JP7413707B2 - 光センサー装置、および画像形成装置 - Google Patents
光センサー装置、および画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7413707B2 JP7413707B2 JP2019186322A JP2019186322A JP7413707B2 JP 7413707 B2 JP7413707 B2 JP 7413707B2 JP 2019186322 A JP2019186322 A JP 2019186322A JP 2019186322 A JP2019186322 A JP 2019186322A JP 7413707 B2 JP7413707 B2 JP 7413707B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- light
- recording medium
- optical sensor
- sensor device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 title claims description 68
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 17
- 230000032258 transport Effects 0.000 claims description 16
- 238000010801 machine learning Methods 0.000 claims description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 29
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 24
- 230000008569 process Effects 0.000 description 22
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 21
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 18
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 17
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 16
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 15
- 238000007639 printing Methods 0.000 description 15
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 11
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 11
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 10
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 7
- 230000000875 corresponding effect Effects 0.000 description 6
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 5
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 5
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 4
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 4
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 4
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 4
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 4
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 3
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 3
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 3
- 229920001131 Pulp (paper) Polymers 0.000 description 2
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012706 support-vector machine Methods 0.000 description 2
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 2
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000013528 artificial neural network Methods 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 230000002596 correlated effect Effects 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000010494 dissociation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000005593 dissociations Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 239000011121 hardwood Substances 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000013041 optical simulation Methods 0.000 description 1
- 108091008695 photoreceptors Proteins 0.000 description 1
- 239000000049 pigment Substances 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 1
- 238000007637 random forest analysis Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 238000004439 roughness measurement Methods 0.000 description 1
- 239000011122 softwood Substances 0.000 description 1
- 238000010186 staining Methods 0.000 description 1
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 1
- 238000012549 training Methods 0.000 description 1
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
Description
光源と、
前記光源からの光を光軸を有するビームとして照射領域にある記録媒体の表面に、所定の入射角で照射させる光学系と、
前記照射領域において前記記録媒体の表面で正反射した正反射光の光量を検出する第1の受光部と、
前記照射領域において前記記録媒体の表面で、少なくとも1つの反射角において拡散反射した拡散反射光の光量を検出する少なくとも1つの第2の受光部と、
前記ビームの光軸に直交する平面での当該ビームの直径を照射径としたとき、前記照射領域における前記照射径が6mm以上である、光センサー装置。
前記スリットは、入射側に向けて光軸からの距離が大きくなるように傾斜した傾斜面を有する、上記(1)から上記(4)のいずれかに記載の光センサー装置。
上記(1)から上記(5)のいずれかに記載の光センサー装置と、
前記光センサー装置の前記第1および第2の受光部によりそれぞれ検出された、前記照射領域に搬送された前記記録媒体の表面からの正反射光、および拡散反射光の光量の検出結果を少なくとも用いて、前記記録媒体の紙種を判定する制御部と、を備える、画像形成装置。
さらに、前記開口を開閉するシャッターを備え、
前記記録媒体の紙種の判定を行わないときは、前記シャッターにより前記開口を閉状態にし、
前記記録媒体の紙種の判定を行うきは、前記シャッターにより前記開口を開け、前記光センサー装置の検出結果を用いて、該記録媒体の紙種の判定を行う、上記(6)に記載の画像形成装置。
画像形成装置は、制御部11、記憶部12、画像形成部13、給紙搬送部14、メディアセンサー15、操作パネル18、通信部(図示せず)、等を備える。これらは信号をやり取りするためのバス等の信号線を介して相互に接続される。図2は、搬送路143に配置したメディアセンサー15の構成を示す側面図である。メディアセンサー15は、紙厚センサー40、坪量センサー50、表面性センサー60、および用紙押圧部70で構成され、用紙特性を測定する。この表面性センサー60は「光センサー装置」として機能し、用紙特性、特に用紙の表面性を検知する。表面性センサー60を含むメディアセンサー15の詳細については後述する。
制御部11は、CPU、ROM、RAM等により構成され、ROMや、後述の記憶部12に格納されているプログラムを実行することで、各種処理を実行し、プログラムにしたがって装置各部の制御や各種の演算処理を行う。
記憶部12は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM、各種プログラムや各種データを格納するハードディスク等の補助記憶部からなる。また、記憶部12は、各給紙トレイに収納されている用紙情報を記憶する。用紙情報としては、用紙の銘柄、サイズ(用紙幅、用紙長)、坪量(斤量)、用紙種類(グロスコート紙、マットコート紙、普通紙、上質紙、ラフ紙等)の情報が含まれ、後述する紙種判定処理により設定されたものである。また、記憶部12は、用紙銘柄、または用紙種類の判定に用いる学習済みモデル、およびペーパープロファイル(何れも後述する)が記憶されていてもよい。
画像形成部13は、例えば電子写真方式により画像を形成する。画像形成部13は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の基本色のそれぞれに対応した書込部131、感光体ドラム132、および各色のトナー、キャリアからなる2成分現像剤を収容する現像器133、等を備える。また、画像形成部13は、さらに、中間転写ベルト134、2次転写部135、および定着部136を備える。各色の現像器133により、感光体ドラム132上に形成されたトナー画像は、中間転写ベルト134上で重ね合わせされ、2次転写部135において搬送された用紙Sに転写される。用紙S上のトナー画像は下流側の定着部136で加熱、加圧されることで用紙S上に定着される。
給紙搬送部14は、複数の給紙トレイ141、142、搬送路143、144、等を備える。搬送路143、144は、これらの搬送路に沿って設けられた複数の搬送ローラー対、およびこれらの搬送ローラー対を駆動する駆動モーター(図示せず)を含む。給紙トレイ141、142内に積載され載置した複数枚の用紙Sのうち最上位の用紙を送り出す送出しローラーを備え、給紙トレイ内の用紙Sを1枚ずつ下流側の搬送路に送り出す。搬送路143上のレジストローラーの上流側には、メディアセンサー15が配置される。図2に示すようにメディアセンサー15付近においては、搬送路143は、板金で形成された上ガイド1431、および下ガイド1432を含み、所定間隔で対向するこれらのガイドの間を用紙Sが通る。
操作パネル18はタッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備えており、画像形成装置10、または画像形成システム1の状態を表示し、ユーザーからの給紙トレイ141等に載置した用紙の種類等の設定、指示の入力に使用される。
図1に示すように、給紙装置20は給紙搬送部24を備える。また、給紙装置20は、給紙搬送部24の他に、制御部、記憶部、および通信部(何れも図示せず)を備え、これらは信号をやり取りするためのバス等の信号線を介して相互に接続される。給紙搬送部24は、複数の給紙トレイ241、242、243、および搬送路244を備える。各給紙トレイから搬送された用紙Sは、下流側の画像形成装置10に搬送され、メディアセンサー15で用紙特性の測定がなされたり、画像形成部13で画像形成されたりする。
図1に示すように、後処理装置30は後処理部31、搬送路341、および排紙トレイ342を備える。後処理部31は、ステイプル処理、裁断処理、穿孔処理(パンチ穴)、等の処理を、画像形成装置10から搬送された用紙Sに施す。また、後処理装置30は、これらの構成要素の他に、制御部、記憶部、および通信部(何れも図示せず)を備え、これらは信号をやり取りするためのバス等の信号線を介して相互に接続される。
上述のようにメディアセンサー15は、紙厚センサー40、坪量センサー50、表面性センサー60、および用紙押圧部70で構成される。図2を参照すると、これらの構成要素のうち、搬送方向の最も上流側に紙厚センサー40が配置される。紙厚センサー40は、一対の搬送ローラー411、412、ならびにアクチュエーター、エンコーダ、発光・受光部で構成される押圧機構42で構成される。上側の搬送ローラー411は、押圧機構42により下側の搬送ローラー412に向けて付勢される。搬送ローラー411、412のニップに用紙Sが搬送されることで、用紙Sの厚みに対応した高さ分だけ、搬送ローラー411が上方に移動する。押圧機構42は、搬送ローラー411の高さ方向(厚み方向)の変位量に基づいて、用紙Sの紙厚を検知する。
次に、図2、図3とともに、図4から図8を参照し、表面性センサー60の構成について説明する。図4は、表面性センサー60の断面図であり、図5は表面性センサー60の内部構成を示す斜視図である。なお、図5では、表面性センサー60全体を覆うカバー(筐体61)の記載を省略している。
図9は、用紙の微視的な繊維配向の変動状態を示す模式図であり、図10は用紙表面におけるパルプ繊維の状態を示す模式図である。一般に用紙は、木材等の植物から抽出したパルプ繊維をあらゆる方向(等方的)にランダムに絡み合わせてわせて作られているため、表面が不均一となって表面性にムラの分布がある(業界用語で「地合」ともいう)。この地合は、用紙のパルプ繊維の長さや太さにより異なる。図9のAに比べて図9のBでは、ムラが大きい。用紙の素材として針葉樹や広葉樹に由来するパルプ繊維が用いられるが、そのパルプ繊維は長さが平均して3.32mm~0.79mm(最大約5.7mm)、幅(太さ)が平均で39μm~19μm(最大約97μm)である(参考文献:論文「紙の表面形状の測定」(紙パ技協誌第18巻第2号 昭和39年2月)、王子製紙株式会社 中央研究所 畑幸徳著)。また、図10に示すようにパルプ繊維の長さやパルプ繊維同士の結束繊維(繊維の絡み合い)が生じることで表面性が不均一となる。
(照射径の拡がり)≒(光源のサイズ)/(レンズ焦点距離)・・(1)式
で表される。この式から焦点距離を長くするほど略平行光に近づけることが出来るが照射光の光量が下がるため、レンズを明るくする必要が有る。レンズの明るさを表す式として一般に、
(レンズの明るさ)=(レンズ焦点距離)/(レンズの直径)・・(2)式
で表される。(1)式から、光源のサイズをある程度持つことで照射径を広げることが出来る。すなわち、設定する照射径と照射光量にするために、前述に記載の条件を光学設計から求めることになる。
再び図12(b)を参照して、本実施形態に係る表面性センサー60(光センサー装置)の光源としての発光部62の配置位置について説明する。発光部62の直下流側には、コリメートレンズ63を配置している。一般には、コリメートレンズの焦点位置に点光源を配置することで、すなわち、光軸上において、光源をコリメートレンズに対して、焦点距離と同じ距離に配置することで、点光源からの照射光を平行光にする。実施例1では、そのように焦点距離の位置に、光源を配置している。しかしながら、実施例2においては、あえて焦点距離よりも短い距離で、コリメートレンズ63に近い側に、発光部62を配置する。すなわち、焦点距離f>光源距離t0に設定している(ここでt0は、光軸上における発光部62とコリメートレンズ63の中心位置との距離であり、fは、コリメートレンズ63の焦点距離である)。
発光部62の光の波長は、塗工紙の表面層の顔料で吸収されない青色の波長の光源を選択している。LEDを実験検証から、以下の結果となった。
405nm(紫):塗工紙は判別可能(正反射)。拡散光で上質、普通紙の識別は困難。
465nm(青):塗工紙は判別可能(正反射)。拡散光は30°、60°で識別可能。
525nm(緑):塗工紙は判別可能(正反射)。拡散光は60°で識別可能。
680nm(赤):特に拡散光で識別困難。
予測値=3.4518×V75-3.9595×V60+1.5383×V30-0.4789である。ここでV75、V60、V30は、それぞれ反射角75、60、30°の位置の受光部64の出力値である。図17に示すように、高い相関関係があることがわかる。
本実施形態に係る光センサー装置(表面性センサー60)では、発光部62による照射光の照射領域における照射径が、記録媒体の繊維配向の不均一性の影響が少なくなる照射面積になる照射径に設定している。より具体的には、照射領域(交点p1)における照射径(短径)を、パルプ繊維の最大長さよりも長い6mm以上に設定している。これにより、記録媒体の表面性分布の影響を受けずに精度よく記録媒体の特性を検出できる光センサー装置となる。
次に、図18~図21を参照し、画像形成装置10で行う紙種判定処理について説明する。図18は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。図19は、画像形成装置の印刷処理を示すフローチャートである。
ユーザーは、操作パネル18に表示した操作画面(図示せず)の用紙設定ボタンを操作する。制御部11は、ユーザーからこの操作を受け付けることで、用紙設定を開始する。この用紙設定の開始指示には、対象となる用紙が装填されている1つ以上の給紙トレイ(給紙トレイ141、142、241~243)の選択情報が含まれる。この用紙設定処理の詳細については図20を参照して後述する。
用紙設定の終了に応じて、設定された用紙特性に合わせた画像形成条件に設定し、印刷ジョブのテスト印刷(試し刷り)を行う。
ユーザーは、テスト印刷の結果が不満足である場合、または、1つの印刷ジョブで複数種類の用紙を用いる場合には、別の用紙に対してステップS10以下の処理を繰り返す(ステップS30:NO)。一方で、テスト印刷の結果が満足であり、全ての用紙種類に関する確認が終わった場合には(YES)、ユーザーによる準備完了の操作を受け付けることにより、制御部11は、処理をステップS40に進める。
制御部11は、画像形成部13等を制御して、印刷ジョブの実行(本印刷)を行うことで、印刷処理を完了する(エンド)。
(ステップS100、S101)
図20は、用紙設定処理(ステップS10)を示すサブルーチンフローチャートである。制御部11の搬送制御・画像形成制御部160は、開閉機構65によりシャッター651の開動作を行ってから、ユーザーにより選択された給紙トレイ(例えば給紙トレイ141(以下、単に「選択トレイ」という))から、用紙Sを給紙し、搬送路143まで搬送する。
メディアセンサー制御部130は、紙厚センサー40により用紙Sの紙厚の検知を行い、検知データ(以下、「測定値1」という)を、全体制御部110に渡す。
メディアセンサー制御部130は、坪量センサー50、および表面性センサー60により、用紙の坪量、および表面性の検知を行い、検知データ(以下それぞれ「測定値2、3」という)を、全体制御部110に渡す。この測定は、用紙Sの先端が所定量、坪量センサー50、および表面性センサー60の検知位置を通過したところで、一端、用紙搬送を停止させ、用紙押圧部70の押圧板71を持ち上げ、表面性センサー60の照射領域に位置する用紙Sを固定する。なお、この1回目の測定の前に、基準板6501により表面性センサー60のキャリブレーションを行うようにしてもよい。
所定数N回の測定が行われていなければ、ステップS102b、S102cの処理を繰り返す。なお、次の測定を行う前に1回毎に、用紙押圧部70の上下動、および用紙Sの所定距離分の搬送(例えば数mm~50mm程度の任意の距離)を行うことで、同じ用紙Sの別の位置の測定を行う。N回としては例えば5回であり、5回分の測定が終了すれば(YES)、処理をステップS104に進める。
用紙Sの後端が、メディアセンサー15を通過した場合、具体的には用紙Sの後端が搬送ローラー1434を抜けたことを用紙センサー(図示せず)により検知した場合(YES)、処理をステップS105に進める。
ここでは制御部11は、開閉機構65によりシャッター651の閉動作を行い閉じた状態にする。これにより、メディアセンサー15で測定を行わないときに搬送される用紙Sによる紙粉等による表面性センサー60の汚れを防止する。
ここでは、ステップS102b、S102cで取得したN回分の坪量、表面性の検知データ(測定値2、3)に対して平均化処理を行う。
全体制御部110は、ステップS102a~S102cで取得した測定値1~3(またはこれらの平均データ)、学習済みモデル(紙種判別エンジン)、および坪量区分確率演算処理を用いて、紙種判定、および坪量区分の判定を行う。また、ステップS102a~S102cで取得した測定値1~3(またはこれらの平均データ)とプロファイル選択処理を用いて登録済みペーパープロファイルデータから、近似度が高いペーパープロファイルの候補判定を行う。
全体制御部110は、ステップS102a~S102cで取得した測定値1~3を用いて坪量換算値、紙厚換算値、表面性測定値を得る。なお、ここでは、坪量換算値は、測定値3の表面性測定値(S703)、画像形成システム1の周囲環境情報(温度、湿度)で決まる係数と計算式によって、第1坪量、第2坪量の値から、坪量、および坪量差(坪量指標値)を算出する。ここで坪量差=第1坪量-第2坪量である。坪量センサー50は、異なる波長の照射光を照射する複数のLEDを備える。第1坪量は、波長(750nm~900nm)の照射光を出力する第1のLEDを用い、この照射光の用紙Sを通る透過光量により求めたものである。第2坪量は、波長(400nm~470nm)の照射光を出力する第2のLEDを用い、この照射光の用紙Sを通る透過光量により求めたものである。坪量は、ステップS711、S712、S714に送られ、坪量差は、ステップS713、S714に送られる。また紙厚は、ステップS712、S713に送られる。表面性の測定値は、ステップS701、S713、S714に送られる。
全体制御部110は、ステップS701で算出した坪量から坪量区分確率を算出する。坪量区分の例としては、下記の12区分である。
~61g/m2
62~75 g/m2
76~81 g/m2
82~92 g/m2
93~106 g/m2
107~136 g/m2
137~177 g/m2
178~217 g/m2
218~257 g/m2
258~301 g/m2
302~351 g/m2
352 g/m2~
算出した坪量は正規分布に従い、所定の標準偏差でばらつくと仮定し、各区分の確率を判定する。例えば、いずれかの区分の中央に近い場合には、その区分確率は高く、100%に近くなる。一方で、区分の中央から遠い程、すなわち境界に近いほど、確率は低くなる。区分確率は、坪量区分スコアとして、ステップS721に送られる。
全体制御部110は、坪量と紙厚を用いて、密度(=坪量/紙厚)を算出する。算出した密度は、ステップS713に送られる。
全体制御部110は、密度、紙厚、および表面性の測定値の紙特性データと、学習済みモデルを用いて、紙種判別を行う。判別結果は、紙種スコアとして、ステップS721に送られる。
全体制御部110は、密度、紙厚、および表面性の測定値の紙特性データと、予めユーザー等により登録されたペーパープロファイルのリストを用いて、その中から適合率が高い登録プロファイルを選択する。このペーパープロファイルのリストには、坪量値、紙厚値、坪量差値、表面性測定値(例として受光部641、642からの測定値)からなる用紙物性を表すデータを持っており、全体制御部110は、ステップS102a~S102cで取得した測定値1~3(またはこれらの演算データ)を用いて、登録されているペーパープロファイルの中から登録済み用紙物性のデータに最も近い順にペーパープロファイルの候補の選択を行う。選択結果は、適合率のスコアを付与した候補ペーパープロファイルリストにして、ステップS722に送られる。
全体制御部110は、坪量区分スコア、および紙種スコアに応じて、確率の高い順に、1つ、または複数の紙種/坪量の候補を表示し、ユーザーに提示する。
全体制御部110は、適合率スコアに応じて、スコアの高い順に、1つ、または複数の登録プロファイルの候補を表示し、ユーザーに提示する。
再び図20を参照する。ここでは、全体制御部110は、判定結果を表示する。この処理は、上述の図22、図24、およびステップS721、S722に対応する。
ユーザーが紙種を変更するのであれば(YES)、処理をステップS110に進め、変更せずに判定結果を受け入れるのであれば(NO)、処理をステップS111に進める。
全体制御部110は、ユーザーからの操作パネル18を通じた入力操作を受け付け、受け付けた変更後の紙種を、選択トレイの紙種情報として設定する。
全体制御部110は、設定変更がない場合(例えば図22でボタン84の操作を受け付けた場合)には、ステップS107で行った、判定結果を選択トレイの紙種情報として設定する。
選択トレイの印刷条件を、設定した紙種に対応する印刷条件に設定し、以下、図19の処理に戻り、ステップS10以下の処理を行う(リターン)。
10 画像形成装置
11 制御部
110 全体制御部
14 搬送部
141、142 給紙トレイ
143、144 搬送路
1431 上ガイド
a1 開口
1432 下ガイド
15 メディアセンサー
40 紙厚センサー
50 坪量センサー
60 表面性センサー(光センサー装置)
61 筐体
a3、a4 開口
61a 傾斜面
b1、b2、b3 基板
62 発光部
63 コリメートレンズ
64、641、642 受光部
70 用紙押圧部
18 操作パネル
20 給紙装置
30 後処理装置
80 サーバー
Claims (9)
- 記録媒体の平滑度に対応する特性を検知するための光センサー装置であって、
光源と、
前記光源からの光を光軸を有するビームとして照射領域にある記録媒体の表面に、所定の入射角で照射させる光学系と、
前記照射領域において前記記録媒体の表面で正反射した正反射光の光量を検出する第1の受光部と、
前記照射領域において前記記録媒体の表面で、少なくとも1つの反射角において拡散反射した拡散反射光の光量を検出する少なくとも1つの第2の受光部と、
前記ビームの光軸に直交する平面での当該ビームの直径を照射径としたとき、前記照射領域における前記照射径が6mm以上である、光センサー装置。 - 前記光学系は、コリメートレンズを含む、請求項1に記載の光センサー装置。
- 光軸上において、前記光源は前記コリメートレンズに対して、前記コリメートレンズの焦点距離よりも短い距離で配置されている、請求項2に記載の光センサー装置。
- 前記光源の発光波長が、445nm以上500nm以下である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の光センサー装置。
- 前記第1、第2の受光部は、ぞれぞれ、受光経路に設けられたスリット、および前記スリットを通過した入射光を受光するフォトダイオードを備え、
前記スリットは、入射側に向けて光軸からの距離が大きくなるように傾斜した傾斜面を有する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の光センサー装置。 - 照射領域が設けられた搬送路に、記録媒体を搬送する搬送部と、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の光センサー装置と、
前記光センサー装置の前記第1および第2の受光部によりそれぞれ検出された、前記照射領域に搬送された前記記録媒体の表面からの正反射光、および拡散反射光の光量の検出結果を少なくとも用いて、前記記録媒体の紙種を判定する制御部と、を備える、画像形成装置。 - 前記搬送路は、上ガイドと、下ガイドを備え、前記照射領域は、前記上ガイドに設けられた開口の内側領域であり、
さらに、前記開口を開閉するシャッターを備え、
前記記録媒体の紙種の判定を行わないときは、前記シャッターにより前記開口を閉状態にし、
前記記録媒体の紙種の判定を行うきは、前記シャッターにより前記開口を開け、前記光センサー装置の検出結果を用いて、該記録媒体の紙種の判定を行う、請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記シャッターは、平面の板部材であり、前記板部材の一方の面には、キャリブレーション用の部材が取り付けられている、請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、機械学習により求めた紙種判定用の学習済みモデルにより、前記紙種の判定を行う、請求項6から請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019186322A JP7413707B2 (ja) | 2019-10-09 | 2019-10-09 | 光センサー装置、および画像形成装置 |
JP2023112049A JP7513165B2 (ja) | 2019-10-09 | 2023-07-07 | センサー装置、および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019186322A JP7413707B2 (ja) | 2019-10-09 | 2019-10-09 | 光センサー装置、および画像形成装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023112049A Division JP7513165B2 (ja) | 2019-10-09 | 2023-07-07 | センサー装置、および画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021060372A JP2021060372A (ja) | 2021-04-15 |
JP7413707B2 true JP7413707B2 (ja) | 2024-01-16 |
Family
ID=75379990
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019186322A Active JP7413707B2 (ja) | 2019-10-09 | 2019-10-09 | 光センサー装置、および画像形成装置 |
JP2023112049A Active JP7513165B2 (ja) | 2019-10-09 | 2023-07-07 | センサー装置、および画像形成装置 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023112049A Active JP7513165B2 (ja) | 2019-10-09 | 2023-07-07 | センサー装置、および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7413707B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008537142A (ja) | 2005-04-21 | 2008-09-11 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 移動中のウェブの繊維配向を測定する方法および装置 |
JP2008541088A (ja) | 2005-05-12 | 2008-11-20 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 繊維配向の測定のための方法および装置 |
JP2010249615A (ja) | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Canon Inc | 記録材表面検出装置及びそれを備える画像形成装置 |
JP2012194445A (ja) | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Ricoh Co Ltd | 光学センサ及び画像形成装置 |
JP2013210240A (ja) | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Canon Inc | 記録材判別装置及び画像形成装置 |
JP2014163723A (ja) | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Seiko Epson Corp | 記録媒体判別装置および印刷装置 |
JP2019126019A (ja) | 2018-01-12 | 2019-07-25 | セイコーエプソン株式会社 | 結像光学機構、読取モジュールおよび画像読取装置 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04223227A (ja) * | 1990-12-26 | 1992-08-13 | Chino Corp | 光学式坪量計 |
JP3432727B2 (ja) * | 1997-11-28 | 2003-08-04 | シャープ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2012123003A (ja) | 2004-12-20 | 2012-06-28 | Canon Inc | センサシステム及び画像形成装置 |
JP4781191B2 (ja) | 2005-07-29 | 2011-09-28 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP6679272B2 (ja) * | 2015-10-29 | 2020-04-15 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置及び管理システム |
JP2017096650A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-06-01 | 株式会社リコー | 検出装置、画像形成装置 |
JP2017181060A (ja) | 2016-03-28 | 2017-10-05 | キヤノン株式会社 | シート種別判定装置、画像形成装置、及びシート種別判定方法 |
JP6812779B2 (ja) | 2016-12-19 | 2021-01-13 | コニカミノルタ株式会社 | 紙種判別装置、原稿読取装置及び画像形成装置 |
JP6603262B2 (ja) * | 2017-04-28 | 2019-11-06 | シャープ株式会社 | 画像形成装置および画像形成方法 |
JP2019018949A (ja) | 2017-07-14 | 2019-02-07 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2019082433A (ja) | 2017-10-31 | 2019-05-30 | エイチピー プリンティング コリア カンパニー リミテッド | 画像形成装置及び厚み判定方法 |
JP2019105710A (ja) | 2017-12-12 | 2019-06-27 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2019
- 2019-10-09 JP JP2019186322A patent/JP7413707B2/ja active Active
-
2023
- 2023-07-07 JP JP2023112049A patent/JP7513165B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008537142A (ja) | 2005-04-21 | 2008-09-11 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 移動中のウェブの繊維配向を測定する方法および装置 |
JP2008541088A (ja) | 2005-05-12 | 2008-11-20 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 繊維配向の測定のための方法および装置 |
JP2010249615A (ja) | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Canon Inc | 記録材表面検出装置及びそれを備える画像形成装置 |
JP2012194445A (ja) | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Ricoh Co Ltd | 光学センサ及び画像形成装置 |
JP2013210240A (ja) | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Canon Inc | 記録材判別装置及び画像形成装置 |
JP2014163723A (ja) | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Seiko Epson Corp | 記録媒体判別装置および印刷装置 |
JP2019126019A (ja) | 2018-01-12 | 2019-07-25 | セイコーエプソン株式会社 | 結像光学機構、読取モジュールおよび画像読取装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021060372A (ja) | 2021-04-15 |
JP7513165B2 (ja) | 2024-07-09 |
JP2023133316A (ja) | 2023-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US12078948B2 (en) | Parameter determination apparatus, image forming apparatus, post-processing apparatus, sheet feeding apparatus, and parameter determination method | |
US20220388795A1 (en) | Paper feed device, image formation system, and control program for paper feed device | |
JP7413708B2 (ja) | 光センサー装置、および画像形成装置 | |
US20220176715A1 (en) | Conveyance device, image formation apparatus, and image formation system | |
JP2024069182A (ja) | 判別システム、および判別方法 | |
JP5672780B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7413707B2 (ja) | 光センサー装置、および画像形成装置 | |
JP2008155482A (ja) | 画像印刷装置及び制御方法 | |
JP7338370B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US20220179348A1 (en) | Parameter Determination Apparatus, Image Forming Apparatus, Post-Processing Apparatus, Sheet Feeding Apparatus, And Creation Method Of Determination Model | |
US11708231B2 (en) | Paper sheet sensing device, paper sheet conveying device, and image forming apparatus | |
JP7556277B2 (ja) | 変換装置、メディア検知システム、画像形成装置、および制御プログラム | |
JP7552811B2 (ja) | 用紙物性検出装置、用紙情報判別システム、および画像形成システム | |
JP2023011123A (ja) | 画像形成装置、および制御プログラム | |
JP7528759B2 (ja) | 画像形成装置、印刷方法、制御プログラム、および画像形成システム | |
JP2024110063A (ja) | 画像形成システム、情報処理装置、および制御プログラム | |
US11940750B2 (en) | Paper physical property detecting device, image forming apparatus, paper physical property detecting method, and computer readable recording medium storing control program | |
US12108006B2 (en) | Control device and image forming system, and computer readable recording medium storing control program | |
EP4432012A1 (en) | Sheet characteristic detection device and image forming system | |
US20240192900A1 (en) | Image forming apparatus and non-transitory recording medium storing computer readable control program | |
JP2023158382A (ja) | 画像形成システム、情報処理装置、および制御プログラム | |
JP2016109973A (ja) | 平滑度検出装置及びそれを備えた画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230707 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230718 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231016 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20231024 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231211 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7413707 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |