JP3214854U - プラスチック製の包装用容器 - Google Patents

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高山 晃一
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Abstract

【課題】蓋を閉じた状態でも各フランジ部の取り扱いが容易で、持ち運びに便利なプラスチック製の包装用容器を提供する。【解決手段】第二容器本体が第一容器本体10と蓋体30とで囲われる空間を仕切り、第一容器本体10と第二容器本体との間と、第二容器本体と蓋体30との間とに、物品を別々に収容できる領域が構成される、プラスチック製の包装用容器2であって、第一容器本体10に起伏可能に設けられた一対の取っ手部81,82と、一方の取っ手部81と他方の取っ手部82とを連結させる連結部と、を備え、蓋を閉じた状態で、第一容器本体10と第二容器本体と蓋体30の各フランジ部120,220,320が上下に配置され、さらに上下に並んだ三つのフランジ部の縁の全体又は一部が他のフランジ部の縁と隣接しないように形成されている。【選択図】図13

Description

本考案は、容器本体とこれに一体に形成された蓋体とで構成される収容空間に、別の容器本体を底部から浮かせた位置に取り出し自在に収容するプラスチック製の包装用容器に関する。
複数の物品を収容可能なプラスチック製の包装用容器が知られている。包装用容器は、外側の容器本体(以下、外側容器本体と呼ぶ。)と、外側容器本体に収容される内側の容器本体(以下、内側容器本体と呼ぶ。)とを備えている。内側容器本体は、底部を外側容器本体の底部から上方へ距離を置いて配置されている。内側容器本体は、外側容器本体にヒンジ部を介してつながっていて、外側容器本体の内側から外側へ、またその逆方向に回転自在に設けられている。このヒンジ部を含め、外側容器本体と内側容器本体とヒンジ部とが樹脂を成型して一体に構成された包装用容器が特許文献1に開示されている。
特許文献1の包装用容器では、外側容器本体に内側容器本体を収容した状態で、外側容器本体と内側容器本体との間の領域と、内側容器本体の内側の領域とが、物品を収容できる空間として利用できる
特許文献2と特許文献3とには、外側容器本体の開口を塞ぐ蓋体を外側容器本体と内側容器本体と一体に形成した包装用容器が開示されている。蓋体は、外側容器本体に被さる位置から外側容器本体の上方から外れた位置へ、またその逆方向に回転自在にヒンジ部によって支持されている。外側容器本体に内側容器本体を収容した状態で、外側容器本体に蓋体が被さることで、内側容器本体に収容した物品も、その全体を包むことができる。
特許文献2と特許文献3とに示す包装用容器は、内側容器本体を収容した外側容器本体に蓋体をした状態で、内側容器本体の底部が外側容器本体の底部から上方に離れて配置された二重底に構成されている。
特開平11−198980号公報 実用新案登録第3041406号公報 特開平4−6035号公報
従来の二重底構造を備えた包装用容器では、外側容器本体と内側容器本体は、物品を収容する収容部と、収容部の縁から外側へ突出したフランジ部とを備え、蓋体は、各収容部に被さるカバー部と、カバー部の周縁に形成されたフランジ部と、を備えている。蓋を閉じた状態で各フランジ部が上下に重なって配置される。特許文献2及び特許文献3に示すように、従来の二重底構造の包装用容器では、各フランジ部が同形で、蓋をした状態で各フランジ部は、縁を揃えて上下に合わさっているため、取扱いが不便である。
さらに、特許文献1等に示す従来の二重底の包装用容器では持ち運びの際、別の手提げを利用する必要がある。
そこで、本考案は、蓋を閉じた状態でも各フランジ部の取り扱いが容易で、持ち運びに便利なプラスチック製の包装用容器を提供する。
本考案のプラスチック製の包装用容器は、第一容器本体と、第一容器本体に収容される第二容器本体と、第二容器本体を収容した第一容器本体に被さる蓋体(以下、蓋体が第二容器本体を収容した第一容器本体に被さった状態を、蓋を閉じた状態と呼ぶ。)と、第一容器本体と第二容器本体とをつなぐヒンジ部と、第一容器本体及び第二容器本体の何れかと蓋体とをつなぐヒンジ部と、第一容器本体に起伏可能に設けられた一対の取っ手部と、一方の取っ手部と他方の取っ手部とを連結させる連結部と、を備えている。第一容器本体と第二容器本体と蓋体とは、蓋を閉じた状態で上下に配置され更に縁の全体又は一部が他の縁と隣接しないように形成されたフランジ部を備え、取っ手部は、使用者に握られるグリップ部と、グリップ部の両端をそれぞれ第一容器本体のフランジ部とつなぐ一対の支持部と、を備え、支持部は、フランジ部との境界からグリップ部との境界までの部分に補強部を備えている。
さらに、本考案のプラスチック製の包装用容器では第一容器本体と第二容器本体と蓋体の各フランジ部は大きさが異なる。また、第二容器本体と蓋体の各フランジ部は外側に突出した摘み部を一体に備えており、蓋を閉じた状態で各摘み部は上下に位置が重ならないように配置されている。
本考案のプラスチック製の包装用容器は、好ましくは、第二容器本体が第一容器本体に収容された状態を維持する第一ロック手段と、蓋体が第二容器本体に被さった状態を維持する第二ロック手段と、を備え、第一ロック手段と第二ロック手段は上下に並ばないように配置されている。
本考案のプラスチック製の包装用容器によれば、第一容器本体と第二容器本体と蓋体の各フランジ部が他のフランジ部の縁と隣接しないように形成されているので、蓋を閉じた状態でも各フランジを取り扱い易い。
本考案のプラスチック製の包装用容器は、蓋を閉じた状態で第一容器本体のフランジ部に対して各取っ手部を起こし連結部で連結させることで、蓋体の上方の所定位置にグリップ部を維持する。本考案によれば、特許文献1等の従来の包装用容器のように、別の手提げを用いる手間が省ける。
本考案のプラスチック製の包装用容器によれば、第一ロック手段と位置をずらして第二ロック手段を備えるので、特許文献2等の従来の包装用容器と比較して、確実に第二容器本体を閉じたまま蓋体を開けることができる。
本考案の第一実施形態の包装用容器の斜視図である。 (A)は本考案の第一実施形態の包装用容器の正面図、(B)は背面図である。 本考案の第一実施形態の包装用容器の平面図である。 本考案の第一実施形態の包装用容器の底面図である。 (A)は本考案の第一実施形態の包装用容器の右側面図、(B)は左側面図である。 図3のA−A線に沿った本考案の第一実施形態の端面図である。 (A)〜(C)は本考案の第一実施形態の第一ロック手段と第二ロック手段とを説明するための図である。 本考案の第一実施形態の包装用容器の蓋をした状態を示す部分側面図である。 (A)及び(B)は本考案の第一実施形態の包装用容器の開閉動作を説明するための図である。 本考案の第一変形例の包装用容器の部分平面図である。 本考案の第二変形例の包装用容器の平面図である。 本考案の第三変形例の包装用容器の部分平面図である。 本考案の第二実施形態の包装用容器の斜視図である。 (A)は本考案の第二実施形態の包装用容器の正面図、(B)は背面図である。 (A)は本考案の第二実施形態の包装用容器の平面図、(B)は第一容器本体の部分平面図である。 本考案の第二実施形態の包装用容器の底面図である。 (A)は本考案の第二実施形態の包装用容器の右側面図、(B)は左側面図である。 (A)及び(B)は図15のB−B線に沿った本考案の第二実施形態の端面図である。 本考案の第二実施形態の包装用容器の使用方法を説明するための図である。 本考案の第三実施形態の包装用容器の斜視図である。
(第一実施形態)
図1は第一実施形態の包装用容器1の斜視図である。図2(A)は包装用容器1の正面図、図2(B)は背面図、図3は平面図、図4は底面図、図5(A)は右側面図、図5(B)は左側面図である。図6は図3のA−A線に沿った端面図である。
包装用容器1は、第一容器本体10と、第一容器本体10に収容される第二容器本体20と、第一容器本体10と第二容器本体20とに被さる蓋体30と、第二容器本体20を第一容器本体10に回転自在に支持する第一ヒンジ部40と、蓋体30を第一容器本体10に回転自在に支持する第二ヒンジ部50と、を備えている。
第一容器本体10は、上方に口(以下、第一開口110Aと呼ぶ。)を開き内側の領域に物品を入れることができる第一収容部110と、第一収容部110の第一開口110Aのまわりに形成された第一フランジ部120と、を備えている。
第一収容部110は、長方形状の第一底部111と、第一底部111の周縁から立ち上がった第一側部112と、を備えている。第一底部111は、中央部分がその周囲の部分より高くなるように形成されている。第一側部112は、第一底部111から第一開口110Aへ高くなるにつれて対向する第一側部112との間隔が広くなる第一傾斜部113と、第一傾斜部113の上端につながった第一段差部114と、を備えている。
第一段差部114は、第一底部111が広がる方向に平行に形成された第一水平部115と、第一水平部115の外側の周縁から立ち上がった第一垂直部116と、から構成されている。第一水平部115の内側の縁が第一傾斜部113の上端につながって、第一容器本体10の内側へ出っ張る角を構成している。第一段差部114は、開口110Aを形成する第一側部112の上端の全体に亘って形成されている。
第一収容部110は、第一底部111で部分的に高くなった中央部分の周辺から第一段差部114の第一水平部115と第一傾斜部113とが構成する角に近接した位置まで筋状に形成された溝部140を、複数備えている。
第一フランジ部120は、第一開口110Aの縁から外側へ突出している。第一フランジ部120は、第一開口110Aを形成する第一垂直部116の上端の全体から外側へ延長した、平坦状で厚みの薄い突片として形成されている。第一フランジ部120の周縁は、本実施形態では、第一底部111の外形と同様に長方形型に形成されている。
第二容器本体20は、図2及び図6に示すように、第一ヒンジ部40を介して第一容器本体10につながっており、図2〜図6では第一容器本体10に収容されていない状態を表している。図2等で示す第二容器本体20は、上下を逆にした姿勢で配置されている。
第二容器本体20は、上方に口(以下、第二開口210Aと呼ぶ。)を開き内側の領域に物品を入れることができ第一収容部110よりも浅い第二収容部210と、第二開口210Aのまわりに形成された第二フランジ部220と、を備えている。
第二収容部210は、長方形状の第二底部211と、第二底部211の周縁から立ち上がった第二側部212と、を備えている。第二側部212は、第二底部211から第二開口210Aへ高くなるにつれて対向する第二側部212との間隔が広くなる第二傾斜部213と、第二傾斜部213の上端につながった第二段差部214と、を備えている。
第二段差部214は、第二底部211が広がる方向に平行な第二水平部215と、第二水平部215の外側の周縁から立ち上がった第二垂直部216と、から構成されている。第二水平部215の内側の縁が第二傾斜部213の上端につながって、第二容器本体20の内側へ出る角を構成している。第二段差部214は、第二開口210Aを形成する第二側部212の上端の全体に亘って形成されている。
第二収容部210の第二段差部214は、第一収容部110の第一段差部114に対応して形成されている。第二収容部210の第二水平部215が第一収容部110の第一水平部115に対向或いは重ね合わさるように形成されている。さらに、第二収容部210の第二垂直部216の外側の面が第一収容部110の第一垂直部116の内側の面に当たるように形成されている。
第二収容部210の第二底部211が第一収容部110の内側に深く入ると、第二収容部210の第二段差部214が第一収容部110の第一段差部114に嵌り、第二容器本体20が第一容器本体10に保持される。
包装用容器1では、第二収容部210の第二段差部214が第一収容部110の第一段差部114に嵌った状態を維持するように、第一ロック手段を備えている。この第一ロック手段によって、第二容器本体20が第一容器本体10から外れることが規制される。
図7は第一ロック手段と後述の第二ロック手段とを説明するための図である。図7(A)では第一容器本体10の第一垂直部116と第二容器本体20の第二垂直部216との一部を模式的に表した平面図である。図中のX方向が、平面視で長方形状を成す第一垂直部116と第二垂直部216の長辺部の長さ方向に対応し、Y方向が短辺部の長さ方向に対応している。
第一ロック手段として、第一収容部110は内側へ突出する第一凸部150を第一垂直部116に備え、第二収容部210は第一凸部150が嵌る第一凹部260を第二垂直部216に備えている。なお、図7(B)は第二容器本体20が第一容器本体10に入った状態における第一垂直部116と第二垂直部216とを模式的に表した図である。図中のZ方向は、包装用容器1の高さ方向を示している。
第二フランジ部220は、第二開口210Aの縁から外側へ突出している。第二フランジ部220は、第二開口210Aを形成する第二垂直部216の上端の全体から外側へ延長した、平坦状で厚みの薄い突片として形成されている。第二フランジ部220の周縁は、本実施形態では、第二底部211の外形と同様に長方形型に形成されている。
蓋体30も、第二容器本体20と同様に、図2〜図6では上下を逆にした姿勢で、第二ヒンジ部50を介して第一容器本体10につながっている。蓋体30は、下方に口(以下、第三開口310Aと呼ぶ。)を開いたカバー部310と、カバー部310の周縁に連続して形成された第三フランジ部320と、を備えている。
カバー部310は、長方形状の天井部311と、天井部311の周縁から下側へ向けて連続して形成された第三側部312と、を備えている。天井部311は、中央部分がその周囲の部分より高くなるように形成されている。第三側部312は、天井部311から下方の第三開口310Aへ低くなるにつれて対向する第三側部312との間隔が広くなる第三傾斜部313と、第三傾斜部313の下端に連続して形成され第二収容部210の第二段差部214に当たる当接部314と、を備えている。
当接部314は、第三側部312の下端から天井部311の面が広がる方向に平行で外側へ突出した第三水平部315と、第三水平部315の周縁から立ち上がった起立部316と、を備えている。当接部314は、第三開口310Aを形成する第三側部312の下端の周りに設けられ、さらに第三開口310Aの縁の全体に亘って形成されている。第三水平部315の内側の縁が第三傾斜部313の下端につながっている。
当接部314は、第二収容部210の第二段差部214に対応して形成されている。当接部314の第三水平部315が第二収容部210の第二水平部215に対向し或いは重ね合わさるように形成されている。さらに、当接部314の起立部316の外側の面が第二収容部210の第二垂直部216の内側の面に当たるように形成されている。
蓋体30の第三開口側が、第一容器本体10を閉じた第二容器本体20の内側に深く入ると、蓋体30の当接部314が第二収容部210の第二段差部214に嵌り、蓋体30が第二容器本体20に保持される。
包装用容器1は、蓋体30の当接部314が第二収容部210の第二段差部214に嵌った状態を維持するように、第二ロック手段を備えている。この第二ロック手段によって、蓋体30が第二容器本体20から外れることが規制される。
図7(A)では第二容器本体20の第二垂直部216と蓋体30の起立部316の一部を模式的に表している。第二ロック手段として、第二収容部210は第二凸部250を第二垂直部216に備え、蓋体30は第三凸部350を起立部316に備えている。
図7(A)に示すように、第二収容部210の第二凸部250は第二垂直部216の内側へ突出し、蓋体30の第三凸部350は起立部316の外側へ突出している。図7(C)は蓋体30が第二容器本体20に入った状態における第二垂直部216と起立部316とを模式的に表した図である。第二凸部250が第三凸部350より上方に位置して、第三凸部350の移動を規制する。
図7(A)に示す円弧状の部分が、第一容器本体10、第二容器本体20、蓋体30を平面視した場合の角に対応する部分である。第一垂直部116と第二垂直部216と起立部316とは、長辺部と短辺部と円弧状の角部とが連続して長方形状を成し、第一ロック手段は、第一垂直部116と第二垂直部216との長辺部に設けられ、さらに角に寄せて配置されている。その他の角の周辺にも同様に第一ロック手段が配置されている。
第二ロック手段は、第一ロック手段が設けられた位置からずらして形成されている。本実施形態の第二ロック手段は、第二垂直部216と起立部316の短辺部に設けられている。蓋体の第三凸部350は角部に寄せて配置されているが、第二容器本体の第二凸部250は短辺部と同じ幅に形成されている。本実施形態では、一つの第二凸部250に対して、二つの第三凸部350が引っ掛かるように構成されている。
第三フランジ部320は、当接部314の起立部316の上端の全体から連続して外側へ突出している。第三フランジ部320は、平坦状で厚みの薄い突辺として形成されている。第三フランジ部320の周縁は、天井部311の外形と同様に長方形型に形成されている。
図8に示すように、蓋を閉じた状態で、第一容器本体10の第一フランジ部120と第二容器本体20の第二フランジ部220と蓋体30の第三フランジ部320とが上下に配置される。上下に並んだ第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の各縁は、他の縁と隣接しないように、上下に離して設けられている。
第一ヒンジ部40は第一容器本体10に対して第二容器本体20を開閉自在に支持する。第一ヒンジ部40は、輪郭を長方形型に形成された第一フランジ部120において、図3に示すように、一方の長辺部(以下、第一フランジ長辺121と呼ぶ。)に連続して形成されている。
第一ヒンジ部40は断面を円弧状に形成された半円筒状の第一軸部41を備えている。第一軸部41は、撓み可能に形成されていて、図2に示すように内側の半円筒状の内面を上方を臨ませた姿勢で配置されている。第二容器本体20の回転軸が第一フランジ長辺121に沿うように、第一軸部41の一方の縁が第一フランジ部120の第一フランジ長辺121につながっている。他方の縁は、第二容器本体20の長方形型の第二フランジ部220の内、一方の長辺部(以下、第二フランジ長辺221と呼ぶ。)に連続して形成されている。
第二ヒンジ部50は第一容器本体10に対して蓋体30を開閉自在に支持する。第二ヒンジ部50は、輪郭を長方形型に形成された第一フランジ部120において、他方の長辺部(以下、第三フランジ長辺122と呼ぶ。)に連続して形成されている。
第二ヒンジ部50は断面を円弧状に形成された半円筒状の第二軸部51を備えている。第二軸部51は、撓み可能に形成されていて、内側の半円筒状の内面を上方を臨ませた姿勢で配置されている。蓋体30の回転軸が第三フランジ長辺122に沿うように、第二軸部51の一方の縁が第一フランジ部120の第三フランジ長辺122につながっている。第二軸部51の他方の縁は、蓋体30の長方形型の第三フランジ部320の内、一方の長辺部(以下、第四フランジ長辺321と呼ぶ。)に連続して形成されている。
第一容器本体10と第二容器本体20と蓋体30と第一ヒンジ部40と第二ヒンジ部50とは一体に形成されている。また、本実施形態の包装用容器1は、樹脂製のシート材を成型で熱変形させて製造することができ、さらに包装用容器1は全体を透明に構成されている。なお、透明に限らず、透光性を有したり、不透明に構成してもよい。
第一容器本体10の口が開いた状態から第二容器本体20を図2(A)に破線で示す矢印R1の方向に回転させて第一容器本体10に入れる。第二容器本体20の第二段差部214が第一容器本体10の第一段差部114に嵌り、第一容器本体10の第一開口110Aが塞がれる。この状態で、第二容器本体20の第二底部211は第一容器本体10の内側で第一底部111から上方に距離を置いて保持される(図9(A))。第一容器本体10と第二容器本体20との間に、第一収容空間S1が確保される。
さらに、第二容器本体20の口が開いた状態から蓋体30を図2(A)に破線で示す矢印R2の方向に回転させて第二容器本体20に被せる。蓋体30の当接部314が第二容器本体20の第二段差部214に嵌り、第二容器本体20の第二開口210Aが塞がれる。この状態で、蓋体30の天井部311は第二容器本体20の第二底部211から上方に距離を置いて保持される(図9(B))。第二容器本体20と蓋体30との間に、第二収容空間S2が確保される。
このように、本実施形態では、第一容器本体10に第二容器本体20を入れ、さらに第二容器本体20を蓋体30で閉塞した状態、つまり蓋をした状態では、第一収容空間S1の上に第二収容空間S2が形成されて、包装用容器1は二重底として機能する。二重底の包装用容器1において、第一収容空間S1と、第二収容空間S2と、にそれぞれ別の物品を収容できる。
例えば、青果物として、下段に赤色のミニトマトを収容し、上段に黄色のミニトマトを別々に収容しつつ、一体にまとめて取り扱うことができる。また、二重底の包装用容器1であれば、酸味のあるパイナップルや甘味のあるメロンを分けて収容し、一緒に取り扱うことができる。また、容器全体が透明であると、需要者に対する興味を引き立てることができる。
本実施形態では、蓋を閉じた状態で、上下に並んだ第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の各縁が上下に離して設けられているので、開けるときに取扱いが容易である。特に、包装用容器1が透明であると、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320とが重なっていると違いが視認しづらいが本実施形態では指先だけの操作で区別して取り扱うことができる。
また、包装用容器1は、第二容器本体20が第一容器本体10の内側に配置されることで、容器全体に剛性を付与できる。これにより包装用容器1を構成する材料の厚みを薄くすることができる。
第一ロック手段が第一容器本体10と第二容器本体20の長辺部側に配置され、第二ロック手段は第一ロック手段と位置が重ならないように第二容器本体20と蓋体30の短辺部に配置されているので、蓋体30を開ける際、第二容器本体20が第一容器本体10から外れることなく、蓋体30を開けることができる。
(第一変形例)
図10は第一実施形態の第一変形例の包装用容器1Aの一部を示す平面図である。包装用容器1Aは、蓋を閉じた状態で第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の各縁が上下離れて並ぶ構成に代えて、図10に示すように、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320のそれぞれ長辺部と短辺部とがつながる角部の大きさを変えて構成されている。図10は蓋をした状態の包装用容器1Aの一つの角部を平面視して表している。
第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の各角部は輪郭が円弧状に形成さており、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320では、角部の外縁を構成する円弧の形状が異なっている。
蓋体30の第三フランジ部320の角部が、最も外側へ突出するように大きく形成されている。第二フランジ部220の角部は、第三フランジ部320に全体が覆われるように第三フランジ部320の角部より小さく形成され、第一フランジ部120よりも外側へ突出するように第一フランジ部120の角部よりも大きく形成されている。
このような二重底の包装用容器1Aに青果物などを収容した状態では、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320とが重なっていても、蓋を閉じた状態から包装用容器1Aに収容した青果物などを取り出す際、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の角部の大きさが異なるため、蓋体30などを開ける動作が容易である。
第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の角部を異なる大きさに形成する構成を、第一実施形態に加えてもよい。また、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の角部の大きさの順序は図示例に限定されない。
(第二変形例)
図11は第一実施形態の第二変形例の包装用容器1Bを示す平面図である。包装用容器1Bは第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の角部の大きさを変える構成に代えて、第二容器本体20と蓋体30とに摘み部60,61を備えている。
第二容器本体20は、第二底部211の広がる方向に突出した摘み部60を備えている。摘み部60は、第一ヒンジ部40が取り付けられた第二フランジ長辺221と対向する他方の長辺部(以下、第五フランジ長辺222と呼ぶ。)に連続して形成されている。
蓋体30は、天井部311の広がる方向に突出した摘み部61を備えている。摘み部61は、第二ヒンジ部50が取り付けられた第四フランジ長辺321と対向する他方の長辺部(以下、第六フランジ長辺322と呼ぶ。)に連続して形成されている。
蓋を閉じた際、第二容器本体20の第五フランジ長辺222が第一容器本体10の第三フランジ長辺122の上に配置されて、第二容器本体20の摘み部60は第二ヒンジ部50に近接する。また蓋が閉じた状態では、蓋体30の第六フランジ長辺322が第二容器本体20の第二フランジ長辺221の上に配置されて、蓋体30の摘み部61は第一ヒンジ部40に近接する。
包装用容器1Bでは、摘み部60,61を備えていることで、第一容器本体10の第一フランジ部120と第二容器本体20の第二フランジ部220と蓋体30の第三フランジ部320とを区別することができる。本実施形態では、蓋を閉じた際、第二容器本体20の摘み部60と蓋体30の摘み部61とがずれて配置されるので、摘み部60,61も区別し易い。
さらに、蓋をした状態で蓋体30や第二容器本体20を第一容器本体10から外すとき、第二容器本体20の摘み部60が第二ヒンジ部50に近接し、蓋体30の摘み部61が第一ヒンジ部40に近接していることで、第一ヒンジ部40や第二ヒンジ部50を他方の手で摘まんで固定することができるので、蓋体30等を開ける動作が容易になる。
摘み部60,61は、第一実施形態や第一変形例に加えてもよい。
(第三変形例)
図12は第一実施形態の第三変形例の包装用容器1Cの一部を示す平面図である。包装用容器1Cは、第一実施形態,第一変形例又は第二変形例の構成に代えて、第一開口110A,第二開口210A,第三開口310Aの外側へ突出する第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の幅を異なるように構成されている。図12は蓋をした状態の包装用容器1Cの一つの角部を平面視して表している。
第一変形例では第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320は、角部だけが大きさが異なっていたが、第三変形例は、第一開口110A,第二開口210A,第三開口310Aのまわり全域で異なるように構成されている。
図示例では、蓋体30の第三フランジ部320が、最も外側へ突出するように大きく形成されている。第二フランジ部220は、第三フランジ部320に全体が覆われるように第三フランジ部320より小さく形成され、第一フランジ部120よりも外側へ突出するように第一フランジ部120よりも大きく形成されている。また、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320の大きさの順序は図示例に限定されない。
(第四変形例)
第一実施形態の第四変形例の包装用容器は、第一変形例や第三変形例の構成に加えて、一番外側に突出する蓋体30の第三フランジ部320の角部にエンボス加工が施されている。例えば第二フランジ部220と第一フランジ部120とに重ならない部分にエンボス加工を施す。外側の第三フランジ部320にエンボス加工を施した部分がさらに目印となり、他の第一フランジ部120や第二フランジ部220と区別し易くなる。
また、角部以外の部分として、図12に一点鎖線で示すように、第三フランジ部320の長辺部で、第二フランジ部220と第一フランジ部120とに重ならない部分にエンボス加工による目印70を施してもよい。
(第二実施形態)
図13は第二実施形態の包装用容器2の斜視図である。図14(A)は包装用容器2の正面図、図14(B)は背面図、図15は平面図、図16は底面図、図17(A)は右側面図、図17(B)は左側面図である。図18(A)は図15のB−B線に沿った端面図、図18(B)は図15のB−B線に沿った第一ヒンジ部と第二ヒンジ部の端面の拡大図である。
包装用容器2は、第一実施形態の構成に加えて、取っ手部80を備えている。第一実施形態の構成と同じ又は同様の部材には同じ符号を用いて、その説明を省略する。
取っ手部80は、第一容器本体10の第一フランジ部120と第一ヒンジ部40Aと第二ヒンジ部50Aとに隣接して設けられる。包装用容器2では、第一ヒンジ部40Aと第二ヒンジ部50Aとが、第一実施形態に比べて、軸方向の寸法を短く選定されている。
第一ヒンジ部40Aは第一開口110Aの周りに配置される第一フランジ部120の内、第一フランジ長辺121の中間に、長さ方向の中間を揃えて配置されており、軸方向の長さは概ね第一フランジ長辺121の3分の1程度である。
図18(B)は図15のB−B線に沿った第一ヒンジ部40Aと第二ヒンジ部50Aの拡大端面図であり、第二ヒンジ部50Aまわりの構成の符号は括弧付きで表している。図15と図18とに示すように、第一フランジ長辺121は、第一ヒンジ部40Aに隣接した部分が他の部分より、第一底部111に平行な方向で外側に突出して、第一ヒンジ部40Aにつながっている。以下、この部分を第一幅広部121Aと呼ぶ。
また、第一ヒンジ部40Aは、第二容器本体20の第二フランジ部220の内、第二フランジ長辺221の中間に、長さ方向の中間を揃えて配置され、第二フランジ長辺221は、第一ヒンジ部40Aに隣接する部分が第一容器本体10の第一幅広部121Aに相応する分、外側へ突出して第一ヒンジ部40Aにつながっている。
第二ヒンジ部50Aは、第一容器本体10の縁で第一ヒンジ部40Aと反対の位置に設けられている。第二ヒンジ部50Aは、第一ヒンジ部40Aと同様に、第一フランジ部120の内、第三フランジ長辺122の中間に、長さ方向の中間を揃えている。第二ヒンジ部50Aの軸方向の長さは、概ね第三フランジ長辺122の3分の1程度である。
第三フランジ長辺122では、第二ヒンジ部50Aに隣接した部分が他の部分より、第一底部111に平行な方向で外側に突出して、第二ヒンジ部50Aにつながっている。以下、この部分を第二幅広部122Aと呼ぶ(図18(B))。
また、第二ヒンジ部50Aは、蓋体30の第三フランジ部320の内、第四フランジ長辺321の中間に、長さ方向の中間を揃えて配置され、第四フランジ長辺321は、第二ヒンジ部50Aに隣接する部分が第一容器本体10の第二幅広部122Aに相応する分、外側へ突出して第二ヒンジ部50Aにつながっている。
第一ヒンジ部40Aと第二ヒンジ部50Aでは、図18(B)に示すように、第一軸部41と第二軸部51とが、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320につながる部分に段差部42,52を備えている。
第一軸部41と第二軸部51は、第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320より段差部42,52の高さだけ低く配置されている。段差部42は、回転軸の長さ方向に沿って、第一軸部41と第一フランジ部120との間と、第一軸部41と第二フランジ部220との間とに筋状に形成されている。段差部52は、回転軸の長さ方向に沿って、第二軸部51と第一フランジ部120との間と、第二軸部51と第三フランジ部320との間とに筋状に形成されている。段差部42,52を設けることで、第一ヒンジ部40Aと第二ヒンジ部50Aとを第一フランジ部120と第二フランジ部220と第三フランジ部320に対して確実に撓ませることができて、第二容器本体20と蓋体30とが回転することができる。
取っ手部80は、一対設けられている。以下、区別するために、一方を第一取っ手部81、他方を第二取っ手部82と呼ぶ。図15(B)に示すように、第一取っ手部81は、使用者が握るグリップ部85と、グリップ部85の両端に別々につながった2つの支持部86と、から構成されている。グリップ部85と各支持部86とは、それぞれ棒状に真っ直ぐに形成されて、第一取っ手部81はコ字状に形成されている。第二取っ手部82は、第一取っ手部81と同様に、グリップ部85と、2つの支持部86と、からコ字状に形成されている。
第一取っ手部81が第一幅広部121Aの一方の短辺部側の縁と、第二幅広部122Aの一方の短辺部側の縁とをつなぐように、第一取っ手部81の各支持部86の端部が第一ヒンジ部40と第二ヒンジ部50とにつながっている。図15(A)に示すように、第一取っ手部81は、平面視では、第一幅広部121Aから第二幅広部122Aに至るまで、第一フランジ部120に沿って配置されている。
第二取っ手部82が第一幅広部121Aの他方の短辺部側の縁と、第二幅広部122Aの他方の短辺部側の縁とをつなぐように、第二取っ手部82の各支持部86の端部が第一ヒンジ部40と第二ヒンジ部50とにつながっている。第二取っ手部82は、平面視では、第一幅広部121Aから第二幅広部122Aに至るまで、第一フランジ部120に沿って配置されている。
これらの第一取っ手部81と第二取っ手部82とは、第一フランジ部120に対して起伏自在に設けられている。また、各支持部86の下部には、折り曲げを容易にするために、図15(B)に示すように、支持部86の幅全体に亘って厚みを薄くした筋(以下、折り筋86Aと呼ぶ。)が形成されている。さらに、支持部86は、下端側から上端側までの間に補強部86Bを備えている。補強部86Bは、支持部86を部分的に窪ませて形成される。この補強部86Bによって、支持部86が真っ直ぐにのびた状態を維持できる。なお、樹脂シートを厚くする場合は、補強部86Bを省略してもよい。
包装用容器2は、各取っ手部80を起こして一方の取っ手部を他方の取っ手部に重ね合わせた状態を維持できるように連結部90を備えている。連結部90は、一方のグリップ部85に凸部(以下、グリップ用凸部91と呼ぶ。)を備え、他方のグリップ部85にグリップ用凸部91が嵌る凹部(以下、グリップ用凹部92と呼ぶ。)を備えている。グリップ用凸部91とグリップ用凹部92はそれぞれ2つずつ設けられ、グリップ部85の各端部に配置されている。これらのグリップ用凸部91とグリップ用凹部92からずれた中間の部分には、グリップ用凸部91やグリップ用凹部92よりも浅い凹み85Aがグリップ用凸部91やグリップ用凹部92よりも幅を広く形成されている。本例では、連結部90として、グリップ部85にグリップ用凸部91とグリップ用凹部92とを備えたが、取っ手部同士を連結する構造はこれに限定されるものではない。例えば、取っ手部と一体に構成される部材の他、別体として用意された接着性を有するテープを用いてもよい。
図17に示すようにグリップ用凹部92が底部側に窪んで形成されているのに対して、グリップ用凸部91はグリップ用凹部92とは反対側に突出するように形成されている。なお、凹み85Aは、図14に示すように、各グリップ部85で底部側へ窪むように形成されている。各グリップ部85と各支持部86との境界部分には、図15(B)に示すように、折り筋86Cが形成されている。
図19(A)に示す蓋を閉じた状態で、第一取っ手部81と第二取っ手部82とを起こし、蓋体30の上方で連結部90によって第一取っ手部81と第二取っ手部82とを連結する。これにより、図19(B)に示すように、重ねたグリップ部85を蓋体30の天井部311から上方に離れた位置に維持できる。なお、蓋体30の天井部311からその上方のグリップ部85との間隔は、指を入れることができるように設定されている。
特許文献1等に示す従来の二重底の包装用容器では持ち運びの際、別の手提げを利用する必要があるが、包装用容器2は第一容器本体と一体に取っ手部80を備えているので便利である。
また、支持部86は、図19(B)に示すように、第一ヒンジ部40Aと第二ヒンジ部50Aからグリップ部85までそれぞれ直線状にのびていて、補強部86Bによってその状態が維持されるので、使用者がグリップ部85を握って包装用容器2を安定して運ぶことができる。
さらに、各グリップ部85の凹み85Aが互いに合わさった部分が、グリップ部85の他の部分よりも外側に張り出すので、使用者がグリップ部85を握り易くなる。
また、取っ手部80の支持部86が第一幅広部121Aと第二幅広部122Aに連続して形成されており、包装用容器2は蓋をした状態で、第一幅広部121Aと第二幅広部122Aに第二フランジ部220と第三フランジ部320の幅広の部分が重なるため、支持部86の下端周辺部分の剛性が高くなる。これにより支持部86の根本を安定して支えることができる。また、支持部86が根本から切れることを防止できる。
第一実施形態の第一変形例〜第四変形例の包装用容器が、第二実施形態と同様に、取っ手部を備えてもよい。
(第三実施形態)
図20は第三実施形態の包装用容器3を示す斜視図である。包装用容器3は、第一実施形態の構成に加えて、蓋体30の天井部311に第三収容部330を備えている。
第三収容部330は、天井部311の一部を蓋体30の開口側へ凹ませて形成されている。このような天井部311に第三収容部330を設けると、第一収容空間S1と第二収容空間S2と別の収容領域を確保することができる。これにより、さらに別の物品を収容できる。
第一実施形態の第一変形例〜第四変形例及び第二実施形態の包装用容器が、第三実施形態と同様に、第三収容部330を備えてもよい。
(その他)
上記に説明した形態例では、包装用容器が外形を長方形に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、正方形、円形、楕円形の他、多角形であってもよい。また、蓋体30はカバー部310に平坦な天井部311を設けず、全体を上方に膨らんだドーム型等に形成してもよい。
第一容器本体10、第二容器本体20、蓋体30の縦、横、高さなどの寸法は図示例に限定されるものでない。
第一容器本体10と第二容器本体20と蓋体30とが合わさった状態を維持する構造は、上記に説明した形態例のように、内側の内周面に弾力的に接触する内嵌合に限らず、外周面に弾力的に接触する外嵌合、内周面と外周面との両方に弾力的に接触する内外嵌合でもよい。また、第一容器本体10と第二容器本体20と蓋体30とが合わさった状態を維持する構造に代えて、第二容器本体20と蓋体30とを第一容器本体10に載せてフランジが重なるだけの構造でもよい。
さらに、第一ヒンジ部と第二ヒンジ部とを設ける位置は上記構成に限定せず、例えば第一容器本体10と第二容器本体20と蓋体30を横一列に並べる順序を変えたり、L字型に第一容器本体10と第二容器本体20と蓋体30を配置したりして、隣り合う第一容器本体10と第二容器本体20と蓋体30との間に配置してもよい。
1,1A,1B,1C,2,3 包装用容器
10 第一容器本体
110 第一収容部
110A 第一開口
111 第一底部
112 第一側部
113 第一傾斜部
114 第一段差部
115 第一水平部
116 第一垂直部
120 第一フランジ部
121 第一フランジ長辺
121A 第一幅広部
122A 第二幅広部
122 第三フランジ長辺
140 溝部
150 第一凸部
20 第二容器本体
210 第二収容部
210A 第二開口
211 第二底部
212 第二側部
213 第二傾斜部
214 第二段差部
215 第二水平部
216 第二垂直部
220 第二フランジ部
221 第二フランジ長辺
222 第五フランジ長辺
250 第二凸部
260 第一凹部
30 蓋体
310 カバー部
310A 第三開口
311 天井部
312 第三側部
313 第三傾斜部
314 当接部
315 第三水平部
316 起立部
320 第三フランジ部
321 第四フランジ長辺
322 第六フランジ長辺
330 第三収容部
350 第三凸部
40,40A 第一ヒンジ部
41 第一軸部
42 段差部
50,50A 第一ヒンジ部
51 第二軸部
52 段差部
60,61 摘み部
70 目印
80 取っ手部
81 第一取っ手部
82 第二取っ手部
85 グリップ部
85A 凹み
86 支持部
86A,86C 折り筋
86B 補強部
90 連結部
91 グリップ用凸部
92 グリップ用凹部

Claims (4)

  1. 第一容器本体と、前記第一容器本体に収容される第二容器本体と、前記第二容器本体を収容した前記第一容器本体に被さる蓋体(以下、前記蓋体が前記第二容器本体を収容した前記第一容器本体に被さった状態を、蓋を閉じた状態と呼ぶ。)と、前記第一容器本体と前記第二容器本体とをつなぐヒンジ部と、前記第一容器本体及び前記第二容器本体の何れかと前記蓋体とをつなぐヒンジ部と、前記第一容器本体に起伏可能に設けられた一対の取っ手部と、一方の取っ手部と他方の取っ手部とを連結させる連結部と、を備え、
    前記第一容器本体と前記第二容器本体と前記蓋体とは、蓋を閉じた状態で上下に配置され更に縁の全体又は一部が他の縁と隣接しないように形成されたフランジ部を備え、
    前記取っ手部は、使用者に握られるグリップ部と、前記グリップ部の両端をそれぞれ前記第一容器本体のフランジ部とつなぐ一対の支持部と、を備え、
    前記支持部は、前記フランジ部との境界から前記グリップ部との境界までの部分に補強部を備えていることを特徴とする、プラスチック製の包装用容器。
  2. 前記第一容器本体と前記第二容器本体と前記蓋体の各フランジ部は大きさが異なる、請求項1に記載のプラスチック製の包装用容器。
  3. 前記第二容器本体と前記蓋体の各フランジ部は外側に突出した摘み部を一体に備えており、蓋を閉じた状態で各摘み部は上下に位置が重ならないように配置されている、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック製の包装用容器。
  4. 前記第二容器本体が前記第一容器本体に収容された状態を維持する第一ロック手段と、
    前記蓋体が前記第二容器本体に被さった状態を維持する第二ロック手段と、を備え、
    前記第一ロック手段と前記第二ロック手段は上下に並ばないように配置されている、
    請求項1から請求項3の何れかに記載のプラスチック製の包装用容器。

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