JP2023179893A - 燃料電池システム - Google Patents

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Hiroaki Ohara
和沙 富樫
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Abstract

【課題】運転効率を向上させる。【解決手段】燃料電池システム100は、密閉容器110内に設けられ、燃料極122、空気極126、燃料ガス供給口124a、および、密閉容器の内部空間に臨むアノードオフガス排気口124bを有する燃料電池本体120と、密閉容器内に設けられるアンモニア分解器150と、密閉容器内に設けられ、燃料ガス供給口とアンモニア分解器とを連通する燃料管152と、アンモニアを含む原料ガスをアンモニア分解器に供給する燃料供給部130と、密閉容器内に設けられ、反応後ガスと酸素含有ガスとを熱交換させる熱交換器180と、密閉容器内に設けられ、熱交換器における酸素含有ガスの出口に接続され、開口が空気極に臨む酸素含有ガス供給管190と、酸素含有ガスを熱交換器に供給する酸素含有ガス供給部160と、熱交換器を通過する酸素含有ガスに水を供給する水供給部204と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
天然ガス、都市ガス、LPガス等の炭化水素を燃料として用いる燃料電池システムが普及している。このような燃料電池システムとして、燃料電池セルから排気されるアノードオフガスおよびカソードオフガスが収容容器内で燃焼される開放系の燃料電池システムが開発されている。
開放系の燃料電池システムとして、例えば、特許文献1には、燃料電池セル、水を気化させる気化部、および、燃料を水蒸気改質する改質器が収容容器内に設けられる構成が提案されている。特許文献1の技術では、燃料電池セルの上方に気化部および改質器が設けられ、燃料電池セルの上端から排気されたアノードオフガスおよびカソードオフガスの燃焼熱によって、気化部および改質器が加熱される。
特開2019-145238号公報
ところで、近年、COを排出しない燃料としてアンモニアが注目されている。このため、上記開放系の燃料電池システムの燃料として、炭化水素に代えてアンモニアを利用することが検討されている。アンモニアを燃料とする場合、燃料電池システムにおいて改質器は不要である。また、アンモニアは、単位水素発生量当たりの吸熱量が、炭化水素よりも小さい。このため、収容容器内において熱余りが生じ、燃料電池システムの運転効率が低下するという問題が生じる。
本開示は、このような課題に鑑み、運転効率を向上させることが可能な燃料電池システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る燃料電池システムは、密閉容器と、密閉容器内に設けられ、燃料極、空気極、燃料ガス供給口、および、密閉容器の内部空間に臨むアノードオフガス排気口を少なくとも有する燃料電池本体と、密閉容器内に設けられ、アンモニアの分解を促進する触媒が配されるアンモニア分解器と、密閉容器内に設けられ、燃料ガス供給口とアンモニア分解器とを連通する燃料管と、アンモニアを少なくとも含む原料ガスをアンモニア分解器に供給する燃料供給部と、密閉容器内に設けられ、酸素を少なくとも含む酸素含有ガスおよびカソードオフガスのうちのいずれか一方または両方ならびにアノードオフガスが反応することによって生じる反応後ガスと、酸素含有ガスとを熱交換させる熱交換器と、密閉容器内に設けられ、熱交換器における酸素含有ガスの出口に接続され、開口が空気極に臨む酸素含有ガス供給管と、酸素含有ガスを熱交換器に供給する酸素含有ガス供給部と、熱交換器を通過する酸素含有ガスに水を供給する水供給部と、を備える。
また、上記燃料電池システムは、熱交換器から排気された反応後ガスを冷却して水を生成する凝縮器を備え、水供給部は、凝縮器において生成された水を供給してもよい。
また、上記燃料電池システムは、水を水蒸気とする水蒸気生成部を備え、水供給部は、水蒸気生成部によって生成された水蒸気を供給してもよい。
また、アンモニア分解器は、アノードオフガス排気口に対向してもよい。
また、アンモニア分解器は、反応後ガスが有する熱を回収してもよい。
本開示によれば、運転効率を向上させることが可能となる。
図1は、本実施形態の燃料電池システムを説明する図である。 図2は、本実施形態に係る燃料電池システムに設けられるセンサ類を説明する図である。 図3は、本実施形態に係る燃料電池システムの起動方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、本実施形態に係る燃料電池システムの通常運転方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、本実施形態に係る燃料電池システムの停止方法の処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態に係る燃料電池システム100を説明する図である。図2は、本実施形態に係る燃料電池システム100に設けられるセンサ類を説明する図である。
図1、図2に示すように、燃料電池システム100は、密閉容器110と、1または複数の燃料電池本体120と、燃料供給部130と、アンモニア分解器150と、燃料管152と、酸素含有ガス供給部160と、熱交換器180と、酸素含有ガス供給管190と、排気管192と、凝縮器200と、ドレンタンク202と、水供給部204と、水供給管206と、水蒸気生成部208と、窒素供給部210と、インバータ220と、操作部230と、中央制御部240と、筐体250と、換気部260と、電池温度センサ270と、分解器温度センサ272と、水位センサ274と、排気ガスセンサ276と、を含む。
なお、図1中、破線の矢印は、水の流れを示す。また、図1中、実線の矢印は、水以外の流体の流れを示す。図2中、実線の矢印は、信号の流れを示す。
本実施形態に係る燃料電池システム100は、アノードオフガスおよびカソードオフガスが密閉容器110内で反応する開放系の燃料電池システム100である。
密閉容器110は、後述する燃料電池本体120、アンモニア分解器150、燃料管152、熱交換器180、酸素含有ガス供給管190、および、水蒸気生成部208を少なくとも収容する。密閉容器110は、燃料電池本体120から外部への伝熱を抑制する。密閉容器110は、断熱材で構成された容器、または、真空容器である。
燃料電池本体120は、セルスタックで構成される。燃料電池本体120は、燃料極122、マニホールド124、空気極126、および、電解質128を含む。
燃料極122、つまり、アノードは、ニッケル(Ni)およびニッケル化合物(例えば、酸化ニッケル(NiO))のいずれか一方または両方を含む。燃料極122には、マニホールド124が接続される。
マニホールド124には、燃料ガス供給口124aと、アノードオフガス排気口124bとが設けられる。燃料ガス供給口124aには、燃料管152が接続される。アノードオフガス排気口124bは、密閉容器110の内部空間に臨む。つまり、アノードオフガス排気口124bは、密閉容器110内に臨む開口である。燃料極122は、マニホールド124の内部空間に露出する。マニホールド124は、燃料電池本体120が生じる熱によって加熱される。
空気極126、つまり、カソードは、電子伝導性を示す酸化物を含む。電子伝導性を示す酸化物は、例えば、LSM((La,Sr)MnO)、LSC((La,Sr)CoO)、または、LSCF((La,Sr)(Co,Fe)O)である。空気極126は、密閉容器110の内部空間に露出する。
電解質128は、燃料極122と空気極126との間に設けられる。電解質128は、酸化物イオン伝導性を有する固体酸化物を含む。酸化物イオン伝導性を有する固体酸化物は、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)である。
燃料供給部130は、少なくともアンモニアを含む原料ガスをアンモニア分解器150に供給する。本実施形態において、燃料供給部130は、原料供給管132と、減圧弁134と、遮断弁136と、流量調整機構138と、水素発生器140とを含む。
原料供給管132は、アンモニアの供給源102と、アンモニア分解器150とを接続する。アンモニアの供給源102は、例えば、アンモニアを貯留する高圧容器(ボンベ)である。減圧弁134は、原料供給管132におけるアンモニアの供給源102の下流側に設けられる。減圧弁134は、アンモニアの供給源102から供給されるアンモニアを減圧する。遮断弁136は、原料供給管132における減圧弁134の下流側に設けられる。遮断弁136は、原料供給管132に形成される流路を開閉する。流量調整機構138は、原料供給管132における遮断弁136の下流側に設けられる。流量調整機構138は、例えば、マスフローコントローラ、または、ポンプ(例えば、ダイヤフラムポンプ、または、回転翼式ポンプ)である。流量調整機構138は、原料供給管132を流れるアンモニアの流量を調整する。
水素発生器140は、原料供給管132における流量調整機構138の下流側に設けられる。水素発生器140は、アンモニアの分解を促進する触媒が収容された収容部と、触媒を加熱する電気ヒータとを含む。触媒は、例えば、ニッケル系触媒、および、ルテニウム(Ru)系触媒のうちのいずれか一方または両方である。水素発生器140(電気ヒータ)は、燃料電池システム100を起動する際に動作する。本実施形態において、水素発生器140が有する触媒の量は、アンモニア分解器150が有する触媒よりも少ない。
アンモニア分解器150は、アンモニアの分解を促進する触媒が配される。本実施形態において、アンモニア分解器150は、アノードオフガス排気口124bに直接対向する。つまり、アンモニア分解器150とアノードオフガス排気口124bとの間には、遮蔽物が配されない。詳しくは後述するが、燃料ガス供給口124aから排気されたアノードオフガスは、燃料ガス供給口124a(燃料電池本体120)の近傍において、密閉容器110内の雰囲気ガスである、カソードオフガスおよび空気のうちのいずれか一方または両方と反応(酸化反応、燃焼反応)して反応後ガスが生成される。このため、アンモニア分解器150には、この反応熱(燃焼熱)が直接伝達される。また、生成された反応後ガスは、アノードオフガス排気口124bから排気されたアノードオフガスの流れに伴い、アンモニア分解器150に衝突する。したがって、アンモニア分解器150は、反応熱および反応後ガスが有する顕熱によって、例えば、400℃以上800以下に加熱される。
燃料管152は、燃料ガス供給口124aとアンモニア分解器150とを連通する。
酸素含有ガス供給部160は、酸素含有ガスを熱交換器180に供給する。酸素含有ガスは、少なくとも酸素を含む。酸素含有ガスは、例えば、空気、酸素富化空気である。ここでは、酸素含有ガスが空気である場合を例に挙げる。
本実施形態において、酸素含有ガス供給部160は、空気供給装置162と、空気供給管164と、流量調整弁166と、バイパス管168と、流量調整弁170と、空気加熱器172とを含む。
空気供給装置162は、後述するフィルタ252aによって除塵された空気を昇圧する。空気供給装置162は、空気を、例えば、10kPaG以上の圧力に昇圧する。空気供給装置162は、例えば、ブロワ、ダイヤフラムポンプ、または、ファンである。空気供給装置162の吸入側は、フィルタに接続される。空気供給装置162の吐出側は、空気供給管164に接続される。空気供給管164は、空気供給装置162の吐出側と、熱交換器180の空気入口182aとを接続する。流量調整弁166は、空気供給管164に設けられる。流量調整弁166は、空気供給管164を流れる空気の流量を調整する。
バイパス管168は、空気供給管164における空気供給装置162と流量調整弁166との間と、酸素含有ガス供給管190とを接続する。バイパス管168には、流量調整弁170および空気加熱器172が設けられる。流量調整弁170は、バイパス管168を流れる空気の流量を調整する。空気加熱器172は、バイパス管168における流量調整弁170の下流側に設けられる。空気加熱器172は、バイパス管168を流れる空気を、例えば、900℃程度に加熱する。空気加熱器172は、例えば、電気ヒータである。空気加熱器172は、燃料電池システム100を起動する際に動作する。
熱交換器180は、空気と、反応後ガスとを熱交換させる。これにより、反応後ガスの顕熱によって空気が加熱される。一方、反応後ガスは、空気によって徐熱される。熱交換器180は、空気流路182と、反応後ガス流路184とを含む。
空気流路182には、空気入口182aと、空気出口182bとが形成される。空気入口182aには、空気供給管164が接続される。空気出口182b(酸素含有ガスの出口)には、酸素含有ガス供給管190が接続される。空気流路182には、空気入口182aを通じて空気供給装置162から供給された空気が流れ、空気出口182bから排気される。
反応後ガス流路184には、反応後ガス入口184aと、反応後ガス出口184bとが形成される。反応後ガス入口184aは、密閉容器110の内部空間と連通する。つまり、反応後ガス入口184aは、密閉容器110内に臨む開口である。反応後ガス出口184bには、排気管192が接続される。反応後ガス流路184には、反応後ガス入口184aを通じて密閉容器110内で生じた反応後ガスが流れ、反応後ガス出口184bから排気される。
本実施形態において、空気流路182における空気の流れと、反応後ガス流路184における反応後ガスの流れとは、対向する。
酸素含有ガス供給管190は、熱交換器180における空気出口182bに接続され、開口が空気極126に臨む。本実施形態において、酸素含有ガス供給管190の先端側は、複数の分岐管190aに分岐されている。そして、複数の分岐管190aの先端に開口が形成される。これらの開口は、空気極126に対向する。
上記したように、燃料供給部130によって、原料供給管132にアンモニアを含む燃料ガスが供給されると、アンモニア分解器150の通過過程で、アンモニアの少なくとも一部が分解されて、水素が生成される(下記反応式(1))。また、燃料極122上においてもアンモニアが分解されて、下記反応式(1)に示すように水素が生成される。
NH → 3/2H + 1/2N …反応式(1)
したがって、燃料極122に水素が供給されることになり、燃料極122において、下記反応式(2)に示す酸化反応が進行する。
+ O2- → 2HO + 2e …反応式(2)
また、上記したように、空気は、酸素含有ガス供給部160、熱交換器180、および、酸素含有ガス供給管190を通じて、空気極126に供給される。これにより、空気極126において、下記反応式(3)に示す還元反応が進行する。そして、酸化物イオン(O2-)が電解質128を伝導(移動)することにより、燃料電池本体120が発電する。燃料電池本体120は、例えば、200℃以上の所定の温度に到達すると、発電を開始し、この発電の際に生じるジュール熱によって燃料電池本体120自体の温度が上昇する。
1/2O + 2e → O2- …反応式(3)
そして、反応式(2)に示す酸化反応が進行した結果生じるアノードオフガス(水(水蒸気)、水素、および、アンモニアを含む)は、燃料ガス供給口124aを通じて密閉容器110内に排気される。また、反応式(3)に示す反応が進行した結果生じるカソードオフガス(酸素、窒素を含む)は、密閉容器110内に排気される。そうすると、密閉容器110内において、カソードオフガスおよび空気のうちのいずれか一方または両方ならびにアノードオフガスが反応して、反応後ガスが生成される。こうして生成された反応後ガスは、熱交換器180の反応後ガス入口184aを通じて、反応後ガス流路184に導かれる。
排気管192の一端は、熱交換器180の反応後ガス出口184bに接続される。排気管192の他端は、大気開放される。排気管192の他端は、筐体250外に配される。
凝縮器200は、熱交換器180から排気され、排気管192を通過する、例えば、200℃以上の反応後ガスと、水(例えば、給水)とを熱交換させる。これにより、反応後ガスが冷却され、反応後ガス中の水蒸気が凝縮して水(液)が生成される。一方、反応後ガスが有する顕熱によって加熱された水は、給湯として不図示の温水利用設備に供給されたり、不図示の熱交換器によって空冷されたりする。凝縮器200は、例えば、ラジエータで構成される。なお、凝縮器200によって使用される給水は、反応後ガスから生成される水の50%以上100%以下である。
ドレンタンク202は、凝縮器200によって生じた水(ドレン)を貯留する。なお、燃料電池システム100の起動前において、ドレンタンク202は、所定量の水を貯留する。ドレンタンク202には、不図示の排水弁が設けられる。排水弁が開弁されると、ドレンタンク202から水が排出される。
水供給部204は、熱交換器180を通過する空気に水を供給する。水供給部204は、例えば、ポンプである。水供給部204の吸入側は、ドレンタンク202に接続される。水供給部204の吐出側は、水供給管206に接続される。
水供給管206は、水供給部204の吐出側と、熱交換器180の空気流路182とを接続する。
水蒸気生成部208は、水供給管206の途中に設けられる。本実施形態において、水蒸気生成部208は、密閉容器110内における、反応後ガス入口184aの近傍に設けられる。水蒸気生成部208は、複数の直管部208aと、複数の接続部208bとを有する配管である。直管部208aは、反応後ガス入口184aに対向して設けられる。接続部208bは、隣り合う直管部208a同士を接続する。水蒸気生成部208を通過する水は、密閉容器110内の反応後ガスと熱交換される。これにより、水が加熱され、水蒸気が生成される。水蒸気生成部208によって生成された水蒸気は、熱交換器180の空気流路182に供給される。
窒素供給部210は、窒素を原料供給管132に供給する。窒素供給部210は、燃料電池システム100を起動する際に動作する。本実施形態において、窒素供給部210は、窒素供給管212と、減圧弁214と、遮断弁216と、流量調整弁218とを含む。
窒素供給管212は、窒素の供給源104と、原料供給管132における流量調整機構138と、水素発生器140との間を接続する。窒素の供給源104は、例えば、窒素を貯留する高圧容器(ボンベ)、または、ユーティリティ配管である。窒素の供給源104の供給圧は、例えば、10kPaG以上である。減圧弁214は、窒素供給管212における窒素の供給源104の下流側に設けられる。減圧弁214は、窒素の供給源104から供給される窒素を減圧する。遮断弁216は、窒素供給管212における減圧弁214の下流側に設けられる。遮断弁216は、窒素供給管212に形成される流路を開閉する。流量調整弁218は、窒素供給管212における遮断弁216の下流側に設けられる。流量調整弁218は、窒素供給管212を流れる窒素の流量を所定値に維持する。流量調整弁218は、例えば、ニードル弁、または、オリフィスである。
インバータ220は、燃料電池本体120の燃料極122および空気極126に接続される。インバータ220は、燃料電池本体120から出力された直流電流を交流電流に変換して負荷に供給する。インバータ220は、燃料電池本体120におけるセルスタックの積層数、燃料電池本体120の数、負荷の接続方式(直列、または、並列)、負荷の電圧(100V、200V等)に基づいて、設計される。なお、燃料電池本体120から出力される電圧が負荷の電圧より低い場合、インバータ220の前段に昇圧器(DC-DCコンバータ)が設けられる。
操作部230は、タッチパネル、または、ハードスイッチで構成される。操作部230は、ユーザによる操作入力を受け付けると、受け付けた操作入力の種類に応じた信号を中央制御部240に出力する。操作入力は、例えば、起動、通常運転(発電)開始、停止等である。
中央制御部240は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路(制御基板、または、PLC(programmable logic controller))で構成される。中央制御部240は、ROMからCPUを動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出す。中央制御部240は、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して燃料電池システム100全体を管理および制御する。
本実施形態において、中央制御部240は、操作部230から出力された信号に基づき、遮断弁136、流量調整機構138、水素発生器140、空気供給装置162、流量調整弁166、170、空気加熱器172、水供給部204、遮断弁216、および、インバータ220を制御する。中央制御部240による制御については、後に詳述する。
筐体250は、密閉容器110、燃料供給部130の一部、酸素含有ガス供給部160、凝縮器200、ドレンタンク202、水供給部204、窒素供給部210の一部、インバータ220、中央制御部240、換気部260を収容する。つまり、アンモニアの供給源102、減圧弁134、窒素の供給源104、減圧弁214、および、操作部230は、筐体250外に配される。
筐体250は、吸気口252および排気口254が形成される。吸気口252には、フィルタ252aが設けられる。フィルタ252aは、大気中のダストを除塵する。
換気部260は、例えば、ファンで構成される。換気部260は、筐体250内の空気を、排気口254を通じて外部に排気する。これにより、吸気口252を通じて外部から筐体250内に大気(空気)が導入される。つまり、換気部260は、筐体250内を換気する。換気部260は、筐体250内の温度が所定の温度(例えば、50℃程度)になるように、筐体250内を換気する。
電池温度センサ270は、燃料電池本体120の温度を計測する。分解器温度センサ272は、アンモニア分解器150の温度を計測する。水位センサ274は、ドレンタンク202の水位を計測する。排気ガスセンサ276は、凝縮器200から排気された反応後ガスに含まれるアンモニアおよび水素の濃度を計測する。
中央制御部240は、運転中において、電池温度センサ270によって計測される燃料電池本体120の温度が燃料電池本体120の発電効率が最大となる温度となるように、水供給部204の出力、発電負荷、空気供給装置162のうち、いずれか1または複数を制御する。燃料電池本体120の発電効率が最大となる温度は、例えば、600℃以上800℃以下である。
また、中央制御部240は、運転中において、分解器温度センサ272によって計測されるアンモニア分解器150の温度が、アンモニアの分解効率が最大となる温度となるように、流量調整機構138、空気供給装置162、水供給部204の出力、および、燃料電池本体120の発電出力のうちのいずれか1または複数を制御する。アンモニアの分解効率が最大となる温度は、例えば、700℃以上800℃以下である。
中央制御部240は、運転中において、水位センサ274によって計測されるドレンタンク202の水位が所定範囲内となるように、ドレンタンク202に設けられた排水弁を開閉制御する。水位センサ274によって計測されるドレンタンク202の水位が所定範囲の下限値未満である場合、中央制御部240は、水供給部204の動作を停止する。
また、中央制御部240は、運転中において、排気ガスセンサ276によって計測されるアンモニアの濃度が規制値以下となるように、流量調整機構138を制御する。中央制御部240は、運転中において、排気ガスセンサ276によって計測される水素の濃度が所定値を超えると、インバータ220を制御して燃料電池本体120による発電を停止する。所定値は、爆発範囲を基準に決定され、例えば、25%LEL(爆発下限濃度)である。
また、中央制御部240は、起動時において、水素発生器140および空気加熱器172を動作させる。
[燃料電池システム100の起動方法]
続いて、燃料電池システム100の起動方法について説明する。図3は、本実施形態に係る燃料電池システム100の起動方法の処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、燃料電池システム100の起動方法は、窒素パージ開始処理S110、昇温処理S112、分解温度判定処理S114、窒素パージ終了処理S116、アンモニア供給開始処理S118、OCV判定処理S120、アンモニア増加処理S122、第1燃料電池温度判定処理S124、切換処理S126、第2燃料電池温度判定処理S128、および、発電負荷判定処理S130を含む。以下、各処理について説明する。なお、起動前において、遮断弁136、216、流量調整弁166、170は閉弁されており、空気供給装置162および水供給部204は停止されている。
[窒素パージ開始処理S110]
中央制御部240は、流量調整弁170を開弁して、空気供給装置162を起動する。また、中央制御部240は、遮断弁216を開弁して、窒素パージを開始する。
[昇温処理S112]
中央制御部240は、水素発生器140および空気加熱器172を動作させる。
[分解温度判定処理S114]
中央制御部240は、水素発生器140の温度がアンモニアの分解温度に到達したか否かを判定する。そして、水素発生器140の温度がアンモニアの分解温度未満である場合(S114におけるNO)、アンモニアの分解温度に到達するまで、中央制御部240は、分解温度判定処理S114を繰り返す。水素発生器140の温度がアンモニアの分解温度に到達したら(S114におけるYES)、中央制御部240は、窒素パージ終了処理S116に処理を移す。
[窒素パージ終了処理S116]
中央制御部240は、遮断弁216を閉弁して窒素パージを終了する。
[アンモニア供給開始処理S118]
中央制御部240は、遮断弁136を開弁して、アンモニアの供給を開始する。
[OCV判定処理S120]
中央制御部240は、燃料電池本体120のOCV(開回路電圧)が安定したか否かを判定する。そして、燃料電池本体120のOCVがまだ安定していない場合(S120におけるNO)、OCVが安定するまで、中央制御部240は、OCV判定処理S120を繰り返す。燃料電池本体120のOCVが安定したら(S120におけるYES)、中央制御部240は、アンモニア増加処理S122に処理を移す。
[アンモニア増加処理S122]
中央制御部240は、流量調整機構138を調整して、アンモニアの供給量を増加させる。また、中央制御部240は、インバータ220を制御して発電負荷を上昇させる。
[第1燃料電池温度判定処理S124]
中央制御部240は、電池温度センサ270の計測値を参照し、燃料電池本体120の温度が400℃に到達したか否かを判定する。そして、燃料電池本体120の温度が400℃未満である場合(S124におけるNO)、400℃に到達するまで、中央制御部240は、第1燃料電池温度判定処理S124を繰り返す。燃料電池本体120の温度が400℃に到達したら(S124におけるYES)、中央制御部240は、切換処理S126に処理を移す。
[切換処理S126]
中央制御部240は、流量調整弁166を開弁し、流量調整弁170を閉弁する。また、中央制御部240は、空気加熱器172の動作を停止する。
[第2燃料電池温度判定処理S128]
中央制御部240は、電池温度センサ270の計測値を参照し、燃料電池本体120の温度が600℃に到達したか否かを判定する。そして、燃料電池本体120の温度が600℃未満である場合(S128におけるNO)、600℃に到達するまで、中央制御部240は、第2燃料電池温度判定処理S128を繰り返す。燃料電池本体120の温度が600℃に到達したら(S128におけるYES)、中央制御部240は、発電負荷判定処理S130に処理を移す。
[発電負荷判定処理S130]
中央制御部240は、発電負荷が発電負荷指令に到達したか否かを判定する。そして、発電負荷が発電負荷指令に到達していない場合(S130におけるNO)、発電負荷指令に到達するまで、中央制御部240は、発電負荷判定処理S130を繰り返す。発電負荷が発電負荷指令に到達したら(S130におけるYES)、中央制御部240は、水素発生器140の動作を停止して、通常運転に移行する。
[燃料電池システム100の通常運転方法]
続いて、燃料電池システム100の通常運転方法について説明する。図4は、本実施形態に係る燃料電池システム100の通常運転方法の処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、燃料電池システム100の通常運転方法は、負荷制御処理S210、および、温度制御処理S212を含む。
[負荷制御処理S210]
中央制御部240は、発電負荷指令に基づき、インバータ220を制御して発電負荷を制御する。また、中央制御部240は、発電負荷に応じて、流量調整機構138および流量調整弁166を制御する。
[温度制御処理S212]
また、中央制御部240は、電池温度センサ270の計測値を参照し、燃料電池本体120が600℃以上800以下に維持されるように、流量調整弁166および水供給部204を制御する。
[燃料電池システム100の停止方法]
続いて、燃料電池システム100の停止方法について説明する。図5は、本実施形態に係る燃料電池システム100の停止方法の処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、燃料電池システム100の停止方法は、降温処理S310、発電電力停止処理S312、燃料電池温度判定処理S314、アンモニア供給停止処理S316、窒素パージ開始処理S318、水素発生器停止処理S320、および、窒素パージ終了処理S322を含む。以下、各処理について説明する。
[降温処理S310]
中央制御部240は、流量調整弁166を制御して、空気の供給量を所定流量に変更する。また、中央制御部240は、水供給部204を停止する。中央制御部240は、水素発生器140を動作させる。また、中央制御部240は、発電負荷を所定速度で低減させ、また、発電負荷に基づき流量調整機構138を制御して、アンモニアの供給流量を低減させる。
[発電電力停止処理S312]
中央制御部240は、発電負荷指令を停止し、インバータ220からの発電出力を停止させる。
[燃料電池温度判定処理S314]
中央制御部240は、電池温度センサ270の計測値を参照し、燃料電池本体120の温度が200℃以下に到達したか否かを判定する。そして、燃料電池本体120の温度が200℃超である場合(S314におけるNO)、200℃以下に到達するまで、中央制御部240は、燃料電池温度判定処理S314を繰り返す。燃料電池本体120の温度が200℃以下に到達したら(S314におけるYES)、中央制御部240は、アンモニア供給停止処理S316に処理を移す。
[アンモニア供給停止処理S316]
中央制御部240は、遮断弁136を閉弁して、アンモニアの供給を停止する。
[窒素パージ開始処理S318]
中央制御部240は、遮断弁216を開弁して、窒素パージを開始する。
[水素発生器停止処理S320]
中央制御部240は、水素発生器140および空気供給装置162の動作を停止する。
[窒素パージ終了処理S322]
中央制御部240は、水素発生器停止処理S320を実行してから所定時間経過したら、遮断弁216を閉弁して窒素パージを終了する。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池システム100は、開放系の燃料電池システム100であり、また、密閉容器110内にアンモニア分解器150を備える。アンモニア分解器150は、反応熱および反応後ガスの顕熱によって直接加熱される。したがって、燃料電池システム100は、アンモニアの分解専用の加熱器を備えずとも、反応熱および反応後ガスの顕熱でアンモニアを水素に分解することができる。これにより、アンモニア分解器150は、効率よくアンモニアを分解することが可能となる。また、アンモニア分解器150は、反応熱および反応後ガスが有する顕熱を回収することになる。したがって、アンモニア分解器150は、密閉容器110内の熱余りを低減することができる。
また、燃料電池システム100は、熱交換器180を通過する空気に水蒸気を供給する水供給部204を備える。これにより、水蒸気が密閉容器110内に供給されることになる。したがって、水供給部204は、密閉容器110内の雰囲気ガスの熱容量を増加させることができる。このため、水供給部204は、密閉容器110内の温度を平均的に低下させることが可能となる。また、水供給部204は、空気のみを通過させる場合と比較して、熱交換器180の空気流路182を通過するガス(空気と水蒸気との混合ガス)の量を増加させることができる。これにより、熱交換器180は、反応後ガスを効率よく冷却することが可能となる。したがって、水供給部204は、密閉容器110内の温度をさらに低下させることができる。
また、上記したように、アンモニア分解器150は、アノードオフガス排気口124bに対向する。アノードオフガスの反応(酸化反応、燃焼反応)は、アノードオフガス排気口124bの近傍で進行する。したがって、アンモニア分解器150が、アノードオフガス排気口124bに対向することにより、アンモニア分解器150は、反応熱および反応後ガスの顕熱によって直接加熱される。このため、アンモニア分解器150は、さらに効率よくアンモニアを分解することができる。
また、上記したように、燃料電池システム100は、凝縮器200を備える。これにより、燃料電池システム100は、密閉容器110内の温度を低下させるために水供給部204が供給する水を循環させることができる。したがって、燃料電池システム100は、外部から水を供給する機構を省略できる。
また、上記したように、燃料電池システム100は、水蒸気生成部208を備え、水供給部204は、水蒸気生成部208によって生成された水蒸気を熱交換器180に供給する。これにより、水供給部204の圧力変動を抑制することができる。
また、上記したように、水蒸気生成部208は、密閉容器110内における、反応後ガス入口184aの近傍に設けられる。反応後ガス入口184aの近傍は、雰囲気温度が相対的に高い。したがって、水蒸気生成部208は、効率よく水蒸気を生成することができる。
また、燃料電池システム100は、アンモニア分解器150に加えて、水素発生器140を備える。これにより、起動の際、通常運転の際、停止の際のいずれの期間であっても、燃料電池システム100は、窒素酸化物(NOx)が発生する事態を回避することが可能となる。
また、燃料電池システム100は、空気加熱器172を備える。これにより、燃料電池本体120を内部から昇温することが可能となる。したがって、燃料電池本体120の起動を短時間で行うことができる。
また、燃料電池システム100は、密閉容器110を備える。これにより、燃料電池本体120で生じた熱の輻射による外部への流出を抑制することができる。また、輻射熱を受けた、原料供給管132、アンモニア分解器150、燃料管152、バイパス管168、酸素含有ガス供給管190、および、水蒸気生成部208は、反応後ガスの顕熱に加えて、燃料電池本体120の輻射熱を回収することができる。
また、燃料電池システム100は、筐体250を備える。これにより、風雨、塵などから燃料電池本体120等を保護することができる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、凝縮器200が水を用いて反応後ガスを冷却する場合を例に挙げた。しかし、凝縮器200が用いる冷媒に限定はない。例えば、凝縮器200は、空気で反応後ガスを冷却してもよい。また、凝縮器200が冷媒として水を用いる場合、加熱された水を他のラジエータで冷却してもよい。
また、上記実施形態において、燃料電池システム100が凝縮器200を備える場合を例に挙げた。しかし、凝縮器200は、必須の構成ではない。
また、上記実施形態において、水蒸気生成部208が、密閉容器110内における、反応後ガス入口184aの近傍に設けられる場合を例に挙げた。しかし、水蒸気生成部208は、水を水蒸気とすることができれば、設置位置に限定はない。水蒸気生成部208は、例えば、熱交換器180の反応後ガス流路184内に設けられてもよい。この場合、水蒸気生成部208は、反応後ガス流路184を通過する反応後ガスの顕熱と水とを熱交換する。また、水蒸気生成部208は、例えば、密閉容器110外の排気管192における凝縮器200の上流側に設けられてもよい。この場合、水蒸気生成部208は、排気管192を通過する反応後ガスの顕熱と水とを熱交換する。
また、上記実施形態において、燃料電池システム100が水蒸気生成部208を備える構成を例に挙げた。しかし、水蒸気生成部208は、必須の構成ではない。この場合、熱交換器180の空気流路182には、水(液体)が供給される。
また、上記実施形態において、アンモニア分解器150がアノードオフガス排気口124bに対向する場合を例に挙げた。しかし、アンモニア分解器150は、密閉容器110内に設けられていれば、設置位置に限定はない。
また、上記実施形態において、燃料電池システム100が水素発生器140を備える構成を例に挙げた。しかし、水素発生器140は、必須の構成ではない。この場合、アンモニア分解器150に電気ヒータが設けられる。そして、燃料電池システム100を起動する際、および、停止する際には、電気ヒータが動作される。
また、上記実施形態において、燃料電池システム100が窒素供給部210を備える場合を例に挙げた。しかし、酸化雰囲気であっても劣化しない燃料電池本体120である場合には、窒素供給部210を省略することができる。この場合、窒素パージに代えて、空気パージを行う。
また、燃料電池システム100の起動方法において、燃料電池本体120を外部から加熱(昇温)してもよい。また、密閉容器110内に伝熱抵抗体(シースヒータ)を備えてもよい。
また、電池温度センサ270に代えて、反応後ガス入口184aの近傍の温度を計測する入口温度センサを備えてもよい。ただし、水蒸気生成部208が、反応後ガス入口184aの近傍に設けられる場合、入口温度センサは、水蒸気生成部208によって熱交換される前の反応後ガスの温度を計測するとよい。
また、上記実施形態において、インバータ220が、筐体250内に設けられる構成を例に挙げて説明した。しかし、インバータ220は、筐体250外に設けられてもよい。
また、直射日光に曝される場所に燃料電池システム100を設置する場合、筐体250における直射日光が曝される箇所に遮光板を設置してもよい。これにより、筐体250内の高温化を抑制することが可能となる。
本開示は、例えば、持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」、目標8「すべての人々のための包摂的かつ持続可能な経済成長、雇用およびディーセント・ワークを推進する」、目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」、目標13「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」に貢献することができる。
100 燃料電池システム
110 密閉容器
120 燃料電池本体
122 燃料極
124a 燃料ガス供給口
124b アノードオフガス排気口
126 空気極
128 電解質
130 燃料供給部
150 アンモニア分解器
152 燃料管
160 酸素含有ガス供給部
180 熱交換器
182 空気流路
182b 空気出口
184b 反応後ガス出口
190 酸素含有ガス供給管
200 凝縮器
204 水供給部
208 水蒸気生成部

Claims (5)

  1. 密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられ、燃料極、空気極、燃料ガス供給口、および、前記密閉容器の内部空間に臨むアノードオフガス排気口を少なくとも有する燃料電池本体と、
    前記密閉容器内に設けられ、アンモニアの分解を促進する触媒が配されるアンモニア分解器と、
    前記密閉容器内に設けられ、前記燃料ガス供給口と前記アンモニア分解器とを連通する燃料管と、
    アンモニアを少なくとも含む原料ガスを前記アンモニア分解器に供給する燃料供給部と、
    前記密閉容器内に設けられ、酸素を少なくとも含む酸素含有ガスおよびカソードオフガスのうちのいずれか一方または両方ならびにアノードオフガスが反応することによって生じる反応後ガスと、前記酸素含有ガスとを熱交換させる熱交換器と、
    前記密閉容器内に設けられ、前記熱交換器における前記酸素含有ガスの出口に接続され、開口が前記空気極に臨む酸素含有ガス供給管と、
    前記酸素含有ガスを前記熱交換器に供給する酸素含有ガス供給部と、
    前記熱交換器を通過する前記酸素含有ガスに水を供給する水供給部と、
    を備える、燃料電池システム。
  2. 前記熱交換器から排気された前記反応後ガスを冷却して水を生成する凝縮器を備え、
    前記水供給部は、前記凝縮器において生成された水を供給する、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 水を水蒸気とする水蒸気生成部を備え、
    前記水供給部は、前記水蒸気生成部によって生成された水蒸気を供給する、請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記アンモニア分解器は、前記アノードオフガス排気口に対向する、請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  5. 前記アンモニア分解器は、前記反応後ガスが有する熱を回収する、請求項1または2に記載の燃料電池システム。
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