JP5391620B2 - 反応装置の制御部 - Google Patents

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Description

本発明は、反応装置制御部に関する。
燃料電池は燃料の電気化学反応により電力を取り出すものであり、燃料電池の研究・開発が広く行われている。このような燃料電池では、発電に用いる燃料は水素ガスであるため、改質型の燃料電池システムには、メタノール等の原燃料を改質することで水素ガスを生成する反応装置が設けられている。
反応装置には、燃料と水を含む混合液を気化させる気化器と、気化器で気化された混合気を水素を含む改質ガスに改質する改質器と、改質器の副生成物として発生する一酸化炭素を選択的に酸化して除去する一酸化炭素除去器とが備えられている。
このような反応装置では、反応温度を維持するエネルギーを軽減して熱効率を高めるために、気化器、改質器、一酸化炭素除去器が1つの断熱パッケージに収容されているものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された反応装置では、断熱パッケージ内に気化器、改質器、一酸化炭素除去器、燃焼器及び吸熱部が搭載されている。また、断熱パッケージの外側には、燃料電池である発電セルや、燃料タンク、燃焼器に空気を供給する空気ポンプが設けられている。そして、断熱パッケージ内部の各部と、外部の各部とを結ぶ流路を配設するために、断熱パッケージの一端部は開放されている。
特開2006−103978号公報
上記の反応装置では、断熱パッケージの一端部が開放されているために、パッケージ内部と外部とで空気の対流が生じ、パッケージ内部の熱量が外部に放出されてしまうことになっていた。これを防止すべく、断熱パッケージの一端部を閉塞することも考えられる。ところが、単に閉塞しただけでは、運転停止時に断熱パッケージの内部の温度を下げる際に、降温に要する時間が長くなってしてしまうことになる。
この場合、特に運転温度が500℃を超える固体酸化物型燃料電池を収容する場合においては、燃料電池の構成材料と運転温度にもよるが、一般的に電極のアノード極の再酸化を防止する為に約300℃以上の領域はアノード極の雰囲気を還元雰囲気にしなければいけないため、燃料電池停止後も液体ポンプや空気ポンプ、バルブやセンサなどの補機類の運転を継続しなければならない。しかし、上記の燃料電池システムを携帯機器に搭載する場合、燃料電池停止時の補機類の駆動には補助電源として搭載している二次電池やキャパシタの電力が利用されるため、燃料電池の発電が停止した後の補機類の動作時間が長くなると、電源システム全体の停止時間が長くなる上に、次回の電源システムの起動に必要な容量を確保できないケースが起こるという問題点があった。その為、燃料電池システムには大容量の補助電源を搭載しなければならず、結果的にシステム全体が大型化してしまい、携帯機器への搭載を困難にしていた。
本発明の課題は、運転停止に要する時間を短縮することができる反応装置を提供することである。
本発明に係るの態様によれば、
空気極に供給された酸化剤ガスと燃料極に供給された燃料との反応により電力を生成するとともに、前記空気極における酸化剤ガスの入口が前記断熱パッケージ内で露出するように設けられた発電セルを含む反応装置本体と、
前記反応装置本体を内部に収容する断熱パッケージと、
前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側と前記断熱パッケージの外部とを連通する第一流路と、
前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側と前記断熱パッケージの外部とを連通し、前記第一流路とは異なる第二流路と、
前記第一流路を開閉する第一開閉手段と、
前記第二流路を開閉する第二開閉手段と、
前記第一流路を介して前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側に冷却ガスを供給する冷却ガス送り手段と、
前記空気極と前記冷却ガス送り手段とを連通する冷却ガス用流路と、
前記燃料極と前記冷却ガス用流路とを連通する分岐流路と、
前記分岐流路を開閉する分岐流路開閉手段と、
前記反応装置本体の温度を検出する温度検出手段と、
を備え
前記空気極に対して、前記冷却ガス送り手段により、前記第一流路及び前記断熱パッケージの内部空間を介して前記冷却ガスとしての酸化剤ガスを、前記空気極に供給するステップを実行し、
前記反応装置本体の運転停止時に、前記温度検出手段の検出結果が所定温度以下である場合には、前記分岐流路開閉手段により前記分岐流路を開くステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部が提供される。
上記の反応装置の制御部において、好ましくは、前記温度検出手段の検出結果が、第二の所定温度以下の場合には、前記第一開閉手段を閉じて、第二開閉手段を閉じるステップを実行する。
上記の反応装置の制御部において、好ましくは、前記反応装置の運転停止時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を開いて、前記第二開閉手段により前記第二流路を開いて、前記冷却ガス送り手段を駆動するステップを実行する。
上記の反応装置の制御部において、好ましくは、前記反応装置の定常運転時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を閉じて、前記第二開閉手段により前記第二流路を閉じるステップを実行する。
上記の反応装置の制御部において、好ましくは、前記反応装置の始動時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を閉じるか、又は前記第二開閉手段により前記第二流路を閉じるステップを実行する。
本発明によれば、運転停止時に第一開閉手段及び第二開閉手段を開いておくことで、断熱パッケージの内部空間と断熱パッケージの外部空間とを連通して、断熱パッケージ内の熱量流出を促進することができる。これにより、運転停止に要する時間を短縮することができる反応装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態の反応装置を搭載した発電システムの概略構成を示した説明図である。この発電システム1は、例えばノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機、その他の電子機器に備え付けられるものであり、これらの電子機器本体を動作させるための電源として用いられる。そして、発電システム1は、反応装置2と、燃料供給部3とを備えている。
まず、反応装置2について説明する。
反応装置2には、気化器6と、改質器7と、燃焼器8と、気化用熱交換器9と、改質用熱交換器10と、燃料電池としての発電セル11とからなる反応装置本体20と、空気極用流路133aと、燃料極用流路134aと、燃焼器用流路135aとが設けられている。
気化器6は、燃料極用流路134aを介して燃料供給部3から供給された燃料及び水の混合液を気化し、生成された混合気を燃料極用流路134aを介して改質器7に送るものである。気化器6での混合液の気化は、気化用熱交換器9により、発電セル11から送られて気化用熱交換器9を通過するオフガスの熱が混合液に伝導することで引き起こされる。
改質器7は、混合気から水素ガスおよび二酸化炭素を触媒を用いた改質反応により生成し、更に微量ながら副生成物として一酸化炭素ガスを生成するものである。例えば、燃料がメタノールの場合には、次式(1)、(2)のような化学反応が改質器7で起こる。なお、水素が生成される反応は吸熱反応であって、改質用熱交換器10の熱等が用いられる。
CHOH+HO→3H+CO …(1)
+CO→HO+CO …(2)
発電セル11は、固体酸化物型燃料電池であり、空気極11aと、燃料極11bと、燃料極11bと空気極11aとの間に挟まされた電解質膜11cとを有する。改質器7で生成された改質ガスは燃料極用流路134aを介して発電セル11の燃料極11bに供給され、更に外部の空気が空気極用流路133aを介して空気極11aに送られる。そして、燃料極11bに供給された改質ガス中の水素や一酸化炭素と、空気極11aに供給された空気中の酸素とが、電解質膜11cを介して電気化学反応することによって、燃料極11bと空気極11aとの間で電力が生じる。燃料極11bと空気極11aによって出力された電力は図示しない電子機器本体に供給される。
電解質膜11cが酸素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体酸化物電解質膜)の場合には、燃料極11bでは次式(3),(4)のような反応が起き、燃料極11bで生成された酸素イオンが電解質膜11cを透過し、空気極11aでは次式(5)のような反応が起こる。
+O2-→HO+2e-・・・(3)
CO+O2-→CO+2e-・・・(4)
+4e-→2O2-・・・(5)
燃焼器8は、燃料極11bで電気化学反応せずに残った改質ガスと、空気極11aを通過した空気とを含むオフガス燃焼することで、オフガス中に残存する水素ガス及び一酸化炭素を消費するものである。そして、燃焼器8は、燃焼器用流路135aを介して、生成したオフガスを改質用熱交換器10に送るようになっている。
燃焼器8と、発電セル11には、燃焼器8と発電セル11の温度を調整するためのヒータ兼温度センサ13aが設けられている。このヒータ兼温度センサ13aが温度検出手段である。
改質用熱交換器10は、燃焼器8から供給されたオフガスの燃焼反応によって生じた熱を改質器7に伝導させることで両者間の熱交換を行うものである。この熱交換によって燃焼器8の熱が改質器7の改質反応に用いられることになる。改質用熱交換器10で熱交換されたオフガスは、気化用熱交換器9に送られるようになっている。改質器7には、改質器7の温度を調整するためのヒータ兼温度センサ13bが設けられている。
気化用熱交換器9は、改質用熱交換器10から供給されたオフガスの熱を気化器6に伝導させて両者間の熱交換を行うものである。この熱交換によってオフガスの熱が気化器6の気化反応に用いられることになる。気化用熱交換器9で熱交換されたオフガスは、反応装置2から排出されるようになっている。また、気化器6には、気化器6の温度を調整するためのヒータ兼温度センサ13cが設けられている。
また、反応装置2には、反応装置本体20を内部に収容する、例えばステンレス製の断熱パッケージ12が設けられている。断熱パッケージ12は直方体状であり、本体部121と、蓋部122とを備え、反応装置本体20の全周を覆っている。
本体部121は、一端部に開口123を有する箱形形状に形成されていて、その内部空間に反応装置本体20が収容されている。本体部121の壁部124の内部には、真空層125が設けられていて、これにより外部への熱流出が規制されている。
蓋部122は、本体部121の開口123を閉塞するものであり、溶接或いはロウ付け等によって本体部121に接合されている。本体部121と蓋部122により形成された内部空間は空気が充填された空気層となる。この蓋部122には、5つの貫通孔(第一貫通孔131〜第五貫通孔135)がそれぞれ異なる位置に形成されている。
第一貫通孔131及び第二貫通孔132は、断熱パッケージ12の内部空間に連通している。第三貫通孔133は空気極用流路133aを介して発電セル11の空気極11aに連通している。第四貫通孔134は燃料極用流路134aを介して気化器6に連通している。ここで燃料極用流路134aは気化器6及び改質器7を通じて発電セル11の燃料極11bに連通している。第五貫通孔135は燃焼器用流路135aを介して気化用熱交換器9に連通している。燃焼器用流路135aは気化用熱交換器9及び改質用熱交換器10を介して燃焼器8に連通している。なお、空気極用流路133a及び燃料極用流路134aは、発電セル11を通過した後に、燃焼器用流路135aに合流している。
また、反応装置2には、断熱パッケージ12内に空気を供給する第一空気供給部40と、発電セル11の空気極11aに空気を供給する第二空気供給部50と、断熱パッケージ12内の空気を排出するための排出部60とが設けられている。
第一空気供給部40には、例えば遠心ポンプからなる第一空気ポンプ41と、第一空気ポンプ41から第一貫通孔131までを連通する第一流路42とが設けられている。第一流路42が第一貫通孔131に接続されていることで、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側と断熱パッケージ12の外部とが、第一空気ポンプ41を介して連通することになる。また、第一流路42には、第一流路42を開閉する第一バルブ43と、第一バルブ43よりも下流側の流量を検出する第一流量センサ44とが設けられている。第一バルブ43は、流量調整可能な流量可変バルブである。
第一バルブ43が閉状態であると、断熱パッケージ12の外部の空気は、第一空気ポンプ41により断熱パッケージ12内には供給されない。一方、第一バルブ43が開状態であり、第一空気ポンプ41が駆動していると、断熱パッケージ12の外部の空気が第一空気ポンプ41により冷却ガスとして第一流路42を介して断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側に送られる。このように、第一空気ポンプ41が冷却ガス送り手段であり、第一バルブ43が、第一流路42を開閉する第一開閉手段である。
第二空気供給部50には、例えばダイアフラムポンプからなる第二空気ポンプ51と、第二空気ポンプ51から第三貫通孔133までを連通する第三流路52とが設けられている。第三流路52が第三貫通孔133に接続されていることで、発電セル11の空気極11aと、断熱パッケージ12の外部とが、第二空気ポンプ51を介して連通することになる。また、第三流路52における第二空気ポンプ51の直下流には、燃料供給部3に連通する分岐流路521が設けられている。第三流路52の分岐地点よりも下流側には、第三流路52を開閉する第三バルブ53と、第三バルブ53よりも下流側の流量を検出する第三流量センサ54とが設けられている。一方、分岐流路521には、分岐流路521を開閉する分岐用バルブ523と、分岐用バルブ523よりも下流側の流量を検出する分岐用流量センサ524とが設けられている。第三バルブ53及び分岐用バルブ523は、流量調整可能な流量可変バルブである。分岐用バルブ523は、分岐流路開閉手段である。
第三バルブ53が閉状態であると、断熱パッケージ12の外部の空気は、第二空気ポンプ51により空気極11aには供給されない。一方、第三バルブ53が開状態であり、第二空気ポンプ51が駆動していると、断熱パッケージ12の外部の空気が第二空気ポンプ51により酸化剤ガスとして第三流路52及び空気極用流路133aを介して空気極11a内に送られる。このように、第二空気ポンプ51が酸化剤ガス送り手段であり、第三流路52及び空気極用流路133aが酸化剤用流路である。
排出部60には、大気に開放された大気開放口61と、第二貫通孔132から大気開放口61までを連通する第二流路62と、大気開放口61に向けて外気を送るファン63とが設けられている。第二流路62が第二貫通孔132に接続されていることで、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側と断熱パッケージ12の外部とが、大気開放口61を介して連通することになる。また、第二流路62には、第二流路62を開閉する第二バルブ64が設けられている。第二バルブ64は開閉バルブである。
第二バルブ64が閉状態であると、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空気は、断熱パッケージ12の外部に排出されない。一方、第二バルブ64が開状態であると、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空気は第二流路62を介して大気開放口61から排出可能な状態となる。大気開放口61から排出された空気はファン63によって送られた空気によって希釈されることになる。
燃料供給部3には、燃料カートリッジ31が設けられている。燃料カートリッジ31内には燃料と水の混合液が貯留された燃料貯留部311と、オフガスからの水を回収する水回収部312とが搭載されている。本実施形態では混合液としてメタノールを水で一定割合に希釈した液体燃料を用いている。なお、メタノール以外にも、メタンやブタンなどの液化ガスや、ジメチルエーテル等でも適用可能である。
また、燃料供給部3には、燃料貯留部311から第四貫通孔134までを連通する燃料流路32と、燃料カートリッジ31内の混合液を燃料流路32に供給する燃料ポンプ33と、第五貫通孔135から水回収部312までを連通する水流路34と、水流路34を通過するオフガスを冷却して水を生成する熱交換器35とが設けられている。
燃料流路32における燃料ポンプ33の下流側には、分岐流路521が連結されている。燃料ポンプ33の停止時に、断熱パッケージ12の外部の空気が第二空気ポンプ51により分岐流路521を介して供給されると、反応装置本体20の各部がパージされることになる。
図2は、反応装置2の主制御構成を示すブロック図である。この図2に示すように反応装置2には、各部を制御する制御部70が設けられている。制御部70には、燃料ポンプ33、第一空気ポンプ41、第二空気ポンプ51、第一バルブ43、第二バルブ64、第三バルブ53、分岐用バルブ523、ヒータ兼温度センサ13a,13b,13c、第一流量センサ44、第三流量センサ54及び分岐用流量センサ524等が電気的に接続されている。
以下、発電セル11の運転状態を、始動時、定常運転時、運転停止時に分けてそれぞれ説明する。ここで、発電セル11の始動時とは、例えば発電システム1が備えられた電子機器の制御部から制御部70に運転開始信号が送られることにより、制御部70がヒータ兼温度センサ13aにより発電セル11の加熱を開始してから、気化器6、改質器7、燃焼器8及び発電セル11といった反応装置本体20の各部が、所望の反応が行うことができる温度領域にまで昇温されるまでの間を言う。
また、定常運転時とは、反応装置本体20の各部が所望の反応が行うことができる温度領域を維持して、発電セル11において電子機器の制御部からの出力要求に応じて発電を行っている間を言う。
また、運転停止時とは、例えば発電システム1が備えられた電子機器の制御部から制御部70に運転停止信号が送られることにより、制御部70がヒータ兼温度センサ13aへの通電を止めてから、各停止処理を行った後に、各ポンプを完全に停止するまでの間を言う。
制御部70は、発電セル11の始動時においては、第一バルブ43を閉状態とし、第二バルブ64を開状態として、断熱パッケージ12の内部空間を大気開放口61を介して断熱パッケージ12の外部空間に連通している。断熱パッケージ12の内部空間を密閉した場合、発電セル11の昇温により、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の気体が熱膨張して、断熱パッケージ12の本体部121の壁部124に応力が加わるため、壁部124の厚みを厚くすることにより、反応装置2が大きく、重くなってしまう。しかしながら、断熱パッケージ12の内部空間をその外部空間に連通することにより、反応装置2をより小さく、より軽くすることができる。また、第一バルブ43又は第二バルブ64のうち一方を開状態とすればよい。
そして、制御部70はヒータ兼温度センサ13b、13cにより改質器7、気化器6の昇温を順次開始する。次いで、制御部70はヒータ兼温度センサ13aにより発電セル11の昇温を開始する。ヒータ兼温度センサ13b、13cの検出結果により、気化器6において燃料と水の混合液を気化して混合気を生成でき、改質器7において混合気から水素を含む改質ガスを生成できる温度領域であると判断すると、制御部70は、燃料ポンプ33、空気ポンプ41aを駆動する。このとき、発電セル11は発電できる温度領域ではないため、改質器7で生成された改質ガスは、発電セル11の燃料極11bをそのまま通過し、燃焼器8において燃焼される。引き続き、燃焼器8における燃焼を続けると、この燃焼熱により、発電セル11が発電可能な温度領域にまで昇温される。
制御部70は、発電セル11の定常運転時においては、第一バルブ43及び第二バルブ64を閉状態として、断熱パッケージ12の内部空間の閉塞性を確保する。そして、制御部70は分岐用バルブ523を閉状態、第三バルブ53を開状態としてから、第二空気ポンプ51及び燃料ポンプ33を駆動する。これにより、空気極11aには空気が供給されて、気化器6には混合液が供給される。また、制御部70は、各ヒータ兼温度センサ13a,13b,13cを駆動して、発電セル11、改質器7及び気化器6をそれぞれ所定の温度に調整する。混合液は、気化器6を通過する際に気化されて、混合気が生成される。次いで、生成された混合気は、改質器7を通過する際に改質されて、改質ガスが生成される。次いで、生成された改質ガスは、発電セル11の燃料極11bに供給される。改質ガスと空気が発電セル11に供給されると、発電セル11で電気化学反応が生じて電力が発生する。発電セル11で電気化学反応せずに残った水素を含むオフガスと空気は、燃焼器8で燃焼される。ここで生じたオフガスは、改質用熱交換器10及び気化用熱交換器9を通過して熱交換器35に至る。熱交換器35ではオフガス中の水が凝集されて、その水が水回収部312により回収される。
次に、発電セル11の運転停止時における制御部70の制御手順について詳細に説明する。図3は運転停止時における制御手順を示すフローチャートである。ここで、例えばユーザが電子機器の電源をオフすることにより、発電システム1が備えられた電子機器の制御部から制御部70に運転停止信号が送られると、制御部70は、発電システム1の運転停止処理を開始する。
運転停止処理が開始されると、まず制御部70は、燃料ポンプ33の流量を変更する(ステップS1)。ここで発電セル11は前述したとおり固体酸化物型燃料電池であるため、約300℃以上の領域(酸化温度領域)では燃料極11bの再酸化を防ぐべく、燃料極11bを還元雰囲気に維持しながら、燃料極11b及び燃料極用流路134aの内部の圧力をその外側の圧力よりも高く維持する必要がある。このため、電子機器の電源がオフになったとしても、発電セル11の温度が約300℃以下に下がるまでは、改質器7の水素生成を停止することは困難であり、燃料ポンプ33の駆動を止めることはできない。しかしながら、定常運転時のような多量の混合液の流量を供給する必要はなく、水素を含んだ混合気で燃料極11b及び燃料極用流路134aの内部の圧力をそれらの外側の圧力よりも高く維持できる程度でよい。つまり、このステップS1での燃料ポンプ33の流量は、定常運転時における流量よりも大幅に少ない流量に調整されることになる。また、このステップS1では、空気極11aに対して、定常運転時と同一の既定流量の空気が継続して供給されている。
ステップS2では、制御部70は、ヒータ兼温度センサ13aによる温度調整を停止する。これにより、発電セル11の温度が下がるため、発電セル11では水素や一酸化炭素が電気化学反応を生じず、そのまま燃料極11bを通過して、空気極11aを通過した空気と合流する。合流した気体は、燃焼器8で燃焼反応を生ずる。この燃焼反応によって発電セル11は加熱されるが、ステップS1によって混合液の供給量が調整されているために、その発熱量は定常運転時と比しても僅かなものになっている。これにより、発電セル11の温度が更に下がる。
ステップS3では、制御部70は第一バルブ43と第二バルブ64とを開状態とする。
ステップS4では、制御部70は、第一空気ポンプ41を駆動して、断熱パッケージ12の外部の空気を第一流路42を介して断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側に供給する。ここで、制御部70は、第一流量センサ44の検出結果が所定の流量となるように第一バルブ43を調整する。所定の流量を例えば3.0L/min程度に設定していることが好ましい。第一空気ポンプ41により供給された断熱パッケージ12の外部の空気は、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空間及び第二流路62を介して大気開放口61から断熱パッケージ12の外部に排出される。この断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空間を通過する空気によって、反応装置本体20の全体が冷却されることになる。また、大気開放口61から断熱パッケージ12の外部に排出された空気は、ファン63によって送られた空気によって希釈されているので、例えば室温に近い安全な温度となっている。
ステップS5では、制御部70は、ヒータ兼温度センサ13aの検出結果により発電セル11の温度が300℃よりも小さいか否かを判断し、300℃以上である場合にはそのままで待機し、300℃よりも小さい場合にはステップS6に移行する。300℃以下であると、燃料極11bが再酸化しないために、発電セル11に対して空気によるパージを行うことが可能となる。
ステップS6では、制御部70は、燃料ポンプ33を停止する。
ステップS7では、制御部70は、所定流量の空気を燃料極11bに供給する。制御部70は、分岐用バルブ523を開状態とし、第二空気ポンプ51を駆動して、断熱パッケージ12の外部の空気を分岐流路521、気化器6、改質器7を介して燃料極11bに供給する。ここで、制御部70は、分岐用流量センサ524の検出結果が所定の流量となるように分岐用バルブ523を調整する。これにより、気化器6、改質器7及び燃料極11bに残留している水素、二酸化炭素、一酸化炭素や未改質の混合液が燃焼器8に送られて、その燃焼器8により燃焼処理される。
ステップS8では、制御部70は、ヒータ兼温度センサ13aの検出結果により発電セル11の温度が300℃よりも小さいか否かを再度判断し、300℃以上である場合にはステップS9に移行し、300℃よりも小さい場合にはステップS10に移行する。
ステップS9では、制御部70は、分岐用流量センサ524の検出結果が直前の流量から小さくなるように分岐用バルブ523を調整し、ステップS8に移行する。これによって燃焼器8において燃料が燃焼する量が減るので、燃焼器8から発電セル11に伝導する熱量が減る。これにより、燃焼反応を継続しながらも、発電セル11の温度を徐々に下げることができる。ステップS8とステップS9の処理は、発電セル11の温度が300℃より小さくなるまで、繰り返し行われる。
ステップS10では、制御部70は、ヒータ兼温度センサ13aの検出結果により発電セル11の温度が100℃よりも小さいか否かを判断し、100℃以上である場合にはそのまま燃焼を維持し、100℃よりも小さい場合にはステップS11に移行する。100℃以上であると、第一流路42等の内部に燃焼する燃料ガスがまだ残存しているので燃焼反応を継続している状態であり、100℃以下になった場合は、第一流路42等の内部に燃焼器8で燃焼させる燃料ガスがなくなった状態である。これにより気化器6内に液体燃料がなくなったことを知ることができ、発電システム1全体を停止してよいことがわかる。
ステップS11では、制御部70は、ヒータ兼温度センサ13b,13cによる改質器7及び気化器6に対する温度調整を停止する。
ステップS12では、制御部70は第一バルブ43、第二バルブ64、第三バルブ53及び分岐用バルブ523を閉状態にする。
ステップS13では、制御部70は、第一空気ポンプ41及び第二空気ポンプ51を停止する。これにより、運転停止処理が終了する。
本実施形態によれば、反応装置本体20が断熱パッケージ12の内部に収容されているので、第一バルブ43及び第二バルブ64を閉ざしておくことで、定常運転時の熱量流出を防止することができる。また、運転停止時に第一バルブ43及び第二バルブ64を開いておくことで、断熱パッケージ12内の熱量流出を促進することができる。これにより、定常運転時の反応装置2の熱効率を高めながら、運転停止時の反応装置2の停止に要する時間を短縮することができる。
また、第二空気ポンプ51により断熱パッケージ12の外部の空気を発電セル11の空気極11a及び燃料極11Bに供給することにより発電セル11自体の冷却が行われるとともに、第一空気ポンプ41により断熱パッケージ12の外部の空気を断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側に供給することにより断熱パッケージ12内部の冷却が行われているので、反応装置2全体の冷却時間を短縮することができる。なおかつ、第二空気ポンプ51は冷却ガスとして空気を空気極11aに供給しているので、通常運転時における発電セル11に対する空気供給も可能となっている。
特に、運転停止時に第一空気ポンプ41が駆動されると、第一バルブ43及び第二バルブ64が開状態となるので、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空間の空気が断熱パッケージ12の外部にスムーズに排出されることになり、反応装置2の冷却効率を高めることが可能となる。
そして、発電セル11の温度を検出するヒータ兼温度センサ13aの検出結果が、所定温度以下の場合には第一バルブ43と、第二バルブ64とが閉ざされるので、第一空気ポンプ41による冷却を発電セル11の温度に基づいて停止することができる。
また、遠心ポンプは、ダイアフラムポンプに比べて、単位消費電力量辺りの空気流量が大きいという利点がある。一方、ダイアフラムポンプは、遠心ポンプに比べて、より大きい圧力損失に対応できるという利点がある。本実施形態においては、第一流路42と、第三流路52とを比較すると、第三流路52のほうが圧力損失が高いので、それに適応できるように第二空気ポンプ51にダイアフラムポンプを用いている。一方、第一流路42は圧力損失が低いうえに、冷却効果を高めるために空気流量が多い方が望まれているために、第一空気ポンプ41に遠心ポンプを用いている。このように種類の異なるポンプを使い分けることで、第一空気ポンプ41と第二空気ポンプ51の両方にダイアフラムポンプを使用した場合よりも消費電力が抑えられるため、より電力効率の良い発電システム1を提供することができる。
なお、本実施形態では、発電セル11として固体酸化物型燃料電池を用いたが、これ以外にも固体高分子型燃料電池や炭酸溶融塩型燃料電池を用いることも可能である。
また、本実施形態のステップS10では、発電セル11の温度が100℃以下になることで燃焼反応の停止を判断したが、分岐流路521からの空気供給を開始した時点からタイマーを開始させて、タイマーが所定時間を経過したときに、ステップS11移行の動作を移行するようにしてもよい。所定時間は、分岐流路521から空気供給が開始されてから、発電セル11が100℃以下になりうる時間であり、種々の実験やシミュレーションにより求められている。
さらに、本実施形態では、発電セル11の始動時において、第一バルブ43を閉状態とし、第二バルブ64を開状態とすることにより、断熱パッケージ12の内部空間を大気開放口61を介して断熱パッケージ12の外部空間に連通したが、第一バルブ43及び第二バルブ64を閉状態とすることにより、断熱パッケージ12の内部空間の閉塞性を確保してもよい。この場合、昇温時に断熱パッケージ12の内部の空気がその外部に流出することがないので、ヒータ兼温度センサ13a,13b,13c及び燃焼器8により反応装置本体20の各部を加熱する際の熱効率を高めることができる。
<第二実施形態>
第一実施形態では、2つの空気ポンプ41,51を搭載した反応装置2を例示して説明したが、一方の空気ポンプを省略することも可能である。図4は、空気ポンプを1つとした反応装置2Aの概略構成を示す説明図である。なお、第一実施形態と同様の構成については、同一の数字と適宜符号の末尾に英字を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、反応装置2Aには、1つの空気ポンプ41aが設けられている。そして、第一流路42Aにおける第一バルブ43の上流側からは、第三流路52Aと、分岐流路521Aとが分岐していて、これら各流路42A,52A,521Aに対して空気ポンプ41aにより断熱パッケージ12の外部の空気が供給されるようになっている。つまり、第三流路52A及び空気極用流路133aAは、空気極11aと断熱パッケージ12の外部とを空気ポンプ41aを介して連通する冷却ガス用流路であり、第三貫通孔133Aが冷却ガス用貫通孔である。
そして、第一バルブ43、第三バルブ53及び分岐用バルブ523を調整することで、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側に対する空気供給、空気極11aに対する空気供給、燃料極11bに対する空気供給が、1つの空気ポンプ41aによって実行されることになる。空気ポンプ41aとしては、遠心ポンプ又はダイアフラムポンプを用いることが好ましい。
ここで、反応装置2Aにおいては、1つの空気ポンプ41aのみによって、断熱パッケージ12の外部の空気を発電セル11の空気極11a及び燃料極11bに送ることにより、発電セル11をその内側から冷却する(以下、第一の冷却と称する。)。これとともに、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側に送ることにより、発電セル11をその外側から冷却する(以下、第二の冷却と称する。)。ここで、第一流路42Aと第三流路52Aとが分岐されているので、両流路42A,52Aにおいて生じる圧力損失を同一にする必要がある。この圧力損失は第一流路42Aに供給される空気の流量を設定することで決定される。
図5は、発電セル11の空気極11aにおいて、空気流量Qで空気を流した際の圧力損失Pの対応関係を示すグラフである。この対応関係は線L1で示している。線L1からもわかるように、空気流量Qが大きくなるにつれて圧力損失Pも大きくなる関係がある。また、図5中、線L2に示すのは、定常運転されている場合の出力で空気ポンプ41aを駆動させたときの空気流量Qと圧力損失Pの関係である。空気を供給する経路の圧力損失Pが大きくなると、送ることのできる空気流量Qが減少する特性があり、線L1と線L2が交わる点が定常状態での空気極11aの空気流量Q1を表している。
反応装置2Aでは、図5に示す関係を用いて、運転停止時に第一の冷却と第二の冷却とを併用するように流量の配分を行った。図5において、第一の冷却に用いる空気流量をQ1より少ないQ2に設定すると、線L1の関係から、第一流路42A、第三流路52Aにおいて生じる圧力損失が減り、線L2の関係から空気ポンプ41aが送ることができる流量がQ3に増えることがわかる。そこで、反応装置2AではQ3とQ2の差分Q4を第一流路42Aに供給し、第二の冷却に用いるようにした。第二の冷却は、発電セル11の外側から冷却する方法であるため、第一の冷却と同一の流量を供給した場合、第一の冷却よりも冷却効果が低い。しかしながら、第一の冷却のみで冷却を行うとQ1しか冷却に利用できないものの、第一の冷却と、第二の冷却とを1つの空気ポンプ41aで実行していると、前述したようにQ2の空気流量を第一の冷却に用いて、Q4の空気流量を第二の冷却として用いることができる。つまり、全体でQ3だけの空気流量を冷却に用いることができるので、総合的に冷却効果が高くなる。
<第三実施形態>
上記の第二実施形態では、断熱パッケージ12の外部の空気が、第三流路52A、第三貫通孔133A及び空気極用流路133aを介して、発電セル11の空気極11aに供給されるようになっている。一方、この第三流路52A、第三貫通孔133A及び空気極用流路133aを省略することも可能である。図6は、第三流路52A、第三貫通孔133A及び空気極用流路133aを省略した反応装置2Bを示す説明図である。なお、第二実施形態と同様の構成については、同一の数字と適宜符号の末尾に英字を付してその説明を省略する。
図6に示すように、反応装置2Bにおける発電セル11では、空気極11aの空気の入口11dが断熱パッケージ12内で露出している。これにより、空気ポンプ41aにより第一流路42Bを介して断熱パッケージ12内に供給された断熱パッケージ12の外部の空気は、断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空間を通過して入口11dから空気極11a内に進入することになる。
反応装置2Bの定常運転時に、空気極11aに空気を供給する際には、制御部70は、第二バルブ64及び分岐用バルブ523を閉状態にするとともに、第一バルブ43を開状態にしてから空気ポンプ41aを駆動する。これにより、第一流路42Bを介して断熱パッケージ12の内部における反応装置本体20の外側の空間に断熱パッケージ12の外部の空気が供給される。この際、断熱パッケージ12内部の圧力が高まるために、空気極11aの入口11dから空気が進入することになる。
また、反応装置2Bの運転停止時において、ヒータ兼温度センサ13aの検出結果により発電セル11の温度が酸化温度領域であると判断している間は、制御部70は、第二バルブ64及び第一バルブ43を開状態にしてから空気ポンプ41aを駆動する。これにより、第一流路42Bを介して空気極11a及び燃料極11bに、断熱パッケージ12の外部の空気が供給され、第一の冷却が行われる。
そして、反応装置2Bの運転停止時において、ヒータ兼温度センサ13aの検出結果により発電セル11の温度が酸化温度領域未満であると判断したときは、制御部70は、更に、分岐用バルブ523を開状態にする。これにより、分岐流路521Bを介して反応装置本体20Bの各部に、断熱パッケージ12の外側の空気が供給され、第一の冷却とともに第二の冷却が行われる。
このように、第三流路52A、第三貫通孔133A及び空気極用流路133aを省略したとしても、第一の冷却と第二の冷却を併用することが可能となる。
本実施形態の反応装置を搭載した発電システムの概略構成を示した説明図である。 図1の反応装置の主制御構成を示すブロック図である。 図2の反応装置の運転停止時における制御手順を示すフローチャートである。 本発明に係る反応装置の第一の変形例を示す説明図である。 図4の反応装置において、空気極に対して空気流量で空気を流した際の圧力損失の対応関係を示すグラフである。 本発明に係る反応装置の第二の変形例を示す説明図である。
符号の説明
1 発電システム
2 反応装置
3 燃料供給部
6 気化器
7 改質器
8 燃焼器
11 発電セル
11a 空気極
11b 燃料極
11c 電解質膜
12 断熱パッケージ
13a ヒータ兼温度センサ(温度検出手段)
20 反応装置本体
31 燃料カートリッジ
40 第一空気供給部
41 第一空気ポンプ(冷却ガス送り手段)
41a 空気ポンプ(冷却ガス送り手段)
42,42A,42B 第一流路
43 第一バルブ(第一開閉手段)
50 第二空気供給部
51 第二空気ポンプ(酸化剤ガス送り手段)
52 第三流路(酸化剤用流路)
52A 第三流路(冷却ガス用流路)
53 第三バルブ
60 排出部
62 第二流路
64 第二バルブ(第二開閉手段)
70 制御部
121 本体部
122 蓋部
131 第一貫通孔
132 第二貫通孔
133 第三貫通孔(酸化剤用貫通孔)
133A 第三貫通孔(冷却ガス用貫通孔)
133a 空気極用流路(酸化剤用流路)
133aA 空気極用流路(冷却ガス用流路)
134 第四貫通孔
134a 燃料極用流路
135 第五貫通孔
135a 燃焼器用流路
521,521A,521B 分岐流路
523 分岐用バルブ(分岐流路開閉手段)

Claims (5)

  1. 空気極に供給された酸化剤ガスと燃料極に供給された燃料との反応により電力を生成するとともに、前記空気極における酸化剤ガスの入口が前記断熱パッケージ内で露出するように設けられた発電セルを含む反応装置本体と、
    前記反応装置本体を内部に収容する断熱パッケージと、
    前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側と前記断熱パッケージの外部とを連通する第一流路と、
    前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側と前記断熱パッケージの外部とを連通し、前記第一流路とは異なる第二流路と、
    前記第一流路を開閉する第一開閉手段と、
    前記第二流路を開閉する第二開閉手段と、
    前記第一流路を介して前記断熱パッケージの内部における前記反応装置本体の外側に冷却ガスを供給する冷却ガス送り手段と、
    前記空気極と前記冷却ガス送り手段とを連通する冷却ガス用流路と、
    前記燃料極と前記冷却ガス用流路とを連通する分岐流路と、
    前記分岐流路を開閉する分岐流路開閉手段と、
    前記反応装置本体の温度を検出する温度検出手段と、
    を備え
    前記空気極に対して、前記冷却ガス送り手段により、前記第一流路及び前記断熱パッケージの内部空間を介して前記冷却ガスとしての酸化剤ガスを、前記空気極に供給するステップを実行し、
    前記反応装置本体の運転停止時に、前記温度検出手段の検出結果が所定温度以下である場合には、前記分岐流路開閉手段により前記分岐流路を開くステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。
  2. 請求項に記載の反応装置の制御部において、
    前記温度検出手段の検出結果が、第二の所定温度以下の場合には、前記第一開閉手段を閉じて、第二開閉手段を閉じるステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。
  3. 請求項1または2のいずれか一項に記載の反応装置の制御部において、
    前記反応装置の運転停止時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を開いて、前記第二開閉手段により前記第二流路を開いて、前記冷却ガス送り手段を駆動するステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の反応装置の制御部において、
    前記反応装置の定常運転時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を閉じて、前記第二開閉手段により前記第二流路を閉じるステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の反応装置の制御部において、
    前記反応装置の始動時には、前記第一開閉手段により前記第一流路を閉じるか、又は前記第二開閉手段により前記第二流路を閉じるステップを実行することを特徴とする反応装置の制御部。
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