JP3152922U - 収納容器 - Google Patents

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清隆 浅井
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Abstract

【課題】収納物がこぼれ難く、十分な収納量を確保可能であり、且つコンパクトに保管可能な収納容器を提供する。【解決手段】上面部が開口した収納容器であって、上記四方側面部と底面部とは、95?〜100?の範囲の内角を以って、上方に向かって次第に拡開するように形成された構成とする。上記収納容器の四方側面部は、上方に向かって次第に拡開するように形成されているため、上記四方側面部を越えて収納物がこぼれ難く、十分な収納量を確保可能であり、且つ複数の収納容器を上下方向に安定した状態で重ね合わせることが可能となるため、トラック等により搬送する場合、限られた平面スペースの中で多数個の収納容器を搬送することが可能となる。【選択図】図1

Description

本考案は、弁当等の食品を収納するための収納容器に関する。
持ち帰り用の弁当等を収納するための紙製の収納容器は広く流通している。
従来の収納容器は、一般的に上面部が開口した薄型の箱体に形成されている。
上記収納容器の上面部と底面部は夫々同一の幅寸法及び長さ寸法に形成されているため、複数の収納容器を保管する場合であっても、一の収納容器の底面部を他の収納容器の上面部の開口部から挿入して重ね合わせることができない。
従って多数の収納容器を保管する場合は、単純に積み上げるしか方法が無く、非常に嵩張ってしまうという不具合を有していた。
上記不具合を解決するため、上記収納容器の四方側面部を外方に向かって拡開させ、上面部の開口部を底面部よりも大きな長さ寸法及び幅寸法となるように形成して、互いに重ね合わせて保管可能な収納容器も提案されている。
しかし、上記四方側面部と底面部とが成す内角を、垂直角を越えて所定以上に大きくした場合、上記側面部が外方に過剰に傾斜し、上記側面部を超えて収納物が外部にこぼれ易くなり、収納可能な収納物の量が少なくなってしまうという不具合を生じていた。
また、上記四方側面部と底面部とが成す内角を垂直角に近接させ過ぎると、上記底面部と上記開口部の長さ寸法及び幅寸法の差異が小さくなり、重ね合わせた場合に重複部が十分に確保されず、コンパクトに収納できないという不具合を生じていた。
上記二つの不具合を同時に解決するためには、上記四方側面部と底面部とが成す内角を施行錯誤によって最適に調整する必要があった。
本考案の解決する課題は、収納物がこぼれ難く、十分な収納量を確保可能であり、且つコンパクトに保管可能な収納容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1の考案にかかる収納容器は、上面部が開口した収納容器であって、上記四方側面部と底面部とは、95°〜105°の範囲の内角を以って、上方に向かって次第に拡開するように形成されている。
従って、上記四方側面部と底面部とが成す内角が、複数の収納容器を上下方向に重ね合わせた場合の全体体積が小さくなると共に、四方側面部を越えて収納物の漏出することを防止しうるための最適な角度となる。
また、請求項2の考案に係る収納容器は、上記収納容器は紙製であることを特徴とする。
また、請求項3の考案に係る収納容器は、上記収納容器は一枚の厚紙を切り起こすことによって形成されていることを特徴とする。
請求項1〜3の考案にあっては、上記収納容器の四方側面部は、底面部と95°〜105°の範囲の内角を成し、上方に向かって次第に拡開するように形成されているため、上記四方側面部を越えて収納物がこぼれ難く、十分な収納量を確保可能であり、且つ複数の収納容器を上下方向に安定した状態で重ね合わせることが可能となるため、トラック等により搬送する場合、限られた平面スペースの中で多数個の収納容器を搬送することが可能となる。
また、請求項2及び3の考案にあっては、上記収納容器が紙製であることから、軽量で持ち運びが容易であると共に、加工が容易で且つ原材料コストを低減させることが可能となる。
更に請求項3の考案にあっては、上記収納容器は一枚の厚紙を切り起こすことによって形成されていることから、部品点数が少なく、且つ組み立てが容易であるため、製造コストをより低減させることが可能となる。
本考案の一実施の形態を示し、実施例の形態における収納容器の全体斜視図である。 本考案の一実施の形態を示し、実施の形態における収納容器の組み立て前の展開状態を示す平面図である。 本考案の一実施の形態を示し、収納容器の上面開口部を板状蓋体によって閉止した状態を示す全体斜視図である。 本考案の他の実施の形態を示し、収納容器の上面開口部を被せ蓋体によって閉止した状態を示す全体斜視図である。
本考案の実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1に示すように、本実施例に係る収納容器10は、上面部11が開口すると共に、上記四方側面部12、13、14、15は底面部16との内角θは夫々100°に形成され、上方に向かって次第に拡開するように形成されている。
また、上記収納容器10は紙製であり、図2に示すように一枚の厚紙20を切り起こすことによって形成されている。
以下、図面を用いて本実施例について詳細を説明する。
図1は本実施例に係る収納容器10の全体斜視図である。
図1に示すように、本実施例に係る収納容器10の縦横約18cm及び高さ約4cmの薄箱体に掲載され、四方側面部12、13、14、15は、側面台形に形成されている。
上記側面部12、13、14、15、及び底面部16の外表面には、化粧紙、合成樹脂シート等(図1には図示せず)によって装飾または、コーティング処理が施されている。
また、図2は、本実施例に係る収納容器10の展開状態を示す平面図である。
本実施例に係る収納容器10は図2に示すように厚紙20が裁断され、上記厚紙20が切り起こされて組み立てられることによって形成されるものである。
上記厚紙20は約18cmに形成された正方形の底面部形成部21には、各辺に沿って形成された谷折線22、23、24、25を介して、略台形に形成された側面部形成部26、27、28、29の上底部30、31、32、33が延設されている。
上記収納容器10を組み立てる場合は、上記谷折線22、23,24,25に沿って、上記側面部形成部26、27、28、29を引き起こし、隣接する側辺部34と35、36と37、38と39及び40と41を夫々当接させる。
上記の状態で、図1に示すように外方から化粧紙、又は合成樹脂シート等で当接部を被覆して上記側面部形成部26、27、28、29を固定する。
上記手順によって組み立てられた収納容器10は図1に示すように、上記四方側面部12、13、14、15が底面部16に対して内角θが100°となるように形成され、上方に向かって次第に拡開するように形成される。
従って、上記側面部12、13、14、15が適度に外方に傾斜して、底面部16よりも上面部11が大きく形成されるため、複数の収納容器10を高さ方向に重ね合わせることが可能となり、多量の収納容器10をきわめてコンパクトに保管することが可能である。
また、図1に示す収納容器10の高さ寸法L1は約40mmである。
図2に示す上記側面部形成部26、27、28、29の高さ寸法L2(図1における側面部の幅寸法と同一寸法)は約42mmであるため、上記底面部形成部21に対し、上記側面部形成部26、27、28、29を垂直に立ち上げた場合に確保される収納箱の高さ寸法は約42mmとなる。
従って、図1に示すように上記側面部12、13、14、15が傾斜している場合であっても、、上記側面部形成部26、27、28、29を垂直に立ち上げた場合と比較して、減少する高さ寸法は僅か2mm程度であり、従来の収納容器と同等の収納量を確保することが可能となる。
また上記側面部12、13、14、15の傾斜が僅かであることから、上記側面部12、13、14、15を越えて収納物が外部にこぼれ難い。
また、且つ複数の収納容器10を上下方向に安定した状態で重ね合わせることが可能となるため、トラック等により搬送する場合、限られた平面スペースの中で多数個の収納容器10を搬送することが可能となる。
また、上記側面部12、13、14、15が傾斜していることから、図3に示すように、蓋体42を板状に形成することが可能となる。
上記蓋体42は、上記上面部11と相似形の正方形に形成され、一辺の長さ寸法が上記上面部11よりも、わずかに小さく形成されている。
従って、上記蓋体42を上記収納容器10の開口部44に落とした場合は、上端縁部43の近傍付近において、上記蓋体42の外周縁部が上記側面部12、13、14、15の内面部に密着して固定され、上記上面部11の開口部44が閉止される。
また、摘み片部45を指等で把持し、上方に引き上げることによって上記蓋部42を非常に簡単に開放することが可能である。
また、上記蓋部42が板状であることから、複数の蓋体42を保管する場合にも、場所をとらずコンパクトに保管することが可能である。
なお、図4に示すように、蓋体42は種々のデザインの要請によって、通常の収納容器と同様に開口部44を外方から被覆する形態とすることもできる。
従って、収納する収納物の種類等によって、多彩なデザインバリエーションを選択することが可能である。
本考案は、弁当等の食品を収納するための収納容器に適用可能である。
10 収納容器
11 上面部
12 側面部
13 側面部
14 側面部
15 側面部
16 底面部
20 収納容器の展開状態
21 底面部形成部
22 谷折線
23 谷折線
24 谷折線
25 谷折線
26 側面部形成部
27 側面部形成部
28 側面部形成部
29 側面部形成部
30 側面部形成部の上底部
31 側面部形成部の上底部
32 側面部形成部の上底部
33 側面部形成部の上底部
34 側面部形成部の側辺部
35 側面部形成部の側辺部
36 側面部形成部の側辺部
37 側面部形成部の側辺部
38 側面部形成部の側辺部
39 側面部形成部の側辺部
40 側面部形成部の側辺部
41 側面部形成部の側辺部
42 蓋体
43 収納容器の上端縁部
44 収納容器の開口部
45 摘み片部

Claims (3)

  1. 上面部に開口部を有する箱体に形成された収納容器であって、
    上記収納容器の四方側面部は夫々上記底面部と95°〜105°の範囲の内角を成し、上方に向かって次第に拡開するように形成されていることを特徴とする収納容器。
  2. 上記収納容器は紙製であることを特徴とする請求項1又は2記載の収納容器。
  3. 上記収納容器は一枚の厚紙を切り起こすことによって形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の収納容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6090677B1 (ja) * 2015-10-20 2017-03-08 北海製箸株式会社 弁当箱

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