JP2001321887A - 成形方法および成形装置 - Google Patents

成形方法および成形装置

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JP2001321887A
JP2001321887A JP2000141878A JP2000141878A JP2001321887A JP 2001321887 A JP2001321887 A JP 2001321887A JP 2000141878 A JP2000141878 A JP 2000141878A JP 2000141878 A JP2000141878 A JP 2000141878A JP 2001321887 A JP2001321887 A JP 2001321887A
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Japan
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mold
fixed
movable
die
molding
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JP2000141878A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kato
崇行 加藤
Hidekazu Iwamori
秀和 岩森
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】型締力の増大と成形装置の大形化を回避しつつ
多数個取り成形する。 【解決手段】ダイカストマシンにおいて、固定型40と
可動型42との間に中間型36を設ける。伝達装置が、
型締装置による可動型42の移動を、一定距離の接近,
離間を許容しつつ中間型36に伝達する。可動型42,
中間型36が固定型40に接近し、各パーティング面5
0,52,54,56が密着した状態で、型40,3
6,42内に直列に2つのキャビティ60,62を形成
する。キャビティ60,62の下端部は、湯道110を
経て注湯口を有するスリーブ114,116に連通す
る。スリーブ114,116、スリーブ114,116
内を摺動可能なプランジャチップ124およびプランジ
ャ駆動用シリンダを含む射出装置130,132を、固
定盤16に相対移動不能に設ける。金属の溶湯を射出装
置130,132によりキャビティ60,62内に射出
し、溶湯が固化した後、型36,40,42を開き、成
形品を押出装置136により押し出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカストマシ
ン,射出成形機等、型を使用して金属材料や合成樹脂材
料を成形する成形方法および成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金等の金属材料をダイカ
ストマシンにより成形し、あるいは合成樹脂材料を射出
成形機により成形することが広く行われている。この種
の成形装置において、製造能率を向上させるために、1
回の成形により複数個の成形品を得る多数個取りの成形
は従来から行われている。しかし、従来の多数個取り成
形は、1対の型の互いに対向する面に複数個の成形用キ
ャビティを形成し、それら成形用キャビティに同時に材
料を射出することによって複数の成形品を成形するもの
であったため、型が大形になるとともに、大きな型締力
を必要とし、大形の成形装置が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、型の大形化や型締力の増大を回避しつつ
多数個取り成形を可能にすることを課題としてなされた
ものであり、本発明によって、下記各態様の成形方法お
よび成形装置が得られる。各態様は請求項と同様に、項
に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番
号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発
明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技
術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載の
ものに限定されると解釈されるべきではない。また、一
つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数
の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではな
い。一部の事項のみを選択して採用することも可能なの
である。
【0004】(1)互いに接近,離間可能な3つ以上の
型を重ね合わせ、それら3つ以上の型の間に直列に並ん
で形成される2つ以上の成形用キャビティに溶融状態の
成形材料を射出し、固化させた後、それら3つ以上の型
を互いに離間させて成形品を取り出す成形方法(請求項
1)。本発明に従えば、一度に複数の成形品を製造する
ことができ、製造能率を向上させることができるととも
に、成形装置の大形化を回避し得る。従来は並列に配置
されていた複数の成形用キャビティを直列に配置すれ
ば、3つ以上の型を重ねる必要があるため、型装置全体
の厚さは従来より増大するが、横断面積(型の接近,離
間方向に直角な断面の面積)は小さくて済む。また、成
形用キャビティを並列に設ければ、成形圧力に基づいて
各型に作用する曲げモーメントが大きくなるため、各型
を厚くすることが必要になるが、直列に設ける場合には
その必要がない。したがって、成形装置が比較的小さく
て済む。さらに、複数の成形用キャビティを直列に配置
する場合には、所要型締力は成形用キャビティが1つの
場合と変わらず、成形装置の本体フレームの剛性も殆ど
大きくする必要がないため、その点でも成形装置の大形
化を回避できる。後述の (3)項ないし(12)項に記載の特
徴は本項の成形方法にも適用可能である。 (2)前記成形材料が金属材料である(1) 項に記載の成
形方法(請求項2)。 (3)本体フレームに固定的に設けられ、固定型を保持
する固定盤と、本体フレームにより、固定盤に対して接
近,離間可能に支持され、可動型を保持する可動盤と、
それら固定盤と可動盤との間に前記接近,離間方向に移
動可能に設けられ、自身の両側の型と共同して2つの成
形用キャビティを形成する中間型を保持する少なくとも
1つのスライドと、前記可動盤を前記固定盤に対して接
近,離間させるとともに、前記固定型と前記可動型とを
前記少なくとも1つの中間型を間に挟んで互いに押し付
ける型締装置と、前記少なくとも1つのスライドを前記
固定盤に対して接近,離間させるとともに、そのスライ
ドに保持された前記中間型が前記型締装置の作動力に基
づいて前記固定型と前記可動型との間に挟まれることを
許容する移動装置と、前記固定型,前記可動型および前
記少なくとも1つの中間型により直列に形成される複数
の成形用キャビティに溶融した成形材料を射出する射出
装置とを含む成形装置(請求項3)。本項に係る発明に
よれば、上記 (1)項または (2)項に記載の成形方法の実
施に好適な成形装置が得られる。なお、本発明は、互い
に押し付けられる型により形成される成形用キャビティ
が多数個取りとされることを排除するものではない。 (4)前記移動装置が、前記少なくとも1つのスライド
に、前記型締装置による前記可動盤の移動を、可動盤と
の一定距離の接近,離間を許容しつつ伝達する伝達装置
である (3)項に記載の成形装置。本態様によれば、型締
装置の作動力を利用してスライドを移動させることがで
き、専用の駆動源を備えた移動装置を設ける場合に比較
して装置コストを低減させることができる。 (5)前記スライドが、両面にそれぞれ前記成形用キャ
ビティを形成するキャビティ面が形成された1つの中間
型を、両側の型に密着可能に保持する (3)項または (4)
項に記載の成形装置。次項におけるように、スライドを
中間盤とし、その両側にそれぞれ型を取り付けて、それ
ら2つの型およびそれら両型に挟まれた中間盤の中央部
により中間型を構成する場合に比較して、中間型の厚さ
が小さくて済み、型装置全体の厚さを小さくできる利点
がある。 (6)前記スライドが、両面にそれぞれ型を保持する型
保持部を備えた中間盤である (3)項ないし (5)項のいず
れか1つに記載の成形装置。上記 (5)項の態様に比較し
て中間型の交換が容易となる場合が多い。 (7)前記スライドが1つ設けられ、前記中間型が前記
固定型および前記可動型とそれぞれ共同して前記成形用
キャビティを形成する (3)項ないし (6)項のいずれか1
つに記載の成形装置。 (8)前記射出装置が、前記成形用キャビティの各々に
対して1つずつ設けられた (3)項ないし (7)項のいずれ
か1つに記載の成形装置。 (9)前記複数の射出装置が前記本体フレームに固定さ
れた (8)項に記載の成形装置。複数の射出装置の少なく
とも一部のものを本体フレームに対して相対移動可能に
設けることも可能であるが、複数の射出装置のすべてを
本体フレームに固定することも可能であり、装置の構造
が単純で済む場合が多い。 (10)前記射出装置が、前記固定盤と前記可動盤との
各々に対して相対移動不能に1つずつ設けられた (7)項
または (8)項に記載の成形装置。射出装置の一つは可動
盤と共に本体フレームに対して移動することとなる。 (11)前記射出装置が、前記スライドに対して相対移
動不能に設けられた (3)項ないし (8)項のいずれか1つ
に記載の成形装置。射出装置がスライドと共に移動する
こととなる。 (12)前記射出装置が、前記複数の成形用キャビティ
のうちの少なくとも2つに共用である (3)項ないし (7)
項, (9)項ないし(11)項のいずれか1つに記載の成形装
置。射出装置の数が少なくて済み、その分成形装置の構
成が単純となる利点がある。 (13)前記射出装置が、溶融した金属材料を射出する
ものである (3)項ないし(12)項のいずれか1つに記載の
成形装置。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に本発明の一実施形態で
ある成形方法の実施に使用され、それ自体も本発明の一
実施形態であるダイカストマシンを示す。本ダイカスト
マシンは、アルミニウム合金製の成形品、例えば、圧縮
機用のハウジング素材,ピストン素材等の成形に好適な
ものである。ダイカストマシンの本体フレーム12上に
は、一対の固定盤14,16が互いに対向して設けられ
ており、固定盤14,16の四隅には4本のガイドロッ
ド18の各両端部が固定されている。4本のガイドロッ
ド18は互いに平行に配設されており、それらガイドロ
ッド18には可動盤20が摺動可能に支持されている。
固定盤14には、型締装置を構成する型締用シリンダ2
4が設けられている。型締用シリンダ24は、流体圧シ
リンダの一種である油圧シリンダであり、型締用シリン
ダ24のシリンダハウジング26が、固定盤14の可動
盤20側とは反対側に液密が保持された状態で取り付け
られている。シリンダハウジング26内に液密かつ摺動
可能に嵌合されたピストン30と一体的に設けられたピ
ストンロッド32が固定盤14を貫通して可動盤20に
向かって突出し、先端部において可動盤20に連結され
ている。型締用シリンダ24によって、可動盤20が、
ガイドロッド18に案内されつつ固定盤16に接近,離
間する方向に移動させられる。可動盤20の離間限度
は、図示しない離間限度規定装置により規定される。ま
た、固定盤16と可動盤20との間には、中間型36が
設けられ、それら中間型36を両側から挟む状態で保持
する一対のスライド38がガイドロッド18に摺動可能
に嵌合されている。この中間型36については後に説明
する。
【0006】固定盤16と可動盤20との互いに対向す
る側の面には、それぞれ固定型40と可動型42とが着
脱可能に取り付けられている。固定型40は、詳細な図
示は省略するが、複数の板状部材が重ね合わされて成る
ものであり、固定側型板,固定側取付板等を備え、固定
側取付板において固定盤16に取り付けられている。可
動型42も、固定型40と同様、複数の板状部材から成
り、可動側型板,可動側取付板等を備え、可動側取付板
において可動盤20に取り付けられている。これら固定
型40と可動型42とは、それぞれ固定盤16,可動盤
20に対して精度良く位置決めされた状態で取り付けら
れる。例えば、固定盤16と可動盤20とにそれぞれ設
けられた係合溝に、固定型40,可動型42にそれぞれ
一体的に設けられた係合突部が係合させられることによ
り、両者が精度よく位置決めされる。固定型40と可動
型42との一方に位置決めピンが設けられ、他方にピン
孔が形成されて、両型40,42が互いに位置決めされ
た状態で、固定盤16,可動盤20に取り付けられるよ
うにすることも可能である。
【0007】中間型36も、固定型40や可動型42と
同様、複数の板状部材が重ね合わされて成るものである
が、ここでは簡略化し、2つの型部材から成るものとし
て図示する。中間型36は、パーティング面50,52
が固定型40と可動型42との各パーティング面54,
56に対向する状態で配置され、スライド38にパーテ
ィング面50,52と直交する両側面において精度良く
位置決めされた状態で保持される。
【0008】固定型40,中間型36,可動型42は、
互いに対向する側の面である上記パーティング面50,
52,54,56において開閉可能であり、可動型42
が型締用シリンダ24の駆動力により固定型40に対し
て接近,離間させられれば、後述する伝達装置によって
中間型36も固定型40に対して接近,離間させられ
る。図2に示すように、固定型40のパーティング面5
4と中間型36の一方のパーティング面50、可動型4
2のパーティング面56と中間型36の他方のパーティ
ング面52とが互いに密着させられた状態で、これら型
36,40,42の内部には、2つのキャビティ60,
62が可動型42,中間型36の移動方向において直列
に形成される。各パーティング面50,52,54,5
6において互いに対応する位置にキャビティ面70,7
2,74,76がそれぞれ形成され、これらキャビティ
面70,72,74,76によりキャビティ60,62
がそれぞれ画定される。これらキャビティ60,62に
金属(本実施形態ではアルミニウム合金)の溶湯が射出
されることにより成形品が製造される。
【0009】中間型36が固定型40と可動型42との
間に挟まれるよう作動することを許容する移動装置にお
いて、その主体をなす伝達装置80は、図1に示すよう
に、中間型36と可動型42とを連結しており、可動型
42に対して一定距離の接近,離間を許容しつつ可動型
42の移動が中間型36に伝達される。したがって、可
動型42が型締用シリンダ24の駆動により固定型40
に接近させられれば、可動型42とともに中間型36が
固定型40に接近させられることになる。伝達装置80
について説明する。可動盤20のパーティング面56に
直角な両側面には、一対の支持軸82が突設され、ま
た、中間型36を保持するスライド38の両側面には、
一対の支持軸84が突設されている。各支持軸82,8
4にはリンク86,88の一端部がそれぞれ支持軸8
2,84の軸線まわりに回動可能に取り付けられてい
る。リンク86,88の他端部は連結軸90によりその
軸線まわりに回動可能に連結されている。リンク86,
88が一直線に沿って延びる状態となるより少し前に、
リンク88の係合ピン94と、リンク86の係合面98
との当接により、リンク88,86の相対回動限度が規
定され、支持軸82,84の上記移動方向における離間
限度、ひいては、可動型42と中間型36との離間限度
が規定される。これら係合ピン94と係合面98とが回
動範囲を規定する係合部,被係合部を構成し、離間限度
規定装置を構成している。離間限度が規定された状態で
は、可動型42と中間型36との間には、キャビティ6
2内で成形された成形品の取り出しが可能な隙間が形成
される。なお、係合ピン94をリンク88に設け、係合
面98をリンク86に設けてもよい。
【0010】可動型42が固定型40に接近する向きに
移動させられれば、まず、リンク86,88が係合ピン
94と係合面98とが係合する方向とは逆向きに相対回
動させられることにより、可動型42の中間型36への
接近が許容され、可動型42のパーティング面56が中
間型36のパーティング面52に当接する。この状態
で、型締用シリンダ24のピストンロッド32がさらに
伸長させられれば、可動型42が中間型36との当接状
態を保ったままで固定型40に接近させられ、中間型3
6のパーティング面50が固定型40のパーティング面
54に押し付けられる。
【0011】可動型42が固定型40から離間する方向
に移動させられれば、通常の場合、可動型42のみが固
定型40に対して離間させられ、パーティング面56が
パーティング面52から離間させられる。リンク86,
88が、係合ピン94と係合面98とが係合する相対回
動限度まで回動した後は、可動型42と中間型36との
相対移動が阻止され、可動型42と中間型36とが共に
離間方向に移動させられ、中間型36のパーティング面
50が固定型40のパーティング面54から離間させら
れる。なお、場合によっては、可動型42の移動開始と
同時に中間型36が固定型40から離間させられ、その
後、可動型42が中間型36から離間させられることも
ある。
【0012】各キャビティ60,62の下端部は、図2
に示すように、パーティング面50〜56に平行に延び
る湯道110を経て、注湯口112を有するスリーブ1
14,116にそれぞれ連通させられている。湯道11
0のキャビティ60,62側端部には、他の部分よりも
横断面積が小さいゲート118が形成されている。スリ
ーブ114,116は円筒状をなし、固定型40,中間
型36からそれぞれ外部に延び出し、固定盤16に支持
されている。スリーブ114は、固定型40に固定のも
のであるが、スリーブ116は、中間型36の固定盤1
6に対する接近,離間に伴って、中間型36内部に形成
された嵌合穴120に嵌合した状態(図2参照)と、中
間型36から離脱した状態(図1参照)とをとる。な
お、スリーブ114,116は、可動型42の接近,離
間方向と直交する2方向において互いにずらされてお
り、各注湯口112への溶湯の供給が阻害されないない
ようになっている。スリーブ114,116の固定盤1
6を貫通して外部に延び出した部分内に、プランジャ1
22の先端に設けられたプランジャ122より大径のプ
ランジャチップ124が摺動可能に嵌合されている。プ
ランジャ122は、プランジャ駆動装置の一例としての
プランジャ駆動用シリンダ126,127(図1参照)
のピストンロッド128に一体的に移動可能に連結され
ている。プランジャ駆動用シリンダ126,127は、
流体圧シリンダの一種である油圧シリンダであり、本体
フレーム12に移動不能に支持されている。これらスリ
ーブ114,116,プランジャ122,プランジャチ
ップ124,プランジャ駆動用シリンダ126,12
7,ピストンロッド128が、注湯口112から注がれ
た金属の溶湯をキャビティ60,62にそれぞれ射出す
る射出装置130,132を構成している。
【0013】固定型40および中間型36の内部にはそ
れぞれ、同じ構成を有する押出装置136が設けられて
いる。押出装置136は、図3に中間型36に設けられ
た押出装置136を代表的に示すように、押出用シリン
ダ138と、複数の押出ピン140を有する押出部材1
42とを備えるものである。押出用シリンダ138は、
流体圧シリンダの一種である油圧シリンダであり、固定
型40および中間型36のパーティング面54,50と
直交する側面の、他部材と干渉しない位置に取り付けら
れている。押出用シリンダ138のピストンロッド14
4の可動型42の接近,離間方向に直交する方向の伸縮
が、運動変換装置146によって押出部材142の上記
接近,離間方向と平行な前進,後退方向の移動に変換さ
れる。運動変換装置146は、駆動カム150と被駆動
カム152とを備えている。駆動カム150は、ピスト
ンロッド144と一体的に設けられた大径部154の前
端面にピストンロッド144の中心軸線に対して傾斜し
た状態で一体的に設けられている。駆動カム150は、
先端に向かうにつれて押出部材142から遠ざかる向き
に傾斜させられている。押出部材142の押出ピン14
0が設けられた側とは反対側には、被駆動カム152が
一体的に設けられている。被駆動カム152は、上記駆
動カム150に対応して傾斜させられ、駆動カム150
が嵌合可能な嵌合穴156を備えている。したがって、
押出用シリンダ138の駆動によりピストンロッド14
4が伸長させられれば、駆動カム150の嵌合穴156
への嵌合深さが増すことにより、斜面の効果によって押
出部材142が押し出され、押出ピン140の先端面
が、キャビティ面72,74と共同してキャビティ6
0,62を画定する後退端位置から、キャビティ60,
62内に突出して成形された成形品を押し出す前進端位
置へ前進させられる。また、ピストンロッド144が収
縮させられれば、押出部材142は後退させられる。押
出部材142の前進,後退限度は、例えば、押出部材1
42の前,後面と、押出部材142が前進,後退可能に
嵌合された嵌合穴158の肩面160,162との当接
によりそれぞれ規定される。
【0014】固定型40,可動型42,中間型36によ
り金型装置が構成されている。この金型装置,ダイカス
トマシンの型締用シリンダ24,プランジャ駆動用シリ
ンダ126,127,押出用シリンダ138等は、コン
ピュータを備えた図示しない制御装置により制御され
る。
【0015】以上の構成のダイカストマシンを使用した
成形品の成形方法について説明する。まず、型締用シリ
ンダ24が駆動され、前述のように可動型42,中間型
36が固定型40に接近させられて、中間型36が固定
型40と可動型42とに挟まれた状態で型締めされる。
中間型36のパーティング面50が固定型40のパーテ
ィング面54に密着させられた状態では、スリーブ11
6が中間型36の嵌合穴120に嵌合し、スリーブ11
6の内部空間が湯道110を経てキャビティ62に連通
する。また、プランジャチップ124がスリーブ11
4,116の注湯口112をキャビティ60,62に連
通させる後退端位置に位置させられ、注湯口112から
スリーブ114,116内に金属(例えばアルミニウム
合金)の溶湯が供給される。その後、プランジャチップ
124が型36,40,42に向かって前進させられ、
スリーブ114,116内の湯面が上昇させられる。や
がて溶湯が湯道110に進入するが、この時点からプラ
ンジャチップ124の前進速度が高められ、溶湯が狭い
ゲート118を通ってキャビティ60,62内に一気に
噴出させられる。溶湯がキャビティ60,62に充満し
た後もプランジャチップ124が駆動され続け、キャビ
ティ60,62内の溶湯が十分な圧力下で凝固させられ
る。
【0016】キャビティ60,62への溶湯充填完了
後、設定時間の間、成形品が固化するのが待たれ、可動
型42,中間型36が固定型40から離間させられるこ
とにより型36,40,42が開かれる。そして、押出
用シリンダ138の駆動により、中間型36,固定型4
0にそれぞれ保持された成形品が押出ピン140の前進
により押し出される。湯道110とプランジャチップ1
24との間に形成されるビスケットも、成形品につなが
った状態で中間型36,固定型40に保持されており、
成形品とともに押し出される。
【0017】本実施形態におけるダイカストマシンによ
れば、固定型40と可動型42との間に中間型36が配
設され、キャビティ60,62が可動型42の接近,離
間方向において直列に形成されることにより、固定型4
0,可動型42の接近,離間方向に直角な横断面積が増
大することを回避しつつ、2個の成形品を同時に成形で
きる。また、型締力を増大させることなく多数個取り成
形が可能となり、型締装置の大形化も回避される。さら
に、中間型36が、伝達装置80により可動型42に連
結されているため、型締用シリンダ24を中間型36を
移動させる移動装置の駆動源として利用することがで
き、装置コストが低減される。
【0018】2つの射出装置のうちの一方を、前記実施
形態と同様に固定型40(固定盤16)に相対移動不能
に設けるとともに、他方を中間型に相対移動不能に設け
てもよい。その一実施形態を図4に示す。なお、図4に
は、図1〜図3に示す実施形態と異なる部分のみを図示
し、上記実施形態と同様に機能する構成要素について
は、同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態にお
ける中間型は、スライドとしての中間盤202に保持さ
れている。中間盤202は、平板状をなし、ガイドロッ
ド18に摺動可能に嵌合され、その移動方向に隔たった
両型保持面204,206に、2つの型210,212
が精度良く位置決めされた状態で着脱可能に取り付けら
れている。このように中間盤202の型保持面204,
206に型210,212を取り付け、両型210,2
12と中間盤202の中央部とにより中間型213を構
成すれば、型210,212の着脱が容易となる。中間
型213のパーティング面214(型210のパーティ
ング面)と固定型40のパーティング面54、中間型2
13のパーティング面216(型212のパーティング
面)と可動型42のパーティング面56とが密着させら
れた状態では、前記実施形態と同様、図示を省略する2
つのキャビティが直列に形成される。
【0019】中間型213は伝達装置220により可動
型42に一定距離の接近,離間可能に連結されており、
可動型42と共に中間型213も固定型40に接近,離
間させられる。伝達装置220は、可動型42のパーテ
ィング面56に直角な両側面に突設された一対の支持軸
222と、中間盤202のパーティング面214,21
6に直角な両側面に突設された一対の支持軸224と、
支持軸222に回動可能に支持されるとともに、係合部
226において支持軸224に一定距離相対移動可能に
係合させられたリンク228とを備えている。係合部2
26は、例えば、中間型213の移動方向に平行に延び
る長穴とすることができ、係合部226の一方の端面と
支持軸224との係合により、中間型213の可動型4
2に対する離間限度が規定される。
【0020】前記実施形態と同様、型締用シリンダ24
の駆動により可動型42が固定型40に接近させられれ
ば、まず、可動型42のパーティング面56が中間型2
13のパーティング面216に当接させられる。その
後、可動型42とともに中間型213が固定型40に接
近させられ、やがて中間型213のパーティング面21
4が固定型40のパーティング面54に密着させられ、
中間型213が可動型42と固定型40とに挟まれた状
態で型締めされる。
【0021】中間盤202には、射出装置230が相対
移動不能に設けられている。本実施形態において、スリ
ーブ116は、中間盤202に固定され、固定盤16よ
り外側(中間盤202とは反対側)に設けられたプラン
ジャ駆動用シリンダ126により駆動されるプランジャ
チップ(図示省略)が摺動可能に嵌合されている。スリ
ーブ116が中間型213と共に移動することを許容す
るために、固定盤16には、中間型213の接近,離間
方向に貫通する貫通穴232が形成され、スリーブ11
6の延出端部(後端部)がその貫通穴232に相対移動
可能に嵌合されている。スリーブ116の注湯口は、中
間型213のパーティング面214と固定型40のパー
ティング面54とが密着させられた状態で、固定盤16
より外側に位置するように形成されている。中間盤20
2には、支持アーム236が固定されている。支持アー
ム236は、固定盤16を貫通して外部に延び出してお
り、その延出端部において上記プランジャ駆動用シリン
ダ126を支持している。固定盤16には、支持アーム
236の移動を許容するための貫通穴240が形成され
ている。
【0022】したがって、可動型42の移動とともに中
間型213が固定型40に接近させられれば、それとと
もに、スリーブ116,プランジャ駆動用シリンダ12
6,プランジャチップを含む射出装置230が固定盤1
6に対して移動させられることになる。そして、固定型
40,中間型213,可動型42が各パーティング面5
4,214,216,56において互いに押し付けられ
て、内部に2つのキャビティが上記移動方向において直
列に形成された状態で、前記実施形態と同様、スリーブ
114,116の注湯口から金属の溶湯が注入された
後、プランジャ駆動用シリンダ126が駆動されること
により、溶湯が湯道,ゲートを経てキャビティ内に射出
される。
【0023】2つの射出装置のうちの1つを可動盤20
に相対移動不能に設けることも可能である。その一実施
形態を図5に示す。本実施形態においても、図1〜図3
に示す実施形態と同様に機能する構成要素には、同一符
号を付して説明を省略する。図5に示すように、射出装
置の構成要素であるスリーブ300は、可動盤20に固
定され、固定盤14を貫通して外部に延び出している。
固定盤14には、スリーブ300が移動可能に嵌合され
る貫通穴302が形成されている。スリーブ300に
は、図1〜図3に示す実施形態と同様であるため図示は
省略するが、注湯口が形成され、プランジャ駆動用シリ
ンダに連結されたプランジャチップが摺動可能に嵌合さ
れている。プランジャ駆動用シリンダは、図示は省略す
るが、図4に示す実施形態のように、可動盤20に固定
の支持部材に支持される。したがって、可動盤20が図
示を省略する型締装置により固定型40に接近させられ
れば、スリーブ300を含む射出装置が固定盤14に対
して移動させられることになる。なお、本実施形態にお
ける型締装置は、射出装置との干渉を回避し得る構造と
されることが必要であり、例えば、トグル式型締装置や
ウェッジ式型締装置等、比較的小形の油圧シリンダで済
むものとすることが望ましい。
【0024】射出装置は、上記各実施形態のもの以外に
も、種々の形態とすることができ、例えば、図6に示す
形態の射出装置400としてもよい。図6に示すよう
に、中間型36内部には、一端がキャビティに連通し、
他端が中間型36のパーティング面50に開口する嵌合
穴410が形成されている。嵌合穴410の途中には、
嵌合穴412の一端が開口し、その他端は中間型36の
パーティング面50,52に直角な側面に開口してい
る。嵌合穴410は、パーティング面52側が小径とさ
れ、その小径部にスリーブ418が嵌合されるととも
に、パーティング面50側の大径部にはプランジャ駆動
用シリンダ420が配設されている。スリーブ418内
には、プランジャ駆動用シリンダ420のピストン42
2に固定のピストンロッド424の先端に着脱可能に取
り付けられたプランジャチップ426が摺動可能に嵌合
されている。スリーブ418の嵌合穴412に対応する
位置には開口428が形成されている。
【0025】嵌合穴412には、スリーブ440が嵌合
され、前記側面から突出させられ、その突出端部に注湯
口(図示省略)が形成されている。スリーブ440に
は、前記各実施形態と同様、プランジャ駆動用シリンダ
のプランジャ444により駆動されるプランジャチップ
446が摺動可能に嵌合されている。プランジャチップ
446は、注湯口をキャビティ側に連通させる後退端位
置と、注湯口から注がれた金属の溶湯をスリーブ418
内に供給し、かつ、開口428を塞ぐ前進端位置とに移
動させられる。プランジャチップ446の前面は、前進
端位置においてスリーブ418の内周面と同一円筒面上
に位置する部分円筒面とされている。プランジャチップ
446の上記前進端位置,後退端位置は、図示しないス
トッパ装置により規定される。また、プランジャチップ
426は、スリーブ418への溶湯の供給を待機する状
態では、開口428をキャビティに連通させ、スリーブ
440からの溶湯の流入を許容する後退端位置に位置さ
せられる。この後退端位置は、図示しないストッパ装置
により規定される。
【0026】スリーブ418,プランジャ駆動用シリン
ダ420,プランジャチップ426等が押圧装置を構成
し、また、スリーブ440,プランジャチップ446,
前記プランジャ駆動用シリンダ等がスリーブ418へ溶
湯を供給する供給装置を構成し、これら押圧装置および
供給装置が射出装置400を構成している。
【0027】このように構成された射出装置400にお
いては、キャビティに溶湯が供給される際には、まず、
プランジャチップ446,426が共に各後退端位置に
位置させられ、溶湯の供給に備えて待機する状態とされ
る。注湯口から溶湯が注がれれば、プランジャ駆動用シ
リンダの駆動によりプランジャチップ446が前進させ
られ、スリーブ418内に溶湯が流入させられる。プラ
ンジャチップ446が前記前進端位置に位置させられ、
スリーブ418の開口428が閉塞された後、プランジ
ャ駆動用シリンダ420の駆動により、図6に二点鎖線
で示すように、プランジャチップ426が前進させら
れ、スリーブ418内の湯面が上昇させられる。やがて
溶湯が湯道450に進入するが、この時点からプランジ
ャチップ426の前進速度が高められ、溶湯が狭いゲー
トを通ってキャビティ内に一気に噴出させられる。
【0028】本実施形態のように、プランジャチップ4
46を駆動するプランジャ駆動用シリンダを中間型36
の接近,離間方向に直交する側面に設ければ、設置箇所
の自由度が増し、固定盤,固定型や、固定盤に相対移動
不能に設けられた射出装置との干渉を避けることが容易
となる。なお、中間型36,可動型42側のキャビティ
に設けられた射出装置400について代表的に説明した
が、固定型側のキャビティには、図1〜図3に示す実施
形態における射出装置130を設けてもよいし、射出装
置400と同様の構成を有する射出装置を設けてもよ
い。また、射出装置400を可動盤20に相対移動不能
に設けてもよい。
【0029】射出装置は、複数のキャビティに共用とし
てもよい。その各実施形態を図7と図8とにそれぞれ示
す。図7に示すダイカストマシンにおいては、固定型4
0,中間型36,可動型42と同様の構成の固定型50
0,中間型502,可動型504の各パーティング面5
10,512,514,516が互いに密着させられた
状態で、2つのキャビティ520,522が可動型50
4,中間型502の固定型500への接近,離間方向に
おいて直列に形成される。なお、型締装置等の構成は、
図1〜図3に示す実施形態と同じであるため、図示,説
明を省略する。各キャビティ520,522の下端部
は、湯道524,526を経て、注湯口を有するスリー
ブ528(図7に二点鎖線で外径のみ図示)に連通させ
られている。スリーブ528は、上記接近,離間方向に
直角、すなわち、パーティング面510,512に直角
に延びる状態で配設されている。530は、湯道524
とスリーブ528内部との間に設けられた連通路の内部
空間である。本実施形態におけるスリーブ528は、固
定型500に固定され、中間型502には、パーティン
グ面510,512同士が合わされた状態でスリーブ5
28を収容可能な横断面形状が半円の凹部が形成されて
いる。
【0030】湯道524は、パーティング面510,5
12に平行に延びている。湯道526は、内部空間52
8から中間型502を上記接近,離間方向に貫通し、最
終的にはパーティング面514,516に平行に延びて
キャビティ522に連通させられている。湯道524の
キャビティ520側の端部には、絞り弁装置532が設
けられている。絞り弁装置532は、固定型500のパ
ーティング面510に直交する方向に進退可能なピスト
ンロッド534と、ピストンロッド534と一体的に設
けられた弁子536と、駆動装置としての油圧シリンダ
(図示省略)とを備えるものである。弁子536は、湯
道524の流路を絞る前進端位置と、流路を絞らない後
退端位置とに移動可能である。絞り弁装置532の絞り
量は、図示を省略する調整装置による弁子536の前進
端位置の調整により、湯道526の流動抵抗に対応する
大きさに調整され、スリーブ528内の加圧された溶湯
がほぼ同時にキャビティ520,522内に射出される
ようにされる。そして、キャビティ520に溶湯が充満
した後は、シリンダの駆動により弁子536が後退させ
られ、湯道524が開放される。この場合、射出装置の
プランジャ駆動用シリンダの油圧や、スリーブ528内
の溶湯の圧力を圧力センサ等の検出手段により検出して
もよく、あるいは、絞り弁装置を、弁子に弾性部材によ
るセット荷重を付与する構成とし、スリーブ528内の
圧力が所定値になれば、その付勢力に抗して弁子536
が後退させられて湯道524が開放されるようにしても
よい。
【0031】本実施形態において、キャビティ520,
522内で成形された製品は、固定型500および可動
型504の内部に設けられた押出装置により、図7に矢
印で示す方向に押し出される。また、湯道526内で固
まった成形材料は、中間型502内部に設けられた押出
装置により図7に矢印で示す方向に押し出される。これ
ら押出装置は、押出装置136と同様の構成とすること
ができる。なお、湯道526内で固まった成形材料が押
出装置により押し出される際には、内部空間530内で
固まった成形材料から分離されることが必要であり、湯
道526の内部空間530側の端部の断面積が可及的に
小さくされることが望ましい。
【0032】本実施形態において、スリーブ528を始
めとする射出装置を、前記図1〜3の実施形態における
と同様に、パーティング面510に直角な方向に設ける
ことも可能である。
【0033】図8に示すダイカストマシンは、固定型6
00,可動型602と、これら固定型600,可動型6
02の間に挟まれる中間型603とを備えている。中間
型603は互いに接近,離間可能な2つの型604,6
06により構成されている。これら型600,602,
604,606のパーティング面610,612,61
4,616,618,620が互いに密着させられた状
態で、可動型602の固定型600への接近,離間方向
に直列に2つのキャビティ622,624が形成され
る。本ダイカストマシンにおける型締装置は、図1〜図
3に示す実施形態の型締装置と同じものであるため、図
示,説明を省略する。この型締装置による可動型602
の移動が、前記伝達装置80,220と同様に構成され
る伝達装置により、各型602,604,606間の一
定距離の接近,離間を許容しつつ型604,606に伝
達される。
【0034】本実施形態における射出装置を構成するス
リーブ630(図8に二点鎖線で外形のみ図示)は、型
604,606がパーティング面618,620におい
て合わされた状態で形成される円形断面の嵌合穴に嵌合
されている。この嵌合穴は、上記接近,離間方向に直交
する方向であって、パーティング面604,606と平
行な方向に延びて形成されている。上記嵌合穴と、キャ
ビティ622,624の下端部に連通させられた湯道6
34,636とは、スリーブ630の内径とほぼ同じ径
を有する連通路の内部空間638によって連通させられ
ている。スリーブ630内で加圧された溶湯は、湯道6
34,636を経てほぼ同時にキャビティ622,62
4に射出される。なお、成形製品を押し出す押出装置
は、固定型600および可動型602の内部にそれぞれ
設けられ、図8に矢印で示す方向に押し出されるととも
に、湯道634,636内で固まった成形材料は、型6
04,606内にそれぞれ設けられた押出装置により、
図8に矢印で示す方向に押し出される。上記図7,図8
の各実施形態のように、射出装置を2つのキャビティに
共通のものとすれば、装置コストを低減できる。
【0035】上記図7,図8の各実施形態においては、
湯道526内で固まった成形材料の内部空間530内で
固まった成形材料からの分離、あるいは湯道634,6
36内で固まった成形材料の内部空間638内で固まっ
た成形材料からの分離が、それぞれ押出装置による湯道
内で固まった成形材料の押出しによって行われるように
されていたが、それが困難である場合には、例えば、図
9に示す分離装置650により分離すればよい。分離装
置650は、固定型500(600)に固定の油圧シリ
ンダである分離用シリンダ652と、それのピストンロ
ッド654に固定のプラグ656とを備えている。ピス
トンロッド654の伸長状態においては、プラグ656
が図示の前進端位置にあって、内部空間530(63
8)の端壁として機能するが、内部空間530(63
8)内の成形材料が固まった後、ピストンロッド654
が収縮させられれば、プラグ656が後退する。それと
同時に、あるいはその後、プランジャチップ658が小
距離前進させられれば、内部空間530(638)内で
固まった成形材料が、湯道526(634,636)内
で固まった成形材料に対して分離用シリンダ652側へ
ずらされ、両成形材料が分離される。
【0036】上記各実施形態においては、2つのキャビ
ティを直列に有するダイカストマシンについて代表的に
説明したが、3つ以上のキャビティを直列に有する形態
のダイカストマシンとすることも可能である。
【0037】上記各実施形態においては、型締装置の一
例として、直圧式型締装置について説明したが、ブース
タラム式型締装置や、型締シリンダ,型開閉装置,ロッ
ク装置等を備える複合式型締装置とすることも可能であ
る。
【0038】また、本発明を、上記鋳造法以外にも、キ
ャビティ内の空気を真空装置で吸引除去する真空法や、
キャビティ内の空気を酸素に置換し、溶湯のキャビティ
への流入時に溶湯と酸素とを反応させてキャビティ内の
気体を消滅させるポアフリーダイカスト法や、本出願人
による特願平11−169564号に記載のダイカスト
法等の種々の鋳造法に適用可能である。さらに、合成樹
脂の射出成形法にも適用可能である。
【0039】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である成形装置を示す正面
図(一部断面)である。
【図2】上記成形装置の要部を示す正面断面図である。
【図3】上記成形装置の要部を示す平面断面図である。
【図4】本発明の別の実施形態である成形装置を示す正
面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施形態である成形装置を
示す正面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施形態である成形装置の
射出装置を示す平面断面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施形態である成形装置の
要部を示す正面断面図である。
【図8】本発明のさらに別の実施形態である成形装置の
要部を示す正面断面図である。
【図9】図7あるいは図8の成形装置に採用可能な分離
装置の一例を示す平面断面図である。
【符号の説明】
10:本体フレーム 14,16:固定盤 18:
ガイドロッド 20:可動盤 24:型締用シリン
ダ 36:中間型 38:スライド 40:固定
型 42:可動型 50,52,54,56:パー
ティング面 60,62:キャビティ 70,7
2,74,76:キャビティ面 80:伝達装置
110:湯道 112:注湯口 114,116:
スリーブ 122:プランジャ 124:プランジャチップ
126,127:プランジャ駆動用シリンダ 12
8:ピストンロッド 130,132:射出装置 136:押出装置 202:中間盤 204,20
6:型保持面 210,212:型 213:中間
型 214,216:パーティング面220:伝達装
置 230:射出装置 300:スリーブ 40
0:射出装置 418:スリーブ 420:プラン
ジャ駆動用シリンダ 426:プランジャチップ
440:スリーブ 444:プランジャ 446:
プランジャチップ 450:湯道 500:固定型
502:中間型 504:可動型 510,5
12,514,516:パーティング面 520,5
22:キャビティ 524,526:湯道 52
8:スリーブ 600:固定型 602:可動型
603:中間型 604,606:型 610,612,614,616,618,620:パ
ーティング面 622,624:キャビティ 63
0:スリーブ 634,636:湯道 分離装置:
650

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接近,離間可能な3つ以上の型を
    重ね合わせ、それら3つ以上の型の間に直列に並んで形
    成される2つ以上の成形用キャビティに溶融状態の成形
    材料を射出し、固化させた後、それら3つ以上の型を互
    いに離間させて成形品を取り出すことを特徴とする成形
    方法。
  2. 【請求項2】 前記成形材料が金属材料である請求項1
    に記載の成形方法。
  3. 【請求項3】 本体フレームに固定的に設けられ、固定
    型を保持する固定盤と、 本体フレームにより、固定盤に対して接近,離間可能に
    支持され、可動型を保持する可動盤と、 それら固定盤と可動盤との間に前記接近,離間方向に移
    動可能に設けられ、自身の両側の型と共同して2つの成
    形用キャビティを形成する中間型を保持する少なくとも
    1つのスライドと、 前記可動盤を前記固定盤に対して接近,離間させるとと
    もに、前記固定型と前記可動型とを前記少なくとも1つ
    の中間型を間に挟んで互いに押し付ける型締装置と、 前記少なくとも1つのスライドを前記固定盤に対して接
    近,離間させるとともに、そのスライドに保持された前
    記中間型が前記型締装置の作動力に基づいて前記固定型
    と前記可動型との間に挟まれることを許容する移動装置
    と、 前記固定型,前記可動型および前記少なくとも1つの中
    間型により直列に形成される複数の成形用キャビティに
    溶融した成形材料を射出する射出装置とを含むことを特
    徴とする成形装置。
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Cited By (3)

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