JP5218076B2 - 車両用デッキボード - Google Patents
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Description
しかしながら、トランクボードを棚部として使用するときには、前部ボードと後部ボードを狭い荷室内で組み立てなければならないために、組立作業が極めて面倒であるという問題があった。
しかしながら、フロアボードを荷室の床面に敷設して使用するときには、ネット材は重い物品を載せるためには不向きであり、そのネット材を覆うための別体のボード材が必要になるという問題があった。また、フロアボードを棚部として使用するためには複数回の操作が必要であり、組立作業が極めて面倒であるという問題があった。
本発明は、車両の荷室の床部に設置される車両用デッキボードであって、第1ボードと、一方の端部が前記第1ボードの一端部に対して中間ボードを介して連結されている第2ボードとを備え、前記第1ボードに対して前記中間ボードが上方に折り曲げ可能に連結されており、前記中間ボードに対して前記第2ボードが下方に折り曲げ可能に連結されており、前記一方の端部を上側として前記第2ボードを略垂直に立ち上げたときに、前記第1ボードが略水平な棚部となり、前記中間ボードが前記第1ボードの前記一端部から上方に立ち上がる立壁部となり、さらに前記第2ボードが前記棚部を支持する脚部となることを特徴とする車両用デッキボードである。
このような構成によれば、第1ボードの下面を支持するための別体の支持部材を準備する必要がなくなるために、部品点数を削減することが可能となる。
このような構成によれば、中間ボードと第2ボードが重なり合った状態を保持することが可能となり、第1ボードを棚部として使用しているときに、その棚部が略水平方向(中間ボードが第2ボードに接近し又は離れる方向)にぐらつくことを防止することが可能となる。
このような構成によれば、中間ボードと第2ボードが重なり合った状態を保持するための保持構造を簡易な構成で実現することが可能となる。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明において、前方側というのは車両前方側のことであり、後方側というのは車両後方側のことである。
図8に示すように、中間ボード12cの上面に指を引っかけるための凹部60aを形成するとともに、後部ボード12bの上面にも指を引っかけるための凹部60bを形成してもよい。図9に示すように、それぞれの凹部60a、60bに人差し指および親指を引っかけることによって、中間ボード12c及び後部ボード12bを上方に持ち上げることができる。この場合、上述した取っ手24を準備する必要がなくなるために、部品点数を削減することが可能となる。また、後部ボード12b及び中間ボード12cを折り曲げる操作と上方に持ち上げる操作を同時に行うことが可能であり、前部ボード12aを棚部として使用する際の組立操作がさらに簡単になるという効果がある。
図10に示すように、支持部22を後部ボード12bとは別体に構成するとともに、支持部22をヒンジ軸23によって後部ボード12bの裏面に取り付けてもよい。この場合、支持部22が後部ボード12bの裏面に向かって倒れることが可能であり、デッキボード10を荷室32の床部にフラットな状態で配置したときに(図1参照)、支持部22がアンダートレイ40の底部に向かって突出しなくなるために、アンダートレイ40の容量を大きく確保できるという効果がある。
以下、本発明の第2実施形態について図11、図12を参照しながら詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、デッキボード10、60を構成する各ボード12a、12b、12c、61a、61b、61cがインテグラルヒンジによって連結されている例を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、これらの各ボード12a、12b、12c、61a、61b、61cをヒンジ金具によって折り曲げ可能に連結してもよい。あるいは、これらの各ボード12a、12b、12c、61a、61b、61cを表皮によって被覆するとともに、この表皮によって各ボード12a、12b、12c、61a、61b、61cを折り曲げ可能に連結してもよい。
(2)上記実施形態では、中間ボード12c(61c)の裏面に嵌合部52が設けられており、後部ボード12b(第2ボード61b)の裏面に被嵌合部54が設けられている例を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、中間ボード12c(61c)の裏面に被嵌合部54が設けられており、後部ボード12b(第2ボード61b)の裏面に嵌合部52が設けられている場合であっても本発明を適用することが可能である。
(3)第1実施形態では、リアシート34の背面に前部ボード12a(第1ボード61a)の下面を支持する突出部35が設けられている例を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、荷室32の側壁に第1ボード61aの下面を支持する支持部36を設けてもよい。
12a…前部ボード(第1ボード)
12b…後部ボード(第2ボード)
12c…中間ボード
22…支持部
30…車両
32…荷室
50…保持構造
52…嵌合部
54…被嵌合部
61a…第1ボード
61b…第2ボード
61c…中間ボード
Claims (4)
- 車両の荷室の床部に設置される車両用デッキボードであって、
第1ボードと、
一方の端部が前記第1ボードの一端部に対して中間ボードを介して連結されている第2ボードとを備え、
前記第1ボードに対して前記中間ボードが上方に折り曲げ可能に連結されており、前記中間ボードに対して前記第2ボードが下方に折り曲げ可能に連結されており、
前記一方の端部を上側として前記第2ボードを略垂直に立ち上げたときに、前記第1ボードが略水平な棚部となり、前記中間ボードが前記第1ボードの前記一端部から上方に立ち上がる立壁部となり、さらに前記第2ボードが前記棚部を支持する脚部となることを特徴とする車両用デッキボード。 - 請求項1に記載の車両用デッキボードであって、
前記第2ボードを略垂直に立ち上げたときに、前記第1ボードの下面が、前記第2ボードの裏面に一体に形成された支持部によって支持されることを特徴とする車両用デッキボード。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用デッキボードであって、
前記第2ボードを略垂直に立ち上げたときに、前記中間ボードと前記第2ボードが重なり合った状態となり、その重なり合った状態を保持するための保持構造が前記中間ボードの裏面と前記第2ボードの裏面とにそれぞれ設けられていることを特徴とする車両用デッキボード。 - 請求項3に記載の車両用デッキボードであって、
前記保持構造は、前記中間ボードの裏面及び前記第2ボードの裏面のいずれか一方に設けられた嵌合部と、同他方に設けられた被嵌合部とからなることを特徴とする車両用デッキボード。
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