JP7403416B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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本発明は、スイッチング素子を備えるスイッチング電源装置に関する。
従来のスイッチング電源装置は、PWM制御(パルス幅変調制御)を行う制御回路を備え、制御回路で生成したゲートパルスによってスイッチング素子をオン/オフさせる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスイッチング電源装置において、制御回路は、三角波電圧を生成する発振回路と、三角波電圧とスイッチング電源装置のフィードバック電圧とを比較してPWM信号を生成するPWMコンパレータと、PWM信号を増幅してゲートパルスを生成するバッファ回路とを備える。
PWMコンパレータとバッファ回路との間には、NOTゲート回路と、Dフリップフロップと、ANDゲート回路とが設けられている。PWMコンパレータのPWM信号は、NOTゲート回路を介してDフリップフロップのクロック端子に入力されるとともに、ANDゲート回路を介してバッファ回路に入力される。ANDゲート回路には、Dフリップフロップの反転出力も入力される。
上記の構成によれば、PWMコンパレータが出力した1回目のPWM信号(オン信号)が立下がる時点から三角波電圧の昇降が切り替わる時点までの間、Dフリップフロップは、ANDゲート回路を閉状態にして、PWM信号(オン信号)がバッファ回路に入力されないようにする。その結果、PWMコンパレータが三角波電圧の1周期内に2回目のオン信号を出力した場合に、2回目のオン信号がバッファ回路に入力されるのを防ぐことができ、ゲートパルスにダブルパルスが生じるのを抑制できる。
その一方で、ダブルパルス抑制のために設けた上記のNOTゲート回路、Dフリップフロップ、およびANDゲート回路が、制御回路の大型化を招く。すなわち、特許文献1に記載のスイッチング電源装置では、ダブルパルスの発生を抑制できる反面、部品点数の増加により電源装置全体の大型化を招くという問題がある。
特許第4764997号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、部品点数を増加させることなくダブルパルスの発生を抑制可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置は、
少なくとも1つのスイッチング素子を含む電力変換回路と、
前記スイッチング素子をオン/オフさせるためのゲートパルスを出力するPLDと、
を備えるスイッチング電源装置であって、
前記PLDは、
キャリア信号を生成するキャリア生成部と、
前記電力変換回路の入出力電流または入出力電圧に関する検出信号と前記キャリア信号とを比較して前記ゲートパルスを生成するPWM制御部と、を含み、
前記PWM制御部は、
前記検出信号の変化量が前記キャリア信号の変化量よりも大きい場合、前記検出信号の変化量が前記キャリア信号の変化量以下になるように、前記検出信号の変化量に制限をかけるレートリミット部を含むことを特徴とする。
この構成によれば、PLD内にレートリミット部を設けているので、部品点数を増加させることなくダブルパルスの発生を抑制することができる。
上記スイッチング電源装置において、
前記キャリア生成部は、クロック信号をカウントしたカウント値に所定の周期で設定値を加算または減算するカウント動作を行い、前記キャリア信号として三角波またはのこぎり波を生成するカウント動作部を含み、
前記レートリミット部は、前記設定値に基づいて、前記検出信号の変化量に制限をかけるよう構成できる。
上記課題を解決するために、本発明の他の実施形態に係るスイッチング電源装置は、
少なくとも1つの第1スイッチング素子を含むインバータ回路と、
少なくとも1つの第2スイッチング素子を含むコンバータ回路と、
前記第1スイッチング素子をオン/オフさせるための第1ゲートパルスを出力するインバータ制御部および前記第2スイッチング素子をオン/オフさせるための第2ゲートパルスを出力するコンバータ制御部を含むPLDと、
を備えるスイッチング電源装置であって、
前記インバータ制御部は、
第1キャリア信号を生成する第1キャリア生成部と、
前記インバータ回路の入出力電流または入出力電圧に関する第1検出信号と前記第1キャリア信号とを比較して前記第1ゲートパルスを生成する第1PWM制御部と、を含み、
前記コンバータ制御部は、
第2キャリア信号を生成する第2キャリア生成部と、
前記コンバータ回路の入出力電流または入出力電圧に関する第2検出信号と前記第2キャリア信号とを比較して前記第2ゲートパルスを生成する第2PWM制御部と、を含み、
前記第1PWM制御部は、
前記第1検出信号の変化量が前記第1キャリア信号の変化量よりも大きい場合、前記第1検出信号の変化量が前記第1キャリア信号の変化量以下になるように、前記第1検出信号の変化量に制限をかける第1レートリミット部を含み、
前記第2PWM制御部は、
前記第2検出信号の変化量が前記第2キャリア信号の変化量よりも大きい場合、前記第2検出信号の変化量が前記第2キャリア信号の変化量以下になるように、前記第2検出信号の変化量に制限をかける第2レートリミット部を含むことを特徴とする。
この構成によれば、PLD内に第1レートリミット部および第2レートリミット部を設けているので、部品点数を増加させることなくダブルパルスの発生を抑制することができる。
上記スイッチング電源装置において、
前記第1キャリア生成部は、第1クロック信号をカウントしたカウント値に所定の周期で第1設定値を加算または減算するカウント動作を行い、前記第1キャリア信号として三角波またはのこぎり波を生成する第1カウント動作部を含み、
前記第1レートリミット部は、前記第1設定値に基づいて、前記第1検出信号の変化量に制限をかけ、
前記第2キャリア生成部は、第2クロック信号をカウントしたカウント値に所定の周期で第2設定値を加算または減算するカウント動作を行い、前記第2キャリア信号として三角波またはのこぎり波を生成する第2カウント動作部を含み、
前記第2レートリミット部は、前記第2設定値に基づいて、前記第2検出信号の変化量に制限をかけるよう構成できる。
上記スイッチング電源装置において、
前記第1レートリミット部は、前記第1検出信号の変化量が前記第1キャリア信号の変化量と一致するように、前記第1検出信号の変化量に制限をかけ、
前記第2レートリミット部は、前記第2検出信号の変化量が前記第2キャリア信号の変化量と一致するように、前記第2検出信号の変化量に制限をかけるよう構成できる。
本発明によれば、部品点数を増加させることなくダブルパルスの発生を抑制可能なスイッチング電源装置を提供することができる。
第1実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 第1実施形態に係るPLDのブロック図である。 (A)は第1カウント動作部のカウント動作を説明するための図、(B)は図3(A)のB領域の拡大図である。 (A)は第1判定処理を説明するための図、(B)は第1演算処理および第1戻し処理を説明するための図である。 (A)は第1レートリミット部がないときの第1偏差信号および第1比較信号を示す図、(B)は第1レートリミット部があるときの第1偏差信号および第1比較信号を示す図である。 (A)は第1偏差信号および第1の三角波を示す図、(B)は第1比較信号を示す図、(C)は第1ゲートパルスを示す図、(D)はインバータ回路の動作モードを示す図である。 (A)は第1ゲートパルスのデッドタイムを示す図、(B)は第1ゲートパルスの最小パルス幅を示す図である。 第2実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 第2実施形態に係るPLDのインバータ制御部のブロック図である。 (A)は第1偏差信号および第1の三角波を示す図、(B)は第1比較信号を示す図、(C)は第1ゲートパルスを示す図、(D)はインバータ回路の動作モードを示す図である。 第3実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るスイッチング電源装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置100を示す。スイッチング電源装置100は、電力変換部110と、電力変換部110を制御するPLD(プログラマブルロジックデバイス)120とを備える。
電力変換部110は、インバータ回路111と、コンバータ回路112と、コンデンサ113と、第1入出力端T11と、第2入出力端T12とを備える。なお、コンデンサ113は、インバータ回路111またはコンバータ回路112に含まれていてもよい。
インバータ回路111は、PLD120の制御下で、入力された直流電圧を交流電圧に変換して出力するDC/AC変換動作と、入力された交流電圧を直流電圧に変換して出力するAC/DC変換動作とを行う。インバータ回路111は、フルブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q1~Q4(本発明の「第1スイッチング素子」に相当)と、第1スイッチング素子Q1~Q4をオン/オフさせるゲート駆動回路(図示略)とを含む。第1スイッチング素子Q1~Q4として、例えば、バイポーラトランジスタ、MOSFET(金属酸化膜半導体型電界効果トランジスタ)またはIGBT(絶縁ゲートトランジスタ)等のパワートランジスタが使用される。
コンバータ回路112は、AC/DCコンバータで構成され、PLD120の制御下でAC/DC変換動作およびDC/AC変換動作を行う。コンバータ回路112は、少なくとも1つのスイッチング素子(本発明の「第2スイッチング素子」に相当)および第2スイッチング素子をオン/オフさせるゲート駆動回路を含む。第2スイッチング素子として、例えば、バイポーラトランジスタ、MOSFETまたはIGBT等のパワートランジスタが使用される。なお、コンバータ回路112は、少なくとも1つの第2スイッチング素子を含むDC/DCコンバータで構成されていてもよい。
電力変換部110は、第2入出力端T12に入力された交流電力または直流電力をコンバータ回路112で所定の直流電力に変換し、インバータ回路111で当該直流電力を所定の交流電力に変換して第1入出力端T11から出力する。また、電力変換部110は、第1入出力端T11に入力された交流電力をインバータ回路111で所定の直流電力に変換し、コンバータ回路112で当該直流電力を所定の交流電力または直流電力に変換して第2入出力端T12から出力する。
PLD120は、FPGA、CPLD、DSPおよびマイコンの少なくとも1つで構成された回路であって、回路の機能(プログラム)をソフトウェアにより設計・変更できる。PLD120は、インバータ回路111の第1スイッチング素子Q1~Q4をオン/オフさせるための第1ゲートパルスq1~q4を出力し、かつコンバータ回路112の第2スイッチング素子をオン/オフさせるための第2ゲートパルスを出力する。
PLD120は、インバータ回路111を制御するためのインバータ制御部として、第1キャリア生成部130および第1PWM制御部140を含み、コンバータ回路112を制御するためのコンバータ制御部として、第2キャリア生成部150および第2PWM制御部160を含む。
第1キャリア生成部130は、所定の同期信号Sに同期させた第1キャリア信号(本実施形態では、第1の三角波)を生成し、第2キャリア生成部150は、同期信号Sに同期させた第2キャリア信号(本実施形態では、第2の三角波)を生成する。第1PWM制御部140は、第1の三角波および第1偏差信号に基づいて第1ゲートパルスq1~q4を生成し、第2PWM制御部160は、第2の三角波および第2偏差信号に基づいて第2ゲートパルスを生成する。
第1偏差信号は、インバータ回路111の入出力電流(入力電流もしくは出力電流)または入出力電圧(入力電圧もしくは出力電圧)に関する第1検出信号に相当する。本実施形態の第1偏差信号は、電力変換部110(インバータ回路111)の出力電圧の検出値と所定の基準値との差分に関するアナログ信号をAD変換したデジタル信号と、当該デジタル信号の極性を反転させた反転デジタル信号とを含む。以下では、デジタル信号を第1偏差信号d1とし、反転デジタル信号を第1偏差信号d2とする。なお、第1偏差信号d2は、PLD120の内部で生成してもよい。
第2偏差信号は、コンバータ回路112の入出力電流(入力電流もしくは出力電流)または入出力電圧(入力電圧もしくは出力電圧)に関する第2検出信号に相当する。本実施形態の第2偏差信号は、電力変換部110(コンバータ回路112)の入力電圧の検出値と所定の基準値との差分に関するアナログ信号をAD変換したデジタル信号と、当該デジタル信号の極性を反転させた反転デジタル信号とを含む。以下では、デジタル信号を第2偏差信号d3とし、反転デジタル信号を第2偏差信号d4とする。なお、第2偏差信号d4は、PLD120の内部で生成してもよい。
図2に、PLD120のブロック図を示す。第1キャリア生成部130は、第1発振部131と、第1カウント動作部132と、第1カウント記憶部133と、第1同期処理部134とを含む。
第1発振部131は、所定周期のクロックパルスからなる第1クロック信号を発振する。第1カウント動作部132は、上記クロックパルスを所定回数カウントする度に、カウント値に第1設定値Xを加算または減算するカウント動作を行う。
図3(B)に示すように、第1カウント動作部132は、カウント値が最小値(本実施形態では、0)から最大値Lmaxに達するまでは、カウント動作としてカウント値に第1設定値X(本実施形態では、X=1)を加算する一方、最大値Lmaxに達した後はカウント値が0になるまで、カウント動作としてカウント値から第1設定値X(X=1)を減算する。このカウント動作により、第1カウント動作部132は、第1の三角波を生成することができる(図3(A)参照)。第1の三角波の周波数は、15[kHz]~20[kHz]の範囲内で設定されることが好ましく、本実施形態では15[kHz]に設定している。
第1カウント記憶部133は、第1理想カウント値を記憶している。第1理想カウント値は、同期信号Sに同期した状態の第1の三角波(理想の三角波)におけるカウント値である。PLD120を起動させる度に、第1の三角波を同期信号Sに同期させることが好ましい。
第1同期処理部134は、同期信号SのパルスがN回(ただし、Nは2以上の整数。本実施形態では、N=3)入力される度に、第1の三角波を同期信号Sに同期させるための第1同期処理を行う。同期信号Sの入力3回につき1回だけ第1同期処理を行うことで、カウント値が急激に増加したり減少したりするのを防止でき、第1同期処理がインバータ回路111の出力に悪影響を及ぼしてしまうのを抑制できる。
第1同期処理は、第1判定処理と、第1演算処理と、第1戻し処理とを含む。図4(A)に示すように、第1同期処理部134は、PLD120が起動してから同期信号Sの3回目のパルスが入力されると、第1判定処理を行う(時刻t参照)。第1判定処理において、第1同期処理部134は、現在のカウント値(時刻tでは、L)と第1理想カウント値(時刻tでは、Lmax)との差分D(=Lmax-L)を算出し、差分Dが所定の閾値を超えているか否かの判定を行う。第1カウント記憶部133には、例えば、同期信号Sのパルスの入力回数に対応した第1理想カウント値が記憶されている。
差分Dが所定の閾値を超えている場合、第1同期処理部134は第1演算処理を行う。第1演算処理において、第1同期処理部134は、現在のカウント値を第1理想カウント値に近づけるために、第1設定値Xに1以上の数値(本実施形態では、1)を加算または減算する。図4(B)に示すように、第1同期処理部134が第1設定値Xに1加算した場合、第1カウント動作部132は、第1演算処理後のカウント動作として、カウント値に加算後の第1設定値X(=2)を加算する(時刻t’参照)。
第1同期処理部134は、第1演算処理後に第1カウント動作部132によるカウント動作が行われると、第1戻し処理を行う。第1戻し処理において、第1同期処理部134は、第1設定値Xの数値(X=2)を第1演算処理前の数値(X=1)に戻す。第1カウント動作部132は、第1同期処理部134による第1戻し処理後のカウント動作として、カウント値に第1設定値X(=1)を加算する。
本実施形態に係る第1同期処理は、第1の三角波を同期信号Sに同期させる際にカウント値をリセットするのではなく、カウント値に加算または減算される第1設定値Xに、1を加算または減算する。したがって、カウント値が急激に増加したり減少したりするのを防止でき、第1同期処理がインバータ回路111の出力に悪影響を及ぼしてしまうのを抑制できる。
図2を参照して、第1PWM制御部140は、第1レートリミット部141と、第1比較部142と、第1パルス生成部143と、第1パルス保護部144とを含む。
第1レートリミット部141は、第1偏差信号d1,d2の変化量が第1の三角波の変化量よりも大きい場合に、第1偏差信号d1,d2の変化量が第1の三角波の変化量以下になるように、第1偏差信号d1,d2の変化量に制限をかける。
本実施形態では、第1レートリミット部141は、第1設定値X(X=1)に基づいて、第1偏差信号d1,d2の変化量が第1の三角波の変化量と一致するように、第1偏差信号d1,d2の変化量に制限をかける。具体的には、第1レートリミット部141は、第1カウント動作部132のカウント動作と同じタイミングで、第1偏差信号d1,d2の信号値を第1設定値X(X=1)ずつ増加または減少させる。
図5(A)に第1レートリミット部141がないときの第1偏差信号d1および第1比較信号c1(第1比較部142で生成される信号)を示し、図5(B)に第1レートリミット部141があるときの第1偏差信号d1および第1比較信号c1を示す。第1比較信号c1は、後述するように、第1ゲートパルスq1,q2を生成するための信号である。
スイッチング電源装置100では、インバータ回路111の出力電力をプラス方向(図1に示す第1入出力端T11の上側端子から下側端子に向けて電流が流れる方向)の出力からマイナス方向(図1に示す第1入出力端T11の下側端子から上側端子に向けて電流が流れる方向)の出力に切り替える場合、またはマイナス方向の出力からプラス方向の出力に切り替える場合、第1偏差信号d1,d2の極性を変化させる(図6のZ1,Z2参照)。
図5(A)に示すように、第1レートリミット部141がないと、第1偏差信号d1の信号値は、Vc-からVc+(またはVc+からVc-)に急に変化する(時刻t12,t17参照)。その結果、第1偏差信号d1と第1の三角波との大小関係が短時間に複数回入れ替わるので、第1比較信号c1に不要なパルスが発生したり(時刻t12~t13参照)、パルス割れが発生したりする(時刻t17~t18参照)。また、第1偏差信号d1の極性を変化させないときでも、第1偏差信号d1にチャタリングが生じた場合(時刻t15~t16参照)、第1比較信号c1に不要な連続パルスが発生する。
一方、第1レートリミット部141がある場合、図5(B)に示すように、第1レートリミット部141は、第1偏差信号d1の信号値をVc-からVc+(またはVc+からVc-)に急に変化させるのではなく、第1偏差信号d1の変化量が第1の三角波の変化量と一致するように第1設定値X(X=1)ずつ変化させる。その結果、第1比較信号c1に、不要なパルスが発生することはなく(時刻t12~t13参照)、パルス割れが発生することもない(時刻t17~t18参照)。さらに、チャタリングが生じた場合でも(時刻t15~t16参照)、第1比較信号c1に不要な連続パルスが発生することはない。すなわち、第1レートリミット部141は、第1ゲートパルスq1~q4にダブルパルスが発生したりパルス割れが発生したりするのを抑制できる。
第1比較部142は、コンパレータとして機能する。図6に示すように、第1比較部142は、第1偏差信号d1と第1の三角波とを比較して、所定のパルス幅を有する第1比較信号c1,c1’を生成する。第1比較信号c1’は、第1比較信号c1の極性を反転させた信号である。また、第1比較部142は、第1偏差信号d2と第1の三角波とを比較して、所定のパルス幅を有する第1比較信号c2,c2’を生成する。第1比較信号c2’は、第1比較信号c2の極性を反転させた信号である。
第1パルス生成部143は、第1ゲートパルスq1~q4を生成する。図6に示すように、第1パルス生成部143は、第1比較信号c1,c2に基づいて第1ゲートパルスq1,q2を生成するとともに、第1比較信号c1’,c2’に基づいて第1ゲートパルスq3,q4を生成する。第1パルス生成部143は、第1ゲートパルスq1を第1スイッチング素子Q1のゲート駆動回路に出力し、第1ゲートパルスq2を第1スイッチング素子Q2のゲート駆動回路に出力し、第1ゲートパルスq3を第1スイッチング素子Q3のゲート駆動回路に出力し、第1ゲートパルスq4を第1スイッチング素子Q4のゲート駆動回路に出力する。
図6(D)に、インバータ回路111の動作モードを示す。動作モードが力行のインバータ回路111は、コンデンサ113から電流が供給される状態になる一方、動作モードが回生のインバータ回路111は、コンデンサ113に電流を供給する状態になる。また、図6のZ1~Z2の区間では、インバータ回路111の出力電力がマイナス方向の出力になる一方、上記以外の区間では、インバータ回路111の出力電力がプラス方向の出力になる。
第1パルス保護部144は、図7に示すように(同図では第1ゲートパルスq3,q4を省略)、第1ゲートパルスq1~q4に対するデッドタイムの設定と最小パルス幅の設定を行う。第1パルス生成部143は、第1ゲートパルスq1~q4に対して第1パルス保護部144で設定した時間のデッドタイムを持たせるとともに、第1パルス保護部144で設定した最小パルス幅以上の幅を持つ第1ゲートパルスq1~q4を生成する。なお、図6ではデッドタイムを省略している。
図2を参照して、第2キャリア生成部150は、第2発振部151と、第2カウント動作部152と、第2カウント記憶部153と、第2同期処理部154とを含む。
第2発振部151は、所定周期のクロックパルスからなる第2クロック信号を発振する。なお、第2発振部151を省略し、第1発振部131の第1クロック信号を第2クロック信号として第2カウント動作部152に入力してもよい。
第2カウント動作部152は、クロックパルスを所定回数カウントする度に、カウント値に第2設定値X(本実施形態では、X=1)を加算または減算するカウント動作を行う。第2カウント動作部152が行うカウント動作は、第1カウント動作部132が行うカウント動作と共通する。第2カウント動作部152は、第1カウント動作部132と同様に、カウント動作によって第2の三角波を生成することができる。第2の三角波の周波数は、本実施形態では1.9[kHz]に設定している。
第2カウント記憶部153は、第2理想カウント値を記憶している。第2理想カウント値は、同期信号Sに同期した状態の第2の三角波(理想の三角波)におけるカウント値である。PLD120を起動させる度に、第2の三角波を同期信号Sに同期させることが好ましい。
第2同期処理部154は、同期信号SのパルスがM回(ただし、Mは2以上の整数。本実施形態では、M=3)入力される度に、第2の三角波を同期信号Sに同期させるための第2同期処理を行う。同期信号Sの入力3回につき1回だけ第2同期処理を行うことで、カウント値が急激に増加したり減少したりするのを防止でき、第2同期処理がコンバータ回路112の出力に悪影響を及ぼしてしまうのを抑制できる。第2同期処理は、第2判定処理と、第2演算処理と、第2戻し処理とを含む。第2同期処理は、第1同期処理と共通する。
本実施形態では、第2の三角波の周波数を1.9[kHZ]に設定した場合、PLD120を起動させてから20[s]程度で第2の三角波を同期信号Sに同期させる(現在のカウント値を第2理想カウント値と一致させる)ことができる。
第2PWM制御部160は、第2レートリミット部161と、第2比較部162と、第2パルス生成部163と、第2パルス保護部164とを含む。
第2レートリミット部161は、第2偏差信号d3,d4の変化量が第2の三角波の変化量よりも大きい場合に、第2偏差信号d3,d4の変化量が第2の三角波の変化量以下になるように、第2偏差信号d3,d4の変化量に制限をかける。本実施形態では、第2レートリミット部161は、第2偏差信号d3,d4の変化量が第2の三角波の変化量と一致するように、第2カウント動作部152のカウント動作と同じタイミングで、第2偏差信号d3,d4の信号値を第2設定値X(X=1)ずつ増加または減少させる。
第2比較部162は、第1比較部142と同様に、コンパレータとして機能する。すなわち、第2比較部162は、第2偏差信号d3,d4と第2の三角波とを比較して、所定のパルス幅を有する第2比較信号を生成する。
第2パルス生成部163は、第1パルス生成部143と同様に、第2比較信号に基づいて第2ゲートパルスを生成する。第2パルス生成部163は、生成した第2ゲートパルスを第2スイッチング素子のゲート駆動回路に出力する。
第2パルス保護部164は、第1パルス保護部144と同様に、第2ゲートパルスに対するデッドタイムの設定と最小パルス幅の設定を行う。第2パルス生成部163は、第2ゲートパルスに対して第2パルス保護部164で設定した時間のデッドタイムを持たせるとともに、第2パルス保護部164で設定した最小パルス幅以上の幅を持つ第2ゲートパルスを生成する。
スイッチング電源装置100では、第1キャリア生成部130と第2キャリア生成部150とで共通の同期信号Sを用いて第1キャリア信号(第1の三角波)および第2キャリア信号(第2の三角波)を生成するので、第1の三角波と第2の三角波とを所定の位相差で同期させることができ、第1ゲートパルスq1~q4と第2ゲートパルスとを所定の位相差で同期させることができる。したがって、スイッチング電源装置100によれば、スイッチングノイズがランダムに発生するのを抑制できる。
さらに、スイッチング電源装置100によれば、PLD120内に第1レートリミット部141および第2レートリミット部161を設けているので、部品点数を増加させることなくダブルパルスおよびパルス割れの発生を抑制することができる。
[第2実施形態]
図8に、本発明の第2実施形態に係るスイッチング電源装置200を示す。スイッチング電源装置200は、電力変換部210と、電力変換部210を制御するPLD(プログラマブルロジックデバイス)220とを備える。
電力変換部210は、インバータ回路211A,211Bと、コンバータ回路212A,212Bと、コンデンサ213A,213Bと、第1入出力端T21と、第2入出力端T22とを備える。インバータ回路211A,211B、コンバータ回路212A,212B、コンデンサ213A,213Bは、第1実施形態のインバータ回路111、コンバータ回路112、コンデンサ113と同じ構成である。
PLD220は、インバータ制御部として、第1キャリア生成部230および第1PWM制御部240A,240Bを含み、コンバータ制御部として、第2キャリア生成部250および第2PWM制御部260A,260Bを含む。PLD220に入力される同期信号S、第1偏差信号d1,d2および第2偏差信号d3,d4は、第1実施形態と共通する。
第1キャリア生成部230および第2キャリア生成部250は、第1実施形態の第1キャリア生成部130および第2キャリア生成部150と同じ構成である。第1PWM制御部240A,240Bは、後述する第1パルス生成部243A,243Bがパルス幅調整処理を行うこと以外、第1実施形態の第1PWM制御部140と同じ構成である。第2PWM制御部260A,260Bは、第1実施形態の第2PWM制御部160と同じ構成である。
第1PWM制御部240Aは、インバータ回路211Aの第1スイッチング素子Q1~Q4をオン/オフさせるための第1ゲートパルスq1~q4を出力し、第1PWM制御部240Bは、インバータ回路211Bの第1スイッチング素子Q11~Q14をオン/オフさせるための第1ゲートパルスq11~q14を出力する。第2PWM制御部260Aは、コンバータ回路212Aの第2スイッチング素子をオン/オフさせるための第2ゲートパルスを出力し、第2PWM制御部260Bは、コンバータ回路212Bの第2スイッチング素子をオン/オフさせるための第2ゲートパルスを出力する。
図9に示すように、第1PWM制御部240Aは、第1レートリミット部241Aと、第1比較部242Aと、第1パルス生成部243Aと、第1パルス保護部244Aとを含む。同様に、第1PWM制御部240Bは、第1レートリミット部241Bと、第1比較部242Bと、第1パルス生成部243Bと、第1パルス保護部244Bとを含む。
第1パルス生成部243A,243Bは、第1比較信号c1,c2,c1’,c2’に対してパルス幅を増減させるパルス幅調整処理を行い、パルス幅調整処理後の第1比較信号c1,c2,c1’,c2’に基づいて、第1ゲートパルスq1~q4,q11~q14を生成する。より詳しくは、第1パルス生成部243A,243Bは、増減させるパルス幅Yに関する計算式に基づいて、第1比較信号c1,c2,c1’,c2’のパルス幅調整処理を行う。
パルス幅Yに関する計算式は、第1パラメータA×di/dtと、第2パラメータBとの和で表すことができる。すなわち、Y=A×di/dt+Bである。第1パラメータA×di/dtは、インバータ回路211A,211Bの出力電流の時間変化に応じてパルス幅を増減させるためのパラメータであって、Aは、負の値、ゼロまたは正の値に設定可能である。第2パラメータBは、常にパルス幅を増減させるためのパラメータであって、負の値、ゼロまたは正の値に設定可能である。
例えば、インバータ回路211Aと第1入出力端T21との間に設けられた第1の電流検出手段(例えば、カレントトランス)により検出したインバータ回路211Aの出力電流の電流値と、インバータ回路211Bと第1入出力端T21との間に設けられた第2の電流検出手段(例えば、カレントトランス)により検出したインバータ回路211Bの出力電流の電流値とに基づいて、第1パルス生成部243Aと第1パルス生成部243Bとでそれぞれ独立に、第1パラメータA×di/dtおよび第2パラメータBの設定を行うことができる。
図10(B)に第1比較信号c1,c2,c1’,c2’を示し、図10(C)にパルス幅調整処理後の第1比較信号c1,c2,c1’,c2’に基づいて生成した第1ゲートパルスq1~q4を示す。図10では、第1パラメータのAが負の値に設定され、第2パラメータBがゼロに設定されているものとする。
図10(B)および図10(C)に示すように、第1パルス生成部243Aは、パルス幅調整処理を行うことにより、第1比較信号c1,c2,c1’,c2’のパルス幅をYだけ減少させてから、第1ゲートパルスq1~q4を生成する。その結果、第1ゲートパルスq1~q4のパルス幅をYだけ減少させることができる。
例えば、インバータ回路211A,211B間で出力電流または出力電圧のバランス(分流バランス)が崩れている場合、第1パルス生成部243A,243Bの少なくとも一方がパルス幅調整処理を行うことで、インバータ回路211A,211B間の分流バランスを調整することができる。
スイッチング電源装置200では、第1実施形態と同様に、第1キャリア生成部230と第2キャリア生成部250とで共通の同期信号Sを用いて第1キャリア信号(第1の三角波)および第2キャリア信号(第2の三角波)を生成するので、第1の三角波と第2の三角波とを所定の位相差で同期させることができ、第1ゲートパルスq1~q4,q11~q14と第2ゲートパルスとを所定の位相差で同期させることができる。
さらに、スイッチング電源装置200では、第1ゲートパルスq1~q4と第1ゲートパルスq11~q14とを同期させることができ、第2PWM制御部260Aが出力する第2ゲートパルスと第2PWM制御部260Bが出力する第2ゲートパルスとを同期させることができる。したがって、スイッチング電源装置200によれば、スイッチングノイズがランダムに発生するのを抑制できる。
[第3実施形態]
図11に、本発明の第3実施形態に係るスイッチング電源装置300を示す。スイッチング電源装置300は、電力変換回路310と、電力変換回路310を制御するPLD(プログラマブルロジックデバイス)320とを備える。
電力変換回路310は、インバータ回路311と、第1入出力端T31と、第2入出力端T32とを備える。インバータ回路311は、第1実施形態のインバータ回路111と同じ構成である。
PLD320は、キャリア生成部330およびPWM制御部340を含む。キャリア生成部330は、キャリア信号(本実施形態では、三角波)を生成する。PWM制御部340は、三角波および偏差信号d1、d2に基づいて、インバータ回路311のスイッチング素子Q1~Q4をオン/オフさせるためのゲートパルスq1~q4を生成する。偏差信号d1、d2は、第1実施形態の第1偏差信号d1、d2と共通する。
キャリア生成部330は、発振部331と、カウント動作部332とを含む。発振部331は、第1実施形態の第1発振部131と同じ構成であり、カウント動作部332は、第1実施形態の第1カウント動作部132と同じ構成である。
発振部331は、所定周期のクロックパルスからなるクロック信号を発振する。カウント動作部332は、上記クロックパルスを所定回数カウントする度に、カウント値に設定値Xを加算または減算するカウント動作を行う。設定値Xは、第1実施形態の第1設定値Xと共通する。
PWM制御部340は、レートリミット部341と、比較部342と、パルス生成部343と、パルス保護部344とを含む。PWM制御部340は、第1実施形態の第1PWM制御部140と同じ構成である。
レートリミット部341は、第1実施形態の第1レートリミット部141と同様に、偏差信号d1、d2の変化量が三角波の変化量よりも大きい場合に、偏差信号d1、d2の変化量が三角波の変化量以下になるように、偏差信号d1、d2の変化量に制限をかける。
本実施形態では、レートリミット部341は、設定値X(X=1)に基づいて、偏差信号d1、d2の変化量が三角波の変化量と一致するように、偏差信号d1、d2の変化量に制限をかける。具体的には、レートリミット部341は、カウント動作部332のカウント動作と同じタイミングで、偏差信号d1、d2の信号値を設定値X(X=1)ずつ増加または減少させる。偏差信号d1、d2の変化量を三角波の変化量と一致させることで、比較信号(比較部342で生成される信号)に不要なパルスが発生するのを抑制でき、かつ比較信号にパルス割れ発生するのを抑制できる。
比較部342は、第1実施形態の第1比較部142と同様に、コンパレータとして機能する。比較部342は、偏差信号d1、d2と三角波とを比較して、所定のパルス幅を有する比較信号を生成する。比較信号は、第1実施形態の第1比較信号と共通する。
パルス生成部343は、第1実施形態の第1パルス生成部143と同様に、比較信号に基づいてゲートパルスq1~q4を生成する。パルス生成部343は、生成したゲートパルスq1~q4をスイッチング素子Q1~Q4のゲート駆動回路に出力する。
パルス保護部344は、第1実施形態の第1パルス保護部144と同様に、ゲートパルスq1~q4に対するデッドタイムの設定と最小パルス幅の設定を行う。パルス生成部343は、ゲートパルスq1~q4に対してパルス保護部344で設定した時間のデッドタイムを持たせるとともに、パルス保護部344で設定した最小パルス幅以上の幅を持つゲートパルスq1~q4を生成する。
[変形例]
以上、本発明に係るスイッチング電源装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子を含む電力変換回路と、スイッチング素子をオン/オフさせるためのゲートパルスを出力するPLDとを備え、PLDが、キャリア信号を生成するキャリア生成部と、電力変換回路の入出力電流または入出力電圧に関する検出信号とキャリア信号とを比較してゲートパルスを生成するPWM制御部とを含み、PWM制御部が、検出信号の変化量がキャリア信号の変化量よりも大きい場合に、検出信号の変化量がキャリア信号の変化量以下になるように検出信号の変化量に制限をかけるレートリミット部を含むのであれば、適宜構成を変更できる。
上記第1、第2実施形態では、第1キャリア信号として第1の三角波を生成し、第2キャリア信号として第2の三角波を生成しているが、三角波以外のキャリア信号を生成してもよい。例えば、第1キャリア信号として第1ののこぎり波を生成し、第2キャリア信号として第2ののこぎり波を生成してもよい。第3実施形態においても、キャリア信号をのこぎり波とすることができる。
上記第3実施形態において、レートリミット部341は、偏差信号d1、d2の変化量が三角波の変化量よりも小さくなるように、カウント動作部332のカウント動作が複数回(例えば、2回)行われたタイミングで、偏差信号d1、d2の信号値を設定値X(X=1)ずつ増加または減少させてもよい。または、レートリミット部341は、カウント動作部332のカウント動作と同じタイミングで、偏差信号d1、d2の信号値を設定値Xよりも小さい値(例えば、0.5)ずつ増加または減少させてもよい。
上記第3実施形態では、電力変換回路として、インバータ回路311を備える電力変換回路310を例に挙げているが、例えば、インバータ回路311の代わりにコンバータ回路が備えられていてもよい。
上記第1、第2実施形態では、同期信号SをPLD120,220の外部から入力しているが、PLD120,220の内部で同期信号Sを生成してもよい。さらに、PLD120,220は、外部から入力した同期信号Sと内部で生成した同期信号Sとのいずれか一方を選択して出力する切替部を含んでいてもよい。
上記第1、第2実施形態において同期信号Sの周期が長い場合は、第1同期処理部134は、同期信号Sが入力されるたびに第1同期処理を行ってもよい。同様に、第2同期処理部154は、同期信号Sが入力されるたびに第2同期処理を行ってもよい。
上記第1、第2実施形態において、第1ゲートパルスと第2ゲートパルスとを同期させる必要がないのであれば、インバータ制御部側とコンバータ制御部側とで異なる同期信号を使用してもよいし、双方とも同期信号を使用しなくてもよい。同期信号を使用しない場合は、本発明の第1カウント記憶部、第2カウント記憶部、第1同期処理部および第2同期処理部は省略できる。
PLD120,220は、外部から停止指令を受信して、第1ゲートパルスおよび第2ゲートパルスの出力を停止させる出力停止部を含んでいてもよい。同様に、PLD320も、ゲートパルスの出力を停止させる出力停止部を含んでいてもよい。
100,200,300 スイッチング電源装置
110,210,310 電力変換回路
111,211A,211B,311 インバータ回路
112,212A,212B コンバータ回路
113,213A,213B コンデンサ
120,220,320 PLD
130,230 第1キャリア生成部
131 第1発振部
132 第1カウント動作部
133 第1カウント記憶部
134 第1同期処理部
140,240A,240B 第1PWM制御部
141,241A,241B 第1レートリミット部
142,242A,242B 第1比較部
143,243A,243B 第1パルス生成部
144,244A,244B 第1パルス保護部
150,250 第2キャリア生成部
151 第2発振部
152 第2カウント動作部
153 第2カウント記憶部
154 第2同期処理部
160,260A,260B 第2PWM制御部
161 第2レートリミット部
162 第2比較部
163 第2パルス生成部
164 第2パルス保護部
330 キャリア生成部
331 発振部
332 カウント動作部
340 PWM制御部
341 レートリミット部
342 比較部
343 パルス生成部
344 パルス保護部

Claims (3)

  1. 少なくとも1つのスイッチング素子を含む電力変換回路と、
    前記スイッチング素子をオン/オフさせるためのゲートパルスを出力するPLDと、
    を備えるスイッチング電源装置であって、
    前記PLDは、
    キャリア信号を生成するキャリア生成部と、
    前記電力変換回路の入出力電流または入出力電圧に関する検出信号と前記キャリア信号とを比較して前記ゲートパルスを生成するPWM制御部と、を含み、
    前記PWM制御部は、
    前記検出信号の変化量が前記キャリア信号の変化量よりも大きい場合、前記検出信号の変化量が前記キャリア信号の変化量以下になるように、前記検出信号の変化量に制限をかけるレートリミット部を含み、
    前記キャリア生成部は、クロック信号をカウントしたカウント値に所定の周期で設定値を加算または減算するカウント動作を行い、前記キャリア信号として三角波またはのこぎり波を生成するカウント動作部を含み、
    前記レートリミット部は、前記設定値に基づいて、前記検出信号の変化量に制限をかけることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 少なくとも1つの第1スイッチング素子を含むインバータ回路と、
    少なくとも1つの第2スイッチング素子を含むコンバータ回路と、
    前記第1スイッチング素子をオン/オフさせるための第1ゲートパルスを出力するインバータ制御部および前記第2スイッチング素子をオン/オフさせるための第2ゲートパルスを出力するコンバータ制御部を含むPLDと、
    を備えるスイッチング電源装置であって、
    前記インバータ制御部は、
    第1キャリア信号を生成する第1キャリア生成部と、
    前記インバータ回路の入出力電流または入出力電圧に関する第1検出信号と前記第1キャリア信号とを比較して前記第1ゲートパルスを生成する第1PWM制御部と、を含み、
    前記コンバータ制御部は、
    第2キャリア信号を生成する第2キャリア生成部と、
    前記コンバータ回路の入出力電流または入出力電圧に関する第2検出信号と前記第2キャリア信号とを比較して前記第2ゲートパルスを生成する第2PWM制御部と、を含み、
    前記第1PWM制御部は、
    前記第1検出信号の変化量が前記第1キャリア信号の変化量よりも大きい場合、前記第1検出信号の変化量が前記第1キャリア信号の変化量以下になるように、前記第1検出信号の変化量に制限をかける第1レートリミット部を含み、
    前記第2PWM制御部は、
    前記第2検出信号の変化量が前記第2キャリア信号の変化量よりも大きい場合、前記第2検出信号の変化量が前記第2キャリア信号の変化量以下になるように、前記第2検出信号の変化量に制限をかける第2レートリミット部を含み、
    前記第1キャリア生成部は、第1クロック信号をカウントしたカウント値に所定の周期で第1設定値を加算または減算するカウント動作を行い、前記第1キャリア信号として三角波またはのこぎり波を生成する第1カウント動作部を含み、
    前記第1レートリミット部は、前記第1設定値に基づいて、前記第1検出信号の変化量に制限をかけ、
    前記第2キャリア生成部は、第2クロック信号をカウントしたカウント値に所定の周期で第2設定値を加算または減算するカウント動作を行い、前記第2キャリア信号として三角波またはのこぎり波を生成する第2カウント動作部を含み、
    前記第2レートリミット部は、前記第2設定値に基づいて、前記第2検出信号の変化量に制限をかけることを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 前記第1レートリミット部は、前記第1検出信号の変化量が前記第1キャリア信号の変化量と一致するように、前記第1検出信号の変化量に制限をかけ、
    前記第2レートリミット部は、前記第2検出信号の変化量が前記第2キャリア信号の変化量と一致するように、前記第2検出信号の変化量に制限をかけることを特徴とする請求項に記載のスイッチング電源装置。
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