JP7414235B2 - 飲料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料を収容する飲料容器に関する。
従来、飲料等を携帯できる容器として、内部を二重構造とした容器が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2013-43644号公報 特開2016-150019号公報
従来の二重構造の容器は、容器本体の内部が中空であったり、断熱材等が充填されていたりするため、容器本体を内容器と外容器に分けて使用することはできない。また、容器本体を内容器と外容器とに分けられる構造であっても、それぞれを個別の容器として使用することは考慮されておらず、利便性に劣るものであった。
本発明は、利便性に優れた飲料容器を提供することを目的とする。
本発明は、第1底部と第1側面部とにより略筒状に形成され、前記第1底部と反対側に第1開口部を有する第1容器と、第2底部と第2側面部とにより略筒状に形成され、前記第2底部と反対側に第2開口部を有し、前記第2底部と前記第2側面部が前記第1容器の内部に収納可能に構成される第2容器と、前記第1容器の前記第1開口部及び前記第2容器の前記第2開口部にそれぞれ嵌合可能な外蓋と、前記第1容器の前記第1開口部と前記外蓋とを着脱自在に嵌合させる第1嵌合部と、前記第2容器の前記第2開口部と前記外蓋とを着脱自在に嵌合させる第2嵌合部と、前記第1容器の内部に収納された前記第2容器と前記第1容器とを着脱自在に嵌合させる第3嵌合部と、を備え、前記第3嵌合部により嵌合された前記第1容器の前記第1側面部と前記第2容器の前記第2側面部との間及び前記第1容器の前記第1底部と前記第2容器の前記第2底部との間に空間が形成される飲料容器に関する。
本発明によれば、利便性に優れた飲料容器を提供することができる。
実施形態の飲料容器1の第1の形態を示す斜視図である。 飲料容器1の分解図である。 外筒10の斜視図である。 外筒10の第1開口部13の展開図である。 内筒20の斜視図である。 (A)及び(B)は、ストレーナ30の斜視図である。 内蓋40及びストレーナ30の斜視図である。 (A)及び(B)は、外蓋50の斜視図である。 (A)及び(B)第5側面部52の展開図である。 飲料容器1の第1の形態を説明する図である。 飲料容器1の第2の形態を説明する図である。 飲料容器1の第3の形態を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書に添付した図面は、いずれも模式図であり、理解しやすさ等を考慮して、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更又は誇張している。また、図面においては、部材の断面を示すハッチングを適宜に省略する。
本明細書等において、形状、幾何学的条件、これらの程度を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「方向」等の用語については、その用語の厳密な意味に加えて、ほぼ平行、ほぼ直交等とみなせる程度の範囲、概ねその方向とみなせる範囲を含む。
本明細書等においては、図1に示す飲料容器1の向き及び姿勢を基準として、XYZ座標系を次のように定めている。
飲料容器1の水平方向における一方向をX(X1-X2)方向、このX方向と平面的に直交する方向をY(Y1-Y2)方向、X-Y方向と直交する高さ方向をZ(Z1-Z2)方向とする。高さ方向においては、Z1側が上側となり、Z2側が下側となる。なお、上記XYZ座標系は、説明の便宜上設定したものであり、飲料容器1は、実際には様々な向き及び姿勢で使用される。そのため、飲料容器1におけるXYZ座標は、図示の例に限定されない。また、本明細書では、「~方向」を適宜に「~側」ともいう。
図1は、実施形態の飲料容器1の第1の形態を示す斜視図である。図2は、飲料容器1の分解図である。
実施形態の飲料容器1は、飲料物として、例えば、お茶を収容する携帯型の容器である。飲料容器1は、後述するように、お茶をそのまま収容することもできるし、内部に装着したストレーナ30(後述)に茶葉を入れて、お湯又は水によりお茶の成分を抽出することもできる。
図1及び図2に示すように、飲料容器1は、外筒(第1容器)10、内筒(第2容器)20、ストレーナ30、内蓋40及び外蓋50を備えている。飲料容器1は、図1に示す第1の形態において、外筒10、内筒20の一部及び外蓋50が露出し、内筒20の他部、ストレーナ30及び内蓋40は、内部に収納されている。なお、飲料容器1は、図1に示す第1の形態以外にも、後述する第2の形態(図11参照)、第3の形態(図12参照)で使用することができる。
以下、飲料容器1の各部の構成について説明する。
(外筒10)
図3は、外筒10の斜視図である。図4は、外筒10の第1開口部13の展開図である。
外筒10は、後述する第1の形態及び第2の形態において用いられる有底の筒体である。外筒10は、第1底部11と第1側面部12により形成されており、第1底部11と反対側に第1開口部13を有する。外筒10は、例えば、ポリカーボネート、飽和ポリエステル樹脂等により形成することができる。外筒10は、温かい飲料物を収容することが想定される場合、耐熱温度の高い素材を用いることが好ましい。
外筒10の第1側面部12には、高さ方向(Z方向)に沿って目盛り16が設けられている。目盛り16は、例えば、飲料容器1の第2の形態(後述)において、外筒10の内部に収容される飲料物の容量を示す部分である。実施形態の外筒10において、目盛り16は、第1底部11からZ1方向に沿って、例えば、100ml毎に設けられている。外筒10の第1側面部12に目盛り16を設けることにより、使用者は、飲料容器1の第2の形態において、外筒10に収容された飲料物の容量を正確に把握することができる。図3に示すように、外筒10の目盛り16は、内筒20の目盛り27(後述)と混同しない形状とすることが望ましい。
第1開口部13には、第1ねじ部14及び第1ねじ係合部15が設けられている。第1ねじ部14は、第1開口部13の内周側に設けられた雄ねじである。第1ねじ部14は、飲料容器1の第1の形態において、内筒20の第2ねじ係合部25(図4参照)と係合する部分である。すなわち、外筒10の第1ねじ部14と内筒20の第2ねじ係合部25は、飲料容器1の第1の形態において、外筒10の内部に収納された内筒20と、外筒10とを着脱自在に嵌合させる「第3嵌合部」を構成する。
第1ねじ部14の各第1ねじ山141(後述)の傾斜方向は、内筒20に設けられた第2ねじ係合部25の第2係合突起251(後述)の傾斜方向と同じである。
図4に示すように、第1ねじ部14は、X-Y平面に対して同じ方向に傾斜した複数の第1ねじ山141により構成されている。図4は、第1開口部13を、例えば、Y-Z平面で切断した場合の一方を平面的に展開した模式図である。各第1ねじ山141の上側(Z1側)の先端には、X-Y平面と平行な平坦部142が設けられている。第1開口部13の第1ねじ部14に平坦部142を設けることにより、各第1ねじ山141の上面は、仮想線aで示すように、Y-Z平面と平行となる。本構成によれば、ストレーナ30(後述)を外筒10の第1ねじ部14の上に装着したときに、ストレーナ30を安定させることができるため、ストレーナ30の傾き、がたつき等を抑制することができる。
ここで、外筒10の内部に内筒20を収納して固定する場合において、外筒10の第1ねじ部14が内筒20の第2ねじ係合部25と嵌合する様子を、図4を参照しながら説明する。
使用者は、外筒10の第1開口部13に内筒20を収納し、内筒20を外筒10に対して相対的に時計回りに回転させる。これにより、図4に示すように、内筒20の第2係合突起251(第2ねじ係合部25)は、外筒10の隣接する第1ねじ山141の間に入り込む。そして、内筒20の第2係合突起251は、第1ねじ山141の下面側(Z2側)に沿ってX1方向に移動する。第2係合突起251がX1方向に移動するに従って、内筒20の第2開口部23は、時計回りに回転しながら、外筒10の第1開口部13の下側(Z2側)に移動する。そして、第2係合突起251が第1ねじ山141の下面側に沿って移動できなくなる位置まで達すると、内筒20の第2係合突起251と外筒10の第1ねじ山141との間の摩擦力により、内筒20と外筒10とが嵌合した状態となる。内筒20を外筒10から取り外す場合、使用者は、内筒20を外筒10に対して相対的に反時計回りに回転させて、内筒20を外筒10から引き抜けばよい。
再び、図3に戻って外筒10の構成を説明する。
第1ねじ係合部15は、飲料容器1の第1及び第2の形態において、外蓋50の第2ねじ部55(後述)と係合する部分である。第1ねじ係合部15は、第1開口部13の外周側に設けられた複数の第1係合突起151により構成されている。複数の第1係合突起151は、第1開口部13の周方向に沿って等間隔に設けられている。また、複数の第1係合突起151は、第1開口部13の端から1cm以上下側(Z2側)に設けられている。第1係合突起151は、外蓋50の第2ねじ部55(第2ねじ山551)と同数設けられている。実施形態では、第1係合突起151と第2ねじ山551を、それぞれ6箇所設けた例を示している。なお、第1係合突起151と第2ねじ山551の数は、実施形態の例に限らず、適宜に変更可能である。
第1ねじ係合部15の各第1係合突起151は、例えば、図4に示す第2係合突起251(第2ねじ係合部25)のように、いずれも一方向に傾斜している。各第1係合突起151の傾斜方向は、外蓋50の第2ねじ部55の傾斜方向と同じである。これにより、飲料容器1の第1及び第2の形態において、外筒10(第1開口部13)への外蓋50の取り付け/取り外しを、よりスムーズに行うことができる。
また、第1ねじ係合部15の各第1係合突起151は、第1開口部13の端から1cm以上下側に設けられており、且つ、連続したねじ山ではないため、使用者が外筒10の第1開口部13から飲料物を飲む際に、唇にねじ山が接触しにくく、汚れも溜まりにくい。
なお、第1開口部13の外径D1a(図3参照)と、内筒20の第2開口部23の外径D2a(図5参照)は、同一寸法となるように設定されている。また、第1開口部13の内径D1b(図3参照)に対して、ストレーナ30の第3開口部34の外径D5a(図6(A)参照)は、外筒10にストレーナ30を装着した場合に、両者の間に適度な摩擦力が生じる寸法に設定される。これにより、使用者が飲料物を飲むために飲料容器1を傾けた場合に、外筒10に装着したストレーナ30が外れてしまうことを抑制できる。
なお、上記説明は、外筒10の第1開口部13に内蓋40を装着せず、ストレーナ30のみを装着した場合の効果である。想定される使用形態においては、外筒10の第1開口部13にストレーナ30を装着した場合、内蓋40も一緒に装着されるが、内蓋40を装着しない場合でも、上記効果を奏する。
なお、ストレーナ30の第3開口部34の外径D5aは、第1開口部13の内径D1bと同一寸法であってもよいし、僅かに小さい寸法であってもよい。
同様に、第1開口部13の内径D1bに対して、内蓋40の第4側面部42の外径D6b(図7参照)は、外筒10に内蓋40を装着した場合に、両者の間に適度な摩擦力が生じる寸法に設定される。これにより、使用者が飲料物を飲むために飲料容器1を傾けた場合に、外筒10に装着した内蓋40が外れてしまうことを抑制できる。上記説明は、外筒10の第1開口部13にストレーナ30を装着せず、内蓋40のみを装着した場合の効果である。
なお、内蓋40の第4側面部42の外径D6bは、第1開口部13の内径D1bと同一寸法であってもよいし、僅かに小さい寸法であってもよい。
(内筒20)
図5は、内筒20の斜視図である。
内筒20は、飲料容器1の第1の形態では、外筒10の内部に収納して用いられ、第3の形態では、単体で用いられる有底の筒体である。内筒20は、第2底部21と第2側面部22により略筒状に形成されており、第2底部21と反対側に第2開口部23を有する。飲料容器1の第1の形態において、内筒20の第2底部21と第2側面部22は、外筒10の内部に収納される。
内筒20は、外筒10の内部に収納された状態で、外筒10との間に空間が形成されるように、外筒10の第1底部11及び第1側面部12よりも、外径及び高さが小さく設定されている。具体的には、内筒20を外筒10の内部に収納すると、外筒10の第1側面部12と内筒20の第2側面部22との間及び外筒10の第1底部11と内筒20の第2底部21との間に空間が形成される。
実施形態の内筒20は、外筒10と同様に、例えば、ポリカーボネート、飽和ポリエステル樹脂等により形成することができる。内筒20においても、温かい飲料物を収容することが想定される場合、耐熱温度の高い素材を用いることが好ましい。
内筒20の第2側面部22には、高さ方向(Z方向)に沿って目盛り27が設けられている。目盛り27は、例えば、飲料容器1の第1又は第3の形態において、内筒20内部に収容される飲料物の容量を示す部分である。実施形態の内筒20において、目盛り27は、第2底部21からZ1方向に沿って、例えば、100ml毎に設けられている。内筒20の第2側面部22に目盛り27を設けることにより、使用者は、飲料容器1の第1又は第3の形態において、内筒20に収容された飲料物の容量を正確に把握することができる。図5に示すように、内筒20の目盛り27は、外筒10の目盛り16(図3参照)と混同しない形状とすることが望ましい。
図5に示すように、内筒20の第2側面部22の上側(Z1側)には、第2ねじ係合部25が設けられている。第2ねじ係合部25は、飲料容器1の第1の形態において、外筒10の第1ねじ部14(図3参照)と係合する部分である。第2ねじ係合部25は、第2側面部22の外周側に設けられた複数の第2係合突起251により構成されている。複数の第2係合突起251は、第2側面部22の周方向に沿って等間隔に設けられている。また、複数の第2係合突起251は、第2開口部23の端から1cm以上下側(Z2側)に設けられている。
実施形態の第2係合突起251は、外筒10の第1開口部13に設けられた第1ねじ山141(第1ねじ部14)と同じく6箇所に設けられている。なお、第2係合突起251と第1ねじ山141の数は、実施形態の例に限らず、適宜に変更可能である。各第2係合突起251は、図4に示すように、いずれも一方向に傾斜している。各第2係合突起251の傾斜方向は、第1ねじ部14(外筒10)の各第1ねじ山141(図4参照)の傾斜方向と同じである。これにより、飲料容器1の第1の形態において、外筒10(第1開口部13)への内筒20の取り付け/取り外しを、よりスムーズに行うことができる。
図5に示すように、内筒20の第2開口部23には、第3ねじ係合部26が設けられている。第3ねじ係合部26は、飲料容器1の第1及び第3の形態において、外蓋50の第2ねじ部55と係合する部分である。第3ねじ係合部26は、第2開口部23の外周側に設けられた複数の第3係合突起261(後述)により構成されている。複数の第3係合突起261は、第2開口部23の周方向に沿って等間隔に設けられている。第3係合突起261は、外蓋50の第2ねじ部55に設けられた第2ねじ山551と同じく6箇所に設けられている。各第3係合突起261は、例えば、図4に示す第2係合突起251(第2ねじ係合部25)のように、いずれも一方向に傾斜している。各第3係合突起261の傾斜方向は、外蓋50の第2ねじ部55の傾斜方向と同じである。これにより、飲料容器1の第1及び第3の形態において、内筒20(第2開口部23)への外蓋50の取り付け/取り外しを、よりスムーズに行うことができる。
また、内筒20において、第2ねじ係合部25の各第2係合突起251及び第3ねじ係合部26の第3係合突起261は、第2開口部23の端から1cm以上下側に設けられており、且つ、連続したねじ山ではないため、使用者が内筒20の第2開口部23から飲料物を飲む際に、唇にねじ山が接触しにくく、汚れも溜まりにくい。
内筒20の第2開口部23の外径D2a(図5参照)は、外筒10の第1開口部13の外径D1a(図3参照)と同一寸法に設定されている。また、内筒20において、第2側面部22の外径D3は、第2開口部23の外径D2aよりも小さく設定されている。なお、実施形態の内筒20は、高さ方向(Z方向)において、外径D3が上側(Z1側)から下側(下側)に向かうに従って小さくなるテーパー形状を有する。本明細書における第2側面部22の外径D3は、最も外径の大きな位置での外径である。
上述のように、第2開口部23の外径D2aと第2側面部22の外径D3は、D2a>D3の関係となるため、第2開口部23と第2側面部22との間には、段差部24が形成される。ストレーナ30を内筒20の第2開口部23に装着した場合に、ストレーナ30の第3開口部34は、段差部24に嵌め込まれる。
また、第2開口部23の内径D2bに対して、ストレーナ30の第3開口部34の外径D5a(図6(A)参照)は、ストレーナ30を内筒20に装着した場合に、両者の間に適度な摩擦力が生じる寸法に設定される。これにより、内筒20に装着したストレーナ30の傾き、がたつき等を抑制することができると共に、使用者が飲料物を飲むために飲料容器1を傾けた場合に、内筒20に装着したストレーナ30が外れてしまうことを抑制できる。
上記説明は、内筒20の第2開口部23にストレーナ30のみを装着した場合の効果である。想定される使用形態においては、内筒20の第2開口部23にストレーナ30を装着した場合、内蓋40も一緒に装着されるが、内蓋40を装着しない場合でも、上記効果を奏する。
なお、ストレーナ30の第3開口部34の外径D5aは、第2開口部23の内径D2bと同一寸法であってもよいし、僅かに小さい寸法であってもよい。
同様に、第2開口部23の内径D2bに対して、内蓋40の第4側面部42の外径D6a(図7参照)は、内蓋40を内筒20に装着した場合に、両者の間に適度な摩擦力が生じる寸法に設定される。これにより、使用者が飲料物を飲むために飲料容器1を傾けた場合に、内筒20に装着した内蓋40が外れてしまうことを抑制できる。上記説明は、内筒20の第2開口部23にストレーナ30を装着せず、内蓋40のみを装着した場合の効果である。
なお、内蓋40の第4側面部42の外径D6aは、第2開口部23の内径D2bと同一寸法であってもよいし、僅かに小さい寸法であってもよい。
また、飲料容器1を第1の形態とするために、外筒10の内部に内筒20を収納し、第1ねじ部14(図3参照)と第2ねじ係合部25とを嵌合させると、外筒10の第1開口部13と内筒20の第2開口部23は、高さ方向(Z方向)において、同一外径の円筒形状となる。
(ストレーナ30)
図6(A)及び(B)は、ストレーナ30の斜視図である。図6(A)は、ストレーナ30を斜め上側(Z1側)から見たときの斜視図である。図6(B)は、ストレーナ30を斜め下側(Z2側)から見たときの斜視図である。
ストレーナ30は、茶葉を保持する部材であり、使用形態に応じて、外筒10の第1開口部13又は内筒20の第2開口部23に装着される。図6(A)及び(B)に示すように、ストレーナ30は、枠部31と、メッシュ部35とを備えている。枠部31とメッシュ部35は、茶葉(不図示)が収納される部分である。
枠部31は、第3底部32と第3側面部33により略筒状に形成されており、第3底部32と反対側(Z1側)に第3開口部34を有する。第3底部32及び第3側面部33は、正六角形の枠が隙間なく並べられたハニカム構造を有する。なお、枠部31は、部分的に空隙があれば、ハニカム構造に限らず、どのような構造であってもよい。例えば、枠部31は、格子状、ストライプ状等の構造であってもよい。第3側面部33は、第3開口部34(後述)と一体に形成されている。枠部31は、例えば、ポリカーボネート等により形成することができる。
枠部31の第3側面部33には、高さ方向(Z方向)に沿って目盛り36が設けられている。目盛り36は、ストレーナ30に収納される茶葉の分量を示す部分である。実施形態の第3側面部33において、目盛り36は、第3底部32からZ1方向に沿って設けられている。使用者は、目盛り36を目安に茶葉を入れることにより、計量スプーン等を用いることなしに、必要な量の茶葉をストレーナ30に収容することができる。
なお、ストレーナ30には、内筒20に飲料を収容する形態(第1又は第3の形態)で使用される目盛りと、外筒10に飲料を収容する形態(第2の形態)で使用される目盛りが併記されていてもよい。例えば、内筒20において300mlのお茶の抽出に必要な茶葉量を示す目盛りと、外筒10において500mlのお茶の抽出に必要な茶葉量を示す目盛りを、それぞれ茶葉量の数値と共に併記してもよい。また、目盛り36は、メッシュ部35以外であれば、枠部31の第3側面部33に限らず、ストレーナ30のどの位置に設けられていてもよく、その形状、配置等は、実施形態の例に限定されない。
メッシュ部35は、網目形状のシート材であり、枠部31の第3底部32及び第3側面部33の内側の全面に取り付けられている。すなわち、メッシュ部35は、ハニカム構造の枠部31の空隙を埋めるように設けられている。メッシュ部35の外側は、ハニカム構造を有する第3底部32及び第3側面部33により覆われているため、例えば、使用者がストレーナ30を洗浄した場合に、メッシュ部35が破れたり、メッシュ部35が枠部31から剥がれたりする不具合を抑制することができる。
メッシュ部35としては、例えば、ポリプロピレン、トライタン(登録商標)等の樹脂により形成することができる。なお、枠部31において、第3底部32と第3側面部33は、一体に形成されていてもよいし、別部品を接合した構成としてもよい。また、ストレーナ30を構成する枠部31及びメッシュ部35を、一体成形(例えば、インサート成形)により作製してもよい。
枠部31において、第3底部32の外径D4は、外筒10の第1開口部13の内径D1b及び内筒20の第2開口部23の内径D2bよりも小さい寸法に設定されている。ストレーナ30を外筒10又は内筒20に装着した場合に、ストレーナ30と外筒10の第1側面部12との間又はストレーナ30と内筒20の第2側面部22との間に空間が形成されるようにするためである。
第3開口部34は、飲料容器1の第1又は第3の形態において、ストレーナ30を内筒20の第2開口部23に装着した場合に、段差部24により支持される。また、第3開口部34は、飲料容器1の第2の形態において、ストレーナ30を外筒10の第1開口部13に装着した場合に、第1ねじ部14(第1ねじ山141)により支持される。
第3開口部34の外径D5aは、外筒10の第1開口部13の内径D1b及び内筒20の第2開口部23の内径D2bに対して僅かに大きくなるように設定される。すなわち、第3開口部34の外径D5aは、ストレーナ30を外筒10及び内筒20に装着した場合に、両者の間に適度な摩擦力が生じる寸法に設定される。
なお、第3開口部34の外径D5aは、外筒10の第1開口部13の内径D1b及び内筒20の第2開口部23の内径D2bと同一寸法であってもよいし、僅かに小さい寸法であってもよい。
第3開口部34のX1側の端には、切り欠き部37が設けられている。第3開口部34に切り欠き部37を設けることにより、ストレーナ30を外筒10又は内筒20に装着した場合に、外筒10の第1側面部12と切り欠き部37との間又は内筒20の第2側面部22と切り欠き部37との間に、それぞれ飲料物が流通する開口(後述する1a、1b)形成を形成することができる。
第3開口部34のX2側には、三角柱形状の突起38が設けられている。突起38は、ストレーナ30の上側(Z1側)に内蓋40を装着した場合に、内蓋40の溝部48(後述)と係合する部分である。突起38は、尖った先端部分がX1側を向くように形成されている。なお、突起38は、三角柱形状に限らず、内蓋40の溝部48と係合可能であれば、どのような形状であってもよい。突起38は、例えば、半円柱形状等であってもよい。
第3開口部34のY1側及びY2側には、それぞれ開口部39が設けられている。開口部39は、外筒10又は内筒20に装着したストレーナ30を取り外す際に、使用者が指を引っ掛ける部分である。第3開口部34に開口部39を設けることにより、使用者は、飲料物、茶葉等に指が触れることなしにストレーナ30を取り出すことができる。また、後述するように、ストレーナ30に内蓋40を装着した際、開口部39のZ1側の側縁には、内蓋40の第4側面部42に設けられた線状突起49が係合する。
(内蓋40)
図7は、内蓋40及びストレーナ30の斜視図である。内蓋40は、使用形態に応じて、ストレーナ30の第3開口部34、外筒10の第1開口部13又は内筒20の第2開口部23に装着される部品である。図7は、内蓋40をストレーナ30の第3開口部34に装着する様子を示している。内蓋40は、第4底部41と第4側面部42により形成されており、第4底部41と反対側に第4開口部43を有する。
第4側面部42の上側(Z1側)の外周には、鍔部44が設けられている。第4側面部42の外径D6bは、実質的に鍔部44の外径となる。第4側面部42の外径D6aは、外筒10の第1開口部13の内径D1b及び内筒20の第2開口部23の内径D2bに対して僅かに大きくなるように設定される。すなわち、第3開口部34の外径D5aは、内蓋40を外筒10又は内筒20に装着した場合に、両者の間に適度な摩擦力が生じる寸法に設定される。また、第4開口部43の外径D6bは、ストレーナ30の第3開口部34の内径D5bに対して僅かに大きくなるように設定される。すなわち、第4側面部42の外径D6aは、内蓋40をストレーナ30に装着した場合に、両者の間に適度な摩擦力が生じる寸法に設定される。
なお、第4側面部42の外径D6aは、外筒10の第1開口部13の内径D1b及び内筒20の第2開口部23の内径D2bと同一寸法であってもよいし、僅かに小さい寸法であってもよい。更に、第4開口部43の外径D6bは、ストレーナ30の第3開口部34の内径D5bと同一寸法であってもよいし、僅かに小さい寸法であってもよい。
また、第4側面部42の外周面のY1側及びY2側には、それぞれ線状突起49が設けられている。線状突起49は、内蓋40をストレーナ30に装着した場合に、ストレーナ30の開口部39と係合する部分である。図7に示すストレーナ30及び内蓋40の向き及び姿勢において、内蓋40(第4側面部42)に設けられた線状突起49のY1側及びY2側の位置は、ストレーナ30(第3開口部34)に設けられた開口部39のY1側及びY2側の位置と一致している。
本構成によれば、内蓋40をストレーナ30に装着した場合に、内蓋40の線状突起49がストレーナ30の開口部39(Z1側の側縁)と係合するため、内蓋40をストレーナ30に確実に固定することができる。この場合の内蓋40とストレーナ30との固定力は、使用者が飲料物を飲むために飲料容器1を傾けた場合に、内蓋40が茶葉及び飲料物の流出を抑制しつつ、ストレーナ30から外れない程度とすることが望ましい。この程度の固定力とすることにより、使用者が内蓋40の把持部46(後述)を把持してZ1側に持ち上げた際に、内蓋40の線状突起49とストレーナ30の開口部39との係合を簡単に解除できる。そのため、使用者は、内蓋40をストレーナ30から容易に取り外すことができる。
前述したように、内蓋40の外径D6b(第4開口部43)は、ストレーナ30の内径D5b(第3開口部34)に対して僅かに大きくなるように設定されているため、線状突起49との併用により、内蓋40をストレーナ30から、より外れにくくすることができる。また、線状突起49を設けることにより、内蓋40をストレーナ30に確実に固定することができるため、内蓋40の外径D6bを、ストレーナ30の内径D5b同一寸法又は僅かに小さい寸法としても、内蓋40をストレーナ30から外れにくくすることができる。なお、本実施形態では、内蓋40をストレーナ30に装着した場合に、両者の間に適度な摩擦力が生じる寸法に設定されているため、線状突起49を設けない構成としてもよい。
第4開口部43のX1側の端には、切り欠き部45が設けられている。第4開口部43の切り欠き部45の形状は、内蓋40をストレーナ30の第3開口部34に装着した場合に、ストレーナ30の切り欠き部37と隙間なく重なり合うように形成されている。本構成によれば、内蓋40をストレーナ30の第3開口部34に装着した場合に、内蓋40の鍔部44がストレーナ30の第3開口部34から外側にはみ出すことがなく、また、内蓋40の切り欠き部45もストレーナ30の切り欠き部37を塞ぐことがない。
一方、内蓋40をストレーナ30の第3開口部34に装着することにより、ストレーナ30において、切り欠き部37を除く第3開口部34が内蓋40で塞がれるため、ストレーナ30の第3開口部34からの茶葉及び飲料物の流出を抑制することができる。本構成によれば、使用者が飲料物を飲むために飲料容器1を傾けた場合に、ストレーナ30の第3開口部34からの飲料物の流出を抑制しつつ、重ね合わされた内蓋40の切り欠き部45とストレーナ30の切り欠き部37との間から、飲料物をよりスムーズに流出させることができる。
内蓋40は、第4底部41に把持部46が設けられている。把持部46は、使用者が内蓋40をストレーナ30等に装着したり、装着された内蓋40を取り外したりする場合に把持する部分である。把持部46は、内蓋40において、切り欠き部45の側(X1側)に設けられている。これにより、使用者が内蓋40の装着された飲料容器1から飲料物を飲む際に、使用者の鼻が把持部46に接触する不具合を抑制することができる。なお、把持部46の位置、形状等は、図7の例に限らず、適宜に設定可能である。
内蓋40は、第4底部41のほぼ中央に空気穴47が設けられている。第4底部41に空気穴47を設けることにより、使用者が内蓋40の装着された飲料容器1から飲料物を飲む際に、飲料物を切り欠き部45からスムーズに流出させることができる。なお、空気穴47の径は、飲料物が空気穴47から不用意に流出しないように、例えば、1mm程度にすることが望ましい。また、空気穴47の位置、個数等は、図7の例に限らず、適宜に設定可能である。
内蓋40は、第4側面部42のX2側の端に溝部(保持部)48が設けられている。溝部48は、抽出物が収容された袋(以下、「ティーバッグ」ともいう)に繋がれた糸を保持する部分である。使用者は、ティーバッグの糸の端を溝部48に引っ掛けておくことにより、ティーバッグの袋に触れることなしに、ストレーナ30から取り出すことができる。なお、ストレーナ30を使用せずに、外筒10又は内筒20に内蓋40のみを装着した形態においても、ティーバッグの糸の端を溝部48に引っ掛けることができる。
なお、溝部48の一部は、第4側面部42のX2側の端だけでなく、鍔部44にも形成されている。鍔部44に形成された溝部48の一部は、内蓋40をストレーナ30に装着した場合に、ストレーナ30の突起38(図6参照)と係合する。溝部48は、図7に示すようなV字形に限らず、ストレーナ30の突起38と係合可能であれば、どのような形状であってもよい。例えば、ストレーナ30に設けられた突起38が半円柱形状であれば、それと係合可能な半円状であってもよい。
上述のように、内蓋40をストレーナ30に装着すると、内蓋40の溝部48の一部は、ストレーナ30に設けられた三角柱形の突起38と係合する。そのため、内蓋40の溝部48にティーバッグの糸の端を引っ掛けた状態で、内蓋40をストレーナ30に装着すると、内蓋40の溝部48とストレーナ30の突起38とが係合して、ティーバッグの糸の端が両者の間に挟み込まれた状態となる。そのため、ティーバッグの糸の端を、より確実に固定することができる。
(外蓋50)
図8(A)及び(B)は、外蓋50の斜視図である。図8(A)は、外蓋50を斜め上側(Z1側)から見たときの斜視図である。図8(B)は、外蓋50を斜め下側(Z2側)から見たときの斜視図である。図9(A)及び(B)は、第5側面部52の展開図である。図9(A)及び(B)は、第5側面部52を、例えば、Y-Z平面で切断した場合の一方を平面的に展開した模式図である。
外蓋50は、外筒10の第1開口部13及び内筒20の第2開口部23を開放又は閉鎖する部材である。外蓋50は、上面部51と第5側面部52とから構成されており、上面部51と反対側に第5開口部53を有する。
外蓋50は、外筒10及び内筒20への嵌合方向(Z方向)からの平面視において六角形状となるように形成されており、図8(A)に示すように、斜め上側(Z1側)から見たときに全体が六角柱状となる。外蓋50の全体を六角柱状とすることにより、使用者は、外蓋50を握りやすくなるため、例えば、握力の弱い使用者でも外蓋50の開閉を容易に行うことができる。
図8(B)に示すように、外蓋50は、上面部51の裏面側(Z2側)にパッキン54が設けられている。上面部51の裏面側にパッキン54を設けることにより、外蓋50を外筒10又は内筒20と嵌合させたときの密閉性を向上させることができる。パッキン54は、例えば、エラストマー等の弾力性に優れた素材により形成することが望ましい。なお、パッキン54は、図8(B)に示すような円環状に限らず、円盤状であってもよい。また、パッキン54を設けない構成としてもよい。
図8(B)に示すように、第5側面部52には、第2ねじ部55が設けられている。第2ねじ部55は、第5側面部52の内径側に設けられた雄ねじである。外蓋50の第2ねじ部55は、飲料容器1の第1及び第3の形態において、内筒20の第3ねじ係合部26(図5参照)と係合する部分である。すなわち、内筒20の第3ねじ係合部26と外蓋50の第2ねじ部55は、飲料容器1の第1及び第3の形態において、内筒20の第2開口部23と外蓋50とを着脱自在に嵌合させる「第2嵌合部」を構成する。
また、外蓋50の第2ねじ部55は、飲料容器1の第2の形態において、外筒10の
第1ねじ係合部15(図3参照)と係合する部分である。すなわち、外筒10の第1ねじ係合部15と外蓋50の第2ねじ部55は、飲料容器1の第2の形態において、外筒10の第1開口部13と外蓋50とを着脱自在に嵌合させる「第1嵌合部」を構成する。
図9(A)に示すように、第2ねじ部55は、X-Y平面に対して同じ方向に傾斜した複数の第2ねじ山551と、各第2ねじ山551の間に設けられた案内部553とを備えている。第2ねじ山551のZ1側の端部には、凹部552が設けられている。案内部553は、第2ねじ山551と同じ側に設けられた矩形状の突起であり、凹部552の近傍に設けられている。案内部553は、外筒10の第1係合突起151が一定以上X2方向へ移動しないように規制すると共に、第2ねじ山551と共に、外筒10の第1係合突起151を保持する機能を有する。
ここで、外筒10の第1開口部13に外蓋50を装着する場合において、外筒10の第1ねじ係合部15が外蓋50の第2ねじ部55と嵌合する様子を、図9(B)を参照して説明する。なお、実際の使用形態において、使用者は、外筒10を固定した状態で外蓋50を回転させるため、外筒10の第1係合突起151(第1ねじ係合部15)に対して外蓋50の第2ねじ部55が移動することになる。図9(B)では、説明を容易にするため、外蓋50に対して外筒10の第1係合突起151が相対的に移動する様子を示している。また、内筒20の第2開口部23に外蓋50を装着する場合も、実質的に同じ動作となるため、ここでは、外筒10を例として説明する。
使用者は、外筒10の第1ねじ係合部15に外蓋50を被せ、外筒10に対して外蓋50を相対的に時計回りに回転させる。これにより、図9(B)に示すように、外筒10の第1係合突起151が、外蓋50の隣接する第2ねじ山551と(第2ねじ部55)の間に入り込み、案内部553に突き当たる。
案内部553に突き当たった第1係合突起151は、外蓋50の回転と共に、X2方向に導かれる。この後、第1係合突起151は、外蓋50の回転と共に、第2ねじ山551上面側に沿って移動し、第2ねじ山551の凹部552と案内部553との間に嵌め込まれる。これにより、外筒10と外蓋50とが嵌合した状態となる。外蓋50を外筒10から取り外す場合、使用者は、外蓋50を外筒10に対して相対的に反時計回りに回転させればよい。
次に、飲料容器1の使用形態の一例として、第1~第3の形態について説明する。
(第1の形態)
図10は、飲料容器1の第1の形態を説明する図である。図10は、飲料容器1のY方向の中心において、X-Z平面と平行な面で切断したときの断面図である。後述する図11及び図12についても同様である。
図10に示すように、第1の形態の飲料容器1は、外筒10の内部に内筒20が収納されると共に、更にストレーナ30、内蓋40及び外蓋50が装着されている。第1の形態において、使用者は、例えば、ストレーナ30に茶葉又はティーバッグを入れ、その上からお湯又は水を入れることにより、ストレーナ30に収容された茶葉からお茶の成分を抽出させることができる。これにより、飲料物として、茶葉から抽出された成分を含むお茶を作ることができる。
使用者は、飲料容器1を口元で傾けることにより、内筒20の内部に収容されている飲料物を飲むことができる。このとき、飲料物は、外筒10の第1側面部12とストレーナ30の切り欠き部37及び内蓋40の切り欠き部45との間に形成された開口1aから流出させることができる。
また、飲料容器1に冷たい水等を入れた場合、内筒20の第2側面部22の外側に結露が生じることがある。しかし、第1の形態の飲料容器1では、内筒20の外側に外筒10があるため、結露により生じた水分が飲料容器1の表面に達することはない。そのため、使用者は、手を濡らすことなく飲料容器1を保持したり、鞄等の中に入れて持ち歩いたりすることができる。更に、第1の形態の飲料容器1では、内筒20と外筒10との間に空間が形成されているため、外筒10又は内筒20を単体で使用した場合に比べて、飲料物の保温性を高めることができる。
第1の形態の飲料容器1において、ストレーナ30を内筒20に装着しない使用形態もある。その場合でも、内筒20の溝部48(図7参照)に第2開口部23に内蓋40を装着し、ティーバッグの糸の端を内蓋40の溝部48に引っ掛けることにより、ティーバッグから抽出された成分を含むお茶を作ることができる。
(第2の形態)
図11は、飲料容器1の第2の形態を説明する図である。
図11に示すように、第2の形態の飲料容器1は、単体の外筒10に、ストレーナ30、内蓋40及び外蓋50が装着されている。第2の形態は、内筒20よりも容量の大きな外筒10に飲料物を収容するため、より多くの飲料物を収容する場合等に適している。
第2の形態の飲料容器1においても、上述した第1の形態と同じ手順により、茶葉から抽出された成分を含むお茶を作ることができる。また、第2の形態においても、飲料物を、外筒10の第1側面部12とストレーナ30の切り欠き部37及び内蓋40の切り欠き部45との間に形成された開口1aから流出させることができる。
第2の形態の飲料容器1において、ストレーナ30を外筒10に装着しない使用形態もある。その場合でも、ティーバッグの糸の端を内蓋40の溝部48に引っ掛けておくことにより、外筒10の内部において、ティーバッグから抽出された成分を含むお茶を作ることができる。
(第3の形態)
図12は、飲料容器1の第3の形態を説明する図である。
図12に示すように、第3の形態の飲料容器1は、単体の内筒20に、ストレーナ30、内蓋40及び外蓋50が装着されている。第3の形態では、外筒10よりも容量の小さな内筒20に飲料物を収容するため、飲料容器1の重量を軽くしたい場合、少ない飲料物を収容する場合等に適している。
第3の形態の飲料容器1においても、上述した第1の形態と同じ手順により、茶葉から抽出された成分を含むお茶を作ることができる。また、第3の形態においても、飲料物を、内筒20の第2側面部22とストレーナ30の切り欠き部37及び内蓋40の切り欠き部45との間に形成された開口1bから流出させることができる。
第3の形態の飲料容器1において、ストレーナ30を内筒20に装着しない使用形態もある。その場合でも、ティーバッグの糸の端を内蓋40の溝部48に引っ掛けておくことにより、内筒20の内部において、ティーバッグから抽出された成分を含むお茶を作ることができる。
以上説明したように、実施形態の飲料容器1は、外筒10と内筒20とを組み合わせることにより、使用者は、使用目的等に応じて第1、第2及び第3の形態の3種類の形態を使い分けることができる。また、実施形態の飲料容器1は、工具等を使用することなしに各部を分解したり、嵌合させたりできる。そのため、使用者は、外出先等において、飲料容器1の形態を簡単に変えることができる。したがって、実施形態の飲料容器1は、一般的な二重構造の容器に比べて利便性に優れている。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本開示の技術的範囲内に含まれる。また、実施形態に記載した効果は、本開示から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述の実施形態及び後述する変形形態は、適宜に組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
飲料容器1において、外筒10及び内筒20は、透明に近い素材で形成してもよいし、いずれか一方又は両方を半透明、不透明な素材等で形成してもよい。また、外筒10及び内筒20の少なくとも一方は、上記各素材に着色が施されていてもよいし、絵柄、模様等が印刷されていてもよい。
飲料容器1の第1の形態において、外筒10と内筒20との間の空間に、断熱材を入れて使用してもよい。飲料容器1の第1~第3の形態において、外筒10又は内筒20の外側に断熱材を巻き付けて使用してもよい。第1の形態において、外筒10と内筒20との間の空間を減圧してもよい。外筒10と内筒20との間の空間を減圧することにより、保温性をより高めることができる。第1の形態において、外筒10と内筒20との間の空間に水を入れ、その水を凍らせることにより、内部に収容した飲料物の保冷性を高めることができる。
飲料容器1において、外筒10の目盛り16(図3参照)及び内筒20の目盛り27(図5参照)は、いずれか一方のみを設けた構成としてもよいし、いずれも設けない構成としてもよい。ストレーナ30の目盛り36についても同様である。
外蓋50は、平面視において六角形状とする例に限らず、例えば、円形状、八角形状等としてもよい。また、外蓋50の上面部51、第5側面部52の表面に、滑り止めの凹凸等を設けてもよい。
ストレーナ30の第3開口部34の内側又は内蓋40の第4側面部42の内側にパッキン、シール材等を設けてもよい。
飲料容器1において、内筒20の内部に、更に小さな内筒を入れて3重構造としてもよいし、更に多くの内筒を組み合わせた構造としてもよい。
1 飲料容器
1a,1b 開口
10 外筒
11 第1底部
12 第1側面部
13 第1開口部
14 第1ねじ部
141 第1ねじ山
142 平坦部
15 第1ねじ係合部
151 第1係合突起
16,27,36 目盛り
20 内筒
21 第2底部
22 第2側面部
23 第2開口部
24 段差部
25 第2ねじ係合部
251 第2係合突起
26 第3ねじ係合部
261 第3係合突起
30 ストレーナ
31 枠部
32 第3底部
33 第3側面部
34 第3開口部
35 メッシュ部
37,45 切り欠き部
38 突起
39 開口部
40 内蓋
41 第4底部
42 第4側面部
43 第4開口部
44 鍔部
46 把持部
47 空気穴
48 溝部
49 線状突起
50 外蓋
51 上面部
52 第5側面部
53 第5開口部
54 パッキン
55 第2ねじ部
551 第2ねじ山
552 凹部
553 案内部

Claims (9)

  1. 第1底部と第1側面部とにより略筒状に形成され、前記第1底部と反対側に第1開口部を有する第1容器と、
    第2底部と第2側面部とにより略筒状に形成され、前記第2底部と反対側に第2開口部を有し、前記第2底部と前記第2側面部が前記第1容器の内部に収納可能に構成される第2容器と、
    前記第1容器の前記第1開口部及び前記第2容器の前記第2開口部にそれぞれ嵌合可能な外蓋と、
    前記第1容器の前記第1開口部と前記外蓋とを着脱自在に嵌合させる第1嵌合部と、
    前記第2容器の前記第2開口部と前記外蓋とを着脱自在に嵌合させる第2嵌合部と、
    前記第1容器の内部に収納された前記第2容器と前記第1容器とを着脱自在に嵌合させる第3嵌合部と、を備え、
    前記第3嵌合部により嵌合された前記第1容器の前記第1側面部と前記第2容器の前記第2側面部との間及び前記第1容器の前記第1底部と前記第2容器の前記第2底部との間に空間が形成される飲料容器。
  2. 前記第1容器の前記第1開口部及び前記第2容器の前記第2開口部に装着可能なストレーナを備える、請求項1に記載の飲料容器。
  3. 前記ストレーナは、部分的に空隙を有する第3底部及び第3側面部により略筒状に形成され、前記第3底部と反対側に第3開口部を有する枠部と、前記第3底部及び前記第3側面部の前記空隙を埋めるように設けられたメッシュ部と、を備える、請求項2に記載の飲料容器。
  4. 前記ストレーナの前記第3開口部、前記第1容器の第1開口部及び前記第2容器の第2開口部に着脱自在に装着される内蓋を備える、請求項3に記載の飲料容器。
  5. 前記ストレーナの前記第3開口部及び前記内蓋は、それぞれ切り欠き部を備える、請求項4に記載の飲料容器。
  6. 前記内蓋は、使用者が把持可能な把持部を備える、請求項4又は5に記載の飲料容器。
  7. 前記内蓋は、抽出物が収容された袋に繋がれた糸を保持可能な保持部を備える、請求項4~6までのいずれかに記載の飲料容器。
  8. 前記第1容器の前記第1側面部、前記第2容器の前記第2側面部及び前記ストレーナの前記第3側面部のうちの少なくとも1つには、内容物の量を測るための目盛りが設けられている、請求項3~7までのいずれかに記載の飲料容器。
  9. 前記外蓋は、前記第1容器及び前記第2容器への嵌合方向からの平面視において六角形状となるように形成されている、請求項1~8までのいずれかに記載の飲料容器。
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