており、両弁室V1,V2どうしは連通しないようになっている。
図6に示すように、第1フロート支持壁47の下面側からは、大径の筒状部50と、その両側に配置され、それよりも小径の一対の筒状部51,51とが垂設されている。筒状部50は略四角筒状をなし、筒状部51は略三角筒状をなしており、共に下方が開口している。また、図5に示すように、第1フロート支持壁47の上面側であって、前記一対の筒状部51,51に整合する位置からは、円筒状をなした筒状部52,52が垂設されている。これらの筒状部50,51,52を介して、燃料タンク内と第1弁室V1内とが連通するようになっている。
また、図7及び図8に示すように、第1底壁47の第1周壁44の内周には、複数のスリット48aが形成されており、該スリット48aを介して、撓み変形可能な弾性片48が複数設けられている。なお、各弾性片48の自由端部の上面には、第1フロート弁80を支持する、突起状をなしたフロート弁支持部48bが突設されている。
更に、図5に示すように、第1底壁47の上面中央からは、断面十字状をなした支軸49が所定高さで垂設されている。図4に示すように、この支軸49は、第1フロート弁80の筒状部81a内に挿入されて、第1フロート弁80の昇降動作をガイドする。
図5に示すように、第2底壁53は、前記第1底壁47よりも低い位置に配置され、一部が直線状にカットされた略円形板状をなしている。また、図6に示すように、この第2底壁53の、前記隔壁46に隣接する部分には、直線状にカットされた直線状部分53aが設けられている。
更に、第2底壁53の、直線状部分53aに対向する周縁部からは、外側周壁55が立設されている(図5及び図6参照)。この外側周壁55の上方に、周方向に沿ってスリット状に切欠かれて延びる上記の切欠き部55aが形成されている。更に図5に示すように、第2底壁53の周方向両側の周縁部(直線状部分54aと外側周壁55との間)からは、外側周壁55よりも低い高さで、一対の段差形成周壁56,56が立設されている。これらの周壁55,56は、第2底壁53に対して垂直に立設している。なお、上記の外側周壁55が、本願発明の「周壁」の一つをなしている。
また、ハウジング15を構成する下部キャップ40は、段差形成周壁56の外側において、段差を介して、第2底壁53に対して外方に延びる棚状壁57を更に有している。すなわち、図5に示すように、各段差形成周壁56の立設方向上端からは、前記第2底壁53に対して径方向外方に向けて棚状をなすように広がる棚状壁57が延出しており、図11に示すように、段差形成周壁56を介して、第2底壁53と棚状壁57との間に段差が形成されるようになっている。上記の段差形成周壁56が、本願発明の「周壁」の一つをなしている。なお、棚状壁57は、第2底壁53に対して平行に延びており、且つ、段差形成周壁56に対して直交している。
また、各棚状壁57の外周縁部からは、ハウジング本体20の張り出し壁部32に適合する形状をなした、張り出し周壁58が立設している。更に、前記第2底壁53の上面(第2フロート弁85との対向面)であって、その径方向中央からは、円形突起状をなしたバネ座59が突設されている。このバネ座59は、第2付勢バネS2の下端部を支持する。
そして、この弁装置10においては、周壁及び底壁に亘ってスリットが連続して延びており、このスリットを介して撓み変形可能な弾性片が形成されている。図5~7に示すように、この実施形態では、2種類のスリット60,61によって、2種類の弾性片66,67が形成されるようになっている。図7や図8に示すように、これらのスリット60,61は、下部キャップ40の径方向中心C´に対して周方向に均等な間隔を空けて配置されている。
まず、スリット60及び該スリット60を介して形成される弾性片66について説明する。
図5や図6に示すように、このスリット60は、外側周壁55及び第2底壁53に亘って連続して延びている。また、図7や図8に示すように、このスリット60は、外側周壁55の周方向中央及び第2底壁53の対応位置に配置されている。そして、このスリット60は、外側周壁55側でハウジング15を構成する下部キャップ40の軸方向に延びると共に、第2底壁53側で下部キャップ40の半径方向に延びる一対の第1スリット62,62と、該一対の第1スリット62,62の端部どうしを連結する第2スリット63とからなる。
より具体的には、一対の第1スリット62は、外側周壁55において、その基端部が、外側周壁55に形成した切欠き部55aに近接した位置に配置されており、この基端部から第2底壁53に向けて軸方向に沿って延びると共に、第2底壁53において、その延出方向先端部(下端部)から下部キャップ40の径方向内方に向けて(図7及び図8に示す下部キャップ40の径方向中心C´に向けて)、互いに平行となるように延びている。
また、各第1スリット62の、外側周壁55側の切れ目部分(溝部分や、スリット部分とも言える、以下の説明でも同様)と第2底壁53側の切れ目部分とは互いに直交しており、その結果、第1スリット62は略L字状をなしている(図5及び図6参照)。更に、第2スリット63は第1スリット62に対して直交しており、一対の第1スリット62,62の延出方向先端部どうしを連結する。なお、上記スリット60は、その第2底壁53側の切れ目部分が第2底壁53の厚さ方向を貫通し、外側周壁55側の切れ目部分が外側周壁55の径方向を貫通して、下部キャップ40内の第2弁室V2と下部キャップ40の外部とを連通させるようになっている。
更に図6に示すように、周壁側に位置するスリットの端部(第2スリット62の基端部)と、装着用の切欠き部55aとは、弁軸方向に並んで配置されている。なお、本発明における「弁軸方向」とは、フロート弁80,85の軸方向(フロート弁80,90の軸心に沿った方向)を意味する(以下の説明でも同様)。
上記スリット60を介して形成される弾性片66は、外側周壁55側の端部(基端部)が、外側周壁55に連結された固定端部をなすと共に、第2底壁53側の端部(先端部)が自由端部をなしており、いわゆる片持ち梁状を呈している。また、図5及び図6に示すように、この弾性片66は、外側周壁55側で延びる周壁側延出部66aと、第2底壁53側で延びる底壁側延出部66bと、周壁側延出部66a及び底壁側延出部66bの間に設けられた屈曲部66cとを有している。なお、屈曲部66cは、R状にやや丸みを帯びた形状となっている。
図10を併せて参照すると、周壁側延出部66aは、下部キャップ40の軸方向に沿って延びると共に、底壁側延出部66bは、下部キャップ40の軸方向に直交して延びており(第2底壁53の面方向に沿って水平に延びている)、両延出部66a,66bは互いに直交している。その結果、弾性片66は略L字状をなしている(図10参照)。
次に、スリット61及び該スリット61を介して形成される弾性片67について説明する。
このスリット61は、棚状壁57、段差形成周壁56、及び第2底壁53に亘って連続して延びている。図7や図8に示すように、第2底壁53の周方向両側であって、一対の棚状壁57,57に対応する位置に、一対のスリット61,61が配置されている。
各スリット61は、棚状壁57側で下部キャップ40の半径方向に延びると共に、段差形成周壁56側で下部キャップ40の軸方向に延び、更に第2底壁53側で下部キャップ40の半径方向に延びる一対の第1スリット64,64と、該一対の第1スリット64,64の端部どうしを連結する第2スリット65とからなる。
より具体的には、一対の第1スリット64は、棚状壁57において、その基端部が、棚状壁57の所定箇所に位置し、この基端部から下部キャップ40の径方向内方に向けて(下部キャップ40の径方向中心C´に向けて)延びると共に、段差形成周壁56において、その延出方向先端部から第2底壁53に向けて軸方向に沿って延びており、更に第2底壁53において、その延出方向先端部(下端部)から下部キャップ40の径方向内方に向けて、互いに平行に延びている。
また、各第1スリット64における、棚状壁57側の切れ目部分及び段差形成周壁56側の切れ目部分は互いに直交し、且つ、段差形成周壁56側の切れ目部分及び第2底壁53側の切れ目部分も互いに直交しており、その結果、図6に示すように第1スリット64は略階段状をなしている。更に、第2スリット65は第1スリット64に対して直交しており、一対の第1スリット64,64の延出方向先端部どうしを連結する。なお、上記スリット61は、第2底壁53側の切れ目部分及び棚状壁57側の切れ目部分が第2底壁53及び棚状壁57の厚さ方向を貫通し、段差形成周壁56側の切れ目部分が段差形成周壁56の径方向を貫通して、下部キャップ40内の第2弁室V2と下部キャップ40の外部とを連通させるようになっている。
上記スリット61を介して形成される弾性片67は、棚状壁57側の端部(基端部)が、棚状壁57に連結された固定端部をなすと共に、第2底壁53側の端部(先端部)が自由端部をなしており、いわゆる片持ち梁状を呈している。また、図6及び図7に示すように、この弾性片67は、棚状壁57側で延びる棚状壁側延出部67aと、段差形成周壁56側で延びる周壁側延出部67bと、第2底壁53側で延びる底壁側延出部67cと、棚状壁側延出部67a及び周壁側延出部67bの間、周壁側延出部67b及び底壁側延出部67cの間に、それぞれ設けられた屈曲部67d,67dとを有している。なお、屈曲部67dは、R状にやや丸みを帯びた形状となっている。
図11を併せて参照すると、棚状壁側延出部67aは、下部キャップ40の軸方向に直交して延び(棚状壁57の面方向に沿って水平に延びている)、周壁側延出部67bは、下部キャップ40の軸方向に沿って延び、底壁側延出部67cは、下部キャップ40の軸方向に直交して延びており(第2底壁53の面方向に沿って水平に延びている)、延出部67bに対して延出部67a,67cはそれぞれ直交している。その結果、弾性片67は略階段状をなしている(図11参照)。
また、図9に示すように、ハウジング15を軸方向から見たときに、上記の一対のスリット61,61の一部、及び、これらスリット61,61を介して形成される一対の弾性片67,67の一部は、ハウジング本体20に設けた一対の流路34,34に整合する位置に配置されている。
上記の弾性片66,67の自由端部の、フロート弁との対向面には、フロート弁を支持するフロート弁支持部68がそれぞれ設けられている。ここでは図10に示すように、弾性片66を構成する底壁側延出部66bの先端部、及び、図11に示すように、弾性片67を構成する底壁側延出部67cの先端部の、それぞれの上面(第2フロート弁85の底面85aとの対向面)から、ハウジング内に形成した第2弁室V2側に向けて、突起状をなしたフロート弁支持部68がそれぞれ突設されている。図10や図11に示すように、このフロート弁支持部68が、第2フロート弁85の底面85aに弾接するようになっている。
次に、このハウジング本体20の上方に装着される上部カバー70について、図1や図3等を参照して説明する。
この上部カバー70は、外周が略円形状をなした周壁71と、その上方に配置された天井壁72と、周壁71の下方側から外方に広がるフランジ部73とからなる、略ハット状をなしている。図4に示すように、周壁71には、燃料蒸気排出口74aが形成されており、その表側周縁から燃料蒸気排出管74が外径方向に延出している。この燃料蒸気排出管74には、図示しないキャニスターに連結されるベントチューブが接続される。なお、上部カバー70のフランジ部73を、燃料タンクの図示しない取付孔の表側周縁に溶着することで、燃料タンクに弁装置10全体が取付けられるようになっている。
また、図1に示すように、フランジ部73の周方向所定箇所からは、下方に向けて複数の係止片75が延設されている。各係止片75には、ハウジング本体20に設けた第2係止爪22bが係止する、係止孔75aが形成されている。
そして、図2に示すように、上部カバー70の各係止片75の係止孔75aに、ハウジング本体20の対応する第2係止爪22bをそれぞれ係止させることで、図4に示すように、リング装着溝28aに装着されたシールリング28bが、上部カバー70の周壁71の内周に当接した状態で、ハウジング本体20の上方に上部カバー70が装着される。その結果、仕切壁21を介して、その上方に燃料タンクの外部に連通する通気室Rが形成されるようになっている(図4参照)。
図4に示すように、上記第1弁室V1内には、第1開口部26を開閉する第1フロート弁80が、下部キャップ40との間で、第1付勢バネS1を介在させた状態で、昇降可能に収容配置される。また、上記第2弁室V2内には、第2開口部27を開閉する第2フロート弁85が、下部キャップ40との間で、第2付勢バネS2を介在させた状態で、昇降可能に収容配置される。両フロート弁80,85は、燃料浸漬時に自身の浮力及び付勢バネS1,S2の付勢力で上昇し、燃料の非浸漬時に自重で下降する。
図1や図4に示すように、この実施形態の第1フロート弁80は、燃料浸漬時に浮力を発生させる、外周が円形状なしたフロート本体81と、該フロート本体81の上方に装着され、フロート本体81に対して相対的に昇降動作し、第1開口部26に接離するシール部材82とを有している。
また、シール部材82の上方には、ゴムや弾性エラストマー等の弾性材料からなるシール弁体83が装着されている。シール弁体83の中央には、上方及び下方が開口した通気孔83aが貫通して形成されている(図4参照)。このシール弁体83が第1開口部26の裏側周縁部に接離して、第1開口部26を開閉することで、第1フロート弁80は満タン規制弁として機能する。
更に、フロート本体81とシール部材82との間には、中間弁体84が傾動可能に支持されている(図4参照)。この中間弁体84は、常時はシール弁体83の下端部に当接して、通気孔83aを閉塞し(図4参照)、フロート本体81がシール部材82に対して下降したときに、通気孔83aを開くようになっている。
また、フロート本体81内には、略円筒状をなした筒状部81aが垂設されている。この筒状部81a内に、下部キャップ40の支軸49が挿入されて、第1フロート弁80が昇降可能に支持されるようになっている(図4参照)。
一方、第2フロート弁85は、外周が円形状をなしたフロート本体86と、その上方中央から突設した、上端が丸みを帯びた略三角錐状をなした弁頭87とを有している。この弁頭87が、第2開口部27の裏側周縁部に接離して、第2開口部27を開閉することで、第2フロート弁85は燃料流出防止弁として機能する。
以上説明したハウジングや、ハウジングを構成するハウジング本体、下部キャップ、上部カバー、フロート弁等の形状や構造は、特に限定されるものではない。また、ハウジングとしては、ハウジング本体、下部キャップ、上部カバーの、3部品構成としなくてもよい。更に、この実施形態における第1フロート弁80は、フロート本体81やシール部材82等からなる多部品構成となっているが、フロート弁としては、例えば、上方に弾性材料からなるシール部材を装着した構成等であってもよく、開口部を開閉可能であれば、その形状や構造は特に限定されない。
また、この実施形態においては、2つの弁室(第1弁室V1、第2弁室V2)や、2つの開口部(第1開口部26、第2開口部27)、2つのフロート弁(第1フロート弁80、第2フロート弁85)を有する構造となっているが、一つの弁室、開口部、フロート弁を有するバルブや、3つ以上の多数の弁室、開口部、フロート弁を有するバルブに適用してもよい。
更に、この実施形態の弁装置10は、形状の異なる2種類の弾性片66,67を有し、弾性片67の方が弾性片66よりも多く配置された構成となっているが、弾性片66又は弾性片67のどちらか1種類のみを1個又は複数個設けたり、或いは、弾性片66を弾性片67よりも多く配置したりしてもよく、弾性片の個数や、配置、組み合わせ等は特に限定されない。また、弾性片66は略L字状をなし、弾性片67は一段の段差(第2底壁53及び棚状壁57からなる段差)を有する階段状をなしているが、弾性片は、この形状に限定されるものではない。例えば、弾性片としては、斜めに延びる周壁と水平に延びる底壁とからなる形状や、垂直に延びる周壁と斜めに延びる底壁とからなる形状、周壁及び底壁が共に斜めに延びる形状、周壁及び底壁に亘り曲面状に延びる形状、二段以上の段差を有する形状等であってもよく、少なくとも周壁及び底壁に亘ってスリットが連続して延び、このスリットを介して撓み変形可能に形成され、底壁側の端部が自由端部をなしていれば、どのような形状や構造であってもよい。
(作用効果)
次に、上記構成からなる本発明に係る弁装置10の作用効果について説明する。
図4に示すように、燃料タンク内へ燃料が十分に給油されておらず、第1フロート弁80や第2フロート弁85が燃料に浸漬していない状態では、両フロート弁80,85は自重で下降して、第1開口部26や第2開口部27が開くため、第1開口部26を通じて第1弁室V1と通気室Rとが連通し、第2開口部27を通じて第2弁室V2と通気室Rとが連通した状態となっている。また、複数の弾性片48のフロート弁支持部48bが、第1フロート弁80の底面に当接して、同第1フロート弁80を支持すると共に、弾性片66,67のフロート弁支持部68が、第2フロート弁85の底面85aに当接して、同第2フロート弁85を当接している。
この状態で燃料タンク内に燃料が給油されると、主として、燃料タンク内の空気が、下部キャップ40のスリット48aから、第1弁室V1内に流入して、第1フロート弁80と第1弁室形成壁24との隙間を通過して上方へと流れ、更に第1開口部26から通気室R内に流入して、燃料タンク外のキャニスタへと排出される。また、燃料タンク内の空気は、下部キャップ40のスリット60,61から第2弁室V2内に流入して、流路34(図9参照)等を通過して上方へと流れ、第2開口部27から通気室R内へと流入して、燃料タンク外のキャニスタへと排出される。このように、燃料タンク内の空気が、燃料タンク外へ排出されることで、燃料タンク内に燃料を給油可能となっている。
上記の図4に示す状態から燃料タンク内に燃料が給油されると、燃料が、下部キャップ40のスリット48aから第1弁室V1内に流入していき、燃料タンク内の燃料液面が設定された満タン液面に達すると、第1フロート弁80が上昇して、そのシール弁体83が第1開口部26の裏側周縁部に当接して閉塞する。その結果、第1開口部26を通じての、第1弁室V1と通気室Rとの空気流通が遮断されて、燃料タンク内の燃料が燃料タンクに設けた給油管を上昇し、給油口に差し込まれた給油ノズルの満タン検知センサに燃料が接触して満タンが検知されるので、満タン規制を図ることができる。
また、図4に示す状態で車両が、カーブを曲がったり、凹凸のある道や坂道等を走行したり、或いは、事故によって転倒したりして、燃料タンク内の燃料が激しく揺動して燃料液面が上昇すると、付勢バネS2の付勢力及び第2フロート弁85自体の浮力によって、第2フロート弁85が上昇して、弁頭87が第2開口部27の内周縁部に当接して、第2開口部27を閉塞する。その結果、燃料が第2開口部27を通じて通気室R内に流入することが阻止されて、燃料タンク外への燃料漏れを防止することができる。
また、第2フロート弁85は、燃料の揺動が収まる等して、浮力が生じない状態となると、フロート弁自体の自重により下降して、その底面85aが、弾性片66,67の自由端部側に設けたフロート弁支持部68により支持される(図10及び図11参照)。このように第2フロート弁85が下降すると、第2フロート弁85の底面85aによってフロート弁支持部68が押圧されて、各弾性片66,67が固定端部を介して下部キャップ外方に向けて弾性変形することで、その衝撃を吸収して、弾性片66,67のフロート弁支持部68に、第2フロート弁85の底面85aが弾接することになるので、第2フロート弁85の下降時における打音を抑制することができる。
そして、この弁装置10においては、弾性片66を形成するスリット60が外側周壁55及び第2底壁53に亘って連続して延びており、また、弾性片67を形成するスリット61が段差形成周壁56及び第2底壁53に亘って連続して延びている。そのため、第2底壁53側におけるスリット60,61(第1スリット62,64の第2底壁53側の切れ目部分)を短くしても、周壁55,56側におけるスリット60,61(第1スリット62,64の周壁55,56側の切れ目部分)を長くすることで、弾性片66,67を長く形成することができる。そのため、弾性片66,67を撓み変形させやすくすることができるので、第2フロート弁85の下降時の、フロート弁支持部68による打音抑制効果を高めることができる。
また、上述したように、燃料タンク内に燃料が給油されると、図10や図11の矢印で示すように、燃料タンク内の空気や燃料蒸気等の流体Fが吹き上がって、ハウジング15の下方から、スリット60,61等を介して第2弁室V2内に流入しようとする。なお、車両の走行等によって、燃料タンク内で燃料蒸気が増加した場合も、燃料蒸気である流体Fが吹き上がって、弁装置10の下方から、スリット60,61等を介して第2弁室V2内に流入しようとする。
このとき、この弁装置10においては、上述したように、弾性片66,67を形成するスリット60,61が周壁55,56及び第2底壁53に亘って連続して延びているので、弾性片66,67を長く形成しながらも、第2底壁53側におけるスリット60,61を短くすることができる。そのため、第2底壁53側におけるスリット60,61(第1スリット62,64の第2底壁53側の切れ目部分)の開口面積を小さくすることができる。それによって、ハウジング底壁側から吹き上がって、第2フロート弁85をその底面85a側から押し上げる流体Fが、第2底壁53側のスリット60,61を通過しにくくなるので、第2フロート弁85を浮き上がりにくくすることができる。その結果、第2フロート弁85を、流体の流量が所定値以下の場合には、浮き上がらないように設定しやすくなり、カットバルブや過給油防止バルブ等として、機能させやすくなる。
また、この実施形態においては、図5~7に示すように、弾性片66は、外側周壁55側で延びる周壁側延出部66aと、第2底壁53側で延びる底壁側延出部66bと、周壁側延出部66a及び底壁側延出部66bの間に設けられた屈曲部66cとを有しており、弾性片67は、段差形成周壁56側で延びる周壁側延出部67bと、第2底壁53側で延びる底壁側延出部67cと、周壁側延出部67b及び底壁側延出部67cの間に設けられた屈曲部67dとを有している。
上記態様によれば、弾性片66,67を撓み変形させやすくしつつ、屈曲部66c,67dによって適度な剛性をもたせることができ、弾性片66,67の破損や折損を抑制することが可能となる。
更に、この実施形態においては、図5及び図6に示すように、スリット60は、外側周壁55側でハウジング15(下部キャップ40)の軸方向に延びると共に、第2底壁53側でハウジング15の半径方向に延びる一対の第1スリット62,62と、該一対の第1スリット62,62の端部どうしを連結する第2スリット63とからなる。また、スリット61は、段差形成周壁56側でハウジング15の軸方向に延び、第2底壁53側でハウジング15の半径方向に延びる一対の第1スリット64,64と、該一対の第1スリット64,64の端部どうしを連結する第2スリット65とからなる。
上記態様によれば、弾性片66,67の撓み変形性能を保持しつつ、特許文献1の燃料タンク用弁装置のように、ケースの、フロート体の底部に向き合う面部において、周方向に延びて形成された円弧状割溝に比べて、ハウジング15(ここでは下部キャップ40)の第2底壁53における、スリット(第1スリット62,64)の開口面積をより小さくすることができ、第2フロート弁85を更に浮き上がりにくくすることが可能となる。
また、この実施形態においては、図1に示すように、ハウジング15は、ハウジング本体20と、その下方に装着され第2周壁44及び第2底壁53を設けた下部キャップ40とを有している。更に図5及び図6に示すように、第2周壁44の外側周壁55には、ハウジング本体20と下部キャップ40との装着用に用いられる切欠き部55aが形成されており、スリット60は、外側周壁55及び第2底壁53に亘って連続して延びており、外側周壁55側に位置するスリット60の端部(第2スリット62の基端部)と、装着用の切欠き部55aとは、弁軸方向に並んで配置されている。
上記態様によれば、下部キャップ40の外側周壁55側に位置する第2スリット62の基端部と、下部キャップ40の外側周壁55に形成された装着用の切欠き部55aとは、弁軸方向に並んで配置されているので、スリット60を介して形成される弾性片66を、より撓み変形させやすくすることができ(第2スリット62の基端部と切欠き部55aとが弁軸方向に並んで配置されることで、弾性片67の基端部が、外側周壁55の中でも変形しやすい、切欠き部55a形成部分の近傍に連結されることになるため)、打音抑制効果を更に高めることが可能となる。
更に、この実施形態においては、図6に示すように、ハウジング15(ここでは下部キャップ40)は、周壁(段差形成周壁56)の外側において、段差を介して底壁(第2底壁53)の外方に延びる棚状壁57を更に有しており、スリット61は、棚状壁57、段差形成周壁56、及び第2底壁53に亘って連続して延びている。
上記態様によれば、スリット61は、棚状壁57、段差形成周壁56、及び第2底壁53に亘って連続して延びているので、下部キャップ40が棚状壁57を有する場合でも、弾性片67を長く形成することができ、同弾性片67を撓み変形させやすくすることができる。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
10 弁装置
15 ハウジング
20 ハウジング本体
21 仕切壁
40 下部キャップ
44 第2周壁
53 第2底壁(底壁)
55 外側周壁
55a 切欠き部
56 段差形成周壁
57 棚状壁
60,61 スリット
62,64 第1スリット
63,65 第2スリット
66,67 弾性片
66a,67b 周壁側延出部
66b,67c 底壁側延出部
66c,67d 屈曲部
68 フロート弁支持部
70 上部カバー
80 第1フロート弁
85 第2フロート弁(フロート弁)

Claims (5)

  1. 周壁、底壁、及び仕切壁を有し、前記仕切壁を介して、下方に燃料タンク内に連通する弁室、上方に燃料タンク外に連通する通気室が設けられ、前記仕切壁に前記弁室及び前記通気室を連通する開口部が形成された、ハウジングと、
    前記弁室内に昇降可能に収容され、前記開口部を開閉するフロート弁とを有しており、
    前記周壁及び前記底壁に亘ってスリットが連続して延びており、このスリットを介して撓み変形可能な弾性片が形成されており、
    該弾性片は、前記底壁側が自由端部をなしており、該自由端部に、前記フロート弁を支持するフロート弁支持部が設けられていることを特徴とする弁装置。
  2. 前記弾性片は、前記周壁側で延びる周壁側延出部と、前記底壁側で延びる底壁側延出部と、前記周壁側延出部及び前記底壁側延出部の間に設けられた屈曲部とを有している請求項1記載の弁装置。
  3. 前記スリットは、前記周壁側で前記ハウジングの軸方向に延びると共に、前記底壁側で前記ハウジングの半径方向に延びる一対の第1スリットと、該一対の第1スリットの端部どうしを連結する第2スリットとからなる請求項1又は2記載の弁装置。
  4. 前記ハウジングは、前記仕切壁を設けた筒状体からなるハウジング本体と、該ハウジング本体の下方に装着され前記周壁及び前記底壁を設けた下部キャップとを有しており、
    前記下部キャップに設けた前記周壁には、前記ハウジング本体と前記下部キャップとの装着用に用いられる切欠き部が形成されており、
    前記スリットは、前記下部キャップに設けた前記周壁及び前記底壁に亘って連続して延びており、前記周壁側に位置する前記スリットの端部と、前記装着用の切欠き部とは、弁軸方向に並んで配置されている請求項1~3のいずれか1つ記載の弁装置。
  5. 前記ハウジングは、前記周壁の外側において、段差を介して前記底壁の外方に延びる棚状壁を更に有しており、
    前記スリットは、前記棚状壁、前記周壁、及び前記底壁に亘って連続して延びている請求項1~4のいずれか1つに記載の弁装置。
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