JP7426166B2 - フェライト粒子、電子写真現像剤用キャリア、電子写真現像剤及びフェライト粒子の製造方法 - Google Patents
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Description
空間群Fd-3mに帰属するスピネル型結晶構造を有し、
そのフェライト組成が下記式(1)で表されるフェライト粒子。
(Fe3+u,Mn2+v,Mg2+w)(Mn3+x,Fe2+y,Fe3+z)2O4・・・(1)
但し、
u+v+w=1
x+y+z=1
0.870≦v<1.000
0.001≦w<0.070
0.000≦x≦0.075
前記式(1)中のwが下記の条件を満足する[1]に記載のフェライト粒子。
0.003≦w≦0.060
当該フェライト粒子に含まれるFe、Mn、Mgの総物質量を100molとしたときに、これらのフェライト構成元素とは別にSr元素を0.4mol以上1.2mol以下含有する[1]又は[2]に記載のフェライト粒子。
内部空隙率が4.0%以下である[1]~[3]のいずれか一項に記載のフェライト粒子。
3K・1000/4π・A/mの磁場をかけたときのB-H測定による飽和磁化が70Am2/kg以上90Am2/kg以下である[1]~[4]のいずれか一項に記載のフェライト粒子。
見掛密度が2.10g/cm3以上2.40g/cm3以下である[1]~[5]のいずれか一項に記載のフェライト粒子。
[1]~[6]のいずれか一項に記載のフェライト粒子と、当該フェライト粒子の表面を被覆する樹脂被覆層とを備える電子写真現像剤用キャリア。
[7]に記載の電子写真現像剤用キャリアとトナーとを含む電子写真現像剤。
補給用現像剤として用いられる[8]に記載の電子写真現像剤。
[1]~[6]のいずれか一項に記載のフェライト粒子を製造するためのフェライト粒子の製造方法であって、
Fe原料、Mn原料及びMg原料の配合量が下記式(2)を満たすように配合して被焼成物を作製し、
当該被焼成物を気孔率が20%以上35%以下の耐火物容器に収容して焼成することによりフェライト粒子を製造するフェライト粒子の製造方法。
2.00≦nFe/(nMn+nMg)≦3.00・・・(2)
但し、
nFe:前記Fe原料中のFe元素の物質量(mol%)
nMn:前記Mn原料中のMn元素の物質量(mol%)
nMg:前記Mg原料中のMg元素の物質量(mol%)
前記被焼成物を密閉式雰囲気熱処理炉において、炉内圧が炉外の雰囲気圧よりも2Pa以上100Pa以下の範囲で高くなるように加圧した状態で焼成する[10]に記載のフェライト粒子の製造方法。
まず、フェライト粒子について説明する。当該フェライト粒子は、空間群Fd-3mに帰属するスピネル型結晶構造を有し、そのフェライト組成が下記式(1)で表されることを特徴とする。
(Fe3+u,Mn2+v,Mg2+w)(Mn3+x,Fe2+y,Fe3+z)2O4・・・(1)
但し、
u+v+w=1
x+y+z=1
0.870≦v<1.000
0.001≦w<0.070
0.000≦x≦0.075
i)(Mn3+x,Fe2+y,Fe3+z)
上記式(1)における「(Mn3+x,Fe2+y,Fe3+z)」は上記一般式における「B」に相当する。上述のとおり、「x+y+z=1、0.000≦x≦0.075」である。「x」、「y」、「z」はそれぞれBサイトにおける「Mn3+」、「Fe2+」、「Fe3+」のの占有率を示す。本件発明に係るフェライト粒子では、「0.000≦x≦0.075」であり、Bサイトはほぼ「Fe2+」又は「Fe3+」により占有される。このようにBサイトにおける「Mn3+」の侵入を抑制したスピネル型結晶構造を示すフェライト粒子では、低磁化の粒子が含まれる割合が極めて小さくなる。つまりフェライト粒子全体でみたときに高磁化であり、且つ、低磁化の粒子がほぼ含まれず、その結果磁気特性のバラツキの小さいフェライト単粒子の集合体としてのフェライト粒子を得ることができる。なお、「x」の値は小さいほど好ましく、上限値は0.075であることが好ましく、0.040であることがより好ましく、0.020であることがさらに好ましい。
一方、上記式(1)における「(Fe3+u,Mn2+v,Mg2+w)」は上記一般式における「A」に相当する。上述のとおり、「0.870≦v<1.000、0.001≦w<0.070」である。「u」、「v」、「w」はそれぞれAサイトにおける「Fe3+」、「Mn2+」、「Mg2+」の占有率を示す。
また、好ましい一態様として、0.003≦w≦0.060であることが好ましい。
当該フェライト粒子に含まれるFe、Mn、Mgの総物質量を100molとしたときに、これらのフェライト構成元素とは別にSr元素を0.4mol以上1.2mol以下含有することが好ましい。Srを当該範囲で含むことで、当該フェライト粒子の表面の凹凸を適度な大きさにすることができると共に、凹凸のバラツキを抑制することができ、キャリア同士が衝突した際の樹脂被膜層の剥がれ等を抑制することができる。また、当該フェライト粒子の表面の凹凸が適度な大きさとなり、表面を樹脂で被覆してキャリアにしたときに、抵抗が高くなり過ぎるのを抑制することができる。一方、Sr含有量が上記範囲を超えて大きくなると、焼成時等にFe原料等から放出された塩素が、芯材表面に析出したSr化合物に吸着し、当該フェライト粒子の帯電特性が雰囲気湿度の影響を受けやすくなる。そのため、高温高湿環境下では当該フェライト粒子の表面抵抗が低下し、帯電性も低くなるおそれがある。なお、「フェライト構成元素とは別にSr元素」を含有するとは、Sr元素は当該スピネル型結晶構造を構成する元素ではなく、さらにSrフェライトのように他の結晶構造を有するフェライトを構成する元素でもなく、粒子内に存在することを意味する。
上記式(1)における「x」、「y+z」は、X線回折パターンをリートベルト解析することにより得られる値であり、「u」、「v」、「w」はICP発光分析法によりフェライト粒子に含まれる元素を定量することにより得られる値である。
また、Srの含有量は「u」、「v」、「w」と同様の手順により得ることができる。
以下、それぞれの具体的な分析手順について説明する。
まず、発明に係るフェライト粒子をロータリーキルンを用い大気雰囲気下において650℃で焼成することで「Fe2O3」、「Mn2O3」に分解することで、試料を調製する。この試料を用いて、後述する測定条件により粉末X線回折を行い、粉末X線回折パターンを得る。
「y+z」の値は、上記式(1)において「x+y+z=1」であるため、「y+z」=「1-x」により求めることができる。
X線回折装置として、パナリティカル社製「X’PertPRO MPD」を用いることができる。X線源としてCo管球(CoKα線)を用いることができる。光学系として集中光学系及び高速検出器「X‘Celarator」を用いることができる。測定条件は以下のとおりとする。
発散スリット :1.0°
散乱スリット :1.0°
受光スリット :0.15mm
封入管の電圧及び電流値:40kV/40mA
測定範囲 :2θ=15°~90°
積算回数 :5回
上記得られた測定結果(粉末X線回折パターン)を元に、「国立研究開発法人物質・材料研究機構、”AtomWork”、インターネット<URL:http://crystdb.nims.go.jp/>」に開示の構造より結晶構造を以下の通り仮定した。その際、以下の3相(第1相~第3相)を結晶構造モデルとし、試料中の下記各相の組成比から、BサイトにおけるMn3+の占有率「x」を求める。
結晶構造: 空間群 Fd-3m (No.227-2)
原子座標: Mn2+(8b位置(3/8,3/8,3/8))
Fe3+(16c位置(0,0,0))
O2- (32e位置(x,x,x))
第2相:Fe2O3
結晶構造: 空間群 R-3c (No.167-1)
原子座標: Fe3+(12c位置(0,0,z))
O2- (18e位置(x,0,1/4))
第3相:Mn2O3
結晶構造: 空間群 Ia-3 (No.206-1)
原子座標: Mn2+(24d位置(x,0,1/4))
Mn2+(8a位置(0,0,0))
O2- (48e位置(x,y,z))
・シフト因子
・スケール因子
・バックグラウンドパラメータ
・ガウス関数 U,V,W
・ローレンツ関数 X,Y
・非対称パラメータ As
・格子定数・酸素原子座標
後述する測定条件により、試料とするフェライト粒子における「Fe」、「Mn」、「Mg」、「Sr」の含有量を測定し、得られた値から以下のようにして各値を求めた。
u=(1-w)×(1-x)
v=1-u-w
「Fe」、「Mn」、「Mg」の含有量についてのICP発光分析法による具体的な測定方法は以下のとおりである。
まず測定対象とするフェライト粒子を0.2g秤量する。そして、純水60mlに1Nの塩酸20ml及び1Nの硝酸20mlを加えたて加熱し、その中に、フェライト粒子を添加し、フェライト粒子を溶解させた水溶液を準備する。この水溶液を試料とし、ICP発光分析装置(島津製作所製ICPS-1000IV)を用いて、Fe、Mn及びMgの含有量を測定することができる。
Srの含有量は、上記u、v、wと同様に求める。具体的には、当該フェライト粒子がSr元素を含む場合、ICP発光分析を行う際に調製する上記水溶液にはSrが溶け込む。当該水溶液を用いて上記のようにFe、Mn及びMgの含有量を測定する際に、Sr元素の含有量についても同時に測定し、「Fe」、「Mn」、「Mg」の総物質量(mol)を100としたときの「Sr」の物質量(mol)を求め、その値をSrの含有量(mol)とする。
当該フェライト粒子の内部空隙率は4.0%以下であることが好ましい。ここで、内部空隙率は以下のようにして測定した値をいうものとする。
=(包絡粒子面積(A)-芯材面積(B))/包絡粒子面積(A)×100
但し、
包絡粒子面積(A):粒子断面の凹凸を包絡する線(包絡線)で囲まれた領域の面積
芯材面積(B):芯材部分の面積
次に、当該フェライト粒子の磁気特性について説明する。当該フェライト粒子は、3K・1000/4π・A/mの磁場をかけたときのB-H測定による飽和磁化が70Am2/kg以上90Am2/kg以下であることが好ましい。当該フェライト粒子の飽和磁化が当該範囲内であると、例えば、100枚/分以上、或いは120枚/分以上のように連続複写速度が速くなったときも、速やかに磁気ブラシを形成することができる。また、現像ロールとキャリアとの間に作用する磁気吸引力が強く、現像ロールの回転に伴いキャリアに低速印刷時よりも大きな遠心力が作用しても磁気ブラシからキャリアが脱離してキャリアが飛散し、キャリア付着やトナー飛散が生じるのを抑制することができる。
試料充填量 :約1g
試料充填セル:内径7mmφ±0.02mm、高さ10mm±0.1mm
4πIコイル:巻数30回
当該フェライト粒子の見掛密度(AD)は2.10g/cm3以上2.40g/cm3以下であることが好ましい。ここでいう見掛密度は、JIS Z 2504:2012に準拠して測定した値という。当該フェライト粒子の見掛密度が当該範囲内であると高速印刷を行う際に要求される流動性を満足することができ、当該フェライト粒子を電子写真現像剤用キャリア芯材としたとき、現像ボックス内でキャリアとトナーとが高速に攪拌されたときにも攪拌ストレスによる帯電特性の劣化を抑制することができる。
(a)試料は、少なくとも150g以上とする。
(b)試料は孔径2.5+0.2/-0mmのオリフィスを持つ漏斗に注ぎ流れ出た試料が、コップ一杯になってあふれ出るまで流し込む。
(c)あふれ始めたら直ちに試料の流入をやめ、振動を与えないようにコップの上に盛り上がった試料をへらでコップの上端に沿って平らにかきとる。
(d)コップの側面を軽く叩いて、試料を沈ませコップの外側に付着した試料を除去して、コップ内の試料の重量を0.05gの精度で秤量する。
上記(d)で得られた測定値に0.04を乗じた数値をJIS-Z8401(数値の丸め方)によって小数点以下第2位に丸め、「g/cm3」の単位の見掛け密度とする。
当該フェライト粒子の平均体積粒径(D50)は20μm以上80μm以下であることが好ましい。フェライト粒子の体積平均粒径(D50)が当該範囲内であると、種々の用途に好適なフェライト粒子とすることができる。
次に、本件発明に係る電子写真現像剤用キャリアについて説明する。本発明に係る電子写真現像剤用キャリアは、上記フェライト粒子と、当該フェライト粒子の表面を被覆する樹脂被覆層とを備える。すなわち、上記フェライト粒子は、電子写真現像剤用キャリア芯材として用いられる。電子写真現像剤用キャリア芯材としてのフェライト粒子については上述したとおりであるため、ここでは主として樹脂被覆層について説明する。
樹脂被覆層を構成する樹脂(被覆樹脂)の種類は、特に限定されるものではない。例えば、フッ素樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、フッ素アクリル樹脂、アクリル-スチレン樹脂、シリコーン樹脂等を用いることができる。また、シリコーン樹脂等をアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂等の各樹脂で変性した変成シリコーン樹脂等を用いてもよい。例えば、トナーとの撹拌混合時に受ける機械的ストレスによる樹脂剥離を抑制するという観点からは、被覆樹脂は熱硬化性樹脂であることが好ましい。当該被覆樹脂に好適な熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂及びそれらを含有する樹脂等が挙げられる。但し、上述のとおり、被覆樹脂の種類は特に限定されるものではなく、組み合わせるトナーの種類や使用環境等に応じて、適宜適切なものを選択することができる。
フェライト粒子の表面を被覆する樹脂量(樹脂被膜量)は、芯材として用いるフェライト粒子に対して0.1質量%以上10質量%以下であることが好ましい。当該樹脂被覆量が0.1質量%未満であると、フェライト粒子の表面を樹脂で十分被覆することが困難になり、所望の帯電付与能力を得ることが困難になる場合がある。また、当該樹脂被覆量が10質量%を超えると、製造時にキャリア粒子同士の凝集が発生してしまい、歩留まり低下等の生産性の低下と共に、実機内での現像剤の流動性或いは、トナーに対する帯電付与性等の現像剤特性が変動するおそれがある。
樹脂被覆層には、導電剤や帯電制御剤等のキャリアの電気抵抗や帯電量、帯電速度をコントロールすることを目的とした添加剤が含まれていてもよい。導電剤としては、例えば、導電性カーボン、酸化チタンや酸化スズ等の酸化物、又は、各種の有機系導電剤を挙げることができる。但し、導電剤の電気抵抗は低いため、導電剤の添加量が多くなりすぎると、電荷リークを引き起こしやすくなる。そのため、導電剤の含有量は、被覆樹脂の固形分に対して0.25質量%以上20.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上15.0質量%以下であることがより好ましく、1.0質量%以上10.0質量%以下であることがさらに好ましい。
次に、本件発明に係る電子写真現像剤の実施の形態について説明する。当該電子写真現像剤は、上記電子写真現像剤用キャリアとトナーとを含む。
当該電子写真現像剤を補給用現像剤として用いる場合には、キャリアとトナーとの混合比は、キャリア1質量部に対してトナー2質量部以上50質量部以下であることが好ましい。
以下では、本件発明に係るフェライト粒子、電子写真現像剤用キャリア芯材、電子写真現像剤用キャリア及び電子写真現像剤の製造方法について説明する。
本件発明に係るフェライト粒子及び電子写真現像剤用キャリア芯材は、原料混合工程及び本焼成工程を後述する方法で行う点を除いて、電子写真現像剤キャリア芯材などの用途に用いられるフェライト粒子の一般的な製造方法を採用することができる。
なお、本件発明に係るフェライト粒子の製造方法は、上述のフェライト粒子を製造するためのフェライト粒子の製造方法であって、
Fe原料、Mn原料及びMg原料の配合量が後述の式(2)を満たすように配合して被焼成物を作製し、
当該被焼成物を気孔率が20%以上35%以下の耐火物容器に収容して焼成することによりフェライト粒子を製造するものである。
原料混合工程では、上記式(1)で表されるフェライト粒子を得るべく、Fe原料、Mn原料及びMg原料を下記式(2)を満たすように秤量して混合する。
2.00≦nFe/(nMn+nMg)≦3.00・・・(2)
但し、
nFe:前記Fe原料中のFe元素の物質量(mol%)
nMn:前記Mn原料中のMn元素の物質量(mol%)
nMg:前記Mg原料中のMg元素の物質量(mol%)
次に、上記のように原料を粉砕混合した混合物に水を加えてビーズミル等を用いて微粉砕し、スラリーを得る。メディアとして使用するビーズの径、組成、粉砕時間を調整することによって、粉砕度合いをコントロールすることができる。原料を均一に分散させる上で、1mm以下の粒径を持つ微粒なビーズをメディアとして使用することが好ましい。また、原料を均一に分散させる上で、粉砕物の体積平均粒径(D50)が2.5μm以下になるように粉砕することが好ましく、2.0μm以下になるように粉砕することがより好ましい。また、異常粒成長を抑制するため、粒度分布の粗目側の粒径(D90)は3.5μm以下になるように粉砕することが好ましい。このようにして得られたスラリーに、必要に応じて分散剤、バインダー等を添加し、2ポイズ以上4ポイズ以下に粘度調整することが好ましい。この際、バインダーとしてポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンを用いることができる。
上記式(1)を満たすフェライト粒子を得る上で、本焼成工程は以下のように行うことが好ましい。
本焼成を行う際は、ロータリーキルンのように、造粒物を流動させながら熱間部を通過させるような形式の焼成炉よりも、トンネルキルン或いはエレベータキルン等のように造粒物をコウ鉢等の耐火物容器に入れて静置した状態で熱間部を通過させるような形式の焼成炉で行うことが好ましい。造粒物を耐火物容器に入れて静置した状態で熱間部を通過させる形式の焼成炉で造粒物を焼成すれば、造粒物の内部を十分に焼結させることができるため、高磁化及び高抵抗であり、スピネル型結晶相が十分に生成されたフェライト粒子を得ることが容易になる。
耐火物容器として、例えば、アルミナ(Al2O3)を主成分とする材料よりなる略直方体の容器を用いることができる。コウ鉢等と一般に称される容器を用いることができる。上記式(1)を満たすフェライト粒子を製造する上で、気孔率が20%以上35%以下の耐火物容器を用いることが好ましい。
i)酸素濃度
本発明に係るフェライト粒子を製造する上で、焼成雰囲気中の酸素濃度は0.1体積%(1000ppm)以上4.0体積%(40000ppm)以下であることが好ましい。無酸素雰囲気(酸素濃度0.0体積%)で焼成を行うと、BサイトにMn3+が侵入しやすくなり式(1)を満たすフェライト粒子を製造することが困難になる。式(1)を満たすフェライト粒子を製造する上で、雰囲気酸素濃度は2.0体積%(20000ppm)以下であることがより好ましく、1.0体積%(10000ppm)以下であることがさらに好ましい。
本件発明に係るフェライト粒子を製造する上で、被焼成物を密閉式雰囲気熱処理炉において、炉内圧が炉外の雰囲気圧よりも2Pa以上100Pa以下の範囲で高くなるように加圧した状態で焼成することが好ましい。このように炉外の雰囲気圧よりも加圧された状態で焼成を行うことで、耐火物容器内の雰囲気置換を良好に行うことができ、耐火物容器内の雰囲気を炉内の調整雰囲気と一致させることができる。その結果、耐火物容器内において造粒物(被焼成物)が局所的に異なる焼成雰囲気下(例えば、無酸素雰囲気等)で焼成されることを抑制し、個々の粒子の焼成雰囲気を同一に調整することができる。
本焼成温度及び本焼成時間は目的とするフェライト組成のフェライト粒子を製造する上で好ましい条件を採用することができる。例えば、本焼成は、850℃以上の温度で4時間以上24時間以下保持することにより行うことが好ましい。その際、スピネル型結晶構造を有するフェライト粒子の生成に適した温度(850℃以上1280℃以下)で3時間以上保持することが好ましい。しかしながら、本焼成温度や保持時間は、スピネル型結晶構造を有するフェライト粒子が得られる限り、特に限定されるものではない。
本焼成後、焼成物を解砕、分級を行う。分級方法としては、既存の風力分級、メッシュ濾過法、沈降法等を用いて所望の粒子径に粒度調整する。乾式回収を行う場合は、サイクロン等で回収することも可能である。粒度調整を行う際は前述の分級方法を2種類以上選んで実施してもよく、1種類の分級方法で条件を変更して粗粉側粒子と微粉側粒子を除去してもよい。
本件発明に係る電子写真現像剤用キャリアは、上記フェライト粒子を芯材とし、当該フェライト粒子の表面に樹脂被覆層を設けたものである。樹脂被覆層を構成する樹脂は上述したとおりである。フェライト粒子の表面に樹脂被覆層を形成する際には、公知の方法、例えば刷毛塗り法、流動床によるスプレードライ法、ロータリドライ方式、万能攪拌機による液浸乾燥法等を採用することができる。フェライト粒子の表面に対する樹脂の被覆面積の割合(樹脂被覆率)を向上させるためには、流動床によるスプレードライ法を採用することが好ましい。いずれの方法を採用する場合であっても、フェライト粒子に対して、1回又は複数回樹脂被覆処理を行うことができる。樹脂被覆層を形成する際に用いる樹脂被覆液には、上記添加剤を含んでいてもよい。また、フェライト粒子表面における樹脂被覆量は上述したとおりであるため、ここでは説明を省略する。
次に、本発明に係る電子写真現像剤の製造方法について説明する。
本発明に係る電子写真現像剤は、上記電子写真現像剤用キャリアとトナーとを含む。トナーは上述したとおり、重合トナー及び粉砕トナーのいずれも好ましく用いることができる。
(1)フェライト粒子
実施例1では、配合比がMnO:46.0mol%、MgO:3.0mol%、Fe2O3:51.0mol%及びSrO:0.8mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量した。ここで、MnO原料としては四酸化三マンガンを用い、MgO原料としては水酸化マグネシウムを用い、Fe2O3原料として酸化第二鉄を用い、SrO原料としては炭酸ストロンチウムを用いた。また、上記式(2)に関し、nFe=51.0×2=102.0、nMn=46.0、nMg=3.0であり、nFe/(nMn+nMg)=2.08である。
各原料を配合比がMnO:40.0mol%、MgO:2.0mol%、Fe2O3:58.0mol%及びSrO:1.2mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1270℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を1.5体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して10.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を35%とした点を除いて実施例1と同様にしてフェライト粒子を製造した後に450℃で表面酸化処理を行い、実施例2のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「2.76」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして実施例2の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:43.0mol%、MgO:0.5mol%、Fe2O3:56.6mol%及びSrO:0.8mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1280℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.5体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して5.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を35%とした点を除いて実施例1と同様にして実施例3のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「2.60」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして実施例3の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:40.5mol%、MgO:9.0mol%、Fe2O3:50.5mol%及びSrO:1.0mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1250℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.2体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して20.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を30%とした点を除いて実施例1と同様にして実施例4のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「2.04」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして実施例4の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:45.0mol%、MgO:3.0mol%、Fe2O3:52.0mol%及びSrO:0.4mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1180℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を1.2体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して50.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を30%とした点を除いて実施例1と同様にして実施例5のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「2.17」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして実施例5の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:38.0mol%、MgO:2.0mol%、Fe2O3:60.0mol%及びSrO:0.8mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1260℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.3体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して2.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を35%とした点を除いて実施例1と同様にしてフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「3.00」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして実施例6の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:52.0mol%、MgO:3.0mol%、Fe2O3:45.0mol%及びSrO:0.3mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1170℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.3体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して190.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を5%とした点を除いて実施例1と同様にして比較例1のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「1.64」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして比較例1の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:49.0mol%、MgO:2.5mol%、Fe2O3:48.5mol%及びSrO:0.8mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1200℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.2体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して180.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を15%とした点を除いて実施例1と同様にして比較例2のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「1.88」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして比較例2の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:51.0mol%、MgO:1.9mol%、Fe2O3:47.1mol%及びSrO:1.2mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1220℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.1体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して160.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を15%とした点を除いて実施例1と同様にして比較例3のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「1.78」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして比較例3の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:55.0mol%、MgO:0.4mol%、Fe2O3:44.6mol%及びSrO:1.3mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1230℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.3体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して150.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を15%とした点を除いて実施例1と同様にしてフェライト粒子を製造した後に450℃で表面酸化処理を行い、比較例4のフェライト粒子とした。なお、上記式(2)の値は、「1.61」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして比較例4の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:41.0mol%、MgO:10.2mol%、Fe2O3:48.8mol%及びSrO:0.6mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1170℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.4体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して200.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を10%とした点を除いて実施例1と同様にして比較例5のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「1.91」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして比較例5の電子写真現像剤用キャリアを得た。
各原料を配合比がMnO:49.0mol%、MgO:5.0mol%、Fe2O3:46.0mol%及びSrO:0.2mol%になるようにMnO原料、MgO原料、Fe2O3原料及びSrO原料をそれぞれ秤量し、焼成温度を1220℃、焼成時の雰囲気酸素濃度を0.5体積%、炉内圧を炉外の雰囲気圧に対して105.0Pa加圧し、コウ鉢の気孔率を18%とした点を除いて実施例1と同様にして比較例6のフェライト粒子を製造した。なお、上記式(2)の値は、「1.70」である。そして、このフェライト粒子を用いた点を除いて、実施例1と同様にして比較例6の電子写真現像剤用キャリアを得た。
表1に各実施例及び比較例におけるフェライト粒子の製造条件を示す。
1.評価方法
(1)組成解析
上記各実施例及び比較例のフェライト粒子について、上記の方法によりXRD回折及びリートベルト解析、及びICP発光分析を行い、組成解析を行い、「u」,「v」,「w」,「x」,「y+z」の値を求めた。Sr含有量についても上述のとおりである。(2)基本特性
上記各実施例及び比較例のフェライト粒子について、上記の方法により(a)飽和磁化、(b)見掛密度(AD)、(c)内部空隙率を測定した。
各実施例及び比較例で製造した電子写真現像剤用キャリアを用いて、電子写真現像剤を調製し、(a)画像濃度再現性、(b)画像濃度ムラ、(c)キャリア付着、(d)トナー飛散量について評価した。
電子写真現像剤は、次のようにして調製した。
各実施例及び比較例で製造した電子写真現像剤用キャリア18.6gと、トナー1.4gをボールミルにより10分間攪拌して混合し、トナー濃度が7.0質量%の電子写真現像剤を製造した。トナーはフルカラープリンターに使用されている市販の負極性トナー(シアントナー、富士ゼロックス株式会社製DocuPrintC3530用;平均体積粒径(D50)約5.8μm)を用いた。
上記のようにして調製した電子写真現像剤を試料とし、帯電量測定装置を用いて、以下のような基準で画像濃度再現性を判定した。
画像再現率(%)=(トナー移行量/現像剤0.5g中のトナー質量)×100
A:97%以上
B:95%以上97%未満
C:85%以上95%未満
D:85%未満
画像再現性を評価する際と同様にして、トナー移行量を測定し、10回の測定値のうち、最大トナー移行量、最小トナー移行量、平均値から、以下の式により各試料についての画像濃度ムラを評価するための評価値とした。なお、この評価値が低い程、画像濃度ムラが小さいことを示す。
(最大トナー移行量-最小トナー移行量)/トナー移行量の平均値×100(%)
A:0.5%未満
B:0.5%以上1.5%未満
C:1.5%以上2.5%未満
D:2.5%以上
上記のようにして調製した電子写真現像剤を試料とし、以下のようにしてキャリア付着を評価した。
B:付着したキャリア粒子の数20個以上40個未満
C:付着したキャリア粒子の数40個以上50個未満
D:付着したキャリア粒子の数50個以上
N極とS極を交互に合計8極の磁石(磁束密度0.1T)を配置したマグネットロールと、マグネットロールから1.0mmのGapを介して穂切板を設置し、現像剤と接触する穂切板から50mmの位置に粒子計数機の計測部を設置し、トナー飛散量計測装置とした。外気の影響によりトナー飛散が生じ測定値が変動することを抑制するため、トナー飛散量の測定は、20±5℃、50±5%のクラス1000のクリーンルーム内で行った。また、トナー飛散量の測定は、マグネットロールを2000rpmで10分間回転させる間に穂切板に付着した粒子のうち、粒径5μmの粒子を計数対象として計数し、その積算粒子数から1分当りの粒子数(但し、容積1L当たりの粒子数とする)を求め、以下の基準によりA~Dの評価を行った。
B:500個/L以上1000個/L未満
C:1000個/L以上1600個/L未満
D:1600個/L以上
表2に各実施例及び比較例の組成分析結果を示す。また、表3に各実施例及び比較例の基本特性及び画質特性を示す。
表2に示す結果から、各実施例のフェライト粒子は、Fe原料、Mn原料及びMg原料の配合量が上記式(2)(nFe/(nMn+nMg))の値が2.00以上3.00以下になるように各原料を配合して造粒物を作製し、気孔率が20%以上35%以下の耐火物容器に収容して焼成することにより、空間群Fd-3mに帰属するスピネル型結晶構造を有し、そのフェライト組成が上記式(1)((Fe3+u,Mn2+v,Mg2+w)(Mn3+x,Fe2+y,Fe3+z)2O4、u+v+w=1、x+y+z=1、0.870≦v<1.000、0.001≦w<0.070、0.000≦x≦0.075)を満たすフェライト粒子が製造されたことが確認された。
次に、表3から、各実施例及び各比較例の基本特性を対比する。本発明の実施例1~実施例6のフェライト粒子は飽和磁化が70Am2/kg~86Am2/kgと高磁化であり、見掛密度が2.14g/cm3~2.31g/cm3であり、内部空隙率が1.3%~4.0%の範囲内であることが確認された。一方、比較例1~比較例6のフェライト粒子は飽和磁化が60Am2/kg~72Am2/kgであり、見掛密度が1.91g/cm3~2.24g/cm3であり、内部空隙率が2.9%~5.8%の範囲内であった。
そこで、実施例及び比較例についてみると、実施例では、コウ鉢の気孔率及び雰囲気圧を適切に制御しているため、「x」の値と「飽和磁化」との相関も高くなっていると考えられる。
一方、比較例ではこれらの制御が十分ではないため、「x」及び「v」が本発明に規定する範囲から逸脱する上に、見掛密度の低下や内部空隙率の増加といった要因から、「x」の値と「飽和磁化」との相関も低くなり、例えば、比較例6では「x」の値が「0.108」と他の比較例に対して低い値を示すにも関わらず、飽和磁化は64Am2/kgと低い値を示すと考える。
表3から、本実施例のフェライト粒子をキャリア芯材とした電子写真現像剤を用いたときは、120枚/分以上の高速の連続複写速度を想定した上記代替評価において、「画像濃度再現性」、「画像濃度ムラ」、「キャリア付着」、「トナー飛散量」が「A」又は「B」の高い評価が得られた。特に実施例3のフェライト粒子は全ての項目が「A」の評価であり、高速印刷に適した電子写真現像剤に極めて好適なキャリア芯材であることが確認された。一方、比較例についてみると、「画像濃度再現性」及び「画像濃度ムラ」の2項目については、比較例4を除くと本発明の実施例と同様に「A」又は「B」の評価が得られている。しかしながら、「キャリア付着」及び「トナー飛散量」についてはいずれも「C」又は「D」の低評価となった。
本出願は、2021年5月28日出願の日本特許出願(特願2021-089755)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
Claims (11)
- 空間群Fd-3mに帰属するスピネル型結晶構造を有し、
そのフェライト組成が下記式(1)で表されるフェライト粒子。
(Fe3+u,Mn2+v,Mg2+w)(Mn3+x,Fe2+y,Fe3+z)2O4・・・(1)
但し、
u+v+w=1
x+y+z=1
0.870≦v<1.000
0.001≦w<0.070
0.000≦x≦0.075 - 前記式(1)中のwが下記の条件を満足する請求項1に記載のフェライト粒子。
0.003≦w≦0.060 - 当該フェライト粒子に含まれるFe、Mn、Mgの総物質量を100molとしたときに、これらのフェライト構成元素とは別にSr元素を0.4mol以上1.2mol以下含有する請求項1又は請求項2に記載のフェライト粒子。
- 内部空隙率が4.0%以下である請求項1又は請求項2に記載のフェライト粒子。
- 3K・1000/4π・A/mの磁場をかけたときのB-H測定による飽和磁化が70Am2/kg以上90Am2/kg以下である請求項1又は請求項2に記載のフェライト粒子。
- 見掛密度が2.10g/cm3以上2.40g/cm3以下である請求項1又は請求項2に記載のフェライト粒子。
- 請求項1又は請求項2に記載のフェライト粒子と、当該フェライト粒子の表面を被覆する樹脂被覆層とを備える電子写真現像剤用キャリア。
- 請求項7に記載の電子写真現像剤用キャリアとトナーとを含む電子写真現像剤。
- 補給用現像剤として用いられる請求項8に記載の電子写真現像剤。
- 請求項1又は請求項2に記載のフェライト粒子を製造するためのフェライト粒子の製造方法であって、
Fe原料、Mn原料及びMg原料の配合量が下記式(2)を満たすように配合して被焼成物を作製し、
当該被焼成物を気孔率が20%以上35%以下の耐火物容器に収容して焼成することによりフェライト粒子を製造するフェライト粒子の製造方法。
2.00≦nFe/(nMn+nMg)≦3.00・・・(2)
但し、
nFe:前記Fe原料中のFe元素の物質量(mol%)
nMn:前記Mn原料中のMn元素の物質量(mol%)
nMg:前記Mg原料中のMg元素の物質量(mol%) - 前記被焼成物を密閉式雰囲気熱処理炉において、炉内圧が炉外の雰囲気圧よりも2Pa以上100Pa以下の範囲で高くなるように加圧した状態で焼成する請求項10に記載のフェライト粒子の製造方法。
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