JP3131628U - 食品包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】把手部を掴みやすく形成し、持ち上げやすくした食品包装用容器を提供する。
【解決手段】本考案の食品包装用容器1は、開口部の上縁を外側に曲げるとともに、その周縁を下向きに曲げたフランジ部2を有し、相対する位置に、周面1bを内側に凹ませ、フランジ部2を内側に延長した把手部3を形成するとともに、その付近のフランジ部2を下方に凹ませた親指納まり部4を形成したことを特徴とする。
親指納まり部4に親指を納め、人差し指などを裏側からフランジ部2の縁部に引っ掛けて掴むことにより、容器1を滑り落とすことなく持ち上げることができる。
【選択図】図3
【解決手段】本考案の食品包装用容器1は、開口部の上縁を外側に曲げるとともに、その周縁を下向きに曲げたフランジ部2を有し、相対する位置に、周面1bを内側に凹ませ、フランジ部2を内側に延長した把手部3を形成するとともに、その付近のフランジ部2を下方に凹ませた親指納まり部4を形成したことを特徴とする。
親指納まり部4に親指を納め、人差し指などを裏側からフランジ部2の縁部に引っ掛けて掴むことにより、容器1を滑り落とすことなく持ち上げることができる。
【選択図】図3
Description
本考案は、各種料理や惣菜などの食品を収納する食品包装用容器に関する。
従来、容器を持ちやすくするために、周囲に把手部を設けた食品包装用容器がある。例えば、本体の対向する2ヶ所に凹壁面を形成し、その凹壁面の外面に幅広の手掛け(把手部に相当)を設けた容器がある(下記特許文献1の第1図,第4図など参照)。また、胴部の相対向する周面を内側に湾曲させて、開口部のフランジ部に水平方向内方向へ拡張した保持部(把手部に相当)を形成した容器がある(下記特許文献2の実用新案登録請求の範囲など参照)。
上記特許文献1に記載の容器は、補強のために手掛けの部分を交互に上下に屈曲させて放射方向に伸びる波形に形成してある(実用新案登録請求の範囲、第1図など参照)。このように手掛けに波形を形成してあるため、容器を持ち上げる際、手掛けに載せた親指が外側に滑りやすく、容器を落としてしまうことがあった。
また、特許文献2に記載の容器は、保持部に下方へ突出する湾曲状の補強用リブを設けてある(実用新案登録請求の範囲、第1図など参照)。このリブは、細長く形成してあるため、親指が引っ掛かることはなく、容器を持ち上げる際、保持部に載せた親指が外側に滑り、容器を落としてしまうことがあった。
そこで、本発明の目的は、把手部を掴みやすく形成し、持ち上げやすくした食品包装用容器を提供することにある。
本考案の食品包装用容器は、開口部の上縁を外側に曲げるとともに、その周縁を下向きに曲げたフランジ部を有する食品包装用容器において、相対する位置に、周面を内側に凹ませ、フランジ部を内側に延長した把手部を形成するとともに、その付近のフランジ部を下方に凹ませた親指納まり部を形成したことを特徴とする。
このような構成とすることにより、親指を親指納まり部に納め、人差し指などの他の指を裏側からフランジ部の縁部に引っ掛けることにより、指が容器から滑りにくくなり、持ち上げやすい食品包装用容器となる。
上記食品包装用容器は、フランジ部を、上方に膨らませた湾曲状に形成することができる。
このような構成とすることにより、人の手の形に合い、より掴みやすくなる。
上記食品包装用容器は、親指納まり部の内側面と外側面の高さを略同一とすることができる。
このような構成とすることにより、親指が親指納まり部に納まりやすく、内側にも外側にも滑りにくくなり、指が容器内の食品などの収納物に触れにくくなる。
上記食品包装用容器は、フランジ部の全周に、親指納まり部と連なるように下方に凹ませた溝部を形成することができる。
このような構成とすることにより、容器の補強になるとともに、溝部に食品などの収納物の汁等が溜まり、容器外側にこぼれにくくなる。
上記食品包装用容器は、両把手部間に仕切りを設けることができる。
このような構成とすることにより、容器の補強になり、容器を持ち上げた際、容器が内折れすることがない。
上記食品包装用容器は、前記フランジ部に外側から嵌合可能かつ相対する位置を親指納まり部に接面して被覆可能な形状とした蓋材や、前記開口部に内側から嵌合可能な蓋材を設けることができる。
このような蓋材を設けることにより、蓋材をした状態でも、親指を親指納まり部に納めて持ち上げることができる食品包装用容器となる。
このような蓋材を設けることにより、蓋材をした状態でも、親指を親指納まり部に納めて持ち上げることができる食品包装用容器となる。
以下、本考案の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本考案の一実施形態の食品包装用容器の平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1の食品包装用容器を持ち上げた状態を示した概略斜視図である。
図1は本考案の一実施形態の食品包装用容器の平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1の食品包装用容器を持ち上げた状態を示した概略斜視図である。
本考案の一実施形態の食品包装用容器1は、図1〜3に示すように、略円形状のトレーであり、容器内に仕切り1aを設け、開口部の上縁にフランジ部2を形成してあり、周面1bの相対する位置に把手部3及び親指納まり部4を形成してある。
容器1は、合成樹脂材などを圧空真空成型等の熱成形などで形成することができ、内部に、容器内を略半分に区画する直線状の仕切り1aを、底面1cを断面略逆V字状に隆起させて形成してある。
フランジ部2は、開口部の上縁を外側に曲げるとともに、その周縁を下向きに曲げて形成してあり、図2に示すように、断面において、上方に膨らませた湾曲状に形成してある。
把手部3は、容器1の相対する位置の周面1bを内側に湾曲状に凹ませ、フランジ部2を内側に延長して形成し、人の手で容器1を掴みやすいようにしてある。
親指納まり部4は、フランジ部2を内側に延長した部分、つまり把手部3付近を、周方向に沿い下方に凹ませた変形楕円状の窪みであり、人の親指が、腹部をこの中に置いて納まるように形成してある。具体的には、最大長さ約60mm、最大幅約17mm、最大深さ約5mmの形状に形成することができる。
図2に示すように、親指納まり部4の内側面4aと外側面4bの高さは、略同一に形成してある。高さが相違すると、親指が外側に滑ったり、容器内に収納した食品などに触れたりするおそれがあるが、略同一の高さにすることにより、これらのおそれが少なくなる。
親指納まり部4は、フランジ部2を内側に延長した部分、つまり把手部3付近を、周方向に沿い下方に凹ませた変形楕円状の窪みであり、人の親指が、腹部をこの中に置いて納まるように形成してある。具体的には、最大長さ約60mm、最大幅約17mm、最大深さ約5mmの形状に形成することができる。
図2に示すように、親指納まり部4の内側面4aと外側面4bの高さは、略同一に形成してある。高さが相違すると、親指が外側に滑ったり、容器内に収納した食品などに触れたりするおそれがあるが、略同一の高さにすることにより、これらのおそれが少なくなる。
また、フランジ部2には、湾曲状に下方に凹ませた溝部5が形成してあり、溝部5は、親指納まり部4と連なるように形成し、全周に渡りフランジ部2の内側寄りに形成してある。溝部5を設けることにより、容器1の強度を高めるとともに、食品などの収納物から流れ出た汁などを溜めることができ、外側に流出することを防止できる。
このように形成した容器1は、図3に示すように、親指納まり部4に親指を納め、人差し指などを裏側からフランジ部2の縁部に引っ掛けて掴むことにより、容器1を滑り落とすことなく持ち上げることができる。また、両把手部3間には仕切り1aが設けてあり、フランジ部2には全周に溝部5が設けてあるため、容器1が補強され、内折れすることなく持ち上げることができる。
また、上記容器1に蓋材を備えることが好ましく、容器1に蓋材を嵌合した状態でも親指納まり部4に親指を納めて容器1を持ち上げることができるようにするため、容器1の開口部に内側から嵌合可能な蓋材、いわゆる内嵌合の蓋材を設けることが好ましい。
フランジ部2の外側から嵌合可能な蓋材、いわゆる外嵌合の蓋材を設ける場合は、図4に示す蓋材6のように、蓋材6の相対する位置を、親指納まり部4に接面して被覆可能なように親指納まり部4と同様の形状に凹ませた蓋材親指納まり部6aを形成するのが好ましい。 これにより、蓋材6をした状態でも、蓋材親指納まり部6aに親指を納めて容器1を持ち上げることができる。
フランジ部2の外側から嵌合可能な蓋材、いわゆる外嵌合の蓋材を設ける場合は、図4に示す蓋材6のように、蓋材6の相対する位置を、親指納まり部4に接面して被覆可能なように親指納まり部4と同様の形状に凹ませた蓋材親指納まり部6aを形成するのが好ましい。 これにより、蓋材6をした状態でも、蓋材親指納まり部6aに親指を納めて容器1を持ち上げることができる。
上記実施形態の構成態様は、本発明を限定するものとして挙げたものではなく、技術目的を共通にするかぎり変更は可能であり、本発明はそのような変更を含むものである。
例えば、容器1を、平面視略矩形状や平面視楕円状のトレーとして形成することもでき、フランジ部2を、開口部の上縁を外側水平方向に折り曲げ、その周縁を下向き垂直に折り曲げて形成したり、親指納まり部4の内側面の高さを外側面の高さよりも低く形成したりすることもできる。また、溝部5や仕切り1aを設けない構成とすることもできる。
1食品包装用容器 1a仕切り部 1b周面 1c底面 2フランジ部 3把手部
4親指納まり部 4a内側面 4b外側面 5溝部 6蓋材 6a蓋材親指納まり部
4親指納まり部 4a内側面 4b外側面 5溝部 6蓋材 6a蓋材親指納まり部
Claims (7)
- 開口部の上縁を外側に曲げるとともに、その周縁を下向きに曲げたフランジ部を有する食品包装用容器において、相対する位置に、周面を内側に凹ませ、フランジ部を内側に延長した把手部を形成するとともに、その付近のフランジ部を下方に凹ませた親指納まり部を形成した食品包装用容器。
- フランジ部を、上方に膨らませた湾曲状に形成した請求項1に記載の食品包装用容器。
- 親指納まり部の内側面と外側面の高さを略同一とした請求項1又は2に記載の食品包装用容器。
- フランジ部の全周に、親指納まり部と連なるように下方に凹ませた溝部を形成した請求項1〜3のいずれかに記載の食品包装用容器。
- 両把手部間に、仕切りを設けた請求項1〜4のいずれかに記載の食品包装用容器。
- 前記フランジ部に外側から嵌合可能な蓋材を設け、該蓋材の相対する位置を、親指納まり部に接面して被覆可能な形状とした請求項1〜5のいずれかに記載の食品包装用容器。
- 前記開口部に内側から嵌合可能な蓋材を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の食品包装用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007001187U JP3131628U (ja) | 2007-02-26 | 2007-02-26 | 食品包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007001187U JP3131628U (ja) | 2007-02-26 | 2007-02-26 | 食品包装用容器 |
Publications (1)
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JP3131628U true JP3131628U (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=43282399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007001187U Expired - Lifetime JP3131628U (ja) | 2007-02-26 | 2007-02-26 | 食品包装用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013255576A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Nisshin Foods Kk | 食品用容器 |
JP2016055884A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | リスパック株式会社 | 包装用容器 |
WO2016098165A1 (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | ひろみ 大島 | 容器 |
JP2020033027A (ja) * | 2018-08-27 | 2020-03-05 | リスパック株式会社 | 内嵌合容器 |
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2007
- 2007-02-26 JP JP2007001187U patent/JP3131628U/ja not_active Expired - Lifetime
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