JP7410100B2 - 排気浄化装置及び排気浄化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、炭化水素(以下、HCという)吸着材を備えた排気浄化装置及びこれを用いた排気浄化方法に関する。
従来、内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化装置において、例えば内燃機関の冷間始動時等では、三元触媒(以下、TWCという)が十分に活性化していない。そのため、排気浄化装置には排気中のHCを吸着する目的でHC吸着材が設けられる。HC吸着材としては、一般的にはゼオライトが用いられ、TWCと併用される。
例えば、HC吸着材により吸着したHCを、酸化させて浄化する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、ゼオライトからなるHC吸着材と、白金-ロジウム系の触媒成分を主体とするTWCとを触媒前段部に設けるとともに、ゼオライトからなるHC吸着材と、酸化セリウムからなる酸素供給剤と、パラジウムを主体としたTWCとを触媒後段部に設けることにより、排気中のHCを効率良く浄化できるとされている。
特開平9-85056号公報
特許文献1のように、吸着したHCを脱離した際に酸化浄化するために、HC吸着材とTWCとを組み合わせることが一般的に行われている。しかしながら、脱離したHCを確実に酸化浄化するためにはTWCの低温活性が求められるため、貴金属量が多く必要となりコストが高くなる。また、HCの脱離が急に起こると酸素が不足してHCを酸化浄化できなくなるため、酸素供給剤が必要となる。
本発明は、吸着したHCの脱離を抑制でき、従来よりも高いHC吸着率が得られるHC吸着材を備えた排気浄化装置及びこれを用いた排気浄化方法を提供することを目的とする。以下、本発明において「~」は上端及び下端の値を含むものである。
(1) 本発明は、内燃機関(例えば、後述のエンジン1)の排気通路(例えば、後述の排気管3)に設けられ、三元触媒と前記内燃機関の排気中に含まれる炭化水素を吸着する炭化水素吸着材(例えば、後述のHC吸着材60)とを備えた排気浄化装置(例えば、後述の排気浄化装置2)であって、前記炭化水素吸着材は、ケイバン比が5~45である第1ゼオライトからなる第1ゼオライト層(例えば、後述の第1ゼオライト層61)と、ケイバン比が10~100である第2ゼオライトからなる第2ゼオライト層(例えば、後述の第2ゼオライト層62)と、を備え、前記第1ゼオライトは、Cuイオン又はCrイオンによりイオン交換された、FAU型ゼオライト又はBEA型ゼオライトであり、前記第2ゼオライトは、Csイオン、Rbイオン又はKイオンによりイオン交換された、MFI型ゼオライト、FAU型ゼオライト、BEA型ゼオライト又はYFI型ゼオライトである、排気浄化装置を提供する。
(2) (1)の排気浄化装置において、前記第1ゼオライトは、Cuイオンによりイオン交換され、Alに対するCuのイオン交換率が30%~70%であってよい。
(3) (1)又は(2)の排気浄化装置において、前記第2ゼオライトは、Csイオンによりイオン交換され、Alに対するCsのイオン交換率が80%~120%であってよい。
(4) (1)から(3)いずれかの排気浄化装置において、前記炭化水素吸着材は、前記排気通路に設けられる前記三元触媒の下流に配置されてよい。
(5) また本発明は、(1)から(4)いずれかの排気浄化装置を用いる排気浄化方法を提供する。
本発明によれば、吸着したHCの脱離を抑制でき、従来よりも高いHC吸着率を有するHC吸着材を備えた排気浄化装置及びこれを用いた排気浄化方法を提供できる。そのため、脱離したHCの酸化浄化のためにHC吸着材とTWCを併用することにより、TWCの貴金属量を増やす必要がないうえ、酸素供給剤も不要となり、コストを削減できる。
本発明の一実施形態に係るHC吸着材を備える排気浄化装置を示す図である。 上記実施形態に係るHCトラップの構成を示す図である。 上記実施形態に係るHC吸着材の特性を示す図である。 各種金属元素の電子配置を示す図である。 ゼオライト骨格を示す図である。 実施例1に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。 実施例2に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。 実施例3に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。 実施例1~3に係るHCトラップにおける温度とHC吸着率との関係を示す図である。 実施例1~3に係るHCトラップにおけるHC吸着量、脱離量及びこれらの差分を示す図である。 実施例1、4及び比較例1~2に係るHCトラップにおける温度とHC吸着率との関係を示す図である。 実施例1、4及び比較例1~2に係るHCトラップにおけるHC吸着量、脱離量及びこれらの差分を示す図である。 実施例5に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。 実施例6に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。 実施例7に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。 実施例5~7に係るHCトラップにおける温度とHC吸着率との関係を示す図である。 実施例5~7に係るHCトラップにおけるHC吸着量、脱離量及びこれらの差分を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関(以下、「エンジン」という。)1の排気浄化装置2の構成を示す図である。
エンジン1は、直噴方式のガソリンエンジンである。図1に示すように、本実施形態に係る排気浄化装置2は、排気が流通する排気管3の上流側から順に設けられた、TWC4と、GPF5と、HCトラップ6と、を備える。
TWC4は、排気中のHCをHOとCOに、COをCOに、NOxをNにそれぞれ酸化又は還元することで浄化する。TWC4は、例えば、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、セリア、ゼオライト等の酸化物からなる担体に、触媒金属としてPdやRh等の貴金属を担持させたものが用いられる。このTWC4は、通常、ハニカム支持体上に担持される。
また、TWC4は、OSC能を有するOSC材を含む。OSC材としては、CeOの他、CeOとZrOの複合酸化物(以下、「CeZr複合酸化物」という。)等が用いられる。中でも、CeZr複合酸化物は、高い耐久性を有するため好ましく用いられる。なお、これらOSC材に、上記触媒金属が担持されていてもよい。
TWC4の調製方法については特に限定されず、従来公知のスラリー法等により調製される。例えば、上記の酸化物、貴金属、OSC材等を含むスラリーを調製後、調製したスラリーをコージェライト製ハニカム基材にコートして焼成することにより調製される。
GPF5は、排気中の粒子状物質を捕捉して浄化する。具体的には、GPF5は、フィルタ基材と、フィルタ基材の隔壁に担持された排気浄化触媒と、を備える。排気浄化触媒としては、本実施形態ではTWCが用いられ、上述のTWC4と同様のものが用いられる。フィルタ基材は、例えば軸方向に長い円柱形状であり、コージェライト、ムライト、シリコンカーバイド(SiC)等の多孔質体により形成される。フィルタ基材には、流入側端面から流出側端面まで延びる複数のセルが設けられ、これらセルは隔壁により区画形成される。フィルタ基材はいわゆるウォールフロータイプのフィルタであり、流入側端面及び流出側端面においてセルが交互に目封じされる。このような構成からなるGPF5は、隔壁内の微細な細孔を排気が通過する際に、隔壁の表面に粒子状物質が堆積することで、粒子状物質を捕捉する。
なお、粒子状物質には、すす(カーボンスート)、燃料やオイルの燃え残り(SOF)、オイルの燃え滓であるアッシュ(Ash、灰)等の粒子状物質が含まれる。近年では、これら粒子状物質の排出規制が厳格化されてきており、これら粒子状物質の総排出重量(g/km、g/kW)の規制(PM規制)だけでなく、例えばPM2.5等の粒子径2.5μm以下の小さな粒子状物質の排出個数が規制(PN規制)されるようになってきている。これに対して、GPF5は、これらPM規制やPN規制に対応可能なものである。またGPFの代わりにTWCが用いられる場合もある。
HCトラップ6は、HC吸着材60を備える。HCトラップ6は、排気中に含まれるHCを吸着する特性を有する。例えばエンジン1の冷間始動時等では、TWC4が十分に活性化しておらず機能しないところ、このHCトラップ6により排気中のHCを吸着する。HCトラップ6では、HC吸着材60自体が、HCを酸化浄化できる自己浄化機能を有する。ただし、これに限定されず、HC吸着材60が自己浄化機能を有しない場合、又は自己浄化機能が不十分である場合には、HC吸着材60に加えてTWCのコートが併用される。
HCトラップ6は、例えば、コージェライト、ムライト、シリコンカーバイド(SiC)等の多孔質体からなる基材に、後段で詳述するHC吸着材60が担持されて構成される。基材としては、通常、ハニカム構造のハニカム基材が用いられる。
HCトラップ6の調製方法については特に限定されず、従来公知のスラリー法等により調製される。例えば、後段で詳述するHC吸着材60を含むスラリーを調製後、調製したスラリーをコージェライト製ハニカム基材にコートして焼成することにより調製される。
次に、HC吸着材60について詳しく説明する。
図2は、HCトラップの構成を示す図である。図2に示されるように、HCトラップのHC吸着材60は、ハニカム基材6aの各セルを区画形成する隔壁に担持される。HC吸着材60は、隔壁の表面に加えて、隔壁内の細孔の内表面にも担持される。
HC吸着材60は、第1ゼオライト層61と、第2ゼオライト層62と、を必須の構成要素として備える。HC吸着材60は、さらに第3ゼオライト層63を備えていてもよい。図2に一例として示されるHC吸着材60は、ハニカム基材6a側から順に積層形成された、第1ゼオライト層61と、第2ゼオライト層62と、第3ゼオライト層63と、を備える。ただし、これら各層の積層順序については制限されない。
第1ゼオライト層61は、第1ゼオライトから構成され、第2ゼオライト層62は、第2ゼオライトから構成される。本実施形態では、第1ゼオライトは、相対的に低温の低温度域でHCを脱離する一方で、相対的に高温の高温度域でHCを吸着する特性を有し、かつ第2ゼオライトは、高温度域でHCを脱離する特性を有する一方で、低温度域でHCを吸着することが好ましい。ここで、低温度域とは、例えば75℃以上150℃以下の範囲であり、高温度域とは、例えば150℃より高く250℃以下の範囲である。このような特性を有する第1ゼオライトと第2ゼオライトの組み合わせにより、吸着したHCの脱離をより確実に抑制でき、従来よりも高いHC吸着率がより確実に得られる。
第1ゼオライト層61は、ケイバン比が5~45である第1ゼオライトからなる。ケイバン比が5~45である第1ゼオライトは、200℃付近においてHC吸着作用を有する。そのため、この第1ゼオライト層61と後述の第2ゼオライト層62を組み合わせることにより、吸着したHCの脱離を抑制でき、従来よりも高いHC吸着率を有するHC吸着材が得られる。第1ゼオライトのより好ましいケイバン比は6~20である。また、第1ゼオライト中におけるAl元素量は、好ましくは1.7~29.8質量%であり、より好ましくは4.1~29.8質量%であり、さらに好ましくは7.8~22.0質量%である。
第1ゼオライトは、細孔径が0.5nm以上のゼオライトであることが好ましい。具体的に、第1ゼオライトとしては、耐熱性が向上する観点から、FAU型ゼオライト又はBEA型ゼオライトが好ましく用いられる。
第1ゼオライトは、最外殻の電子がs軌道上に1個配置されるとともに、最外殻の一つ内側の内殻のd軌道の全て又は半分が電子で満たされる金属元素によりイオン交換された金属イオン交換ゼオライトであることが好ましい。ゼオライトのイオン交換種として上記のような金属元素を用いることにより、200℃付近においてより高いHC吸着性能が得られる。
より具体的に、第1ゼオライトとしては、Cuイオン又はCrイオンによりイオン交換されたゼオライトが好ましく用いられる。ゼオライトのイオン交換種として上記のような金属元素を用いることにより、200℃付近においてより高いHC吸着性能が得られる。またこれらCuイオンによりイオン交換されたゼオライト(以下、「Cuイオン交換ゼオライト」という。)及びCrイオンによりイオン交換されたゼオライト(以下、「Crイオン交換ゼオライト」という。)は、HC吸着性能が良好であるとともにHCを酸化浄化可能ないわゆる自己浄化機能を有するためである。この場合、第1ゼオライトとしてCuイオン交換ゼオライト又はCrイオン交換ゼオライトを用いた場合には、HCトラップ6の後段にTWCを配置する必要がない。中でも、Cuイオン交換ゼオライトが第1ゼオライトとして特に好ましく用いられる。
上記Cuイオン交換ゼオライト及びCrイオン交換ゼオライトは、Alに対するCu又はCrのイオン交換率が100%以下であることが好ましい。CuやCrの金属イオン交換率が高いほどHC吸着率が向上する一方で、耐熱性は低下する。Cuイオン交換ゼオライトの場合、Alに対するCuのイオン交換率は30%~70%であることが好ましい。このCuイオン交換ゼオライトによれば、高いHC吸着性能と高い耐熱性を併せ持つHC吸着材が得られる。ここで示すイオン交換率は、Metal/Alのモル比であって、Metalは金属、Alはアルミニウムのモル数を示している。
第2ゼオライト層62は、ケイバン比が10~100である第2ゼオライトからなる。ケイバン比が10~100である第2ゼオライトによれば、上述の第1ゼオライトがHC吸着性能を発揮する200℃付近の高温領域において、優れたHC脱離性能が得られる。そのため、この第2ゼオライト層62と上述の第1ゼオライト層61を組み合わせることにより、吸着したHCの脱離を抑制でき、従来よりも高いHC吸着率を有するHC吸着材が得られる。第2ゼオライトのより好ましいケイバン比は20~40である。また、第2ゼオライト中におけるAl元素量は、好ましくは0.8~14.5質量%であり、より好ましくは1.7~14.5質量%であり、さらに好ましくは4.1~7.8質量%である。
第2ゼオライトは、細孔径が0.5nm以上のゼオライトであることが好ましい。具体的に、第2ゼオライトとしては、耐熱性の観点から、MFI型ゼオライト、FAU型ゼオライト、BEA型ゼオライト又はYFI型ゼオライトが好ましく用いられる。
第2ゼオライトは、最外殻の電子がs軌道上に1個配置されるとともに、最外殻の一つ内側の内殻のp軌道の全てが電子で満たされる金属元素によりイオン交換された金属イオン交換ゼオライトであることが好ましい。ゼオライトのイオン交換種として上記のような金属元素を用いた第2ゼオライトによれば、上述の第1ゼオライトがHC吸着性能を発揮する200℃付近の高温領域において、優れたHC脱離性能が得られる。
より具体的に、第2ゼオライトとしては、Csイオンによりイオン交換されたゼオライト(以下、「Csイオン交換ゼオライト」という。)、Rbイオンによりイオン交換されたゼオライト(以下、「Ruイオン交換ゼオライト」という。)又はKイオンによりイオン交換されたゼオライト(以下、「Kイオン交換ゼオライト」という。)が好ましく用いられる。これにより、HC吸着性能が向上する。中でも、Csイオン交換ゼオライトが第2ゼオライトとして特に好ましく用いられる。
第2ゼオライトは、Alに対する上記金属のイオン交換率が10%~120%であることが好ましい。上記金属のイオン交換率が高いほど、HC吸着率が向上する。Csイオン交換ゼオライト、Rbイオン交換ゼオライト及びKイオン交換ゼオライトを用いる場合には、Alに対するCs、Rb又はKのイオン交換率が50%~120%であることが好ましい。特に、Csイオン交換ゼオライトは、Alに対するCsのイオン交換率が80%~120%であることが好ましい。Csは高価であるところ、Alに対するCsのイオン交換率がこの範囲であれば、コストを抑えつつ高いHC吸着率が得られる。
第3ゼオライト層63は、第3ゼオライトから構成される。上述したように、第3ゼオライト層63は任意の構成であるが、本実施形態では第3ゼオライト層63を備えている方が好ましい。第3ゼオライト層63としては、高ケイバン比のBEA型ゼオライトが好ましく用いられる。高ケイバン比のBEA型ゼオライトは、疎水性を示す。HC吸着材60は、排気中に含まれる水分の影響を強く受ける親水性であるところ、BEA型ゼオライトは排気中のHC分子径に最適な細孔径を有するゼオライトである。そのため、疎水性である高ケイバン比のBEA型ゼオライトを用いることにより、HCの物理的な吸着性能を向上でき、HCの高温脱離特性は示さないものの、HCの低温吸着性能が向上する。
図3は、HC吸着材60の特性を示す図である。図3中、横軸は温度(℃)を表し、縦軸はHC吸着率(%)を表している。図3では、吸着率0%の直線に対して、上側においてHCを吸着し、下側においてHCを脱離することを示している。また、吸着率0%の直線と各曲線とで囲まれる面積(積分値)は、吸着量と脱離量を表している。
図3に示されるように、第1ゼオライトの一例であるCuイオン交換FAU型ゼオライト(CuFAU;ハニカム基材6aあたりの担持量145g/L(以下、同様。))自体は、単独では、相対的に低温の低温度域(約75℃以上約150℃以下)においてHCを脱離する一方で、相対的に高温の高温度域(約150℃より高く約250℃以下)においてHCを吸着する特性を有することが分かる。また、第2ゼオライトの一例であるCsイオン交換MFI型ゼオライト(CsMFI;55g/L)自体は、単独では、相対的に低温の低温度域(約75℃以上約150℃以下)においてHCを吸着する一方で、相対的に高温の高温度域(約150℃より高く約250℃以下)においてHCを脱離する特性を有する。
これに対して、HC吸着材60は、第1ゼオライトからなる第1ゼオライト層61と、第2ゼオライトからなる第2ゼオライト層62とを組み合わせたものであり、図3に示されるような温度に応じたHC吸着特性を示す。即ち、HC吸着材60は、HCの脱離量よりも吸着量の方が多くなるように、HCの脱離温度域と吸着温度域が異なる2つのゼオライトを組み合わせて用いたものであり、吸着したHCの脱離を抑制でき、従来よりも高いHC吸着率が得られるようになっている。
なお上述したように、CuFAUのようなCuイオン交換ゼオライトは、HCの酸化機能を有しており、いわゆるHC自己浄化機能を備えている。そのため、Cuイオン交換ゼオライトは、脱離せずに吸着したHCを、300℃以上でCOとHOに酸化浄化することができる。また、微量の貴金属をゼオライトに含浸担持することで、Cuの酸化機能をアシストすることも可能である。
図4は、各種金属元素の電子配置を示す図である。ゼオライトの各種金属元素の電子配置は、HC吸着脱離性能と相関があることが今回本出願人によって判明している。具体的に、最外殻に電子が1個、その内殻の軌道は電子が埋まっている元素は、HC吸着性能が優れる傾向にある。特に、最外殻がs軌道でその一つ内殻がd軌道のCuとAgは、HC脱離温度が高い。Cr、Moは、最外殻の手前の軌道の半分の電子が埋まっている準安定な元素であり、特にCrはHC高温脱離性を示す。アルカリ金属は最外殻電子が1個であるが、内殻はp軌道であり、その他最外殻の電子が1個で内殻がs軌道のものに、B、Al、Ga、Inがあるが、高温脱離性能を示すものはない。従って、最外殻に電子が1個で、その内殻のd軌道とp軌道が電子で満たされている元素が、高温脱離を示す。
従って、上述したように、第1ゼオライトとして、最外殻の電子がs軌道上に1個配置されるとともに、最外殻の一つ内側の内殻のd軌道の全て又は半分が電子で満たされる金属元素によりイオン交換された金属イオン交換ゼオライトを用いることが好ましい。また、第2ゼオライトとして、最外殻の電子がs軌道上に1個配置されるとともに、最外殻の一つ内側の内殻のp軌道の全てが電子で満たされる金属元素によりイオン交換された金属イオン交換ゼオライトを用いることが好ましい。
ここで、ゼオライトについてさらに詳しく説明する。
ゼオライトは、結晶性アルミノシリケートであり、高表面積で規則正しい細孔径を有する。ゼオライトは、主としてSi、Al、Oからなる酸化物結晶であり、優れたHC吸着性能を有する。ほぼSiOで構成されるゼオライトは、細孔の大きさとHCとの分子間引力によって決まる物理的なHC吸着性能を有する。また、Siが4価であるのに対してAlは3価であるため、これにより元素がイオン交換できるサイトが生じる。そのイオン交換の元素の種類によって化学的なHC吸着脱離挙動が変化する。物理吸着に対して、化学吸着は高い吸着力を示し、高温までHCを保持可能となる。従って、Al量が多いほど高い吸着力を示すが、逆に不安定な状態であるため、耐熱性が低下する。また、イオン交換種によっても耐熱性は異なり、ゼオライト種によっても耐熱性は異なる。イオン交換していない元素は耐熱性に悪影響を及ぼすため、上述のようなイオン交換率が設定されている。
図5は、ゼオライト骨格を示す図である。ゼオライト骨格中のAlにより生じるイオン交換サイトに任意の金属Mをイオン交換することができる。アロマ、オレフィン等の二重結合を有する不飽和HCは極性HCであり、イオン交換した金属Mに化学吸着することで、強いHC吸着力が発現する。
一方、ゼオライト骨格中のAlは、熱によって脱離し、構造破壊が生じる。そのため、Al量が多いと脱Alにより耐熱性が低下する。即ち、耐熱性とHC吸着性能(脱離温度の向上)は相反する特性である。この点、上述した本実施形態に係るHC吸着材60では、耐熱性とHC吸着性能がバランス良く得られるゼオライト種を選定したものであると言える。
以上の構成を備えるHC吸着材60は、例えば次のようにして調製される。
第1ゼオライト層61、第2ゼオライト層62又は第3ゼオライト層63を構成するゼオライトを、結合剤としてのシリカゾルや純水ともにボールミルで12時間粉砕、混合する。次いで、これにより得られたスラリーに、コージェライト製ハニカム基材を浸漬し、その後、焼成することにより、1層目のゼオライト層を形成する。次いで、順次積層するゼオライト層を同様にして形成することにより、HC吸着材60が調製可能である。
以上説明したHC吸着材60によれば、上述の第1ゼオライト層と第2ゼオライト層とを備えることにより、吸着したHCの脱離を抑制でき、従来よりも高いHC吸着率を有するHC吸着材を提供できる。また、HCを効率良く浄化するためには、HCを脱離する前に酸化浄化させる必要があるところ、従来の技術では、HC脱離温度を高くすることと、HC浄化温度を低くすることの両面で対応していた。しかしながら、HC浄化温度を低くするためには、触媒の貴金属量を多くすることが必要であり、酸化させるためには酸素が必要となる。そのため上述の特許文献1では、低温活性に優れるパラジウムと酸素供給可能な酸化セリウムを用いており、コスト高であった。
これに対して、本実施形態ではHCの脱離を抑制する。さらには、HCを自己浄化できるようにした。即ち、貴金属触媒層無しでもゼオライト自身に酸化機能を持たせ、自己浄化できるようにしたため、貴金属触媒層が不要(又は吸着材層に極微量添加)となり、コストを削減できる。同時に、HCの吸着を阻害する触媒層が無いため、よりHC吸着性能が向上する。さらには、暖まり難い後方にHC吸着材を配置できるため、HCの吸着量も多くなる。貴金属に比べて酸化性能が弱く最後段に配置されるため昇温が遅くなるため、徐々に酸化させることで少ない酸素量で酸化が可能である。また、触媒機能が弱くなるため、その分三元触媒とHC吸着材の間にもうひとつ通常の三元触媒は必要となるが、それでも貴金属量はリア側の三元触媒は一般的に少ない(1~2g/L)ため、吸着材と三元触媒と組み合わせて吸着したHCを浄化する場合に比べコスト的に安価である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
次に、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図6は、実施例1に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。図6に示されるように、実施例1として、ハニカム基材側から順に、第2ゼオライト層62を構成するCsMFI(50)、第3ゼオライト層63を構成するケイバン比が1555であるBEA型ゼオライト(以下、BEA)(7)、第1ゼオライト層61を構成するCuFAU(174)が積層されてなるHC吸着材を調製した。
具体的には、先ず、CsMFIの粉末100重量部と、結合剤としてのシリカゾル50重量部と、純水110重量部と、をボールミルで12時間粉砕、混合した。これにより得られたスラリーに、直径1インチ、長さ60mm、400セル、3.5ミルのコージェライト製ハニカム基材を浸漬した。その後、焼成することにより、ハニカム基材に対してCsMFIを50g/L担持させた。
次いで、BEAの粉末100重量部と、結合剤としてのシリカゾル50重量部と、純水110重量部と、をボールミルで12時間粉砕、混合した。これにより得られたスラリーに、上述のCsMFIが担持されたハニカム基材を浸漬した。その後、焼成することにより、ハニカム基材に対してさらにBEAを7g/L担持させた。
次いで、CuFAUの粉末100重量部と、結合剤としてのシリカゾル50重量部と、純水110重量部と、をボールミルで12時間粉砕、混合した。これにより得られたスラリーに、上述のCsMFI及びBEAが担持されたハニカム基材を浸漬した。その後、焼成することにより、ハニカム基材に対してさらにCuFAUを174g/L担持させた。以上により、HC吸着材を得た。
なお、実施例1で用いたCuFAUとしては、ケイバン比10、細孔径0.9nm、Alに対するCuのイオン交換率50%のCuイオン交換FAU型ゼオライトを用いた。また、実施例1で用いたCsMFIとしては、ケイバン比40、細孔径0.58nm、Alに対するCsのイオン交換率100%のCsイオン交換MFI型ゼオライトを用いた。
[評価]
評価は、以下の条件に従って実施した(後述の各実施例及び各比較例についても同様である)。
(エージング条件)
温度/時間:fresh、850℃×10時間
雰囲気:Rich(80秒)/Air(20秒)
Rich:C=1.0%、O=2.5%、HO=10%、N=バランス
流量:500cc/分(φ1inch)
(評価条件)
前処理:Air雰囲気700℃×10分
ガス組成:NO=500ppm、C=240ppmC、isoC12=120ppmC、トルエン=840ppmC、H=0.17%、CO=0.5%、O2=0.49%、CO=14%、HO=10%、N=バランス、昇温速度:20℃/分
測定温度:50~500℃
ガス量:25L/分
触媒サイズ:φ25.4mm×60mm(30cc)
SV:50,000h-1相当
具体的な操作手順としては、先ず、調製したHC吸着材について、850℃×10時間のエージング処理(上記エージング条件のエージング処理)を実施した。次いで、エージング処理後のHC吸着材を室温(25℃)まで冷却した後、前処理としてAir雰囲気で700℃×10分の再加熱を実施した。次いで、室温(25℃)まで冷却した後、50℃から500℃へ20℃/分の昇温速度で昇温させながら、上記ガス組成で構成された模擬排気25L/分を、HC吸着材に流通させて性能を評価した。テストピースのサイズはφ25.4×60mmとし、HC吸着材を流通後のガス組成を計測することにより、性能を評価した。
[実施例2]
図7は、実施例2に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。図7に示されるように、実施例2として、ハニカム基材側から順に、第1ゼオライト層61を構成するCuFAU(131)、第2ゼオライト層62を構成するCsMFI(49)、第3ゼオライト層63を構成するBEA(13)が積層されてなるHC吸着材を調製した。なお、用いた材料、調製方法は実施例1と同様とした。
[実施例3]
図8は、実施例3に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。図8に示されるように、実施例3として、ハニカム基材側から順に、第1ゼオライト層61を構成するCuFAU(117)、第2ゼオライト層62を構成するCsMFI(29)、第3ゼオライト層63を構成するBEA(4)が積層されてなるHC吸着材を調製した。なお、用いた材料、調製方法は実施例1と同様とした。
図9は、実施例1~3に係るHCトラップにおける温度とHC吸着率との関係を示す図である。また、図10は、実施例1~3に係るHCトラップにおけるHC吸着量、脱離量及びこれらの差分を示す図である。図9及び図10に示されるように、実施例1~3に係るHC吸着材いずれにおいても、HC吸着量がHC脱離量よりも多いことが確認され、高いHC吸着率が得られることが確認された。
なお、実機においてHC脱離量を確実に低減したい吸着材の温度域は150℃までである。これは、吸着材の温度が150℃を超えると、上流側に配置されるTWCが活性化されてHCを浄化処理できるようになるため、HC吸着材に流入するHC量はほぼ0となるからである。ただし、150℃を超えても、吸着したHCが脱離する場合にはHCを放出することになることから、この場合には150℃を超えてもHCが極力脱離しないことが必要となる。例えばCuFAUのようなCuイオン交換ゼオライトでは、約300℃を超えると自己浄化機能が働くため、約300℃まで吸着していればHCを自己浄化できるため問題は無いと言える。
[実施例4]
実施例4として、実施例1のHC吸着材に対して、CuFAUの担持量を200g/Lに変更した以外は実施例1と同様のHC吸着材を調製した。なお、用いた材料、調製方法は実施例1と同様とした。
[比較例1]
比較例1として、ハニカム基材側から順に、第3ゼオライト層63を構成するBEA(15)、第2ゼオライト層62を構成するCsMFI(135)が積層されてなるHC吸着材を調製した。なお、用いた材料、調製方法は実施例1と同様とした。
[比較例2]
比較例2として、ハニカム基材上に、第1ゼオライト層61を構成するCuFAUを100g/L担持させてなるHC吸着材を調製した。なお、用いた材料、調製方法は実施例1と同様とした。
図11は、実施例1、4及び比較例1~2に係るHCトラップにおける温度とHC吸着率との関係を示す図である。また、図12は、実施例1、4及び比較例1~2に係るHCトラップにおけるHC素吸着量、脱離量及びこれらの差分を示す図である。図11及び図12に示されるように、各比較例ではHC吸着量よりも脱離量が多いか、あるいはHC吸着量が脱離量より僅かに多いだけであり、高いHC吸着率は得られないことが確認された。これに対して、実施例1、4に係るHC吸着材いずれにおいても、HC吸着量がHC脱離量よりも格段に多いことが確認され、高いHC吸着率が得られることが確認された。特に、実施例1よりもCuFAUの担持量が多い実施例4の方が、より高いHC吸着率が得られることが確認された。
[実施例5]
図13は、実施例5に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。図13に示されるように、実施例5として、ハニカム基材側から順に、第2ゼオライト層62を構成するCsMFI(36)、第3ゼオライト層63を構成するBEA(4.5)、第1ゼオライト層61を構成するCuFAU(110)が積層されてなるHC吸着材を調製した。なお、用いた材料、調製方法は実施例1と同様とした。
[実施例6]
図14は、実施例6に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。図14に示されるように、実施例6として、ハニカム基材側から順に、第2ゼオライト層62を構成するCsYFI(35)、第3ゼオライト層63を構成するBEA(3.5)、第1ゼオライト層61を構成するCuFAU(112)が積層されてなるHC吸着材を調製した。即ち、実施例5のHC吸着材に対して、第2ゼオライト層62を構成するCsMFIをCsYFIに変更し、各担持量を若干変更した。なお、実施例5と共通する構成について、用いた材料、調製方法は実施例1と同様とした。また、実施例6で用いたCsYFIとしては、ケイバン比20、細孔径0.8nm、Alに対するCsのイオン交換率98%のCsイオン交換YFI型ゼオライトを用いた。
[実施例7]
図15は、実施例7に係るHCトラップにおけるHC吸着材の構成を示す図である。図15に示されるように、実施例7として、ハニカム基材側から順に、第2ゼオライト層62を構成するCsYFI(34)、第1ゼオライト層61を構成するCuFAU(111)が積層されてなるHC吸着材を調製した。即ち、実施例6のHC吸着材に対して、第3ゼオライト層63を形成せずに2層構成とし、各担持量を若干変更した。なお、用いた材料、調製方法は実施例1と同様とした。
図16は、実施例5~7に係るHCトラップにおけるHC吸着材における温度とHC吸着率との関係を示す図である。また、図17は、実施例5~7に係るHCトラップにおけるHC吸着材におけるHC吸着量、脱離量及びこれらの差分を示す図である。これら図16及び図17に示されるように、実施例5~7に係るHC吸着材いずれにおいても、HC吸着量がHC脱離量よりも多いことが確認され、高いHC吸着率が得られることが確認された。特に、実施例5のHC吸着材に対して、第2ゼオライト層62を構成するCsMFIをCsYFIに変更した実施例6では、より高いHC吸着率が得られることが確認された。また、実施例6のHC吸着材に対して、第3ゼオライト層63を形成せず第2ゼオライト層62と第1ゼオライト層61の2層構成とした実施例7では、実施例6よりもHC吸着率が低下することが確認され、第3ゼオライト63の有用性が確認された。
1 エンジン(内燃機関)
2 排気浄化装置
3 排気管(排気通路)
4 TWC(三元触媒)
5 GPF
6 HCトラップ
6a ハニカム基材
60 HC吸着材(炭化水素吸着材)
61 第1ゼオライト層
62 第2ゼオライト層
63 第3ゼオライト層

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、三元触媒と前記内燃機関の排気中に含まれる炭化水素を吸着する炭化水素吸着材とを備えた排気浄化装置であって、
    前記炭化水素吸着材は、ケイバン比が5~45である第1ゼオライトからなる第1ゼオライト層と、ケイバン比が10~100である第2ゼオライトからなる第2ゼオライト層と、を備え、
    前記第1ゼオライトは、Cuイオン又はCrイオンによりイオン交換された、FAU型ゼオライト又はBEA型ゼオライトであり、
    前記第2ゼオライトは、Csイオン、Rbイオン又はKイオンによりイオン交換された、MFI型ゼオライト、FAU型ゼオライト、BEA型ゼオライト又はYFI型ゼオライトである、排気浄化装置。
  2. 前記第1ゼオライトは、Cuイオンによりイオン交換され、Alに対するCuのイオン交換率が30%~70%である、請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記第2ゼオライトは、Csイオンによりイオン交換され、Alに対するCsのイオン交換率が80%~120%である、請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記炭化水素吸着材は、前記排気通路に設けられる前記三元触媒の下流に配置される、請求1から3いずれかに記載の排気浄化装置。
  5. 請求項1から4いずれかに記載の排気浄化装置を用いる排気浄化方法。
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