JP5920717B2 - 錠剤容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に収容された錠剤(粒状固形薬等含む)を必要個数ずつ外部に取り出すために用いられる錠剤容器に関する。
従来から、容器内から薬剤等を数的又は量的に必要分だけ取り出し得るようにするために、種々の計量容器や振り出し容器が提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。特許文献1では、排出孔を形成した固定栓で容器の口部を閉止し、排出孔に対し計量栓をスライド移動可能に取り付け、この計量栓の容器内に位置する部位に複数の計量凹部を形成し、計量栓を押し込んだ状態で計量凹部内にそれぞれ粒状、顆粒状、粉状の薬剤を容器内で入れ込んだ後に、計量栓を外部に引き出すことで薬剤を取り出し得るようにすることが提案されている(例えば特許文献1の段落0019,図15〜図17)。特許文献2では、容器の口部に対しヒンジ連結された蓋体の下面に容器内に突出する筒状栓を形成し、この筒状栓に対し錠剤が入り込んで仮止めされる仮止め室を形成しておき、容器を横倒し状態にして仮止め室内に錠剤を入り込ませ、この状態で蓋体を開くことで仮止め室内の錠剤が外部に取り出されるようにすることが提案されている。
又、特許文献3では、樋状の受皿部を有する取り出し部材を容器の口部に対しスライド可能に内嵌させる一方、容器を取り出し部材の軸回りに回転可能とし、取り出し部材に対し容器を回転させて容器内の錠剤を受皿部に入り込ませた後、取り出し部材を外部に引き出せば、受皿部内の錠剤が取り出されるようにすることが提案されている。さらに、特許文献4では、容器の口部に対し、容器内と連通し上方に突出する半円筒状のヘッド部材を取り付け、ヘッド部材の半円部分を開口させる一方、ヘッド部材をキャップで開閉可能に覆い、キャップを外して容器全体を横に傾けることで容器内からヘッド部材の開口まで錠剤が転げ出るようにすることが提案されている。
特開平8−104376号公報 特許第3942019号公報 特許第4056820号公報 特開2004−90974号公報
しかしながら、特許文献1〜3で提案のものでは、容器を傾けたり回転させたりすることで容器内において錠剤を計量凹部、仮止め室もしくは受皿部内に入り込ませ、その上で、計量栓や取り出し部材を外部に引き出したり蓋体を開けたりすることで錠剤を外部に取り出し得るようにしたものであるため、引き出したり開けたりするまでは計量凹部等の内部に錠剤が入り込んでいるか否かが分からず、引き出してみたが錠剤は入り込んではいなかった、という事態が生じるおそれもある。又、特許文献4で提案のものでは、容器の口部からヘッド部材が突出する上に、キャップを開けて横に傾けると本来の必要数以上に転げ出てくるおそれがあり、不要の錠剤を容器内に戻すことで衛生面に問題が生じるおそれもある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、衛生面の不都合を生じさせることなく、容器内から必要数だけの錠剤を確実にかつ容易に取り出し得る錠剤容器を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る錠剤容器では、錠剤を収容するための容器本体の口部に対し、その口部を閉止するように取り付けられる中栓部材と、この中栓部材の挿通孔に対し容器本体の内外方向にスライド移動可能に内嵌されるスライド部材とを備えることとする。そして、前記スライド部材として、基端側が開口しかつ周方向の一側で取り出し開口部が前記内外方向に延びて開口する凹溝状の横断面形状を有し前記挿通孔に内嵌される本体部と、この本体部の先端側で前記挿通孔よりも外周側に張り出した先端壁部と、この先端壁部の背後の前記本体部内において前記錠剤の直径と対応する深さと前記錠剤の厚みに対応する溝幅とを有し1又は2以上の錠剤に対応するように設定された1以上のポケット部とを備えたものとした(請求項1)。
本発明の場合、選択したポケット部が外部に臨むようになる位置までスライド部材を引き出した状態で、その引き出されたスライド部材が斜め下向き又は下向きになるように全体を傾ければ、容器本体内から錠剤がスライド部材の本体部を通してポケット部に入り込むことになる。このポケット部に入り込んだ錠剤を取り出し開口部から視覚により確認した上で、さらに錠剤容器を傾ければ錠剤が取り出し開口部から転がり出ることになる。錠剤の必要数に相当するポケット部だけ外部に臨むように引き出すことで、必要数の錠剤だけを外部に取り出すことが可能となる。そして、取り出し操作が終われば、先端壁部を挿通孔の側に押し込めば、スライド部材は中栓部材内に収容されて容器本体内は密閉可能となり、衛生面の不都合が生じることはない。
前記発明において、スライド部材の本体部の外面に、中栓部材の挿通孔に係合してスライド部材を所定の引き出し位置に位置決める位置決め部を突出形成し、かかる位置決め部として、1又は2以上のポケット部が外部に臨むことになる引き出し位置毎にスライド部材を位置決めるように配置することができる(請求項2)。このようにすることにより、必要数の錠剤の数に対応するポケット部だけを外部に臨んだ状態に確実に引き出すことが可能となり、必要数だけの錠剤の取り出しをより確実に、しかも容易に実現させることが可能となる。
又、前記発明において、中栓部材として、基端側が容器本体の内部に開口し容器本体の口部の内周面に密着することになる周壁部と、この周壁部の先端側を閉止する一方、挿通孔が貫通形成された天壁部と、周壁部の内部において容器本体内に収容された錠剤をスライド部材の取り出し開口部に案内誘導するための形状部とを備え、この形状部として、スライド部材の本体部の溝幅方向の一側位置においてスライド部材のスライド方向に直立した壁面と、本体部の溝幅方向の他側位置において外周位置から本体部に向けて錠剤を斜めに滑動させるためのスロープ面とを備えたものとすることができる(請求項3)。このようにすることにより、引き出したポケット部が斜め下又は下になるように錠剤容器を傾けたときに、容器本体内の錠剤がスロープ面に沿って滑動してスムーズにスライド部材の本体部内に入れ込ませることが可能となる一方、直立した壁面の存在によって、左右両側から錠剤が一カ所に向けてロート状の面を滑動することに起因する干渉に伴う詰まり発生のおそれを回避し得ることになる。
以上、説明したように、本発明の錠剤容器によれば、選択したポケット部が外部に臨むようになる位置までスライド部材を引き出した状態で、その引き出されたスライド部材が斜め下向き又は下向きになるように全体を傾ければ、容器本体内からスライド部材の本体部を通して錠剤をポケット部に入り込ませることができる。このポケット部に入り込んだ錠剤を取り出し開口部から視覚により確認した上で、さらに錠剤容器を傾ければ錠剤が取り出し開口部から転がり出て取り出すことができるようになる。錠剤の必要数に相当するポケット部だけ外部に臨むように引き出すことにより、必要数の錠剤だけを外部に取り出すことができ、しかも、取り出し操作が終われば、先端壁部を挿通孔の側に押し込めば、スライド部材は中栓部材内に収容されて容器本体内を密閉することができるため、衛生面の不都合が生じることはない。
特に、請求項2によれば、スライド部材の本体部の外面に、中栓部材の挿通孔に係合してスライド部材を所定の引き出し位置に位置決める位置決め部を突出形成し、かかる位置決め部として、1又は2以上のポケット部が外部に臨むことになる引き出し位置毎にスライド部材を位置決めるように配置することで、必要数の錠剤の数に対応するポケット部だけを外部に臨んだ状態に確実に引き出すことができるようになり、必要数だけの錠剤の取り出しをより確実に、しかも容易に実現させることができるようになる。
請求項3によれば、中栓部材として、基端側が容器本体の内部に開口し容器本体の口部の内周面に密着することになる周壁部と、この周壁部の先端側を閉止する一方、挿通孔が貫通形成された天壁部と、周壁部の内部において容器本体内に収容された錠剤をスライド部材の取り出し開口部に案内誘導するための形状部とを備え、この形状部として、スライド部材の本体部の溝幅方向の一側位置においてスライド部材のスライド方向に直立した壁面と、本体部の溝幅方向の他側位置において外周位置から本体部に向けて錠剤を斜めに滑動させるためのスロープ面とを備えたものとすることで、引き出したポケット部が斜め下又は下になるように錠剤容器を傾けたときに、容器本体内の錠剤がスロープ面に沿って滑動してスムーズにスライド部材の本体部内に入れ込ませることができる一方、直立した壁面の存在によって、左右両側から錠剤が一カ所に向けてロート状の面を滑動することに起因する干渉に伴う詰まり発生のおそれを回避することができるようになる。
本発明の第1実施形態に係る錠剤容器の縦断面図である。 図1の錠剤容器の分解斜視図である。 図2中の中栓部材とスライド部材との拡大図である。 図4(a)は図1の錠剤容器の要部拡大図であり、図4(b)は図4(a)の中栓部材及びスライド部材のA−A線における断面図である。 図4の錠剤部材のスライド部材を第1段位置まで引き出した状態における部分拡大図を含む図4対応図である。 図6(a)はスライド部材を第1段位置まで引き出した状態で全体を斜め下向きに傾けた状態の斜視図であり、図6(b)はスライド部材を第2段位置まで引き出した状態の図6(a)のP部に対応する部分図である。 図4の錠剤部材のスライド部材を第2段位置まで引き出した状態における部分拡大図を含む図4対応図である。 図7のB−B線における断面図である。 錠剤1つ取り出しの場合と、錠剤2つ取り出しの場合とに分けて斜視図状態で操作手順を示す説明図である。 錠剤2つ取り出しの場合を例にした図7に対応する断面説明図である。 同様に錠剤2つ取り出しの場合を例にした図8に対応する断面説明図である。 第2実施形態の図1対応図である。 第2実施形態の図4対応図である。 第2実施形態のスライド部材を第1段位置まで引き出した状態の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る錠剤容器2を示す。この錠剤容器2は、容器本体3と、容器本体3の口部31の外周面にねじ込まれることにより口部31を開閉可能に覆うキャップ4と、容器本体3の口部31内周面に対し上から圧入気味に押し込まれることにより口部31の開口を閉止するように装着される中栓部材5と、中栓部材5に対し容器本体3の軸X方向(容器本体3を載置した状態における上下方向:以下、単に「上下方向」という)にスライド移動可能に内嵌されて保持されたスライド部材6とを備えたものである。なお、図1及び図2に符号41で示すものはシール用パッキンである。容器本体3はガラス製又は合成樹脂製のもので構成すればよく、他のキャップ4、中栓部材5又はスライド部材6はいずれも合成樹脂成形により形成すればよい。以下、特に、中栓部材5及びスライド部材6について、主として図3及び図4を参照しつつ詳細に説明する。
中栓部材5は、下面が開放される一方、上面が閉止された円筒形状を有し、口部31内に押し込み気味に内嵌させることで口部31の内周面に密着することになる周壁部51と、上面を閉止するための天壁部52と、天壁部52の外周側位置から上向きに突出する上向きリブ53とを備えて構成されている。天壁部52の外周縁521は周壁部51よりも外周側に突出され、この外周縁521が口部31の上端面に密着されるようになっている。又、天壁部52の中央位置には、スライド部材6が内嵌される挿通孔54が貫通形成されている。挿通孔54の孔周囲には、スライド部材6の後述の取り出し開口部61と同じ向きに開口する開口部分540を除き、他の周囲に上下方向に所定の厚みを形成する孔縁部541が形成されている。この孔縁部541に所定の厚みを付す理由はスライド部材6の摘み代を確保するためである。すなわち、孔縁部541の上面に対し、スライド部材6の後述の先端壁部63の外周縁側の下面が当接して挿通孔54を閉止することで、先端壁部63を天壁部52から所定量上方に浮かした状態に位置付けて、使用者の指で先端壁部63の外周縁を摘んでスライド部材6を上方に引き出し得るようにするためである。又、周壁部51の内周側の空間には、錠剤をスライド部材6の後述のポケット部622,622内に対し干渉を防止しつつ案内誘導するために、所定形状の各種形状部、すなわち、干渉防止部55、案内誘導部56,57及び入り込み防止部58が形成されている。これらの各種形状部の詳細については後述する。
スライド部材6は、取り出し開口部61が側方に開口されたUの字を横向きにしたような凹溝状(樋状)の横断面形状を有し上下方向に延びる半筒状の本体部62と、上端面を閉止しつつ外方に張り出した先端壁部63とで基本構成されている。本体部62の溝深さEは錠剤K(図10も併せて参照)の直径よりも若干量大きく、かつ、開口幅Hは錠剤K(図11も併せて参照)の最大幅よりも若干量大きく、なるようにそれぞれ設定されている。又、本体部62の上下方向長さは、取り出し得る錠剤の個数分の直径に、最大スライド移動状態(例えば図7,図10又は図11の状態)でスライド部材6が挿通孔54から抜け出ずに安定姿勢を維持できる程度の余裕代を加えた寸法に設定されている。図例のものは、錠剤を最大で2錠取り出しできるように設定されたものを示している。従って、先端壁部63の側には、2錠分の錠剤が入り込むための空間である2つ分のポケット部622,622が設定され、各ポケット部622の上下方向寸法が錠剤1錠分の直径に相当するよう設定され、これらポケット部622,622以外の下側部位には上下方向に複数本のスリット部621,621,…が形成され、製造組み付け時に挿通孔54に対し内嵌させ易いようにされている。
本体部62の取り出し開口部61を除く外周面には、1つのポケット部622毎にスライド時の引き出し位置(後述の第1段位置及び第2段位置)を使用者に対し認識させるための節度感付与用及び位置決め用の微小な凸条623,623,…が外面に突出形成される一方、1つのポケット部622毎に内部に錠剤が入り込んでいることを容易に確認し得るようにするための窓部624,624が溝底側の両側位置にそれぞれ開口形成されている。すなわち、錠剤を1錠だけ取り出す場合にスライド部材6を第1段位置(図5及び図6(a)参照)まで外部上方に引き出したときに、挿通孔54の孔縁部541を上下各位置から挟み込む位置にそれぞれ凸条623が位置付けられ、錠剤を2錠取り出す場合にスライド部材6を第2段位置(図7,図6(b)及び図8参照)までさらに上方に引き出したときに、挿通孔54の孔縁部541を凸条623が上側から挟み込む位置に、抜け止め防止用のストッパ625が下側から挟み込む位置にそれぞれ位置付けられるようになっている。つまり、第1段位置においては、上側の凸条部623が孔縁部541を乗り越える際に使用者にもたらされる節度感により第1段位置が近いことを認識させ、下側の凸条部623が孔縁部541の下角に当たる際の節度感により第1段位置に到達したことを把握させて位置決めし得るのである。又、第2段位置においても同様に、上側の凸条部623が孔縁部541を乗り越える際に使用者にもたらされる節度感により第1段位置が近いことを認識させ、下側のストッパ625が孔縁部541の下角に突き当たって当止される際の操作感により第2段位置に到達したことを確実に把握させて位置決めし得るのである。以上の凸条623,623,…やストッパ625によって、挿通孔54の孔縁部541に対し係合してスライド部材6を第1段位置や第2段位置に位置決めする位置決め部が構成されている。
次に、中栓部材5の内周側空間に形成された前記の各種形状部55,56,57,58について説明する。これらは、スライド部材6の下端開口や取り出し開口部61からポケット部622,622内に対し容器本体3内から錠剤が流入し易いようにするために形成されたものである。すなわち、干渉防止部55は、図3,図4(b)及び図11に示すように容器本体3の内部から上を見上げた場合にスライド部材6を挟んで半円範囲の全体を閉止するように形成されたものである。この干渉防止部55や案内誘導部56はその形状に沿った表面壁や塊状のものを形成してもよいが、軽量化や、中栓部材5全体の合成樹脂成形における型抜きを考慮してその軸X方向に沿った同心円状の複数の壁(特に図4(b)参照)を錠剤の最小厚みよりも小さい間隔で形成することで所定形状の形状部を実現するようにしている。一方、案内誘導部56は、干渉防止部55とは反対側の半円範囲に形成され、全体として、外周側から内周側であるスライド部材6の配設位置の側に向けて斜めに傾斜するスロープを構成するように形成されている(特に図11参照)。これら干渉防止部55及び案内誘導部56によって、スライド部材6を引き出した状態で錠剤容器2(図11参照)を上下逆にすると、容器本体3内の錠剤がスライド部材6のポケット部622,622に向けて案内誘導部56の表面に沿って滑動する一方、干渉防止部55の存在によって左右両側からの錠剤同士の干渉・詰まりの発生が防止されることになる。すなわち、干渉防止部55が仮に無ければ中央位置のスライド部材6に向けて左右両側からロート状に下向きに滑動してしまい、相互に干渉しあうことによって詰まり発生の原因にもなりかねないことになる。これを回避するために、錠剤容器2を上下逆にした場合に片側の半円範囲を閉止してスライド部材6に向けて軸X方向に真下に延びる壁面を干渉防止部55によって形成する一方、他の片側の半円範囲には滑り台の如きスロープを案内誘導部56によって形成するようにしている。又、取り出し開口部61に相対向する部位にも案誘導部57が形成され、この案誘誘導部57は、錠剤容器2を上下逆にした場合に容器本体3の側から取り出し開口部61に向けて錠剤を案内誘導し得るように斜め下向きの斜面を形成している。その一方、スライド部材6を挟んで前記の案内誘導部57とは反対側には、本体部62の溝底部側との間に錠剤が入り込むことを防止するための入り込み防止部58を形成するようにしている。
以上の錠剤容器2の場合、容器本体3内に錠剤を充填し、スライド部材6を事前に内嵌させた状態の中栓部材5を口部31に押し込んで固定する。そして、パッキン41付きのキャップ4をねじ込んで閉止すれば、製品として完成する。次に、この錠剤容器2を用いて所定数の錠剤を取り出す手順について説明すると、まず、キャップ4を外した状態の錠剤容器2(図9参照)のスライド部材6の先端壁部63を例えば指で摘んで上方に引き出す。この際、錠剤を1錠だけ取り出すのであればスライド部材6を第1段位置まで上方に引き出し(図9の上側の手順S11参照)、2錠取り出すのであればスライド部材6を第2段位置まで上方に引き出す(図9の下側の手順S21参照)。次に、スライド部材6を引き出した状態で引き出したスライド部材6の先端壁部63が斜め下になるように錠剤容器2の全体を傾けるか(図9の手順S12又はS22参照)、スライド部材6の先端壁部63が真下になるように錠剤容器2を上下反転させる(図9の手順S13又はS23参照)。先端壁部63が斜め下になるように錠剤容器2の全体を傾けた場合には(図6参照)、スライド部材6の取り出し開口部61が上向きになるようにする。すると、先端壁部63を斜め下にした場合も、真下になるようにした場合も、容器本体3の内部の錠剤が案内誘導部56,57等に案内誘導されてスライド部材6の基端側の開口から本体部62の溝内に入り込み、その錠剤K,Kが先端壁部63の背後のポケット部622,622内まで転がり落ちることになる(例えば図10又は第11参照)。そして、先端壁部63が斜め下になるように錠剤容器2の全体を傾けた場合には(図9の手順S12又はS22参照)、錠剤容器2を例えば軸Xの回りに回転させることにより各ポケット部622から錠剤が取り出し開口部61から転がり出て取り出されることになる。必要数だけ取り出した後は、錠剤容器2を本来の上下方向に復元して先端壁部63を中栓部材5内に押し込めば、容器本体3内が密閉されることになる(図9の手順S10,20参照)。
以上の錠剤容器2の場合、取り出し開口部61からポケット部622内に錠剤が入り込んでいるのを見て錠剤の存在を明確に確認した上で、取り出し操作(例えば軸X回りに回転操作)することができる。錠剤の存在確認は取り出し開口部61の側からでも、窓部624を通してでも、いずれでも行うことができる。しかも、スライド部材6を予め必要数に対応する位置(第1段位置又は第2段位置)まで引き出した状態にした上で、錠剤容器2を斜め下か上下逆にして取り出し操作を行うようにしているため、必要数の錠剤だけを取り出すことができ、取り出し後は先端壁部63を押してスライド部材6を中栓部材5内に押し込むだけで、内部を密閉状態に復元することができ、衛生面に問題が生じるおそれを回避することができる。以上より、衛生面の不都合を生じさせることなく、容器本体3内から必要数だけの錠剤を確実にかつ容易に取り出し得る錠剤容器2を提供することができるようになる。
<第2実施形態>
図12〜図14は、本発明の第2実施形態に係る錠剤容器2aを示す。この錠剤容器2aは、中栓部材5aの天壁部52と、スライド部材6の先端壁部63とを互いに面一状態にして、これら天壁部52及び先端壁部63と、キャップ4のパッキン41とを互いに面接触で密着させ得るようにした点で、中栓部材5の上向きリブ53と、パッキン41とが互いに接触する第1実施形態と異なるものである。その他の構成要素や材質・形成材料等については第1実施形態のものと同様構成であるため、同一構成要素には同一符号を付して重複した詳細な説明を省略する。
第2実施形態の中栓部材5aは、図13及び図14に示すように、第1実施形態の中栓部材5にある上向きリブ53及び孔縁部541を省略し、天壁部52aに対し、スライド部材6の先端壁部63を没入させるための収容凹部522と、没入状態の先端壁部63を指で摘んで引き出し操作を可能とするための指入れ凹部523,523とを形成したものである。挿通孔54aは孔縁部541を省略して天壁部52aの上面と面一にした点でのみ、第1実施形態とは異なるものの、その他の構成は第1実施形態で説明した中栓部材5と同様である。
以上の第2実施形態の錠剤容器2aの場合、スライド部材6の先端壁部63を摘んで引き出す操作を行う場合には、指を指入れ凹部523,523に差し込んで先端壁部63を摘むことができる。錠剤の取り出し手順等は第1実施形態と同じである。特に第1実施形態と異なる点は、キャップ4で閉状態にした場合には、キャップ4を容器本体3の口部31にねじ込むことにより、パッキン41が中栓部材5の天壁部52及びスライド部材6の先端壁部63に対し面接触で密着した状態で、容器本体3の口部31の上端面に押し付けられることになり、第1実施形態の場合と比して、より確実にシールすることができるようになることである。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1又は第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1又は第2実施形態では、挿通孔54,54aを中栓部材5の天壁部52の中央位置で開口するように配置しているが、これに限らず、偏心位置に配置するようにしてもよい。この場合には中栓部材5の内部の各種形状部55〜58もその偏心位置に応じて変形させればよい。又、第1又は第2実施形態では、1錠又は2錠の取り出しを選択可能にした例を示したが、これに限らず、1錠のみの取り出し用に構成したり、あるいは、1〜3錠以上の取り出しを選択的可能に構成したり、するようにしてもよい。又、第1段位置又は第2段位置にスライド部材6を引き出して錠剤容器2を斜め下又は上下逆に傾けることでポケット部622に錠剤を入れ込んだ際に、各ポケット部622中の錠剤を取り出しても、それ以上は錠剤がポケット部622に入り込まないようにするために、取り出し開口部61に面した挿通孔54,54aの表面に突起59(例えば図10参照)を突出形成するようにしてもよい。
2,2a 錠剤容器
3 容器本体
5,5a 中栓部材
6 スライド部材
31 口部
51 周壁部
52 天壁部
54,54a 挿通孔
55 干渉防止部(形状部)
56,57 案内誘導部(形状部)
61 取り出し開口部
62 本体部
63 先端壁部
622 ポケット部
K 錠剤

Claims (3)

  1. 錠剤を収容するための容器本体の口部に対し、その口部を閉止するように取り付けられる中栓部材と、この中栓部材の挿通孔に対し容器本体の内外方向にスライド移動可能に内嵌されるスライド部材とを備え、
    前記スライド部材は、基端側が開口しかつ周方向の一側で取り出し開口部が前記内外方向に延びて開口する凹溝状の横断面形状を有し前記挿通孔に内嵌される本体部と、この本体部の先端側で前記挿通孔よりも外周側に張り出した先端壁部と、この先端壁部の背後の前記本体部内において前記錠剤の直径と対応する深さと前記錠剤の厚みに対応する溝幅とを有し1又は2以上の錠剤に対応するように設定された1以上のポケット部とを備えている、
    ことを特徴とする錠剤容器。
  2. 請求項1に記載の錠剤容器であって、
    前記スライド部材の本体部の外面には、前記中栓部材の挿通孔に係合して前記スライド部材を所定の引き出し位置に位置決める位置決め部が突出形成され、
    前記位置決め部は、1又は2以上のポケット部が外部に臨むことになる引き出し位置毎に前記スライド部材を位置決めるように配置されている、錠剤容器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の錠剤容器であって、
    前記中栓部材は、基端側が前記容器本体の内部に開口し前記容器本体の口部の内周面に密着することになる周壁部と、この周壁部の先端側を閉止する一方、前記挿通孔が貫通形成された天壁部と、前記周壁部の内部において前記容器本体内に収容された錠剤を前記スライド部材の取り出し開口部に案内誘導するための形状部とを備え、
    前記形状部は、前記スライド部材の本体部の溝幅方向の一側位置において前記内外方向に直立した壁面と、前記本体部の溝幅方向の他側位置において外周位置から前記本体部に向けて錠剤を斜めに滑動させるためのスロープ面とを備えている、錠剤容器。
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