JP7415486B2 - ヒートシンク付絶縁回路基板及びその製造方法 - Google Patents
ヒートシンク付絶縁回路基板及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7415486B2 JP7415486B2 JP2019214864A JP2019214864A JP7415486B2 JP 7415486 B2 JP7415486 B2 JP 7415486B2 JP 2019214864 A JP2019214864 A JP 2019214864A JP 2019214864 A JP2019214864 A JP 2019214864A JP 7415486 B2 JP7415486 B2 JP 7415486B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat sink
- circuit board
- insulated circuit
- groove
- metal layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 39
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 20
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 88
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 88
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 45
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 claims description 36
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 36
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 8
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 claims description 5
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 23
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 21
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 20
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 17
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 17
- 238000005219 brazing Methods 0.000 description 16
- 239000000463 material Substances 0.000 description 13
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 10
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 10
- 239000011888 foil Substances 0.000 description 10
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 8
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 7
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 7
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 229910018566 Al—Si—Mg Inorganic materials 0.000 description 5
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 5
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 5
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 229910018125 Al-Si Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910018520 Al—Si Inorganic materials 0.000 description 4
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 4
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 4
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 3
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 3
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 3
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 2
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 2
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 2
- 229910000679 solder Inorganic materials 0.000 description 2
- QNRATNLHPGXHMA-XZHTYLCXSA-N (r)-(6-ethoxyquinolin-4-yl)-[(2s,4s,5r)-5-ethyl-1-azabicyclo[2.2.2]octan-2-yl]methanol;hydrochloride Chemical compound Cl.C([C@H]([C@H](C1)CC)C2)CN1[C@@H]2[C@H](O)C1=CC=NC2=CC=C(OCC)C=C21 QNRATNLHPGXHMA-XZHTYLCXSA-N 0.000 description 1
- PIGFYZPCRLYGLF-UHFFFAOYSA-N Aluminum nitride Chemical compound [Al]#N PIGFYZPCRLYGLF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052581 Si3N4 Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- PMHQVHHXPFUNSP-UHFFFAOYSA-M copper(1+);methylsulfanylmethane;bromide Chemical compound Br[Cu].CSC PMHQVHHXPFUNSP-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N silicon nitride Chemical compound N12[Si]34N5[Si]62N3[Si]51N64 HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000007790 solid phase Substances 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
- Structure Of Printed Boards (AREA)
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Description
この特許文献1に記載のヒートシンク付絶縁回路基板は、ヒートシンクの中央部に絶縁回路基板が収容される収容凹部が形成されており、この収容凹部の底面に絶縁回路基板の金属層が接合されている。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係るヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法により製造されるヒートシンク付絶縁回路基板1は、図1に示すように、絶縁回路基板10にヒートシンク20が接合されたものである。
そして、このヒートシンク付絶縁回路基板1の表面に半導体素子30等が搭載されることにより、本発明の電子部品が製造される。半導体素子30としては、パワー半導体素子や、LED素子、熱電変換素子などが挙げられる。本実施形態では、半導体素子30としてパワー半導体素子を用いたパワーモジュール100(電子部品)で説明する。
なお、ヒートシンク20を備えるパワーモジュール100は、例えば図1に二点鎖線で示すような冷却器50に取り付けられた状態で使用される。この冷却器50には、ねじ止めによりパワーモジュール100が締結される。また、ヒートシンク20の第2面202には溝29が形成されており、図示を省略するが、この溝29はパッキン等を収容する収容溝としても用いられている。
絶縁回路基板10は、セラミックス基板11と、セラミックス基板11の一方の面に積層された回路層12と、セラミックス基板11の他方の面に積層された金属層13とを備える。
セラミックス基板11は、回路層12と金属層13の間の電気的接続を防止する絶縁材であって、例えば窒化アルミニウム(AlN)、窒化珪素(Si3N4)等により形成され、その板厚は0.2mm~1.2mmである。また、セラミックス基板11の平面サイズは、例えば、20~200mm×20~150mmに設定されている。
金属層13は、セラミックス基板11の他方の面に接合されており、純度99質量%以上の純アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、JIS規格では1000番台のアルミニウム、特に、1N99(純度99.99質量%以上:いわゆる4Nアルミニウム)を用いることができる。
そして、これら回路層12及び金属層13は、回路層12、セラミックス基板11、金属層13の順に、例えばAl-Si系のろう材を介して積層し、これらを積層方向に加圧して加熱することにより接合される。
この絶縁回路基板10に接合されるヒートシンク20は、強度及び耐食性に優れたJIS6000番台のアルミニウム合金、例えば、A6063からなる板材により形成される。このヒートシンク20の厚さL1は、2.1mm以上6.8mm以下に設定され、その平面サイズは、例えば、40~220mm×30~170mmとされている。このようなヒートシンク20は、Al-Si-Mg系のろう材により絶縁回路基板10の金属層13に接合され、絶縁回路基板10と一体とされる。
このヒートシンク20の第2面202における金属層13に対応する位置(後述する内側領域Ar1)には、複数のピン状フィン25が立設されている。このピン状フィン25の先端位置は水平面上に揃えられ、第2面202の表面からほぼ等しい立設高さとなるように形成されている。なお、ヒートシンク20に立設されるフィンの形状は特に限定されるものではなく、本実施形態のようなピン状フィン25の他、ひし形フィンや帯板状のフィン等を形成することもできる。また、ヒートシンク20の外周縁には、図2に示すように、冷却器50等の各種機器への取り付けの際にねじ止めを行うための締結穴28が形成されている。
このヒートシンク20の金属層13との接合部が形成される第1面201とは反対側の第2面202には、図1及び図2に示すように、金属層13との接合部の外側近傍に、この接合部の外周の全域を囲むように応力の伝達を遮断する溝29が形成されている。この溝29は、金属層13との接合部の外周端から距離w1を空けた位置に形成されており、上記接合部の外周の全域を囲むように連続して形成されている。つまり、ヒートシンク20は、溝29により内側領域Ar1と外側領域Ar2とにより区画されている。
また、深さw3がL1の50%未満となると、溝29の応力の伝達を遮断する機能が低くなるおそれがある。
パワーモジュール100を構成する半導体素子30は、回路層12の表面に、Sn-Ag-Cu系の一般的なはんだ材を用いて接合される。図1中の符号31が、そのはんだ接合層を示す。また、半導体素子30と回路層12の端子部との間は、アルミニウムからなるボンディングワイヤ(不図示)により接続される。
なお、本実施形態では、半導体素子30は、回路層12の表面に1つだけ設けられているが、その数は適宜設定可能であり、2つ以上設けられてもよい。
次に、本実施形態のヒートシンク付絶縁回路基板1の製造方法について説明する。
その製造方法は、セラミックス基板11の一方の面に回路層12を形成するとともに、他方の面に金属層13を形成して絶縁回路基板10を形成する絶縁回路基板形成工程と、ヒートシンク20の第2面202における該ヒートシンク20の絶縁回路基板10が接合される領域の外周を囲むように溝29を形成する溝形成工程と、絶縁回路基板10における金属層13とヒートシンク20とを接合するヒートシンク接合工程と、ヒートシンク接合工程により接合されたヒートシンク付絶縁回路基板1を積層方向に押圧してヒートシンク付絶縁回路基板1の反りを矯正する矯正工程と、を備える。以下、この工程順に説明する。
なお、矯正工程は必須工程ではなく、ヒートシンク20の接合時に生じた回路層12側を上側とする凸状の反りの程度が軽微なものであれば実施しなくてもよい。
図3に示すように、回路層用金属板120、セラミックス基板11、金属層用金属板130を、それぞれAl-Si系のろう材箔15を介して積層し、その積層体を積層方向に加圧した状態で加熱した後、冷却することにより、セラミックス基板11の一方の面に回路層用金属板120が接合され、他方の面に金属層用金属板130が接合される。これにより、セラミックス基板11の一方の面に回路層12が形成され、他方の面に金属層13が形成された絶縁回路基板10が形成される。
なお、本実施形態では、ろう材箔15を用いることとしたが、これに限らず、ろう材ペーストを用いてもよい。この場合、ろう材ペーストは、セラミックス基板11に塗布してもよいし、回路層用金属板120及び金属層用金属板130に塗布してもよい。
溝形成工程は、少なくともヒートシンク20が金属層13に接合される前に実行される。この溝形成工程では、ヒートシンク20の第1面201の金属層13が接合される領域に対応する第2面202の領域の外側近傍に、溝29を形成する。この溝29の形成は、切削により実行される。
なお、本実施形態では、溝29は切削により形成することとしたが、これに限らず、レーザ加工やエッチング等により溝29を形成してもよい。
絶縁回路基板10の金属層13をAl-Si-Mg系のろう材箔15を介してヒートシンク20の第1面201上に積層し、図4に示すように、絶縁回路基板10及びヒートシンク20の積層体を、平坦面を有する一対の加圧板31,32により挟持し、積層方向に加圧した状態で、接合温度に加熱することにより、金属層13とヒートシンク20とを接合する。この場合、例えば、加圧力を0.1MPa~0.5MPa、加熱温度を590℃以上615℃以下とし、3分以上20分以下保持するのが好適である。これにより、金属層13とヒートシンク20とが接合され、図1に示すヒートシンク付絶縁回路基板1が得られる。
なお、絶縁回路基板製造工程と同様に、ろう材箔15に代えてろう材ペーストを用いてもよい。
矯正工程は、図5に示すように、第1加圧板41と、第2加圧板42とを備える冶具を用いて、常温(25℃)で実行される。第1加圧板41及び第2加圧板42は、ステンレス鋼材の表面にカーボン板が積層されたものであり、第1加圧板41は、回路層12の表面を押圧する曲面状の凸面411を有し、第2加圧板42は、ヒートシンク20の第2面202とは反対側の面を押圧する曲面状の凹面421を有している。なお、凸面411の曲率半径Rは、1000mm~5000mmとすることが好ましく、凹面421の曲率半径Rは、1000mm~5000mmとすることが好ましい。
この凸面411及び凹面421は、ヒートシンク付絶縁回路基板1の絶縁回路基板10に対応する領域に形成され、その外側、つまり、外側領域Ar2に対応する領域は、平坦面により構成されている。これは、溝29によりヒートシンク20の接合時における内側領域Ar1で生じる応力の外側領域Ar2への伝達を遮断しており、外側領域Ar2は、略平坦となっているためである。
さらに、溝29がヒートシンク20の第2面202にのみ形成して、第1面201側から溝29を認識できなくすることで、ヒートシンク付絶縁回路基板1の意匠性を向上できる。また、ヒートシンク付絶縁回路基板1を冷却器50等に固定する際に、溝29を、パッキン等を収容する収容溝としても用いることができ、シール性をさらに向上できる。
次に、本発明の第2実施形態について、図面を用いて説明する。
図6は、本実施形態のヒートシンク付絶縁回路基板1Aの断面を示す断面図であり、図7は、ヒートシンク付絶縁回路基板1Aの製造方法におけるヒートシンク接合工程を示す図であり、図8は、ヒートシンク付絶縁回路基板1Aの製造方法における矯正工程を示す図である。
なお、以下の説明では、上記実施形態と同一又は略同一の構成については、同じ符号を付し、説明を省略又は簡略化して説明する。
一方、第2回路層122は、ヒートシンク20Aと同様に、A6063系等のアルミニウム合金が用いられており、その厚さは0.5mm~1.5mmに設定されており、後述するヒートシンク20Aの中央部21の厚さ寸法と同一の厚さ寸法に設定されている。このように、第1回路層121と金属層13A、及び第2回路層122とヒートシンク20Aの中央部21とのそれぞれを同じ金属により構成し、これらの厚さを同じに設定することで、ヒートシンク付絶縁回路基板1Aの上側と下側とのバランスをとることとしている。
この絶縁回路基板10Aに接合されるヒートシンク20Aは、A6063系等のアルミニウム合金からなる板材により形成される。そして、金属層13Aに接合されるヒートシンクの中央部21に、絶縁回路基板10の少なくとも一部が収容される収容凹部22が形成され、収容凹部22の外周側に厚肉部分が残されることにより周壁部23が形成されている。つまり、収容凹部22は、周壁部23により囲まれている。この収容凹部22の底面に絶縁回路基板10の金属層13をAl-Si-Mg系のろう材を介して積層し、これらを積層方向に加圧して加熱することにより絶縁回路基板10Aにヒートシンク20Aが接合される。
なお、本実施形態のヒートシンク20Aは、ピン状フィンを有していないが、第1実施形態のヒートシンク20と同様にピン状フィンを有する構成であってもよい。
このようなヒートシンク20Aの外周縁には、上記第1実施形態と同様に、冷却器50等への取り付けの際にねじ止めを行うための締結穴(図示省略)が形成されている。
その製造方法は、絶縁回路基板形成工程と、溝形成工程と、ヒートシンク接合工程と、矯正工程と、からなる。以下、工程順に説明するが、上記第1実施形態と同様の構成については、説明を簡略化して説明する。
絶縁回路基板10A及びヒートシンク20Aの中央部21は、回路層12側を上側とする凸状の反りが発生する傾向がある。一方、周壁部23は、中央部21に比べて厚肉に形成されているため周壁部23に生じる応力は大きく、溝29Aが形成されていない場合、中央部21から伝達された変形を伴う応力により、周壁部23は、回路層12側を上側とする凹状に反る。本実施形態では、周壁部23に溝29Aが形成されているため、ヒートシンク20Aの接合時に中央部21(内側領域)に生じる応力の周壁部23(外側領域)への伝達が遮断される。これにより、本実施形態では、周壁部23(外側領域)は、いずれの方向にも反らず略平坦となる。このため、本実施形態では、以下のようにしてヒートシンク付絶縁回路基板1Aを矯正する。
これらのうち、加圧板61,62は、角柱状のステンレス鋼材の表面にカーボン板が積層されたものであり、加圧板61は、絶縁回路基板10Aの回路層12表面を押圧する曲面状の第1凸面611を有し、加圧板62は、ヒートシンク20Aの中央部21を押圧する曲面状の第1凹面621を有している。
なお、本実施形態では、平坦面721上にゴム73が貼付されていることとしたが、これに限らず、ゴム73はなくてもよいし、その素材はゴムに限らない。
なお、絶縁回路基板10A及び中央部21と周壁部23とを同時に押圧する場合には、加圧板61と加圧板71、及び加圧板62と加圧板72は、それぞれ一体化されていてもよい。
また、第1回路層121と金属層13A、及び第2回路層122とヒートシンク20Aの中央部21とのそれぞれを同じ金属により構成し、これらの厚さを同じに設定しているので、ヒートシンク付絶縁回路基板1Aの上側と下側とのバランスをとることができる。
例えば、上記各実施形態では、回路層12,12A及び金属層13,13Aをアルミニウム又はアルミニウム合金で構成することとしたが、これに限らない。例えば、第1実施形態において、回路層12及び金属層13を銅又は銅合金により構成するとともに、ヒートシンク20を銅又は銅合金により構成してもよい。また、第2実施形態において、第2回路層122を銅又は銅合金により構成するとともに、ヒートシンク20Aを銅又は銅合金により構成してもよい。この場合、金属層13Aとヒートシンク20とを固相拡散接合してもよい。
本変形例の溝29Bは、図9に示すように、4つの領域に分断されている。具体的には、溝29Bは、金属層13との接合部を囲む矩形状に配置され、各辺の中央が一部分断されている。つまり、溝29Bの各領域は、上記接合部の角部近傍に位置し、それぞれが略L字状に形成されている。この溝29Bを構成する各領域の端部間の距離は、例えば、1.0mm~5.0mmに設定されている。
第1変形例及び第2変形例においても、上記接合部のほとんどの領域が溝29B,29Cにより囲まれているので、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本変形例の溝29Dは、図11に示すように、ヒートシンク20Dの第1面201に形成されている。この溝29Dの接合部からの距離w1、溝29Dの幅w2、深さw3及び溝29Dの底部から第2面202までの距離w4は、第1実施形態の溝29の接合部からの距離w1、溝29の幅w2、深さw3及び溝29Dの底部から第1面201までの距離w4と同一に設定されている。また、ヒートシンク20Dの厚さL1も第1実施形態のヒートシンク20と同一である。このため、本変形例においても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本変形例では、図12に示すように、ヒートシンク20Eの第1面201に溝29E1が形成され、第2面202に溝29E2が形成されている。これら溝29E1及び溝29E2は、ヒートシンク20Eを厚さ方向に投影して見た場合に、重なって配置されている。この溝29E1,29E2の接合部からの距離w1及び溝29E1,E2の幅w2は、第1実施形態と同一に設定されている。また、溝29E1,29E2のそれぞれの深さw9、w10は、ヒートシンク20Eの厚さL1に依存するがそれぞれ異なる深さであってもよく、例えば、溝29E1と溝29E2との間の距離(残厚)w11は、0.7mm以上とされる。このため、本変形例においても、金属層13との接合部を囲むように溝29E1,29E2が形成されているので、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
10,10A…絶縁回路基板
100,100A…パワーモジュール
11…セラミックス基板
12,12A…回路層
120…回路層用金属板
121…第1回路層
122…第2回路層
13…金属層
130…金属層用金属板
15…ろう材箔
20,20A,20B,20C,20D,20E…ヒートシンク
201…第1面
202…第2面
21…中央部
22…収容凹部
23…周壁部
24…上面
25…ピン状フィン
28…締結穴
29,29A,29B,29C,29D,29E1,29E2…溝
30…半導体素子
31,32…加圧板
41…第1加圧板
411…凸面
42…第2加圧板
421…凹面
50…冷却器
61…加圧板
62…加圧板
611…第1凸面
621…第1凹面
71…加圧板
72…加圧板
711…平坦面
721…平坦面
73 ゴム
Claims (5)
- セラミックス基板の一方の面に回路層が形成されるとともに、前記セラミックス基板の他方の面に金属層が形成されてなる絶縁回路基板と、前記絶縁回路基板の前記金属層に接合されたヒートシンクと、を有し、
前記ヒートシンクの前記金属層との接合部が形成される第1面とは反対側の第2面にのみ、前記接合部の外周を囲むように溝が形成されていることを特徴とするヒートシンク付絶縁回路基板。 - 前記ヒートシンクには、中央部に前記絶縁回路基板の少なくとも一部が収容される収容凹部が形成され、前記絶縁回路基板は、前記収容凹部の底面に接合され、
前記溝は、前記収容凹部を囲む周壁部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク付絶縁回路基板。 - 前記溝は、前記接合部の外周の全域を囲むように連続して形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートシンク付絶縁回路基板。
- 前記溝は、幅が0.8mm以上、深さが前記ヒートシンクの厚さの50%以上で残厚が0.7mm以上に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のヒートシンク付絶縁回路基板。
- セラミックス基板の一方の面に回路層を形成するとともに、前記セラミックス基板の他方の面に金属層を形成してなる絶縁回路基板における前記金属層にヒートシンクを接合してヒートシンク付絶縁回路基板を製造する方法であって、
少なくとも前記ヒートシンクが前記金属層に接合される前に、前記ヒートシンクの前記金属層との接合部が形成される第1面とは反対側の第2面のみ一方における該ヒートシンクの前記絶縁回路基板が接合される領域の外周を囲むように溝を形成する溝形成工程を備えることを特徴とするヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019214864A JP7415486B2 (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | ヒートシンク付絶縁回路基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019214864A JP7415486B2 (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | ヒートシンク付絶縁回路基板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021086924A JP2021086924A (ja) | 2021-06-03 |
JP7415486B2 true JP7415486B2 (ja) | 2024-01-17 |
Family
ID=76088127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019214864A Active JP7415486B2 (ja) | 2019-11-28 | 2019-11-28 | ヒートシンク付絶縁回路基板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7415486B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003068903A (ja) | 2001-08-30 | 2003-03-07 | Kyocera Corp | 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 |
JP2011253928A (ja) | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Mitsubishi Electric Corp | 電力半導体装置およびその製造方法 |
JP2016072281A (ja) | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 三菱電機株式会社 | 半導体装置 |
JP2016096188A (ja) | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 富士電機株式会社 | 半導体装置 |
JP2016181549A (ja) | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 三菱マテリアル株式会社 | ヒートシンク付きパワーモジュール用基板 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4895566U (ja) * | 1972-02-18 | 1973-11-14 | ||
JP2748777B2 (ja) * | 1992-05-29 | 1998-05-13 | 日本電気株式会社 | 半導体装置用容器 |
JPH0770651B2 (ja) * | 1992-11-30 | 1995-07-31 | 日本電気株式会社 | 半導体パッケージ |
-
2019
- 2019-11-28 JP JP2019214864A patent/JP7415486B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003068903A (ja) | 2001-08-30 | 2003-03-07 | Kyocera Corp | 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 |
JP2011253928A (ja) | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Mitsubishi Electric Corp | 電力半導体装置およびその製造方法 |
JP2016072281A (ja) | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 三菱電機株式会社 | 半導体装置 |
JP2016096188A (ja) | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 富士電機株式会社 | 半導体装置 |
JP2016181549A (ja) | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 三菱マテリアル株式会社 | ヒートシンク付きパワーモジュール用基板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021086924A (ja) | 2021-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5067187B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びヒートシンク付パワーモジュール | |
JP6743916B2 (ja) | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 | |
JP7196592B2 (ja) | ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法及びヒートシンク付き絶縁回路基板 | |
WO2019189329A1 (ja) | ヒートシンク付き絶縁回路基板 | |
EP3780087A1 (en) | Method of manufacturing bonded body for insulating circuit board, and bonded body for insulating circuit board | |
JP6361532B2 (ja) | 放熱板付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP5124396B2 (ja) | 放熱基板ユニット | |
JP6421549B2 (ja) | パワーモジュール | |
JP6330951B2 (ja) | パワーモジュール用基板製造のための接合体 | |
JP7415486B2 (ja) | ヒートシンク付絶縁回路基板及びその製造方法 | |
JP5072911B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP4498966B2 (ja) | 金属−セラミックス接合基板 | |
JP5817164B2 (ja) | 接合方法、接合治具 | |
JP3938079B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6565735B2 (ja) | パワーモジュール用基板及びパワーモジュール並びにパワーモジュール用基板の製造方法 | |
WO2021177292A1 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP7147610B2 (ja) | 絶縁回路基板及びその製造方法 | |
JP7467936B2 (ja) | ヒートシンク付絶縁回路基板、電子部品及びヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法 | |
JP7424145B2 (ja) | 絶縁回路基板 | |
JP6805743B2 (ja) | 絶縁基板 | |
JP7424026B2 (ja) | 絶縁回路基板 | |
JP7521451B2 (ja) | 絶縁回路基板の製造方法及び絶縁回路基板 | |
JPH11204693A (ja) | 半導体装置 | |
JP7119689B2 (ja) | ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法及びヒートシンク付き絶縁回路基板 | |
KR102564818B1 (ko) | 파워모듈 및 그 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230620 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230621 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231114 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7415486 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |