JP7429851B2 - 車両の物品収納構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の物品納構造に関する。
従来、車両の中には、内装部材であるセンターコンソールに設けられ、物品を収納可能な収納トレイを有しているものがあり、センターコンソールは、収納部材として構成されている(例えば、特許文献1参照)。この収納トレイは、物品が載置される載置面を有するトレイ底部を備えており、トレイ底部のうち、載置面と側壁部との隅部には、下方に凹となる溝部が形成されている。このような構造によって、センターコンソールは、収納トレイに収納された物品を容易に取り出すことができるという効果を有している。
特開2015-51698号公報
しかしながら、上述した従来の車両の物品納構造では、溝部が収納する物品の大きさに対して小さく形成されており、物品を収納トレイから取り出す際に大きな力が必要となるので、物品の取り出し性能が低いという問題を有していた。また、従来の物品納構造は、物品を収納トレイから取り出す際にセンターコンソールに加わる車両下側方向の荷重への対策が十分に取られていないという点においても問題があり、改善の余地があった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、収納された物品を取り出す際に物品を押すと、物品の一端が持ち上げられることになり、物品を簡単に取り出せるとともに、乗員の指に加わる反力を小さくでき、物品の取り出し性能を向上させることが可能な車両の物品納構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車室内側に位置する車体に固定される収納部材であって、該収納部材には、物品を載置するための底面を有する収納部が設けられている車両の物品収納構造において、前記底面は、該底面の車両前後方向又は車両幅方向の縁部へ向かうに従って車両下方に傾斜する下方傾斜面部を有し、該下方傾斜面部は、前記底面の車両前後方向又は車両幅方向の縁部と繋がって配置され、前記下方傾斜面部は、前記車体に固定されており、前記収納部は、前記底面の縁部から車両上方へ向かって延びる収納壁部と、該収納壁部と前記下方傾斜面部とに跨って配置され、かつ車両上方へ膨出する膨出部とを有している。
上述の如く、本発明に係る車両の物品収納構造は、車室内側に位置する車体に固定される収納部材であって、該収納部材には、物品を載置するための底面を有する収納部が設けられている車両の物品収納構造において、前記底面は、該底面の車両前後方向又は車両幅方向の縁部へ向かうに従って車両下方に傾斜する下方傾斜面部を有し、該下方傾斜面部は、前記底面の車両前後方向又は車両幅方向の縁部と繋がって配置され、前記下方傾斜面部は、前記車体に固定されており、前記収納部は、前記底面の縁部から車両上方へ向かって延びる収納壁部と、該収納壁部と前記下方傾斜面部とに跨って配置され、かつ車両上方へ膨出する膨出部とを有している。
したがって、本発明の車両の物品収納構造においては、底面に載置された薄板状の物品などを収納部から取り出す際に、収納部の下方傾斜面部から底面の縁部へ向かって物品を押すと、物品の一端が持ち上げられるので、小さな力でも物品を収納部から簡単に取り出すことができ、物品の取り出し性能を向上させることができる。
また、本発明の物品収納構造では、物品を収納部から持ち上げる際に、物品が下方傾斜面部と当接する面積が従来の収納トレイと比べ大きくなっているので、乗員の指に加わる反力が小さくなり、物品の取り出し性能の向上を図ることができる。
しかも、本発明の物品収納構造においては、下方傾斜面部が収納部の底面の車両前後方向又は車両幅方向の縁部と繋がっているので、物品をスライドさせる際に、物品を底面の縁部に当てることが可能となり、物品を円滑にスライドさせることができ、物品の取り出し性能をより一層を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両の物品納構造が適用されるセンターコンソールの全体を車両上方から見た平面図である。 図1におけるセンターコンソールの全体を車両斜め上方から見た斜視図である。 図1におけるセンターコンソールとハーネスとの位置関係を説明するものであって、車両下方から見た平面図である。 図1におけるセンターコンソールを車両斜め下方から見た斜視図である。 図1におけるA-A線断面図である。 図1におけるB-B線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両の物品納構造が適用されるセンターコンソールの収納部を車両上方から見た平面図である。 図7におけるC-C線断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両の物品納構造が適用されるセンターコンソールの収納部の一部を車両斜め上方から見た斜視図である。 図9におけるD-D線断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、図において矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印O1方向は車両外方右側を示し、矢印O2方向は車両外方左側を示し、矢印U方向は車両上方を示している。また、矢印X方向は車両幅方向を示し、矢印Y方向は車両前後方向を示している。
[第1実施形態]
図1~図6は本発明の第1実施形態に係る車両の物品納構造を示すものである。本実施形態の物品納構造を有する車両は、図1~図6に示すように、車室内R側の車両前部に位置するフロアパネル(車体)1に固定される収納部材のセンターコンソール2を有しており、該センターコンソール2は、車両幅方向に間隔を空けて横並びに設けられる運転席と助手席(図示せず)との間で、車両前後方向に沿って配置されている。このセンターコンソール2には、カード類などの薄板状の物品3を載置するための底面4を有する収納部5が設けられており、該収納部5は、車両前後方向に延びるセンターコンソール2の車両前方側に位置している。また、収納部5は、車両上面視で車両前後方向の寸法が長い四角形状を有しており、ティッシュボックスなどの物品3Aも収納することが可能な大きさに形成されている。なお、センターコンソール2が位置するフロアパネル1の下面には、車両幅方向に延びるクロスメンバ11が設けられている。
本実施形態における収納部5の底面4は、図1、図2及び図5に示すように、一般面が平面であり、当該底面4の車両前後方向の前部寄りの位置から、該底面4の前端で車両幅方向に沿って形成された縁部4aへ向かうに従って車両下方に緩やかな角度で傾斜しながら延びる下方傾斜面部41を有している。しかも、下方傾斜面部41の前端部分は、車両幅方向に沿って延びる縁部4aと繋がって配置されており、収納部5の底面4が車両前後方向に連続した形状に形成されている。なお、収納部5の底面4の左右両側には、車両前後方向に沿って延びる縁部4bが形成されている。
これにより、収納部5の底面4に薄板状の物品3を載置した場合、当該物品3と下方傾斜面部41との間に隙間が形成されることになり、下方傾斜面部41から底面4の縁部4aへ向かって物品3を押すと、物品3の後端部側が持ち上げられ、収納部5内の物品3を簡単に取り出せる構造としている。また、下方傾斜面部41と底面4の縁部4aとが繋がっているため、収納部5の底面4に載置した薄板状の物品3を取り出す際に、物品3を車両前方へ向けてスライドさせることで物品3の前端部分を底面4の車両幅方向の縁部4aに当てることが可能となり、物品3の取り出しが円滑に行えるようになっている。しかも、物品3の側部を底面4の車両前後方向の縁部4bに接触させながら物品3を車両前方へ向けてスライドさせることにより、物品3の取り出しがより一層簡単に行えるようになっている。
また、本実施形態における収納部5の底面4は、図1、図2、図4及び図5に示すように、該底面4の車両前後方向の中間部の位置から、下方傾斜面部41へ向かって車両上方に傾斜する上方傾斜面部42と、該上方傾斜面部42と連続して配置される連続部43を有している。この連続部43は、車両前後方向で、下方傾斜面部41と上方傾斜面部42との間に配置されており、底面4の前部寄りの箇所が、連続部43を間に挟んで車両前方及び車両後方へ向かう下り傾斜面に形成されている。
これにより、収納部5の底面4に載置されている薄板状の物品3を下方傾斜面部41から上方傾斜面部42へ向かってスライドさせると、物品3の後端部(上方傾斜面部42側の端部)が持ち上げられ、収納部5内の物品3が簡単に取り出せるようになっている。また、薄板状の物品3を車両後方へスライドさせる行先が上方傾斜面部42に連続し、物品3の後端部の持ち上げ高さが大きくなり、物品3の取り出し性能が向上するようになっている。さらに、下方傾斜面部41及び上方傾斜面部42が連続している部分の底面4は、車両下方への荷重に対する剛性が高くなることから、物品3を持ち上げ、あるいは、スライドさせる際に生じる底面4のべかつきが抑制されるようになっている。
さらに、本実施形態における底面4の下方傾斜面部41は、図5に示すように、車体のフロアパネル1に固定されている。そのため、下方傾斜面部41の下面の車両幅方向中間部分には、図3~図6に示すように、車両下方へ突出するボス部44が設けられているとともに、該ボス部44と対応して位置するフロアパネル1の上面の前側凹部1aには、ボス部44を差し込む差込孔12aを有する前側リンフォースメント12が設けられている。前側リンフォースメント12は、中央部分が車両上方へ膨出し、周縁部分がフロアパネル1の上面に接合されるように構成されており、フロアパネル1の前側凹部1aと前側リンフォースメント12との間には、ボス部44の先端部分が差し込める空間が形成されている。ボス部44を前側リンフォースメント12の差込孔12aに差し込み、底面4の下方傾斜面部41をフロアパネル1に固定することによって、車両下方への荷重に対する底面4の剛性が向上し、物品3を持ち上げたり、スライドさせたりする際に生じる底面4のべかつきがより一層抑えられるようになっている。
また、ボス部44の車両後方側に位置する収納部5の底面4には、図3~図5に示すように、車両下方へ突出するクリップ部45が設けられているとともに、該クリップ部45と対応して位置するフロアパネル1の上面の後側凹部1bには、クリップ部45を差し込む差込孔13aを有する後側リンフォースメント13が設けられている。後側リンフォースメント13は、中央部分が車両上方へ膨出し、周縁部分がフロアパネル1の上面に接合されるように構成されており、フロアパネル1の後側凹部1bと後側リンフォースメント13との間には、クリップ部45の先端部分が差し込める空間が形成されている。そして、収納部5の底面4に設けられたクリップ部45を後側リンフォースメント13の差込孔13aに差し込むことにより、センターコンソール2の収納部5がしっかりとフロアパネル1に固定される構造にしている。なお、センターコンソール2の他の箇所は、図示しないボルト及びナットなどの締結具を用いてフロアパネル1に固定されている。
一方、本実施形態の構造における収納部5は、図1、図2及び図6に示すように、底面4の車両幅方向及び車両前後方向の縁部4a,4bから車両上方へ向かって延びる収納壁部51と、該収納壁部51と下方傾斜面部41とに跨って配置され、かつ車両上方へ膨出する膨出部52とを有している。収納壁部51は、底面4の全周を囲むように配置されているとともに、収納部5に収納したティッシュボックスなどの物品3Aが収納可能な高さに形成されている。そして、膨出部52は、収納部5の前部左右両側に設けられているとともに、収納部5の後部左右両側に設けられている。これら膨出部52によって、下方傾斜面部41の剛性が更に向上し、薄板状の物品3を取り出す際に生じる底面4のべかつきが抑えられることになる。また、膨出部52は、物品取り出し時において、薄板状の物品3と当接することから、物品取り出し時のガイドの機能を有している。しかも、膨出部52の頂面52aは、所定の長さと幅を有する平面形状に形成されており、ティッシュボックスなどの物品3Aを載置することが可能に構成されている。
なお、本実施形態の構造において、収納部5の底面4の下面左右両側には、図1、図3、図4及び図6に示すように、車両下方へ張り出す前側張出部46及び後側張出部47が設けられている。前側張出部46は、下方傾斜面部41に配置されており、車両下面視で車両前後方向へ長いU字形状に形成されている。そして、後側張出部47は、前側張出部46の車両後方側に配置されており、車両下面視で車両前後方向へ長いリング状に形成されている。また、前側張出部46及び後側張出部47に対面する位置には、フロアパネル1に固定されるハーネス6が配策されている。
このように、本発明の第1実施形態に係る車両の物品納構造においては、収納部材であるセンターコンソール2が車室内R側に位置するフロアパネル(車体)1に固定され、センターコンソール2には、薄板状の物品3を載置するための底面4を有する収納部5が設けられている。底面4は、該底面4の車両幅方向の縁部4aへ向かうに従って車両下方に傾斜する下方傾斜面部41を有しており、下方傾斜面部41は、底面4の車両幅方向の縁部4aと繋がって配置されている。
したがって、本実施形態の車両の物品納構造においては、底面4に載置された薄板状の物品3を収納部5から取り出す際に、収納部5の下方傾斜面部41から底面4の前端部側に位置する車両幅方向の縁部4aへ向かって物品3を押すことにより、物品3の後端部側が持ち上げられることになるので、物品3の後端部を指で摘まんで持ち上げることによって収納部5から容易に取り出すことができ、物品3の取り出し性能を向上させることができる。
また、本実施形態の物品納構造では、物品3を収納部5から持ち上げる際に、物品3が下方傾斜面部41と当接する面積が従来の収納トレイと比べて大きくなっているので、乗員の指に加わる反力が小さくなり、物品3の取り出し操作が容易となり、物品3の取り出し性能の向上を図ることができる。
しかも、本実施形態の物品納構造においては、下方傾斜面部41が収納部5の底面4の車両幅方向の縁部4aと繋がっているので、物品3をスライドさせる際に、物品3を底面4の縁部4aに当てることが簡単となり、物品3のスライド操作を容易に行うことができ、物品の取り出し性能を更に高めることができる。
また、本実施形態の車両の物品納構造において、底面4は、下方傾斜面部41へ向かうに従って車両上方に傾斜する上方傾斜面部42と、上方傾斜面部42と連続して配置される連続部43を有しており、連続部43は、下方傾斜面部41と上方傾斜面部42との間に位置している。
したがって、本実施形態の物品納構造では、上方傾斜面部42と下方傾斜面部41とが連続部43を挟んで連続して形成されているので、収納部5の底面4に載置されている薄板状の物品3を下方傾斜面部41から上方傾斜面部42へ向かってスライドさせると、物品3の後端部(上方傾斜面部42側の端部)を持ち上げることができ、収納部5内の物品3を簡単に取り出せることにより、物品3の取り出し性能が向上するという効果を奏することができる。
また、本実施形態の物品納構造においては、薄板状の物品3を車両後方へスライドさせる行先が上方傾斜面部42に連続しているので、物品3の後端部を持ち上げることができる高さが大きくなり、物品3の取り出し性能を更に向上させることができる。しかも、下方傾斜面部41及び上方傾斜面部42が連続している部分の底面4は、車両下方への荷重に対する剛性が高くなるので、物品3を持ち上げたり、あるいは、スライドさせたりする際に生じる底面4のべかつきが効果的に抑えられ、物品3の取り出し性能の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態の車両の物品納構造において、下方傾斜面部41は、車体のフロアパネル1に固定されているので、車両下方への荷重に対する底面4の剛性を向上させることができる。したがって、本実施形態の物品納構造によれば、物品3を持ち上げたり、スライドさせたりする際に生じる底面4のべかつきを効果的に抑えることが可能となり、物品3の取り出し性能が向上するという効果を得ることができる。
そして、本実施形態の車両の物品納構造において、収納部5は、底面4の縁部4a,4bから車両上方へ向かって延びる収納壁部51と、収納壁部51と下方傾斜面部41とに跨って配置され、かつ車両上方へ膨出する膨出部52とを有しているので、膨出部52によって、下方傾斜面部41の剛性を更に向上させることができ、薄板状の物品3を取り出す際に生じる底面4のべかつきを抑え、物品3の取り出し性能をより一層向上させることができる。また、本実施形態の物品納構造によれば、膨出部52が取り出し時に薄板状の物品3と当接することから、物品3の取り出しガイドの機能を有し、物品3を収納部5から円滑に取り出すことができる。しかも、膨出部52の頂面52aは、所定の長さと幅を有する平面形状に形成されているので、ティッシュボックスなどの物品3Aを載置することができ、センターコンソール2の利便性を高めることができる。
[第2実施形態]
図7及び図8は、本発明の第2実施形態に係る車両の物品納構造を示すものである。なお、上述した第1実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この第2実施形態の物品納構造において、収納部5の底面4の車両前方側には、図7及び図8に示すように、該底面4の車両幅方向へ長さW1で延び、かつ車両上方へ突出する複数本(本実施形態では2本)のビード部7が底面4の車両前後方向に間隔を空けて設けられており、これらビード部7の上部に薄板状の物品3が載置されるように構成されている。また、底面4の車両前方側の縁部4aと、車両前方側に位置するビード部7とは、車両前後方向に間隔S1を空けて配置されている。そして、ビード部7は、底面4の車両幅方向の縁部4aから物品3の前後長さLの範囲内において設けられている。底面4の縁部4aとビード部7との間隔S1や、ビード部7の高さH、車両幅方向の長さW1及び車両前後方向の間隔S2は、図8の矢印で示すように、ビード部7に載せた物品3の前端部を車両下方へ押し易く、かつ物品3の前端部を車両下方へ押した時に、物品3の後端部を持ち上げることが可能な大きさに設定されている。
したがって、第2実施形態の車両の物品納構造によれば、収納部5の底面4には、該底面4の車両幅方向へ延び、かつ車両上方へ突出する複数本のビード部7が底面4の車両前後方向に間隔S2を空けて設けられており、これらビード部7の上部に薄板状の物品3が載置されるように構成されているので、ビード部7に載せた物品3の前端部を車両下方へ押して物品3の後端部を持ち上げて取り出すことができるとともに、指を物品3の下に入れて取り出すことができ、物品3の取り出し性能の向上を図ることができる。その他の効果は、上記第1実施形態の効果と同様である。
[第3実施形態]
図9及び図10は、本発明の第3実施形態に係る車両の物品納構造を示すものである。なお、上述した第1実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この第3実施形態の物品納構造において、収納部5の底面4の車両前方側には、図9及び図10に示すように、車両下方へ凹む複数(本実施形態では2個)の凹部8,9が底面4の車両前後方向に間隔S3を空けて設けられており、凹部8,9の前後間には、底面4の一部を構成する平面(車両上方へ湾曲した曲面でも良い)形状の連続部40が設けられている。また、複数の凹部8,9のうち、車両前方側の凹部8は、4底面の車両幅方向へ延び、車両幅方向の長さW2が車両後方側の凹部9の車両幅方向の長さW3よりも大きく形成されている(W2>W3)。そして、凹部8,9の深さや車両前後方向の間隔S3などは、底面4に載せた物品3の前端部を車両下方へ押し易く、かつ物品3の前端部を車両下方へ押した時に、物品3の後端部を持ち上げることが可能な大きさに設定されている。
したがって、第3実施形態の車両の物品納構造によれば、収納部5の底面4には、車両下方へ凹む複数の凹部8,9が底面4の車両前後方向に間隔を空けて設けられているので、底面4に載せた物品3の前端部を車両下方へ押して物品3の後端部を持ち上げて取り出すことができるとともに、指を物品3の下に入れて取り出すことができ、物品3の取り出し性能の向上を図ることができる。その他の効果は、上記第1及び第2実施形態の効果と同様である。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施形態の物品納構造は、センターコンソール2に適用されているが、インストルメントパネルに設置される収納部材のティッシュ置きにも適用することができる。また、既述の第1実施形態の物品納構造における下方傾斜面部41は、底面4の車両幅方向の縁部4aへ向かうに従って車両下方に傾斜し、底面4の車両幅方向の縁部4aと繋がって配置されているが、底面4の車両前後方向の縁部4bへ向かうに従って車両下方に傾斜し、底面4の車両前後方向の縁部4bと繋がって配置されていても良い。
1 フロアパネル(車体)
1a 前側凹部
2 センターコンソール(収納部材)
3,3A 物品
4 収納部の底面
4a,4b 底面の縁部
5 収納部
7 ビード部
8,9 凹部
12 前側リンフォースメント
12a 差込孔
41 下方傾斜面部
42 上方傾斜面部
43 連続部
44 ボス部
51 収納壁部
52 膨出部
52a 頂面
R 車室内
S1 底面の縁部とビード部との間隔
S2 ビード部の車両前後方向の間隔
S3 凹部の車両前後方向の間隔
W1 ビード部の車両幅方向の長さ
W2 車両前方側の凹部の車両幅方向の長さ
W3 車両後方側の凹部の車両幅方向の長さ

Claims (5)

  1. 車室内側に位置する車体に固定される収納部材であって、該収納部材には、物品を載置するための底面を有する収納部が設けられている車両の物品収納構造において、
    前記底面は、該底面の車両前後方向又は車両幅方向の縁部へ向かうに従って車両下方に傾斜する下方傾斜面部を有し、該下方傾斜面部は、前記底面の車両前後方向又は車両幅方向の縁部と繋がって配置され、
    前記下方傾斜面部は、前記車体に固定されており、
    前記収納部は、前記底面の縁部から車両上方へ向かって延びる収納壁部と、該収納壁部と前記下方傾斜面部とに跨って配置され、かつ車両上方へ膨出する膨出部とを有していることを特徴とする車両の物品収納構造。
  2. 前記下方傾斜面部には、前記車体に固定されるボス部が設けられ、
    前記ボス部の両側には、車両下方に張り出す一対の張出部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両の物品収納構造。
  3. 前記ボス部および前記一対の張出部がリブで連結されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の物品収納構造。
  4. 前記底面は、前記下方傾斜面部へ向かうに従って車両上方に傾斜する上方傾斜面部を有し、
    前記一対の張出部は、前記下方傾斜面部および前記上方傾斜面部に亘って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の物品収納構造。
  5. 前記下方傾斜面部へ向かうに従って車両上方に傾斜する上方傾斜面部を有し、
    前記上方傾斜面部の下面が前記車体側に固定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか一項に記載の車両の物品収納構造。
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