特許法第30条第2項適用 平成31年3月19日に、武田コンシューマーヘルスケア株式会社(東京都千代田区丸の内一丁目8番2号(鉄鋼ビルディング23階))にて、大成化工株式会社が、武田コンシューマーヘルスケア株式会社に、山田浩史が発明した「固形物取り出し用具、および、これを用いた固形物収容容器」を公開した。
従来、例えば、錠剤、カプセル剤などの薬品類、チョコレート、キャンディー、ガムなどの粒状の菓子類などの固形物(以下、「固形物」と言う)を収容した容器において、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ取り出すことが求められる場合がある。
例えば、薬剤などの錠剤では、処方箋、服用方法などに基づいて、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ計量して取り出すことが必要となる場合がある。
このため、特許文献1(特開2006-36302号公報)には、図32に示したような構成の固形物収納容器の内蓋100が提案されている。
図32(A)は、特許文献1の固形物収納容器の内蓋100の上面図、図32(B)は、図32(A)の内蓋100のIV-IV線での断面図、図32(C)は、図32(A)の内蓋100のV-V線での断面図である。
図32(A)~図32(C)に示したように、特許文献1の内蓋100は、底板部102を備えており、この底板部102の内周側に立設された側周壁104を備えている。そして、側周壁104の一部から、底面と略平行に形成された固形物収容壁106とを備えている。
また、底板部102と、側周壁104と、固形物収容壁106とで囲まれた収容空間が、固形物収容凹部108を形成している。そして、側周壁104が形成されていない部分が、固形物を取り出すための取り出し用開口部110を形成している。
このように構成することによって、内蓋100を装着した容器本体に外蓋をつけたまま、逆さまにして軽く振ることにより、取り出し用開口部110を介して、固形物Tが、底板部102と、側周壁104と、固形物収容壁106とで囲まれた固形物収容凹部108に収納される。
その後、固形物収容凹部108を下にした状態で、静かに正立状態に戻せば、固形物収容凹部108内に、固形物Tが収容された状態になり、容易に所定の量の固形物Tを取り出せるように構成されている。
また、特許文献2(特開2014-213875号公報)には、所定の数の固形物T(錠剤)を取り出しやすい固形物収納容器200が提案されている。
図33(A)~図33(B)は、特許文献2の固形物収納容器200において、固形物収納容器200の蓋部206を天地逆さまに配置して、容器本体202に収納した固形物Tを計量する状態を説明する斜視図である。
図33(A)~図33(B)に示したように、特許文献2の固形物収納容器200は、固形物T(錠剤)を収容した容器本体202を備えており、その口部204に蓋部206が脱着自在に装着されている。
また、蓋部206の裏面208には、固形物Tを出し入れする開口部210が所定の数形成されている。そして、開口部210には、固形物Tが嵌まる収容用凹部212が形成されている。
また、蓋部206の裏面208には、裏面208から上方に突設し、相互に間隔が漸次狭くなるように形成された2個のガイド突設部214、216が形成されている。
このように構成される特許文献2の固形物収納容器200では、図33(A)~図33(B)に示したように使用される。
図33(A)に示したように、容器本体202の口部204から、蓋部206を取り外して、蓋部206を天地逆さまに配置する。そして、容器本体202に収納した固形物Tを、蓋部206の裏面208に落下させる。
これにより、蓋部206の裏面208には、容器本体202に収納した固形物Tが落下した状態で、図33(B)に示したように、蓋部206を傾けて、再び、蓋部206の裏面208に残存する固形物Tを、容器本体202の口部204から容器本体202に戻す。
これにより、図33(B)に示したように、蓋部206の裏面208に残存する固形物Tが、収容用凹部212に嵌まる固形物Tと、余った固形物Tとに分離されることになる。そして、余った固形物Tは、ガイド突設部214、216に案内されて、容器本体202の口部204から容器本体202に戻されることになる。
これにより、所定の量の固形物Tを計量することができるように構成されている。
さらに、特許文献3(特許第4660229号公報)は、所定の量の固形物Tを計量することができる固形物収納容器300を提案している。
図34(A)は、特許文献3の固形物収納容器300の分解斜視図、図34(B)は、特許文献3の固形物収納容器300の使用状態を説明する断面図である。
図34(A)に示したように、特許文献3の固形物収納容器300は、固形物T(錠剤)を収容する容器本体302を備えており、容器本体302には、口部304が形成されている。
そして、容器本体302の口部304には、容器本体302の口部304に脱着自在に装着される、中栓部材を構成する中間連結体306を備えている。また、中間連結体306に脱着自在に装着され、別体の蓋体308を備えている。
そして、中間連結体306は、中間連結体306の側周壁310の一部から、他方側にわたってその断面が弧状に延設された底板312を備えている。また、底板312の先端には、断面が湾曲形状の二重の第1の延出部314と、第2の延出部316が形成されている。
また、中間連結体306の底板312が形成されていない部分には、開口部318が形成されている。
これにより、図34(B)の矢印で示したように、蓋体308が下方になるように、天地を逆さまに傾斜した状態から、再び、蓋体308が下方になるように、正立状態とすることによって、所定量の固形物T(錠剤)のみが、底板312上に載置されるとともに、その他の固形物Tが、開口部318から容器本体302の口部304を介して、容器本体302に戻されることになる。
これらの操作の際に、底板312の断面が弧状で、かつ底板312の先端に、湾曲形状の二重の第1の延出部314と、第2の延出部316が形成されているので、固形物Tを円滑に、底板312上に載置、計量することができるように構成されている。
さらに、特許文献4(特許第6473006号公報)には、錠剤容器用キャップとしても用いることができ、所定量の固形物T(錠剤)を計量することができる錠剤取出用具400が提案されている。
図35(A)は、特許文献4の錠剤取出用具400の縦断面図、図35(B)は、特許文献4の錠剤取出用具400の上面図、図36は、特許文献4の錠剤取出用具400の使用状態を説明する断面図である。
図35(A)~図35(B)に示したように、特許文献4の錠剤取出用具400は、容器本体420の口部414に脱着自在に装着される略キャップ形状であり、キャップ形状の天板部402と、天板部402に一体的に固定され、天板部402の裏面から突出した略円筒形状のタンク部404とから構成されている。
このタンク部404は、複数個の固形物Tを収容可能で、上方が開口した状態の窪み部406を備えている。
そして、窪み部406の底部には、平坦な錠剤載置面408が形成されており、この錠剤載置面408には、複数個の所定の数の固形物Tが嵌まる収容凹部410が、所定数形成されている。
また、窪み部406の側周壁412は、全周にわたって錠剤載置面408よりも高く形成されており、窪み部406の側周壁412の周方向の一部の上端412aと、錠剤載置面408との間には、外方向に上方に傾斜する錠剤排出用傾斜面414が形成されている。
さらに、図35(B)に示したように、窪み部406の側周壁412の周方向の一部の上端412aに向かって、側周壁412の幅が漸次狭くなって、錠剤ガイド416を形成している。
このように構成される特許文献4の錠剤取出用具400では、図36に示したように、錠剤取出用具400を天地逆さまの倒立状態にして、容器本体420に収容した固形物Tを窪み部406内に落下させて、収容凹部410に固形物Tを嵌まり込ませる。
そして、図36の矢印に示したように、錠剤取出用具400を傾けることによって、錠剤排出用傾斜面414、錠剤ガイド416を介して、容器本体420に戻すことができるように構成されている。
これにより、錠剤容器用キャップとしても用いることができ、所定量の固形物T(錠剤)を計量することができるように構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載の従来の固形物収納容器の内蓋100では、底板部102と、側周壁104と、固形物収容壁106とで囲まれ固形物収容凹部108には、図32(A)~図32(C)に示したように、固形物Tの配置状態、すなわち、固形物Tの姿勢によっては、予め決定された所定の量の固形物Tを計量できないおそれがある。
また、特許文献1に記載の従来の固形物収納容器の内蓋100は、いわゆる「中蓋部材」であって、計量機能を備えた蓋部材、固形物取り出し用具として使用することを、前提していないことは明らかである。
また、特許文献2の固形物収納容器200では、蓋部206の裏面208には、開口部210を有する収容用凹部212が形成されているが、収容用凹部212が形成される蓋部206の裏面208は平坦な形状である。
従って、図33(B)に示したように、蓋部206を傾けて、再び、蓋部206の裏面208に残存する固形物Tを、容器本体202の口部204から容器本体202に戻す際に、いったん収容用凹部212内に嵌まって収容された固形物Tが落下してしまうおそれがある。
特に、特許文献2の固形物収納容器200では、蓋部206を90°以上傾けてしまうと、蓋部206の裏面208に残存する固形物Tを、容器本体202の口部204から容器本体202に戻す際に、いったん収容用凹部212内に嵌まって収容された固形物Tが落下してしまうおそれがある。
このため、特許文献2の固形物収納容器200では、予め決定された所定の量の固形物Tを計量できないおそれがある。
また、特許文献2の固形物収納容器200は、いわゆる「外蓋部材」であって、計量機能を備えた中蓋部材として使用することを、前提していないことは明らかである。
さらに、特許文献3の固形物収納容器300においても、固形物Tを、底板312上に載置、計量する際に、固形物Tの配置状態、すなわち、固形物Tの姿勢によっては、予め決定された所定の量の固形物Tを計量できないおそれがある。
また、特許文献3の固形物収納容器300は、いわゆる「中蓋部材」であって、計量機能を備えた蓋部材、固形物取り出し用具として使用することを、前提していないことは明らかである。
さらに、特許文献4の錠剤取出用具400では、図35(A)~図35(B)に示したように、窪み部406の底部には、平坦な錠剤載置面408が形成されており、この錠剤載置面408には、複数個の所定の数の固形物Tが嵌まる収容凹部410が形成されている。
しかしながら、特許文献4の錠剤取出用具400を90°以上傾けてしまうと、平坦な錠剤載置面408上に残存する固形物Tを、容器本体に戻す際に、いったん収容凹部410内に嵌まって収容された固形物Tが落下してしまうおそれがある。
このため、特許文献4の錠剤取出用具400では、予め決定された所定の量の固形物Tを計量できないおそれがある。
さらに、特許文献4の錠剤取出用具400では、タンク部404が、天板部402の裏面から突出した略円筒形状であるので、容器本体に固形物Tを充填して、容器本体の口部に、錠剤取出用具400を装着する際に、邪魔になり、生産性が低下することになる。
また、タンク部404が、天板部402の裏面から突出した略円筒形状であるので、錠剤取出用具400を天地逆さまの倒立状態にして、容器本体に収容した固形物Tを窪み部406内に落下させる際に、不安定な状態であり、操作性が良好ではない。
また、このような計量操作の際に、誤って、錠剤取出用具400を転倒させてしまい、固形物Tが、毀損、汚染してしまうおそれもある。
本発明は、このような現状に鑑み、例えば、計量機能を備えた蓋部材、中蓋部材として使用可能な固形物取り出し用具として使用することができ、しかも、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ正確に取り出すことができる固形物取り出し用具、および、これを用いた固形物収容容器を提供することを目的とする。
また、本発明は、90°以上傾けても固形物Tが落下して、毀損、汚染してしまうおそれもなく、安定して計量ができるとともに、容器本体に固形物Tを充填して、容器本体の口部に、固形物取り出し用具を装着する際に、邪魔になることなく、生産性が向上する固形物取り出し用具、および、これを用いた固形物収容容器を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の固形物取り出し用具は、
キャップを備える固形物収容容器の容器本体の内部に収容された固形物を、所定量ずつ取り出すための固形物取り出し用具であって、
前記固形物取り出し用具が、取り出し用具本体を備え、
前記取り出し用具本体が、
前記キャップの内側に設けられていて、
固形物を案内するガイド面を構成する底面と、
前記底面から立設され、固形物を案内するガイド面を構成する側周壁と、
前記側周壁の一部から、底面と略平行に形成された固形物収容壁とを備え、
前記底面と、側周壁と、固形物収容壁とで囲まれた収容空間が、固形物収容凹部を形成し、前記側周壁が形成されていない部分が、固形物を取り出すための取り出し用開口部を形成し、
前記固形物収容凹部内の側周壁の一部が、固形物の接する面に沿った形状に形成され、
前記取り出し用具本体が、前記キャップの側壁の端部より外方に突出していないように形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、底面と、側周壁と、固形物収容壁とで囲まれた収容空間が、固形物収容凹部を形成し、側周壁が形成されていない部分が、固形物を取り出すための取り出し用開口部を形成しており、しかも、固形物収容凹部内の側周壁が、固形物の形状に対応した形状に形成されている。
従って、容器本体に収容した固形物Tを、取り出し用開口部を介して、固形物の形状に対応した形状に形成されている固形物収容凹部内に所定の量(数)だけ、収容することができる。
また、固形物収容凹部が、底面と、側周壁と、固形物収容壁とで囲まれた収容空間であるので、90°以上傾けても固形物Tが落下して、毀損、汚染してしまうおそれもなく、安定して計量ができる。
また、従来の特許文献4のように、突出したタンク部404が存在しないので、容器本体に固形物Tを充填して、容器本体の口部に、固形物取り出し用具を装着する際に、邪魔になることなく、生産性が向上する。
従って、本発明の固形物取り出し用具は、例えば、計量機能を備えた蓋部材、中蓋部材として使用可能な固形物取り出し用具として使用することができ、しかも、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ正確に取り出すことができる固形物取り出し用具、および、これを用いた固形物収容容器を提供することができる。
また、本発明の固形物取り出し用具は、
前記固形物収容凹部が、複数個の固形物を収容するように構成され、
前記固形物収容凹部を形成する側周壁が、複数個の固形物を収容する形状に形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、固形物収容凹部が、複数個の固形物を収容するように構成され、固形物収容凹部を形成する側周壁が、複数個の固形物を収容する形状に形成されているので、容器本体内に収容した固形物を所定量(複数)ずつ正確に取り出すことができる。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記固形物収容壁の一部に、所定量より多い余分な固形物を、前記取り出し用開口部から落下させる切欠部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、固形物収容凹部内に侵入した余分な固形物Tが、切欠部を介して、取り出し用開口部から容器本体内に落下し易くなるので、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ正確に取り出すことができる。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記固形物収容壁が、取り出し用開口部側から離反する方向に、前記側周壁の上端部に向かって漸次傾斜するテーパー傾斜案内面を形成していることを特徴とする。
このように構成することによって、固形物取り出し用具を用いて、容器本体に収容した固形物Tを計量する際に、容器本体の口部から固形物Tが、テーパー傾斜案内面に案内されて、取り出し用開口部を介して、固形物収容凹部内に移動し易くなり、固形物収容凹部内に所定の量(数)だけ、収容することができる。
しかも、このテーパー傾斜案内面が、取り出し用開口部側から離反する方向に、側周壁の上端部に向かって漸次傾斜するので、いわゆる「くさび形状」となっているので、くさび効果があり、90°以上傾けても固形物Tが落下して、毀損、汚染してしまうおそれもなく、安定して計量ができる。
また、本発明の固形物取り出し用具は、
前記固形物収容凹部を形成する側周壁の部分のうち、前記固形物収容壁より上方の部分が、
前記取り出し用開口部側から離反する方向に、側周壁の間の幅が漸次狭くなるように形成されたガイド壁を形成していることを特徴とする。
このように構成することによって、固形物収容壁より上方の部分が、取り出し用開口部側から離反する方向に、側周壁の間の幅が漸次狭くなるように形成されたガイド壁を形成しているので、固形物取り出し用具を用いて、容器本体に収容した固形物Tを計量する際に、このガイド壁の狭くなった部分から、広くなった部分に向かって、固形物Tが案内されて、取り出し用開口部を介して、固形物収容凹部内に移動し易くなり、固形物収容凹部内に所定の量(数)だけ、収容することができる。
また、本発明の固形物取り出し用具は、
固形物収容容器の容器本体の内部に収容された固形物を、所定量ずつ取り出すための固形物取り出し用具であって、
前記固形物取り出し用具が、取り出し用具本体を備え、
前記取り出し用具本体が、
固形物を案内するガイド面を構成する底面と、
前記底面から立設され、固形物を案内するガイド面を構成する側周壁と、
前記側周壁の一部から、底面と略平行に形成された固形物収容壁とを備え、
前記底面と、側周壁と、固形物収容壁とで囲まれた収容空間が、固形物収容凹部を形成し、
前記側周壁が形成されていない部分が、固形物を取り出すための取り出し用開口部を形成し、
前記側周壁の内周に沿って回転可能に装着され、前記固形物収容凹部内の容積を変更する可変部材を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、側周壁の内周に沿って回転可能に装着され、固形物収容凹部内の容積を変更する可変部材を備えるので、可変部材を側周壁の内周に沿って回転することによって、固形物収容凹部内の容積を変更することができる。
これにより、固形物収容凹部内に収容することのできる固形物Tの所定量を変更することができ、例えば、処方箋、使用説明書に応じた、所定量の固形物を計量、取り出すことができ、極めて便利である。
また、本発明の固形物取り出し用具は、
前記可変部材が、
前記側周壁の内周に沿って回転可能に装着された可変部材本体と、
前記可変部材本体から内周側に延設され、前記可変部材本体の回転とともに、前記固形物収容凹部内の容積を変更する可変片と、
を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、可変部材本体を側周壁の内周に沿って回転すれば、可変部材本体の回転とともに、可変片によって、固形物収容凹部内の容積を変更することができる。
従って、固形物収容凹部内に収容することのできる固形物Tの所定量を変更することができ、例えば、処方箋、使用説明書に応じた、所定量の固形物を計量、取り出すことができ、極めて便利である。
また、本発明の固形物取り出し用具は、
前記側周壁の内周に、ストッパー片が形成され、
前記可変片に、ストッパー突設部が形成され、
前記側周壁のストッパー片と、前記可変片のストッパー突設部とが係合することによって、前記可変部材の可変片の位置が固定され、
前記固形物収容凹部内の容積を変更することができるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、可変部材本体を側周壁の内周に沿って回転することにより、側周壁のストッパー片と、可変片のストッパー突設部とが係合する。
これにより、所定量の固形物の量に対応して、可変部材の可変片の位置が固定され、固形物収容凹部内の容積を変更することができる。
従って、固形物収容凹部内に収容することのできる固形物Tの所定量を変更することができ、例えば、処方箋、使用説明書に応じた、所定量の固形物を計量、取り出すことができ、極めて便利である。
また、本発明の固形物取り出し用具は、固形物の個数に応じて、前記側周壁のストッパー片が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、固形物の個数に応じて、前記側周壁のストッパー片が形成されているので、所定量の固形物の量に対応して、可変部材の可変片の位置が固定され、固形物収容凹部内の容積を変更することができる。
従って、固形物収容凹部内に収容することのできる固形物Tの所定量を変更することができ、例えば、処方箋、使用説明書に応じた、所定量の固形物を計量、取り出すことができ、極めて便利である。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記固形物収容凹部内の側周壁が、固形物の形状に対応した形状に形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、容器本体に収容した固形物Tを、取り出し用開口部を介して、固形物の形状に対応した形状に形成されている固形物収容凹部内に所定の量(数)だけ、収容することができる。
また、固形物収容凹部が、底面と、側周壁と、固形物収容壁とで囲まれた収容空間であるので、90°以上傾けても固形物Tが落下して、毀損、汚染してしまうおそれもなく、安定して計量ができる。
また、従来の特許文献4のように、突出したタンク部404が存在しないので、容器本体に固形物Tを充填して、容器本体の口部に、固形物取り出し用具を装着する際に、邪魔になることなく、生産性が向上する。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記固形物取り出し用具が、固形物を収容した容器本体の口部に装着され、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ取り出すための固形物取り出し用キャップであることを特徴とする。
このように、固形物取り出し用具を、固形物を収容した容器本体の口部に装着され、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ取り出すための固形物取り出し用キャップとすることができる。
これにより、固形物取り出し用キャップを、固形物を収容した容器本体の口部に装着して蓋部材として使用できるとともに、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ取り出すための固形物取り出し用具としても使用でき、極めて便利である。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記取り出し用具本体が、固形物取り出し用キャップの内側に形成されていることを特徴とする。
このように、取り出し用具本体が、固形物取り出し用キャップの内側に形成されていても良い。
これにより、取り出し用具本体が、固形物取り出し用キャップの外側に露出せず、見栄えも良好で、使用者にとって使い易く、また、生産ラインにおいても生産性が向上する。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記取り出し用具本体が、固形物取り出し用キャップの側壁の端部より外方に突出していないように形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、固形物取り出し用キャップの側壁の端部より外方に突出していないので、固形物取り出し用キャップの側壁の外側に露出せず、見栄えも良好で、使用者にとって使い易く、また、生産ラインにおいても生産性が向上する。
また、計量操作の際に、誤って、固形物取り出し用具を転倒させることがなく、固形物Tが、毀損、汚染してしまうおそれもない。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記取り出し用具本体が、固形物取り出し用キャップの外側に形成されていることを特徴とする。
このように、取り出し用具本体が、固形物取り出し用キャップの外側に形成されていても良い。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記底面が、固形物取り出し用キャップの底面であることを特徴とする。
このように、底面を、固形物取り出し用キャップの底面とすることができる。
また、本発明の固形物取り出し用具は、前記固形物取り出し用具が、中蓋部材であることを特徴とする。
このように、固形物取り出し用具が、中蓋部材であっても良い。
また、本発明の固形物収容容器は、前述のいずれかに記載の固形物取り出し用具が装着された固形物収容容器である。
本発明によれば、底面と、側周壁と、固形物収容壁とで囲まれた収容空間が、固形物収容凹部を形成し、側周壁が形成されていない部分が、固形物を取り出すための取り出し用開口部を形成しており、しかも、固形物収容凹部内の側周壁が、固形物の形状に対応した形状に形成されている。
従って、容器本体に収容した固形物Tを、取り出し用開口部を介して、固形物の形状に対応した形状に形成されている固形物収容凹部内に所定の量(数)だけ、収容することができる。
また、固形物収容凹部が、底面と、側周壁と、固形物収容壁とで囲まれた収容空間であるので、90°以上傾けても固形物Tが落下して、毀損、汚染してしまうおそれもなく、安定して計量ができる。
また、従来の特許文献4のように、突出したタンク部404が存在しないので、容器本体に固形物Tを充填して、容器本体の口部に、固形物取り出し用具を装着する際に、邪魔になることなく、生産性が向上する。
従って、本発明の固形物取り出し用具は、例えば、計量機能を備えた蓋部材、中蓋部材として使用可能な固形物取り出し用具として使用することができ、しかも、容器本体内に収容した固形物を所定量ずつ正確に取り出すことができる固形物取り出し用具、および、これを用いた固形物収容容器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の固形物取り出し用具10を固形物取り出し用キャップ12に適用した状態の斜視図、図2は、図1の固形物取り出し用具10の正面図、図3は、図1の固形物取り出し用具10の上面図、図4は、図1の固形物取り出し用具10の底面図、図5は、図1の固形物取り出し用具10の図4のI-I線での断面図、図6は、本発明の固形物取り出し用具10の取り出し用具本体20の正面図、図7は、図6の取り出し用具本体20の上面図、図8は、図6の取り出し用具本体20の底面図、図9は、図6の取り出し用具本体20の図8のII-II線での断面図、図10~図11は、本発明の固形物取り出し用具10の使用状態を説明する概略図である。
図において、符号10は、全体で本発明の固形物取り出し用具を示している。
図1~図9に示したように、この実施例では、本発明の固形物取り出し用具10を、固形物取り出し用キャップ12に適用した場合を示している。
すなわち、本発明の固形物取り出し用具10は、固形物取り出し用キャップ12を備えており、この固形物取り出し用キャップ12は、固形物Tを収容した容器本体14の口部16に装着されるものである。
なお、説明の便宜上、図10(A)にのみ、固形物取り出し用キャップ12を容器本体14の口部16に装着した状態を示している。
また、図1~図9では、本発明の固形物取り出し用キャップ12として、蓋部材22とキャップ本体18とが一体になったものを示している。
しかしながら、図示しないが、蓋部材22をキャップ本体18にヒンジで連結して、蓋部材22をキャップ本体18に対して、開閉することができるように構成することも可能である。
このように蓋部材22が、キャップ本体18に対してヒンジを介して開閉可能に装着できるように構成されているので、蓋部材22の開閉動作が容易であり、これに応じて後述するような固形物Tの計量、取り出し操作が容易となる。
なお、ヒンジは、キャップ本体18の周縁部のいかなる位置に設けても良く、後述する固形物収容凹部30に対して直線上となる位置に設けても良い。
なお、もちろん、蓋部材22が、キャップ本体18に対してヒンジを介して開閉可能に装着するものではなく、蓋部材22が、キャップ本体18に対して、別体の蓋部材22を着脱自在に装着できるような別部材であっても構わない。
さらに、このような固形物Tとしては、例えば、錠剤、カプセル剤などの薬品類、チョコレート、キャンディー、ガムなどの粒状の菓子類などの固形物などがあるが、何らこれに限定されるものではない。
この場合、固形物取り出し用キャップ12、後述する取り出し用具本体20の材質としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂から構成することができる。
なお、固形物取り出し用キャップ12、取り出し用具本体20の材質を透明な材料から作製することも可能である。この場合、例えば、透明な樹脂などを用いて固形物取り出し用キャップ12を成形することによって、固形物Tの収納の状態を容易に確認することができる。
また、実際に固形物取り出し用具10全体を、後述するように、図11(A)に示したように、90°傾けた場合に、固形物Tが固形物収容凹部30内に確実に収納されているか否かを外部から確認でき、空振りを防ぐ方法として有用である。
図10(A)に示したように、キャップ本体18の側壁24の内周には、雌ネジ24aが形成されており、この雌ネジ24aを、容器本体14の口部16の外周に形成された雄ネジ16aに螺合することによって、キャップ本体18、すなわち、固形物取り出し用キャップ12を、容器本体14の口部16に装着することができるように構成されている。
なお、この実施例では、キャップ本体18の雌ネジ24aを、容器本体14の口部16の雄ネジ16aに螺合することによって、固形物取り出し用キャップ12を、容器本体14の口部16に装着するように構成したが、いわゆるスナップフィット形式で構成することももちろん可能である。
図1~図9に示したように、本発明の固形物取り出し用具10は、固形物取り出し用キャップ12の蓋部材22の底面22aの裏面に、取り出し用具本体20を備えている。
取り出し用具本体20には、リング形状の鍔部20bを備えており、鍔部20bの内周側から、立設され、固形物を案内するガイド面を構成する側周壁26が形成されている。
また、この実施例では、蓋部材22の底面22aの裏面が、略平坦で固形物Tを案内するガイド面を構成する底面として機能するようになっている。すなわち、図4~図5に示したように、固形物Tを案内するガイド面を構成する側周壁26が、蓋部材22の底面22aから立設された状態となっている。
すなわち、図5に示したように、蓋部材22の底面22aの裏面に、取り出し用具本体20の鍔部20bが嵌合された状態で固定されている。
さらに、図1、図4~図8に示したように、側周壁26の一部から、底面22aと略平行に略扇形状に延設されるように形成された固形物収容壁28を備えている。
そして、図5に示したように、底面22aと、側周壁26と、固形物収容壁28とで囲まれた収容空間Sが、固形物収容凹部30を形成している。
また、側周壁26が形成されていない部分が、固形物Tを取り出すための取り出し用開口部32を形成している。
この場合、固形物収容凹部30が、複数個の固形物T、この実施例では、3個の固形物Tを収容するように構成されている。そして、図4、図7~図8に示したように、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、複数個(この実施例では、3個)の固形物Tを収容する形状に形成されている。
すなわち、図4、図7~図8に示したように、側周壁26の一部に、真ん中に1個の固形物Tの形状の中央保持凹部26aが形成されている。
そして、この中央保持凹部26aが、1個目の固形物Tを収容する保持空間S1を形成している。
また、中央保持凹部26aの両側に、2個の固形物Tが収容できるように、保持空間S2、S3が形成されている。
これにより、図4、図7~図8に示したように、固形物収容凹部30において、真ん中に1個の固形物Tと、その両側に2個の固形物Tが収容できるように構成されている。
このように構成することによって、固形物収容凹部30が、複数個(この実施例では、3個の固形物T)を収容するように構成され、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、複数個の固形物Tを収容する形状に形成されているので、容器本体14内に収容した固形物Tを所定量(複数)ずつ正確に取り出すことができる。
さらに、図1、図4、図7~図8に示したように、固形物収容壁28の取り出し用開口部32側の中央部分に、所定量より多い余分な固形物Tを、取り出し用開口部32から落下させる切欠部28aが形成されている。
このように構成することによって、図4、図7~図8に示したように、固形物収容凹部30内に侵入した余分な固形物Tが、切欠部28aを介して、取り出し用開口部32から容器本体14内に落下し易くなるので、容器本体14内に収容した固形物Tを所定量ずつ正確に取り出すことができる。
また、図1、図5、図9に示したように、固形物収容壁28が、取り出し用開口部32側から離反する方向に、側周壁26の上端部26bに向かって漸次傾斜するテーパー傾斜案内面34を形成している。
このように構成することによって、固形物取り出し用具10を用いて、容器本体14に収容した固形物Tを計量する際に、容器本体14の口部16から固形物Tが、テーパー傾斜案内面34に案内されて、取り出し用開口部32を介して、固形物収容凹部30内に移動し易くなり、固形物収容凹部30内に所定の量(数)だけ、収容することができる。
しかも、このテーパー傾斜案内面34が、取り出し用開口部32側から離反する方向に、側周壁26の上端部26bに向かって漸次傾斜するので、いわゆる「くさび形状」となっているので、くさび効果があり、90°以上傾けても固形物Tが落下して、毀損、汚染してしまうおそれもなく、安定して計量ができるようになっている。
さらに、図1、図4、図7~図8に示したように、固形物収容凹部30を形成する側周壁26の部分のうち、固形物収容壁28より上方の部分が、取り出し用開口部32側から離反する方向に、側周壁26の間の幅が漸次狭くなるように形成されたガイド壁36を形成している。
このように構成することによって、固形物収容壁28より上方の部分が、取り出し用開口部32側から離反する方向に、側周壁26の間の幅が漸次狭くなるように形成されたガイド壁36を形成しているので、固形物取り出し用具10を用いて、容器本体14に収容した固形物Tを計量する際に、このガイド壁36の狭くなった部分36aから、広くなった部分に向かって、固形物Tが案内されて、取り出し用開口部32を介して、固形物収容凹部30内に移動し易くなり、固形物収容凹部30内に所定の量(数)だけ、収容することができる。
なお、この場合、固形物収容壁28の開口端部28bの高さHは、図4、図7~図8に示したように、両側の固形物T、すなわち、最も上方に位置する固形物Tの半分以上の高さが隠れるような高さであるのが、90°以上傾けても固形物Tが落下せず、毀損、汚染してしまうおそれがなく、安定して計量ができるためには望ましい。
また、図1に示したように、固形物収容壁28の中央部分には、ガイド壁36の幅が狭くなった部分36aから、取り出し用開口部32側の開口端部28bの切欠部28aに至る案内溝28cが形成されている。
そして、固形物収容壁28の両側は、それぞれこの案内溝28cに至るように傾斜面28d、28dが形成されている。
さらに、取り出し用開口部32側の開口端部28bには、切欠部28aを除いた部分に、係止突設部28eが立設されている。
このように構成することによって、後述するように、例えば、錠剤などの固形物Tを、容器本体14の口部16から、天地逆さまの状態になった固形物取り出し用具10の上面(テーパー傾斜案内面34)に落下させた際に、固形物Tが、ガイド壁36の幅が狭くなった部分36a、ならびに、傾斜面28dから、案内溝28cを介して、取り出し用開口部32側の開口端部28bの切欠部28aに案内されるようになっている。
そして、このように案内された固形物Tは、固形物取り出し用キャップ12として、蓋部材22の底面22aに落下されるようになっている。
このように構成される本発明の固形物取り出し用キャップ12を備えた固形物取り出し用具10の使用方法について、以下に、図10~図11に基づいて説明する。
先ず、図10(A)に示したように、予め、容器本体14に所定の量の固形物Tを充填しておき、キャップ本体18の雌ネジ24aを、容器本体14の口部16の雄ネジ16aに螺合することによって、固形物取り出し用キャップ12を、容器本体14の口部16に装着しておく。
そして、図10(B)に示したように、所定量の固形物を、計量、取り出しする際には、固形物取り出し用具10(固形物取り出し用キャップ12)を、容器本体14の口部16から開蓋して、固形物取り出し用具10を天地逆さまの状態にして、例えば、机の上に載置したり、手で把持した状態にする。
この状態で、図10(B)の矢印で示したように、容器本体14内に収容された、例えば、錠剤などの固形物Tを、容器本体14の口部16から、天地逆さまの状態になった固形物取り出し用具10の固形物収容壁28の上面(テーパー傾斜案内面34)に、落下させる(注ぐ)。
これにより、固形物Tが、ガイド壁36の幅が狭くなった部分36a、ならびに、傾斜面28dから、案内溝28cを介して、取り出し用開口部32側の開口端部28bの切欠部28aに案内されるようになっている。
そして、図10(B)の矢印で示したように、このように案内された固形物Tは、固形物取り出し用キャップ12として、蓋部材22の底面22aに落下されるようになっている。
この状態で固形物取り出し用キャップ12を振ることにより、3個の固形物Tが、固形物収容凹部30内に収容されるように構成されている。
すなわち、この実施例では、固形物収容凹部30において、真ん中に1個の固形物T(中央保持凹部26aの保持空間S1内に)と、その両側に2個の固形物T(保持空間S2、S3内に)が収容される。
この状態で、図11(A)に示したように、固形物取り出し用具10を、略90°回転させることによって、余分な固形物Tは、取り出し用開口部32、切欠部28aを介して、容器本体14の口部16から、容器本体14に戻されることになる。
この際、余分な固形物Tは、取り出し用開口部32側の開口端部28bの切欠部28aから案内溝28cを介して、傾斜面28dに案内されて、ガイド壁36の幅が狭くなった部分36aから、容器本体14の口部16から、容器本体14に戻されることになる。
そして、図11(A)の状態から、図11(B)に示したように、固形物取り出し用具10を元の天地逆さまになるように逆方向(図11において時計方向)に回転させ、さらに、図11(B)の矢印の方向(図11において時計方向)に回転することによって、このように計量された3個の固形物Tが、固形物収容凹部30が、取り出し用開口部32を介して、例えば、手のひらなどに取り出す(落下させる)ことができるように構成されている。
このように構成される本発明の固形物取り出し用具10によれば、蓋部材22の底面22aと、側周壁26と、固形物収容壁28とで囲まれた収容空間Sが、固形物収容凹部30を形成し、側周壁26が形成されていない部分が、固形物Tを取り出すための取り出し用開口部32を形成しており、しかも、固形物収容凹部30内の側周壁26が、固形物Tの形状に対応した形状に形成されている。
従って、容器本体に収容した固形物Tを、取り出し用開口部32を介して、固形物Tの形状に対応した形状に形成されている固形物収容凹部30内に所定の量(数)だけ、収容することができる。
また、固形物収容凹部30が、蓋部材22の底面22aと、側周壁26と、固形物収容壁28とで囲まれた収容空間Sであるので、90°以上傾けても固形物Tが落下して、毀損、汚染してしまうおそれもなく、安定して計量ができる。
また、従来の特許文献4のように、突出したタンク部404が存在しないので、容器本体に固形物Tを充填して、容器本体14の口部16に、固形物取り出し用具10を装着する際に、邪魔になることなく、生産性が向上する。
従って、本発明の固形物取り出し用具10は、例えば、計量機能を備えた蓋部材、後述するように、中蓋部材として、使用可能な固形物取り出し用具10として使用することができ、しかも、容器本体14内に収容した固形物Tを所定量ずつ正確に取り出すことができる固形物取り出し用具10、および、これを用いた固形物収容容器を提供することができる。
また、この実施例では、固形物収容壁28には、案内溝28c、傾斜面28d、係止突設部28eを設けたが、これらを設けないテーパー傾斜案内面34とすることももちろん可能である。
また、この実施例では、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、複数個(この実施例では、3個)の固形物Tを収容する形状に形成されている。
しかしながら、この固形物Tの個数は、後述するように、1個、2個でも良く、さらに、4個以上であっても良く、特に限定されるものではない。
(実施例2)
図12は、本発明の別の実施例の固形物取り出し用具10の取り出し用具本体20の斜視図、図13は、図12の取り出し用具本体20の図7と同様な上面図、図14は、図12の取り出し用具本体20の図8と同様な底面図である。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図1~図11に示した実施例1の固形物取り出し用具10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、図12~図14では、説明の便宜上、取り出し用具本体20のみを図示しており、固形物取り出し用キャップ12の部分は省略して示している。
図1~図11に示した実施例1の固形物取り出し用具10では、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、複数個(この実施例では、3個)の固形物Tを収容する形状に形成されている。
これに対して、図12~図14に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、1個の固形物Tを収容する形状に形成されている。
すなわち、図12~図14に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、実施例1と同様に、側周壁26の一部に、真ん中に1個の固形物Tの形状の中央保持凹部26aが形成されている。
そして、図12、図14に示したように、実施例1の両側の2個の固形物Tが収容できる保持空間S2、S3の部分には、この実施例では、2個の固形物Tが収容できないようにするために、それぞれ、中央保持凹部26aに向かって、相互に漸次接近するように傾斜するガイド面を兼ねる、阻止突設部38が形成されている。
このように構成することによって、1個の固形物Tが、阻止突設部38に案内されるとともに、固形物収容凹部30内の中央保持凹部26aに入り、保持されることになる。
これにより、固形物取り出し用具10によって、1個の固形物Tの計量、取り出しが容易で、かつ正確に行うことができるように構成されている。
(実施例3)
図15は、本発明の別の実施例の固形物取り出し用具10の取り出し用具本体20の斜視図、図16は、図15の取り出し用具本体20の図7と同様な上面図、図17は、図15の取り出し用具本体20の図8と同様な底面図である。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図1~図11に示した実施例1の固形物取り出し用具10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、図15~図17では、説明の便宜上、取り出し用具本体20のみを図示しており、固形物取り出し用キャップ12の部分は省略して示している。
図1~図11に示した実施例1の固形物取り出し用具10では、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、複数個(この実施例では、3個)の固形物Tを収容する形状に形成されている。
これに対して、図15~図17に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、2個の固形物Tを収容する形状に形成されている。
すなわち、図15~図17に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、中央保持凹部26aが形成されていない。
そして、図15、図17に示したように、この実施例では、両側の2個の固形物Tが収容できる保持空間S2、S3の中間部分には、2個の固形物Tが収容できるようにするために、保持空間S2、S3との間を分離するための分離突設部40が形成されている。
このように構成することによって、2個の固形物Tが、分離突設部40に案内されるとともに、2個の固形物Tがそれぞれ、固形物収容凹部30内の保持空間S2、S3に入り、保持されることになる。
これにより、固形物取り出し用具10によって、2個の固形物Tの計量、取り出しが容易で、かつ正確に行うことができるように構成されている。
(実施例4)
図18は、本発明の別の実施例の固形物取り出し用具10の取り出し用具本体20の斜視図、図19は、図18の取り出し用具本体20の図7と同様な上面図、図20は、図18の取り出し用具本体20の図8と同様な底面図である。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図1~図11に示した実施例1の固形物取り出し用具10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、図18~図20では、説明の便宜上、取り出し用具本体20のみを図示しており、固形物取り出し用キャップ12の部分は省略して示している。
図1~図11に示した実施例1の固形物取り出し用具10では、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、複数個(この実施例では、3個)の固形物Tを収容する形状に形成されている。
これに対して、図18~図20に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、固形物収容凹部30を形成する側周壁26が、4個の固形物Tを収容する形状に形成されている。
すなわち、図18~図20に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、実施例1と同様に、側周壁26の一部に、真ん中に1個の固形物Tの形状の中央保持凹部26aが形成されている。
また、図18、図20に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、実施例1と同様に、両側の2個の固形物Tが収容できる保持空間S2、S3が形成されている。また、固形物収容凹部30を形成する側周壁26には、2個の固形物Tが収容できる保持空間S2、S3を収容する端部保持凹部26c、26dが、それぞれ形成されている。
また、図1~図11に示した実施例1の固形物取り出し用具10では、固形物収容壁28の一部に、所定量より多い余分な固形物Tを、取り出し用開口部32から落下させる切欠部28aが形成されている。
これに対して、この実施例の固形物取り出し用具10では、切欠部28aが形成されていない。
その代わりに、4個目の固形物Tが、保持空間S2、S3に収容された両側の2個の固形物Tの間の上部に収容する保持空間S4を形成するために、固形物収容壁28の取り出し用開口部32側の中央部分に、略半円形状の保持突設壁部42が形成されている。
このように構成することによって、1個の固形物Tが、阻止突設部38に案内されるとともに、固形物収容凹部30内の中央保持凹部26aに入り、保持されることになる。
そして、2個の固形物Tがそれぞれ、固形物収容凹部30内の保持空間S2、S3に入り、保持されることになる。
さらに、4個目の固形物Tが、保持空間S2、S3に収容された両側の2個の固形物Tの間の上部に載置されるとともに保持空間S4に入り、保持されることになる。
これにより、固形物取り出し用具10によって、4個の固形物Tの計量、取り出しが容易で、かつ正確に行うことができるように構成されている。
(実施例5)
図21は、本発明の別の実施例の固形物取り出し用具10の斜視図、図22は、図21の取り出し用具本体20のIII-III線での切断斜視図、図23は、図21の取り出し用具本体20のIII-III線での切断断面図、図24は、図21の取り出し用具本体20の2個の固形物Tを計量する状態を説明する図7と同様な上面図、図25は、図21の取り出し用具本体20の3個の固形物Tを計量する状態を説明する図7と同様な上面図である。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図1~図11に示した実施例1の固形物取り出し用具10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、図24~図25では、説明の便宜上、取り出し用具本体20のみを図示しており、固形物取り出し用キャップ12の部分は省略して示している。
図21~図25に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、取り出し用具本体20の側周壁26の内周に沿って回転可能に装着され、固形物収容凹部30内の容積を変更する略円筒形状の可変部材44を備えている。
また、取り出し用具本体20の側周壁26の内周には、固形物収容凹部30内に収容される最大数の固形物Tの数に応じて、固形物収容凹部30内の側周壁26を、固形物の形状に対応した形状に形成するための保持突設部45が形成されている。
すなわち、この実施例では、図24~図25に示したように、固形物収容凹部30内に収容される最大数の固形物Tの数が3個である。
従って、図24~図25に示したように、所定の中心角度離間して、固形物収容凹部30内の側周壁26の内周から突設形成された、略山形形状の第1の保持突設部45aと、第2の保持突設部45bとが形成されている。
また、これらの第1の保持突設部45aと、第2の保持突設部45bと、側周壁26の内周との間の一部は、隙間を形成するように離間して形成されており、この隙間に可変部材44が、側周壁26の内周に沿って回転可能に保持されている。
さらに、可変部材44は、側周壁26の内周に沿って回転可能に装着された可変部材本体46と、可変部材本体46から内周側に延設され、可変部材本体46の回転とともに、固形物収容凹部30内の容積を変更する可変片48が形成されている。
すなわち、この実施例では、可変片48が、可変部材本体46から中心に向かって、内周側に立設された、板形状の可変片48となっている。
また、図21に示したように、可変片48は、上部の一部が、固形物収容壁28よりも上方に突設した把持部48aが形成されている。
そして、この把持部48aを、例えば、指などで摘まんで、可変部材44を、側周壁26の内周に沿って回転することができるように構成されている。
また、この把持部48aが、後述するように、2個の固形物Tを計量する場合のストッパーとしても機能するようになっている。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図24~図25に示したように、所定数の固形物Tを計量するように構成されている。
すなわち、図24に示したように、2個の固形物Tを計量する場合には、可変片48の把持部48aを、例えば、指などで摘まんで、可変部材44(可変部材本体46)を、側周壁26の内周に沿って回転することによって、把持部48aが、固形物収容壁28の取り出し用開口部32側の端部に当接するまで回転する。
これにより、把持部48aが、2個の固形物Tを計量する場合のストッパーとして機能して、可変部材44(可変片48)の位置が、2個の固形物Tを計量する位置に固定できる。
この状態では、可変片48によって、3個目の固形物Tを保持する保持空間S3の一部が、遮断された状態(狭くなった状態)であるので、図24に示したように、2個の固形物Tを計量することができるようになっている。
また、図25に示したように、3個の固形物Tを計量する場合には、可変片48の把持部48aを、例えば、指などで摘まんで、可変部材44(可変部材本体46)を、側周壁26の内周に沿って回転することによって、把持部48aが、固形物収容壁28の取り出し用開口部32側の端部に当接しない位置まで十分に回転する。
この状態では、図25に示したように、保持空間S1~S3は、可変片48によって、遮断された状態(狭くなった状態)ではないので、3個の固形物Tを計量することができるようになっている。
このように構成することによって、側周壁26の内周に沿って回転可能に装着され、固形物収容凹部30内の容積を変更する可変部材44を備えるので、可変部材44(可変部材本体46)を側周壁26の内周に沿って回転することによって、固形物収容凹部30内の容積を変更することができる。
すなわち、可変部材本体46を側周壁26の内周に沿って回転すれば、可変部材本体46の回転とともに、可変片48によって、固形物収容凹部30内の容積を変更することができる。
従って、固形物収容凹部30内に収容することのできる固形物Tの所定量(この実施例の場合には、2個~3個)を変更することができ、例えば、処方箋、使用説明書に応じた、所定量の固形物Tを計量、取り出すことができ、極めて便利である。
(実施例6)
図26は、本発明の別の実施例の固形物取り出し用具10の斜視図、図27(A)は、図26の固形物取り出し用具10の1個の固形物Tを計量する状態を説明する斜視図、図27(B)は、図26の固形物取り出し用具10の取り出し用具本体20の1個の固形物Tを計量する状態を説明する図7と同様な上面図、図28(A)は、図26の固形物取り出し用具10の2個の固形物Tを計量する状態を説明する斜視図、図28(B)は、図26の固形物取り出し用具10の取り出し用具本体20の2個の固形物Tを計量する状態を説明する図7と同様な上面図、図29(A)は、図26の固形物取り出し用具10の3個の固形物Tを計量する状態を説明する斜視図、図29(B)は、図26の固形物取り出し用具10の取り出し用具本体20の3個の固形物Tを計量する状態を説明する図7と同様な上面図である。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図21~図25に示した実施例5の固形物取り出し用具10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、図27(B)、図28(B)、図29(B)では、説明の便宜上、取り出し用具本体20のみを図示しており、固形物取り出し用キャップ12の部分は省略して示している。
図26~図29に示したように、この実施例の固形物取り出し用具10では、可変片48が、可変部材本体46から中心に向かって、内周側に立設された、可変片本体50と、この可変片本体50の内周側端部50aから、可変部材本体46と一定間隔離間して、かつ、可変部材本体46と同心円状に延設された可変遮断部材52とを備えている。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図27~図29に示したように、所定数の固形物Tを計量するように構成されている。
すなわち、図27に示したように、1個の固形物Tを計量する場合には、可変片48の把持部48aを、例えば、指などで摘まんで、可変部材44(可変部材本体46)を、側周壁26の内周に沿って回転することによって、把持部48aが、固形物収容壁28の取り出し用開口部32側の端部に当接するまで回転する。
これにより、把持部48aが、1個の固形物Tを計量する場合のストッパーとして機能して、可変部材44(可変片48)の位置が、1個の固形物Tを計量する位置に固定できる。
すなわち、この状態では、可変遮断部材52が、1個目の固形部材Tを収容する保持空間S1と、3個目の保持空間S3とが遮断された状態(狭くなった状態)であるので、図図27(B)に示したように、1個の固形物Tを計量することができるようになっている。
また、図28に示したように、2個の固形物Tを計量する場合には、可変片48の把持部48aを、例えば、指などで摘まんで、可変部材44(可変部材本体46)を、側周壁26の内周に沿って回転することによって、把持部48aが、固形物収容壁28の取り出し用開口部32側の端部に当接しない位置まで十分に回転する。
これにより、可変部材44(可変片48の可変遮断部材52)の位置が、2個の固形物Tを計量する位置に固定できる。
この状態では、可変片48の可変遮断部材52によって、3個目の固形物Tを保持する保持空間S3の一部が、遮断された状態(狭くなった状態)であるので、図28(B)に示したように、2個の固形物Tを計量することができるようになっている。
また、図29に示したように、3個の固形物Tを計量する場合には、可変片48の把持部48aを、例えば、指などで摘まんで、可変部材44(可変部材本体46)を、側周壁26の内周に沿ってさらに回転することによって、把持部48aが、固形物収容壁28の取り出し用開口部32側の端部に当接しない位置まで十分に回転する。
この状態では、図29(B)に示したように、保持空間S1~S3は、可変片48によって、遮断された状態(狭くなった状態)ではないので、3個の固形物Tを計量することができるようになっている。
このように構成することによって、側周壁26の内周に沿って回転可能に装着され、固形物収容凹部30内の容積を変更する可変部材44を備えるので、可変部材44(可変部材本体46)を側周壁26の内周に沿って回転することによって、固形物収容凹部30内の容積を変更することができる。
すなわち、可変部材本体46を側周壁26の内周に沿って回転すれば、可変部材本体46の回転とともに、可変片48(可変遮断部材52)によって、固形物収容凹部30内の容積を変更することができる。
従って、固形物収容凹部30内に収容することのできる固形物Tの所定量(この実施例の場合には、1個~3個)を変更することができ、例えば、処方箋、使用説明書に応じた、所定量の固形物Tを計量、取り出すことができ、極めて便利である。
(実施例7)
図30は、本発明の別の実施例の固形物取り出し用具10の取り出し用具本体20の1個の固形物Tを計量する状態を説明する図27(B)のA部分の同様な部分拡大上面図である。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図26~図29に示した実施例6の固形物取り出し用具10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の固形物取り出し用具10では、図30に示したように、側周壁26の内周に、ストッパー片54が形成されている。
すなわち、この実施例の場合には、第1の保持突設部45aが、ストッパー片54を構成している。そして、ストッパー片54には、断面略三角形のストッパー凹部56が形成されている。
一方、可変片48の可変遮断部材52には、ストッパー片54のストッパー凹部56の形状に対応して、断面略三角形のストッパー突設部58が形成されている。
そして、側周壁26のストッパー片54と、可変片48の可変遮断部材52のストッパー突設部58とが係合することによって、可変部材44の可変片48の可変遮断部材52の位置が固定され、固形物収容凹部30内の容積を変更することができるように構成されている。
すなわち、この実施例の固形物取り出し用具10では、実施例6の図28と同様に、側周壁26のストッパー片54と、可変片48の可変遮断部材52のストッパー突設部58とが係合することによって、可変部材44の可変片48の可変遮断部材52の位置が固定され、可変部材44(可変片48の可変遮断部材52)の位置が、2個の固形物Tを計量する位置に固定できるようになっている。
この状態では、可変片48の可変遮断部材52によって、3個目の固形物Tを保持する保持空間S3の一部が、遮断された状態(狭くなった状態)であるので、図28(B)と同様に、2個の固形物Tを計量することができるようになっている。
このように構成することによって、可変部材本体46を側周壁26の内周に沿って回転することにより側周壁26のストッパー片54と、可変片48の可変遮断部材52のストッパー突設部58とが係合とが係合する。
これにより、所定量(この実施例では、1個~3個)の固形物の量に対応して、可変部材44(可変片48の可変遮断部材52)の位置が固定され、固形物収容凹部30内の容積を変更することができる。
従って、固形物収容凹部30内に収容することのできる固形物Tの所定量(この実施例では、1個~3個)を変更することができ、例えば、処方箋、使用説明書に応じた、所定量の固形物を計量、取り出すことができ、極めて便利である。
なお、可変部材44の可変片48の可変遮断部材52の長さなどは、固形物Tの個数に応じて、適宜変更すれば良い。
(実施例8)
図31は、本発明の別の実施例の固形物取り出し用具10の図9と同様な断面図である。
この実施例の固形物取り出し用具10は、図1~図30に示した実施例の固形物取り出し用具10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
上記の図1~図30に示した実施例1~7の固形物取り出し用具10を、固形物取り出し用キャップ12に適用した場合を示している。
これに対して、この実施例の本発明の固形物取り出し用具10は、本発明の固形物取り出し用具10を中蓋部材60として適用した実施例である。
従って、この実施例では、蓋部材22の底面22aの代わりに、中蓋部材60の底面62が、固形物収容凹部30を画成する底面として機能している。
このように、固形物取り出し用具10が、中蓋部材60であっても良い。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、上記の実施例では、略円筒形状の容器本体14としたが、角型筒形状の容器などその他の形状の容器本体14とすることができ、これに応じて、本発明の固形物取り出し用キャップ12の形状を適宜変更することができる。
また、固形物として、例えば、錠剤、カプセル剤などの薬品類、チョコレート、キャンディー、ガムなどの粒状の菓子類などの固形物について説明したが、本発明が適用できる固形物は何らこれらに限定されるものではないなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。