JP5391620B2 - 反応装置の制御部 - Google Patents
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Description
反応装置には、燃料と水を含む混合液を気化させる気化器と、気化器で気化された混合気を水素を含む改質ガスに改質する改質器と、改質器の副生成物として発生する一酸化炭素を選択的に酸化して除去する一酸化炭素除去器とが備えられている。
空気極に供給された酸化剤ガスと燃料極に供給された燃料との反応により電力を生成するとともに、前記空気極における酸化剤ガスの入口が前記断熱パッケージ内で露出するように設けられた発電セルを含む反応装置本体と、
前記反応装置本体を内部に収容する断熱パッケージと、
前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側と前記断熱パッケージの外部とを連通する第一流路と、
前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側と前記断熱パッケージの外部とを連通し、前記第一流路とは異なる第二流路と、
前記第一流路を開閉する第一開閉手段と、
前記第二流路を開閉する第二開閉手段と、
前記第一流路を介して前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側に冷却ガスを供給する冷却ガス送り手段と、
前記空気極と前記冷却ガス送り手段とを連通する冷却ガス用流路と、
前記燃料極と前記冷却ガス用流路とを連通する分岐流路と、
前記分岐流路を開閉する分岐流路開閉手段と、
前記反応装置本体の温度を検出する温度検出手段と、
を備え、
前記空気極に対して、前記冷却ガス送り手段により、前記第一流路及び前記断熱パッケージの内部空間を介して前記冷却ガスとしての酸化剤ガスを、前記空気極に供給するステップを実行し、
前記反応装置本体の運転停止時に、前記温度検出手段の検出結果が所定温度以下である場合には、前記分岐流路開閉手段により前記分岐流路を開くステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部が提供される。
上記の反応装置の制御部において、好ましくは、前記反応装置の運転停止時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を開いて、前記第二開閉手段により前記第二流路を開いて、前記冷却ガス送り手段を駆動するステップを実行する。
上記の反応装置の制御部において、好ましくは、前記反応装置の定常運転時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を閉じて、前記第二開閉手段により前記第二流路を閉じるステップを実行する。
上記の反応装置の制御部において、好ましくは、前記反応装置の始動時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を閉じるか、又は前記第二開閉手段により前記第二流路を閉じるステップを実行する。
図1は、本実施形態の反応装置を搭載した発電システムの概略構成を示した説明図である。この発電システム1は、例えばノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機、その他の電子機器に備え付けられるものであり、これらの電子機器本体を動作させるための電源として用いられる。そして、発電システム1は、反応装置2と、燃料供給部3とを備えている。
反応装置2には、気化器6と、改質器7と、燃焼器8と、気化用熱交換器9と、改質用熱交換器10と、燃料電池としての発電セル11とからなる反応装置本体20と、空気極用流路133aと、燃料極用流路134aと、燃焼器用流路135aとが設けられている。
H2+CO2→H2O+CO …(2)
CO+O2-→CO2+2e-・・・(4)
O2+4e-→2O2-・・・(5)
また、定常運転時とは、反応装置本体20の各部が所望の反応が行うことができる温度領域を維持して、発電セル11において電子機器の制御部からの出力要求に応じて発電を行っている間を言う。
また、運転停止時とは、例えば発電システム1が備えられた電子機器の制御部から制御部70に運転停止信号が送られることにより、制御部70がヒータ兼温度センサ13aへの通電を止めてから、各停止処理を行った後に、各ポンプを完全に停止するまでの間を言う。
ステップS4では、制御部70は、第一空気ポンプ41を駆動して、断熱パッケージ12の外部の空気を第一流路42を介して断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側に供給する。ここで、制御部70は、第一流量センサ44の検出結果が所定の流量となるように第一バルブ43を調整する。所定の流量を例えば3.0L/min程度に設定していることが好ましい。第一空気ポンプ41により供給された断熱パッケージ12の外部の空気は、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空間及び第二流路62を介して大気開放口61から断熱パッケージ12の外部に排出される。この断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空間を通過する空気によって、反応装置本体20の全体が冷却されることになる。また、大気開放口61から断熱パッケージ12の外部に排出された空気は、ファン63によって送られた空気によって希釈されているので、例えば室温に近い安全な温度となっている。
ステップS7では、制御部70は、所定流量の空気を燃料極11bに供給する。制御部70は、分岐用バルブ523を開状態とし、第二空気ポンプ51を駆動して、断熱パッケージ12の外部の空気を分岐流路521、気化器6、改質器7を介して燃料極11bに供給する。ここで、制御部70は、分岐用流量センサ524の検出結果が所定の流量となるように分岐用バルブ523を調整する。これにより、気化器6、改質器7及び燃料極11bに残留している水素、二酸化炭素、一酸化炭素や未改質の混合液が燃焼器8に送られて、その燃焼器8により燃焼処理される。
ステップS12では、制御部70は第一バルブ43、第二バルブ64、第三バルブ53及び分岐用バルブ523を閉状態にする。
ステップS13では、制御部70は、第一空気ポンプ41及び第二空気ポンプ51を停止する。これにより、運転停止処理が終了する。
そして、発電セル11の温度を検出するヒータ兼温度センサ13aの検出結果が、所定温度以下の場合には第一バルブ43と、第二バルブ64とが閉ざされるので、第一空気ポンプ41による冷却を発電セル11の温度に基づいて停止することができる。
第一実施形態では、2つの空気ポンプ41,51を搭載した反応装置2を例示して説明したが、一方の空気ポンプを省略することも可能である。図4は、空気ポンプを1つとした反応装置2Aの概略構成を示す説明図である。なお、第一実施形態と同様の構成については、同一の数字と適宜符号の末尾に英字を付して詳細な説明を省略する。
そして、第一バルブ43、第三バルブ53及び分岐用バルブ523を調整することで、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側に対する空気供給、空気極11aに対する空気供給、燃料極11bに対する空気供給が、1つの空気ポンプ41aによって実行されることになる。空気ポンプ41aとしては、遠心ポンプ又はダイアフラムポンプを用いることが好ましい。
上記の第二実施形態では、断熱パッケージ12の外部の空気が、第三流路52A、第三貫通孔133A及び空気極用流路133aを介して、発電セル11の空気極11aに供給されるようになっている。一方、この第三流路52A、第三貫通孔133A及び空気極用流路133aを省略することも可能である。図6は、第三流路52A、第三貫通孔133A及び空気極用流路133aを省略した反応装置2Bを示す説明図である。なお、第二実施形態と同様の構成については、同一の数字と適宜符号の末尾に英字を付してその説明を省略する。
そして、反応装置2Bの運転停止時において、ヒータ兼温度センサ13aの検出結果により発電セル11の温度が酸化温度領域未満であると判断したときは、制御部70は、更に、分岐用バルブ523を開状態にする。これにより、分岐流路521Bを介して反応装置本体20Bの各部に、断熱パッケージ12の外側の空気が供給され、第一の冷却とともに第二の冷却が行われる。
2 反応装置
3 燃料供給部
6 気化器
7 改質器
8 燃焼器
11 発電セル
11a 空気極
11b 燃料極
11c 電解質膜
12 断熱パッケージ
13a ヒータ兼温度センサ(温度検出手段)
20 反応装置本体
31 燃料カートリッジ
40 第一空気供給部
41 第一空気ポンプ(冷却ガス送り手段)
41a 空気ポンプ(冷却ガス送り手段)
42,42A,42B 第一流路
43 第一バルブ(第一開閉手段)
50 第二空気供給部
51 第二空気ポンプ(酸化剤ガス送り手段)
52 第三流路(酸化剤用流路)
52A 第三流路(冷却ガス用流路)
53 第三バルブ
60 排出部
62 第二流路
64 第二バルブ(第二開閉手段)
70 制御部
121 本体部
122 蓋部
131 第一貫通孔
132 第二貫通孔
133 第三貫通孔(酸化剤用貫通孔)
133A 第三貫通孔(冷却ガス用貫通孔)
133a 空気極用流路(酸化剤用流路)
133aA 空気極用流路(冷却ガス用流路)
134 第四貫通孔
134a 燃料極用流路
135 第五貫通孔
135a 燃焼器用流路
521,521A,521B 分岐流路
523 分岐用バルブ(分岐流路開閉手段)
Claims (5)
- 空気極に供給された酸化剤ガスと燃料極に供給された燃料との反応により電力を生成するとともに、前記空気極における酸化剤ガスの入口が前記断熱パッケージ内で露出するように設けられた発電セルを含む反応装置本体と、
前記反応装置本体を内部に収容する断熱パッケージと、
前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側と前記断熱パッケージの外部とを連通する第一流路と、
前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側と前記断熱パッケージの外部とを連通し、前記第一流路とは異なる第二流路と、
前記第一流路を開閉する第一開閉手段と、
前記第二流路を開閉する第二開閉手段と、
前記第一流路を介して前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側に冷却ガスを供給する冷却ガス送り手段と、
前記空気極と前記冷却ガス送り手段とを連通する冷却ガス用流路と、
前記燃料極と前記冷却ガス用流路とを連通する分岐流路と、
前記分岐流路を開閉する分岐流路開閉手段と、
前記反応装置本体の温度を検出する温度検出手段と、
を備え、
前記空気極に対して、前記冷却ガス送り手段により、前記第一流路及び前記断熱パッケージの内部空間を介して前記冷却ガスとしての酸化剤ガスを、前記空気極に供給するステップを実行し、
前記反応装置本体の運転停止時に、前記温度検出手段の検出結果が所定温度以下である場合には、前記分岐流路開閉手段により前記分岐流路を開くステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。 - 請求項1に記載の反応装置の制御部において、
前記温度検出手段の検出結果が、第二の所定温度以下の場合には、前記第一開閉手段を閉じて、第二開閉手段を閉じるステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。 - 請求項1または2のいずれか一項に記載の反応装置の制御部において、
前記反応装置の運転停止時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を開いて、前記第二開閉手段により前記第二流路を開いて、前記冷却ガス送り手段を駆動するステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の反応装置の制御部において、
前記反応装置の定常運転時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を閉じて、前記第二開閉手段により前記第二流路を閉じるステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の反応装置の制御部において、
前記反応装置の始動時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を閉じるか、又は前記第二開閉手段により前記第二流路を閉じるステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。
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