JP2012207572A - スロットル制御装置 - Google Patents

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Takamori Shirasuna
貴盛 白砂
Kazuya Tanabe
和也 田邉
Kazuyuki Nakai
一之 中井
Hiroyuki Natsui
博行 夏井
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Abstract

【課題】複数の駆動モータを備える多気筒エンジンにおいて、駆動モータがエンジン中心に集中可能な構成を備えるスロットル制御装置を提供する。
【解決手段】車幅方向に複数の気筒が並列に配置されたエンジンで、各気筒の吸気ポートに吸気通路60がそれぞれ接続されており、吸気通路内のスロットルバルブ61を開閉動させる駆動モータユニット24a、24bが複数設けられ、アクセル操作部の操作量に応じて駆動モータユニット24a、24bのモータ25a,25bを動作させるように構成されたスロットル制御装置20である。そして、モータ25a,25bが吸気通路60の一方側と他方側に振り分けて配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明はエンジンのスロットル制御装置に関し、特に、鞍乗型車両に適用したエンジンのスロットル制御装置に関する。
鞍載型車両には、スロットルグリップとエンジンの吸入空気量を制御するスロットル弁とをスロットルワイヤを介して接続し、スロットルグリップの操作に応じてスロットル弁を連動動作する車両がある。そして、近年では、スロットルグリップの操作をアクセルポジションセンサ(APS)で検出し、この検出信号に基づいてスロットル弁を制御モータで駆動する構成が採用されている。
この種のスロットル弁をモータ駆動する鞍載型車両では、エンジンに連結されたスロットルボディ内のスロットル弁の一方の軸端にアクセルポジションセンサを配設しているため、アクセルポジションセンサがスロットルボディに接近して配置されている。
従来のスロットル弁をモータ駆動する構成では、多気筒エンジンにおいて、エンジンの後方に各気筒の吸気通路が平行して配置され、各スロットルバルブを駆動する複数の駆動モータが、スロットルバルブの回転軸と平行な方向(車両幅方向)に直列配置された構造が開示されている(特許文献1参照)。
特開2002−256896号公報
前掲の特許文献1に開示された構造においては、スロットルバルブの駆動モータは、その回転軸方向に長いために、特許文献1に開示されているように、直列配置されていると、駆動モータがエンジン中心から車両幅方向に離れてしまい、車体重量の集中が困難になるという問題があった。特に、駆動モータは重量が大きいことから、車体重量バランスにとって大きな影響を与える。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の駆動モータを備える多気筒エンジンにおいて、駆動モータの配置がエンジン中心に集中可能な構成を備えるスロットル制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車幅方向に複数の気筒が並設されたエンジンに、前記各気筒に接続される吸気通路が設けられており、前記吸気通路内のスロットルバルブを開閉動させる駆動モータユニットが複数設けられ、スロットル操作部の操作量に応じて前記駆動モータユニットの各モータを動作させるように構成されたスロットル制御装置において、
複数の前記モータが前記吸気通路に対して一方側と他方側に振り分けて配置されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記吸気通路はクランクケースの上方でシリンダヘッドの後部から車両後方に向って延出されており、複数の前記モータが、前記スロットルバルブを上下から挟み込む位置に振り分けて配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の構成に加えて、前記吸気通路に沿うとともに吸気通路上流側に向って吸気通路中心軸線から離れるように延出するインジェクタが設けられており、複数の前記モータのうち、前記吸気通路中心軸線を挟んで前記インジェクタとは反対側に配置される前記モータと、前記インジェクタと、が前記吸気通路中心軸線に直行する任意の同一平面上において一部が重なるように配置されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の構成に加えて、複数の前記モータは車幅方向のエンジン中心線に重なるように配置されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の構成に加えて、前記スロットルバルブに接続されるギヤ列を内蔵する2つのギヤ収納部が、少なくとも2つの前記スロットルバルブを車幅方向で挟む位置に配置され、前記モータは、前記両ギヤ収納部に対してモータ軸線が車幅方向に沿いかつ該ギヤ収納部よりも車幅方向内方に位置するように配置されたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の構成に加えて、複数の前記モータのうち、前記吸気通路に対してインジェクタと同じ側に設けられたモータは、車両幅方向から見て、前記吸気通路中心軸線からの距離が前記吸気通路中心軸線に沿った方向において、前記インジェクタの燃料供給パイプと重なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の構成に加えて、前記吸気通路に設けられたインジェクタに対して前記吸気通路中心軸線を挟んで反対側に配される前記モータと、前記インジェクタの燃料供給パイプと、が前記吸気通路中心軸線に直行する任意の同一平面上において一部が重なるように配置されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記エンジンの上方側に配置されたエアクリーナから車両上下方向に延出され前記吸気通路に対して、複数の前記モータが前記スロットルバルブの前後に振り分けて配置されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の構成に加えて、前記吸気通路を挟んで一方側と他方側に配置される前記モータのモータ回転軸は、前記吸気通路中心軸線と直交し且つ前記スロットルバルブのバルブ回転軸を通る面に対して互いに反対側にオフセットされていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記吸気通路を構成するスロットルボディの外壁には、吸気通路に沿い且つ吸気通路上流側に向って吸気通路中心軸線から離れるように延出するインジェクタが設けられており、前記インジェクタと前記スロットルボディの吸気通路上流側の上流側端部との間および前記エンジンのヘッドカバーと前記上流側端部との間に、モータ回転軸方向から見て前記モータの一部が位置するように配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、モータを吸気通路に対して一方側と他方側に振り分けて配置することにより、複数のモータをエンジンセンターに近づけることができ、重量をエンジン中心に集中させることができる。特に、複数の駆動モータユニットを車両平面視で重ねるように配置できるので、重量集中させることができる。
請求項2の発明によれば、一方のモータを吸気通路の下側に配置することにより、低重心化を図ることが出来るとともに、クランクケースおよびシリンダヘッドによりモータを保護することができる。
請求項3の発明によれば、インジェクタと吸気通路中心軸線を挟んで反対側に配されるモータとが、吸気通路中心線の方向において略同じ位置に配置されるので、スロットルボディ周辺の構造をコンパクトにすることができる。
請求項4の発明によれば、重量のある複数のモータがエンジン中心線上に配置されていることで、エンジン中心に重量を集中させることができる。
請求項5の発明によれば、ギヤ列の収納部材をスロットルバルブ間の隙間に設けるので、スロットルボディ周囲のスペースに駆動モータユニットを配置して空きスペースを有効利用でき、また、モータが収納部材の内側に配置されるので、モータを保護することができる。
請求項6の発明によれば、吸気通路に対してインジェクタ同じ側面側に設けられたモータの突出高さが吸気通路中心線C2の方向から見て燃料供給パイプと重なる位置に配置されることで、駆動モータユニットの吸気通路の外壁からの突出を小さくでき、吸気通路およびスロットルボディ周辺を小型化できる。
請求項7の発明によれば駆動モータユニットのうち、下側の駆動モータユニットの吸気通路中心軸線方向の位置がインジェクタへの燃料供給パイプと重なるように配置されている一方のモータがインジェクタへの燃料供給パイプと吸気通路方向において車両平面視で重なる位置に配置されることで、例えば、モータがエアクリーナ側に大きく張出す構成が回避され、吸気通路を短く構成することができる。
請求項8の発明によれば、吸気通路が短く構成され、エンジン6とエアクリーナとの間乗空間を有効利用できる。
請求項9の発明によれば 吸気通路中心軸線と直交し且つスロットルバルブの回転軸を通る面の付近には、例えばアイドルエアー供給配管などのスロットルボディ周辺部材が集中しており、前記面に対してオフセットすることで、モータを吸気通路に接近して配置できモータ本体の突出を抑えることができる。
請求項10の発明によれば、エンジンのヘッドカバーとエアクリーナ並びにインジェクタとエアクリーナとのスペースを有効利用でき、スロットルボディ周辺の構造をコンパクトにすることができる。
本発明に係るスロットル制御装置を適用した第1実施形態の自動二輪車の左側面図である。 図1に示す自動二輪車の平面図である。 本発明の第1実施形態の要部拡大側面図である。 本発明の第1実施形態の要部拡大図であって、図3における矢印X方向から見た正面図である。 本発明の第2実施形態の要部拡大側面図である。 本発明の第3実施形態の自動二輪車の左側面図である。
以下、本発明に係る鞍乗型車両の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、本実施形態における説明中、前後左右及び上下などの方向の記載は、車体に対してのものとする。そして、図面については、図中に記載した符号の向きに見るものとし、図中におけるFrは車両前方を、Rrは車両後方を、Upは車両上方を、Dwは車両下方を、Rは車両右側を、Lは車両左側を示すものとする。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を用いて本発明に係るスロットル制御装置を自動二輪車に適用した場合について説明する。図1は自動二輪車の全体構成を示す左側面図、図2は平面図である。
図1に示すように、この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前部に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク3と、フロントフォーク3のトップブリッジ3Aに取り付けられた操舵用のハンドル4と、フロントフォーク3に回転自在に支持された前輪5と、車体の略中央で車体フレーム2に支持されたエンジン6と、エンジン6の前方に配置されたラジエータ7と、エンジン6の後端と車体フレーム2に上下に揺動自在に支持されたスイングアーム8と、このスイングアーム8の後端部に回転自在に支持された後輪9と、スイングアーム8の後部と車体フレーム2との間に配設された左右のリヤクッション10と、車体フレーム2の上部に配置された燃料タンク11と、この燃料タンク11の後方に配置されたシート12とを備えている。
また、フロントフォーク3のトップブリッジ3Aとボトムブリッジ3Bとの間には、ブラケット13が取り付けられ、このブラケット13にはヘッドライト14、ウィンカ15及びメータ類16が取り付けられている。また、車体フレーム2の後部には、リヤカウル17、グラブレール18及びリヤフェンダ19が取り付けられ、リヤフェンダ19には、テールライト91及びウィンカ92が取り付けられ、また、車体フレーム2の下部には、メインスタンド25が取り付けられている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ30から車体後方に延びる左右一対のメインパイプ31と、後輪9を支持するスイングアーム8を揺動自在に支持するピボットプレート部35に向けてメインパイプ31から車体斜め下方に延びる左右一対のミドルフレーム32と、ヘッドパイプ30からメインパイプ31の下側を車体下方に延びた後に車体後方へ延びる左右一対のダウンチューブ33とを備えている。
このダウンチューブ33は、車体後方へ延びた後にピボットプレート部35に向けて車体斜め上方に延出し、このダウンチューブ33及びミドルフレーム32に上記ピボットプレート部35が接合され、このダウンチューブ33の端部には左右一対のシートレール37が連結されている。
このシートレール37は、前端がミドルフレーム32の上部間に配設されたクロスメンバ36に支持され、車体後方に延出してシート12やリヤカウル17を支持している。
なお、車体フレーム2には、上記クロスメンバ36以外にもクロスメンバが適宜配設され、これらクロスメンバによって車体フレーム2の剛性が高められている。
ミドルフレーム32及びダウンチューブ33には、エンジンハンガ39が各々設けられ、これらエンジンハンガ39を介してエンジン6が支持されている。これにより、エンジン6は、その上方にメインパイプ31が位置し、その後方にミドルフレーム32が位置し、その前方及び下方にダウンチューブ33が位置するように支持され、すなわち、エンジン6は、メインパイプ31、ミドルフレーム32及びダウンチューブ33に囲まれた間隙内に支持されている。
エンジン6は、クランクケース40と、クランクケース40の前部から略上方に延出するシリンダブロック41と、シリンダブロック41の上部に連結されるシリンダヘッド42と、シリンダヘッド42の上部に連結されるヘッドカバー43とを備え、シリンダブロック41内に4つの気筒28(28a,28b,28c,28d)(図2参照)を横一列に配置した並列4気筒エンジンである。
シリンダブロック41には、各シリンダ内にピストンが往復移動自在に収容され、クランクケース40には、上記ピストンにコンロッドを介して連結されたクランク軸や当該エンジンの出力軸45が軸支されると共に、このクランク軸と出力軸45との間の動力伝達機構を構成するクラッチ機構や変速機構等が収容されている。出力軸45と後輪9には、図1に示すように、各々スプロケット46、47が設けられ、これらスプロケット46、47に巻回されたドライブチェーン48を介してエンジン6の動力が後輪9に伝達される。
シリンダヘッド42の前面には、各シリンダの排気ポートに各々連通する排気口42Aが設けられ、各排気口42Aには、排気管50が各々接続される。各排気管50は、各排気口42Aから車体下方へ延び、クランクケース40の下方を車体後方へ延出して集合排気管51に接続され、この集合排気管51は、後輪9の前方を右側に抜けて後輪9の右側に沿って延び、その後端部にマフラー52が接続されている。
また、シリンダヘッド42の背面には、各シリンダの吸気ポートに各々連通する各吸気口(不図示)には、各々インシュレータ(パイプ)160(図3参照)を介してスロットルボディ71が接続され、このスロットルボディ71の周りにインジェクタ72、スロットル制御装置20の駆動モータユニット24等が接続されている。また、このスロットルボディ71の後方にはエアクリーナ80が連設されている。
なお、スロットル制御装置20は、駆動モータユニット24の他に、スロットル操作部21(スロットルグリップ)、このスロットル操作部21の回動操作をアクセルポジションセンサユニット23に伝えるスロットルワイヤ22、さらには、スロットル操作と関連して、燃料噴射などエンジンの各種制御を行う電子制御装置26を有して構成されている。
本実施形態におけるスロットルボディ71(図においてはアルファベットを付けて「71a,71b,71c,71d」と表記する)の周辺の構造については、図3及び図4を参照して説明する。
本実施形態における自動二輪車1は、図2に示すように車幅方向に4個の気筒28が並列に配置されたエンジン6である。そして、シリンダヘッド42の各吸気ポートには、吸気口にインシュレータ160を介してスロットルボディ71が接続されている。この各スロットルボディ71は、吸気通路60(図においてはアルファベットを付けて「60a,60b,60c,60d」と表記する)の主たる部分を構成するものであり、この吸気通路60には、ユーザのスロットル操作部21(スロットルグリップ)に応じて開閉するバタフライ弁のスロットルバルブ61(図においてはアルファベットを付けて「61a,61b,61c,61d」と表記する)が配設され、各スロットルバルブ61によってエアクリーナ80からエンジン6の各シリンダに供給される空気の量が調整される。
このスロットルボディ71には、4本のインジェクタ72(図においてはアルファベットを付けて「72a,72b,72c,72d」と表記する)が取り付けられ、これらインジェクタ72には、燃料タンク11に取り付けられた燃料ポンプから延びる燃料管73を介して車両左右方向に延びる燃料供給パイプ76が接続されている。また、図3において、インジェクタ72とエアクリーナ80との間にはアイドルコントロールバルブ79が配置されている。
また、スロットル操作部21の操作によって、吸気通路内のスロットルバルブ61を開閉動させる駆動モータユニット24a,24bが2個設けられている。すなわち、スロットル操作部21の操作量に連動するアクセルポジションセンサユニット23により駆動モータユニット24a,24bのモータ25a,25bを動作する。そして、モータ25a,25bの作動により、ギヤ収納部63a,63b内のギヤ列を介してバルブ回転軸62a,62bが回転する。
また、バルブ回転軸62a,62bにはその一端側に、例えば、モータ駆動力に抗するばね等を有して適宜付勢力を加える付勢機構66a,66bが設けられている。
本実施形態においては、前掲の2つの駆動モータユニット24a,24bは、モータ25a,25bが吸気通路60の下側と上側に振り分けて配置されていることが大きな特徴である。
すなわち、本実施形態においては、4つのスロットルボディ71にて形成される各吸気通路60がクランクケース40の上方でシリンダヘッド42の後部から車両後方に延出されており、この吸気通路60に対してモータ25a,25bは、スロットルバルブ61のバルブ回転軸62a,62bに対して上下に振り分けて配置、すなわち、バルブ回転軸62aの下方にモータ25a、バルブ回転軸62bの上方にモータ25bが配置されている。
このように構成されていることで、車両の構成部品としては比較的重量の大きい両モータ25a,25bを、図3および図4に示すように、車幅方向におけるエンジン中心線C1に近づけることができる。すなわち、車両左右方向において両モータ25a,25bの先端部25e,25eが互いにエンジン中心線C1を越えてオーバーラップする左右オーバーラップ量L1(図4参照)、並びに車両上下方向においてモータ直径方向がオーバーラップする上下オーバーラップ量W1(図3参照)が形成されるように配置されている。したがって、重量をエンジン中心に集中させることができる。なお、エンジン中心線C1は、本実施形態においては、図2に示す車両中心線C0とほぼ一致する。
また、本実施形態では、一方のモータ25aが吸気通路60の下方側に配置されている。このことにより、車両の低重心化を図ることが出来る。また、モータ25a,25bならびにギヤ収納部63a,63bは、クランクケース40およびシリンダヘッド42の後方に位置されているので、クランクケース40とシリンダヘッド42により効果的な保護がなされている。
また、各インジェクタ72は、図示を省略した制御ユニットの制御により、スロットルセンサ74が検出したスロットル開度等に応じて燃料管73に供給された燃料をスロットルボディ71の各吸気通路内に各々噴射する。これによって、スロットルボディ71からは、燃料と空気を混合した混合気がエンジン6に供給される。
エアクリーナ80は、図3に示すように、前ケース81と後ケース82とに分割可能なエアクリーナケース83を備え、このエアクリーナケース83は、背面板82Aが前面板81Aに対して下方に行くほど離れる向きで傾斜し、これにより、エアクリーナ80は下方に行くほど内部空間が前後方向に略広くなる箱形状に形成されている。また、例えば、前ケース81には、4つのエアファンネル85が横並びに間隔を空けて配設され、これらエアファンネル85の下方空間には、筒状のエアフィルタ86と、外気導入室を構成する外気導入ユニット87とが横並びに収容されている。また、エアクリーナケース83の最大幅は、4つのエアファンネル85をスロットルボディ71の4つの吸気通路にその軸線方向を揃えて連なるように配置可能な寸法に設定されている。
本実施形態においては、図3に示すように、インジェクタ72は、スロットルバルブ61が設けられたスロットルボディ71の外壁には該外壁から吸気通路60に沿い且つ吸気通路上流側に向って吸気通路中心軸線C2から離れるように延出(傾斜線C3)して設けられている。そして、このインジェクタ72と下側のモータ25aとは吸気通路中心軸線C2に直行する任意の同一平面上において重なるように位置する。すなわち、図3に示す吸気通路中心軸線C2方向(本実施形態ではほぼ車両上下方向)において、車両左右方向から見た場合にインジェクタ72が設けられた前後範囲とモータ25aが設けられた前後範囲との重なるオーバーラップ範囲W2が存在するように構成されている。
このように、インジェクタ72とモータ25aとが、吸気通路中心軸線C2の方向において車両左右方向から見て略同じになる位置に配置されることで、インジェクタ72が設けられることによって生じる反対側のスペースを有効に利用でき、スロットルボディ周辺の構造をコンパクトにすることができる。
スロットルバルブ61に連結される例えば平歯車から構成されるギヤ列を内蔵する2つのギヤ収納部63a,63bは、中央寄りの2つのスロットルバルブ61を車幅方向で挟む位置に、車両前後方向に延びて配置されている。また、モータ25a,25bは、両ギヤ収納部63a,63bのギヤと接続されて共に車体左右方向内方に向けて延出されている。
このように、ギヤ列のギヤ収納部63a,63bがスロットルバルブ間の隙間に設けられていることで、空きスペースを有効利用して駆動モータユニット24を配置でき、また、モータ25a,25bがギヤ収納部63a,63bの内側に配置されることで、モータ25a,25bを保護することができる。
本実施形態においては、モータ25bは、スロットルボディ71に対してインジェクタ72と同じ側(図3において上側)に張出しているが、吸気通路中心軸線C2からの突出高さが吸気通路中心軸線C2の方向から見て燃料供給パイプ65と重なるオーバーラップ領域h1を有する位置に配置されている。
このように、吸気通路60に対してインジェクタ72と同じ側面側に設けられたモータ25bの突出高さが吸気通路中心軸線C2の方向から見て燃料供給パイプ65と重なる位置に配置されることで、駆動モータユニット24のスロットルボディ71からの突出を小さくでき、スロットルボディ周辺を小型化できる。
本実施形態においては、インジェクタ72に対して吸気通路中心軸線C2を挟んで反対側に配されるモータ25aと、燃料供給パイプ65と、が吸気通路中心軸線C2に直行する任意の同一平面上において重なるように配置されている。すなわち、図3に示す吸気通路中心軸線C2の方向において、車幅方向視でモータ25aが設けられた前後範囲と燃料供給パイプ65が設けられた前後範囲とが重なるオーバーラップ範囲W3が存在するように構成されている。
このように、モータ25aと燃料供給パイプ65とが吸気通路方向においてほぼ同じ位置に配置されることで、モータ25aがエアクリーナ側に大きく張出す構成が回避され、吸気通路を短く構成することができる。
また、本実施形態においては、吸気通路60を挟んで配置される一方側と他方側に配置されるモータ25a,25bは、それぞれのモータ回転軸26a,26bが、吸気通路中心軸線C2と直交し且つスロットルバルブ61のバルブ回転軸62a,62bを通る面Sに対して互いに反対側にオフセットされている。
このように構成されたことにより、吸気通路中心軸線C2と直交し且つスロットルバルブ61のバルブ回転軸62a,62bを通る面の付近には、アイドルエアー供給配管やアイドルコントロールバルブなどのスロットルボディ周辺部材が集中しており、前記面に対してオフセットすることで、モータ25a,25bを吸気通路60に接近させてモータの突出を抑えることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明に係るスロットル制御装置の第2実施形態について、図5を参照して説明する。
なお、本実施形態は、第1実施形態と同様に4気筒エンジンを搭載した自動二輪車であって、第1実施形態と略同一の構成については同一の符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
本実施形態は、第1実施形態と同様に、図5に示すように、吸気ポート98(図においてはアルファベットを付けて「98a,98b,98c,98d」と表記する)に繋がるスロットルボディ71(図においてはアルファベットを付けて「71a,71b,71c,71d」と表記する)の外壁には、この外壁から吸気通路60に沿い且つ吸気通路上流側に向って吸気通路中心軸線C2から離れるように延出されたインジェクタ72(図においてはアルファベットを付けて「72a,72b,72c,72d」と表記する)が設けられている。
また、本実施形態においては、このインジェクタ72とスロットルボディ71の上流側端部31tとの間にモータ25aの一部が位置している。すなわち、モータ25aは、上流側端部31tとインジェクタ72の先端部を結ぶ境界線90に重なるように配置されている。また、エンジン6のヘッドカバー43と上流側端部31tとの間においても、モータ25bの一部が、エンジン6のヘッドカバー43と上流側端部31tとを結ぶ境界線90に重なるように配置されている。
このようにモータ25a,25bが配置されることにより、ヘッドカバー43とエアクリーナ80とスロットルボディ71で囲まれるスペース、およびインジェクタ72とエアクリーナ80とスロットルボディ71で囲まれるスペースを有効利用でき、スロットルボディ周辺の構造をコンパクトにすることができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について、図6を参照して説明する。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に4気筒エンジンを搭載した自動二輪車であって、第1実施形態と略同一の構成については同一の符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
本実施形態の自動二輪車100は、第1実施形態の場合とは異なり、エンジン6の上方にエアクリーナ80が配置されている。したがって、吸気通路60は車両上下方向に延出されている。そして、本実施形態においても、前掲の実施形態と同様に、2つの駆動モータユニットのモータ25a,25bが設けられており、このモータ25a,25bはスロットルバルブを有する吸気通路60の前後の位置に振り分けて配置されている。
したがって、本実施形態においては、モータ25a,25bを車幅方向に張出すことなく吸気通路60の方向にコンパクトに配置できるので、吸気通路60を短く構成することができ、エンジン6とエアクリーナ80との間の余剰空間を有効利用できる。
以上、本発明について、第1〜第3実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨に沿って種々変更可能である。
例えば、モータの数は2個に限らず、スロットルバルブの数に対応するように変更することができる。
また、前掲の実施形態においては、本発明を自動二輪車に適用したが、三輪車(三輪バギー)や四輪バギーを含む鞍乗型車両、その他の内燃機関に適用することができる。
1,100 鞍乗型車両(自動二輪車)
6 エンジン
20 スロットル制御装置
21 スロットル操作部
22 スロットルワイヤ
23 アクセルポジションセンサユニット
24a,24b 駆動モータユニット
25a,25b モータ
28 気筒
60 吸気通路
61 スロットルバルブ
71 スロットルボディ
72 インジェクタ
80 エアクリーナ
65 燃料供給パイプ
63a,63b ギヤ収納部

Claims (10)

  1. 車幅方向に複数の気筒(28)が並設されたエンジン(6)に、前記各気筒(28)に接続される吸気通路(60)が設けられており、前記吸気通路内のスロットルバルブ(61)を開閉動させる駆動モータユニット(24a、24b)が複数設けられ、スロットル操作部(21)の操作量に応じて前記駆動モータユニット(24a、24b)の各モータ(25a,25b)を動作させるように構成されたスロットル制御装置(20)において、
    複数の前記モータ(25a,25b)が前記吸気通路(60)に対して一方側と他方側に振り分けて配置されていることを特徴とするスロットル制御装置(20)。
  2. 前記吸気通路(60)はクランクケース(40)の上方でシリンダヘッド(42)の後部から車両後方に向って延出されており、複数の前記モータ(25a,25b)が、前記スロットルバルブ(61)を上下から挟み込む位置に振り分けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットル制御装置(20)。
  3. 前記吸気通路(60)に沿うとともに吸気通路上流側に向って吸気通路中心軸線(C2)から離れるように延出するインジェクタ(72)が設けられており、複数の前記モータ(25a,25b)のうち、前記吸気通路中心軸線(C2)を挟んで前記インジェクタ(72)とは反対側に配置される前記モータ(25a)と、前記インジェクタ(72)と、が前記吸気通路中心軸線(C2)に直交する任意の同一平面上において一部が重なるように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスロットル制御装置(20)。
  4. 複数の前記モータ(25a,25b)は車幅方向のエンジン中心線(C1)に重なるように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスロットル制御装置(20)。
  5. 前記スロットルバルブ(61)に接続されるギヤ列を内蔵する2つのギヤ収納部(63a,63b)が、少なくとも2つの前記スロットルバルブ(61)を車幅方向で挟む位置に配置され、前記モータ(25a,25b)は、前記両ギヤ収納部(63a,63b)に対してモータ軸線が車幅方向に沿いかつ該ギヤ収納部(63a,63b)よりも車幅方向内方に位置するように配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスロットル制御装置(20)。
  6. 複数の前記モータ(25a,25b)のうち、前記吸気通路(60)に対してインジェクタ(72)と同じ側に設けられたモータ(25b)は、車両幅方向から見て、前記吸気通路中心軸線(C2)からの距離が前記吸気通路中心軸線(C2)に沿った方向において、前記インジェクタ(72)の燃料供給パイプ(65)と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスロットル制御装置(20)。
  7. 前記吸気通路(60)に設けられたインジェクタ(72)に対して前記吸気通路中心軸線(C2)を挟んで反対側に配される前記モータ(25a)と、前記インジェクタ(72)の燃料供給パイプ(65)と、が前記吸気通路中心軸線(C2)に直行する任意の同一平面上において一部が重なるように配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスロットル制御装置(20)。
  8. 前記エンジン(6)の上方側に配置されたエアクリーナ(80)から車両上下方向に延出され前記吸気通路(60)に対して、複数の前記モータ(25a,25b)が前記スロットルバルブ(61)の前後に振り分けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットル制御装置(20)。
  9. 前記吸気通路(60)を挟んで一方側と他方側に配置される前記モータ(25a,25b)のモータ回転軸(26a,26b)は、前記吸気通路中心軸線(C2)と直交し且つ前記スロットルバルブ(61)のバルブ回転軸(62a,62b)を通る面に対して互いに反対側にオフセットされていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のスロットル制御装置(20)。
  10. 前記吸気通路(60)を構成するスロットルボディ(71)の外壁には、吸気通路に沿い且つ吸気通路上流側に向って吸気通路中心軸線(C2)から離れるように延出するインジェクタ(72)が設けられており、前記インジェクタ(72)と前記スロットルボディ(71)の吸気通路上流側の上流側端部(31t)との間および前記エンジン(6)のヘッドカバー(43)と前記上流側端部(31t)との間に、モータ回転軸方向から見て前記モータ(25a,25b)の一部が位置するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットル制御装置(20)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014214675A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 スズキ株式会社 自動二輪車のエンジンの燃料噴射装置
JP2015161205A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 株式会社ケーヒン 吸気制御装置

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