JP7441482B2 - 商品販売データ処理装置、プログラム、および商品販売データ処理方法 - Google Patents

商品販売データ処理装置、プログラム、および商品販売データ処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、商品販売データ処理装置、プログラム、および商品販売データ処理方法に関する。
従来、店舗において、POS(Point Of Sales)レジスタが用いられている。POSレジスタには、客が商品の登録操作を行って、該客が支払操作を行う、いわゆるセルフレジが普及している。また、POSレジスタには、店員が登録操作を行って客が支払操作を行うモードと、客が登録操作および支払操作の両方を行うモードとを、切替え可能なものがある。
セルフレジに関連する技術として、お釣りの取り忘れを警告するセルフチェックアウト端末が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012-048319号公報
しかしながら、従来技術では、客が各種操作を行う際に、例えば、不慣れな客が操作を躊躇したり、商品の登録操作中にその場から立ち去ってしまったりするといった事象が生じることがある。このような事象が生じた場合、店員が当該事象に気付かないことがあり、これにより、店員が客を適切にサポートしたり、店員が客を適切に監視したりすることができないことがある。このため、従来技術では、客が操作を行う商品販売データ処理装置の適切な運用を図ることができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、商品販売データ処理装置の適切な運用を図ることができる技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御手段と、前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告手段と、を備え、前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による所定の入力が行われない非入力期間に関する条件を含み、前記非入力期間は、前記第1の警告条件と前記第2の警告条件とで異なる期間である、ことを特徴とする商品販売データ処理装置である。
また、本発明の他の態様であるプログラムは、商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータを、店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御手段、前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告手段、として機能させ、前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による所定の入力が行われない非入力期間に関する条件を含み、前記非入力期間は、前記第1の警告条件と前記第2の警告条件とで異なる期間である、ことを特徴とするプログラムである。
また、本発明の他の態様である商品販売データ処理方法は、商品販売データ処理装置が、店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御ステップと、前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告ステップと、を実行し、前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による所定の入力が行われない非入力期間に関する条件を含み、前記非入力期間は、前記第1の警告条件と前記第2の警告条件とで異なる期間である、ことを特徴とする商品販売データ処理方法である。
以上のように、本発明によれば、商品販売データ処理装置の適切な運用を図ることができる。
本発明の実施形態1に係るPOSシステムのネットワーク構成図である。 POS端末の設置例を示す図である。 POS端末の外観例を示す図である。 POS端末の構成例を示す図である。 POS端末の動作モードの概略を説明する図である。 POS端末の動作モードの切り替えについて説明する図である。 通常モードの動作の概略を説明する模式図である。 通常モードの動作の概略を説明するフローチャートである。 通常モードの動作の概略を説明する模式図である。 通常モードの動作の概略等を説明するフローチャートである。 フルセルフモードの動作の概略を説明する模式図である。 フルセルフモードの動作の概略を説明するフローチャートである。 ダブルスキャンモードの動作の概略を説明する模式図である。 ダブルスキャンモードの動作の概略を説明するフローチャートである。 フルセルフモードのPOS端末における表示例である。 フルセルフモードのPOS端末における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 モード切替ボタンが押下されたPOS端末20が行う動作モード切替処理の一例を示すフローチャートである。 モード切替命令を受信したPOS端末20が行う動作モード切替処理の一例を示すフローチャートである。 POSシステム1の配置レイアウトの一例である。 対面セルフ精算時における警告制御時の画面遷移の一例を示す説明図である。 非対面セルフ精算が行われる下流側のPOS端末20-2において警告条件が成立した場合の、上流側のPOS端末20-1の警告画面の遷移の一例を示す説明図である。 非対面セルフ精算時における下流側のPOS端末20-2の警告制御の一例を示す説明図である。 フルセルフモード時における警告制御時の画面遷移の一例を示す説明図である。 監視装置の監視表示部に表示される画面の一例を示す説明図である。 モードごとの警告制御の設定内容の一例を示す説明図である。 警告制御における設定変更の一例を示す説明図である。 フルセルフモードにおける警告に関する設定画面の一例を示す説明図である。 フルセルフモードにおける警告に関する設定画面の一例を示す説明図である。 通常モードにおいて上流側のPOS端末20-1が行う警告処理の一例を示すフローチャートである。 会計専用モードにおいて下流側のPOS端末20-2が行う警告処理の一例を示すフローチャートである。 フルセルフモードにおいてPOS端末20が行う警告処理の一例を示すフローチャートである。 フルセルフモードにおいてPOS端末20が行う警告処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るショッピングシステム4000を示すネットワークの構成図である。 クラウドサーバ300が管理する各種情報の一例を示す説明図である。 実施形態2に係るショッピングシステム4000の処理の流れを示すシーケンス図である。 実施形態2において商品登録する際の携帯端末500の画面の遷移の一例を示す説明図である。 実施形態2において精算する際のPOS端末20の画面の遷移の一例を示す説明図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、3台のPOS端末20-1、POS端末20-2、POS端末20-3と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10を備え、夫々はLAN11を介して通信可能に接続されている。以下、POS端末20-1、20-2、20-3について特に区別しない場合には、POS端末20と総称する。なお、POSシステム1において、POS端末20の台数は、複数台であるが、1台でもよい。なお、POSシステム1は、POS端末20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末20を制御したりする監視端末(非図示)を更に備えていてもよい。
POSシステム1は、種々の店舗(コンビニストア、スーパーマーケット等)に導入可能である。
図2は、POS端末20の設置例を示す図である。図2(A)は、POS端末20等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、POS端末20等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見てPOS端末20の右側にカウンタが置かれている。
図3は、POS端末20の外観例を示す図である。図3(A)は、POS端末20を客側から見た斜視図である。図3(B)は、POS端末20を店員側から見た斜視図である。図4は、POS端末20の構成例を示す図である。図3及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
以下、図3を参照しつつ、図4に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215と、サインポール216とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラ10から取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報(例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)、買上商品を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を光学的に読み取る。客側スキャナ部206は、上記に加えて、品券類(商品券、クーポン券、優待券)や、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を読み取ってもよい。なお、客側スキャナ部206は、客が商品を登録する際に用いられるが、客は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部205に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)が表示されている場合、客は、当該プリセットキーを操作(押下)し、商品を登録してもよい。
カード決済部208は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、ポイントカード等)による決済機構である。カード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的又は電気的に読み取る。読み取られた情報は、買上商品の決済(精算)を用いられる。なお、カード認識部は、今回の買上商品の決済(精算)に認識した情報を使用する場合(つまり、クレジットカードによるクレジット決済の場合、プリペイドカードによるプリペイドカード決済の場合、ポイントカードの保有ポイントを使用(消費)する場合等)に加えて、今回の買上商品の決済(精算)に認識した情報を使用しない場合(例えば、クレジットカードの提示による特典付与の場合、ポイントカードにポイントを付与する場合等)にも、各種カードを認識してもよい。なお、本実施形態のカード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、カード決済部208は、少なくともカード認識部を備えるものであればよい。また、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)に対応するものであるが、接触型のカードに代えて又は加えて、非接触型のカード(ICカード)に対応するものであってもよい。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。当該釣銭機209は、客側に向けられており、客が操作するものである。なお、紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。カード決済部208と釣銭機209とにより、精算部が形成される。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、モード切替ボタン211aと、一括切替ボタン211bと、会計専用モード切替ボタン211cとを含む。モード切替ボタン211aは、後述する動作モードを切り替えるためのボタンである。また、一括切替ボタン211bは、特定のPOS端末20(例えば、店長等がログインしているPOS端末20等)において操作されることにより、各POS端末20の動作モードを一括して切り替えるためのボタンである。会計専用モード切替ボタン211cは、後述する「セミセルフモード(会計専用モード)」に切り替えるためのボタンである。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。
なお、店員側スキャナ部212は、店員が商品を登録する際に用いられるが、店員は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、キー操作部211に、商品に対応するキー(例えば、スポーツ新聞に対応するキー等)が配置されている場合、店員は、当該キーを操作(押下)し、当該商品を登録してもよい。また、店員側表示部210に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、店員は、当該プリセットキーを操作し、当該商品を登録してもよい。
印刷部213は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。印刷部213は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更可能である。印刷部213の向きは、手動で変更してもよいし、例えば動作モード(詳細は後述)が切り替わることに基づいて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい。なお、印刷部213の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。なお、動作モードが切り替わることを動作モードが移行するとも言う。
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部215は、他端末(他のPOS端末20、ストアコントローラ10)との間において情報を送受信する。
サインポール216は、発光部を備える。サインポール216の発光部は、例えば、ランプやLED(light emitting diode)であり、所定の色や、所定の点滅態様で点灯可能である。
(各動作モードの概要)
続いて、POS端末20の動作モードについて説明する。POS端末20は、複数の動作モードを有する。当該動作モードは、通常業務中の動作モード(登録処理及び精算処理に係る動作モード)であり、売上や在高等を集計、照会等する集計モード、店員や保守員等が設定作業や保守作業を行う際のメンテナンスモード、新人がトレーニングを行う際のトレーニングモード等は含まない。
図5は、POS端末20の動作モードの概略を説明する図である。POS端末20は、例えば、図5(A)に示した3種類の動作モード(通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード))を有する。また、POS端末20は、図5(A)の通常モード(標準モード)に代えて又は加えて図5(B)の通常モード(制限モード)を有してもよい。また、POS端末20は、図5(A)の通常モード(標準モード)に代えて又は加えて図5(B)のセミセルフモード(登録専用モード)を有してもよい。また、POS端末20は、図5(A)のセミセルフモード(会計専用モード)に代えて又は加えて図5(B)のセミセルフモード(登録専用モード)を有してもよい。
図5(A)において、列は、各動作モードを示し、行は、各機能(「商品登録(店員側)」、「商品登録(客側)」、「貨幣の投入」、…、「お会計券の読取」)を示している。図5(B)においても同様である(但し、図5(B)においては各機能の図示を省略している)。
図5(A)(図5(B)も同様)において、列と行から特定される欄内の「〇」は、当該列の動作モードでは当該行の機能を有効としている旨を示している。例えば、列「通常モード(標準モード)」と行「商品登録(店員側)」から特定される欄内の「〇」は、通常モード(標準モード)では商品登録(店員側)を有効としている旨を示している。また、列と行から特定される欄内の「-」は、当該列の動作モードでは当該行の機能を無効としている旨を示している。例えば、列「通常モード」と行「商品登録(客側)」から特定される欄内の「-」は、通常モードでは商品登録(客側)を無効としている旨を示している。
(各機能の説明)
以下、図5(A)に示した各機能の概略を説明する。
(商品登録(店員側))
「商品登録(店員側)」は、買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する機能である。つまり、店員の操作(店員側スキャナ部212によるスキャン、店員側表示部210へのタッチ、キー操作部211の操作)により、買上商品の登録処理を実行する機能である。
(商品登録(客側))
「商品登録(客側)」は、買上商品を客側(客側スキャナ部206、客側表示部205)にて登録する機能である。つまり、客の操作(客側スキャナ部206によるスキャン、客側表示部205へのタッチ)により、買上商品の登録処理を実行する機能である。
(貨幣の投入)
「貨幣の投入」は、貨幣(紙幣、硬貨)の投入を受け付ける機能である。つまり、現金による精算の操作(釣銭機209への貨幣の投入)を受け付ける機能である。
(他端末への登録情報の送信)
「他端末への登録情報の送信」は、登録処理において生成された登録情報を他端末(精算処理を実行可能な他端末。例えば、他のPOS端末20)に送信(直接的に他端末に送信、又は、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して間接的に他端末に送信。以下、同様)する機能である。
(お会計券の発行)
「お会計券の発行」は、登録処理において生成した登録情報等をコード化し、印刷した媒体(お会計券)を発行する機能である。
(他端末からの登録情報の受信)
「他端末からの登録情報の受信」は、他端末の登録処理において生成された登録情報を受信(直接的に他端末から受信、又は、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して間接的に他端末から受信。以下、同様)する機能である。なお、他端末から登録情報を受信した端末は、当該登録情報に基づいて精算処理を実行する。
(お会計券の読取)
「お会計券の読取」は、お会計券(具体的にはお会計券に印刷されているコード、あるいは、コード化されている情報)を読み取る機能である。なお、他端末において発行されたお会計券を読み取った端末は、お会計券を読み取ることによって取得される登録情報に基づいて精算処理を実行する。
(各動作モードの説明)
続いて、図5(A)及び図5(B)に示した各動作モードの概略を説明する。
(通常モード(標準モード))
通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、商品登録(店員側)を有効「〇」とし、商品登録(客側)を無効「-」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)は、客側においては登録処理を実行せずに店員側において登録処理を実行する動作モードである。
また、通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、貨幣の投入も、他端末への登録情報の送信も、お会計券の発行も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)では、店員側における登録処理の後の精算処理について、自端末において実行することも他端末に実行させることも可能である。具体的には、通常モード(標準モード)では、釣銭機209への貨幣の投入を受け付けることによって精算処理を自端末で実行し、他端末に登録情報を送信することによって(またはお会計券を発行することによって)精算処理を他端末に実行させる。
また、通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、他端末からの登録情報の受信も、お会計券の読取も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)では、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行可能である。なお、登録情報の受信後(またはお会計券の読取後)の精算処理は、図5(A)のセミセルフモードとして実行してもよい。すなわち、通常モード(標準モード)であるときに、登録情報を受信した(またはお会計券を読み取った)場合には、通常モード(標準モード)からセミセルフモード(会計専用モード)に自動的(店員による許可を求めてもよい)に移行し、セミセルフモード(会計専用モード)として精算処理を実行してもよい。また、セミセルフモード(会計専用モード)に移行して精算処理を実行した場合には、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モード(標準モード)に自動的(店員による許可を求めてもよい)に移行(復帰)してもよいし、セミセルフモード(会計専用モード)のままとしてもよい。
なお、通常モード(標準モード)において、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取の少なくとも一方を無効「-」としてもよい。
(フルセルフモード)
フルセルフモードは、図5(A)に示すように、商品登録(客側)を有効「〇」とした動作モードである。つまり、フルセルフモードは、客側における登録処理を前提とした動作モードである。但し、フルセルフモードは、商品登録(店員側)も有効「〇」としている。つまり、フルセルフモードは、客側における登録処理を前提としつつ、店員側における登録処理も許容する動作モードである。なお、客側、店員側の両側において登録処理が行われている状態をダブルスキャンモードと称する場合がある。
なお、図5(A)に示した例では、フルセルフモードにおいて、商品登録(店員側)を有効「〇」としているが、フルセルフモードにおいて、商品登録(店員側)を無効「-」としてもよい。
また、フルセルフモードは、図5(A)に示すように、貨幣の投入を有効「〇」とし、他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」とした動作モードである。つまり、フルセルフモードは、当該端末における精算処理を前提とした動作モードである。
また、フルセルフモードは、図5(A)に示すように、通常モード(標準モード)と同様、他端末からの登録情報の受信も、お会計券の読取も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)と同様、フルセルフモードでは、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行可能である。なお、登録情報の受信後(またはお会計券の読取後)の精算処理は、図5(A)のセミセルフモードとして実行してもよい。すなわち、フルセルフモードであるときに、登録情報を受信した(またはお会計券を読み取った)場合には、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に自動的に移行し、セミセルフモード(会計専用モード)として精算処理を実行してもよい。また、セミセルフモード(会計専用モード)に移行して精算処理を実行した場合には、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに自動的に移行(復帰)してもよいし、セミセルフモード(会計専用モード)のままとしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード))
セミセルフモード(会計専用モード)は、図5(A)に示すように、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取、貨幣の投入を有効「〇」とし、商品登録(店員側)や商品登録(客側)を無効「-」とした動作モードである。つまり、セミセルフモード(会計専用モード)は、自端末においては登録処理を実行せず、専ら、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行する動作モードである。なお、セミセルフモード(会計専用モード)では、登録処理を実行しない動作モードであるため(登録情報を生成しないため)、図5(A)に示すように、他端末への登録情報の送信も、お会計券の発行も、無効「-」としている。
(通常モード(制限モード))
通常モード(制限モード)は、図5(B)に示すように、図5(A)の通常モード(標準モード)において有効「〇」としていた他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」としたものである。つまり、通常モード(制限モード)は、通常モード(標準モード)においては許容されている他端末に精算処理を実行させる機能を制限した動作モードである。
(セミセルフモード(登録専用モード))
セミセルフモード(登録専用モード)は、図5(B)に示すように、商品登録(店員側)、他端末への登録情報の送信、お会計券の発行を有効「〇」とし、商品登録(客側)、貨幣の投入、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取を無効「-」とした動作モードである。つまり、セミセルフモード(登録専用モード)は、専ら、自端末において登録処理を実行し、他端末に精算処理を実行させる動作モードである。なお、セミセルフモード(登録専用モード)は、店員による登録操作を前提としているため、商品登録(客側)を無効「-」としている。
(機能の有効、無効について)
なお、上記では、POS端末20は、動作モードに応じて、POS端末20自身が備える各種の機能(図5(A)の商品登録(店員側)、商品登録(客側)、貨幣の投入、…、お会計券の読取)の夫々について、有効「〇」であるか無効「-」であるかが異なる旨を説明した。換言すれば、上記では、POS端末20は、全部の機能(図5(A)の商品登録(店員側)、商品登録(客側)、貨幣の投入、…、お会計券の読取)を元々有し、うち一部の機能を動作モードに応じて無効とする旨を説明した(例えば、図5(A)に示すように、POS端末20は、通常モード(標準モード)であるときは商品登録(客側)を無効「-」とし、フルセルフモードであるときは他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」としている)。
しかしながら、POS端末20は、動作モードに応じて実行可能な機能が異なればよく、POS端末20は、必ずしも、全部の機能を元々有し、うち一部の機能を動作モードに応じて無効とするといった構成としなくてもよい。例えば、POS端末20は、初めから全部の機能(該機能を実現するためのプログラム)を有するのではなく、動作モードに応じて(例えば、動作モードの切り替えに際し)、当該動作モードにおいて必要となる機能(図5において有効「〇」とした機能に相当する機能)を実現するためのプログラムを外部(例えば、ストアコントローラ10、監視端末、店外のサーバ(クラウド等)等)から取得して実行可能な状態とするとともに、当該動作モードに不要な機能(図5において無効「-」とした機能に相当する機能)を実現するためのプログラムが存在する場合(保持する場合)には当該プログラムを実行不能な状態としてもよい(例えば消去するようにしてもよい)。なお、不要な機能を実現するためのプログラムを実行不能な状態とした後に必要な機能を実現するためのプログラムを取得して実行可能な状態としてもよい。また例えば、POS端末20は、動作モードの切り替えに際し、移行先の動作モードに関わらず、一旦、全部のプログラムを実行不能な状態とした後に、当該動作モードにおいて必要となる機能を実現するためのプログラムを外部から取得して実行可能な状態としてもよい。つまり、POS端末20の構成としては、動作モードに応じて、元々具備する各種の機能のうちの一部を無効「-」にするといったものであってもよいし、動作モードに応じて、必要な機能のみを適宜を具備させるといったものであってもよい。
以上、図5(A)の通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード)、図5(B)の通常モード(制限モード)、セミセルフモード(登録専用モード)について説明したが、以下、図5(A)の通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード)を中心に説明する。なお、以下の説明において、通常モード(標準モード)を単に通常モードと称する場合がある。また、セミセルフモード(会計専用モード)を単にセミセルフモードと称する場合がある。
(動作モードの切り替え(移行))
続いて、POS端末20の動作モードの切り替え(移行)について説明する。POS端末20は、基本的には、店員による動作モードの切り替えるための明示的なモード切替操作(モード移行操作とも称する。詳細は後述する)に従って動作モードが切り替わる。また、POS端末20は、モード切替操作とは異なる他の操作(例えば、店員コードの読み取り等)に従って動作モードが切り替わる場合がある。
また、POS端末20は、店員の操作によらずに、動作モードが切り替わる場合がある。具体的には、POS端末20は、他端末(POS端末20、監視端末、携帯端末等)からのモード切替命令(モード切替指示)に従って動作モードが切り替わる場合がある。また、POS端末20は、時間的な条件(例えば、最後に操作してからの経過時間、スケジュールによる定刻等)に従って動作モードが切り替わる場合がある。また、POS端末20は、処理の開始時(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理の開始時、お会計券に基づく精算処理の開始時等)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。また、POS端末20は、処理の終了時(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理の終了時、お会計券に基づく精算処理の終了時)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
図6は、POS端末20の動作モードの切り替えについて説明する図である。図6の左側は切り替え前後の動作モードの組み合せ(切替前の動作モード→切替後の動作モード)を示し、右側は動作モードの切り替えの条件(一例)を示している。例えば、aの行は、通常モードからフルセルフモードへの動作モードの切り替えの条件の一例として、モード切替操作、モード切替命令、所定時間経過(不使用)である旨を示している。つまり、動作モードが通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令、所定時間経過(不使用)などがあった場合には、動作モードが通常モードからフルセルフモードに切り替わる旨を示している。なお、モード切替操作の詳細は後述する。
(通常モード→フルセルフモード)
aに示すように、通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてフルセルフモードが特定されているモード切替命令等)、所定時間経過(所定時間の不使用)などがあった場合には、通常モードからフルセルフモードに動作モードが切り替わる。
(通常モード→セミセルフモード(会計専用モード))
bに示すように、通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてセミセルフモード(会計専用モード)が特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わる。また、通常モードであるときに、例えば、他端末から登録情報を受信した場合やお会計券を読み取った場合に、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(フルセルフモード→通常モード)
cに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとして通常モードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、フルセルフモードから通常モードに動作モードが切り替わる。
(フルセルフモード→セミセルフモード(会計専用モード))
dに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてセミセルフモード(会計専用モード)が特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わる。また、フルセルフモードであるときに、例えば、他端末から登録情報を受信した場合やお会計券を読み取った場合に、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(フルセルフモード→ダブルスキャンモード)
eに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、店員コードの読み取りなどがあった場合には、フルセルフモードからダブルスキャンモードに動作モードが切り替わる。なお、ダブルスキャンモードは、フルセルフモードの一態様(商品登録(客側)の機能に加え、商品登録(店員側)の機能が使用されている状態。図5(A)参照)である。
なお、フルセルフモードであるときに店員コードの読み取りなどがあった場合には、商品登録の状態にかかわらず、常にダブルスキャンモードに動作モードが切り替わるようにしてもよいし、商品登録の状態に応じて異なる動作モードに切り替わるようにしてもよい。例えば、未だ商品の登録が行われていないときに店員コードの読み取りなどがあった場合には(つまり、客による商品登録が行われていない状態では)、フルセルフモードから通常モードに切り替わり、既に商品の登録が行われているときに店員コードの読み取りなどがあった場合には(つまり、客による商品登録が行われている状態では)、フルセルフモードからダブルスキャンモードに切り替わるようにしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード)→通常モード)
fに示すように、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとして通常モードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モードに動作モードが切り替わる。また、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、精算処理(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理、お会計券に基づく精算処理)が終了した場合に、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モードに動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード)→フルセルフモード)
gに示すように、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてフルセルフモードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに動作モードが切り替わる。また、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、精算処理(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理、お会計券に基づく精算処理)が終了した場合に、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに動作モードが切り替わるようにしてもよい。
なお、モード切替操作は、操作に応じて移行先の動作モードが特定されるものであればよい。例えば、移行先別の夫々のボタンを備える場合(又は表示する場合)には、夫々のボタンを押下するモード切替操作に応じて、夫々の移行先に動作モードが切り替わるようにしてもよい。また、押下毎に移行先が切り替わる1つのボタンを備える場合(又は表示する場合)には、当該ボタンを押下するモード切替操作毎に、動作モードが切り替わるようにしてもよい。
なお、移行先の動作モードを選択するためのボタンと、該ボタンによって選択した動作モードへの移行を決定するためのボタンを別個に備える(又は表示)してもよい。
(モード切替操作による動作モードの移行)
続いて、モード切替操作による動作モードの移行について説明する。POS端末20は、店員による明示的なモード切替操作に従って動作モードが切り替わる(図6参照)。具体的には、キー操作部211の最上段かつ最右端に配置されているモード切替ボタン211a(図3(B)参照)の操作に従って動作モードが切り替わる。
なお、モード切替ボタン211aをキー操作部211の角部に配置したため、動作モードを切り替える際の操作ミスを減らすことができるとともに、容易に動作モードを切り替えることができるようになる。つまり、キー操作部211の角部にモード切替ボタン211aが存在する場合、例えばキー操作部211の中央付近にモード切替ボタン211aが存在する場合に比べ、例えば、操作対象であるモード切替ボタン211aに隣接する他のボタン数が少ないため、慌てて他のボタンを操作するなどの操作ミスが生じ難く、また、操作対象であるモード切替ボタン211aの位置を瞬時に特定できるため、ストレスなくモード切替操作を行うことができる。
更に、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端(最上段かつ最右端)の角部に配置したため、店員が店員側にいる場合だけでなく客側にいる場合にもモード切替操作を行うことができるようになる。つまり、客側にいる店員は、通常、キー操作部211の各ボタンを視認し得ないが、キー操作部211の右上端に存在するモード切替ボタン211aについては、客側から手を伸ばし、手探り(手の感触)のみで、操作対象であるモード切替ボタン211aを容易に認識し得るため、客側にいる店員は店員側に移動しなくても、モード切替操作を行うことができる。
なお、本実施形態では、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端の角部に配置しているが、手探りのみで認識し得る位置(比較的容易に認識できる位置)であれば、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端の角部以外の位置に配置してもよい。また、手探りのみで認識し得る位置(例えば、右上端の角部等)にモード切替ボタン211aを配置することに代えて又は加えて、客側からであっても他のボタンと区別し得るようにモード切替ボタン211aを形成してもよい。例えば、手探りのみで区別しうる程度に、モード切替ボタン211aの大きさを他のボタンの大きさと異ならせるようにしてもよいし、モード切替ボタン211aの形を他のボタンの形と異ならせるようにしてもよいし、モード切替ボタン211aの高さを他のボタンの高さと異ならせるようにしてもよいし(例えば、モード切替ボタン211aが他のボタンよりも飛び出ているようにしてもよいし)、モード切替ボタン211aの表面(手が触れる面)の全部または一部の感触を他のボタンの感触と異ならせるようにしてもよい(例えば、モード切替ボタン211aの表面だけをザラザラ、ボコボコした感触にしてもよいし、モード切替ボタン211aの表面だけに突起や窪みを設けるようにしてもよい)。
なお、本実施形態では、上述のような種々の利点を考慮し、キー操作部211にモード切替ボタン211aを配置しているが、キー操作部211にモード切替ボタン211aを配置することに代えて又は加えて、店員側表示部210に表示される画面上にモード切替ボタン(不図示)を配置するようにしてもよい。
(各動作モードの動作)
図7は、通常モードの動作の概略を説明する模式図である。具体的には、図7は、通常モードにおいて、自端末において精算処理を実行する場合の処理の流れや人(店員、客)の動作を表した模式図である。図8は、通常モードの動作の概略を説明するフローチャートである。具体的には、図8は、通常モードにおいて、自端末において精算処理を実行する場合の動作の概略を説明するフローチャートである。
通常モード(自端末において精算処理を実行する場合も他端末に精算処理を実行させる場合も同様)では、店員は、客の買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する(図7の上段)。つまり、POS端末20は、店員の操作(店員側スキャナ部212によるスキャン、店員側表示部210へのタッチ、キー操作部211の操作)により、買上商品の登録処理を実行する(図7の上段)。
店員による登録処理が完了した場合、客は、店員側表示部210において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に貨幣(現金)を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図7の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図7の下段)。
つまり、通常モードにおいて自端末において精算処理を実行する場合、図8に示すように、初めは店員側において、商品がスキャン等され(ステップS10:YES)、商品を登録する(ステップS11)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、または、キー操作部211に配置された小計キー等)の押下後は(ステップS30:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。なお、ステップS30の小計キーは、登録処理を完了させるための操作キーであり、小計ボタン、登録完了キー、登録完了ボタン、お会計キー、お会計ボタンなどと称する場合もある。
なお、客は、店員による登録処理が完了する迄(合計金額が確定する迄)、待機していてもよいが、登録処理が完了する前に釣銭機209に現金を投入してもよい。つまり、POS端末20は、登録処理中において入金を受付可能である(図7の上段)。
また、客は、登録処理が完了する前に、支払方法(支払種別、決済方法、決済種別とも称する)を選択してもよい。つまり、POS端末20は、登録処理中において支払方法の選択を受付可能である。
また、店員は、客による精算が完了する迄(客がお釣りやレシートが取る迄)、待機していてもよいが、次の客の買上商品を登録してもよい。つまり、POS端末20は、精算処理中において次客の買上商品を登録可能である(図7の下段)。また、店員は、客による精算中に不在であってもよい(図7の下段)。つまり、当該客の精算中には、当該客の応対を終えてもよい。
また、POS端末20は、お釣りがある場合には、お釣りの取り忘れを防止するため、釣銭機209による釣銭・釣札の払出しを制御し、客が釣銭・釣札を取り除いたことをセンサ等で認識した上で、印刷部213によるレシートの発行を制御してもよい。他の動作モードにおいても同様である。
図9は、通常モードの動作の概略を説明する模式図である。具体的には、図9は、通常モード(標準モード)において、他端末に精算処理を実行させる場合の処理の流れや人(店員、客)の動作を表した模式図である。図10は、通常モードの動作の概略等を説明するフローチャートである。具体的には、図10(A)は、通常モード(標準モード)において、他端末に精算処理を実行させる場合の動作の概略を説明するフローチャートである。なお、図10(B)は、図10(A)の他端末(他の装置)における動作の基本的な流れを示したフローチャートである。
通常モード(自端末において精算処理を実行する場合も他端末に精算処理を実行させる場合も同様)では、店員は、客の買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する(図9の上段)。つまり、POS端末20(図9の例ではPOS端末20-1)は、店員の操作(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211等の操作)により、買上商品の登録処理を実行する(図9の上段)。
店員による登録処理が完了した場合、客は、他のPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2)に移動し、店員側表示部210において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に貨幣を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図9の下段)。つまり、他のPOS端末20は、客の操作等(釣銭機209への貨幣の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図9の下段)。
なお、他のPOS端末20(POS端末20-2)には、精算処理に必要な情報(POS端末20-1において生成された登録情報等)が供給される。
なお、店員は、POS端末20-1において、精算処理を実行させるPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2、POS端末20-3のいずれか一方)を指定する。あるいは、店員は、POS端末20-1において、精算処理を実行させるPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2やPOS端末20-3)において読み取らせる媒体(お会計券)を発行させてもよい。
つまり、通常モードにおいて他端末に精算処理を実行させる場合、図10(A)に示すように、初めは店員側において、商品がスキャン等され(ステップS10:YES)、商品を登録する(ステップS11)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、または、キー操作部211に配置された小計キー等)の押下後は(ステップS30:YES)、例えば、精算処理を実行させる他のPOS端末20が指定されると(ステップS31:YES)、指定されたPOS端末20に登録情報が送信され(ステップS32)、登録側の処理が完了する。
なお、店員は、他の端末を指定した後は次客の買上商品を登録可能である(図9の下段)。また、店員は、他の端末を指定した後は不在であってもよい(図9の下段)。
また、図10(A)に示した例では、小計キーの押下後に他のPOS端末20を指定しているが、小計キーを押下せずに他のPOS端末20を指定するようにしてもよい。例えば、登録画面上に小計キーと他のPOS端末20を指定するためのキーとを配置し(更にお会計券を発行するためのキーも配置してもよい)、POS端末20を指定するためのキーが押下された場合に登録情報を送信するようにしてもよい。小計キーを押下せずに他のPOS端末20を指定する態様では、他のPOS端末20を指定するためのキーの押下後に小計キーの押下は不要である。
また、図10(A)に示した例では省略したが、他のPOS端末20において読み取らせるお会計券を発行し、他のPOS端末20に精算処理を実行させるようにしてもよい。なお、お会計券を発行するためのキーは小計キーの押下後に押下されるようにしてもよいし、小計キーの押下前に押下されるようにしてもよい。小計キーの押下前にお会計券を発行するためのキーを押下する態様では、お会計券を発行するためのキーの押下後に小計キーの押下は不要である。
なお、登録情報を受信した他のPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2)は、図10(B)に示すように、登録情報の受信後(ステップS40:YES)、セミセルフモード(会計専用モード)でなければセミセルフモード(会計専用モード)に移行する(切り替わる)。つまり、現在(登録情報の受信時)の動作モードがフルセルフモードであれば(ステップS41:YES)、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に移行し(ステップS42)、現在の動作モードが通常モードであれば(ステップS43:YES)、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に移行する(ステップS44)。そして、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、精算側の処理が完了する。
なお、図10(B)に示した例では、登録情報を受信した他のPOS端末20は、登録情報の受信後に、セミセルフモード(会計専用モード)でなければセミセルフモード(会計専用モード)に移行しているが、セミセルフモード(会計専用モード)に移行しなくてもよい。つまり、通常モードやフルセルフモードであっても精算処理は可能であるため(図5参照)、通常モードやフルセルフモードのまま精算処理を実行してもよい。
通常モード(標準モード)は、上述したように、店員側にて登録処理を実行した後に該登録処理において生成した登録情報を用いて自端末の客側にて精算処理を実行する機能(図7、図8参照)と、該登録処理において生成した登録情報を他端末(精算処理を実行可能な他端末。例えば、他のPOS端末20)に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能(図9、図10参照)と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード(バーコード、2次元コード等)化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能とを含む。
一方、通常モード(制限モード)は、図5(B)に示したように、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能を制限したモードである。
また、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能は、セミセルフモード(登録専用モード)の機能でもある。つまり、セミセルフモードは、登録専用モードと会計専用モードとに分類可能であるが、セミセルフモード(登録専用モード)は、図5(B)に示したように、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能とを含む。換言すれば、セミセルフモード(登録専用モード)は、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、店員側にて登録処理を実行した後に該登録処理において生成した登録情報を用いて自端末の客側にて精算処理を実行する機能を制限したモードである。つまり、セミセルフモード(登録専用モード)は、専ら登録処理を実行する動作モードである。
なお、セミセルフモード(会計専用モード)は、図5(A)に示したように、他端末における登録処理において生成された登録情報を受信して精算処理を実行する機能と、他端末において発行されたお会計券を読み取って精算処理を実行する機能を含む。つまり、セミセルフモード(会計専用モード)は、専ら精算処理を実行する動作モードである。
図11は、フルセルフモードの動作の概略を説明する模式図である。図12は、フルセルフモードの動作の概略を説明するフローチャートである。
フルセルフモードでは、客は、自身の買上商品を客側(客側スキャナ部206、客側表示部205)にて登録する(図11の上段)。つまり、POS端末20は、客の操作(客側スキャナ部206によるスキャン、客側表示部205へのタッチ)により、買上商品の登録処理を実行する(図11の上段)。
登録処理が完了した場合、客は、客側表示部205において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に現金を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図11の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図11の下段)。
つまり、フルセルフモードの場合、図12に示すように、客側において、商品がスキャン等され(ステップS20:YES)、商品を登録する(ステップS21)。登録完了キー(例えば、客側表示部205に表示された登録完了キー等)の押下後は(ステップS30:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。なお、ステップS40に係る登録完了キーは、登録処理を完了させるための操作キーであり、登録完了ボタン、小計キー、小計ボタン、お会計キー、お会計ボタンなどと称する場合もある。
なお、フルセルフモードは、図11に示したように、客側にて登録処理も精算処理も実行するが、店員側は何もできないという訳ではない。つまり、POS端末20は、フルセルフモードで動作しているときであっても、例えば、店員側にて商品をスキャンしたり(ダブルスキャンモード)、店員側にて各種の情報を表示したりすることが可能である。
図13は、ダブルスキャンモードの動作の概略を説明する模式図である。図14は、ダブルスキャンモードの動作の概略を説明するフローチャートである。なお、ダブルスキャンモードは、フルセルフモードの一態様であるが、図13、図14では、便宜上、両動作モードを区別して説明する。
フルセルフモードでは、客は、自身の買上商品を客側にて登録する(図11の上段、図13の上段)。つまり、POS端末20は、客の操作により、買上商品の登録処理を実行する(図11の上段、(図13の上段))。
客による登録処理の途中において、店員が、客の買上商品を店員側にて登録する(図13の中段)。つまり、POS端末20は、客の操作による登録処理と店員の操作による登録処理を実行する(図13の中段)。
登録処理が完了した場合、客は、客側表示部205において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に現金を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図13の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図13の下段)。
つまり、フルセルフモードにおいて登録処理を実行しているときに(図12参照)、図14(A)に示すように、店員側スキャナ部212において店員コードが読み取られた場合(ステップS110:YES)、動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行する(ステップS111)。
ダブルスキャンモードに移行した後は、図14(B)に示すように、店員側スキャナ部212のスキャン等により(ステップS10:YES)、商品を登録し(ステップS11)、客側スキャナ部206のスキャン等により(ステップS20:YES)、商品を登録する(ステップS21)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、又は、キー操作部211に配置された小計キー等)、又は、登録完了キー(例えば、客側表示部205に表示された登録完了キー等)の押下後は(ステップS41:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。
なお、ダブルスキャンモードでは、店員は、客による精算が完了する迄(客がお釣りやレシートが取る迄)、待機していてもよいが、次の客の買上商品を登録してもよい。つまり、POS端末20は、精算処理中において次客の買上商品を登録可能である(図13の下段)。また、店員は、客による精算中に不在であってもよい(図13の下段)。つまり、当該客の精算中には、当該客の応対を終えてもよい。
なお、図14(A)に示したように、フルセルフモードにおいて店員コードが読み取られた場合に動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行するが、店員コードの読み取りは、ログイン操作の一つであってもよい。また、フルセルフモードにおいて他の操作(例えば、店員コードの読み取りとは異なるログイン操作)があった場合に動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行してもよい。また、ダブルスキャンモードにおいて店員による操作が行われなくなった場合に(例えば、最後の操作の時点から所定時間が経過した場合に)動作モードがダブルスキャンモードからフルセルフモードに移行してもよい。
(動作モードの報知)
各POS端末20は、自端末の現在の動作モードを報知してもよい。例えば、各POS端末20は、店員側表示部210において自端末の現在の動作モードを表示してもよい。具体的には、各POS端末20は、店員側表示部210に自端末の動作モード表示欄を有する画面を表示し、該画面上の動作モード表示欄に自端末の現在の動作モードを表示してもよい。また、各POS端末20は、各動作モードに対応する画像(例えば、ボタン風の画像)を配置した画面を店員側表示部210に表示し、該画面上において自端末の現在の動作モードを対応する画像を現在の動作モードに対応しない画像とは異なる表示態様(例えば、他の画像の表示態様よりも目立つ表示態様)にて表示してもよい。例えば、通常モードとフルセルフモードの2つの動作モードにより運用する場合、通常モード画像とフルセルフモード画像とを常に表示するとともに、自端末の現在の動作モードが通常モードであるときには通常モード画像をフルセルフモード画像よりも目立つ表示態様にて表示し、自端末の現在の動作モードがフルセルフモードであるときにはフルセルフモード画像を通常モード画像よりも目立つ表示態様にて表示するなどしてもよい。なお、各POS端末20は、客側表示部205においても同様に自端末の現在の動作モードを表示してもよい。
また、各POS端末20は、自端末の現在の動作モードに代えて又は加えて、他端末の現在の動作モードを報知してもよい。つまり、各POS端末20が互いに他端末の現在の動作モードを認識することにより、他端末の現在の動作モードを報知してもよい。各POS端末20が互いに他端末の現在の動作モードを認識する方法の一例は、各POS端末20が動作モードの移行後に移行後の動作モード(最新の動作モード)を他端末に通知(LAN11を介して、他端末に直接的に通知、または、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して他端末に通知)する方法である。また、各POS端末20は、他端末の現在の動作モードと同様、他端末の現在の処理状況を報知してもよい。
また、各POS端末20は、自端末の現在の動作モード等(動作モード、処理状況等)に応じた情報を報知してもよい。例えば、各POS端末20は、自端末の現在の動作モードがフルセルフモードである場合、例えば待機中であるときに、各種の情報を客側表示部205に表示してもよい。また、POS端末20は、自端末の現在の動作モードに応じた情報に代えて又は加えて、他端末の現在の動作モード等に応じた情報を報知してもよい。
なお、店員による操作によって動作モードが切り替わった場合(モード切替操作、店員コードの読み取り等による場合)であっても、店員の操作によらずに動作モードが切り替わった場合(モード切替命令、所定時間経過等による場合)であっても、自端末や他端末の動作モードを報知する。
(動作モードに関する情報の記憶)
各POS端末20は、動作モードに関する情報として、取引(処理)が何れの動作モードにおいてなされたかを記憶してもよい。例えば、通常モード(標準モード)で動作するPOS端末20-1が、ある取引について登録処理及び精算処理を実行した場合には、登録処理及び精算処理を実行したPOS端末20-1は、当該取引に関する情報(例えば、精算情報)として(又は、当該取引に関する情報に対応付けて)、当該取引に関する登録処理及び精算処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報(例えば、動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。
なお、各POS端末20は、取引(処理)が何れの端末においてなされたかも記憶してもよい。上記例では、POS端末20-1は、取引に関する情報として、自端末(POS端末20-1)において登録処理及び精算処理が実行された旨の情報を記憶してもよい。より詳細には、POS端末20-1は、登録処理を実行した端末の識別情報(端末識別情報)として自端末の端末識別情報を記憶するとともに、精算処理を実行した端末の端末識別情報として自端末の端末識別情報を記憶してもよい。あるいは、POS端末20-1は、当該処理全体(登録処理、精算処理)を実行した端末の端末識別情報として自端末の端末識別情報を記憶してもよい。
また、例えば、初めに、通常モード(標準モード)で動作するPOS端末20-1が、ある取引について登録処理を実行し、続いて、セミセルフモード(会計専用モード)で動作するPOS端末20-2が、上記登録処理による登録情報に基づいて当該取引について精算処理を実行した場合には、精算処理を実行したPOS端末20-2は、当該取引に関する情報(例えば、精算情報)として(又は、当該取引に関する情報に対応付けて)、当該取引に関する登録処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報を記憶するとともに、当該取引に関する精算処理がセミセルフモード(会計専用モード)においてなされた旨の情報を記憶してもよい。また、上記に加えて、登録処理を実行したPOS端末20-1も、当該取引に関する登録処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報を記憶してもよい。
なお、上記例では、精算処理を実行したPOS端末20-2は、取引に関する情報として、他端末(POS端末20-1)において登録処理が実行された旨の情報を記憶し、自端末(POS端末20-2)において精算処理が実行された旨の情報を記憶してもよい。より詳細には、POS端末20-2は、登録処理を実行した端末の情報(端末識別情報)として他端末(POS端末20-1)の端末識別情報を記憶するとともに、精算処理を実行した端末の端末識別情報として自端末(POS端末20-2)の端末識別情報を記憶してもよい。なお、上記例では、精算処理を実行するPOS端末20-2の側において、登録処理を実行したPOS端末20-1の端末識別情報と動作モード(具体的には通常モード(標準モード))を識別する情報とが取得できるようになっていればよい。例えば、POS端末20-1の側からPOS端末20-2の側に、POS端末20-1の端末識別情報と動作モードを識別する情報とが供給(例えば、登録情報として送受信、お会計券を介して供給)されるようになっていればよい。
また、各POS端末20は、動作モードに関する情報として、動作モードの移行(切り替わり)について記憶してもよい。例えば、POS端末20-1の動作モードが、ある動作モードから他の動作モードに移行した場合には、当該POS端末20-1は、動作モードの移行時刻とともに、何れの動作モードに移行したかの情報(例えば、移行後の動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。また、POS端末20-1は、動作モードの移行時刻とともに、何れの動作モードから何れの動作モードに移行したかの情報(例えば、移行前の動作モードを識別可能な情報、移行後の動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。
なお、各POS端末20は、店員による操作によって動作モードが切り替わった場合(モード切替操作、店員コードの読み取り等による場合)であっても、店員の操作によらずに動作モードが切り替わった場合(モード切替命令、所定時間経過等による場合)であっても、動作モードの移行に関する情報を記憶してもよい。上記の場合、各POS端末20は、何に基づいて動作モードが移行したかの情報(例えば、店員コード「×××」の店員による操作によって動作モードが移行した旨、端末識別情報「×××」のPOS端末20からのモード切替命令によって動作モードが移行した旨など)を記憶してもよい。
なお、POS端末20に代えて又は加えて、ストアコントローラ10や監視端末などが、動作モードに関する情報を記憶してもよい。
また、上述のように記憶する動作モードに関する情報は、必要に応じて、出力(表示、送信、印刷等)されるものであってもよい。例えば、POS端末20は、フルセルフモードにおいて出力されるレシートに、フルセルフモードにおいて処理(登録処理、精算処理)された旨の情報(店員にのみが内容を認識できる態様の情報、又は、客にも認識できる態様の情報)を印刷してもよい。他の動作モードにおいて出力されるレシートも同様に印刷してもよい。また、例えば、POS端末20(又は監視端末)は、処理時の動作モードを表示してもよい。一例として、POS端末20(又は監視端末)は、所定の検索画面等に取引番号(取引を識別可能な情報)の入力があった場合に、該当する取引に関し、登録処理と精算処理のうちの少なくとも一方について、処理がなされた端末(端末識別情報等)と動作モード(動作モードを識別可能な情報)とを表示してもよい。
以下の説明において、POS端末20-1、及び、POS端末20-2は通常モード(具体的には通常モード(標準モード))であるものとする。また、POS端末20-3はフルセルフモードであるものとする。
(フルセルフモードのPOS端末20の表示例)
図15及び図16は、フルセルフモードのPOS端末20における表示例である。具体的には、図15(A)、図15(B)、図16(A)~図16(F)は、何れも、フルセルフモードのPOS端末20-3の客側表示部205における表示例である。
図15(A)は、登録処理の開始前の登録開始画面の表示内容を示している。図15(A)において、画面右の登録スタートボタンBT30は、商品登録の開始を指示するためのボタンである。客は、商品登録を開始する際に登録スタートボタンBT30を操作する。画面左下のボタンBT35~BT37は、表示言語を、夫々、英語、中国語、韓国語に切り替えるためのボタンである。
図15(B)は、2品目の商品(大福餅が登録された状態の登録画面の表示内容を示している。なお、図15(A)に示した登録開始画面において登録スタートボタンBT30が操作された場合、POS端末20-3は、商品が未だ何も登録されていない状態の登録画面を表示するが、説明の便宜上、図15(B)は、既に商品(お茶、大福餅)が登録された後の登録画面を示している。
図15(B)において、画面左下の画像GA01は、他端末(POS端末20-1)の状態(具体的には通常モードである旨)を示している。画面左下の画像GA02は、他端末(POS端末20-2)の状態(具体的には通常モードである旨)を示している。画面右下のお会計ボタンBT32は、商品登録の終了を指示するためのボタンである。客は、商品登録が完了した後にお会計ボタンBT32を操作する。店員呼出ボタンBT33は、店員を呼び出すためのボタンである。客は、店員を呼び出す場合(例えば、店員のサポートが必要な場合等)に店員呼出ボタンBT33を操作する。
なお、ボタンBT35~BT37は、上述したように、表示言語を、夫々、英語、中国語、韓国語に切り替えるためのボタンである。また、「野菜」ボタンBT38は、野菜の各プリセットキー(図17参照)を表示させるためのボタンである。
図16(A)は、精算処理を開始する際に表示する精算画面(支払方法選択画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、登録画面(図15(B)参照)においてお会計ボタンBT32が操作された場合に、図16(A)に示したような支払方法選択画面を表示する。
図16(B)は、現金による支払を開始する際に表示する精算画面(入金画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、支払方法選択画面(図16(A)参照)において現金が操作された場合に、図16(B)に示したような入金画面を表示する。
図16(C)は、預り金額を決定する際に表示する精算画面(入金画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、お支払金額(買上金額)以上の現金(預り金)が投入された場合に、図16(C)に示したような入金画面を表示する。
図16(D)は、釣り銭を放出する際に表示する精算画面(釣銭画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、入金画面(図16(C))においておわり(レシート)ボタンBT40が操作された場合に、図16(D)に示したような釣銭画面を表示する。
図16(E)は、釣り銭が取り去られた際に表示する精算画面(レシート画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、釣銭機209の取出口から釣り銭が取り去られた場合に、図16(E)に示したようなレシート画面を表示する。なお、POS端末20は、取出口の近傍にフォトセンサ等のセンサを設置し、該センサが物(客の手を想定)を認識した場合に、釣り銭が取り去られたと判定してもよい。図16(F)は、休止モード(休止状態)であるときに表示する休止画面である。
なお、POS端末20-3は、レシート画面(図16(E))の表示後には、登録開始画面(図15(A))を表示する。例えば、POS端末20-3は、印刷部213の発行口からレシートが取り去られた後に、登録開始画面を表示する。なお、POS端末20は、発行口からレシートが取り去られたことを認識可能なセンサを備えていてもよい。また、釣り銭が発生しない場合には、釣銭画面(図16(D))を表示せずに、入金画面(図16(C))からレシート画面(図16(E))に遷移してもよい。
(通常モードのPOS端末20の表示例)
図17~図22は、通常モードのPOS端末20における表示例である。具体的には、図17(A)、図18(A)、図19(A)、図20(A)、図21(A)、図22(A)は、何れも、通常モード(標準モード)のPOS端末20-1の店員側表示部210における表示例である。図17(B)、図18(B)、図19(B)、図20(B)、図21(B)、図22(B)は、何れも、通常モード(標準モード)のPOS端末20-1の客側表示部205における表示例である。
図17(A)は、店員側表示部210における初期状態の登録画面における表示内容を示している。以下の説明において初期状態とは、別段の断りがない限り、処理が進行していない状態、例えば、商品が未だ何も登録されていない状態、かつ、支払(決済)について未だ何もなされていない状態(支払方法の選択も現金の投入も品券類の登録もなされていない状態等)、かつ、客について未だ何もなされていない状態(会員カード等の読み取り等がなされていない状況等)である。
図17(A)において、画面右上のタブ領域T1は、各表示内容(表示画面)に対応するタブである。POS端末20-1は、当該客の登録処理を中断(中断理由は、買上商品の追加のため店内に戻るためなどである)し、次客の登録処理が可能である。つまり、POS端末20-1は、店員の操作に基づいて、当該客用の登録画面の表示内容(登録内容)を保持(記憶)しつつ、次客用の新たな登録画面を表示する。図17(A)に示した例ではタブは1つ(タブ領域T1)であるが、POS端末20-1は、進行中の登録画面数(客数)に応じた数のタブを表示し(タブ領域T1、T2、T3、…)、タブの操作(押下)に応じて有効(アクティブ)にする登録画面を切り替える。
タブ領域T1には、当該タブを他のタブと識別する情報(図17(A)の例では数字「1」)が表示されている。また、タブ領域T1には、客からの預り金額を表示する表示欄HR01が設けられている。また、図17(A)に示した例では表示していないが、タブ領域T1には、上記以外にも種々の情報(後述)が表示される。
画面左下の画像GA02は、他端末(POS端末20-2)の状態(具体的には通常モードである旨)を示している。画面左下の画像GA03は、他端末(POS端末20-3)の状態(具体的にはフルセルフモードである旨)を示している。
図17(B)は、初期状態の客側表示部205における表示内容を示している。つまり、POS端末20-1は、店員側表示部210において図17(A)に示したように登録画面を表示しているときは、客側表示部205において図17(B)に示したように小画面(小ウィンドウ)SG01を精算画面(入金画面)に重畳させて表示する。
小画面SG01は、支払方法を客に選択させるものである。客は、小画面SG01において、支払方法として現金、クレジットまたは電子マネーの何れかを選択する。客は、支払方法として現金を希望する場合には、小画面SG01において支払方法として現金を選択する前に現金(預り金)を投入してもよい。POS端末20-1は、小画面SG01において何れかの支払方法が選択された場合には小画面SG01を消去する。また、POS端末20-1は、小画面SG01において支払方法が選択される前に現金の投入があった場合には支払方法として現金が選択されたものとして処理し、小画面SG01を消去する。
POS端末20-1は、店員側表示部210に図17(A)の登録画面を表示している状態から、店員によって缶ビールが登録された場合、店員側表示部210に図18(A)に示したような登録画面を表示する。
図18(A)において、画面右下の小計ボタンBT10は、商品登録の終了を指示するためのボタンである。店員は、商品登録が完了した後に小計ボタンBT10を操作(タッチ)する。
20-2レジボタンBT12は、20-2レジ(POS端末20-2)を指定するためボタンである。店員は、登録情報を送信する端末としてPOS端末20-2を指定する場合には20-2レジボタンBT12を操作する。20-2レジボタンBT12に示された「(通常)」は、20-2レジボタンBT12に対応するPOS端末20-2の動作モードが通常モードである旨を示している。
20-3レジボタンBT13は、20-3レジ(POS端末20-3)を指定するためボタンである。店員は、登録情報を送信する端末としてPOS端末20-3を指定する場合には20-3レジボタンBT13を操作する。20-3レジボタンBT13に示された「(フルセルフ)」は、20-3レジボタンBT13に対応するPOS端末20-3の動作モードがフルセルフモードである旨を示している。
お会計券ボタンBT15は、印刷部213にてお会計券を発行させるためのボタンである。店員は、お会計券を読み取ったPOS端末20(客がお会計券を読み取らせたPOS端末20)において処理を実行させる場合にはお会計券ボタンBT15を操作する。
なお、登録情報の送信先のPOS端末20として、通常モードのPOS端末20とフルセルフモードのPOS端末20とを比較した場合、通常モードのPOS端末20よりもフルセルフモードのPOS端末20の方が、登録情報の送信先として好ましい。通常モードのPOS端末20は、基本的に店員が付いて操作を行うものであるため(図7、図8参照)、処理(例えば、登録処理、客対応等)が継続して存在し、登録情報を送信したとしても直ぐに処理できない可能性が高く、また仮に空いているとしても(店員も客も付いていないとしても)、店員のサポートを希望する客に直ちに対応するため基本的に空けておくことが好ましいのに対し、フルセルフモードのPOS端末20は、客が付いていなければ登録情報を送信し直ぐに処理可能であり、仮に客が付いていたとしても単に順番に処理すればよく上述のような問題は生じ難いからである。
上記に鑑み、登録情報の送信先のPOS端末20として好ましいか否か、あるいは、登録情報の送信先が複数存在する場合においてどれがより好ましいかを店員に報知するようにしている。一例として、図18(A)では、登録情報の送信先として比較的好ましいフルセルフモードのPOS端末20-3に対応する20-3レジボタンBT13の輪郭部分を実線で示し、登録情報の送信先として比較的好ましくない通常モードのPOS端末20-2に対応する20-2レジボタンBT12の輪郭部分を破線で示している。なお、上述の輪郭部分による報知は、一例であって、登録情報の送信先のPOS端末20として好ましいか否か、あるいは、登録情報の送信先が複数存在する場合においてどれがより好ましいかを店員が認識できるものであれば報知態様は限定しない。例えば、比較的好ましくない方はボタンの背景色をグレーダウン表示するようにしてもよいし、ボタン全体に罰印や斜線を付加してもよい。また、登録情報の送信先のPOS端末20として好ましいか否か等に応じて、ボタンの表示サイズ、形、表示位置を異ならせてもよいし、ボタンに何らかの情報(「優先」や「推奨」と記したバッヂ風の画像等)を付してもよい。
POS端末20-1は、店員側表示部210において図18(A)に示したような登録画面を表示しているときは、客側表示部205において図18(B)に示したように小画面SG01を精算画面(入金画面)に重畳させて表示する。なお、図17(B)の精算画面(入金画面)では商品が登録されていなかったため合計金額は0円であったが、図18(B)の精算画面(入金画面)では215円の缶ビールが登録されているため合計金額は215となっている。
POS端末20-1は、店員側表示部210に図18(A)の登録画面を表示している状態から、客によって500円が投入された場合、店員側表示部210に図19(A)に示したような登録画面を表示する。
客が500円を投入したため、図19(A)において、画面右上の表示欄HR01には500が表示されている。また、500円を投入したことにより、自端末(POS端末20-1)において精算するということになるため、他端末(POS端末20-2、POS端末20-3)において精算する場合に使用するボタン(20-2レジボタンBT12、20-3レジボタンBT13、お会計券ボタンBT15)を非表示としている(消去している)。
POS端末20-1は、店員側表示部210において図19(A)に示したような登録画面を表示しているときは、図19(B)に示したような精算画面(入金画面)を客側表示部205に表示する。なお、客によって500円が投入されたため、小画面SG01は消去されている。
POS端末20-1は、店員側表示部210に図19(A)の登録画面を表示している状態から、店員によって2品目の商品(アスパラ)、3品目の商品(のり弁当)が登録され、客によって更に500円が投入された場合、店員側表示部210に図20(A)に示したような登録画面を表示する。客が500円を追加投入したため、図20(A)において、画面右上の表示欄HR01には1000が表示されている。
POS端末20-1は、店員側表示部210において図20(A)に示したような登録画面を表示しているときは、図20(B)に示したような精算画面(入金画面)を客側表示部205に表示する。
POS端末20-1は、店員側表示部210に図20(A)の登録画面を表示している状態から、店員によって小計ボタンBT10が操作された場合、店員側表示部210において図21(A)に示したように小画面(小ウィンドウ)SG02を登録画面に重畳させて表示するとともに、客側表示部205に図21(B)に示したような精算画面(入金画面)を表示する。なお、小画面SG02は、精算関連の情報(合計金額、機器入金額(預り金額))を店員に報知するものである。
POS端末20-1は、客側表示部205に図21(B)の精算画面(入金画面)を表示している状態から、客によっておわり(レシート)ボタンBT40が操作された場合、店員側表示部210において図22(A)に示したようにメッセージ画面MG1を登録画面に重畳させて表示するとともに、客側表示部205に図22(B)に示したような精算画面(釣銭画面)を表示する。
メッセージ画面MG1は、釣り銭について店員に報知するものである。POS端末20-1は、店員の操作によらずに(例えば、所定時間経過後自動的に)、登録画面に重畳させて表示しているメッセージ画面MG1を消去する。なお、POS端末20-1は、店員の操作(メッセージ画面MG1上のタッチ等)に応じて、登録画面に重畳させて表示しているメッセージ画面MG1を消去してもよい。
図22以降は図示を省略したが、POS端末20-1は、客側表示部205には、図16(E)以降と同様の精算画面を表示し、店員側表示部210には精算画面に応じたメッセージを表示する。
なお、上記説明では、POS端末20における全体の処理に着目し、何れの処理も進行していない状態(商品未登録、現金未投入、決済種別未選択、品券類未登録、顧客情報未取得の状態)を初期状態と称したが、一部の処理に着目し、初期状態と称する場合があってもよい。例えば、現金投入商品登録状態(商品登録済、現金投入済、決済種別未選択、品券類未登録、顧客情報未取得の状態)は、全体の処理に着目した場合には初期状態とは言えないが、決済種別の選択の状態のみに着目した場合には初期状態であると言ってもよい。また、商品の登録の状態と決済種別の選択の状態の2つの状態に着目した場合には初期状態とは言えないが、決済種別の選択の状態と品券類の登録の状態の2つの状態に着目した場合には初期状態であると言ってもよい。
なお、図21に示した例では、POS端末20-1は、小計キーが操作された場合に、登録画面に重畳させて小画面SG02を表示しているが(図21(A))、POS端末20-1は、小計キーが操作された場合に、登録画面に代えて(切り替えて)、小画面SG02に表示されている情報等を表示する小計画面を表示してもよい。
(動作モード切替処理の一例)
続いて、図23および図24を用いて、POS端末20の動作モード切替処理の一例について説明する。図23は、モード切替ボタンが押下されたPOS端末20が行う動作モード切替処理の一例を示すフローチャートである。なお、いずれのPOS端末20にもモード切替ボタンが設けられているため、いずれかのPOS端末20において、モード切替ボタンが押下された場合に図23に示す処理が開始される。なお、図23のフローチャートに示す処理は、各POS端末20において、常時(非常に短い時間間隔で定期的に)開始される。
ステップS201:POS端末20は、モード切替ボタン211aが押下されたか否かを判断する。POS端末20は、モード切替ボタン211aが押下されない場合、ステップS208に進む。POS端末20は、モード切替ボタン211aが押下された場合、ステップS202に進む。
ステップS202:POS端末20は、他のPOS端末20へモード切替命令を送信し、ステップS203に進む。
ステップS203:POS端末20は、自端末が処理中であるか否かを判断する。ここでいう処理は、例えば、商品の登録処理や、客から支払いを受け付ける精算処理である。POS端末20は、自端末が処理中である場合、ステップS204に進む。POS端末20は、自端末が処理中ではない場合、ステップS206に進む。
ステップS204:POS端末20は、自端末が処理中である旨を報知(表示)し、ステップS205に進む。
ステップS205:POS端末20は、実行中の処理が終了したか否かを判断する。POS端末20は、実行中の処理が終了するまで待機し、実行中の処理が終了すると、ステップS206に進む。
ステップS206:POS端末20は、モード切替処理を行い、ステップS207に進む。モード切替処理は、現在のモードとは異なるモードに切り替える処理であり、例えば、現在のモードとは異なる、通常モード、会計専用モード、フルセルフモードのうちいずれかのモードへ切り替える処理である。
ステップS207:POS端末20は、自端末のモード切替が完了した旨を報知し、ステップS208に進む。
ステップS208:POS端末20は、モード切替命令の送信先である他のPOS端末20から、処理中である旨の情報を受信したか否かを判断する。POS端末20は、他のPOS端末20から、処理中である旨の情報を受信しない場合、ステップS210に進む。POS端末20は、他のPOS端末20から、処理中である旨の情報を受信した場合、ステップS209に進む。
ステップS209:POS端末20は、他のPOS端末20が処理中である旨を報知し、ステップS210に進む。
ステップS210:POS端末20は、他のPOS端末20からモード切替が完了した旨の情報を受信したか否かを判断する。POS端末20は、他のPOS端末20からモード切替が完了した旨の情報を受信しない場合、そのまま、一連の処理を終了する。POS端末20は、他のPOS端末20からモード切替が完了した旨の情報を受信した場合、ステップS211に進む。
ステップS211:POS端末20は、他のPOS端末20のモード切替が完了した旨を報知し、一連の処理を終了する。
次に、図24を用いて、モード切替命令を受信したPOS端末20が行うモード切替処理について説明する。図24は、モード切替命令を受信したPOS端末20が行う動作モード切替処理の一例を示すフローチャートである。図24のフローチャートに示す処理は、各POS端末20において、常時(非常に短い時間間隔で定期的に)開始される。
ステップS221:POS端末20は、モード切替命令を受信したか否かを判断する。POS端末20は、モード切替命令を受信しない場合、そのまま一連の処理を終了する。POS端末20は、モード切替命令を受信した場合、ステップS222に進む。
ステップS222:POS端末20は、自端末が処理中であるか否かを判断する。ここでいう処理は、例えば、商品の登録処理や、客から支払いを受け付ける精算処理である。POS端末20は、自端末が処理中である場合、ステップS223に進む。POS端末20は、自端末が処理中ではない場合、ステップS225に進む。
ステップS223:POS端末20は、モード切替命令の送信元のPOS端末20へ処理中である旨を送信し、ステップS224に進む。
ステップS224:POS端末20は、実行中の処理が終了したか否かを判断する。POS端末20は、実行中の処理が終了するまで待機し、実行中の処理が終了すると、ステップS225に進む。
ステップS225:POS端末20は、モード切替処理を行い、ステップS226に進む。
ステップS226:POS端末20は、モード切替命令の送信元のPOS端末20へモード切替が完了した旨を示す情報を送信し、ステップS227に進む。
ステップS227:POS端末20は、自端末のモード切替が完了した旨を報知し、一連の処理を終了する。
(POSシステム1のレイアウトの一例について)
図25は、POSシステム1の配置レイアウトの一例である。図25(A)、(B)に示すように、本実施形態に係る商品販売データ処理システムとしてのPOSシステム1は、複数の商品販売データ処理装置としての、POS端末20-1と、POS端末20-2と、POS端末20-3と、POS端末20-4とを含む。
図25(A)、(B)に示すように、POSシステム1は、4台のPOS端末20と、侵入防止領域2510とに囲まれるように店員領域2520を形成する。図中の上側のPOS端末20-1、20-3は、店員が操作する店員操作部(店員側表示部210やキー操作部211)が店員領域2520を向くように配置されている。POS端末20-1、20-3は、店員操作部が対向して配置されている。また、図中の下側のPOS端末20-2,20-4も、店員操作部が店員領域2520を向いて、対向して配置されている。また、POSシステム1は、POS端末20のカード決済部208および釣銭機209を含む精算部に対向する領域に客領域2530を形成する。
図25(A)は、上流側のPOS端末20-1が通常モードに設定され、また、下流側のPOS端末20-2が会計専用モード(セミセルフモード)に設定される構成を示す。以下において、図25(A)に示す構成を構成Aと称して説明する場合がある。構成Aは、比較的、忙しい時間帯に適した構成である。構成Aの場合、図25(A)に示すように、2系統の会計導線2501、2502が形成される(2レーンとなる)。構成Aでは、商品の登録操作は、上流側のPOS端末20-1において店員によって行われる。また、精算操作は、上流側のPOS端末20-1と、下流側のPOS端末20-2とにおいて、客によって行われる。
なお、以下では、POS端末20-1と、POS端末20-2について説明するが、POS端末20-3と、POS端末20-4についても同様である。また、以下では、POS端末20-1(POS端末20-3)が配置される方向を会計導線2501(2502)の「上流側」とし、POS端末20-2(POS端末20-4)が配置される方向を会計導線2501(2502)の「下流側」として説明する。また、POS端末20-1、POS端末20-2、POS端末20-3およびPOS端末20-4は、特に区別しない場合には、単に「POS端末20」と表記して説明する場合がある。
図25(A)において、売場方向から購入する商品を持ち運んだ客は、POS端末20-1(またはPOS端末20-3)へ向かう。POS端末20-1の店員(オペレータ)は、商品を登録する。店員による登録処理が終了すると、店員の操作に応じて、客は、POS端末20-1または下流側のPOS端末20-2で精算操作を行う。このため、POS端末20-1と、POS端末20-2とにより、POS端末20-1の精算部側の位置から、POS端末20-2の精算部側の位置までを含む客の移動方向を示す会計導線(動線)2501が形成される。なお、会計導線2502は、POS端末20-3の精算部側の位置から、POS端末20-4の精算部側の位置までを含む客の移動方向を示す導線である。
ここで、構成Aにおける動作について、より具体的に説明する。
(1)上流側のPOS端末20-1は、店員の操作により、ある客(客1)の商品登録を開始する。POS端末20-1は、客1の商品登録の完了後、下流側のPOS端末20-2へ送信する。客は、下流側のPOS端末20-2において精算(非対面セルフ精算)を行う。
(2)上流側のPOS端末20-1は、客1の登録情報を送信すると、店員の操作により、次客(客2)の商品の登録を開始する。POS端末20-1は、客2の商品登録の完了後、客1が下流側のPOS端末20-2の端末に未だいる場合(精算が未完了の場合)には、自端末の客側で客2による精算(対面セルフ精算)を受け付ける。
(3)上流側のPOS端末20-1は、客2の精算中に次客(客3)が現れた場合には、店員の操作により、客3の商品の登録を開始する。このように、上流側のPOS端末20-1は、客側では客2の精算処理を実行しつつ、店員側では客3の登録処理を行うことが可能である。
(4)上流側のPOS端末20-1は、客3の商品登録の完了後、前客である客2が自端末の客側に未だいる場合(精算が未完了の場合)には、客3の登録情報を下流側のPOS端末20-2へ送信する。そして、客3は、下流側のPOS端末20-2で非対面セルフ精算を行う。
このように、構成Aでは、1台のPOS端末20-1で店員の操作により商品を登録し、複数のPOS端末20-1、20-2で客の操作により精算を行うことができるため、商品の登録と精算とを迅速に行うことができる。したがって、混雑時に有効である。
なお、構成Aでは、下流側のPOS端末20-2を会計専用モードとしたが、下流側のPOS端末20-2をフルセルフモードに設定する構成とすることも可能である。このような構成とすることによって、より混雑時に有効である。また、上流側のPOS端末20-1を通常モードに設定し、下流側のPOS端末20-2をフルセルフモードに設定する構成とすることも可能である。さらに、図25(A)において、会計導線2502を形成することが可能な上流側のPOS端末20-3と、その下流側のPOS端末20-4とをフルセルフモードに設定する構成とすることも可能である。
図25(B)は、いずれのPOS端末20もフルセルフモードに設定された構成(以下「構成B」と言う。)を示す。構成Bは、比較的、忙しくない時間帯に適した構成である。構成Bは、上流側のPOS端末20-1の処理結果にかかわらず、下流側のPOS端末20-2が動作するモードである。
具体的には、売場方向から購入する商品を持ち運んだ客は、4台のPOS端末20のうちのいずれかに向かい、自らで商品を登録して精算を行う。構成Bの場合、図25(B)に示すように、4系統の会計導線が形成される。なお、構成Bの場合、図示した4系統の会計導線に限らず、売場以外の領域(例えば、図中左方向の領域や右方向の領域など)と、各POS端末20とを結ぶ導線となる場合もある。
ここで、構成Aと構成Bとを切り替える方式には、2種類の方式がある。1つ目の方式は、4台のPOS端末20のうちいずれか1つにおいてモード切替操作を行う方式である。すなわち、1台のPOS端末20におけるモード切替操作により、他のPOS端末20のモード切替も一括して行う方式である。2つ目の方式は、複数のPOS端末20のそれぞれ別個にモード切替操作を行う方式である。
このように、本実施形態では、構成Aと構成Bとを、モード切替ボタンの操作に応じて切り替えることができる。これにより、POS端末20のレイアウトを変更しなくても、モード切替ボタンを操作するだけで、会計導線を切り替えることができる。
また、店員領域2520の上流側には、侵入防止領域2510が配置されている。侵入防止領域2510は、例えば、商品を陳列する商品棚などが用いられる。POS端末20の店員側には、例えば、印鑑、鍵、各種書類などが収納されている場合があり、客が店員領域2520に進入することは望ましくない。このため、侵入防止領域2510を配置することにより、POS端末20がフルセルフモードに設定されている際に、客が誤って店員領域2520に進入してしまうことを抑えることができる。
なお、侵入防止領域2510は、商品棚に限らない。例えば、テープなどの進入禁止帯や、パイロンなどの支柱、ゲートなど、客の店員領域2520への侵入を防止できるものであればよい。ここでいうゲートは、例えば、バー(棒状部材)が開閉する遮断機のような形状を有するものが挙げられる。例えば、ゲートは、バーが地面と平行になるように下降することにより、店員領域2520への客の侵入を防止し、バーが上昇することにより、店員領域2520への店員の侵入を可能にする。
このようなゲートを設けることにより、店員領域2520への客の侵入を防止することが可能である。例えば、店員領域2520に店員が存在する場合には、客が店員領域2520に誤って侵入する可能性は低いため、ゲートを常に開状態としておくことにより、店員は、売場側への移動が容易になる。一方で、店員領域2520に店員が存在しない場合には、ゲートを閉状態とすることにより、客が店員領域2520へ侵入してしまうことを防止することができる。
(POS端末20の機能的構成について)
次に、POS端末20の機能的構成について説明する。POS端末20は、モード制御部と、警告部とを備える。モード制御部は、第1のモードと、第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御する。第1のモードは、店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行うことが可能なモードである。具体的には、第1のモードは、通常モードである。すなわち、第1のモードは、対面セルフ精算が行われるモードである。
第2のモードは、店員に対面せずに客が精算を行うモードである。例えば、第2のモードは、POS端末20がフルセルフモードに制御されるモードである。フルセルフモードは、客が登録操作を行って商品の登録を行い、且つ、該客が精算操作を行って精算を行うモードである。また、複数台のPOS端末20を有するPOSシステム1において、第2のモードは、会計専用モードも含む。会計専用モードは、店員が登録操作を行って商品の登録を行い、且つ、客が精算操作を行って精算を行うモードである。なお、モード制御部は、第1のモードと第2のモード以外にも、例えば、各種設定を行うモードなど、他のモードに制御することも可能である。
以下の説明では、POS端末20-1およびPOS端末20-2について説明することとし、POS端末20-3およびPOS端末20-4については説明を省略する。具体的には、POS端末20-1およびPOS端末20-2のいずれもが、フルセルフモードに設定されている場合(図25の構成B)と、上流側のPOS端末20-1が通常モードに設定され且つ下流側のPOS端末20-2が会計専用モードに設定される場合(図25の構成A)とについて説明する。
警告部は、第1の警告と、第2の警告とを行う。第1の警告は、第1のモード(例えば、通常モード)に制御されているときに第1の警告条件が成立することにより行われる。第2の警告は、第2のモード(例えば、フルセルフモードまたは会計専用モード)に制御されているときに第2の警告条件が成立することにより行われる。第2の警告条件は、第1の警告条件と同種の条件である。
第1の警告条件および第2の警告条件は、客へのサポートが必要となる条件や、店員の呼び出しが必要となる条件である。例えば、第1の警告条件および第2の警告条件は、客の精算操作や登録操作に係る操作に関する条件である。第1の警告条件および第2の警告条件は、同じ条件としてもよい。
第1の警告および第2の警告の各警告の態様は、例えば、店員側表示部210の表示画面による警告の態様や、サインポール216の点灯による警告の態様や、音声出力部214からの音声による態様などがある。
第1の警告は、例えば、店員の目の前で客が精算操作を行っていることから、店員(POS端末20-1のオペレータ)に対して、客への声掛けを促す程度の警告(警告レベルの低い警告:弱い警告)である。例えば、第1の警告は、店員側表示部210に「精算操作が止まっています」という警告表示を小さく表示する警告や、音声出力部214から小さな警告音を出力する警告などである。なお、第1の警告の警告レベルは、第2の警告の警告レベルよりも低い。
第2の警告は、警告レベルの高い警告(強い警告)である。第2の警告は、例えば、客側表示部205や店員側表示部210に登録操作や精算操作が止まっている旨を示す警告画像を大きく表示する警告や、自装置の音声出力部214から警告音を大きな音で出力する警告などである。また、第2の警告は、例えば、遠くの店員にも警告を報知すべくサインポール216を目立つ態様で発光させる警告などである。
(第1の警告条件および第2の警告条件の具体例)
次に、第1の警告条件および第2の警告条件の具体例について説明する。例えば、第1の警告条件および第2の警告条件は、客による所定の入力が行われない非入力期間(以下「警告待機時間」と言う)に関する条件を含む。客による所定の入力は、客による操作入力や、客による現金の投入などである。警告待機時間は、第1の警告条件と第2の警告条件とで異なる期間である。具体的には、警告待機時間は、第1の警告条件よりも第2の警告条件の方が長い期間である。
これについて補足すると、例えば、フルセルフモードでは、客の操作により、登録処理が行われる。登録処理では、例えば、客が商品をスキャンできないことなど、客が商品の登録に手間取ってしまい、客からの操作を受け付けない期間が長くなることが起こり得る。また、会計専用モードでは、客が袋詰めを行う場合には、客からの操作を受け付けない期間が長くなることが起こり得る。このため、第2の警告条件における警告待機時間は、第1の警告条件における警告待機時間よりも長い期間としている。
(決済種別について)
警告待機時間は、決済種別に応じて異なる期間である。決済種別は、現金、クレジットカード、電子マネーなどである。例えば、警告待機時間の長さは、不等号を用いて各決済種別を比較すると、現金>クレジットカード>電子マネー、である。具体的に補足すると、現金の場合、小銭や札を財布から選び出すため、警告待機時間は、最も長い時間である。また、クレジットカードの場合、小銭や札を財布から取り出すことが不要であり、また、暗証番号の入力が必要であるため、警告待機時間は、現金の場合に比べて短い時間である。また、電子マネーの場合、ICカードをかざすだけであるため、警告待機時間は、最も短い時間である。
また、警告の内容は、決済種別に応じて異なる内容としてもよい。具体的には、警告の内容は、客が選択した決済種別に応じて異なる内容としてもよい。一例を挙げると、クレジットカードの決済種別が選択された場合には、警告待機時間の経過後に「カードを挿入してください」や「暗証番号を入力してください」という警告を行ってもよい。これにより、決済種別に応じた最適な内容の警告を行うことができる。なお、警告待機時間や警告の内容は、店員の設定により変更することが可能である。
(キャンセル操作について)
第1の警告条件および第2の警告条件は、客による取消操作が行われた取消回数に関する条件を含む。取消操作は、キャンセル操作である。取消回数は、例えば、第1の警告条件と第2の警告条件とで異なる回数である。具体的には、取消回数は、第1の警告条件よりも第2の警告条件の方が多い回数である。例えば、取消回数は、第1の警告条件では3回であり、第2の警告条件では5回である。
これについて補足すると、例えば、フルセルフモードでは、客が商品の登録に手間取ってしまい、取消操作が多く行われることが起こり得る。また、会計専用モードでも、客が精算に手間取ってしまい、取消操作が多く行われることが起こり得る。このため、第2の警告条件における取消回数を、第1の警告条件における取消回数よりも多い期間とすればよい。なお、取消回数は、例えば、第1の警告条件と第2の警告条件とで同じ回数であってもよい。
(年齢確認商品等について)
また、第1の警告条件および第2の警告条件は、店員の立会いを要する取引に関する条件を含む。店員の立会いを要する取引とは、例えば、年齢確認が必要な商品(以下「年齢確認商品」と言う場合がある。)や、防犯タグの除去などを必要とする商品といった、店員の立会いを要する商品(以下「特定商品」と言う場合がある。)などである。第1の警告条件および第2の警告条件が店員の立会いを要する取引に関する条件を含む場合、第1の警告条件および第2の警告条件は、同じ条件である。
警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により、特定商品が登録されている旨(例えば、年齢確認が必要な旨)の警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(第1の警告条件と同じ)の成立により、店員がいるレジで購入手続を行う旨の第2の警告や、店員を呼び出す旨の第2の警告を行う。この場合においても、第2の警告は、第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
(他のPOS端末20からも第2の警告を行うことについて)
ここで、POSシステム1において、各POS端末20は、それぞれ制御されているモードの情報や、それぞれ実行中の警告の内容を共有する。このため、例えば、非対面セルフ精算が行われているPOS端末20とは異なる他のPOS端末20でも、第2の警告を行うことが可能である。具体的には、例えば、上流側のPOS端末20-1が第1のモード(通常モード)に設定されており、下流側のPOS端末20-2が第2のモード(会計専用モードまたはフルセルフモード)に設定されている場合に、下流側のPOS端末20-2で第2の警告が行われたとする。この場合、下流側のPOS端末20-2は、上流側のPOS端末20-1へ、第2の警告を行っている旨を示す情報を送信する。そして、上流側のPOS端末20-1は、当該情報を受信することにより、第2の警告を行う。
上流側のPOS端末20-1は、第2の警告として、店員側表示部210に、下流側のPOS端末20-2において登録操作が止まっている旨を示す警告画像を大きく表示したり、音声出力部214から大きな警告音を出力したりする。上流側のPOS端末20-1における第2の警告は、例えば、上流側のPOS端末20-1の店員に対して、客が操作する下流側のPOS端末20-2へ赴かせることを促す警告(強い警告)である。
(監視装置からも第2の警告を行うことについて)
また、POSシステム1は、複数のPOS端末20と、監視装置(アシストモニタ)とを含む。監視装置は、各POS端末20に制御されているモードの情報や、各POS端末20において実行中の警告の内容を共有する。監視装置は、いずれかのPOS端末20において第2の警告が行われている場合、第2の警告を行う。例えば、監視装置は、第2の警告として、自装置の表示部(以下「監視表示部」と言う。)に、POS端末20において登録操作や精算操作が止まっている旨を示す警告画像を表示したり、自装置の音声出力部から警告音を出力したりする。
また、監視装置は、第1の警告については行わないこととする。具体的には、監視装置は、第1のモードが設定されているPOS端末20において第1の警告が行われていたとしても、第1の警告については行わないこととする。ただし、監視装置は、第1の警告を行ってもよい。また、POSシステム1は、店員が所持する携帯端末を含んでもよい。携帯端末は、いずれかのPOS端末20において第2の警告が行われている場合、第2の警告を行ってもよい。これにより、携帯端末は、店員に、迅速に警告があった旨や、警告内容を通知することができる。
(通常モードにおける警告制御時の画面遷移について)
次に、図26-1および図26-2を用いて、通常モードにおける警告制御時の画面遷移の一例について説明する。図26-1は、対面セルフ精算時における警告制御時の画面遷移の一例を示す説明図である。
図26-1(A)は、上流側のPOS端末20-1(通常モード)において、前客の精算と、次客の商品登録が行われている際の店員側表示部210に表示される画面を示す。具体的には、店員側表示部210には、タブT1と、タブT2とが表示されている。図26-1(A)では、タブT2がアクティブに表示されており、タブT2に表示されている次客(登録中の商品を購入する現在の客)の商品の登録が行われていることを示す。
一方で、タブT1は、前客の登録画面を示す。店員がタブT1をタッチすると、前客の登録画面がアクティブに表示される。図26-1(A)に示す次客の商品の登録中に、一定時間(警告待機時間:例えば、15秒)、前客の適切な精算操作がない場合、すなわち、例えば、決済種別の選択操作や決済種別の選択操作後に現金の投入などが一定時間ない場合、図26-1(B)に示す画面に遷移する。また、当該前客がキャンセル操作(キャンセルボタンの押下)を複数回(例えば3回)行った場合も、図26-1(B)に示す画面に遷移する。
図26-1(B)は、対面セルフ精算時における警告画面を示す。店員側表示部210には、弱警告表示2600が表示されている。また、POS端末20-1の音声出力部214は、弱警告音が出力する。弱警告音は、音声による案内を含んでもよいし、該案内を含まずに、店員に注意を促すだけの音(アラーム音)のみでもよい。弱警告表示2600や弱警告音は、店員により、所定の解除ボタンや弱警告表示2600の領域が押下されることにより、解除される。弱警告音を出力することにより、店員に対して、対面セルフ精算を行っている前客に声掛けを促すことができる。これにより、客は精算操作を円滑に行うことができる。
図26-2は、非対面セルフ精算が行われる下流側のPOS端末20-2において警告条件が成立した場合の、上流側のPOS端末20-1の警告画面の遷移の一例を示す説明図である。図26-2(A)は、図26-1(A)と同様の画面を示す。なお、図26-2(A)では、下流側のPOS端末20-2において前客の精算処理が行われており、且つ、上流側のPOS端末20-1(通常モード)において次客の商品登録が行われている際の、上流側のPOS端末20-1の店員側表示部210に表示される画面を示す。図26-2(A)に示す次客の商品の登録中に、一定時間(警告待機時間:例えば、25秒)、下流側のPOS端末20-2における前客の適切な精算操作がない場合、すなわち、例えば、決済種別の選択操作や決済種別の選択操作後に現金の投入などが一定時間ない場合、図26-2(B)に示す画面に遷移する。また、当該前客がキャンセル操作(キャンセルボタンの押下)を複数回(例えば5回)行った場合も、図26-1(B)に示す画面に遷移する。
図26-2(B)は、非対面セルフ精算が行われる下流側のPOS端末20-2において警告条件が成立した場合の、上流側のPOS端末20-1の警告画面を示す。店員側表示部210には、強警告表示2610が表示されている。強警告表示2610は、対面セルフ精算時における弱警告表示2600(図26-1(B)参照)よりも大きい文字かつ大きな領域で表示されている。また、POS端末20-1の音声出力部214は、強警告音が出力する。強警告音は、対面セルフ精算時における弱警告音に比べて、より注意喚起を促す音が出力される。強警告音は、音声による案内を含んでもよいし、該案内を含まずに、注意を促すだけの音(アラーム音)のみでもよい。また、弱警告音と強警告音とで音色(音の種類)を異ならせてもよい。強警告表示2610や強警告音は、店員により、所定の解除ボタンや強警告表示2610の領域が押下されることにより、解除される。
これにより、上流側のPOS端末20-1の店員に対して、下流側のPOS端末20-2において客が立ち去っていないことについて目視確認を促したり、下流側のPOS端末20-2まで赴かせることを促したりすることができる。なお、強警告音は、上流側のPOS端末20-1の音声出力部214からの出力のみならず、下流側のPOS端末20-2の音声出力部214からも出力される。
(会計専用モード時の警告制御の一例について)
図27は、非対面セルフ精算時における下流側のPOS端末20-2の警告制御の一例を示す説明図である。図27に示すように、会計専用モードのPOS端末20-2において、客の適切な操作がない場合、すなわち、例えば、決済種別の選択操作や決済種別の選択操作後に現金の投入などが一定時間ない場合や、キャンセル操作(キャンセルボタンの押下)が複数回(例えば5回)行われた場合、下流側のPOS端末20-2の客側表示部205には、強警告表示2700が表示される。これにより、客に適切な精算操作を促すことができる。
また、下流側のPOS端末20-2のサインポール216は、所定の点灯態様で発光する。また、下流側のPOS端末20-2の音声出力部214から強警告音が出力される。これにより、上流側のPOS端末20-1の店員や、他の店員に、警告があった旨を報知することができる。
強警告表示2700や強警告音やサインポール216の点灯は、上流側のPOS端末20-1において、店員により、所定の解除操作(解除ボタンの押下や、図26-2(B)の強警告表示2610の領域の押下)されることにより、解除される。すなわち、下流側のPOS端末20-2の警告は、上流側のPOS端末20-1で行われている警告の解除に伴って、解除される。
(フルセルフモードにおける警告制御時の画面遷移について)
図28は、フルセルフモード時における警告制御時の画面遷移の一例を示す説明図である。図28(A)は、フルセルフモードのPOS端末20における商品の登録画面を示す。図28(A)に示す商品の登録中に、一定時間、適切な操作がない場合、すなわち、例えば、一定時間(警告待機時間:例えば、35秒)、登録操作がない場合図28(B)に示す画面に遷移する。
また、キャンセル操作が複数回(例えば5回)行われた場合も、図28(B)に示す画面に遷移する。ここで、フルセルフモードにおける登録操作では、精算操作に比べて操作回数が多くなることが見込めるため、キャンセル操作が行われる回数も多くなることが見込める。このため、フルセルフモードにおける登録時の警告を行うためのキャンセル回数(警告条件)は、フルセルフモードにおける精算時の警告を行うためのキャンセル回数(例えば5回)よりも多い回数(例えば7回)としてもよい。
図28(B)は、フルセルフモードの登録時における警告画面を示す。客側表示部205には、強警告表示2800が表示されている。強警告表示2800は、対面セルフ精算時における弱警告表示2600(図26-1(B)参照)よりも大きい文字かつ大きな領域で表示されている。また、POS端末20のサインポール216は、所定の点灯態様で発光する。また、POS端末20-2の音声出力部214から強警告音が出力される。強警告表示2800や強警告音やサインポール216の点灯は、店員により当該POS端末20において所定の解除操作(解除ボタンの押下など)が行われることにより、解除される。これにより、周囲の店員に、警告があった旨を報知することができる。
なお、図示を省略するが、フルセルフモードにおける精算時でも、一定時間(警告待機時間:例えば、30秒)、適切な操作がない場合や、キャンセル操作が複数回(例えば5回)行われた場合も、精算を促す警告が行われる。
(監視装置の画面例について)
図29は、監視装置の監視表示部に表示される画面の一例を示す説明図である。図29に示すように、監視装置(アシストモニタ)の監視表示部2900には、4分割画面が表示されている。4分割画面は、第1画面2910と、第2画面2920と、第3画面2930と、第4画面2940とを含む。第1画面2910は、POS端末20-1の状態を示す。第2画面2920は、POS端末20-2の状態を示す。第3画面2930は、POS端末20-3の状態を示す。第4画面2940は、POS端末20-4の状態を示す。図29では、いずれのPOS端末20もフルセルフモードに設定されているものとする。
第1画面2910には、POS端末20-1において、一定時間(警告待機時間)、適切な操作がないことを示す警告通知2911が表示されている。また、監視装置の音声出力部からは強警告音が出力される。これにより、監視装置を閲覧する店員や、監視装置の周囲の店員に、POS端末20-1において警告があった旨を報知することができる。また、第1画面2910には、ログ画面2912が表示されている。店員は、ログ画面2912のログ情報を参照することにより、警告に至るまでの状況を把握することができる。これにより、店員は、例えば、不正行為の可能性があるか否かといったことを判断することができる。
また、第2画面2920には、POS端末20-2において、現在の画面の状態を示す状態通知2921が表示されている。状態通知2921は、POS端末20-2がフルセルフモードにおける待機状態であることを示す。また、第2画面2920には、釣銭情報2922が表示されている。釣銭情報2922は、POS端末20-2の釣銭機209内の紙幣数および貨幣数の現在の数量や、基準数量からの増減を示す。第3画面2930および第4画面2940についても、それぞれの釣銭機209内の釣銭を示す釣銭情報が表示されている。これにより、監視装置の店員は、各POS端末20の紙幣数や貨幣数を把握することができ、釣銭の補充等を行うことができる。なお、各画面2910、2920、2930、2940において、店員の操作により、それぞれログ情報を表示させたり、状態通知2921を表示させたりすることが可能である。
(モードごとの警告制御の設定内容の一例)
図30-1は、モードごとの警告制御の設定内容の一例を示す説明図である。具体的には、図30-1は、モードごとの、警告待機時間、警告の内容、警告のレベルなどを示す。概要として、各モードの警告レベル(警告の度合い)を、不等号を用いて各モードを比較すると、
通常モード<会計専用モード<フルセルフモードにおける登録時<フルセルフモードにおける精算時、
となっている。
また、図3では、警告待機時間は、例えば、現金の支払い時の警告待機時間を示す。なお、図示を省略するが、モードごとに、クレジットカードの支払い時の警告待機時間や、電子マネーの支払い時の警告待機時間についても、それぞれ設定されている。
警告待機時間の起算点は、例えば、モードごとに異なる。通常モードの場合、警告待機時間の起算点は、例えば、店員が小計キーを押下したタイミングや、客が最後に精算操作(現金の投入や暗証番号の入力など)を行ったタイミングなどである。会計専用モードの警告待機時間の起算点は、下流側のPOS端末20-2において、客が最後に精算操作(清算開始を示す操作や、決済種別を選択する操作や、現金の最後の投入)を行ったタイミングなどである。
また、フルセルフモードの登録時における警告待機時間の起算点は、登録開始の操作を受け付けたタイミングや、最後に商品が登録されたタイミングである。フルセルフモードにおける精算時の警告待機時間の起算点は、客が小計ボタンを押下したタイミングや、客が最後に精算操作(清算開始を示す操作や、決済種別を選択する操作や、現金の最後の投入)を行ったタイミングなどである。
以下に、警告内容について、モードごとに説明する。
(通常モードの警告内容)
図30-1において、通常モードの警告内容は、通常モードにおける対面セルフ精算時の警告内容を示す。通常モードの場合、警告待機時間は15秒であり、他のモードと比較して最も短い。これは、対面セルフ精算において客が精算に手間取ると、レジ並ぶ客の渋滞を招き兼ねず、店員の目の前で対面セルフ精算を行っている客に対して、迅速に店員からの声掛けをできるようにするためである。
また、サインポールの点灯は「なし」を示す。これは、警告が行われている対象のPOS端末20が自端末であり、他の店員に警告を報知する必要がないためである。さらに、警告音は、弱音である。また、警告画面は、店員側および客側ともに、警告レベルの弱い弱画面である。これは、警告が行われている対象のPOS端末20が自端末であり、店員が目の前の客が精算操作に手間取っているか否かを容易に把握でき、また、容易に声掛けをできるためである。なお、図30-1に示す各警告画面の内容は、監視装置においても表示することが可能である。
(会計専用モードの警告内容)
図30-1において、会計専用モードの警告内容は、会計専用モードにおける非対面セルフ精算時の警告内容を示す。なお、会計専用モードにおいて、警告を報知する対象のPOS端末20は、下流側のPOS端末20-2である。会計専用モードの場合、警告待機時間は25秒であり、通常モードにおける警告待機時間と比較して長い。
これは、上流側のPOS端末20-1がフルセルフモードに設定され、且つ下流側のPOS端末20-2が会計専用モードに設定される状況は、比較的混雑している状況であることから、下流側のPOS端末20-2にいる客のサポートによって、上流側のPOS端末20-1にいる店員の登録操作が妨げられてしまうことを抑えるためである。また、これは、下流側のPOS端末20-2の客が上流側のPOS端末20-1の店員から視認できる程度の距離にいることから、当該客が不正を行う可能性は低いことや、当該客に何かトラブルが生じた際には店員が直ぐにサポートすることができるためでもある。
また、サインポールの点灯は警告レベル(緊急性)の低い「青」を示す。また、警告音は、強音の中でも警告レベルの低い強音1である。これにより、上流側のPOS端末20-1の店員以外の店員にも、警告が生じたことを報知することができ、他の店員が客のサポートに付くことが可能になる。
ここで、会計専用モードに設定されている場合、警告画面は、警告対象となっている下流側のPOS端末20-2の客側表示部のみならず、上流側のPOS端末20-1の店員側表示部210にも表示される。上流側のPOS端末20-1の店員側表示部210の警告画面は、強画面の中でも警告レベルの低い強画面1である。これにより、登録操作を行っている店員の操作を妨げることを抑えながら、警告があったことを当該店員に報知できる。また、下流側のPOS端末20-2の客側表示部205の警告画面は、強画面の中でも警告レベルの低い強画面11である。これにより、正当に精算操作を行っている客が不快に感じることを抑えつつ、精算操作を促すことができる。
(フルセルフモードにおける登録時の警告内容)
図30-1において、フルセルフモードの登録時の警告内容は、登録中における警告内容を示す。登録中とは、例えば、登録開始の操作を受け付けてから、小計ボタン(お会計ボタンBT15)が操作(タッチ)されるまでの間である。フルセルフモードの登録時の警告待機時間は、35秒である。この警告待機時間は、他のモードにおける警告待機時間や、フルセルフモードの精算時の警告待機時間に比べて長い時間である。このように長い時間としているのは、登録操作では、上手くスキャンできないことが起こり得ることや、袋詰めなどによって操作が中断することが起こり得るためである。
また、サインポールの点灯は警告レベル(緊急性)が中程度「黄」を示す。また、警告音は、強音の中でも警告レベルが中程度の強音2である。これにより、周囲の店員に、警告が生じたことを報知することができ、客のサポートを促すことが可能になる。また、店員側表示部210の警告画面は、「なし」である。これは、フルセルフモードにおいては、原則、店員側表示部210が使用されないためである。また、客側表示部205は、強画面の中でも警告レベルが中程度の強画面12である。これにより、客に登録操作を促すことができる。
(フルセルフモードにおける精算時の警告内容)
図30-1において、フルセルフモードの精算時の警告内容は、精算中における警告内容を示す。精算中とは、例えば、小計ボタン(お会計ボタンBT15)が操作(タッチ)されてから、支払が完了(例えば、レシートの印刷やお釣りの払出し)するまでの間である。フルセルフモードの精算時の警告待機時間は30秒である。この警告待機時間は、会計専用モードの警告待機時間よりも長く、フルセルフモードの登録時の警告待機時間と比較して短い。これは、袋詰めと精算操作とを同時並行することが見込まれることから警告を行うまでにある程度の時間を確保しつつ、精算操作では万引きなどの不正防止の観点から、なるべく早く店員に監視を促すためである。
また、サインポールの点灯は警告レベル(緊急性)が最も高い「赤」を示す。また、警告音は、強音の中でも警告レベルが最も高い強音3である。これにより、周囲の店員に、精算時の警告が生じたことを報知することができ、早急に客のサポートを促すことが可能になる。また、店員側表示部210の警告画面は、「なし」である。これは、フルセルフモードにおいては、原則、店員側表示部210が使用されないためである。また、客側表示部205は、強画面の中でも警告レベルが最も高い強画面13である。これにより、客に精算操作を促すことができる。
なお、図30-1では、図示を省略するが、決済種別に応じた警告待機時間が設定される。具体的には、通常モードと、会計専用モードと、フルセルフモードにおける精算時とにおいて、それぞれ、決済種別に応じて異なる警告待機時間が設定される。この場合、いずれのモードにおいても、警告待機時間は、例えば、現金>クレジットカード>電子マネー、となる関係に設定される。
また、図30-1では、警告を行う際に、サインポール216の点灯や、警告音の出力や、警告画面の表示は、同時に行われるものとする。ただし、これらは、同時に行うことに限らず、異なるタイミングで行うことも可能である。以下に、これらを異なるタイミングに設定する場合の設定変更について説明する。
(警告制御における設定変更の一例)
図30-2は、警告制御における設定変更の一例を示す説明図である。以下では、フルセルフモードにおける精算時の警告制御の設定変更を例に挙げて説明する。なお、非対面セルフ精算時(登録専用モード)における警告制御や、対面セルフ精算時(通常モード)における警告制御や、フルセルフモードの登録時における警告制御についても、同様に設定変更を行うことが可能である。
図30-2(A)は、フルセルフモードの精算時の警告の有無に関する設定内容を示す。図30-2(A)において、設定内容3000は、「警告の有無」と、「警告待機時間1」と、「警告待機時間2」と、「動作内容」との各項目を含む。「警告の有無」は、警告を行うか否かのいずれかを示す。「警告待機時間1」は、サインポール216が点灯するまでの時間を示す。「警告待機時間1」は、0秒または0秒以外の時間に設定可能である。「警告待機時間2」は、サインポール216の点灯後、音声案内を含む警告音を出力するまでの経過時間を示す。「警告待機時間2」は、0秒または0秒以外の時間に設定可能である。
「動作内容」は、「アシストモニタ」と、「サインポール」と、「音声案内」との項目を含む。「アシストモニタ」は、監視装置の監視表示部への表示の有無や、監視表示部に表示させるタイミングを示す。「サインポール」は、サインポール216の点灯の有無や、サインポール216を点灯させるタイミングを示す。「音声案内」は、音声出力部214からの警告音の出力の有無や、音声出力部214から警告音を出力させるタイミングを示す。設定内容3000に示す各項目の内容は、店員により任意に設定することが可能である。例えば、「警告待機時間1」や「警告待機時間2」は、店員(店長等の他の店舗スタッフを含む)により任意の時間に設定することが可能である。
店員は、設定操作により、例えば、設定内容3000に含まれる5つの設定項目3010の中から、いずれか1つを選択し、設定する。例えば、設定項目3010のうちの設定項目3011は、警告待機時間1の経過後(例えば、サインポール216の青点灯後)に、監視表示部への表示と、サインポール216の点灯態様を赤に変更し、さらに警告待機時間2の経過後に音声出力を行うことを示す。これにより、設定項目3011に応じた警告を行うことが可能になる。
図30-2(B)は、フルセルフモードにおいて特定の画面が表示された際の警告態様の内容を示す。特定の画面は、店員呼出画面や、確認画面や、操作不可画面などである。確認画面は、特定商品が登録されることにより、表示される。特定商品は、店員の立会いが必要な商品であり、具体的には、年齢確認を要する商品や、商品マスタに登録されていない保留商品などである。図30-2(B)において、設定内容3020は、「警告内容」ごとの、「操作がない状態が継続したときの動作」を示す。「警告内容」は、特定商品が登録された場合の警告の内容を示す。
「操作がない状態が継続したときの動作」は、「アシストモニタ」と、「サインポール」と、「音声案内」との各出力部の動作である。「アシストモニタ」は、操作がない状態が継続したときの監視表示部への表示の有無を示す。「サインポール」は、操作がない状態が継続したときのサインポール216の点灯態様を示す。「音声案内」は、操作がない状態が継続したときの音声出力部214からの警告音の出力の有無や、警告音の態様を示す。なお、設定内容3020に示す「備考」は、設定内容の補足説明を示す。設定内容3020に示す各項目の内容は、店員により任意に設定することが可能である。
一例を挙げて説明すると、設定項目3021は、「確認画面」が表示された場合、すなわち、例えば、年齢確認が必要な商品が登録されて齢確認画面が表示された場合、所定時間操作がないときに、監視表示部への表示は行われず、また、サインポール216が全灯点滅し、繰り返し警告音が出力されることを示す。なお、設定項目3021は、「備考」に示すように、音声案内の場合は、警告音は出力されない。これにより、年齢確認商品が登録された際に、店員に立会いを促すことができる。
このように、本実施形態では、モードごとに、警告内容ごとの各出力部の警告の態様を設定変更することが可能である。また、フルセルフモードにおける登録時または精算時ごとに、各出力部の警告の態様を設定変更することも可能である。
なお、図30-2(A)、(B)では、図示していないが、客側表示部205や店員側表示部210に表示する警告表示についても、警告表示の有無や、警告待機時間等について設定変更することが可能である。また、音声の警告内容や警告音や、警告の表示内容についても、任意の内容に設定変更することが可能である。また、決済種別に応じた警告内容や、決済種別に応じた警告待機時間についても、設定変更することが可能である。
また、サインポール216の点灯、警告音の出力、および警告表示、をそれぞれ行う順番についても、設定変更することが可能である。また、サインポール216の点灯、警告音の出力、および警告表示を一斉に開始するように設定変更することも可能である。また、時間の経過に従って、警告内容、警告音の音量、点灯態様などが変化するように設定することも可能である。なお、設定する内容の詳細の度合いは、フルセルフモードや登録専用モードの場合と、通常モードの場合とで異なってもよい。具体的には、フルセルフモードや登録専用モードの場合は、通常モードの場合に比べて、より詳細に設定変更が可能であってもよい。
(警告に関する設定画面の一例について)
次に、図31および図32を用いて、警告に関する設定画面の一例について説明する。なお、以下では、設定画面に表示される内容のうち、警告に関する内容についてのみ説明することとする。図31および図32は、フルセルフモードにおける警告に関する設定画面の一例を示す説明図である。以下では、POS端末20の店員側表示部210において、設定変更を行う場合について説明するが、POS端末20の客側表示部205や監視装置において設定変更を行うことも可能である。
図31(A)は、登録操作時および精算操作時における警告に関する設定変更を行う際の画面を示す。図31(A)において、店員側表示部210には、設定項目3101~3105が表示されている。設定項目3101は、フルセルフモードにおける登録画面において、一定時間(警告待機時間)、登録操作がない場合に警告を行うか否かの設定内容を示す。
設定項目3102は、登録操作においてサインポール216が点灯するまでの警告待機時間1(図30-2(A))の設定内容を示す。設定項目3103は、登録操作においてサインポール216の点灯後に警告音を出力するまでの警告待機時間2(図30-2(A))の設定内容を示す。例えば、警告待機時間2を「0」に設定することにより、サインポール216の点灯と警告音の出力とを同時に行うことが可能である。
設定項目3104は、精算画面において、一定時間登録操作がない場合に警告をするか否かの設定内容を示す。設定項目3105は、警告音の設定内容を示す。設定項目3101~3105に示す各内容は、店員の操作により変更することが可能である。
図31(B)は、精算画面における警告に関する設定変更の画面を示す。図31(B)において、支払方法の選択画面において、一定時間(警告待機時間)、精算操作がない場合の警告内容を示す。例えば、設定変更項目3111は、精算操作がない場合に警告音を出力させるまでの時間(警告待機時間)を示す。また、図31(B)の画面に示す、タイマ1、タイマ2、タイマ3に示す項目は、決済種別ごとに設定される時間を示す。警告待機時間の長さは、例えば、現金>クレジットカード>電子マネー、となるように設定される。
なお、図31(B)の画面では、音声案内の内容や、警告音などの設定を行うことも可能である。また、図示していないが、精算操作においても、サインポール216が点灯するまでの警告待機時間や警告音の態様についても設定することも可能である。また、登録操作や精算操作のそれぞれの画面において表示する内容や警告待機時間を設定することも可能である。
図32(A)は、精算時において警告を行うことが可能な画面の選択を受け付ける表示画面を示す。精算時においては、図32(A)の画面に表示されている複数の項目が示す複数の画面が表示可能である。例えば、選択肢3200に示す6個の項目は、精算時において、一定時間(警告待機時間)、操作がない場合に警告を行うことが可能な画面を示す。選択肢3200のうち、いずれかが選択されると、選択された対象について警告待機時間の設定を行う画面(例えば、図31のタイマ1を設定可能な画面)に遷移する。これにより、精算時における画面ごとに異なる警告待機時間を設定することができる。なお、詳細な説明については省略するが、精算時における画面ごとに、異なる警告態様(警告内容、点灯態様など)を設定するとすることも可能である。
図32(B)は、決済種別に応じた警告待機時間を設定する際の画面を示す。例えば、選択肢3210に示す5個の項目は、精算時において、一定時間、操作がない場合に警告を行うことが可能な画面を示す。選択肢3210は、決済種別に応じて異なる画面を示す。選択肢3210のうちいずれかが選択されると、選択された対象について警告待機時間の設定を行う画面(例えば、図31のタイマ2を設定可能な画面)に遷移する。これにより、決済種別ごとに異なる警告待機時間を設定することができる。なお、詳細な説明については省略するが、決済種別ごとに、異なる警告態様(警告内容、点灯態様など)を設定することも可能である。
(POS端末20が行う警告処理の一例)
次に、図33~図36を用いて、POS端末20が行う警告処理の一例について説明する。図33は、通常モードにおいて上流側のPOS端末20-1が行う警告処理の一例を示すフローチャートである。図33において、POS端末20-1は、通常モード中であるか否かを判断する(ステップS3301)。通常モード中ではない場合(ステップS3301:NO)、POS端末20-1は、そのまま一連の処理を終了する。
通常モード中である場合(ステップS3301:YES)、POS端末20-1は、前客の精算処理中であるか否かを判断する(ステップS3302)。前客の精算処理中である場合(ステップS3302:YES)、POS端末20-1は、前客の精算操作があるか否かを判断する(ステップS3303)。前客の精算操作がない場合(ステップS3303:NO)、POS端末20-1は、ステップS3305に進む。一方、前客の精算操作がある場合(ステップS3303:YES)、POS端末20-1は、支払が完了したか否かを判断する(ステップS3304)。
支払が完了していない場合(ステップS3304:NO)、POS端末20-1は、第1の警告条件が成立したか否かを判断する(ステップS3305)。第1の警告条件の成立は、例えば15秒(現金の場合)の警告待機時間が経過することや、キャンセル操作が所定回数(例えば3回)行われることである。第1の警告条件が成立していない場合(ステップS3305:NO)、POS端末20-1は、ステップS3303に戻る。一方、第1の警告条件が成立した場合(ステップS3305:YES)、POS端末20-1は、弱警告処理を行い(ステップS3306)、一連の処理を終了する。この弱警告処理では、POS端末20-1は、例えば、図26-1(B)に示した弱警告を行う。
また、弱警告処理では、例えば、店員側表示部210に弱警告表示を表示し、音声出力部214から弱警告音を出力する。また、設定に応じて、警告待機時間の経過後、段階的に、警告の態様が異なるようにしてもよい。例えば、警告待機時間の経過により、弱警告表示を行い、さらにその後、10秒が経過すると、弱警告音の出力を開始するようにしてもよい。
ステップS3304において、支払が完了した場合(ステップS3304:YES)、POS端末20-1は、お釣りがあるか否かを判断する(ステップS3307)。お釣りがない場合(ステップS3307:NO)、POS端末20-1は、ステップS3309へ進む。一方、お釣りがある場合(ステップS3307:YES)、POS端末20-1は、お釣りを払い出す(ステップS3308)。そして、POS端末20-1は、レシートを印刷し(ステップS3309)、一連の処理を終了する。
ステップS3302において、前客の精算処理中ではない場合(ステップS3302:NO)、POS端末20-1は、前客が下流側のPOS端末20-2で精算処理中であるか否かを判断する(ステップS3310)。前客が下流側のPOS端末20-2で精算処理中ではない場合(ステップS3310:NO)、POS端末20-1は、そのまま一連の処理を終了する。
一方、前客が下流側のPOS端末20-2で精算処理中である場合(ステップS3310:YES)、POS端末20-1は、下流側のPOS端末20-2から警告開始指示を受信したか否かを判断する(ステップS3311)。なお、警告開始指示は、下流側のPOS端末20-2が客の精算操作を一定時間受け付けない場合に、下流側のPOS端末20-2から送信される情報である。
下流側のPOS端末20-2から警告開始指示を受信しない場合(ステップS3311:NO)、POS端末20-1は、下流側のPOS端末20-2から精算完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS3312)。なお、精算完了通知は、下流側のPOS端末20-2において精算が完了した場合に、下流側のPOS端末20-2から送信される情報である。
下流側のPOS端末20-2から精算完了通知を受信しない場合(ステップS3312:NO)、POS端末20-1は、ステップS3311に戻る。一方、下流側のPOS端末20-2から精算完了通知を受信した場合(ステップS3312:YES)、POS端末20-1は、一連の処理を終了する。
ステップS3311において、下流側のPOS端末20-2から警告開始指示を受信した場合(ステップS3311:YES)、POS端末20-1は、強警告処理を行い(ステップS3313)、一連の処理を終了する。この強警告処理では、POS端末20-1は、例えば、図26-2(B)に示した強警告を行う。
なお、上述したフローチャートでは、不図示であるが、年齢確認が必要な商品などの特定商品の登録がある場合にも、警告処理を行う。なお、この場合の警告は、客への認証を促す警告であり、例えば、客側表示部205に年齢確認ボタンを表示する警告である。また、この警告は、弱警告の中でも警告レベルの低い警告である。
上述した処理により、通常モードにおける上流側のPOS端末20-1は、第1の警告条件が成立することにより(例えば、15秒の警告待機時間が経過することにより)、警告を行うことができる。したがって、店員に、客への声掛けやサポートを促すことができる。
図34は、会計専用モードにおいて下流側のPOS端末20-2が行う警告処理の一例を示すフローチャートである。図34において、下流側のPOS端末20-2は、会計専用モード中であるか否かを判断する(ステップS3401)。会計専用モード中ではない場合(ステップS3401:NO)、POS端末20-2は、そのまま一連の処理を終了する。
会計専用モード中である場合(ステップS3401:YES)、POS端末20-2は、精算処理中であるか否かを判断する(ステップS3402)。精算処理中ではない場合(ステップS3402:NO)、POS端末20-2は、一連の処理を終了する。一方、精算処理中である場合(ステップS3402:YES)、POS端末20-2は、精算操作があるか否かを判断する(ステップS3403)。
精算操作は、例えば、決済種別の選択を受け付けることや、当該選択が現金であれば、現金の投入を受け付けることや、当該選択がクレジットカードであればクレジットカードの挿入や暗証番号の入力を受け付けることである。精算操作がない場合(ステップS3403:NO)、すなわち、例えば、決済種別の選択を受け付けない場合や、決済種別として現金が選択されたにもかかわらず、現金の投入がない場合、POS端末20-2は、ステップS3405へ進む。一方、精算操作がある場合(ステップS3403:YES)、POS端末20-2は、支払が完了したか否かを判断する(ステップS3404)。
支払が完了していない場合(ステップS3404:NO)、POS端末20-2は、第2の警告条件が成立したか否かを判断する(ステップS3405)。第2の警告条件の成立は、例えば25秒(現金の場合)の警告待機時間が経過することや、キャンセル操作が所定回数(例えば5回)行われることである。第2の警告条件が成立していない場合(ステップS3405:NO)、POS端末20-2は、ステップS3403に戻る。一方、第2の警告条件が成立した場合(ステップS3405:YES)、POS端末20-2は、強警告処理を行う(ステップS3406)。この強警告処理では、POS端末20-2は、例えば、図27に示した強警告を行う。そして、POS端末20-2は、上流側のPOS端末20-1へ、警告開始指示を送信し(ステップS3407)、一連の処理を終了する。
ステップS3404において、支払が完了した場合(ステップS3404:YES)、POS端末20-2は、お釣りがあるか否かを判断する(ステップS3408)。お釣りがない場合(ステップS3408:NO)、POS端末20-2は、ステップS3410へ進む。一方、お釣りがある場合(ステップS3408:YES)、POS端末20-2は、お釣りを払い出す(ステップS3409)。そして、POS端末20-2は、レシートを印刷する(ステップS3410)。さらに、POS端末20-2は、上流側のPOS端末20-1へ警告開始指示を送信し(ステップS3411)、一連の処理を終了する。
上述した処理により、会計専用モードにおける下流側のPOS端末20-2は、第2の警告条件が成立することにより(例えば、25秒の警告待機時間が経過することにより)、警告を行うことができる。したがって、店員に、客への声掛けやサポートを促すことができるとともに、客の不正を防止することができる。
図35および図36は、フルセルフモードにおいてPOS端末20が行う警告処理の一例を示すフローチャートである。図35において、POS端末20は、フルセルフモード中であるか否かを判断する(ステップS3501)。フルセルフモード中ではない場合(ステップS3501:NO)、POS端末20は、そのまま一連の処理を終了する。
フルセルフモード中である場合(ステップS3501:YES)、POS端末20は、登録処理中であるか否かを判断する(ステップS3502)。登録処理中ではない場合(ステップS3502:NO)、POS端末20は、ステップS3509へ進む。一方、登録処理中である場合(ステップS3502:YES)、POS端末20は、登録操作があるか否かを判断する(ステップS3503)。登録操作がない場合(ステップS3503:NO)、POS端末20は、ステップS3505へ進む。一方、登録操作がある場合(ステップS3503:YES)、POS端末20は、小計ボタン(お会計ボタンBT15)が操作(タッチ)されたか否かを判断する(ステップS3504)。
小計ボタンが操作されていない場合(ステップS3504:NO)、POS端末20は、第2の警告条件が成立したか否かを判断する(ステップS3505)。ここで言う第2の警告条件の成立は、例えば35秒(現金の場合)の警告待機時間が経過することや、キャンセル操作が所定回数(例えば5回)行われることである。第2の警告条件が成立していない場合(ステップS3505:NO)、POS端末20は、ステップS3503に戻る。一方、第2の警告条件が成立した場合(ステップS3505:YES)、POS端末20は、強警告処理を行う(ステップS3506)。この強警告処理では、POS端末20は、例えば、図28(B)に示した強警告を行う。そして、POS端末20は、監視装置へ、警告開始指示を送信し(ステップS3507)、一連の処理を終了する。なお、ステップS3507では、周囲に通常モードに設定されているPOS端末20があれば、該POS端末20にも警告開始指示を送信すればよい。
図36のステップS3509において、POS端末20は、精算処理中であるか否かを判断する(ステップS3509)。精算処理中ではない場合(ステップS3509:NO)、POS端末20は、一連の処理を終了する。一方、精算処理中である場合(ステップS3509:YES)、POS端末20は、精算操作があるか否かを判断する(ステップS3510)。精算操作がない場合(ステップS3510:NO)、POS端末20は、ステップS3512へ進む。一方、精算操作がある場合(ステップS3510:YES)、POS端末20は、支払が完了したか否かを判断する(ステップS3511)。
支払が完了していない場合(ステップS3511:NO)、POS端末20は、第2の警告条件が成立したか否かを判断する(ステップS3512)。第2の警告条件の成立は、例えば30秒(現金の場合)の警告待機時間が経過することや、キャンセル操作が所定回数(例えば5回)行われることである。第2の警告条件が成立していない場合(ステップS3512:NO)、POS端末20は、ステップS3510に戻る。一方、第2の警告条件が成立した場合(ステップS3512:YES)、POS端末20は、強警告処理を行う(ステップS3513)。この強警告処理では、POS端末20は、精算処理中の強警告を行う。そして、POS端末20は、監視装置へ、警告開始指示を送信し(ステップS3514)、一連の処理を終了する。なお、ステップS3514では、周囲に通常モードに設定されているPOS端末20があれば、当該POS端末20にも警告開始指示を送信すればよい。
ステップS3511において、支払が完了した場合(ステップS3511:YES)、POS端末20は、お釣りがあるか否かを判断する(ステップS3515)。お釣りがない場合(ステップS3515:NO)、POS端末20は、ステップS3517へ進む。一方、お釣りがある場合(ステップS3515:YES)、POS端末20は、お釣りを払い出す(ステップS3516)。そして、POS端末20は、レシートを印刷する(ステップS3517)。さらに、POS端末20は、監視装置へ精算完了通知を送信し(ステップS3518)、一連の処理を終了する。
なお、上述したフローチャートでは、不図示であるが、年齢確認が必要な商品などの特定商品の登録がある場合にも、警告処理を行う。この場合の警告は、客に操作を促す警告ではなく、店員呼出ボタンの操作を促す警告や、自動で店員を呼び出す場合には店員を呼び出している旨の警告である。また、この警告は、強警告の中でも警告レベルの低い警告である。例えば、サインポール216の点灯を警告レベルの低い点灯態様とし、音声や画面により店員を呼び出している旨の警告であってもよい。ただし、特定商品の登録があった場合の警告レベルは、通常モードの場合に比べてフルセルフモードの場合の方が高いものとする。
上述した処理により、フルセルフモードにおけるPOS端末20は、第2の警告条件が成立することによって(例えば、精算時は30秒(登録時は35秒)の警告待機時間が経過することによって)、警告を行うことができる。したがって、店員に、客のもとへ赴かせることを促すことができるとともに、客の不正を防止することができる。
以上説明したように、実施形態1に係るPOS端末20は、通常モードにおいて第1の警告条件が成立することにより第1の警告(弱い警告)を行い、フルセルフモード(または会計専用モード)において、第2の警告条件が成立することにより第2の警告(強い警告)を行うようにした。これにより、モードに応じた警告レベルで警告を行うことができる。例えば、通常モードにおいて、客が精算操作に手間取っている場合に、店員に当該客へのサポートを促すことができる。また、フルセルフモードにおいて、登録操作や精算操作に手間取っている場合に、店員に当該客のもとへ赴かせることができる。また、フルセルフモードにおいて、客が精算を完了させる前に、その場から立ち去ってしまうことを防止することができる。したがって、客への適切なサポートや、適切な監視を店員に促すことができる。これにより、実施形態1に係るPOS端末20は、POSシステム1の適切な運用を図ることができる。
また、実施形態1に係るPOS端末20において、警告待機時間は、第1の警告条件(通常モードにおける警告条件)と第2の警告条件(フルセルフモードまたは会計専用モードにおける警告条件)とで異なる時間とした。具体的には、警告待機時間は、通常モードでは15秒とし、フルセルフモードの精算時では30秒とした。これにより、通常モードでは目の前にいる客に対して、早期に、店員に声掛けを促すことができる。また、フルセルフモードでは、警告を行うまでの時間が長いため、客自身での登録や精算を行うことを促すことができる。また、フルセルフモードでは、客が少し手間取ったとしても警告が行われないため、客は落ち着いて登録や精算を行うことができる。
また、実施形態1に係るPOS端末20において、警告待機時間は、決済種別(現金、クレジットカード、電子マネー)に応じて異なる時間とした。これにより、決済種別に応じた最適なタイミングで警告を行うことができる。
また、実施形態1に係るPOS端末20において、第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客によるキャンセル操作が行われた取消回数に関する条件を含むこととした。これにより、キャンセル操作の取消回数に応じて警告を行うことができる。特に、取消回数は、通常モードでは3回とし、フルセルフモードでは5回とした。これにより、通常モードでは目の前にいる客に対して、早期に、店員に声掛けを促すことができる。また、フルセルフモードでは、客自身での登録や精算を行うことを促すことができる。また、フルセルフモードでは、客が少し手間取ったとしても警告が行われないため、客にゆとりをもって登録や精算を行わせることができる。
また、実施形態1に係るPOS端末20において、第1の警告条件および第2の警告条件は、店員の立会いを要する取引に関する条件を含むこととした。これにより、年齢確認商品などの特定商品の登録があった場合に、モードに応じた最適な警告を行うことができる。
また、実施形態1に係るPOS端末20において、第2のモードは、フルセルフモードとした。これにより、フルセルフモードにおいて、店員に客への監視を促すことができるため、監視の強化を図ることができる。
(実施形態1の変形例)
以下に、実施形態1の変形例について説明する。なお、以下の各変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。
(実施形態1の変形例1)
まず、実施形態1の変形例1について説明する。上述した実施形態1では、上流側のPOS端末20-1を通常モードに設定し、下流側のPOS端末20-2を会計専用モードに設定した場合(図25の構成A)において、下流側のPOS端末20-2で警告を行う際に、下流側のPOS端末20-2の店員側表示部210では警告表示を行わない構成について説明した。このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、構成Aにおいて、下流側のPOS端末20-2で警告を行う際に、下流側のPOS端末20-2の店員側表示部210でも警告表示を行うようにしてもよい。
例えば、構成Aにおいて、下流側のPOS端末20-2で警告を行う際に、上流側のPOS端末20-1の店員が認識できる表示態様で、下流側のPOS端末20-2の店員側表示部210に警告画面を表示すればよい。例えば、下流側のPOS端末20-2は、上流側のPOS端末20-1の店員側表示部210に表示される警告表示よりも、目立つ表示態様(警告レベルが高い態様)で、自端末の店員側表示部210に警告表示すればよい。また、この場合、下流側のPOS端末20-2は、自端末の客側表示部205よりも、自端末の店員側表示部210の方が、警告レベルが高い警告を行ってもよい。
具体的には、例えば、下流側のPOS端末20-2は、店員側表示部210に赤色の点滅画面を表示する。また、店員側表示部210に表示する文字の態様についても、上流側のPOS端末20-1の店員が把握しやすいように、大きい文字にしたり、少ない文字数にしたりすればよい。なお、下流側のPOS端末20-2の店員側表示部210は、上流側のPOS端末20-1の店員に対して正対していない。このため、当該店員からすると、下流側のPOS端末20-2の店員側表示部210を視認しやすいわけではない。しかしながら、画面が点滅したり、大きな文字が表示されたりすることにより、当該店員に警告表示を気付かせることができる。
変形例1によれば、上流側のPOS端末20-1で登録操作を行っている店員の登録操作を妨げることを抑えつつ、上流側のPOS端末20-1の店員に対して、下流側のPOS端末20-2において警告があったことを報知することができる。
(実施形態1の変形例2)
次に、実施形態1の変形例2について説明する。上述した実施形態1では、構成A(図25参照)において、下流側のPOS端末20-2で警告を行う際に、上流側のPOS端末20-1では警告画面を表示する構成について説明した。このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、構成Aにおいて、下流側のPOS端末20-2で警告を行う際に、上流側のPOS端末20-1では警告画面を表示せずに、警告音のみを出力してもよい。
例えば、構成Aにおいて、下流側のPOS端末20-2で警告を行う際に、上流側のPOS端末20-1の店員が認識できる態様で、上流側のPOS端末20-1の音声出力部214から警告音を出力すればよい。例えば、上流側のPOS端末20-1は、下流側のPOS端末20-2から出力される警告音よりも、弱い警告態様で、自端末の音声出力部214から警告音を出力してもよい。
具体的には、例えば、上流側のPOS端末20-1は、下流側のPOS端末20-2において警告があったことを認識できる程度の音量や、下流側のPOS端末20-2において警告があったことを示す音態様で、警告音を出力すればよい。下流側のPOS端末20-2において警告があったことを示す警告音の音態様は、上流側のPOS端末20-1において警告があったことを示す警告音の音態様とは異なる音態様であればよい。
変形例2によれば、上流側のPOS端末20-1の店員側表示部210に警告があった旨を表示しなくても、すなわち、登録画面上に警告画面を表示しなくても、上流側のPOS端末20-1の店員に、下流側のPOS端末20-2において警告があったことを報知することができる。
(実施形態1の変形例3)
次に、実施形態1の変形例3について説明する。上述した実施形態1では、非対面セルフ精算における警告(第2の警告)では、POS端末20と、警告対象のPOS端末20とは異なる他の装置(監視装置や他のPOS端末20)とで、同様の警告レベル(強弱の度合い)の警告を行う構成について説明した。このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、非対面セルフ精算における警告(第2の警告)では、警告対象のPOS端末20と、他の装置とで、異なる警告レベルの警告を行うようにしてもよい。
例えば、非対面セルフ精算における警告制御では、警告対象のPOS端末20よりも他の装置の方が警告レベルを高くしてもよい。具体的には、例えば、警告対象のPOS端末20では、画像表示部(客側表示部205または店員側表示部210)に小さく警告画面を表示したり、小さな警告音を出力したり、サインポール216の点灯のみとする。一方で、監視装置や他のPOS端末20では、店員側表示部210に大きく警告画面を表示したり、大きな警告音を出力したりする。これにより、客に対しては、警告による煩わしさを抑えることができるとともに、店員に対しては、警告の効果を高めることができる。
また、例えば、第2の警告において、警告対象のPOS端末20では、警告を行わないようにしてもよい。一方で、監視装置や他のPOS端末20では、警告を行うようにしてもよい。また、このようにした場合、監視装置や他のPOS端末20における警告待機時間を短くしてもよい。
変形例3によれば、客に対する警告を弱め、店員に対しては、警告が行われたことを報知できる。したがって、客に対する警告による煩わしさを抑えつつ、不正防止の強化を図ることができる。
(実施形態1の変形例4)
次に、実施形態1の変形例4について説明する。上述した実施形態1では、対面セルフ精算における警告(第1の警告)では、店員側表示部210と客側表示部205とで、同様の警告レベルの警告を行う構成について説明した。このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、対面セルフ精算における警告(第1の警告)では、店員側表示部210と客側表示部205とで、異なる警告レベルの警告を行うようにしてもよい。
例えば、対面セルフ精算における警告制御では、客側表示部205よりも店員側表示部210の方が警告レベルを高くしてもよい。具体的には、例えば、客側表示部205には警告画面を表示せずに、店員側表示部210にのみ警告画面を表示してもよい。これにより、客に対しては警告による煩わしさを与えることなく、店員に対しては客のサポートを促すことができる。
また、例えば、対面セルフ精算における警告では、客側表示部205よりも店員側表示部210の方が警告レベルを低くしてもよい。具体的には、例えば、店員側表示部210には警告画面を表示せずに、客側表示部205にのみ警告画面を表示してもよい。また、店員側表示部210には弱警告音のみを出力してもよい。これにより、店員による登録操作を妨げることを抑えつつ、客に対して精算を促すことができる。
(実施形態1の変形例5)
次に、実施形態1の変形例5について説明する。上述した実施形態1では、フルセルフモードにおける登録時の警告待機時間(35秒)と、フルセルフモードにおける精算時の警告待機時間(30秒)とを異なる時間とした構成(図30-1参照)について説明した。このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、フルセルフモードにおける登録時の警告待機時間と、フルセルフモードにおける精算時の警告待機時間とを同じ時間としてもよい。これにより、警告に関する設定内容を簡素化でき、また、店員の設定操作も簡素化することができる。また、同様の観点から、会計専用モードにおける警告待機時間(25秒)と、フルセルフモードにおける警告待機時間(例えば、フルセルフモードにおける精算時の待機時間)とを同様の時間としてもよい。
(実施形態1の変形例6)
次に、実施形態1の変形例6について説明する。上述した実施形態1では、通常モードにおける警告と、会計専用モードにおける警告とを異なる警告とした構成(図30-1参照)について説明した。このような構成に加えて、または、このような構成に代えて、通常モードにおける警告と、会計専用モードにおける警告とを同じ警告としてもよい。
例えば、下流側のPOS端末20-2と、上流側のPOS端末20-1とは、上流側のPOS端末20-1の店員から視認できる程度の近い距離にあることから、店員から客への声掛けも容易である。このため、例えば、通常モードにおける警告制御と同様の制御を、会計専用モードで行ってもよい。これにより、警告に関する設定内容を簡素化でき、また、店員の設定操作も簡素化することができる。
(実施形態1の変形例7)
次に、実施形態1の変形例7について説明する。変形例7では、第1の警告条件および第2の警告条件の他の一例について説明する。
(金種に関する条件について)
第1の警告条件および第2の警告条件は、釣銭機について特定の金種に関する条件を含んでもよい。金種とは、紙幣や硬貨の種類であり、例えば、千円札や百円硬貨などである。特定の金種に関する条件は、例えば、特定の金種がフル状態、エンプティ状態、ニアフル状態、または、ニアエンド状態となる条件である。以下では、特定の金種がフル状態、エンプティ状態、ニアフル状態、または、ニアエンド状態となることを「金種警告状態」と言う。
警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により(金種警告状態となることを条件に)、金種警告状態となった旨の警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(当該第1の警告条件と同じ)の成立により、金種警告状態となった旨の第2の警告や、店員を呼び出す旨の第2の警告を行う。この場合においても、第2の警告は、例えば、第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
なお、特定の金種に関する条件は、第1の警告条件と第2の警告条件とで異なる条件としてもよい。例えば、フルセルフモードのときには、店員が近くいない場合があることから、釣銭切れ等になることをなるべく避けたい。このため、第2のモードにおいてニアエンド状態と判定する残紙幣数(または残貨幣数)を、第1のモードにおいてニアエンド状態と判定する残紙幣数(または残貨幣数)に比べて多い残紙幣数(または残貨幣数)としてもよい。これにより、特定の金種に関する条件は、第1の警告条件に比べて第2の警告条件の方が警告を行いやすいという条件とすることが可能である。
(レシートの用紙に関する条件について)
第1の警告条件および第2の警告条件は、レシートの用紙に関する条件を含んでもよい。レシートの用紙に関する条件は、レシートの用紙が切れる状態となる条件である。レシートの用紙が切れる状態は、実際に用紙が切れた状態でもよいし、用紙の残りが少なくなった状態でもよい。
警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により(レシートの用紙が切れる状態となることを条件に)、レシートが用紙切れとなる旨の警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(当該第1の警告条件と同じ)の成立により、レシートが用紙切れとなる旨の第2の警告や、店員を呼び出す旨の第2の警告を行う。この場合においても、第2の警告は、例えば、第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
なお、レシートの用紙が切れる状態となる条件は、第1の警告条件と第2の警告条件とで異なる条件であってもよい。例えば、フルセルフモードのときには、店員が近くいない場合があることから、レシートの用紙切れになることをなるべく避けたい。このため、第2のモードにおいて用紙切れの状態と判定する用紙の残量を、第1のモードにおいて用紙切れの状態と判定する用紙の残量に比べて多い残量としてもよい。これにより、レシートの用紙に関する条件は、第1の警告条件に比べて第2の警告条件の方が警告を行いやすいという条件とすることが可能である。
(通信環境について)
第1の警告条件および第2の警告条件は、通信環境に関する条件を含んでもよい。通信環境に関する条件は、外部装置との通信が不安定な状態、またはオフラインの状態となる条件である。以下において、外部装置との通信が不安定な状態、またはオフラインの状態を「通信不良状態」という。警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により(通信不良状態となることを条件に)、通信不良状態である旨の警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(当該第1の警告条件と同じ)の成立により、通信不良状態である旨の第2の警告や、店員を呼び出す旨の第2の警告を行う。この場合においても、第2の警告は、例えば、第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
なお、通信不良状態となる条件は、第1の警告条件と第2の警告条件とで異なる条件であってもよい。例えば、フルセルフモードのときには、店員が近くいない場合があることから、通信不良状態となったことを、いち早く店員に報知したい。このため、第2のモードにおいて通信不良状態と判定する不安定のレベルを、第1のモードにおいて通信不良状態と判定する不安定のレベルに比べて、安定側のレベルとしてもよい。これにより、通信環境に関する条件は、第1の警告条件に比べて第2の警告条件の方が警告を行いやすいという条件とすることが可能である。
(客の取り忘れについて)
第1の警告条件および第2の警告条件は、客の取り忘れに関する条件を含んでもよい。客の取り忘れに関する条件は、客がお釣り(硬貨や紙幣)やカードリーダに挿入した各種カードを取り忘れるという条件である。以下において、客がお釣り(硬貨や紙幣)やカードリーダに挿入した各種カードを取り忘れることを単に「取り忘れ」という。警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により(取り忘れを条件に)、取り忘れがある旨の警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(当該第1の警告条件と同じ)の成立により、取り忘れがある旨の第2の警告や、店員を呼び出す旨の第2の警告を行う。この場合においても、第2の警告は、待機時間第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
(硬貨や紙幣の詰まりについて)
第1の警告条件および第2の警告条件は、硬貨や紙幣の詰まりに関する条件を含んでもよい。硬貨や紙幣の詰まりに関する条件は、支払うために投入した硬貨や紙幣が詰まった状態となる条件である。警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により(硬貨や紙幣が詰まった状態となることを条件に)、硬貨や紙幣が詰まった旨の警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(当該第1の警告条件と同じ)の成立により、硬貨や紙幣が詰まった旨の第2の警告や、店員を呼び出す旨の第2の警告を行う。この場合においても、第2の警告は、例えば、第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
(客が店員を呼び出す操作について)
第1の警告条件および第2の警告条件は、客が店員を呼び出す操作に関する条件を含んでもよい。客が店員を呼び出す操作に関する条件は、例えば、店員呼出しボタンを押下するという条件である。警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により(店員呼出しボタンの押下を条件に)、店員を呼び出すことを示す警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(当該第1の警告条件と同じ)の成立により、店員を呼び出すことを示す第2の警告を行う。この場合においても、第2の警告は、例えば、第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
(領収書の発行について)
第1の警告条件および第2の警告条件は、領収書の発行に関する条件を含んでもよい。領収書の発行に関する条件は、例えば、領収書発行ボタンを押下するという条件である。警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により(領収書発行ボタンの押下を条件に)、領収書への押印が必要であることを示す警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(当該第1の警告条件と同じ)の成立により、領収書への押印が必要であることを示す第2の警告を行う。この場合においても、第2の警告は、例えば、第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
(レジ袋の購入について)
第1の警告条件および第2の警告条件は、レジ袋の購入に関する条件を含んでもよい。レジ袋の購入に関する条件は、例えば、レジ袋の購入ボタンを押下するという条件である。警告部は、第1のモードにおいて、第1の警告条件の成立により(レジ袋の購入ボタンの押下を条件に)、店員に対して客にレジ袋を手渡す旨を示す警告を行う。また、警告部は、第2のモードにおいて、第2の警告条件(当該第1の警告条件と同じ)の成立により、店員に対して客のいるPOS端末20までレジ袋を持参させることを示す警告を行う。この場合においても、第2の警告は、例えば、第1の警告よりも警告レベルの高い警告である。
(実施形態1の変形例8)
次に、実施形態1の変形例8について説明する。変形例8では、人感センサを用いた場合の一例について説明する。変形例8では、警告条件が成立したか否かの判定において、人の有無を加味する場合について説明する。具体的には、第2の警告条件は、警告待機時間に関する条件と、人の有無の検出結果に関する条件とを含んでもよい。人の有無を検出するためには、POSシステム1は、例えば、一または複数の人感センサを備える。具体的には、POSシステム1は、店員側および客側のうち、少なくともいずれか一方、または両方に、人感センサを備える。人感センサは、POS端末20に設けられていてもよいし、カウンタなどに設けられていてもよい。
第2の警告条件は、具体的には、所定時間操作がなく(警告待機時間が経過し)、且つ、客側の人感センサが反応していない、という条件としてもよい。これにより、警告部は、第2のモードにおいて、客がその場から、いなくなった場合に第2の警告を行うことができる。すなわち、登録操作または精算操作に、単に手間取っている場合には、第2の警告を行わず、客が退去した場合に、第2の警告を行うことができる。これにより、警告対象のPOS端末20へ店員を赴かせることができる。
また、第2の警告条件は、上記の条件に、さらに、店員側の人感センサが反応していない、という条件を加えてもよい。これにより、警告部は、第2のモードにおいて、客がその場からいなくなり、さらに、店員側の領域に店員がいない場合に、第2の警告を行うことができる。これにより、警告対象のPOS端末20に店員がいない場合に、当該POS端末20へ店員を赴かせることができる。
また、警告部は、店員側の領域に店員がいるか否かに応じて、警告レベルを変えてもよい。例えば、警告部は、第2のモードに制御されているときでも、店員側の人感センサが反応している場合には、例外的に、第1のモードにおける警告と同様の警告、または、第2のモードにおける警告よりも警告レベルの低い警告を行ってもよい。これにより、第2のモードに制御されているときでも、店員側の領域に店員がいる場合には、警告レベルの低い警告を行うことができる。
また、警告部は、第1のモードに制御されているときでも、店員側の人感センサが所定時間反応していない場合には、例外的に、第2のモードにおける警告と同様の警告、または、第1のモードにおける警告よりも警告レベルの高い警告を行ってもよい。これにより、第1のモードに制御されているときでも、店員側の領域に店員がいない場合には、警告レベルの高い警告を行うことができる。
(不正防止について)
また、フルセルフモードでは、客の目の前に店員がいないことから、不正が行われるおそれがある。例えば、フルセルフモードでは、客は、商品をスキャンしたふりをして、商品を登録済みのカゴに移動させる不正(いわゆる「カゴ抜け」)を行うおそれがある。このため、第2の警告条件は、不正に関する条件を含んでもよい。不正を検出するためには、POSシステム1は、例えば、客の手の動作(スキャンする際の動作)を検出するセンサを備えればよい。
第2の警告条件は、スキャンする際の動作が検出されたにもかかわらず、商品が入力されないことが複数回検出される、という条件としてもよい。警告部は、第2のモードに制御されているときに、第2の警告条件が成立した場合に(不正が検出された場合に)、第2の警告を行う。これにより、カゴ抜けの不正を防止することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。上述した実施形態1では、複数のPOS端末20のみを用いたPOSシステム1について説明した。実施形態2では、複数のPOS端末20と、携帯端末を用いたショッピングシステム3700について説明する。実施形態2において、第2のモードを、携帯端末500で客が商品を登録して、POS端末20で客が精算を行うモードとして説明する。なお、実施形態2の説明において、実施形態1と同様の構成については同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図37は、本発明の実施形態2に係るショッピングシステム3700を示すネットワークの構成図である。図37において、ショッピングシステム3700は、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10と、クラウドサーバ300と、POS端末20と、携帯端末500と、を含む。なお、ショッピングシステム3700は、商品販売データ処理システムの一例である。
クラウドサーバ300は、CPU、ROM、RAM、通信部などを備えたコンピュータ装置である。クラウドサーバ300は、顧客に関する情報や、店舗に関する情報、店舗ごとの商品に関する情報などの各種情報を管理する。クラウドサーバが管理(生成および記憶)する情報については、図38を用いて後述する。
携帯端末500は、CPU、ROM、RAM、通信部、撮像部(カメラ)、タッチパネル、音声出力部、音声入力部などを備えたコンピュータ装置である。携帯端末500は、顧客(当該店舗の会員である買物客等)によって操作される端末装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット装置、携帯電話などの表示画面を備えた通信機器である。携帯端末500は、商品の登録を受け付ける装置である。携帯端末500は、一般的な、通信機能や撮像機能(カメラ)に加えて、商品に付されるバーコードをスキャンして商品コードを読み取る機能を備える。すなわち、携帯端末500は、商品に付されるバーコードを認識する認識機能を備える。
なお、携帯端末500が備える認識機能は、商品コードを読み取ることができるものであればよく、読み取った商品コードから商品を特定できなくてもよい。つまり、携帯端末500は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(スルー画像として取得している画像)内にオブジェクトとしてバーコードが存在する場合に、当該バーコードから商品コードを読み取ることができればよい。
また、携帯端末500は、商品(例えばバーコードの付された周辺部分)を撮像し、撮像画像(画像データ)を生成する。例えば、携帯端末500は、自身の判断によりシャッターを切ることにより撮像画像を生成する。ただし、携帯端末500は、操作者である顧客の操作に従ってシャッターを切ることにより撮像画像を生成してもよい。
また、携帯端末500は、画像(スルー画像、撮像画像)から特徴点を抽出し、撮像対象(オブジェクト等)を認識する画像認識技術を備えていてもよい。例えば、携帯端末500は、画像認識技術を用いて、撮像した商品を特定(推定)してもよい。具体的には、携帯端末500は、バーコードの付されていない野菜や果物などの生鮮食品を画像認識技術により特定してもよい。
携帯端末500には、所定のアプリ(アプリケーションソフトウェア)がインストールされている。携帯端末500は、所定のアプリを起動させることにより、商品コードを読み取って、読み取った商品コードに対応する商品を登録(クラウドサーバ300に送信して登録)することが可能である。
また、携帯端末500は、例えば、各顧客の所有物である。ただし、携帯端末500は、店舗が顧客に貸与する貸与品であってもよい。なお、携帯端末500の数(稼働中の数)は、来店者数に応じて変化する。図37において、携帯端末500は、2台を例示しているが、実際には、数十台や数百台、またはそれ以上の数になる場合もある。
POS端末20は、会計専用モードに設定されることにより、携帯端末500を用いた顧客の登録操作によって登録された商品の精算を行う。POS端末20は、少なくとも、対面セルフ精算が可能な通常モードと、非対面セルフ精算が可能な会計専用モードとに設定可能であればよい。POS端末20は、例えば、フルセルフモードに設定することが不可能であってもよい。なお、図37において、POS端末20の台数は、複数台であるが、1台でもよい。
ストアコントローラ10と、クラウドサーバ300と、POS端末20と、携帯端末500とは、それぞれ、ネットワークを介して、通信可能に接続されている。
(クラウドサーバ300が管理する情報の一例)
次に、クラウドサーバ300が管理する情報の一例について説明する。図38は、クラウドサーバ300が管理する各種情報の一例を示す説明図である。クラウドサーバ300は、(A)顧客情報と、(B)店舗情報と、(C)バスケット情報とを含む各種情報を記憶する。
図38(A)は、顧客情報の一例を示す。顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。具体的には、顧客情報は、顧客識別情報と、顧客名と、顧客登録日と、顧客ランクと、ポイント数とを含む。
顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客登録日は、クラウドサーバ300に顧客情報を新規に登録した日時である。
ポイント数は、本アプリを使用して買い物を行ったことによって顧客に付与されるポイント数である。なお、ポイント数には、店舗ごとのポイント数を含めてもよい。また、図38(A)に示す顧客情報は一例であり、実施形態2においては、少なくとも顧客識別情報を含んでいればよい。なお、クラウドサーバ300は、新規の顧客の顧客情報を生成したときには、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日を生成する。
図38(B)は、店舗情報の一例を示す。店舗情報は、各店舗を管理するための情報である。具体的には、店舗情報は、店舗識別情報と、店舗名と、店舗特定情報1(2次元コード情報)と、店舗特定情報2(位置情報)とを含む。店舗識別情報は、店(屋号)または企業のコードと、支店のコードとを含む。店舗名は、店舗の名称であり、例えば、店名(屋号)または企業名と、支店名とから構成される。
店舗特定情報1,2は、取引する店舗(商品の売買が行われる店舗)を特定するための情報である。店舗特定情報1は、例えば、2次元コード(QRコード(登録商標)等)の情報である。店舗特定情報2は、店舗の位置情報(GPS情報)である。なお、図38(B)に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報1を別々に記憶しているが、いずれも店舗を一意に特定できる情報であることから、少なくともいずれか一方の情報を記憶することとしてもよい。
図38(C)は、バスケット情報の一例を示す。バスケット情報は、店舗における顧客の購入に関する情報である。具体的には、バスケット情報は、バスケット識別情報と、取引開始日時と、取引終了日時と、顧客識別情報と、登録商品情報とを含む。バスケット識別情報は、バスケット情報を識別するための情報である。具体的には、バスケット識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば店舗別日付別のシリアル番号)とを含む。
取引開始日時は、取引を開始した日時であり、例えば、当該バスケット情報の生成日時である。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時(図38(C)に示す登録商品情報(登録商品1)を記憶した日時)としてもよい。また、各商品の登録日時を別途記憶するようにしてもよい。
取引終了日時は、取引を終了した日時であり、例えば、精算した日時である。具体的には、取引終了日時は、精算を開始した日時であってもよいし、精算を終了した日時であってもよい。顧客識別情報は、当該取引を行う顧客を識別する情報である。なお、クラウドサーバ300は、バスケット情報の生成時に、バスケット識別情報、取引開始日時、顧客識別情報を生成するものの、実際の取引(商品登録)の開始前であることから、他の情報(取引終了日時等)については生成しない。
登録商品情報(計)は、商品が登録されるごとに更新される情報である。登録商品情報(計)は、品数(商品数)、小計金額、保留商品の品数を含む。また、登録商品情報(計)は、年齢確認商品など、精算時に店員の立会いが必要となる特定商品の情報を含む。登録商品情報(1)は、1品目の商品の登録情報である。登録商品情報(2)は、2品目の商品の登録情報である。なお、図38(C)に示す例では、3品目以降の登録商品情報については省略している。
次に、図39を用いて、ショッピングシステム3700の処理の流れについて説明する。図39は、実施形態2に係るショッピングシステム3700の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図39では、ある顧客が、ある店舗に来店して、自身の携帯端末500を用いて購入対象の商品を登録し、POS端末20で当該商品の精算を完了するまでの流れについて説明する。
ステップS401:まず、携帯端末500は、店舗を特定する情報(例えば、店舗特定情報)を取得する。ここで、店舗を特定する情報の取得態様の一例について説明する。例えば、店舗の入り口付近には、店舗特定情報を示す2次元コードが表示されている。2次元コードは、所定の表示装置に表示出力されていてもよいし、媒体への印刷によって表示出力されていてもよい。
なお、印刷された媒体は、例えば紙媒体である。この紙媒体は、店舗の入り口付近に貼付されたものでもよいし、店舗において顧客に配布されたものでもよい。来店した顧客は、携帯端末500を用いて、当該2次元コードをスキャンする。これにより、携帯端末500は、店舗特定情報を取得することが可能である。なお、2次元コードには、店舗を識別するための店舗識別情報が含まれていてもよい。
また、携帯端末500は、来店した顧客の操作に応じて、所定のアプリ(アプリケーションソフトウェア)が起動すると、初期画面として2次元コードのスキャンを促す画面を表示するようにしてもよい。また、携帯端末500は、来店した顧客の操作に応じて2次元コードをスキャンすると、アプリを起動させ、初期画面としてクラウドサーバ300に接続中である旨を報知する画面を表示するようにしてもよい。
また、店舗を特定する情報の取得態様の他の一例としては、位置情報の取得が挙げられる。例えば、携帯端末500は、来店した顧客の操作に応じて、位置情報(GPS情報)を取得する。この位置情報は、店舗特定情報に代わる情報である。なお、携帯端末500は、来店した顧客の操作に応じてアプリが起動することにより、位置情報を取得し、初期画面としてクラウドサーバ300に接続中である旨を報知する画面を表示するようにしてもよい。
なお、クラウドサーバ300では、携帯端末500からの位置情報に応じた店舗の特定が行われるが、この特定において、複数の店舗が特定される場合(一の店舗に特定できない場合)がある。この場合、クラウドサーバ300は、携帯端末500へ、その旨を示す情報を送信すればよい。そして、携帯端末500は、顧客に店舗を特定させるための選択画面を表示してもよいし、店舗特定情報を示す2次元コードのスキャンを促す旨を報知してもよい。
店舗特定情報を取得した携帯端末500は、取引開始要求として、取得した店舗特定情報を顧客識別情報とともにクラウドサーバ300へ送信する(図39の送受信データD1)。顧客識別情報は、例えば、新規に顧客登録を行う際(携帯端末500にアプリをインストールする際)に、クラウドサーバ300や携帯端末500に記憶される情報である。具体的には、登録フォームにおいて入力された氏名等の情報は、クラウドサーバ300によって顧客識別情報が付されて、クラウドサーバ300および携帯端末500に記憶される。
また、携帯端末500は、店舗特定情報を取得すると、当該店舗において実施中のサービスに関する情報(その日に配布されているチラシ情報)や、利用可能なクーポン情報を表示画面に出力してもよい。例えば、サービスに関する情報やクーポン情報は、携帯端末500がクラウドサーバ300へ取引開始要求を行うことによって、クラウドサーバ300から送信されてもよい。
また、携帯端末500は、送信先の情報(クラウドサーバ30のアドレス)についても、新規に顧客登録を行う際(携帯端末500にアプリをインストールする際)に記憶する。なお、店舗の入り口付近に表示される2次元コードに、店舗特定情報に加えて、送信先の情報(クラウドサーバ300のアドレス)を含ませておいてもよい。携帯端末500は、当該2次元コードをスキャンすることによって、店舗特定情報とともに、送信先の情報を取得することにより、クラウドサーバ300へアクセスすることも可能である。
ステップS402:クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引の開始要求として、顧客識別情報および店舗特定情報を受信すると、当該取引のバスケット情報を生成する。具体的には、クラウドサーバ300は、バスケット識別情報と、取引開始日時と、顧客識別情報とを生成する(図38(C)参照)。なお、クラウドサーバ300は、実際の取引(商品登録)の開始前であることから、このタイミングでは他の情報(取引終了日時等)を生成しない。
具体的に説明すると、クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引の開始要求として店舗特定情報および顧客識別情報を受信すると、店舗情報(図38(B)参照)を参照し、店舗識別情報を特定する。なお、クラウドサーバ300は、携帯端末500から位置情報を受信した場合は、店舗情報の店舗特定情報2を参照して、位置情報に対応する店舗識別情報を特定する。なお、2次元コードに店舗識別情報を含ませるようにした場合には、クラウドサーバ300は、受信した2次元コードを複合することにより、店舗識別情報を取得することも可能である。
また、クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引の開始要求(店舗特定情報および顧客識別情報)を受信すると、現在日付を取得し、シリアル番号を発行(採番)する。さらに、クラウドサーバ300は、取得した店舗識別情報と、取得した現在日付と、発行したシリアル番号とを結合させて、バスケット識別情報として記憶する。また、クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引開始要求を受信すると、現在日時を、バスケット情報内の取引開始日時(生成日時)に記憶する。また、クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引開始要求を受信すると、携帯端末500から受信した顧客識別情報をバスケット情報内の顧客識別情報に記憶する。
ステップS403:クラウドサーバ300は、当該取引のバスケットを生成すると、商品登録初期画面情報(初期画面である商品登録画面の画面情報)を生成し、携帯端末500へ送信する。具体的には、クラウドサーバ300は、商品登録初期画面情報とともに、バスケット識別情報も携帯端末500へ送信する(図39の送受信データD2)。
ステップS404:携帯端末500は、クラウドサーバ300からバスケット識別情報および商品登録初期画面情報を受信すると、バスケット識別情報を記憶するとともに、商品登録初期画面を表示部に表示する。商品登録初期画面は、例えば、図40(A)における商品の登録前の画面であり、詳細については後述する。
ステップS405:携帯端末500は、顧客の操作に応じて、商品に付されたバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。バーコードのスキャンに成功すると、携帯端末500は、商品コードを取得し、取得した商品コードと、バスケット識別情報とをクラウドサーバ300へ送信する(図39の送受信データD3参照)。読み取った商品が、例えば年齢確認商品(特定商品)である場合には、送受信データD3として、バスケット識別情報と、特定商品を示す情報とが送信される。
ここで、顧客がバーコードのスキャンを試みたものに、商品登録が行われないこと(未スキャン商品が生じること)がある。未スキャン商品(保留商品)は、不正行為ではなく生じる場合もあるし、顧客の不正行為によって生じる場合もある。未スキャン商品が不正行為ではなく生じる場合とは、例えば、不慣れな顧客がバーコードのスキャンを試みたものの、バーコードのスキャンがうまくできない場合や、また、バーコードのスキャンはできたものの、商品登録の対象の商品が商品マスタに登録されていない商品(いわゆるNONファイル商品)である場合などである。
また、そもそもバーコードがない場合については保留商品として、顧客が指定する操作を受け付けるようにしてもよい。また、この場合、顧客に当該保留商品の撮像を促し、撮像結果をクラウドサーバ300または精算装置40へ送信可能にしてもよい。これにより、精算時に、当該画像および保留商品を対応付けて表示することにより、店員は、保留商品を容易に見つけることができる。
一方、未スキャン商品が不正行為で生じる場合とは、顧客がバーコードのスキャンを試みずに、または、試みたふりをして、商品を買い物かごに投入する場合などである。なお、不正行為は、例えば、バーコードのスキャンの有無を示すスキャン結果や、買い物かごの中を撮像するカメラの撮像結果や、買い物かごの中の商品の総重量を検出する検出結果などを用いて特定することが可能である。未スキャン商品は、送受信データD3において、保留商品としてクラウドサーバ30へ送信される。なお、この場合、送受信データD3として、バスケット識別情報と、保留商品(特定商品)を示す情報とが送信される。
ステップS406:クラウドサーバ300は、携帯端末500から商品コードとバスケット識別情報とを受信すると、受信したバスケット識別情報を含むバスケット情報を特定する。
ステップS407:クラウドサーバ300は、特定したバスケット情報に含まれる商品データを更新する。具体的には、クラウドサーバ300は、N品目の商品コードを受信した場合には、当該商品コードを登録商品情報(登録商品N)の商品コードとして記憶する。さらに、クラウドサーバ300は、商品コードと、品名と、価格とを対応付けて商品情報(登録商品N)として記憶する。また、クラウドサーバ300は、特定したバスケット情報において、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)を更新する。
ステップS408:クラウドサーバ300は、バスケット内の商品データを更新すると、商品登録更新画面情報(登録した商品が追加された更新画面である商品登録画面の画面情報)を生成し、携帯端末500へ送信する。具体的には、クラウドサーバ300は、商品登録更新画面情報とともに、バスケット識別情報も携帯端末500へ送信する(図39の送受信データD4)。
ステップS409:携帯端末500は、クラウドサーバ300からバスケット識別情報および商品登録更新画面情報を受信すると、登録画面に商品を追加した商品登録更新画面を表示する。商品登録更新画面は、例えば、図40(C)、(D)に示す画面であり、詳細については後述する。なお、図39では、説明の便宜上、図示を省略しているが、ステップS405~ステップS409の処理は、商品に付されたバーコードをスキャンする毎に繰り返し実行される処理である。すなわち、後述するステップS410の会計指示の受け付けがあるまで、ステップS405~ステップS409の処理がループする。
ステップS410:携帯端末500は、顧客の操作による会計指示を受け付ける。会計指示は、例えば、後述する図40(B)に示す「お会計ボタン」のタッチによって受け付けられる。
ステップS411:携帯端末500は、会計指示を受け付けると、2次元コードを生成する。この2次元コードには、購入対象の商品について、POS端末20において精算処理を実行するために必要となる情報(例えば、バスケット識別情報)が含まれる。携帯端末500は、2次元コードを生成すると、生成した2次元コードを表示部に表示する。
ステップS412:商品の登録を終えた顧客は、POS端末20が配置される場所に赴く。POS端末20は、携帯端末500の表示部に表示されている2次元コードをスキャンする(読み取る)。具体的には、POS端末20の客側スキャナ部206(図4参照)は、店員または顧客の操作に応じて、携帯端末500の表示部に表示されている2次元コード(バスケット識別情報)を読み取る。
ステップS413:POS端末20は、携帯端末500の表示部に表示されている2次元コードを読み取ると、クラウドサーバ300に小計金額の算出を要求する。例えば、POS端末20は、小計金額の算出を要求する算出要求(小計算出要求情報)と、2次元コードから復元したバスケット識別情報とをクラウドサーバ300へ送信する(図39の送受信データD5)。なお、POS端末20がバスケット識別情報を取得する手法は、携帯端末500に表示される2次元コードの読み取り限らない。例えば、携帯端末500がPOS端末20を識別するコードを読み取り、携帯端末500から当該POS端末20へバスケット識別情報を転送するようにしてもよい。このようにしても、POS端末20は、バスケット識別情報を取得することができる。
ステップS414:クラウドサーバ300は、POS端末20からバスケット識別情報および小計算出要求情報を受信すると、受信したバスケット識別情報を含むバスケット情報を特定する。
ステップS415:クラウドサーバ300は、バスケット情報に含まれる小計金額(登録商品情報(計))を算出(特定)する。なお、商品毎に割引などがある場合は、ステップS415において、商品ごとに割引額を算出して、小計金額を算出すればよい。また、商品毎に税率が異なる場合は、ステップS415において、商品ごとの税率を勘案して小計金額を算出すればよい。
ステップS416:クラウドサーバ300は、バスケット情報を特定すると、特定した小計金額を示す小計情報をバスケット識別情報とともにPOS端末20へ送信する(図39の送受信データD6)。なお、特定したバスケット情報に年齢確認商品や保留商品などの特定商品がある場合には、特定商品の情報を含む送受信データD6がPOS端末20へ送信される。
ステップS417:POS端末20は、クラウドサーバ300からバスケット識別情報および小計情報を受信すると、年齢確認商品などの特定商品があれば、警告処理を行う。警告処理において、POS端末20は、例えば、監視装置や店員が所持する携帯端末へ、特定商品があることや、店員を自端末へ向かわせるための情報(例えば、自端末の識別情報)を送信する。また、警告処理において、POS端末20は、警告画面を表示する。警告画面の詳細については、図41を用いて後述する。
ステップS418:POS端末20は、客側表示部205に小計金額を表示する。小計金額を表示するタイミングは、警告処理を行った場合には警告処理を行った後のタイミングであり、また、警告処理を行わない場合にはクラウドサーバ300からバスケット識別情報および小計情報を受信した後のタイミングである。なお、保留商品がある場合には、保留商品を除いた小計金額が表示されてもよいし、小計金額が表示されなくてもよい。
ステップS419:POS端末20は、表示部に小計金額を表示すると、支払い(精算)を実行する。具体的には、POS端末20は、決済種別の選択を受け付ける。ここで、POS端末20は、精算操作時に、所定時間(警告待機時間)、客から操作を受け付けない場合には、実施形態1と同様に、非対面セルフ精算時における警告処理を行う。なお、この警告処理は、POS端末20が通常モードに設定された際の対面セルフ精算時の警告処理とは異なる。
また、POS端末20は、精算が完了した場合には、レシートを発行し、精算完了情報をバスケット情報とともにクラウドサーバ300に送信する。そして、クラウドサーバ300は、当該バスケットの取引終了日時(精算日時)を記憶する。
また、ステップS419において、顧客は、精算画面において、商品の精算処理を行う決済方法を選択する。但し、決済方法は、アプリに予め登録されていてもよい。決済方法が登録されている場合には、POS端末20は、決済方法を選択する画面を表示しなくてもよい。なお、決済方法を登録されている場合でも、POS端末20は、決済方法を選択する画面を表示してもよい。
決済方法が現金の場合には、預り金の投入を受け付けて、釣銭金額を算出し、釣り銭がある場合には、釣り銭を放出する。また、決済方法は、商品券による支払やポイント会員のポイントによる支払いとすることも可能である。また、クーポン券や割引券などを使用することも可能である。この場合でも、POS端末20は、釣銭の払い出し、レシートの発行等、通常の決済処理と同様に決済を行う。なお、支払時に商品券を回収する場合など、店員が必要な場合には、POS端末20は、店員の呼出し(警告)を行う。具体的には、POS端末20は、店員が必要な支払方法が選択された場合に、店員の呼出し(警告)を行えばよい。また、POS端末20は、店員が必要な決済方法が選択された場合に、サービスカウンタや有人POSなどへ誘導する報知(警告)を行ってもよい。
(実施形態2において商品登録する際の画面の遷移の一例について)
次に、図40を用いて、携帯端末500の画面の遷移の一例について説明する。図40は、実施形態2において商品登録する際の携帯端末500の画面の遷移の一例を示す説明図である。
図40(A)は、スタート画面4000を示す。スタート画面4000には、例えば、ポイント情報4001と、店舗情報4002と、通知情報4003と、クーポン情報4004と、「開始」キー4005とを、含む各種の選択キーが表示されている。ポイント情報4001は、これまでに獲得した会員のポイント数を示す。店舗情報4002は、特定された店舗の情報を示す。通知情報4003は、特売情報等の会員へのお知らせを示す。クーポン情報4004は、当該店舗におけるクーポンを示す。「開始」キー4005は、店舗における商品登録を開始することを宣言することを示す。「開始」キー4005が選択されると、商品登録が可能になる。
図40(B)は、商品登録を行う際の画面を示す。図40(B)には、撮像領域4011と、登録商品表示領域4012と、累計表示領域4013と、お会計ボタン4014と、特定商品表示領域4015とが表示されている。撮像領域4011は、携帯端末500のカメラの機能により、2次元コードを撮像することが可能な領域である。登録商品表示領域4012は、登録した各種商品の内容を示す領域である。累計表示領域4013は、登録した各種商品の合計点数や合計金額を示す領域である。お会計ボタン4014は、会計指示を受け付ける。特定商品表示領域4015は、年齢確認商品や保留商品などの特定商品の合計点数を示す領域である。
図40(B)に示す撮像領域4011には、商品(例えば「○○ビール」)が表示されている。当該商品に付された2次元コードが撮像されて、商品が登録されると、図40(C)に示す画面に遷移する。
図40(C)は、商品が登録された際の画面を示す。商品(「○○ビール」)は、年齢確認商品(特定商品)である。このため、特定商品表示領域4015には、特定商品が0から1に変更されている。さらに、図40(D)に示すように、年齢確認商品である旨の通知が行われる。
(実施形態2において精算する際の画面の遷移の一例について)
次に、図41を用いて、POS端末20の画面の遷移の一例について説明する。図41は、実施形態2において精算する際のPOS端末20の画面の遷移の一例を示す説明図である。
図41(A)は、携帯端末500に表示された2次元コード(バスケット識別情報)をPOS端末20の客側スキャナ部206に読み取らせることにより、POS端末20の客側表示部205に表示される画面を示す。図41(A)に示す画面は、累計表示欄4100と、商品表示欄4110とを含む。累計表示欄4100は、登録した各種商品の合計点数や合計金額を示す。図41(A)に示す画面は、特定商品を示す特定商品表示4111を含む。
また、特定商品がある場合には、警告表示4120が表示される。警告表示4120は、店員を呼び出す旨の通知を示す。なお、警告表示4120は、店員を呼び出すことを促す通知(店員呼出ボタンをタッチする旨の通知)でもよい。また、POS端末20のサインポール216は、所定の点灯態様で発光する。また、POS端末20の音声出力部214から強警告音が出力される。これにより、周囲の店員に、警告があった旨を報知することができる。図41(A)において、店員がPOS端末20にログインすると、図41(B)に示す画面に遷移する。
図41(B)に示す画面は、年齢確認画面4130を含む。年齢確認画面4130において、客から年齢確認を受け付けることが可能になる。客から年齢確認を受け付けると、当該商品の購入が可能となる。
以上説明したように、実施形態2に係るショッピングシステム3700は、対面セルフ精算が行われるモード(例えば、通常モード)と、携帯端末500を用いた顧客の登録操作によって登録された商品について非対面セルフ精算が行われるモード(例えば、会計専用モード)とで異なる警告を行うようにした。これにより、実施形態2に係るショッピングシステム3700によれば、実施形態1のPOSシステム1と同様の効果を奏する。また、実施形態2においても、実施形態1の各変形例を適用することが可能である。
なお、以上に説明したPOSシステム1、ショッピングシステム3700、POS端末20、クラウドサーバ300、および携帯端末500を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…POSシステム
10…ストアコントローラ
20…POS端末
201…CPU
202…ROM
203…RAM
204…ハードディスク
205…客側表示部
206…客側スキャナ部
208…カード決済部
209…釣銭機
210…店員側表示部
211…キー操作部
212…店員側スキャナ部
213…印刷部
214…音声出力部
215…通信部
300…クラウドサーバ
500…携帯端末
3700…ショッピングシステム

Claims (9)

  1. 店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御手段と、
    前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告手段と、
    を備え、
    前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、
    前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による所定の入力が行われない非入力期間に関する条件を含み、
    前記非入力期間は、前記第1の警告条件と前記第2の警告条件とで異なる期間である、
    ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
  2. 前記非入力期間は、決済種別に応じて異なる期間である、
    ことを特徴とする請求項に記載の商品販売データ処理装置。
  3. 店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御手段と、
    前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告手段と、
    を備え、
    前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、
    前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による取消操作が行われた取消回数に関する条件を含む
    ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
  4. 商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータを、
    店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御手段、
    前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告手段、
    として機能させ、
    前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、
    前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による所定の入力が行われない非入力期間に関する条件を含み、
    前記非入力期間は、前記第1の警告条件と前記第2の警告条件とで異なる期間である、
    ことを特徴とするプログラム。
  5. 前記非入力期間は、決済種別に応じて異なる期間である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  6. 商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータを、
    店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御手段、
    前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告手段、
    として機能させ、
    前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、
    前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による取消操作が行われた取消回数に関する条件を含む、
    ことを特徴とするプログラム。
  7. 商品販売データ処理装置が、
    店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御ステップと、
    前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告ステップと、
    を実行し、
    前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、
    前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による所定の入力が行われない非入力期間に関する条件を含み、
    前記非入力期間は、前記第1の警告条件と前記第2の警告条件とで異なる期間である、
    ことを特徴とする商品販売データ処理方法。
  8. 前記非入力期間は、決済種別に応じて異なる期間である、
    ことを特徴とする請求項7に記載の商品販売データ処理方法。
  9. 商品販売データ処理装置が、
    店員が商品を登録し且つ該店員に対面して客が精算を行う第1のモードと、店員に対面せずに客が精算を行う第2のモードとを含む、複数のモードのうちいずれかのモードに制御するモード制御ステップと、
    前記第1のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第1の警告条件が成立することにより第1の警告を行い、前記第2のモードに制御されているときに客の精算操作に応じた第2の警告条件が成立することにより前記第1の警告とは異なる第2の警告を行う警告ステップと、
    を実行し、
    前記第1の警告および前記第2の警告は、それぞれ客へのサポートが必要となることを示す警告又はそれぞれ店員を呼び出すための警告であり、それぞれ警告レベルが異なり、
    前記第1の警告条件および前記第2の警告条件は、客による取消操作が行われた取消回数に関する条件を含む、
    ことを特徴とする商品販売データ処理方法。
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