JP2006132084A - ガラス板仕切り構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 火災想定領域と隣接領域とに亘る視界も、外観も損ないにくいようにする。
【解決手段】 火災想定領域Aにおいて火災が発生した場合に、その火災想定領域に隣接する隣接領域Bを遮熱できるように、火災想定領域と隣接領域との境界を、横方向に並べて互いに接続してある複数枚の遮熱性耐火ガラス板1で仕切ってあるガラス板仕切り構造であって、横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板の横向き端面6どうしを、耐火性シール材7で接続してある。
【選択図】 図1
【解決手段】 火災想定領域Aにおいて火災が発生した場合に、その火災想定領域に隣接する隣接領域Bを遮熱できるように、火災想定領域と隣接領域との境界を、横方向に並べて互いに接続してある複数枚の遮熱性耐火ガラス板1で仕切ってあるガラス板仕切り構造であって、横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板の横向き端面6どうしを、耐火性シール材7で接続してある。
【選択図】 図1
Description
本発明は、火災想定領域において火災が発生した場合に、その火災想定領域に隣接する隣接領域を遮熱できるように、前記火災想定領域と前記隣接領域との境界を、横方向に並べて互いに接続してある複数枚の遮熱性耐火ガラス板で仕切ってあるガラス板仕切り構造に関する。
上記ガラス板仕切り構造は、例えば、建物内での火災発生を想定して、火災想定領域と、その火災想定領域に隣接する隣接領域との境界を、横方向に並べて互いに接続してある複数枚の遮熱性耐火ガラス板で仕切っておくことにより、平常時には、火災想定領域と隣接領域とに亘る視界を確保しながら、火災が発生したときには隣接領域を遮熱して、その隣接領域を避難経路や一時避難エリアとして確保できるように設けてある。
従来のガラス板仕切り構造では、図8に示すように、珪酸カルシューム板や石膏ボードなどの耐火断熱材13を固定するための金属製補強部材14を上下方向に立設するとともに、左右の遮熱性耐火ガラス板1を、その横向き端面6が隙間15を隔てて補強部材14側に対向するように、補強部材14を挟んで配置し、補強部材14に固定した耐火断熱材13で、左右の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部を厚み方向の両側から一体に挟み込んで、横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板1どうしを接続している(例えば、非特許文献1参照)。
従来のガラス板仕切り構造では、図8に示すように、珪酸カルシューム板や石膏ボードなどの耐火断熱材13を固定するための金属製補強部材14を上下方向に立設するとともに、左右の遮熱性耐火ガラス板1を、その横向き端面6が隙間15を隔てて補強部材14側に対向するように、補強部材14を挟んで配置し、補強部材14に固定した耐火断熱材13で、左右の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部を厚み方向の両側から一体に挟み込んで、横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板1どうしを接続している(例えば、非特許文献1参照)。
カタログ「日本板硝子の防耐火ガラスシリーズ 耐熱強化ガラスパイロクリア けい酸ソーダ入積層ガラスパイロストップ」に記載されたパイロストップウォール断面詳細図、日本板硝子株式会社、2004年7月10日、p.10
従来のガラス板仕切り構造では、横向き端面6が隙間15を隔てて補強部材14に対向するように配置した左右の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部を、補強部材14に固定した耐火断熱材13で、厚み方向の両側から一体に挟み込んで、横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板1どうしを接続しているので、遮熱性耐火ガラス板1の左右側縁部が、断面積の大きな耐火断熱材13で隠れてしまい、その分、火災想定領域Aと隣接領域Bとに亘る視界が損なわれるとともに、外観も損ない易い欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、火災想定領域と隣接領域とに亘る視界も、外観も損ないにくいようにすることを目的とする。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、火災想定領域と隣接領域とに亘る視界も、外観も損ないにくいようにすることを目的とする。
本発明の第1特徴構成は、火災想定領域において火災が発生した場合に、その火災想定領域に隣接する隣接領域を遮熱できるように、前記火災想定領域と前記隣接領域との境界を、横方向に並べて互いに接続してある複数枚の遮熱性耐火ガラス板で仕切ってあるガラス板仕切り構造であって、横方向に互いに隣接する前記遮熱性耐火ガラス板の横向き端面どうしを、耐火性シール材で接続してある点にある。
〔作用及び効果〕
横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板の横向き端面どうしを、耐火性シール材で接続してあるので、遮熱性耐火ガラス板の側縁部を厚み方向から挟むような耐火断熱材を特に設けることなく、横方向に並べた遮熱性耐火ガラス板を互いに接続することができ、火災想定領域と隣接領域とに亘る視界も、外観も損ないにくい。
横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板の横向き端面どうしを、耐火性シール材で接続してあるので、遮熱性耐火ガラス板の側縁部を厚み方向から挟むような耐火断熱材を特に設けることなく、横方向に並べた遮熱性耐火ガラス板を互いに接続することができ、火災想定領域と隣接領域とに亘る視界も、外観も損ないにくい。
本発明の第2特徴構成は、前記遮熱性耐火ガラス板が、複数枚の板ガラスを珪酸アルカリ層を挟んで積層したものである点にある。
〔作用及び効果〕
遮熱性耐火ガラス板が、複数枚の板ガラスを珪酸アルカリ層を挟んで積層したものであるので、火災発生時にガラス面の温度が上昇すると、珪酸アルカリ層に含まれる結晶水が気化して発泡することによって、珪酸アルカリ層が不透明になり、結晶水の気化に伴う気化熱の吸収でガラス面の温度上昇を抑制しながら、不透明化した珪酸アルカリ層で隣接領域への輻射熱の侵入を遮断して、隣接領域を効果的に遮熱することができる。
遮熱性耐火ガラス板が、複数枚の板ガラスを珪酸アルカリ層を挟んで積層したものであるので、火災発生時にガラス面の温度が上昇すると、珪酸アルカリ層に含まれる結晶水が気化して発泡することによって、珪酸アルカリ層が不透明になり、結晶水の気化に伴う気化熱の吸収でガラス面の温度上昇を抑制しながら、不透明化した珪酸アルカリ層で隣接領域への輻射熱の侵入を遮断して、隣接領域を効果的に遮熱することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記隣接領域側に、前記遮熱性耐火ガラス板の火災発生時の撓み変形を防止可能な補強材を設けてある点にある。
〔作用及び効果〕
火災発生時に遮熱される隣接領域側に、遮熱性耐火ガラス板の火災発生時の撓み変形を防止可能な補強材を設けてあるので、平常時には、仕切り構造の揺れや撓みを防止して、大きな寸法の遮熱性耐火ガラス板によるガラス板仕切り構造が可能になり、火災発生時には、遮熱性耐火ガラス板の劣化によって発生する、仕切り構造が崩壊するまでの時間、すなわち、該隣接領域を通って避難することが可能な時間を長くできる利点がある。
また、該補強材が隣接領域側に設けてあって、火災発生時に、遮熱性耐火ガラス板によるガラス板仕切り構造によって、該補強材も遮熱されているので、該補強材の補強効果が長時間に亘って発揮されて、該仕切り構造が崩壊するまでの時間をさらに長くできる。
該補強材には遮熱効果を期待しないので、その寸法を小さくでき、遮熱性耐火ガラス板を通しての視界を遮り難くできる。
火災発生時に遮熱される隣接領域側に、遮熱性耐火ガラス板の火災発生時の撓み変形を防止可能な補強材を設けてあるので、平常時には、仕切り構造の揺れや撓みを防止して、大きな寸法の遮熱性耐火ガラス板によるガラス板仕切り構造が可能になり、火災発生時には、遮熱性耐火ガラス板の劣化によって発生する、仕切り構造が崩壊するまでの時間、すなわち、該隣接領域を通って避難することが可能な時間を長くできる利点がある。
また、該補強材が隣接領域側に設けてあって、火災発生時に、遮熱性耐火ガラス板によるガラス板仕切り構造によって、該補強材も遮熱されているので、該補強材の補強効果が長時間に亘って発揮されて、該仕切り構造が崩壊するまでの時間をさらに長くできる。
該補強材には遮熱効果を期待しないので、その寸法を小さくでき、遮熱性耐火ガラス板を通しての視界を遮り難くできる。
本発明の第4特徴構成は、前記横向き端面どうしの間に耐火断熱材を挟み込むと共に、その耐火断熱材を前記遮熱性耐火ガラス板の厚み方向に挟んで、前記耐火性シール材を設けてある点にある。
〔作用及び効果〕
遮熱性耐火ガラス板の横向き端面どうしの間に耐火断熱材を挟み込むと共に、その耐火断熱材を遮熱性耐火ガラス板の厚み方向に挟んで、耐火性シール材を設けて、横向き端面どうしの間を通した熱伝導を耐火断熱材で断熱できるようにしてあるので、火災発生時に、耐火断熱材の隣接領域側に設けてある耐火性シール材の火災熱による早期劣化を防止して、遮熱性耐火ガラス板どうしの接続を維持することができ、隣接領域を一層効果的に遮熱することができる。
遮熱性耐火ガラス板の横向き端面どうしの間に耐火断熱材を挟み込むと共に、その耐火断熱材を遮熱性耐火ガラス板の厚み方向に挟んで、耐火性シール材を設けて、横向き端面どうしの間を通した熱伝導を耐火断熱材で断熱できるようにしてあるので、火災発生時に、耐火断熱材の隣接領域側に設けてある耐火性シール材の火災熱による早期劣化を防止して、遮熱性耐火ガラス板どうしの接続を維持することができ、隣接領域を一層効果的に遮熱することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
〔第1実施形態〕
図1は本発明によるガラス板仕切り構造を示し、建物内での火災発生を想定して、火災想定領域Aにおいて火災が発生した場合に、その火災想定領域Aに隣接する隣接領域Bを遮熱して避難経路や一時避難エリアとして確保できるように、火災想定領域Aと隣接領域Bとの境界を、板面を上下方向に沿わせて横方向に並べて互いに接続してある複数枚の遮熱性耐火ガラス板1で、床面側と天井面側とに亘って仕切ってある。
〔第1実施形態〕
図1は本発明によるガラス板仕切り構造を示し、建物内での火災発生を想定して、火災想定領域Aにおいて火災が発生した場合に、その火災想定領域Aに隣接する隣接領域Bを遮熱して避難経路や一時避難エリアとして確保できるように、火災想定領域Aと隣接領域Bとの境界を、板面を上下方向に沿わせて横方向に並べて互いに接続してある複数枚の遮熱性耐火ガラス板1で、床面側と天井面側とに亘って仕切ってある。
前記遮熱性耐火ガラス板1は、複数枚の板ガラス2と珪酸ソーダ層3とを交互に積層してある合わせガラスで構成して、その周部端面4を、左右のガラス板面に亘って接着したアルミ合金を主体とする金属テープ5で、全周に亘って被覆してあり、図1(イ)に示すように、横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板1の横向き端面6どうしを、金属テープ5を介して、シリコーンシール材などの防水性を備えた耐火性シール材7で接着して接続してある。
尚、図1(ロ)に示すように、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とにアルミ合金などの金属を主体とする金属テープ8を接着して、耐火性シール材7の劣化を防止すると共に外観を向上させてあっても良い。
〔第2実施形態〕
図2は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、図2(イ)に示すように、周部端面4を全周に亘ってエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの樹脂層9で被覆してある遮熱性耐火ガラス板1を使用してある。
図2は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、図2(イ)に示すように、周部端面4を全周に亘ってエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの樹脂層9で被覆してある遮熱性耐火ガラス板1を使用してある。
その他の構成は第1実施形態と同様であるが、図2(ロ)に示すように、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とにアルミ合金などの金属を主体とする金属テープ8を接着して、耐火性シール材7の劣化を防止すると共に外観を向上させてあっても良い。
〔第3実施形態〕
図3は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、図3(イ)に示すように、横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板1の横向き端面6どうしの間に、セラミックファイバーなどで構成した耐火断熱材10を挟み込むと共に、その耐火断熱材10を遮熱性耐火ガラス板1の厚み方向に挟んで、耐火性シール材7を設けてある。
図3は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、図3(イ)に示すように、横方向に互いに隣接する遮熱性耐火ガラス板1の横向き端面6どうしの間に、セラミックファイバーなどで構成した耐火断熱材10を挟み込むと共に、その耐火断熱材10を遮熱性耐火ガラス板1の厚み方向に挟んで、耐火性シール材7を設けてある。
その他の構成は第1実施形態と同様であるが、図3(ロ)に示すように、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とにアルミ合金などの金属を主体とする金属テープ8を接着して、耐火性シール材7の劣化を防止すると共に外観を向上させてあっても良い。
また、図3(ハ)に示すように、第3実施形態で示した周部端面4を全周に亘って樹脂層9で被覆してある遮熱性耐火ガラス板1を使用してあっても良く、この場合も、図3(ニ)に示すように、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とにアルミ合金などの金属を主体とする金属テープ8を接着して、耐火性シール材7の劣化を防止すると共に外観を向上させてあっても良い。
〔第4実施形態〕
図4は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、遮熱性耐火ガラス板1の火災発生時の撓み変形を防止できるように、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とに沿って、スチールやアルミ合金,ステンレス鋼などの金属製の横断面形状が矩形角筒状の補強材11を、その一方の短辺12側が耐火性シール材7を挟む両側の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に亘って対向するように建物躯体側から立設して、耐火性シール材7を介して両側の遮熱性耐火ガラス板1に接着してある。
図4は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、遮熱性耐火ガラス板1の火災発生時の撓み変形を防止できるように、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とに沿って、スチールやアルミ合金,ステンレス鋼などの金属製の横断面形状が矩形角筒状の補強材11を、その一方の短辺12側が耐火性シール材7を挟む両側の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に亘って対向するように建物躯体側から立設して、耐火性シール材7を介して両側の遮熱性耐火ガラス板1に接着してある。
その他の構成は第1実施形態と同様であるが、第2実施形態で示した周部端面4を全周に亘って樹脂層9で被覆してある遮熱性耐火ガラス板1を使用してあっても、遮熱性耐火ガラス板1の横向き端面6どうしを第3実施形態と同様の接続構造で接続してあっても良く、図示しないが、補強材11を金属やガラス,木材などで形成した中実部材で構成してあっても良い。
〔第5実施形態〕
図5は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、遮熱性耐火ガラス板1の火災発生時の撓み変形を防止できるように、耐火性シール材7の隣接領域B側に沿ってのみ、スチールやアルミ合金,ステンレス鋼などの金属製の横断面形状が矩形角筒状の補強材11を、その一方の短辺12側が耐火性シール材7を挟む両側の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に亘って対向するように建物躯体側から立設して、耐火性シール材7を介して両側の遮熱性耐火ガラス板1に接着してある。
図5は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、遮熱性耐火ガラス板1の火災発生時の撓み変形を防止できるように、耐火性シール材7の隣接領域B側に沿ってのみ、スチールやアルミ合金,ステンレス鋼などの金属製の横断面形状が矩形角筒状の補強材11を、その一方の短辺12側が耐火性シール材7を挟む両側の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に亘って対向するように建物躯体側から立設して、耐火性シール材7を介して両側の遮熱性耐火ガラス板1に接着してある。
その他の構成は第1実施形態と同様であるが、第2実施形態で示した周部端面4を全周に亘って樹脂層9で被覆してある遮熱性耐火ガラス板1を使用してあっても、遮熱性耐火ガラス板1の横向き端面6どうしを第3実施形態と同様の接続構造で接続してあっても良く、図示しないが、耐火性シール材7の火災想定領域A側に金属テープ8を接着して、耐火性シール材7の劣化を防止すると共に外観を向上させてあっても、補強材11を金属やガラス,木材などで形成した中実部材で構成してあっても良い。
〔第6実施形態〕
図6は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、遮熱性耐火ガラス板1の火災発生時の撓み変形を防止できるように、隣接領域B側の横向き端面6どうしの接続部から離れた位置で、左右の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に沿って、スチールやアルミ合金,ステンレス鋼などの金属製の横断面形状が矩形角筒状の補強材11を、その一方の短辺12側が遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に対向するように建物躯体側から立設して、耐火性シール材7を介して遮熱性耐火ガラス板1に接着してある。
図6は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、遮熱性耐火ガラス板1の火災発生時の撓み変形を防止できるように、隣接領域B側の横向き端面6どうしの接続部から離れた位置で、左右の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に沿って、スチールやアルミ合金,ステンレス鋼などの金属製の横断面形状が矩形角筒状の補強材11を、その一方の短辺12側が遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に対向するように建物躯体側から立設して、耐火性シール材7を介して遮熱性耐火ガラス板1に接着してある。
その他の構成は第1実施形態と同様であるが、第2実施形態で示した周部端面4を全周に亘って樹脂層9で被覆してある遮熱性耐火ガラス板1を使用してあっても、遮熱性耐火ガラス板1の横向き端面6どうしを第3実施形態と同様の接続構造で接続してあっても良く、図示しないが、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とにアルミ合金などの金属を主体とする金属テープ8を接着して、耐火性シール材7の劣化を防止すると共に外観を向上させてあっても、補強材11を金属やガラス,木材などで形成した中実部材で構成してあっても良い。
〔第7実施形態〕
図7は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、遮熱性耐火ガラス板1の火災発生時の撓み変形を防止できるように、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とに沿って、スチールやアルミ合金,ステンレス鋼などの金属製の板状補強材11を、その板面が耐火性シール材7を挟む両側の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に亘って対向するように建物躯体側から立設して、耐火性シール材7を介して両側の遮熱性耐火ガラス板1に接着してある。
図7は本発明によるガラス板仕切り構造の別実施形態を示し、遮熱性耐火ガラス板1の火災発生時の撓み変形を防止できるように、耐火性シール材7の火災想定領域A側と隣接領域B側とに沿って、スチールやアルミ合金,ステンレス鋼などの金属製の板状補強材11を、その板面が耐火性シール材7を挟む両側の遮熱性耐火ガラス板1の側縁部に亘って対向するように建物躯体側から立設して、耐火性シール材7を介して両側の遮熱性耐火ガラス板1に接着してある。
その他の構成は第1実施形態と同様であるが、第2実施形態で示した周部端面4を全周に亘って樹脂層9で被覆してある遮熱性耐火ガラス板1を使用してあっても、遮熱性耐火ガラス板1の横向き端面6どうしを第3実施形態と同様の接続構造で接続してあっても良い。
〔その他の実施形態〕
1.本発明によるガラス板仕切り構造は、複数枚の板ガラスと珪酸カリウムなどからなる珪酸アルカリ層とを交互に積層してある遮熱性耐火ガラス板を使用してあっても良い。
2.本発明によるガラス板仕切り構造は、建物の内部に設けてあっても、建物の内外を区画するために設けてあっても良いが、建物の内外を区画するために設ける場合は、建物内側を火災想定領域として設定してあっても、隣接領域として設定してあっても良い。
3.本発明によるガラス板仕切り構造は、第4〜第6実施形態において、補強材11の横断面形状については、円,円筒,楕円,楕円筒,多角形,多角形筒,星形など、補強材としての機能を有する限りにおいて、建物壁材,内装材,外装材としての意匠性を考慮して、適宜選択することができる。
1.本発明によるガラス板仕切り構造は、複数枚の板ガラスと珪酸カリウムなどからなる珪酸アルカリ層とを交互に積層してある遮熱性耐火ガラス板を使用してあっても良い。
2.本発明によるガラス板仕切り構造は、建物の内部に設けてあっても、建物の内外を区画するために設けてあっても良いが、建物の内外を区画するために設ける場合は、建物内側を火災想定領域として設定してあっても、隣接領域として設定してあっても良い。
3.本発明によるガラス板仕切り構造は、第4〜第6実施形態において、補強材11の横断面形状については、円,円筒,楕円,楕円筒,多角形,多角形筒,星形など、補強材としての機能を有する限りにおいて、建物壁材,内装材,外装材としての意匠性を考慮して、適宜選択することができる。
1 遮熱性耐火ガラス板
2 板ガラス
3 珪酸アルカリ層
6 横向き端面
7 耐火性シール材
10 耐火断熱材
11 補強材
A 火災想定領域
B 隣接領域
2 板ガラス
3 珪酸アルカリ層
6 横向き端面
7 耐火性シール材
10 耐火断熱材
11 補強材
A 火災想定領域
B 隣接領域
Claims (4)
- 火災想定領域において火災が発生した場合に、その火災想定領域に隣接する隣接領域を遮熱できるように、前記火災想定領域と前記隣接領域との境界を、横方向に並べて互いに接続してある複数枚の遮熱性耐火ガラス板で仕切ってあるガラス板仕切り構造であって、
横方向に互いに隣接する前記遮熱性耐火ガラス板の横向き端面どうしを、耐火性シール材で接続してあるガラス板仕切り構造。 - 前記遮熱性耐火ガラス板が、複数枚の板ガラスを珪酸アルカリ層を挟んで積層したものである請求項1記載のガラス板仕切り構造。
- 前記隣接領域側に、前記遮熱性耐火ガラス板の火災発生時の撓み変形を防止可能な補強材を設けてある請求項1又は2記載のガラス板仕切り構造。
- 前記横向き端面どうしの間に耐火断熱材を挟み込むと共に、その耐火断熱材を前記遮熱性耐火ガラス板の厚み方向に挟んで、前記耐火性シール材を設けてある請求項1〜3のいずれか1項記載のガラス板仕切り構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7429592B2 (ja) | 2020-04-13 | 2024-02-08 | 株式会社大林組 | ガラス板接合構造、およびガラス板接合方法 |
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2004
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7429592B2 (ja) | 2020-04-13 | 2024-02-08 | 株式会社大林組 | ガラス板接合構造、およびガラス板接合方法 |
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