JP2009092021A - エンジンユニット及びそれを備えた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】Vバンク角の小さなエンジンユニットを提供する。
【解決手段】エンジンユニット30は、V型エンジン31と、スロットルボディアッセンブリー50とを備えている。スロットルボディアッセンブリー50は、前側スロットルボディ53a,53bと、後側スロットルボディ54a,54bと、中心軸A4,A5と中心軸A6,A7との間に配置された燃料供給管81と、上端部が燃料供給管81に接続された前側インジェクタ本体68a,68bを有する前側インジェクタ75a,75bと、上端部が燃料供給管81に接続された後側インジェクタ本体69a,69bを有する後側インジェクタ76a,76bとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明はエンジンユニット及びそれを備えた車両に関する。詳細には、本発明は、V型エンジンとスロットルボディアッセンブリーとを備えたエンジンユニット及びそれを備えた車両に関する。
以前より、V型エンジンに用いられる種々のスロットルボディアッセンブリーが知られている。図11は、特許文献1に記載されたV型エンジンのスロットルボディアッセンブリー100の平面図である。図12は、スロットルボディアッセンブリー100の断面図である。図12に示すように、スロットルボディアッセンブリー100は、スロットルボディ101と、スロットルボディ102とを備えている。スロットルボディ101,102の途中部には、インジェクタ103,104が取り付けられている。インジェクタ103,104は、スロットルボディ101,102の内側において、スロットルボディ101,102の途中部から上方に向かって延びている。インジェクタ103,104の上端は、スロットルボディ101,102の上端よりもさらに高い位置に位置している。
図11に示すように、インジェクタ103,104への燃料は、スロットルボディ101,102間に配置された連結剛材106内に形成された主燃料通路孔105を経由して供給される。具体的には、図12に示すように、主燃料通路孔105は、連結剛材106から上方に向かって斜めに延びる分岐部材108内に形成された副燃料通路孔109を経てインジェクタ103、104に供給される。
なお、スロットルボディアッセンブリー100では、スロットルボディ101は、下リブ110と上リブ111とによって、連結剛材106に固定されている。
特許第2559311号公報
ところで、車両の形状や、レイアウト上の制約により、V型エンジンのVバンク角を小さくしたいという要求がある。しかしながら、図12に示すように、特許文献1に記載されたスロットルボディアッセンブリー100では、インジェクタ103,104の上端は連結剛材106よりも高い位置に位置している。このため、連結剛材106とインジェクタ103,104との位置的な干渉を防ぐためには、インジェクタ103,104を連結剛材106から離して配置しなければならない。よって、スロットルボディ101とスロットルボディ102との間の距離が比較的遠くなる。従って、スロットルボディアッセンブリー100を用いたのでは、V型エンジンのVバンク角を小さくするのは困難であるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、Vバンク角の小さなエンジンユニットを提供することにある。
本発明に係るエンジンユニットは、V型エンジンと、スロットルボディアッセンブリーとを備えている。V型エンジンは、前側シリンダ及び後側シリンダと、前側吸気ポートと、後側吸気ポートとが形成されている。前側吸気ポートは、前側シリンダに接続されている。後側吸気ポートは、後側シリンダに接続されている。スロットルボディアッセンブリーは、前側スロットルボディと、後側スロットルボディと、前側インジェクタと、後側インジェクタとを有する。前側スロットルボディには、前側気筒が形成されている。前側気筒は、前側吸気ポートに接続されている。前側スロットルボディは、前側気筒を開閉する前側スロットル弁を有する。後側スロットルボディには、後側気筒が形成されている。後側気筒は、後側吸気ポートに接続されている。後側スロットルボディは、後側気筒を開閉する後側スロットル弁を有する。燃料供給管は、前側気筒の中心軸と後側気筒の中心軸との間に配置されている。前側インジェクタは、前側インジェクタ本体を有する。前側インジェクタ本体の上端部は、燃料供給管に接続されている。前側インジェクタ本体の下端部は、前側スロットルボディに接続されている。後側インジェクタは、後側インジェクタ本体を有する。後側インジェクタ本体の上端部は、燃料供給管に接続されている。後側インジェクタ本体の下端部は、後側スロットルボディに接続されている。
本発明に係る車両は、本発明に係るエンジンユニットを備えている。
本発明によれば、Vバンク角の小さなエンジンユニットを提供できる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について、図1に示す自動二輪車1を例に挙げて説明する。但し、本発明に係る車両は、図1に示す自動二輪車1に限定されるものではない。本発明に係る車両は、V型エンジンを備える車両であれば特に限定されるものではない。本発明に係る車両は、四輪車であってもよいし、鞍乗型車両であってもよい。ここで、「鞍乗型車両」とは、ライダーがシート(鞍)に跨って乗る車両のことをいう。鞍乗型車両としては、自動二輪車以外に、ATV(All Terrain Vehicle)などが挙げられる。また、自動二輪車も、図1に示す所謂アメリカンタイプに限定されない。本発明において、自動二輪車は、狭義のモーターサイクル、モペット、スクーター、オフロード車などを含む。また、本明細書において、自動二輪車には、前輪及び後輪の少なくとも一方が一体に回転する複数の車輪により構成されており、車両を傾斜させて進行方向を変更する車両も含まれるものとする。
なお、以下の説明において、前後左右の方向は、シート14に着座した間から見た方向を言うものする。
(自動二輪車1の概略構成)
図1は、自動二輪車1の概略側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は車体フレーム10と、車体カバー13と、シート14とを備えている。車体カバー13は、車体フレーム10の一部を覆っている。シート14は、車体フレーム10の上に配置されている。
車体フレーム10は、メインフレーム11と、リアフレーム12とを備えている。メインフレーム11は、ヘッドパイプ15から後方に向かって延びる左右一対のフレーム部11a,11bを有している。メインフレーム11には、ヘッドパイプ15が回転可能に取り付けられている。ヘッドパイプ15の上端部には、ハンドル16が図示しないハンドルフォルダによって固定されている。ハンドル16には、スロットル操作子としてのスロットルグリップ17が設けられている。スロットルグリップ17は、スロットルワイヤ18によってアクセル開度センサ(APS:Accelerator Position Sensor)51に接続されている。このため、スロットルグリップ17がライダーによって操作されると、スロットルワイヤ18が動かされ、アクセル開度センサ51によって、スロットルグリップ17の操作量がアクセル開度として検出される。
また、ヘッドパイプ15には、左右一対のフロントフォーク20が固定されている。フロントフォーク20は、前方に向かって斜め下方向に延びている。フロントフォーク20の下端部には、前輪21が回転可能に取り付けられている。
車体フレーム10の後端部には、ピボット軸22が取り付けられている。ピボット軸22には、リアアーム23が揺動可能に取り付けられている。リアアーム23の後端部には、後輪24が回転可能に取り付けられている。後輪24は、図示しないドライブシャフトなどの動力伝達機構により、後述するエンジンユニット30の出力軸に接続されている。これにより、エンジンユニット30の動力が後輪24に伝達され、後輪24が回転する。
図1及び図2に示すように、メインフレーム11には、エンジンユニット30が懸架されている。エンジンユニット30は、V型のエンジン31と、スロットルボディアッセンブリー50と、図示しないクラッチ及び変速機構などとを備えている。
スロットルボディアッセンブリー50は、エンジン31の上に配置されている。図4に示すように、スロットルボディアッセンブリー50は、平面視において、左右一対のフレーム部11a,11bの間に配置されている。
エンジンユニット30とスロットルボディアッセンブリー50との間には、インシュレーター48が配置されている。インシュレーター48と、エンジン31と、スロットルボディアッセンブリー50とは、車幅方向両側に配置されたXメンバー82a,82bによって、相互に固定されている。
図3に示すように、インシュレーター48には、連絡経路48a,48bが形成されている。この連絡経路48a,48bによって、エンジン31の吸気ポート42a,42bと、スロットルボディアッセンブリー50の各気筒55,56とが接続されている。
図2に示すように、スロットルボディアッセンブリー50の上には、吸気系部品としてのエアクリーナー49が配置されている。このエアクリーナー49を介してスロットルボディアッセンブリー50に外気が供給される。なお、本実施形態では、吸気系部品としてエアクリーナー49が設けられている例について説明するが、エアクリーナー49のかわりに、吸気系部品としてエアチャンバを配置してもよい。
図1に示すように、エンジン31の後方には、燃料タンク19が配置されている。燃料タンク19は、図示しない燃料供給ホースにより、図4に示すスロットルボディアッセンブリー50の燃料ニップル82に接続されている。このため、燃料タンク19に溜められた燃料は、燃料供給ホースを経由してスロットルボディアッセンブリー50に供給される。
スロットルボディアッセンブリー50に供給された空気と燃料とは、スロットルボディアッセンブリー50内において混合され、混合気が生成される。そして、その混合気がスロットルボディアッセンブリー50からエンジン31へと供給される。
なお、図4に示すように、平面視した際にメインフレーム11に囲まれた空間内において、スロットルボディアッセンブリー50のすぐ後方には、エンジンユニット30やスロットルボディアッセンブリー50に対して電力を供給するバッテリー47が搭載されている。
(エンジン31)
次に図1〜図3を主として参照しながら、エンジン31の形態について説明する。本実施形態においてエンジン31は水冷式4サイクルのV型4気筒エンジンである。ただし、本発明において、エンジン31はV型のエンジンである限りにおいて特に限定されない。例えば、エンジン31は空冷式エンジンであってもよい。エンジン31は2サイクルエンジンであってもよい。また、エンジン31は3気筒以下または5気筒以上のV型エンジンであってもよい。
なお、ここで、「V型エンジン」とは、Vバンクをなすように配置された前側シリンダと後側シリンダとを有するエンジンをいう。「前側シリンダと後側シリンダとがVバンクをなすように配置されている」とは、前側シリンダと後側シリンダとが、前側シリンダの中心軸と後側シリンダの中心軸とがクランク軸の軸心を中心に斜めに交わるように配置されていることをいう。
図2に示すように、エンジン31は、クランクケース32を備えている。クランクケース32には、図示しないクランクシャフトが収納されている。クランクケース32には、前側シリンダボディ33と、後側シリンダボディ35とが取り付けられている。前側シリンダボディ33と後側シリンダボディ35とは、側面視において、クランクシャフトを中心とするV字状に配置されている。前側シリンダボディ33の上には、前側シリンダヘッド36が取り付けられている。前側シリンダヘッド36のさらに上には、前側ヘッドカバー38が取り付けられている。同様に、後側シリンダボディ35の上には、後側シリンダヘッド37が設けられている。後側シリンダヘッド37の上には後側ヘッドカバー39が取り付けられている。
図3に示すように、前側シリンダボディ33の内部には、略円柱状の前側シリンダ34が形成されている。一方、後側シリンダボディ35の内部には、略円柱状の後側シリンダ29が形成されている。前側シリンダ34と後側シリンダ29とは、Vバンクをなすように配置されている。より具体的には、前側シリンダ34が上方に向かって斜め前方向に延びるように配置されている一方、後側シリンダ29は上方に向かって斜め後ろ方向に延びるように配置されている。図1に示す、前側シリンダ34の中心軸と後側シリンダ29の中心軸とのなす角θは、エンジン31から生じるエンジン音や、得ようとするエンジン31の特性などを考慮した上で、前側シリンダ34と後側シリンダ29とが位置的に干渉しない程度の大きさ以上に設定される。θは、通常10°以上170°以下、好ましくは30°以上150°以下、さらに好ましくは45°以上100°以下程度に設定される。
図3に示すように、前側シリンダ34及び後側シリンダ29のそれぞれには、それぞれクランクシャフトに接続されたコンロッド40a,40bが収納されている。コンロッド40a,40bの先端部には、ピストン41a,41bが取り付けられている。このピストン41a,41bと、シリンダ34,29と、シリンダヘッド36,37とによって、燃焼室47a,47bが区画形成されている。
前側シリンダヘッド36及び後側シリンダヘッド37のそれぞれには、吸気ポート42a,42b及び排気ポート43a,43bが形成されている。吸気ポート42a,42bには、吸気ポート42a,42bの開閉を行う吸気弁44a,44bが配置されている。この吸気弁44a,44bは、吸気弁44a,44bの上面に配置された吸気カム46a,46bによって駆動される。一方、排気ポート43a,43bには、排気ポート43の開閉を行う排気弁45a,45bが配置されている。この排気弁45a,45bは、図示しない排気カムによって駆動される。
(スロットルボディアッセンブリー50)
−前側スロットルボディ53及び後側スロットルボディ54−
次に、主として図4〜図9を参照しながらスロットルボディアッセンブリー50について詳細に説明する。スロットルボディアッセンブリー50は、第1の前側スロットルボディ53a及び第2の前側スロットルボディ53bを備えている。なお、以下の説明において、「第1の前側スロットルボディ53a及び第2の前側スロットルボディ53b」を総称して「前側スロットルボディ53」とすることがある。
第1の前側スロットルボディ53aと第2の前側スロットルボディ53bとは、車幅方向に配列されている。第1の前側スロットルボディ53aには、略円柱状の第1の前側気筒55aが形成されている。一方、第2の前側スロットルボディ53bには、略円柱状の第2の前側気筒55bが形成されている。前側気筒55aと後側気筒55bとは、それぞれ上下方向に延びている。なお、以下、第1の前側気筒55aと第2の前側気筒55bとを総称して「前側気筒55」とすることがある。
前側スロットルボディ53a,53bのそれぞれは、前側スロットル弁57a,57bを有している。なお、以下の説明において、「前側スロットル弁57a,57b」を総称して「前側スロットル弁57」とすることがある。
前側スロットル弁57aと前側スロットル弁57bとは、弁軸65によって連結されている。この弁軸65が、後述するモータ60によって回転させられることにより、前側スロットル弁57aと前側スロットル弁57bとが同時に動かされ、前側気筒55a,55bの開閉が行われる。
前側スロットルボディ53a,53bの後方には、第1の後側スロットルボディ54a及び第2の後側スロットルボディ54bが配置されている。なお、以下の説明において、「第1の後側スロットルボディ54a及び第2の後側スロットルボディ54b」を総称して「後側スロットルボディ54」とすることがある。
第1の後側スロットルボディ54aと第2の後側スロットルボディ54bとは車幅方向に配列されている。第1の後側スロットルボディ54aは、第1の前側スロットルボディ53aのほぼ後方に配置されている。一方、第2の後側スロットルボディ54bは、第2の前側スロットルボディ53bのほぼ後方に配置されている。ただし、コンロッド40a,40bの配置の関係上、前側スロットルボディ53a,53bと後側スロットルボディ54a,54bとは、車幅方向に若干ずらされて配置されている。
なお、本実施形態では、第1の前側スロットルボディ53aの上端と、第2の前側スロットルボディ53bの上端と、第1の後側スロットルボディ54aの上端と、第2の後側スロットルボディ54bの上端とが同じ高さに位置している。
第1の後側スロットルボディ54aには、略円柱状の第1の後側気筒56aが形成されている。一方、第2の後側スロットルボディ54bには、略円柱状の第2の後側気筒56bが形成されている。なお、以下の説明において、「第1の後側気筒56a及び第2の後側気筒56b」を総称して「後側気筒56」とすることがある。
後側スロットルボディ54a,54bのそれぞれは、後側スロットル弁58a,58bを有している。以下、「後側スロットル弁58a,58b」を総称して「後側スロットル弁58」とすることがある。
後側スロットル弁58aと後側スロットル弁58bとは、弁軸66によって連結されている。このため、後述するモータ60により、弁軸66が回転させられることにより、後側スロットル弁58a,58bが同時に動かされ、後側気筒56a,56bの開閉が行われる。
図2に示すように、前側気筒55の上端部と後側気筒56の上端部とは、エアクリーナー49に接続されている。一方、前側気筒55の下端と後側気筒56の下端とは、図3に示すように、吸気ポート42a,42bに接続されている。これにより、エアクリーナー49から吸気された空気が、スロットルボディアッセンブリー50を介して、エンジン31に供給される。
−インジェクタ75,76及び燃料供給管81−
主として図8に示すように、前側スロットルボディ53a,53bのそれぞれには、前側インジェクタ75a,75bが取り付けられている。一方、後側スロットルボディ54a,54bのそれぞれには、後側インジェクタ76a,76bが取り付けられている。以下、「前側インジェクタ75a,75b」を総称して「前側インジェクタ75」とすることがある。「後側インジェクタ76a,76b」を総称して「後側インジェクタ76」とすることがある。
図2や図3に示すように、前側インジェクタ75と後側インジェクタ76とは、それぞれの上端部において燃料供給管81に接続されている。図4に示すように、燃料供給管81は、前側気筒55と後側気筒56との間において、車幅方向に延びている。詳細には、燃料供給管81は、前後方向において、その中心軸A2が前側気筒55の中心軸A4,A5と後側気筒56の中心軸A6,A7との中央に位置するように配置されている。また、上下方向に関しては、燃料供給管81は、前側スロットルボディ53の上端及び後側スロットルボディ54の上端よりも低く、前側スロットルボディ53の下端及び後側スロットルボディ54の下端よりも高い位置に配置されている。なお、本実施形態とは異なり、前側スロットルボディ53の上端と後側スロットルボディ54の上端との高さが異なる場合は、燃料供給管81は、前側スロットルボディ53の上端と後側スロットルボディ54の上端とのうちの高い方よりも低い位置に配置されることが好ましい。
図4に示すように、燃料供給管81には、燃料ニップル82が接続されている。燃料ニップル82は、第1の後側気筒56aと第2の後側気筒56bとの間において、燃料供給管81から後方に延びている。燃料ニップル82は、図示しない燃料供給パイプによって図1に示す燃料タンク19に接続されている。これにより、燃料タンク19に貯められた燃料が、燃料供給パイプ、燃料ニップル82及び燃料供給管81を介して前側インジェクタ75及び後側インジェクタ76に供給される。
また、図4及び図8に示すように、燃料供給管81には、パルセーションダンパ83が取り付けられている。パルセーションダンパ83は、燃料供給管81の後方やや斜め下に位置している。このパルセーションダンパ83によって、前側インジェクタ75及び後側インジェクタ76に供給される燃料の脈動が抑制されている。
なお、図3に示す、前側インジェクタ75の先端に取り付けられたノズル73は、前側インジェクタ75から噴射される燃料が、前側気筒55の中心軸方向を中心として噴射されるように調整されている。後側インジェクタ76の先端のノズル74も同様に、後側気筒56の中心軸方向を中心として燃料が噴射されるように調整されている。
図6及び図8に示すように、前側インジェクタ75a,75bは、インジェクタ本体68a,68bと、第1の前側コネクタ77a,77bとを備えている。一方、後側インジェクタ76a,76bは、インジェクタ本体69a,69bと、第1の後側コネクタ78a,78bとを備えている。以下、「インジェクタ本体68a,68b」を「インジェクタ本体68」と総称することがある。「第1の前側コネクタ77a,77b」を「前側コネクタ77」と総称することがある。「インジェクタ本体69a,69b」を「インジェクタ本体69」と総称することがある。「第1の後側コネクタ78a,78b」を「後側コネクタ78」と総称することがある。
コネクタ77,78は、図10に示すECU(Electronic Control Unit)80に接続されている。このECU80から、コネクタ77,78を介して、前側インジェクタ75及び後側インジェクタ76に制御信号が出力されることによって、前側インジェクタ75と後側インジェクタ76とからの燃料噴射が制御されている。なお、図6はスロットルボディアッセンブリー50の右側面図であるが、コネクタ77,78の態様を図示する便宜上、図4に示す右側固定プレート88aの描画は省略している。
図8に示すように、インジェクタ本体68,69は、平面視において前後方向に延びている。一方、コネクタ77,78は、平面視において前後方向に対して斜めに延びている。具体的に、第1の前側コネクタ77aと第2の前側コネクタ77bとは、車幅方向に関して、相互に反対方向に向かって斜め後方に延びている。より具体的には、第1の前側コネクタ77aと第2の前側コネクタ77bとのそれぞれは、車幅方向外側に向かって斜め後方に延びている。第1の後側コネクタ78aと第2の後側コネクタ78bとは、車幅方向に関して、相互に反対方向に向かって斜め後方に延びている。より具体的には、第1の後側コネクタ78aと第2の後側コネクタ77bとのそれぞれは、車幅方向外側に向かって斜め後方に延びている。
車幅方向外側に位置するインジェクタ本体68aの中心軸と第1の前側コネクタ77aの延びる方向との平面視におけるなす度と、インジェクタ本体69bの中心線と第2の後側コネクタ78bの延びる方向との平面視におけるなす角とは、等しくθに設定されている。一方、車幅方向内側に位置するインジェクタ本体68bの中心軸と、第2の前側コネクタ77bの延びる方向との平面視におけるなす角と、インジェクタ本体69aの中心軸と、第1の後側コネクタ78aの延びる方向との平面視におけるなす角とは、等しくθに設定されている。同じθとθとは、前側コネクタ77と後側コネクタ78とが位置的に干渉しないような範囲に設定されている。θとθの好ましい範囲は、5°〜180°である。
−モータ60−
スロットルボディアッセンブリー50は、モータ60を有している。図9に示すように、モータ60は、第1の回転軸としての回転軸60aを有している。回転軸60aの軸心A1は、車幅方向に延びている。
回転軸60aには、モータピニオンギア61が取り付けられている。モータピニオンギア61は、伝達ギア機構62と噛合している。伝達ギア機構62は、3つのアイドルギア63a,63b,63cと2つのカウンターギア64a,64bとを備えている。カウンターギア64aは、弁軸65に固定されている。一方、カウンターギア64bは弁軸66に固定されている。モータピニオンギア61は、1つのアイドルギア63aを介してカウンターギア64aに噛合している。一方、モータピニオンギア61とカウンターギア64bとは比較的離れているため、モータピニオンギア61は、2枚のアイドルギア63b,63cを介してカウンターギア64bに噛合している。これにより、モータ60が駆動され、モータピニオンギア61が回転すると、カウンターギア64a,64bが回転し、弁軸65,66が同じ方向に回転される。その結果、図4に示す前側スロットル弁57a,57bと後側スロットル弁58a,58bとが回転し、前側気筒55の開閉と気筒56の開閉とが同期して行われる。
なお、本実施形態では、モータ60と伝達ギア機構62とを、スロットル弁駆動機構59と総称するものとする。
図8に示すように、平面視において、第1の前側気筒55aの中心軸A4と、第2の前側気筒55bの中心軸A5と、第1の後側気筒56aの中心軸A6と、第2の後側気筒56bの中心軸A7とに囲まれた領域内には、アクチュエータとしてのモータ60が配置されている。図9に示すように、モータ60は、上下方向に関して、前側スロットルボディ53及び後側スロットルボディ54の上端よりも低く下端よりも高い位置に配置されている。つまり、モータ60は、前側スロットルボディ53a,53bと後側スロットルボディ54a,54bの4つのスロットルボディに囲まれた空間内に位置している。
図9及び図4に示すように、モータ60は燃料供給管81に対して前後方向にオフセットされている。具体的に、モータ60の第1の回転軸としての回転軸60aの軸心A1と、燃料供給管81の中心軸A2とが、前後方向において異なる位置に位置している。より具体的には、軸心A1は、燃料供給管81の中心軸A2よりも前方に位置している。つまり、図9に示すように、モータ60は、前後方向において、軸心A1が燃料供給管81の中心軸A2と前側気筒55の中心軸A4,A5との間に位置するように配置されている。
−ケーシング70−
図4及び図8に示すように、モータ60及び伝達ギア機構62は、ケーシング70に収納されている。図8に示すように、ケーシング70には、伝達ギア機構62に接続された弁軸65,66が挿通している。
ケーシング70は、車幅方向に付き合わされた第1のケーシング部71と第2のケーシング部72とを備えている。第1のケーシング部71と第2のケーシング部72とは、ボルトやリベットなどにより相互に固定されている。第1のケーシング部71は、伝達ギア機構62側に位置している。第1のケーシング部71は金属により形成されている。具体的には、第1のケーシング部71は、例えば、鉄やアルミニウム、ステーンレスなどの合金により形成することができる。本実施形態では、第1のケーシング部71は、アルミニウムダイキャスト製である。
第1のケーシング部71は、第1の前側スロットルボディ53aと第1の後側スロットルボディ54aに対して固定されている。具体的には、伝達ギア機構62が収納され、弁軸65,66が挿通しているケーシング70の部分が第1の前側スロットルボディ53aと第1の後側スロットルボディ54aとに直接固定されている。
第2のケーシング部72は、モータ60側に位置している。本実施形態では、第2のケーシング部72は樹脂により形成されている。具体的には、第2のケーシング部72は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などにより形成することができる。また、第2のケーシング部72を形成する樹脂は、例えばグラスファイバーなどを含有するものであってもよい。なお、第2のケーシング部72も、第1のケーシング部71と同様に、金属により形成されていてもよい。
第2のケーシング部72は、図8に示すように、第2の後側スロットルボディ54bに対して固定されている。具体的には、第2のケーシング部72は、金属性のステー67を介して第2の後側スロットルボディ54bに固定されている。詳細には、ステー67が、第2のケーシング部72のモータ60が収納された部分の頂部に対してボルト留めされるとともに、第2の後側スロットルボディ54bに対してもボルト留めされることにより、第2のケーシング部72が第2の後側スロットルボディ54bに対して固定されている。
−連装部材85−
図4に示すように前側スロットルボディ53a,53bと後側スロットルボディ54a,54bとは、連装部材85によって相互に固定されている。連装部材85は、2本の内側連装パイプ86a,86bと、2本の外側連装パイプ87a,87bと、右側固定プレート88a及び左側固定プレート88bとを含んでいる。
内側連装パイプ86a,86bと外側連装パイプ87a,87bとは、車幅方向に延びている。図6に示すように、内側連装パイプ86a,86bと外側連装パイプ87a,87bとは、高さ方向に関して、相互に異なる位置に配置されている。具体的には、内側連装パイプ86a,86bは、高さ方向に関して、スロットルボディ53,54の上端部とほぼ同じ位置に配置されている。一方、外側連装パイプ87a,87bは、高さ方向に関して、スロットルボディ53,54の中央部とほぼ同じ位置に配置されている。
図4及び図6に示すように、内側連装パイプ86a,86bは、前側気筒55の中心軸A4,A5と、後側気筒56の中心軸A6,A7との間に配置されている。内側連装パイプ86aは、前側気筒55の中心軸A4,A5よりも後方において、第1の前側スロットルボディ53aと第2の前側スロットルボディ53bとに固定されている。一方、内側連装パイプ86bは、後側気筒56の中心軸A6,A7よりも前方において、第1の後側スロットルボディ54aと第2の後側スロットルボディ54bとに固定されている。内側連装パイプ86aと内側連装パイプ86bとは、2つの固定部材89によって幅方向において2点で相互に固定されている。なお、以下の説明において、第1及び第2の連装パイプ86a,86b及び2つの固定部材89を総称して「内側連装部材91」とする。
外側連装パイプ87aは、前側気筒55の中心軸A4,A5よりも前方において、第1の前側スロットルボディ53aと第2の前側スロットルボディ53bとに固定されている。一方、外側連装パイプ87bは、後側気筒56の中心軸A6,A7よりも後方において、第1の後側スロットルボディ54aと第2の後側スロットルボディ54bとに固定されている。
このように、第1の前側スロットルボディ53aと第2の前側スロットルボディ53bとは、内側連装パイプ86aと外側連装パイプ87aとによって、挟み込まれるように強固に固定されている。また、第1の後側スロットルボディ54aと第2の後側スロットルボディ54bとは、内側連装パイプ86bと外側連装パイプ87bとによって挟み込まれるように強固に固定されている。
さらに、図4及び図5に示すように、前側スロットルボディ53a,53bと、後側スロットルボディ54a,54bとは、右側固定部材としての右側固定プレート88aと、左側固定部材としての左側固定プレート88bとにより相互に固定されている。
詳細には、図5に示すように、左側固定プレート88bは、第2の前側スロットルボディ53bの上部及び下部と、第2の後側スロットルボディ54bの上部及び下部との4点で固定されている。右側固定プレート88aは、第1の前側スロットルボディ53aの上部及び下部と、第1の後側スロットルボディ54aの上部及び下部の4点で固定されている。
このように、前側スロットルボディ53a,53bと、後側スロットルボディ54a,54bとは、右側固定プレート88a及び左側固定プレート88bと、内側連装部材91とによって固定されている。平面視において、中心軸A4,A5と、中心軸A6,A7とによって囲まれた領域内には、前側スロットルボディ53a,53bと、後側スロットルボディ54a,54bとを相互に固定する連装部材として、内側連装部材91のみが配置されている。中心軸A4,A5と、中心軸A6,A7とによって囲まれた領域内において、燃料供給管81よりも下方には、前側スロットルボディ53a,53bと、後側スロットルボディ54a,54bとを相互に固定する連装部材は配置されていない。
−アクセル開度センサ51及びスロットル開度センサ52−
図4に示すように、スロットルボディアッセンブリー50には、アクセル開度センサ51とスロットル開度センサ(Throttle Position sensor)52とが設けられている。スロットル開度センサ52は、第2の前側スロットルボディ53bの左側に配置されている。スロットル開度センサ52は、弁軸65に接続さている。スロットル開度センサ52は、弁軸65の回転を検知することにより、スロットル開度を検出する。
アクセル開度センサ51は、第2の回転軸としてのAPS軸90の右側端部に接続されている。図5に示すように、APS軸90は、APS軸90の軸心A3は、前側スロットルボディ53及び後側スロットルボディ54の上端よりも低い位置に位置するように配置されている。なお、本実施形態とは異なり、前側スロットルボディ53の上端と後側スロットルボディ54の上端との高さが異なる場合は、APS軸90は、軸心A3が前側スロットルボディ53の上端と後側スロットルボディ54の上端とのうちの高い方よりも低い位置に位置するように配置されることが好ましい。
図4及び図5に示すように、平面視において、モータ60は、前側気筒55の中心軸A4,A5と後側気筒56の中心軸A6,A7とにより囲まれた領域内に配置されている一方、APS軸90は、その領域外に配置されている。具体的には、前後方向に関して、APS軸90は、APS軸90の中心軸A3が前側気筒55の中心軸A4,A5より前方に位置するように配置されている。より具体的には、主として図2に示すように、APS軸90は、側面視において、前側ヘッドカバー38とエアクリーナー49との間に配置されている。このように、前後方向において、APS軸90とモータ60とはオフセットされている。
図4に示すように、APS軸90には、プーリー92が取り付けられている。プーリー92には、図1に示すスロットルワイヤ18が巻きかけられている。このため、スロットルグリップ17が人為操作されることにより、スロットルワイヤ18が動くと、APS軸90が回転する。アクセル開度センサ51は、このAPS軸90の回転を検知することによりアクセル開度を検出する。
(自動二輪車1の制御ブロック)
次に、図10に示す自動二輪車1の制御ブロックについて詳細に説明する。自動二輪車1は、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)80を備えている。ECU80には、前述したアクセル開度センサ51及びスロットル開度センサ52と、車速センサ94などの各種センサが接続されている。アクセル開度センサ51は、ECU80に対してアクセル開度を出力する。スロットル開度センサ52は、ECU80に対してスロットル開度を出力する。車速センサ94は、ECU80に対して車速を出力する。
ECU80には、エンジン31が接続されている。ECU80は、入力されたアクセル開度やスロットル開度、車速などに基づいてエンジン31を制御する。
また、ECU80には、スロットルボディアッセンブリー50も接続されている。具体的に、ECU80には、モータ60とインジェクタ75,76とが接続されている。ECU80は、入力されたアクセル開度、スロットル開度及び車速などに基づいてモータ60を駆動する。モータ60が駆動されることにより、弁軸65と弁軸66が回転する。これによりスロットル弁57,58が動き、前側気筒55及び後側気筒56の開閉が行われる。その結果、エアクリーナー49から吸入された空気が気筒55,56内に導かれる。
また、それと同時に、ECU80は、入力されたアクセル開度、スロットル開度及び車速などに基づいて、インジェクタ75,76からの燃料供給量を制御する。インジェクタ75,76から噴射された燃料とエアクリーナー49から供給された空気とが混合され、混合気が生成される。混合された混合気は、図3に示す吸気ポート42a,42bに供給される。
(作用及び効果)
以上説明したように、本実施形態では、インジェクタ75,76は、その上端部において、燃料供給管81と接続されている。このため、インジェクタ75,76と燃料供給管81との位置的干渉が起こらない。よって、前側インジェクタ75と後側インジェクタ76とのなす角を小さくすることができる。従って、前側スロットルボディ53と後側スロットルボディ54とを前後方向に関して近接させて配置することができる。その結果、エンジン31のVバンクθをより小さくすることが可能となる。
特に、本実施形態では、図5などに示すように、前側スロットルボディ53と後側スロットルボディ54とを連装するための内側連装パイプ86a,86b及び固定部材89が燃料供給管81よりも高い位置に配置されている。
例えば、図12に示すスロットルボディアッセンブリー100のように、インジェクタ103,104の上端よりも低い位置に配置された連結剛材106を用いてスロットルボディ101とスロットルボディ102とを固定したのでは、連結部材106とインジェクタ103,104との位置的干渉が発生する。このため、インジェクタ103,104を連結剛材106から離して配置しなければならない。その結果、スロットルボディ101とスロットルボディ102との間の距離を長くする必要がある。このため、エンジン31のVバンクθを小さくすることは困難である。
それに対して、本実施形態では、前側インジェクタ75と後側インジェクタ76との間には、前側スロットルボディ53と後側スロットルボディ54とを連装するための連装部材が配置されていない。従って、前側インジェクタ75と後側インジェクタ76とのなす角度を比較的小さくすることができる。つまり、前側インジェクタ75と後側インジェクタ76とを、より垂直に近い角度で延びるように配置することができる。よって、前側スロットルボディ53と後側スロットルボディ54とを前後方向に関してさらに近接させて配置することができる。その結果、エンジン31のVバンクθをさらに小さくすることが可能となる。
また、本実施形態では、図8に示すように、平面視において、第1の前側コネクタ75aと第2の前側コネクタ75bとは、車幅方向に関して、相互に反対方向に向かって斜め後方に延びている。かつ、第1の後側コネクタ76aと第2の後側コネクタ76bとは、車幅方向に関して、相互に反対方向に向かって斜め前方に延びている。よって、前側スロットルボディ53と後側スロットルボディ54とを前後方向に関してなおさら近接させて配置することができる。その結果、エンジン31のVバンクθをなおさら小さくすることが可能となる。
さらに本実施形態では、前側スロットルボディ53a,53bと後側スロットルボディ54a,54bとは、幅方向に関して、相互に異なる位置に配置されている。よって、前側スロットルボディ53と後側スロットルボディ54とを前後方向に関して特に近接させて配置することができる。その結果、エンジン31のVバンクθを特に小さくすることが可能となる。
また、本実施形態では、前側インジェクタ75と後側インジェクタ76とで、燃料供給管81が共通である。このため、前側インジェクタ75用の燃料供給管と後側インジェクタ76用の燃料供給管とを別個に設ける場合と比較してスロットルボディアッセンブリー50を小型化することができる。例えば、2本の燃料供給管を前後方向に配列した場合よりも、前側スロットルボディ53と後側スロットルボディ54との間の距離を短くすることができる。よって、エンジン31のVバンクθをより小さくすることが可能となる。また、例えば、2本の燃料供給管を上下方向に配列した場合よりも、スロットルボディアッセンブリー50の高さ寸法を小さくすることができる。
本実施形態では、燃料供給管81はスロットルボディ53,54の上端よりも低い位置に配置されている。このため、上下方向に関して、インジェクタ75,76をスロットルボディ53,54の上端と下端との間に納めることができる。従って、スロットルボディアッセンブリー50の全高を小さくすることができる。その結果、エンジンユニット30を小型化することができる。また、スロットルボディアッセンブリー50の上に配置された吸気系部品としてのエアクリーナー49の容量を大きくすることができる。従って、吸気騒音を低減することができる。
なお、種々の車両のなかでも、鞍乗型車両、特に自動二輪車では、車幅及び車高が厳しく制限される。このため、スロットルボディアッセンブリー50及びエンジンユニット30の配置空間が厳しく制限される。特には、平面視において、左右一対のフレーム部11a,11bの間にスロットルボディアッセンブリー50を配置した自動二輪車では、スロットルボディアッセンブリー50及びエンジンユニット30の配置空間がさらに厳しく制限される。従って、スロットルボディアッセンブリー50を小型化できる本実施形態に係る技術は、鞍乗型車両、なかでも自動二輪車に特に有用である。
本実施形態では、コネクタ77,78は、前後方向に対して斜めに延びるように配置されている。よって、前側コネクタ77と後側コネクタ78との位置的な干渉が抑制されている。このため、前側インジェクタ75と後側インジェクタ76とのなす角を小さくすることができる。従って、前側スロットルボディ53と後側スロットルボディ54とを前後方向に関して近接させて配置することができる。その結果、エンジン31のVバンクθをより小さくすることが可能となる。
また、前側コネクタ77と後側コネクタ78との位置的干渉が抑制される。このため、制御部としてのECU80と、コネクタ77,78との接続が容易となる。
自動二輪車の概略的な左側面図である。 エンジンユニット部分を拡大した自動二輪車の右側面図である。 エンジン及びスロットルボディアッセンブリーの一部分の概略的な断面図である。 スロットルボディアッセンブリーの平面図である。 スロットルボディアッセンブリーの左側面図である。 スロットルボディアッセンブリーの右側面図である。 第2の前側スロットルボディの概略的な断面模式図である。 スロットルボディアッセンブリーの背面図である。 減速ギア機構の構成を表すスロットルボディアッセンブリーの部分断面図である。 自動二輪車の制御ブロックを表す概略的ブロック図である。 特許文献1に記載されたV型エンジンのスロットルボディアッセンブリー100の平面図である。 図11におけるXII-XII矢視図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
11 メインフレーム
11a,11b 左右一つのフレーム部
15 ヘッドパイプ
29 後側シリンダ
30 エンジンユニット
31 V型エンジン
34 前側シリンダ
42a 前側吸気ポート
42b 後側吸気ポート
49 エアクリーナー(吸気系部品)
50 スロットルボディアッセンブリー
53a 第1の前側スロットルボディ
53b 第2の前側スロットルボディ
54a 第1の後側スロットルボディ
54b 第2の後側スロットルボディ
55a,55b 前側気筒
56a,56b 後側気筒
57a,57b 前側スロットル弁
58a,58b 後側スロットル弁
68a 第1の前側インジェクタ本体
68b 第2の前側インジェクタ本体
69a 第1の後側インジェクタ本体
69b 第2の後側インジェクタ本体
75a 第1の前側インジェクタ
75b 第2の前側インジェクタ
76a 第1の後側インジェクタ
76b 第2の後側インジェクタ
77a 第1の前側コネクタ
77b 第2の前側コネクタ
78a 第1の後側コネクタ
78b 第2の後側コネクタ
80 ECU(制御部)
81 燃料供給管
91 内側連装部材
A4,A5 前側気筒の中心軸
A6,A7 後側気筒の中心軸

Claims (10)

  1. 前側シリンダ及び後側シリンダと、前記前側シリンダに接続された前側吸気ポートと、前記後側シリンダに接続された後側吸気ポートとが形成されたV型エンジンと、
    前記V型エンジンに取り付けられたスロットルボディアッセンブリーと、
    を備えたエンジンユニットであって、
    前記スロットルボディアッセンブリーは、
    前記前側吸気ポートに接続された前側気筒が形成され、前記前側気筒を開閉する前側スロットル弁を有する前側スロットルボディと、
    前記後側吸気ポートに接続された後側気筒が形成され、前記後側気筒を開閉する後側スロットル弁を有する後側スロットルボディと、
    前記前側気筒の中心軸と前記後側気筒の中心軸との間に配置された燃料供給管と、
    上端部が前記燃料供給管に接続される一方、下端部が前記前側スロットルボディに接続された前側インジェクタ本体を有する前側インジェクタと、
    上端部が前記燃料供給管に接続される一方、下端部が前記後側スロットルボディに接続された後側インジェクタ本体を有する後側インジェクタと、
    を有するエンジンユニット。
  2. 請求項1に記載されたエンジンユニットにおいて、
    前記燃料供給管は、前記前側気筒の上端と前記後側気筒の上端とのうちの高い方よりも低い位置に配置されているエンジンユニット。
  3. 請求項1に記載されたエンジンユニットにおいて、
    前記V型エンジンは、燃料供給量を制御する制御部を有し、
    前記前側インジェクタは、前記制御部に接続された前側コネクタをさらに有し、
    前記後側インジェクタは、前記制御部に接続された後側コネクタをさらに有し、
    平面視において、前記前側コネクタと前記後側コネクタとの少なくとも一方は、前後方向に対して斜めに延びているエンジンユニット。
  4. 請求項3に記載されたエンジンユニットにおいて、
    前記前側スロットルボディは、車幅方向に配列された第1の前側スロットルボディと第2の前側スロットルボディとを含み、
    前記後側スロットルボディは、車幅方向に配列された第1の後側スロットルボディと第2の後側スロットルボディとを含み、
    前記前側インジェクタは、
    前記第1の前側スロットルボディに接続された第1の前側インジェクタと、
    前記第2の前側スロットルボディに接続された第2の前側インジェクタと、
    を含み、
    前記後側インジェクタは、
    前記第1の後側スロットルボディに接続された第1の後側インジェクタと、
    前記第2の後側スロットルボディに接続された第2の後側インジェクタと、
    を含み、
    平面視において、前記第1の前側コネクタと前記第2の前側コネクタとは、車幅方向に関して、相互に反対方向に向かって斜め後方に延びており、かつ、前記第1の後側コネクタと前記第2の後側コネクタとは、車幅方向に関して、相互に反対方向に向かって斜め前方に延びているエンジンユニット。
  5. 請求項4に記載されたエンジンユニットにおいて、
    前記前側スロットルボディと前記後側スロットルボディとは、幅方向に関して、相互に異なる位置に配置されているエンジンユニット。
  6. 請求項1に記載されたエンジンユニットにおいて、
    前記前記燃料供給管よりも高い位置に配置され、前記前側スロットルボディと前記後側スロットルボディとを連装する連装部材をさらに備えたエンジンユニット。
  7. 請求項1に記載のエンジンユニットを備えた車両。
  8. 請求項7に記載された車両であって、
    前記前側スロットルボディ及び前記後側スロットルボディの上に配置された吸気系部品をさらに備えた車両。
  9. 自動二輪車である、請求項7に記載の車両。
  10. 請求項9に記載された車両において、
    ヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプから後方に延びる左右一対のフレームと、
    をさらに備え、
    平面視において、前記スロットルボディアッセンブリーは、前記左右一対のフレームの間に配置されている車両。
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