JP7417279B2 - 多段式金型装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 日刊工業新聞の令和2年12月16日付朝刊第8面にて公開
本発明は、熱可塑性樹脂から成る樹脂製品を複数同時に射出成形可能な多段式金型装置に関する。
従来、例えば特許文献1の図1に開示されているように、複数組の雄金型及び雌金型を上下方向に並設し、これらの金型の側方に、複数のゲート部を上下方向に並設したマニホールドブロックを配置し、雄金型と雌金型によって形成された各キャビティに対し、金型側面のランナから溶融樹脂を注入する多段式金型装置があった。この多段式金型装置は、型閉じした状態でマニホールドブロック下端の傾斜面が当接ブロック上端の傾斜面に当接し、マニホールドブロックが金型の方向に押圧され、この押圧力によってゲート部のゲート孔周縁部を金型のランナの開口周縁部に密接させ、樹脂漏れを防止する構造になっている
特許文献2には、金型に射出される溶融樹脂の湯道であるランナで、樹脂が固まらないようにしたホットランナを備え、固定側型板と可動側型板から成る多段金型を開示している。この金型は、一つの固定側型板に対して3つの可動側型板を備えた構造である。
また、特許文献3,4には、金型のゲートにバルブピンを挿入可能に形成し、ヒータで巻かれたゲートに、バルブピンが挿入及び退避自在に設けられた射出成形用のホットランナ金型も提案されている。このホットランナ金型は、ゲートに挿入されるバルブピンが、油圧等で嵌合及び退避可能に設けられ、キャビティに射出された樹脂は、ゲートでバルブピンにより遮断され、コールドランナのない構造に形成されている。
特開2016-210153号公報 特開平1-145116号公報 特開2006-239863号公報 特開平9-277319号公報
特許文献1の多段式金型装置において、装置内や金型内で樹脂が流れるランナはホットランナではないので、離型によりランナ内の樹脂が無駄になるという問題があった。そこで、特許文献2に開示されているようなホットランナの構造を特許文献1の多段式金型に適用することが考えられるが、特許文献2に開示された多段金型は、単に一つの固定側型板と3つの可動側型板から成るシンプルな構造の多段金型である。従って、多数の製品を同時に射出成型可能な金型装置ではなく、多段式金型の型開き時の樹脂を溶融状態に保つことが難しいという問題が残るものである。
また、特許文献3,4に開示されたホットランナ金型を特許文献1に開示された多段金型装置に適用しようとしても、上記特許文献1,2の場合と同様に、多段にした際のホットランナの構造は示唆しておらず、単純に組み合わせることはできないものである。しかも、多数の製品を射出成型可能な多段式金型においては、金型が各々可動であるため、離型時の金型やホットランナの分離構造も複雑になり、操作や取り扱いが難しく、ホットランナを備え安定に稼働可能な多段式金型が求められていた。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、複数組の金型にホットランナを備え、構造もシンプルな多段式金型装置を提供することを目的とする。
本発明は、一対の雄型と雌型から成る金型装置を複数対備え、前記各金型装置により形成される各キャビティに連通した型内ランナにヒータを設けてホットランナを構成した多段式金型装置であって、前記各金型装置のゲートに連通した型内ランナにはバルブピンを挿通し、前記金型装置の型開きと型締めにおいて、所定のタイミングで前記バルブピンにより前記ゲートを開閉可能に形成し、前記各金型装置に溶融樹脂を供給するマニホールド内のマニホールドランナにもヒータを設けてホットランナにより構成し、前記型開きと型締めにおいて、所定のタイミングで前記マニホールドランナを開閉するバルブを備え、前記バルブピンと前記バルブにより、前記型内ランナと前記マニホールドランナを閉鎖した状態で、前記各ヒータにより前記型内ランナと前記マニホールドランナ内の射出樹脂を溶融状態に維持可能に設けられた多段式金型装置である。
前記マニホールドは、型開き時に注入流路部と分岐流路部に分割可能に形成され、前記注入流路部と前記分岐流路部には、各々バルブが設けられ、各バルブは前記金型装置の型開き時にスプリングの付勢力により流路を閉鎖するように摺動可能に設けられたものである。
前記バルブピンは、前記金型装置内に設けられたノズル部に挿通され、前記バルブピンは、シリンダ装置により進退可能に設けられたものである。さらに、一対の前記金型装置の前記各バルブピンを進退させる一対のピストンは、前記シリンダ装置内の一つのシリンダ空間に互いに対向して設けられ、前記シリンダ空間内で互いに対称に配置されて対称に進退可能に設けられていると良い。
複数対設けられた前記金型装置は、上下方向に複数対が設けられているとともに、複数対の前記金型装置が、前記マニホールドを中心として水平方向に対向して対称に配置されているものである。
前記マニホールドと前記金型装置との間に断熱層が設けられているものである。また、前記ノズル部と前記金型装置との間にも断熱層が設けられていると良い。前記断熱層は、閉鎖された空気層から成るものであると良い。
本発明によれば、複数の金型装置にホットランナを備え、型開きに際しても溶融樹脂がホッとランナ内に溶融状態で保持され、多段に設けられた金型であって構造もシンプルであり、樹脂の無駄がなく効率的な成型が可能な多段式金型装置を提供することができる。
本発明の多段式金型装置の一実施形態の型締め後の充填中のZX平面の部分縦断面図である。 この実施形態の多段式金型装置による樹脂の充填完了時のZX平面の部分縦断面図である。 この実施形態の多段式金型装置のマニホールドのYZ平面の縦断面図である。 この実施形態の多段式金型装置の型締め後のZ軸方向の一連の金型装置を示すZX平面の縦断面図である。 この実施形態の多段式金型装置による樹脂の充填時のZ軸方向の一連の金型装置を示すZX平面の縦断面図である。 この実施形態の多段式金型装置による樹脂の離型時の金型装置を示すZX平面の部分縦断面図である。 この実施形態の多段式金型装置の平面的レイアウトの一例を示す平面図である。
以下、本発明の多段式金型装置の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の多段式金型装置10において、直交座標系であるXYZ三次元座標系を定義したとき、Z軸方向を上下方向とし、図1、図2の図面横方向をX軸方向、図3の図面横方向をY軸方向とする。
多段式金型装置10は、Z軸方向に開閉する雄型12及び雌型14から成る金型が複数対設けられ、雄型12及び雌型14が閉じた状態で、内側にキャビティ16が形成される。雌型14のXY軸方向の中央部には、Z軸方向にキャビティ16に開口したゲート18が形成されている。雄型12には、キャビティ16の中央部のゲート18に対向して、ノックアウトピン20が設けられている。ノックアウトピン20は、図示しないエア圧駆動装置等によりZ軸方向に駆動される駆動部22に、基端部20aが固定され、先端部20bはキャビティ16に対面している。
雌型14のゲート18及びゲート18に続くZ軸方向の型内ランナ19には、バルブピン24の先端部24aが嵌合及び退避可能に挿入され、バルブピン24の基端部24bは、雌型14と一体的に設けられたエアシリンダ装置26内に設けられたピストン28に固定されている。型内ランナ19は、ゲート18よりも太い内径に形成され、ゲート18からテーパ状に内径が広がる形状に形成されている。バルブピン24の先端部24aは、ゲート18の内径とほぼ等しい外径で相対的に細径に形成され、溶融樹脂が通過不能にゲート18に嵌合する。バルブピン24の型内ランナ19に挿通される部分及び基端部24bは、相対的に太径に形成され、先端部24aからテーパ状に外径が太くなっている。型内ランナ19は、バルブピン24の型内ランナ19内に挿通されている部分よりもゆとりを有して太く、バルブピン24との間に空間が形成され、射出成形用の溶融樹脂が通過可能に形成されている。
エアシリンダ装置26には、バルブピン24が嵌合した挿通孔26aの開口部にシール用のメタルリング29が設けられている。エアシリンダ装置26内には、バルブピン24の基端部24bが固定されたピストン28をZ軸方向に往復駆動する一対のエア圧注入路30,31が連通して形成されている。そして、一対のピストン28は、一つのシリンダ空間26b内で、互いに反対方向に摺動可能に設けられている。
雌型14のゲート18に続く型内ランナ19は、雌型14内に設けられホットランナを構成するノズル部21に形成され、ノズル部21の周囲にはバンドヒータ等のヒータ23が設けられている。さらに、型内ランナ19は、雌型14にX軸方向に形成された型内ランナ25に連通し、型内ランナ25が設けられた雌型14の内にも棒ヒータ等のヒータ27が設けられ、ホットランナを構成している。また、雌型14に装着されたノズル部21と雌型14との嵌合部の開口周縁部には、シール用のメタルリング29が設けられている。
型内ランナ25は、Z軸方向に設けられたマニホールド32のマニホールドランナ34に連通している。マニホールド32は、図示しないヒータにより加熱され、マニホールドランナ34はホットランナとして構成されている。マニホールド32は、図1~図3に示すように、多段に設けられた雄型12と雌型14の型開きに対応して、溶融樹脂の注入流路部36と、注入流路部36の注入流路36aに連通した分岐流路38aに流れる分岐流路部38とに分割可能に形成されている。分岐流路38aは、溶融樹脂が分岐して流れる側のマニホールドランナ34に接続されている。
注入流路部36は、マニホールド32の樹脂流入口32aからマニホールドランナ34が連続し、マニホールドランナ34の途中にバルブ40が設けられている。バルブ40は、注入流路部36内でコイルスプリング41により、注入流路36aとマニホールドランナ34との段部に、円錐台部分が嵌合して密封可能に付勢され、注入流路36aを開閉可能に設けられている。バルブ40は、さらに、注入流路部36に挿入された固定部材42により摺動自在に保持され、バルブ40の軸部44が、固定部材42に形成された挿通孔42a内を摺動自在に挿通されている。固定部材42は、取付片45によりボルト46で注入流路部36に固定されている。
またバルブ40には、マニホールドランナ34の内径よりも大きい外径部分の一部に切り欠き通路40aが複数箇所に形成され、後述するように、バルブ40が注入流路36aの下方に移動した状態で、切り欠き通路40aを溶融樹脂が通過可能に形成されている。さらに、軸部44にも、軸方向に切り欠き通路44aが複数箇所に形成され、後述するように、バルブ40が注入流路36aの下方に移動した状態で、溶融樹脂が通過可能に形成されている。
分岐流路部38は、マニホールド32の注入流路部36の注入流路36aに連続して分岐流路38aが設けられ、分岐流路38aには、バルブ51が設けられている。バルブ51は、分岐流路部38内でコイルスプリング47により、固定部材48に形成された挿通孔48aと固定部材42に形成された挿通孔42aとの段差部を塞いで、分岐流路38aを開閉可能に設けられている。固定部材48の挿通孔48aは、固定部材42の挿通孔42aよりも大きい内径を有している。固定部材48は、取付片50によりボルト52で分岐流路部38に固定されている。
バルブ51は、分岐流路部38に対して、固定部材48により摺動自在に保持され、バルブ51の軸部49が固定部材48に摺動自在に挿通されている。またバルブ51が挿通された固定部材48には、固定部材42の挿通孔42aの内径よりも大きい内径部分の一部に、Z軸方向に切り欠き通路48bが複数箇所に形成され、後述するように、バルブ51が分岐流路38aの下方に移動した状態で、バルブ40の軸部44の切り欠き通路44aに連通して、溶融樹脂が通過可能に形成されている。さらに、分岐流路38aに接したバルブ51の周縁部にも、切り欠き通路51aがZ軸方向に複数箇所に形成され、切り欠き通路48bに連通して、溶融樹脂が通過可能に形成されている。
多段式金型装置10は、雄型12及び雌型14とマニホールド32との間、雌型14とノズル部21及びシリンダ装置26との各々の間には、断熱性を確保するための空気層から成る断熱層54が、所定の間隔で形成されている。断熱層54により、マニホールドランナ34や金型内ランナ25の溶融樹脂の温度低下を防止する。
この実施形態の多段式金型装置10は、雄型12とそれに設けられたノックアウトピン20、及び雌型14と、ホットランナを構成する型内ランナ19,25、型内ランナ19が設けられたノズル部21、型内ランナ19に挿通されたバルブピン24とそれを駆動するエアシリンダ装置26等により一組の金型装置10(1)を構成し、金型装置10(1)とX軸方向の軸を中心に、線対称の構造で金型装置10(2)がZ軸方向下方に設けられている。そして、二組の金型装置10(1),10(2)の間にシリンダ装置26が設けられている。さらに、図4に示すように、二組の金型装置10(1),10(2)とX軸方向の軸を中心に、線対称の構造で二組の金型装置10(3),10(4)が設けられている。二組の金型装置10(3),10(4)は、図3に示すように、マニホールド32の樹脂流入口32a近傍で分岐したマニホールドランナ34がZ軸方向下方に延びたマニホールドランナ34から図1,図2に示すように分岐して、各型内ランナ25を介して各ノズル部21の型内ランナ19に連通している。
さらに、この実施形態の多段式金型装置10は、図4に示すように、軸方向に四組の金型装置10(1),10(2),10(3),10(4)が設けられているとともに、マニホールド32の樹脂流入口32a付近でマニホールドランナ34がX軸方向に分岐して、Z軸方向の軸を中心に、線対称に四組の金型装置10(5),10(6),10(7),10(8)が設けられている。そして、この実施形態の多段式金型装置10は、図7に示すように、Z軸方向に四組設けられた金型装置10(1),10(2),10(3),10(4)が、XY軸平面方向に16組設けられている。
次に、この実施形態の多段式金型装置10の動作について説明する。この実施形態の多段式金型装置10は、1回の樹脂成形を行う毎に、図示する全組の金型装置10(1)~10(8)等が同時に型締め、射出成形、型開き、製品取り出しの動作を行う。各金型装置の動作について各々同様であるので、金型装置10(1)を用いて説明する。
まず、樹脂成型のために雄型12と雌型14を用意して、シリンダ装置26を作動させて金型装置10(1)にキャビティ16を設ける。他の金型装置にも同様にキャビティ16を形成して、型締めを行う。このとき、図4に示すように、型締めとともにシリンダ装置26の一対のエア通路30から加圧エアを注入して、一対のピストン28を互いに離間する方向に摺動させ、バルブピン24をノズル部21の先端孔及びゲート18に嵌合させた状態とする。この状態で、ヒータ23,27が作動しており、各ランナ19,34が加熱状態にあり、射出成形用の樹脂が溶融状態を維持可能になっている。この後、図5に示すように、シリンダ装置26の一対のエア通路31から加圧エアを注入して、一対のピストン28を互いに当接する方向に摺動させ、バルブピン24をノズル部21の先端孔及びゲート18から退避させる。これにより、ゲート18が開き、型内ランナ25,19を経てゲート18からキャビティ16に通じる樹脂流路が連通する。
そして、マニホールド32の樹脂流入口32aから溶融樹脂を射出注入すると、注入圧力で、バルブ40がコイルスプリング41の付勢力に抗してZ軸方向に下がり、注入流路36aが開く。さらに、溶融樹脂の注入圧力で、バルブ51がコイルスプリング47の付勢力に抗してZ軸方向に下がり、分岐流路38aが開く。これにより、溶融樹脂が、マニホールド32の樹脂流入口32aから、注入流路36aに流れ込み、切り欠き通路40aを通過し、注入流路36aから軸部44の切り欠き通路44aを経て分岐流路38aに流れ、さらに、固定部材48の切り欠き通路48bを経て、バルブ51の切り欠き通路51a通過して、分岐流路38aの下流側のマニホールドランナ34に流れる。そして、溶融樹脂がマニホールドランナ34から型内ランナ25,19に流れ、各キャビティ16に樹脂が射出され、成形を行う。
射出された樹脂がキャビティ16内で硬化した後、図6に示すように、シリンダ装置26の一対のエア通路30から加圧エアを注入して、一対のピストン28を互いに離間する方向に摺動させ、バルブピン24をノズル部21の先端孔及びゲート18に嵌合させた状態にする。この状態でも、ヒータ23,27が作動しており、各ランナ19,34が加熱状態にあり、射出成形用の樹脂が溶融状態を維持する。そして、型開きを行い、ノックアウトピン20をZ軸方向に移動させて、雄型12から樹脂製品56を取り出す。
ここで、型開した際に、マニホールド32は、注入流路部36と分岐流路部38に分割され、分割に際して、バルブ40がコイルスプリング41により、注入流路36aを閉鎖する。さらに、バルブ51がコイルスプリング47により、分岐流路38aを閉鎖する。これにより、マニホールドランナ34内の溶融樹脂は、マニホールドランナ34内で封止され、マニホールド32でもヒータが作動しているので溶融状態を維持する。
この実施形態の多段式金型装置10によれば、複数組から成る金型装置10(1)~10(8)に各々ホットランナを備え、型開きに際しても溶融樹脂がホットランナ内に溶融状態で保持され、構造もシンプルで樹脂の無駄がなく効率的な成型が可能となる。マニホールドランナ34に設けられた注入流路部36と分岐流路部38に各々バルブ40,51が設けられ、多段に設けられた各金型装置10(1)~10(8)の型開きにより、自動的に樹脂の流路が各々の金型装置10(1)~10(8)のホットランナ内で閉鎖され樹脂の無駄がなく、次の射出成形に利用することができる。
なお、本発明の多段式金型装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ホットランナのヒータは、適宜の種類を選択可能であり、配置場所も加熱可能な場所であれば良い。また、雄型と雌型からなる金型装置の数は、適宜設定可能であり、シリンダ装置の配置やノックアウトピンの配置も、適宜設定可能である。
10 多段式金型装置
10(1)~10(8) 金型装置
12 雄型
14 雌型
16 キャビティ
18 ゲート
19,25 型内ランナ
20 ノックアウトピン
23,27 ヒータ
24 バルブピン
26 シリンダ装置
28 ピストン
30,31 エア圧注入路
32 マニホールド
34 マニホールドランナ
36 注入流路部
36a 注入流路
38 分岐流路部
38a 分岐流路
40,51 バルブ
40a,44a,48b,51a 切り欠き通路
41,47 コイルスプリング
44,49 軸部
54 断熱層
56 樹脂製品

Claims (6)

  1. 一対の雄型と雌型から成る金型装置を複数対備え、前記各金型装置により形成される各キャビティに連通した型内ランナにヒータを設けてホットランナを構成した多段式金型装置であって、
    前記各金型装置のゲートに連通した型内ランナにはバルブピンを挿通し、前記金型装置の型開きと型締めにおいて、所定のタイミングで前記バルブピンにより前記ゲートを開閉可能に形成し、
    前記各金型装置に溶融樹脂を供給するマニホールド内のマニホールドランナにもヒータを設けてホットランナにより構成し、前記型開きと型締めにおいて、所定のタイミングで前記マニホールドランナを開閉するバルブを備え、
    前記バルブピンと前記バルブにより、前記型内ランナと前記マニホールドランナを閉鎖した状態で、前記各ヒータにより前記型内ランナと前記マニホールドランナ内の射出樹脂を溶融状態に維持可能に設けられ、
    前記マニホールドは、型開き時に注入流路部と分岐流路部に分割可能に形成され、前記注入流路部と前記分岐流路部に、各々前記バルブが設けられ、前記各バルブは前記金型装置の型開き時にスプリングの付勢力により流路を閉鎖するように摺動可能に設けられたことを特徴とする多段式金型装置。
  2. 一対の雄型と雌型とから成る金型装置を複数対備え、前記各金型装置により形成される各キャビティに連通した型内ランナにヒータを設けてホットランナを構成した多段式金型装置であって、
    前記各金型装置のゲートに連通した型内ランナにはバルブピンを挿通し、前記金型装置の型開きと型締めにおいて、所定のタイミングで前記バルブピンにより前記ゲートを開閉可能に形成し、
    前記各金型装置に溶融樹脂を供給するマニホールド内のマニホールドランナにもヒータを設けてホットランナにより構成し、前記型開きと型締めにおいて、所定のタイミングで前記マニホールドランナを開閉するバルブを備え、
    前記バルブピンと前記バルブにより、前記型内ランナと前記マニホールドランナを閉鎖した状態で、前記各ヒータにより前記型内ランナと前記マニホールドランナ内の射出樹脂を溶融状態に維持可能に設けられ、
    前記バルブピンは、前記金型装置内に設けられたノズル部に挿通され、シリンダ装置により進退可能に設けられ、
    一対の前記金型装置の前記各バルブピンを進退させる一対のピストンを備え、前記一対のピストンは、前記シリンダ装置内の一つのシリンダ空間に互いに対向して設けられ、前記シリンダ空間内で互いに対称に配置されて対称に進退可能に設けられたことを特徴とする多段式金型装置。
  3. 複数対設けられた前記金型装置は、上下方向に複数対が設けられているとともに、複数対の前記金型装置が、前記マニホールドを中心として水平方向に対向して対称に配置されている請求項1又は2記載の多段式金型装置。
  4. 前記マニホールドと前記金型装置との間に断熱層が設けられている請求項1,2又は3記載の多段式金型装置。
  5. 前記ノズル部と前記金型装置との間に断熱層が設けられている請求項2記載の多段式金型装置。
  6. 前記断熱層は、閉鎖された空気層から成る請求項4又は5記載の多段式金型装置。
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