JP7436279B2 - 組み立て式什器 - Google Patents

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Description

本発明は、店頭などで販売する商品を簡易に陳列するために用いられる紙製の組み立て式什器に関する。
紙製の組み立て式什器が、商品宣伝用POPなどに用いられている。近年は直接商品を載置するようにしたもの等、大型のものも多い。このような什器は、搬送しやすいように組み立て式に構成されているものが多い。また、このような組み立て式の什器として、組立の手間を省くため、折り畳み式として、展開するだけでほぼ組み上がるように構成された什器が開発されている。(特許文献1参照)
特許文献1の公報に記載される什器は、水平断面が略矩形の筒状の胴部と、互いに係合する第1支持板と第2支持板とを井桁状に組み立てて、胴部内に配置される支持部材と、支持部材に配置されて胴部に嵌合する天板とを備えており、天板が隣接する2辺を胴部に接着すると共に2辺の夾角の二等分線上に形成された折り線からなる天板折畳み部を有し、第1支持板の両端を胴部の対向する二面に接着している。この什器は、天板を接着した胴部の二面を重ねて胴部を折り畳む際に、天板が天板折畳み部で折り畳まれると共に、第1支持板と第2支持板が重なることで支持部材が折り畳まれるようにしている。また、この什器は、折り畳まれた胴部を起こすと天板が天板折畳み部で伸長されて胴部に嵌合すると共に、第1支持板及び第2支持板が格子状に整列される構造としている。
以上の構造の什器は、簡単かつ容易に折り畳みでき、また組み立てできる特長がある。ただ、この什器は、組み立てが容易な半面、折り畳んだ状態で面積が大きくなるという問題がある。すなわち、矩形状の胴部と井桁状の支持部材を平行四辺形状に折り畳む構成上、折り畳んだ状態では全体の幅が矩形状の胴部の縦幅と横幅とを加えた幅となって、面積が多くなり、運搬や保管の際の取り扱いに不便となる問題点がある。特に、運送料や保管料は、面積に依存するため、運搬や保管のためのコストアップにつながってしまう。
このような問題点を解消するために、水平断面形状を長方形状とする胴部の短辺側を中央部で内折りして対向する長辺同士を互いに接近する状態で折り畳む構造の什器が開発されている。(例えば、特許文献2参照)
特許文献2の公報に記載される什器は、角筒状の枠体のそれぞれ対をなす側壁及び妻壁のうち、妻壁に上下に延びるヒンジを設けており、この妻壁がヒンジを軸として内側に谷折りされることで、一対の側壁が互いに接近するように平面状に折り畳みできる構造としている。この什器は、枠体の両側の妻壁を内側に折曲するので、折り畳まれた状態の枠体の幅を側壁の幅とほぼ等しくして、全体の面積を小さくできる特長がある。
特開2017-12564号公報 特開2019-98140号公報
ただ、以上の什器は、両側の妻壁を内折りする構造上、内部に設ける支持部材の配置や形状に制約を受ける問題点がある。この公報に記載される什器は、枠体の内側に設けられる支持部材として、対向する側壁同士を連結する支持板とこの支持板と妻壁とを連結する連結片とを備えている。この支持部材は、折り畳まれる枠体に連動して支持板が折曲されると共に、連結片が支持板に積層されて平面状に折り畳まれ、また、展開される枠体に連動して対向する側壁同士を連結する形状に展開されて、天板を支持板と連結片とで下方から支持する構造としている。ただ、この構造の支持板は、前述の互いに係合する第1支持板と第2支持板とを井桁状に組み立てられる支持部材に対して強度が極めて弱く、天板に載置される商品の重量に制約を受けてしまう欠点があった。また、この構造の什器は、耐荷重の制限から、天板を広くすることが難しく、大型の什器として採用できない問題点もあった。
本発明は、このような背景においてなされたものであり、その目的の一は、折り畳んだ際にコンパクトな外形としながら、簡単かつ容易に組み立てでき、しかも強度を向上させて耐荷重を大きくできる組み立て式什器を提供することにある。
本発明のある態様に係る組み立て式什器は、平面視を四角形状とする筒状の外枠部と、外枠部の内側に設けられて、互いに交差する複数の仕切板からなる支持部とを有する什器本体と、什器本体の上端開口部に連結されて、支持部の上に配置される天板部とを備えている。外枠部、支持部、及び天板部は、段ボール紙または厚紙で製造されている。外枠部は、横方向の側面を構成する一対の横外周板と、縦方向の側面を構成する一対の縦外周板とを備え、互いに隣接する横外周板と縦外周板を折曲自在に連結すると共に、横外周板は、中央折曲ラインを折り目として内側に折曲可能としている。支持部は、縦方向に離間して並べられて、両端が縦外周板の内面に固定されている複数の横仕切板と、横方向に離間して並べられて、両端が横仕切板から横外周板に向かって突出する複数の縦仕切板とを井桁状に交差させて連結している。さらに、横仕切板は、両端部に設けた横仕切折り目で互いに逆方向に折曲自在とすると共に、横外周板側に配置される外側横仕切板は、一方の端部が第1の横仕切折り目で山折りされ、他方の端部が第2の横仕切折り目で谷折りされるようにしている。組み立て式什器は、横外周板が中央折曲ラインで内側に折曲され、かつ、横仕切板が横仕切折り目で折曲される状態で、折曲された横外周板が、外側横仕切板の谷折りされた谷折り凹部に案内されると共に、外側横仕切板の山折りされた山折り凸部が、折曲された横外周板と縦外周板との間に形成される折曲凹部に案内されて、什器本体が、一対の縦外周板同士を互いに接近させる折り畳み姿勢に折り畳まれるようにしている。
本発明の組み立て式什器によると、折り畳んだ際にコンパクトな外形として搬送を容易にできると共に、簡単かつ容易に組み立てでき、しかも強度を向上させて耐荷重を大きくし、重い商品であっても上に載せて陳列できる特徴が実現できる。
本発明の一実施形態に係る組み立て式什器の斜視図である。 図1に示す什器の分解斜視図である。 図1に示す什器のIII-III線断面図である。 図2に示す什器を折り畳んだ状態を示す斜視図である。 外周板の連結構造を示す断面斜視図である。 外周板の連結構造を示す斜視図である。 支持部の構造を示す分解斜視図である。 図2に示す什器本体の概略水平断面図である。 図8に示す什器本体を折り畳む状態を示す概略水平断面図である。 図9に示す什器本体をさらに折り畳む状態を示す概略水平断面図である。 什器本体と天板部の連結構造を示す拡大断面図である。 他の構造の天板部と什器本体の連結構造を示す拡大断面図である。 図3に示す什器本体と天板部を梱包する状態を示す概略断面図である。
本発明のある実施形態に係る組み立て式什器は、平面視を四角形状とする筒状の外枠部と、外枠部の内側に設けられて、互いに交差する複数の仕切板からなる支持部とを有する什器本体と、什器本体の上端開口部に連結されて、支持部の上に配置される天板部とを備えている。外枠部、支持部、及び天板部は、段ボール紙または厚紙で製造されている。外枠部は、横方向の側面を構成する一対の横外周板と、縦方向の側面を構成する一対の縦外周板とを備え、互いに隣接する横外周板と縦外周板を折曲自在に連結すると共に、横外周板は、中央折曲ラインを折り目として内側に折曲可能としている。支持部は、縦方向に離間して並べられて、両端が縦外周板の内面に固定されている複数の横仕切板と、横方向に離間して並べられて、両端が横仕切板から横外周板に向かって突出する複数の縦仕切板とを井桁状に交差させて連結している。さらに、横仕切板は、両端部に設けた横仕切折り目で互いに逆方向に折曲自在とすると共に、横外周板側に配置される外側横仕切板は、一方の端部が第1の横仕切折り目で山折りされ、他方の端部が第2の横仕切折り目で谷折りされるようにしている。組み立て式什器は、横外周板が中央折曲ラインで内側に折曲され、かつ、横仕切板が横仕切折り目で折曲される状態で、折曲された横外周板が、外側横仕切板の谷折りされた谷折り凹部に案内されると共に、外側横仕切板の山折りされた山折り凸部が、折曲された横外周板と縦外周板との間に形成される折曲凹部に案内されて、什器本体が、一対の縦外周板同士を互いに接近させる折り畳み姿勢に折り畳まれるようにしている。
上記構成によると、組み立て式什器を折り畳む際に、横外周板を中央折曲ラインで内側に折曲すると共に、内側に折曲された横外周板を、外側横仕切板の谷折りされた谷折り凹部に案内し、さらに、外側横仕切板の山折りされた山折り凸部を、折曲された横外周板と縦外周板との間に形成される折曲凹部に案内するので、什器本体を外枠部の内側に井桁状の支持部を備える構造としながら、コンパクトに折り畳むことができる。とくに、この組み立て式什器は、横外周板の折曲により生じる突出部を外側横仕切板の折曲により生じる谷折り凹部に案内し、外側横仕切板の折曲により生じる山折り凸部を横外周板の折曲により生じる折曲凹部に案内する独特の構造により、複数の外周板と複数の仕切板からなる複雑な構造の什器本体を、簡単かつ容易に、しかも極めてコンパクトに折り畳みできる。とくに、この組み立て式什器は、折り畳まれた什器本体の正面視における外形を、縦外周板の外形と等しくできるので、折り畳み時の外形を小さくして梱包や搬送にかかるコストを低減できる。
また、以上の組み立て式什器は、天板部を支持する支持部として、複数の仕切板を井桁状に交差する姿勢で連結するので、垂直荷重に対する強度を高めて、天板部の上に載せる展示物の重量を大きくできる特長がある。とくに、複数の仕切板を井桁状に連結してなる支持部は、横仕切板の両端を縦外周板の内面に固定すると共に、縦仕切板の両端を横仕切板から横外周板に向かって突出させているので、天板を広い領域にわたって下方から安定して支持できる特長がある。
さらに、以上の組み立て式什器は、簡単かつ容易に、しかも速やかに折り畳みでき、また組み立てできる特長がある。このため、この組み立て式什器は、コンパクトに折り畳んで梱包することで搬送を容易にしながら、設置場所等において、簡単に、しかも迅速に組み立てできる。とくに、この組み立て式什器は、折り畳まれた什器本体を展開すると共に、上端開口部に天板部を嵌合させることで什器として組み立てできるので、誰でも簡単に組み立てできる特長がある。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、複数の縦仕切板が、横仕切板の中間部に配置される中間縦仕切板を備えており、中間縦仕切板は、外側横仕切板から突出する端部を中間側突出部として、中間側突出部の先端を横外周板に接近させると共に、外側横仕切板と交差する部位において縦仕切折り目で中間側突出部を折曲自在としており、什器本体が折り畳まれる際に、中間側突出部が、外側横仕切板の山折り凸部側に折曲されて、折曲凹部に案内されるようにしている。
上記構成によると、什器本体を折り畳む際に、中間縦仕切板の両端部である中間側突出部が、内側に折曲された横外周板と干渉する事態を避け、スムーズに折り畳みできる特長がある。また、中間側突出部を縦仕切折り目で折曲自在とすることで、中間側突出部の突出量を大きくして天板部の支持領域を広くしながら、什器本体を折り畳む際には突出量の大きな中間側突出部を折曲凹部に容易に案内でき、折り畳み作業を迅速にできる。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、中間側突出部の突出量を、外側横仕切板と前記横外周板との間隔の50%以上としている。
上記構成によると、外側横仕切板から横外周板に向かって突出する中間側突出部の突出量を、外側横仕切板と横外周板との間隔の50%以上とするので、外側横仕切板から横外周板にわたって配置される天板部の半分以上の領域を中間側突出部で安定して支持できる。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、複数の縦仕切板が、横仕切板の端部であって、縦外周板側に配置される外側縦仕切板を備えており、外側縦仕切板は、一方の端部を外側横仕切板の山折り凸部側に突出する凸部側突出部とすると共に、他方の端部を外側横仕切板の谷折り凹部側に突出する凹部側突出部としており、凹部側突出部の突出量を凸部側突出部の突出量よりも大きくしている。
上記構成によると、縦外周板側に配置される外側縦仕切板の両端部において、凸部側に
突出する凸部側突出部の突出量を小さくすることで、折曲凹部に確実に収納できる構造としながら、谷折り凹部側に突出する凹部側突出部の突出量を大きくすることで、外側横仕切板と横外周板の間の領域において天板部を安定して支持できる。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、什器本体の折り畳み状態において、凸部側突出部を、折曲された横外周板と一方の縦外周板との間に形成される第1の折曲凹部に、外側横仕切板の山折り凸部と共に案内すると共に、凹部側突出部を、折曲された横外周板と他方の縦外周板との間に形成される第2の折曲凹部と外側横仕切板の谷折り凹部に案内するようにしている。
上記構成によると、外側縦仕切板の凹部側突出部を凸部側突出部よりも大きく突出させる構造としながら、什器本体の折り畳み状態においては、折曲された横外周板と縦外周板との間に形成される第2の折曲凹部と、外側横仕切板の谷折り凹部の両方に案内することで、突出量の大きい凹部側突出部を確実に収納してコンパクトに折り畳みできる。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、凹部側突出部の突出量を、外側横仕切板と前記横外周板との間隔の50%以上としている。
上記構成によると、外側横仕切板から横外周板に向かって突出する凹部側突出部の突出量を、外側横仕切板と横外周板との間隔の50%以上とするので、外側横仕切板から横外周板にわたって配置される天板部の半分以上の領域を凹部側突出部で安定して支持できる。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、横仕切板が、中間部の両端に横仕切折れ目を介して第1の端部と第2の端部を折曲自在に連結すると共に、第1の端部と第2の端部の外側縁には、それぞれ固定片を折曲自在に連結しており、固定片を、縦外周板の内面であって、第1の端部又は第2の端部が折り畳まれる側と反対側の領域に固定して、横仕切板を外枠部の内側の定位置に配置している。
上記構成によると、横仕切板は、中間部の両端に連結された第1の端部と第2の端部を横仕切折り目で互いに逆方向に折曲自在としながら、第1の端部と第2の端部の外側縁に折曲自在に連結された固定片を介して横外周板の内面に固定できる。また、横仕切板の固定片を第1の端部又は第2の端部が折り畳まれる側と反対側の領域に固定することで、什器本体を折り畳む状態では、折曲された横仕切板の重なりを少なくして、コンパクトに折り畳みできる。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、複数の縦仕切板が、横仕切板の端部であって、縦外周板側に配置される外側縦仕切板と、横仕切板の中間部に配置される中間縦仕切板とを備えており、外側縦仕切板が、横仕切板の横仕切折れ目において交差姿勢で連結されると共に、中間縦仕切板が、横仕切板の中間部に交差姿勢で連結されている。
上記構成によると、外側縦仕切板を横仕切板の横仕切折れ目において交差姿勢で連結するので、横仕切板に形成される横仕切折れ目を短くして、製造コストを低減しながら折曲しやすくできる。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、天板部は、支持部の上面に載置される平面視四角形状の天板本体と、天板本体の4辺に連設されて、下方に折曲されてなる下側フラップとを備えており、什器本体は、横仕切板と縦外周板との連結部の上端部に、下側フラップを案内する挿入隙間を形成している。
上記構成によると、天板部の下側フラップを、什器本体の挿入隙間に挿入することで、天板部を什器本体の上端開口部の定位置に嵌合状態で連結できる。とくに、挿入隙間に挿入される下側フラップを縦外周板の内面に密着させて、天板部と縦外周板とを隙間なく連結できる。また、天板部は、天板本体の4辺に下側フラップを設けることで、天板本体のコーナー部を補強して、天板本体のコーナー部が載置された商品の重みで下方に曲がるのを有効に防止できる。
本発明の他の実施形態に係る組み立て式什器は、天板部は、さらに、天板本体の4辺に連設されて、上方に折曲されてなる上側フラップを備えており、上側フラップを、外枠部の上端開口部の内面に沿って積層している。
上記構成によると、天板部は、天板本体の4辺に下側フラップと上側フラップを連設しているので、天板本体のコーナー部を、上下に設けた上側フラップと下側フラップとでさらに補強して、天板本体のコーナー部が載置された商品の重みで下方に曲がるのを確実に防止できる。また、下側フラップを外枠部の内面に沿って配置することに加えて、上側フラップを外枠部の上端開口部の内面に沿って配置することで、天板部と外枠部とを隙間なく連結して外観をよくできる。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
(実施形態1)
本発明の一実施形態にかかる組み立て式什器を図1~図4に示す、図1は組み立てられた什器の斜視図を、図2は図1の什器の分解斜視図を、図3は図1の什器のIII-III線断面図を、図4は図2の什器を折り畳んだ状態を示す斜視図をそれぞれ示している。これらの図に示す什器100は、平面視を四角形状とする筒状の外枠部1と、外枠部1の内側に設けられて、互いに交差する複数の仕切板20からなる支持部2とで構成される什器本体5と、この什器本体5の上端開口部6に嵌合されて、支持部2の上に配置される天板部3とを備えている。外枠部1、支持部2、及び天板部3は、段ボール紙または厚紙で製造されている。
(什器本体5)
什器本体5は、図2に示すように、筒状の外枠部1の内側に複数の仕切板20を縦横に交差する姿勢で配置して支持部2を設けている。支持部2の上端は、外枠部1の上端よりも低く形成されており、什器本体5の上端開口部6に配置される天板部3を支持部1の上に配置する状態で、商品の載置面7となる天板本体31の上面が外枠部1の上端よりも一段低くなるように構成している。支持部2の下端と外枠部1の下端は、図3に示すように同一平面としており、什器本体5の底面全体で荷重を支持できるようにしている。
外枠部1と支持部2とを紙製とする什器本体5は、図4に示すように、左右の側面(後述する横外周板11)を内側に二つ折りにして、前後の側面(後述する縦外周板12)を互いに接近させることで、全体が略平面状となるように折り畳みできるようにしている。また、什器本体5は、図2に示すように、平面状に折り畳まれた状態から、折曲された左右の側面(横外周板11)を平面状に展開することで筒状に形成される。筒状に組み立てられた什器本体5の上端開口部6に、天板部3が嵌合されることで、図1に示す什器100として組み立てられる。
(外枠部1)
外枠部1は、横方向の側面(図において左右の側面)を構成する一対の横外周板11と、縦方向の側面(図において前後の側面)を構成する一対の縦外周板12とを備えている。外枠部1は、互いに隣接する横外周板11と縦外周板12を折曲自在に連結して全体の形状を四角筒状としている。図に示す外枠部1は、平面視において、横外周板11を短辺とし、縦外周板12を長辺とする長方形状としている。さらに、外枠部1は、短辺となる横外周板11の中央部分に上下に延びる中央折曲ライン13を設けている。横外周板12は、この中央折曲ライン13を折り目として内側に折曲可能としている。このような中央折曲ライン13として、例えば、ハーフカット状の折曲ラインとすることができる。
外枠部1は、例えば、4枚の外周板10を互いに連結して四角筒状としている。この外枠部1は、図5に示すように、一方の外周板10(図においては、横外周板12)の両端に折曲自在に連結片15を設けると共に、この連結片15を他方の外周板10(図においては、縦外周板11)の両端部の内面に接着等により固定することで、4枚の外周板10を互いに連結して四角筒状としている。各連結片15は、2本の折曲ライン16で折曲自在としており、図4に示すように、横外周板12を内側に折り畳む状態では、横外周板12と縦外周板11の境界部分にマチ部17が形成されるようにしている。ただ、外枠部は、必ずしも4枚の外周板で構成する必要はなく、1~3枚の板材を折曲及び連結して全体の形状を四角筒状とすることもできる。
さらに、図5と図6に示す外枠部1は、横外周板12と縦外周板11の上端部に設けた折返し片18を内側に折り返すと共に、折り返された折返し片18を外周板10の内面に接着して積層部19としている。このように、上端部を積層部19とする外枠部1は、上端開口部6の周壁を厚くすることで補強できる特長がある。とくに、什器本体5の上端開口部6に天板部3が嵌合された状態で、商品の載置面7の周囲に形成される周壁を積層部19で厚くできるので、載置面7に陳列される商品が縁から落下するのを有効に防止できる。また、外枠部1の外周面を印刷等により装飾を施す構造においては、折り返された折り返し片18の表面も装飾面とすることで、外枠部1の上端開口部6の内側面を外周面から連続された装飾面として美しい外観にできる特長もある。さらに、以上の外枠部1は、互いに隣接する横外周板11と縦外周板12の境界部分にマチ部17を設けることで、折返し片18による積層部19の厚みを吸収して折り畳み易くしている。ただ、マチ部は必ずしも設ける必要はない。
さらに、図3に示す外枠部1は、横外周板12と縦外周板11の下端部にも折返し片18を設けると共に、この折り返し片18を内側に折り返して外周板10の内面に接着して積層部19としている。この外枠部1は、上端部だけでなく、下端部においても周壁を厚くすることで補強している。また、外枠部の下端面を切断面とすることなく折り返された面とすることで、下端面の損傷を低減できる特長もある。とくに、外枠部1の外周面を印刷等により装飾を施す構造においては、折り返された折り返し片18の表面も装飾面とすることで、外枠部1の下端面を装飾面の塗料等により効果的に保護できる。
(支持部2)
支持部2は、図2及び図7の分解斜視図と図8の概略断面図に示すように、縦横に交差する姿勢で連結される複数枚の仕切板20により構成されている。なお、図7においては、支持部2の構造をわかりやすくするために、外枠部1を図示していない。これらの図に示す支持部2は、縦方向に離間して並べられた複数の横仕切板21と、横方向に離間して並べられた複数の縦仕切板22とを井桁状に交差させて連結している。横仕切板21と縦仕切板22は、高さの等しい紙製の板材であって、互いに対向して設けられた係合スリット29同士を係合させて交差姿勢で連結している。このように、複数の仕切板20を井桁状に交差する支持部2は、垂直荷重に対する強度を高めて、天板部3の上に載せる商品の重量を大きくできる特長がある。
(横仕切板21)
横仕切板21は、横方向に延長された板材で、横外周板11と平行な姿勢に配置されて、両端を縦外周板12に固定している。横仕切板21は、両端に設けた固定片21Dを縦外周板12の内面に固定することで外枠部1の定位置に配置している。さらに、横仕切板21は、両端部に設けた横仕切折り目23で互いに逆方向に折曲自在としている。複数の横仕切板21は、同方向に折曲されて、すなわち、図において、全ての横仕切板21が平面視逆Z字状に折曲されて、互いに折り畳みされるようにしている。このように、横仕切板21の両端部を逆方向に折曲して、平面視逆Z字状に折曲する構造は、図8~図10に示すように、全ての部材を点対称な配置としながら、什器本体5を平面状に折り畳む際には、各部材を点対称な向きに移動させながら、点対称な形状に変形させることでバランス良く折り畳みできる。したがって、横仕切板21は、必ずしも平面視逆Z字状に折曲する必要はなく、平面視Z字状に折曲することもできる。
図7と図8に示す横仕切板21は、中間部21Cの両端に横仕切折れ目23を介して第1の端部21Aと第2の端部21Bを折曲自在に連結しており、第1の端部21Aと第2の端部21Bを横仕切折れ目23で互いに逆方向に折曲可能としている。図8~図10に示す横仕切板21は、中間部21Cに対して第1の端部21Aと第2の端部21Bとを平面視逆Z字状に折曲する状態で折り畳まれるようにしている。さらに、横仕切板21は、第1の端部21Aと第2の端部21Bの外側縁に、それぞれ固定片21Dを折曲自在に連結しており、この固定片21Dを縦外周板12の内面に接着等により固定している。固定片21Dは、縦外周板12の内面であって、第1の端部21A又は第2の端部21Bが折り畳まれる側と反対側の領域に固定している。このように、横仕切板21の固定片21Dを第1の端部21Aや第2の端部21Bが折り畳まれる側と反対側の領域に固定することで、什器本体5を折り畳む状態では、折曲された横仕切板21の重なりを少なくして、コンパクトに折り畳みできる。
縦方向に離間して複数列に配置される横仕切板21のうち、図において左右の両側であって、横外周板11側に配置される縦仕切板22を外側縦仕切板22Xとしている。図に示す支持体2は、3列の横仕切板21を備えており、これらの横仕切板21を、縦外周板12の垂直二等分線を軸として対称の位置に配置している。ただ、支持体は、横仕切板を2列として、あるいは4列以上とすることもできる。
外側横仕切板21Xは、一方の端部である第1の端部21Aが第1の横仕切折り目23Aで山折りされ、他方の端部である第2の端部21Bが第2の横仕切折り目23Bで谷折りされるようにしている。この構造の外側横仕切板21Xは、図8~図10に示すように、横外周板11が中央折曲ライン13で内側に折曲され、かつ、横仕切板21が横仕切折り目23で折曲される状態で、折曲された横外周板11が、外側横仕切板21Xの谷折りされた谷折り凹部25に案内されると共に、外側横仕切板21Xの山折りされた山折り凸部24が、折曲された横外周板11と縦外周板12との間に形成される折曲凹部14に案内されるようにしている。この構造の什器本体5は、横外周板11を内側に折曲する際に生じる内側方向への突出部を、外側横仕切板21Xを谷折りする際に生じる谷折り凹部25に案内することで、内折りされた横外周板11を無理なく収納しながら折り畳みできる。また、外側横仕切板21Xを山折りする際に生じる山折り凸部24を、横外周板11を内折りする際に横外周板11と縦外周板12の間に形成される折曲凹部14に案内することで、横外周板11に向かって山折りされる山折り凸部24を無理なく収納しながら折り畳みできる。
ここで、什器本体5を折り畳む状態で、横外周板11及び横仕切板21の動作を無理なく実現するために、什器本体5の各部材の寸法、すなわち、図8に示す、横外周板11の折り込み長さ(y)、横外周板11と外側横仕切板21Xとの間隔(d)、横仕切板11の第1の端部21A及び第2の端部21Bの全長(L1)、横仕切板11の中間部の全長(L2)は、以下の関係を満たす大きさとする。
L1<d
y<d+L1
さらに、好ましくは、
L2=2×L1とする。
ただ、横仕切板11の中間部の全長(L2)は、第1の端部21A及び第2の端部21Bの全長(L1)の2倍よりも多少大きくし、あるいは多少小さくすることもできる。この場合は、横仕切板が、横外周板に対して平行な姿勢ではなく、多少傾斜する姿勢で配置される。
(縦仕切板22)
縦仕切板22は、縦方向に延長された板材で、縦外周板12と平行な姿勢に配置されて、両端を外側横仕切板21Xから横外周板11に向かって突出させている。このように、縦仕切板22の両端を、外側横仕切板21Xから突出させる構造は、天板部3を広い領域にわたって下方から安定して支持できる特長がある。ただ、縦仕切板22の端部を外側横仕切板21Xから横外周板11に向かって突出させる構造は、什器本体5を折り畳む際に、その配置や突出量に制約を受ける。本開示の什器100は、以下に示すように、縦仕切板22の配置や突出量を独特の構造とすることで、什器本体5を無理なく折り畳みできる構造としながら、安定して天板部3を支持できる構造を実現している。
横方向に離間して複数行に配置される縦仕切板22は、横仕切板21の両端部であって、縦外周板12側に配置される外側縦仕切板22Xと、横仕切板21の中間部21Cに配置される中間縦仕切板22Yとを備えている。図に示す支持部2は、3枚の縦仕切板22を備えており、図において前後の両側に配置される縦仕切板22を外側縦仕切板22Xとし、中間に配置される縦仕切板22を中間縦仕切板22Yとしている。ただ、支持体は、複数の中間縦仕切板を配置することもできる。
図7及び図8に示す支持体2は、一対の外側縦仕切板22Xを横仕切板21の横仕切り折れ目23において連結すると共に、一つの中間縦仕切板22Yを中間部21Cの中央部に連結している。このように、横仕切り折れ目23において外側縦仕切板22Xを連結する構造は、図7に示すように、横仕切板21と縦仕切板22の係合部分に設けた係合スリット29が横仕切り折れ目23と同一直線上に配置されるので、横仕切り折れ目23を短くして折曲しやすくできる特長がある。図に示す横仕切板21と縦仕切板22は、対向する係合スリット29の深さを、それぞれの仕切板20の高さの約1/2としているので、横仕切り折れ目23の全長を仕切板20の高さの約1/2として折曲しやすくしている。図7に示す横仕切板21は、横仕切折れ目23をミシン目状に設けた切り込みとしている。この構造の横仕切折れ目23は、折曲方向を任意に決定できる特長がある。
ただ、一対の外側縦仕切板は、必ずしも横仕切板の横仕切り折れ目において連結する必要はなく、横仕切り折れ目から縦外周板側に位置をずらして設けることもできる。また、複数の中間縦仕切板を備える構造においては、中間部の中心に対して対称の位置に配置することができる。
(外側縦仕切板22X)
外側縦仕切板22Xは、一方の端部を外側横仕切板21Xの山折り凸部24側に突出する凸部側突出部22aとすると共に、他方の端部を外側横仕切板21Xの谷折り凹部25側に突出する凹部側突出部22bとしている。図に示す外側縦仕切板22Xは、凹部側突出部22bの突出量(t2)を凸部側突出部22aの突出量(t1)よりも大きくしている。この構造は、山折り凸部24側に突出する凸部側突出部22aの突出量(t1)を小さくすることで、折曲凹部14に確実に収納できると共に、谷折り凹部25側に突出する凹部側突出部22bの突出量(t2)を大きくすることで、外側横仕切板21Xと横外周板11の間の領域において天板部3を安定して支持できるようにしている。
什器本体5の折り畳み状態において、凸部側突出部22aは、図8~図10に示すように、折曲された横外周板11と一方の縦外周板12との間に形成される第1の折曲凹部14Aに、外側横仕切板21Xの山折り凸部24と共に案内される。このような動作を無理なく実現するために、凸部側突出部22aの突出量(t1)、横外周板11と外側横仕切板21Xとの間隔(d)、横仕切板11の第1の端部21の全長(L1)は、以下の関係を満たす大きさとする。
t1<d-L1
また、什器本体5の折り畳み状態において、凹部側突出部22bは、図8~図10に示すように、折曲された横外周板11と他方の縦外周板12との間に形成される第2の折曲凹部14Bと外側横仕切板21Xの谷折り凹部25に案内される。このような動作を無理なく実現するために、凹部側突出部22bの突出量(t2)、横外周板11と外側横仕切板21Xとの間隔(d)、横仕切板11の第1の端部21の全長(L1)は、以下の関係を満たす大きさとする。
t2<d+L1
さらに、凹部側突出部22bの突出量(t2)は、外側横仕切板21Xと横外周板11との間隔(d)の50%以上、好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上とする。凹部側突出部22bは、先端が横外周板11にほぼ接触する位置まで突出させることもできる。このように、外側横仕切板21Xから横外周板11に向かって突出する凹部側突出部の突出量(t2)を大きくする構造は、外側横仕切板21Xから横外周板11にわたって配置される天板部3の広い領域を凹部側突出部22bで安定して支持できる。また、凹部側突出部22bを第2の折曲凹部14Bと谷折り凹部25の両方に案内することで、突出量の大きい凹部側突出部22bを確実に収納してコンパクトに折り畳みできる。
(中間縦仕切板22Y)
中間縦仕切板22Yは、外側横仕切板21Xから突出する端部を中間側突出部22cとして、中間側突出部22cの先端を横外周板11に接近させている。さらに、中間縦仕切板22Yは、外側横仕切板21Xと交差する部位において縦仕切折り目26で中間側突出部22cを折曲自在としている。図7及び図8に示す中間縦仕切板22Yは、縦仕切り折れ目26を、外側横仕切板21Xとの係合部分に設けた係合スリット29と同一直線上に設けている。このため、縦仕切り折れ目26を短くして折曲しやすくできる特長がある。図に示す横仕切板21と縦仕切板22は、対向する係合スリット29の深さを、それぞれの仕切板20の高さの約1/2としているので、縦仕切り折れ目26の全長を仕切板20の高さの約1/2として折曲しやすくしている。図7に示す中間縦仕切板22Yは、縦仕切折れ目26をミシン目状に設けた切り込みとしている。この中間縦仕切板22Yは、什器本体5を折り畳む際には、図9に示すように、中間側突出部22cが、縦仕切折り目26で外側横仕切板21Xの山折り凸部24側に折曲されて、折曲凹部14に案内されるようにしている。この構造により、什器本体5を折り畳む際に、中間側突出部22cが、内側に折曲される横外周板11と干渉する事態を避けながら、中間側突出部22cを折曲凹部14に容易に案内でき、スムーズに折り畳みできる。
さらに、中間側突出部22cの突出量(t3)は、外側横仕切板21Xと横外周板11との間隔(d)の50%以上、好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上とする。ただし、中間側突出部22cを確実に第1の折曲凹部14Aに収納するために、中間側突出部22cの突出量(t3)は、外側横仕切板21Xと横外周板11との間隔(d)よりも小さくする。このように、外側横仕切板21Xから横外周板11に向かって突出する中間側突出部22cの突出量(t3)を大きくする構造は、外側横仕切板21Xから横外周板11にわたって配置される天板部3の広い領域を中間側突出部22cで安定して支持できる。
互いに交差する姿勢で連結される横仕切板21と縦仕切板22は、図7に示すように、互いに対向して設けられた係合スリット29を介して連結している。図に示す横仕切板21は、上方開口の係合スリット29を横方向に離して設けており、縦仕切板22は、下方開口の係合スリット29を縦方向に離して設けている。図7に示すように、横仕切板21に設けた係合スリット29に、縦仕切板22の係合スリット29が係合されて、横仕切板21と縦仕切板22と交差姿勢で連結される。
(天板部3)
天板部3は、支持部1の上面に載置される平面視四角形状の天板本体31と、天板本体31の4辺に連設されて、下方に折曲されてなる下側フラップ32を備えている。さらに、図2、図3、及び図11に示す天板部は、天板本体31の4辺に連設されて、上方に折曲されてなる上側フラップ33も備えている。
天板本体31は、什器本体5の上端開口部6の内形とほぼ等しい外形を有しており、支持部1の上に配置されて、上面を陳列物を載置する載置面7としている。図に示す天板本体31は、複数の板材を積層してなる積層体としている。図11に示す天板本体31は、3枚の板材を積層している。3枚の板材は、下面に積層される第1の板材31Aと、上面に積層される第2の板材31Bと、中間に積層される第3の板材31Cとを備えている。複数枚の板材を積層してなる天板本体31は、全体の強度を高めることができる。特に段ボール紙からなる板材を積層してなる天板本体31は、上下に積層される板材同士において、段ボールの中芯であるコルゲート紙の向きが交差する姿勢となるように積層する。これにより、天板本体31の曲げ強度を向上できる。
下面に積層される第1の板材31Aは、上端開口部6の内形とほぼ等しい外形を有する四角形状の本体部の4辺に下方に折曲された下側フラップ32を連結して設けている。図11に示す什器本体5は、天板部3の下側フラップ32を案内する挿入隙間28を、横仕切板21と縦外周板12との連結部の上端部に形成している。挿入隙間28は、第1の端部21A及び第2の端部21Bの外側縁の上端部を切り欠くことによって形成された隙間であって、縦外周板12との間にスリット状に形成されている。この構造は、天板部3の下側フラップ34を、什器本体5の挿入隙間28に挿入することで、天板部3を什器本体5の上端開口部6の定位置に嵌合状態で連結できる。また、天板部3は、天板本体31の4辺に下側フラップ32を設けることで、天板本体31のコーナー部を補強している。
上面に積層される第2の板材31Bは、上端開口部6の内形とほぼ等しい外形を有する四角形状の本体部の4辺に上方に折曲された上側フラップ33を連結して設けている。図11に示す天板部3は、上側フラップ33を、外枠部1の上端開口部6の内面に沿って積層している。この天板部3は、下側フラップ32を外枠部1の内面に沿って配置することに加えて、上側フラップ33を外枠部1の上端開口部6の内面に沿って配置することで、天板部3と外枠部1とを隙間なく連結して外観をよくできる。また、この天板部3は、天板本体31の4辺に下側フラップ32と上側フラップ33と設けることで、天板本体31のコーナー部をさらに補強して、天板本体31のコーナー部が載置された商品の重みで下方に曲がるのを確実に防止できる。
さらに、天板部は、図12に示す構造とすることもできる。図12に示す天板部3は、天板本体31を、3枚の板材を積層してなる積層体としており、上面に積層される第1の板材31Aの4辺に下方に折曲された下側フラップ32を設けている。さらに、下面に積層される第2の板材31Dと中間に積層される第3の板材31Cを天板本体31の外形に沿う四角形状としている。この天板部3も、複数枚の板材を積層することで、全体の強度を高めながら、下方に折曲された下側フラップ32を什器本体5に設けた挿入隙間28に挿入して、什器本体5の上端開口部6に嵌合状態で連結できるようにしている。
以上の組み立て式什器100は、図1と図2に示すように、外枠部1が角筒状となり、支持部2が井桁状となるように什器本体5を組み立てると共に、什器本体5の上端開口部6に天板部3を嵌合させることで什器100として使用される。また、什器100を折り畳んで梱包する際には、図8~図10に示すように、什器本体5を、対向する一対の縦外周板12が互いに接近する折り畳み姿勢となるように折り畳むと共に、天板部3を、左右の下側フラップ32と上側フラップ33が天板本体31に積層される状態に折り畳み、さらに、折り畳まれた什器本体5と天板部3とを互いに積層した状態で、図13に示すように梱包材9で梱包される。このように、折り畳まれる什器本体5と天板部3は、正面視における外形を縦外周板11の外形と等しくできるので、折り畳み時の外形を小さくして梱包や搬送にかかるコストを低減できる。
本発明の組み立て式什器は、店頭などで新しい商品を陳列する什器として好適に使用できる。特に、コンパクトに折り畳んで梱包し、また容易に搬送できる什器として、さらには、折り畳まれた状態から簡単かつ迅速に組み立てできる組み立て式の什器として便利に使用できる。
100…什器
1…外枠部
2…支持部
3…天板部
5…什器本体
6…上端開口部
7…載置面
9…梱包材
10…外周板
11…横外周板
12…縦外周板
13…中央折曲ライン
14…折曲凹部
14A…第1の折曲凹部
14B…第2の折曲凹部
15…連結片
16…折曲ライン
17…マチ部
18…折り返し片
19…積層部
20…仕切板
21…横仕切板
21X…外側横仕切板
21A…第1の端部
21B…第2の端部
21C…中間部
21D…固定片
22…縦仕切板
22X…外側縦仕切板
22a…凸部側突出部
22b…凹部側突出部
22Y…中間縦仕切板
22c…中間側突出部
23…横仕切折り目
23A…第1の横仕切折り目
23B…第2の横仕切折り目
24…山折り凸部
25…谷折り凹部
26…縦仕切折れ目
28…挿入隙間
29…係合スリット
31…天板本体
31A…第1の板材
31B…第2の板材
31C…第3の板材
32…下側フラップ
33…上側フラップ

Claims (10)

  1. 平面視を四角形状とする筒状の外枠部と、前記外枠部の内側に設けられて、互いに交差する複数の仕切板からなる支持部とを有する什器本体と、
    前記什器本体の上端開口部に嵌合されて、前記支持部の上に配置される天板部と、
    を備える組み立て式什器であって、
    前記外枠部、前記支持部、及び前記天板部は、段ボール紙または厚紙で製造されており、
    前記外枠部は、
    横方向の側面を構成する一対の横外周板と、
    縦方向の側面を構成する一対の縦外周板とを備え、
    互いに隣接する前記横外周板と前記縦外周板が折曲自在に連結されると共に、前記横外周板は、中央折曲ラインを折り目として内側に折曲可能としており、
    前記支持部は、
    縦方向に離間して並べられて、両端が前記縦外周板の内面に固定されてなる複数の横仕切板と、
    横方向に離間して並べられて、両端が前記横仕切板から前記横外周板に向かって突出する複数の縦仕切板とを井桁状に交差させて連結しており、さらに、
    前記横仕切板は、両端部に設けた横仕切折り目で互いに逆方向に折曲自在とすると共に、前記横外周板側に配置される外側横仕切板は、一方の端部が第1の横仕切折り目で山折りされ、他方の端部が第2の横仕切折り目で谷折りされるようにしてなり、
    前記横外周板が前記中央折曲ラインで内側に折曲され、かつ、前記横仕切板が前記横仕切折り目で折曲される状態で、
    折曲された前記横外周板が、前記外側横仕切板の谷折りされた谷折り凹部に案内されると共に、
    前記外側横仕切板の山折りされた山折り凸部が、折曲された前記横外周板と前記縦外周板との間に形成される折曲凹部に案内されて、
    前記什器本体が、前記一対の縦外周板同士を互いに接近させる折り畳み姿勢に折り畳まれるようにしてなることを特徴とする組み立て式什器。
  2. 請求項1に記載される組み立て式什器であって、
    複数の前記縦仕切板は、
    前記横仕切板の中間部に配置される中間縦仕切板を備えており、
    前記中間縦仕切板は、
    前記外側横仕切板から突出する端部を中間側突出部として、
    前記中間側突出部の先端を前記横外周板に接近させると共に、
    前記外側横仕切板と交差する部位において縦仕切折り目で前記中間側突出部を折曲自在としており、
    前記什器本体が折り畳まれる際に、
    前記中間側突出部が、前記外側横仕切板の前記山折り凸部側に折曲されて、前記折曲凹部に案内されるようにしてなることを特徴とする組み立て式什器。
  3. 請求項2に記載される組み立て式什器であって、
    前記中間側突出部の突出量が、
    前記外側横仕切板と前記横外周板との間隔の50%以上である組み立て式什器。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載される組み立て式什器であって、
    複数の前記縦仕切板は、
    前記横仕切板の端部であって、前記縦外周板側に配置される外側縦仕切板を備えており、
    前記外側縦仕切板は、
    一方の端部を前記外側横仕切板の前記山折り凸部側に突出する凸部側突出部とすると共に、
    他方の端部を前記外側横仕切板の前記谷折り凹部側に突出する凹部側突出部としており、
    前記凹部側突出部の突出量を前記凸部側突出部の突出量よりも大きくしてなる組み立て式什器。
  5. 請求項4に記載される組み立て式什器であって、
    前記什器本体の折り畳み状態において、
    前記凸部側突出部が、折曲された前記横外周板と一方の前記縦外周板との間に形成される第1の折曲凹部に、前記外側横仕切板の前記山折り凸部と共に案内されると共に、
    前記凹部側突出部が、折曲された前記横外周板と他方の前記縦外周板との間に形成される第2の折曲凹部と、前記外側横仕切板の前記谷折り凹部に案内されることを特徴とする組み立て式什器。
  6. 請求項4または5に記載される組み立て式什器であって、
    前記凹部側突出部の突出量が、
    前記外側横仕切板と前記横外周板との間隔の50%以上である組み立て式什器。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載される組み立て式什器であって、
    前記横仕切板は、
    中間部の両端に前記横仕切折れ目を介して第1の端部と第2の端部を折曲自在に連結すると共に、前記第1の端部と前記第2の端部の外側縁には、それぞれ固定片を折曲自在に連結しており、
    前記固定片が、前記縦外周板の内面であって、前記第1の端部又は前記第2の端部が折り畳まれる側と反対側の領域に固定されて、前記横仕切板が前記外枠部の内側の定位置に配置されてなる組み立て式什器。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載される組み立て式什器であって、
    複数の前記縦仕切板は、
    前記横仕切板の端部であって、前記縦外周板側に配置される外側縦仕切板と、
    前記横仕切板の中間部に配置される中間縦仕切板とを備えており、
    前記外側縦仕切板が、
    前記横仕切板の前記横仕切折れ目において交差姿勢で連結され、
    前記中間縦仕切板が、
    前記横仕切板の前記中間部に交差姿勢で連結されてなる組み立て式什器。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載される組み立て式什器であって、
    前記天板部は、
    前記支持部の上面に載置される平面視四角形状の天板本体と、
    前記天板本体の4辺に連設されて、下方に折曲されてなる下側フラップとを備えており、
    前記什器本体は、
    前記横仕切板と前記縦外周板との連結部の上端部に、前記下側フラップを案内する挿入隙間が形成されてなる組み立て式什器。
  10. 請求項9に記載される組み立て式什器であって、
    前記天板部は、さらに、
    前記天板本体の4辺に連設されて、上方に折曲されてなる上側フラップを備えており、
    前記上側フラップを、前記外枠部の上端開口部の内面に沿って積層してなる組み立て式什器。
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