JP7424922B2 - エンジンのスロットル装置 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air

Description

本発明は、エンジンのスロットル装置に関する。
例えば、特許文献1には単気筒エンジン用のスロットル装置が開示されており、そのスロットルボディに形成された単一のスロットルボア内にはスロットル軸によりスロットル弁が開閉可能に支持されている。スロットル軸はスロットルボア内から一側方に向けて突出し、スロットル軸の端部を包囲するようにスロットルボディには凹部が一体形成されると共に、この凹部が一側方からカバー部材により閉塞されてギヤ収容室が画成されている。スロットルボディにはギヤ収容室内に出力軸を突出させた姿勢でモータが取り付けられ、出力軸の回転がギヤ列を介してスロットル軸に伝達され、スロットル弁の開閉に応じてスロットルボア内に流通する吸気の量が調整されるようになっている。
スロットルボディの他側方、換言するとスロットルボディを挟んだギヤ収容室とは反対側には、吸気温センサ及び吸気圧センサを備えたセンサユニットが取り付けられている。詳しくは、センサユニットからは吸気温センサが突出し、その先端がスロットルボディを貫通してスロットルボア内に突出して、スロットルボア内を流通する吸気の温度を検出するようになっている。またスロットルボディには圧力通路が形成され、この圧力通路を介して吸気圧センサがスロットルボア内と連通し、内部を流通する吸気の圧力を検出するようになっている。
特開2019-132202号公報
ところで、この種のスロットル装置はエンジンに装着された状態で車両に搭載されるため、エンジンの補機類等との干渉防止のためにコンパクト化が要求されている。例えば特許文献1に記載の単気筒エンジン用のスロットル装置は、車体が小さい原動機付き自転車等に搭載される上に、その周囲にはエンジンの補機類のみならず燃料タンクや車体フレーム等が位置することから、コンパクト化が特に要求されている。
特許文献1に記載のスロットル装置は、本来の吸気量の調整機能を奏するスロットルボディに加えて、その一側方にギヤ列を収容したギヤ収容室を画成し、他側方に吸気温及び吸気圧センサを備えたセンサユニットを取り付けている。結果として、スロットル軸線方向において全体としてのスロットル装置の占有スペースが増大してしまい、従来からコンパクト化の対策が要望されていた。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、スロットル軸線方向における占有スペースを縮小して、コンパクト化を達成することができるエンジンのスロットル装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のエンジンのスロットル装置は、エンジンへの装着状態で筒内と連通するスロットルボアが形成され、スロットルボア内でスロットル軸によりスロットル弁が開閉可能に支持されると共に、外側面から一側方に向けて前記スロットル軸が突出したスロットルボディと、一側方からスロットルボディの外側面を閉塞してギヤ収容室を画成するギヤカバーと、ギヤ収容室内に収容され、少なくともスロットル軸に固定された被動ギヤ、及び被動ギヤに回転を伝達する駆動ギヤからなるギヤ列と、スロットルボディに取り付けられ、ギヤ収容室内に突出した出力軸に駆動ギヤが固定され、ギヤ列を介してスロットル弁を開閉してスロットルボア内を流通する吸気の量を調整するモータと、ギヤカバーに設けられ、先端をスロットルボディのスロットルボア内に突出させて、スロットルボア内を流通する吸気の温度を検出する吸気温センサと、ギヤカバーに設けられ、圧力通路を介してスロットルボディのスロットルボア内と連通して、スロットルボア内を流通する吸気の圧力を検出する吸気圧センサと、を備え、吸気温センサ及び圧力通路の少なくとも何れか一方が、スロットル軸に沿った方向から見て被動ギヤと重なる位置に配設されて、ギヤ収容室を貫通してスロットルボアへと延設され、被動ギヤに、被動ギヤの回動に伴って吸気温センサ及び圧力通路の少なくとも何れか一方が相対的に移動する経路に沿って円弧状の貫通溝が形成され、吸気温センサ及び圧力通路の少なくとも何れか一方が、貫通溝内に挿通されて被動ギヤとの干渉を防止されていることを特徴とする(請求項1)。
その他の態様として、駆動ギヤと被動ギヤとの間に、駆動ギヤと噛合する大径部及び被動ギヤと噛合する小径部からなる中間ギヤが設けられ、吸気温センサ及び圧力通路の少なくとも何れか一方が、スロットル軸に沿った方向から見て中間ギヤの大径部が被動ギヤと重なる領域を避けた位置に配設されていてもよい(請求項)。
その他の態様として、圧力通路が、ギヤカバーに一体形成されてパイプ状をなし、ギヤ収容室を貫通してスロットルボディに形成された貫通孔を介して先端をスロットルボア内に開口させていてもよい(請求項)。
その他の態様として、吸気温センサ及び圧力通路が、それぞれスロットル軸に沿った方向から見て被動ギヤと重なる位置に配設されてギヤ収容室を貫通し、被動ギヤに、吸気温センサ及び圧力通路との干渉をそれぞれ防止する貫通溝が形成されていてもよい(請求項)。
その他の態様として、吸気温センサが、スロットルボア内の前記スロットル弁よりも吸気流通方向の上流側に配設され、吸気圧センサ及び圧力通路が、スロットルボア内のスロットル弁よりも吸気流通方向の下流側に配設されていてもよい(請求項5)。
その他の態様として、ギヤカバーに、スロットル軸の軸線上の位置にスロットル開度を検出するスロットル開度センサが設けられ、吸気温センサ及び吸気圧センサが、ギヤカバー上のスロットル開度センサの周辺の領域に配設されていてもよい(請求項)。
その他の態様として、スロットルボディに、単一のスロットルボアが形成され、鞍乗り型車両に走行用動力源として搭載された単気筒のエンジンに装着されていてもよい(請求項)。
本発明のエンジンのスロットル装置によれば、スロットル軸線方向における占有スペースを縮小して、コンパクト化を達成することができる。
実施形態のスロットル装置を示す斜視図である。 第1実施形態のスロットルボディからギヤカバーを取り外してギヤ収容室内のギヤ列を示した斜視図である。 スロットルボディからギヤカバーを取り外してギヤカバーの内側面を示した斜視図である。 モータ、ギヤ列及びスロットル軸の関係を示した分解斜視図である。 ギヤ収容室内でのスロットル弁の全閉時のギヤ列及び各センサの配置を示した図である。 モータ、ギヤ列及びスロットル軸の関係とスロットル開度センサとを示した図5のVI-VI線断面図である。 ギヤカバーへの吸気温センサの埋設状態を示す図5のVII-VII線断面図である。 ギヤカバーへの吸気圧センサの埋設状態を示す図5のVIII-VIII線断面図である。 ギヤ収容室内でのスロットル弁の全開時のギヤ列を示した図である。 第2実施形態のスロットルボディからギヤカバーを取り外してギヤ収容室内のギヤ列を示した斜視図である。 ギヤ収容室内でのスロットル弁の全閉時のギヤ列を示した図である。 ギヤ収容室内でのスロットル弁の全開時のギヤ列を示した図である。
以下、本発明を原動機付き自転車に走行用動力源として搭載される単気筒エンジン用のスロットル装置に具体化した一実施形態を説明する。
スロットル装置1は図示しないエンジンに装着され、運転者のスロットル操作に応じてエンジンの筒内に供給される吸気量を調整する機能を奏する。図1~3に示すように全体としてスロットル装置1は、エンジンの筒内と連通する単一のスロットルボア2内にスロットル軸3によりスロットル弁4が開閉可能に支持されたスロットルボディ5、スロットルボディ5との間でギヤ収容室6を画成するギヤカバー7、及びギヤ収容室6内に突出した出力軸9aの回転をギヤ列8を介してスロットル軸3に伝達し、スロットル弁4を開閉するモータ9から構成されている。
本実施形態のスロットル装置1は、図1に示す姿勢で車両に搭載される。この姿勢に倣って以下の説明では、スロットルボア2の軸線Cbに沿った吸気流通方向を前後方向と称し、これと直交するスロットル軸3の軸線Cthに沿ったスロットル軸線方向を左右方向と称し、何れの方向とも直交するギヤ列8が並んだギヤ列方向を上下方向と称する。無論、スロットル装置1の搭載姿勢はこれに限るものではなく、種々の姿勢に変更可能である。
《スロットルボディ5》
図4,6に示すようにスロットルボディ5には前後方向にスロットルボア2が貫設されると共に、その下方に隣接してモータ9を収容したモータ収容室10が一体形成されている。スロットルボディ5は、スロットルボア2の後端に形成されたフランジ11を介して図示しないボルトでエンジンの吸気マニホールドに連結され、スロットルボア2の前端には図示しないエアクリーナが連結される。このスロットルボディ5にはスロットルボア2を貫通してスロットル軸3が配設され、一対の軸受12により回動可能に支持されている。スロットルボア2内においてスロットル軸3にはスロットル弁4が一対のビス13により固定され、エンジンの運転中には、スロットル軸3の回動に伴ってスロットル弁4が開閉してスロットルボア2内を流通する吸気の量が調整される。
《ギヤ収容室6》
スロットル軸3はスロットルボディ5内で右方に向けて延設され、その端部はスロットルボディ5の右側面から外部に突出している。スロットルボディ5の右側面全体には、右方に向けて開口する凹部14が形成されている。凹部14によりスロットル軸3の端部が包囲されており、モータ9の出力軸9aも凹部14内に突出している。この凹部14は、本発明のスロットルボディの外側面に相当するものである。
スロットルボディ5の凹部14には、左方に開口する凹状をなすギヤカバー7が配設され、ギヤカバー7の周囲は、図示しないパッキンを介して凹部14の周囲に重ねられて4本のビス15により締結されている。このギヤカバー7により凹部14が閉塞され、ギヤカバー7と凹部14との間には、上下方向に延びた形状をなすギヤ収容室6が画成されている。
図4~6に示すように、ギヤ収容室6内においてモータ9の出力軸9aとスロットル軸3との間には、ギヤ列8が設けられている。ギヤ列8は、モータ9の出力軸9aに固定された駆動ギヤ16、スロットル軸3に固定された被動ギヤ18、駆動ギヤ16と被動ギヤ18との間に設けられた中間ギヤ17からなり、各ギヤ16~18が上下方向に並設されている。中間ギヤ17はスロットルボディ5とギヤカバー7と間に立設されたギヤ軸19に回転可能に支持され、駆動ギヤ16と噛合する大径部17aと、被動ギヤ18と噛合する小径部17bとを一体形成してなる。ギヤ収容室6内においてスロットル軸3上には戻りバネ20が巻回され、図示はしないが、その一端がスロットルボディ5側に掛止され、他端がスロットル軸3に掛止されている。
この戻りバネ20の付勢力によりスロットル弁4は所定開度、例えば全閉位置等に向けて付勢されている。そしてモータ9が作動すると、出力軸9aの回転は中間ギヤ17の大径部17aに伝達されて減速され、さらに中間ギヤ17の小径部17bから被動ギヤ18に伝達されて減速され、戻りバネ20の付勢力に抗してスロットル軸3が回動して上記のようにスロットル弁4を開閉する。
なお、ギヤ列8の構成はこれに限るものではなく、モータ9の出力軸9aの回転を減速しながらスロットル軸3に伝達するものであれば、ギヤ数や各ギヤの配置等を任意に変更可能である。
以上のように本実施形態のスロットル装置1は、本来の吸気量の調整機能を奏するスロットルボディ5に加えて、その右側にモータ駆動のためのギヤ列8を収容したギヤ収容室6を設けており、この点は特許文献1の技術と同様である。そして、エンジン制御のためにスロットル装置1には、スロットルボア2内を流通する吸気の温度を検出する吸気温センサ、及び吸気の圧力を検出する吸気圧センサが備えられる点も、特許文献1と同様である。このため、仮にスロットルボディ5の左側、換言するとスロットルボディ5を挟んだギヤ収容室6とは反対側に各センサを取り付けた場合には、[発明が解決しようとする課題]で述べたように、左右方向におけるスロットル装置1の占有スペースが増大してしまうという問題が生じる。
このような不具合を鑑みて、本発明者はスロットルボディ5との間でギヤ収容室6を画成しているギヤカバー7に着目した。この種のモータ駆動のスロットル装置1にはスロットル開度センサが備えられる場合があり、本実施形態においてもギヤ収容室6内にギヤ列8と共に磁気式のスロットル開度センサ21が収容されている。スロットル開度センサ21は、スロットル軸3の回動角度をスロットル開度として検出するために、図6示すようにギヤ収容室6内におけるスロットル軸線Cth上の位置で、被動ギヤ18と相対向する姿勢で配設されている。
結果としてスロットル開度センサ21は被動ギヤ18とギヤカバー7の内側面との間に配設され、その設置スペースを確保するために、元々ギヤカバー7は被動ギヤ18に対して右方に離間した断面形状をなしている。このためギヤカバー7上、特にスロットル開度センサ21の周辺にはデッドスペースが形成されており、吸気温センサや吸気圧センサを配設可能な余地が存在する。
この知見の下に、本実施形態ではギヤカバー7に、スロットル開度センサ21と共に吸気温センサ22及び吸気圧センサ23を設けてコンパクト化を図っている。吸気温の検出のためには、ギヤカバー7上から吸気温センサ22をスロットルボディ5側に延設し、その先端をスロットルボア2内に突出させる必要がある。また、吸気圧の検出のために、吸気圧センサ23とスロットルボア2内とを後述する圧力通路37を介して連通させる必要がある。そこで、これらの吸気温センサ22及び圧力通路37は、ギヤカバー7とスロットルボディ5との間に介在するギヤ収容室6を貫通して配設されるが、ギヤ収容室6内に収容されているギヤ列8との干渉を防止する必要が生じる。しかしながら、干渉防止のために吸気温センサ22や圧力通路37を位置変更すると、例えば各センサ22,23やスロットルボア2が本来の適切な位置からずれて配置されたり、或いはスロットル装置1が大型化したりする等、種々の弊害が生じてしまう。
このようなギヤ列8への干渉防止という新たな課題を鑑みて、本発明者はスロットル軸3に連結される被動ギヤ18に着目した。上記のようなギヤ列8での減速を伴う回転伝達により、スロットル弁4が全開と全閉との間で開閉したときの各ギヤ16~18の回転角度には、駆動ギヤ16>中間ギヤ17>被動ギヤ18の関係が成立する。他のギヤ16,17の回転角度が360°以上であるのに対し、被動ギヤ18の回転角度は、バタフライ式のスロットル弁4に要求される開閉角度に相当する90°未満にとどまる。
従って、被動ギヤ18上にスロットル軸3を中心とした90°より若干広い領域に亘って逃げ部を形成し、逃げ部を貫通して吸気温センサ22や圧力通路37を配設すれば、被動ギヤ18の回動を許容した上で、被動ギヤ18と吸気温センサ22及び圧力通路37との干渉を防止可能となる。このような逃げ部を利用した干渉防止は、360°以上の回転角度を有する他のギヤ16,17では不可能である。そして、被動ギヤ18に形成した逃げ部を貫通して吸気温センサ22や圧力通路37を配設するには、右方視において、即ち本発明の「スロットル軸に沿った方向」から見た場合に、各センサ22,23を被動ギヤ18と重なる位置に配設することが望ましいが、このような配置は、スロットル開度センサ21の周辺に各センサ22,23が配設されることを意味するため、デッドスペースの有効利用の点からも好都合である
以上の知見の下に、本実施形態ではギヤカバー7に、スロットル開度センサ21と共に吸気温センサ22及び吸気圧センサ23を設けると共に、吸気温センサ22や圧力通路37との干渉防止のための逃げ部を被動ギヤ18に形成している。逃げ部として、第1実施形態では貫通溝41,42を形成し、第2実施形態では切欠き51を形成しており、各実施形態の説明に先立って構成が共通する部分を述べる。
《ギヤカバー7の全体構成》
図2,3に示すように、ギヤカバー7は合成樹脂材料を射出成型して製作されており、その際のインサート成型により基板26、各センサ21~23及び端子27,28がギヤカバー7に埋設されている。なお、図2,3では、ギヤカバー7から基板26及び端子27,28を分離して示しているが、実際には射出成型時にギヤカバー7に埋設されており、あくまでも理解を容易にするために示したものである。
基板26は略四角状をなし、前部には計4本の端子27の一端が接続されて前方に延設されている。各端子27の他端は、モータ9から延設された2本の端子28と共に整列配置され、ギヤカバー7の射出成型後には、その一側に一体形成された端子収容部29内に配設されてコネクタ30を構成する。基板26の左側面には、スロットル開度センサ21、吸気温センサ22及び吸気圧センサ23が配設され、各センサ21~23は、基板26上に形成された図示しない配線パターンを介して端子27と電気的に接続されている。
図示はしないが、車体へのスロットル装置1の搭載状態ではコネクタ30に車体側コネクタが接続され、スロットル装置1は車体側コネクタ及びハーネスを介して車体に搭載されたECUと電気的に接続される。そして、エンジンの運転中には、ECUからハーネス、車体側コネクタ、端子27,28及び基板26を介してモータ9及び各センサ21~23に電力が供給されて作動すると共に、各センサ21~23から出力された検出信号が上記とは逆の経路を辿ってECUに入力される。このように基板26及び端子27,28は、各センサ21~23及びモータ9とECUとの間の電力や検出信号の中継機能を奏するが、その構成に関しては上記に限るものではなく任意に変更可能である。
《スロットル開度センサ21》
図5,6に示すように、スロットル開度センサ21は、ギヤカバー7に埋設されたセンサ本体31と、被動ギヤ18に設けられた磁界生成部32とからなり、それぞれスロットル軸線Cth上に配設されている。センサ本体31は、上下一対のステータ31aの間に6個のホールIC31bを整列配置してなり、各ホールIC31bの端子31cが基板26に接続されている。磁界生成部32は、被動ギヤ18の右側面に環状をなして一体形成されてセンサ本体31を包囲し、周方向に等間隔で複数のマグネット32aが埋設されている。
磁気式のスロットル開度センサ21の原理は周知のため概略説明にとどめるが、マグネット32aにより生成された磁界中でホールIC31bに電流が流され、スロットル軸3と共に磁界生成部32が回動すると、回動角度に応じてホールIC31bにはローレンツ力に起因する電位差が生じる。この電位差がスロットル軸3の回動角度と相関する電気信号に変換されて出力される。
なお、スロットル開度センサ21は磁気式に限定されるものではなく種々の原理のものを採用でき、例えばインダクティブ式センサを用いることができる。当該センサの原理は磁気式と同様に周知のため詳細は説明しないが、例えば被動ギヤ18の右側面に励起導体を備えたホルダを固定し、このホルダに相対向してギヤカバー7上に励磁導体及び信号検出導体を備えた基板を配置してなる。スロットル軸3と共に被動ギヤ18が回動すると、基板の励磁導体に流される交流電流に応じてホルダ上の励起導体に電流が励起され、この励起された電流により、基板の信号検出導体には交流電流が励起され、スロットル軸3の回動角度と相関する電気信号に変換されて出力される。
《吸気温センサ22》
図5,7に示すように、吸気温センサ22の一対の端子33aは基板26に接続されて左方に延設され、その先端にセンサ本体33が支持されている。ギヤカバー7の内側面には、射出成型の際に左方に延びる細長い棒状をなす封止体34が一体形成され、この封止体34にセンサ本体33及び端子33aが埋設されて吸気温センサ22を構成している。スロットルボディ5へのギヤカバー7の結合状態では、吸気温センサ22はギヤ収容室6を貫通してスロットルボディ5に形成された貫通孔35内に挿入され、先端がスロットルボア2内のスロットル弁4よりも前側位置に突出している。このため、封止体34の先端に埋設されているセンサ本体33には、スロットルボア2内を流通する吸気の温度が伝達される。例えば吸気温センサ22としては、温度変化に応じて抵抗が変化するサーミスタ等を用いることができ、抵抗変化が吸気温と相関する電気信号に変換されて出力される。
《吸気圧センサ23》
図5,8に示すように、吸気圧センサ23のセンサ本体36はギヤカバー7に埋設され、その端子36aが基板26に接続されている。ギヤカバー7の内側面には、射出成型の際に左方に延びる細長いパイプ状の圧力通路37が一体形成され、その基端はギヤカバー7内に形成された圧力室38を介して吸気圧センサ23と連通し、圧力通路37の先端は開放されている。スロットルボディ5へのギヤカバー7の結合状態では、圧力通路37はギヤ収容室6を貫通してスロットルボディ5に形成された貫通孔39内に挿入され、先端がスロットルボア2内のスロットル弁4よりも後側位置に開口している。結果として吸気圧センサ23のセンサ本体36は、圧力室38及び圧力通路37を介してスロットルボア2内と連通し、内部を流通する吸気の圧力がセンサ本体36に作用する。
例えば吸気圧センサ23としては、半導体式圧力センサや歪みゲージ式圧力センサ等を用いることができる。これらの圧力センサの原理は周知のため詳細は説明しないが、半導体圧力センサは、シリコンゲージを形成したダイヤフラム受圧面に圧力を作用させて、圧力に応じたシリコンゲージの撓みによる抵抗変化(ピエゾ抵抗効果)を吸気圧と相関する電気信号に変換して出力する。また歪みゲージ式圧力センサは、裏面に抵抗ブリッジを貼った金属ダイヤフラムに圧力を作用させて、金属ダイヤフラムの撓みに応じた抵抗ブリッジの電圧変化を吸気圧と相関する電気信号に変換して出力する。
図5に示すように、スロットル開度センサ21を基準として、吸気温センサ22は前方に配設され、吸気圧センサ23は上方且つ後方に配設されており、何れの位置もスロットル開度センサ21の周辺のデッドスペース内に含まれる。従って、ギヤカバー7の厚みをほとんど増大させることなく、ギヤカバー7内に両センサ22,23が埋設されている。結果として、スロットル装置1に備えられるべきスロットル開度センサ21、吸気温センサ22及び吸気圧センサ23の全てが、ギヤカバー7に集約して設けられている。
以上が第1及び第2実施形態の構成が共通する部分であり、次いで、第1実施形態の特徴部分を説明する。
《第1実施形態》
図2,5,9に示すように、本実施形態の被動ギヤ18はスロットル軸線Cthを中心とした円形状をなし、その外周には、中間ギヤ17の小径部17bと噛合する90°より若干広い領域だけに歯が形成されている。このため、上記のようにギヤカバー7上に配設された吸気温センサ22及び吸気圧センサ23は、右方視において被動ギヤ18と重なることになり、吸気温センサ22と吸気圧センサ23の圧力通路37とがギヤ収容室6を貫通する際に被動ギヤ18と干渉する。そこで、干渉防止のために被動ギヤ18には、吸気温センサ22が挿通される第1貫通溝41、及び圧力通路37が挿通される第2貫通溝42が形成されている。
端的に表現すると、各貫通溝41,42は、被動ギヤ18の回動に伴って吸気温センサ22及び圧力通路37が相対的に移動する経路に沿って形成されている。詳しくは、スロットル軸線Cthを中心として被動ギヤ18は、図5に示すスロットル弁4の全閉時には時計回りに回動して一方のストローク端に達し、図9に示すスロットル弁4の全開時には反時計回りに回動して他方のストローク端に達する。被動ギヤ18が双方のストローク端の間で回動したときに、吸気温センサ22及び圧力通路37は被動ギヤ18上で円弧状の軌跡を辿って相対的に移動し、それぞれの移動経路に沿って、吸気温センサ22や圧力通路37の外径よりも若干大きな幅で第1及び第2貫通溝41,42が形成されている。
結果として各貫通溝41,42は、それぞれスロットル軸線Cthを中心とした90°程度の長さを有する円弧状をなし、その内周面と吸気温センサ22や圧力通路37との間には、被動ギヤ18の回動角度に関わらず常に僅かな隙間が形成されている。従って、モータ9の駆動によるスロットル弁4の開閉時において、被動ギヤ18は吸気温センサ22及び圧力通路37と干渉することなく回動し、何ら問題なく回転伝達の役割を果たす。
図5に示すように、被動ギヤ18は円形状をなし、その中心にはスロットル開度センサ21の磁界生成部32が形成されている。このため、被動ギヤ18上において第1及び第2貫通溝41,42を形成可能な領域は、磁界生成部32を取り囲む環状の領域に限られる。各貫通溝41,42を円弧状とすることにより、被動ギヤ18上の限られた領域を有効に利用して吸気温センサ22や圧力通路37との干渉を確実に防止することができる。
なお本実施形態では、吸気温センサ22及び圧力通路37が同一径で且つスロットル軸線Cthから等しい距離に配設されているため、第1及び第2貫通溝41,42の幅及び曲率半径は同一に設定されているが、これに限るものではない。吸気温センサ22及び圧力通路37の外径やスロットル軸線Cthからの距離が異なる場合には、それに応じた幅及び曲率半径で個別に第1及び第2貫通溝41,42の形状を設定してもよい。また、上記のように円弧状の第1及び第2貫通溝41,42は合理的な形状であるものの、必ずしもこれに限るものではなく、円弧状以外の形状としてもよい。
以上のような貫通溝41,42による干渉防止は、被動ギヤ18の存在に制限されることなく、図5に示す右方視における吸気温センサ22及び圧力通路37の位置を任意に決定できることを意味する。圧力通路37の位置に応じて吸気圧センサ23の位置も定まるため、換言すると、被動ギヤ18の存在に制限されることなく、ギヤカバー7上での吸気温センサ22及び吸気圧センサ23の位置を決定できることになる。このため、図5に基づき述べたように、スロットル開度センサ21の周辺のデッドスペースを利用して、吸気温センサ22及び吸気圧センサ23をギヤカバー7上の適切な位置に配設できる。これによりギヤカバー7の厚みをほとんど増大させることなく、スロットル開度センサ21を含めた3種のセンサがギヤカバー7に集約されている。
特許文献1のスロットル装置では、スロットルボディの一側方にギヤ収容室を設け、他側方に吸気温センサ及び吸気圧センサからなるセンサユニットを設けているが、このセンサユニットの機能が本実施形態ではギヤカバー7により果たされる。結果としてセンサユニットの左右方向の厚み相当分だけ、本実施形態ではスロットル装置1の左右方向の占有スペースを縮小してコンパクト化することができる。
特に本実施形態のスロットル装置1は、車体が小さい原動機付き自転車に搭載される上に、その周囲にはエンジンの補機類のみならず燃料タンクや車体フレーム等が位置する。このためスロットル装置1が十分にコンパクト化されていないと、干渉防止のために車体側の対策が必要になる場合もあり得るが、このような不具合を未然に回避することができる。加えて、特許文献1のギヤユニットに相当する部材が不要となるため、部品点数を削減してスロットル装置1全体の構成を簡略化でき、この要因は製造コストの低減に貢献する。
また、吸気温センサ22や圧力通路37の位置変更はスロットルボア2の配置にも影響するが、適切な位置からの変更が不要になることでスロットルボア2についてもスロットル装置1上の本来の適切な位置に保つことができる。また、上記した貫通溝41,42による干渉防止は、吸気温センサ22及び吸気圧センサ23を適切な位置に配設した上で、それらの部材22,23の位置に制限されることなく被動ギヤ18を配置できることにもつながり、結果としてギヤ列8の構成、例えばギヤの数や配置等をより自由に設定することができる。これらの要因により、スロットル装置1全体の設計の自由度が向上するという効果も得られる。
一方、図5に示すように、本実施形態ではギヤ列8による所期の減速比を達成するために、駆動ギヤ16と被動ギヤ18との間に中間ギヤ17を設けているため、右方視において中間ギヤ17の大径部17aが被動ギヤ18と部分的に重なる位置関係となっている。そして、この重なった領域を避けた位置に、吸気温センサ22及び圧力通路37を配設している。このような配置により、中間ギヤ17に妨げられることなくギヤ収容室6に吸気温センサ22及び圧力通路37を貫通させた上で、各貫通溝41,42の形成により被動ギヤ18との干渉防止の効果を達成することができる。
また、周知のように吸気温は、スロットルボア2への導入直後の吸気、換言するとスロットル弁4の上流側の吸気を検出対象とすることが要求され、そのためには、スロットルボア2内のスロットル弁4よりも上流側に吸気温センサ22の先端を突出させる必要がある。また吸気圧は、スロットル弁4を経て負圧を生じた吸気、換言するとスロットル弁4の下流側の吸気を検出対象とすることが要求され、そのためには、スロットルボア2内のスロットル弁4よりも下流側に圧力通路37を開口させる必要がある。
本実施形態では、これらの位置的な要求に倣って、スロットル弁4よりも上流側に吸気温センサ22を配設し、スロットル弁4よりも下流側に吸気圧センサ23及び圧力通路37を配設している。このような配置により、吸気温センサ22及び圧力通路37はギヤカバー7から左方に延びる単純な直線状をなし、これらの部材22,37が挿通されるスロットルボディ5の貫通孔35,39についても直線形状で何ら問題なく機能する。結果として、ギヤカバー7及びスロットルボディ5の構造を簡素化できるという別の効果も実現できる。
また本実施形態では、ギヤカバー7に圧力通路37を一体形成している。圧力通路37を介してギヤカバー7側の吸気圧センサ23とスロットルボディ5側のスロットルボア2とを連通させるには、例えば、スロットルボディ5から一体的に圧力通路37を右方に延設して吸気圧センサ23に接続することも可能ではあるが、接続箇所をOリング等で気密保持する必要が生じる。ギヤカバー7への一体形成により、圧力通路37の先端をスロットルボア2内に開口させるだけで通路として機能するため、この点もスロットル装置1の構造の簡素化に貢献する。
《第2実施形態》
第1実施形態との相違点は、第1及び第2貫通溝41,42に代えて被動ギヤ18に切欠き51を形成した点にあるため、相違点を重点的に述べる。
図10~12に示すように、本実施形態の被動ギヤ18は、スロットル軸線Cthを中心とした円形状の外周の内、歯が形成されていない領域が切り欠かれることにより切欠き51が形成されている。切欠き51は、被動ギヤ18の回動に伴って吸気温センサ22及び圧力通路37が相対的に移動する経路を含む形状、より詳しくはスロットル軸線Cthを中心とした180°以上の扇状をなし、この切欠き51内に吸気温センサ22及び圧力通路37が配設されている。
これにより切欠き51と吸気温センサ22や圧力通路37との間には、被動ギヤ18の回動角度に関わらず常に僅かな隙間が形成されている。従って、モータ9の駆動によるスロットル弁4の開閉時において、被動ギヤ18は吸気温センサ22及び圧力通路37と干渉することなく回動し、何ら問題なく回転伝達の役割を果たす。
なお、切欠き51の形状は上記のような扇状に限るものではなく、干渉防止が可能であれば任意に変更可能である。
重複する説明はしないが、本実施形態によれば、第1実施形態で述べた全ての作用効果を達成できる。例えば切欠き51を扇状とすることにより、第1実施形態の円弧状の貫通溝41,42と同様に、被動ギヤ18上の限られた領域を有効に利用して干渉防止を達成できる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、原動機付き自転車に搭載される単一のスロットルボア2を備えたスロットル装置1に具体化したが、用途やスロットル装置1の形式については、これに限るものではない。本発明は、運転者がサドルに跨って搭乗するいわゆる鞍乗り型車両の全般に適用可能であり、この種の鞍乗り型車両としては、スクーターやモペット等の小排気量エンジンを搭載した2輪車(原動機付き自転車等)のみならず、より大排気量のエンジンを搭載した2輪車(自動二輪車等)、或いは4輪バギー等のATV(All Terrain Vehicle)等が存在する。従って、これらの各種車両に走行用動力源として搭載されるエンジンを対象として、本発明のスロットル装置を任意に適用することができる。また、走行用動力源以外の用途で利用されるエンジン、例えば発電機用のエンジン等に本発明のスロットル装置を適用してもよい。さらに、複数のスロットルボアを備えた多連スロットル装置として具体化してもよい。
また上記実施形態では、スロットル開度センサ21、吸気温センサ22及び吸気圧センサ23の3種のセンサを備えたが、エンジン制御からの要請等に応じて、例えばスロットル開度センサ21を省略してもよい。また、必ずしもギヤ収容室6を貫通して吸気温センサ22及び圧力通路37をそれぞれ配設する必要はないし、それぞれに対する逃げ部41,42,51を被動ギヤ18に形成する必要もない。例えば吸気温センサ22及び圧力通路37の何れか一方は、ギヤ収容室6を貫通させることなく、ギヤ収容室6を迂回した経路を辿ってギヤカバー7からスロットルボディ5を経てスロットルボア2に達するように配設してもよい。この場合には、何れか一方との干渉防止のための逃げ部41,42,51が不要となる。
また上記実施形態では、駆動ギヤ16、中間ギヤ17及び被動ギヤ18からなるギヤ列8を設けたが、ギヤ列8の構成はこれに限るものではなく、ギヤの数や配置等を変更してもよい。
1 スロットル装置
2 スロットルボア
3 スロットル軸
4 スロットル弁
5 スロットルボディ
6 ギヤ収容室
7 ギヤカバー
8 ギヤ列
9 モータ
9a 出力軸
16 駆動ギヤ
17 中間ギヤ
17a 大径部
17b 小径部
18 被動ギヤ
21 スロットル開度センサ
22 吸気温センサ
23 吸気圧センサ
37 圧力通路
39 貫通孔
41 第1貫通溝(逃げ部)
42 第2貫通溝(逃げ部

Claims (7)

  1. エンジンへの装着状態で筒内と連通するスロットルボアが形成され、前記スロットルボア内でスロットル軸によりスロットル弁が開閉可能に支持されると共に、外側面から一側方に向けて前記スロットル軸が突出したスロットルボディと、
    前記一側方から前記スロットルボディの外側面を閉塞してギヤ収容室を画成するギヤカバーと、
    前記ギヤ収容室内に収容され、少なくとも前記スロットル軸に固定された被動ギヤ、及び前記被動ギヤに回転を伝達する駆動ギヤからなるギヤ列と、
    前記スロットルボディに取り付けられ、前記ギヤ収容室内に突出した出力軸に前記駆動ギヤが固定され、前記ギヤ列を介して前記スロットル弁を開閉して前記スロットルボア内を流通する吸気の量を調整するモータと、
    前記ギヤカバーに設けられ、先端を前記スロットルボディのスロットルボア内に突出させて、前記スロットルボア内を流通する吸気の温度を検出する吸気温センサと、
    前記ギヤカバーに設けられ、圧力通路を介して前記スロットルボディのスロットルボア内と連通して、前記スロットルボア内を流通する吸気の圧力を検出する吸気圧センサと、
    を備え、
    前記吸気温センサ及び前記圧力通路の少なくとも何れか一方は、前記スロットル軸に沿った方向から見て前記被動ギヤと重なる位置に配設されて、前記ギヤ収容室を貫通して前記スロットルボアへと延設され、
    前記被動ギヤには、前記被動ギヤの回動に伴って前記吸気温センサ及び前記圧力通路の少なくとも何れか一方が相対的に移動する経路に沿って円弧状の貫通溝が形成され、
    前記吸気温センサ及び前記圧力通路の少なくとも何れか一方は、前記貫通溝内に挿通されて前記被動ギヤとの干渉を防止されている
    ことを特徴とするエンジンのスロットル装置。
  2. 前記駆動ギヤと前記被動ギヤとの間には、前記駆動ギヤと噛合する大径部及び前記被動ギヤと噛合する小径部からなる中間ギヤが設けられ、
    前記吸気温センサ及び前記圧力通路の少なくとも何れか一方は、前記スロットル軸に沿った方向から見て前記中間ギヤの大径部が前記被動ギヤと重なる領域を避けた位置に配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのスロットル装置。
  3. 前記圧力通路は、前記ギヤカバーに一体形成されてパイプ状をなし、前記ギヤ収容室を貫通して前記スロットルボディに形成された貫通孔を介して先端を前記スロットルボア内に開口させている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンのスロットル装置。
  4. 前記吸気温センサ及び前記圧力通路は、それぞれ前記スロットル軸に沿った方向から見て前記被動ギヤと重なる位置に配設されて前記ギヤ収容室を貫通し、
    前記被動ギヤには、前記吸気温センサ及び前記圧力通路との干渉をそれぞれ防止する前記貫通溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のエンジンのスロットル装置。
  5. 前記吸気温センサは、前記スロットルボア内の前記スロットル弁よりも吸気流通方向の上流側に配設され、
    前記吸気圧センサ及び前記圧力通路は、前記スロットルボア内の前記スロットル弁よりも吸気流通方向の下流側に配設されている
    ことを特徴とする請求項に記載のエンジンのスロットル装置。
  6. 前記ギヤカバーは、前記スロットル軸の軸線上の位置にスロットル開度を検出するスロットル開度センサが設けられ、
    前記吸気温センサ及び前記吸気圧センサは、前記ギヤカバー上の前記スロットル開度センサの周辺の領域に配設されている
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のエンジンのスロットル装置。
  7. 前記スロットルボディは、単一のスロットルボアが形成され、鞍乗り型車両に走行用動力源として搭載された単気筒のエンジンに装着される
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のエンジンのスロットル装置。
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