JP7412719B2 - 保育器、保育システム、除去方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。以下では保育器は、後述する閉鎖型保育器を例にして説明する。
図1は、保育器1の概略斜視図である。保育器1は、患児Xを収容する収容室101と、収容室101を載置する載置台102とを含む。収容室101内には、ベッド11、ベッドの前後に配置された衝立部12が配置されている。ベッド11の表面11aは、患児が置かれる載置面である。ベッド11は、載置台102上に設けられたベッドステージ13に設置されている。ベッドステージ13は、ベッド11を上下方向または上下左右方向に動かすことが可能である。衝立部12は、ベッド11の表面11aから所定の高さおよび所定の幅を有する透明な樹脂で形成されている。
図2は、エタノール除去装置110の概略正面図である。図3は、図2のAA線矢視断面図である。
図18は、本実施形態に係るエタノール除去方法の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態に係るエタノール除去方法は、患児を収容するために内部の温度および湿度が調節可能な収容室101を備えた保育器内に設置され、収容室101内に収容された患児に対するエタノールによる医療行為に伴い気化したエタノールを収容室101から除去する。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図4は、エタノール除去装置210の本概略正面図である。エタノール除去装置210は、前記実施形態1で説明したエタノール除去装置110と同じ筐体111を有し、エタノール除去装置110と異なるガイド部212を有している。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図5は、エタノール除去装置110Aの概略正面図である。図6は、図5のAA線矢視断面図である。
図7は、エタノール除去装置110Aの使用例を説明する概略断面図である。エタノール除去装置110Aは、基本的に図5および図6に示すように、ガイド部112および筐体111をベッド11の表面11aに載置した状態で基本的に使用する。
前記実施形態1、2、3のエタノール除去装置110、210、110Aは、電源のオン・オフにより内部の吸引部115内のファンの駆動および停止を行うようになっている。この電源は、電池(1次電池、充電池等)であってもよく、外部電源であってもよく、また、外部電源と充電池との組み合わせであってもよい。エタノール除去装置の使用の都度保育器内に設置する場合には、電源は電池が好ましく、エタノール除去装置を常時保育器内に設置する場合には、電源は外部電源が好ましい。通常、収容室101内で患児Xに対して処置を行う際に、処置者(医師または看護師)によって電源をオンすることで、吸引部115のファンを駆動させる。また、エタノール除去装置110、210、110Aにおける吸引力は、吸引部115内のファンの回転数によって調整することができるので、除去するエタノールの濃度に応じてファンの回転数を変えることで、適切にエタノールの吸引および除去を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
図8は、浄化装置120の概略斜視図である。図9は、図8のBB線矢視断面図である。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図10は、本実施形態に係る浄化装置220の概略斜視図である。浄化装置220は、前記実施形態1の浄化装置120とほぼ同じ構造をしており、異なるのは、エタノールを除去した外気の排気構造である。ここで、浄化装置220を構成する各要素と、前記実施形態1の浄化装置120を構成する各要素との対応関係は、以下のようになる。第1筐体221は第1筐体121に対応し、第2筐体222は第2筐体122に対応し、前面221aは前面121aに対応し、吸気部221bは吸気部121bに対応し、上面221cは、下面121cに対応する。さらに、第1筐体221は、第1筐体121と同様に、内部に第1除去部124、吸引部125を備え、第2筐体222は、第2筐体122と同様に、内部に第2除去部126を備えている。ただし、第2筐体222においては、エタノールを吸着した後の外気を側面222aに設けられたチューブ223から排気するようになっている。チューブ223は、所定の長さを有するフレキシブルチューブであり、排気口223aを所望する方向に向けることが可能となっている。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図11は、本実施形態にかかる浄化装置230の斜視図である。図12は、図11に示す浄化装置の概略断面図である。前記実施形態5では、浄化装置220の第1筐体221と第2筐体222とが一体となった構成の例について説明したが、これに限られるものではなく、図11および図12に示す浄化装置230のような構成であってもよい。浄化装置230は、第1筐体231と第2筐体232とが分離して、チューブ233によって接続された構造となっている。浄化装置230の第1筐体231は浄化装置220の第1筐体221に対応し、第2筐体232は第2筐体222に対応する。
前記実施形態4、5、6の浄化装置120、220および230は、電源のオン・オフにより内部の吸引部125内のファンの駆動および停止を行うようになっている。この電源は、電池(1次電池、充電池等)であってもよく、外部電源であってもよく、また、外部電源と充電池との組み合わせであってもよい。浄化装置の使用の都度保育器内に設置する場合には、電源として電池が好ましく、浄化装置を常時保育器内に設置する場合には、外部電源が好ましい。通常、浄化装置は、保育器内で常設し、連続運転する場合には、電源は外部電源が好ましい。通常、収容室101内で患児Xに対して処置を行う際に、処置者(医師または看護師)によって電源をオンすることで、吸引部125のファンを駆動させる。また、浄化装置120、220および230における吸引力は、吸引部125内のファンの回転数によって調整することができるので、除去するエタノールの濃度に応じてファンの回転数を変えることで、適切にエタノールの吸引および除去を行うことができる。
上記構成の保育器1は、収容室101内の空気からエタノールを除去する除去部としてのエタノール除去装置110および浄化装置120を備えている。また、保育器1は、空気を収容室101に循環させる循環部410、空気を収容室101外から収容室101内に供給可能な供給部420、収容室101内の空気の少なくとも一部を収容室101外に排出可能な排出部430も備えている。保育器1は、収容室101外の空気を収容室101内に供給して収容室101内の空気のエタノールの濃度を低下させることができる。また、保育器1は、収容室101内の空気を循環させながら、除去部であるエタノール除去装置110および浄化装置120によって収容室101内の空気のエタノールを除去することができる。これにより、保育器1内の患児Xが、意図せずエタノールに暴露されてしまうことを回避することができる。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図13は、本実施形態2に係る保育システム501の概略ブロック図である。なお、図13に示す保育システム501の構成は一例を示しており、様々な形態をとる。保育システム501は、図13に示すように、保育器1Aと、空調装置401と、除去装置(除去機構)402とを含む。保育器1Aは、前記実施形態1の保育器1とほぼ同じ構成であるが、収容室101内の空気の温度および湿度を調整するための空調装置401と、収容室101内の空気に含まれるエタノールを除去する除去装置402とを当該保育器1と別に設けている点で異なる。
前記実施形態1では、収容室101に処置用の開口部101aが2個設けられている例について説明したが、開口部101aの数については少なくとも2個であればよく、3個以上であってもよい。
前記実施形態1では、エタノール除去装置110の駆動制御を、各装置に設けられた操作部の操作によって行う例について説明したが、保育器1が備える操作パネル102aの操作によって行われるようにしてもよい。
前記実施形態1では、図1に示すように、保育器1は、収容室101のベッド11の上部側で、循環部410による保育器1内の空気の循環、供給部420からの保育器1内への空気の供給、排出部430からの保育器1外への空気の排出を行っている。つまり、図1に示す保育器1における主な空気の循環は、収容室101のベッド11の上部側で行われる。このため、収容室101のベッド11上の患児Xに空気の流れは、保育器1内の温度変化に影響を与える可能性がある。そこで、収容室101のベッド11上の患児Xに空気の流れによる温度変化の影響を少なくするために、例えば図14に示す保育器2のように、収容室101のベッド11の下部側で、空気の保育器2内での循環、空気の保育器2内への供給、および空気の保育器2外の排出を行うようにすることが好ましい。なお、保育器2内から保育器2外への空気の排出方向については、保育器2内の空気の循環方向を阻害しない方向(例えば循環方向と同じ方向)に排出するのが好ましい。
前記実施形態1では、エタノール除去装置110に設けられた吸気部111cが筐体111の前面111aの長手方向に並列して設けられている例について説明したが、これに限定されるものではなく、空気を取り込むことができれば、どこに設けられてもよく、また、どのような構造であってもよい。また、前記実施形態1では、エタノール除去装置110に設けられた排気部111dが筐体111の後面111bに設けられている例について説明したが、これに限定されるものではなく、空気を排気できれば、どこに設けられてもよく、また、どのような構造であってもよい。さらに、エタノール除去装置110に設けられたガイド部112は、空気を吸気部111cに導くことができればどのような構造であってもよい。
前記実施形態1では、第1除去部114をカートリッジ型で、筐体111から着脱可能である例について説明した。同様に、第2除去部116もカートリッジ型であることが好ましい。この場合、カートリッジ型の第2除去部116は、第1除去部114と同様に、筐体111の上面から着脱可能にする。このように、第1除去部114、第2除去部116の何れもカートリッジ型であれば、筐体111からの着脱も容易であるので、各除去部における吸着材の交換が容易である。
前記実施形態1では、第1除去部114、吸引部115を流れる空気の方向がファンの回転軸方向と直交する方向であるため、吸引部に115に用いるファンはシロッコファンを用いていたが、これに限定されるものではい。例えば、第1除去部114、吸引部115を流れる空気の方向がファンの回転軸方向と同じ方向であれば、吸引部115に用いるファンとして軸流ファンを用いる。このように、第1除去部114、吸引部115の配置位置に応じて他の形式のファンを用いてもよい。また、吸引部115で用いるファンの数についても2個に限定されるものではなく、1個または3個以上であってもよい。さらに、ファンの種類や数は、必要とされる風量やバッテリー、消費電力を考慮して適宜決定すればよい。
前記実施形態1では、ガイド部112の載置部112aは、筐体111と一体に形成された例について説明したが、筐体111と別体で形成され、筐体111と接続可能に形成されてもよい。載置部112aを筐体111と別体とする場合、大きさや形状の異なる載置部112aを用意することができ、設置環境に応じたエタノール除去装置110を提供することができる。また、載置部112aの形状および大きさに関しては特に限定されるものではない。
前記実施形態1では、壁部112bが2つの例について説明したが、壁部112bは、吸気部111cに対向する部分を除いて形成されていればよいので、2つに限定されず、1つであってもよい。すなわち、ガイド部112は、壁部112bを少なくとも1つ有していればよい。
前記実施形態2では、ガイド部212の第1壁部212bおよび第2壁部212cの形状は、前記実施形態1のガイド部112に設けられた壁部112bと同じ形状であるとしているが、この形状に限定されるものではない。例えば、吸気部111cへの空気の導入のし易さを考慮した場合、第1壁部212bは、筐体111の前面111a側の高さと、前面111aから最も遠ざかった位置での高さとを同じにしてもよい。また、載置部212a上での処置のし易さを考慮した場合、第1壁部212bおよび第2壁部212cの高さは、できるだけ低い形状にしてもよい。
前記実施形態1、2のエタノール除去装置110および210では、通常、ガイド部112および筐体111、ガイド部212および筐体111をベッド11の表面11aに載置した状態で使用するが、これに限定されるものはでない。例えば、エタノール除去装置110のガイド部112およびエタノール除去装置210のガイド部212の先端をベッド11の表面11aに接触させて、当該表面11aから所定の角度θ(0≦<θ<90°)に傾けた状態を保持して、載置部112aおよび載置部212aに載置されたエタノールの発生源(例えば酒精綿)から発生するエタノールを含む空気を吸気部111cに導くようにしてもよい。
前記実施形態3では、図6に示すように、酒精綿Yを直接ベッド11上に載置していたが、これに限定されるものではなく、トレイ(図示せず)に載せて、当該トレイをベッド11上に載置するようにして、ガイド部112によってエタノールを含む空気を吸気部111cに導くようにしてもよい。
前記実施形態3では、壁部112bを2つ形成した例について説明したが、壁部112bは吸気部111cに対向する部分を除いて形成されていればよいので、2つに限定されず、1つであってもよい。すなわち、ガイド部112は、酒精綿Yが載置されたベッド11の表面の所定の範囲Zを囲む壁部112bを少なくとも1つ有していればよい。
前記実施形態3では、エタノール除去装置110Aの使用例として、図7に示すように、エタノール除去装置110Aを、ガイド部112の壁部112bの先端をベッド11の表面11aに接触させて、当該表面11aから所定の角度θ(0≦<θ<90°)に傾けた状態で使用する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、エタノール除去装置110Aのガイド部112には壁部112bのみが形成されているので、壁部112bの先端をベッド11の表面11aに接触させて、エタノール除去装置110をベッド11の表面11aから所定の角度θ(90°<θ≦180°)に傾けた状態で使用してもよい。つまり、エタノール除去装置110Aは、ベッド11の表面11aに対して垂直でない方向から吸気部111cに導くように使用してもよい。
前記実施形態3では、エタノール除去装置110Aが備える除去部として、第1除去部114の1つの除去部の例について説明したが、これに限定されるものではなく、除去部は2つ以上であってもよい。
前記実施形態3では、前記実施形態1と同様に、第1除去部114、吸引部115を流れる空気の方向がファンの回転軸方向と直交する方向であるため、吸引部に115に用いるファンはシロッコファンを用いていたが、これに限定されるものではい。例えば、第1除去部114、吸引部115を流れる空気の方向がファンの回転軸方向と同じ方向であれば、吸引部115に用いるファンとして軸流ファンを用いる。このように、吸引部115に用いるファンは、第1除去部114、吸引部115の配置位置に応じて他の形式のファンを用いてもよい。また、吸引部115で用いるファンの数は2個に限定されるものではなく、1個または3個以上であってもよい。さらに、ファンの種類や数は、必要とされる風量やバッテリー、消費電力を考慮して適宜決定すればよい。
前記実施形態1~3では、エタノール除去装置110、210および110Aが備える除去部として、第1除去部114の1つの除去部の例について説明したが、これに限定されるものではなく、除去部は2つ以上であってもよい。
前記実施形態1~3の第1除去部114において使用する吸着材として、ペレット状の活性炭を用いる例について説明したが、これに限定されず、シート状の活性炭、およびペレット状の活性剤等の他の吸着材を使用してもよい。
前記実施形態1~3のエタノール除去装置110、210および110Aでは、電源のオン・オフによって駆動制御を行っていたが、これに限定されるものではない。例えば、収容室101内にエタノールの濃度を検知する濃度センサを設置し、濃度センサの検知信号に基づき、エタノール除去装置110および210の駆動制御を行うようにしてもよい。例えば、濃度センサの検知信号が示すエタノールの濃度が、所定濃度以上になったときに、エタノール除去装置110、210および110Aのファンの駆動を開始させ、所定濃度よりも下がれば、エタノール除去装置110、210および110Aのファンの駆動を停止させるようにしてもよい。さらに、エタノール除去装置110、210および110Aが駆動している間、濃度センサの検知信号が示すエタノールの濃度が所定濃度よりもさらに上昇したことを示せば、吸引部115内のファンの回転数を上げるようにして、吸引力を上げて収容室101内のエタノールをより積極的に吸引するようにしてもよい。これにより、迅速にエタノールを吸引して除去することができる。
前記実施形態1~3のエタノール除去装置110、210および110Aでは、第1除去部114と吸引部115との間には、ガスセンサ117を設け、第1除去部114から排出される空気に含まれるエタノール濃度を検出する例について説明したが、図15および図16に示すように、第1除去部114に加えて、第2除去部116を備えた場合であっても、ガスセンサ117をそれぞれの除去部の排気側に設けてもよい。
本変形例では、図11に示すように、第1開口部114bの上から下に向かって延設された第1遮蔽部材121が、第1開口部114bの一部を塞ぐようになっている。また、第2開口部114cの下から上に向かって延設された第2遮蔽部材122が、第2開口部114cの一部を塞ぐようになっている。第1遮蔽部材121は、第1開口部114bの上側3分の2程度塞ぎ、第2遮蔽部材122は、第2開口部114cの下側3分の2程度塞いでいる。この場合、図17に示すように、吸気部111cから入った空気は、第1除去部114の第1開口部114bの下側から入り、第2開口部114cの上側から出て、そのまま吸引部115によって吸引される。つまり、第1除去部114内に取り込まれた空気は、ペレット状の活性炭114aの下から上に向かって流れるようになるため、ペレット状の活性炭114aのほぼ全域に空気を行き渡らせた後、第1除去部114から排気される。なお、第1遮蔽部材121および第2遮蔽部材122の設け方は、図11に示す例に限定されない。例えば、第1遮蔽部材121を第1開口部114bの下から上に向かって形成し、第2遮蔽部材122を第2開口部114cの上から下に向かって形成してもよく、第1遮蔽部材121および第2遮蔽部材122のどちらかのみが設けられるようにしてもよい。この場合、第1除去部114内に取り込まれた空気は、ペレット状の活性炭114aの上から下に向かって流れ、ペレット状の活性炭114aのほぼ全域に行き渡る。なお、第1遮蔽部材121および第2遮蔽部材122の長さ、換言すると第1開口部114bおよび第2開口部114cをどの程度塞ぐのかは、上述した内容に限定されず、吸着部の吸着性能や空気の流量などを考慮して適宜設定すればよい。
前記実施形態1~3では、エタノール除去装置110、210および110Aの電源のオン・オフは、各装置が備える操作部の電源ボタンを操作することで行う例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、エタノール除去装置110、210および110Aは、傾斜センサが設けられ、傾斜センサによる検知信号に基づき吸引部115のファンの駆動制御することが考えられる。この場合、エタノール除去装置110、210および110Aは、主電源をオンにした状態で、傾斜センサの検知信号が地面に対する傾斜角度が0°±5°であることを示していれば、使用状態であると判断し、吸引部115のファンを駆動させてエタノールの吸着動作を実行する。一方、エタノール除去装置110、210および110Aは、主電源をオンにした状態で、傾斜センサの検知信号が地面に対する傾斜角度が60°±20°であることを示していれば、停止状態であると判断し、吸引部115のファンを停止させてエタノールの吸着動作を停止する。つまり、エタノール除去装置110、210および110Aは、主電源がオンされていても、使用状態か停止状態かを把握してから、吸引部115のファンの駆動を制御するようになっているので、装置の作動忘れおよび停止忘れを防止することができる。なお、傾斜センサによって、使用状態であると判断するための角度、および停止状態であると判断するための角度は、上述した数値に限定されず、適宜設定すればよい。
前記実施形態1~3では、エタノール除去装置110、210および110Aは、吸気側に風速を検出するセンサ(以下、風速センサと称する)を設けてもよい。この場合、エタノール除去装置110、210および110Aにおける制御部は、風速センサによって検出された風速に応じて、吸引部115のファンを回転させるモータの駆動を制御する。制御部は、例えば、風速センサが所定範囲内の風速を検知すれば、吸引部115のファンの回転数を一定に保つようにモータを制御する。制御部は、例えば、風速センサが所定範囲を超えて一定の風速よりも速い風速であると検知すれば、吸引部115のファンの回転数を下げるようにモータを制御し、一定の風速よりも遅い風速であると検知すれば、吸引部115のファンの回転数を上げるようにモータを制御する。これにより、エタノール除去装置110、210および110Aは、特に、吸引部115のファンを回転させるモータが過剰に作動することで、保育器1(2)内の環境に影響することを防ぐことができる。このように、エタノール除去装置110、210および110Aは、風速センサを備えることで、吸気側の風速を常に監視することが可能となる。この結果、エタノール除去装置110、210および110Aは、自身に対して、適量の空気を吸引させることが可能となる。
前記実施形態4では、収容室101に処置用の開口部101aが2個設けられている例について説明したが、開口部101aの数については少なくとも2個であればよく、3個以上であってもよい。
前記実施形態4では、浄化装置120の駆動制御を、各装置に設けられた操作部の操作によって行う例について説明したが、保育器1が備える操作パネル102aの操作によって行われるようにしてもよい。
前記実施形態4では、図1に示すように、浄化装置120をベッド11の片側(患児Xの頭側)に2つ配置している例を示しているが、これに限定されるものでなく、医療行為の邪魔にならず、適切にエタノール除去ができれば、浄化装置120を反対側(患児Xの足側)に2つ配置してもよいし、ベッド11の両側に浄化装置120を一つずつ配置してもよい。設置される浄化装置120の数は1つでも、3つ以上でもよい。
前記実施形態4では、突起部121dは、第1筐体121と一体的に設けられる例について説明したが、これに限定されるものではなく、突起部121dは、第1筐体121と別体に設けられていてもよい。
前記実施形態4では、第1筐体121に設けられた突起部121dは、当該第1筐体121の幅方向(第1筐体121内での排気方向に直交する方向)に向かって、連続して設けられる例について説明したが、これに限定されず、断続的に設けられていてもよい。また、突起部121dは、第1筐体121の下面121cの幅方向(第1筐体121内での排気方向に直交する方向)の両端部に一つずつ設けられていてもよい。突起部121dの形状については、特に限定されるものではなく、第2筐体122の側面122cによって衝立部12を挟み込むことができる形状であればよい。なお、突起部121dは、衝立部12の厚みに応じて、突起部121dから第2筐体122の側面122cまでの距離を調整するように可動するようにしてもよい。
前記実施形態4では、第1除去部124において使用する吸着材としては、シート状の活性炭の例について説明したが、これに限定されず、エタノールを吸着するものであれば、他の吸着材を使用してもよい。
前記実施形態4では、吸引部125から第2除去部126を流れる外気の送風方向が、第1除去部124から吸引部125を流れる外気の送風方向に対して直交する方向であるため、回転軸方向に対して直交する方向に風を吹き出すシロッコファンを用いた例について説明したが、これに限定されるものではない。ファンの型式については、第1筐体121と第2筐体122との構造に応じて変更すればよい。例えば、第1筐体121における吸引方向と排気方向とが同じであれば、軸流ファンを用いてもよい。また、吸引部125で用いるファンの数についても2個に限定されるものではなく、1個または3個以上であってもよい。従って、ファンの型式や数は、浄化装置に採用する電源方式、消費電力、必要な流量等を考慮して選定する。
前記実施形態4では、第2除去部126において使用する吸着材としては、ペレット状の活性炭の例について説明したが、これに限定されず、エタノールを吸着するものであれば、他の吸着材を使用してもよい。
前記実施形態4では、第1除去部124と第2除去部126においてそれぞれ使用される吸着材が異なっている例について説明したが、同じであってもよい。また、エタノールを除去するために、吸着材によってエタノールを吸着する以外に、エタノールを触媒によって分解するようにしてもよい。
前記実施形態4では、第1筐体121内に一つの第1除去部124、第2筐体122内に一つの第2除去部116を設けた例について説明したが、第1除去部124、第2除去部126の何れか一方のみであってもよいし、第1筐体121および第2筐体122のそれぞれに2つ以上の除去部を設けてもよい。これらの除去部において揮発性物質を除去する方法は同じであってもよいし、異なってもよい。
前記実施形態5では、浄化装置220のチューブ223の排気口223aの設置位置がベッド11の下である例について説明したが、これに限られない。浄化装置220のチューブ223の排気口223aの設置位置は、ベッド11上の患児Xに影響を与えない箇所、保育器1内の循環への影響が少ない箇所へ空気を排気する位置であれば、どこでもよい。特に、浄化装置220におけるチューブ223の排気口223aの設置位置は、排気口223aから排気される空気をベッド11上の患児に直接吹き付けない位置であればよい。例えば、収容室101を構成する周囲の壁に向かって空気を排気するようにすれば、ベッド11の上にチューブ223の排気口223aを設置してもよい。
前記実施形態5では、浄化装置220をベッド11の下に配置する例について説明したが、浄化装置220の位置は、これに限られない。例えば、ベッド11の衝立部12と収容室101の内壁面との隙間に余裕があれば、ベッド11の衝立部12に浄化装置220を設置してもよい。この場合、第1筐体221を上側にして、第2筐体222の側面222bを衝立部12に近づけて設置する。このとき、第1筐体221の上面221cに前記実施形態1で説明した突起部121dと同じ突起部を設けて、この突起部によって浄化装置220を衝立部12に固定する。この場合、浄化装置220のチューブ223の排気口223aはベッド11の下の空間に向くように、チューブ223を設置する。
浄化装置220の構成のうち、吸引部125を含む第1筐体221の小型化が難しく、第2除去部126を含む浄化部である第2筐体222の小型化、特に厚みを薄くすることは容易である。従って、吸引部125を含む第1筐体221と、浄化部である第2筐体222とを分離した構成とし、第1筐体221をベッド11下に設置し、第2筐体222をベッド11の衝立部12に設置するようにしてもよい。
また、実施形態4の第1筐体121および実施形態5の第2筐体222において屈曲した部分の角が面取りされていてもよい。これにより、浄化装置120、220を収容室101内に設置した際に、衝立部12と収容室101の周壁との間で、第1筐体121、第2筐体222を揺動させる範囲を広げることができる。
前記実施形態4~6の浄化装置120、220、230では、電源のオン・オフによって駆動制御を行っていたが、これに限定されるものではない。例えば、また、収容室101内にエタノールの濃度を検知する濃度センサを設置し、濃度センサの検知信号に基づき、浄化装置120、220および230の駆動制御を行うようにしてもよい。例えば、濃度センサの検知信号が示すエタノールの濃度が、所定濃度以上になったときに、吸引部125のファンの駆動を開始させ、所定濃度よりも下がれば、吸引部125のファンの駆動を停止させるようにしてもよい。さらに、浄化装置120、220および230が駆動している間、濃度センサの検知信号が示すエタノールの濃度が所定濃度よりもさらに上昇したことを示せば、吸引部125内のファンの回転数を上げるようにして、吸引力を上げて収容室101内のエタノールをより積極的に吸引するようにしてもよい。これにより、迅速にエタノールを吸引して除去することができる。
浄化装置120による患児への影響を抑制するために、浄化装置120の吸気部121bは、患児より高い位置に存在する。このようにすることで、エタノールの除去率を高めることができるとともに、吸気部121bによる吸気によって患児の周囲の気流速度が速くなることで患児へ悪影響を及ぼすことを抑制することができる。例えば、浄化装置120の吸気部121bは、ベッド11の衝立部12の上から、ベッドステージ13内に設けられた底部ファンまでの間であって、患児と同じ高さ以外に設定されていればよい。また、吸気部121bは、ベッド11の周囲からの気流が保育器1(2)内の換気ファン(図示せず)に到達するまでの部分に設置されていればよい。
前記実施形態4~6では、浄化装置120、220および230は、吸気側に風速を検出するセンサ(以下、風速センサと称する)を設けてもよい。この場合、浄化装置120、220および230における制御部は、風速センサによって検出された風速に応じて、吸引部125、225のファンを回転させるモータの駆動を制御する。制御部は、例えば、風速センサが所定範囲内の風速を検知すれば、吸引部125、225のファンの回転数を一定に保つようにモータを制御し、風速センサが所定範囲を超えて一定の風速よりも速い風速であると検知すれば、吸引部125、225のファンの回転数を下げるようにモータを制御し、一定の風速よりも遅い風速であると検知すれば、吸引部125、225のファンの回転数を上げるようにモータを制御する。これにより、浄化装置120、220および230は、特に、吸引部125、225のファンを回転させるモータが過剰に作動することで、保育器1(2)内の環境に影響することを防ぐことができる。このように、吸引部125、225のファンは、風速センサを備えることで、吸気側の風速を常に監視することが可能となる。この結果、吸引部125、225のファンは、自身に対して、適量の空気を吸引させることが可能となる。
浄化装置120、220および230の吸気部121b、221bは、保育器1(2)の空気の循環を阻害しない位置に設けるのが好ましい。吸気部121b、221bは、特に、保育器1(2)内の患児Xの周囲の空気の循環を変動させない位置に設けるのが好ましい。さらに、吸気部121b、221bは、エタノールが保育器ファン(図示せず)で保育器1(2)全域に拡散されないように、保育器1(2)内の患児Xに対して医療処置が行われるベッド11の上から空気が流れ落ちる部位から、保育器1(2)本体の換気ファン(図示せず)の間に設けることが好ましい。
浄化装置120、220および230において、排気部122b、排気口223aから排気される空気の流量を検知する流量センサが設けられてもよい。浄化装置120、220および230の制御部は、流量センサによって検知された流量が所定範囲内の流量であれば、吸引部125のファンの動作は正常であると判定し、流量センサによって検知された流量が所定範囲を超えた流量であれば、除去機能に異常があると判定する。この場合の除去機能に異常があるとは、吸引部125のファンの動作が正常でない場合、あるいは、排気部122b、排気口223aから空気が排気できない場合を示す。空気が排気できない場合とは、排気部122b、排気口223aがフィルタの目詰まり、あるいは異物によって詰まった状態が考えられる。そして、浄化装置120、220および230は、除去機能に異常があると判定した場合、除去機能が異常であることを処置者に報知する。これにより、エタノールが除去できない状態で、浄化装置120、220および230を使用し続けることがない。よって、流速センサが設けられた浄化装置120、220および230は、安全管理上好ましい装置といえる。なお、浄化装置120、220および230において、流量センサは、それぞれの第1除去部124と第2除去部126との間に設けられていてもよい。
前記実施形態7では、供給部420が医療ガスを供給する例について説明したが、これに限られない。供給部420は、医療ガスを供給する以外、例えば保育器1外の空気(例えば保育器1が設置されたNICU(新生児集中治療室)内の空気)を供給してもよい。この場合には、NICU内の空気の供給時に活性炭やフィルタなどを通すことで、清浄な空気にして保育器1内に供給することができる。
さらに、供給部420は、医療ガスと、NICU内の空気とを切替えて保育器1内に供給するようにしてもよい。この場合には、上述したフィルタなどでNICU内の空気を清浄空気にすること以外に、保育器1外(NICU内)のエタノール濃度を検知するセンサを設け、当該センサの検出結果に応じて、医療ガスと、NICU内の空気とのどちらから供給するかを判断してもよい。さらに、保育器1内のエタノール濃度を検知するセンサを設け、当該センサの検出結果と、保育器1外(NICU内)のエタノール濃度を検知するセンサの検出結果とに応じて、医療ガスと、NICU内の空気のどちらから供給するかを切り替えてもよい。例えば、供給部420は、2つのセンサの検出結果から、保育器1内のエタノール濃度より、NICU内のエタノール濃度が低いと判断すれば、供給部420はNICUの空気を保育器1内に供給し、NICU内のエタノール濃度が高と判断すれば、医療ガスを保育器1内に供給する。
前記実施形態7では、空調装置401が、循環部410、供給部420、排出部430の全てを備える構成について説明したが、空調装置401は、循環部410、供給部420、排出部430の全てを備えている必要はない。例えば、空調装置401は循環部410および供給部420を備えるものとし、排出部430は空調装置401とは別の装置に設けてもよい。
前記実施形態7では、除去装置402が、空調装置401と別に設けられる構成について説明したが、これに限られない。除去装置402は、空調装置401と別に設けなくても、エタノールを吸着する吸着材(ペレット状の活性炭等)を空調装置401内に設けて、除去装置402と同じ機能を実現してもよい。例えば、エタノールを吸着する吸着材を、空調装置401内の循環部410、供給部420、排出部430の少なくとも一つに設けて、除去装置402と同じ機能を実現してもよい。
前記実施形態1では、除去装置402が収容室101外に設けられる構成について説明したが、これに限られず、除去装置402を、収容室101内に配置してもよい。この場合、除去装置402を設置するためのスペースを確保する必要がない。
前記実施形態2では、循環部410、供給部420、排出部430を一つの装置として説明したが、上述したように、保育システムは様々な形態をとる。例えば、循環部410、供給部420、排出部430のそれぞれを複数の装置によって、循環部410としての機能、供給部420としての機能、排出部430としての機能を実現してもよし、循環部410内に供給部420および排出部430を組み込むようにして、空調装置401としての機能を実現してもよい。
上記の課題を解決するために、本開示の一側面に係る保育器は、患児を収容可能な収容室と、温度および湿度が調節された空気を前記収容室に循環させる循環部と、空気を前記収容室外から前記収容室内に供給可能な供給部と、前記収容室内の空気の少なくとも一部を前記収容室外に排出可能な排出部と、前記収容室内の空気から揮発性物質を除去する除去部と、を備える。
揮発性物質除去装置、111 筐体、111a 前面、111b 後面、111c 吸気部、111d 排気部、112 ガイド部、112a 載置部、112b 壁部、114 第1除去部、115 吸引部、116 第2除去部、120 浄化装置、121 第1筐体、121a 前面、121b 吸気部、121c 下面、121d 突起部、122 第2筐体、122a 後面、122b 排気部、122c 側面、124 第1除去部、125 吸引部、126 第2除去部、210 揮発性物質除去装置、212 ガイド部、212a 載置部、212b 第1壁部、212c 第2壁部、215 吸引部、220 浄化装置、221 第1筐体、221a 前面、221b 吸気部、222 第2筐体、222a 側面、223 チューブ、223a 排気口、310 揮発性物質除去装置、312 ガイド部、312a 壁部、401 空調装置、402 除去装置(除去機構)、410 循環部(循環機構)、420 供給部(供給機構)、430 排出部(排出機構)、501 保育システム、X 患児(処置対象)、
Claims (12)
- 患児を収容可能な収容室と、
温度および湿度が調節された空気を前記収容室に循環させる循環部と、
前記収容室内を循環する空気から、患児に対する医学的介入によって前記収容室内で生じた揮発性物質を除去する除去部と、
を備える保育器。 - 患児を収容可能な収容室と、
温度および湿度が調節された空気を前記収容室に循環させる循環部と、
前記収容室内の空気から、患児に対する医学的介入によって前記収容室内で生じた揮発性物質を除去する除去部と、
を備え、
前記循環部は、前記患児が載置される載置面よりも下側に設けられ、
前記除去部は、前記循環部に設けられている、
保育器。 - 患児を収容可能な収容室と、
温度および湿度が調節された空気を前記収容室に循環させる循環部と、
前記収容室内を循環する空気からエタノールまたはイソプロパノールを除去する除去部と、
を備える保育器。 - 患児を収容可能な収容室と、
温度および湿度が調節された空気を前記収容室に循環させる循環部と、
前記収容室内の空気からエタノールまたはイソプロパノールを除去する除去部と、
を備え、
前記循環部は、前記患児が載置される載置面よりも下側に設けられ、
前記除去部は、前記循環部に設けられている、
保育器。 - 患児を収容可能な収容室を備える保育器と、
前記収容室に温度および湿度が調節された空気を循環させる循環機構と、
前記収容室内を循環する空気から、患児に対する医学的介入によって前記収容室内で生じた揮発性物質を除去する除去機構と、
を備える保育システム。 - 患児を収容可能な収容室を備える保育器と、
前記収容室に温度および湿度が調節された空気を循環させる循環機構と、
前記収容室内の空気から、患児に対する医学的介入によって前記収容室内で生じた揮発性物質を除去する除去機構と、
を備え、
前記循環機構は、前記患児が載置される載置面よりも下側に設けられ、
前記除去機構は、前記循環機構に設けられている保育システム。 - 患児を収容可能な収容室を備える保育器と、
前記収容室に温度および湿度が調節された空気を循環させる循環機構と、
前記収容室内を循環する空気からエタノールまたはイソプロパノールを除去する除去機構と、
を備える保育システム。 - 患児を収容可能な収容室を備える保育器と、
前記収容室に温度および湿度が調節された空気を循環させる循環機構と、
前記収容室内の空気からエタノールまたはイソプロパノールを除去する除去機構と、
を備え、
前記循環機構は、前記患児が載置される載置面よりも下側に設けられ、
前記除去機構は、前記循環機構に設けられている保育システム。 - 温度および湿度が調節された空気が循環される収容室を備える保育器に設けられた除去手段によって前記収容室内の揮発性物質を除去する除去方法であって、
前記除去手段が、前記収容室内を循環する空気から、患児に対する医学的介入によって前記収容室内で生じた前記揮発性物質を除去する、除去方法。 - 温度および湿度が調節された空気が循環される収容室を備える保育器に設けられた除去手段によって、前記収容室内の揮発性物質を除去する除去方法であって、
前記除去手段が、前記収容室内の空気から、患児に対する医学的介入によって前記収容室内で生じた前記揮発性物質を除去する除去ステップ、を含み、
前記除去手段は、患児が載置される載置面よりも下側に設けられた循環手段に設けられている、除去方法。 - 温度および湿度が調節された空気が循環される収容室を備える保育器に設けられた除去手段によって前記収容室内のエタノールまたはイソプロパノールを除去する除去方法であって、
前記除去手段が、前記収容室内を循環する空気から前記エタノールまたは前記イソプロパノールを除去する、除去方法。 - 温度および湿度が調節された空気が循環される収容室を備える保育器に設けられた除去手段によって、前記収容室内のエタノールまたはイソプロパノールを除去する除去方法であって、
前記除去手段が、前記収容室内の空気から、前記エタノールまたは前記イソプロパノールを除去する除去ステップ、を含み、
前記除去手段は、患児が載置される載置面よりも下側に設けられた循環手段に設けられている、除去方法。
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