JP6632911B2 - 燃料電池及び燃料電池複合発電システム並びに燃料電池の停止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の異常停止時に伴う停止動作を行う燃料電池及び燃料電池複合発電システム並びに燃料電池の停止方法に関するものである。
固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxcide Fuel Cell)は、高効率な燃料電池として知られている。固体酸化物形燃料電池(以下、単に「燃料電池」という。)は、イオン電導率を高めるために作動温度が例えば700℃から1000℃といったように高くされているので、マイクロガスタービン装置と組み合わせた燃料電池(SOFC)複合発電システムがある。このとき、酸化性ガスとしての空気は、マイクロガスタービン装置の圧縮器から吐出され、マイクロガスタービン装置の排ガス熱を利用して加熱された吐出空気を燃料電池の空気極側に供給して熱エネルギを利用することが有効である。また、燃料電池で利用できなかった高温の排出燃料の一部をマイクロガスタービン装置の燃焼器の燃料として使用することで、燃料電池複合発電システムの効率向上ができる。
このような燃料電池を通常停止する場合、燃料極は成分であるNiが酸化して堆積変化を生じることで、燃料極をはじめ固体電解質、空気極、インターコネクタなどが損傷を生じないように燃料ガス供給系統を還元性雰囲気に維持することで、燃料電池セルが破損することなく停止することが求められる。燃料電池は、発電を停止した直後は、発電室温度が高い(すなわち燃料電池セルの温度が高い)ので、都市ガス(燃料ガス)と水蒸気を供給することで内部改質させて水素と一酸化炭素を発生させ、燃料ガス供給系統を還元性雰囲気に維持するとともに、内部改質による吸熱も利用しながら燃料電池の発電室を降温させることで停止動作させているものがある。
一方、通常停止ではない停電等の異常停止時には、下記特許文献1及び2のように種々の停止動作が提案されている。
特開2014−146476号公報 特開2014−146477号公報
しかし、例えば停電のような異常停止時には、都市ガス導管(燃料ガス源)からの燃料ガス供給や、電力系統からの電力供給が遮断され、停止動作が適切に行われずに燃料電池の燃料極の還元雰囲気を維持できなかったり、温度変化による温度分布が発生したりして、燃料電池セルが破損するおそれがある。
これに対しては、都市ガスや代替ガス(例えば水素)を供給できる予備設備を備えておけばよいが、予備設備を追加設置するには、コストが増大する。さらには、予備設備が大型化した場合や予備とする代替ガスの種類によっては設置場所の法令ないし基準に合致しない場合がある。したがって、燃料ガス源からの燃料ガスの供給が停止された場合に、設置の自由度が高い簡便な設備によって燃料電池を適切に停止できることが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、燃料ガス源からの燃料ガスの供給が停止された場合に、簡便な構成によって適切に停止動作を行うことができる燃料電池及び燃料電池複合発電システム並びに燃料電池の停止方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池及び複合発電システム並びに燃料電池の停止方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる燃料電池は、燃料極および空気極を備える燃料電池本体と、燃料ガス源から前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系統と、該燃料ガス供給系統に設けられ前記燃料電池本体に供給される燃料ガスを貯留する燃料ガスバッファタンクと、前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止を検知する燃料ガス供給停止検知部と、前記燃料極出口の排燃料ガスの圧力を低下させる燃料ガス圧力低下手段と、前記燃料ガス供給停止検知部によって前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記燃料ガス圧力低下手段によって前記燃料電池本体の圧力を低下させることで前記燃料ガス供給系統内の燃料ガス圧力を低下させ、前記燃料ガスバッファタンクから燃料ガスを供給する制御部とを備えていることを特徴とする。
燃料ガスバッファタンクに燃料ガスが貯留されているので、燃料ガス源からの燃料ガスの供給が停止されると、燃料ガスバッファタンク内の燃料ガスが、燃料ガス供給系統を通り燃料電池本体の燃料極へと供給されることになる。これにより、燃料ガス供給が停止した後であっても燃料電池の停止動作に支障を来すことがない。さらに、本発明では、燃料ガスの供給停止を検知した場合に、燃料ガス圧力低下手段によって燃料ガス供給系統内の燃料ガス圧力を低下させることとしたので、燃料ガスバッファタンク内の圧力が、低下させた燃料ガス圧力となるまで燃料ガスバッファタンク内の燃料ガスを燃料ガス供給系統に供給し続けることができる。これにより、燃料ガス供給系統内の圧力を低下させない場合に比べて、多くの燃料ガスを燃料ガス供給系統に供給することができるので、燃料ガスバッファタンクの容量を可及的に小さくすることができる。したがって、燃料ガスバッファタンクをコンパクトにできることで、設置場所の自由度が広がる。
また、燃料ガスの供給停止を検知する前の通常運転で用いていた燃料ガスをそのまま停止動作で使用することができるので、例えば水素等の代替ガスを使用する必要がなくなり、水素ガスといった代替ガスに対する使用制限等がある設置場所(例えば一般家庭)に対しても適用することができる。
燃料電池としては、例えば固体酸化物形燃料電池が挙げられる。
さらに、本発明の燃料電池では、前記空気極出口の排酸化性ガスの圧力を低下させる空気圧力低下手段と、前記排燃料ガスと前記排酸化性ガスの差圧を所定値内に保持しながら、前記排燃料ガスと前記排酸化性ガスを排出する均圧化手段とを備え、前記燃料ガス供給停止検知部によって前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記燃料ガス圧力低下手段と前記空気圧力低下手段は、前記均圧化手段を用いて前記燃料電池本体の圧力を低下させることを特徴とする。
さらに、本発明の燃料電池では、前記燃料ガスバッファタンクから供給される燃料ガスの流量を制御する流量制御弁と、前記燃料電池本体の温度を計測する温度センサとを備え、前記制御部は、前記燃料ガス供給停止検知部によって燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記温度センサによって計測された前記燃料電池本体の温度変化に応じて、前記流量制御弁の開度を調整することを特徴とする。
燃料電池本体の温度に応じて、停止動作のために必要な燃料ガスの流量が決まる。たとえば、燃料電池本体の温度が高ければ多めの燃料ガス流量が必要となり、燃料電池本体の温度が低ければ少なめの燃料ガス流量が必要となる。そこで、本発明では、燃料電池本体の温度を計測し、計測した温度に応じて流量制御弁の開度を調整することしたので、各温度における必要十分な流量の燃料ガスを供給することができる。これにより、停止動作の際に無駄に燃料ガスを消費することを回避できるので、燃料ガスバッファタンクの容量をさらに小さくすることができる。
さらに、本発明の燃料電池では、前記燃料ガス供給系統に水を供給する水供給部を備え、前記制御部は、前記燃料ガス供給停止検知部によって燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記水供給部から前記燃料ガス供給系統に水を供給することを特徴とする。
燃料ガス源からの燃料ガスの供給が停止すると、燃料ガスの供給停止前の通常の発電時のように燃料電池反応によって十分な水が発生しないので、燃料ガスの改質のための水(水蒸気)が不足するおそれがある。そこで、本発明では、燃料ガスの供給が停止した場合に、水を燃料ガス供給系統に供給することとして、燃料ガスの改質反応を維持させることとした。これにより、吸熱反応である燃料ガスの改質を維持することができ、効果的に停止動作を行うことができる。
水の供給量としては、S/C(燃料ガス中の炭素量に対する水蒸気素量の比)が3.5以上になるように調整することが好ましい。
さらに、本発明の燃料電池では、前記燃料ガス供給系統に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部を備え、前記制御部は、前記燃料電池本体が所定温度まで降下した場合に、前記燃料ガスバッファタンクから前記燃料ガス供給系統への燃料ガスの供給を、前記不活性ガス供給部から前記燃料ガス供給系統への不活性ガスの供給に切り換えることを特徴とする。
燃料電池本体が所定温度まで降下した場合に、燃料ガス供給系統に供給するガスを、燃料ガスバッファタンクから供給される燃料ガスから不活性ガスに切り換えることにした。これにより、燃料ガスバッファタンク内の燃料ガスの使用を限定的に抑えることができるので、燃料ガスバッファタンクの容量をさらに小さくすることができる。
さらに、本発明の燃料電池では、前記所定温度は、水による燃料ガスの改質が可能であり、かつ、不活性ガスによる前記燃料極の劣化を回避できる温度とされていることを特徴とする。
水による燃料ガスの改質が可能であり、かつ、不活性ガスによる燃料極の劣化を回避できる温度にて、燃料ガス供給系統に供給するガスを、燃料ガスから不活性ガスに切り換えることとしたので、燃料電池の劣化を招かずに停止動作を行うことができる。
所定温度は、具体的には、燃料ガスが都市ガスとされている場合、400℃〜600℃、好ましくは500℃とされる。
また、本発明の複合発電システムは、上記のいずれかに記載の燃料電池と、前記燃料電池本体から導かれた排燃料ガスによって動作するガスタービン装置と、該ガスタービン装置によって駆動される発電機とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の燃料電池の停止方法は、燃料極および空気極を備える燃料電池本体と、燃料ガス源から前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系統と、該燃料ガス供給系統に設けられ前記燃料電池本体に供給される燃料ガスを貯留する燃料ガスバッファタンクと、前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止を検知する燃料ガス供給停止検知部と、前記燃料極出口の排燃料ガス圧力を低下させる燃料ガス圧力低下手段と、記燃料ガス供給系統に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部とを備えた燃料電池の停止方法であって、前記燃料ガス供給停止検知部によって前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記燃料ガス圧力低下手段によって前記燃料電池本体の圧力を低下させることで前記燃料ガス供給系統内の燃料ガス圧力を低下させ、前記燃料ガスバッファタンクから燃料ガスを供給し、前記燃料電池本体が所定温度まで降下した場合に、前記燃料ガスバッファタンクから前記燃料ガス供給系統への燃料ガスの供給を、不活性ガス供給部から前記燃料ガス供給系統への不活性ガスの供給に切り換えることを特徴とすることを特徴とする。
燃料ガス源からの燃料ガスの供給が停止された場合に、燃料電池の運転圧力を低下させて、燃料ガス供給系統の圧力を下げることで、比較的容量の小さな燃料ガスバッファタンクを採用することとしたので、簡便な構成により適切に停止動作を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るセルスタックの一態様を示すものである。 本発明の一実施形態に係るSOFCモジュールの一態様を示すものである。 本発明の一実施形態に係るSOFCカートリッジの断面の一態様を示すものである。 本発明の一実施形態に係る複合発電システムを示した概略構成図である。 停止動作時の温度変化等を示したグラフである。 燃料ガスバッファタンクに必要な容量を示したグラフである。 燃料ガスバッファタンクの圧力と燃料ガス供給管の圧力との関係を示した図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
以下においては、説明の便宜上、紙面を基準として「上」及び「下」の表現を用いて各構成要素の位置関係を特定するが、鉛直方向に対して必ずしもこの限りである必要はない。例えば、紙面における上方向が鉛直方向における下方向に対応してもよい。また、紙面における上下方向が鉛直方向に直行する水平方向に対応してもよい。
また、以下においては、固体酸化物形燃料電池(SOFC)のセルスタックとして円筒形を例として説明するが、必ずしもこの限りである必要はなく、例えば平板形のセルスタックであってもよい。
図1を参照して本実施形態に係る円筒形セルスタックについて説明する。ここで、図1は、本実施形態に係るセルスタックの一態様を示すものである。セルスタック101は、円筒形状の基体管103と、基体管103の外周面に複数形成された燃料電池セル105と、隣り合う燃料電池セル105の間に形成されたインターコネクタ107とを備える。燃料電池セル105は、燃料極109と固体電解質111と空気極113とが積層して形成されている。また、セルスタック101は、基体管103の外周面に形成された複数の燃料電池セル105の内、基体管103の軸方向において最も端に形成された燃料電池セル105の空気極113に、インターコネクタ107を介して電気的に接続されたリード膜115を有し、最も端の他端に形成された燃料電池セル105の燃料極109に電気的に接続されたリード膜(不図示)を備える。
基体管103は、多孔質材料からなり、例えば、CaO安定化ZrO(CSZ)、又はY安定化ZrO2(YSZ)、又はMgAlとされる。この基体管103は、燃料電池セル105とインターコネクタ107とリード膜115とを支持すると共に、基体管103の内周面に供給される燃料ガスを基体管103の細孔を介して基体管103の外周面に形成される燃料極109に拡散させるものである。
燃料極109は、Niとジルコニア系電解質材料との複合材の酸化物で構成され、例えば、Ni/YSZが用いられる。この場合、燃料極109は、燃料極109の成分であるNiが燃料ガスに対して触媒作用を備える。この触媒作用は、基体管103を介して供給された燃料ガス、例えば、メタン(CH)と水蒸気との混合ガスを反応させ、水素(H)と一酸化炭素(CO)に改質するものである。また、燃料極109は、改質により得られる水素(H)及び一酸化炭素(CO)と、固体電解質111を介して供給される酸素イオン(O2−)とを固体電解質111との界面付近において電気化学的に反応させて水(HO)及び二酸化炭素(CO)を生成するものである。なお、燃料電池セル105は、この時、酸素イオンから放出される電子によって発電する。
SOFCに利用できる燃料ガスは、水素(H)および一酸化炭素(CO)、メタン(CH)などの炭化水素系ガス、都市ガス、天然ガスのほか、石油、メタノール、石炭ガス化ガスなどの炭素質原料をガス化設備により製造したガスなどを燃料として運転される。
本実施形態での燃料ガスは、都市ガスなどのメタンを主成分とする燃料ガスを用いたものである。
固体電解質111は、ガスを通しにくい気密性と、高温で高い酸素イオン導電性とを備えるYSZが主として用いられる。この固体電解質111は、空気極で生成される酸素イオン(O2−)を燃料極に移動させるものである。
空気極113は、例えば、LaSrMnO系酸化物、又はLaCoO系酸化物で構成される。この空気極113は、固体電解質111との界面付近において、供給される空気等の酸化性ガス中の酸素を解離させて酸素イオン(O2−)を生成するものである。
インターコネクタ107は、SrTiO系などのM1−xTiO(Mはアルカリ土類金属元素、Lはランタノイド元素)で表される導電性ペロブスカイト型酸化物から構成され、燃料ガスと空気とが混合しないように緻密な膜となっている。また、インターコネクタ107は、酸化雰囲気と還元雰囲気との両雰囲気下で安定した電気導電性を備える。このインターコネクタ107は、隣り合う燃料電池セル105において、一方の燃料電池セル105の空気極113と他方の燃料電池セル105の燃料極109とを電気的に接続し、隣り合う燃料電池セル105同士を直列に接続するものである。リード膜115は、電子伝導性を備えること、及びセルスタック101を構成する他の材料との熱膨張係数が近いことが必要であることから、Ni/YSZ等のNiとジルコニア系電解質材料との複合材で構成されている。このリード膜115は、インターコネクタにより直列に接続される複数の燃料電池セル105で発電された直流電力をセルスタック101の端部付近まで導出すものである。
次に、図2と図3とを参照して本実施形態に係るSOFCモジュール及びSOFCカートリッジについて説明する。ここで、図2は、本実施形態に係るSOFCモジュールの一態様を示すものである。また、図3は、本実施形態に係るSOFCカートリッジの一態様の断面図を示すものである。
SOFCモジュール12は、図2に示すように、例えば、複数のSOFCカートリッジ203と、これら複数のSOFCカートリッジ203を収納する圧力容器14とを備える。また、SOFCモジュール12は、燃料ガス供給管(燃料ガス供給系統)24と複数の燃料ガス供給枝管(燃料ガス供給系統)24aとを備える。またSOFCモジュール12は、燃料ガス排出管30と複数の燃料ガス排出枝管30aとを備える。また、SOFCモジュール12は、酸化性ガスである空気を供給する空気供給管(不図示)と空気供給枝管(不図示)とを備える。また、SOFCモジュール12は、空気排出管(不図示)と複数の空気排出枝管(不図示)とを備える。
燃料ガス供給管24は、圧力容器14の外部に設けられ、SOFCモジュール12の発電量に対応して所定ガス組成と所定流量の燃料ガスを供給する燃料ガス供給部(燃料ガス供給源)に接続されると共に、複数の燃料ガス供給枝管24aに接続されている。この燃料ガス供給管24は、上述の燃料ガス供給部から供給される所定流量の燃料ガスを、複数の燃料ガス供給枝管24aに分岐して導くものである。また、燃料ガス供給枝管24aは、燃料ガス供給管24に接続されると共に、複数のSOFCカートリッジ203に接続されている。この燃料ガス供給枝管24aは、燃料ガス供給管24から供給される燃料ガスを複数のSOFCカートリッジ203に略均等の流量で導き、複数のSOFCカートリッジ203の発電性能を略均一化させるものである。
燃料ガス排出枝管30aは、複数のSOFCカートリッジ203に接続されると共に、燃料ガス排出管30に接続されている。この燃料ガス排出枝管30aは、SOFCカートリッジ203から排出される排燃料ガスを燃料ガス排出管30に導くものである。また、燃料ガス排出管30は、複数の燃料ガス排出枝管30aに接続されると共に、一部が圧力容器14の外部に配置されている。この燃料ガス排出管30は、燃料ガス排出枝管30aから略均等の流量で導出される排燃料ガスを圧力容器14の外部に導くものである。
圧力容器14は、内部の圧力が0.1MPa〜約1MPa、内部の温度が大気温度〜約550℃で運用されるので、耐力性と空気中に含まれる酸素などの酸化剤に対する耐食性を保備える材質が利用される。例えばSUS304などのステンレス系材が好適である。
ここで、本実施形態においては、複数のSOFCカートリッジ203が集合化されて圧力容器14に収納される態様について説明しているが、これに限られず例えば、SOFCカートリッジ203が集合化されずに圧力容器14内に収納される態様とすることもできる。
SOFCカートリッジ203は、図3に示す通り、複数のセルスタック101と、発電室215と、燃料ガス供給室217と、燃料ガス排出室219と、空気供給室221と、空気排出室223とを備える。また、SOFCカートリッジ203は、上部管板225aと、下部管板225bと、上部断熱体227aと、下部断熱体227bとを備える。なお、本実施形態においては、SOFCカートリッジ203は、燃料ガス供給室217と燃料ガス排出室219と空気供給室221と空気排出室223とが図3のように配置されることで、燃料ガスと空気とがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れる構造となっているが、必ずしもこの必要はなく、例えば、セルスタックの内側と外側とを平行して流れる、または空気がセルスタックの長手方向と直交する方向へ流れるようにしても良い。
発電室215は、上部断熱体227aと下部断熱体227bとの間に形成された領域である。この発電室215は、セルスタック101の燃料電池セル105が配置され、燃料ガスと空気とを電気化学的に反応させて発電を行う領域である。また、この発電室215のセルスタック101長手方向の中央部付近での温度は、SOFCモジュール12の定常運転時に、およそ700℃〜1000℃の高温雰囲気となる。
燃料ガス供給室217は、SOFCカートリッジ203の上部ケーシング229aと上部管板225aとに囲まれた領域である。また、燃料ガス供給室217は、上部ケーシング229aに備えられた燃料ガス供給孔231aによって、燃料ガス供給枝管24aと連通されている。また、燃料ガス供給室217には、セルスタック101の一方の端部が、セルスタック101の基体管103の内部が燃料ガス排出室219に対して開放して配置されている。この燃料ガス供給室217は、燃料ガス供給枝管24aから燃料ガス供給孔231aを介して供給される燃料ガスを、複数のセルスタック101の基体管103の内部に略均一流量で導き、複数のセルスタック101の発電性能を略均一化させるものである。
燃料ガス排出室219は、SOFCカートリッジ203の下部ケーシング229bと下部管板225bとに囲まれた領域である。また、燃料ガス排出室219は、下部ケーシング229bに備えられた燃料ガス排出孔231bによって、燃料ガス排出枝管30aと連通されている。また、燃料ガス排出室219には、セルスタック101の他方の端部が、セルスタック101の基体管103の内部が燃料ガス排出室219に対して開放して配置されている。この燃料ガス排出室219は、複数のセルスタック101の基体管103の内部を通過して燃料ガス排出室219に供給される排燃料ガスを集約して、燃料ガス排出孔231bを介して燃料ガス排出枝管30aに導くものである。
SOFCモジュール12の発電量に対応して所定ガス組成と所定流量の空気を空気供給枝管へと分岐して、複数のSOFCカートリッジ203へ供給する。空気供給室221は、SOFCカートリッジ203の下部ケーシング229bと下部管板225bと下部断熱体227bとに囲まれた領域である。また、空気供給室221は、下部ケーシング229bに備えられた空気供給孔233aによって、図示しない空気供給枝管と連通されている。この空気供給室221は、図示しない空気供給枝管から空気供給孔233aを介して供給される所定流量の空気を、後述する空気供給隙間235aを介して発電室215に導くものである。
空気排出室223は、SOFCカートリッジ203の上部ケーシング229aと上部管板225aと上部断熱体227aとに囲まれた領域である。また、空気排出室223は、上部ケーシング229aに備えられた空気排出孔233bによって、図示しない空気排出枝管と連通されている。この空気排出室223は、発電室215から、後述する空気排出隙間235bを介して空気排出室223に供給される排空気を、空気排出孔233bを介して図示しない空気排出枝管に導くものである。
上部管板225aは、上部ケーシング229aの天板と上部断熱体227aとの間に、上部管板225aと上部ケーシング229aの天板と上部断熱体227aとが略平行になるように、上部ケーシング229aの側板に固定されている。また上部管板225aは、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応した複数の孔を有し、該孔にはセルスタック101が夫々挿入されている。この上部管板225aは、複数のセルスタック101の一方の端部をシール部材及び接着部材のいずれか一方又は両方を介して気密に支持すると共に、燃料ガス供給室217と空気排出室223とを隔離するものである。
下部管板225bは、下部ケーシング229bの底板と下部断熱体227bとの間に、下部管板225bと下部ケーシング229bの底板と下部断熱体227bとが略平行になるように下部ケーシング229bの側板に固定されている。また下部管板225bは、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応した複数の孔を有し、該孔にはセルスタック101が夫々挿入されている。この下部管板225bは、複数のセルスタック101の他方の端部をシール部材及び接着部材のいずれか一方又は両方を介して気密に支持すると共に、燃料ガス排出室219と空気供給室221とを隔離するものである。
上部断熱体227aは、上部ケーシング229aの下端部に、上部断熱体227aと上部ケーシング229aの天板と上部管板225aとが略平行になるように配置され、上部ケーシング229aの側板に固定されている。また、上部断熱体227aには、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応して、複数の孔が設けられている。この孔の直径はセルスタック101の外径よりも大きく設定されている。上部断熱体227aは、この孔の内面と、上部断熱体227aに挿通されたセルスタック101の外面との間に形成された空気排出隙間235bを備える。
この上部断熱体227aは、発電室215と空気排出室223とを仕切るものであり、上部管板225aの周囲の雰囲気が高温化し強度低下や空気中に含まれる酸化剤による腐食が増加することを抑制する。上部管板225a等はインコネルなどの高温耐久性のある金属材料から成るが、上部管板225a等が発電室215内の高温に晒されて上部管板225a等内の温度差が大きくなることで熱変形することを防ぐものである。また、上部断熱体227aは、発電室215を通過して高温に晒された排空気を、空気排出隙間235bを通過させて空気排出室223に導くものである。
本実施形態によれば、上述したSOFCカートリッジ203の構造により、燃料ガスと空気とがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れるものとなっている。このことにより、排空気は、基体管103の内部を通って発電室215に供給される燃料ガスとの間で熱交換がなされ、金属材料から成る上部管板225a等が座屈などの変形をしない温度に冷却されて空気排出室223に供給される。また、燃料ガスは、発電室215から排出される排空気との熱交換により昇温され、発電室215に供給される。その結果、ヒーター等を用いることなく発電に適した温度に予熱昇温された燃料ガスを発電室215に供給することができる。
下部断熱体227bは、下部ケーシング229bの上端部に、下部断熱体227bと下部ケーシング229bの底板と下部管板225bとが略平行になるように配置され、下部ケーシング229bの側板に固定されている。また、下部断熱体227bには、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応して、複数の孔が設けられている。この孔の直径はセルスタック101の外径よりも大きく設定されている。下部断熱体227bは、この孔の内面と、下部断熱体227bに挿通されたセルスタック101の外面との間に形成された空気供給隙間235aを備える。
この下部断熱体227bは、発電室215と空気供給室221とを仕切るものであり、下部管板225bの周囲の雰囲気が高温化し強度低下や空気中に含まれる酸化剤による腐食が増加することを抑制する。下部管板225b等はインコネルなどの高温耐久性のある金属材料から成るが、下部管板225b等が高温に晒されて下部管板225b等内の温度差が大きくなることで熱変形することを防ぐものである。また、下部断熱体227bは、空気供給室221に供給される空気を、空気供給隙間235aを通過させて発電室215に導くものである。
本実施形態によれば、上述したSOFCカートリッジ203の構造により、燃料ガスと空気とがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れるものとなっている。このことにより、基体管103の内部を通って発電室215を通過した排燃料ガスは、発電室215に供給される空気との間で熱交換がなされ、金属材料から成る下部管板225b等が座屈などの変形をしない温度に冷却されて燃料ガス排出室219に供給される。また、空気は排燃料ガスとの熱交換により昇温され、発電室215に供給される。その結果、ヒーター等を用いることなく発電に必要な温度に昇温された空気を発電室215に供給することができる。
発電室215で発電された直流電力は、複数の燃料電池セル105に設けたNi/YSZ等からなるリード膜115によりセルスタック101の端部付近まで導出した後に、SOFCカートリッジ203の集電棒(不図示)に集電板(不図示)を介して集電して、各SOFCカートリッジ203の外部へと取り出される。前記集電棒によってSOFCカートリッジ203の外部に導出された電力は、各SOFCカートリッジ203の発電電力を所定の直列数および並列数へと相互に接続され、SOFCモジュール12の外部へと導出されて、パワーコンディショナ60(図4参照)などにより所定の交流電力へと変換されて、電力系統へと供給される。
図4には、本実施形態に係るSOFC複合発電システム(燃料電池複合発電システム)10の概略構成が示されている。
複合発電システム10は、燃料電池(SOFC)及び燃料電池から排出される燃料ガスである排燃料ガスの一部を用いて運転される内燃機関を組み合わせて発電を行う。なお、SOFC複合発電システム10は、制御部15により常時監視が行われている。
SOFCモジュール12は、上述のように、空気極に酸化性ガスである空気が供給されるとともに燃料極に燃料ガス(本実施形態では都市ガス)が供給されることにより発電を行う。都市ガス(13A)は、メタンが約90%、残りがエタン、プロパン、ブタンなどの炭化水素ガスである。
SOFCモジュール12は、圧力容器14内の圧力を計測する圧力センサ15A及び圧力容器14内の温度(発電室温度)を計測する温度センサ15Bを備えている。これらセンサ15A,15Bの出力は、制御部15へと送られる。
圧力容器14内には、図2を用いて説明したように、SOFCカートリッジ(燃料電池本体)203が設けられている。SOFCカートリッジ203には、燃料ガス供給管24と、燃料ガス排出管30と、空気供給管40と、空気排出管41とが接続されている。
SOFCモジュール12には、燃料ガス供給管24を介して、都市ガス(燃料ガス)が供給可能とされる。燃料ガス供給管24は、都市ガス導管とされた燃料ガス供給源25に接続されており、燃料ガス供給源25側から、都市ガスを圧縮する燃料ガス圧縮機26と、都市ガスが貯留される燃料ガスバッファタンク27と、都市ガス中の硫黄分を除去する脱硫器28と、SOFCモジュール12に供給する都市ガスの流量を調整する燃料ガス流量調整弁29とが設けられている。燃料ガスバッファタンク27には常に都市ガスが充満されるようになっている。燃料ガス流量調整弁29をバイパスするように、停止時燃料ガス供給管31が設けられている。停止時燃料ガス供給管31には、燃料ガス供給源25が停止時に供給される燃料ガスバッファタンク27からの都市ガスの流量を調整する停止時流量調整弁34が設けられている。燃料ガス流量調整弁29及び停止時流量調整弁34の開度は、制御部15によって制御される。
なお、燃料ガスバッファタンク27の容積は、SOFCの出力あたり、25×10-3/kW以上50×10-3/kW以下とされ、好ましくは40×10-3/kWとされる。25×10-3/kWより小さいと、燃料ガスの供給圧力を最低供給圧力(本実施形態では0.2MPa)より高い圧力で供給することが出来なくなる。また、50×10-3/kWより大きいとSOFCのサイズに対して燃料ガスバッファタンクの大きさに配慮が必要になる。
燃料ガス供給管24には、窒素ガス(不活性ガス)をSOFCモジュール12の燃料極側に供給するための窒素ガス供給管37が接続されている。窒素ガス供給管37には、窒素ガス流量調整弁38が設けられている。窒素ガス流量調整弁38の開度は、制御部15によって制御される。
SOFCモジュール12を通過した排燃料ガスの一部は、燃料ガス排出管30を介して、マイクロガスタービン装置16の燃焼器20へと導かれる。燃料ガス排出管30の下流側には、燃焼器20の上流側に、排燃料ガスの供給量を調整するMGT用流量調整弁33が設けられている。ここで、MGTはマイクロガスタービンの略称である。
燃料ガス排出管30には、再循環ブロワ36が設けられている。再循環ブロワ36の下流側には、燃料ガス再循環管32の上流端が接続されている。燃料ガス再循環管32の下流側は、燃料ガス供給管24に接続されている。これにより、再循環ブロワ36から吐出された排燃料ガスの一部が、燃料ガス排出管30から分岐して燃料ガス再循環管32を通り、SOFCモジュール12へ戻される。
燃料ガス再循環管32には、上水を供給する上水供給管(水供給部)39が接続されている。上水供給管39には、上水タンク39a及び上水供給ポンプ39bが設けられている。上水供給ポンプ39bの運転は、制御部15によって制御される。
上水供給管39から上水が燃料ガス再循環管32内にスプレーされることによって、燃料ガス再循環管を通過する排燃料ガスの顕熱で上水が気化して水蒸気となり、燃料ガス供給管24を通りSOFCモジュール12へと水(水蒸気)が供給される。
燃料ガス排出管30の再循環ブロワ36の上流側には、排燃料ガスを抜き出して外部へと排出するための燃料ガスベント管(燃料ガス圧力低下手段)42が接続されている。燃料ガスベント管42には、燃料ガスベント弁(燃料ガス圧力低下手段)42aが設けられている。SOFC12の燃料極内の燃料ガスは、燃料ガスベント弁42aが開かれると燃料ガスベント管42によって燃料ガスの一部が排出されることで、減圧して燃料極の圧力を微調整することが出来る。燃料ガスベント管42における燃料ガスベント弁42aの上流側には、燃料ガス均圧ベント管43が設けられている。燃料ガス均圧ベント管43には、燃料ガス均圧弁43aが設けられている。燃料ガス均圧弁43aを開けることによって、燃料極出口側の排燃料ガス圧力と空気極出口側の排空気圧力とを均圧させるようになっている。燃料ガス均圧ベント管を流れた排燃料ガスは、触媒燃焼器44にて後述するSOFCモジュール12の空気極からの排空気とともに焼却処理された後に、外部へと排出される。
燃料ガスベント弁42a及び燃料ガス均圧弁43aの開度は、制御部15によって制御される。
SOFCモジュール12には、空気供給管40を介して、酸化性ガスとして空気が供給される。空気供給管40の上流側は、マイクロガスタービン装置16の空気圧縮機18に接続されている。空気圧縮機18によって圧縮された圧縮空気は、タービン22からの燃焼排ガスを用いて再生熱交換器45にて加熱された後に、SOFCモジュール12へと導かれる。
空気供給管40には、空気流量を調整する供給空気流量調整弁40aが設けられている。また、空気供給管40に対して、再生熱交換器45及び供給空気流量調整弁40aをバイパスするように、供給空気バイパス管46が接続されている。供給空気バイパス管46には、供給空気バイパス流量調整弁46aが設けられている。
供給空気流量調整弁40a及び供給空気バイパス流量調整弁46aの開度は、制御部15によって制御される。
空気供給管40には、供給空気流量調整弁40aの下流側に、冷却用空気供給管47が接続されている。冷却用空気供給管47には、冷却用空気流量調整弁47aが設けられている。冷却用空気供給管47から導かれる冷却空気は、停止動作時に空気極側を冷却するために使用される。
冷却用空気供給管47の上流側は、空気タンク48に接続されている。空気タンク48には、マイクロガスタービン装置16の空気圧縮機18が停止している際に、SOFCモジュール12を冷却する空気量を得るための冷却用空気圧縮機49が設けられている。
また、空気供給管40には、非常用空気供給管51が接続されている。非常用空気供給管51には、非常用空気圧縮機52が設けられている。非常用空気圧縮機52は、非常用発電機17にから供給される電力によって駆動される。非常用空気圧縮機52の運転は、制御部15によって制御される。
SOFCモジュール12の空気極を通過した排空気は、空気排出管41を介して燃焼器20へと導かれる。空気排出管41の下流側は、燃焼器20に接続されている。
また、空気排出管41には、A点にてSOFCモジュールバイパス管53が接続されている。SOFCモジュールバイパス管53の上流側は、空気供給管40に接続されており、SOFCモジュール内へ供給する空気の流量の一部をA点より燃焼器20へとバイパスすることで調整できるようになっている。SOFCモジュールバイパス管53には、SOFCモジュールバイパス流量調整弁53aが設けられている。SOFCモジュールバイパス流量調整弁53aの開度は、制御部15によって制御される。
空気排出管41のA点よりも上流側には、排空気遮断弁41aが設けられ、さらにその上流側には、B点にて分岐する排空気ベント管54が接続されている。排空気ベント管54の下流側には、タービン22に接続された燃焼ガス排出管55に接続されている。排空気ベント管54には、排空気ベント弁54aが設けられている。SOFC12の空気極内の空気は、排空気ベント弁54aが開かれると排空気ベント管54によって排空気の一部が排出されることで、減圧して空気極の圧力を微調整することが出来る。排空気ベント弁54aの上流側には、空気均圧管56が接続されている。空気均圧管56には空気均圧弁56aが設けられており、その下流側は触媒燃焼器44に接続されている。空気均圧弁56aを開けることによって、燃料極出口側の排燃料ガス圧力と空気極出口側の排空気圧力とを均圧させるようになっている。
燃料電池複合発電システム10は、ガスタービン装置であるマイクロガスタービン装置16を備えている。マイクロガスタービン装置16は、圧縮した空気をSOFCモジュール12の空気極に供給する空気圧縮機18と、空気排出管41を介して導かれた排空気及び燃料ガス排出管30を介して導かれた排燃料ガスが供給され、高温の燃焼ガスを生成する燃焼器20と、燃焼器20から排出された燃焼ガスにより回転駆動するタービン22とを備えている。
タービン22の回転出力は、空気圧縮機18に伝達されるとともに、タービン側発電機58へと導かれる。タービン側発電機58で発電された電力は、開閉器57を介して電力系統へと供給される。
SOFC12にて発電された電力は、電源パネル19によって制御されるパワーコンディショナ60へと導かれて交流に変換された後に、開閉器61を介して電力系統へと供給される。
制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
次に、図5を用いて、燃料ガス供給源25から都市ガスの供給が停止された場合の停止動作について説明する。
制御部15は、図示しない燃料ガス供給停止検知部によって停電等の検出や都市ガス流量の検出が行われ、都市ガスの供給停止を検知すると、時刻t0にてトリップ動作に入る。トリップ動作に入ると、SOFCモジュール12による発電出力を0とする。また、マイクロガスタービン装置16も停止させ、マイクロガスタービン装置16の発電出力を0とするとともに、燃焼器20への排燃料ガスと排空気の供給が停止され、空気圧縮機18による圧縮空気のSOFCモジュール12への供給も停止される。
これと同時に、SOFCモジュール12の燃料ガス供給管24内の圧力を低下させる。具体的には、燃料ガス均圧弁43aを開けて、燃料ガス排出管30から燃料ガスを導いて排燃料ガスを触媒燃焼器44で燃焼させながら外部へと排出する。このとき、空気均圧弁56aも開けて、空気排出管41から排空気ベント管54及び空気均圧管56を介して排空気を外部へと排出する。このように、燃料ガス均圧弁43aと空気均圧弁56aの両方を開けて、触媒燃焼器44の上流側で合流させることで均圧化し、SOFCモジュール12の燃料極と空気極との圧力差を所定範囲内に抑えて、簡易な手法により差圧が増加することによるSOFCモジュール12の破損を防止する。なお、SOFCモジュール12の燃料極と空気極との所定範囲の圧力差は燃料極側が空気極側よりも所定範囲で高くなるように調整される。
このようにして、燃料ガス供給管24内の圧力は迅速に減少させられ、SOFCモジュール12内の燃料極側の圧力を示す図5のモジュール圧力のグラフに示されているように、時刻t0において迅速に低下させられる。このとき、後述の時刻t1までの間は、燃料ガス供給管24に残留する都市ガスがSOFCモジュール12に供給され続ける。
また、図5に示すように、制御部15の指令により、マイクロガスタービン装置16の空気圧縮機18による圧縮空気のSOFCモジュール12への供給が停止されることに対応して、SOFCモジュール12への空気の供給量を減少させ、停止する。後述するようにSOFCモジュール12の空気極の圧力低下分を補う小流量の空気の供給は、空気タンク48からの冷却用空気により行われる。
また、制御部15の指令により、上水供給ポンプ39bを起動して、上水タンク39aから燃料ガス再循環管32内に水をスプレーする。これにより、水(水蒸気)が燃料ガス供給管24を介してSOFCモジュール12の燃料極側に導かれる。これにより、燃料ガス供給管24内に残っている都市ガスとともに改質反応によって吸熱するとともに、燃料極側を還元雰囲気に維持する。
上水供給ポンプ39bからの水の供給量としては、SOFCモジュール12が発電している通常運転時よりも低減させても良いが、S/C(燃料ガス中の炭素量に対する水蒸気素量の比)が3.5以上になるように調整することが好ましい。
そして、時刻t1になると、燃料ガス供給管24内に残存した都市ガスがほぼ消費される。このタイミングで、燃料ガス流量調整弁29を閉じて、停止時流量調整弁34を開く。このように、燃料ガス供給管24内に残存した都市ガスが消費されてから燃料ガスバッファタンク27内の都市ガスを使用することとして、無駄に燃料ガスバッファタンク27内の都市ガスを使用しないことにする。そして、燃料ガスバッファタンク27に貯留された都市ガスが、停止時燃料ガス供給管31を通り燃料ガス供給管24を介して、SOFCモジュール12の燃料極側へと導かれる。このようにして、都市ガスの供給が停止された場合であっても、燃料ガスバッファタンク27内の都市ガスを用いることによって停止動作を継続することができる。さらに、燃料ガス供給管24内の圧力が既に低下しているので、燃料ガスバッファタンク27からは大きな差圧の下で燃料ガスをSOFCモジュール12内へ供給を開始することができる。
このとき、図5に示すように、上水供給ポンプ39bから水の供給が継続されており、燃料ガスバッファタンク27から供給される都市ガスの内部改質反応に供与される。また、空気極側よりも所定の圧力分だけ高く維持される燃料極側の燃料が、空気極側へと微量分が流入する場合がある。すると空気極側の空気が反応して消費されて、圧力が低下する場合があるので、圧力低下分を補うよう、小流量の空気の供給を空気タンク48から冷却用空気がSOFCモジュール12の空気極側に供給されている。したがって、SOFCモジュール12内では、都市ガスの改質による吸熱反応が継続するとともに、燃料極側を還元雰囲気に維持することができる。
以上により、SOFCモジュール内の発電室温度(例えば図4の温度センサ15Bが示す温度)が徐々に低下し出す。
時刻t1から時刻t2では、燃料ガスバッファタンク27から供給される都市ガスの流量は、図5に示すように、制御部15の指令によって停止時流量調整弁34が制御されることによって段階的に減少させられる。SOFCモジュール12内の圧力を低下させるので、これにより時刻t1から時刻t2に燃料ガスバッファタンク27から供給される都市ガス流量を減らすことが出来るので、燃料ガスバッファタンク27の必要な容量も小さくすることが出来る。
そして、時刻t2になると、燃料ガスバッファタンク27からの都市ガス供給は制御部15の指令によって停止時流量調整弁34を閉じることで停止される。これと同時に、制御部15の指令によって、窒素ガス流量調整弁38を開けることで、窒素ガスを燃料ガス供給管24に供給する。これにより、SOFCモジュール12の燃料極側に供給されるガスは、都市ガスから窒素ガスに切り換えられる。このようにガスを切り換えるタイミングは、温度センサ15Bによって計測された発電室温度によって制御部15が判断する。具体的には、400℃〜600℃、好ましくは500℃といった温度で切り換えられる。この温度は、水蒸気による都市ガスの改質が可能である温度以上であり、かつ、窒素ガスによる燃料極の劣化を回避できる温度以下として予め決定される。
時刻t2以降は、燃料ガス供給管24に供給するガスを窒素ガスに切り換えた後は、そのまま窒素ガスを流し続け、時刻t3にて所定温度に到達するまで冷却が行われる。
図6には、燃料ガスバッファタンク27の容量を決定する際の考え方が示されている。同図において、横軸は燃料ガス供給管24内の圧力[MPa]であり、縦軸は燃料ガスバッファタンク27の容量[m/kW]である。図6のグラフは、トリップした後に燃料ガス供給管24内の圧力を所定値まで減圧したときに、図5に示した停止動作時に必要な都市ガス量を蓄えておくためのタンク容積が示されている。なお、燃料ガスバッファタンク27の設計圧力Pは、高圧ガス保安法適用に至らない1MPa未満とするのが好ましい。
図6のグラフは、燃料ガスバッファタンク27の容量をVとして、ボイル・シャルルの法則に基づき、以下の式から導かれる。
V=V’×(T+273)/273×1.1013×((P−M)−x)・・・(1)
上式において、V’は必要燃料ガス量、Tは燃料ガスバッファタンク27の温度(℃)、Pは燃料ガスバッファタンク27の設計圧力、圧力のMはマージン、xはトリップ後の燃料ガス供給管24内の減圧後の供給圧力である。
図7には、圧力マージンMの考え方が示されている。同図に示されているように、燃料ガス圧縮機26の作動範囲に対して所定の安全率を見込んだ圧力が圧力マージンMとされている。この圧力マージンMを設計圧力Pから減じた圧力が、トリップ発生時の燃料ガスバッファタンク27のトリップ圧となる。すなわち、トリップ圧は、設計圧力Pから圧力マージンMを引いた圧力となる。そして、トリップが発生した時に使用可能となる都市ガス量は、トリップ圧とトリップ発生の後に減圧した燃料ガス供給管24の供給圧力xとの差の圧力に比例した量となる。
再び図6を参照すると、式(1)に基づいて計算した結果、トリップ発生の後に燃料ガス供給管24の供給圧力xが、例えば0.6[MPa]の場合の燃料ガスバッファタンク27の容量が従来の標準的なものとなる。一方、本実施形態では、トリップ発生の後に減圧した燃料ガス供給管24の供給圧力xが0.2[MPa]とすることで、燃料ガスバッファタンク27の容量は上記の従来の標準的な容量の約1/5の容量となる。すなわち、トリップ発生の後にSOFCモジュール12の圧力を常圧に近い圧力へと減圧して、燃料ガス供給管24の供給圧力xを低い圧力(0.2MPa)にすることで、燃料ガスバッファタンク27の設置場所を選ばなくなり、例えば一般家庭であっても設置することができる大きさである。このように、トリップ後に燃料ガス供給管24の圧力を低下させることにより、燃料ガスバッファタンク27の大きさを小さくできることが分かる。
以上の通り、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
燃料ガス供給源25からの都市ガスの供給が停止されると、燃料ガスバッファタンク27内に貯留された都市ガスが、燃料ガス供給管24を通りSOFCモジュール12の燃料極へと供給される。これにより、都市ガス供給が停止した後であってもSOFCの停止動作に支障を来すことがない。さらに、都市ガスの供給停止を検知した場合に、燃料ガス供給管24内の燃料ガスを外部に排出してSOFCモジュール12の圧力を低下させ、燃料ガス圧力を低下させることとしたので、燃料ガスバッファタンク27内の圧力が、低下させた燃料ガス圧力となるまで燃料ガスバッファタンク27内の都市ガスを燃料ガス供給管24に供給することができる。これにより、燃料ガス供給管24内の圧力を低下させない場合に比べて、多くの都市ガスを燃料ガス供給管24に供給することができるので、燃料ガスバッファタンク27の容量を可及的に小さくすることができる。したがって、燃料ガスバッファタンク27の設置場所の自由度が広がる。
また、燃料ガスの供給停止を検知する前の通常運転で用いていた都市ガスをそのままトリップ後の停止動作で使用することができるので、例えば水素等の代替ガスを使用する必要がなくなり、水素ガスといった代替ガスに対する使用制限等がある設置場所(例えば一般家庭)に対しても適用することができる。
さらに、燃料ガス供給源25からの都市ガスの供給が一時的に停止され、その後、都市ガスの供給が復旧した際は、SOFCモジュール12の積極的な冷却を行っていないために発電室温度の低下は少ない状態にあり、比較的短い時間で再起動が可能である。
燃料ガス供給源25からの都市ガスの供給が停止すると、都市ガスの供給停止前の通常の発電時のように燃料電池反応によって十分な水が発生しないので、都市ガスの改質のための水が不足するおそれがある。そこで、都市ガスの供給が停止した場合に、上水供給ポンプ39bから水を燃料ガス供給管24に供給することとして、都市ガスの改質反応を維持させることとした。これにより、吸熱反応である都市ガスの改質を維持することができ、効果的に停止動作を行うことができる。
SOFCモジュール12の発電室温度が、水蒸気による都市ガスの改質が可能である温度以上であり、かつ、窒素ガスによる燃料極の劣化を回避できる温度以下(本実施形態では、500℃程度)まで降下した場合に、燃料ガス供給管24に供給するガスを、燃料ガスバッファタンク27から供給される都市ガスから窒素ガスに切り換えることにした。これにより、燃料ガスバッファタンク27内の都市ガスの使用を限定的に抑えることができるので、燃料ガスバッファタンク27の容量をさらに小さくすることができる。
[変形例]
本実施形態は、以下のように変形することができる。すなわち、上述の実施形態では、図5に示したように、燃料ガスバッファタンク27から供給される都市ガスの流量を段階的に減少させることとした。本変形例では、これをさらに進めて、SOFCモジュール12の発電室温度に応じて燃料ガスバッファタンク27から供給する都市ガス流量を変化させる。具体的には、温度センサ15B(図4参照)の計測値を発電室温度として制御部15で取得する。そして、発電室温度と必要な都市ガス流量との関係を事前の試験によりデータ取得しておき、制御部15に参照値として組込んでおく。停止動作時には、温度センサ15Bで検出された発電室温度に従って、制御部15にて発電室温度に従った都市ガス流量を参照し、停止時流量調整弁34を制御して必要十分な都市ガス量を供給する。これにより、燃料ガスバッファタンク27の都市ガスの保有量が最適化され、燃料ガスバッファタンク27の容量をさらにコンパクトにすることができる。
また、燃料ガス供給源25の停止とともに、停電が発生した場合は、非常用発電機17を使用して、非常用空気圧縮機52を起動して冷却用空気を空気供給管40に供給するようにしてもよい。さらに、非常用発電機17の電力を、停止動作に必要な他の機器に供給するようにしてもよい。
10 SOFC複合発電システム(燃料電池複合発電システム)
12 SOFCモジュール(燃料電池)
14 圧力容器
15 制御部
16 マイクロガスタービン装置(ガスタービン装置)
17 非常用発電機
18 空気圧縮機
24 燃料ガス供給管(燃料ガス供給系統)
24a 燃料ガス供給枝管(燃料ガス供給系統)
25 燃料ガス供給源
26 燃料ガス圧縮機
27 燃料ガスバッファタンク
28 脱硫器
29 燃料ガス流量調整弁
30 燃料ガス排出管
30a 燃料ガス排出枝管
31 停止時燃料ガス供給管
32 燃料ガス再循環管
33 MGT用流量調整弁
34 停止時流量調整弁
36 再循環ブロワ
37 窒素ガス供給管
38 窒素ガス流量調整弁
39 上水供給管(水供給部)
39a 上水タンク
39b 上水供給ポンプ(水供給部)
40 空気供給管
40a 供給空気流量調整弁
41 空気排出管
42 燃料ガスベント管(燃料ガス圧力低下手段)
42a 燃料ガスベント弁(燃料ガス圧力低下手段)
43 燃料ガス均圧ベント管(燃料ガス圧力低下手段)
43a 燃料ガス均圧弁(燃料ガス圧力低下手段)
44 触媒燃焼器
45 再生熱交換器
46 供給空気バイパス管
46a 供給空気バイパス流量調整弁
47 冷却用空気供給管
47a 冷却用空気流量調整弁
48 空気タンク
49 冷却用空気圧縮機
51 非常用空気供給管
52 非常用空気圧縮機
53 SOFCモジュールバイパス管
53a SOFCモジュールバイパス流量調整弁
54 排空気ベント管
54a 排空気ベント弁
55 燃焼ガス排出管
56 空気均圧管
56a 空気均圧弁
57 開閉器
58 タービン側発電機

Claims (8)

  1. 燃料極および空気極を備える燃料電池本体と、
    燃料ガス源から前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系統と、
    該燃料ガス供給系統に設けられ前記燃料電池本体に供給される燃料ガスを貯留する燃料ガスバッファタンクと、
    前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止を検知する燃料ガス供給停止検知部と、
    前記燃料極出口の排燃料ガスの圧力を低下させる燃料ガス圧力低下手段と、
    前記燃料ガス供給停止検知部によって前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記燃料ガス圧力低下手段によって前記燃料電池本体の圧力を低下させることで前記燃料ガス供給系統内の燃料ガス圧力を低下させ、前記燃料ガスバッファタンクから燃料ガスを供給する制御部と、
    を備えていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記空気極出口の排酸化性ガスの圧力を低下させる空気圧力低下手段と、
    前記排燃料ガスと前記排酸化性ガスの差圧を所定値内に保持しながら、前記排燃料ガスと前記排酸化性ガスを排出する均圧化手段とを備え、
    前記燃料ガス供給停止検知部によって前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記燃料ガス圧力低下手段と前記空気圧力低下手段は、前記均圧化手段を用いて前記燃料電池本体の圧力を低下させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記燃料ガスバッファタンクから供給される燃料ガスの流量を制御する流量制御弁と、
    前記燃料電池本体の温度を計測する温度センサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料ガス供給停止検知部によって燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記温度センサによって計測された前記燃料電池本体の温度変化に応じて、前記流量制御弁の開度を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 前記燃料ガス供給系統に水を供給する水供給部を備え、
    前記制御部は、前記燃料ガス供給停止検知部によって燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記水供給部から前記燃料ガス供給系統に水を供給することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 前記燃料ガス供給系統に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池本体が所定温度まで降下した場合に、前記燃料ガスバッファタンクから前記燃料ガス供給系統への燃料ガスの供給を、前記不活性ガス供給部から前記燃料ガス供給系統への不活性ガスの供給に切り換えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池。
  6. 前記所定温度は、水による燃料ガスの改質が可能であり、かつ、不活性ガスによる前記燃料極の劣化を回避できる温度とされていることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池と、
    前記燃料電池本体から導かれた排燃料ガスを燃焼することによって動作するガスタービン装置と、
    該ガスタービン装置によって駆動される発電機と、
    を備えていることを特徴とする燃料電池複合発電システム。
  8. 燃料極および空気極を備える燃料電池本体と、
    燃料ガス源から前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス供給系統と、
    該燃料ガス供給系統に設けられ前記燃料電池本体に供給される燃料ガスを貯留する燃料ガスバッファタンクと、
    前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止を検知する燃料ガス供給停止検知部と、
    前記燃料極出口の排燃料ガス圧力を低下させる燃料ガス圧力低下手段と、
    前記燃料ガス供給系統に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部と、
    を備えた燃料電池の停止方法であって、
    前記燃料ガス供給停止検知部によって前記燃料ガス源からの燃料ガスの供給停止が検知された場合に、前記燃料ガス圧力低下手段によって前記燃料電池本体の圧力を低下させることで前記燃料ガス供給系統内の燃料ガス圧力を低下させ、前記燃料ガスバッファタンクから燃料ガスを供給し、
    前記燃料電池本体が所定温度まで降下した場合に、前記燃料ガスバッファタンクから前記燃料ガス供給系統への燃料ガスの供給を、不活性ガス供給部から前記燃料ガス供給系統への不活性ガスの供給に切り換えることを特徴とする燃料電池の停止方法。
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