JP7407504B2 - 鋼矢板の縦継構造 - Google Patents
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Description
この工法について説明すると、一方の鋼矢板の端縁部を工場で予め開先加工しておき上下の鋼矢板の端面を突合せた状態で、開先部分を全断面溶接することで上下の鋼矢板を連結する。但し継手部分においては、複雑な形状となるため開先加工や溶接が困難であること、継手内に溶着金属が溶け出し残置したままとなると隣接する鋼矢板を嵌合して打設する際に打設抵抗となり支障となること、から溶接をせず、突合せたままの状態としている。
補強板としては、軸方向抵抗力を確保することの他に、壁体方向全体に亘って曲げ耐力を確保するための性能も考慮してスペックを決定している。壁体に曲げが作用した際、縦継箇所での応力集中を避けるべく、縦継箇所が隣接する鋼矢板間で同一水平面上とならないように、縦継箇所は1m以上上下間距離を離して千鳥配置する(例えば特許文献1および特許文献2参照)。そのため、縦継が無い標準断面鋼矢板と、縦継がある鋼矢板との2枚一組を設計単位として、壁体としての曲げ耐力を確保する。
補強板は鋼矢板本体と隅肉溶接にて接合するが、壁体に曲げが作用した際に、補強板に生じる引張力に抵抗できるよう、溶接長さや脚長を取り決める。同じ脚長である一定量の溶接長を確保するためには、矩形とするより菱形とした方が補強板の鋼材重量を小さくすることができるため、特に大きな補強板となるウェブに取り付ける補強板としては、菱形のものが使用されている。
前記継手部を除く鋼矢板本体どうしが溶接によって接合され、前記継手部どうしは溶接されておらず、
前記鋼矢板本体どうしに、それらの縦継ラインを跨ぐようにして補強板が溶接され、
前記補強板は、以下の(1)および(2)を同時に満たすように形成されていることを特徴とする。
(1)前記補強板は1枚または複数枚あり、前記補強板の1枚当たりの重量が全強菱形補強板の重量より小さいこと。
(2)前記補強板は、前記鋼矢板に曲げが作用した際に、前記補強板と前記鋼矢板本体との溶接部分において、前記補強板に生じる引張力に抵抗できるような溶接体積を有し、この溶接体積の合計が前記全強菱形補強板を前記鋼矢板本体に溶接する場合の溶接体積以下であること。
また、前記補強板は、菱形形状をしていてもよいし、菱形形状以外のその他の形状をしていてもよい。
前記補強板は、2枚の前記菱形補強板によって構成され、
前記菱形補強板は、その板面の対向する鈍角どうしを結ぶ直線が前記継手ラインに一致するように配置されていてもよい。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る鋼矢板の縦継構造を示す斜視図である。
本実施形態では、上側の鋼矢板10と下側の鋼矢板10とが上下に接合されている。
鋼矢板10は、ハット形鋼矢板であり、鋼矢板本体11と、当該鋼矢板本体11の両側端縁に設けられた継手部12,12とを備えている。なお、鋼矢板はハット形鋼矢板に限ることはなく、例えばU形鋼矢板、直線形鋼矢板等であってもよい。
鋼矢板本体11は、断面中央に位置するウェブ13と、このウェブ13の両側端縁に設けられた左右一対のフランジ14,14と、当該フランジ14,14の側端縁に設けられた左右一対のアーム15,15とによって構成されており、当該一対のアーム15,15の側端縁に前記継手部12,12が設けられている。
このような鋼矢板10は、図示は省略するが、左右に隣り合う鋼矢板10,10の継手部12,12どうしを嵌合させることによって、横方向に連結され、これによって、鋼製壁が左右に連続して形成されるようになっている。
このため、本実施の形態では、前記断面欠損を補うべく、補強板20,20が上下の鋼矢板本体11,11にその縦継ライン16を跨ぐようにして外周を隅肉溶接によって接合され、これによっても鋼矢板本体11,11が溶接によって接合されている。ここで、縦継ライン16とは、上下の鋼矢板本体11,11を互いに突き合わせた際に生じる接合線のことであり、上下の鋼矢板本体11の一方の面と他方の面とにそれぞれ生じる。
本実施の形態では、上下の鋼矢板本体11,11の一方の面(凹形の鋼矢板本体11の凹部側の面)に生じる縦継ライン16を跨ぐようにして補強板20,20を配置するが、他方の面(凹形の鋼矢板本体11の凹部側と反対側の面)に生じる縦継ライン16を跨ぐようにして補強板20,20を配置してもよい。
(1)前記補強板20は1枚または複数枚あり、前記補強板20の1枚当たりの重量が全強菱形補強板1の重量より小さいこと。
(2)前記補強板20は、前記鋼矢板10,10に曲げが作用した際に、前記補強板20,20と前記鋼矢板本体11との溶接部分において、前記補強板20,20に生じる引張力に抵抗できるような溶接体積を有し、この溶接体積の合計が前記全強菱形補強板1を前記鋼矢板本体11に溶接する場合の溶接体積以下であること。
図2に示すように、全強菱形補強板1とは、鋼板によって菱形板状に形成され、溶接されていない継手部12,12に相当する断面積欠損を補って、鋼矢板10,10の軸方向抵抗力および曲げ耐力を確保するために、継手部12,12を除く鋼矢板本体11,11どうしの縦継ライン16を跨ぐようにして当該鋼矢板本体11,11に外周溶接(隅肉溶接)される補強板のことを言い、例えば鋼管杭・鋼矢板技術協会が規定している菱形の補強板がある。
このような全強菱形補強板1は、その板面の対向する鈍角どうしを結ぶ直線1aを継手ライン16に一致するように配置され、当該全強菱形補強板1の外周(全周)が隅肉溶接によって鋼矢板本体11,11のウェブ13,13に接合される。
隅肉溶接の脚長をSとし、全強菱形補強板1の外周溶接長をLとすると、余盛など実際の溶接実態を踏まえると、溶接体積は脚長(S)2×外周溶接長(L)で概略表すことができる(設計上は1/2×S2×L)。
すなわち、図3に示すように、全強菱形補強板1を同形・同大の菱形に4分割したうちの一つを菱形補強板20とすると、2枚の菱形補強板20,20を備えている。
菱形補強板20と全強菱形補強板1とは同じ鋼板で形成され、同厚であるので、1枚の菱形補強板20の重量は全強菱形補強板1の1/4の重量となっている。
したがって、本実施の形態では(1)の条件を満たす。
したがって、2枚の菱形補強板20は、鋼矢板10に曲げが作用した際に、菱形補強板20と鋼矢板本体11との溶接部分において、菱形補強板20に生じる引張力に抵抗できるような溶接体積を有することになる。したがって、本実施の形態では(2)の条件を満たす。
さらに、本実施の形態では、2枚の菱形補強板20,20の縦継ライン16に沿う幅寸法の合計は、全強菱形補強板1の縦継ライン16に沿う幅寸法と等しくなっている。
また、本実施の形態では、2枚の菱形補強板20,20は、図1に示すように、上下の鋼矢板本体11,11のウェブ13,13に隅肉溶接によって接合されているが、これに代えて、または加えて、フランジ14,14やアーム15,15に隅肉溶接によって接合されていてもよい。
さらに本実施の形態では、1枚の菱形補強板20の重量が13kg未満となっている。
さらに、1枚の菱形補強板20の重量が13kg未満であるので、一人の作業員が片手で持ち運び取り付け作業をすることが可能となり、従来からの手法に比べて縦継作業負荷を軽減できる。菱形補強板の軽量化により、現場作業性が向上する。
図4は、第2の実施の形態の鋼矢板の縦継構造に使用される補強板(菱形補強板)22を示す正面図である。
本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は補強板(菱形補強板)22の構成であるので、以下ではこの点について説明し、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付して、その説明を省略することもある。
上述した(1)の条件については、本実施の形態では、補強板(菱形補強板)22は3枚あり、補強板22の1枚当たりの重量が全強菱形補強板1の重量より小さくなっている。
すなわち、菱形補強板22と全強菱形補強板1は同じ鋼板で形成され、同厚であるので、1枚の菱形補強板20の重量は全強菱形補強板1の1/9の重量となっている。
したがって、本実施の形態では(1)の条件を満たす。
したがって、3枚の菱形補強板22は、鋼矢板10に曲げが作用した際に、菱形補強板22と鋼矢板本体11との溶接部分において、菱形補強板22に生じる引張力に抵抗できるような溶接体積を有することになる。したがって、本実施の形態では(2)の条件を満たす。
さらに、本実施の形態では、3枚の菱形補強板22・・・の縦継ライン16に沿う幅寸法の合計は、全強菱形補強板1の縦継ライン16に沿う幅寸法と等しくなっている。
また、本実施の形態では、3枚の菱形補強板22,22,22は、第1の実施の形態と同様に、上下の鋼矢板本体11,11のウェブ13,13に隅肉溶接によって接合されているが、これに代えて、または加えて、フランジ14,14やアーム15,15に隅肉溶接によって接合されていてもよい。
さらに本実施の形態では、1枚の菱形補強板22の重量が13kg未満となっている。
図5~図7は、それぞれ第3~第5の実施の形態の鋼矢板の縦継構造に使用される補強板(菱形補強板)23~25を示す正面図である。
第3~第5の実施の形態における菱形補強板23~25は、図2(b)に示すような全強菱形補強板1より小さな菱形形状を有する補強板である。
図5~図7にそれぞれ示すように、菱形補強板23~25のそれぞれの長さをlp(mm)、幅をbp(mm)、厚さをt(mm)、重量をw(kg)、隅肉溶接の脚長をS(mm)、溶接体積をV(cm3)とすると、既存のハット形鋼矢板45Hに対して現場で溶接加工をした場合、菱形補強板23~25の仕様は表1に示すようになっている。また、表1には、第1および第2の実施の形態における菱形補強板20,22および従来の全強菱形補強板1の仕様も記載してある。補強板のスペックを算出する際は、継手部で溶接しない断面積欠損部の大きさや、鋼矢板・補強板・隅肉溶接の許容応力度は、従来仕様と同様の条件としている。また、溶接体積Vの値としては、縦継ラインで曲げ耐力を確保するために、従来と同様の矩形の補強板をアームに取り付けた隅肉溶接分も含んでいる。
また、第1および第2の実施の形態の菱形補強板20,22では、従来仕様(全強菱形補強板1)と合計の外周溶接長・脚長を同じにしているため、溶接体積は従来仕様と同等である。したがって、菱形補強板20,22の1枚当たりの鋼材重量を削減しても、縦継箇所において従来仕様と同様の軸力及び曲げ耐力を確保できる。
また、上述した(2)の条件に対については、全強菱形補強板1の溶接体積は166cm3であるのに対し、菱形補強板23~25のそれぞれの2枚分の合計の溶接体積は、145cm3、115cm3、101cm3であり、鋼矢板10に曲げが作用した際に、菱形補強板23~25と鋼矢板本体11との溶接部分において、菱形補強板23~25に生じる引張力に抵抗できるような溶接体積を有し、この溶接体積の合計が全強菱形補強板1を鋼矢板本体11に溶接する場合の溶接体積以下である。したがって、本実施の形態では(2)の条件を満たす。
補強板として、第1~第5の実施の形態のような菱形補強板20,22~25をそのまま用いると、角部における鋭角点が増え、溶接端部での応力集中により、疲労亀裂の危険箇所が増えてしまうことが懸念される。そのため、図8に示す第6の実施の形態の菱形補強板26ように、鋭角部をなだらかな曲線状にして応力集中を避けることも可能である。
第6の実施の形態における菱形補強板26、すなわち菱形補強板の鋭角部が滑らかな曲面によって形成されている補強板において、菱形形状の鋼矢板の材軸方向両端部の鋭角部をなだらかな曲線状にした場合、縦継ラインに対する菱形外周傾き角度(θ)として下記式(1)を満足するようにすると、隅肉溶接部のせん断強度を確保しつつ、補強板の外周長を短くでき鋼重を削減できる。
図10に示すように、隅肉溶接部に対して任意の方向の引張荷重Pに対する分力は以下のようになる。
x方向分力:T=Psinθ
y方向分力:Ncosα=Pcosθ・cosα
z方向分力:Nsinα=Pcosθ・sinα
x方向応力:τT=(P/ae)sinθ
y方向応力:τN=(P/ae)cosθ・cosα
z方向応力:σN=(P/ae)cosθ・sinα
Rd=0.85σP・ad×d
ここで、Rd≧RCであれば、鋭角ラインを曲線部に置換しても、隅肉溶接部における引張荷重Pに対する抵抗力が縮小することなく、合計の溶接長を削減できる。鋭角ラインと曲線部の関係として、
2C・cosθ=dが成り立つことから、以下の式を満足させることが条件となる。
例えば、曲線部におけるのど厚を10mm、鋭角ラインにおけるのど厚を6mmとした場合、図11に示すように、菱形外周傾き角度として57°以下に抑えると、鋭角ラインから曲線部にしても全体引張力に対する抵抗力を確保できる。
この場合、穴26a,27aの縁に沿った溶接長に2枚の菱形補強板26,26または補強板27,27の外周溶接長を加えた全体溶接長が、前記全強菱形補強板1の外周溶接長以上とする。
図13(a)~(e)は、第8~第12の実施の形態における補強板をそれぞれ示す正面図である。
このような第8~第12の実施の形態における補強板28~32でも上述した(1)と(2)の条件を同時に満たしている。
このように補強板31の内部に穴31a,31aを設けることで、補強板31の重量を削減している。この穴31a,31aは運搬時の把持部として利用できるほか、外周溶接だけでは溶接量が不足する場合に、穴31a,31aに沿って溶接を施すことで溶接量を確保し必要耐力を確保できる。
第11および第12の実施の形態において、穴31a,31aや穴32a,32aを設ける位置としては、補強板31,32の縦継ライン16での引張強度を確保するために、縦継ライン16を挟んで両側に位置する穴31a,31a間や穴32a,32a間のせん断強度を確保すべく、縦継ライン16から穴,31a,32aの縁までの距離を、補強板31,32の幅の0.87倍以上を確保する。補強板31,32において、縦継ライン16を挟んで両側の穴31a,31a間や穴32a,32a間でせん断破壊面が2面形成されることを想定すると、当該せん断強度が、縦継ライン16の引張強度以上となるためには、以下の式を満足することが必要となる。
また、第1~第12の実施の形態において、疲労き裂の起点となる、補強板の取り付け端(菱形補強板の場合の長軸方向端部の鋭角点)の応力集中は、取り付け長さ(lp)の影響を受け、lpが長いほど取り付け端への応力集中が大きくなる。また、縦継ライン位置の補強板の剛性と、取り付け端の剛性の差が大きくなるほど、取り付け端への応力集中は大きくなる。
特にlpが300mm以上となると、疲労き裂の起点となる溶接止端部の応力集中は、たとえグラインダーにより滑らかな面となるよう止端を仕上げたとしても、溶接ルート部が疲労き裂の起点となり、止端仕上げの効果を期待できなる。そのため、取り付け端への応力集中を緩和するために、鋭角点近傍に穴を開け、縦継ライン位置の補強板の剛性と比較した場合の、取り付け端近傍の剛性差変化を緩和することが有効である。このため、補強板の長軸方向の長さが300mm以上の場合、取り付け端付近の応力集中を緩和するために、補強板の中心となる縦継ライン16から150mm以上離れた位置に、穴を設けることが好ましい。
10 鋼矢板
11 鋼矢板本体
12 継手部
13 ウェブ
14 フランジ
16 縦継ライン
20,22~26 菱形補強板(補強板)
27~32 補強板
Claims (5)
- 継手部を有するハット形鋼矢板どうしを材軸方向に連結する鋼矢板の縦継構造であって、
前記継手部を除く鋼矢板本体どうしが溶接によって接合され、前記継手部どうしは溶接されておらず、
前記鋼矢板本体どうしが溶接されている縦継ラインは、材軸方向に直交する同一平面上に配置され、
前記鋼矢板本体どうしに、それらの縦継ラインを跨ぐようにして補強板が溶接され、
前記補強板は、以下の(1)および(2)を同時に満たすように形成されていることを特徴とする鋼矢板の縦継構造。
(1)前記補強板は同形状のものが複数枚あり、前記補強板の1枚当たりの重量が、1枚の菱形形状に形成され、対向する鈍角どうしを結ぶ直線が前記縦継ラインに一致するように配置された1枚の全強菱形補強板の重量より小さく、かつ13kg未満であること。
(2)前記補強板は、前記ハット形鋼矢板に曲げが作用した際に、前記補強板と前記鋼矢板本体との溶接部分において、前記補強板に生じる引張力に抵抗できるような溶接体積を有し、この溶接体積の合計が1枚の前記全強菱形補強板を前記鋼矢板本体に溶接する場合の溶接体積以下であること。
ここで、前記全強菱形補強板とは、鋼板によって1枚の菱形板状に形成され、溶接されていない前記継手部に相当する断面積欠損を補って、前記ハット形鋼矢板と同等の軸方向抵抗力および曲げ耐力を確保し、かつ前記継手部で欠損する断面積を補う、厚みと前記縦継ラインに沿う幅とを有し、当該幅は前記ハット形鋼矢板のウェブの幅以下となっており、かつ、前記継手部を除く前記鋼矢板本体どうしの前記縦継ラインを跨ぐようにして前記鋼矢板本体に外周隅肉溶接され、前記軸方向抵抗力および曲げ耐力を確保するための、外周隅肉溶接の脚長と、外周隅肉溶接の脚長の積である外周隅肉溶接断面積と外周隅肉溶接長の積からなる溶接体積を確保するための外周隅肉溶接長とを有し、対向する鈍角どうしを結ぶ直線が前記縦継ラインに一致するように配置される補強板のことを言う。 - 前記補強板にその厚さ方向に貫通する穴が設けられ、当該穴の縁に沿った溶接長に前記補強板の外周溶接長の合計を加えた全体溶接長が、前記全強菱形補強板の外周隅肉溶接長以上であることを特徴とする請求項1に記載の鋼矢板の縦継構造。
- 前記全強菱形補強板を同形・同大の菱形に4分割したうちの一つを菱形補強板とすると、
前記補強板は、2枚の前記菱形補強板によって構成され、
前記菱形補強板は、その板面の対向する鈍角どうしを結ぶ直線が前記縦継ラインに一致するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼矢板の縦継構造。 - 前記菱形補強板の鋭角部が滑らかな曲面によって形成されていることを特徴とする請求項3に記載の鋼矢板の縦継構造。
- 2枚の前記菱形補強板にそれぞれ厚さ方向に貫通する穴が設けられ、当該穴の縁に沿った溶接長に2枚の前記菱形補強板の外周溶接長を加えた全体溶接長が、前記全強菱形補強板の外周隅肉溶接長以上であることを特徴とする請求項3に記載の鋼矢板の縦継構造。
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