JP7429592B2 - ガラス板接合構造、およびガラス板接合方法 - Google Patents

ガラス板接合構造、およびガラス板接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、相互に隣り合うガラス板を接合するガラス板接合構造、およびガラス板接合方法に関する。
建造物内の空間を仕切る間仕切り方法として連装ガラスパーティションが用いられている。透明性を有する連装ガラスパーティションは、建造物内の空間における視認性を高めて、優れた意匠性を発揮する。一方で、建造物内での避難時における安全性を確保する観点から、上述した連装ガラスパーティションにおいても、一定の防火性能を担保することが求められる。そこで、連装ガラスパーティションにおけるガラス板間の目地部には、防火性を高めることを目的として、耐熱材や防火シールを用いることが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平10-292530号公報
上述した連装ガラスパーティションが火炎に曝されると、ガラス板の面外方向に広がるようにガラス板は変形し、また、ガラス板間の目地部を埋めている充填材も変形する。この際、ガラス板と充填材との接合の強さまでもが弱められて、火炎を噴出させるような隙間がガラス板と充填材との間に形成されてしまう。このように、上述の連装ガラスパーティションには、依然として防火性能を高めるための要請が潜在している。
本発明は、上記問題点を解決するものであり、その目的は、火炎の遮断性能を向上可能にしたガラス板接合構造、およびガラス板接合方法を提供することである。
上記課題を解決するためのガラス板接合構造は、端面が相互に向き合うように配置されたガラス板の前記端面間の隙間である目地部空間が充填材によって充填されているガラス板接合構造であって、前記充填材の少なくとも一部が遮蔽対象であり、前記遮蔽対象の外側で前記端面間を繋ぐように位置し、前記遮蔽対象の外部からの熱を前記遮蔽対象に対して遮蔽する遮蔽部材を備える。
上記課題を解決するためのガラス板接合方法は、端面が互いに向き合うようにガラス板を配置して前記端面間の隙間である目地部空間を形成する工程と、前記目地部空間に充填材を充填する工程と、前記充填材の少なくとも一部が遮蔽対象であり、前記遮蔽対象の外部からの熱が前記遮蔽対象に対して遮蔽されるように、前記遮蔽対象の外部において前記端面間を遮蔽部材で繋ぐ工程と、を含む。
上記構成によれば、遮蔽対象の外部からの熱が、遮蔽部材によって遮蔽される。そのため、遮蔽対象とガラス板との接合の強さが熱によって低められること、ひいては、ガラス板と充填材との間に隙間が形成されることが抑えられる。結果として、ガラス板接合構造における火炎の遮断性能を高めることが可能となる。
上記構成において、接合前記遮蔽部材は、前記遮蔽対象の外部からの熱を前記遮蔽対象の外部に向けて反射してもよい。上記構成によれば、遮蔽対象の外部からの熱が、遮蔽部材によって反射される。そのため、拡散や吸収による熱の遮蔽と比べて、遮蔽対象に向けた熱を効果的に遮蔽することが可能となる。
上記構成において、前記遮蔽部材は、前記充填材に対する正面側および背面側の両側において前記充填材の表面全体を閉塞する金属部材であってもよい。上記構成によれば、充填材の正面側から充填材に向けた熱、および、充填材の背面側から充填材に向けた熱が、充填材の全体に対して遮蔽される。そのため、ガラス板接合構造における火炎の遮断性能を高める効果の実効性を高めることが可能ともなる。
上記構成において、前記遮蔽部材は、前記充填材の厚さ方向における中間に位置する金属部材であってもよい。上記構成によれば、充填材の厚さ方向における中間に遮蔽部材が位置するため、遮蔽部材の視認性を向上させる。ひいてはガラス板接合構造の意匠性が遮蔽部材によって低められることを抑えることが可能ともなる。
連装ガラスパーティションの構成を示す斜視図。 連装ガラスパーティションの断面構造を示す断面図。 第1実施形態における第1接合構造の構成を示す部分拡大図。 第2実施形態における第1接合構造の構成を示す部分拡大図。 第2実施形態における接合方法を示す工程図。 第2実施形態における接合方法を示す工程図。
[第1実施形態]
以下、図1~3を参照して、連装ガラスパーティション、ガラス板接合構造、および、ガラス板接合方法の一実施形態を説明する。まず、図1~3を参照して、連装ガラスパーティションおよびガラス板接合構造の構成を説明し、次いで、ガラス板接合方法を説明する。なお、本実施形態においては、4枚のガラス板からなる連装ガラスパーティションについて説明する。
[連装ガラスパーティションの構成]
図1が示すように、連装ガラスパーティションは、連装ガラスパーティションの正面側(紙面手前側)と背面側(紙面奥側)とに建築物の内部空間を区切る。連装ガラスパーティションは、矩形枠状を有した単一の枠組み11、および、当該枠組み11が区切る開口に嵌められた矩形板状を有する4枚のガラス板21を備える。ガラス板21は、防火性を有してもよいし、有してなくてもよい。
枠組み11は、天井に固定された上フレーム11T、床に固定された下フレーム11B、上フレーム11Tと下フレーム11Bとに架設された左フレーム11L、および、右フレーム11Rとから構成される。なお、上フレーム11Tおよび下フレーム11Bが延在する方向を上下方向UBとし、左フレーム11Lおよび右フレーム11Rが延在する方向と直交し、さらに、上下方向UBと直交する方向を厚さ方向ABとする。
各フレーム11T,11B,11L,11Rは、ガラス板21の端面を嵌め込むための嵌装部12を備える。嵌装部12は、例えば、セッティングブロック、コーキング剤、および、バックアップ材を備える。セッティングブロックは、ガラス板21の揺れなどを抑える弾性を備え、ガラス板21の強度を向上させる。コーキング剤は、嵌装部12とガラス板21との隙間を埋め、ガラス板21とフレームとの衝突を防止するための接着剤である。バックアップ材は、コーキング剤の深さと幅を調整する。
単一の枠組み11において、各ガラス板21の広がる方向である面方向は、ほぼ同一平面上に配置されている。相互に隣り合うガラス板21は、ガラス板21の端面を対向させるように配置されている。相互に隣り合うガラス板21の端面は、ガラス板接合構造(以下、単に接合構造とも言う)によって接合されている。なお、4枚のガラス板21は、紙面左端に位置するガラス板21から順に、第1ガラス板21A、第2ガラス板21B、第3ガラス板21C、および、第4ガラス板21Dという。第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとの間、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとの間、および、第3ガラス板21Cと第4ガラス板21Dとの間が、ガラス板接合構造によって接合されている。
図2が示すように、相互に隣り合うガラス板21において、一方のガラス板21は、他方のガラス板21と対向する端面を備える。各ガラス板21の端面は、枠組み11によって固定されない面であり、他のガラス板21の端面と接合構造によって接合されている。相互に隣り合うガラス板21における端面間の隙間は、目地部空間30sである。各目地部空間30sには、充填材33が充填されている。
例えば、第2ガラス板21Bが備える一方の端面BEは、第1接合構造31によって第1ガラス板21Aの端面AEと接合され、第2ガラス板21Bが備える他方の端面BEは、第2接合構造32によって第3ガラス板21Cの端面CEと接合されている。第3ガラス板21Cが備える一方の端面CEは、第2接合構造32によって第2ガラス板21Bの端面BEと接合され、第3ガラス板21Cが備える他方の端面CEは、第1接合構造31によって第4ガラス板21Dの端面DEと接合されている。第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとの間の目地部空間30s、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとの間の目地部空間30s、および、第3ガラス板21Cと第4ガラス板21Dとの間の目地部空間30sには、充填材33が充填されている。
[接合構造の構成]
連装ガラスパーティションは、二種類の接合構造を備える。
図2が示すように、第1接合構造31は、第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとを接合し、また、第3ガラス板21Cと第4ガラス板21Dとを接合する。第2接合構造32は、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとを接合する。第1接合構造31は、充填材33と遮蔽部材34とから構成される。第2接合構造32は、充填材33から構成される。
充填材33は、目地部空間30sを埋めると共に、相互に対向する端面同士を接合する。充填材33を構成する材料は、例えば、エポキシ系樹脂、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤、紫外線硬化系接着剤である。
図3が示すように、遮蔽部材34は、充填材33の正面側、および、充填材33の背面側で端面間を繋ぐようにガラス板21に貼り付けられている。遮蔽部材34は、充填材33に対する正面側および背面側の両側において、充填材33の表面全体を閉塞する。このとき、遮蔽部材34によって閉塞された充填材33の表面全体が、遮蔽部材34によって遮蔽される遮蔽対象である。遮蔽対象は、遮蔽部材34によって遮蔽される充填材33の少なくとも一部であり、遮蔽部材34が遮蔽対象の外側で端面間を繋ぐようにガラス板21に貼り付けられることで形成される。遮蔽対象の外側とは、火炎などの熱源から見て遮蔽対象より熱源側ということである。熱源は、充填材33の正面側に発生する場合と背面側に発生する場合とが想定される。充填材33の正面側に位置する遮蔽部材34は、遮蔽部材34の正面側から充填材33に向けた熱から、遮蔽部材34の反射を通じて、充填材33を遮蔽する。すなわち、充填材33の正面側に位置する遮蔽部材34は、充填材33の正面側に熱源が発生すると想定された場合において、熱源から見て遮蔽対象の外側に遮蔽部材34は位置する。充填材33の背面側に位置する遮蔽部材34は、遮蔽部材34の背面側から充填材33に向けた熱から、遮蔽部材34の反射を通じて、充填材33を遮蔽する。すなわち、充填材33の背面側に位置する遮蔽部材34は、充填材33の背面側に熱源が発生すると想定された場合において、熱源から見て遮蔽対象の外側に遮蔽部材34は位置する。そのため、熱源が充填材33の正面側もしくは背面側に発生する場合においても、熱源が充填材33の正面側および背面側に同時に発生する場合においても、正面側および背面側に位置する遮蔽部材34によって、接合構造の火炎の遮断性能を高めることができる。熱源は、正面側に発生すると想定されてもよいし、背面側に発生すると想定されてもよいし、正面側または背面側に発生すると想定されてもよいし、正面側および背面側の両方において同時に発生すると想定されてもよい。熱源の発生が想定される場所に応じて、遮蔽部材34は適宜設けられる。
遮蔽部材34は、例えば金属部材である。金属部材は、熱を反射する反射性を有した、例えばアルミニウムや銅からなる金属板や金属テープである。遮蔽部材34は、充填材33の外部からの熱を充填材33に対して遮蔽できる程度の反射率を有するように、適宜選択される。遮蔽部材34の厚さは0.05mm以上であればよく、0.3mm以下であることが望ましい。0.05mm以上であれば、接合構造の火炎の遮断性能の向上が可能である。0.3mm以下であれば、接合構造の意匠性が遮蔽部材34によって低められることを抑えることが可能である。
ここで、火炎などから熱を受ける各ガラス板21では、ガラス板21における熱源側の側面と、当該側面とは反対側の側面との間で、熱膨張の度合いが異なる。例えば、連装ガラスパーティションの正面側に熱源が位置する場合、ガラス板21の正面は裏面よりも大きく膨張して、正面側に向けて反るように、各ガラス板21は変形する。この際、ガラス板21が変形する度合いは、ガラス板21の全周囲のなかの固定端の割合によって区々となる。
例えば、第1ガラス板21Aを縁取る四辺のなかの三辺は、上フレーム11T、下フレーム11B、および、左フレーム11Lに固定されている。第1ガラス板21Aを縁取る残りの一辺は、第1接合構造31を通じて、第2ガラス板21Bと接合されている。こうした第1ガラス板21Aでは、フレームに固定された三辺において変形が生じがたく、熱膨張に起因した変形が残りの一辺で生じやすい。
一方で、第2ガラス板21Bを縁取る四辺のなかの二辺は、上フレーム11T、および、下フレーム11Bに固定され、残りの一辺が、第1接合構造31を通じて、第1ガラス板21Aと接合され、残りの他辺が、第2接合構造32を通じて、第3ガラス板21Cと接合されている。こうした第2ガラス板21Bは、上フレーム11Tや下フレーム11Bに固定された二辺で変形しがたく、残りの二辺において変形しやすい。そして、熱源側に向けた反りなどは、第1ガラス板21Aよりも第2ガラス板21Bで大きくなりやすい。
結果として、連装ガラスパーティションが正面側や背面側から熱を受ける場合、ガラス板21の変形する度合いは、第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとの間で相互に異なり、また、第4ガラス板21Dと第3ガラス板21Cとの間で相互に異なり、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとの間では近しいものとなる。そして、ガラス板21の端面間を接合する接合構造において端面と充填材33との接合を解くような力は、第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとの間において、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとの間よりも大きくなる。このように、第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとの間や、第4ガラス板21Dと第3ガラス板21Cとの間では、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとの間よりも、火炎が噴出しやすい。
この点、第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとを接合する第1接合構造31、および、第3ガラス板21Cと第4ガラス板21Dとを接合する第1接合構造31は、外部からの熱を遮蔽する遮蔽部材34を、充填材33の正面側と背面側とに備える。遮蔽部材34は、充填材33の全体を遮蔽対象として、正面側から充填材33に向けた熱や、背面側から充填材33に向けた熱を、充填材33の外部に向けて反射する。これによって、第1ガラス板21Aと充填材33との接合を解くような熱や、第2ガラス板21Bと充填材33との接合を解くような熱、これらの熱が充填材33に作用することが抑えられる。そして、第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとの間の目地部空間30sに隙間が形成されることを抑えて、第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとの間の目地部空間30sから火炎が噴出されることが抑えられる。
なお、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとを接合する第2接合構造32は、遮蔽部材34を備えない構造体である。上述したように、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとの間では、ガラス板21の変形する度合いが近しいものとなるため、ガラス板21の変形する度合いが異なることによる歪みが接合構造に作用しにくい。そして、ガラス板21の変形する度合いが異なることによる歪みが作用しにくい分だけ、ガラス板21と充填材33との接合を解くような力が第1接合構造31よりも小さいものとなる。そのため、遮蔽部材34を備えない第2接合構造32であっても、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとの間の目地部空間30sから火炎が噴出されることを抑えることが可能となる。また、第2ガラス板21Bと第3ガラス板21Cとを接合する第2接合構造32は、連装ガラスパーティションにおける左右方向の中央、すなわち、連装ガラスパーティションにおいて目立ちやすい部位に位置する。そして、視認性が高い遮蔽部材34を第2接合構造32が備えない分だけ、連装ガラスパーティションの意匠性を維持することもできる。
[接合方法]
図1~3を参照して、接合構造によるガラス板接合方法について説明する。
ガラス板接合方法は、端面が互いに向き合うようにガラス板を配置して前記端面間の隙間である目地部空間を形成する工程と、前記目地部空間に充填材を充填する工程と、前記充填材の少なくとも一部が遮蔽対象であり、前記遮蔽対象の外部からの熱が前記遮蔽対象に対して遮蔽されるように、前記遮蔽対象の外部において前記端面間を遮蔽部材で繋ぐ工程と、を含む。
まず、図1に示すように、端面が互いに向き合うようにガラス板21を配置する。端面が互いに向き合うようにガラス板21を配置することは、嵌装部12にガラス板21を嵌め込み、枠組み11内にガラス板21を固定することである。枠組み11内に固定されたガラス板21は相互に隣り合い、端面が向き合うように配置される。端面が互いに向き合うように配置されたガラス板21は、端面間に隙間を設けることで目地部空間30sを形成する。具体的には、目地部空間30sは、第1ガラス板21Aの端面AEと第2ガラス板21Bの端面BEとの間、第2ガラス板21Bの端面BEと第3ガラス板21Cの端面CEとの間、第3ガラス板21Cの端面CEと第4ガラス板21Dの端面DEとの間にそれぞれ設けられる。
次に、各目地部空間30sに充填材33を充填する。目地部空間30sに充填された充填材33は、目地部空間30sを埋めるとともに、相互に対向する端面同士を接合する。
次に、図3に示すように、第1接合構造31の充填材33の表面全体を閉塞するように遮蔽部材34を貼り付ける。このとき、遮蔽部材34は、充填材33の正面側、および、充填材33の背面側の表面において、端面間を繋ぐようにガラス板21に貼り付けられる。遮蔽部材34は、ガラス板21の端面間を繋ぐように貼り付けられていればよく、図3に示すようにガラス板21の外表面と接合する部分が設けられてもよいし、外表面と接合する部分が設けられなくてもよい。また、遮蔽部材34は、目地部空間30sを構成するガラス板21の内表面である端面と接合してもよく、このとき、遮蔽部材34は、厚さ方向ABにおいてガラス板21よりも突出しないことが望ましい。ガラス板21の端面と接合した遮蔽部材34は、遮蔽部材34が厚さ方向ABにおいてガラス板21よりも突出しないため、接合構造の意匠性が遮蔽部材34によって低められることを抑えることが可能である。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)遮蔽部材34は、ガラス板21の端面間を繋ぐように位置し、充填材33を遮蔽する。そのため、充填材33とガラス板21との接合の強さが熱によって低められること、ひいては、ガラス板21と充填材33との間に隙間が形成されることが抑えられる。結果として、第1接合構造31における火炎の遮断性能を高めることが可能となる。
(2)遮蔽部材34は、充填材33の外部からの熱を充填材33の外部に向けて反射する。そのため、拡散や吸収による熱の遮蔽と比べて、遮蔽対象に向けた熱を効果的に遮蔽することが可能となる。
(3)遮蔽部材34は、充填材33に対する正面側および背面側の両側において、充填材33の表面全体を閉塞する。そのため、充填材33の正面側から充填材33に向けた熱、および、充填材33の背面側から充填材33に向けた熱が、充填材33の全体に対して遮蔽される。すなわち、充填材33の正面側および背面側の両面に位置する遮蔽部材34は、熱源が充填材33の正面側もしくは背面側に発生する場合においても、熱源が充填材33の正面側および背面側に同時に発生する場合においても、接合構造の火炎の遮断性能を高めることができる。これにより、ガラス板接合構造における火炎の遮断性能を高める効果の実効性を高めることが可能ともなる。
(4)遮蔽部材34は、第1ガラス板21Aと第2ガラス板21Bとの間、および第4ガラス板21Dと第3ガラス板21Cとの間に設けられる第1接合構造31において設けられる。枠組み11に固定された辺の数量が相互に異なるガラス板21の間では、火炎に曝されることによる変形の度合いが相互に異なる。そして、変形の度合いが相互に異なるガラス板21同士を接合する構造においては、変形の度合いが相互に等しいガラス板21同士を接合する構造よりも、ガラス板21と充填材33との間に隙間が形成されやすい。この点、上述のように、枠組み11に固定された辺の数が相互に異なるガラス板21の間に遮蔽部材34が備えられる構成であれば、火炎の遮断性能の向上効果がさらに顕然となる。
[第2実施形態]
図4を参照して、接合構造の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態における接合構造は、第1実施形態における接合構造と比べて、充填材33に対する遮蔽部材34の位置が異なっている。以下では、第2実施形態と第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、遮蔽部材34は、充填材33の厚さ方向ABにおける中間に位置する。そのため、遮蔽部材34は、充填材33に対する正面側および背面側の両面において充填材33の表面全体を閉塞する場合と比べて、充填材33の内部に位置するため、視認性を低下させる。ひいては第1接合構造31の意匠性が遮蔽部材34によって低められることを抑えることが可能ともなる。
また、充填材33の厚さ方向ABにおける中間に遮蔽部材34が位置することは、正面側のガラス板21の表面から遮蔽部材34までの厚さ方向ABに対する距離と、背面側のガラス板21の表面から遮蔽部材34までの厚さ方向ABに対する距離とが等しくなる。すなわち、遮蔽部材34から正面側の充填材33の厚みと、背面側の充填材33の厚みとが等しくなる。そのため、充填材33の厚みが半分であっても、十分にガラス板21を接合することが可能であれば、充填材33の厚さ方向ABにおける中間に位置する1つの遮蔽部材34によって、熱源が正面側または背面側に熱源が位置する場合における火炎の遮断性能を向上可能である。十分にガラス板21を接合可能である充填材33の厚みは、例えば、4mm以上である。
遮蔽部材34は、遮蔽対象の外側でガラス板21の端面間を繋ぐようにガラス板21に貼り付けられる。このとき、遮蔽部材34は、ガラス板21の面内方向とほぼ平行になるよう貼り付けられる。そのため、遮蔽部材34からガラス板21の表面までの距離、すなわち、充填材33の厚さが面内方向において均等となる。これにより、遮蔽部材34により遮蔽される充填材33の厚さが、面内方向において差が生じにくくなり、充填材33のなかで耐久性がばらつくことを抑制する。
また、熱源は正面側または背面側に位置すると想定される。充填材33の厚さ方向ABにおける中間に位置する遮蔽部材34は、遮蔽部材34の背面側から充填材33に向けた熱から、遮蔽部材34の反射を通じて、遮蔽部材34よりも正面側に位置する充填材33を遮蔽する。充填材33の厚さ方向ABにおける中間に位置する遮蔽部材34は、遮蔽部材34の正面側から充填材33に向けた熱から、遮蔽部材34の反射を通じて、遮蔽部材34よりも背面側に位置する充填材33を遮蔽する。すなわち、充填材33の厚さ方向ABにおける中間に位置する遮蔽部材34は、熱源が正面側に位置する場合であっても背面側に位置する場合であっても、熱源から見て遮蔽対象の外側に位置する。
[接合方法]
第2実施形態におけるガラス板21の接合方法について説明する。
まず、目地部空間30sに充填材33を充填する。
次に、図5に示すように、目地部空間30sに充填された充填材33の一部を除去する。充填材33の一部を除去することは、充填材33が硬化する前に行われる。充填材33は、例えば、へら等によって切削されることで、切断面33cを形成する。このとき、充填材33は、第1接合構造31を構成する充填材33において切断面33cが形成される。切断面33cが形成された充填材33は、ガラス板21を接合した状態で硬化する。切削により形成された切断面33cは、ガラス板21の面内方向と平行になるよう形成されることが望ましい。充填材33の一部を除去する方法は、切削に限らず、研削であってもよいし、加熱であってもよい。
次に、図6に示すように、遮蔽部材34は、充填材33の両端に位置するガラス板21の端面に貼り付けられる。遮蔽部材34は、切断面33cの反対側へ折り曲げられた遮蔽部材34の端部とガラス板21の端面とが接合し、ガラス板21の端面を繋ぐ。ガラス板21の端面に貼り付けられた遮蔽部材34は、切削により形成された充填材33の切断面33cを遮蔽する。遮蔽部材34は、端部を折り曲げられなくてもよく、遮蔽部材34がほぼ直線状となるように配置されてもよい。このとき、遮蔽部材34の端面とガラス板21の端面とが互いに向かい合うように接合される。
次に、図4に示すように、充填材33を目地部空間30sに再び充填する。これにより、遮蔽部材34は、充填材33の厚さ方向ABにおいて中間に設けられる。
以上、上記実施形態によれば、上記(1),(2),(4)に準じた効果の他に、以下の効果が得られる。
(5)遮蔽部材34は、充填材33の厚さ方向ABにおける中間に位置する。そのため、遮蔽部材34の視認性を低下させる。ひいてはガラス板接合構造の意匠性が遮蔽部材34によって低められることを抑えることが可能ともなる。
(6)充填材33の厚さ方向ABにおける中間に位置する遮蔽部材34は、熱源が正面側に発生する場合であっても背面側に発生する場合であっても、熱源から見て遮蔽対象の外側に位置する。そのため、充填材33に対して設けられる遮蔽部材34が1つであっても、遮蔽部材34の正面側または背面側から充填材33に向けた熱から充填材33を遮蔽することが可能である。したがって、接合構造の火炎の遮断性能を高めることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施できる。
[連装ガラスパーティション]
・連装ガラスパーティションは、4枚のガラス板21から構成されなくてもよい。連装されるガラス板21の数は、4枚より多くてもよいし、少なくてもよい。
[ガラス板]
・ガラス板21は、表面に飛散防止用フィルムが貼られてもよい。
[遮蔽部材]
・遮蔽部材34は、充填材33に向けた熱を充填材33に対して遮蔽する構成であればよく、金属部材に限らず、例えば、充填材33に向けた熱を拡散する拡散部材、あるいは、充填材33に向けた熱を吸収する吸収部材に変更することも可能である。拡散部材は、例えば、シートの面方向に熱を拡散する高い熱伝導率を有した金属製シートや、同じく面方向に熱を拡散する高熱伝導セラミック粒子を含むシリコンシートなどである。吸収部材は、例えば、熱硬化性樹脂と複合化されたポリイミド樹脂テープのように、優れた耐熱性を有すると共に、火炎などから熱を吸収して硬化する熱硬化性樹脂テープなどである。なお、充填材33に向けた熱を反射によって遮蔽する反射部材であれば、熱を拡散するための拡散速度によって遮蔽を律速させることもなく、また、熱を吸収するための吸収速度によって遮蔽を律速させることもないため、充填材33に向けた熱を遮蔽する観点において、より好ましい。
・遮蔽部材34は、充填材33の表面全体を遮蔽しなくてもよい。遮蔽部材34は、充填材33の一部を遮蔽していればよい。例えば、遮蔽部材34は、充填材33の上下方向UBにおける中間に位置してもよい。ガラス板21は、ガラス板21を縁取る四辺のなかの二辺が、上フレーム11T、および、下フレーム11Bに固定される。そのため、ガラス板21は、上下方向UBにおける端部である上部および下部よりも、中間において変形しやすく、ガラス板21と充填材33との間に隙間が形成されやすい。そのため、上下方向UBにおける中間において、充填材33に遮蔽部材34を設けることで、充填材33とガラス板21との接合の強さが熱によって低められること、ひいては、ガラス板21と充填材33との間に隙間が形成されることが抑えられる。結果として、第1接合構造31における火炎の遮断性能を高めることが可能となる。
・遮蔽部材34は、第2接合構造32において設けられてもよい。連装ガラスパーティションが有するガラス板21が4枚以上であり、第2接合構造32が複数存在する場合、遮蔽部材34は、第2接合構造32の全てに設けられてもよいし、第2接合構造32の一部に設けられてもよい。遮蔽部材34が設けられた第2接合構造32は、火炎の遮断性能を向上可能である。
・遮蔽部材34は、ガラス板21の端面を繋ぐように配置されていればよく、ガラス板21の面内方向とほぼ平行になるように貼り付けられなくてもよい。例えば、遮蔽部材34は、面内方向もしくは厚さ方向ABに対して傾斜がついた状態で配置されてもよい。
・遮蔽部材34は、充填材33の正面側および背面側に接着されなくてもよく、正面側および背面側の少なくとも一方の充填材33の表面を遮蔽するように設けられてもよい。このとき、遮蔽部材34は、熱源に近い充填材33の表面を遮蔽することが望ましい。正面側および背面側の少なくとも一方の充填材33の表面を遮蔽するように遮蔽部材34を設けることは、遮蔽部材34を取り付ける手間をなくすことができる。
・遮蔽部材34は、充填材33の厚さ方向ABにおける中間に位置しなくてもよい。遮蔽部材34は、充填材33の表面に近い位置に埋め込まれてもよい。このとき、遮蔽部材34は、熱源の近くに位置することが望ましい。
・遮蔽部材34は、充填材33の表面と内部との両方に配置されてもよい。充填材33の表面および内部に配置された遮蔽部材34は、充填材33を遮蔽する実効性を高めることが可能である。
・遮蔽部材34は、テープ状の部材を充填材33に貼り付けることで設けられなくてもよい。例えば、遮蔽部材34は、蒸着によって充填材33の表面に設けられてもよい。
・遮蔽部材34は、充填材33を充填する前にガラス板21の端面に貼り付けられてもよい。特に遮蔽部材34を充填材33の内部に設ける場合、充填材33の一部を除去する手間をなくすことが可能である。
[その他]
・ガラス板21は、ガラス板21の変形を抑制する金属製の金具を備えていてもよい。ガラス板21の変形を抑制する金属製の金具は、例えば、ガラス板21の角部に取り付け可能なL字型の金具である。
11…枠組み、11T…上フレーム、11L…左フレーム、11R…右フレーム、11B…下フレーム、12…嵌装部、21…ガラス板、21A…第1ガラス板、21B…第2ガラス板、21C…第3ガラス板、21D…第4ガラス板、30s…目地部空間、31…第1接合構造、32…第2接合構造、33…充填材、33c…切断面、34…遮蔽部材、AB…厚さ方向、AE…端面、BE…端面、CE…端面、DE…端面、UB…上下方向。

Claims (5)

  1. 端面が相互に向き合うように配置されたガラス板の前記端面間の隙間である目地部空間が充填材によって充填されているガラス板接合構造であって、
    前記充填材の少なくとも一部が遮蔽対象であり、
    前記遮蔽対象の外側で前記端面間を繋ぐように位置し、前記遮蔽対象の外部からの熱を前記遮蔽対象に対して遮蔽する遮蔽部材を備え
    前記遮蔽部材は、前記充填材の厚さ方向において、前記充填材の内部に位置する金属部材である
    ガラス板接合構造。
  2. 前記遮蔽部材は、前記遮蔽対象の外部からの熱を前記遮蔽対象の外部に向けて反射する
    請求項1に記載のガラス板接合構造。
  3. 前記遮蔽部材は、複数の遮蔽部材のうちの第1の遮蔽部材であって、
    前記複数の遮蔽部材は、前記充填材に対する正面側および背面側の両側において前記充填材の表面全体を閉塞する金属部材である第2の遮蔽部材を含む
    請求項1または2に記載のガラス板接合構造。
  4. 前記遮蔽部材は、前記充填材の厚さ方向における中間に位置す
    請求項1ないし3のうち何れか一項に記載のガラス板接合構造。
  5. 端面が互いに向き合うようにガラス板を配置して前記端面間の隙間である目地部空間を形成する工程と、
    前記目地部空間に充填材を充填する工程と、
    前記充填材の少なくとも一部が遮蔽対象であり、前記遮蔽対象の外部からの熱が前記遮蔽対象に対して遮蔽されるように、前記遮蔽対象の外部において前記端面間を遮蔽部材で繋ぐ工程と、を含み、
    前記遮蔽部材は、前記充填材の厚さ方向において、前記充填材の内部に配置される金属部材である
    ガラス板接合方法。
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