JP7400524B2 - 燃料電池システム、及び燃料電池システムの運転方法 - Google Patents

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Description

本開示は、燃料電池システム、及び燃料電池システムの運転方法に関する。
燃料電池は、水素などの燃料を化学反応させることによって電気エネルギーを生成することができ、副生成物が水のみである、クリーンなエネルギー供給源として様々な分野で期待されている。主な燃料である水素は、再生可能エネルギー由来の電力を利用して水分解することで得られ、電気エネルギー生成時の二酸化炭素排出量を大きく低減できる。しかしながら、水素は、液化温度が低いために輸送及び貯蔵が容易ではない。
水素はアンモニアから生成することができ、アンモニアは体積当たりの水素密度が水素よりも大きく、液化温度も低いことから、水素エネルギーキャリアとして注目されている。これらの理由から、アンモニアをエネルギー源とした発電システムの開発が進められており、特許文献1には、アンモニア分解部の温度をアンモニア分解温度以上に加熱する第一加熱手段を備える固体酸化物形燃料電池システムが開示されている。
特開2017-84592号公報
SOFC(固体酸化物形燃料電池)は、一般的には600℃~1000℃という発電温度域まで昇温される。燃料極は酸化劣化すると発電特性が低下するおそれがある。そのため、SOFCが発電温度域に到達するまでの起動時には、例えばアンモニアなどを供給することによって燃料極側を還元雰囲気に維持することが好ましい。しかしながら、発電時に水素を供給するために用いられる一般的なアンモニア分解部は体積が大きく、アンモニア分解部をアンモニア分解温度以上に加熱するまでに時間及びエネルギーを要する。そのため、アンモニア分解部の温度が低い起動時にアンモニアを供給すると、アンモニアが水素に分解されないままの状態で燃料電池スタックに流入し、燃料電池スタックが窒化するおそれがある。
そこで、本開示は、起動時にアンモニアの分解を促進可能な燃料電池システム、及び燃料電池システムの運転方法を提供することを目的とする。
本開示に係る燃料電池システムは、燃料極と、空気極とを含む燃料電池本体を備える。燃料電池システムは、アンモニアを接触させることによって燃料極に供給される水素を生成する第1触媒を含む起動時用の第1水素生成部を備える。燃料電池システムは、アンモニアを接触させることによって燃料極に供給される水素を生成する第2触媒を含む発電時用の第2水素生成部を備える。第2水素生成部は、燃料極から排出されたアノードオフガスの熱、空気極から排出されたカソードオフガスの熱、及びアノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱からなる群より選択される少なくとも1以上の熱と、第2触媒に接触するアンモニアの熱とを交換する。
第1水素生成部に供給されるアンモニアが分解され、水素が生成される温度を維持するのに要するエネルギーは、第2水素生成部に供給されるアンモニアが分解され、水素が生成される温度を維持するのに要するエネルギーよりも小さくてもよい。第1水素生成部は、第2水素生成部よりも小さい熱容量を有していてもよい。第1水素生成部は加熱器を含んでいてもよい。第1水素生成部の加熱器は第2水素生成部が所定の温度以上になった場合に停止されてもよい。第2水素生成部は、第1水素生成部よりも燃料電池本体に近い位置に配置されてもよい。燃料電池システムは、アノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼するオフガス燃焼部をさらに備え、第1水素生成部は、混合ガスの燃焼によって得られた排気ガスの熱と、第1触媒に接触するアンモニアの熱とを交換してもよい。第1水素生成部と第2水素生成部とは直列に配置されてもよい。
本開示に係る燃料電池システムの運転方法は、第1触媒に接触するアンモニアから生成された水素を燃料極に供給する起動工程を含む。燃料電池システムの運転方法は、起動工程の後、燃料極から排出されたアノードオフガスの熱、空気極から排出されたカソードオフガスの熱、及びアノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱からなる群より選択される少なくとも1以上の熱によって、第2触媒に接触するアンモニアから生成された水素を燃料極に供給する発電工程を含む。
本開示によれば、起動時にアンモニアの分解を促進可能な燃料電池システム、及び燃料電池システムの運転方法を提供することができる。
第1実施形態に係る燃料電池システムを示す概略図である。 第1水素生成部の一例を示す側面図である。 第2水素生成部の一例を示す断面図である。 図3のIV-IV線における断面図である。 ホットモジュールの一例を示す断面図である。 第2実施形態に係る燃料電池システムを示す概略図である。
以下、いくつかの例示的な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
[燃料電池システム]
[第1実施形態]
まず、本実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池本体10と、燃料供給部20と、アノード排気管26と、空気供給部30と、カソード排気管38と、第1水素生成部40と、第2水素生成部50と、空気熱交換器57と、オフガス燃焼部60と、インバータ81と、操作部82と、中央制御部83と、筐体84とを備える。また、燃料電池システム1はホットモジュール70を備えており、ホットモジュール70は、燃料電池本体10と、第2水素生成部50と、空気熱交換器57とを含んでいる。
燃料電池本体10は、燃料極11と、空気極12と、電解質13とを含む。本実施形態に係る燃料電池本体10は、SOFCである。
燃料極11は、例えば、Ni及びNiOのようなNi化合物の少なくともいずれか一方を含む。燃料極11では、以下の反応式(1)に示されるように、水素が酸化され、水(水蒸気)を含むアノードオフガスが生成される。アノードオフガスには、通常、未反応の水素及びアンモニアも含まれる。燃料極11には、供給マニホールド11aを介して水素が供給され、排気マニホールド11bを介してアノードオフガスが排気される。
+O2-→2HO+2e (1)
空気極12は、電子伝導性を示す酸化物を含む。電子伝導性を示す酸化物は、例えば、LSM((La,Sr)MnO)、LSC((La,Sr)CoO)、又は、LSCF((La,Sr)(Co,Fe)O)である。空気極12では、下記反応式(2)に示されるように、酸素が還元され、酸素を含むカソードオフガスが生成される。カソードオフガスには、通常、空気中の窒素も含まれる。空気極12には、供給マニホールド12aを介して酸素を含む空気が供給され、排気マニホールド12bを介してカソードオフガスが排気される。
1/2O+2e→O2- (2)
電解質13は、燃料極11と空気極12との間に設けられる。電解質13では、上記反応式(1)で生成された酸素イオン(O2-)が空気極12から燃料極11へ移動する。電解質13は、酸化物イオン伝導性を有する固体酸化物を含む。酸化物イオン伝導性を有する固体酸化物は、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)である。
燃料電池本体10は、上記反応式(1)及び反応式(2)の反応によって発電する。燃料電池本体10の発電温度域は、作動温度ともいわれ、種類にもよるが、600℃~1000℃程度である。燃料電池本体10が発電を開始すると、ジュール熱によって燃料電池本体10の温度が維持される。
燃料供給部20は、後に詳述する第1水素生成部40又は第2水素生成部50によって生成された水素を含むガスを燃料極11に供給する。燃料供給部20は、燃料供給管21と、アンモニア供給源22と、流量調整機構23と、バイパス配管24と、流量調整機構25とを含む。燃料供給管21は、水素が燃料極11に供給可能なように設けられており、アンモニア供給源22と、燃料極11の供給マニホールド11aとを接続する。燃料供給管21には、アンモニア供給源22と、流量調整機構23と、第2水素生成部50が設けられている。アンモニア供給源22は、例えば、アンモニアを貯留するボンベなどの圧力容器である。
流量調整機構23は、アンモニア供給源22から第2水素生成部50に供給されるアンモニアの流量を調整する。バイパス配管24の一端は、燃料供給管21におけるアンモニア供給源22と流量調整機構23との間に接続されており、バイパス配管24の他端は、燃料供給管21における流量調整機構23と第2水素生成部50との間に接続されている。バイパス配管24には、流量調整機構25及び第1水素生成部40が設けられている。流量調整機構25は、アンモニア供給源22から第1水素生成部40に供給されるアンモニアの流量を調整する。流量調整機構23及び流量調整機構25は、例えば、マスフローコントローラ、又はダイヤフラムポンプ若しくは回転翼式ポンプのようなポンプである。
アノード排気管26は、燃料極11で生成されたアノードオフガスを燃料電池本体10内から排気する。アノード排気管26は、排気マニホールド11bと後に詳述するオフガス燃焼部60とを接続する。アノード排気管26には、第2水素生成部50が設けられている。
空気供給部30は、空気極12に酸素を含む空気を供給する。空気供給部30は、空気供給管31と、バイパス配管32と、フィルタ33と、ブロワ34と、流量調整弁35、空気加熱器36及び流量調整弁37とを含む。
空気供給管31は、酸素が空気極12に供給可能なように設けられており、一端が開放され、他端が空気極12の供給マニホールド12aに接続される。バイパス配管32は、一端が空気供給管31の流量調整弁37及び空気熱交換器57よりも空気の流れの上流側に接続され、他端が空気供給管31の流量調整弁37及び空気熱交換器57よりも下流側に接続される。フィルタ33及びブロワ34は、空気供給管31におけるバイパス配管32の上流側の接続部よりもさらに上流側に設けられる。フィルタ33は、空気供給管31内に導入される空気を除塵する。ブロワ34は、空気供給管31におけるフィルタ33の下流側に設けられる。ブロワ34は、例えば、10kPaG以上の圧力で空気を空気極12に供給する。
流量調整弁35及び空気加熱器36はバイパス配管32に設けられる。すなわち、流量調整弁35及び空気加熱器36は、流量調整弁37及び空気熱交換器57と並列に配置される。流量調整弁35は、空気加熱器36よりも上流側に設けられ、空気加熱器36を通過する空気の流量を調整する。空気加熱器36は、電気式ヒーター又はガスバーナーなどの加熱器を含んでおり、空気極12に供給される空気を、例えば900℃程度に加熱する。したがって、空気加熱器36によって加熱された空気は、バイパス配管32を通過し、空気極12に供給される。空気加熱器36は、主に起動時において、燃料電池本体10を昇温する役割を有する。なお、本実施形態において、起動時とは、燃料電池システム1の運転開始から燃料電池本体10が発電温度域に到達するまでの間をいう。
カソード排気管38は、空気極12で生成されたカソードオフガスを燃料電池本体10内から排気する。カソード排気管38は、排気マニホールド12bとオフガス燃焼器65とを接続する。カソード排気管38には、第2水素生成部50と、空気熱交換器57とが設けられている。
第1水素生成部40は、バイパス配管24に設けられ、アンモニアから水素を生成する。第1水素生成部40では、好ましくは供給されるアンモニアの90体積%以上、より好ましくは99体積%以上が分解して水素が生成されることが好ましい。第1水素生成部40は、主に起動時において用いられる。具体的には、第1水素生成部40は、燃料電池システム1の運転開始から燃料電池本体10が発電温度域に至るまでの間に水素を生成する。第1水素生成部40は、発電時に水素を生成してもよいが、第1水素生成部40の消費エネルギーを低減する観点から、起動時において水素を生成することが好ましい。なお、本実施形態において、発電時とは、燃料電池本体10に、燃料供給部20を通して供給された燃料ガス(水素含有ガス)から電気エネルギーを取り出している状態である。具体的には、燃料電池本体10が発電温度域に達し、図示しない負荷と接続されている状態である。
第1水素生成部40は、第2水素生成部50よりも分解可能なアンモニアガス流量が少なくてもよい。還元雰囲気を維持するために供給される燃料ガスは発電に寄与しないため、起動時に必要なアンモニアガス流量は発電時よりも少なくてもよく、第1水素生成部40は第2水素生成部50よりもその用途から小型に設計することが可能である。詳細には、第1水素生成部40に供給されるアンモニアが分解され、水素が生成される温度を維持するのに要するエネルギーは、第2水素生成部50に供給されるアンモニアが分解され、水素が生成される温度を維持するのに要するエネルギーよりも小さくてもよい。これにより、第1水素生成部40を第2水素生成部50よりも容易に小型化することができる。第1水素生成部40及び第2水素生成部50に供給されるアンモニアが分解される上記割合は、95体積%であってもよく、99体積%でもよい。
さらに具体的には、第1水素生成部40は、第2水素生成部50よりも小さい熱容量を有していてもよい。また、第1水素生成部40は、例えば、第2水素生成部50よりもアンモニア分解量あたりの装置体積が小さくてもよい。これにより、小さいエネルギーであっても、第1水素生成部40の昇温時のヒートロスを少なくすることができる。具体的には、第2水素生成部50の体積に対する第1水素生成部40の体積は、30%以下であってもよく、20%以下であってもよく、10%以下であってもよい。例えば、燃料電池本体10の定格運転出力が1kW-DCであり、第2水素生成部50の体積に対する第1水素生成部40の体積が10%であり、第1水素生成部40が400Wのヒーターを有している場合、15分~30分程度で供給されるアンモニアの99体積%以上を水素に分解することができる。また、第1水素生成部40の外表面積は、例えば、第2水素生成部50の外表面積よりも小さくすることも可能である。これにより、第1水素生成部40内の温度が低下するのを抑制することができる。第1水素生成部40は、図2に示すように、反応容器41と、加熱器42とを含む。
反応容器41は、内部が中空の円筒状をしている。反応容器41の形状は、円筒状に限定されず、例えば、矩形状などであってもよい。反応容器41の上流側の供給口、及び下流側の排出口にはバイパス配管24が接続されており、反応容器41の上流側のバイパス配管24と下流側のバイパス配管24とは連通している。反応容器41の内部の空間には粒子形状の図示しない第1触媒が収容されており、第1触媒はアンモニア供給源22から供給されたアンモニアが接触可能なように配置されている。具体的には、第1触媒は、アンモニアを含むガスが粒子間を通過可能なように設けられている。なお、第1触媒は、アンモニアが接触可能なように配置されていれば、ハニカム形状等であってもよい。
加熱器42は、第1水素生成部40を素早く加熱することができ、第2水素生成部50よりも短時間で水素が生成可能な温度まで昇温することができる。加熱器42は、反応容器41の外表面を被覆している。具体的には、加熱器42は、反応容器41の外表面と接するように螺旋状に巻き付けられた電熱線を含んでおり、電熱線に電流を通して生じたジュール熱により、反応容器41を加熱することができる。加熱器42は、螺旋状に巻き付けられた電熱線に代えて、シート状に加工された電気式ヒーターを含んでいてもよく、ガスバーナーなどであってもよい。第1水素生成部40の加熱器42は第2水素生成部50が所定の温度以上になった場合に停止されてもよい。なお、所定の温度は、例えば、第2水素生成部50が水素を生成可能になる400℃以上800℃以下程度の温度である。
バイパス配管24を通じて反応容器41の供給口からアンモニアが供給されると、アンモニアは第1触媒に接触しながら反応容器41の排出口に向かって流れる。第1触媒は、アンモニアを接触させることによって燃料極11に供給される水素を生成する。すなわち、第1触媒は、アンモニアの分解を促進する。したがって、反応容器41内でアンモニアから水素が生成され、生成された水素は反応容器41の排出口を通って排出される。
第1触媒は、アンモニアから水素を生成することができれば、特に限定されず、公知の触媒を使用することができ、例えば、ルテニウム触媒及びニッケル触媒のいずれか少なくともいずれか一方を含んでいてもよい。反応容器41内の温度は、触媒の種類にもよるが、アンモニアを第1触媒に接触させることによって水素を高い効率で生成可能な温度であればよい。反応容器41内の温度は、例えば、400℃以上800℃以下である。反応容器41内の温度は、供給口側から排出口側まで温度が均一であってもよい。また、反応容器41内の温度は、供給口側と排出口側で温度が異なっていてもよく、排出口側の温度が供給口側の温度よりも高くてもよい。
第2水素生成部50は、主に、発電時において、アンモニアから水素を生成する。第2水素生成部50では、好ましくは供給されるアンモニアの90体積%以上、より好ましくは99体積%以上が分解して水素が生成されることが好ましい。第2水素生成部50は、主に発電時において用いられる。具体的には、第2水素生成部50は、燃料電池本体10が発電温度域に至った場合に水素を生成する。なお、第2水素生成部50は、水素生成可能な温度にまで昇温されれば、起動時において水素を生成してもよい。
第2水素生成部50は、燃料供給管21、アノード排気管26、及びカソード排気管38に設けられる。第2水素生成部50は、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱、及び空気極12から排出されたカソードオフガスの熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換する。図3及び図4に示すように、第2水素生成部50は、本体51と、第2触媒52と、仕切板53と、第1伝熱管54と、第2伝熱管55とを含む。第2水素生成部50は、エネルギー効率の観点から、電気式ヒーターのような加熱器を含んでいなくてもよい。
本体51は、内部が中空であり、アンモニアを含むガスの流れ方向の上流側の一端と下流側の他端とが燃料供給管21に接続されている。本体51は矩形状であり、本体51内の空間は、燃料供給管21と接続される端部から中心部に向かうにしたがってサイズが大きくなるように構成されている。なお、矩形状の本体51を例として説明しているが、本体51の形状は特に限定されず、例えば円筒形状であってもよい。本体51内の空間には、第2触媒52が収容されている。
第2触媒52は、アンモニアを接触させることによって水素を生成する。すなわち、第2触媒52は、アンモニアの分解を促進する。第2触媒52は、上述した第1触媒と同様の触媒を使用することができる。第2触媒52は粒形状であり、仕切板53によって、上流側に位置する空間SAと、下流側に位置する空間SBとに区画されて収容される。仕切板53は、複数の孔が形成された板であり、第2触媒52が通過して漏れ出ないように第2触媒52の大きさよりも小さい孔が設けられている。空間SA及び空間SBには、同一の触媒を配置してもよく、異なる触媒を配置してもよい。本体51内の空間に同一の種類の触媒を配置する場合には、空間SAと空間SBとを区画する仕切板53はなくてもよい。空間SAと空間SBに異なる種類の触媒を配置する場合には、例えば、空間SAにはルテニウム触媒を配置し、空間SBにはニッケル触媒を配置してもよい。
第1伝熱管54は、アノードオフガスが通過する配管であり、第1伝熱管54の両端は燃料供給管21に接続されている。第1伝熱管54は、入口マニホールド54aと、熱交換部54bと、出口マニホールド54cとを含む。入口マニホールド54aは、アノード排気管26と、熱交換部54bとを接続する。熱交換部54bは、少なくとも一部が空間SA(第2触媒52)内に配される。熱交換部54bは、触媒との接触面積が大きくなるように、複数のU字状配管が連なって形成されている。出口マニホールド54cは、アノード排気管26と、熱交換部54bとを接続する。アノードオフガスは、図の実線の矢印で示すように、入口マニホールド54aから出口マニホールド54cに向かって熱交換部54bを通過する。
第2伝熱管55は、カソードオフガスが通過する配管であり、第2伝熱管55の両端はカソード排気管38に接続されている。第2伝熱管55は、入口マニホールド55aと、熱交換部55bと、出口マニホールド55cとを含む。入口マニホールド55aは、カソード排気管38と、熱交換部55bとを接続する。熱交換部55bは、少なくとも一部が空間SB(第2触媒52)内に配される。熱交換部55bは、触媒との接触面積が大きくなるように、複数のU字状配管が連なって形成されている。出口マニホールド55cは、カソード排気管38と、熱交換部55bとを接続する。カソードオフガスは、図の破線の矢印で示すように、入口マニホールド55aから出口マニホールド55cに向かって熱交換部55bを通過する。
発電時において、アンモニアを含むガスは、図の白抜き矢印で示すように、供給口を通って第2水素生成部50に供給される。空間SAを通過するアンモニアを含むガスは、アノードオフガスと熱交換され、第2触媒52との接触により、アンモニアの一部から水素が生成される。空間SAを通過後、空間SBを通過するガスは、カソードオフガスと熱交換され、第2触媒52との接触により、残りのアンモニアから水素が生成される。第2水素生成部50で生成された水素を含むガスは、図の白抜き矢印で示すように、排出口を通って第2水素生成部50から排出される。
空気熱交換器57は、空気供給管31を通過する空気が有する熱と、第2水素生成部50の下流のカソード排気管38を通過するカソードオフガスが有する熱とを熱交換させる。空気熱交換器57は、例えば600℃以上800℃以下の所定の温度まで空気を加熱する。空気熱交換器57は、空気供給管31を通過する空気によりカソードオフガスを冷却する。
オフガス燃焼部60は、アノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼する。オフガス燃焼部60は、図1に示すように、空気供給管61と、フィルタ62と、ブロワ63と、流量調整弁64と、オフガス燃焼器65と、熱回収器66と、気液分離部67とを含んでいる。
空気供給管61は、酸素がオフガス燃焼器65に供給可能なように設けられており、一端が開放され、他端がオフガス燃焼器65の供給口に接続される。空気供給管61には、フィルタ62と、ブロワ63と、流量調整弁64とが上流側からこの順番で設けられている。フィルタ62で除塵された空気は、ブロワ63によって、空気供給管61を通じてオフガス燃焼器65に供給される。カソードオフガス又はアノードオフガスの温度が高いと触媒の活性温度を上回るおそれがあるため、オフガス燃焼器65が触媒の活性温度又は耐熱温度を超えないように、流量調整弁64の開度が調整される。
オフガス燃焼器65は、燃料極11から排気されるアノードオフガスと、空気極12から排気されるカソードオフガスと、空気とを含む混合ガスを燃焼させる。これにより、アノードオフガスに残存する水素を燃焼させることができる。オフガス燃焼器65は電気式ヒーター又はガスバーナーなどの加熱器を含んでいるため、混合ガスを起動時から燃焼させることができる。オフガス燃焼器65は、水素の燃焼を促進させる触媒を含んでいてもよく、触媒を含んでいなくてもよい。オフガス燃焼器65が触媒を含む場合、触媒の形状は特に限定されず、粒状であってもよく、ハニカム形状であってもよい。オフガス燃焼器65は、例えば、空間速度(SV値)が数千hr-1から数万hr-1程度となるように設計される。アノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱は、第1水素生成部40において、第1触媒に接触するアンモニアの熱とを交換してもよい。
熱回収器66は、オフガス燃焼器65から排出される排気ガスが有する熱(顕熱)を回収する。熱回収器66は、例えば、水冷式のラジエータであってもよく、空冷式のラジエータであってもよい。熱回収器66によって回収された熱は、水又は空気などの媒体を介して、不図示の温水利用設備に供給されたり、不図示の熱交換器によって熱交換されたりする。
気液分離部67は、熱回収器66から排出された混合物を気液分離する。混合物には、オフガス燃焼器65で燃焼して生成された水が含まれる。気液分離部67によって分離された廃液(ドレン)は外部に排出される。また、気液分離部67によって分離された気体は、外部に排気される。
ホットモジュール70は、上述のように、燃料電池本体10と、第2水素生成部50と、空気熱交換器57とを含んでいる。ホットモジュール70は、図5に示すように、底板71と、カバー72と、断熱材73とを備えていてもよい。金属製又はセラミック製の底板71の上には燃料電池本体10が載置され、底板71とカバー72とによって区画された空間内に燃料電池本体10が配置されるように底板71にカバー72が固定されている。カバー72の外表面は断熱材73で覆われており、燃料電池本体10の熱がホットモジュール70の外部へ流出するのを抑制している。
底板71の燃料電池本体10とは反対側には、第2水素生成部50及び空気熱交換器57が配置されており、底板71と断熱材73とによって区画された空間内に第2水素生成部50及び空気熱交換器57が配置されている。これにより、第2水素生成部50及び空気熱交換器57の熱がホットモジュール70の外部への流出するのを抑制している。
また、第2水素生成部50及び空気熱交換器57は底板71に取り付けられている。第2水素生成部50及び空気熱交換器57は、燃料電池本体10と熱的に接続されており、燃料電池本体10の熱を有効に利用可能なように構成されている。これにより、第2水素生成部50は、アノード及びカソードオフガスの顕熱のみならず、燃料電池本体10の輻射熱を燃料極11に供給されるアンモニアに伝達することが可能となる。同様に、空気熱交換器57は、カソードオフガスの顕熱のみならず、燃料電池本体10の輻射熱を空気極12に供給される空気に伝達することが可能となる。なお、断熱材73による熱の移動は小さい方が好ましいが、完全にゼロである必要はない。
第2水素生成部50は、第1水素生成部40よりも燃料電池本体10に近い位置に配置される。すなわち、発電時において、第2水素生成部50が燃料電池本体10から受ける輻射熱は、第1水素生成部40が燃料電池本体10から受ける輻射熱よりも大きくなるように配置される。これにより、燃料電池本体10の輻射熱によって第2水素生成部50を効果的に加熱することができる。第1水素生成部40はホットモジュール70の外側に配置される。これにより、ホットモジュール70自体の大きさを小さくし、ホットモジュール70の外表面積を小さくすることができるため、ホットモジュール70から逃げ出す熱の量を低減することができる。したがって、燃料電池システム1のエネルギー効率を向上させることができる。
ホットモジュール70の外側に配置された燃料供給管21、バイパス配管24、第1水素生成部40、アノード排気管26、バイパス配管32、空気加熱器36、カソード排気管38、オフガス燃焼器65などは高温になるおそれがある。そのため、燃料供給管21、バイパス配管24、第1水素生成部40、アノード排気管26、バイパス配管32、空気加熱器36、カソード排気管38、及びオフガス燃焼器65からなる群より選択される少なくとも1以上の要素が図示しない断熱材によって覆われていてもよい。これにより、各要素内の温度が低下するのを抑制することができる。
インバータ81は、燃料電池本体10の燃料極11及び空気極12に接続される。インバータ81は、燃料電池本体10から出力された直流電流を交流電流に変換して図示しない負荷に供給する。インバータ81は、燃料電池本体10におけるセルの積層数、直列又は並列などの負荷の接続方式、100V又は200Vなどの負荷の電圧に基づいて設計される。なお、燃料電池本体10から出力される電圧が負荷の電圧より低い場合、インバータ81の前段に昇圧器(DC-DCコンバータ)が設けられる。
操作部82は、タッチパネル、又は、ハードスイッチを含む。操作部82は、ユーザによる操作入力を受け付けると、受け付けた操作入力の種類に応じた信号を中央制御部83に出力する。操作入力は、例えば、運転開始、運転停止等である。
中央制御部83は、CPU(Central Processing Unit)を含む半導体集積回路で構成される。CPUを動作させるためのプログラム及びパラメータ等は、ROM(Read Only Memory)から読み出される。中央制御部83は、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して燃料電池システム1全体を管理及び制御する。
本実施形態において、中央制御部83は、操作部82から出力された信号に基づき、流量調整機構23、流量調整機構25、ブロワ34、流量調整弁35、空気加熱器36、流量調整弁37、加熱器42、ブロワ63、流量調整弁64、オフガス燃焼器65の加熱器、及びインバータ81を制御する。
中央制御部83は、所定の流量のアンモニアが燃料極11に供給されるように、流量調整機構23及び流量調整機構25の調整を制御する。中央制御部83は、起動時に第1水素生成部40で水素が生成され、発電時に第2水素生成部50で水素が生成されるように、加熱器42の起動又は停止、並びに流量調整機構23及び流量調整機構25の流量調節を制御する。中央制御部83は、燃料電池本体10が発電温度域に到達するように、ブロワ34及び空気加熱器36を駆動し、流量調整弁35及び流量調整弁37の開度を調節する。中央制御部83は、オフガス燃焼器65が触媒の活性温度又は耐熱温度に維持されるように、ブロワ63の駆動、及び流量調整弁64の開度を調節する。中央制御部83は、燃料電池本体10の発電出力、及び、負荷に基づいて、インバータ81を制御する。
筐体84は、燃料供給部20、アノード排気管26、空気供給部30、カソード排気管38、第1水素生成部40、オフガス燃焼器65、ホットモジュール70、インバータ81、中央制御部83を収容する。すなわち、アンモニア供給源22、熱回収器66、気液分離部67及び操作部82は、筐体84の外側に配置される。これにより、風雨、塵などから燃料電池本体10等を保護することができる。
次に、第1実施形態に係る燃料電池システム1の運転方法について説明する。燃料電池システム1の運転方法は、起動工程と、発電工程とを含む。
起動工程は、燃料電池システム1の起動時に実施される工程である。起動工程は、加熱された空気を空気極12に供給する工程と、第1触媒に接触するアンモニアから生成された水素を燃料極11に供給する工程と、オフガスを燃焼する工程とを含む。
加熱された空気を空気極12に供給する工程では、まず、空気加熱器36が加熱される。次に、空気供給管31に設けられた流量調整弁37が閉じられた状態で、バイパス配管32に設けられた流量調整弁35が開かれる。そして、ブロワ34を起動することによってバイパス配管32に空気が流れ、この空気は空気加熱器36を通過することにより加熱される。加熱された空気は、バイパス配管32から空気供給管31に戻り、空気極12に供給される。燃料電池本体10の温度は起動時には発電温度域に達しておらず、燃料電池本体10には負荷が接続されていないため、空気極12に供給された空気はカソードオフガスとしてカソード排気管38からそのまま排出される。カソードオフガスは、第2水素生成部50を通過して熱を交換した後、空気熱交換器57を通過して熱交換する。空気熱交換器57を通過したカソードオフガスは、オフガス燃焼器65に導かれる。
第1触媒に接触するアンモニアから生成された水素を燃料極11に供給する工程では、まず、第1水素生成部40が加熱される。次に、燃料供給管21に設けられた流量調整機構23が閉じられた状態で、バイパス配管24に設けられた流量調整機構25が開かれ、アンモニア供給源22からアンモニアが第1水素生成部40に供給される。第1水素生成部40に供給されるアンモニアの流量は、燃料電池本体10の発電量が1kW-DCの場合、例えば約3L/minである。反応容器41内には、第1触媒が収容されており、加熱器42によって反応容器41が加熱されているため、第1水素生成部40を通過するアンモニアから水素が生成される。生成された水素は、第1水素生成部40から、第2水素生成部50を通過し、燃料極11に供給される。起動時には燃料電池本体10に負荷が接続されていないため、燃料極11に供給された水素は、燃料電池本体10の発電に寄与せず、そのままアノードオフガスとしてアノード排気管26から排出される。アノードオフガスは、第2水素生成部50を通過して熱を交換するとともに、オフガス燃焼器65に導かれる。
オフガスを燃焼する工程では、まず、オフガス燃焼器65が加熱される。オフガス燃焼部60では、カソード排気管38を通じて供給されたカソードオフガス、及びアノード排気管26を通じて供給されたアノードオフガス、空気供給管61を通じて供給された空気を含むガスを燃焼し、アノードオフガスに残存する水素を燃焼させる。
発電工程は、燃料電池システム1の発電時に実施される工程である。すなわち、発電工程は、起動工程の後に実施される。
燃料電池本体10の温度が発電温度域に達すると、カソードオフガス及びアノードオフガスの加熱によって、第2水素生成部50がアンモニアから水素を効率的に生成可能な温度に達する。発電工程では、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱、及び空気極12から排出されたカソードオフガスの熱によって、第2触媒52に接触するアンモニアから生成された水素を、燃料極11に供給する。燃料電池本体10の温度が発電温度域に達すると、燃料電池本体10に負荷が接続され、燃料電池本体10が発電する。
発電時には、第1水素生成部40の加熱器42による反応容器41の加熱は不要であるため、加熱器42の加熱が停止される。また、燃料供給管21に設けられた流量調整機構23が開かれ、バイパス配管24に設けられた流量調整機構25が閉じられる。すなわち、アンモニア供給源22から供給されるアンモニアの流路がバイパス配管24から燃料供給管21に切り替えられ、第1水素生成部40へのアンモニアの供給が停止される。
第2水素生成部50へは、第1水素生成部40よりも多くのアンモニアが第2水素生成部50に供給される。第2水素生成部50へ供給されるアンモニアの流量は、燃料電池本体10の発電量が1kW-DCの場合、例えば約10L/minである。アンモニア供給源22から供給されたアンモニアは、第2水素生成部50に供給され、アンモニアから水素が生成される。第2水素生成部50で生成された水素は、燃料極11に供給される。
また、燃料電池本体10の温度が発電温度域に達すると、燃料電池本体10の発熱量でホットモジュール70内の温度を維持できる。そのため、空気加熱器36の加熱は停止され、空気供給部30のバイパス配管32に設けられた流量調整弁35が閉じられ、空気供給管31に設けられた流量調整弁37が開かれる。これにより、空気の流路が、バイパス配管32から空気供給管31に切り替えられ、空気熱交換器57によって加熱された空気を空気極12に供給することができる。
このように、本実施形態に係る燃料電池システム1及び燃料電池システム1の運転方法によれば、第1水素生成部40で生成された水素が起動時に燃料極11に供給されるため、起動時にアンモニアの分解を促進することができる。
[第2実施形態]
次に、図6を用い、第2実施形態に係る燃料電池システム1について説明する。第1実施形態に係る燃料電池システム1では、第2水素生成部50は、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱及び空気極12から排出されたカソードオフガスの熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換している。一方、第2実施形態に係る燃料電池システム1では、第2水素生成部50は、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換する。
具体的には、第1実施形態に係る燃料電池システム1では、第2水素生成部50が燃料供給管21、アノード排気管26、及びカソード排気管38に設けられていた。一方、第2実施形態に係る燃料電池システム1では、第2水素生成部50が燃料供給管21及びアノード排気管26に設けられている。また、第1実施形態に係る燃料電池システム1では空気熱交換器57が使用されていたが、第2実施形態では空気熱交換器57に代えて空気熱交換器58が使用されている。第1実施形態の空気熱交換器57はカソード排気管38における第2水素生成部50の下流側に設けられていたが、第2実施形態では第2水素生成部50はカソード排気管38に設けられておらず、空気熱交換器58がカソード排気管38に設けられている。
空気熱交換器58は、空気供給管31を通過する空気が有する熱と、カソード排気管38を通過するカソードオフガスが有する熱とを熱交換させる。空気熱交換器58は、例えば600℃以上800℃以下の所定の温度まで空気を加熱する。空気熱交換器58は、空気供給管31を通過する空気によりカソードオフガスを冷却する。
本実施形態に係る燃料電池システム1では、第2水素生成部50は、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換する。本実施形態に係る燃料電池システム1においても、第1実施形態に係る燃料電池システム1と同様に、第1水素生成部40で生成された水素が起動時に燃料極11に供給されるため、起動時にアンモニアの分解を促進することができる。
なお、第2実施形態に係る燃料電池システム1では、第2水素生成部50は、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換している。しかしながら、第2水素生成部50は、空気極12から排出されたカソードオフガスの熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換してもよい。また、第2水素生成部50は、アノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換してもよい。また、第2水素生成部50は、これらの組み合わせであってもよい。すなわち、第2水素生成部50は、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱、空気極12から排出されたカソードオフガスの熱、及びアノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱からなる群より選択される少なくとも1以上の熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換してもよい。
次に、燃料電池システム1及び燃料電池システムの運転方法の効果について説明する。
本実施形態に係る燃料電池システム1は、燃料極11と、空気極12とを含む燃料電池本体10を備える。燃料電池システム1は、アンモニアを接触させることによって燃料極11に供給される水素を生成する第1触媒を含む起動時用の第1水素生成部40を備える。燃料電池システム1は、アンモニアを接触させることによって燃料極11に供給される水素を生成する第2触媒52を含む発電時用の第2水素生成部50を備える。第2水素生成部50は、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱、空気極12から排出されたカソードオフガスの熱、及びアノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱からなる群より選択される少なくとも1以上の熱と、第2触媒52に接触するアンモニアの熱とを交換する。
また、本実施形態に係る燃料電池システム1の運転方法は、第1触媒に接触するアンモニアから生成された水素を燃料極11に供給する起動工程を含む。燃料電池システム1の運転方法は、起動工程の後、燃料極11から排出されたアノードオフガスの熱、空気極12から排出されたカソードオフガスの熱、及びアノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱からなる群より選択される少なくとも1以上の熱によって、第2触媒52に接触するアンモニアから生成された水素を燃料極11に供給する発電工程を含む。
本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、起動時には、第1水素生成部40によって生成された水素が燃料極11に供給される。そのため、起動時に燃料極11が酸化雰囲気下に置かれても、燃料極11の触媒が酸化されるのを抑制することができる。
また、起動時には、第1水素生成部40によって生成された水素が燃料極11に供給される。そのため、燃料極11には水素を主成分とするガスが供給されるため、起動時に、毒性のあるアンモニアが排気されるのを抑制することができる。また、本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、アンモニアが燃焼した後の窒素酸化物を処理する特別な装置を別途設ける必要がなくなる。
また、発電時には、第2水素生成部50によって生成された水素が燃料極11に供給される。そのため、燃料電池本体10及び燃料供給管21などのように高温になる部分が、アンモニアによって窒化されるおそれを低減することができる。
また、第2水素生成部50は、熱交換機能を有しているため、発電時には、電気式ヒーターのような加熱器で加熱しなくても、アンモニアから水素を生成することができる。したがって、電気式ヒーターのみで加熱した場合と比較し、燃料電池システム1の消費エネルギーを低減させることができる。
また、発電時用の第2水素生成部50が熱交換機能のみを有し、電気ヒーターのような加熱器を有しない場合には、第2水素生成部50がアンモニアを分解可能な温度まで昇温するのに例えば20時間といった長い時間を要する場合がある。一方、燃料電池システム1は、起動時用の第1水素生成部40を備え、起動時において燃料極11に水素を供給することができる。第1水素生成部40は簡易な構成とすることが可能であるため、燃料電池システム1のメンテナンスを容易にすることができる。
また、第1水素生成部40又は第2水素生成部50によってアンモニアから水素が生成されるため、水素ボンベなどのような水素を供給するのに必要な装置を別途設ける必要がない。そのため、燃料電池システム1の構成を簡素にすることができ、燃料電池システム1のメンテナンスを容易にすることができる。
このように、本実施形態に係る燃料電池システム1及び燃料電池システム1の運転方法によれば、起動時にアンモニアの分解を促進することができる。
第1水素生成部40に供給されるアンモニアが分解され、水素が生成される温度を維持するのに要するエネルギーは、第2水素生成部50に供給されるアンモニアが分解され、水素が生成される温度を維持するのに要するエネルギーよりも小さくてもよい。これにより、第1水素生成部40を第2水素生成部50よりも容易に小型化することができる。
第1水素生成部40は、第2水素生成部50よりも小さい熱容量を有していてもよい。これにより、小さいエネルギーであっても、第1水素生成部40の温度を、さらに容易に昇温することができる。
第1水素生成部40は、加熱器42を含んでいてもよい。これにより、第1水素生成部40を素早く加熱することができるため、短時間で水素が生成可能な温度まで昇温することができる。
第1水素生成部40の加熱器42は第2水素生成部50が所定の温度以上になった場合に停止されてもよい。第2水素生成部50が所定の温度以上となった場合には、第2水素生成部50で水素の生成が可能になる。第2水素生成部50は、高温のアノード又はカソードオフガスを使用して水素の生成に必要な温度を維持することができるため、第1水素生成部40は加熱されなくてもよい。したがって、第1水素生成部40の加熱を停止することにより、燃料電池システム1の消費エネルギーを低減することができる。
第2水素生成部50は、第1水素生成部40よりも燃料電池本体10に近い位置に配置されてもよい。これにより、燃料電池本体10の輻射熱によって第2水素生成部50を加熱することができるまた、第1水素生成部40をホットモジュール70の外側に配置してもよい。これにより、ホットモジュール70自体の大きさを小さくし、ホットモジュール70の表面積を小さくすることができるため、ホットモジュール70から逃げ出す熱の量を低減することができる。したがって、燃料電池システム1のエネルギー効率を向上させることができる。
燃料電池システム1は、アノードオフガスとカソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼するオフガス燃焼部60をさらに備えてもよい。これにより、アノードオフガスに残存する水素を燃焼させることができる。また、第1水素生成部40は、混合ガスの燃焼によって得られた排気ガスの熱と、第1触媒に接触するアンモニアの熱とを交換してもよい。オフガス燃焼部60は、カソードオフガス及びアノードオフガスを燃料電池本体10の起動時から燃焼するため、起動時であっても、第1水素生成部40で必要な少なくとも一部の熱を供給することができる。このような熱交換器を使用すれば、第1水素生成部40を素早く加熱するとともに、起動時に時間をかけることなく、オフガス燃焼部60の熱エネルギーを有効利用することができる。
第1水素生成部40と第2水素生成部50とは直列に配置されてもよい。これにより、起動時において、第1水素生成部40で加熱されて生成された水素が、第2水素生成部50に供給されることから、第2水素生成部50の加熱を促進することができる。そのため、燃料電池本体10をより早く起動させることができる。なお、起動時において、第1水素生成部40と第2水素生成部50とは並列に配置されてもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、上記開示内容に基づいて実施形態の修正又は変形をすることが可能である。上記実施形態のすべての構成要素、及び請求の範囲に記載されたすべての特徴は、それらが互いに矛盾しない限り、個々に抜き出して組み合わせてもよい。
1 燃料電池システム
10 燃料電池本体
11 燃料極
12 空気極
40 第1水素生成部
42 加熱器
50 第2水素生成部
60 オフガス燃焼部

Claims (8)

  1. 燃料極と、空気極とを含む燃料電池本体と、
    アンモニアを接触させることによって前記燃料極に供給される水素を生成する第1触媒を含む起動時用の第1水素生成部と、
    アンモニアを接触させることによって前記燃料極に供給される水素を生成する第2触媒を含み、前記燃料極から排出されたアノードオフガスの熱、前記空気極から排出されたカソードオフガスの熱、及び前記アノードオフガスと前記カソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱からなる群より選択される少なくとも1以上の熱と、前記第2触媒に接触するアンモニアの熱とを交換する発電時用の第2水素生成部と、
    を備え
    前記第2水素生成部は、前記第1水素生成部よりも前記燃料電池本体に近い位置に配置される、燃料電池システム。
  2. 前記第1水素生成部に供給されるアンモニアが分解され、水素が生成される温度を維持するのに要するエネルギーは、前記第2水素生成部に供給されるアンモニアが分解され、水素が生成される温度を維持するのに要するエネルギーよりも小さい、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記第1水素生成部は、前記第2水素生成部よりも小さい熱容量を有する、請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記第1水素生成部は加熱器を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記第1水素生成部の前記加熱器は前記第2水素生成部が所定の温度以上になった場合に停止される、請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記アノードオフガスと前記カソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼するオフガス燃焼部をさらに備え、
    前記第1水素生成部は、前記混合ガスの燃焼によって得られた前記排気ガスの熱と、前記第1触媒に接触するアンモニアの熱とを交換する、請求項1~のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記第1水素生成部と前記第2水素生成部とは直列に配置される、請求項1~のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  8. 燃料極と空気極とを含む燃料電池本体と、第1触媒を含む第1水素生成部と、第2触媒を含む第2水素生成部とを備える燃料電池システムの運転方法であって、
    前記第1触媒に接触するアンモニアから生成された水素を前記燃料極に供給する起動工程と、
    前記起動工程の後、前記燃料極から排出されたアノードオフガスの熱、前記空気極から排出されたカソードオフガスの熱、及び前記アノードオフガスと前記カソードオフガスとを含む混合ガスを燃焼して得られた排気ガスの熱からなる群より選択される少なくとも1以上の熱によって、前記第2触媒に接触するアンモニアから生成された水素を前記燃料極に供給する発電工程と、
    を含み、
    前記第2水素生成部は、前記第1水素生成部よりも前記燃料電池本体に近い位置に配置される前記燃料電池システムの運転方法。
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