JP2009217499A - 文書分類プログラム及び文書分類装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】文書の分類のための分類構造に関する情報の管理を容易にする。
【解決手段】文書管理サーバ10の分類処理部140は、複数の分類条件からなる階層構造を有する分類構造に従って、文書DB40に格納された文書を分類する。第1属性情報DB60は、複数の分類条件のそれぞれに対応する分類フォルダオブジェクトについて、各オブジェクト自体の第1属性情報を記憶する。第2属性情報DB70は、分類フォルダオブジェクトの分類構造における位置によって特定される第2属性情報を記憶する。制御部110は、処理要求受付部100を介して受け取ったクライアント20からの要求に応じて、対象分類フォルダオブジェクトの第1属性情報と、対象分類フォルダオブジェクトの分類構造における位置に関連づけられる第2属性情報と、を対応づけて、処理結果出力部120を介して要求元のクライアント20に出力する。
【選択図】図1
【解決手段】文書管理サーバ10の分類処理部140は、複数の分類条件からなる階層構造を有する分類構造に従って、文書DB40に格納された文書を分類する。第1属性情報DB60は、複数の分類条件のそれぞれに対応する分類フォルダオブジェクトについて、各オブジェクト自体の第1属性情報を記憶する。第2属性情報DB70は、分類フォルダオブジェクトの分類構造における位置によって特定される第2属性情報を記憶する。制御部110は、処理要求受付部100を介して受け取ったクライアント20からの要求に応じて、対象分類フォルダオブジェクトの第1属性情報と、対象分類フォルダオブジェクトの分類構造における位置に関連づけられる第2属性情報と、を対応づけて、処理結果出力部120を介して要求元のクライアント20に出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、文書分類プログラム及び文書分類装置に関する。
テキストデータや画像データ、音声データ、各種のデータを含むマルチメディアデータなどの電子文書(以下、単に「文書」とも呼ぶ)を管理するシステムでは、記憶装置に記憶された文書ファイルについて、通常、フォルダ(又はディレクトリ)による階層構造中の格納位置に格納されるものとして管理する。文書ファイル及びフォルダなど、文書管理システムの管理対象を、一般に、「オブジェクト」と呼ぶ。文書管理システムは、各オブジェクトに識別子を付与して管理する。また文書管理システムは、例えばオブジェクトの作成者や作成日時などの属性情報をオブジェクトに保持させる場合がある。
また、文書管理システムにおいて、記憶装置に記憶された文書ファイルを、指定された条件に従って分類して表示させる技術が開発されている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、管理対象の文書ファイルが格納される記憶装置における格納構造とは別に、分類用の階層構造を設けて文書ファイルを分類し、この分類に従って文書ファイルを参照する技術が開示されている。
また例えば、特許文献3には、与えられた文書を複数のカテゴリに分類する文書分類エンジンを再帰的に呼び出すことで、前段の分類で1つのカテゴリに分類された文書群を後段の分類でさらに複数のカテゴリに分類する多段階の文書分類を行なう技術が開示されている。特許文献3に記載の技術では、さらに、各段階で使用されたカテゴリの上下関係をツリー状に画面表示し、ツリーの末端のカテゴリが指定されると、当該カテゴリに分類された文書の一覧を画面表示する。
また例えば、特許文献4には、記憶手段に記憶された複数のファイルのそれぞれに対応する付加情報を備えた付加情報データベースを用いて付加情報に基づく階層構造を生成し、この階層構造に基づいて、記憶手段に記憶されたファイルを分類して表示画面上に表示させるコンピュータシステムが開示されている。
ところで、階層構造を有する分類構造に従った文書の分類を実現するシステムとして、例えば、分類構造における各分類箇所に対応するオブジェクトを、分類フォルダとして生成して管理するシステムが考えられる。この例のシステムによると、分類フォルダに対応する分類箇所の条件を満たす文書ファイルの個数、又は、条件を満たす文書ファイルの記憶装置における位置情報など、その分類箇所に分類される文書に関する情報や、その分類箇所に対するアクセス権制御に関する情報などを、分類フォルダの属性情報として分類フォルダに静的に関連付けて管理できる。しかしながら、この例のシステムでは、分類構造における分類箇所のそれぞれについて実体を有するオブジェクトとして分類フォルダを生成するため、分類構造に関する情報について多くの記憶領域が必要となる場合がある。
本発明の目的は、階層構造を有する分類構造に従った文書の分類を実現する際、本構成を有しない場合と比較して、より少ない記憶領域を用いて分類構造に関する情報を管理する文書分類プログラム及び文書分類装置を提供することである。
請求項1に係る発明は、複数の分類条件からなる階層構造を有する分類構造に従って、記憶手段に記憶された分類対象の文書を分類する分類ステップと、前記複数の分類条件それぞれについて当該分類条件の属性を表す第1属性情報を記憶する第1属性情報記憶手段と、前記分類構造中の分類箇所それぞれについて前記分類構造における当該分類箇所のそれぞれの位置によって特定される情報を含む第2属性情報を記憶する第2属性情報記憶手段と、を参照し、前記複数の分類条件のうちから処理対象とする対象分類条件と前記分類構造中の分類箇所のうちから処理対象とする対象分類箇所とを特定する出力指示に応じて、前記対象分類条件の前記第1属性情報と、前記対象分類箇所の前記第2属性情報と、を対応づけて出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする文書分類プログラムである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第2属性情報は、前記分類箇所それぞれに対応する検索条件を含み、前記分類ステップにおいて、指定分類箇所を特定する分類指示に応じて、前記指定分類箇所に対応する検索条件を前記第2属性情報記憶手段から取得し、前記分類対象の文書のうち、取得した検索条件を満たす文書を前記指定分類箇所に関連付ける。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記分類ステップにおいて前記指定分類箇所に関連付けられた文書の数を、前記第2属性情報として前記指定分類箇所に対応づけて前記第2属性情報記憶手段に登録する第2属性情報登録ステップ、をさらに前記コンピュータに実行させる。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に係る発明において、分類箇所を特定する表示要求に応じて、前記分類構造において前記表示要求により特定された分類箇所の一段階下位に位置する分類箇所のそれぞれに配置される分類条件を前記対象分類条件とし、かつ、前記一段階下位に位置する分類箇所のそれぞれを前記対象分類箇所とする出力指示を生成する生成ステップと、前記生成ステップにおいて生成された出力指示に応じた前記出力ステップの処理を実行するステップと、前記特定された分類箇所の一段階下位に位置する各分類箇所について前記出力ステップにおける処理の結果、出力された情報を表示装置に表示させる表示ステップと、をさらに前記コンピュータに実行させる。
請求項5に係る発明は、複数の分類条件からなる階層構造を有する分類構造に従って、記憶手段に記憶された分類対象の文書を分類する分類手段と、前記複数の分類条件のそれぞれについて、当該分類条件の属性を表す第1属性情報を記憶する第1属性情報記憶手段と、前記分類構造中の分類箇所それぞれについて、前記分類構造における当該分類箇所のそれぞれの位置によって特定される情報を含む第2属性情報を記憶する第2属性情報記憶手段と、前記複数の分類条件のうちから処理対象とする対象分類条件と前記分類構造中の分類箇所のうちから処理対象とする対象分類箇所とを特定する出力指示に応じて、前記対象分類条件について前記第1属性情報記憶手段から取得した前記第1属性情報と、前記対象分類箇所について前記第2属性情報記憶手段から取得した前記第2属性情報と、を対応づけて出力する出力手段と、を備えることを特徴とする文書分類装置である。
請求項1又は5に係る発明によると、階層構造を有する分類構造に従った文書の分類を実現する際、本構成を有しない場合と比較して、より少ない記憶領域を用いて分類構造に関する情報を管理することができる。
請求項2に係る発明によると、分類構造において指定された分類箇所に分類すべき文書を、分類箇所に対応付けられた検索式を用いて検索できる。
請求項3に係る発明によると、分類構造における各分類箇所に分類された文書の数を当該分類箇所に対応づけて保持しておくことができる。
請求項4に係る発明によると、分類構造における特定の分類箇所の直下に位置する分類箇所に関する情報をユーザに提示できる。
本発明の実施の一形態について説明する前に、まず、図18から図20を参照し、記憶装置における文書(ファイル)の格納構造とは別に設けられた分類用の階層構造に従って文書を分類する技術の概略について説明する。
分類対象となる文書は、記憶装置における予め設定された分類対象領域内に格納される。各文書にはそれぞれ属性情報が付与される。例えば、図18を参照し、各文書について、「地域」、「年齢」、及び「性別」の各項目の値が属性情報として付与されているとする。一例として、図18に例示する属性情報を有する文書を図19に例示する分類構造に従って分類する場合について考える。
図19を参照し、分類構造は、分類ビュー1をルート(根)とする分類フォルダ2a,2b,3a,3b,…,4a,4b,…の階層構造を有する。図19では、各階層に配置される分類フォルダの一部を示す。
分類ビュー1の直下には、第1の分類階層として、属性情報の「地域」項目(図18参照)の値による分類条件を表す分類フォルダ2a,2b…が並ぶ。図19の分類フォルダ2a,2bは、それぞれ、「地域」項目の値が「東京」及び「神奈川」である文書の分類に対応する。第1分類の各分類フォルダの下には、第2の分類階層として、属性情報の「年齢」項目(図18参照)の値による分類条件を表す分類フォルダ3a,3b,3c,…が並ぶ。例えば、図19の分類フォルダは3a,3bは、それぞれ、「年齢」項目の値が「10代」及び「20代」に該当する文書の分類に対応する。また、分類フォルダ3a,3bは、分類フォルダ2a「東京」の下に配置されているため、分類フォルダ3a,3bには、それぞれ、「地域」項目の値が「東京」であって「年齢」項目の値が「10代」に該当する文書、及び、「地域」項目の値が「東京」であって「年齢」項目の値が「20代」に該当する文書が分類される。
さらに、第2分類の各分類フォルダの下には、第3の分類階層として、属性情報の「性別」項目(図18参照)の値による分類条件を表す分類フォルダ4a,4b,4c,…が並ぶ。図19の分類フォルダ4a,4bには、それぞれ、「地域」項目が「東京」、「年齢」項目が「10代」、かつ「性別」項目が「男性」である文書、及び、「地域」項目が「東京」、「年齢」項目が「10代」、かつ「性別」項目が「女性」である文書が分類される。
図19を参照すると、各分類階層において、異なる分類条件を有する一段階上位(親)の分類フォルダのそれぞれに対して、同様の分類フォルダが配置される。例えば、第3分類階層では、一段階上位である第2分類階層の異なる分類フォルダ「10代」及び「20代」のそれぞれについて、「性別」項目の分類条件を表す分類フォルダ「男性」及び「女性」が配置される。また例えば、第2分類階層では、第1分類階層の異なる分類フォルダ「東京」及び「神奈川」のそれぞれについて、「年齢」項目の分類条件を表す分類フォルダ「10代」,「20代」…が配置される。
図19の例の分類構造を示すツリーを表示装置に表示させた場合に、例えば、ある分類箇所(ツリーのノード)の分類フォルダを指定してその分類フォルダを「開く」ことを指示するユーザ入力を受け付けると、文書管理サーバは、指定された分類箇所に対応する検索条件を満たす文書を記憶装置の分類対象領域から検索して表示する。例えば、図19の分類フォルダ4cが指定されると、その分類箇所に対応する検索条件「“地域=「東京」” AND “年齢=「20〜29」” AND “性別=「M」”」を満たす文書を検索し、検索結果の文書のファイル名のリストを表示装置に一覧表示させる。ここで一覧表示される文書は、記憶装置における複数の異なる格納位置に格納されている場合がある。しかしながら、ユーザが特定の分類フォルダを「開く」操作を行うことで文書が一覧表示されるため、ユーザにとって、外見上は一般的なファイルシステムにおけるフォルダと同様、その分類フォルダの中に、対応する検索条件に適合する文書が格納されているように見える。
また、例えば、通常のファイルシステムにおけるフォルダの下に文書ファイルなどのオブジェクトを登録する場合と同様に、分類フォルダの下にオブジェクトを登録することを可能としてもよい。この場合、分類フォルダは登録オブジェクトへの属性値の付加機能を持つことになる。属性値の付加機能は、分類フォルダの下にオブジェクトが登録されると、登録されたオブジェクトに対して、その分類フォルダの検索条件を満たす属性値を自動的に付加する機能である。なお、記憶装置において実際にオブジェクトを登録する格納位置は、その分類フォルダを含む分類構造に関して予め設定された分類対象領域内のいずれかの格納位置とすればよい。
図19のような分類構造は、分類構造がどのような分類階層を有し、各分類階層でどのような条件に従って分類するか、を表す分類設定情報に従って生成される。例えば、図19の例の分類構造は、図20に例示する分類設定情報に従って生成されるものである。図20の例の分類設定情報は、分類構造「アンケート調査結果」が、上位から順に第1分類、第2分類、及び第3分類の3つの分類階層を有することを表す。また、第1分類、第2分類、及び第3分類の各階層における分類条件の判定に用いられる属性情報の項目は、それぞれ、「地域」、「年齢」、及び「性別」であることを表す。さらに、各分類中の表a,b,cは、各分類の属性情報の項目の値が「条件値」に示される値である場合に、対応する「分類名」の条件が満たされると判定されることを表す。図20の表a,b,c中の分類名及び条件値の組で表される分類条件は、図19において、図20の表中の分類名と同一の名称を有する分類フォルダに対応する。例えば、図20の表b中の分類名「10代」の分類条件(条件値「10〜19」)は、図19の分類フォルダ3a,3bに対応し、図20の表c中の分類名「女性」の分類条件(条件値「F」)は、図19の分類フォルダ4b,4d,4f,4hに対応する。
以下で説明する本発明の各種の実施形態は、図18から図20を参照して説明したような、分類フォルダを含む分類構造による文書の分類を実現する。
図1は、文書管理システムの概略構成の例を示すブロック図である。このシステムは、インターネットやローカル・エリア・ネットワーク等のネットワーク30を介して接続された文書管理サーバ10とクライアント20−1,20−2,・・・(以下、クライアント20と総称する)とから構成される。
文書管理サーバ10は、本発明の1つの実施形態に係る文書分類装置として機能する。文書管理サーバ10は、クライアント20からの処理要求に応じて処理を行う。例えば、クライアント20からの文書出力要求に応じて、要求された文書を要求元のクライアント20に対して出力する処理を行う。また例えば、文書の分類のための分類構造における分類箇所の指定を受けて、指定された分類箇所に対応する検索条件を満たす文書ファイルの一覧をクライアント20の表示装置に表示させる処理を行う。
文書管理サーバ10は、処理要求受付部100、制御部110、処理結果出力部120、分類構造管理部130、分類処理部140、第1オブジェクト情報管理部150、及び第2オブジェクト情報管理部160を備える。また、文書管理サーバ10は、文書DB(データベース)40、分類設定DB50、第1属性情報DB60、及び第2属性情報DB70の各種DBを参照可能である。これら各種DBは、文書管理サーバ10にネットワークを介して接続されていてもよいし、文書管理サーバ10が備える記憶装置(図示しない)上に構築されていてもよい。
処理要求受付部100は、ネットワークを介して接続されたクライアント20からの処理要求を受け付けて、受け付けた要求の内容を制御部110に渡す。
制御部110は、文書管理サーバ10の各部における処理を制御する。制御部110は、クライアント20からの処理要求を処理要求受付部100から受け取ると、受け取った要求の内容に応じた処理を行うよう文書管理サーバ10の各部を制御し、その処理結果を取得して処理結果出力部120に渡す。
処理結果出力部120は、クライアント20からの処理要求に応じた処理の結果を制御部110から取得して、取得した処理結果をクライアント20に対して出力する。
分類構造管理部130は、分類構造に関する情報を管理する。例えば、分類構造管理部130は、処理要求受付部100及び制御部110を介して分類設定情報をクライアント20から取得した場合に、分類設定情報を分類設定DB50に登録する。また例えば、分類構造管理部130は、取得した分類設定情報に従って、分類構造を実現するためのオブジェクトを生成する。
図2に、分類設定情報に従って分類構造管理部130が生成するオブジェクトの例を示す。図2の例は、図20に例示する分類設定情報を分類構造管理部130が取得した場合に生成される各種のオブジェクトを示す。図2を参照し、分類構造管理部130は、分類フォルダオブジェクトα1,α2,…,β1,β2,…,γ1,γ2、分類階層オブジェクトtierα,tierβ,tierγ、及び分類ビューオブジェクトview1の3種類のオブジェクトを生成する。
分類フォルダオブジェクトは、1つの観点(例えば、属性情報の1項目)による分類を表すオブジェクトである。分類フォルダオブジェクトは、それぞれ、1つの分類条件に対応する。例えば、図2の分類フォルダオブジェクトα1「東京」は、図20の第1分類の表aにおける分類名「東京」の分類条件に対応する。また例えば、図2の分類フォルダオブジェクトγ2「女性」は、図20の第3分類の表cにおける分類名「女性」の分類条件に対応する。
分類階層オブジェクトは、分類構造における各階層を表すオブジェクトである。図2の例の分類階層オブジェクトtierα,tierβ,tierγは、それぞれ、図20の例の分類設定情報の第1分類、第2分類、及び第3分類に対応する。分類階層オブジェクトは、その階層に含まれる分類フォルダの集合を表す情報を有する。例えば、分類階層オブジェクトは、1つ以上の分類フォルダオブジェクトへの参照情報を有する。例えば図2の分類階層オブジェクトtierα「地域」は、図20の第1分類の各分類条件に対応する分類フォルダオブジェクトα1「東京」,α2「神奈川」,α3「千葉」…への参照情報を有し、分類階層オブジェクトtierβ「年齢」は、図20の第2分類の各分類条件に対応する分類フォルダオブジェクトβ1「10代」,β2「20代」,β3「30代」…への参照情報を有し、分類階層オブジェクトtierγ「性別」は、図20の第3分類の各分類条件に対応する分類フォルダオブジェクトγ1「男性」,γ2「女性」への参照情報を有する。また、分類階層オブジェクトは、対応する分類階層全体に関する情報を保持する。分類階層全体に関する情報の例は、その分類階層に対して付与された名前や、その分類階層において分類条件の判定に用いられる属性情報の項目の名前(例えば、第1分類の「地域」、第2分類の「年齢」など)である。
分類ビューオブジェクトは、分類構造の起点となるオブジェクトである。言い換えると、分類ビューオブジェクトは、分類構造を表すツリーのルートに相当するオブジェクトである。分類ビューオブジェクトは、分類構造全体に関する情報を保持する。よって、分類ビューオブジェクトは、分類構造管理部130が取得した分類設定情報を含むとも言える。分類構造全体に関する情報として、分類ビューオブジェクトは、1つ以上の分類階層オブジェクトへの参照情報を有する。分類構造全体に関する情報には、さらに、分類階層オブジェクトの順位を表す情報が含まれ、この情報により文書管理サーバ10は分類階層間の上下関係を把握する。図2の例の分類ビューオブジェクトview1は、3つの分類階層オブジェクトtierα,tierβ,tierγへの参照情報を有し、これら3つの分類階層オブジェクトの順位情報(tierα「地域」,tierβ「年齢」,tierγ「性別」の順)を有する。また、分類ビューオブジェクトは、分類構造に従って分類する対象の文書を特定する情報である分類範囲情報を有する。分類範囲情報は、例えば、分類対象の文書が格納される領域として予め設定された文書DB40中の分類対象領域への参照情報であってよい。あるいは、例えば、分類範囲情報は、分類対象の文書(オブジェクト)の種別を表すものであってよい。さらに、分類ビューオブジェクトは、この分類ビューオブジェクトが表す分類構造中の分類箇所(分類フォルダ)の下に文書ファイルなどのオブジェクトを登録する場合のデータベースにおける登録先を表す登録先情報を含んでいてよい。登録先情報は、例えば、登録されるオブジェクトが格納される文書DB40中の格納位置を表す情報であってよい。通常、登録先情報は、分類範囲情報が表す分類対象領域内のいずれかの格納位置に設定され、登録されるオブジェクトが文書DB40中の分類対象領域内に格納されるようにする。
図2の例では、分類階層間の順位情報は、分類ビューオブジェクトが保持し、分類階層オブジェクトは、他の分類階層オブジェクトとの間の上下関係を表す情報を保持することはない。このような分類ビューオブジェクト及び分類階層オブジェクトの構成によると、分類ビューオブジェクトが有する分類階層オブジェクト間の順序づけを変更するだけで、分類階層オブジェクトが有する情報を変更することなく分類階層の順位が変更される。
また、複数の異なる分類ビューオブジェクトが1つの分類階層オブジェクトを参照することを可能としてもよい。
図2に例示する各種のオブジェクトを生成することで、図20の分類設定情報に従った分類構造が実現される。文書管理サーバ10は、例えば、図2の各種のオブジェクトを用いて、図19のようなツリーをクライアント20の表示装置に表示させる。例えば、分類ビューオブジェクトview1を表すアイコンを表示させ(図19の分類ビュー1)、さらに、各分類階層について、各分類階層オブジェクトの参照先の分類フォルダオブジェクトに対応するアイコン(図19の分類フォルダ2a,2b,…,3a,3b,…,4c)を表示させる。
ここで、図19において分類構造上の複数の異なる分類箇所に現れる同名の分類フォルダ(例えば、分類条件「男性」を表す分類フォルダ4a,4c,4e,4g)は、文書管理サーバ10において、1つの分類フォルダオブジェクト(上述の「男性」の例では、図2の分類フォルダオブジェクトγ1)として管理されることに注意されたい。一般に、サーバ上でツリーを実現する場合、ツリーの各ノードに対応するオブジェクトがその子ノードに対応するオブジェクトへの参照情報を有するが、本実施形態では、分類構造の各ノードに対応する分類フォルダオブジェクトは、子ノードに対応するオブジェクトへの参照情報を有しない。
また、文書管理サーバ10が分類構造を表示装置に表示させる場合、原則として分類階層オブジェクトに対応するアイコンを表示することはない。分類階層は分類フォルダの集合であるため、分類階層オブジェクトの参照先の分類フォルダオブジェクトに対応するアイコンを並べて表示させることで、分類階層オブジェクト自体に対応するアイコンを表示させなくても、分類階層オブジェクトが表す分類階層は表現される。
再び図1を参照し、第1オブジェクト情報管理部150は、各オブジェクト及びその属性情報を管理する。例えば、第1オブジェクト情報管理部150は、文書管理サーバ10の管理対象の文書ファイルのオブジェクトを管理する。文書管理サーバ10の管理対象の文書ファイルは、文書DB40に格納される。文書DB40は、一般的なファイルシステムであってよい。第1オブジェクト情報管理部150は、例えば、処理要求受付部100及び制御部110を介して受け取ったクライアント20からの処理要求に応じて、文書DB40に文書ファイルを新規に登録したり、文書DB40中の文書ファイルの編集や削除を行ったりする。
また例えば、第1オブジェクト情報管理部150は、分類構造管理部130が生成した各オブジェクトに対してシステム内で一意な識別子(ID)を付与し、各オブジェクトのオブジェクトIDと、そのオブジェクトの属性情報と、を関連付けて第1属性情報DB60に登録する。第1オブジェクト情報管理部150が第1属性情報DB60に登録する属性情報は、オブジェクトのオブジェクトIDによって特定される属性情報である。このような、オブジェクト自体の属性情報を、以下では「第1属性情報」と呼ぶ。第1属性情報には、例えば、オブジェクトの名前、オブジェクトの種類(分類ビューオブジェクト、分類階層オブジェクト、分類フォルダオブジェクト、文書ファイルオブジェクト、及び画像ファイルオブジェクトなど)、及び、オブジェクトの実体データのデータベースにおける格納位置などがある。
図3に、第1属性情報DB60に格納されるデータ内容の一例を示す。図3の表の1行は、1つのオブジェクトに対応する。図3を参照し、第1属性情報DB60には、各オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けて、第1属性情報の各項目「オブジェクト名」、「オブジェクトタイプ」、「アクセス権」、「ロック状態」、及び「格納位置」が登録される。オブジェクト名は、例えば、ユーザ又はシステムの管理者などによって設定されたオブジェクトの名称である。オブジェクトタイプは、オブジェクトの種類を表す。アクセス権は、オブジェクトに対する操作権限を表す。アクセス権の項目には、例えば、オブジェクトに対する操作の種類(例えば、閲覧、編集、削除など)と、その操作の実行を許可されたユーザのユーザIDと、を対応づけるリストであるACL(Access Control List)が登録される。ロック状態は、排他制御を行うための情報である。格納位置は、オブジェクトが格納されているデータベース上の格納位置を表す。格納位置の項目には、例えば、ファイルシステムにおけるオブジェクトの格納位置を表すパス情報が登録される。文書管理サーバ10は、この格納位置の項目の値を参照することでオブジェクトの実体データを取得する。
図3の表の第1属性情報の各項目は単なる例示であり、必要に応じて、図3に示す項目の一部又は全部を削除してもよいし、図3に示す項目以外の項目を設けてもよい。例えば、分類構造管理部130によって生成される各種オブジェクト(分類ビューオブジェクト、分類階層オブジェクト、及び分類フォルダオブジェクト)について、各オブジェクトが保持する実体データを第1属性情報DB60に登録してもよい。例えば、分類ビューオブジェクトが保持する分類構造情報、分類範囲情報、及び登録先情報や、分類階層オブジェクトが保持する分類フォルダオブジェクトへの参照情報などを、各オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けて第1属性情報DB60に登録しておく。なお、分類ビューオブジェクト、分類階層オブジェクト、及び分類フォルダオブジェクトの各オブジェクトの実体データを第1属性情報DB60に登録しておく場合、これらの各オブジェクト自体が第1属性情報DB60に格納されているとも言える。よって、この場合、これらの各オブジェクトの図3の表の「格納位置」の項目の値は空(NULL)にしておいてもよい。
再び図1を参照し、第2オブジェクト情報管理部160は、分類構造管理部130が生成する各種のオブジェクトに関し、分類構造における分類箇所によって特定される情報を管理する。本実施形態の文書管理サーバ10は、上述のように、分類構造上の複数の異なる分類箇所に現れる分類フォルダであって同一の分類条件に対応する複数の分類フォルダを、1つの分類フォルダオブジェクトとして生成する。分類構造に従った文書の分類を実現するには、1つの分類条件に対応する分類フォルダオブジェクトに関連付けられる情報だけでなく、その分類フォルダオブジェクトの分類構造における位置(分類箇所の位置)に応じた情報も用いる必要がある。
例えば、図19に示す分類構造において、分類フォルダ4a,4c,4e,4gは、すべて、図2の例の1つの分類フォルダオブジェクトγ1「男性」に対応するが、図19の分類構造に従った文書の分類を実現するには、各分類フォルダ4a,4c,4e,4gに対して、それぞれ、異なる検索条件を満たす文書を分類する必要がある。例えば、分類フォルダ4aには、検索条件「“地域=「東京」” AND “年齢=「10〜19」” AND “性別=「M」”」を満たす文書を分類し、分類フォルダ4gには、検索条件「“地域=「神奈川」” AND “年齢=「20〜29」” AND “性別=「M」”」を満たす文書を分類しなければならない。このように、分類構造中の各分類箇所に分類すべき文書を検索するための検索条件は、その分類箇所に配置される分類フォルダオブジェクト自体によっては特定されず、その分類箇所の分類構造における位置によって特定される。
以上で説明したような、分類構造における分類箇所の位置によって特定される情報を、以下では「第2属性情報」と呼ぶ。分類構造における各分類箇所の位置は、例えば、分類構造を表すツリーのルートから分類箇所に対応するノードまでの経路を表す経路情報によって表される。以下、図4及び図5を参照し、経路情報について説明する。
図4に、図2に例示する分類階層オブジェクトtierα,tierβ,tierγ及び分類フォルダオブジェクトα1,α2,…,β1,β2,…,γ1,γ2を示し、さらに、分類フォルダオブジェクトγ2について生じ得る経路の例を示す。図4では、各分類階層オブジェクトを表す実線四角の中に、その分類階層オブジェクトの参照先の分類フォルダを示す。また、図4では、経路の起点となる分類ビューオブジェクトは省略して図示する。図4を参照し、破線の曲線矢印rt1は、分類フォルダオブジェクトγ2「女性」が、分類構造において、分類フォルダオブジェクトα1「東京」の下に配置される分類フォルダオブジェクトβ3「30代」の下に位置する場合の経路を表す。また、図3の一点鎖線の曲線矢印rt2は、分類フォルダオブジェクトγ2「女性」が、分類構造において、分類フォルダオブジェクトα3「千葉」の下の分類フォルダオブジェクトβ1「10代」の下に位置する場合の経路を表す。
図5は、分類構造を表すツリーにおいて、図4に例示する各種オブジェクト及び経路rt1,rt2を示す図である。第2オブジェクト情報管理部160は、分類構造のルートから各分類箇所までの経路に対して経路IDを付与することで、各分類箇所の分類構造における位置を識別する。図5に経路IDの例を示す。図5を参照し、経路rt1の経路ID「view1@α1@β3@γ2」は、経路rt1上に現れる各オブジェクト(分類ビューオブジェクトview1、分類フォルダオブジェクトα1,β3,γ2)のオブジェクトIDを表す文字列を区切り文字「@」で連結した文字列である。同様に、経路rt2の経路ID「view1@α3@β1@γ2」は、経路rt2上に現れる各オブジェクトのオブジェクトIDを表す文字列を連結した文字列である。以下の説明では、第2オブジェクト情報管理部160は、経路IDとして、図5に例示するように、分類構造の起点から各分類箇所までの経路上に現れる各オブジェクトのオブジェクトIDを表す文字列を区切り文字「@」で連結した文字列を用いるものとする。なお、区切り文字として「@」以外の文字を用いてもよい。オブジェクトIDを表す文字列に含まれない文字として設定された文字を区切り文字として用いればよい。
再び図1を参照し、第2オブジェクト情報管理部160は、分類構造における各分類箇所の経路IDと、その分類箇所の分類構造上の位置によって特定される情報と、を関連付けて第2属性情報DB70に登録する。図6は、第2属性情報DB70に格納されるデータ内容の一例を示す図である。
図6を参照すると、第2属性情報DB70には、各経路IDに対応づけて、第2属性情報の各項目「検索条件」及び「該当件数」が登録される。検索条件は、対応する分類箇所に分類される文書が満たすべき属性情報の条件を表す。該当件数は、対応する分類箇所の検索条件を満たす文書ファイルの数を表す。図6に示す第2属性情報の各項目は例示にすぎない。管理目的上、必要なければこれらの項目を登録しなくてもよいし、あるいは、図6に示す項目以外の項目を登録してもよい。例えば、その経路IDに対応する分類箇所に分類される文書中に高頻度で出現するキーワードなどを登録しておいてもよい。分類箇所に応じて異なる情報を登録しておけばよい。
図1の説明に戻り、分類処理部140は、分類構造を用いた文書の分類に関する処理を行う。分類処理部140は、例えば、分類構造における各分類箇所に対応する検索条件を満たす文書を文書DB40から検索したり、処理要求受付部100及び制御部110を介してクライアント20から受け取った表示要求に応じて、指定された分類フォルダの下に位置するオブジェクトの一覧を表示させる処理を行ったりする。
以下、文書管理サーバ10の分類処理部140が行う処理の手順について説明する。
以下の説明では、図20の例の分類設定情報に従って分類構造管理部130により図2に例示する各種のオブジェクトが生成され、第1属性情報DB60には図3の表の各オブジェクトの第1属性情報が登録されているものとする。第1属性情報DB60において、さらに、分類ビューオブジェクト、分類階層オブジェクト、及び分類フォルダオブジェクトについては、各オブジェクトが保持する実体データも各オブジェクトIDに関連付けて登録されているものとする。また、第2属性情報DB70には図6の例のデータ内容が登録されているものとする。つまり、以下の説明は、文書管理サーバ10において、図19に示す分類構造に従った文書の分類が実現可能な状態である場合の処理の一例である。
図7は、分類処理部140において、分類フォルダの一覧表示を行う場合の処理手順の例を示すフローチャートである。クライアント20は、ユーザの指示に従って、分類構造における特定の分類箇所の直下に配置されるオブジェクトの表示を要求する表示要求を文書管理サーバ10に対して送信する。クライアント20からの表示要求は、例えば、クライアント20において、分類ビューオブジェクトを表すアイコンが表示装置に表示されているときにユーザが当該アイコンを指定してその分類ビューを「開く」ことを指示する操作を行なった場合に送信される。また例えば、分類構造を表すツリーの少なくとも一部がクライアント20の表示装置に表示されているときに当該ツリー上の特定の分類フォルダ(分類箇所)を指定してその分類フォルダを「開く」操作をユーザが行った場合も、クライアント20は文書管理サーバ10に対して表示要求を送信する。
文書管理サーバ10の分類処理部140は、処理要求受付部100及び制御部110を介して上述の表示要求をクライアント20から受け取った場合に、図7の例の手順の処理を開始する。
図7を参照し、まず、分類処理部140は、表示要求において指定された分類箇所の経路ID(指定経路ID)を取得する(ステップS10)。指定経路IDは、クライアント20からの表示要求に含まれる。例えば、クライアント20においてユーザが分類ビューオブジェクトを指定していた場合、表示要求には当該分類ビューオブジェクトのオブジェクトIDが含まれ、分類処理部140は、このオブジェクトIDを指定経路IDとして取得する。
次に、指定経路IDから分類ビューオブジェクトのオブジェクトIDを抽出する(ステップS12)。分類ビューオブジェクトのオブジェクトIDは、指定経路IDを表す文字列の先頭から最初の区切り文字「@」までの文字列を抽出することで抽出される。ステップS10で、分類ビューオブジェクトのオブジェクトIDを指定経路IDとして取得していた場合、指定経路IDは区切り文字「@」を含まない。よって、指定経路IDが区切り文字「@」を含まない場合は、指定経路IDの文字列のすべてを分類ビューオブジェクトのオブジェクトIDとする。
その後、抽出したオブジェクトIDを第1オブジェクト情報管理部150に渡し、当該オブジェクトIDを有する分類ビューオブジェクトを第1属性情報DB60から読み出すことを依頼する。そして、この依頼に応じて読み出された分類ビューオブジェクトを第1属性情報管理部150から受け取り、受け取った分類ビューオブジェクトに含まれる分類構造情報を取得する(ステップS14)。なお、以下の説明では、ステップS14のような、分類処理部140が第1オブジェクト情報管理部150を介して第1属性情報DB60からオブジェクトを取得する処理について、単に、分類処理部140が第1属性情報DB60を参照する、あるいは、分類処理部140が第1属性情報DB60からオブジェクトを読み出す、などと記載する。
次に、指定経路ID及びステップS14で取得した分類構造情報から、指定経路IDが表す分類箇所が位置する分類階層の一段階下位の分類階層に対応する分類階層オブジェクトのオブジェクトIDを取得する(ステップS16)。この一段階下位の分類階層は、表示すべき分類フォルダオブジェクトを含む分類階層である。ステップS16で、分類処理部140は、例えば、まず、指定経路IDにおいて先頭から最初の区切り文字「@」の後に含まれるオブジェクトIDの個数を求める。このオブジェクトIDの個数は、指定経路IDが表す分類箇所が分類構造において何番目の分類階層に位置するかを表す。そして、分類処理部140は、ステップS14で取得した分類構造情報から、指定経路IDに対応する分類箇所の一段階下位の階層を表す分類階層オブジェクトのオブジェクトIDを取得する。
なお、指定経路IDに対応する分類箇所が分類構造において最下位の分類階層に位置する場合、ステップS16で、一段階下位の分類階層の分類階層オブジェクトのオブジェクトIDは取得できない。
ステップS18では、ステップS16のオブジェクトID取得処理が成功したか否かを判定する。ステップS16で分類階層オブジェクトのオブジェクトIDが取得されていれば、ステップS20に進み、取得されていなければ、ステップS26に進む。
ステップS20では、分類処理部140は、まず、第1属性情報DB60を参照し、ステップS16で取得されたオブジェクトIDの分類階層オブジェクトを読み出す。そして、読み出した分類階層オブジェクトの参照先の分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDのリストを取得する。さらに、取得したリスト中のオブジェクトIDに関連付けられる第1属性情報を取得する。例えば、指定経路IDが「view1@α1」である場合、指定経路IDに対応する分類箇所の一段階下位の階層は、分類階層オブジェクトtierβ「年齢」によって表される(図2参照)。したがって、この例では、ステップS20で、分類階層オブジェクトtierβの参照先の分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDのリストβ1,β2,β3,…と、リスト中の各オブジェクトβ1,β2,β3,…の第1属性情報と、が取得される。
次に、分類処理部140は、取得したリスト中の分類フォルダオブジェクトそれぞれの経路IDを求め、求めた経路IDに関連付けられる第2属性情報を取得する(ステップS22)。リスト中の各分類フォルダオブジェクトの経路IDは、指定経路IDを表す文字列の末尾に、区切り文字「@」及びその分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを表す文字列を追加することで求められる。指定経路IDが「view1@α1」である場合の上述の例では、各分類フォルダオブジェクトの経路IDは、「view1@α1@β1」,「view1@α1@β2」,「view1@α1@β3」,…として求められる。
ステップS22で取得される第2属性情報は、例えば、各分類フォルダオブジェクトの経路IDが表す分類箇所についての該当件数である。求めた経路IDと関連付けて第2属性情報DB70に該当件数がすでに登録されている場合、ステップS22で、分類処理部140は、第2オブジェクト情報管理部160を介して第2属性情報DB70から該当件数を取得する。未登録である場合、分類処理部140は、経路IDが表す分類箇所に対応する検索条件に従って文書DB40の検索を行うことで、その該当件数を求める。ステップS22で該当件数を取得する場合の処理の詳細手順の例については後述する。
ステップS22の後、分類処理部140は、リスト中の各分類フォルダオブジェクトの第1属性情報及び第2属性情報を対応づけた上で、分類フォルダオブジェクトのリストを処理結果として制御部110に対して出力する。制御部110は、分類処理部140から受け取ったリストを処理結果出力部120によってクライアント20の表示装置に一覧表示させる(ステップS24)。ステップS24の後、処理は終了する。
図8は、図7のステップS24の処理の結果、クライアント20の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。画面左側のツリー表示エリア200には、分類構造がツリー表示される。画面右側の一覧表示エリア202には、ツリー表示エリア200でユーザが選択した分類フォルダ(図8では、「東京」)の内容が表示される。図8は、ツリー表示エリア200における分類フォルダ「東京」を指定した表示要求(ユーザによる分類フォルダ「東京」を「開く」操作)に応じて、文書管理サーバ10が図7の手順の処理を行った結果、クライアント20の表示装置に表示される画面の例である。一覧表示エリア202には、ユーザが選択した分類フォルダ「東京」が位置する分類階層「地域」の一段階下位の分類階層「年齢」に含まれる分類フォルダオブジェクトのリストが表示される。一覧表示エリア202では、各分類フォルダオブジェクトのアイコン、属性値(「名前」、「タイプ」、「該当件数」など)や、操作ボタンなどが表示される。一覧表示エリア202において破線で囲んだ部分に表示される各オブジェクトの「名前」及び「タイプ」は、オブジェクトIDを用いて第1属性情報DB60から取得された(図7のステップS20)第1属性情報である。一覧表示エリア202において一点鎖線で囲んだ部分に表示される各オブジェクトの「該当件数」の値は、各オブジェクトの経路IDによって特定される第2属性情報であり、図7のステップS22で取得された情報である。このように、各分類フォルダオブジェクトについて、第1属性情報と第2属性情報とが対応づけられて表示される。
図9は、図7のステップS24の処理の結果、クライアント20の表示装置に表示される画面の他の例を示す。図9は、ツリー表示エリア200において、ユーザが分類フォルダ「茨城」を「開く」操作を行った場合に表示される画面の例である。図9を参照し、分類フォルダオブジェクト「茨城」についての文書管理サーバ10の図7の手順の処理の結果、図8の例と同様に、分類フォルダオブジェクト「茨城」が位置する分類階層「地域」の一段階下位の分類階層「年齢」に含まれる分類フォルダオブジェクトのリストが一覧表示エリア202に表示される。図9では、リスト中の各分類フォルダオブジェクトは、図8の例と同様であるため、一覧表示エリア202の破線で囲んだ部分に表示される各分類フォルダオブジェクトの第1属性情報(「名前」及び「タイプ」)の値は、図8の値と同様である。しかしながら、図8の場合と図9の場合とで、リスト中の各分類フォルダオブジェクトの経路IDは異なるため、経路IDに基づいて取得される第2属性情報である該当件数の値(一覧表示エリア202の一点鎖線で囲んだ部分)は異なる。
以上、図7のステップS18の判定の結果YESに進んだ場合の処理(ステップS20〜S24)を説明した。ここで、図7のステップS18の判定の結果NOに進んだ場合の処理の説明に入る前に、図10を参照し、分類処理部140が処理する各種のオブジェクトに関する情報の様子について説明する。
文書管理サーバ10では、オブジェクトIDによって特定される第1属性情報と、経路IDによって特定される第2属性情報と、を区別して管理するが、分類処理部140の処理では、処理対象のオブジェクトについて、第1属性情報と第2属性情報とを1つのオブジェクトに関する情報として関連付けた状態で処理を行う。図10は、分類処理部140が処理する各種のオブジェクトに関して取得される情報の例を表す。図10を参照し、実線四角600,602,604内に、それぞれ、分類ビューオブジェクト、分類階層オブジェクト、及び分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDによって特定される情報を示す。実線四角600,602,604内に示す情報は、各オブジェクトが永続的に(あるいは、静的に)保持する情報であり、オブジェクトIDを用いて第1属性情報DB60を参照することで取得される。
図10において、破線四角内に示す情報は、処理対象の分類フォルダオブジェクトの経路IDが取得された場合に、分類処理部140が読み出す分類階層オブジェクト又は処理対象の分類フォルダオブジェクトと関連付けられる情報である。破線四角内に示す情報は、処理対象の経路IDに応じて各オブジェクトに対して動的に付加される情報であると言える。
例えば、分類階層オブジェクトには、経路ID700a及び分類ビュー参照702が関連付けられる。例えば、図7のステップS16で分類処理部140が読み出す分類階層オブジェクトには、指定経路ID(ステップS10で取得)が経路ID700aとして関連付けられる。分類ビュー参照702は、処理対象の分類階層オブジェクトの参照元の分類ビューオブジェクトへの参照情報である。
また、分類フォルダオブジェクトには、例えば、経路ID700b及び第2属性情報704が関連付けられる。経路ID700bは、その分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを末端に有する。第2属性情報704は、経路ID700bに関連付けられる第2属性情報である。第2属性情報704は、例えば、経路ID700bを用いて第2属性情報DB70を参照して取得したものである。あるいは、経路ID700bに関する検索条件取得処理(図11を参照して後述)又は該当件数取得処理(図13を参照して後述)などの処理によって求められた検索条件又は該当件数を第2属性情報704としてもよい。分類フォルダオブジェクトには、さらに、分類階層オブジェクトに関連付けられるものと同様の分類ビュー参照702、及び、分類ビュー参照702の参照先の分類ビューオブジェクトが保持する分類範囲情報及び登録先情報(破線四角706)などを関連付けておいてもよい。
なお、文書管理サーバ10とクライアント20との間で分類フォルダオブジェクトに関する情報を送受信する際には、オブジェクトIDだけでなく経路IDも特定した上で行われる。例えば、図7のステップS24で文書管理サーバ10からクライアント20へ送信される表示対象のオブジェクトIDのリストには、各オブジェクトIDに関連付けて、当該オブジェクトの第1属性情報と共に、経路ID及び当該経路IDに基づいて取得される第2属性情報も含まれる。したがって、クライアント20の表示装置に表示された特定の分類フォルダオブジェクトをユーザが指定すると、指定された分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDと共に、その経路IDがクライアント20から文書管理サーバ10へ送信される。
以下、図7のステップS18の判定の結果NOに進んだ場合の処理を説明する。
ステップS18の判定の結果NOに進むのは、指定経路IDに対応する分類箇所が位置する分類階層が分類構造において最下位層であることから、ステップS16で一段階下位の分類階層のオブジェクトIDを取得できない場合である。この場合、ステップS18からステップS26に進み、ステップS26以降の処理によって、指定経路IDが表す分類箇所に分類される文書のリストがクライアント20の表示装置に一覧表示される。
ステップS26では、分類処理部140は、指定経路IDが表す分類箇所に対応する検索条件を取得する処理を行う。
図11は、検索条件取得処理の詳細手順の例を示すフローチャートである。図7のステップS26の処理が開始されると、分類処理部140は、図11に例示する手順の処理を開始する。まず、対象分類フォルダの経路IDを取得する(ステップS260)。本例では、図7の処理における指定経路IDの位置に配置される分類フォルダが対象分類フォルダであるので、図7の処理における指定経路IDを対象分類フォルダの経路IDとして取得する。次に、分類処理部140は、第2オブジェクト情報管理部160に対して、取得した経路IDを渡すとともに、この経路IDに関連付けて検索条件がすでに第2属性情報DB70に登録されているか否かを問合わせる(ステップS262)。検索条件が登録済みである場合、分類処理部140は、第2オブジェクト情報管理部160を介して、対象分類フォルダの経路IDに関連付けられた検索条件を第2属性情報DB70から取得し(ステップS274)、検索条件取得処理は終了する。検索条件が未登録である場合、処理はステップS262からステップS264へ進む。
ステップS264では、分類処理部140は、対象分類フォルダの分類条件を取得する。この分類条件は、例えば、以下の手順で取得する。まず、対象分類フォルダの経路IDから、分類ビューオブジェクトのオブジェクトID及び対象分類フォルダに相当する分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを抽出する。ここで、分類ビューオブジェクトのオブジェクトIDは、経路IDの先頭から最初の区切り文字「@」までの文字列を抽出することで得られ、対象分類フォルダに相当する分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDは、経路IDの末尾から最初の区切り文字「@」までの文字列を抽出することで得られる。次に、分類ビューオブジェクトのオブジェクトIDを用いて第1属性情報DB60を参照し、該当する分類ビューオブジェクトを読み出して、読み出した分類ビューオブジェクト中の分類設定情報を取得する。そして、取得した分類設定情報において、分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDに関連付けて第1属性情報DB60に登録されたオブジェクト名と同じ分類名を有する分類条件を対象分類フォルダの分類条件として取得する。
対象分類フォルダの分類条件を取得した後、分類処理部140は、分類構造において対象分類フォルダの一段階上位に位置するオブジェクトが分類ビューオブジェクトであるか否かを判定する(ステップS266)。この判定は、例えば、対象分類フォルダの経路IDを用いて行う。例えば、対象分類フォルダの経路IDがオブジェクトIDを2つだけ含む(つまり、区切り文字「@」を1つだけ含む)場合、この経路IDは、分類ビューオブジェクトから一段階下位の分類階層の分類フォルダオブジェクトまでの経路を表すため、対象分類フォルダの一段階上位に位置するオブジェクトは分類ビューオブジェクトであると判定する。対象分類フォルダの経路IDが3以上のオブジェクトIDを含む(つまり、区切り文字「@」を2以上含む)場合、この経路IDは、分類ビューオブジェクトと、その経路の末尾の分類フォルダオブジェクト(対象分類フォルダ)と、の間に1以上の分類フォルダオブジェクトが存在することを表すので、対象分類フォルダの一段階上位に位置するオブジェクトは分類フォルダオブジェクトであって分類ビューオブジェクトではないと判定する。
対象分類フォルダの一段階上位のオブジェクトが分類ビューオブジェクトである場合、ステップS266からステップS274に進み、対象分類フォルダについてステップS264で取得した分類条件を、対象分類フォルダの検索条件とする。この検索条件は、分類処理部140からの指示を受けた第2オブジェクト情報管理部160によって、対象分類フォルダの経路IDに関連付けて第2属性情報DB70に登録される(ステップS270)。
対象分類フォルダの一段階上位のオブジェクトが分類フォルダオブジェクトである場合、この一段階上位の分類フォルダオブジェクトを処理対象として、図11の検索条件取得処理を再帰的に呼び出す(ステップS26)。一段階上位の分類フォルダオブジェクトについて検索条件が取得されると、この一段階上位の分類フォルダオブジェクトの検索条件と、ステップS264で取得した対象分類フォルダの分類条件と、を論理式のAND演算子で結合した条件を、対象分類フォルダの検索条件とする(ステップS268)。そして、この検索条件は、対象分類フォルダの経路IDに関連付けて第2属性情報DB70に登録される(ステップS270)。
ステップS270の後、図11の検索条件取得処理は終了する。
再び図7を参照し、分類処理部140は、検索条件取得処理(ステップS26,図11)によって指定経路IDが表す分類箇所について検索条件を取得すると、取得した検索条件を満たす文書を文書DB40中の分類対象領域から検索する(ステップS28)。次に、分類処理部140は、この検索結果の文書ファイルのリストを処理結果として制御部110に渡し、制御部110は、受け取った文書ファイルのリストを処理結果出力部120によってクライアント20の表示装置に表示させる(ステップS30)。
ステップS26〜S30の処理により、分類構造の最下位層に位置する分類フォルダに分類される文書のリストがユーザに提示される。
以下、図12を参照し、図7のステップS22において、第2属性情報として該当件数を取得する場合の処理の詳細手順の例を説明する。なお、以下の説明において、分類処理部140が第2属性情報DB70を参照する、あるいは、分類処理部140が第2属性情報DB70に情報を登録する、と記載した場合、各処理は第2オブジェクト情報管理部160を介して行われるものである。分類処理部140は、図7のステップS20で取得したリストに含まれる分類フォルダオブジェクトのそれぞれについて、図12に例示する手順の処理を実行することによって該当件数を取得する。
図12を参照し、まず、分類処理部140は、対象分類フォルダオブジェクトの経路IDを取得する(ステップS220)。本例では、図7の指定経路IDの文字列と、対象分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを表す文字列と、を区切り文字「@」によって連結した文字列が対象分類フォルダオブジェクトの経路IDとして取得される。次に、第2属性情報DB70を参照し、対象分類フォルダオブジェクトの経路IDに関連付けて該当件数がすでに登録されているか否かを判定する(ステップS222)。登録済みである場合は、その経路IDに関連付けられた該当件数を第2属性情報DB70から取得して(ステップS230)、処理は終了する。未登録である場合は、該当件数を求める処理(ステップS26,S224,S226)が実行される。
ステップS26で、分類処理部140は、対象分類フォルダオブジェクトについて、図11を参照して説明した検索条件取得処理を実行し、対象分類フォルダオブジェクトの検索条件を取得する。その後、取得した検索条件を満たす文書ファイルを文書DB40中の分類対象領域から検索する(ステップS224)。分類処理部140は、この検索結果の文書ファイルの個数を対象分類フォルダオブジェクトの該当件数とする(ステップS226)。ステップS224で求められた該当件数は、対象分類フォルダの経路IDに関連付けて第2属性情報DB70に登録され(ステップS228)、処理は終了する。
以上で説明した図12の処理の例によると、該当件数が第2属性情報DB70に登録済みであれば、登録済みの該当件数が第2属性情報DB70から取得される。しかしながら、文書DB40中の文書ファイルの新規登録や削除が行われると、分類構造における各分類箇所の実際の該当件数は、第2属性情報DB70に登録済みの該当件数と異なる値になる場合がある。したがって、文書管理サーバ10は、定期的に、あるいは、ユーザやシステム管理者などの指示に応じて、第2属性情報DB70中の該当件数を更新する処理を行う。
図13は、該当件数の更新処理の手順の例を示すフローチャートである。制御部110は、予め設定された時間間隔で、又は、ユーザやシステム管理者などによる更新指示を処理要求受付部100が受け付けた場合に、図13に例示する手順の処理を分類処理部140に実行させる。
図13を参照し、まず、分類処理部140は、更新指示において指定された対象オブジェクトの経路IDを取得する(ステップS50)。図13の該当件数更新処理は、分類構造を表すツリーにおいて、対象オブジェクトの経路IDが表す分類箇所をルートとする部分木に含まれる分類フォルダに対して行われる。例えば、図19に示す分類構造のツリーにおいて、分類フォルダ2a「東京」が処理対象である(経路IDは、「view1@α1」)場合、分類フォルダ2aをルートとする部分木に含まれる分類フォルダ3a,3b,4a,4b,4c,4dなどのそれぞれについて該当件数を求める処理が行われる。
ステップS52で、分類処理部140は、対象オブジェクトが分類ビューオブジェクトであるか否かを判定する。ステップS52では、例えば、取得された経路IDに区切り文字「@」が含まれていれば、対象オブジェクトは分類ビューオブジェクトではないと判定し、取得された経路IDに区切り文字「@」が含まれていなければ、対象オブジェクトは分類ビューオブジェクトであると判定する。対象オブジェクトが分類ビューオブジェクトでなければ処理はステップS26に進み、対象オブジェクト(分類フォルダオブジェクト)について、図11を参照して説明した検索条件取得処理を実行することで、対象分類フォルダオブジェクトの検索条件を取得する。そして、取得した検索条件を満たす文書ファイルを文書DB40中の分類対象領域から検索し(ステップS56)、検索結果の文書ファイルの個数を該当件数として、対象分類フォルダオブジェクトの経路IDに関連付けて第2属性情報DB70に登録する(ステップS58)。次に、分類構造において対象分類フォルダオブジェクトが位置する分類階層が最下位層であるか否かを判定する(ステップS60)。分類処理部140は、例えば、対象分類フォルダオブジェクトの経路ID及び分類ビューオブジェクトから得られる分類構造情報を用いて、図7のステップS16及びステップS18と同様の処理を行うことで、ステップS60の判定を行う。
対象分類フォルダが分類構造において最下位層に位置する場合(ステップS60の結果YES)、更新処理は終了する。
対象分類フォルダが分類構造において最下位層でない場合(ステップS60の結果NO)、対象分類フォルダが位置する分類階層の一段階下位の分類階層に含まれる分類フォルダオブジェクトのそれぞれについて、図13の該当件数更新処理を再帰的に呼び出して実行する(ステップS5)。
以上で説明した実施形態では、分類階層オブジェクト間の上下関係は、分類ビューオブジェクトが保持する。他の実施形態では、分類階層オブジェクトが他の分類階層オブジェクトとの間の上下関係を保持してもよい。図14に、この場合の各オブジェクトが有する参照情報の様子を例示する。分類ビューオブジェクトは、少なくとも、第1階層の分類階層オブジェクトへの参照情報を有する。分類階層オブジェクトは、自己の分類階層に含まれる分類フォルダオブジェクトへの参照情報と共に、自己の分類階層の一段階下位に位置する分類階層オブジェクトへの参照情報を保持する。図14のような分類階層オブジェクトを生成すると、分類処理部140は、例えば、図7又は図13を参照して説明した各例の処理において、処理対象である分類フォルダオブジェクトの一段階下位に位置する分類階層の情報を取得する場合に、分類階層オブジェクトが有する下位分類階層オブジェクトへの参照情報を用いる。
また、以上の実施形態の説明で用いた分類構造の例では、ある分類階層の分類フォルダのそれぞれの下に、同じ分類フォルダの集合が配置される。例えば、図19を参照し、第1分類階層の「東京」の下にも、「神奈川」の下にも、同様に第2分類階層の「10代」,「20代」,…が配置される。分類構造の他の例では、ある分類階層の分類フォルダのそれぞれの下に、異なる分類フォルダの集合が配置される。このような分類構造を表すツリーの例を図15Aに示す。
図15Aを参照し、第1分類階層は「地方」であり、その下位の第2分類階層は「都道府県」である。第1分類階層に含まれる分類フォルダ「北海道」,「東北」,…のそれぞれに対し、その下位に配置される分類フォルダの集合は異なる。例えば、第1分類の分類フォルダ「東北」の下には、東北地方の都道府県に対応する分類フォルダ「青森」,「秋田」などが配置され、分類フォルダ「近畿」の下には、近畿地方の都道府県に対応する分類フォルダ「滋賀」,「奈良」,「京都」などが配置される。
図15Bに、図15Aに例示する分類構造を実現するため文書管理サーバ10において生成される分類階層オブジェクト及び分類フォルダオブジェクトの例を示す。図15Bでは、第1分類階層「地方」及び第2分類階層「都道府県」にそれぞれ対応する分類階層オブジェクトtierδ,tierεを表す実線四角の中に、各分類階層オブジェクトの参照先の分類フォルダオブジェクトを示す。第1分類階層「地方」を表す分類階層オブジェクトtierδは、日本全国の地方の区分に対応する分類フォルダオブジェクトへの参照情報を有する。第2分類階層「都道府県」を表す分類階層オブジェクトtierεは、日本全国の都道府県それぞれに対応する分類フォルダオブジェクトへの参照情報を有する。さらに、分類階層オブジェクトtierεは、フィルタ情報を含む。フィルタ情報は、分類階層オブジェクトの参照先の分類フォルダオブジェクトへの参照を制限する情報である。例えば、分類階層オブジェクトtierεは、日本全国の地方の区分のそれぞれについて、当該地方に含まれる都道府県(に対応する分類フォルダオブジェクト)を表すフィルタ情報を備える。図15Aを参照し、例えば、破線で表すフィルタ情報filter1は、東北地方に含まれる県を表し、一点鎖線で表すフィルタ情報filter2は、近畿地方に含まれる県を表し、二点鎖線で表すフィルタ情報filter3は、九州地方に含まれる県を表す。
フィルタ情報は、例えば、文書管理サーバ10の処理において分類階層オブジェクトtierβの参照先の分類フォルダオブジェクトのリストを取得する(例えば、図7のステップS16)際に用いられる。例えば、クライアント20において、図15Aの分類構造の分類フォルダ「東北」を指定してユーザが分類フォルダを「開く」操作を行った場合、文書管理サーバ10の分類処理部140は、「東北」の下の分類階層オブジェクトtierβ「都道府県」の参照先の分類フォルダオブジェクトのリストを取得する。このとき、処理対象の経路IDに分類フォルダオブジェクト「東北」のオブジェクトIDが含まれることから、分類階層オブジェクトtierε中が備える東北地方についてのフィルタ情報filter1が用いられ、取得される分類フォルダオブジェクトのリストに含まれる分類フォルダオブジェクトは、「青森」,「秋田」,「岩手」…などの東北地方の都道府県に対応する分類フォルダオブジェクトに限定される。
分類階層オブジェクトtierεの参照先の分類フォルダオブジェクトのリストを取得する際に用いられるフィルタ情報は、一段階上位の分類階層において選択された分類フォルダオブジェクトによって、つまり、経路によって異なる。したがって、用いるフィルタ情報を指定する情報を経路IDに関連付けて第2属性情報DB70に登録しておいてよい。例えば、第2属性情報DB70において、日本全国の地方の各区分を表す分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを含む経路IDに関連付けて、分類階層オブジェクトtierεに関して用いるフィルタの種類を指定する情報を登録しておく。例えば、分類フォルダオブジェクト「東北」のオブジェクトIDを含む経路IDに関連付けて、フィルタ情報filter1を指定する情報を、分類フォルダオブジェクト「近畿」のオブジェクトIDを含む経路IDに関連付けて、フィルタ情報filter2を指定する情報を、第2属性情報DB70に登録しておく。このように登録しておくと、分類階層オブジェクトtierεの参照先の分類フォルダオブジェクトのリストを取得する際に、処理対象の経路IDに関連付けられたフィルタ情報を第2属性情報DB70から取得して用いることで、対応する地方区分に含まれる都道府県に対応する分類フォルダオブジェクトのリストが取得される。
また、例えば、分類階層オブジェクトtierε「都道府県」の上位に分類階層オブジェクトtierδ「地方」を含まない分類構造において分類階層オブジェクトtierεが用いられる場合、処理対象の経路IDに地方の区分を表す分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDは含まれない。したがって、上述のように地方の区分を表す分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを含む経路IDに関連付けてフィルタ情報を指定する情報を第2属性情報DB70に登録しておくと、分類階層オブジェクトtierδ「地方」を含まない分類構造において分類階層オブジェクトtierε「都道府県」の参照先の分類フォルダオブジェクトのリストを取得する場合、処理対象の経路IDに基づいてフィルタ情報の指定が取得されることはなく、フィルタ情報が用いられることはない。よって、この例では、全国の都道府県に対応する分類フォルダオブジェクトのリストが取得される。
以上で説明した実施形態では、経路IDは、経路上に現れる各オブジェクトのオブジェクトIDを表す文字列を連結したものである。経路IDの表現態様は、この例に限られない。例えば、経路ID自体にオブジェクトIDを含まないものであってよい。図16及び図17を参照し、オブジェクトIDを含まない経路IDの例について説明する。この例では、各経路IDは、図16に例示する経路ID表により管理される。図16の例の経路ID表は、第2属性情報DB70に格納される。図16を参照し、経路ID表には、各経路IDに関連づけて、その経路の終着点に位置する分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDと、その分類フォルダオブジェクトの1つ前の分類フォルダオブジェクトまでの経路を表す経路ID(手前経路ID)と、が登録される。経路の起点(分類ビューオブジェクト)から1つ目の分類フォルダオブジェクトについては、「1つ前の分類フォルダオブジェクトまでの経路」は存在しないので、手前経路IDの値はNULLに設定される。なお、図16の表中のオブジェクトIDは、図2に例示する分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDに対応するものとする。
図17に、図16の経路ID表中の各経路ID「A1」,「B3」,「C6」の表す経路上に現れるオブジェクトを示す。図17を参照し、経路ID「A1」は、分類ビューオブジェクトview1から第1分類階層中の分類フォルダオブジェクトα1「東京」までの経路を表す。図16の経路ID表において、経路ID「A1」の行(レコード)で、終着点オブジェクトIDは「α1」、手前経路IDは「NULL」に設定されている。分類ビューオブジェクトview1から、分類フォルダオブジェクトα1「東京」の下に配置される分類フォルダオブジェクトβ3「30代」までの経路は、経路ID「B3」を有し、図16の経路ID表において、経路ID「B3」のレコードの終着点オブジェクトIDは「β3」、手前経路IDは「A1」に設定されている。さらに、分類ビューオブジェクトview1から、分類フォルダオブジェクトα1「東京」の下の分類フォルダオブジェクトβ3「30代」の下に配置される分類フォルダオブジェクトγ2「女性」までの経路は、経路ID「C6」を有し、図16の経路ID表の経路ID「C6」のレコードにおいて、終着点オブジェクトIDは「γ2」、手前経路IDは「B3」である。
図16のような経路ID表は、例えば、ある分類構造を表す分類ビューオブジェクト、分類階層オブジェクト、及び分類フォルダオブジェクトが生成された場合に、分類構造管理部130によって生成される。例えば、分類設定情報を含む分類構造の生成指示を文書管理サーバ10がクライアント20から受けた場合に、分類構造管理部130は、分類設定情報に従って、各種のオブジェクトを生成するとともに経路ID表を生成する。
分類構造管理部130は、例えば、以下のような手順により経路ID表を生成する。まず、分類構造管理部130は、分類ビューオブジェクト、分類階層オブジェクト、及び分類フォルダオブジェクトを分類設定情報に従って生成すると、分類ビューオブジェクトの一段階下位の分類階層オブジェクト(第1の分類階層を表す)の参照先の各分類フォルダオブジェクトに対して、経路IDを付与する。ここで付与される各経路IDは、分類ビューオブジェクトから第1分類階層の各分類フォルダオブジェクトまでの経路を表す。そして、分類構造管理部130は、付与した各経路IDに対応する経路ID表のレコードを生成し、各レコードの終着点オブジェクトIDとして第1分類階層の各分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを設定し、手前経路IDを「NULL」に設定する。ここまでの処理で、図16の表の例では、経路ID「A1」から「An」までのレコードが生成される。次に、経路ID表に生成した経路ID(レコード)ごとに、その経路IDの値を手前経路IDに有し、その経路IDの終着点の階層の一段階下位の分類階層に含まれる各分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを終着点オブジェクトIDとして有するレコードを生成する。ここで生成されるのは、図16の表の例では、経路ID「B1」,「B2」,…,「B2m」などのレコードである。そして、新たに生成した各レコードについて、さらに一段階下位の分類階層に含まれる各分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDを終着点オブジェクトIDとして有し、各レコードの経路IDを手前経路IDとして有するレコードを生成する。図16の表の例では、経路ID「C1」,「C2」,…などのレコードである。以上の手順を最下位の分類階層まで繰り返すことで、図16の例のような経路ID表が生成される。
なお、第2属性情報DB70には、複数の分類構造に対応する複数の分類ビューオブジェクトのそれぞれに対応する経路ID表が登録されていてよい。図16には図示していないが、第2属性情報DB70は、各経路ID表と、その経路ID表に対応する分類ビューオブジェクトのオブジェクトIDと、を関連付ける情報を有する。
図16に例示する経路IDを用いて、図7及び図11〜図13を参照して説明した上述の分類処理部140の各処理を同様に実行してよい。ただし、図16に例示する経路IDを用いる場合、各処理において、処理対象の分類フォルダオブジェクトに対して上位又は下位の階層に位置するオブジェクトについての情報を取得する手順の詳細は、オブジェクトIDを表す文字列を連結した経路IDを用いる上述の例と異なる。
例えば、処理対象の分類フォルダオブジェクトの一段階上位のオブジェクトに関する情報を取得する場合(例えば、図11のステップS266)、図16の例の経路ID表を参照し、処理対象の分類フォルダオブジェクトの経路IDに対応するレコード中の手前経路IDの値を経路IDの値として有するレコードを抽出する。この抽出したレコードの終着点オブジェクトIDの値は、処理対象の分類フォルダオブジェクトの一段階上位の分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDである。
また例えば、処理対象の分類フォルダオブジェクトの一段階下位のオブジェクトに関する情報を取得する場合(例えば、図7のステップS16、図13のステップS60,S62)、図16の例の経路ID表において、処理対象の分類フォルダオブジェクトについて取得された経路IDの値を手前経路IDの値として有するレコードを抽出する。この抽出した各レコードの終着点オブジェクトIDの値のリストは、すなわち、処理対象の分類フォルダオブジェクトの一段階下位に配置される分類フォルダオブジェクトのリストである。また、分類ビューオブジェクトの直下の階層の分類フォルダオブジェクトのリストを取得する場合は(図13のステップS62)、手前経路IDの値として「NULL」が登録されているレコードを図16の例の経路ID表から抽出すればよい。また、リスト中の各分類フォルダオブジェクトの経路IDは、図16の例の表から上述のように抽出した各レコードの経路IDの値を取得することで求められる。
以上で説明した各種の実施形態では、各分類フォルダオブジェクトの分類条件は、分類ビューオブジェクトが保持する。よって、検索条件取得処理(図11)において、分類処理部は、分類ビューオブジェクトを参照することで対象分類フォルダオブジェクトの分類条件を取得する。他の実施形態では、各分類フォルダオブジェクトの分類条件を各分類フォルダオブジェクトが保持してもよい。各分類フォルダオブジェクトが自己の分類条件を保持する場合、例えば、第1属性情報DB60において、各分類フォルダオブジェクトのオブジェクトIDに関連付けて、その分類フォルダオブジェクトの分類条件が登録される。この例の場合、分類処理部は、経路IDに関連付けられる検索条件を取得する際に、例えば、その経路IDが表す経路に含まれる分類フォルダオブジェクトの分類条件を第1属性情報DB60から取得し、取得した分類条件のすべてをAND演算子で結合した条件を検索条件としてもよい。
なお、以上の説明では、文書管理サーバ10は、各オブジェクトの第1属性情報に含まれるアクセス権情報及びロック状態を用いた処理を行わないが、上述の各種の実施形態において、アクセス権情報を用いたアクセス権制御、及び、ロック状態を用いた排他制御の少なくとも一方を行ってもよい。例えば、上述の各種の処理の例において、処理対象のオブジェクトのアクセス権情報を参照し、閲覧(文書管理サーバ10にとっては「表示」処理)や、該当件数の更新などの処理の実行を指示したユーザがアクセス権情報において当該処理の実行を許可されている場合にのみ、文書管理サーバ10の制御部110は、ユーザの指示に従った処理を各部に実行させる。また例えば、処理対象のオブジェクトのロック状態を参照して排他制御を行う。
また、以上で説明した実施形態の処理の例では、分類ビューオブジェクト、分類階層オブジェクト、及び分類フォルダオブジェクトの各種類のオブジェクトについて、アクセス権情報及びロック状態を第1属性情報として扱う。他の例では、アクセス権情報やロック状態は、分類ビューオブジェクトだけに設定し、分類階層オブジェクト及び分類フォルダオブジェクトについては、アクセス権情報やロック状態を設定しなくてもよい。例えば、処理対象の分類階層オブジェクト又は分類フォルダオブジェクトの上位の分類ビューオブジェクトのアクセス権情報やロック状態を参照して用いる。このようにすると、アクセス権制御や排他制御は、個別の分類階層オブジェクト又は分類フォルダオブジェクトでなく、分類構造全体に対して実現される。
以上で説明した各種の実施形態では、分類構造における複数の異なる分類箇所に関して共通する情報は1つの分類フォルダオブジェクトの情報(第1属性情報)として管理し、分類構造上の位置によって異なる情報(第2属性情報)については、この分類フォルダオブジェクトから分離して管理する。よって、上述の各種の実施形態によると、同一の分類フォルダオブジェクトについて、分類構造において配置される位置(経路)、つまり、管理体系上の位置に応じて異なる情報が取得される。上述の各種の実施形態において生成される分類フォルダオブジェクトの数は、分類構造中のすべての分類箇所のそれぞれに対応する分類フォルダオブジェクトを生成することで分類構造を実現する場合と比較して少ない。例えば、6階層の分類階層を有し、各階層に10個の分類条件が含まれる分類構造を実現する場合、分類構造中のすべての分類箇所それぞれについて対応する分類フォルダオブジェクトを生成すると、分類フォルダオブジェクトの総数は106個となる。一方、この例の分類構造を上述の各種の実施形態により実現すると、生成される分類フォルダオブジェクトの総数は60個(6階層×10個の分類条件)である。したがって、上述の各種の実施形態によると、分類構造中のすべての分類箇所のそれぞれに対応する分類フォルダオブジェクトを生成する場合と比較して、データベースにおいて分類構造に関する情報を記憶するために必要な記憶領域は小さくなる。
以上に例示した文書管理サーバ10は、典型的には、汎用のコンピュータにて上述の文書管理サーバ10の各部の機能又は処理内容を記述したプログラムを実行することにより実現される。コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、図21に示すように、CPU(中央演算装置)80、メモリ(一次記憶)82、各種I/O(入出力)インタフェース84等がバス86を介して接続された回路構成を有する。また、そのバス86に対し、例えばI/Oインタフェース84経由で、ハードディスクドライブ(HDD)88やCDやDVD、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体を読み取るためのディスクドライブ90が接続される。このようなドライブ88又は80は、メモリに対する外部記憶装置として機能する。実施形態の処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク経由で、ハードディスクドライブ88などの固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。固定記憶装置に記憶されたプログラムがメモリに読み出されCPUにより実行されることにより、実施形態の処理が実現される。
10 文書管理サーバ、20 クライアント、30 ネットワーク、40 文書DB、50 分類設定DB、60 第1属性情報DB、70 第2属性情報DB、84 インタフェース、86 バス、88 HDD、90 ディスクドライブ、100 処理要求受付部、110 制御部、120 処理結果出力部、130 分類構造管理部、140 分類処理部、150 第1オブジェクト情報管理部、160 第2オブジェクト情報管理部。
Claims (5)
- 複数の分類条件からなる階層構造を有する分類構造に従って、記憶手段に記憶された分類対象の文書を分類する分類ステップと、
前記複数の分類条件それぞれについて当該分類条件の属性を表す第1属性情報を記憶する第1属性情報記憶手段と、前記分類構造中の分類箇所それぞれについて前記分類構造における当該分類箇所のそれぞれの位置によって特定される情報を含む第2属性情報を記憶する第2属性情報記憶手段と、を参照し、前記複数の分類条件のうちから処理対象とする対象分類条件と前記分類構造中の分類箇所のうちから処理対象とする対象分類箇所とを特定する出力指示に応じて、前記対象分類条件の前記第1属性情報と、前記対象分類箇所の前記第2属性情報と、を対応づけて出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする文書分類プログラム。 - 前記第2属性情報は、前記分類箇所それぞれに対応する検索条件を含み、
前記分類ステップにおいて、指定分類箇所を特定する分類指示に応じて、前記指定分類箇所に対応する検索条件を前記第2属性情報記憶手段から取得し、前記分類対象の文書のうち、取得した検索条件を満たす文書を前記指定分類箇所に関連付けることを特徴とする請求項1に記載の文書分類プログラム。 - 前記分類ステップにおいて前記指定分類箇所に関連付けられた文書の数を、前記第2属性情報として前記指定分類箇所に対応づけて前記第2属性情報記憶手段に登録する第2属性情報登録ステップ、
をさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項2に記載の文書分類プログラム。 - 分類箇所を特定する表示要求に応じて、前記分類構造において前記表示要求により特定された分類箇所の一段階下位に位置する分類箇所のそれぞれに配置される分類条件を前記対象分類条件とし、かつ、前記一段階下位に位置する分類箇所のそれぞれを前記対象分類箇所とする出力指示を生成する生成ステップと、
前記生成ステップにおいて生成された出力指示に応じた前記出力ステップの処理を実行するステップと、
前記特定された分類箇所の一段階下位に位置する各分類箇所について前記出力ステップにおける処理の結果、出力された情報を表示装置に表示させる表示ステップと、
をさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の文書分類プログラム。 - 複数の分類条件からなる階層構造を有する分類構造に従って、記憶手段に記憶された分類対象の文書を分類する分類手段と、
前記複数の分類条件のそれぞれについて、当該分類条件の属性を表す第1属性情報を記憶する第1属性情報記憶手段と、
前記分類構造中の分類箇所それぞれについて、前記分類構造における当該分類箇所のそれぞれの位置によって特定される情報を含む第2属性情報を記憶する第2属性情報記憶手段と、
前記複数の分類条件のうちから処理対象とする対象分類条件と前記分類構造中の分類箇所のうちから処理対象とする対象分類箇所とを特定する出力指示に応じて、前記対象分類条件について前記第1属性情報記憶手段から取得した前記第1属性情報と、前記対象分類箇所について前記第2属性情報記憶手段から取得した前記第2属性情報と、を対応づけて出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする文書分類装置。
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WO2018155816A1 (ko) * | 2017-02-24 | 2018-08-30 | (주)위세아이텍 | 데이터의 도메인을 판별하는 장치 및 그 방법 |
JP2020008901A (ja) * | 2018-07-02 | 2020-01-16 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム |
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