JP7423867B1 - 化粧料用組成物 - Google Patents

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Abstract

下記成分(A)~(C)を含有し、成分(B)及び(C)の混合HLBが11.1~15.0である、化粧料用組成物。成分(A):油剤成分(B):すべての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であり且つ平均重合度が6~14のポリグリセリンと炭素数12以上の脂肪酸からなり、HLBが13.5未満のポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上成分(C):HLBが13.5以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、及びHLBが12以上のポリグリセリンモノアルキルエーテルからなる群より選択される1種以上本発明の化粧料用組成物は、化粧料に好適に使用することができる。

Description

本発明は、化粧料用組成物及び該組成物を含有する化粧料に関する。
近年ウォータープルーフタイプのメイクアップ品の普及により、メイク除去効果の高いクレンジング剤が望まれている。これに対し、メイク落とし化粧料としてクリーム状、乳液状、ジェル状、ローション状等種々のタイプが販売されているが、中でも油性液状タイプであるクレンジングオイルは油へのメイクアップ料の溶解作用を利用するため、優れたメイク除去効果を持つ。例えば特許文献1には、口紅、ファンデーション、アイシャドウ、マスカラ等のメイクアップ化粧料の除去効果、さらには水に濡れた手で使用してもメイク除去効果が低下しない耐水性に優れながらも、使用後の肌のつっぱり感を抑制した油性液状皮膚洗浄剤組成物として、(A)エステル油、(B)HLB値が8以上12未満であるノニオン性界面活性剤、(C)HLB値が12以上である、ポリグリセリルラウリルエーテル、ジカプリン酸ポリグリセリル、ミリスチン酸ポリグリセリル、トリカプリル酸ポリグリセリル、およびジイソステアリン酸ポリグリセリルから選ばれる1種または2種以上、を含有することを特徴とする油性液状皮膚洗浄剤組成物が開示されている。
特開2020-40918号公報
しかしながら、特許文献1で開示される油性液状皮膚洗浄剤組成物では、粘度が低く、使用性に問題がある場合があることが分かった。メイクアップの除去性には製剤自体の性能の他、その使用性も大きく関わる。すなわちメイクと馴染ませるクレンジング行為中に目的の部位に製剤を塗り広げる必要がある。この時メイク除去効果が高くても垂れ落ちてしまうと目的の部位に塗り広げられない。また、特許文献1で開示される油性液状皮膚洗浄剤組成物では、メイクなじみについても十分満足できるものではなく、更なる改善が求められる。
本発明は、洗い流し性に優れ、且つ油性化粧料とした場合において適度な粘度がありメイク馴染みの良いという使用性に優れた化粧料用組成物、及び該組成物を含有する化粧料を提供することに関する。
本発明は、下記[1]~[2]に関する。
[1]下記成分(A)~(C)を含有し、成分(B)及び(C)の混合HLBが11.1~15.0である、化粧料用組成物。
成分(A):油剤
成分(B):すべての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であり且つ平均重合度が6~14のポリグリセリンと炭素数12以上の脂肪酸からなり、HLBが13.5未満のポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上
成分(C):HLBが13.5以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、及びHLBが12以上のポリグリセリンモノアルキルエーテルからなる群より選択される1種以上
[2][1]に記載の化粧料用組成物を含有する、化粧料。
本発明によれば、洗い流し性に優れ、且つ油性化粧料とした場合において適度な粘度がありメイク馴染みの良いという使用性に優れた化粧料用組成物、及び該組成物を含有する化粧料を提供することができる。
実施例1の化粧料用組成物についての粘弾性測定結果を示す。
本発明者らが上記課題について鋭意検討したところ、意外にも、特定のポリグリセリン脂肪酸エステル又はポリグリセリンモノアルキルエーテルの組み合せと、油剤とを併用することで、洗い流し性に優れ、且つ油性化粧料とした場合において適度な粘度がありメイク馴染みの良いという使用性に優れた化粧料用組成物が得られることを新たに見出した。本発明がかかる優れた効果を奏する理由は不明であるが、下記実施例1では界面活性剤の自己組織体の一つである逆紐状ミセルを形成したことを確認しており、本発明の課題解決に寄与していると推定している。即ち、逆紐状ミセルは、油相中で互いに絡み合い網目構造を形成するため、溶液に適度な粘弾性が付与できる。例えば、逆紐状ミセル構造を有する油性クレンジング化粧料は、クレンジング中の塗り広げによって与えられるせん断によって逆紐状ミセルの絡み合いがほどけオイル状に変化し、メイクと馴染みやすい感触になるが、一方で、せん断が与えられていない部分は粘弾性があるため、垂れ落ちずに使用することができ、使用性に優れるものと考えている。
また、一般に、洗い流す際に生じるO/W乳化物の粒子径がさっぱり感と相関することが知られているが、従来の逆紐状ミセル溶液では水を添加するとW/O乳化物となることが知られていた。一方、下記実施例1の逆紐状ミセル構造を有する化粧料用組成物に水を加えると、従来の逆紐状ミセル溶液では例のないO/W乳化物となり、その粒子径はサブミクロンオーダーであり、洗い流し性にも優れるものであることが分かった。
本発明の化粧料用組成物は、下記成分(A)~(C)を含有する。
成分(A)は油剤である。油剤としては、炭化水素油、エステル油、トリグリセライド、アシルグリセロール、エーテル油、動植物油、シリコーン油などが挙げられ、好ましくは炭化水素油、エステル油、トリグリセライドである。
炭化水素油としては、水添ポリイソブテン、流動パラフィン(ミネラルオイル)、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、ウンデカン、トリデカン、イソドデカン、流動イソパラフィン、水添ポリデセン、オレフィンオリゴマーなどが挙げられる。
エステル油としては、アジピン酸ジエチルヘキシル、アボカド油脂肪酸エチル、安息香酸アルキル(C12-15)、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸コレステリル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、エチルヘキサン酸セチル、エルカ酸オクチルドデシル、エルカ酸オクチルドデシル、エチルヘキサン酸イソステアリル、オリーブ油脂肪酸デシル、オリーブ油脂肪酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、カプリル酸プロピルヘプチル、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル、(カプリル酸/カプリン酸)ヤシアルキル、コハク酸ジエチルヘキシル、ジイソステアリン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、炭酸ジカプリリル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、乳酸オクチルドデシル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸イソステアリル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ステアリン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸デシル、イソステアリン酸ヘキシルデシルなどが挙げられる。
トリグリセライドとしては、トリエチルヘキサノイン、トリカプリル酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリルなどが挙げられる。
アシルグリセロールとしては、(カプリル酸/カプリン酸)グリセリズ、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリルなどが挙げられる。
エーテル油としては、ジカプリリルエーテル、炭酸ジカプリリルなどが挙げられる。
動植物油としては、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、小麦胚芽油、米胚芽油、米糠油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、菜種油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ヤシ油などが挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチコン、フェニルトリメチコン、シクロメチコン、シクロペンタシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンなどが挙げられる。
本発明の化粧料用組成物における成分(A)の含有量は、洗い流し性及び使用性の観点から、好ましくは60~92質量%、より好ましくは66~88質量%、更に好ましくは72~84質量%である。成分(A)を2種以上使用する場合の含有量は、その合計量を指す。
化粧料用組成物の粘度を高める観点から、成分(A)として重量平均分子量380以上の油剤を配合することが好ましく、より好ましくは重量平均分子量が390~420、更に好ましくは重量平均分子量が421~520である。重量平均分子量380以上の炭化水素油、エステル油としては、例えば、スクワラン、流動イソパラフィン、水添ポリデセン、ミネラルオイル、オレフィンオリゴマー、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸デシル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリルなどを含有させることができる。
成分(A)中の重量平均分子量380以上の油剤の含有量は、所望の粘度により5~100質量%の間で調整することができ、化粧料用組成物の粘度を高める観点から、好ましくは8質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。
成分(B)は、すべての水酸基のうち1級水酸基が50%以上、好ましくは55%以上であり且つ水酸基価から計算される平均重合度が6~14、好ましくは6~12のポリグリセリンと、炭素数12以上、好ましくは14、さらに好ましくは18以上の脂肪酸をエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステルである。成分(A)への溶解性の観点から、成分(B)のHLBとしては、13.5未満であり、12.5以下、より好ましくは12.0以下である。下限値としては、7.0以上、8.0以上、9.0以上、9.5以上、10.0以上などとすることができる。本明細書における1級水酸基の割合は、炭素原子に対する核磁気共鳴スペクトル(NMR)を測定する方法を用いて測定される。また、水酸基価は当該分野で公知の方法により測定することができる。なお、炭素原子に対する核磁気共鳴スペクトル(NMR)は、以下のようにして測定することができる。ポリグリセリン500mgを重水2.8mlに溶解し、ろ過後ゲートつきデカップリングにより13CNMR(125MHz)スペクトルを得る。ゲートデカップルド測定手法によりピーク強度は炭素数に比例する。1級水酸基と2級水酸基の存在を示す13C化学シフトはそれぞれメチレン炭素(CHOH)が63ppm付近、メチン炭素(CHOH)が71ppm付近であり、2種それぞれのシグナル強度の分析により、1級水酸基と2級水酸基の存在比を算出する。但し、2級水酸基を示すメチン炭素は、1級水酸基を示すメチレン炭素に結合するメチン炭素にさらに隣接するメチレン炭素ピークと重なり、それ自体の積分値を得られないため、メチン炭素と隣り合うメチレン炭素の74ppm付近のシグナル強度により積分値を算出する。
成分(B)としては、例えば、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-12、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-14、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、トリオレイン酸ポリグリセリル-10、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10、ジオレイン酸ポリグリセリル-6、ジミリスチン酸ポリグリセリル-10、トリラウリン酸ポリグリセリル-10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-6などが挙げられる。
本発明の化粧料用組成物における成分(B)の含有量は、洗い流し性及び使用性の観点から、好ましくは3~40質量%、より好ましくは6~35質量%、更に好ましくは9~30質量%である。成分(B)を2種以上使用する場合の含有量は、その合計量を指す。
成分(C)は、HLBが13.5以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、及びHLBが12以上のポリグリセリンモノアルキルエーテルからなる群より選択される1種以上である。このうち好ましくは、すべての水酸基のうち1級水酸基が50%以上のポリグリセリンを用いたポリグリセリン脂肪酸エステルである。
成分(C)としては、例えば、イソステアリン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸ポリグリセリル-12、イソステアリン酸ポリグリセリル-14、ステアリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸ポリグリセリル-10、カプリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-6、カプリル酸ポリグリセリル-6、ラウリン酸ポリグリセリル-5、オレイン酸ポリグリセリル-5、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-20、ポリグリセリル-4ラウリルエーテルなどが挙げられる。
本発明の化粧料用組成物における成分(C)の含有量は、洗い流し性及び使用性の観点から、好ましくは0.5~30質量%、より好ましくは1~25質量%、更に好ましくは1.5~20質量%、更に好ましくは2~15質量%である。成分(C)を2種以上使用する場合の含有量は、その合計量を指す。
成分(B)及び(C)の混合HLBは、洗い流し性及び使用性の観点から11.1~15.0であり、好ましくは11.5~14.5、より好ましくは11.7~13.5である。
本明細書において、HLBは以下のGriffinの算出法もしくは有機概念図法により算出された値を指し、成分(B)と成分(C)の混合HLBは加成性を利用し算出される。即ち、本明細書における混合HLBは、成分(B)と成分(C)の加重平均値である。
本明細書におけるポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBを算出する際は以下の式を用いる。
HLB=20(1-S/A)
S:ポリグリセリン脂肪酸エステルのけん化価
A:原料脂肪酸の中和価
成分(C)のポリグリセリンアルキルエーテルのHLBは有機概念図から算出される。有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は“Pharmaceutical Bulletin”, vol.2, 2, pp.163-173(1954)、「化学の領域」vol.11,10, pp.719-725(1957)、「フレグランスジャーナル」,vol.50, pp.79-82(1981)、「有機概念図-基礎と応用-」(甲田善生著、三共出版、1984)等で説明されている。すなわち、すべての有機化合物をメタン(CH)の誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環等にそれぞれ一定の数値を設定し、その数値を加算して有機性値、無機性値を求め、有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしていくものである。
有機概念図におけるHLBとは、有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比を10倍した数、すなわち「無機性値(IV)/有機性値(OV)×10」を意味する。
成分(B)及び(C)の合計含有量は、洗い流し性の観点から、好ましくは5~40質量%であり、より好ましくは8~35質量%、更に好ましくは10~30質量%である。
成分(B)及び(C)におけるポリグリセリンの平均重合度の算出方法は、以下の式に基づいて、水酸基価より決定される。また、ポリグリセリンのモル数の決定方法は、平均重合度から分子量を求め、モル数を算出する。
OHV=56110(n+2)/(74n+18)
OHV:ポリグリセリンの水酸基価
n:ポリグリセリンの平均重合度
成分(B)、(C)のポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンと脂肪酸とを常法によるエステル化や、脂肪酸とグリシドールを付加重合することにより容易に得られる。ポリグリセリンと脂肪酸とのエステル化は、特に限定されないが、例えば、ポリグリセリンと脂肪酸を、酸触媒(リン酸、p-トルエンスルホン酸等)もしくはアルカリ触媒(苛性ソーダ等)存在下、または無触媒で水を除去しながら、好ましくは100~300℃、より好ましくは120~260℃の範囲で加熱することにより行うことができる。また、反応は不活性ガスの存在下で行ってもよい。このようにして得られたエステルは目的に応じて精製してもよい。精製には減圧下での蒸留、分子蒸留、水蒸気蒸留といった蒸留技術の他、有機溶剤による抽出、分画や合成吸着剤、ゲル濾過剤を充填したカラムによるクロマト分離も利用できる。なお、脂肪酸のかわりに、脂肪酸のエステルを用い、ポリグリセリンとエステル交換を行うことにより、目的のポリグリセリン脂肪酸エステルを得てもよい。
成分(C)のポリグリセリンモノアルキルエーテルの製造方法としては、塩基性触媒の存在下、脂肪族アルコールに該アルコール/グリシドールの存在モル比が特定となるようにグリシドールを添加して反応させる方法、ポリグリセリンにα-オレフィンエポキシドを反応させることによって得られる方法、酸触媒もしくはアルカリ触媒の存在下でアルキルグリシジルエーテルを、ポリグリセリンを用いて開環させる方法等が挙げられるが特に限定されるものではない。
本発明の化粧料用組成物は、更に下記成分(D)を含有してもよい。成分(D)を含有させることで、高湿度下での樹脂容器保管における透明性を長期間維持することができる。成分(D)は、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル及び、水酸基価から計算される平均重合度が2~6のポリグリセリンと炭素数8~10の脂肪酸をエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上のHLBが13.5未満の非イオン性界面活性剤である。ポリグリセリン脂肪酸エステルのポリグリセリンとしては、すべての水酸基のうち1級水酸基が好ましくは50%以上、より好ましくは55%以上が好ましい。高湿度下での樹脂容器保管における透明性を長期間維持する観点から、成分(D)のHLBとしては、13.5未満であり、好ましくは12.5以下、より好ましくは12.0以下である。下限値としては、7.0以上、8.0以上、9.0以上、9.5以上、10.0以上などとすることができる。
成分(D)としては、PEG-7(カプリル/カプリン酸)グリセリズ、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、(カプリル酸/カプリン酸)PEG-6グリセリズ、PEG-8 (カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジカプリン酸ポリグリセリル-6、トリカプリル酸ポリグリセリル-6、セスキカプリル酸ポリグリセリル-2などが挙げられる。
本発明の化粧料用組成物における成分(D)の含有量は、高湿度下での樹脂容器保管における透明性を長期間維持する観点から、好ましくは0.01~2質量%、より好ましくは0.01~1.5質量%、更に好ましくは0.1~1.0質量%である。
本発明の化粧料用組成物は、通常化粧料に用いられる成分を任意に配合することができる。例えば、水、界面活性剤、多価アルコール、増粘剤、水性ゲル化剤、油性ゲル化剤、粉体、抗酸化剤、防腐剤、香料、着色剤、キレート剤、清涼剤、植物抽出液、ビタミン類、中和剤、保湿剤、抗炎症剤、pH調整剤、アミノ酸などが挙げられる。
本発明の化粧料用組成物は、レオメーター(ARES G-2、TA Instruments製)で25℃における角速度依存の粘弾性から求められる、角速度0.1rad/sにおける複素粘性率が好ましくは100~50000mPa・s、より好ましくは200~30000mPa・s、更に好ましくは300~10000mPa・sである。
本発明の化粧料用組成物は、分光光度計(U-3900、日立ハイテクサイエンス製)で波長750nmにおける透過率が、好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、更に好ましくは90%以上である。
本発明の化粧料用組成物は、透明性、洗い流し性及び使用性の観点から、逆紐状ミセル構造を含むことが好ましい。逆ミセルは油中で界面活性剤が形成する会合体のひとつで、親水基を内側、親油基を外側に向けた構造となり、その溶液の外観は等方性透明である。この時、界面活性剤のHLBや濃度を調整すると、ミセルの形状は球状から長く伸びた紐(もしくは棒)状構造へ変化する。この逆紐状ミセルは油中で互いに絡み合い、油に粘弾性を与える。逆紐状ミセル溶液をレオメーターにて角速度依存で粘弾性を測定すると、単一Maxwellモデル理論曲線と低周波数側の傾きが一致する事が知られている。従って、本明細書において逆紐状ミセル構造は、レオメーター(ARES G-2、TA Instruments製)による25℃における角速度依存の粘弾性測定によって貯蔵弾性率(G‘)と損失弾性率(G“)の低角速度領域での傾きが単一Maxwellモデル曲線と一致することにより確認する。
本発明の化粧料用組成物は、製造方法は特に限定されるものでなく、常法により製造することができる。すなわち、例えば、すべての成分を70℃程度に加熱溶解し、室温付近まで攪拌冷却する、等の方法が挙げられる。ただしこの製造方法に限定されるものでな
い。
本発明の化粧料用組成物は、洗い流し性に優れ、且つ油性化粧料とした場合において適度な粘度がありメイク馴染みの良いという使用性に優れたものであるため、特に油性の化粧料に好適に使用することができる。また、本発明の化粧料用組成物は、前述の通り水を加えるとO/W乳化物に相転移する。このO/W乳化物が安定性に優れた粒子径の細かい乳化物であるため、本発明の化粧料組成物は、乳化化粧料などの油性以外の化粧料に使用することもできる。即ち、本発明は、本発明の化粧料用組成物を含有する化粧料についても提供するものである。このような化粧料としては、油性クレンジング化粧料、乳化型クレンジング化粧料、ジェル状クレンジング化粧料、化粧水、乳液、クリーム、美容液、乳化型日焼け止め化粧料、マッサージオイル、美容オイル、ボディオイル、ヘアオイル、ネイルオイルなどが挙げられる。
上記O/W乳化物としては、成分(A)を5~70質量%、成分(B)を0.6~12質量%、成分(C)を0.5~12質量%、成分(D)を0.01~2質量%、水を15~95質量%含有し、粒子径が好ましくは0.1~10μm、より好ましくは0.2~5μmのO/W乳化物などが例示され、乳化化粧料などに好適に使用することができる。
本発明の化粧料は、本発明の化粧料用組成物をそのまま使用することもできるし、本発明の化粧料用組成物に加え、通常化粧料に用いられる成分を適宜、その用途、目的に応じて配合することもできる。通常化粧料に用いられる成分としては上記したとおりである。
本発明の化粧料の製造方法としては、上記各成分を含有させる工程を含む製造方法が挙げられる。また、本発明では、上記各成分を含有させる工程を含む化粧料の乳化方法についても開示するものである。ここで、「上記各成分を含有させる工程」とは、予め調製された本発明の化粧料用組成物を添加する態様の他、化粧料中に上記各成分を個別に配合して調製する態様も含まれる。なお、各成分の種類、含有量、比率等の詳細は、上記と同様である。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるものではない。なお、表中の成分量はいずれも「質量%」である。また、特に記載のない限り、「%」は「質量%」を意味するものとする。
<化粧料用組成物の調製>
実施例1~46及び比較例1~11
表1~6に記載した組成で各成分をガラスビーカーに量り入れ、約80℃に加熱混合し、室温付近まで攪拌冷却しにより化粧料用組成物を調製した。
表1~6で用いた成分の詳細を以下に示す。なお、実施例で用いたポリグリセリン脂肪酸エステルは一般的な合成法により、ポリグリセリンと脂肪酸とをエステル化反応させることで得たものである。
トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル:EMALEX GWIS-320(日本エマルジョン(株)製)
ミネラルオイル:モレスコホワイトP-70((株)MORESCO製、平均分子量:323)
パルミチン酸エチルヘキシル:サラコスP-8(日清オイリオグループ(株)、平均分子量:368.6)
エチルヘキサン酸セチル:エキセパールHO(花王(株)製、平均分子量:368.6)
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル:サンオイルMCT-7(太陽化学(株)製、平均分子量:464.6)
ミネラルオイル2:モレスコホワイトP260((株)MORESCO製、平均分子量453)
スクワラン:フィトスクワラン(SOPHIM製、平均分子量423)
ミリスチン酸オクチルドデシル:エキセパールODM(花王製、平均分子量508.9)
ステアリン酸エチルヘキシル:エキセパールEH-S(花王製、平均分子量397)
<透明性>
サンプルを石英セル(プラスチックセル)に入れ、成分(A)を対照試料として、分光光度計(日立ハイテクサイエンス U-3900)波長750nmの透過率(%T)を測定し、各実施例・比較例の化粧料用組成物の透明性について以下の基準で評価した。結果を表1~6に示す。
(評価基準)
◎:95%T以上
〇:90%T以上95%T未満
△:80%T以上90%T未満
×:80%T未満もしくは分離
<粘度>
サンプルを25℃にてレオメーター(ARES G-2、TA Instruments製)で角速度依存の粘弾性を測定し、角速度0.1rad/sの複素粘性率を算出し、粘度とした。結果を表1~6に示す。
<使用性>
顔にメイクアップ品を使用している専門パネル10名に、各サンプル2gを顔に塗り広げて、1分程度優しくマッサージした。各実施例・比較例の化粧料用組成物の使用性について以下の基準で評価した。結果を表1~6に示す。
(評価基準)
◎:垂れ落ちず、メイクなじみが良いと感じた専門パネルが8/10人以上
〇:垂れ落ちず、メイクなじみが良いと感じた専門パネルが5/10~7/10人
△:垂れ落ちず、メイクなじみが良いと感じた専門パネルが1/10~4/10人
×:垂れ落ちず、メイクなじみが良いと感じた専門パネルはなし
<洗い流し性>
1gのサンプルを100mLの水道水へ希釈した時の状態を確認し、各実施例・比較例の化粧料用組成物の洗い流し性について以下の基準で評価した。結果を表1~6に示す。なお、実施例1の化粧料用組成物について上記条件で希釈した溶液を室温で、レーザー回析式粒度分布計(LS 13 320/ベックマン・コールター製)で測定したところ、粒子径は0.3μmであった。
(評価基準)
◎:均一に分散し、青みのある乳白色の溶液となる
〇:均一に分散し、乳白色の溶液となる
△:サンプルがゲル状になり、均一に分散するのに時間がかかる
×:サンプルが浮いてしまい均一に分散しない
実施例1の化粧料用組成物について、上記のとおりレオメーター(ARES G-2、TA Instruments製)による25℃における角速度依存の粘弾性測定を行った。結果を図1に示す。図1に示すように、貯蔵弾性率(G‘)と損失弾性率(G“)の低角速度領域での傾きが単一Maxwellモデル曲線と一致することから、実施例1の化粧料用組成物は逆紐状ミセル構造を有するものであることが分かる。
Figure 0007423867000001
Figure 0007423867000002
Figure 0007423867000003
Figure 0007423867000004
Figure 0007423867000005
Figure 0007423867000006
表1~6に示すように、各実施例の化粧料用組成物は、洗い流し性に優れ、且つ油性化粧料とした場合において適度な粘度がありメイク馴染みの良いという使用性に優れたものであった。
実施例47~48
表7に示す組成とした以外は実施例1~46と同様にして化粧料用組成物を調製し、透明性、粘度、使用性、洗い流し性についても上記と同様に評価した。結果を表7に示す。
<保存安定性>
高湿度下での樹脂容器保管における透明性の維持について、実施例5、34、47~48の化粧料用組成物をガラス容器、PET(ポリエチレンテレフタラート)容器、PP(ポリプロピレン)容器にそれぞれ充填し、湿度を90%Rh以上に設定した保管庫に静置し、一ヶ月後の外観を観察し、以下の基準で目視により評価した。
(評価基準)
○:透明
△:半濁
×:白濁・沈殿
Figure 0007423867000007
表7に示すように、ガラス容器やPP容器の場合にはいずれの化粧料用組成物を保存しても透明性が保たれていたが、外気の透過性が高いPET容器に保存し、90%Rh以上の湿度条件下に静置すると、実施例34や実施例5では一ヶ月で半濁~白濁するものであった。これに対し、成分(D)を含有する実施例47~48の化粧料用組成物は、PET容器に保存した場合であっても透明性が良好に保たれており、より保存安定性に優れるものであった。
以下に、本発明の化粧料の処方例を挙げるが、本発明はこの処方例によって何ら限定されるものではない。
Figure 0007423867000008
Figure 0007423867000009
Figure 0007423867000010
Figure 0007423867000011
Figure 0007423867000012
Figure 0007423867000013
Figure 0007423867000014
Figure 0007423867000015
Figure 0007423867000016
Figure 0007423867000017
Figure 0007423867000018
Figure 0007423867000019
Figure 0007423867000020
本発明の化粧料用組成物は、化粧料に好適に使用することができる。

Claims (13)

  1. 下記成分(A)~(C)を含有し、成分(B)及び(C)の混合HLBが11.1~15.0であり、前記成分(A)が、炭化水素油、エステル油、及びトリグリセライドからなる群より選択される1種以上であり、前記成分(B)が、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-12、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-14、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、トリオレイン酸ポリグリセリル-10、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10、ジオレイン酸ポリグリセリル-6、ジミリスチン酸ポリグリセリル-10、トリラウリン酸ポリグリセリル-10、及びジイソステアリン酸ポリグリセリル-6からなる群より選択される1種以上であり、前記成分(C)が、イソステアリン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸ポリグリセリル-12、イソステアリン酸ポリグリセリル-14、ステアリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-6、ラウリン酸ポリグリセリル-5、オレイン酸ポリグリセリル-5、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-20、及びポリグリセリル-4ラウリルエーテルからなる群より選択される1種以上であり、前記成分(A)の含有量が60~92質量%であり、前記成分(B)の含有量が6~35質量%であり、前記成分(C)の含有量が2~15質量%である、化粧料用組成物。
    成分(A):油剤
    成分(B):すべての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であり且つ平均重合度が6~14のポリグリセリンと炭素数12以上の脂肪酸からなり、HLBが13.5未満のポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上
    成分(C):HLBが13.5以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、及びHLBが12以上のポリグリセリンモノアルキルエーテルからなる群より選択される1種以上
  2. 前記成分(A)が、重量平均分子量380以上の油剤を含む、請求項1に記載の化粧料用組成物。
  3. 前記重量平均分子量380以上の油剤が、スクワラン、流動イソパラフィン、水添ポリデセン、ミネラルオイル、オレフィンオリゴマー、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸デシル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、及びイソステアリン酸イソステアリルからなる群より選択される1種以上である、請求項に記載の化粧料用組成物。
  4. 前記成分(C)が、すべての水酸基のうち1級水酸基が50%以上のポリグリセリンを用いたポリグリセリン脂肪酸エステルを含む、請求項1に記載の化粧料用組成物。
  5. 前記成分(B)及び(C)の合計含有量が~40質量%である、請求項1に記載の化粧料用組成物。
  6. 更に下記成分(D)を含有する、請求項1に記載の化粧料用組成物。
    成分(D):ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル及び、水酸基価から計算される平均重合度が2~6のポリグリセリンと炭素数8~10の脂肪酸をエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上のHLBが13.5未満の非イオン性界面活性剤
  7. 前記成分(D)が、ジカプリン酸ポリグリセリル-6を含む、請求項に記載の化粧料用組成物。
  8. 前記成分(D)の含有量が、0.01~2質量%である、請求項に記載の化粧料用組成物。
  9. レオメーターで25℃における角速度依存の粘弾性から求められる、角速度0.1rad/sにおける複素粘性率が100mPa・s以上である、請求項1に記載の化粧料用組成物。
  10. 分光光度計で波長750nmにおける透過率が80%以上である、請求項1に記載の化粧料用組成物。
  11. 逆紐状ミセル構造を有する、請求項1に記載の化粧料用組成物。
  12. 請求項1~11いずれかに記載の化粧料用組成物を含有する、化粧料。
  13. 油性クレンジング化粧料、乳化型クレンジング化粧料、ジェル状クレンジング化粧料、化粧水、乳液、クリーム、美容液、乳化型日焼け止め化粧料、マッサージオイル、美容オイル、ボディオイル、ヘアオイル、又はネイルオイルである、請求項12に記載の化粧料。
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