JP7403272B2 - 磁気光学式計測装置 - Google Patents

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Description

本開示は磁気光学式計測装置に関する。
磁性膜、光干渉膜、反射膜を積層した光干渉構造を有する薄膜センサの磁気光学効果を増幅して検知することで、高感度及び高精度の計測を可能とすると共に、広範囲に応用することができる、計測技術が提案されている。例えば、特開2017-172993号公報は、上記計測技術を応用したガス(水素)センサを開示し、特許第6368880号公報は、上記計測技術を応用した旋光計を開示している。これら特許文献は、周期的に変化する交流磁場を薄膜センサに印加する実施例を記述し、Kerr効果の出力(光量又は偏光角)のループを用いて、ガス及び旋光度の検出方法を説明している。
特開2017-172993号公報 特許第6368880号公報
上記計測技術は、交流磁場における異なる強さの磁場下において薄膜センサによる反射光を計測することが必要である。しかし、時間変化する磁場の異なる強さの磁場下において同時に反射光を計測することはできず、異なる強さの磁場下での計測に時間差が発生する。上記計測技術は、光源からの光を薄膜センサに照射し、薄膜センサによる反射光を計測する。したがって、光源の光量が上記時間差において変化すると、計測精度が低下し得る。
本開示の一態様の磁気光学式計測装置は、光源と、磁性膜を含む、前記光源からの光を反射する薄膜センサと、前記薄膜センサに磁場を与える磁場生成装置と、制御装置と、を含む。前記磁場生成装置は、前記磁性膜に互いに向きが逆で、大きさが等しい正の磁化と負の磁化を交互に生じさせる、正の磁場と負の磁場とを、前記薄膜センサに交互に与える。前記制御装置は、前記正の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、前記負の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値及び前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値から、1以上の回帰式を決定し、前記1以上の回帰式に基づいて所定の出力値を決定する。
本開示の一態様は、より高精度の磁気光学式計測を可能とする。
磁気光学式計測装置の構成例を模式的に示す。 薄膜センサの積層構造の例を示す。 磁場生成装置における励磁電流の時間変化の例を模式的に示す。 変化する磁場と反射光量との関係を模式的に示す。 Kerr出力値と、入射光の偏光角度との間の関係例を示す。 ADCによってデジタル信号に変換された、ロックインアンプの出力の例を示す。 制御装置が回帰式の算出のために除外する計測期間と、利用する計測期間とを示す。 有効な計測値と回帰式との間の関係の例を示す。 正磁場下における実際の計測値、負磁場下における実際の計測値、適正なKerr出力値に基づく磁化0における推定計測値、及びその回帰式の例を示す。 光源の駆動電流の時間変化の例を示す。 十分な放置時間後にDC点灯(エージング)時間を0~10秒の範囲で変えて、すぐさま定電流パルス(Duty50%)駆動に切り替えたときの光出力の変化を比較した結果を示す。 半導体光源を休止状態から点灯し定電流で駆動したときの、相対光量の時間変化の例を示す。 光センサの検出値を一定にするように、半導体光源を制御する場合の相対光量の時間変化の例を示す。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。本実施形態は本開示を実現するための一例に過ぎず、本開示の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
〔概略〕
以下に説明する磁気光学式計測は、磁性膜(磁性層)を含む薄膜センサ(検知素子)に、互いに向きが逆の正の磁場と負の磁場とを交互に与え、磁性膜に互いに向きが逆で、大きさが等しい正の磁化と負の磁化を交互に生じさせる。正の磁場下における薄膜センサによる反射光量及び負の磁場下における薄膜センサによる反射光量を計測、それらの値から磁気Kerr効果の出力値(Kerr出力値)を得る。
本開示でのKerr出力値は、反射光量の絶対値ではなく、薄膜センサの磁化が0の状態の反射光量を基準として、薄膜センサの磁化が変化したときの反射光量の変化量の比率で定義される。したがって、入射光量が変化しても反射光量の比は変わらないので、光源の光量の絶対値の影響を避けることができる。
ただし、一般に磁性材料は残留磁化をもっているため、磁化0の状態を作ることは消磁の手順を経る必要がある。本開示の用いる手法においてはKerr効果が磁化0の状態を基準として、正の磁化、負の磁化で対称に起きることが分かっているので、同じ強さで正、負逆向きの磁化を与えた時の反射光量の平均値が磁化0の状態の反射光量と同じになる。したがって、同じ大きさで互いに向きが逆の正の磁化、負の磁化を与えた時、すなわち、正の磁場下および、負の磁場下での反射光量を測定することで、Kerr出力値を得ることができる。
しかし、正の磁場下における計測と負の磁場下における計測を同時に行うことは不可能であり、それらの計測の間に時間差が生じる。また、実際に計測すべき反射光は、薄膜センサの積層体内部での多重反射と干渉により入射光に比べて極めて弱い(入射光の光量の0.01%程度)。そのため、外来光などのノイズの影響を抑え、高いS/N比を得るために、一例として、ロックインアンプを使用した同期計測の利用が考えられる。ロックインアンプはその構成上時定数を持つため、磁場を反転させたときなど、計測結果が安定するまでに特定の時間を必要とし、異なる磁場下における計測間の時間差を生む要因となり得る。
反射光量の比を取るので光源光量に依存しないということは、正負の磁場での計測での光源光量が同じであることが前提となる。より正確な計測を行うためには、正負の磁場下での測定間の時間差において、光源の光量が一定であることが重要である。以下に説明する磁気光学式計測は、一例として、スペクトルのするどいレーザダイオード(LD)や発光ダイオード(LED)のような半導体光源を用いる。半導体光源は、その特性上、点灯からしばらくの期間は大きい光量変動を示し、その出力が十分に安定するまでに、比較的長い時間の連続点灯を必要とする。
図12は、半導体光源を休止状態から点灯し定電流で駆動したときの、相対光量の時間変化の例を示す。相対光量は点灯直後から低下し、徐々に一定値に近づく。光量が一定値に達して安定化するには時間を要する。また、点灯直後に、急激な光量変化(低下)が起きる。これは、直流定電流における光量の説明であるが、定電流パルス駆動による光量も、同様な変化を示す。
半導体光源には出力をモニタするための光センサを内蔵したものがあり、この光センサの検出値を一定にするように、半導体光源を制御するという例もある。図13は、このような制御における相対光量の時間変化の例を示す。光量は、上記定電流駆動の例とは逆に、点灯直後から増加し、徐々に一定値に近づく傾向をもっており、この制御も、光量が一定値に達して安定化するには時間を要する。実験室などでの精密な計測では、出力を安定化させる駆動を行ったうえで、例えば30分から1時間といった連続点灯ののちに、計測を開始するといったことが行われる。
光源の出力の安定を待って計測を行うと、計測開始までに時間を要するとともに、安定化のための期間は測定に寄与しない電力が消費される。この消費電力は、特に携帯機器のように電源に制限がある場合に、大きな問題となり得る。以下においては、光源の光量が緩やかに変化していることを許容し、正磁場及び負磁場下での計測データから所望の出力値を取得する方法を説明する。
以下に説明する磁気光学式計測は、正及び負の磁場それぞれの下で、複数の時刻において薄膜センサによる反射光量を計測する。磁気光学式計測は、それらの計測値から、1以上の回帰式を決定し、その1以上の回帰式に基づき所定の出力値を決定する。これにより、正及び負の磁場下での反射光量から得られる出力値の精度を向上できる。
〔装置構成〕
図1は、磁気光学式計測装置の構成例を模式的に示す。以下においては、磁気光学式計測装置の一例として旋光計を説明するが、本開示の特徴は、様々な種類の磁気光学式計測装置に適用することができる。
図1を参照して、磁気光学式計測装置は、制御装置10、光源装置20、磁場生成装置30、及び反射光検出装置40を含む。薄膜センサ51は、磁場生成装置30に設置されている。制御装置10は、磁気光学式計測装置の他の構成要素を制御すると共に、薄膜センサ51による反射光量の計測及び反射光量に基づく計測値の計算を行う。
光源装置20は、薄膜センサ51への入射光を生成する。LDドライバ201、LD202及び偏光子203を含む。LDドライバ201は、制御装置10の制御下において、LD202に駆動電流を供給する。LD202は、薄膜センサ51に入射する光を生成し、出射する。LD202は、光源の一例であり、例えば、発光ダイオードを使用してもよい。LD202からの光は、薄膜センサ51による計測に適した所定波長を含み、例えば、当該所定波長の単色光である。
制御装置10は、LDドライバ201を制御することで、パルス変調された駆動電流をLD202に与える。LD202は、駆動電流にしたがって、ON/OFF制御される。つまり、LD202は所定周期で明滅する。例えば、LD202の明滅周波数は、520Hz程度である。なお、機械的な光チョッパによってLD202からの光を変調してもよい。
偏光子203は、入射した光から特定方向に振動する光(直線偏光)を透過し、他の方向に振動する光を減衰させる。すなわち、偏光子203は、LD202の光から所定角度の直線偏光を生成する。偏光子203の偏光角度は、直線偏光の偏光面が計測対象物53に対して所定の角度となるように、調整する。本構成例は、LD202及び偏光子203によって直線偏光を生成するが、他の構成例は、偏光子が内蔵された半導体レーザのように、直線偏光を出力する光源を使用して、偏光子203を省略してもよい。
磁場生成装置30は、薄膜センサ51に与える磁場を生成する。磁場生成装置30は、定電流電源301、電流反転器302、及び磁場生成器303を含む。磁場生成器303は、コイルが巻かれた磁気ヨークを含み、磁気ヨークの磁気ギャップ内に薄膜センサ51が配置されている。制御装置10は、薄膜センサ51の磁性膜(金属磁性層)の磁化を飽和させることができる磁場を生成できる励磁電流を、定電流電源301から電流反転器302を介して磁場生成器303のコイルに供給する。
以下に説明する例において、磁場生成器303は、磁性膜の磁化を飽和できる同じ強さで向きが逆の磁場(+H、-H)を交互に与える。磁性膜の磁化は飽和していなくても、正負で向きが逆で大きさが同じであればよい。しかし、磁場発生機構が有限の大きさであれば、内部と周辺で磁場の強度に分布が生じる。よって、磁場の強度を均一化するには磁場発生機構を大きくする必要があり、大きさ、重量、駆動電力等の観点において、実用性が低い。磁性膜の磁化を飽和させる磁場を与えることで、磁性膜のどの位置においても磁性膜全体が飽和磁化となり、正負磁化の大きさの均一化、安定化がはかれる。
制御装置10は、電流反転器302を制御して、定電流電源301からの電流を周期的に反転させて、磁場生成器303に印加する。これにより、反転を繰り返す正負の磁場を発生させる。磁場反転周期は、例えば、数秒である。電流反転器302は、定電流電源からの電流を反転させる電気回路であり例えばHブリッジといった回路を用いることができる。
上述のように、定電流電源と電流反転機構とを組み合わせることで、反転回路が正負で反転した際微妙に異なる特性(内部抵抗など)をもっていても、コイルに定電流を流すことができ、また、正、負の励磁電流の大きさを一致させることができる。すなわち、励磁電流の向きのみが異なり強さが同一の磁場を印加することで、薄膜センサ51に、正負の向きのみが異なり大きさが同一の磁化を発生させることができ、精度の高い計測が可能となる。
反射光検出装置40は、薄膜センサ51からの反射光を検出する。薄膜センサ51の磁気光学効果の現れ方には複数のモードが存在する。それらは、薄膜センサ51及び入射光に対する磁場の方向によって決まる。具体的には、極Kerr効果、縦Kerr効果、及び横Kerr効果が存在する。
極Kerr効果は、薄膜センサ51の磁性膜の磁化方向が反射面に垂直な場合に起きる。縦Kerr効果は、磁化方向が、反射面に平行であって、かつ、入射光の入射面に平行である場合に起きる。横Kerr効果は、磁化方向が、反射面に平行であって、かつ、入射光の入射面に垂直である場合に起きる。
極Kerr効果及び縦Kerr効果による反射光の特性変化は、偏光角の変化として現れる。一方、横Kerr効果による反射光の特性変化は、反射光量の変化として現れる。反射光検出装置としては、光量を計測する構成が簡便なので、以下においては、横Kerr効果の条件で光量を計測する例を説明する。なお、極Kerr効果又は縦Kerr効果の条件においては、薄膜センサ51からの反射光を、偏光子を通過させることで、反射光の偏向角変化を光量変化に変換することができる。
図1に示すように、反射光検出装置40は、フォトディテクタ(PD)401、プリアンプ402、ロックインアンプ403、及びADコンバータ(ADC)404を含む。プリアンプ402は、PD401からの検出信号を、ロックインアンプ403の処理に適した大きさに増幅する。
ロックインアンプ403は、雑音内の微小信号を高感度に検出することができる。ロックインアンプ403は、バンドパスフィルタ(BPF)431、位相敏感検出器(PSD)432、及びローパスフィルタ(LPF)433を含む。上述のように、LD202からの光は交流(パルス)変調されている。PD401の検出信号はLD202の出射光に薄膜センサ51でKerr効果による変化が加わったもので、光源装置の変調信号と同じ周波数、同じ位相の信号であり、これに様々な雑音成分が重畳されている。BPF431は、変調周波数成分を選択的に通過させ、他の成分を減衰させる。これにより,周波数が異なる雑音成分の多くの部分が削除される。なお、BPFに代えて、同調アンプを使用してもよい。
PSD432は、光源装置20の変調信号に同期してBPF431からの信号を整流し、変調信号と位相の異なる成分を除去する。具体的には、PSD432は、制御装置10から、変調信号と周波数が同一で、PSD432に至る過程での位相変化を調整した参照信号(デューティー50%の矩形波)を受け取る。PSD432は、参照信号に基づいてBPF431からの信号をスイッチングして全波整流する。これにより、変調信号と位相の異なる成分を除去する。
LPF433は、PSD432からの信号からDC成分を取り出して、最終的な計測信号を生成する。このように、ロックインアンプ403は、LD202の明滅変調信号と周波数及び位相が一致した成分を高感度に抽出できる。なお、ロックインアンプを使用した同期計測を利用しなくてもよい。
磁気光学式計測装置による計測対象物の旋光度の計測方法を説明する。上述のように、光源装置20から所定偏向角度の直線偏光が、明滅変調されて計測対象物53を通過する。直線偏光の偏向角度は、計測対象物53を通過する間でその旋光度に応じて変化する。計測対象物53は、例えば、透明容器内に収容された液体である。
計測対象物53を通過したLD202からの光は、薄膜センサ51に入射し、反射される。正の磁場(+H)又は負の磁場(-H)下において、薄膜センサ51による反射光の光量は、入射光の偏向角度によって変化する。反射光の光量は、PD401によって電気信号に変換され、電気信号はプリアンプ402により増幅される。
ロックインアンプ403は、LD202の変調周波数と同期して、LD202からの光の反射光による信号を抽出して、出力する。ロックインアンプ403からの出力は、ADC404によってデジタル信号に変換されて、制御装置10に入力される。LD202の変調周波数は、磁場変化の周波数よりも十分高い。
制御装置10は、正の磁場及び負の磁場下それぞれにおける反射光量の複数の計測値から、同時刻の正の磁場及び負の磁場下での反射光量を推定する。制御装置10は、推定した同時刻での正の磁場及び負の磁場下での反射光量から、計測対象物53による旋光度を示す値(Kerr出力値)を計算する。制御装置10の処理の詳細は後述する。
〔薄膜センサ構成〕
図2は、薄膜センサ51の積層構造の例を示す。基板511上に、積層膜512が配置されている。積層膜512の内部で生じる多重反射によって磁気光学効果が増強する条件で、直線偏光が照射される。基板511は、例えば0.5mm(500μm)程度のガラス基板である。積層膜512は、最下層から、金属磁性層521、誘電体光干渉層522、金属反射層523の順で積層されている。各層の厚さは、積層膜512に入射した光が、積層膜512内で多重反射するように適切に決められる。例えば、各層の厚さは、金属磁性層521、誘電体光干渉層522は約100nm、金属反射層523は約10nmである。
金属磁性層521は、Fe、Co、Ni等の金属やこれらを含む合金等からなる一般的な磁性材料で形成することができ、単層膜又は多層膜で構成できる。例えば、大きな磁気光学効果を有し、飽和磁場が小さい軟磁性材料である、FeCo合金(鉄とコバルトとの合金薄膜)またはFeSi合金等を使用することができる。誘電体光干渉層522は、例えば、SiO、ZnO、MgO、TiO、AlN等の、所定波長の光に対して透明な酸化物又は窒化物で形成できる。金属反射層523に用いる材料としては、Ag、Al、Au、Cu等の金属やこれらを含む合金等からなる一般的な金属材料が挙げられ、LD202から照射される所定波長の光に対して、高い反射率を有する。
積層膜512は図2の構成と異なる構成であってもかまわない。例えば、基板上511に、金属反射層523、誘電体光干渉層522、金属磁性層521の順番で積層することも可能である。磁気光学式計測装置が、ガスを検知する場合、積層膜は、さらに、ガスの接触による光学特性の変化を引き起こすガス検知層を含む。
〔磁場生成〕
積層膜512による反射光量変化を説明する。図3は、磁場生成装置30における励磁電流の時間変化の例を模式的に示す。励磁電流は、周期313で正の向きと負の向きが切り替わる。正の励磁電流は正の磁場を生成し、負の励磁電流は負の磁場を生成する。
正の向きの励磁電流の値と、負の向きの励磁電流の値は同一であり、これにより発生する正の磁場と負の磁場は同一の強さで、金属磁性層521全体の磁化を飽和させる強さを有する。正の磁場及び負の磁場は、金属磁性層521に向きが逆の飽和磁化を発生させる。また、正の励磁電流が与えられる単位期間(正磁場印加単位期間)311と、負の励磁電流が与えられる単位期間(負磁場印加単位期間)312とは、同一の長さである。金属磁性層521に生じさせる正負の磁化は、向きが逆で大きさが同じであることが必要である。磁場生成器の磁場分布を考慮すると、磁性膜の磁化を飽和させる磁場を与えることで正負磁化の大きさをそろえることが容易になる。
上述のように、横Kerr効果による反射光量変化を計測するため、磁場生成装置30により積層膜512に印加される磁場は、金属磁性層521に平行であって、かつ、入射光の入射面に垂直である。
磁性膜は磁気異方性(容易軸、困難軸)を持つ。どの方向に磁場を印加するかで、磁化曲線に違いが現れる。容易軸方向の磁場印加では、磁化は比較的小さな磁場で大きな振幅の反転を起こし磁化が飽和する。一方困難軸方向の磁場印加では、磁場の強さにしたがって緩やかに磁化が変化してゆき、やがて比較的大きな磁場において磁化が飽和する。上述の通り、本実施例では磁化が飽和した状態を用いるため、小さな磁場で飽和磁化が得られる容易軸方向に磁場を印加する構成のほうが、磁場生成のための電力を低くできるのでより好適である。
磁性膜は、膜面と平行に容易軸が現れやすい材料と、膜面と垂直に容易軸が現れやすい材料がある。また、膜面と平行に容易軸が現れやすい材料のほうが、垂直方向に容易軸を持つ材料よりも1桁から2桁程度小さい磁場で磁化が反転し、飽和する。したがって、膜面と平行に容易軸が現れる材料のほうが、磁化のための電力を低く抑えることができる。上述のKerr効果の3つの形態のうちで、膜面に平行な磁化を用いるのは、横Kerr効果と縦Kerr効果である。
また、上述の通り、金属磁性層521を含む薄膜センサは、磁気ヨークの磁気ギャップ内に配置される。本発明は、飽和磁化された金属磁性層521に入射光を与え、得られた反射光の光量を計測する。磁場印加の磁気ヨークの隙間(ギャップ)に薄膜センサを置くとき、ギャップ内の磁場分布を考えるとギャップの中心付近にセンサ膜を置くほうが良い。さらに入射光、反射光の存在する側から薄膜センサの存在する位置を見た場合、中心付近はギャップの深い位置にあたる。薄膜センサに入射光を入れ、反射光を得るための光路は、縦Kerrのレイアウトでは、磁気ヨークのエッジをかすめるような位置に当たる。一方の横Kerrのレイアウトでは、磁気ヨークの存在しない磁気ギャップ内に位置する。したがって、横Kerr効果を用いた計測方法のほうが、磁気ヨークに遮られないギャップ内に光路を配置でき、計測装置の設計を容易にできる。本発明で横Kerr効果を用いた計測方法を用いた理由は、以上のような理由によるものである。
金属磁性層521に飽和磁化を与える、正又は負の磁場が印加された状態で、直線偏光が積層膜512に入射する。直線偏光は、積層膜512内で多重反射し、磁気光学効果を受ける。積層膜512から出射した光(反射光)の光量は、金属磁性層521の磁化が0の状態の光量Rから+ΔR又は-ΔRだけ変化する。
正負の飽和磁化における反射光量の変化量±ΔRは、入射光の偏向角度に応じて変化する。これは、入射光の偏向角度に応じて、積層膜512での光の干渉条件が変化し、多重反射の影響が変化するからである。したがって、薄膜センサ51の反射光量の計測値をもとに、計測対象物53の旋光度を決定することができる。
制御装置10によって、計測装置に旋光度(薄膜センサへの入射光の偏光角度)とKerr出力値との関係を計測する、いわゆるキャリブレーションの機能を持たせることができる。このときの動作は次のとおりである。制御装置10は、偏光子203を回動させることで、入射光の偏向角度を変化させる。制御装置10は、上述のように、周期的に変化する正の磁場及び負の磁場を薄膜センサ51に与えつつ、パルス変調された直線偏光を薄膜センサ51に照射し、正の磁場下及び負の磁場下における反射光量の計測値から、Kerr出力値(磁気光学出力値)を算出する。偏光角度の変化と計測を繰り返すことで、偏光角度とKerr出力値の関係を取得できる。制御装置10は、偏光角度とKerr出力値との関係を特定し、記憶する。
ここで説明したキャリブレーション機能は、計測装置の製造、調整時に装置外の制御機構と偏光子の回転制御機構によって行い、所定の角度に偏光子203を固定することで、計測装置へ制御装置10によって偏光子203の偏光角を回転制御する機構を搭載することを省略でき、計測装置を安価にすることも可能である。
旋光度を計測するには、例えば、偏光子203の角度を、反射光量の計測値が最大と最小値の中間となるように設定した状態に設定して、計測対象物53をセットする。制御装置10は、交互に変化する正磁場及び負磁場下において、計測対象物53を通過した入射光の薄膜センサ51の反射強度を計測し、Kerr出力値を決定する。Kerr出力値と予め特定した上記関係を比較することで、計測対象物53の旋光度を決定できる。偏光子203の角度を反射光量最大と最小の中間に設定することで、計測対象物53の旋光性が右旋性であっても左旋性であっても旋光度の計測が可能となる。
〔磁場と反射光量との関係〕
図4は、変化する磁場と反射光量との関係を模式的に示す。図4は、原理的な仮想線で描かれたループを示す。点POからの右上がりの部分は、磁化0からの初磁化曲線に相当する変化を仮想的に示している。制御装置10は、図4における、点PA及び点PBにおいてのみ、反射光量の計測値を取得する。点PA及び点PBにおいて、薄膜センサ51の磁化は飽和している。
磁化0(磁場0)の点PO、正磁場下における点PA、負磁場下における点PBそれぞれの反射光量をO、A、Bとする。求める計測結果(Kerr出力値)Xは、X=(A-B)/Oで表すことができ、無次元量となる。したがって、反射光量の絶対値は、計測結果に影響しない。正磁場下(正磁化)における反射光量の変化と、負磁場下(負磁化)における反射光量の変化は磁化0に対して対称である。
点PA及び点PBそれぞれにおける反射光量と磁化0における反射光量との差をΔRとすると、点PAにおける反射光量A=O+ΔRである。また、点PBにおける反射光量B=O-ΔRである。点POにおける反射光量O=(A+B)/2である。この関係からわかるように、O,A,Bのうちいずれか2つの値がわかれば、Kerr出力値の計算は可能となる。ただし、一般に磁性材料は残留磁化をもっているため、実際の計測の場面で磁化0の状態を作ることは消磁の手順を経る必要があり面倒である。したがって、反射光量A及びBの2値から、Kerr出力値Xが求めるのが現実的である。具体的には、Kerr出力値X=(A-B)/((A+B)/2)で求めることができる。
〔Kerr出力値と偏向角度との関係〕
上述のように、制御装置10は、Kerr出力値Xから、計測対象物53の旋光度を算出する。図5は、上述のようにして求めたKerr出力値と、入射光の偏光角度との間の関係例を示す。偏光角度の変化に伴って、急峻にKerr出力値が変化する。上述のように、この関係は予め計測される。制御装置10は、Kerr出力値と偏向角度との関係を示す情報、例えば、ルックアップテーブルや関数を予め保持している。
制御装置10は、計測対象物53のKerr出力値から、上記関係を使用して、薄膜センサ51への入射光の偏光角度を決定する。計測対象物53の計測において光源装置20からの光の偏光角度を一定に維持した状態で、制御装置10は、薄膜センサ51への光路の途中に配置された計測対象物53の通過距離、検出された反射光の偏光角度及び上記Kerr出力値と偏向角度との関係から、計測対象物53の旋光度を求めることができる。
薄膜センサ51に与えられる外部磁場は時間変化するため、点PAにおける反射光量の計測時刻と、点PBにおける反射光量の計測時刻とは、異なる。Kerr出力値を正確に求めるには、点PA及び点PBにおける入射光強度が一定であることが重要である。しかし、上述のように、光源の出力が一定値に安定するまで相応の時間が必要とされる。光源の出力の安定を待って計測を行うと、計測開始までに時間を要するとともに、安定化のための期間は測定に寄与しない電力が消費される。
制御装置10は、光源の光量が緩やかに変化している間の正負磁場下での反射光量計測値から、特定の同一時刻の正負磁場下での反射光量値を推定する。これにより、迅速な計測及び消費電力低減が可能となる。以下において、制御装置10による計測手順を説明する。
〔計測値及び有効データ〕
図6は、ADC404によってデジタル信号に変換された、ロックインアンプ403の出力の例を示す。出力信号(検出信号)は、磁場の向きの切り替わりに応じて、矩形波を描いている。矩形波における高いレベルの出力値601は、正磁場下での出力値であり、矩形波における低いレベルの出力値602は、負磁場下での出力値である。正磁場及び負磁場の各期間において、複数の光量検出値が出力されている。
出力信号は、光源出力の漸減に応じて漸減している。制御装置10は、光路を一定に維持し、外部磁場を発生させる磁場生成装置30の励磁電流の大きさを一定に維持しながら、その向きだけを反転させる。この制御により、光源出力以外の計測条件の変動要因を低減する。
上述のように、正磁場下における反射光量と負磁場下における反射光量を同時に計測することはできない。また、主に光源の出力変化のため、正磁場下における反射光量計測値は一定ではなく、負磁場下における反射光量計測値も一定ではない。そこで、制御装置10は、正磁場下における計測値に対する回帰式(第1回帰式)と負磁場下における計測値に対する回帰式(第2回帰式)を決定し、それら回帰式から特定時刻の正磁場下における計測値及び負磁場下における計測値を推定する。
一例において、制御装置10は、より正確な回帰式を算出するため、計測値の一部を選択する。具体的には、正磁場と負磁場との間の切り替わりにおいて、安定した計測値が得られるまでの遷移期間が存在する。遷移期間は、磁場反転及び磁場反転に伴う計測値の変化がロックインアンプ403の出力で安定となるまでの期間である。
図7は、制御装置10が回帰式の算出のために除外する計測期間と、利用する計測期間とを示す。負の励磁電流(又は0の励磁電流)から正の励磁電流への反転直後にデータ除外期間611が定義され、その後に有効データ期間612が定義される。また、正の励磁電流(又は0の励磁電流)から負の励磁電流への反転直後にデータ除外期間621が定義され、その後に有効データ期間622が定義される。制御装置10は、回帰式の算出のため、有効データ期間612、622の計測値を選択して使用する。
ロックインアンプは、図1の構成から理解されるように、最終段にLPF433を持っている。プリアンプ402から入力された信号が変化したとしても、その変化がLPFの出力に現れるまでには、回路定数できまる遅延時間=時定数を持つ。また、磁場生成器303は電気回路としては、コイル(インダクタンス)であり、印加電圧を切り替えても電流が一定値に落ち着くまでには遅延がある。磁場は電流によって生じるので、薄膜センサに印加される磁場の強さは一定値に落ち着くまでの遷移期間をもつ。したがって、磁場の反転周期は、磁場の遷移期間(データ除外期間)とロックインアンプの時定数の両方を考慮して、十分な計測回数を得られるように設定される。
〔回帰式〕
図8は、有効な計測値と回帰式に基づいて描かれた回帰曲線との間の関係の例を示す。ここでは、文章の煩雑さを避けるため、回帰式に基づいて描かれた回帰曲線を図上で指す場合に回帰式と表現する。制御装置10は、正磁場下における複数の有効な計測値651から、回帰式652を計算する。同様に、制御装置10は、負磁場下における複数の有効な計測値661から、回帰式662を計算する。例えば、制御装置10は、複数の正磁場印加単位期間それぞれの複数の計測値651から、回帰式652を計算する。同様に、制御装置10は、複数の負磁場印加単位期間それぞれの複数の計測値661から、回帰式662を計算する。
図8において、回帰式652及び662は、それぞれ、2次関数である。正の磁場における回帰式652の計算は、負の磁場の期間における計測値は参照していない。同様に、負の磁場における回帰式662の計算は、正の磁場の期間における計測値を参照していない。しかし、光源出力の変化は磁場の変化とは無関係であるので、磁場が一定の場合は、光源出力の変化のみに支配された法則性を持って計測値が得られるはずである。そのため、断続的な計測値から、適切な回帰式を得ることができる。
光源出力の時間変化は単調であり、短時間であれば1次式、又は、原理的に曲率を持って変化する現象であることを考慮すると2次式で表わすことができる。効率的な演算処理と適切な回帰式の取得の観点から、2次式を使用することが一例である。なお、他の関数、例えば、指数関数、対数関数などを用いてもよく、適用可能であれば、光源出力変化の物理現象を的確に記述した複雑な関数を用いてもよい。
制御装置10は、正磁場における回帰式652及び負磁場における回帰式662から、任意の同時刻での正磁場下及び負磁場下における光量(の計測値)A及びBを推定することができる。制御装置10は、推定した光量A及び光量Bから、任意の同時刻でのKerr出力値を推定することができる。
一例において、制御装置10は、計測結果の存在する範囲内の時刻における計測推定値を使用して、Kerr出力値を決定する。これにより、計測結果の存在する範囲外の推定値を使用するよりも精度を高めることができる。制御装置10は、複数の時刻における計測値を推定し、それらを用いて決定したそれぞれのKerr出力値の平均値をもって求めるべきKerr出力値としてもよい。これにより、Kerr出力値の推定精度を高めることができる。
図8が示す例において、制御装置10は、正磁場下における実際の計測値から正磁場下の回帰式を決定し、負磁場下における実際の計測値から負磁場下の回帰式を決定する。他の例において、制御装置10は、正磁場下における計測値及び負磁場下における計測値から磁化0での回帰式(第3回帰式)を決定し、その回帰式に基づきKerr出力値を決定する。
磁化0のままでも、光源出力変動に伴う反射光の変動が計測可能である。これに、外部磁場によって生じるKerr効果が加わって、正磁場下及び負磁場下における計測値となるが、この中に光源の出力変動に伴う変動が含まれているというのが、実際の計測データである。この考え方に基づいて、磁化0の計測値の回帰式を決定しようというのが、この例の考え方である。
ところで、正磁場下の計測値及び負磁場下の計測値それぞれに対して回帰式を求めた場合にはそれぞれを結び付ける関係はなく、正磁場あるいは負磁場のいずれかのみに固有の雑音成分があった場合にはそれぞれの回帰式が影響をうけ、計測の精度低下の要因となりうる。一つの光量の緩やかな変化を表す回帰式をもとに、正磁場下における光量及び負磁場下における光量が決定されるとするモデルの方が、より物理現象に即していて、雑音成分により正磁場、負磁場の関係が不用意に乱れることが少ない。そのため、本方法は、より正確な計測が可能となる。
外部磁場が存在しない場合の計測値は、正及び負の磁場が存在する場合の計測値が同時に計測できたとすると、それらの中間値となるはずである。各時刻におけるKerr出力値は、光源の出力が変化しても、他の条件が一定であれば一定である。したがって、Kerr出力値がわかれば、磁化0での光量計測値の回帰式を求めることができる。
つづいて、具体的な手順を説明する。一例において、制御装置10は、正の磁場下における有効計測値の平均値VAを算出し、さらに、負の磁場下における有効計測値の平均値VBを算出する。制御装置10は、平均値VA及びVBから仮のKerr出力値VXを算出する。具体的には、VX=(VA-VB)/((VA+VB)/2)により、仮のKerr出力値VXが算出される。VXは計測値としてそのまま採用するには精度は十分ではないが、真のKerr出力値Xはこの近くにいるはずである。
制御装置10は、正磁場の期間において、正磁場下における計測値及び仮のKerr出力値VXにもとづいて磁化0における計測値を逆算する。さらに、負磁場の期間において、負磁場下における計測値及び仮のKerr出力値VXをもとに、磁化0における計測値を逆算する。
制御装置10は、逆算して求めた磁化0における計測値に対する回帰式を算出し、残差平方和を算出する。制御装置10は、残差平方和が最小となるKerr出力値を探索する。見つかったKerr出力値が、求めるべき適切なKerr出力値である。
図9は、正磁場下における実際の計測値671、負磁場下における実際の計測値681、上記方法により求めた適正なKerr出力値に基づく磁化0における推定計測値691、及びその回帰式692の例を示す。本例は、一つの回帰式692が光量の緩やかな変化を表し、それに一定レベルのKerr効果が作用して実際の計測値が得られているので、より物理モデルに即した、計測データの処理方法である。
次に、光源の点灯初期の大きな出力変動を抑制する方法を説明する。上述のように、LDやLEDなどの光源は、点灯後数10秒間で大きく出力を変動させる。光源の緩やかな出力変動を許容できる計測方法であっても、この大きな変動を抑制することで、より正確な計測が可能となる。
〔光源制御〕
図10は、光源の駆動電流の時間変化の例を示す。光源の点灯開始から始まるDC点灯期間701において、一定の直流電流が光源に与えられる。DC点灯期間701の直後に、明滅期間(計測期間)702が続く。明滅期間702において、上述のようにパルス変調された交流電流が、光源に与えられる。明滅期間702において、制御装置10は、電流反転器302を制御することで、定電流電源301からのDC電流を反転制御し、矩形波交流電流を磁場生成器303に与える。
制御装置10は、明滅期間702において、薄膜センサ51の反射光量の計測を行う。このように、制御装置10は、計測のための光源の明滅の前に、一定電流値によって光源のDC点灯を行い、間をあけずにすぐさま明滅に切り替える。これにより、光源を点灯した直後の初期の出力変動を抑制することが可能である。つまり、計測のときだけ光源を点灯させるといった使い方が可能になる。
図11は、十分な放置時間後にDC点灯(エージング)時間を0~10秒の範囲で変えて、すぐさま定電流パルス(Duty50%)駆動に切り替えたときの光出力の変化を比較した結果を示す。なお、エージング期間の光出力値は表示していない。DCエージング時間の増加に伴い、定電流点灯に特有の点灯直後の光出力の低下傾向が緩和している。光源の素子特性、駆動電流によって、この効果の程度は変化するので、使用する素子、駆動電流に合わせて、所望の特性になるようにDCエージング時間を調整すればよい。エージングはDC点灯でなくても、パルスのDutyを計測時よりも大きくすることでも同様の効果を得ることができる。
上述の構成において、制御装置10は、同一強度で向きが逆の磁場を薄膜センサ51に交互にあたえる。磁場の強度は、薄膜センサ51の金属磁性層521の磁化を飽和できる強度を有する。金属磁性層521において、計測に必要な磁化の状態は、磁化の向きが正および負で飽和磁化の状態のみである。よって中間的な大きさの磁化の状態は不要であり、印加磁場の強度を順次変化させるような操作は不要である。したがって、制御装置10は、金属磁性層521の飽和磁化を与える強度の磁場を、反転印加するという動作をおこなう。
制御装置10は、LD202を明滅させて、薄膜センサ51の反射光量の同期計測(ロックイン計測)を行う。磁場反転の周期は、LD202の明滅周期よりも十分に長い。制御装置10は、磁場反転の周期よりも十分に短い間隔で計測値を読み込む。つまり、正の磁場又は負の磁場の磁場強度が維持される各期間において、複数時刻での計測値が取得される。
制御装置10は、磁場反転の遷移期間及びそれに伴うロックインアンプ403の出力が安定に至るまで期間の計測値を、有効計測値から除外する。磁場反転周波数と光変調周波数とは、反転する正磁場及び負磁場それぞれにおいて、磁場が安定している期間内にロックインアンプ403の安定した出力が得られるように決定されている。制御装置10は、磁場反転を複数回繰り返し、安定した磁場及びロックインアンプ出力の期間の計測値を繰り返し取り込む。
制御装置10は、正磁場及び負磁場下の反射光量の有効計測値から、磁化0における回帰式又は正の磁場及び負の磁場それぞれにおける回帰式を決定する。制御装置10は、磁化0における回帰式又は正の磁場及び負の磁場それぞれにおける回帰式を使用して、Kerr出力値を決定する。
上述のように、本実施形態は、出力が緩やかに変化する光源を用い、同時刻における正磁場及び負磁場下の計測ができない条件において、光源出力が同一である同時刻の推定計測値を得ることができ、それらに基づきKerr出力値を求めることが可能になる。
ロックインアンプを使用した同期計測の適用により、S/N比を高めることができ、光学的なバンドパスフィルタが無くても実用的な計測精度を得ることができる。同期計測は光源を明滅させるため、明滅の消灯期間に相当する分、DC点灯と比較して消費電力を低減することができる。
また、本実施形態は、光源を長時間点灯させて安定化させる必要がなく、計測までの待ち時間が短縮でき、消費電力を低減できるため、バッテリを利用した携帯機器に特に有効である。本実施形態は、光源の点灯時間を短縮できるので、光源能力の低下を特性でき、装置寿命を長くすることができる。磁場は正/負で検出素子内の磁性膜の磁化を飽和させるのみで途中の磁場を与えないので、計測時間の短縮とともに、消費電力の抑制ができる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本開示の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
10 制御装置、20 光源装置、30 磁場生成装置、40 反射光検出装置、51 薄膜センサ、53 計測対象物、201 LDドライバ、202 LD、203 偏光子、301 定電流電源、302 電流反転器、303 磁場生成器、311 正磁場印加単位期間、312 負磁場印加単位期間、313 励磁電流周期、402 プリアンプ、403 ロックインアンプ、511 基板、512 積層膜、521 金属磁性層、52 誘電体光干渉層、523 金属反射層、601、602 ロックインアンプ出力値、611、621 データ除外期間、612、622 有効データ期間、651 正磁場下の計測値、652 正磁場下の回帰式、661 負磁場下の計測値、662 負磁場下の回帰式、671 正磁場下の計測値、681 負磁場下の計測値、691 磁化0での推定計測値、692 磁化0での回帰式、701 点灯期間、702 明滅期間、PA 正磁場下の点、PB 負磁場下の点、PO 磁化0での点

Claims (11)

  1. 磁気光学式計測装置であって、
    光源と、
    磁性膜を含む、前記光源からの光を反射する薄膜センサと、
    前記薄膜センサに磁場を与える磁場生成装置と、
    制御装置と、
    を含み、
    前記磁場生成装置は、前記磁性膜に互いに向きが逆で、大きさが等しい正の磁化と負の磁化を交互に生じさせる、正の磁場と負の磁場とを、前記薄膜センサに交互に与え、
    前記制御装置は、
    前記正の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記負の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値に対する第1回帰式を決定し、
    前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値に対する第2回帰式を決定し、
    前記第1回帰式から特定時刻における前記正の磁場下での反射光量の第1推定値を決定し、
    前記第2回帰式から前記特定時刻における前記負の磁場下での反射光量の第2推定値を決定し、
    前記第1推定値をA、前記第2推定値をB、Kerr出力値をXとして、下記の数式からKerr出力値を決定する、
    X=(A-B)/((A+B)/2)
    磁気光学式計測装置。
  2. 磁気光学式計測装置であって、
    光源と、
    磁性膜を含む、前記光源からの光を反射する薄膜センサと、
    前記薄膜センサに磁場を与える磁場生成装置と、
    制御装置と、
    を含み、
    前記磁場生成装置は、前記磁性膜に互いに向きが逆で、大きさが等しい正の磁化と負の磁化を交互に生じさせる、正の磁場と負の磁場とを、前記薄膜センサに交互に与え、
    前記制御装置は、
    前記正の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記負の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値の平均値及び前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値の平均値から、仮のKerr出力値を決定し、
    前記仮のKerr出力値及び前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値から、前記正の磁場の期間での前記磁性膜が磁化を持たない状態での反射光量の計測値を推定し、
    前記仮のKerr出力値及び前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値から、前記負の磁場の期間での前記磁性膜が磁化を持たない状態での反射光量の計測値を推定し、
    前記正の磁場の期間での前記磁性膜が磁化を持たない状態での反射光量の計測値及び前記負の磁場の期間での前記磁性膜が磁化を持たない状態での反射光量の計測値に対する第3回帰式及び残差平方和を決定し、
    前記残差平方和が最小となるKerr出力値を探索する、
    磁気光学式計測装置。
  3. 磁気光学式計測装置であって、
    光源と、
    磁性膜を含む、前記光源からの光を反射する薄膜センサと、
    前記薄膜センサに磁場を与える磁場生成装置と、
    制御装置と、
    を含み、
    前記磁場生成装置は、前記磁性膜に互いに向きが逆で、大きさが等しい正の磁化と負の磁化を交互に生じさせる、正の磁場と負の磁場とを、前記薄膜センサに交互に与え、
    前記制御装置は、
    前記正の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記負の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値及び前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値から、1以上の回帰式を決定し、
    前記1以上の回帰式に基づいて所定の出力値を決定し、
    前記光源を定電流により所定期間点灯した後、前記光源を周期的に明滅させて、前記薄膜センサによる反射光量の同期計測を行い、
    前記光源の明滅周期は、前記磁場生成装置の磁場反転周期よりも短い、
    磁気光学式計測装置。
  4. 請求項1、2又は3に記載の磁気光学式計測装置であって、
    前記正の磁場及び前記負の磁場は、それぞれ、前記磁性膜の磁化を飽和させる、
    磁気光学式計測装置。
  5. 請求項1、2又は3に記載の磁気光学式計測装置であって、
    前記正の磁場下での前記複数の時刻は、前記正の磁場が印加される複数単位期間の時刻を含み、
    前記負の磁場下での前記複数の時刻は、前記負の磁場が印加される複数単位期間の時刻を含む、
    磁気光学式計測装置。
  6. 請求項1、2又は3に記載の磁気光学式計測装置であって、
    前記磁場生成装置は、コイルに与える定電流の向きを切り替えることで、前記正の磁場及び前記負の磁場を生成する、
    磁気光学式計測装置。
  7. 請求項1、2又は3に記載の磁気光学式計測装置であって、
    前記制御装置は、各回帰式の決定において、前記磁場生成装置による磁場の向きの切り替えから所定時間内の反射光量の計測データを除外する、
    磁気光学式計測装置。
  8. 請求項1、2又は3に記載の磁気光学式計測装置であって、
    前記制御装置は、前記光源の出力が変化している期間において、前記薄膜センサによる反射光量を計測する、
    磁気光学式計測装置。
  9. 磁気光学式計測方法であって、
    薄膜センサの磁性膜に互いに向きが逆で、大きさが等しい正の磁化と負の磁化を交互に生じさせる、正の磁場と負の磁場とを、前記薄膜センサに交互に与え、
    前記正の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記負の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値に対する第1回帰式を決定し、
    前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値に対する第2回帰式を決定し、
    前記第1回帰式から特定時刻における前記正の磁場下での反射光量の第1推定値を決定し、
    前記第2回帰式から前記特定時刻における前記負の磁場下での反射光量の第2推定値を決定し、
    前記第1推定値をA、前記第2推定値をB、Kerr出力値をXとして、下記の数式からKerr出力値を決定する、
    X=(A-B)/((A+B)/2)
    磁気光学式計測方法。
  10. 磁気光学式計測方法であって、
    薄膜センサの磁性膜に互いに向きが逆で、大きさが等しい正の磁化と負の磁化を交互に生じさせる、正の磁場と負の磁場とを、前記薄膜センサに交互に与え、
    前記正の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記負の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値の平均値及び前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値の平均値から、仮のKerr出力値を決定し、
    前記仮のKerr出力値及び前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値から、前記正の磁場の期間での前記磁性膜が磁化を持たない状態での反射光量の計測値を推定し、
    前記仮のKerr出力値及び前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値から、前記負の磁場の期間での前記磁性膜が磁化を持たない状態での反射光量の計測値を推定し、
    前記正の磁場の期間での前記磁性膜が磁化を持たない状態での反射光量の計測値及び前記負の磁場の期間での前記磁性膜が磁化を持たない状態での反射光量の計測値に対する第3回帰式及び残差平方和を決定し、
    前記残差平方和が最小となるKerr出力値を探索する、
    磁気光学式計測方法。
  11. 磁気光学式計測方法であって、
    薄膜センサの磁性膜に互いに向きが逆で、大きさが等しい正の磁化と負の磁化を交互に生じさせる、正の磁場と負の磁場とを、磁場生成装置により前記薄膜センサに交互に与え、
    光源からの光を前記薄膜センサに照射し、
    前記正の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記負の磁場下での複数の時刻において、前記薄膜センサによる反射光量を計測し、
    前記正の磁場下での前記複数の時刻における計測値及び前記負の磁場下での前記複数の時刻における計測値から、1以上の回帰式を決定し、
    前記1以上の回帰式に基づいて所定の出力値を決定し、
    前記磁気光学式計測方法は、前記光源を定電流により所定期間点灯した後、前記光源を周期的に明滅させて、前記薄膜センサによる反射光量の同期計測を行い、
    前記光源の明滅周期は、前記磁場生成装置の磁場反転周期よりも短い、
    磁気光学式計測方法。
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