JP7412314B2 - 振り出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は、振り出し容器に関する。
複数の振り出し孔を介して容器体内の内容物を吐出させることが可能な振り出し容器が知られている。例えば、特許文献1には、粉末または粒状の調味料や香辛料を収容する振り出し容器が記載されている。
実開平5-24557号公報
上記のような振り出し容器においては、内容物の吐出量を3パターン以上に容易に切り替え可能なことが望まれていた。
本発明の一つの態様は、上記事情に鑑みて、内容物の吐出量が異なる3つ以上の吐出パターンを容易に切り替え可能な振り出し容器を提供することを目的の一つとする。
本発明の振り出し容器の一つの態様は、容器体と、前記容器体の口部に装着され、天壁部に複数の振り出し孔が形成されたキャップと、前記キャップに取り付けられ、前記複数の振り出し孔を開閉する蓋体と、を備え、前記蓋体には、第1折曲線と、前記第1折曲線から離れた第2折曲線と、前記第1折曲線および前記第2折曲線に交差した第3折曲線と、が形成され、前記蓋体は、前記第1折曲線をヒンジとして開閉される第1蓋部と、前記第2折曲線をヒンジとして開閉される第2蓋部と、前記第3折曲線をヒンジとして開閉される第3蓋部と、を有し、前記第3蓋部によって開閉される前記振り出し孔は、前記第1蓋部によって開閉される前記振り出し孔の一部と、前記第2蓋部によって開閉される前記振り出し孔の一部と、を含み、前記第1蓋部によって開閉される前記振り出し孔の総開口面積と前記第2蓋部によって開閉される前記振り出し孔の総開口面積と前記第3蓋部によって開閉される前記振り出し孔の総開口面積とは、互いに異なっていることを特徴とする。
本発明の振り出し容器の一つの態様によれば、蓋体は、第1折曲線をヒンジとして開閉される第1蓋部と、第2折曲線をヒンジとして開閉される第2蓋部と、第3折曲線をヒンジとして開閉される第3蓋部と、を有する。第1蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積と第2蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積と第3蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積とは、互いに異なっている。そのため、いずれの折曲線をヒンジとしていずれの蓋部を開閉するかによって、開かれる振り出し孔の総開口面積を異ならせることができる。これにより、本発明の振り出し容器の一つの態様によれば、内容物の吐出量が異なる3つの吐出パターンを容易に切り替えることができる。
また、本発明の振り出し容器の一つの態様によれば、吐出量が異なる3つの吐出パターンを切り替えられる構造を、ヒンジとして機能する第1折曲線、第2折曲線、および第3折曲線を形成することによって容易に実現できる。各折曲線は、例えば、蓋体の一部を薄肉にすることによって容易に形成できる。そのため、蓋体を一体成形しつつ、各折曲線を形成することができる。これにより、例えば、蓋体が別々に成形された複数の部材が繋ぎ合わされて作られるような場合に比べて、蓋体の構造が複雑化することを抑制でき、かつ、蓋体の製造を容易にできる。したがって、振り出し容器を安価に製造することができる。
また、本発明の振り出し容器の一つの態様によれば、第3蓋部によって開閉される振り出し孔は、第1蓋部によって開閉される振り出し孔の一部と、第2蓋部によって開閉される振り出し孔の一部と、を含む。そのため、例えば、第3蓋部によって開閉される振り出し孔を、第1蓋部および第2蓋部によって開閉される振り出し孔と別に設ける場合に比べて、振り出し孔の総数を少なくでき、キャップの製造を容易にできる。これにより、振り出し容器をより安価に製造することができる。また、複数の振り出し孔のうちの一部の振り出し孔を第3蓋部によってのみ開閉される振り出し孔とする場合に比べて、第1蓋部によって開閉される振り出し孔の数、および第2蓋部によって開閉される振り出し孔の数が少なくなることを抑制できる。そのため、第1蓋部を開いた場合の内容物の吐出量、および第2蓋部を開いた場合の内容物の吐出量が少なくなることを抑制できる。
前記蓋体は、前記キャップと一体成形されている構成としてもよい。
この構成によれば、蓋体をキャップと共に作ることができ、振り出し容器の製造を容易にできる。これにより、振り出し容器をより安価に製造することができる。また、蓋体は、例えば上述したように蓋体の一部を薄肉にして第1折曲線、第2折曲線、および第3折曲線を形成することで容易に作ることができる。そのため、蓋体がキャップと一体成形される場合であっても、キャップと共に蓋体を容易に製造できる。
前記容器体は、容器軸に交差する方向に仕切られた複数の内部空間を有し、前記複数の振り出し孔は、互いに異なる前記内部空間に繋がる2つ以上の振り出し孔を含む構成としてもよい。
この構成によれば、各内部空間に異なる内容物を収容することで、異なる内容物を吐出可能な振り出し孔を設けることができる。これにより、各蓋部によって開閉される振り出し孔を適宜決めることにより、各蓋部が開かれた際の吐出パターンにおいて吐出される内容物を適宜変えることができる。したがって、使用者の利便性を向上できる。
前記内部空間は、前記第1蓋部によって開閉される前記振り出し孔が繋がる第1内部空間と、前記第2蓋部によって開閉される前記振り出し孔が繋がる第2内部空間と、を含み、前記第3蓋部によって開閉される前記振り出し孔は、前記第1内部空間に繋がる前記振り出し孔と、前記第2内部空間に繋がる前記振り出し孔と、を含む構成としてもよい。
この構成によれば、第1内部空間に収容される内容物と第2内部空間に収容される内容物とを異ならせることにより、第1蓋部を開いた際に吐出可能な内容物と、第2蓋部を開いた際に吐出可能な内容物とを異ならせることができる。また、第3蓋部を開いた際には、第1内部空間に収容された内容物と第2内部空間に収容された内容物とを同時に吐出可能にできる。以上により、この構成によれば、使用者の利便性をより向上できる。
本発明の一つの態様によれば、内容物の吐出量が異なる3つ以上の吐出パターンを容易に切り替え可能な振り出し容器が提供される。
図1は、第1実施形態の振り出し容器の一部を示す斜視図であって、蓋体全体が閉じた状態を示す図である。 図2は、第1実施形態の振り出し容器の一部を示す斜視図であって、蓋体のうち第1蓋部および第2蓋部が開いた状態を示す図である。 図3は、第1実施形態の振り出し容器の一部を示す斜視図であって、蓋体のうち第3蓋部が開いた状態を示す図である。 図4は、第1実施形態の振り出し容器の一部を示す断面図であって、図2におけるIV-IV断面図である。 図5は、第1実施形態の振り出し容器を上方から見た図である。 図6は、第2実施形態の振り出し容器の一部を示す斜視図である。 図7は、第3実施形態の振り出し容器の一部を示す斜視図である。 図8は、第3実施形態の振り出し容器の一部を示す断面図であって、蓋体のうち第1蓋部および第2蓋部が開いた状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る振り出し容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
<第1実施形態>
図1から図4に示すように、振り出し容器100は、内容物が収容される有底筒状の容器体10と、容器体10の口部11に装着されたキャップ20と、キャップ20に取り付けられた蓋体30と、を備える。容器体10内に収容される内容物は、特に限定されないが、例えば、調味料、香辛料などの粉粒体であり、粉チーズ、塩、胡椒などが挙げられる。なお、容器体10内に収容される内容物は、これに限らない。
以下の説明においては、容器体10の中心軸を容器軸Oと呼び、容器軸Oに沿う方向を「上下方向」と呼ぶ。各図においては、上下方向をZ軸で示している。上下方向のうち容器体10に対してキャップ20および蓋体30が位置する側、つまりZ軸の矢印が向く正の側(+Z側)を「上方」または「上側」と呼び、その逆側、つまりZ軸の矢印が向く側と逆側の負の側(-Z側)を「下方」または「下側」と呼ぶ。上下方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向と呼び、容器軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
また、各図においては、上下方向と直交する方向のうち互いに直交する2つの方向をそれぞれX軸とY軸とで示している。以下の説明においては、X軸と平行な方向を「第1方向X」と呼び、Y軸と平行な方向を「第2方向Y」と呼ぶ。また、X軸の矢印が向く正の側(+X側)を「第1方向Xの一方側」と呼び、X軸の矢印が向く側と逆側の負の側(-X側)を「第1方向Xの他方側」と呼ぶ。Y軸の矢印が向く正の側(+Y側)を「第2方向Yの一方側」と呼び、Y軸の矢印が向く側と逆側の負の側(-Y側)を「第2方向Yの他方側」と呼ぶ。
図2から図4に示すように、キャップ20は、周壁部21と、天壁部22と、を有する。周壁部21は、容器軸Oと同軸に配置された円筒状である。周壁部21は、下方に開口している。図4に示すように、周壁部21は、口部11を径方向外側から囲んでいる。周壁部21は、口部11に螺合されている。なお、周壁部21は、口部11にアンダーカット嵌合されていてもよい。図2に示すように、周壁部21の上端部における外周面には、第1凹部21aと、第2凹部21bと、第3凹部21cと、が設けられている。第1凹部21a、第2凹部21b、および第3凹部21cは、周壁部21の外周面から径方向内側に窪んでいる。第1凹部21a、第2凹部21b、および第3凹部21cは、上方に開口している。
図5に示すように、第1凹部21aと第2凹部21bとは、容器軸Oを第1方向Xに挟んで互いに反対側に設けられている。第1凹部21aは、容器軸Oよりも第1方向Xの一方側(+X側)に位置する。第2凹部21bは、容器軸Oよりも第1方向Xの他方側(-X側)に位置する。第3凹部21cは、周壁部21のうち第2方向Yの一方側(+Y側)に位置する部分に設けられている。
図4に示すように、天壁部22は、周壁部21の上端部から径方向内側に広がっている。天壁部22は、容器体10における口部11の上側に位置する。天壁部22は、口部11の上側の開口部11aを覆っている。天壁部22は、容器軸Oと同軸に配置された円板状である。
天壁部22には、容器体10の内部に開口する複数の振り出し孔22aが形成されている。複数の振り出し孔22aは、天壁部22を上下方向に貫通している。図5に示すように、振り出し孔22aは、円形状の孔である。複数の振り出し孔22aは、天壁部22のうち上下方向に見て開口部11aと重なる領域の略全体に亘って、互いに略均一な間隔を空けて分布して配置されている。なお、複数の振り出し孔22aは、天壁部22の一部の領域のみに設けられていてもよい。本実施形態において振り出し孔22aは、19個設けられている。各振り出し孔22aの開口面積は、互いに同じである。振り出し孔22aの開口面積とは、例えば、振り出し孔22aのうち内径が最小となる位置における開口面積である。本実施形態において振り出し孔22aの内径は、上下方向の全体に亘って同じである。なお、振り出し孔22aの内径は、上下方向に沿って変化してもよい。
本実施形態において蓋体30は、キャップ20と一体成形されている。キャップ20と蓋体30とは、例えば、金型内に溶融した樹脂を流し込む射出成形によって作られる。蓋体30は、複数の振り出し孔22aを開閉する。蓋体30には、第1折曲線41と、第1折曲線41から離れた第2折曲線42と、第1折曲線41および第2折曲線42に交差した第3折曲線43と、が形成されている。蓋体30のうち各折曲線が形成された部分は、他の部分に比べて薄肉になっており、各折曲線に沿って蓋体30を折り曲げ可能となっている。蓋体30のうち各折曲線が形成された部分は、蓋体30の下面に各折曲線に沿って延びる溝が形成されることで薄肉になっている。なお、蓋体30のうち各折曲線が形成された部分は、蓋体30の上面に各折曲線に沿って延びる溝が形成されることで薄肉になっていてもよいし、蓋体30の上面および下面の両方に各折曲線に沿って延びる溝が形成されることで薄肉になっていてもよい。
なお、以下に説明する蓋体30の各部の相対位置関係は、特に断りのない限り、図1および図5に示すように蓋体30全体が閉じられた状態にある場合についての各部の相対位置関係とする。
本実施形態において第1折曲線41および第2折曲線42は、第2方向Yに延びている。第1折曲線41および第2折曲線42は、蓋体30における第2方向Yの一方側(+Y側)の縁から第2方向Yの他方側(-Y側)縁まで直線状に延びている。第1折曲線41と第2折曲線42とは、互いに平行である。第1折曲線41と第2折曲線42とは、第1方向Xに離れて並んで配置されている。第2折曲線42は、第1折曲線41の第1方向Xの他方側(-X側)に離れて配置されている。第1折曲線41および第2折曲線42は、容器軸Oよりも第1方向Xの他方側に配置されている。
本実施形態において第3折曲線43は、第1方向Xに延びている。第3折曲線43は、蓋体30における第1方向Xの一方側(+X側)の縁から第1方向Xの他方側(-X側)の縁まで直線状に延びている。第3折曲線43は、第1折曲線41および第2折曲線42に直交している。第3折曲線43は、容器軸Oよりも第2方向Yの一方側(+Y側)に配置されている。
各折曲線が形成されていることにより、蓋体30は、第1部分31aと、第2部分31bと、第3部分31cと、第4部分31dと、第5部分31eと、第6部分31fと、に区分けされている。
第1部分31aは、蓋体30のうち第1折曲線41よりも第1方向Xの一方側(+X側)に位置し、第3折曲線43よりも第2方向Yの他方側(-Y側)に位置する部分である。
第2部分31bは、蓋体30のうち第1折曲線41よりも第1方向Xの一方側に位置し、第3折曲線43よりも第2方向Yの一方側(+Y側)に位置する部分である。
第3部分31cは、蓋体30のうち第2折曲線42よりも第1方向Xの他方側(-X側)に位置し、第3折曲線43よりも第2方向Yの他方側に位置する部分である。
第4部分31dは、蓋体30のうち第2折曲線42よりも第1方向Xの他方側に位置し、第3折曲線43よりも第2方向Yの一方側に位置する部分である。
第5部分31eは、蓋体30のうち、第1折曲線41と第2折曲線42との第1方向Xの間に位置し、第3折曲線43よりも第2方向Yの一方側に位置する部分である。
第6部分31fは、蓋体30のうち、第1折曲線41と第2折曲線42との第1方向Xの間に位置し、第3折曲線43よりも第2方向Yの他方側に位置する部分である。
第5部分31eおよび第6部分31fは、第2方向Yに延びる細長の部分である。第6部分31fの第2方向Yの寸法は、第5部分31eの第2方向Yの寸法よりも大きい。なお、第6部分31fの第2方向Yの寸法は、第5部分31eの第2方向Yの寸法より小さくてもよい。図3に示すように、第5部分31eは、他の部分よりも薄肉となっている。なお、第5部分31eは、他の部分と同じ厚さであってもよい。第5部分31eの下面は、他の部分の下面よりも窪んでいる。したがって、第5部分31eが閉じられた状態であっても、第5部分31eと天壁部22との上下方向の間には、空間が形成されている。図2に示すように、第6部分31fは、キャップ20の天壁部22に繋がっている。このように、本実施形態において蓋体30は、第6部分31fを介してキャップ20に繋がっている。
図2に示すように、蓋体30は、第1蓋部33aと、第2蓋部33bと、を有する。第1蓋部33aは、第1折曲線41をヒンジとして開閉される部分である。第2蓋部33bは、第2折曲線42をヒンジとして開閉される部分である。図3に示すように、蓋体30は、第3蓋部33cを有する。第3蓋部33cは、第3折曲線43をヒンジとして開閉される部分である。
図2に示すように、本実施形態において第1蓋部33aは、第1部分31aと第2部分31bとによって構成されている。蓋体30を第1折曲線41に沿って折り曲げる際、第1部分31aと第2部分31bとは、第1蓋部33aとして共に一体的に開閉される。
本実施形態において第2蓋部33bは、第3部分31cと第4部分31dとによって構成されている。蓋体30を第2折曲線42に沿って折り曲げる際、第3部分31cと第4部分31dとは、第2蓋部33bとして共に一体的に開閉される。
図3に示すように、本実施形態において第3蓋部33cは、第2部分31bと第4部分31dと第5部分31eとによって構成されている。つまり、第3蓋部33cは、第1蓋部33aを構成する一部である第2部分31bと第2蓋部33bを構成する一部である第4部分31dとを含んでいる。蓋体30を第3折曲線43に沿って折り曲げる際、第2部分31bと第4部分31dと第5部分31eとは、第3蓋部33cとして共に一体的に開閉される。
第1蓋部33aの外形は、上下方向に見て、第1折曲線41の両端が容器軸Oを中心とする円弧によって繋がれた形状であり、第1方向Xの一方側(+X側)に凸となる略半円形状である。第2蓋部33bの外形は、上下方向に見て、第2折曲線42の両端が容器軸Oを中心とする円弧によって繋がれた形状であり、第1方向Xの他方側(-X側)に凸となる略半円形状である。第3蓋部33cの外形は、上下方向に見て、第3折曲線43の両端が容器軸Oを中心とする円弧によって繋がれた形状であり、第2方向Yの一方側(+Y側)に凸となる略半円形状である。上下方向に見て、第1蓋部33aは、第2蓋部33bよりも大きい。上下方向に見て、第2蓋部33bは、第3蓋部33cよりも大きい。
図1および図5では、第1蓋部33a、第2蓋部33b、および第3蓋部33cのいずれもが閉じている状態を示している。図2および図4では、第1蓋部33aおよび第2蓋部33bが開いている状態を示している。図3では、第3蓋部33cが開いている状態を示している。第1蓋部33aと第2蓋部33bとの少なくとも一方が開いている状態では、第3蓋部33cを開くことはできない。第3蓋部33cが開いている状態では、第1蓋部33aおよび第2蓋部33bのいずれも開くことはできない。第3蓋部33cが閉じている状態であれば、第1蓋部33aと第2蓋部33bとは、それぞれ独立して開閉できる。
使用者は、例えば、第1凹部21aと蓋体30の径方向外縁部との上下方向の間に手指を掛けて第1蓋部33aを上方に持ち上げることで、第1蓋部33aを開くことができる。使用者は、例えば、第2凹部21bと蓋体30の径方向外縁部との上下方向の間に手指を掛けて第2蓋部33bを上方に持ち上げることで、第2蓋部33bを開くことができる。使用者は、例えば、第3凹部21cと蓋体30の径方向外縁部との上下方向の間に手指を掛けて第3蓋部33cを上方に持ち上げることで、第3蓋部33cを開くことができる。
本実施形態において第1蓋部33a、第2蓋部33b、および第3蓋部33cは、それぞれ振り出し孔22aを複数ずつ開閉する。第1蓋部33aは、図5において二点鎖線で囲んで示す領域AR1a内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。第2蓋部33bは、図5において二点鎖線で囲んで示す領域AR1b内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。第3蓋部33cは、図5において二点鎖線で囲んで示す領域AR1c内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。
第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの数と第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの数と第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aの数とは、互いに異なっている。本実施形態では各振り出し孔22aの開口面積は互いに同じであるため、第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積と第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積と第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積とは、互いに異なっている。
なお、本明細書において「或る蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積」とは、或る蓋部が開かれた状態において外部に露出する振り出し孔の総開口面積であり、露出する振り出し孔が複数の場合には複数の振り出し孔の開口面積の合計であり、露出する振り出し孔が1つの場合には当該1つの振り出し孔の開口面積である。また、或る蓋部が開かれた状態において振り出し孔の一部のみが露出する場合には、当該振り出し孔の開口面積は、当該露出する一部のみの開口面積とする。本実施形態において各蓋部の総開口面積は、各蓋部が開かれた状態において外部に露出する複数の開口面積の合計である。
本実施形態において第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの数は、第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの数よりも多い。本実施形態において第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの数は、第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aの数よりも多い。つまり、本実施形態において第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積は、第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積よりも大きい。本実施形態において第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積は、第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積よりも大きい。
第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの数は、12個である。つまり、第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積は、12個の振り出し孔22aの開口面積を足し合わせた面積である。第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの数は、7個である。つまり、第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積は、7個の振り出し孔22aの開口面積を足し合わせた面積である。第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aの数は、3個である。つまり、第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積は、3個の振り出し孔22aの開口面積を足し合わせた面積である。
第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aは、第1部分31aによって開閉される10個の振り出し孔22aと、第2部分31bによって開閉される2個の振り出し孔22aと、を含む。
第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aは、第3部分31cによって開閉される6個の振り出し孔22aと、第4部分31dによって開閉される1個の振り出し孔22aと、を含む。
第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aは、第2部分31bによって開閉される2個の振り出し孔22aと、第4部分31dによって開閉される1個の振り出し孔22aと、を含む。このように、第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aは、第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの一部と、第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの一部と、を含む。
図2から図4に示すように、蓋体30の下面(裏面)には、複数の栓部35が設けられている。栓部35は、蓋体30の下面から突出している。栓部35は、略半球状である。栓部35は、第1蓋部33a、第2蓋部33b、および第3蓋部33cの下面にそれぞれ複数ずつ設けられている。各栓部35は、各蓋部が閉じられた状態において、各蓋部によって開閉される各振り出し孔22aに嵌合され、振り出し孔22aを塞ぐ。これにより、各蓋部が閉じた状態において、振り出し孔22aから意図せず内容物が外部に漏れ出ることを好適に抑制できる。なお、栓部35の形状は、振り出し孔22aを塞げるならば、特に限定されない。
蓋体30の下面(裏面)には、複数の爪部34が設けられている。爪部34は、蓋体30の下面から突出している。爪部34の突出高さは、栓部35の突出高さよりも大きい。爪部34は、第1部分31aの下面、第2部分31bの下面、第3部分31cの下面、および第4部分31dの下面にそれぞれ1つずつ設けられている。これにより、第1蓋部33aの下面、第2蓋部33bの下面、および第3蓋部33cの下面には、爪部34がそれぞれ2つずつ設けられている。なお、爪部34が設けられる数は、特に限定されない。各爪部34は、各蓋部が閉じられた状態において、振り出し孔22aに軽圧入される。これにより、爪部34と振り出し孔22aの内周面との間に生じる摩擦力によって、各蓋部が意図せずに開くことを抑制できる。一方、各蓋部を開こうとする場合には、各蓋部の径方向外縁部を持ち上げることで、容易に爪部34を振り出し孔22aから抜き出すことができ、各蓋部を開くことができる。
本実施形態によれば、蓋体30は、第1折曲線41をヒンジとして開閉される第1蓋部33aと、第2折曲線42をヒンジとして開閉される第2蓋部33bと、第3折曲線43をヒンジとして開閉される第3蓋部33cと、を有する。第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積と第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積と第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積とは、互いに異なっている。そのため、いずれの折曲線をヒンジとしていずれの蓋部を開閉するかによって、開かれる振り出し孔22aの総開口面積を異ならせることができる。これにより、本実施形態によれば、内容物の吐出量が異なる3つの吐出パターンを容易に切り替えることができる。
本実施形態では、第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積は、第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積よりも大きく、第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積は、第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aの総開口面積よりも大きい。そのため、第1蓋部33aを開くことで開放される振り出し孔22aから吐出可能な内容物の吐出量は、第2蓋部33bを開くことで開放される振り出し孔22aから吐出可能な内容物の吐出量よりも大きく、第2蓋部33bを開くことで開放される振り出し孔22aから吐出可能な内容物の吐出量は、第3蓋部33cを開くことで開放される振り出し孔22aから吐出可能な内容物の吐出量よりも大きい。
また、本実施形態によれば、吐出量が異なる3つの吐出パターンを切り替えられる構造を、ヒンジとして機能する第1折曲線41、第2折曲線42、および第3折曲線43を形成することによって容易に実現できる。各折曲線は、蓋体30の一部を薄肉にすることによって容易に形成できる。そのため、蓋体30を一体成形しつつ、各折曲線を形成することができる。これにより、例えば、蓋体30が別々に成形された複数の部材が繋ぎ合わされて作られるような場合に比べて、蓋体30の構造が複雑化することを抑制でき、かつ、蓋体30の製造を容易にできる。したがって、振り出し容器100を安価に製造することができる。
また、本実施形態によれば、第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aは、第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの一部と、第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの一部と、を含む。そのため、例えば、第3蓋部33cによって開閉される振り出し孔22aを、第1蓋部33aおよび第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aと別に設ける場合に比べて、振り出し孔22aの総数を少なくでき、キャップ20の製造を容易にできる。これにより、振り出し容器100をより安価に製造することができる。また、複数の振り出し孔22aのうちの一部の振り出し孔22aを第3蓋部33cによってのみ開閉される振り出し孔22aとする場合に比べて、第1蓋部33aによって開閉される振り出し孔22aの数、および第2蓋部33bによって開閉される振り出し孔22aの数が少なくなることを抑制できる。そのため、第1蓋部33aを開いた場合の内容物の吐出量、および第2蓋部33bを開いた場合の内容物の吐出量が少なくなることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、蓋体30は、キャップ20と一体成形されている。そのため、蓋体30をキャップ20と共に作ることができ、振り出し容器100の製造を容易にできる。これにより、振り出し容器100をより安価に製造することができる。また、蓋体30は、上述したように蓋体30の一部を薄肉にして第1折曲線41、第2折曲線42、および第3折曲線43を形成することで容易に作ることができる。そのため、蓋体30がキャップ20と一体成形される場合であっても、キャップ20と共に蓋体30を容易に製造できる。
<第2実施形態>
図6に示す本実施形態の振り出し容器200は、第1実施形態に対して、蓋体230の構成が異なる。なお、上述した実施形態と同様の構成は、適宜同一の符号を付すなどにより説明を省略する場合がある。
図6に示すように、本実施形態の振り出し容器200において、蓋体230は、ヒンジ部232を介して、キャップ220に繋がっている。ヒンジ部232は、キャップ220の周壁部21のうち第2方向Yの他方側(-Y側)の縁部における上端部に繋がっている。蓋体230は、キャップ220に対して回転軸R回りに回転可能である。回転軸Rは、ヒンジ部232を通り第1方向Xに延びている。蓋体230とヒンジ部232とキャップ220とは、一体成形されている。なお、蓋体230とヒンジ部232とキャップ220とは、それぞれ別体として成形されて、互いに連結されていてもよい。図6では、蓋体230全体が開いた状態を示している。
本実施形態において、蓋体230に形成された第1折曲線241と第2折曲線242とは、蓋体230における第1方向Xの中心を第1方向Xに挟んで配置されている。第3折曲線243は、第1実施形態の第3折曲線43と同様である。蓋体230は、第1方向Xに対称な形状である。蓋体230は、第1折曲線241をヒンジとして開閉される第1蓋部233aと、第2折曲線242をヒンジとして開閉される第2蓋部233bと、第3折曲線243をヒンジとして開閉される第3蓋部233cと、を有する。
本実施形態においてキャップ220の天壁部222には、17個の振り出し孔22aが形成されている。本実施形態において第1蓋部233aは、図6において二点鎖線で囲んで示す領域AR2a内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。第2蓋部233bは、図6において二点鎖線で囲んで示す領域AR2b内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。第3蓋部233cは、図6において二点鎖線で囲んで示す領域AR2c内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。第1蓋部233aによって開閉される振り出し孔22aの数は、7個である。第2蓋部233bによって開閉される振り出し孔22aの数は、5個である。第3蓋部233cによって開閉される振り出し孔22aの数は、3個である。
第3蓋部233cによって開閉される振り出し孔22aは、第1蓋部233aによって開閉される振り出し孔22aと第2蓋部233bによって開閉される振り出し孔22aとを1つずつ含む。第3蓋部233cによって開閉される振り出し孔22aの残りの1つは、第1蓋部233aおよび第2蓋部233bのいずれを開いても開放されず、第3蓋部233cを開くか、蓋体230全体を開くことでしか開放されない。
キャップ220の天壁部222に形成された複数の振り出し孔22aのうち図6において二点鎖線で囲んで示す領域AR2d内に含まれる振り出し孔22aは、第1蓋部233a、第2蓋部233b、および第3蓋部233cのいずれの蓋部を開いても開放されない。領域AR2d内に含まれる振り出し孔22aは、4個である。領域AR2d内に含まれる振り出し孔22aは、蓋体230に設けられた基部233dによって開閉される。基部233dは、蓋体230のうち、第1蓋部233a、第2蓋部233b、および第3蓋部233cのいずれでもない部分である。基部233dは、ヒンジ部232から第2方向Yに延びる長方形状の部分である。基部233dの下面には、1つの爪部34が形成されている。
基部233dは、図6に示すように蓋体230全体が開かれることによって開かれる。つまり、領域AR2d内に含まれる振り出し孔22aは、蓋体230全体を開くことで開放される。蓋体230全体を開くことで、17個全ての振り出し孔22aが開放される。蓋体230全体を開くことで、第1蓋部233a、第2蓋部233b、および第3蓋部233cのいずれを開く場合よりも内容物の吐出量を大きくできる。そのため、本実施形態では、吐出量が異なる吐出パターンとして、第1蓋部233aを開く吐出パターンと、第2蓋部233bを開く吐出パターンと、第3蓋部233cを開く吐出パターンと、蓋体230全体を開く吐出パターンとの4つの吐出パターンを切り替えることができる。
振り出し容器200のその他構成は、第1実施形態の振り出し容器100のその他の構成と同様にできる。
本実施形態においても、蓋体230は、キャップ220と一体成形されている。そのため、蓋体230をキャップ220と共に作ることができ、振り出し容器200の製造を容易にできる。これにより、振り出し容器200をより安価に製造することができる。また、蓋体230全体を開くことで、図6に示すように、キャップ220と蓋体230とを、上下方向と直交する第2方向Yに並べて配置することができる。このように開くことが可能となっていることで、例えば、キャップ220と蓋体230とを射出成形によって製造する際に、上下方向に組み合わされる一対の金型を用いてキャップ220と蓋体230とを容易に成形できる。そのため、キャップ220および蓋体230の製造をより容易にでき、振り出し容器200の製造をより容易にできる。したがって、振り出し容器200をより安価に製造することができる。
<第3実施形態>
図7および図8に示す本実施形態の振り出し容器300は、第1実施形態に対して、容器体310の構成および蓋体330の構成が異なる。なお、上述した実施形態と同様の構成は、適宜同一の符号を付すなどにより説明を省略する場合がある。
図8に示すように、容器体310は、仕切壁部312を有する。仕切壁部312は、上下方向に延びており、容器体310の内部を第1方向Xに仕切っている。これにより、容器体310は、容器軸Oに交差する第1方向Xに仕切られた複数の内部空間313を有する。本実施形態において内部空間313は、仕切壁部312よりも第1方向Xの一方側(+X側)に位置する第1内部空間313aと、仕切壁部312よりも第1方向Xの他方側(-X側)に位置する第2内部空間313bと、を含む。第1内部空間313aに収容される内容物と第2内部空間313bに収容される内容物とは、互いに異なっている。
仕切壁部312は、容器体310の底部から容器体310の上端まで延びており、口部311の開口部も第1開口部311aと第2開口部311bとに仕切っている。第1開口部311aは、第1内部空間313aの上側の開口である。第2開口部311bは、第2内部空間313bの上側の開口である。仕切壁部312の上端面には、下方に窪む固定穴部312aが設けられている。図示は省略するが、固定穴部312aは、第2方向Yに間隔を空けて2つ設けられている。固定穴部312aは、円形状の穴である。なお、固定穴部312aの数および形状は、特に限定されない。
本実施形態においてキャップ320の天壁部322には、天壁部322を上下方向に貫通する貫通孔322bが設けられている。貫通孔322bは、固定穴部312aの上方に重なって配置されている。図7に示すように、貫通孔322bは、第2方向Yに間隔を空けて2つ設けられている。貫通孔322bは、円形状の孔である。2つの貫通孔322bのうちの1つは、容器軸Oと同軸に配置された円形状の孔である。なお、貫通孔322bの数および形状は、特に限定されない。
本実施形態において蓋体330は、キャップ320と別体である。図8に示すように、蓋体330は、蓋体330の下面に形成された固定突起337がキャップ320の天壁部322に設けられた貫通孔322bを介して仕切壁部312の固定穴部312aに嵌合されることで、キャップ320に取り付けられている。固定突起337は、固定穴部312aに圧入されている。図7では、蓋体330がキャップ320に取り付けられる前の状態を示している。図8では、蓋体330がキャップ320に取り付けられた状態を示している。
図7に示すように、固定突起337は、第2方向Yに間隔を空けて2つ設けられている。固定突起337が2つ設けられていることで、蓋体330がキャップ320に対して容器軸O回りに回動することを抑制できる。固定突起337は、蓋体330の下面から下方に突出する円柱状である。なお、固定突起337の数および形状は、特に限定されない。固定突起337は、蓋体330のうち被固定部336の下面に設けられている。被固定部336は、蓋体330のうち、第1蓋部333a、第2蓋部333b、および第3蓋部333cのいずれでもない部分である。被固定部336は、第1折曲線341と第2折曲線342との第1方向Xの間で、かつ、第3折曲線343よりも第2方向Yの他方側に位置する部分である。図8に示すように、蓋体330がキャップ320に取り付けられた状態において、被固定部336の下面は、天壁部322の上面に接触している。
図7に示すように、蓋体330は、第1折曲線341をヒンジとして開閉される第1蓋部333aと、第2折曲線342をヒンジとして開閉される第2蓋部333bと、第3折曲線343をヒンジとして開閉される第3蓋部333cと、を有する。本実施形態の各折曲線は、第2実施形態の各折曲線とそれぞれ同様である。
本実施形態においてキャップ320の天壁部322には、11個の振り出し孔22aが形成されている。本実施形態において第1蓋部333aは、図7において二点鎖線で囲んで示す領域AR3a内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。第2蓋部333bは、図7において二点鎖線で囲んで示す領域AR3b内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。第3蓋部333cは、図7において二点鎖線で囲んで示す領域AR3c内に含まれる振り出し孔22aを開閉する。
第1蓋部333aによって開閉される振り出し孔22aの数は、6個である。第2蓋部333bによって開閉される振り出し孔22aの数は、5個である。第3蓋部333cによって開閉される振り出し孔22aの数は、4個である。第3蓋部333cによって開閉される振り出し孔22aは、第1蓋部333aによって開閉される振り出し孔22aと第2蓋部333bによって開閉される振り出し孔22aとを2つずつ含む。
図8に示すように、第1蓋部333aによって開閉される振り出し孔22aは、第1内部空間313aに繋がっている。第2蓋部333bによって開閉される振り出し孔22aは、第2内部空間313bに繋がっている。つまり、本実施形態において複数の振り出し孔22aは、互いに異なる内部空間313に繋がる2つ以上の振り出し孔22aを含む。上述したように、第3蓋部333cによって開閉される振り出し孔22aは、第1蓋部333aによって開閉される振り出し孔22aと第2蓋部333bによって開閉される振り出し孔22aとを含む。そのため、第3蓋部333cによって開閉される振り出し孔22aは、第1内部空間313aに繋がる振り出し孔22aと、第2内部空間313bに繋がる振り出し孔22aと、を含む。
振り出し容器300のその他構成は、上述した各実施形態の振り出し容器のその他の構成と同様にできる。
本実施形態によれば、複数の振り出し孔22aは、互いに異なる内部空間313に繋がる2つ以上の振り出し孔22aを含む。そのため、各内部空間313に異なる内容物を収容することで、異なる内容物を吐出可能な振り出し孔22aを設けることができる。これにより、各蓋部によって開閉される振り出し孔22aを適宜決めることにより、各蓋部が開かれた際の吐出パターンにおいて吐出される内容物を適宜変えることができる。したがって、使用者の利便性を向上できる。
本実施形態では、内部空間313は、第1蓋部333aによって開閉される振り出し孔22aが繋がる第1内部空間313aと、第2蓋部333bによって開閉される振り出し孔22aが繋がる第2内部空間313bと、を含む。そのため、第1内部空間313aに収容される内容物と第2内部空間313bに収容される内容物とを異ならせることにより、第1蓋部333aを開いた際に吐出可能な内容物と、第2蓋部333bを開いた際に吐出可能な内容物とを異ならせることができる。また、第3蓋部333cによって開閉される振り出し孔22aは、第1内部空間313aに繋がる振り出し孔22aと、第2内部空間313bに繋がる振り出し孔22aと、を含む。そのため、第3蓋部333cを開いた際には、第1内部空間313aに収容された内容物と第2内部空間313bに収容された内容物とを同時に吐出可能にできる。以上により、本実施形態によれば、使用者の利便性をより向上できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、以下の構成を採用することもできる。
第1折曲線と第2折曲線とは、互いに離れていれば、どのように配置されていてもよい。第1折曲線と第2折曲線とは、互いに平行でなくてもよい。第3折曲線は、第1折曲線および第2折曲線に交差していれば、どのように配置されてもよい。第3折曲線は、第1折曲線および第2折曲線のいずれとも直交していなくてもよいし、第1折曲線および第2折曲線のいずれか一方のみと直交していてもよい。
キャップの天壁部には、第1折曲線および第2折曲線に交差した第4折曲線が形成されていてもよい。この場合、蓋体は、第4折曲線をヒンジとして開閉される第4蓋部を有する。第4蓋部によって開閉される振り出し孔は、第1蓋部によって開閉される振り出し孔の一部と、第2蓋部によって開閉される前記振り出し孔の一部と、を含んでもよい。第1蓋部から第3蓋部に加えて第4蓋部が設けられる場合、内容物の吐出量が異なる4つの吐出パターンを容易に切り替え可能である。第4折曲線は、上述した第1実施形態の蓋体30において第3折曲線43との間で容器軸Oを挟む位置に形成され、第3折曲線43と平行であってもよい。
天壁部に形成される振り出し孔の数は、2つ以上であれば特に限定されない。第1蓋部によって開閉される振り出し孔の数と第2蓋部によって開閉される振り出し孔の数とが1つずつであってもよい。この場合、第1蓋部によって開閉される振り出し孔の大きさと第2蓋部によって開閉される振り出し孔の大きさとが互いに異なる。また、この場合、第3蓋部によって開閉される振り出し孔は、第1蓋部によって開閉される1つの振り出し孔の一部と、第2蓋部によって開閉される1つの振り出し孔の一部と、を含む。複数の振り出し孔は、開口面積が互いに異なる振り出し孔を含んでもよい。複数の振り出し孔の形状は、特に限定されない。複数の振り出し孔は、互いに形状が異なる振り出し孔を含んでもよい。
第1蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積と第2蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積と第3蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積とが互いに異なっているならば、各蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積は、特に限定されない。第1蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積は、第2蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積および第3蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積より小さくてもよい。第2蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積は、第1蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積および第3蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積より小さくてもよい。
なお、上述したように第4蓋部が設けられる場合には、第4蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積は、特に限定されない。第4蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積は、第1蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積、第2蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積、および第3蓋部によって開閉される振り出し孔の総開口面積のいずれか1つと同じであってもよいし、いずれとも異なっていてもよい。
第1蓋部の大きさ、第2蓋部の大きさ、および第3蓋部の大きさは、特に限定されない。第1蓋部は、第2蓋部より小さくてもよいし、第2蓋部と同じ大きさであってもよい。第2蓋部は、第3蓋部より小さくてもよいし、第3蓋部と同じ大きさであってもよい。第1蓋部と第2蓋部と第3蓋部とは、互いに同じ大きさであってもよい。第1蓋部の形状、第2蓋部の形状、および第3蓋部の形状は、特に限定されない。第1蓋部の形状と第2蓋部の形状と第3蓋部の形状とは、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
容器体が複数の内部空間を有する場合、内部空間の数は、3つ以上であってもよい。各内部空間に繋がる振り出し孔は、特に限定されない。1つの蓋部によって開閉される複数の振り出し孔は、互いに異なる内部空間に繋がる振り出し孔を含んでいてもよい。複数の内部空間に収容される内容物は、それぞれ特に限定されない。各内部空間に収容される内容物は、互いに種類が同じで、互いに粒形が異なる粉粒体であってもよい。
以上、本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、相互に組み合わせることができる。
10,310…容器体、11,311…口部、20,220,320…キャップ、22,222,322…天壁部、22a…振り出し孔、30,230,330…蓋体、33a,233a,333a…第1蓋部、33b,233b,333b…第2蓋部、33c,233c,333c…第3蓋部、41,241,341…第1折曲線、42,242,342…第2折曲線、43,243,343…第3折曲線、100,200,300…振り出し容器、313…内部空間、313a…第1内部空間、313b…第2内部空間、O…容器軸

Claims (4)

  1. 容器体と、
    前記容器体の口部に装着され、天壁部に複数の振り出し孔が形成されたキャップと、
    前記キャップに取り付けられ、前記複数の振り出し孔を開閉する蓋体と、
    を備え、
    前記蓋体には、
    第1折曲線と、
    前記第1折曲線から離れた第2折曲線と、
    前記第1折曲線および前記第2折曲線に交差した第3折曲線と、
    が形成され、
    前記蓋体は、
    前記第1折曲線をヒンジとして開閉される第1蓋部と、
    前記第2折曲線をヒンジとして開閉される第2蓋部と、
    前記第3折曲線をヒンジとして開閉される第3蓋部と、
    を有し、
    前記第3蓋部によって開閉される前記振り出し孔は、前記第1蓋部によって開閉される前記振り出し孔の一部と、前記第2蓋部によって開閉される前記振り出し孔の一部と、を含み、
    前記第1蓋部によって開閉される前記振り出し孔の総開口面積と前記第2蓋部によって開閉される前記振り出し孔の総開口面積と前記第3蓋部によって開閉される前記振り出し孔の総開口面積とは、互いに異なっていることを特徴とする振り出し容器。
  2. 前記蓋体は、前記キャップと一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の振り出し容器。
  3. 前記容器体は、容器軸に交差する方向に仕切られた複数の内部空間を有し、
    前記複数の振り出し孔は、互いに異なる前記内部空間に繋がる2つ以上の振り出し孔を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の振り出し容器。
  4. 前記内部空間は、
    前記第1蓋部によって開閉される前記振り出し孔が繋がる第1内部空間と、
    前記第2蓋部によって開閉される前記振り出し孔が繋がる第2内部空間と、
    を含み、
    前記第3蓋部によって開閉される前記振り出し孔は、前記第1内部空間に繋がる前記振り出し孔と、前記第2内部空間に繋がる前記振り出し孔と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の振り出し容器。
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