JP7431035B2 - 文書管理装置、文書管理方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明がなされた背景を説明する。
永らくオフィスでの仕事の現場では、情報共有、記録の媒体として紙を使用してきた。昨今、紙を使用しないペーパーレスオフィスに本格的に移行する取り組みが増えてきている。ペーパーレスオフィス実現のため、既に保存していた多量の紙文書を電子化するニーズがある。
紙文書の電子化において、スキャナ装置を使い、電子ファイルとするところまでは比較的簡単に実施できる。しかし、電子化したファイル(文書ファイル)をどこに保存し、どのように検索し、いつ廃棄するか、その場面になってから決めようとすると、電子化したファイル(文書ファイル)の情報は、ファイル名程度であり、一つ一つ開いてみないと内容がわからない。このため、電子化したファイル(文書ファイル)が滞ってしまい、ペーパーレスオフィスへのスムーズな移行が困難になる。
一括保存アプリケーションでは、保存時の文書の命名を情報区分や細分類等の索引を指定すれば、適切なファイル名や保存先が自動または半自動で決まるようなルール設定ができる。
これにより、紙の整理の情報を元に電子化の情報を簡便に入力し、これらの情報を元に保存するための索引を簡便に入力し、索引を元にファイル名や保存先を決めていくという一連の動作において、情報の再利用をルール設定しておくことで、入力操作を減らし入力ミスを防止できる。
図1は、文書管理システム1の全体構成を例示する図である。
図1に例示するように、文書管理システム1は、クライアント端末2、電子化支援装置3、及び、文書管理装置4を含み、ネットワーク7を介して互いに接続している。
クライアント端末2は、ユーザが操作するコンピュータ端末である。例えば、クライアント端末2Aは、紙文書(文書)の所有者が使用するコンピュータ端末であり、クライアント端末2Bは、文書を電子化する電子担当者が使用するコンピュータ端末であり、スキャナ200が接続されている。クライアント端末2Cは、電子化された文書ファイルを文書管理装置4に登録する登録担当者が使用するコンピュータ端末である。
電子化支援装置3は、本発明に係る文書管理装置の一例である。
ネットワーク7は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、又は、インターネットなどの通信回線である。
図2に例示するように、紙文書の所有者が、クライアント端末2Aを操作して、保存指定ツール220を用いて一元表を入力する。一元表には、文書の電子化に関する情報が記載された電子化指示書と、電子化された文書ファイルの保存及び管理に関する情報が記載された保存指定リストの両方の情報が含まれている。一元表に入力される情報は、本発明に係る保存指定情報の一例である。
入力された一元表は、電子化指示書と、保存指定リストとに分割され、電子化指示書は、電子化作業を行う電子化担当者(クライアント端末2B)に出力され、保存指定リストは、電子化された文書ファイルの登録作業を行う登録担当者(クライアント端末2C)に出力される。
電子化担当者は、入力された電子化指示書に従って、紙の文書をスキャナ200で電子化し、文書ファイル(PDFファイル)を生成する。
登録担当者は、入力された保存指定リストに従って、電子化担当者が電子化した文書ファイル(PDFファイル)を文書管理装置4に登録する。文書管理装置4に登録された文書ファイルは、保存指定リストに従って、ファイル名及び索引が付与され、保管期限が設定された状態で、文書管理装置4内に保存されることになる。
図3に例示するように、電子化支援装置3は、CPU300、メモリ302、HDD304、ネットワークインタフェース306(ネットワークIF306)、表示装置308、及び入力装置310を有し、これらの構成はバス312を介して互いに接続している。
CPU300は、例えば、中央演算装置である。
メモリ302は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD304は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラム(例えば、図4の電子化支援プログラム22)やその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF306は、有線又は無線で通信するためのインタフェースである。
表示装置308は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置310は、例えば、キーボード及びマウスである。
図4に例示するように、電子化支援装置3には、電子化支援プログラム22が格納され動作する。電子化支援プログラム22は、例えば、CD-ROM等の記録媒体に格納されており、この記録媒体を介して、電子化支援装置3にインストールされる。
なお、電子化支援プログラム22の一部又は全部は、ASICなどのハードウェアにより実現されてもよく、また、OS(Operating System)の機能を一部借用して実現されてもよい。また、このプログラム全体が一台のコンピュータ端末にインストールされてもよいし、クラウド上の仮想マシンにインストールされてもよい。
図5に例示するように、ステップ100(S100)において、クライアント端末2Aは、紙文書の所有者の操作に応じて、電子化支援装置3にアクセスし、保存指定ツール220(図4)を起動させる。
保存指定ツール220の仮ファイル名付与部224は、仮のファイル名を生成し、生成された仮のファイル名について一元表を生成する。
選択肢提示部222は、電子化指定ビューをクライアント端末2Aに表示させて、紙文書の所有者に対して、電子化指示に必要な情報(ファイル名、カラー等)を入力又は選択させる。指定情報生成部226は、所有者の入力又は選択に応じて、一元表に電子化指示情報を追記する。
電子化支援プログラム22は、必須判定部230が必須項目の入力が完了していると判定し、かつ、紙文書の所有者が一元表の入力を終了した場合に、S115の処理に移行し、必須項目が未入力である場合、又は、所有者が入力中である場合に、S100の処理に戻る。
ステップ120(S120)において、クライアント端末2Bは、入力された電子化指示書を表示して、電子化担当者に、紙文書のスキャン操作を指示する。
スキャナ200が電子化担当者のスキャン操作に応じて、紙文書をスキャンして文書ファイルを生成すると、ファイル生成部234が、スキャナ200から、生成された文書ファイルを取得し、仮ファイル名付与部224が、取得された文書ファイルに、仮のファイル名を付与する。
ステップ135(S135)において、保存指定ツール220は、一元表が整合しない場合の対処として、一元表の行の追加または削除を行い、文書の実態と情報を一致させる。
図6に例示するように、ステップ200(S200)において、クライアント端末2Cは、紙文書の所有者の操作に応じて、電子化支援装置3にアクセスし、一括保存ツール240(図4)を起動させる。
一括保存ツール240は、図9に例示するように、保存データ指定ビューにて保存指定リストを表示し、クライアント端末2Cによる入力に応じて、保存指定リストを指定する。
ステップ205(S205)において、一括保存ツール240は、図9に例示するように、保存データ指定ビューにて文書フォルダを表示し、クライアント端末2Cによる入力に応じて、保存する文書フォルダを指定する。
電子化支援プログラム22は、保存指定リストが整合していると判断された場合に、S215の処理に移行し、保存指定リストが整合していないと判断された場合に、S225の処理に移行する。
ステップ220(S220)において、ファイル名置換部244は、命名規則に従って、登録対象の文書ファイルに付与するファイル名を決定し、図10に例示するように、一覧表示可能にする。
ステップ230(S230)において、紙文書の所有者又は登録担当者が、クライアント端末2を操作して、保存指定ツール220を起動させて、一元表を修正し、再出力させる。
ステップ240(S240)において、ファイル登録部246は、登録対象の文書ファイルを、ファイル名置換部244に決定されたファイル名で、文書管理装置4に順次登録する。文書管理装置4には、ファイル名が置換された文書ファイルが保存されることになる。
ステップ250(S250)において、登録エラー判定部248は、登録した文書ファイルの識別情報を登録済みリストに追記する。
ステップ260(S260)において、登録エラー判定部248は、図11に例示するように、文書ファイルの保存状況をクライアント端末2上に表示する。
ステップ265(S265)において、一括保存ツール240は、登録対象の文書ファイルが全て処理された場合(S265:Yes)、一括登録処理(S20)を終了し、未処理の文書ファイルが残っている場合(S265:No)、S240の処理に戻る。
換言すると、紙文書の状態では、保管された場所、背表紙、タブ(仕切り)、付箋紙など、多くの情報がある。また紙は一覧性も高い。本例の文書管理システム1によれば、紙文書の状態で多くの情報が把握できるうちに、索引や電子化に向けての必要な情報や、機密保持と最適な保存場所を、紙の所有者が一元表としてあらかじめ入力することができ、これにより、各フェーズで電子化した文書が滞らずに、ライフサイクル管理が可能な文書管理装置4への保存がスムーズに実施できる。これにより、ペーパーレスオフィスの実現に役立つ。
また、文書管理装置4への保存時のファイル名の命名において、索引を指定すれば、適切なファイル名や保存先が勝手に決まるようなルール設定ができることで、あまり考えないで簡単に正しく保存できる。電子化作業は外注する場合も考慮して、従来手順で作業が可能であり、流れが止まらない。
例えば、保存指定ツール220は、電子化支援装置3上で動作するプログラムであっても、クライアント端末2上で動作するプログラムであってもよいが、表計算ソフトで実現されてもよい。
3…電子化支援装置
4…文書管理装置
22…電子化支援プログラム
220…保存指定ツール
240…一括保存ツール
Claims (9)
- 文書を光学的に読み取って、文書ファイルを生成するファイル生成部と、
前記ファイル生成部により生成された文書ファイルを、データベースに登録するファイル登録部と、
前記ファイル登録部により文書ファイルが登録される前に、文書及び文書ファイルと、文書ファイルの検索に用いる情報、あるいは、前記データベースにおける文書ファイルの保存又は管理に関するポリシーとを互いに関連付けた一元表を生成する保存指定部と
を有し、
前記保存指定部は、光学的に読み取られた前記文書が複数の文書ファイルに分割されて電子化された場合に、前記一元表の行の追加または削除を行う
文書管理装置。 - 前記保存指定部は、前記ファイル生成部により文書から文書ファイルが生成される前に、この文書ファイルに関する前記一元表を生成する
請求項1に記載の文書管理装置。 - 前記ファイル生成部により文書から文書ファイルが生成される前に、この文書に関して前記一元表の必須項目が入力されているか否かを判定する必須判定部
をさらに有し、
前記ファイル生成部は、前記必須判定部により必須項目が入力されていると判定された場合に、この文書に基づく文書ファイルの生成を開始する
請求項2に記載の文書管理装置。 - 前記一元表には、文書の収容場所を示す情報、文書の識別情報、及び、文書ファイルの識別情報が互いに関連付けられた電子化指示情報と、文書ファイルの識別情報と、保存先、管理権限、及び、検索キーが互いに関連付けられた保存管理ポリシー情報とが含まれている
請求項1に記載の文書管理装置。 - 前記ファイル登録部は、前記ファイル生成部により生成された文書ファイルを、前記保存指定部により生成された前記保存管理ポリシー情報に従って、前記データベースに一括登録する
請求項4に記載の文書管理装置。 - 前記保存指定部は、
前記一元表を入力するときに、先行して入力された入力情報に基づいて、選択肢を絞り込み、絞り込まれた選択肢を提示して、文書所有者の選択操作を促し、
提示した選択肢のうち、文書所有者によって選択された選択肢に応じて、一元表を生成する
請求項1に記載の文書管理装置。 - 前記保存指定部は、前記ファイル生成部により文書ファイルが生成される時に、この文書ファイルに対して仮のファイル名を付与し、
前記ファイル登録部により文書ファイルが登録されるときに、前記保存指定部により付与された仮のファイル名を、命名規則に従ったファイル名に置換するファイル名置換部をさらに有し、
前記データベースに登録された文書ファイルには、前記ファイル名置換部により置換されたファイル名が付与されている
請求項1に記載の文書管理装置。 - コンピュータが、文書及び文書ファイルと、文書ファイルの検索に用いる情報、あるいは、文書ファイルの保存又は管理に関するポリシーとを互いに関連付けた一元表のうち、文書の電子化に必要な情報に従って、文書を電子化して、文書ファイルを生成するステップと、
前記コンピュータが、前記一元表のうち、文書ファイルの登録に必要な情報に従って、生成された文書ファイルをデータベースに登録するステップと、
前記コンピュータが、光学的に読み取られた前記文書が複数の文書ファイルに分割されて電子化された場合に、前記一元表の行の追加または削除を行うステップと
を有する文書管理方法。 - 文書を光学的に読み取って、文書ファイルを生成するファイル生成ステップと、
前記ファイル生成ステップにより生成された文書ファイルを、データベースに登録するファイル登録ステップと、
前記ファイル登録ステップにより文書ファイルが登録される前に、文書及び文書ファイルと、文書ファイルの検索に用いる情報、あるいは、前記データベースにおける文書ファイルの保存又は管理に関するポリシーとを互いに関連付けた一元表を生成する指定情報生成ステップと、
光学的に読み取られた前記文書が複数の文書ファイルに分割されて電子化された場合に、前記一元表の行の追加または削除を行う指定情報変更ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
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