JP7403915B2 - 切り替え式ラチェット型クラッチ - Google Patents
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Description
外輪と、
前記外輪の径方向内側に前記外輪と同軸に且つ相対回転可能に配置された内輪と、
トルク伝達可能に前記外輪と前記内輪とを係合可能なラチェット機構とを有し、
前記ラチェット機構は、前記外輪に対する前記内輪の相対回転をロックする方向を切り替え可能である切り替え式ラチェット型クラッチであって、
前記外輪と前記内輪との間には、前記外輪と前記内輪とを径方向に所定間隔に維持する複数のブロックベアリングが周方向所定間隔に介装され、前記外輪と前記内輪とは非接触であり、
前記外輪は、内周面から径方向内方に周方向に亘って突出し所定の空間を介して前記内輪の軸方向一方側端面と対向する環状部を有し、
前記ブロックベアリングは、前記外輪の前記内周面と前記内輪の外周面との間に配置される円弧状部と、前記円弧状部の軸方向一方側端部から内径方向に突出し、前記外輪の前記環状部と前記内輪の前記軸方向一方側端面との間に配置される内向きフランジ部とからなり、
前記円弧状部の内周部には、内径側に突出する第1の突出部が形成され、前記第1の突出部の内周面は前記内輪の前記外周面と摺動する第1の摺動部を構成し、
前記内向きフランジ部の軸方向他方側の面には、軸方向他方に向けて突出する第2の突出部が形成され、前記第2の突出部の軸方向他方側の面は、前記内輪の前記軸方向一方側端面と摺動する第2の摺動部を構成し、
前記第1の突出部と、前記第2の突出部と、前記第1の突出部と前記第2の突出部との間の前記ブロックベアリングの部分と、前記第1の突出部と前記第2の突出部との間の前記内輪の部分とにより潤滑油を保持可能な空間が形成されることを特徴とする。
以下、本発明の第1実施形態に係る切り替え式ラチェット型クラッチを、図面を参照しつつ説明する。
図2は図1の2-2矢視断面図であり、一部を切り欠いて示している。
図3は図1の3-3矢視断面図であり、一部を切り欠いて示している。
なお、以降の説明において、便宜上、外輪3の内周側の環状部19よりも軸方向一方側の本体部17の部分を外輪3の「第1円筒部23」とし、環状部19よりも軸方向他方側の本体部17の部分を外輪3の「第2円筒部25」とする。
図5(a)、(b)はブロックベアリング65の拡大斜視図であり、それぞれ異なる角度から見た状態を示している。
図示しないオイルポンプによって圧送された潤滑油は、内輪5の内径側から油路89を通って内輪5の本体部7の外周面に供給される。外輪3に対して内輪5が回転すると、内輪5の本体部7の外周面はブロックベアリング65の第1摺動面77に対し摺動する。ここで第1摺動面77には周方向に対して角度を持った溝85が形成されているので、内輪5の本体部7の外周面に供給された潤滑油は、内輪5の回転に伴って溝85に入り込み、溝85を通りつつ第1摺動面77と本体部7の外周面との間に供給される。溝85は周方向に対して角度を持っているので、内輪5が図2において時計方向と反時計方向の何れの方向に回転しても、潤滑油は常に溝85に入り込み、溝85に入った潤滑油は第1摺動面77と本体部7の外周面との間に供給される。
次に本発明の第2実施形態に係る切り替え式ラチェット型クラッチについて説明する。
第2実施形態に係る切り替え式ラチェット型クラッチは、ブロックベアリングの構成が第1実施形態と異なっている。詳細には、ブロックベアリングの潤滑油供給構造が第1実施形態と異なっている。他の構成は第1実施形態と同様である。以下、本発明の第2実施形態について、ブロックベアリングの構成を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成については、図1乃至図5を援用して第1実施形態と同じ符号を用い、詳細な説明は省略する。
本実施形態の切り替え式ラチェット型クラッチ101のブロックベアリング165は、軸受部167の突出部175の内周面すなわち第1摺動面177が、内輪5の本体部7の外周面の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する曲面に形成されている。このような構成により、第1摺動面177と内輪5の本体部7の外周面との間に空間が形成され、この空間に潤滑油を滞留させることができる。
図示しないオイルポンプによって圧送された潤滑油は、内輪5の内径側から油路89(図1を参照)を通って内輪5の本体部7の外周面に供給される。第1摺動面177と内輪5の本体部7の外周面との間には上述したように空間が形成されているので、潤滑油はこの空間に滞留する。外輪3に対して内輪5が回転すると、内輪5の本体部7の外周面はブロックベアリング165の第1摺動面177に対し摺動する。軸受部167の周方向一方側および他方側の端部にはそれぞれ面取り部91および92が形成されているので、内輪5が図2において時計方向と反時計方向の何れの方向に回転しても、内輪5が回転するに従い、潤滑油は面取り部91または92を介して第1摺動面177と内輪5の本体部7との間の空間に容易に且つ多く引き込まれる。したがって潤滑油は常に第1摺動面177と内輪5の本体部7の外周面との間に供給される。
3 外輪
5 内輪
7 本体部
9 円筒部
15 ノッチ
19 環状部
23 第1円筒部
25 第2円筒部
31 第1の爪部材
37 第2の爪部材
51 環状プレート
57 厚肉部
59 突出部
65、165 ブロックベアリング
77、177 第1摺動面
81、181 第2摺動面
85 溝
89 油路
91、92 面取り部
Claims (5)
- 外輪と、
前記外輪の径方向内側に前記外輪と同軸に且つ相対回転可能に配置された内輪と、
トルク伝達可能に前記外輪と前記内輪とを係合可能なラチェット機構とを有し、
前記ラチェット機構は、前記外輪に対する前記内輪の相対回転をロックする方向を切り替え可能である切り替え式ラチェット型クラッチであって、
前記外輪と前記内輪との間には、前記外輪と前記内輪とを径方向に所定間隔に維持する複数のブロックベアリングが周方向所定間隔に介装され、前記外輪と前記内輪とは非接触であり、
前記外輪は、内周面から径方向内方に周方向に亘って突出し、所定の空間を介して前記内輪の軸方向一方側端面と対向する環状部を有し、
前記ブロックベアリングは、前記外輪の前記内周面と前記内輪の外周面との間に配置される円弧状部と、前記円弧状部の軸方向一方側端部から内径方向に突出し、前記外輪の前記環状部と前記内輪の前記軸方向一方側端面との間に配置される内向きフランジ部とからなり、
前記円弧状部の内周部には、内径側に突出する第1の突出部が形成され、前記第1の突出部の内周面は前記内輪の前記外周面と摺動する第1の摺動部を構成し、
前記内向きフランジ部の軸方向他方側の面には、軸方向他方に向けて突出する第2の突出部が形成され、前記第2の突出部の軸方向他方側の面は、前記内輪の前記軸方向一方側端面と摺動する第2の摺動部を構成し、
前記第1の突出部と、前記第2の突出部と、前記第1の突出部と前記第2の突出部との間の前記ブロックベアリングの部分と、前記第1の突出部と前記第2の突出部との間の前記内輪の部分とにより潤滑油を保持可能な空間が形成されることを特徴とする切り替え式ラチェット型クラッチ。 - 前記第1の摺動部は、前記第1の摺動部と前記内輪の前記外周面との間に潤滑油を供給するための潤滑油供給構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の切り替え式ラチェット型クラッチ。
- 前記潤滑油供給構造は、前記第1の摺動部に形成された溝であることを特徴とする請求項2に記載の切り替え式ラチェット型クラッチ。
- 前記溝は、周方向に対して角度をもって形成されていることを特徴とする請求項3に記載の切り替え式ラチェット型クラッチ。
- 前記第1の摺動部は前記内輪の前記外周面の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する曲面であり、
前記潤滑油供給構造は、前記曲面と、前記第1の摺動部の周方向両端部にそれぞれ形成され、前記曲面と滑らかに連続する面取り部とであることを特徴とする請求項2に記載の切り替え式ラチェット型クラッチ。
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