JP6090677B1 - 弁当箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送スペースを低減し搬送コストを削減することができると共に、食品を詰めた状態で上下方向に重ねて載置した場合であっても、下段側の弁当箱の蓋部が潰れてしまうことのない弁当箱を提供する。【解決手段】弁当箱本体11の開口部を開閉可能に被覆する蓋部13とを有し、前記弁当箱本体の側面部15は、底面部の面積よりも前記開口部の面積の方が大きくなる傾斜角度を有している弁当箱であって、前記蓋部は一枚の厚紙により形成され、蓋部本体16に折曲線部を介して連設して折曲され、前記弁当箱本体11の側面部の高さ方向の略全域を被覆しうる幅寸法を有する側面被覆部18を有し、前記折曲線部は前記蓋部13裏面部側において蓋部本体と前記側面被覆部との間に設けられた溝部により形成され、前記蓋部が前記弁当箱本体に装着された場合には、輪ゴム23を前記蓋部及び前記弁当箱に掛け回すことにより前記蓋部を前記弁当箱に固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、弁当箱に関し、特に、紙製であって、食品を収納した状態で多数個重ねて積み上げた場合であっても最下段の弁当箱が潰れる惧れのない弁当箱に関する。
一般に、厚紙製の弁当箱が広く使用されている。このような多くの弁当箱の多くは上部が開放された薄型直方体箱状に形成された本体部と、本体部の開口部を被覆しうる蓋部とを有し、本体部内に食品を詰め蓋部により開口部を被覆して輪ゴム等により蓋部及び本体部を縛って固定して販売されている。
このような従来の弁当箱であって、各弁当箱が同一寸法に形成されている弁当箱に食品を詰めた状態で高さ方向に複数積み上げた場合には、下段の弁当箱の、底面部の周縁部に直交するように立設された各側面部上に上段に乗せられた弁当箱の各側面部が載置された状態で積み上げられることから、下段の弁当箱は、上段の食品が詰められた弁当箱の重量を支えることができるので、下段側の弁当箱は上段側の弁当箱の重量により崩れることなく、複数段に亘って弁当箱を積み上げて搬送又は販売のために展示することができる。
しかしながら、このような従来の、弁当箱本体が薄型直方体に形成された弁当箱にあっては、弁当箱の製造業者から弁当業者へ納品のために搬送される際に、多数の弁当箱本体を重ねて積み上げた際に、下段の弁当箱の側面部上に上段の弁当箱の側面部が乗るようにして重ねられるため、積み重ねる弁当箱の個数に応じて、側面部の高さ寸法分、高さ方向にスペースが必要となる。
その結果、弁当箱を搬送する場合に多くの搬送スペースが必要となり搬送コストが嵩む、という問題があった。
そこで、このような問題を解決するために本件特許出願人により、前記弁当箱本体の側面部が、底面部の面積よりも前記開口部の面積の方が大きくなる傾斜角度を有し、側面部が上方に向かって拡開するテーパ状に形成された弁当箱が提案されている(特許文献1)。
このような弁当箱にあっては、側面部が上方に向かって拡開するテーパ状に形成されていることから、弁当箱を搬送する際に弁当箱本体を高さ方向に沿って積み重ねた場合には、下段の弁当箱本体内に上段の弁当箱本体が収納されるため、大幅に搬送のための高さ方向におけるスペースを低減でき、搬送に要するコストを大幅に削減することが可能となる。
しかしながら、このような側面部が上方に向かって拡開するテーパ状に形成された弁当箱にあっては、弁当提供業者に納品されて食品が弁当箱本体内に詰められ蓋部が被覆された状態で上下方向に積まれた場合には、上段の弁当箱の側面部は下段の弁当箱の側面部には当接せず、上段側の弁当箱の重量は下段側の弁当箱の蓋部にかかることになる。
この場合、従来の蓋部にあっては、蓋部の側面被覆部は、弁当箱本体の側面部の上端部のみを被覆する程度の幅寸法にしか形成されておらず、上段の弁当の全重量は下段の弁当箱の蓋部上面部に作用することから、紙製の蓋部上面部では、上段側の、食品を含めた弁当箱の重量を支持できず、下段側の弁当箱の蓋部が上段側の弁当の重量により潰れてしまい、商品として提供できない場合がある、という問題点があった。
このような観点から本件特許出願人は過去の特許文献を調査し、下記の特許文献2〜4を抽出した。
登録実用新案第3152922号公報 実用新案登録第3151130号公報 特開平8−72854号公報 特開平8−318933号公報
しかしながら、いずれの文献に記載された技術にあっても、課題は異なり上記の問題点を解決することは不可能である。
本発明はこのような従来からの不具合を解決するためのものであって、その課題は、搬送スペースを低減し搬送コストを削減することができると共に、食品を詰めた状態で上下方向に重ねて載置した場合であっても、下段側の弁当箱の蓋部が潰れてしまうことのない弁当箱を提供することにある。
上記課題達成のため、請求項1記載の発明にあっては、全体紙製であって、食品を収納する弁当箱本体と、前記弁当箱本体の開口部を開閉可能に被覆する蓋部とを有し、前記弁当箱本体の側面部は、底面部の面積よりも前記開口部の面積の方が大きくなる傾斜角度を有している弁当箱であって、前記蓋部は一枚の厚紙により形成され、前記弁当箱本体の前記開口部を被覆しうる蓋部本体と、前記蓋部本体に折曲線部を介して連設して折曲され、前記弁当箱本体の側面部の高さ方向の略全域を被覆しうる幅寸法を有する側面被覆部を有し、前記折曲線部は前記蓋部裏面部側において蓋部本体と前記側面被覆部との間に設けられた溝部により形成され、前記蓋部が前記弁当箱本体に装着された場合には、輪ゴムを前記蓋部及び前記弁当箱に掛け回すことにより前記蓋部を前記弁当箱に固定することを特徴とする。
従って、請求項1記載の発明にあっては、前記側面被覆部は前記蓋部裏面部側に設けられた溝部により形成される折曲線部に沿って折り曲げて形成され、前記弁当本体部に前記蓋部を被覆して側面被覆部を前記折曲線部を介して折り返した場合には、側面被覆部は弁当箱本体の側面部の高さ方向の略全体を被覆する。
請求項2記載の発明にあっては、前記折曲線部は蓋部裏面側において、前記蓋部本体と前記側面被覆部との間の全域に亘って設けられていることを特徴とする。請求項2記載の発明にあっては、側面被覆部は前記溝部を介して折曲することができる。
請求項3記載の発明にあっては、前記側面被覆部は前記弁当箱本体の側面部の幅寸法よりも僅かに小さい幅寸法であることを特徴とする。
従って、請求項3記載の発明にあっては、前記蓋部により前記弁当箱本体を被覆した場合には、前記側面被覆部は弁当箱本体の側面部全体を略完全に被覆する。
請求項4記載の発明にあっては、前記弁当箱本体は全体逆接頭四角錐台形状に形成される一方、前記蓋部本体は方形状に形成されると共に前記側面被覆部は前記蓋部本体の各辺部に夫々連設されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明にあっては、前記蓋部には樹脂フィルムが貼着されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明にあっては、前記弁当箱本体の側面部は前記弁当箱本体の底面部に対して80度の角度で立設されていると共に、前記溝部の角度は100度に形成され、前記蓋部の側面被覆部は前記蓋部本体に対して100度の角度で折り返されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明にあっては、前記溝部は断面略V字状であって前記蓋部本体の厚さ方向のほぼ全域に亘って形成され、前記蓋部本体と前記側面被覆部との間は残余の僅かな厚さ寸法の部位により接合されていることを特徴とする。
従来、弁当箱本体内に食品を詰めた状態で高さ方向に積み上げた場合、蓋部の側面被覆部は、弁当箱本体の側面部の上端部のみを被覆する程度の大きさにしか形成されておらず、紙製の蓋部上面部では上段側の、詰められた食品を含めた弁当箱の重量を支持できず、下段側の弁当箱の蓋部が上段側の、食品が詰められた弁当箱の重量により潰れてしまい、商品として提供できない場合がある、という事態があった。
しかしながら、請求項1〜6記載の発明にあっては、前記蓋部の側面被覆部は、弁当箱本体の側面部の大部分を被覆可能な大きな幅寸法に折曲形成されており、側面被覆部が弁当箱本体の側面部全体に亘って折り曲げられることにより、蓋部本体部分が、裏面部側に形成された溝部からなる折曲線部を介して側面被覆部方向に引張されることにより、蓋部本体の表面部に対して互いに相反する方向に働く張力が交差状に作用し、その結果、蓋部本体の剛性が高まることから、上方に食品が詰められた他の弁当箱が積み重ねられた場合であっても、上段側の弁当箱の重量を下段の弁当箱の蓋部本体が支持することができる。
その結果、上段側の弁当箱の荷重により下段側の弁当箱の蓋部が凹んだり、崩れたりする事態を防止でき、弁当箱を食品を詰めた状態で高さ方向に複数積み上げて展示することが可能となり、また、高さ方向に複数段積み上げた状態で弁当箱を搬送することも可能となる。
また、本発明に係る弁当箱の蓋部は一枚の厚紙を折り畳んで形成するものであり、弁当箱製作業者から弁当業者に納品するために搬送される場合には、展開した厚紙を重ねて搬送すればよいことから、従来のように、立体的に組み立てられた蓋を搬送する場合の搬送スペースを低減することができ、搬送コストを低減することが可能となる。
また、納品された弁当業者側で蓋部を立体的に組み立てる場合には、溝部からなる折曲線部が形成されていることから、容易に側面被覆部を形成することが可能となり、弁当業者は弁当箱の作製作業を容易かつ迅速に行うことが可能となる。
また、蓋部本体の裏面部側に溝部からなる折曲線部が設けられていることから、側面被覆部が折曲形成された場合には、蓋部本体により弁当箱本体を被覆し、側面被覆部が弁当箱本体の側面部に沿うように配置されて、輪ゴムにより蓋部が弁当箱本体部に固定された場合には、上方に他の弁当箱が載置され、他の弁当箱の荷重がかかった場合であっても、紙の剛性による折戻りの事態を防止することができ、確実に蓋部により弁当箱本体を被覆することが可能となる。
この「折戻り」の事態は、蓋部本体の表面部側に蓋部本体の厚さ方向に入力される上段側の弁当箱の荷重の入力による蓋部本体の凹みや歪みにより側面被覆部が側方外方へ引っ張られることにより発生する。しかしながら、請求項1〜6記載の発明にあっては、溝部により構成される折曲線部により、蓋部本体の表面側に作用する荷重の力の入力が溝部により大幅に遮断され、側面被覆部には伝達されない。その結果、側面被覆部が外方へ拡開する事態を有効に防止することが可能となるものである。
また、請求項2記載の発明にあっては、前記折曲線部は蓋部裏面側において、前記蓋部本体と前記側面被覆部との間の全域に亘って設けられていることから、弁当業者は容易に側面被覆部を折り曲げて蓋部を容易かつ迅速に作成することができる。
請求項4記載の発明にあっては、全体逆接頭四角錐台形状に形成された弁当箱本体の4つの側面部に、夫々個別に側面被覆部が折曲されて当接するように構成されていることから、4つの側面被覆部により蓋部本体が平面方向において互いに対向して引張されることから、蓋部本体に作用する張力はより大きくなり、上方に積載された他の弁当箱の荷重を十分に支持することが可能となる。
請求項5記載の発明にあっては前記蓋部には樹脂フィルムが貼着されていることから、前項までの効果に加えて、蓋部の剛性をさらに高めることが可能になり、より安定して高さ方向に複数の弁当箱を積み上げることができる。
請求項6記載の発明にあっては、前記弁当箱本体の側面部は弁当箱本体の底面部に対して80度の角度で立設されていることから、弁当箱本体を最も収納効率よく上方へ向かって積み重ねることができるため、弁当箱の搬送コストを低減することが可能となる。
さらに、前記溝部の角度は100度に形成され、前記蓋部の側面被覆部は蓋部本体に対して100度の角度で折り返されていることから、蓋部本体の側面被覆部は、夫々、弁当箱本体の側面部に確実に密着する。その結果、蓋部本体に作用する張力はより大きくなり、上方に積載された他の弁当箱の荷重を十分に支持することが可能となる。
請求項7記載の発明にあっては、前記溝部は断面略V字状であって前記蓋部本体の厚さ方向のほぼ全域に亘って形成され、前記蓋部本体と前記側面被覆部との間は残余の僅かな厚さ寸法の部位により接合されていることから、請求項1〜6記載の発明の効果に加えて、前記蓋部本体の厚さ方向に作用する荷重は前記溝部によりほぼ完全に遮断され、前記側面被覆部への伝達は大幅に抑止されることから、さらに確実に側面被覆部の外方への拡開の事態は防止される。
本発明に係る弁当箱の一実施の形態を示す斜視図である。 本発明に係る弁当箱本体の一実施の形態を示す斜視図であり、 本発明に係る蓋部の一実施の形態を示す斜視図である。 本発明に係る蓋部の一実施の形態を示す平面展開図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本発明を詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る弁当箱10は、全体厚紙製であって、食品を収納する弁当箱本体11と、前記弁当箱本体11の開口部12を開閉可能に被覆する蓋部13とにより構成されている。
図2に示すように、本実施の形態にあっては、弁当箱本体11は厚さ1mmの厚紙により形成され、全体薄型箱状であって略逆接頭三角錐台形状に形成され、正方形状の底面部14と、底面部14の四辺部に立設された4つの略逆台形状の側面部15とにより構成されている。
弁当箱本体11の上部に形成された開口部12は底面部14同様に正方形状に形成され、前記弁当箱本体11の側面部15は、底面部14の面積よりも前記開口部12の面積の方が大きくなる傾斜角度を有して形成されており、本実施の形態にあっては、底面部14の四辺部から80度の角度で立ち上がって形成されている。
本実施の形態にあっては、弁当箱本体11の側面部15の短辺部L1は18cmであって長辺部L2は19.6cmであり、高さ寸法Hは5cmに形成されている。
図2及び図3に示すように、本実施の形態にあっては、蓋部13は一枚の厚紙により形成され、弁当箱本体11の前記開口部12を被覆しうる蓋部本体16と、蓋部本体16に折曲線部17を介して連設して折曲され、前記弁当箱本体11の側面部15の高さ方向略全域を被覆しうる幅寸法(本実施の形態にあっては4.9cm)を有する側面被覆部18とにより構成されている。
蓋部本体16は弁当箱本体11の開口部12の面積とやや大きな寸法(本実施の形態にあっては19.9cm)の正方形状に形成され、蓋部13が弁当箱本体11を被覆した場合には、開口部12を上方から閉塞できるように形成されている。
蓋部本体16の幅寸法(19.9cm)が弁当箱本体11の開口部の幅寸法(19.6cm)よりも大きく形成されている理由は、立ち上がって対向して配置されている側面部15、15を形成する厚紙の厚さ寸法が1mm×2であることと、蓋部13を弁当箱本体11の開口部12に着脱する際の「遊び」を考慮したものである。
図3及び図4に示すように、側面被覆部18は、蓋部本体16の各折曲線部17において夫々、蓋部本体16に連設されており全体として4枚設けられ、前記弁当箱本体11の側面部15を被覆し得るように構成されている。本実施の形態にあっては、側面被覆部18は、略長方形状の本体部19と、本体部19の両端部に延設され、両端に向かって幅狭となる一対の円弧状輪郭部20、20とにより形成されている。
また、図4に示すように本実施の形態にあっては、蓋部本体16の四辺部には側面被覆部18との間に溝部22からなる4つの折曲線部17が形成されている。図5に示すように、この溝部22は、蓋部13の裏面部側において蓋部本体16と前記側面被覆部18との間に設けられている。溝部22は断面略V字状であって蓋部本体16の厚さ方向のほぼ全域に亘って形成され、蓋部本体16と前記側面被覆部18との間は、残余の僅かな厚さ寸法の部位により接合されている
溝部22は平面正方形の蓋部本体16の四辺部に夫々連設された側面被覆部18との間において、四辺部全域に亘って形成され、図3に示すように、本実施の形態にあっては横断面における折り曲げ角度θは100度に形成されている。
以下、本実施の形態に係る弁当箱の作用について説明する。
本実施の形態に係る弁当箱10を使用する場合には、弁当箱本体11内に各種食品を詰めた後、蓋部13を弁当箱本体11の開口部12を閉止するように被覆する。この場合、4枚の側面被覆部18を夫々、折曲線部17に形成された溝部22に沿って裏面方向に折り返して蓋部本体16に対して立設させる。
本実施の形態にあっては、上記のように蓋部本体16の溝部22の横断面における開口角度θは100度に形成されていることから、側面被覆部18を、溝部22を完全に潰すようにして折り返した場合には、蓋部本体16の平面方向に対して80度の角度で立ち上がって折られることとなる。
従って、本実施の形態にあっては、図3に示すように側面被覆部18を蓋部本体16に対して折り返した場合には、側面被覆部18は蓋部本体16に対して80度の角度を以て立設される。
その結果、図1に示すように、蓋部13を弁当箱本体11に被せた場合には、
4枚の側面被覆部18は、80度に形成された側面部15に密接した状態となる。そして、その上から、弁当箱10の互いに対向する一対の角部に輪ゴム23を掛けて蓋部13を弁当箱本体11に固定する。
本実施の形態にあっては、側面被覆部18は幅寸法が4.9cmに形成されていることから、弁当箱本体11の5cmの高さ寸法を持つ側面部15の高さ方向において略全域を被覆し、非常に大きな寸法の側面被覆部18が、蓋部本体16に対して約100度の角度で折曲形成されることから、従来の弁当箱本体におけるように上端部のみに僅かに折り返されて被覆される蓋部の場合とは異なり、4枚の側面被覆部18が折返されることにより蓋部本体16に対して、蓋部本体外方に向かう張力が互いに対向して作用し、その結果、蓋部本体16の平面方向における応力が増大する。
従って、上方に食品が詰められた弁当箱10が多数積み上げられた場合で、上方の弁当箱10の荷重が下方の弁当箱10にかかり、最下段の弁当箱10の蓋部本体16に対して全荷重が作用した場合であっても、最下段の弁当箱10の蓋部本体16は荷重を支持することができ、変形、破断等の結果が生じない。
本件特許出願人の実験では、本実施の形態に係る弁当箱10を使用し、厚さ1mmのバージンパルプ紙を使用して作成した蓋部13を弁当箱本体11に被せて幅2mmで径寸法7cmの一般的な輪ゴム23を互いに対向する角部21、21の間に掛け回して固定し、蓋部13の上面部に4kgの重量物を載置して一晩放置したが、翌日において観察したところ、蓋部本体16に歪みや、破損等の事態は発生しなかったものである。
4kgの重量物を載置した理由は、一般に、弁当販売業界においては、一つの食品を詰めた状態の弁当箱の上に、同様に食品を詰めた弁当箱を通常7個積み上げて販売のために展示したいという要請がある。この場合、本実施の形態に係る大きさの弁当箱に食品を詰めた場合の重量は概ね500gに設定されている。
従って、上記要請をクリアするためには、500g×7=3500gの荷重に耐える必要があり、本実験では、その荷重を上回る4000g(4kg)の荷重を掛けて状況を判断したものである。
この場合、古紙、再生紙を用いずバージンパルプ紙を使用した理由は、古紙を使用した場合には、折曲線部17を構成する溝部22を形成した場合、紙の繊維が脱落し、可能な限り100度の角度を形成することが不可能なためであると共に、古紙は強度やいわゆるコシがなく、折曲線部において溝部を形成した場合には紙粉が表出し、内部に異物として残り、側面被覆部18の曲げ角度100度を確保することができない可能性があるからである。
なお、本実施の形態において、側面被覆部18の幅寸法を4.9cmとした理由は、弁当箱本体11の側面部15の幅寸法(5.0cm)に対して1mmの段差が生まれるが、輪ゴム23を装着した場合に、上記段差部を介して輪ゴム23が側面被覆部18及び側面部15の双方に充分に係止し、食い込むことにより、上方に他の弁当箱が載置され荷重がかかった場合の側面被覆部18の上方への折り返りをより効果的に防止できるためである。
また、蓋部13の表面又は裏面、もしくはその両面に樹脂フィルムが貼着されていてもよい。この樹脂フィルムは、例えば、ポリプロピレン等のコーティング処理によりフィルム層として形成されていてもよい。
このように蓋部13に樹脂フィルムが貼着されていた場合には、単なる厚紙のみの場合に比して蓋部13の厚さ寸法が増大し、同時に、樹脂コーティング層により蓋部13の応力がさらに増大する。その結果、蓋部13の剛性をさらに向上させ、上方に弁当箱10を載置した場合に、より安定して多数個の弁当箱を支持することができる弁当箱を提供することができる。
また、蓋部13の表面及び又は裏面に樹脂フィルムが貼着又は形成された場合には、側面被覆部18と蓋部本体16とが、溝部22により離間することがないように強固に接合しておく作用をも果たす。
その結果、このようにして形成された弁当箱の上に他の食品が詰められた弁当箱が乗せられ、上段側の弁当箱の弁当箱本体の底面部が下段側の弁当箱の蓋部本体上に載置され、蓋部本体に所定の重量が作用した場合であっても、上記のように蓋部本体の応力が増大していることから、上段側の弁当箱の重量を確実に支持し、従来のように、弁当箱の蓋部が上段に積まれた弁当箱の重量により破壊されることがない。
本実施の形態における弁当箱本体の大きさ、長さ及び幅寸法、蓋部の厚さ寸法、長さ寸法、幅寸法は本実施の形態に限定されない。
また、本実施の形態にあっては、前記溝部22の角度は100度以上に形成され、前記蓋部13の側面被覆部18は前記蓋部本体に対して80度以下の角度で折り返されている場合を例に説明したが、本実施の形態に限定されず、溝部22の角度は100度以上であれば、例えば、120度又は140度であってもよい。
このように、120度の場合には、側面被覆部18の折り曲げ角度は60度になり、140度の場合には側面被覆部18の折り曲げ角度は40度になる。
従って、弁当箱本体11の側面部15が80度の角度で立ち上がって形成されている場合で側面被覆部18の折り曲げ角度が60度又は40度の場合には、側面被覆部18が80度の場合よりも大きな角度での折り曲げ角度となることから、側面被覆部18は100度の場合よりもより大きな当接力で側面部15に圧接することとなるため、側面被覆部18は側面部15に密着することとなる。
本発明は弁当箱に広く適用することができることから、産業上の利用可能性を有している。
10 弁当箱
11 弁当箱本体
12 開口部
13 蓋部
14 底面部
15 側面部
16 蓋部本体
17 折曲線部
18 側面被覆部
19 本体部
20 円弧状輪郭部
21 角部
22 溝部
23 輪ゴム
L1 弁当箱本体の側面部の短辺部の長さ寸法
L2 弁当箱本体の側面部の長辺部の長さ寸法
H 弁当箱本体の側面部の高さ寸法

Claims (7)

  1. 全体紙製であって、食品を収納する弁当箱本体と、前記弁当箱本体の開口部を開閉可能に被覆する蓋部とを有し、前記弁当箱本体の側面部は、底面部の面積よりも前記開口部の面積の方が大きくなる傾斜角度を有している弁当箱であって、
    前記蓋部は一枚の厚紙により形成され、前記弁当箱本体の前記開口部を被覆しうる蓋部本体と、前記蓋部本体に折曲線部を介して連設して折曲され、前記弁当箱本体の側面部の高さ方向の略全域を被覆しうる幅寸法を有する側面被覆部を有し、前記折曲線部は前記蓋部裏面部側において蓋部本体と前記側面被覆部との間に設けられた溝部により形成され、
    前記蓋部が前記弁当箱本体に装着された場合には、輪ゴムを前記蓋部及び前記弁当箱に掛け回すことにより前記蓋部を前記弁当箱に固定することを特徴とする弁当箱。
  2. 前記折曲線部は前記蓋部本体と前記側面被覆部との間の全域に亘って設けられていることを特徴とする請求項1記載の弁当箱。
  3. 前記側面被覆部は前記弁当箱本体の側面部の幅寸法よりも僅かに小さい幅寸法であることを特徴とする請求項1記載の弁当箱。
  4. 前記弁当箱本体は全体逆接頭四角錐台形状に形成される一方、前記蓋部本体は方形状に形成されると共に前記側面被覆部は前記蓋部本体の各辺部に夫々連設されていることを特徴とする請求項3記載の弁当箱。
  5. 前記蓋部には樹脂フィルムが貼着されていることを特徴とする請求項1記載の弁当箱。
  6. 前記弁当箱本体の側面部は前記弁当箱本体の底面部に対して80度の角度で立設されていると共に、前記溝部の角度は100度以上に形成され、前記蓋部の側面被覆部は前記蓋部本体に対して80度以下の角度で折り返されていることを特徴とする請求項1記載の弁当箱。
  7. 前記溝部は断面略V字状であって前記蓋部本体の厚さ方向のほぼ全域に亘って形成され、前記蓋部本体と前記側面被覆部との間は残余の僅かな厚さ寸法の部位により接合されていることを特徴とする請求項1記載の弁当箱。
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